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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-31
(45)【発行日】2024-11-11
(54)【発明の名称】データ伝送方法、装置及び機器
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20241101BHJP
H04W 80/02 20090101ALI20241101BHJP
【ＦＩ】
H04W28/04 110
H04W80/02
【請求項の数】
8
(21)【出願番号】P 2023524960
(86)(22)【出願日】2021-10-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-01
(86)【国際出願番号】 CN2021123427
(87)【国際公開番号】W WO2022083480
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2023-06-06
(31)【優先権主張番号】202011149169.5
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ＤＡＴＡＮＧ ＭＯＢＩＬＥ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＳ ＥＱＵＩＰＭＥＮＴ ＣＯ．， ＬＴＤ．
【住所又は居所原語表記】１／Ｆ， Ｂｕｉｌｄｉｎｇ １， Ｎｏ．５ Ｓｈａｎｇｄｉ Ｅａｓｔ Ｒｏａｄ， Ｈａｉｄｉａｎ Ｄｉｓｔｒｉｃｔ，Ｂｅｉｊｉｎｇ １０００８５， Ｃｈｉｎａ
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】苗 金華
(72)【発明者】
【氏名】ベルトラン ピエール ヘンリ
(72)【発明者】
【氏名】チェン リー
【審査官】中村 信也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第２０２０／１９４２５８（ＷＯ，Ａ１）
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell，Uplink CG Harmonization for NR-U and URLLC，3GPP TSG RAN WG2 #112-e R2-2009758，Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_112-e/Docs/R2-2009758.zip>，2020年10月22日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)
Ｈ０４Ｂ ７／２４－７／２６
Ｈ０４Ｗ ４／００－９９／００
３ＧＰＰ ＴＳＧ ＲＡＮ ＷＧ１－４
ＳＡ ＷＧ１－４
ＣＴ ＷＧ１、４
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器に適用するデータ伝送方法であって、ユーザ機器のメディアアクセス制御（ＭＡＣ）層は、ユーザ機器の物理層に第１データパケットを配達し、構成許可タイマー（ＣＧＴ）及び／又は構成許可再送タイマー（ＣＧＲＴ）を起動するステップと、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ユーザ機器の物理層での前記第１データパケットの送信停止を決定する場合、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止し、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴが停止した後に、前記ユーザ機器の前記ＭＡＣ層は、再び前記物理層に前記第一データパケットを配達して、前記物理層が前記第１データパケットを送信するようにするステップと、を含み、
前記ユーザ機器の物理層は、前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層に通知情報をフィードバックするステップをさらに含み、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定し、
前記ユーザ機器の物理層は、前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止することは、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、のうちの１つを含む、データ伝送方法。
【請求項2】
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止した後、前記ユーザ機器の物理層は、前記第２データパケットを送信するステップをさらに含み、
前記プリセット条件は、前記第２データパケットの優先度が、前記第１データパケットの優先度よりも高いことであり、
請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項3】
前記第１データパケットを送信するステップは、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器の物理層は、前記第２ターゲットアップリンクリソースを介して、キャッシュされた前記第１データパケットをネットワーク機器に送信するステップと、を含む、請求項１又は２に記載のデータ伝送方法。
【請求項4】
前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介して前記ネットワーク機器に初めて送信されるものであり、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップは、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップを含む、請求項３に記載のデータ伝送方法。
【請求項5】
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップは、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下であり且つ前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、のうちの１つを含む、請求項４に記載のデータ伝送方法。
【請求項6】
前記ユーザ機器のＭＡＣ層が前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを起動した後、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱプロセスを、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置するステップをさらに含み、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層が前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止した後、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置するステップをさらに含み、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ＨＡＲＱプロセスをサスペンション状態に設置した後に前記第１データパケットを再び前記物理層に配達する、請求項１に記載のデータ伝送方法。
【請求項7】
ユーザ機器に適用するデータ伝送装置であって、ユーザ機器のメディアアクセス制御（ＭＡＣ）層処理モジュール及びユーザ機器の物理層処理モジュールを含み、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールは、
前記ユーザ機器の物理層処理モジュールに第１データパケットを配達し、構成許可タイマーＣＧＴ及び／又は構成許可再送タイマーＣＧＲＴを起動するために用いられる第１処理サブモジュールと、
