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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-31
(45)【発行日】2024-11-11
(54)【発明の名称】物品情報読取機
(51)【国際特許分類】
   G06K 7/10 20060101AFI20241101BHJP
   H01Q 3/08 20060101ALI20241101BHJP
   H01Q 17/00 20060101ALI20241101BHJP
   H01Q 21/28 20060101ALI20241101BHJP
【FI】
G06K7/10 240
G06K7/10 128
G06K7/10 276
H01Q3/08
H01Q17/00
H01Q21/28
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019163175
(22)【出願日】2019-09-06
(65)【公開番号】P2021043533
(43)【公開日】2021-03-18
【審査請求日】2022-03-17
【審判番号】
【審判請求日】2023-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000133445
【氏名又は名称】株式会社ダスキン
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】園部 丈典
(72)【発明者】
【氏名】松田 潤二
(72)【発明者】
【氏名】永浜 勇二
(72)【発明者】
【氏名】澤田 真司
(72)【発明者】
【氏名】杉田 雄斗
(72)【発明者】
【氏名】山城 太助
【合議体】
【審判長】須田 勝巳
【審判官】山崎 慎一
【審判官】吉田 美彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-112227(JP,A)
【文献】特開2017-072995(JP,A)
【文献】特開2006-020083(JP,A)
【文献】特開2012-022590(JP,A)
【文献】特開2007-067766(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K7/10
H01Q3/08
H01Q17/00
H01Q21/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
配送台に載せられた多数のRFタグ付物品に対してアンテナから電波を照射することによって前記物品の前記RFタグに登録されている識別情報を読み取る、物品情報読取機において、
直方体状の読取室と、
前記読取室の、上壁及び下壁とにそれぞれ設けられた1個以上の前記アンテナと、右側壁及び左側壁とにそれぞれ設けられた1個以上の前記アンテナと、を備えており、
前記上壁に設けられた前記アンテナと、前記下壁に設けられた前記アンテナとは、少なくとも、上下において対向しない位置関係で配置された前記アンテナを、含んでおり、
前記右側壁に設けられた前記アンテナと、前記左側壁に設けられた前記アンテナとは、少なくとも、左右において対向しない位置関係で配置された前記アンテナを、含んでおり、
前記読取室の、前記上壁、前記下壁、前記右側壁、及び前記左側壁は、電波反射体で構成されており、
前記読取室の、前壁及び後壁は、電波吸収体で構成されており、
前記読取室の、前記前壁及び前記後壁は、前記物品を載せた前記配送台が通過可能なように開閉可能であり、
前記読取室は、前記配送台を前記前壁から進入させて前記後壁から退出させるようになっている、
ことを特徴とする物品情報読取機。
【請求項2】
前記上壁及び前記下壁に設けられ且つ上下において対向しない位置関係で配置された、前記アンテナは、各々の電波照射範囲の総計が前後方向及び左右方向において最大となるように、配置されており、
前記右側壁及び前記左側壁に設けられ且つ左右において対向しない位置関係で配置された、前記アンテナは、各々の電波照射範囲の総計が前後方向及び上下方向において最大となるように、配置されている、
請求項記載の物品情報読取機。
【請求項3】
前記上壁及び前記下壁に設けられた前記アンテナは、前後位置及び左右位置を調節可能に設けられており、
前記右側壁及び前記左側壁に設けられた前記アンテナは、前後位置及び上下位置を調節可能に設けられている、
請求項1又は2に記載の物品情報読取機。
【請求項4】
前記読取室の、前記前壁及び前記後壁は、シート体で構成されている、
請求項1記載の物品情報読取機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配送台に載せられた多数のRF(Radio Frequency)タグ付物品の識別情報を読み取る物品情報読取機に関する。
【背景技術】
【0002】
多数の物品の各々に取り付けられたRFタグの識別情報を一括して読み取るための装置やシステムとしては、例えば特許文献1~5に開示されているものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-229577号公報
【文献】特開2016-76051号公報
【文献】特開2001-31218号公報
【文献】特開2019-67454号公報
