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特許7580572電気自動車(EV)高速充電ステーション及びシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-31
(45)【発行日】2024-11-11
(54)【発明の名称】電気自動車(EV)高速充電ステーション及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/34 20060101AFI20241101BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20241101BHJP
   H02J 7/35 20060101ALI20241101BHJP
   H02J 3/32 20060101ALI20241101BHJP
   H02J 3/38 20060101ALI20241101BHJP
【FI】
H02J7/34 B
H02J7/00 P
H02J7/35 K
H02J3/32
H02J3/38 130
H02J3/38 160
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023506528
(86)(22)【出願日】2021-08-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-29
(86)【国際出願番号】 US2021044321
(87)【国際公開番号】W WO2022031689
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-04-05
(31)【優先権主張番号】16/984,817
(32)【優先日】2020-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517284935
【氏名又は名称】ザ・ノコ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Noco Company
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】スタンフィールド,ジェイムズ リチャード
【審査官】栗栖 正和
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-512802(JP,A)
【文献】特開2016-214014(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0037121(US,A1)
【文献】特開2011-097825(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/34
H02J 7/00
H02J 7/35
H02J 3/32
H02J 3/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、前記EV充電ステーションは、
電源と、
前記電源から電力を受け取る電気設備と、
前記電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、
前記一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、
前記二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、
前記三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器と
を備える、EV充電ステーション。
【請求項2】
電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、前記EV充電ステーションは、
少なくとも1つの電源と、
前記少なくとも1つの電源から電力を受け取る複数の電気設備と、
前記複数の電気設備からそれぞれ電力を受け取る複数の一次電気リザーバと、
1の一次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数の二次電気リザーバと、
前記複数の二次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数の三次電気リザーバと、
前記複数の三次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数のEV充電器と
を備える、EV充電ステーション。
【請求項3】
前記電気設備は複数の電気設備であり、前記一次電気リザーバは、前記複数の電気設備からそれぞれ電力を受け取る複数の一次電気リザーバであり、前記二次電気リザーバは、前記複数の一次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数の二次電気リザーバであり、前記三次電気リザーバは、前記複数の二次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数の三次電気リザーバであり、前記EV充電器は、前記複数の三次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数のEV充電器である、請求項に記載のEV充電ステーション。
【請求項4】
前記電気設備からAC電力を受け取って前記AC電力をDC電力に変換するAC-DC電力変換器をさらに備える、請求項に記載のEV充電ステーション。
【請求項5】
前記AC-DC電力変換器からDC電力を受け取って、前記DC電力を、前記一次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第1のDC-DC電力変換器をさらに備える、請求項4に記載のEV充電ステーション。
【請求項6】
前記一次電気リザーバからDC電力を受け取って、前記DC電力を、前記二次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第2のDC-DC電力変換器をさらに備える、請求項5に記載のEV充電ステーション。
【請求項7】
前記二次電気リザーバからDC電力を受け取って、前記DC電力を、前記三次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第3のDC-DC電力変換器をさらに備える、請求項6に記載のEV充電ステーション。
【請求項8】
前記三次電気リザーバからDC電力を受け取って、前記DC電力を、前記EV充電器にDC電力を供給するためのDC電力に変換する第3のDC-DC電力変換器をさらに備える、請求項6に記載のEV充電ステーション。
【請求項9】
前記一次電気リザーバはフロー電池を備える、請求項1に記載のEV充電ステーション。
【請求項10】
前記一次電気リザーバはリチウムイオン電池を備える、請求項1に記載のEV充電ステーション。
【請求項11】
前記一次電気リザーバは蓄電キャパシタを備える、請求項1に記載のEV充電ステーション。
【請求項12】
前記EV充電ステーションは、前記電源、前記一次電気リザーバ、第2の電気リザーバ、及び/又は前記三次電気リザーバから前記EVを充電するための電力を選択的又は同時に供給するように構成されている、請求項1に記載のEV充電ステーション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電気自動車(EV)のハイスピード充電のための、高速又はハイスピード電気自動車充電ステーション及びシステムを対象とする。高速又はハイスピード電気自動車ステーション及びシステムは、電気自動車のハイスピード充電及び燃料動力車の燃料充填の両方を提供するように構成され得る。
【背景技術】
【0002】
電気自動車(EV)は、クリーンエミッション、静かな運転、及び低メンテナンスに強い関心を集めて世界中で使用が拡大している。バッテリ技術の進歩は、車両速度ならびに走行距離の向上を支援してきた。バッテリ充電は、この成長を支援するのに役立ち、(例えば、Chevrolet Volt又はTesla Model Sなどの)大型EVバッテリの完全充電に2時間という短い充電時間を提供するように改善されてきた。充電時間を改善するための動きは、バッテリ製造業者に技術を改善させ、彼らのバッテリに「高速充電」機能を提供させた。目標は、EV車がガソリン車に燃料補給するのとほぼ同じ時間(例えば、10~15分)で充電できるようにすることである。
