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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-31
(45)【発行日】2024-11-11
(54)【発明の名称】ランダムアクセス手順の制限
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/0836 20240101AFI20241101BHJP
【FI】
H04W74/0836
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2023522484
(86)(22)【出願日】2020-10-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-21
(86)【国際出願番号】 CN2020120653
(87)【国際公開番号】W WO2022077220
(87)【国際公開日】2022-04-21
【審査請求日】2023-06-12
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【弁理士】
【氏名又は名称】森 啓
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】サムリ トゥルティネン
(72)【発明者】
【氏名】ウー チュンリー
(72)【発明者】
【氏名】ユッシ-ペッカ コスキネン
【審査官】久松 和之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/028732(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0270869(US,A1)
【文献】ITL,RACH based Small data transmission,3GPP TSG RAN WG2 Meeting #111-e R2-2006845,2020年08月05日
【文献】OPPO,Procedure of Small Data Transmission,3GPP TSG RAN WG2 #111-e R2-2006836,2020年08月07日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4、6
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、前記装置に少なくとも、
スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信し、前記ランダムアクセス手順を実行することに対する前記制限に関する前記情報は、タイマ、および前記タイマを開始するトリガ条件を含み、
前記制限に関する前記情報に基づいて、前記ランダムアクセス手順を制限する、
ことを実行させるように構成される、装置。
【請求項2】
前記スモールデータ送信手順は、前記装置の非アクティブ状態においてデータを送信することを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ランダムアクセス手順を実行することに対する前記制限に関する前記情報は、前記ランダムアクセス手順の開始を制限する指示を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記ランダムアクセス手順を実行することに対する前記制限に関する前記情報は、前記制限のタイミングに関する情報を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記ランダムアクセス手順を実行することに対する前記制限に関する前記情報は、前記ランダムアクセス手順の開始を制限するための期間を含む、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記ランダムアクセス手順を実行することに対する前記制限に関する前記情報は、前記装置が前記ランダムアクセス手順の開始を許可される時間インスタンスを含む、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記タイマを開始するための前記トリガ条件は、前記スモールデータ送信手順に関連付けられたランダムアクセス手順の衝突解消の完了、前記スモールデータ送信手順に関連付けられた前記ランダムアクセス手順の完了、アップリンクグラントの受信、またはアップリンクグラントを用いた送信の少なくとも1つを含む、請求項に記載の装置。
【請求項8】
ランダムアクセス手順を実行することに対する前記制限に関する前記情報は、前記制限を適用するための少なくとも1つの基準を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、前記装置に、無線アクセスネットワークのシステム情報を介して、ランダムアクセス手順を実行することに対する前記制限に関する前記情報を受信させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、前記装置に、前記ランダムアクセス手順を実行することに対する前記制限の終了時に、前記ランダムアクセス手順を開始することを可能にするように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記装置は、端末機器を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信することであって、前記ランダムアクセス手順を実行することに対する前記制限に関する前記情報は、タイマ、および前記タイマを開始するトリガ条件を含む、受信することと、
前記制限に関する前記情報に基づいて、前記ランダムアクセス手順を制限することと、
を含む方法。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、前記装置に少なくとも、
スモールデータ送信手順の指示を受信することと、
前記指示に基づいて、前記スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信することであって、前記ランダムアクセス手順を実行することに対する前記制限に関する前記情報は、タイマ、および前記タイマを開始するトリガ条件を含む、送信することと、
を実行させるように構成される装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、前記装置に、前記スモールデータ送信手順に関連付けられた前記ランダムアクセス手順の衝突解消メッセージを介して、ランダムアクセス手順を実行することに対する前記制限に関する前記情報を送信させるように構成される、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサとともに、前記装置に、前記装置のシステム情報を介して、前記ランダムアクセス手順を実行することに対する前記制限に関する情報を前記装置に送信させるように構成される、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記ランダムアクセス手順を実行することに対する前記制限に関する前記情報は、前記ランダムアクセス手順の開始を制限する指示を含む、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記制限に関する前記情報は、前記制限を適用するための少なくとも1つの基準を含む、請求項13に記載の装置。
【請求項18】
前記装置は、無線アクセスネットワークを含む、請求項13に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、一般に、ランダムアクセス手順を制限することに関する。より具体的には、本願は、スモールデータ送信手順におけるランダムアクセス手順を制限することに関する。
【背景技術】
【0002】
通信ネットワークの消費量の増加や複雑化により、ネットワークリソースを効率的に利用するためのさまざまな方法が研究されている。
【発明の概要】
【0003】