【文献】特許第6240283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、多数のRFタグ付物品が配送台に乱雑に載せられている場合には、全ての物品の識別情報を一括して漏れなく読み取ることが困難である、という問題が、従来から知られていた。しかしながら、特許文献1~5の装置やシステムでは、それらの問題を、十分には解消できず、又は、簡単には解消できなかった。
【0005】
本発明は、上記問題を簡単に且つ十分に解消できる物品情報読取機を、提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、配送台に載せられた多数のRFタグ付物品に対してアンテナから電波を照射することによって前記物品の前記RFタグに登録されている識別情報を読み取る、物品情報読取機において、
直方体状の読取室と、
前記読取室の、上壁及び下壁と、右側壁及び左側壁とに、設けられた、多数の前記アンテナと、を備えており、
前記上壁に設けられた前記アンテナと、前記下壁に設けられた前記アンテナとは、少なくとも、上下において対向しない位置関係で配置された前記アンテナを、含んでおり、
前記右側壁に設けられた前記アンテナと、前記左側壁に設けられた前記アンテナとは、少なくとも、左右において対向しない位置関係で配置された前記アンテナを、含んでいる、
ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、読取室内におけるアンテナからの電波照射範囲を広く確保できるので、配送台に乱雑に載せられた多数のRFタグ付物品の各々の識別情報を、漏れなくすなわち全て、一括して読み取ることができ、物品管理の作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態の物品情報読取機の外観斜視図である。
図2】読取機の内部構造を示す斜視図である。
図3】読取機のブロック図である。
図4】読取機の読取対象である、ワゴンに載せられた多数のRFタグ付物品、を示す正面図である。
図5図4のV矢視図である。
図6】開かれた前壁を示す斜視図である。
図7図1のVII矢視透視図である。
図8図1のVIII矢視透視図である。
図9図2のIX矢視拡大図である。
図10図2のX-X断面図である。
図11図1のXI矢視透視図である。
図12図1のXII矢視透視図である。
図13図1のXIII矢視透視図である。
図14図1のXIV矢視透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の物品情報読取機10の外観斜視図である。図2は、読取機10の内部構造を示す斜視図である。図3は、読取機10のブロック図である。この読取機10は、直方体状の読取室1と、読取室1内に配置された多数のアンテナ2と、アンテナ2が接続されたコントローラ部3と、コントローラ部3が接続された制御部4と、を備えている。制御部4は、例えば、外部コンピュータに設けられている。
【0010】
図4は、読取機10の読取対象である、ワゴン6(配送台)に載せられた多数のRFタグ付物品、を示す正面図である。図5は、図4のV矢視図である。ここでは、RFタグ付物品は、ワゴン6の積載面61上に乱雑に積み重ねられたマット71と、マット71上に載せられた複数のケース72内に乱雑に収容されたモップ73と、である。マット71及びモップ73の各々には、RFタグ(図示せず)が取り付けられている。RFタグには、マット71及びモップ73の各々の識別情報が、予め登録されている。RFタグとしては、公知のものを使用できる。
【0011】
読取室1は、上壁11、下壁12、右側壁13、左側壁14、前壁15、及び後壁16を有し、直方体状を呈している。上壁11は、上枠体1Aをシート体で覆って構成されており、下壁12は、右側枠体1Bの下フレーム101と左側枠体1Cの下フレーム102とに渡ってシート体を敷設して構成されており、右側壁13は、右側枠体1Bをシート体で覆って構成されており、左側壁14は、左側枠体1Cをシート体で覆って構成されており、前壁15は、右側枠体1Bの前フレーム103と左側枠体1Cの前フレーム104と上枠体1Aの前フレーム105とに渡ってシート体を設けて構成されており、後壁16は、右側枠体1Bの後フレーム106と左側枠体1Cの後フレーム107と上枠体1Aの後フレーム108とに渡ってシート体を設けて構成されている。
【0012】
上壁11、下壁12、右側壁13、及び左側壁14を構成するシート体は、電波反射体からなっており、前壁15及び後壁16を構成するシート体は、電波吸収体からなっている。電波反射体としては、例えば金属シート、好ましくはアルミシートを使用できる。電波吸収体としては、例えば、シールドメッシュ等を使用できる。
【0013】
更に、前壁15及び後壁16は、図6に示されるように、中央から左右に向けて開閉可能に構成されている。前壁15及び後壁16は、多数のRFタグ付物品が載せられたワゴン6が通過可能なように、開閉するようになっている。よって、読取室1は、多数のRFタグ付物品が載せられたワゴン6を、前壁15から進入させて後壁16から退出させるようになっている。
【0014】
アンテナ2としては、円偏波アンテナが好ましく用いられるが、直線偏波アンテナを用いてもよい。また、アンテナ2から発信される電波の周波数帯としては、UHF帯が好ましく用いられるが、LF帯、HF帯、又はマイクロ波帯を用いてもよい。