【0003】
充電中の各(又は複数の)車両に公共電力網から必要とされる大量のAC電力のため、大型車両バッテリの高速充電に問題が発生する。例えば、Chevrolet Voltなどの普通サイズのセダンは、目標充電時間を達成するために、充電プロセス中に350KWもの電力を必要とする可能性がある。この電力要件は、同時に充電している数台の車両の分だけ乗じると、充電場所に巨大なAC電源(大きな産業負荷に続いてAC/DC変換をサポートするための公共電力網インフラストラクチャなど)を必要とする。このタイプのAC電源は、ほとんどの場所で利用することができない。充電中の電力サージもまた、特定の場所における電力要件を予測する電力会社の能力に関する問題を引き起こす。この特定の問題に加えて、充電ステーションの場所がまばらである。EV充電ポンプは、EV市場を成長させるために、ガソリンスタンドで利用可能でなければならない。
【発明の概要】
【0004】
ほとんどの場所で十分な電力を提供するために、大型の「電気リザーバ」又は「バッテリリザーバ」又は「エネルギーリザーバ」又は「電力リザーバ」を使用して制御された均等な方法で電力を貯蔵しなければならない。するとこの電気リザーバは、電気自動車を充電するための主要な充電エネルギー源として使用することができる。「リザーバ」要件をサポートするためのバッテリ技術が既に存在する。フロー電池、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ(例えば、ウルトラキャパシタ)及び/又は燃料電池を含むいくつかの異なる電力貯蔵技術を使用することができる。フライホイールエネルギー貯蔵などの他の電気機械技術も使用することができる。電気リザーバは、ガソリンスタンドで燃料(例えば、ガソリン、ディーゼル)を貯蔵するために現在使用されているのと同様の方法で地中に配置することができ、又はこれは地上に配置することもできる。
【0005】
電気リザーバは、通常のガソリンスタンドに既に存在する電力を使用して充電(例えば、均等な方法で常に充電)することができる。この方法を使用することで、電力会社は使用電力量を予測し、電力サージを回避することができる。例えば、電気リザーバは、連続的に、断続的に、可変電流、可変充電率で、又はプログラムされた方法で、電源(例えば、(1つ又は複数の)既存の電源、(1つ又は複数の)新しい電源、電力網、(1つ又は複数の)送電線、配電システム、発電所、発電機、燃料式発電機、ソーラーパネル、風力発電機)から充電することができる。
【0006】
電気リザーバに貯蔵されたエネルギーは、電気自動車を充電するための電源として使用することができる。EVを充電するために必要な電力の適切な変換を行うために、通常のガスポンプと非常に類似した(物理的サイズ及び形態の)充電ポンプを使用することができる。EV用の電源はDCバッテリであり、電気リザーバはDC電気リザーバ(例えば、DCフロー電池、DCリチウムイオン電池)であり得るので、必要な電力変換は、単純に直流又はDC-DC変換であってもよく、今日のほとんどのバッテリ充電器で使用されるAC-DC変換による電力損失を回避することができる。
【0007】
充電ステーションのオペレータは、ガソリンの顧客と同様の方法で彼らのEVに充電するために顧客に課金することができる。彼らは、リザーバを充電しておくためのコストに関して電力会社と協働することができるほか、リザーバ及びEV充電器又はEVポンプ(例えば、充電器又はコンセント)を追加/サポートするためのコストを償却することができる。オペレータは、必要な利益を積み上げ、それに応じてEV客に課金することができる。これにより、ほとんどの場所にとって非実用的であろう追加の送電塔、電力線、変電所などの産業規模の電力網インフラストラクチャを提供する必要がある電力会社の負担がなくなる。
【0008】
リザーバアプローチを使用することで、(1つ又は複数の)EVの高速充電を提供するために、単にEVポンプ(例えば、燃料補給EVポンプ)又は複数のポンプを追加することによって通常のガソリンスタンドを変換することができる。この高速充電により、(1つ又は複数の)EVは、ガソリン燃料車両が今日行っているように全国を容易に移動することができるようになり、(1つ又は複数の)EVをより主流にさせる。
【0009】
本明細書に記載される主題は、燃料車に燃料補給するため及び/又は電気自動車を充電するためのステーションを対象とする。
【0010】
本明細書に記載される主題は、充電ステーションを対象とする。
【0011】
本明細書に記載される主題は、電気/燃料ステーションを対象とする。
【0012】
本明細書に記載される主題は、ガスポンプ及び電気ポンプ又はEV充電器の両方を備える、又はこれらからなる改良されたガソリンスタンドを対象とする。
【0013】
本明細書に記載される主題は、少なくとも1つの燃料ポンプ及び少なくとも1つの電気ポンプ又はEV充電器を備える、又はこれらからなる充電/燃料ステーションを対象とする。
【0014】
本明細書に記載される主題は、少なくとも1つの燃料ポンプ及び少なくとも1つの電気ポンプ又はEV充電器を備える、又はこれらからなる充電/燃料ステーションを対象とする。
【0015】
本明細書に記載される主題は、少なくとも1つの燃料ポンプ及び少なくとも1つの電気ポンプ又は充電器を備える、又はこれらからなる充電/燃料ステーションであって、少なくとも1つの燃料ポンプは少なくとも1つの電気ポンプ又は充電器から所定距離だけ離間している、充電/燃料ステーションを対象とする。
【0016】
本明細書に記載される主題は、少なくとも1つの燃料ポンプ及び少なくとも1つの電気ポンプ又は充電器を備える、又はこれらからなる充電/燃料ステーションであって、少なくとも1つの燃料ポンプ及び少なくとも1つの電気ポンプ又は充電器は単一のユニット内に設けられる、充電/燃料ステーションを対象とする。
【0017】
本明細書に記載される主題は、少なくとも1つの燃料ポンプ及び少なくとも1つの電気ポンプ又は充電器を備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションであって、少なくとも1つの燃料ポンプ及び少なくとも1つの電気ポンプ又は充電器は別々のユニットである、燃料/電気ステーションを対象とする。
【0018】
本明細書に記載される主題は、複数の燃料ポンプ及び複数の電気ポンプ又はEV充電器を備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0019】
本明細書に記載される主題は、複数の燃料ポンプ及び複数の電気ポンプ又は充電器を備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションであって、燃料ポンプは少なくとも1つの列に配置され、電気ポンプ又は充電器は少なくとも1つの別の列に配置される、燃料/電気ステーションを対象とする。
【0020】
本明細書に記載される主題は、少なくとも1つの電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0021】
本明細書に記載される主題は、複数の電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0022】
本明細書に記載される主題は、少なくとも1つのオンサイト電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0023】
本明細書に記載される主題は、地上レベルよりも下に位置する少なくとも1つの電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0024】
本明細書に記載される主題は、地上レベルよりも下に位置する複数の電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0025】