本発明の実施例の様々な態様は、特許請求の範囲に記載されている。本発明の様々な実施例に対して求められる保護の範囲は、独立請求項によって定められる。独立請求項の範囲に該当しない本明細書に記載された例および特徴がある場合、それは本発明の様々な実施形態を理解するために有用な例として解釈される。
【0004】
本発明の第1の態様によれば、スモールデータ送信手順を開始する手段と、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信する手段と、制限に関する情報に基づいて、ランダムアクセス手順を制限する手段と、を備える装置が提供される。
【0005】
本発明の第2の態様によれば、スモールデータ送信手順を開始することと、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信することと、制限に関する情報に基づいて、ランダムアクセス手順を制限することと、を含む方法が提供される。
【0006】
本発明の第3の態様によれば、スモールデータ送信手順を開始することと、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信することと、制限に関する情報に基づいてランダムアクセス手順を制限することと、を少なくとも装置に実行させるための命令を含むコンピュータプログラムが提供される。
【0007】
本発明の第4の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、スモールデータ送信手順を開始することと、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信することと、制限に関する情報に基づいてランダムアクセス手順を制限することと、を少なくとも実行させるように構成される、装置が提供される。
【0008】
本発明の第5の態様によれば、スモールデータ送信手順を開始することと、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信することと、制限に関する情報に基づいてランダムアクセス手順を制限することと、を少なくとも装置に実行させるためのプログラム命令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能媒体が提供される。
【0009】
本発明の第6の態様によれば、スモールデータ送信手順を開始することと、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信することと、制限に関する情報に基づいてランダムアクセス手順を制限することと、を少なくとも装置に実行させるためのプログラム命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体が提供される。
【0010】
本発明の第7の態様によれば、スモールデータ送信手順の指示を受信する手段と、指示に基づいて、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信する手段と、を備える装置が提供される。
【0011】
本発明の第8の態様によれば、スモールデータ送信手順の指示を受信することと、指示に基づいて、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信することと、を備える方法が提供される。
【0012】
本発明の第9の態様によれば、スモールデータ送信手順の指示を受信することと、その指示に基づいて、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信することと、を少なくとも装置に実行させるための命令を含むコンピュータプログラムが提供される。
【0013】
本発明の第10の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとともに、装置に、スモールデータ送信手順の指示を受信することと、指示に基づいて、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信することと、を実行させるように構成される、装置が提供される。
【0014】
本発明の第11の態様によれば、スモールデータ送信手順の指示を受信することと、指示に基づいて、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信することと、を少なくとも装置に実行させるためのプログラム命令を含む非一時的コンピュータ読み取り可能媒体が提供される。
【0015】
本発明の第12の態様によれば、スモールデータ送信手順の指示を受信することと、指示に基づいて、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信することと、を少なくとも装置に実行させるためのプログラム命令を含むコンピュータ読み取り可能媒体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の例示的な実施形態のより完全な理解のために、次に、添付の図面に関連して行われる以下の説明を参照されたい。
図1図1は、開示された実施形態の例が適用され得る例示的な無線アクセスネットワークの一部を示す図である。
図2図2は、開示された実施形態の例が適用され得る例示的な装置のブロック図である。
図3図3は、本発明の実施例の態様を組み込んだ例示的な方法を示す図である。
図4図4は、本発明の実施例の態様を組み込んだ別の例示的な方法を示す。
図5図5は、本発明の実施例の態様を組み込んだ例示的なシグナリング図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下の実施形態は例示である。本明細書は、本文のいくつかの個所において、「ある」、「1つの」、または「いくつかの」実施形態(複数可)に言及することがあるが、これは、各参照が同じ実施形態(複数可)になされること、または特定の特徴が単一の実施形態にのみ適用されることを必ずしも意味しない。また、異なる実施形態の単一の特徴を組み合わせて、他の実施形態を提供することもできる。
【0018】
例示的な実施形態は、スモールデータ送信手順における端末機器のランダムアクセス手順を制限することに関する。
【0019】
例示的な実施形態によれば、端末機器などの装置は、スモールデータ送信手順を開始し、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信し、制限に関する情報に基づいてランダムアクセス手順を制限し、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限が終了するとランダムアクセス手順の開始を可能にするように構成されている。
【0020】
他の例示的な実施形態によれば、無線アクセスネットワークなどの他の装置は、スモールデータ送信手順の指示を受信し、指示に基づいて、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信し、スモールデータ送信手順と同時にランダムアクセス手順用のアップリンクグラントを構成するように構成される。
【0021】
以下では、実施形態が適用され得るアクセスアーキテクチャの例として、長期進化型(LTE Advanced、LTE-A)または新無線(NR、5G)に基づく無線アクセスアーキテクチャを用いて、様々な例示的な実施形態を説明するが、実施形態をこのようなアーキテクチャに制限するものではない。また、本実施形態は、パラメータや手順を適宜調整することにより、適切な手段を有する他の種類の通信ネットワークにも適用できることは、当業者にとって自明である。適切なシステムのための他の選択肢のいくつかの例は、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)無線アクセスネットワーク(UTRANまたはE-UTRAN)、長期進化型(LTE、E-UTRAと実質的に同じ)、無線ローカルエリアネットワーク(WLANまたはWiFi)、マイクロ波アクセス用のワールドワイドインターオペラビリティ(WiMAX)、Bluetooth(登録商標)、パーソナルコミュニケーションサービス(PCS)、ZigBee(登録商標)、ワイドバンド符号分割多重アクセス(WCDMA(登録商標))、ウルトラワイドバンド(UWB)技術を用いたシステム、センサネットワーク、モバイルアドホックネットワーク(MANETs)、インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS)またはそれらの組合せである。