【0015】
多数のアンテナ2は、上壁11と下壁12と右側壁13と左側壁14とに、設けられている。具体的には、次のとおりである。
(a)上壁11においては、1個のアンテナ2が、上枠体1Aの前後に延びた中フレーム109の中ほどに下向きに設けられており、下壁12においては、1個のアンテナ2が、略中央に上向きに設けられている。但し、図1のVII矢視透視図である図7に示されるように、上壁11のアンテナ2と下壁12のアンテナ2とは、上下において対向しない位置関係で、配置されている。ここでは、図7に示されるように、上壁11のアンテナ2と下壁12のアンテナ2とは、相互に、前後及び左右に、ずれて配置されている。
【0016】
(b)右側壁13においては、3個のアンテナ2が、右側枠体1Bの上下に延びた中フレーム110に、上下に並んで設けられており、左側壁14においては、3個のアンテナ2が、左側枠体1Cの上下に延びた中フレーム111に、上下に並んで設けられている。但し、右側壁13のアンテナ2と左側壁14のアンテナ2とは、左右において対向しない位置関係で、配置されている。ここでは、右側壁13のアンテナ2と左側壁14のアンテナ2とは、図7に示されるように、相互に、前後にずれて配置されているとともに、図1のVIII矢視透視図である図8に示されるように、相互に、上下にずれて配置されている。
【0017】
なお、アンテナ2は、その位置を調節可能に設けられている。具体的には、次のとおりである。
(1)上壁11においては、アンテナ2は、左右位置及び前後位置を調節可能となっている。具体的には、中フレーム109が第1スライド構造Aによって前フレーム105と後フレーム108とに対して左右にスライド可能となっており、これによって、アンテナ2は、左右位置を調節可能となっており、更に、アンテナ2は、第2スライド構造Bによって中フレーム109に対して前後にスライド可能となっており、これによって、アンテナ2は、前後位置を調節可能となっている。
【0018】
(2)下壁12においては、アンテナ2は、置くだけであるので、左右位置及び前後位置を自在に調節可能である。
【0019】
(3)右側壁13においては、アンテナ2は、前後位置及び上下位置を調節可能となっている。具体的には、中フレーム110が第1スライド構造Aによって上フレーム112と下フレーム101とに対して前後にスライド可能となっており、これによって、アンテナ2は、前後位置を調節可能となっており、更に、アンテナ2は、第2スライド構造Bによって中フレーム110に対して上下にスライド可能となっており、これによって、アンテナ2は、上下位置を調節可能となっている。
【0020】
(4)左側壁14においても、右側壁13と同様に、アンテナ2は、前後位置及び上下位置を調節可能となっている。具体的には、中フレーム111が第1スライド構造Aによって上フレーム113と下フレーム102とに対して前後にスライド可能となっており、これによって、アンテナ2は、前後位置を調節可能となっており、更に、アンテナ2は、第2スライド構造Bによって中フレーム111に対して上下にスライド可能となっており、これによって、アンテナ2は、上下位置を調節可能となっている。
【0021】
第1スライド構造Aは、T字管及び固定ねじによって構成されている。第1スライド構造Aでは、例えば、右側壁13を例として説明すると、図2のIX矢視拡大図である図9に示されるように、T字管81の本管811が上フレーム112にスライド自在に外嵌しており、中フレーム110の端部がT字管81の分岐管812に内嵌しており、本管811が固定ねじ82によって上フレーム112に固定されるようになっている。
【0022】
第2スライド構造Bは、アンテナ2の裏側に設けられた挟持部によって構成されている。第2スライド構造Bでは、例えば、右側壁13を例として説明すると、図2のX-X断面図である図10に示されるように、アンテナ2の裏側に、固定板841、可動板842、及び連結ロッド843からなる挟持部84が設けられており、可動板842が、固定板841との間に中フレーム110を挟んだ状態で連結ロッド843を締め付けることによって固定板841に固定されるようになっている。
【0023】
上記構成の物品情報読取機10の作動について説明する。
まず、多数の、RFタグ付マット71及びRFタグ付モップ73が載せられたワゴン6を、前壁15を開いて、読取室1内に搬入し、前壁15を閉じる。次に、スタートボタン(図示せず)を押すと、制御部4が作動して、コントローラ部3がアンテナ2から電波を発信させる。すなわち、アンテナ2から電波が照射される。次に、ワゴン6に載せられているマット71及びモップ73の各々のRFタグが、アンテナ2からの電波を受信して、登録されている識別情報の信号を発信する。次に、発信された識別情報の信号を、アンテナ2が受信する。そして、受信された識別情報の信号は、コントローラ部3を介して、制御部4において処理される。制御部4における処理としては、例えば、マット71、モップ73の、個体番号、商品コード等の、取得処理が挙げられる。
【0024】
上記構成の物品情報読取機10によれば、次のような効果を発揮できる。