本明細書に記載される主題は、地上レベルよりも上に位置する少なくとも1つの電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0026】
本明細書に記載される主題は、地上レベルよりも上に位置する複数の電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0027】
本明細書に記載される主題は、少なくとも1つの電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0028】
本明細書に記載される主題は、複数の電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0029】
本明細書に記載される主題は、少なくとも1つのオンサイト電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0030】
本明細書に記載される主題は、複数のオンサイト電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0031】
本明細書に記載される主題は、地上レベルよりも下に位置する少なくとも1つの電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0032】
本明細書に記載される主題は、地上レベルよりも下に位置する複数の電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0033】
本明細書に記載される主題は、地上レベルよりも上に位置する少なくとも1つの電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0034】
本明細書に記載される主題は、地上レベルよりも上に位置する複数の電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0035】
本明細書に記載される主題は、地上レベルよりも下に位置する少なくとも1つの燃料タンク及び少なくとも1つの電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0036】
本明細書に記載される主題は、地上レベルよりも下に位置する複数の燃料タンク及び複数の電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションを対象とする。
【0037】
本明細書に記載される主題は、地上レベルよりも下に位置する少なくとも1つのガスタンク及び少なくとも1つの電気リザーバを備える、又はこれらからなる燃料/電気ステーションであって、少なくとも1つのガスタンク及び少なくとも1つの電気リザーバは少なくとも所定距離だけ離間している、燃料/電気ステーションを対象とする。
【0038】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備える、又はこれらからなる、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0039】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備える、又はこれらからなる、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0040】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、少なくとも1つの電源と、少なくとも1つの電源から電力を受け取る複数の電気設備と、複数の電気設備からそれぞれ電力を受け取る複数の一次電気リザーバと、第1の一次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数の二次電気リザーバと、複数の二次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数のEV充電器とを備える、又はこれらからなる、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0041】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバをさらに備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0042】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、電気設備は複数の電気設備であり、一次電気リザーバは複数の電気設備からそれぞれ電力を受け取る複数の一次電気リザーバであり、二次電気リザーバは複数の一次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数の二次電気リザーバであり、EV充電器は複数の二次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数のEV充電器である、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0043】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、電気設備は複数の電気設備であり、一次電気リザーバは複数の電気設備からそれぞれ電力を受け取る複数の一次電気リザーバであり、二次電気リザーバは複数の電気一次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数の二次電気リザーバであり、三次電気リザーバは複数の二次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数の三次電気リザーバであり、EV充電器は複数の三次電気リザーバからそれぞれ電力を受け取る複数のEV充電器である、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0044】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、電気設備からAC電力を受け取ってAC電力をDC電力に変換するAC-DC電力変換器を更に備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0045】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、電気設備からAC電力を受け取ってAC電力をDC電力に変換するAC-DC電力変換器をさらに備え、AC-DC変換器からDC電力を受け取ってDC電力を一次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第1のDC-DC電力変換器をさらに備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0046】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、電気設備からAC電力を受け取ってAC電力をDC電力に変換するAC-DC電力変換器をさらに備え、AC-DC変換器からDC電力を受け取ってDC電力を一次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第1のDC-DC電力変換器をさらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力を二次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第2のDC-DC電力変換器をさらに備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0047】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、電気設備からAC電力を受け取ってAC電力をDC電力に変換するAC-DC電力変換器をさらに備え、AC-DC変換器からDC電力を