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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-31
(45)【発行日】2024-11-11
(54)【発明の名称】書類分析システム及び書類分析方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20241101BHJP
   G16H 20/00 20180101ALI20241101BHJP
   G16Y 10/60 20200101ALI20241101BHJP
【FI】
G16H10/00
G16H20/00
G16Y10/60
【請求項の数】 48
(21)【出願番号】P 2020111336
(22)【出願日】2020-06-29
(65)【公開番号】P2022010653
(43)【公開日】2022-01-17
【審査請求日】2023-06-08
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】514084923
【氏名又は名称】株式会社Ubicomホールディングス
(73)【特許権者】
【識別番号】598082307
【氏名又は名称】株式会社エーアイエス
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】上野 直
(72)【発明者】
【氏名】北岡 明哲
(72)【発明者】
【氏名】安念 香奈子
【審査官】鹿谷 真紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-172187(JP,A)
【文献】特開2017-167738(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G16Y 10/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの診療行為の記載を含む書類の記載事項を受信する書類記載事項受信部と、
診療行為に付された診療行為スコアを保存する診療行為スコア記憶装置と、
診療行為に対応する傷病名を保存する傷病名記憶装置と、
前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加するスコア及び傷病名付加部と、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出する傷病名抽出部と、
を備える、書類分析システム。
【請求項2】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項に記載の書類分析システム。
【請求項3】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートする傷病名分析部をさらに備える、請求項に記載の書類分析システム。
【請求項4】
少なくとも1つの診療行為の記載を含む書類の記載事項を受信する書類記載事項受信部と、
診療行為に付された診療行為スコアを保存する診療行為スコア記憶装置と、
診療行為に対応する傷病名を保存する傷病名記憶装置と、
前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加するスコア及び傷病名付加部と、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から、前記書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する傷病名特定部と、
を備える、書類分析システム。
【請求項5】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項に記載の書類分析システム。
【請求項6】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートする傷病名分析部をさらに備える、請求項に記載の書類分析システム。
【請求項7】
少なくとも1つの診療行為の記載を含む書類の記載事項を受信する書類記載事項受信部と、
診療行為に付された診療行為スコアを保存する診療行為スコア記憶装置と、
診療行為に対応する傷病名を保存する傷病名記憶装置と、
前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加するスコア及び傷病名付加部と、
傷病名に対する診療行為に付された傷病名スコアを保存する傷病スコア記憶装置と、
を備える書類分析システムであって、
前記スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに付加された前記傷病名に、前記傷病名スコアを付加し、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記傷病名スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出する傷病名抽出部をさらに備える、
書類分析システム。
【請求項8】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項に記載の書類分析システム。
【請求項9】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記傷病名スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートする傷病名分析部をさらに備える、請求項に記載の書類分析システム。
【請求項10】
少なくとも1つの診療行為の記載を含む書類の記載事項を受信する書類記載事項受信部と、
診療行為に付された診療行為スコアを保存する診療行為スコア記憶装置と、
診療行為に対応する傷病名を保存する傷病名記憶装置と、
前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加するスコア及び傷病名付加部と、
傷病名に対する診療行為に付された傷病名スコアを保存する傷病スコア記憶装置と、
を備える書類分析システムであって、
前記スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに付加された前記傷病名に、前記傷病名スコアを付加し、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記傷病名スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から、前記書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する傷病名特定部をさらに備える、
書類分析システム。
【請求項11】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項10に記載の書類分析システム。
【請求項12】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記傷病名スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートする傷病名分析部をさらに備える、請求項10に記載の書類分析システム。
【請求項13】
少なくとも1つの診療行為の記載を含む書類の記載事項を受信する書類記載事項受信部と、
診療行為に付された診療行為スコアを保存する診療行為スコア記憶装置と、
診療行為に対応する傷病名を保存する傷病名記憶装置と、
前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加するスコア及び傷病名付加部と、
を備える、書類分析システムであって、
前記書類の記載事項が、診断群分類情報をさらに含み、
傷病名に対する診断群分類番号に付された診断群分類番号スコアを保存する診断群分類番号スコア記憶装置をさらに備え、
前記スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診断群分類情報から診断群分類番号を導出し、前記書類に記載された前記診療行為ごとに付加された前記傷病名に、
前記診断群分類番号スコアを付加し、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診断群分類番号スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出する傷病名抽出部をさらに備える、
書類分析システム。
【請求項14】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項13に記載の書類分析システム。
【請求項15】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診断群分類番号スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートする傷病名分析部をさらに備える、請求項13に記載の書類分析システム。
【請求項16】
少なくとも1つの診療行為の記載を含む書類の記載事項を受信する書類記載事項受信部と、
診療行為に付された診療行為スコアを保存する診療行為スコア記憶装置と、
診療行為に対応する傷病名を保存する傷病名記憶装置と、
前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加するスコア及び傷病名付加部と、
を備える、書類分析システムであって、
前記書類の記載事項が、診断群分類情報をさらに含み、
傷病名に対する診断群分類番号に付された診断群分類番号スコアを保存する診断群分類番号スコア記憶装置をさらに備え、
前記スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診断群分類情報から診断群分類番号を導出し、前記書類に記載された前記診療行為ごとに付加された前記傷病名に、
前記診断群分類番号スコアを付加し、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診断群分類番号スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から、前記書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する傷病名特定部をさらに備える、
書類分析システム。
【請求項17】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項16に記載の書類分析システム。
【請求項18】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診断群分類番号スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートする傷病名分析部をさらに備える、請求項16に記載の書類分析システム。
【請求項19】
少なくとも1つの診療行為の記載を含む書類の記載事項を受信する書類記載事項受信部と、
診療行為に付された診療行為スコアを保存する診療行為スコア記憶装置と、
診療行為に対応する傷病名を保存する傷病名記憶装置と、
前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加するスコア及び傷病名付加部と、
を備える、書類分析システムであって、
前記書類の記載事項が、診療報酬点数をさらに含み、
傷病名に対する診療報酬点数に付された診療報酬点数スコアを保存する診療報酬点数スコア記憶装置をさらに備え、
前記スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに付加された前記傷病名に、前記診療報酬点数スコアを付加し、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診療報酬点数スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出する傷病名抽出部をさらに備える、