(1)上壁11のアンテナ2と下壁12のアンテナ2とが、上下において対向しない位置関係で、配置されており、また、右側壁13のアンテナ2と左側壁14のアンテナ2とが、左右において対向しない位置関係で、配置されているので、読取室1内におけるアンテナ2からの電波照射範囲を広く確保できる。したがって、ワゴン6に乱雑に載せられた多数のマット71及びモップ73の各々のRFタグの識別情報を、漏れなくすなわち全て、一括して読み取ることが可能となり、物品管理の作業性を向上できる。
【0025】
例えば、図1のXI矢視透視図である図11、及び、図1のXII矢視透視図である図12は、上壁11のアンテナ2による電波照射範囲W1と下壁12のアンテナ2による電波照射範囲W2とを示しており、図1のXIII矢視透視図である図13、及び、図1のXIV矢視透視図である図14は、右側壁13のアンテナ2による電波照射範囲W3と左側壁14のアンテナ2による電波照射範囲W4とを示している。このように、上記構成の物品情報読取機10によれば、各アンテナ2からの電波照射範囲の重なり領域を低減できる。したがって、電波照射範囲W1と電波照射範囲W2との総計を、前後方向及び左右方向において最大にでき、また、電波照射範囲W3と電波照射範囲W4との総計を、前後方向及び上下方向において最大にでき、すなわち、アンテナ2からの電波照射範囲を最大化できる。よって、ワゴン6に乱雑に載せられた多数のマット71及びモップ73の各々のRFタグの識別情報を、より確実に、一括して読み取ることができる。なお、図11図14においては、物品すなわちマット71及びモップ73の載置領域Sを、二点鎖線で囲んでいる。
【0026】
(2)上壁11、下壁12、右側壁13、及び左側壁14を構成するシート体が、電波反射体からなっているので、アンテナ2から照射された電波をそれらの壁で反射させることができる。したがって、これによっても、電波照射範囲を拡大できる。
【0027】
(3)前壁15及び後壁16を構成するシート体が、電波吸収体からなっているので、アンテナ2から照射された電波が前壁15及び後壁16から漏れるのを防止できる。したがって、読取室1の外に置かれているマットやモップのRFタグを誤って読み取るのを、防止できる。
【0028】
(4)多数のRFタグ付のマット71及びモップ73が載せられたワゴン6を、前壁15から進入させて後壁16から退出させることができるので、読取の作業性、ひいては物品管理の作業性を向上できる。
【0029】
(5)上壁11、下壁12、右側壁13、及び左側壁14において、アンテナ2がその位置を調節可能に設けられているので、アンテナ2からの電波照射範囲の最大化を、簡単に実行できる。
【0030】
(実施例)
下記の仕様で読み取りを実施したところ、全てのマット71及びモップ73の識別情報を一括して取得できた。
・読取室1
・高さ200cm、幅210cm、奥行き180cm
・アンテナ2の種類:
マスプロ電工株式会社製
品番:RAF2031
名称:RFID平面アンテナ
・アンテナ2の配置(アンテナ中心点に対して)
・上壁11:前後位置;前から98cm、後から82cm
左右位置;左から73cm、右から57cm
・下壁12:前後位置;前から82cm、後から98cm
左右位置;左から57cm、右から73cm
・右側壁13:前後位置;前から75cm、後から105cm
上下位置;下から、40cm、83cm、125cm
・左側壁14:前後位置;前から105cm、後から75cm
上下位置;下から、50cm、93cm、135cm
・制御部4
・アンテナ2の照射条件:916.8MHz~920.4MHz
・物品の載置範囲
・高さ:25cm~170cm
・幅:中央から左右に40cm以内
・奥行き:中央から前後に55cm以内
・ワゴン6上の物品
・マット71:寸法75cm×90cm、枚数150枚
・モップ73:350個
【0031】
(変形例)
本発明の物品情報読取機は、以下の変形構成を任意に1種以上採用してもよい。
(a)上壁11及び下壁12は、上下において対向しない位置関係で配置されたアンテナ2以外に、対向した位置関係で配置されたアンテナ2を備えてもよい。
【0032】
(b)右側壁13及び左側壁14は、左右において対向しない位置関係で配置されたアンテナ2以外に、対向した位置関係で配置されたアンテナ2を備えてもよい。
【0033】
(c)前壁15及び/又は後壁16を構成するシート体は、電波反射体又は単なる布からなるものでもよい。
【0034】
(d)RFタグ付物品は、マット及びモップに限るものではなく、クロス、浄水器カートリッジ等を、採用してもよい。
【0035】
(e)上壁11及び下壁12に設けるアンテナ2は、1個に限るものではなく、2個以上でもよい。
【0036】
(f)右側壁13及び左側壁14に設けるアンテナ2は、3個に限るものではなく、1個、2個、又は4個以上でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明の物品情報読取機は、配送台に乱雑に載せられている全てのRFタグ付物品の識別情報を一括して漏れなく読み取ることを、簡単に実行できるので、産業上の利用価値が大である。
【符号の説明】
【0038】
1 読取室
2 アンテナ
6 ワゴン(配送台)
10 物品情報読取機
11 上壁
12 下壁
13 右側壁
14 左側壁
15 前壁
16 後壁
71 マット(物品)
73 モップ(物品)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14