受け取ってDC電力を一次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第1のDC-DC電力変換器をさらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力を二次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第2のDC-DC電力変換器をさらに備え、二次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力をEV充電器にDC電力を供給するためのDC電力に変換する第3のDC-DC電力変換器をさらに備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0048】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、電気設備からAC電力を受け取ってAC電力をDC電力に変換するAC-DC電力変換器をさらに備え、AC-DC変換器からDC電力を受け取ってDC電力を一次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第1のDC-DC電力変換器をさらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力を二次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第2のDC-DC電力変換器をさらに備え、二次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力をEV充電器にDC電力を供給するためのDC電力に変換する第3のDC-DC電力変換器をさらに備え、EV充電器は、DC電力をEVにDC電力を供給するためのDC電力に変換するための第4のDC-DC電力変換器を備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0049】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、電気設備からAC電力を受け取ってAC電力をDC電力に変換するAC-DC電力変換器をさらに備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0050】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、電気設備からAC電力を受け取ってAC電力をDC電力に変換するAC-DC電力変換器をさらに備え、AC-DC変換器からDC電力を受け取ってDC電力を一次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第1のDC-DC電力変換器をさらに備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0051】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、電気設備からAC電力を受け取ってAC電力をDC電力に変換するAC-DC電力変換器をさらに備え、AC-DC変換器からDC電力を受け取ってDC電力を一次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第1のDC-DC電力変換器をさらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力を二次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第2のDC-DC電力変換器をさらに備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0052】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、電気設備からAC電力を受け取ってAC電力をDC電力に変換するAC-DC電力変換器をさらに備え、AC-DC変換器からDC電力を受け取ってDC電力を一次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第1のDC-DC電力変換器をさらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力を二次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第2のDC-DC電力変換器をさらに備え、二次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力を三次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第3のDC-DC電力変換器をさらに備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0053】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、電気設備からAC電力を受け取ってAC電力をDC電力に変換するAC-DC電力変換器をさらに備え、AC-DC変換器からDC電力を受け取ってDC電力を一次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第1のDC-DC電力変換器をさらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力を二次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第2のDC-DC電力変換器をさらに備え、二次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力を三次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第3のDC-DC電力変換器をさらに備え、三次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力をEV充電器にDC電力を供給するためのDC電力に変換する第3のDC-DC電力変換器をさらに備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0054】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、電気設備からAC電力を受け取ってAC電力をDC電力に変換するAC-DC電力変換器をさらに備え、AC-DC変換器からDC電力を受け取ってDC電力を一次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第1のDC-DC電力変換器をさらに備え、一次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力を二次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第2のDC-DC電力変換器をさらに備え、二次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力を三次電気リザーバにDC電力を供給するためのDC電力に変換する第3のDC-DC電力変換器をさらに備え、三次電気リザーバからDC電力を受け取ってDC電力をEV充電器にDC電力を供給するためのDC電力に変換する第3のDC-DC電力変換器をさらに備え、EV充電器は、DC電力をEVに供給するためのDC電力に変換するための第5のDC-DC電力変換器を備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0055】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備える、又はこれらからなる、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0056】