【0022】
図1は、簡略化したシステムアーキテクチャの例を示すもので、いくつかの要素や機能エンティティを示すが、すべて論理ユニットであり、その実装は図示と異なる場合がある。図1に示す接続は論理的な接続であり、実際の物理的な接続は異なる場合がある。当業者であれば、システムは通常、図1に示したもの以外の機能および構造も含むことは明らかである。
【0023】
ただし、本実施形態は、例として挙げたシステムに限定されるものではなく、当業者であれば、必要な特性を備えた他の通信システムにも本解決策を適用することができる。
【0024】
図1の例は、例示的な無線アクセスネットワークの一部を示している。
【0025】
図1は、セルを提供するアクセスノード((例えば)ノードBなど)104とセル内の1つまたは複数の通信チャネルで無線接続するように構成されたユーザ機器100および102を示す。ユーザ機器から(例えば)ノードBへの物理リンクは、アップリンクまたはリバースリンクと呼ばれ、(例えば)ノードBからユーザ機器への物理リンクは、ダウンリンクまたはフォワードリンクと呼ばれている。(例えば)ノードBまたはその機能は、そのような使用に適した任意のノード、ホスト、サーバ、アクセスポイントなどのエンティティを使用して実装することができることを理解されたい。
【0026】
通信システムは通常、複数の(例えば)ノードBを含み、(例えば)ノードBは、その目的のために設計された有線または無線のリンクを介して互いに通信するように構成される場合もある。これらのリンクは、信号を送る目的だけでなく、ある(例えば)ノードBから別の(例えば)ノードBへのデータの転送にも使用することができる。(例えば)ノードBは、それが結合される通信システムの無線リソースを制御するように構成されるコンピューティングデバイスである。ノードBは、基地局、アクセスポイント、アクセスノード、または無線環境で動作可能な中継局を含む他のタイプのインターフェイスデバイスとも呼ばれることがある。(例えば)ノードBは、トランシーバを含み、またはトランシーバに結合される。(例えば)ノードBのトランシーバから、ユーザ機器への双方向無線リンクを確立するアンテナユニットへの接続が提供される。アンテナユニットは、複数のアンテナまたはアンテナ素子を含んでよい。(例えば)ノードBは、さらにコアネットワーク110(CNまたは次世代コアNGC)に接続される。システムに応じて、CN側の相手は、サービングゲートウェイ(S-GW、ユーザデータパケットのルーティングおよび転送)、ユーザ機器(UE)の外部パケットデータネットワークへの接続を提供するためのパケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)、またはモバイル管理エンティティ(MME)などであってもよい。
【0027】
ユーザ機器(UE、ユーザ装置、ユーザ端末、端末機器などとも呼ばれる)は、エアインターフェース上のリソースが割り当てられ、割り当てられる装置の一種を例示し、したがって、ユーザ機器を用いて本明細書で説明した任意の機能は、リレーノードなどの対応する装置で実装することができる。このようなリレーノードの例として、基地局に向けたレイヤ3リレー(セルフバックホーリングリレー)が挙げられる。
【0028】
ユーザ機器は、典型的には、加入者識別モジュール(SIM)の有無にかかわらず動作する無線移動通信機器を含む携帯型コンピューティング機器を指し、以下の種類の機器、移動局(携帯電話)、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ハンドセット、無線モデムを用いる機器(アラームまたは測定機器など)、ラップトップおよび/またはタッチスクリーンコンピュータ、タブレット、ゲーム機、ノートブック、マルチメディア機器などが挙げられるが、これらには限定されない。ユーザ機器は、ほぼ排他的なアップリンクのみの機器であってもよく、その例として、画像またはビデオクリップをネットワークにロードするカメラまたはビデオカメラがあることを理解されたい。ユーザ機器は、モノのインターネット(IoT)ネットワークで動作する能力を持つ機器であってもよく、このネットワークは、人間対人間、人間対コンピュータの相互作用を必要とせずに、モノがネットワーク上でデータを転送する能力を備えているというシナリオである。また、ユーザ機器はクラウドを利用することもできる。一部のアプリケーションでは、ユーザ機器は、無線部品を備えた小型の携帯機器(時計、イヤホン、眼鏡など)を含んでよく、計算はクラウドで実行される。ユーザ機器(またはいくつかの実施形態ではレイヤ3リレーノード)は、ユーザ機器の機能の1つまたは複数を実行するように構成される。ユーザ機器は、加入者ユニット、移動局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザ機器(UE)などと呼ばれることもある。
【0029】
無線機器は、アクセスノードと端末機器の両方を包含する総称である。
【0030】
本明細書に記載された様々な技術は、サイバーフィジカルシステム(CPS)(物理的エンティティを制御する協働する計算要素のシステム)にも適用され得る。CPSは、異なる場所にある物理オブジェクトに埋め込まれた、相互接続された大量のICTデバイス(センサ、アクチュエータ、プロセッサマイクロコントローラなど)の実装と利用を可能にすることができる。モバイルサイバーフィジカルシステムは、当該フィジカルシステムが固有のモビリティを持つもので、サイバーフィジカルシステムのサブカテゴリーである。モバイルフィジカルシステムの例としては、人間や動物によって運ばれるモバイルロボットや電子機器などがある。
【0031】
さらに、装置は単一のエンティティとして描かれてきたが、様々なユニット、プロセッサおよび/またはメモリユニット(図1には、全てが示されているわけではない)を実装することもできる。
【0032】
5Gでは、複数入力-複数出力(MIMO)アンテナを使用し、LTEよりも多くの基地局またはノード(いわゆるスモールセルの概念)を使用することができ、小型の基地局と協力して動作するマクロサイトを含み、サービスニーズ、ユースケース、および使用可能な周波数に応じてさまざまな無線技術を使用することができる。5G移動通信は、ビデオストリーミング、拡張現実、様々なデータ共有方法、および、交通安全、各種センサ、リアルタイム制御等の様々な形態のマシンタイプアプリケーション((大規模)マシンタイプ通信(mMTC)など)を含む幅広いユースケースと関連アプリケーションをサポートする。5Gは、6GHz以下、cmWave、mmWaveという複数の無線インターフェースを持ち、LTEなどの既存のレガシー無線アクセス技術との統合が可能であると予想されている。LTEとの統合は、少なくとも初期段階では、マクロカバレッジをLTEで提供し、5Gの無線インタフェースアクセスをLTEにアグリゲーションしてスモールセルから提供するシステムとして実施することができる。つまり、5Gは、LTE-5GのようなインターRATオペラビリティと、6GHz以下-cmWave、6GHz以下-cmWave-mmWaveのようなインターRIオペラビリティ(インター無線インタフェースオペラビリティ)の両方をサポートする計画である。5Gネットワークでは、ネットワークスライシングという概念があり、実質的に同じインフラ内に複数の独立した専用の仮想サブネットワーク(ネットワークインスタンス)を作成し、レイテンシ、信頼性、スループット、モビリティに対する要件が異なるサービスを実行することが考えられている。
【0033】