書類分析システム。
【請求項20】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項19に記載の書類分析システム。
【請求項21】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診療報酬点数スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートする傷病名分析部をさらに備える、請求項19に記載の書類分析システム。
【請求項22】
少なくとも1つの診療行為の記載を含む書類の記載事項を受信する書類記載事項受信部と、
診療行為に付された診療行為スコアを保存する診療行為スコア記憶装置と、
診療行為に対応する傷病名を保存する傷病名記憶装置と、
前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加するスコア及び傷病名付加部と、
を備える、書類分析システムであって、
前記書類の記載事項が、診療報酬点数をさらに含み、
傷病名に対する診療報酬点数に付された診療報酬点数スコアを保存する診療報酬点数スコア記憶装置をさらに備え、
前記スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに付加された前記傷病名に、前記診療報酬点数スコアを付加し、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診療報酬点数スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から、前記書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する傷病名特定部をさらに備える、
書類分析システム。
【請求項23】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項22に記載の書類分析システム。
【請求項24】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診療報酬点数スコアに基づき、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートする傷病名分析部をさらに備える、請求項22に記載の書類分析システム。
【請求項25】
書類記載事項受信部が、少なくとも1つの診療行為を含む、書類の記載事項を受信することと、
診療行為に付された診療行為スコアを記録する診療行為スコアマスタと、診療行為に対応する傷病名を記録する傷病名マスタと、に基づき、スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加することと、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコアに基づき、傷病名抽出部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出することと、
を含む、書類分析方法。
【請求項26】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項25に記載の書類分析方法。
【請求項27】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコアに基づき、傷病名分析部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートすることをさらに含む、請求項25に記載の書類分析方法。
【請求項28】
書類記載事項受信部が、少なくとも1つの診療行為を含む、書類の記載事項を受信することと、
診療行為に付された診療行為スコアを記録する診療行為スコアマスタと、診療行為に対応する傷病名を記録する傷病名マスタと、に基づき、スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加することと、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコアに基づき、傷病名特定部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から、前記書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定することと、
を含む、書類分析方法。
【請求項29】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項28に記載の書類分析方法。
【請求項30】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコアに基づき、傷病名分析部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートすることをさらに含む、請求項28に記載の書類分析方法。
【請求項31】
書類記載事項受信部が、少なくとも1つの診療行為を含む、書類の記載事項を受信することと、
診療行為に付された診療行為スコアを記録する診療行為スコアマスタと、診療行為に対応する傷病名を記録する傷病名マスタと、に基づき、スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加することと、
を含む、書類分析方法であって、
傷病名に対する診療行為に付された傷病名スコアを記録する傷病スコアマスタに基づき、前記スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに付加された前記傷病名に、前記傷病名スコアを付加することをさらに含み、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記傷病名スコアに基づき、傷病名抽出部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出することをさらに含む、
書類分析方法。
【請求項32】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項31に記載の書類分析方法。
【請求項33】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記傷病名スコアに基づき、傷病名分析部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートすることをさらに含む、請求項31に記載の書類分析方法。
【請求項34】
書類記載事項受信部が、少なくとも1つの診療行為を含む、書類の記載事項を受信することと、
診療行為に付された診療行為スコアを記録する診療行為スコアマスタと、診療行為に対応する傷病名を記録する傷病名マスタと、に基づき、スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加することと、
を含む、書類分析方法であって、
傷病名に対する診療行為に付された傷病名スコアを記録する傷病スコアマスタに基づき、前記スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに付加された前記傷病名に、前記傷病名スコアを付加することをさらに含み、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記傷病名スコアに基づき、傷病名特定部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から、前記書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定することをさらに含む、
書類分析方法。
【請求項35】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項34に記載の書類分析方法。
【請求項36】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記傷病名スコアに基づき、傷病名分析部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートすることをさらに含む、請求項34に記載の書類分析方法。
【請求項37】
書類記載事項受信部が、少なくとも1つの診療行為を含む、書類の記載事項を受信することと、
診療行為に付された診療行為スコアを記録する診療行為スコアマスタと、診療行為に対応する傷病名を記録する傷病名マスタと、に基づき、スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加することと、
を含む、書類分析方法であって、
前記書類の記載事項が、診断群分類情報をさらに含み、
傷病名に対する診断群分類番号に付された診断群分類番号スコアを記録する診断群分類番号スコアマスタに基づき、前記スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診断群分類情報から診断群分類番号を導出し、前記書類に記載された前記診療行為ごとに付加された前記傷病名に、前記診断群分類番号スコアを付加することをさらに含み、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診断群分類番号スコアに基づき、傷病名抽出部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出することをさらに含む、
書類分析方法。
【請求項38】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項37に記載の書類分析方法。
【請求項39】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診断群分類番号スコアに基づき、傷病名分析部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートすることをさらに含む、請求項37に記載の書類分析方法。
【請求項40】
書類記載事項受信部が、少なくとも1つの診療行為を含む、書類の記載事項を受信することと、
診療行為に付された診療行為スコアを記録する診療行為スコアマスタと、診療行為に対応する傷病名を記録する傷病名マスタと、に基づき、スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加することと、
を含む、書類分析方法であって、
前記書類の記載事項が、診断群分類情報をさらに含み、
傷病名に対する診断群分類番号に付された診断群分類番号スコアを記録する診断群分類番号スコアマスタに基づき、前記スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診断群分類情報から診断群分類番号を導出し、前記書類に記載された前記診療行為ごとに付加された前記傷病名に、前記診断群分類番号スコアを付加することをさらに含み、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診断群分類番号スコアに基づき、傷病名特定部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から、前記書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定することをさらに含む、
書類分析方法。
【請求項41】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項40に記載の書類分析方法。
【請求項42】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診断群分類番号スコアに基づき、傷病名分析部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートすることをさらに含む、請求項40に記載の書類分析方法。