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、一次電気リザーバはフロー電池を備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0057】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備える、又はこれらからなる、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0058】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、一次電気リザーバはリチウムイオン電池を備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0059】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備える、又はこれらからなる、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0060】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、一次電気リザーバは蓄電キャパシタを備える、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0061】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備える、又はこれらからなる、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0062】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、EV充電ステーションは、電源、一次電気リザーバ、及び/又は二次電気リザーバからEVを充電するための電力を選択的又は同時に供給するように構成されている、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【0063】
本明細書に記載される主題は、電気自動車(EV)を充電するための電気自動車(EV)充電ステーションであって、EV充電ステーションは、電源と、電源から電力を受け取る電気設備と、電気設備から電力を受け取る一次電気リザーバと、一次電気リザーバから電力を受け取る二次電気リザーバと、二次電気リザーバから電力を受け取る三次電気リザーバと、三次電気リザーバから電力を受け取る第1のEV充電器とを備え、又はこれらからなり、EV充電ステーションは、電源、一次電気リザーバ、第2の電気リザーバ、及び/又は三次電気リザーバからEVを充電するための電力を選択的又は同時に供給するように構成されている、電気自動車(EV)充電ステーションを対象とする。
【図面の簡単な説明】
【0064】
図1】本発明による燃料/電気ステーションの線図。
図2図1に示される燃料/電気ステーションの別の線図。
図3図1に示される燃料/電気ステーションの構造及び配置の線図。
図4】燃料/電気ステーション、例えば図1に示される燃料/電気ステーションとともに使用するための、又は例えば遠隔地の区画で使用するための可搬式燃料/電気ステーションの、構造及び配置の線図。
図5図1図3に示される燃料/電気ステーションで使用するためのフロー電池の線図。
図6】電気リザーバ(例えば、フロー電池、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ、燃料電池)から燃料/電気ポンプ(例えば、EVポンプ、EV充電器、及び/又は燃料ポンプ)への電力の流れを示すフローチャート。
図7】本発明による燃料/電気ポンプの側面図。
図8】電源及び電気リザーバからのEVの充電の電力共有を示す線図。
図9】燃料/電気ポンプの電気リザーバ及び/又はリチウムイオン電池からのEVの充電の電力共有を示す線図。
図10】電気リザーバ(例えば、フロー電池、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ、燃料電池)から燃料ポンプ及びEV充電器を備える燃料/電気ポンプへの電力の流れを示すフローチャート。
図11】燃料ポンプ及びEV充電器を備える本発明による燃料/電気ポンプの側面図。
図12】電源(例えば、電力網)及び電気リザーバからのEVの充電の電力共有を示す線図。
図13】燃料/電気ポンプの電気リザーバ及びリチウムイオン電池からのEVの充電の電力共有を示す線図。
図14-1】複数の(例えば、4つの)モジュール式電力サブユニットを備える燃料/電気ステーションを示す線図。
図14-2】複数の(例えば、4つの)モジュール式電力サブユニットを備える燃料/電気ステーションを示す線図。
図15】追加の電気リザーバで拡張された図1に示される燃料/電気ステーションの線図。
図16】電気リザーバ(例えば、フロー電池、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ、燃料電池)から燃料/電気ポンプ(例えば、EVポンプ、EV充電器、及び/又は燃料ポンプ)の二次電気リザーバ(例えば、バッテリ、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ、燃料電池)へ、そして三次電気リザーバ(例えば、バッテリ、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ、燃料電池)への電力の流れを示すフローチャート。
図17】充電中の電気自動車と通信するための、本発明による燃料/電気ステーションのための通信システムのブロック図。
図18図16に示される通信システムの通信インターフェースの図。
【発明を実施するための形態】
【0065】
本発明による燃料/電気ステーション10(例えばガソリン/電気ステーション)が、図1及び図2に示されている。燃料/電気ステーション10は、燃料(例えばガス、ディーゼル、プロパン、液体プロパン、水素)を分注し、かつ電気自動車(EV)を充電するように構築、配置、及び設計されている。
【0066】
燃料/電気ステーション10は、複数の燃料/電気ポンプ12(例えばガソリンポンプ)を備える。燃料/電気ポンプ12は各々、EVを充電するための電気自動車充電器又はEV充電器、及び燃料タイプ車両に燃料(例えばガソリン、ディーゼル、ガス、プロパン、液体プロパン、水素)を補給するための燃料ポンプを備える。燃料/電気ポンプ12は各々、例えば燃料/電気ポンプ12の(1つ又は複数の)ハウジング又はコンパートメント内に、EVを充電するための電気コンポーネント(例えばEV充電器、DC-DC変換器、バッテリ、リチウムイオン電池、蓄電キャパシタ、燃料電池)、及び例えば内燃機関を有する従来の燃料タイプ車両に燃料補給するための電気コンポーネント(例えば燃料ポンプ、燃料計、燃料フィルタ、電気制御)などの電気コンポーネントを備えることができる。燃料/電気ポンプ12は、例えば、ハウジング、コンパートメント、及び電気コンポーネントから熱を除去するために、冷却機器(例えばファン、冷凍機、冷却循環システム)を含むことができる。
【0067】
燃料/電気ポンプ12は、各列に3つの燃料/電気ポンプ12が2列で図1に示されている。しかしながら、より多くの又は少ない燃料/電気ポンプ12を列内に提供することができ、あるいはより多くの又は少ない列が存在することができる。
【0068】
図7に示されるように、燃料/電気ポンプ12は各々、ディスプレイ14と、EVのフックアップ及び充電のために構成された電気コネクタ16Bを有する充電ケーブル16Aと、ガスノズル18Bが取り付けられたガスホース18AとDC-DC変換器60と、電流リミッタ61と、内部リチウムイオン電池19(例えばバッテリ、複数のバッテリ、蓄電キャパシタ、燃料電池)とを有する。あるいは、燃料/電気ポンプ12は、EVを充電するようにのみ構成された電気ポンプ(すなわち、「充電専用」ポンプ)として構築又は構成することができ、もしくは燃料を圧送するようにのみ構成された燃料ポンプ(すなわち、「燃料充填専用」ポンプ)として構築又は構成することができる。燃料ポンプ(例えばガソリンポンプ)は、燃料/電気ステーション10の敷地上の様々な配置及び/又は場所でEV充電器を備える、又はこれらからなる電気ポンプから離間することができる。