前記ユーザ機器の物理層処理モジュールでの前記第１データパケットの送信停止を決定する場合、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止し、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴが停止した後に、再び前記物理層処理モジュールに前記第一データパケットを配達して、前記物理層処理モジュールが前記第１データパケットを送信するようにするために用いられる第２処理サブモジュールと、を含み、
前記ユーザ機器の物理層処理モジュールは、さらに、
前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールに通知情報をフィードバックするために用いられ、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールは、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定し、
前記ユーザ機器の物理層処理モジュールは、
前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第２停止サブモジュールと、
前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第３停止サブモジュールと、のうちの１つを含む、データ伝送装置。
【請求項8】
プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、
前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサに請求項１から６のいずれか１項に記載のデータ伝送方法を実行させるために用いられる
プロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
（関連出願の相互参照）
本開示は、２０２０年１０月２３日に中国特許局に提出された、出願番号が２０２０１１１４９１６９．５、発明の名称が「データ伝送方法、装置及び機器」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容が参照として本開示に取り込まれる。
本開示は、２０２０年１０月２３日に中国特許局に提出された、出願番号が２０２０１１１４９１６９．５、発明の名称が「データ伝送方法、装置及び機器」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容が参照として本開示に取り込まれる。
【0002】
本開示は、移動通信技術分野に関し、特にデータ伝送方法、装置及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
現在の伝送メカニズムでは、データパケットは、メディアアクセス制御（Ｍｅｄｉｕｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｏｎｔｒｏｌ、ＭＡＣ）層から物理層に配達された後、構成許可リソースに基づいてネットワーク機器に送信されて、部分的に伝送された後、該データパケットの送信停止の状況が発生する可能性がある。該データパケットの送信が停止した後、ユーザ機器（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ、ＵＥ）は、ＭＡＣ層において構成許可タイマー（Ｃｏｎｆｉｇｕｒｅｄ Ｇｒａｎｔ Ｔｉｍｅｒ、ＣＧＴ）及び／又は構成許可再送タイマー（ＣＧ－Ｒｅｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｔｉｍｅｒ、ＣＧＲＴ）をオンにすることになる。
【0004】
ネットワーク機器が該データパケットを正常に受信した場合、ＮＲ非許可スペクトル（ＮＲ－ｕｎｌｉｃｅｎｓｅｄ ｓｐｅｃｔｒｕｍ、ＮＲ－Ｕ）シーンにおいて、ネットワーク側は、ダウンリンクフィードバック情報（Ｄｏｗｎｌｉｎｋ Ｆｅｅｄｂａｃｋ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ、ＤＦＩ）をフィードバックし、つまり、データの受信に成功することを指示することになる。ネットワーク機器による該データパケットの受信に成功できなかった場合、産業用モノのインターネット（Ｉｎｄｕｓｔｒｉａｌ Ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｏｆ Ｔｈｉｎｇｓ、ＩＩｏＴ）シーンにおいて、ネットワーク側は、再送スケジューリングをＵＥに送信することになる。しかしながら、チャンネル等の原因により、ＵＥは、ネットワーク側のＤＦＩ又は再送スケジューリングを受信できないため、ＵＥは、タイマーがタイムアウトした後に限って、データの伝送を実行できるようになることを引き起こす。このように、伝送遅延を増加させ、特に、サービスがＩＩｏＴサービスである場合、遅延の増加がサービスの性能に大きな影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の実施例は、従来の伝送メカニズムによる伝送遅延の増加がサービス性能に影響を与える問題を解決するために、データ伝送方法、装置及び機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第１態様において、本開示の実施例は、ユーザ機器に適用するデータ伝送方法を提供し、該方法は、
ユーザ機器のメディアアクセス制御（ＭＡＣ）層は、ユーザ機器の物理層に第１データパケットを配達し、構成許可タイマー（ＣＧＴ）及び／又は構成許可再送タイマー（ＣＧＲＴ）を起動するステップと、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ユーザ機器の物理層での前記第１データパケットの送信停止を決定する場合、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止し、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴが停止した後に前記第１データパケットを送信するステップと、を含む。
ユーザ機器のメディアアクセス制御（ＭＡＣ）層は、ユーザ機器の物理層に第１データパケットを配達し、構成許可タイマー（ＣＧＴ）及び／又は構成許可再送タイマー（ＣＧＲＴ）を起動するステップと、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ユーザ機器の物理層での前記第１データパケットの送信停止を決定する場合、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止し、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴが停止した後に前記第１データパケットを送信するステップと、を含む。
【0007】
選択可能に、前記方法は、
前記ユーザ機器の物理層は、前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層に通知情報をフィードバックするステップをさらに含み、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定する。
前記ユーザ機器の物理層は、前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層に通知情報をフィードバックするステップをさらに含み、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定する。
【0008】
選択可能に、前記ユーザ機器の物理層は、前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止することは、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、のうちの１つを含む。
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、のうちの１つを含む。