【請求項43】
書類記載事項受信部が、少なくとも1つの診療行為を含む、書類の記載事項を受信することと、
診療行為に付された診療行為スコアを記録する診療行為スコアマスタと、診療行為に対応する傷病名を記録する傷病名マスタと、に基づき、スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加することと、
を含む、書類分析方法であって、
前記書類の記載事項が、診療報酬点数をさらに含み、
傷病名に対する診療報酬点数に付された診療報酬点数スコアを記録する診療報酬点数スコアマスタに基づき、前記スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに付加された前記傷病名に、前記診療報酬点数スコアを付加することをさらに含み、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診療報酬点数スコアに基づき、傷病名抽出部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出することをさらに含む、
書類分析方法。
【請求項44】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項43に記載の書類分析方法。
【請求項45】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診療報酬点数スコアに基づき、傷病名分析部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートすることをさらに含む、請求項43に記載の書類分析方法。
【請求項46】
書類記載事項受信部が、少なくとも1つの診療行為を含む、書類の記載事項を受信することと、
診療行為に付された診療行為スコアを記録する診療行為スコアマスタと、診療行為に対応する傷病名を記録する傷病名マスタと、に基づき、スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに、前記診療行為スコア及び前記傷病名を付加することと、
を含む、書類分析方法であって、
前記書類の記載事項が、診療報酬点数をさらに含み、
傷病名に対する診療報酬点数に付された診療報酬点数スコアを記録する診療報酬点数スコアマスタに基づき、前記スコア及び傷病名付加部が、前記書類に記載された前記診療行為ごとに付加された前記傷病名に、前記診療報酬点数スコアを付加することをさらに含み、
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診療報酬点数スコアに基づき、傷病名特定部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名から、前記書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定することをさらに含む、
書類分析方法。
【請求項47】
前記診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されている、請求項46に記載の書類分析方法。
【請求項48】
前記書類に記載された前記診療行為に付加された前記診療行為スコア及び前記診療報酬点数スコアに基づき、傷病名分析部が、前記書類に記載された前記診療行為に付加された傷病名をソートすることをさらに含む、請求項46に記載の書類分析方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は書類分析システム及び書類分析方法に関する。
【背景技術】
【0002】
診療明細書は、医療の透明化と民主化を目的として、患者に領収書とともに発行されることを義務付けられている。診療明細書は、無料で発行される。診療明細書には、患者に対してなされた診療行為が記載されている(例えば、特許文献1から3参照。)。しかし、診療明細書には、診療対象の傷病名が記載されていない。患者が民間保険の契約者である場合、患者が保険会社に保険金を請求するためには、通常、診療対象の傷病名が記載された診断書の発行を医療機関に依頼し、診療対象の傷病名が記載された診断書を保険会社に提出する必要がある。診療対象の傷病名が記載された診断書は、通常、有料で発行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第3707738号公報
【文献】特許第4312757号公報
【文献】特許第4990410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
患者が保険会社に保険金を請求する際に、診療対象の傷病名が記載された診断書を有料で入手しなければならないことは、患者にとって手続が煩雑であり、また経済的な負担が生じる。さらに、保険会社にとっても、保険金の支払い審査の着手までに時間がかかるという問題、必要な手続きを患者に依存していることによる手続きミスが起こり得るという問題、患者側の手続ミスであっても保険金を支払うべき患者に保険金を支払わないことに対して責任を問われ得るという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、診療明細書に限らず、診療目的傷病名の記載のない書類から診療目的傷病名の候補を挙げることを補助可能な書類分析システム及び書類分析方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様によれば、少なくとも1つの診療行為の記載を含む書類の記載事項を受信する書類記載事項受信部と、診療行為に付された診療行為スコアを保存する診療行為スコア記憶装置と、診療行為に対応する傷病名を保存する傷病名記憶装置と、書類に記載された診療行為ごとに、診療行為スコア及び傷病名を付加するスコア及び傷病名付加部と、を備える、書類分析システムが提供される。書類は、診療明細書、レセプト、及び処方箋から選択される少なくともいずれかであってもよい。
【0007】
上記の書類分析システムにおいて、診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されていてもよい。
【0008】
上記の書類分析システムが、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする傷病名分析部をさらに備えていてもよい。
【0009】
上記の書類分析システムが、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出する傷病名抽出部をさらに備えていてもよい。
【0010】
上記の書類分析システムが、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する傷病名特定部をさらに備えていてもよい。
【0011】
上記の書類分析システムが、傷病名に対する診療行為に付された傷病名スコアを保存する傷病スコア記憶装置をさらに備え、スコア及び傷病名付加部が、書類に記載された診療行為ごとに付加された傷病名に、傷病名スコアを付加してもよい。
【0012】
上記の書類分析システムが、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び傷病名スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする傷病名分析部をさらに備えていてもよい。
【0013】
上記の書類分析システムが、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び傷病名スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出する傷病名抽出部をさらに備えていてもよい。
【0014】
上記の書類分析システムが、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び傷病名スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する傷病名特定部をさらに備えていてもよい。
【0015】
上記の書類分析システムにおいて、書類の記載事項が、診断群分類情報をさらに含み、上記の書類分析システムが、傷病名に対する診断群分類番号に付された診断群分類番号スコアを保存する診断群分類番号スコア記憶装置をさらに備え、スコア及び傷病名付加部が、書類に記載された診断群分類情報から診断群分類番号を導出し、書類に記載された診療行為ごとに付加された傷病名に、診断群分類番号スコアを付加してもよい。
【0016】
上記の書類分析システムが、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び診断群分類番号スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする傷病名分析部をさらに備えていてもよい。
【0017】
上記の書類分析システムが、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び診断群分類番号スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出する傷病名抽出部をさらに備えていてもよい。
【0018】
上記の書類分析システムが、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び診断群分類番号スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する傷病名特定部をさらに備えていてもよい。
【0019】
上記の書類分析システムにおいて、書類の記載事項が、診療報酬点数をさらに含み、上記の書類分析システムが、傷病名に対する診療報酬点数に付された診療報酬点数スコアを保存する診療報酬点数スコア記憶装置をさらに備え、スコア及び傷病名付加部が、書類に記載された診療行為ごとに付加された傷病名に、診療報酬点数スコアを付加してもよい。
【0020】
上記の書類分析システムが、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする傷病名分析部をさらに備えていてもよい。
【0021】
上記の書類分析システムが、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出する傷病名抽出部をさらに備えていてもよい。
【0022】
上記の書類分析システムが、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する傷病名特定部をさらに備えていてもよい。
【0023】
また、本発明の態様によれば、書類記載事項受信部が、少なくとも1つの診療行為の記載を含む書類の記載事項を受信することと、診療行為に付された診療行為スコアを記録する診療行為スコアマスタと、診療行為に対応する傷病名を記録する傷病名マスタと、に基づき、スコア及び傷病名付加部が、書類に記載された診療行為ごとに、診療行為スコア及び傷病名を付加することと、を含む、書類分析方法が提供される。書類は、診療明細書、レセプト、及び処方箋から選択される少なくともいずれかであってもよい。
【0024】
上記の書類分析方法において、診療行為スコアが、診療行為の適用部位ごとに判別されていてもよい。
【0025】
上記の書類分析方法が、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコアに基づき、傷病名分析部が、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートすることをさらに含んでいてもよい。
【0026】