LTEネットワークの現在のアーキテクチャは、無線で完全に分散され、コアネットワークで完全に集約されている。5Gの低遅延アプリケーションとサービスでは、コンテンツを無線に近づける必要があるため、ローカルブレイクアウトとマルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)につながる。5Gでは、データのソースでアナリティクスと知識生成を行うことができる。このアプローチでは、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット、センサなど、ネットワークに常時接続されていないリソースを活用する必要がある。MECは、アプリケーションやサービスのホスティングのための分散コンピューティング環境を提供する。また、応答時間を短縮するために、携帯電話加入者に近い場所でコンテンツを保存・処理する機能も備えている。エッジコンピューティングは、無線センサネットワーク、モバイルデータ収集、モバイル署名分析、協調分散型ピアツーピアアドホックネットワーキングと処理、ローカルクラウド/フォグコンピューティングとグリッド/メッシュコンピューティングに分類される、デューコンピューティング、モバイルエッジコンピューティング、クラウドレット分散型データ保存・検索、自律型自己修復ネットワーク、リモートクラウドサービス、拡張・仮想現実、データキャッシング、モノのインターネット(大規模接続や遅延が重要)、クリティカルコミュニケーション(自律走行車、交通安全、リアルタイム分析、タイムクリティカル制御、ヘルスケアアプリケーション)などの技術を幅広くカバーしている。
【0034】
また、通信システムは、公衆交換電話網やインターネット112などの他のネットワークと通信したり、それらによって提供されるサービスを利用したりすることができる。通信ネットワークは、クラウドサービスの利用をサポートすることもでき、例えば、コアネットワーク運用の少なくとも一部がクラウドサービスとして実施されることもある(これは、図1では「クラウド」114によって描かれている)。また、通信システムは、中央制御エンティティ等を含んでよく、様々な事業者のネットワークが例えば周波数共有において協力するための設備を提供することができる。
【0035】
エッジクラウドは、ネットワーク機能仮想化(NVF)およびソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)を利用することにより、無線アクセスネットワーク(RAN)に導入することができる。エッジクラウドを使用することは、アクセスノードの操作が、少なくとも部分的に、無線部品を備えるリモートラジオヘッドまたは基地局に動作可能に結合されたサーバ、ホストまたはノードにおいて実施されることを意味する場合がある。また、ノード操作が複数のサーバ、ノード、またはホストに分散される可能性もある。クラウドRANアーキテクチャの適用により、RANリアルタイム機能がRAN側(分散ユニット、DU104)で、非リアルタイム機能が集中的に(集中ユニット、CU108で)実施される。
【0036】
また、コアネットワーク運用と基地局運用の機能分担は、LTEのそれとは異なるか、あるいは存在しない可能性もあることを理解されたい。その他、ビッグデータ、オールIPなど、ネットワークの構築・管理方法を変えるような技術の進歩も考えられる。5G(または新無線、NR)ネットワークは複数の階層をサポートするように設計されており、MECサーバはコアと基地局またはノードB(gNB)の間に配置することができる。MECは4Gネットワークにも適用できることを理解されたい。
【0037】
また、5Gは、衛星通信を利用して、バックホールなどを提供することにより、5Gサービスのカバレッジを強化または補完することができる。考えられるユースケースとしては、マンツーマシン(M2M)またはモノのインターネット(IoT)デバイス、または車両に搭乗する乗客に対するサービス継続性の提供、重要な通信、将来の鉄道、海事、および/または航空通信に対するサービスの可用性の確保が挙げられる。衛星通信は、静止地球軌道(GEO)衛星システムだけでなく、低軌道(LEO)衛星システム、特にメガコンステレーション(数百の(ナノ)衛星が配備されているシステム)を利用することができる。メガコンステレーションの少なくとも1つの衛星106は、地上セルを作成する複数の衛星対応ネットワークエンティティをカバーすることができる。地上セルは、地上中継ノード104を介して、または地上もしくは衛星に配置されたgNBによって、作成され得る。
【0038】
図示されたシステムは無線アクセスシステムの一部の例に過ぎず、実際には、システムは複数の(例えば)ノードBを備えることができ、ユーザ機器は複数の無線セルにアクセスすることができ、システムは物理層中継ノードまたは他のネットワーク要素などの他の装置も備えることができることは当業者にとって明白である。(例えば)ノードBの少なくとも1つ、またはホーム(例えば)ノードBであってよい。さらに、無線通信システムの地理的領域において、複数の異なる種類の無線セルだけでなく、複数の無線セルが提供され得る。無線セルは、通常最大数十キロメートルの直径を有する大きなセルであるマクロセル(またはアンブレラセル)であってもよいし、マイクロセル、フェムトセルまたはピコセルのような小さなセルであってもよい。図1の(例えば)ノードBは、これらのセルのいずれかを提供することができる。セルラ無線システムは、複数の種類のセルを含む多層ネットワークとして実装され得る。一般に、多層ネットワークでは、1つのアクセスノードが1種類のセルを提供するため、このようなネットワーク構造を提供するために複数の(例えば)ノードBが必要である。
【0039】
通信システムの展開とパフォーマンスを向上させるニーズを満たすために、「プラグアンドプレイ」(例えば)ノードBの概念が導入されている。通常、「プラグアンドプレイ」(例えば)ノードBを使用できるネットワークは、ホーム(例えば)ノードB(H(例えば)ノードB)に加えて、ホームノードBゲートウェイ、またはHNB-GW(図1には示されていない)を含む。HNBゲートウェイ(HNB-GW)は、通常、オペレータのネットワーク内に設置され、多数のHNBからのトラフィックを集約してコアネットワークに戻すことができる。
【0040】
無線通信システムに関連して一般的に知られているように、制御情報または管理情報は、例えば、端末機器100とアクセスノード104との間で、無線インターフェースを介して転送される。
【0041】
RANと通信するために、端末機器は、送信および受信のタイミングを決定するために、RANとの同期プロセスを実行する必要がある場合がある。送信のための端末機器の同期はアップリンク同期と呼ばれることがあり、受信のための端末機器の同期はダウンリンク同期と呼ばれることがある。
【0042】
言い換えれば、アップリンク同期は、端末機器がアップリンクデータを送信することができる正確なタイミングを決定するプロセスを含む。多くの場合、RANは複数の端末機器を処理しており、RANは、複数の端末機器からのアップリンク信号がRANの共通の受信時刻と一致していることを保証する必要がある。場合によっては、RANは、無線リソース制御(RRC)プロトコルまたは媒体アクセス制御(MAC)プロトコルを使用して、端末機器の送信タイミングを調整する必要がある場合がある。アップリンクの同期を取得するプロセスは、ランダムアクセス(RA)手順と呼ばれることがある。
【0043】
端末機器から無線アクセスネットワーク(RAN)へ比較的少量のデータを送信する必要がある状況が発生することがある。例えば、様々なモノのインターネット(IoT)アプリケーションでは、計測、アラームおよび/または通知データなどの少量のデータの交換が必要となる場合がある。
【0044】
端末機器は、少量のデータを送信するためのスモールデータ送信(SDT)手順を実行するように構成される場合がある。SDT手順は、端末機器の非アクティブ状態でのデータ送信を含むことがある。例えば、SDT手順は、RRC接続セットアッププロセスなしでデータを送信することを可能にすることができる。
【0045】
しかしながら、SDT手順が実行されると、新しいデータパケットが端末機器のバッファに入る可能性があり、端末機器はバッファステータスレポート(BSR)をトリガし、RANへの送信に利用できるアップリンクバッファのデータ量についてRANに通知するためにBSRを送信しようと試みる可能性がある。BSRおよび/またはバッファリングされたデータをRANに送信するために利用可能なリソースがない場合、BSRは、アップリンクリソース/グラントを要求するためにRA手順をトリガしてもよい。これはリソースを消費し、端末機器がRA手順を試行する適切なビームを評価する必要があるため、ある程度の遅延が発生する可能性がある。