【0009】
選択可能に、前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップは、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信するとき、前記ユーザ機器のＭＡＣ層から配達される第２メディアアクセス制御プロトコルデータユニット（ＭＡＣ ＰＤＵ）を受信し又は前記ユーザ機器の物理層にアップリンク制御情報（ＵＣＩ）を生成する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップを含み、
ここで、前記第２データパケットは、前記第２ＭＡＣ ＰＤＵ又は前記ＵＣＩであり、前記第１データパケットは、第１ＭＡＣ ＰＤＵであり、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介してネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットは、第１ターゲットアップリンクリソースを介して前記ネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットの優先度は、前記第１データパケットの優先度より高く、及び／又は、前記第１ターゲットアップリンクリソースの優先度は、前記第１構成許可リソースの優先度より高い。
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信するとき、前記ユーザ機器のＭＡＣ層から配達される第２メディアアクセス制御プロトコルデータユニット（ＭＡＣ ＰＤＵ）を受信し又は前記ユーザ機器の物理層にアップリンク制御情報（ＵＣＩ）を生成する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップを含み、
ここで、前記第２データパケットは、前記第２ＭＡＣ ＰＤＵ又は前記ＵＣＩであり、前記第１データパケットは、第１ＭＡＣ ＰＤＵであり、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介してネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットは、第１ターゲットアップリンクリソースを介して前記ネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットの優先度は、前記第１データパケットの優先度より高く、及び／又は、前記第１ターゲットアップリンクリソースの優先度は、前記第１構成許可リソースの優先度より高い。
【0010】
選択可能に、前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止した後、
前記ユーザ機器の物理層は、前記第２データパケットを送信するステップをさらに含む。
前記ユーザ機器の物理層は、前記第２データパケットを送信するステップをさらに含む。
【0011】
選択可能に、前記第１データパケットを送信するステップは、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器の物理層は、前記第２ターゲットアップリンクリソースを介して、キャッシュされた前記第１データパケットをネットワーク機器に送信するステップと、を含む。
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器の物理層は、前記第２ターゲットアップリンクリソースを介して、キャッシュされた前記第１データパケットをネットワーク機器に送信するステップと、を含む。
【0012】
選択可能に、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介して前記ネットワーク機器に初めて送信されるものであり、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップは、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップを含む。
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップを含む。
【0013】
選択可能に、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップは、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下であり且つ前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、のうちの１つを含む。
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下であり且つ前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、のうちの１つを含む。
【0014】
選択可能に、前記ユーザ機器のＭＡＣ層が前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを起動した後、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱプロセスを、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置するステップをさらに含み、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層が前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止した後、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置するステップをさらに含み、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ＨＡＲＱプロセスをサスペンション状態に設置した後に前記第１データパケットを送信する。
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱプロセスを、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置するステップをさらに含み、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層が前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止した後、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置するステップをさらに含み、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ＨＡＲＱプロセスをサスペンション状態に設置した後に前記第１データパケットを送信する。
【0015】
第２態様において、本開示の実施例は、メモリ、送受信機及びプロセッサを含むユーザ機器を提供し、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、
前記送受信機、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、
前記プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
ユーザ機器の物理層に第１データパケットを配達するようにユーザ機器のメディアアクセス制御ＭＡＣ層を制御し、構成許可タイマーＣＧＴ及び／又は構成許可再送タイマーＣＧＲＴを起動するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するステップと、
前記ユーザ機器の物理層での前記第１データパケットの送信停止を決定する場合、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止し、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴが停止した後に前記第１データパケットを送信するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するステップと、を実行するために用いられる。