【0069】
ここでも、図示される燃料/電気ポンプ12は、ガスの圧送及びEV充電の両方のためのコンポーネント又は部品を備える。例えば、燃料/電気ポンプ12は、リチウムイオン電池19、蓄電キャパシタ、燃料電池、リチウムイオン電池19によって電気自動車(EV)に供給される電圧及び電流を制御するように構成された電子コントローラ、燃料ポンプコンポーネント、及び/又は安全電子機器(例えば、全ての分注の停止、EV充電の停止、燃料圧送の停止、ハロン消火システムの始動、電気火花の抑制、動作ロックアウト検出、及び「燃料充填専用」充填モード又は「充電専用」充電モードのための制御)を備えることができる。
【0070】
ここでも、図1及び図2に示される配置は、図示される燃料/電気ポンプ12の列を、安全上の理由のために(例えば、電気機器の近傍の燃料蒸気及び潜在的な電気火花を防止するために)物理的に離間して分離した「燃料充填専用」ポンプの1つ以上の列及び「充電専用」「充電専用」に置き換えて変更することができる。しかしながら、燃料/電気ポンプ12は、電気火花抑制、高レベルの電気接地、冗長電気接地、別々のガス及び電気的動作のための別個のコンパートメント又は閉じ込め構造、通気又は空気もしくはガス(例えば窒素)循環ポンプ、ファン、及び/又は同じ燃料/電気ポンプ12内のガス及び電気的動作の両方を可能にする冷凍機を提供するように構成又は設計することができる。ここでも、燃料/電気ポンプ12は、例えば、ガス動作モードの後に通気又は循環ポンプに残りの燃料又は燃料蒸気を全て大気に除去させるために動作の間に休止時間を伴って、一度に1つの動作モードのみを許容するように構成又は設計することができる。
【0071】
燃料/電気ステーション10は、個々の燃料ライン24(すなわち燃料分配配置及びシステム)に接続されて供給する主燃料供給ライン22を介して個々の燃料/電気ポンプ12に接続された地中燃料貯蔵タンク20を備える。燃料/電気ステーション10は、個々の電線30(すなわち配電配置及びシステム)に接続されて供給する主電力線28を介して個々の燃料/電気ポンプ12に接続された地中電気リザーバ26をさらに備える。燃料/電気ステーション10は、車両に燃料を充填するのと同様の時間枠で、電気自動車のハイスピード充電を提供すると期待される(例えば、5分から15分で電気自動車(EV)を充電するように構成される)。
【0072】
図1及び図2に示される燃料/電気ステーション10の代替として、より大きい、及び/又はピーク需要を満たすために、燃料/電気ステーション10に複数の燃料タンク20及び/又は複数の電気リザーバ26を設けることができる。例えば、燃料/電気ステーションは、各々が電気リザーバ及び複数の燃料/電気ポンプ12を備える複数の電力サブユニットを備え、又はこれらからなることができる。
【0073】
電気リザーバ26は、大量の電力を貯蔵するように構成された装置又はデバイスであり得る。例えば、電気リザーバ26は、バッテリ、フロー電池、リチウムイオン電池、リチウムイオン電池アレイ(例えば積層されたバッテリ)、蓄電キャパシタ(例えばウルトラキャパシタ)、及び/又は燃料電池であり得る。例えば、電気リザーバ26は、(例えば、燃料/電気ポンプ12に隣接して位置し、燃料/電気ポンプの内部に位置し、EVを高速充電するように構成された)大型フロー電池又は複数のリチウムイオン電池であり得る。電気リザーバ26は、毎時間、毎日、毎週、毎月、及び毎年のスケジュールで充電すべきEVの予測数に基づく需要に対応するように設計、構成、及びサイズ決めすることができる。
【0074】
電気リザーバ26には、例えばストア36内に位置する、電気設備34(例えば電気設備パネル)に接続された地中の電力線32を介して電力が供給される。高電力設備ライン38は、電源40(例えば電力網、発電所、送電線、(1つ又は複数の)送電所、(1つ又は複数の)発電機、(1つ又は複数の)燃料発電機、(1つ又は複数の)ソーラーパネル、(1つ又は複数の)風力発電機)から電力を供給する。電源40からの入力電力を計測するために、(例えばストア36の側に位置する)電力計35を設けることができる。
【0075】
さらに、電力線32を介した電気リザーバ26の充電を制御するために、電力線32に電子コントローラ41を設けることができる。例えば、電子コントローラ41は、電気リザーバ26のコンポーネント又は部品もしくは(例えば、燃料/電気ステーション10の敷地内に位置する)別個のコンポーネント又は部品であり得る。例えば、電子コントローラ41は、プログラマブル電子コントローラであり得る。
【0076】
加えて、図1及び図3に示されるように、電力線32を介して入力AC電力を電気リザーバ26の充電のためのDC電力に変換するために、電力線32にAC/DC変換器43を設けることができる。例えば、AC/DC変換器43は、電気リザーバ26のコンポーネント又は部品もしくは(例えば、燃料/電気ステーション10の敷地内に位置する)別個のコンポーネント又は部品であり得る。
【0077】
電気リザーバ26は、様々な方法で充電することができる。例えば、電気リザーバ26は連続的に充電され、断続的に充電され、可変的に充電され、要求に応じて充電され、及び/又はプログラム又はアルゴリズムにしたがって充電される。例えば、充電戦略は、毎日のスケジュールを通して予測された数の電気自動車を充電するための需要を満たしながら、需要を低減又は最小化するように(例えば電源40のピーク需要を回避して)電気リザーバ26を充電することであり得る。プログラム又はアルゴリズムは、将来の需要の予測を更新及び改善するために、一年、季節(例えば、夏、秋、冬、及び春)、ならびに休暇を通して各特定の日の所与の時間における要求の量に関するデータを学習及び記憶するように構成することができる。
【0078】
電気リザーバ26の充電は、均一の又は変化する速度で電気リザーバ26を連続的に充電することを伴うことができる。あるいは、電気リザーバ26は、固定速度で断続的に充電することができ、及び/又は異なる期間に異なる速度で充電することができる。いずれにせよ、意図するところは、電源40のピーク電力需要を最小化しながら、燃料/電気ステーション10においてEVを充電するためのピーク需要を常に満たすのに十分な電力可用性を提供するように、燃料/電気ステーション10を構築及び配置することである。
【0079】
燃料/電気ステーション10は図1図3に示されており、及び/又は図4に示されるように、別の動作(例えば、別の場所、例えば遠隔地に位置する区画)に電力ユニット126、226を取り付けることができる。図示される電力ユニット126、226は、充電のみを提供するように構築及び配置されている。しかしながら、ユニット126、226は、従来の燃料タイプ車両のための燃料補給又はEVのための充電の両方を提供するように改造することができる。電力ユニット126、226は、例えば、燃料/電気ステーション10の配電盤34に接続され、これによって電力供給されることが可能である。
【0080】
可搬型の電力ユニット126、226は、可搬式電力ユニットであり得る。例えば、20フィートの移動式貯蔵コンテナには1つの充電専用ポンプ12を取り付けることができ、40フィートの移動式貯蔵コンテナには2つの充電専用ポンプ12を取り付けることができる。可搬式電力ユニット126、226は、現場(例えば、新しいステーションの場所、ローカルステーションの場所、遠隔ステーションの場所)輸送し、動作を開始するために接続することができる。可搬型の電力ユニット126、226は、一時的な動作、遠隔動作を提供し、高額な、再利用可能な、又は再配置可能な動作を提供するのに、特に有用であり得る。
【0081】
図1図3に示される電気リザーバ26は、例えば、図5に示されるフロー電池50であり得る。具体的には、フロー電池50は、図1図3に示される燃料/電気ステーション10内の電気リザーバ26又は図3に示される可搬型の電力ユニット126及び226として使用するように構築、構成、及び又は設計することができる。
【0082】