上記の書類分析方法が、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコアに基づき、傷病名抽出部が、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出することをさらに含んでいてもよい。
【0027】
上記の書類分析方法が、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコアに基づき、傷病名特定部が、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定することをさらに含んでいてもよい。
【0028】
上記の書類分析方法が、傷病名に対する診療行為に付された傷病名スコアを記録する傷病スコアマスタに基づき、スコア及び傷病名付加部が、書類に記載された診療行為ごとに付加された傷病名に、傷病名スコアを付加することをさらに含んでいてもよい。
【0029】
上記の書類分析方法が、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び傷病名スコアに基づき、傷病名分析部が、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートすることをさらに含んでいてもよい。
【0030】
上記の書類分析方法が、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び傷病名スコアに基づき、傷病名抽出部が、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出することをさらに含んでいてもよい。
【0031】
上記の書類分析方法が、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び傷病名スコアに基づき、傷病名特定部が、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定することをさらに含んでいてもよい。
【0032】
上記の書類分析方法において、書類の記載事項が、診断群分類情報をさらに含み、上記の書類分析方法が、傷病名に対する診断群分類番号に付された診断群分類番号スコアを記録する診断群分類番号スコアマスタに基づき、スコア及び傷病名付加部が、書類に記載された診断群分類情報から診断群分類番号を導出し、書類に記載された診療行為ごとに付加された傷病名に、診断群分類番号スコアを付加することをさらに含んでいてもよい。
【0033】
上記の書類分析方法が、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び診断群分類番号スコアに基づき、傷病名分析部が、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートすることをさらに含んでいてもよい。
【0034】
上記の書類分析方法が、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び診断群分類番号スコアに基づき、傷病名抽出部が、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出することをさらに含んでいてもよい。
【0035】
上記の書類分析方法が、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び診断群分類番号スコアに基づき、傷病名特定部が、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定することをさらに含んでいてもよい。
【0036】
上記の書類分析方法において、書類の記載事項が、診療報酬点数をさらに含み、上記の書類分析方法が、傷病名に対する診療報酬点数に付された診療報酬点数スコアを記録する診療報酬点数スコアマスタに基づき、スコア及び傷病名付加部が、書類に記載された診療行為ごとに付加された傷病名に、診療報酬点数スコアを付加してもよい。
【0037】
上記の書類分析方法が、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び診療報酬点数スコアに基づき、傷病名分析部が、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートすることをさらに含んでいてもよい。
【0038】
上記の書類分析方法が、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び診療報酬点数スコアに基づき、傷病名抽出部が、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出することをさらに含んでいてもよい。
【0039】
上記の書類分析方法が、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコア及び診療報酬点数スコアに基づき、傷病名特定部が、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定することをさらに含んでいてもよい。
【発明の効果】
【0040】
本発明によれば、診療目的傷病名の記載のない書類から診療目的傷病名の候補を挙げることを補助可能な書類分析システム及び書類分析方法を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1】第1実施形態に係る書類分析システムを示す模式図である。
図2】第1実施形態に係る書類の例である。
図3】第1実施形態に係る書類の記載事項を含むフォーマットの例である。
図4】第1実施形態に係る診療行為スコアマスタの例である。
図5】第1実施形態に係る傷病名マスタの例である。
図6】第1実施形態に係る診療行為スコア及び傷病名が付加された書類の記載事項を含むフォーマットの例である。
図7】第1実施形態に係る抽出された傷病名のリストの例である。
図8】第1実施形態に係る書類分析方法を示すフローチャートである。
図9】第2実施形態に係る書類分析システムを示す模式図である。
図10】第2実施形態に係る診療科スコアマスタの例である。
図11】第2実施形態に係る診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名が付加された書類の記載事項を含むフォーマットの例である。
図12】第2実施形態に係る書類分析方法を示すフローチャートである。
図13】第3実施形態に係る書類分析システムを示す模式図である。
図14】第3実施形態に係る傷病スコアマスタの例である。
図15】第3実施形態に係る傷病スコアが付加された傷病名のリストの例である。
図16】第3実施形態に係る書類分析方法を示すフローチャートである。
図17】第4実施形態に係る書類分析システムを示す模式図である。
図18】第4実施形態に係る診断群分類番号スコアマスタの例である。
図19】第4実施形態に係る書類分析方法を示すフローチャートである。
図20】第5実施形態に係る書類分析システムを示す模式図である。
図21】第5実施形態に係る診療報酬点数スコアマスタの例である。
図22】第5実施形態に係る書類分析方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0042】
以下に本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。ただし、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0043】
(第1実施形態)
第1実施形態に係る書類分析システムは、図1に示すように、少なくとも1つの診療行為の記載を含む書類の記載事項を受信する書類記載事項受信部301と、診療行為に付された診療行為スコアを記録する診療行為スコアマスタを保存する診療行為スコア記憶装置303と、診療行為に対応する傷病名を記録する傷病名マスタを保存する傷病名記憶装置304と、書類に記載された診療行為ごとに、診療行為スコア及び傷病名を付加するスコア及び傷病名付加部305と、を備える。
【0044】
書類の例としては、診療明細書、レセプト、及び処方箋が挙げられるが、特に限定されない。書類の一例を図2に示す。書類は、患者ごとに、単位ごとに発行される。単位ごととは、例えば、一外来ごと、一入院ごと、あるいは一定期間ごとである。書類は、例えば、患者番号101、患者氏名102、受診日103、及び受診科(診療科)104の項目を含む。診療科の例としては、内科、外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、小児科、産婦人科、婦人科、産科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、精神科、麻酔科、臨床検査科、及び病理診断科が挙げられる。内科の例としては、消化器科、循環器科、呼吸器科、腎臓科、内分泌科、糖尿病科、膠原病科、リウマチ科、アレルギー科、血液内科、神経内科、心療内科、感染症科、及び腫瘍科が挙げられる。外科の例としては、消化器外科等の一般外科、乳腺外科、内分泌外科、甲状腺外科、小児外科、並びに心臓血管外科及び呼吸器外科等の胸部外科が挙げられる。書類には患者の病名が記載されていなくともよい。また、書類には、患者の複数の病名が記載されているが、主たる治療目的の病名が特定されていなくともよい。
【0045】
書類は、例えば、診療行為区分105、診療行為区分105に対応する診療行為106、及び診療行為106に対応する診療報酬点数107の項目を含む。診療行為区分の例としては、初・再診料、入院基本料、入院基本料等加算、特定入院料、医学管理等、在宅医療、検査、画像診断、投薬、注射、リハビリテーション、精神科専門療法、処置、手術、麻酔、放射線治療、及び病理診断が挙げられる。なお、診療行為区分は、初・再診料のように、行為名ではなく料金名で表示されていてもよい。診療行為は、例えば、診療報酬点数表で診療報酬点数が定められた診療行為である。診療行為の例としては、初診料、再診料、病棟の種別、看護配置、及び入院日数に応じた入院基本料、総合入院体制加算、診療録管理体制加算、救命救急入院料、生活習慣病管理料、診療情報提供料、往診料、在宅患者訪問診療料、在宅時医学総合管理料、尿中一般物質定性半定量検査、コンピューター断層撮影、調剤料、処方料、薬剤料、摂食機能療法、標準型精神分析療法、創傷処置、材料料、閉鎖循環式全身麻酔、体外照射、及び病理組織標本作製が挙げられる。なお、診療行為は、初診料のように、行為名ではなく料金名で表示されていてもよい。
【0046】
図1に示す書類記載事項受信部301は、例えば、コンピューターシステム300に含まれる。書類記載事項受信部301は、例えば、書類の電子データを受信する。書類が紙である場合、スキャナー等の書類入力装置401を介して、書類の記載事項を電子化し、書類記載事項受信部301に送信してもよい。書類入力装置401は、書類記載事項受信部301に、有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。書類入力装置401は、書類記載事項受信部301に、ネットワークを介して接続されていてよい。書類入力装置401は、書類記載事項受信部301に近接して配置されていてもよいし、遠隔地に配置されていてもよい。
【0047】
書類記載事項受信部301は、受信した書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306に保存する。書類記載事項記憶装置306は、例えば、コンピューターシステム300に含まれる。書類記載事項受信部301は、書類の記載事項を書類記載事項記憶装置306に保存する際に、書類のフォーマットを適宜修正してもよい。図3に示す例においては、書類記載事項記憶装置306に保存された書類の記載事項を含むフォーマットは、診療科、診療行為区分、診療行為、レセプト電算処理マスターコード、及び診療行為対象となった身体部位の情報を含む表を含む。
【0048】