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、
前記送受信機、前記プロセッサの制御でデータを送受信するために用いられ、
前記プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み出して、
ユーザ機器の物理層に第１データパケットを配達するようにユーザ機器のメディアアクセス制御ＭＡＣ層を制御し、構成許可タイマーＣＧＴ及び／又は構成許可再送タイマーＣＧＲＴを起動するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するステップと、
前記ユーザ機器の物理層での前記第１データパケットの送信停止を決定する場合、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止し、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴが停止した後に前記第１データパケットを送信するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するステップと、を実行するために用いられる。
【0016】
選択可能に、前記プロセッサは、さらに、
前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層に通知情報をフィードバックするように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられ、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定する。
前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層に通知情報をフィードバックするように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられ、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定する。
【0017】
選択可能に、前記プロセッサは、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するとき、具体的に、
前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、のうちの１つを実行するために用いられる。
前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、のうちの１つを実行するために用いられる。
【0018】
選択可能に、前記プロセッサは、前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するとき、具体的に、
前記第１データパケットを送信するとき、前記ユーザ機器のＭＡＣ層から配達される第２メディアアクセス制御プロトコルデータユニット（ＭＡＣ ＰＤＵ）を受信し又は前記ユーザ機器の物理層にアップリンク制御情報（ＵＣＩ）を生成する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられ、
ここで、前記第２データパケットは、前記第２ＭＡＣ ＰＤＵ又は前記ＵＣＩであり、前記第１データパケットは、第１ＭＡＣ ＰＤＵであり、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介してネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットは、第１ターゲットアップリンクリソースを介して前記ネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットの優先度は、前記第１データパケットの優先度より高く、及び／又は、前記第１ターゲットアップリンクリソースの優先度は、前記第１構成許可リソースの優先度より高い。
前記第１データパケットを送信するとき、前記ユーザ機器のＭＡＣ層から配達される第２メディアアクセス制御プロトコルデータユニット（ＭＡＣ ＰＤＵ）を受信し又は前記ユーザ機器の物理層にアップリンク制御情報（ＵＣＩ）を生成する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられ、
ここで、前記第２データパケットは、前記第２ＭＡＣ ＰＤＵ又は前記ＵＣＩであり、前記第１データパケットは、第１ＭＡＣ ＰＤＵであり、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介してネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットは、第１ターゲットアップリンクリソースを介して前記ネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットの優先度は、前記第１データパケットの優先度より高く、及び／又は、前記第１ターゲットアップリンクリソースの優先度は、前記第１構成許可リソースの優先度より高い。
【0019】
選択可能に、前記プロセッサは、前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御した後、さらに、
前記第２データパケットを送信するように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられる。
前記第２データパケットを送信するように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられる。
【0020】
選択可能に、前記プロセッサは、前記第１データパケットを送信するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するとき、具体的に、
少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御し、
前記第２ターゲットアップリンクリソースを介して、キャッシュされた前記第１データパケットをネットワーク機器に送信するように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられる。
少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御し、
前記第２ターゲットアップリンクリソースを介して、キャッシュされた前記第１データパケットをネットワーク機器に送信するように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられる。
【0021】
選択可能に、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介して前記ネットワーク機器に初めて送信されるものであり、
前記プロセッサは、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するとき、具体的に、
アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するために用いられる。
前記プロセッサは、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するとき、具体的に、
アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するために用いられる。
【0022】
選択可能に、前記プロセッサは、アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御する過程において、具体的に、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下であり且つ前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、のうちの１つを実行するために用いられる。