フロー電池50は、例えば、循環ポンプを有するAQDS/AQDSH電解質貯蔵タンクと、プロトン交換膜によって分離された1対の離間した多孔質炭素電極とともに別の循環ポンプを有するHBr/Br2電解質貯蔵タンクとを備える。フロー電池50は、給電ケーブル32(電源)、及び電源を供給するために燃料/電気ポンプ12につながる主電源ケーブル22に接続される。
【0083】
図6に示されるように、少なくとも1つのDC-DC変換器60は、電気リザーバ26から電力を受け取り、燃料/電気ポンプ12に電力を供給することができる。変換器60は、電気リザーバ26のコンポーネント又は部品、及び/又は燃料/電気ポンプ12のコンポーネント又は部品であり得る。
【0084】
フロー電池
ここでも、電気リザーバ26は、1つ以上のフロー電池50であり得る。レドックスフロー電池セルスタックの開回路電圧は、他のバッテリと同様に、直列のスタック数に正比例する。
【0085】
EVバッテリを充電するために、フロー電池50によって供給される電圧は、EVバッテリを充電する必要があるレベル(例えば、充電プロセス中のいくつかの異なる中間レベルを想定してもよい)に調整可能でなければならない。フロー電池に続く、適切な感知及びフィードバック機構を有する適切に設計されたDC-DC変換器60(例えば、図7に示されるように、燃料/電気ポンプ12に収容されている)は、EVバッテリを充電するために所望の電圧を提供する。例えば、Tesla Model Sは、およそ350Vdcのバッテリ電圧を有する。
【0086】
電気リザーバ26(例えばフロー電池50)自体から利用可能な電圧は、その構成(すなわち、スタック内のセル数、直列のスタック数)に依存する。例えば、各スタックに40個のセルを有する3つのセルスタックを含む、2009年に設置されたバナジウムフロー電池を用いて以下を実証した。スタックは直列に電気的に接続され、これにより、約165Vの電位を与える(Riso National Laboratory for Sustainable Energy Report、Riso-R-1753(EN)、2011年2月、デンマーク工科大学)。
【0087】
この電圧は、より多くのセルスタックを直列に追加することによって増加させることができる。電圧を所望の充電レベルに増加させるもう1つの方法は、燃料/電気ポンプ12に存在するDC-DC変換器60内のパワーエレクトロニクス昇圧変換器を使用することである。所望の充電電圧に到達するためのトポロジの選択は、各オプションの経済性及び各オプションが必要とする物理的空間(不動産)に依存する。
【0088】
DC-DC変換器60の出力電圧は、充電されているEVモデルに依存し、これは大きく異なるバッテリ電圧又は充電ポートのフォームファクタを有する場合がある。DC-DC変換器パワーエレクトロニクスは、特定の範囲のバッテリ電圧に対して必要な電圧レベルを提供することができると考えられる。EVバッテリ電圧要件が、単一のDC-DC変換器60設計が提供できる要件を越えているか、又は全く異なる充電ポートのフォームファクタである場合には、同じ電気リザーバ26(例えばフロー電池50)とインターフェースする、異なるポンプタイプ212を提供する必要がある。
【0089】
いずれのEVバッテリも、その製造業者によって推奨される電流レベルで充電される必要があり、これは、EVバッテリを保護し、EVの充電入力ポートに接続するケーブルでの電圧降下を制限するために、最大電流レベルを超えてはならない。DC-DC変換器60における電流制限機能は、その保護を提供する。
【0090】
電気リザーバ26(例えばフロー電池50)の出力電圧がEVバッテリ電圧よりも高い場合には、DC-DC変換器60は、MOSFET又はIGBTのいずれかのタイプのパワーエレクトロニクススイッチからなる「降圧」タイプとなる。高速充電中に関与する高電流のため、「ゼロ電圧スイッチング」及び同期整流など、低損失スイッチングアプローチを用いてスイッチを動作させることが好ましいだろう。するとDC-DC変換器60は、単純に、パワーエレクトロニクススイッチング機構によって生じる電圧リップルを低減するために、「ハーフブリッジ」で配置されたパワーエレクトロニクススイッチ及びこれに続く電流リミッタ61(例えばLCフィルタ)からなる。
【0091】
電気リザーバ26(例えばフロー電池50)の出力電圧がEVバッテリ電圧よりも低いか又はこれに近い場合には、DC-DC変換器60は、第1の「昇圧」段、続いて「DCリンク」キャパシタ、続いて「降圧」段及びLCフィルタを有する。「昇圧」段は、フロー電池から利用可能な電圧をより高い電圧に段階的に上昇させ、これはその後、充電プロセス中に必要とされるEVバッテリ電圧にダウンコンバートされる。昇圧段及び降圧段の両方の動作は、変換器の損失を最小限に抑えながら再び行われる。
【0092】
配電盤40又はケーブル32に供給するAC電源40の後に位置するAC-DC電力変換器43は、整流器62段、続いてDC-DC変換器64段を組み込むことができる。整流器62段は、AC電圧をDC電圧に変換するために必要とされる。DC-DC変換器64又は変換器段は、その充電プロセス中に必要とされるように、整流された(DC)電圧を電気リザーバ26電圧に変換するために必要とされる。整流器段は典型的に、MOSFET又はIGBTタイプのスイッチを使用して実装される、フルブリッジ「制御整流器」タイプである。整流器段は、事業者によって設定された電力品質要件を満たすために、AC側で「力率改善」を達成するように制御される。DC-DC変換器64段は、フロー電池電圧が整流電圧よりもそれぞれ低いか又は高いかに応じて、「降圧」タイプ、又は「昇圧」に続く「降圧」タイプであってもよい。DC-DC変換器64段は、パワーエレクトロニクススイッチング機構によって生じる電圧リップルを除去するためのLCフィルタ66を含むことができる。ここでも、パワーエレクトロニクススイッチは、損失を最小化するように動作する必要がある。
【0093】
EVパワーポンプ高エネルギーケーブル
燃料/電気ポンプ12の高エネルギーケーブル16A(図7)は、電気自動車を充電するための350KWの電力の安全な送達が可能となる。この大きな電力を管理するには、大きな銅ケーブルを使用しなければならない。電力は、電圧と電流との組合せとなる。今日の電気自動車は、350~400VDCもの高さのバッテリを使用して製造されている。将来、この電圧は、より長い走行距離、ならびにより速い速度をサポートするために、より高くなるだろう。充電電流は、高速充電の成功をもたらすために、400~500アンペアになると予想される。
【0094】
充電ケーブルは、必要とされる充電電流を扱うために、0000AWG(およそ0.5インチの直径)以上の直径を使用して作製しなければならない。車両へのインターフェースもまた大きな導体でなければならない。必要な電力送達を提供するために、1つの大きなケーブル又は2つのより小さなケーブルを使用することができる。2つのケーブルの利点は、EVパワーポンプとEVとの間で扱いやすくすることである。2つのケーブルの接続は、充電プロセスの安全キーとしても使用することができる。より具体的には、EVパワーポンプは、充電プロセスを開始できるようにするために、両方の導体の堅固な接続を検出しなければならない。「電子安全キー/ロック」はまた、ポンプへの接続が、充電準備の整った有効なEVであることを保証するために使用される。この安全キーはポンプ安全ソフトウェアの一部であってもよく、EVは、ポンプを有効にするために、有効な応答を提供しなければならない。このようにすると、有効なEVが接続されて充電準備が整ったと安全かつ明確に判定しない限り、ポンプはケーブルへの高電力を決してオンにしない。
【0095】
EVパワーポンプとEVとの間の導体は、銅又は銀などの高導電性のヘビーゲージ金属で作製されなければならず、低腐食タイプでなければならない。高エネルギーケーブル16Aの端部のコネクタは、安全目的のために露出した金属部品を有してはならず、2つのケーブルが使用される場合、ケーブルは、交換可能でなければならないか、又は不適切に挿入もしくは接続され得ないように鍵をかけなければならない。
【0096】
高導電性ケーブル及び接点を使用することで、臨界充電プロセス中の最小限のエネルギー損失を保証する。充電プロセス中に最大エネルギー(すなわち電力×時間)が送達されることが非常に重要である。