図1に示す診療行為スコア記憶装置303は、例えば、コンピューターシステム300に含まれる。図4に示すように、診療行為スコア記憶装置303に保存される診療行為スコアマスタは、診療行為ごとに診療行為スコアを付している。診療行為スコアは、予め所定の値を与えられている。患者の傷病の診療に関与が高い診療行為には、高いスコアが付され、患者の傷病の診療に関与が低い診療行為には、低いスコアが付される。患者の傷病の診療に関与が高い診療行為とは、例えば、患者の傷病を直接治療する行為である。患者の傷病の診療に関与が低い診療行為とは、例えば、患者の傷病を特定するための検査や、患者の傷病を直接治療する行為に伴う副作用を和らげるための投薬や処置である。
【0049】
診療行為スコアマスタにおける診療行為スコアは、患者の傷病の診療に関与する診療行為を順位付けできるように設定される。例えば、療病の治療のための注射のスコアを高く設定し、傷病が特定されていない段階での傷病の特定のための検査のスコアが低く設定しておけば、患者の傷病は、スコアの高い診療行為が取り扱う傷病である可能性が高いと判断できる。
【0050】
診療行為スコアマスタにおける診療行為スコアは、診療行為の適用部位ごとに判別されていてもよい。例えば、診療行為の適用部位が特定されていればスコアが高く設定され、診療行為の適用部位が特定されていなければスコアが低く設定されていてもよい。
【0051】
図1に示す傷病名記憶装置304は、例えば、コンピューターシステム300に含まれる。図5に示すように、傷病名記憶装置304に保存される傷病名マスタは、診療行為に対応する傷病名を予め記録している。傷病名マスタは、傷病名の大分類、中分類、及び小分類に対応するレセプト電算処理マスターコードを記録していてもよい。
【0052】
図1に示すスコア及び傷病名付加部305は、例えば、コンピューターシステム300に含まれる。スコア及び傷病名付加部305は、診療行為スコア記憶装置303から診療行為スコアマスタを読み出し、傷病名記憶装置304から傷病名マスタを読み出す。スコア及び傷病名付加部305は、読み出した診療行為スコアマスタ及び傷病名マスタに基づいて、書類記載事項記憶装置306に保存されている書類に記載された診療行為のそれぞれに対して、図6に示すように、診療行為スコアと、傷病名と、を付加する。
【0053】
例えば、スコア及び傷病名付加部305は、書類に記載された診療行為に対応する診療行為スコアを診療行為スコアマスタから読み出し、書類に記載された診療行為に、診療行為スコアを付加する。また、スコア及び傷病名付加部305は、書類に記載された診療行為に対応する傷病名を傷病名マスタから読み出し、書類に記載された診療行為に、傷病名を付加する。
【0054】
スコア及び傷病名付加部305は、診療行為スコア及び傷病名を付加した書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、スコア及び傷病名付加部305は、診療行為スコア及び傷病名を付加した書類の記載事項を、出力装置405に出力してもよい。出力装置405は、スコア及び傷病名付加部305に、有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。出力装置405は、スコア及び傷病名付加部305に、ネットワークを介して接続されていてよい。出力装置405は、スコア及び傷病名付加部305に近接して配置されていてもよいし、遠隔地に配置されていてもよい。出力装置405の例としては、ディスプレイ、プリンタ、及びインターフェースが挙げられる。
【0055】
書類分析システムは、図1に示すように、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする傷病名分析部307をさらに備えていてもよい。傷病名分析部307は、例えば、コンピューターシステム300に含まれる。
【0056】
例えば、診療行為スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名分析部307は、診療行為スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする。
【0057】
傷病名分析部307は、ソートした傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名分析部307は、ソートした傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0058】
書類分析システムは、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出する傷病名抽出部308をさらに備えていてもよい。傷病名抽出部308は、例えば、コンピューターシステム300に含まれる。
【0059】
例えば、診療行為スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名抽出部308は、診療行為スコアが高い一部の傷病名を、書類に記載された診療行為に付加された傷病名抽出する。傷病名抽出部308は、傷病名分析部307がソートして傷病名について、診療行為スコアが高い傷病名を抽出してもよい。抽出された傷病名の一例を、図7に示す。傷病名抽出部308は、抽出した傷病名に、対応する分類名を付加してもよい。例えば、傷病名抽出部308は、抽出した傷病名に、対応する大分類名、中分類名、及び小分類名を付加してもよい。
【0060】
図1に示す傷病名抽出部308は、抽出した傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名抽出部308は、抽出した傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0061】
書類分析システムは、書類に記載された診療行為に付加された診療行為スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する傷病名特定部309をさらに備えていてもよい。傷病名特定部309は、例えば、コンピューターシステム300に含まれる。
【0062】
例えば、診療行為スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名特定部309は、診療行為スコアが最も高い傷病名を、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名として特定する。
【0063】
傷病名特定部309は、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名特定部309は、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0064】
次に、第1実施形態に係る書類分析方法について説明する。図8のステップS101で、書類記載事項受信部301が書類の記載事項の電子データを受信する。書類記載事項受信部301は、受信した書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306に保存する。
【0065】
ステップS103で、スコア及び傷病名付加部305は、診療行為スコア記憶装置303から、図4に示すような診療行為スコアマスタを読み出す。ステップS104で、スコア及び傷病名付加部305は、傷病名記憶装置304から図5に示すような傷病名マスタを読み出す。
【0066】
ステップS105で、スコア及び傷病名付加部305は、読み出した診療行為スコアマスタ、及び傷病名マスタに基づいて、書類記載事項記憶装置306に保存されている書類に記載された診療行為のそれぞれに対して、図6に示すように、診療行為スコアと傷病名と、を付加する。
【0067】
スコア及び傷病名付加部305は、診療行為スコア及び傷病名を付加した書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、スコア及び傷病名付加部305は、診療行為スコア及び傷病名を付加した書類の記載事項を、出力装置405に出力してもよい。
【0068】
ステップS106で、傷病名分析部307は、診療行為スコア及び傷病名が付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名分析部307は、診療行為スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする。
【0069】
傷病名分析部307は、ソートした傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名分析部307は、ソートした傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0070】
ステップS107で、傷病名抽出部308は、診療行為スコア及び傷病名が付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名抽出部308は、診療行為スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、図7に示すように、一部の傷病名を抽出する。
【0071】
傷病名抽出部308は、抽出した傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名抽出部308は、抽出した傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0072】
ステップS108で、傷病名特定部309は、診療行為スコア及び傷病名が付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名特定部309は、診療行為スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する。
【0073】
傷病名特定部309は、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名特定部309は、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0074】
第1実施形態に係る書類分析方法は、図8に示す例に限定されない。例えば、ステップS103からステップS104の順番は任意である。ステップS103からステップS104は、並行して実施されてもよい。また、ステップS106からステップS108は任意であり、ステップS106からステップS108のいずれかを省略してもよい。あるいは、ステップS105で終了してもよい。
【0075】
(第2実施形態)
図9に示す第2実施形態に係る書類分析システムにおいて、書類記載事項受信部301は、少なくとも1つの診療科、診療科における少なくとも1つの診療行為、及び診療行為を包含する診療科における少なくとも1つの診療行為区分を含む、書類の記載事項を受信する。また、第2実施形態に係る書類分析システムは、診療科の診療行為区分に付された診療科スコアを記録する診療科スコアマスタを保存する診療科スコア記憶装置302をさらに備える。第2実施形態に係る書類分析システムにおいて、スコア及び傷病名付加部305は、書類に記載された診療行為ごとに、診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名を付加する。
【0076】
図9に示す診療科スコア記憶装置302は、例えば、コンピューターシステム300に含まれる。図10に示すように、診療科スコア記憶装置302に保存される診療科スコアマスタは、診療科の診療行為区分ごとに診療科スコアを付している。診療科スコアは、予め所定の値を与えられている。例えば、診療科ごとに、患者の傷病を直接治療する行為に対応する診療行為区分には、高いスコアが付され、初・再診料のように、患者の傷病を直接治療する行為に対応しない場合がある診療行為区分には、低いスコアが付される。
【0077】