【0046】
図2の例では、例示的な装置を示している。
【0047】
図2は、本発明の例示的な実施形態に従って動作する装置200を示すブロック図である。装置200は、例えば、チップ、チップセット、無線アクセスネットワーク、または端末機器などの電子デバイスであってよい。図2の例では、装置200は、無線アクセスネットワーク(RAN)250と通信するように構成された端末機器である。装置200は、プロセッサ210とメモリ260を含む。他の例では、装置200は、複数のプロセッサを備えてよい。
【0048】
図2の例では、プロセッサ210は、メモリ260から読み出し、メモリ260に書き込むように動作可能に接続された制御ユニットである。プロセッサ210は、また、入力インターフェースを介して受信される制御信号を受信するように構成されてもよく、および/またはプロセッサ210は、出力インターフェースを介して制御信号を出力するように構成されてよい。例示的な実施形態では、プロセッサ210は、受信した制御信号を、装置の機能を制御するための適切なコマンドに変換するように構成される場合がある。
【0049】
メモリ260は、プロセッサ210にロードされると、以下に説明するように装置200の動作を制御するコンピュータプログラム命令220を記憶する。他の例では、装置200は、1つ以上のメモリ260または異なる種類の記憶装置を備え得る。
【0050】
本発明の例示的な実施形態の実装を可能にするためのコンピュータプログラム命令220、またはそのようなコンピュータプログラム命令の一部は、装置200の製造業者によって、装置200のユーザによって、またはダウンロードプログラムに基づいて装置200自体によって装置200にロードされ、または命令は外部装置によって装置200にプッシュすることができる。コンピュータプログラム命令は、電磁搬送信号を介して装置200に到達するか、コンピュータプログラム製品、メモリデバイス、またはコンパクトディスク(CD)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)またはブルーレイディスクなどの記録媒体などの物理的エンティティからコピーされてもよい。
【0051】
例示的な実施形態によれば、装置200は、端末機器を備える。例えば、装置200は、スマートフォン、タブレットコンピュータなどのユーザ機器を備えてよい。
【0052】
例示的な実施形態によれば、装置200は、RAN250のようなアクセスノードと通信するように構成される。RAN250と通信することは、たとえば、RAN250から構成情報を受信すること、RAN250との通信リンクを確立すること、RAN250から1つまたは複数のデータパケットを受信すること、RAN250に1つまたは複数のデータパケットまたは要求を送信すること、などを含み得る。
【0053】
装置200とRAN250との間の通信は、制御された方法で組織化される必要がある場合がある。無線リソース制御(RRC)は、端末機器とRANとの間の通信に関する機能を備えるプロトコルである。例えば、RRCは、端末機器とRANとの間の接続確立および解放機能、システム情報(SI)のブロードキャスト、ならびに無線ベアラの確立、再構成および解放の機能を備える。
【0054】
RRCの動作は、端末機器の特定の状態を定義するステートマシンに導かれる。RRCの状態は、3GPP(登録商標)仕様のRRC_CONNECTEDなどの接続状態、3GPP(登録商標)仕様のRRC_INACTIVEなどの非アクティブ状態、3GPP(登録商標)仕様のRRC_IDLEなどのアイドル状態を含む。状態が異なれば、端末機器が利用可能な無線リソースの量も異なる。端末は、ネットワークからのコマンドの受信に応答して、第1の状態から第2の状態に切り替わるようにさらに構成されている。
【0055】
例示的な実施形態によれば、装置200は、スモールデータ送信(SDT)手順を開始するように構成される。例示的な実施形態によれば、スモールデータ送信は、アップリンクリソースを使用するスモールデータ送信を含む。いくつかの例では、アップリンクリソースは、2ステップRACH上のMSGAリソースまたは4ステップRACH上のMsg3リソースなどのランダムアクセスチャネル(RACH)リソースを含んでよい。いくつかの例では、アップリンクリソースは、装置200用に構成されたコンフィギュアドグラント(CG)リソースを含んでよい。
【0056】
スモールデータ送信を開始することは、たとえば、スモールデータ送信手順の指示をRAN250に送信することを含んでよい。装置200は、装置200のデータバッファ内の1つまたは複数のデータパケットの受信に応答して、SDT手順を開始するように構成され得る。
【0057】
例示的な実施形態によれば、スモールデータ送信手順は、装置200の非アクティブ状態においてデータを送信することを含む。例えば、装置200は、3GPP(登録商標)仕様のRRC_CONNECTEDのような接続状態への状態遷移を行わずにSDT手順を実行するように構成されてもよい。
【0058】
特許請求の範囲を限定するものではないが、スモールデータ送信の利点は、装置の非アクティブ状態でデータを送信することができるため、装置の消費電力を低減できることである。
【0059】
SDT手順は、アップリンク同期および無線リソース制御(RRC)接続を取得するためのランダムアクセス(RA)手順を含むことができる。RA手順は、端末機器がRANにRACH信号を送信することによって開始することができる。RACH信号は、RACHプリアンブルと呼ばれることがある。プリアンブルは、特定の物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)に対応する。
【0060】
RA手順は、例えば、3GPP(登録商標)仕様の衝突型ランダムアクセス(CBRA)または非衝突型ランダムアクセス(CFRA)を含んでもよい。SDT手順に関連付けられたRA手順は、第1のランダムアクセス手順と称されることがある。CBRAを実行する場合、装置200は、複数の端末機器と共有するプリアンブルのプールからプリアンブルをランダムに選択するよう構成される。同じプリアンブルが他の機器によって選択された場合、RAN250は、衝突を処理するために衝突(contention)解消メカニズムを使用するように構成される。CFRAを実行する場合、装置200は、RAN250からプリアンブルを受信するように構成され、したがって、プリアンブルの競合は存在しないはずである。
【0061】
例示的な実施形態によれば、装置200は、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信するように構成される。RA手順は、SDT手順に関連付けられたRA手順とは異なるRA手順を含んでよく、第2のランダムアクセス手順と呼ばれることがある。第2のランダムアクセス手順は、例えば、第1のランダムアクセス手順に続くRA手順を含んでもよい。
【0062】
ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報は、命令、パラメータ値、および/または制限を適用するための1つまたは複数の基準を含むことができる。
【0063】
例示的な実施形態によれば、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報は、ランダムアクセス手順の開始を制限するための命令を含む。例えば、RA手順の実行に関する情報は、第2のRA手順の開始を制限または防止するための命令を含んでもよい。
【0064】
例示的な実施形態によれば、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報は、制限のタイミングに関する情報を含む。例えば、制限のタイミングに関する情報は、制限の期間、特定の時間インスタンス、または制限の継続時間を含んでもよい。制限のタイミングに関する情報は、制限がいつ有効であるか無効であるかを示す情報を含んでもよい。
【0065】