【0097】
充電プロセス中に発車しようとする事故、又は地震などの環境事故に対しても保護するために、充電中断安全性もまた提供される。充電プロセス中にEVが発車することをできなくするためにEV製造業者が使用することができる抑止信号が、ポンプから提供される。しかし、充電プロセス中にケーブルが誤ってポンプから引き抜かれた場合に備えて、ポンプはこの条件を検出し、外界で利用できないように電力を遮断する。
【0098】
安全目的のために、バッテリリザーバからの電力をオフにするマスタ遮断レバーも提供される。
【0099】
最大電力共有
本発明によるハイスピード電気自動車充電ステーション及びシステムは、図8に示されるように、エネルギーリザーバの充電とEVの充電との間の最大電力共有を含むことができる。
【0100】
使用される電気リザーバ26がレドックスフロー電池50である場合、出力に電力を送達している間にこれを充電することはできない。これは、ポンプの流れが相応に方向を変化させるからである。この制限のため、実際のEVを充電するのを支援するために、通常はレドックスフロー電池を充電するために使用される余剰電力を利用することが可能である。
【0101】
この特徴により、充電対象を選択するためのリレースイッチングが可能になる。ポンプにEVが内時間の間、レドックス電池を選択して連続的に充電することができる。EVの充電準備が整うとすぐに、システムは、エネルギーリザーバに向かっていた電力をEVに送達することによってEVに最大充電を提供するように、選択を切り替えることができる。
【0102】
充電器43’(図8)は、図1に示されるAC-DC電力変換器43、ならびに電気リザーバ26を充電するように充電器43’を構成するための他の電気コンポーネント又は部品を備えることができることに留意されたい。あるいは、充電43’は、AC-電力変換器43と比較して異なるタイプの充電器であってもよい。
【0103】
このタイプの特徴は、図9に示されるように、燃料/電気ポンプ12にも同様に適用することができる。電気リザーバ26からのDC電力は、DC-DC変換器60に向けられる。DC-DC変換器60からのDC-DC電力は、リチウムイオン電池19を充電するために選択的に使用することができ、又は燃料/電気ポンプ12によって充電されているEVを充電するために使用することができる。あるいは、DC-DC変換器60及びリチウムイオン電池19からの電力は、図9に示されるスイッチング配置により、EVを充電するために同時に使用することができる。
【0104】
図8及び図9の特徴は、別々であってもよく、又は燃料/電気ステーション10に一緒に組み込まれてもよい。
【0105】
燃料/電気ポンプ
燃料/電気ステーション10は、複数の燃料/電気ポンプ12を備える。燃料/電気ポンプ12は、1)EV充電及び燃料充填の両方のための構成、2)EV充電のみのための構成、及び3)燃料充填のみのための構成を含む、少なくとも3つの基本モードで構成することができる。
【0106】
燃料/電気ポンプ12は、図10図13に示されるように、EV充電器12Aを備える。EV充電器12Aは、EVを充電するための電気コンポーネント、例えばDC-DC変換器を備える。
【0107】
モジュール式電力サブユニット
燃料/電気ステーション10は、1つ以上のモジュール式電力サブユニットを備える。例えば、燃料/電気ステーション10は、図14に示されるように、4つのモジュール式電力サブユニット2A、2B、2C、2Dを備える。モジュール式電力サブユニットは、燃料/電気ステーションの充電容量を増加させるために、1つ以上の追加のモジュール式電力サブユニットを燃料/電気ステーション10に追加又は設置することを可能にするように構成される。例えば、燃料/電気ステーション10は、1つ以上のモジュール式電力サブユニット(例えば、1つ以上の相互接続された場所に位置する1つ以上の燃料/電気ステーション10に設置された1つから100個のモジュール式電力サブユニット2)を備えることができる。例えば、多数の又は一群の電気自動車の充電に対応するために、1つの駐車場又は相互接続された駐車場に多くのモジュール式電力サブユニットを供給することができる。
【0108】
モジュール式電力サブユニット2A、2B、2C、2Dには、1つ以上の電源(例えば、電力網、発電所、発電機、ソーラーパネル、風力発電機、電力貯蔵施設又はデバイスからの1つ以上の電力供給ライン)から電力を供給することができる。例えば、モジュール式電力サブユニット2A、2B、2C、2Dには、同じ電源又は異なる電源である、図14に示されるような4つの電源40A、40B、40C、40Dから電力を供給することができる。
【0109】
4つのモジュール式電力サブユニット2A、2B、2C、2Dには、図14に示されるように、別々の電気設備34A、34B、34C、34Dが各々設けられる。
【0110】
例えば、モジュール式電力サブユニット2A、2B、2C、2Dは、1つ以上の電気リザーバを備え、又はこれらからなる。図14では、モジュール式電力サブユニット2A、2B、2C、2Dはそれぞれ、電気リザーバ26A、26B、26C、26Dを備える。例えば、燃料/電気ポンプ12A、12B、12C、12Dは各々、リチウムイオン電池19を備える(図11)。
【0111】
例えば、モジュール式サブユニットには、燃料/電気ステーション10の特定のコンポーネント又は部品への電力を調整するために、様々なAC-DC変換器及びDC-DC変換器が設けられる。例えば、DC-DC変換器は、特定の電気リザーバ向けに充電電力を調整するために、各電気リザーバの上流に設けられる。
【0112】
複数のレベルの電気リザーバ
燃料/電気ステーション10は、1つ以上の電気リザーバを備える。例えば、燃料/電気ステーション10は、例えば、図15及び図16に示されるように、一次電気リザーバ26-1及び二次電気リザーバ26-2を備える。さらなる例として、燃料/電気ステーション10は、図15及び図16に示されるように、一次電気リザーバ26-1、二次電気リザーバ26-2、及び 三次電気リザーバ26-3を備える。特定の燃料/電気ポンプ12への1つ以上の電気リザーバの追加の電力貯蔵容量、電力冗長性、及び電力切り替えを燃料/電気ステーション10に提供するために、燃料/電気ステーション10に電気リザーバの(1つ又は複数の)追加の層(例えば、4つ以上)を設けることができる。例えば、特定の燃料/電気ポンプ12及び使用中の他の全ての燃料/電気ポンプでの充電需要を満たすために、様々な電気リザーバを単独で、又は組み合わせて、特定の燃料/電気ポンプ12に対してオンにすることができる。各燃料/電気ポンプ12での需要を監視し、例えば、プログラムされた時間に、又はリアルタイムで各燃料/電気ポンプ12の需要を満たすように適切な電力を切り替えるために、コンピュータ制御システムが提供される。
【0113】
通信
EV充電器と車両との間で通信が必要とされる。IEC 61851-21、IEC 61851-23、IEC 61851-24、ISO 15118、PLCなど、EV業界向けの通信規格が既に作成されている。
【0114】
ハードウェア及びソフトウェアは、EV充電器と車両との間の適切なハンドシェイクを可能にするために、これらの規格の1つ以上をサポートするように統合される。このハードウェア/ソフトウェアは、デジタル通信、DC EV充電ステーションとEVとの間で交換されるデジタル符号化された情報、ならびにこれが交換される方法をサポートする。
【0115】
DC充電の制御のための、DC EV充電ステーション(例えば燃料/電気ステーション10)と電気自動車との間のデジタル通信は、図17に示されている。
【0116】
システムAの概略ブロック図の例が図18に示されている。充電制御のためのステーションと電気自動車との間のインターフェース回路は、車両とのデジタル通信のために設けられる。
図1
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図14-1】
図14-2】
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