例えば、手術を行う診療科においては、手術に高いスコアが与えられ、検査及び投薬には中程度のスコアが与えられ、初・再診料には低いスコアが与えられる。ただし、精神科のように、通常手術を行わない診療科においては、手術以外の診療行為区分に高いスコアが与えられることがある。また、がん治療などにおいては、投薬や放射線治療が手術と同様の高いスコアが与えられることがある。
【0078】
診療科スコアマスタにおける診療科スコアは、患者が複数の診療科で受診している場合に、患者の傷病の診療に関与する診療科を順位付けできるように設定される。例えば、患者が内科と消化器科で受診しており、消化器科で手術を受け、内科で投薬を受けている場合、消化器科における手術のスコアが高く、内科における投薬のスコアが低ければ、患者の傷病は、消化器科が取り扱う傷病である可能性が高いと判断できるように、診療科スコアは設定されている。
【0079】
図9に示すスコア及び傷病名付加部305は、診療科スコア記憶装置302から診療科スコアマスタを読み出し、診療行為スコア記憶装置303から診療行為スコアマスタを読み出し、傷病名記憶装置304から傷病名マスタを読み出す。スコア及び傷病名付加部305は、読み出した診療科スコアマスタ、診療行為スコアマスタ、及び傷病名マスタに基づいて、書類記載事項記憶装置306に保存されている書類に記載された診療科、診療行為区分、及び診療行為の組み合わせのそれぞれに対して、図11に示すように、診療科スコアと、診療行為スコアと、傷病名と、を付加する。
【0080】
スコア及び傷病名付加部305は、診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名を付加した書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、スコア及び傷病名付加部305は、診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名を付加した書類の記載事項を、出力装置405に出力してもよい。
【0081】
第2実施形態において、例えば、診療科スコアと診療行為スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名分析部307は、診療科スコアと診療行為スコアの和、あるいは診療科スコアと診療行為スコアの積に基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする。
【0082】
第2実施形態において、例えば、診療科スコアと診療行為スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名抽出部308は、診療科スコアと診療行為スコアの和、あるいは診療科スコアと診療行為スコアの積が高い一部の傷病名を、書類に記載された診療行為に付加された傷病名抽出する。傷病名抽出部308は、傷病名分析部307がソートして傷病名について、傷病名抽出部308は、診療科スコアと診療行為スコアの和、あるいは診療科スコアと診療行為スコアの積が高い傷病名を抽出してもよい。
【0083】
第2実施形態において、例えば、診療科スコアと診療行為スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名特定部309は、診療科スコアと診療行為スコアの和、あるいは診療科スコアと診療行為スコアの積が最も高い傷病名を、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名として特定する。
【0084】
次に、第2実施形態に係る書類分析方法について説明する。図12のステップS101は、図8のステップS101と同様である。図12のステップS102で、スコア及び傷病名付加部305は、診療科スコア記憶装置302から図10に示すような診療科スコアマスタを読み出す。
【0085】
ステップS105で、スコア及び傷病名付加部305は、読み出した診療科スコアマスタ、診療行為スコアマスタ、及び傷病名マスタに基づいて、書類記載事項記憶装置306に保存されている書類に記載された診療科、診療行為区分、及び診療行為の組み合わせのそれぞれに対して、図11に示すように、診療科スコアと、診療行為スコアと、傷病名と、を付加する。
【0086】
スコア及び傷病名付加部305は、診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名を付加した書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、スコア及び傷病名付加部305は、診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名を付加した書類の記載事項を、出力装置405に出力してもよい。
【0087】
ステップS106で、傷病名分析部307は、診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名が付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名分析部307は、診療科スコア及び診療行為スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする。
【0088】
ステップS107で、傷病名抽出部308は、診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名が付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名抽出部308は、診療科スコア及び診療行為スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出する。
【0089】
ステップS108で、傷病名特定部309は、診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名が付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名特定部309は、診療科スコア及び診療行為スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する。
【0090】
(第3実施形態)
第3実施形態に係る書類分析システムは、図13に示すように、傷病名に対する診療行為に付された傷病名スコアを記録する傷病スコアマスタを保存する傷病スコア記憶装置310をさらに備える。傷病スコア記憶装置310は、例えば、コンピューターシステム300に含まれる。
【0091】
図14に示すように、傷病スコア記憶装置310に保存される傷病スコアマスタは、傷病名に対する診療行為ごとに傷病名スコアを付している。傷病名スコアは、予め所定の値を与えられている。例えば、高頻度で行われる傷病名と診療行為の組み合わせには、高いスコアが付され、低頻度で行われる傷病名と診療行為の組み合わせには、低いスコアが付される。
【0092】
図13に示すスコア及び傷病名付加部305は、図15に示すように、書類に記載された診療行為ごとに付加された傷病名に、傷病名スコアを付加する。図15に示す例においては、傷病名抽出部308が抽出した傷病名に傷病名スコアを付加しているが、抽出前の傷病名に傷病名スコアを付加してもよい。
【0093】
第3実施形態において、図13に示す傷病名分析部307は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートしてもよい。
【0094】
例えば、診療科スコアと診療行為スコアと傷病名スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名分析部307は、診療科スコアと診療行為スコアと傷病名スコアの和、あるいは診療科スコアと診療行為スコアと傷病名スコアの積に基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする。
【0095】
傷病名抽出部308は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出してもよい。
【0096】
例えば、診療科スコアと診療行為スコアと傷病名スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名抽出部308は、診療科スコアと診療行為スコアと傷病名スコアの和、あるいは診療科スコアと診療行為スコアと傷病名スコアの積が高い一部の傷病名を、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から抽出する。
【0097】
傷病名特定部309は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定してもよい。
【0098】
例えば、診療科スコアと診療行為スコアと傷病名スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名特定部309は、診療科スコアと診療行為スコアと傷病名スコアの和、あるいは診療科スコアと診療行為スコアと傷病名スコアの積が最も高い傷病名を、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名として特定する。
【0099】
次に、第3実施形態に係る書類分析方法を説明する。図16に示すように、まず、第1実施形態と同様に、ステップS101からステップS107を実施する。
【0100】
ステップS201で、スコア及び傷病名付加部305は、傷病スコア記憶装置310から、傷病名に対する診療行為に付された傷病名スコアを記録する、図14に示すような傷病スコアマスタを読み出す。
【0101】
ステップS202で、スコア及び傷病名付加部305は、読み出した傷病名スコアに基づいて、書類記載事項記憶装置306に保存されている書類に記載された診療行為ごとに付加された傷病名に、図15に示すように、傷病名スコアを付加する。
【0102】
スコア及び傷病名付加部305は、傷病名スコアを付加した書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、スコア及び傷病名付加部305は、傷病名スコアを付加した書類の記載事項を、出力装置405に出力してもよい。
【0103】
ステップS203で、傷病名分析部307は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、及び傷病名スコアが付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名分析部307は、診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする。
【0104】
傷病名分析部307は、ソートした傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名分析部307は、ソートした傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0105】
ステップS204で、傷病名抽出部308は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、及び傷病名スコアが付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名抽出部308は、診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出する。
【0106】
傷病名抽出部308は、抽出した傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名抽出部308は、抽出した傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0107】
ステップS205で、傷病名特定部309は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、及び傷病名スコアが付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名特定部309は、診療科スコア、診療行為スコア、及び傷病名スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する。