制限のタイミングは、定義された開始時刻および定義された終了時刻、または、終了時刻が条件または基準に基づいて定義されるように定義された開始時刻を含むことができる。
【0066】
例示的な実施形態によれば、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報は、ランダムアクセス手順の開始を制限するための期間を含む。この期間は、第1の時間インスタンスから第2の時間インスタンスまでの期間を含むことができる。
【0067】
この期間は、SDT手順に関連付けられたランダムアクセス手順の実行に関連し得る。例えば、この期間は、第1のランダムアクセス手順を実行するための期間、または第1のランダムアクセス手順を完了するための期間を含む場合がある。
【0068】
別の例として、期間は、SDT手順の実行に関連し得る。例えば、この期間は、SDT手順の継続時間またはSDT手順を完了するための期間などの指定された期間を含むことができる。
【0069】
例示的な実施形態によれば、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報は、装置200がランダムアクセス手順を開始することが許可される時間インスタンスを含む。
【0070】
例示的な実施形態によれば、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報は、タイマと、タイマを開始するためのトリガ条件とを含む。装置200は、タイマが起動および/または実行されているときに、RA手順を実行することに対する制限を適用するように構成され得る。例えば、装置200は、タイマが満了するまで制限を適用するように構成されてもよい。例えば、装置200は、新しいデータの到達時にバッファ状態レポートおよびそれに続くスケジューリング要求(SR)がトリガされた場合でも、RA手順を実行することに対する制限を適用するように構成されてもよい。例示的な実施形態によれば、スケジューリング要求は、1つまたは複数のデータパケットを送信するためのアップリンクリソースを割り当てるための要求を含む。
【0071】
例示的な実施形態によれば、トリガ条件は、スモールデータ送信手順に関連付けられたランダムアクセス手順の衝突解消の完了、スモールデータ送信手順に関連付けられたランダムアクセス手順の完了、アップリンクグラントの受信、またはアップリンクグラントを用いた送信のうち少なくとも1つを含む。
【0072】
例示的な実施形態によれば、タイマは、より長いSDTセッションをサポートするように拡張および/または適合される。タイマを延長することは、例えば、タイマの継続時間を乗算または増加させることを含んでよい。タイマの継続時間は、装置200のバッファ内のデータ量および/またはデータを有するSDTデータ無線ベアラ(DRB)の数に基づいて決定されてもよい。RAN250は、BSRレポートに基づいてタイマのおおよその継続時間を推定するように構成されてもよい。タイマは、例えば、3GPP(登録商標)仕様のT319タイマを含んでよい。
【0073】
制限に関連する情報は、制限を適用する方法に関する情報と関連付けられていてもよい。例えば、制限は、制限を適用するための1つまたは複数の例外を定義する情報と関連付けることができる。
【0074】
例示的な実施形態によれば、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報は、制限を適用するための少なくとも1つの基準を含んでいる。少なくとも1つの基準は、例えば、制限の適用に関する例外を含んでよい。例えば、少なくとも1つの基準は、SDT手順以外の送信に対して、および/または、予め定義された優先度を含むデータに対して、制限を適用しないことを定義することができる。
【0075】
装置200は、RAN250などの無線アクセスネットワークからランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信するように構成されてもよい。
【0076】
例示的な実施形態によれば、装置200は、スモールデータ送信手順に関連付けられたランダムアクセス手順の衝突解消メッセージを介して、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信するように構成される。
【0077】
衝突解消メッセージは、RAN250が装置200から受信したSDTデータの復号に成功したことを装置200に示す。衝突解消メッセージは、例えば、3GPP(登録商標)仕様の2ステップRAまたは4ステップRAのランダムアクセス手順のMsgBまたはMsg4をそれぞれ含んでもよい。
【0078】
衝突解消メッセージは、例えば、非衝突型ランダムアクセス(CFRA)に使用する専用物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プリアンブル割り当てや、BSRがトリガされたときにアップリンクグラントを要求する専用スケジューリング要求(SR)リソースを含み得る。
【0079】
例示的な実施形態によれば、衝突解消メッセージは、非衝突型ランダムアクセスに使用される専用物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルの指示を含み、制限されたランダムアクセス手順は、衝突型ランダムアクセス手順を含む。装置200は、タイマの終了時に専用物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルを解放するように構成され得る。
【0080】
例示的な実施形態によれば、専用物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルは、スモールデータ送信が行われる同期信号ブロック(SSB)において有効である。SSBは、同期信号および物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロックと呼ばれることがある。
【0081】
別の例示的な実施形態によれば、専用物理ランダムアクセスチャネルプリアンブルは、RAN250によって示される少なくとも1つの同期信号ブロックにおいて有効である。
【0082】
例示的な実施形態によれば、衝突解消メッセージは、バッファ状態レポートがトリガされたときにアップリンクグラントを要求するための専用スケジューリング要求リソースの指示を含んでいる。
【0083】
例示的な実施形態によれば、専用スケジューリング要求リソースは、スモールデータ送信が実行される同期信号ブロックにおいて有効である。
【0084】
別の例示的な実施形態によれば、専用スケジューリング要求リソースは、RAN250によって示される少なくとも1つの同期信号ブロックにおいて有効である。
【0085】
別の例示的な実施形態によれば、装置200は、RAN250などの無線アクセスネットワークのシステム情報を介して、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信するように構成される。
【0086】
例示的な実施形態によれば、衝突解消メッセージは、使用される専用スケジューリング要求リソースの指示を含む。装置200は、タイマの終了時に専用スケジューリング要求リソースを解放するように構成され得る。
【0087】
例示的な実施形態によれば、装置200は、制限に関する情報に基づいて、ランダムアクセス手順を制限するように構成される。制限に関する情報に基づいてRA手順を制限することは、例えば、SDT手順においてRA手順を予測することを含んでよい。
【0088】
上述したように、制限に関する情報は、制限を適用する方法についての情報と関連付けられていてもよい。例えば、制限は、制限を適用するための1つまたは複数の例外を定義する情報と関連付けられてよい。
【0089】
例示的な実施形態によれば、この制限は、スモールデータ送信が行われる特定の同期信号ブロック(SSB)において適用され得る。例示的な実施形態によれば、制限は、スモールデータ送信が実行されるSSB以外の1つまたは複数のSSBにおいて無効である。いくつかの例では、装置200は、SSBに対して利用可用条件を適用してもよい。いくつかの例では、利用可能条件は、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、または信号対干渉雑音比(SINR)閾値などの信号レベルおよび/または品質閾値を含んでもよい。