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下であり且つ前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、のうちの１つを実行するために用いられる。
【0023】
選択可能に、前記プロセッサは、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを起動するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御した後、さらに、
ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱプロセスを、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するために用いられ、
前記プロセッサは、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止するに前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御した後、さらに、
前記ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するために用いられ、
ここで、前記プロセッサは、前記ＨＡＲＱプロセスをサスペンション状態に設置した後に前記第１データパケットを送信するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御する。
ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱプロセスを、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するために用いられ、
前記プロセッサは、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止するに前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御した後、さらに、
前記ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するために用いられ、
ここで、前記プロセッサは、前記ＨＡＲＱプロセスをサスペンション状態に設置した後に前記第１データパケットを送信するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御する。
【0024】
第３態様において、本開示の実施例は、ユーザ機器に適用するデータ伝送装置を提供し、該データ伝送装置は、ユーザ機器のメディアアクセス制御ＭＡＣ層処理モジュール及びユーザ機器の物理層処理モジュールを含み、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールは、
前記ユーザ機器の物理層処理モジュールに第１データパケットを配達し、構成許可タイマーＣＧＴ及び／又は構成許可再送タイマーＣＧＲＴを起動するために用いられる第１処理サブモジュールと、
前記ユーザ機器の物理層処理モジュールでの前記第１データパケットの送信停止を決定する場合、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止し、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴが停止した後に前記第１データパケットを送信するために用いられる第２処理サブモジュールと、を含む。
前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールは、
前記ユーザ機器の物理層処理モジュールに第１データパケットを配達し、構成許可タイマーＣＧＴ及び／又は構成許可再送タイマーＣＧＲＴを起動するために用いられる第１処理サブモジュールと、
前記ユーザ機器の物理層処理モジュールでの前記第１データパケットの送信停止を決定する場合、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止し、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴが停止した後に前記第１データパケットを送信するために用いられる第２処理サブモジュールと、を含む。
【0025】
選択可能に、前記ユーザ機器の物理層処理モジュールは、さらに、
前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールに通知情報をフィードバックするために用いられ、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールは、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定する。
選択可能に、前記ユーザ機器の物理層処理モジュールは、
前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第１停止サブモジュールと、
前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第２停止サブモジュールと、
前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第３停止サブモジュールと、のうちの１つを含む。
前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールに通知情報をフィードバックするために用いられ、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールは、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定する。
選択可能に、前記ユーザ機器の物理層処理モジュールは、
前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第１停止サブモジュールと、
前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第２停止サブモジュールと、
前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第３停止サブモジュールと、のうちの１つを含む。
【0026】
選択可能に、前記第１停止サブモジュールは、さらに、
前記第１データパケットを送信するとき、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールから配達される第２メディアアクセス制御プロトコルデータユニット（ＭＡＣ ＰＤＵ）を受信し又はアップリンク制御情報（ＵＣＩ）を生成する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられ、
ここで、前記第２データパケットは、前記第２ＭＡＣ ＰＤＵ又は前記ＵＣＩであり、前記第１データパケットは、第１ＭＡＣ ＰＤＵであり、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介してネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットは、第１ターゲットアップリンクリソースを介して前記ネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットの優先度は、前記第１データパケットの優先度より高く、及び／又は、前記第１ターゲットアップリンクリソースの優先度は、前記第１構成許可リソースの優先度より高い。
前記第１データパケットを送信するとき、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールから配達される第２メディアアクセス制御プロトコルデータユニット（ＭＡＣ ＰＤＵ）を受信し又はアップリンク制御情報（ＵＣＩ）を生成する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられ、