【0108】
傷病名特定部309は、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名特定部309は、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0109】
第3実施形態に係る書類分析方法は、図16に示す例に限定されない。例えば、ステップS106及びステップS107を省略し、ステップS105の次にステップS201を実施してもよい。あるいは、ステップS106及びステップS107を実施した場合は、ステップS203で、傷病名分析部307は、傷病名スコアのみに基づき傷病名をソートし、ステップS204で、傷病名抽出部308は、傷病名スコアのみに基づき一部の傷病名を抽出し、ステップS205で、傷病名特定部309は、傷病名スコアのみに基づき書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定してもよい。また、ステップS203からステップS205は任意であり、ステップS203からステップS205のいずれかを省略してもよい。あるいは、ステップS202で終了してもよい。
【0110】
(第4実施形態)
第4実施形態において、書類の記載事項は、診断群分類情報をさらに含んでいてもよい。第4実施形態に係る書類分析システムは、図17に示すように、傷病名に対する診断群分類番号に付された診断群分類番号スコアを記録する診断群分類番号スコアマスタを保存する診断群分類番号スコア記憶装置311をさらに備える。診断群分類番号スコア記憶装置311は、例えば、コンピューターシステム300に含まれる。
【0111】
図18に示すように、診断群分類番号スコア記憶装置311に保存される診断群分類番号スコアマスタは、傷病名に対する診断群分類番号ごとに診断群分類番号スコアを付している。診断群分類番号スコアは、予め所定の値を与えられている。例えば、確度の高い傷病名と診断群分類番号の組み合わせには、高いスコアが付され、確度の低い傷病名と診断群分類番号の組み合わせには、低いスコアが付される。
【0112】
図17に示すスコア及び傷病名付加部305は、書類に記載された診断群分類情報から診断群分類番号を導出し、書類に記載された入院日数と点数の組み合わせから診断群分類番号スコアを付加する。
【0113】
第4実施形態において、傷病名分析部307は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、及び診断群分類番号スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートしてもよい。
【0114】
例えば、診療科スコアと診療行為スコアと診断群分類番号スコアが高いほど傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名分析部307は、診療科スコアと診療行為スコアと診断群分類番号スコアの和、あるいは診療科スコアと診療行為スコアと診断群分類番号スコアの積に基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする。
【0115】
傷病名分析部307は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、傷病名スコア、及び診断群分類番号スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートしてもよい。
【0116】
傷病名抽出部308は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、及び診断群分類番号スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出してもよい。
【0117】
例えば、診療科スコアと診療行為スコアと診断群分類番号スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名抽出部308は、診療科スコアと診療行為スコアと診断群分類番号スコアの和、あるいは診療科スコアと診療行為スコアと診断群分類番号スコアの積が高い一部の傷病名を、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から抽出する。
【0118】
傷病名抽出部308は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、傷病名スコア、及び診断群分類番号スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出してもよい。
【0119】
傷病名特定部309は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、及び診断群分類番号スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定してもよい。
【0120】
例えば、診療科スコアと診療行為スコアと診断群分類番号スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名特定部309は、診療科スコアと診療行為スコアと診断群分類番号スコアの和、あるいは診療科スコアと診療行為スコアと診断群分類番号スコアの積が最も高い傷病名を、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名として特定する。
【0121】
傷病名特定部309は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、傷病名スコア、及び診断群分類番号スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定してもよい。
【0122】
次に、第4実施形態に係る書類分析方法を説明する。図19に示すように、まず、第1実施形態と同様に、ステップS101からステップS107を実施する。また、第3実施形態と同様に、ステップS201からステップS202を実施する。
【0123】
ステップS301で、スコア及び傷病名付加部305は、診断群分類番号スコア記憶装置311から、図18に示すような、傷病名に対する診断群分類番号に付された診断群分類番号スコアを読み出す。
【0124】
ステップS302で、スコア及び傷病名付加部305は、読み出した診断群分類番号スコアに基づいて、書類記載事項記憶装置306に保存されている書類に記載された診療行為ごとに付加された傷病名に、診断群分類番号スコアを付加する。
【0125】
スコア及び傷病名付加部305は、診断群分類番号スコアを付加した書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、スコア及び傷病名付加部305は、診断群分類番号スコアを付加した書類の記載事項を、出力装置405に出力してもよい。
【0126】
ステップS303で、傷病名分析部307は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、傷病名スコア、及び診断群分類番号スコアが付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名分析部307は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、傷病名スコア、及び診断群分類番号スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする。
【0127】
傷病名分析部307は、ソートした傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名分析部307は、ソートした傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0128】
ステップS304で、傷病名抽出部308は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、傷病名スコア、及び診断群分類番号スコアが付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名抽出部308は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、傷病名スコア、及び診断群分類番号スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出する。
【0129】
傷病名抽出部308は、抽出した傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名抽出部308は、抽出した傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0130】
ステップS305で、傷病名特定部309は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、傷病名スコア、及び診断群分類番号スコアが付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名特定部309は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、傷病名スコア、及び診断群分類番号スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する。
【0131】
傷病名特定部309は、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名特定部309は、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0132】
第4実施形態に係る書類分析方法は、図19に示す例に限定されない。例えば、ステップS106及びステップS107を省略し、ステップS105の次にステップS201を実施してもよい。あるいは、ステップS106及びステップS107を実施した場合は、ステップS303で、傷病名分析部307は、傷病名スコア及び診断群分類番号スコアのみに基づき傷病名をソートし、ステップS304で、傷病名抽出部308は、傷病名スコア及び診断群分類番号スコアのみに基づき一部の傷病名を抽出し、ステップS305で、傷病名特定部309は、傷病名スコア及び診断群分類番号スコアのみに基づき書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定してもよい。また、ステップS303からステップS305は任意であり、ステップS303からステップS305のいずれかを省略してもよい。あるいは、ステップS302で終了してもよい。
【0133】
また、ステップS201及びステップS202を省略してもよい。この場合、ステップS303で、傷病名分析部307は、診断群分類番号スコアのみに基づき傷病名をソートし、ステップS304で、傷病名抽出部308は、診断群分類番号スコアのみに基づき一部の傷病名を抽出し、ステップS305で、傷病名特定部309は、診断群分類番号スコアのみに基づき書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定してもよい。
【0134】
(第5実施形態)
第5実施形態において、書類の記載事項は、診療報酬点数をさらに含んでいてもよい。第5実施形態に係る書類分析システムは、図20に示すように、診療行為に対する診療報酬点数に付された診療報酬点数スコアを記録する診療報酬点数スコアマスタを保存する診療報酬点数スコア記憶装置312をさらに備える。診療報酬点数スコア記憶装置312は、例えば、コンピューターシステム300に含まれる。なお、診療報酬点数スコアマスタと、第4実施形態で説明した診断群分類番号スコアマスタとは、一体化していてもよい。