【0090】
例示的な実施形態によれば、スモールデータ送信が実行されるSSBが利用不可能であると装置200によって判定されることに応答して、装置200は、第2のRA手順を実行することができる。いくつかの例では、装置200は、SSB上の測定されたRSRP、RSRQ、またはSINRがそれぞれRSRP、RSRQ、またはSINR閾値を下回る場合にSSBが利用不可能であると決定するように構成され得る。例示的な実施形態によれば、装置200は、コンフィギュアドグラント(CG)リソースを使用してスモールデータ送信手順を実行するように構成される。いくつかの例では、CGリソースは、装置200がSDT手順のために使用し得る予め設定された物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを含む。いくつかの例では、SDT手順のためのCGリソースは、RAN250によって示された少なくとも1つのSSBで有効であり得る。いくつかの例では、SDT手順のためのCGリソースは、装置200がRAN250への有効なアップリンク同期を有する場合に有効であってよい。いくつかの例では、アップリンク同期は、RAN250によって示された少なくとも1つのSSB上で有効である可能性がある。いくつかの例では、アップリンク同期は、装置200がRAN250によって非アクティブモードにされるときに使用されるSSB上で有効であってもよい。
【0091】
特許請求の範囲を限定することなく、ランダムアクセス手順を制限することの利点は、端末機器がランダムアクセス手順を開始する前に、後続のスモールデータ送信手順のためのアップリンクリソースを端末機器に提供することができることである。
【0092】
例示的な実施形態によれば、装置200は、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限の終了時に、ランダムアクセス手順を開始することを可能にするように構成される。
【0093】
特許請求の範囲を限定するものではないが、制限の終了時にランダムアクセス手順を開始することを可能にする利点は、端末機器がランダムアクセス手順を開始するときに、アップリンクリソースがその後続のスモールデータ送信手順のために利用できることである。
【0094】
装置200と同様に、RAN250は、メモリから読み出し、メモリに書き込むように動作可能に接続されたプロセッサを含む。プロセッサは、また、入力インターフェースを介して受信された制御信号を受信するように構成されてもよく、および/または、プロセッサは、出力インターフェースを介して制御信号を出力するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、プロセッサは、受信した制御信号を、装置の機能を制御するための適切なコマンドに変換するように構成され得る。
【0095】
メモリは、プロセッサにロードされると、以下に説明するようにRAN250の動作を制御するコンピュータプログラム命令を格納する。他の例では、RAN250は、1つ以上のメモリまたは異なる種類の記憶装置を備えてよい。
【0096】
例示的な実施形態によれば、RAN250は、スモールデータ送信手順の指示を受信するように構成される。
【0097】
スモールデータ送信手順の指示は、例えば、第1のランダムアクセス手順を開始するためのメッセージを含むことができる。例えば、第1のランダムアクセス手順の指示は、3GPP(登録商標)仕様のMsg1またはMsgAなどのランダムアクセス要求を含んでもよい。
【0098】
例示的な実施形態によれば、RAN250は、指示に基づいて、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信するように構成される。例示的な実施形態によれば、RAN250は、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を、装置200に送信するように構成される。
【0099】
例示的な実施形態によれば、RAN250は、スモールデータ送信手順に関連付けられたランダムアクセス手順の衝突解消メッセージを介して、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信するように構成される。
【0100】
例示的な実施形態によれば、RAN250は、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を、RAN250のシステム情報を介して送信するように構成される。
【0101】
例示的な実施形態によれば、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報は、ランダムアクセス手順の開始を制限するための命令を含む。例えば、RA手順を実行することに関する情報は、第2のRA手順の開始を制限または防止するための命令を含んでよい。
【0102】
例示的な実施形態によれば、制限に関する情報は、制限を適用するための少なくとも1つの基準を含んでいる。少なくとも1つの基準は、例えば、制限を適用することに関する例外を含むことができる。例えば、少なくとも1つの基準は、SDT手順以外の送信に対して、および/または、予め定義された優先度を含むデータに対して、制限を適用しないことを定義することができる。
【0103】
例示的な実施形態によれば、RAN250は、スモールデータ送信手順と同時にランダムアクセス手順のためのアップリンクグラントを構成するように構成される。
【0104】
例示的な実施形態によれば、装置200は、装置200の機能を実行するための手段を備え、実行するための手段は、少なくとも1つのプロセッサ210と、コンピュータプログラムコード220を含む少なくとも1つのメモリ260とを備え、少なくとも1つのメモリ260およびコンピュータプログラムコード220は、少なくとも1つのプロセッサ210とともに、装置200のパフォーマンスを引き起こすように構成されている。
【0105】
例示的な実施形態によれば、装置200は、スモールデータ送信手順を開始する手段と、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信する手段と、制限に関する情報に基づいてランダムアクセス手順を制限する手段と、を備える。
【0106】
例示的な実施形態によれば、装置200は、スモールデータ送信手順に関連付けられたランダムアクセス手順の衝突解消メッセージを介して、またはRAN250のシステム情報を介して、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信する手段、および/またはランダムアクセス手順を実行することに対する制限の終了時にランダムアクセス手順の開始を有効にする手段をさらに備えることができる。
【0107】
例示的な実施形態によれば、RAN250は、RAN250の機能を実行するための手段を備え、実行するための手段は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備え、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサとともに、RAN250のパフォーマンスを引き起こすように構成される。
【0108】
例示的な実施形態によれば、RAN250は、スモールデータ送信手順の指示を受信するための手段と、指示に基づいて、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信するための手段と、を備える。RANは、スモールデータ送信手順と同時にランダムアクセス手順のためのアップリンクグラントを構成するための手段をさらに備えることができる。
【0109】
図3は、先に開示された要素の態様を組み込んだ例示的な方法300を示す図である。より具体的には、例示的な方法300は、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を制限することを例示する。方法300は、装置200によって実行されてもよい。