ここで、前記第２データパケットは、前記第２ＭＡＣ ＰＤＵ又は前記ＵＣＩであり、前記第１データパケットは、第１ＭＡＣ ＰＤＵであり、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介してネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットは、第１ターゲットアップリンクリソースを介して前記ネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットの優先度は、前記第１データパケットの優先度より高く、及び／又は、前記第１ターゲットアップリンクリソースの優先度は、前記第１構成許可リソースの優先度より高い。
【0027】
第４態様において、本開示の実施例は、プロセッサ可読記憶媒体を提供し、該プロセッサ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、第１態様に記載のデータ伝送方法におけるステップを実現する。
【0028】
第５態様において、本開示の実施例は、コンピュータ可読コードを含むコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータ可読コードが演算処理機器で実行されるとき、前記演算処理機器に上記第１態様に記載のデータ伝送方法を実行させる。
【0029】
第６態様において、本開示の実施例は、第５態様に記載のコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読媒体を提供する。
【発明の効果】
【0030】
本開示の実施例では、ユーザ機器のＭＡＣ層が、ユーザ機器の物理層に第１データパケットを配達し且つ構成許可タイマーＣＧＴ及び／又は構成許可再送タイマーＣＧＲＴを起動した後、ユーザ機器の物理層での第１データパケットの送信停止を決定する場合、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを停止し、そして、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴが停止した後に第１データパケットを送信する。
【0031】
これにより、タイマーがタイムアウトした後にデータ伝送動作の実行を回避し、ユーザ機器がデータの伝送を早期に完了することを確保し、遅延を節約することができる。
【0032】
上記説明は本開示の技術的解決手段の概要のみであり、本開示の技術的解決手段をより明確に理解するために、明細書の内容に基づいて実施することができ、且つ本開示の上記目的及び他の目的、特徴及び利点をより明らかに分かりやすくするために、以下に本開示の具体的な実施形態を挙げる。
【0033】
本開示の実施例又は関連技術における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下は実施例又は関連技術の説明に使用する必要がある図面を簡単に紹介し、明らかに、以下の説明にかかる図面は、本開示の一部の実施例であり、当業者にとって、創造的な労働をしない上、さらにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】従来の伝送メカニズムに対応するデータ伝送の模式図である。
【図2】本開示の実施例のデータ伝送方法の模式図である。
【図3】本開示の実施例のデータ伝送方法の具体な実施フローの模式図（その１）である。
【図4】本開示の伝送メカニズムに対応するデータ伝送の模式図である。
【図5】本開示の実施例のデータ伝送方法の具体な実施フローの模式図（その２）である。
【図6】本開示の実施例のデータ伝送装置の構造の模式図である。
【図7】本開示の実施例のユーザ機器の構造ブロック図である。
【図8】本開示の方法を実行するための演算処理機器を模式的に示すブロック図である。
【図9】本開示の方法を実現するプログラムコードを記憶し又は搬送するための記憶ユニットを模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本開示の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下は本開示の実施例における図面を参照しながら本開示の実施例における技術的解決手段を明確、完全に説明し、明らかに、説明された実施例は、本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本開示の実施例に基づき、当業者は、創造的な労働をしない上で得られた全ての他の実施例は、いずれも、本開示の請求範囲に属する。
【0036】
本開示の実施例における用語「及び／又は」は、関連オブジェクトの関連関係を説明し、３種類の関係が存在することを示し、例えば、Ａ及び／又はＢは、Ａが単独で存在する場合、ＡとＢが同時に存在する場合、Ｂが単独で存在する場合の３つの場合を示すことができる。符号「／」は、一般に、前後の関連オブジェクトが「又は」の関係にあることを示す。
本開示の実施例における用語「複数」は、２つ以上を指し、他の量詞はそれと類似する。
本開示の実施例における用語「複数」は、２つ以上を指し、他の量詞はそれと類似する。
【0037】
本開示の実施例は、ユーザ機器がデータの伝送を早期に完了し、遅延を節約することを実現するために、データ伝送方法及び装置を提供する。
【0038】
ここで、方法及び装置は、同一の出願構想に基づくものであり、問題を解決する方法及び装置の原理が類似するため、装置及び方法の実施は、相互に参照することができ、重複する箇所は、説明を省略する。
【0039】
また、本開示の実施例の提供する技術的解決手段は、様々なシステム、特に５Ｇシステムに適用することができる。例えば、適用されるシステムは、グローバル移動通信（ｇｌｏｂａｌ ｓｙｓｔｅｍ ｏｆ ｍｏｂｉｌｅ ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ、ＧＳＭ（登録商標））システム、コード分割多重アクセス（ｃｏｄｅ ｄｉｖｉｓｉｏｎ ｍｕｌｔｉｐｌｅ ａｃｃｅｓｓ、ＣＤＭＡ）システム、広帯域コード分割多重アクセス（Ｗｉｄｅｂａｎｄ Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＷＣＤＭＡ（登録商標））、汎用パケット無線サービス（ｇｅｎｅｒａｌ ｐａｃｋｅｔ ｒａｄｉｏ ｓｅｒｖｉｃｅ、ＧＰＲＳ）システム、ロングタームエボリューション（ｌｏｎｇ ｔｅｒｍ ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ、ＬＴＥ（登録商標））システム、ＬＴＥ周波数分割複信（ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ ｄｉｖｉｓｉｏｎ ｄｕｐｌｅｘ、ＦＤＤ）システム、ＬＴＥ時分割複信（ｔｉｍｅ ｄｉｖｉｓｉｏｎ ｄｕｐｌｅｘ、ＴＤＤ）システム、高級的ロングタームエボリューション（ｌｏｎｇ ｔｅｒｍ ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ ａｄｖａｎｃｅｄ、ＬＴＥ－Ａ）システム、汎用移動システム（ｕｎｉｖｅｒｓａｌ ｍｏｂｉｌｅ ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ ｓｙｓｔｅｍ、ＵＭＴＳ）、グローバル相互接続マイクロ波アクセス（ｗｏｒｌｄｗｉｄｅ ｉｎｔｅｒｏｐｅｒａｂｉｌｉｔｙ ｆｏｒ ｍｉｃｒｏｗａｖｅ ａｃｃｅｓｓ、ＷｉＭＡＸ）システム、５Ｇ新無線（Ｎｅｗ Ｒａｄｉｏ、ＮＲ）システム等であってもよい。これらの複数種のシステムは、いずれも、端末装置及びネットワーク機器を含む。システムにおいて、コアネットワーク部分、例えば、進化型パケットシステム（Ｅｖｌｏｖｅｄ Ｐａｃｋｅｔ Ｓｙｓｔｅｍ， ＥＰＳ）、５Ｇシステム（５ＧＳ）等がさらに含まれてもよい。
【0040】