【0135】
図21に示すように、診療報酬点数スコア記憶装置312に保存される診療報酬点数スコアマスタは、診療行為に対する診療報酬点数ごとに診療報酬点数スコアを付している。診療報酬点数スコアは、予め所定の値を与えられている。例えば、確度の高い診療行為と診療報酬点数の組み合わせには、高いスコアが付され、確度の低い診療行為と診療報酬点数の組み合わせには、低いスコアが付される。
【0136】
図20に示すスコア及び傷病名付加部305は、書類に記載された診療行為ごとに付加された傷病名と、書類に記載されていた診療報酬点数と、の組み合わせに、診療報酬点数スコアを付加する。
【0137】
第5実施形態において、傷病名分析部307は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートしてもよい。
【0138】
例えば、診療科スコアと診療行為スコアと診療報酬点数スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名分析部307は、診療科スコアと診療行為スコアと診療報酬点数スコアの和、あるいは診療科スコアと診療行為スコアと診療報酬点数スコアの積に基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする。
【0139】
傷病名分析部307は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、傷病名スコア、及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートしてもよい。
【0140】
傷病名分析部307は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、傷病名スコア、診断群分類番号スコア、及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートしてもよい。
【0141】
傷病名抽出部308は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出してもよい。
【0142】
例えば、診療科スコアと診療行為スコアと診療報酬点数スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名抽出部308は、診療科スコアと診療行為スコアと診療報酬点数スコアの和、あるいは診療科スコアと診療行為スコアと診療報酬点数スコアの積が高い一部の傷病名を、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から抽出する。
【0143】
傷病名抽出部308は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、傷病名スコア、及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出してもよい。
【0144】
傷病名抽出部308は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、傷病名スコア、診断群分類番号スコア、及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出してもよい。
【0145】
傷病名特定部309は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定してもよい。
【0146】
例えば、診療科スコアと診療行為スコアと診療報酬点数スコアが高いほど、傷病名との相関が高いように設定されている場合、傷病名特定部309は、診療科スコアと診療行為スコアと診療報酬点数スコアの和、あるいは診療科スコアと診療行為スコアと診療報酬点数スコアの積が最も高い傷病名を、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名として特定する。
【0147】
傷病名特定部309は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、傷病名スコア、及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定してもよい。
【0148】
傷病名特定部309は、書類に記載された診療行為に付加された診療科スコア、診療行為スコア、傷病名スコア、診断群分類番号スコア、及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定してもよい。
【0149】
次に、第5実施形態に係る書類分析方法を説明する。図22に示すように、まず、第1実施形態と同様に、ステップS101からステップS107を実施する。また、第3実施形態と同様に、ステップS201からステップS202を実施し、第4実施形態と同様に、ステップS301からステップS302を実施する。
【0150】
ステップS401で、スコア及び傷病名付加部305は、診療報酬点数スコア記憶装置312から、図21に示すような、診療行為に対する診療報酬点数に付された診療報酬点数スコアを読み出す。
【0151】
ステップS402で、スコア及び傷病名付加部305は、読み出した診療報酬点数スコアに基づいて、書類記載事項記憶装置306に保存されている書類に記載された診療行為に、診療報酬点数スコアを付加する。
【0152】
スコア及び傷病名付加部305は、診療報酬点数スコアを付加した書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、スコア及び傷病名付加部305は、診療報酬点数スコアを付加した書類の記載事項を、出力装置405に出力してもよい。
【0153】
ステップS403で、傷病名分析部307は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、傷病名スコア、診断群分類番号スコア、及び診療報酬点数スコアが付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名分析部307は、診療行為スコア、傷病名、傷病名スコア、診断群分類番号スコア、及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名をソートする。
【0154】
傷病名分析部307は、ソートした傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名分析部307は、ソートした傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0155】
ステップS404で、傷病名抽出部308は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、傷病名スコア、診断群分類番号スコア、及び診療報酬点数スコアが付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名抽出部308は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、傷病名スコア、診断群分類番号スコア、及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から一部の傷病名を抽出する。
【0156】
傷病名抽出部308は、抽出した傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名抽出部308は、抽出した傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0157】
ステップS405で、傷病名特定部309は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、傷病名スコア、診断群分類番号スコア、及び診療報酬点数スコアが付加された書類の記載事項を、書類記載事項記憶装置306から読み出す。傷病名特定部309は、診療科スコア、診療行為スコア、傷病名、傷病名スコア、診断群分類番号スコア、及び診療報酬点数スコアに基づき、書類に記載された診療行為に付加された傷病名から、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定する。
【0158】
傷病名特定部309は、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を、書類記載事項記憶装置306に保存する。また、傷病名特定部309は、書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を、出力装置405に出力してもよい。
【0159】
第5実施形態に係る書類分析方法は、図22に示す例に限定されない。例えば、ステップS106及びステップS107を省略し、ステップS105の次にステップS201を実施してもよい。あるいは、ステップS106及びステップS107を実施した場合は、ステップS403で、傷病名分析部307は、傷病名スコア、診断群分類番号スコア、及び診療報酬点数スコアのみに基づき傷病名をソートし、ステップS404で、傷病名抽出部308は、傷病名スコア、診断群分類番号スコア、及び診療報酬点数スコアのみに基づき一部の傷病名を抽出し、ステップS405で、傷病名特定部309は、傷病名スコア、診断群分類番号スコア、及び診療報酬点数スコアのみに基づき書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定してもよい。また、ステップS403からステップS405は任意であり、ステップS403からステップS405のいずれかを省略してもよい。あるいは、ステップS402で終了してもよい。
【0160】
また、ステップS201及びステップS202を省略してもよい。この場合、ステップS403で、傷病名分析部307は、診断群分類番号スコア及び診療報酬点数スコアのみに基づき傷病名をソートし、ステップS404で、傷病名抽出部308は、診断群分類番号スコア及び診療報酬点数スコアのみに基づき一部の傷病名を抽出し、ステップS405で、傷病名特定部309は、診断群分類番号スコア及び診療報酬点数スコアのみに基づき書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定してもよい。
【0161】
また、ステップS301からステップS302を省略してもよい。この場合、ステップS403で、傷病名分析部307は、診療報酬点数スコアのみに基づき傷病名をソートし、ステップS404で、傷病名抽出部308は、診療報酬点数スコアのみに基づき一部の傷病名を抽出し、ステップS405で、傷病名特定部309は、診療報酬点数スコアのみに基づき書類の対象患者の最も可能性の高い傷病名を特定してもよい。
【0162】
上記のように本発明を実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
【符号の説明】
【0163】
101・・・患者番号、102・・・患者氏名、103・・・受診日、105・・・診療行為区分、106・・・診療行為、107・・・診療報酬点数、300・・・コンピューターシステム、301・・・書類記載事項受信部、302・・・診療科スコア記憶装置、303・・・診療行為スコア記憶装置、304・・・傷病名記憶装置、305・・・傷病名付加部、306・・・書類記載事項記憶装置、307・・・傷病名分析部、308・・・傷病名抽出部、309・・・傷病名特定部、310・・・傷病スコア記憶装置、311・・・診断群分類番号スコア記憶装置、312・・・診療報酬点数スコア記憶装置、401・・・書類入力装置、405・・・出力装置
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