【0110】
本方法は、スモールデータ送信手順を開始することから始まる(305)。スモールデータ送信手順は、装置200の非アクティブ状態においてデータを送信することを含む。
【0111】
本方法は、スモールデータ送信手順中にランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を受信することに続く(310)。ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報は、命令、パラメータ値および/または制限を適用するための1つまたは複数の基準を含んでよい。
【0112】
本方法は、さらに、制限に関する情報に基づいて、ランダムアクセス手順を制限することを続けて行う(315)。制限に関する情報に基づいてランダムアクセス手順を制限することは、例えば、スモールデータ送信手順の間にランダムアクセス手順を予測することを含んでよい。
【0113】
図4は、先に開示した要素の態様を組み込んだ別の例示的な方法400を示す。より具体的には、例示的な方法400は、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を制限することを例示する。方法400は、RAN250によって実行されてもよい。
【0114】
本方法は、スモールデータ送信手順の指示を受信することから始まる(405)。スモールデータ送信手順の指示は、例えば、第1のランダムアクセス手順を開始するためのメッセージを含んでよい。例えば、第1のランダムアクセス手順の指示は、3GPP(登録商標)仕様のMsg1またはMsgAなどのランダムアクセス要求を含んでよい。
【0115】
本方法は、指示に基づいて、スモールデータ送信手順の間にランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信することを続けて行う(410)。ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信することは、スモールデータ送信手順に関連付けられたランダムアクセス手順の衝突解消メッセージを介して、またはRAN250のシステム情報を介して、情報を送信することを含んでよい。
【0116】
図5は、先に開示された実施形態の態様を組み込んだ例示的なシグナリング図を示す。図5の例では、装置200が、RAN250と通信するように構成された端末機器を備えると仮定される。
【0117】
図5の例では、端末機器は、端末機器によって開始されたスモールデータ送信手順の指示をRANに送信する(505)。スモールデータ送信手順は、端末機器の非アクティブ状態においてデータを送信することを含む。端末機器は、端末機器のデータバッファで1つ以上のデータパケットを受信することに応答して、SDT手順を開始するように構成され得る。
【0118】
RANは、指示に基づいて、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信する(510)。RANは、スモールデータ送信手順に関連付けられたランダムアクセス手順の衝突解消メッセージを介して、またはRANのシステム情報を介して、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報を送信することができる。
【0119】
端末機器は、スモールデータ送信手順においてランダムアクセス手順を実行することに対する制限に関する情報に基づいて、ランダムアクセス手順を制限し(515)、RANは、スモールデータ送信手順と同時にランダムアクセス手順のアップリンクグラントを設定する(520)。
【0120】
端末機器は、ランダムアクセス手順を実行することに対する制限の終了に伴い、ランダムアクセス手順の開始を可能にする(530)。
【0121】
特許請求の範囲を限定するものではないが、スモールデータ送信において後続のランダムアクセス手順を制限する利点は、例えば、RANが既に端末機器に送信用の新たなアップリンクリソースを提供する計画がある場合に、端末機器がアップリンクリソースの要求のためのランダムアクセス手順に不必要にアクセスすることを防止することができることである。
【0122】
以下に示される特許請求の範囲、解釈、または適用をいかなる意味でも制限するものではないが、本明細書に開示される例示的な実施形態の1つまたは複数の技術的効果は、端末機器が、後続のスモールデータ送信のためにリソース効率の高い方法でアップリンクリソースを提供できるということである。
【0123】
本願で使用する場合、「回路」という用語は、以下の1つまたは複数または全てを指す場合がある。(a)ハードウェアのみの回路実装(アナログおよび/またはデジタル回路のみにおける実装など)、および(b)ハードウェア回路とソフトウェアの組み合わせ、例えば(該当する場合)、(i)アナログおよび/またはデジタルハードウェア回路(複数可)とソフトウェア/ファームウェアとの組み合わせ、(ii)ソフトウェア(デジタル信号プロセッサ(複数可)を含む)とハードウェアプロセッサ(複数可)の任意の部分、ソフトウェア、およびメモリ(複数可)が協働して携帯電話やサーバなどの装置に種々の機能を実行させる)、(c)マイクロプロセッサ(複数可)やマイクロプロセッサの一部などのハードウェア回路、またはプロセッサ(複数可)で、その動作にはソフトウェア(例えば、ファームウエア)を必要とするが、ソフトウェアは、動作に必要でないときは存在しないことがある。
【0124】
本発明の実施形態は、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションロジック、またはソフトウェア、ハードウェアおよびアプリケーションロジックの組み合わせで実施することができる。ソフトウェア、アプリケーションロジックおよび/またはハードウェアは、装置、別個の装置または複数の装置に常駐することができる。所望であれば、ソフトウェア、アプリケーションロジックおよび/またはハードウェアの一部は装置に存在してもよく、ソフトウェア、アプリケーションロジックおよび/またはハードウェアの一部は別の装置に存在してもよく、ソフトウェア、アプリケーションロジックおよび/またはハードウェアの一部は複数の装置に存在してもよい。例示的な実施形態では、アプリケーションロジック、ソフトウェアまたは命令セットは、様々な従来のコンピュータ可読媒体のいずれか1つに保持される。本書の文脈では、「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータなどの命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれらに関連して使用するための命令を格納、保存、通信、伝播、または移送できる任意の媒体または手段であってよく、図2に説明および描写されるコンピュータの一例を挙げる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータなどの命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれらに関連して使用するための命令を格納または記憶することができる任意の媒体または手段であり得るコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。
【0125】
所望であれば、本明細書で議論される異なる機能は、異なる順序で、および/または互いに同時に実行されてもよい。さらに、所望であれば、上述した機能の1つ以上は任意であってもよいし、組み合わせてもよい。
【0126】
本発明の様々な態様は独立請求項に記載されているが、本発明の他の態様は、記載された実施形態および/または従属請求項の特徴と独立請求項の特徴との他の組み合わせを含み、特許請求の範囲に明示的に記載された組み合わせのみであるわけではない。
【0127】
技術の進歩に伴い、本発明の概念を様々な方法で実施できることは、当業者にとって明らかであろう。本発明およびその実施形態は、上述した例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で種々の変更が可能である。
図1
図2
図3
図4
図5