本開示の実施例に係る端末装置は、音声及び／又はデータ接続性をユーザに提供する機器、無線接続機能を有するハンドヘルド機器、又は無線モデムに接続される他の処理機器等であってもよい。異なるシステムにおいて、ユーザ機器の名称が異なる可能性があり、例えば、５Ｇシステムにおいて、端末装置は、ユーザ機器と呼ばれ得る。無線端末装置は、無線アクセスネットワーク（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ、ＲＡＮ）を介して１つの又は複数のコアネットワーク（Ｃｏｒｅ Ｎｅｔｗｏｒｋ、ＣＮ）と通信することができ、無線端末装置は、移動端末装置、例えば、モバイル電話（又は、「セルラ」電話と呼ばれる）及び移動端末装置を有するコンピュータであってもよく、例えば、携帯、ポケット式、ハンドヘルド式、コンピュータに内蔵する移動装置又は車載の移動装置であってもよく、それらは、無線アクセスネットワークと言語及び／又はデータを交換する。例えば、パーソナル通信サービス（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ、ＰＣＳ）電話、無線電話、セッション開始プロトコル（Ｓｅｓｓｉｏｎ Ｉｎｉｔｉａｔｅｄ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、ＳＩＰ）電話、無線ローカルループ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｌｏｃａｌ Ｌｏｏｐ、ＷＬＬ）局、パーソナルデジタルアシスタント（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ、ＰＤＡ）などの機器である。無線端末装置は、システム、加入者ユニット（ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ ｕｎｉｔ）、加入者局（ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ ｓｔａｔｉｏｎ）、移動局（ｍｏｂｉｌｅ ｓｔａｔｉｏｎ）、移動台（ｍｏｂｉｌｅ）、リモート局（ｒｅｍｏｔｅ ｓｔａｔｉｏｎ）、アクセスポイント（ａｃｃｅｓｓ ｐｏｉｎｔ）、リモート端末装置（ｒｅｍｏｔｅ ｔｅｒｍｉｎａｌ）、アクセス端末装置（ａｃｃｅｓｓ ｔｅｒｍｉｎａｌ）、ユーザ端末装置（ｕｓｅｒ ｔｅｒｍｉｎａｌ）、ユーザ代理（ｕｓｅｒ ａｇｅｎｔ）、ユーザ機器（ｕｓｅｒ ｄｅｖｉｃｅ）と呼ばれてもよく、本開示の実施例は、限定されない。
【0041】
本開示の実施例に係るネットワーク機器は、基地局であってもよく、該基地局は、端末にサービスを提供する複数のセルを含むことができる。具体的な適用場合に応じて、基地局は、アクセスポイントと呼ばれてもよく、又はアクセスネットワークにおいてエアインターフェース上に１つの又は複数のセクタを介して無線端末装置と通信する機器であってもよく、又は他の名称である。ネットワーク機器は、受信したエアフレームとインターネットプロトコル（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ、ＩＰ）パケットを相互交換するために用いられ、無線端末装置とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとし、そのうちアクセスネットワークの残りの部分は、インターネットプロトコル（ＩＰ）通信ネットワークを含むことができる。ネットワーク機器は、エアインターフェースに対する属性管理を協調することができる。例えば、本開示の実施例に係るネットワーク機器は、グローバル移動通信システム（Ｇｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ、ＧＳＭ）又はコード分割多重アクセス（Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＣＤＭＡ）におけるネットワーク機器（Ｂａｓｅ Ｔｒａｎｓｃｅｉｖｅｒ Ｓｔａｔｉｏｎ、ＢＴＳ）であってもよく、帯域幅コード分割多重アクセス（Ｗｉｄｅ－ｂａｎｄ Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ、ＷＣＤＭＡ）におけるネットワーク機器（ＮｏｄｅＢ）であってもよく、ロングタームエボリューション（ｌｏｎｇ ｔｅｒｍ ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ、ＬＴＥ）システムにおける進化型ネットワーク機器（ｅｖｏｌｕｔｉｏｎａｌ Ｎｏｄｅ Ｂ、ｅＮＢ又はｅ－ＮｏｄｅＢ）、５Ｇネットワークアーキテクチャ（ｎｅｘｔ ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ ｓｙｓｔｅｍ）における５Ｇ基地局（ｇＮＢ）であってもよく、ホームエボリューション基地局（Ｈｏｍｅ ｅｖｏｌｖｅｄ Ｎｏｄｅ Ｂ、ＨｅＮＢ）、中継ノード（ｒｅｌａｙ ｎｏｄｅ）、ホーム基地局（ｆｅｍｔｏ）、ピコ基地局（ｐｉｃｏ）等であってもよく、本開示の実施例に限定されない。いくつかのネットワーク構造において、ネットワーク機器は、集中ユニット（ｃｅｎｔｒａｌｉｚｅｄ ｕｎｉｔ、ＣＵ）ノード和分散ユニット（ｄｉｓｔｒｉｂｕｔｅｄ ｕｎｉｔ、ＤＵ）ノードを含むことができ、集中ユニット及び分散ユニットは、地理的に分けて配置することもできる。
【0042】
ネットワーク機器と端末装置の間には、それぞれ一本又は複数本のアンテナを用いてマルチ入力マルチ出力（Ｍｕｌｔｉ Ｉｎｐｕｔ Ｍｕｌｔｉ Ｏｕｔｐｕｔ、ＭＩＭＯ）伝送を行うことができ、ＭＩＭＯ伝送は、シングルユーザＭＩＭＯ（Ｓｉｎｇｌｅ Ｕｓｅｒ ＭＩＭＯ、ＳＵ－ＭＩＭＯ）又はマルチユーザＭＩＭＯ（Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ｕｓｅｒ ＭＩＭＯ、ＭＵ－ＭＩＭＯ）であってもよい。ルートアンテナ組み合わせの形態及び数に基づき、ＭＩＭＯ伝送は、２Ｄ－ＭＩＭＯ、３Ｄ－ＭＩＭＯ、ＦＤ－ＭＩＭＯ又はｍａｓｓｉｖｅ－ＭＩＭＯであってもよく、ダイバーシティ伝送又はプリコーディング伝送又はビームフォーミング伝送等であってもよい。
【0043】
まず、従来の伝送メカニズムについて説明を進行する。構成許可（Ｃｏｎｆｉｇｕｒｅｄ Ｇｒａｎｔ、ＣＧ）に対し、ダイナミックスケジューリングの時にタイムスロット／伝送時間間隔（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｔｉｍｉｎｇ Ｉｎｔｅｒｖａｌ、ＴＴＩ）ごとに、ＵＥのために無線リソースを一回割り当てる（物理ダウンリンク制御チャンネル（Ｐｈｙｓｉｃａｌ ｄｏｗｎｌｉｎｋ ｃｏｎｔｒｏｌ ｃｈａｎｎｅｌ、ＰＤＣＣＨ）により指定する）ことと異なり、構成許可は、無線リソースを準静的に設定して、該リソースをある特定のＵＥに周期的に割り当てることを許容する。簡単に言えば、ネットワーク側は、ある１つのリソースを周期的に使用し得ることをＵＥに通知し、無線リソース制御（Ｒａｄｉｏ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ、ＲＲＣ）シグナリングを介して周期的リソースの位置を通知することができる。ネットワーク側は、さらに、使用されるリソースの周波数領域位置、開始時間及び終了時間、変調コーディングスキーム（Ｍｏｄｕｌａｔｉｏｎ Ｃｏｄｉｎｇ Ｓｃｈｅｍｅ、ＭＣＳ）等の情報をＵＥに通知することができる。このように、ネットワーク側は、周期的リソース割り当てにより、ＰＤＣＣＨの通知オーバーヘッドを低減させる。
【0044】
構成許可スケジューリング方式は、周期的サービス、例えば、ネットワーク電話（Ｖｏｉｃｅ Ｏｖｅｒ ＩＰ、ＶｏＩＰ）、ある超確実低遅延通信（Ｕｌｔｒａ Ｒｅｌｉａｂｌｅ Ｌｏｗ Ｌａｔｅｎｃｙ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ、ＵＲＬＬＣ）サービスにおいて周期的制御シグナリング等のサービスに適用することができる。構成許可は、アップリンクスケジューリング方式であり、構成許可には、ｔｙｐｅ１及びｔｙｐｅ２の２種方式が存在している。
【0045】
Ｔｙｐｅ１において、ＲＲＣを介して周期的リソースを割り当て、ＲＲＣによる設定した後、リソースは、アクティブ化状態にあり、つまり、ＵＥは、ＲＲＣ設定メッセージを受信した後、該リソースを使用してアップリンクデータを送信することができる。
【0046】
Ｔｙｐｅ２において、ＲＲＣを介して周期的リソースを割り当てるが、初期状態が非アクティブ化であるため、ネットワーク側は、物理層シグナリングを介して該リソースをアクティブ化し、データ伝送が終了した後、ダウンリンク制御情報（Ｄｏｗｎｌｉｎｋ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ、ＤＣＩ）によりリソースを非アクティブ化する必要がある。同様に、物理層シグナリングを介して一部の構成許可の設定情報を修正することができ、例えば、リソースの時間周波数領域位置情報等を修正する。
【0047】
ＣＧＴに対し、新無線（Ｎｅｗ Ｒａｄｉｏ、ＮＲ）において、アップリンク（ＵｐＬｉｎｋ、ＵＬ）のデータ送信についてダウンリンク（Ｄｏｗｎｌｉｎｋ、ＤＬ）のフィードバックがない。ＵＬ伝送が失敗した場合、ネットワーク側は、ＰＤＣＣＨを介して再送スケジューリングコマンドを送信し、ＵＬデータ伝送が成功した場合、ネットワーク側は、ＰＤＣＣＨをフィードバックすれば、ＰＤＣＣＨオーバーヘッドを節約するという目的を達成することができないため、ＣＧＴを定義し、該タイマーは、ＵＥがデータパケットを送信した後に、オンにされるものである。ＣＧＴがタイムアウトする前、ＵＥが該ハイブリッド自動再送要求（Ｈｙｂｒｉｄ Ａｕｔｏｍａｔｉｃ Ｒｅｐｅａｔ Ｒｅｑｕｅｓｔ、ＨＡＲＱ）プロセスの再送スケジューリングを受信したら、ＵＥは、再送操作を実行する。ＵＥがネットワーク側の再送スケジューリングを受信していなかったら、ＵＥは、ＣＧＴがタイムアウトした後、データ伝送が成功したと認定する。
【0048】
ＣＧＲＴについて、ＮＲ－ＵにＣＧＲＴを導入し、これは、ＮＲ－Ｕにおいて、ＨＡＲＱプロセス身元識別番号（Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｄｏｃｕｍｅｎｔ、ＩＤ）がＵＥの自主的に選択したものであり、ネットワーク側がＵＥのデータパケットを受信できない場合、再送スケジューリングを実行できないからである。そのため、ＮＲ－Ｕに導入するメカニズムは、ネットワーク側がフィードバックシグナリングＤＦＩをＵＥに送信することがである。しかしながら、ＮＲ－Ｕチャンネルがプリエンプション式であるため、ＵＥは、ＤＦＩを受信できない可能性があり、そのため、ＣＧＲＴを導入する。該タイマーは、ＵＥがデータパケットを送信した後に、オンにされる。該タイマーがタイムアウトしない場合、ＵＥがＤＦＩ（正確なフィードバック）を受信したら、ＵＥは、該タイマーを停止し、該タイマーがタイムアウトした後に依然としてＤＦＩを受信できなかったら、ＵＥは、再送操作を実行することになる。
【0049】
従来の伝送メカニズムでは、ＵＥのデータパケットがＭＡＣ層で物理層に配達され、物理層が該データパケットを送信する時、現在のプロトコルデータユニット（Ｐｒｏｔｏｃｏｌ Ｄａｔａ Ｕｎｉｔ、ＰＤＵ）の送信を中断する状況が発生する可能性があり、例えば、データ送信のプリエンプション（ｐｒｅｅｍｐｔｉｏｎ）が発生する。
【0050】
例えば、図１に示すように、データパケットＡは、ＭＡＣ層から物理層に配達されてタイマーＣＧＴ／ＣＧＲＴを起動するが、物理層でｐｒｅｅｍｐｔｉｏｎが発生し、つまり、物理層は、優先度の高いデータＢを優先的に送信する。但し、チャンネル等の原因により、ＵＥは、ネットワーク側から送信される、データパケットＡに対するＤＦＩを受信しないことで、ＵＥは、タイマーＣＧＲＴがタイムアウトした後に限って、データパケットＡを再送可能となることを引き起こし、このように、データ伝送の遅延を増加させる。
【0051】
これにより、従来の伝送メカニズムにおいて、伝送遅延を増加させてサービス性能に影響を与えるという問題が存在していることが分かる。従来の伝送メカニズムに存在する問題を解決するために、本開示の実施例は、データ伝送方法、装置及び機器を提供する。
【0052】
図２は、本開示の実施例によるデータ伝送方法のフローの模式図を示し、該方法は、ユーザ機器に適用され、ユーザ機器は、ユーザ機器のＭＡＣ層及びユーザ機器の物理層を含み、該方法は、ステップ２０１～ステップ２０２を含む。
【0053】
ステップ２０１において、ユーザ機器のメディアアクセス制御ＭＡＣ層は、ユーザ機器の物理層に第１データパケットを配達し、構成許可タイマーＣＧＴ及び／又は構成許可再送タイマーＣＧＲＴを起動する。
【0054】
ユーザ機器のＭＡＣ層は、まずユーザ機器の物理層に第１データパケットを配達し、それによって、ユーザ機器の物理層は、受信した第１データパケットをネットワーク機器に送信する。ユーザ機器のＭＡＣ層は、第１データパケットをユーザ機器の物理層に配達した後、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを起動することができる。
【0055】
ステップ２０２において、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ユーザ機器の物理層での前記第１データパケットの送信停止を決定する場合、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止し、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴが停止した後に前記第１データパケットを送信する。
【0056】
ユーザ機器のＭＡＣ層は、第１データパケットをユーザ機器の物理層に配達した後、ユーザ機器の物理層での第１データパケットの送信停止を決定する場合、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを停止することができる。具体的には、前に第１データパケットを送信した後にＣＧＴを起動した場合、このときＣＧＴを停止し、前に第１データパケットを送信した後にＣＧＲＴを起動した場合、このときＣＧＲＴを停止し、前に第１データパケットを送信した後にＣＧＲＴ及びＣＧＴを起動した場合、このときＣＧＲＴ及びＣＧＴを停止する。ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを停止した後、ユーザ機器のＭＡＣ層は、第１データパケットを送信することができる。ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを停止し、そして、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴが停止した後に第１データパケットを送信することにより、タイマーがタイムアウトした後にデータ伝送動作の実行を回避し、ユーザ機器がデータの伝送を早期に完了することを確保し、遅延を節約することができる。
【0057】
本開示の実施例において、ユーザ機器のＭＡＣ層は、ユーザ機器の物理層に第１データパケットを配達し、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを起動した後、ユーザ機器の物理層での第１データパケットの送信停止を決定する場合、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを停止し、そして、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴが停止した後に第１データパケットを送信することにより、タイマーがタイムアウトした後にデータ伝送動作の実行を回避し、ユーザ機器がデータの伝送を早期に完了することを確保し、遅延を節約することができる。
【0058】
本開示の１つの選択可能な実施例では、該方法は、
前記ユーザ機器の物理層は、前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層に通知情報をフィードバックするステップをさらに含み、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定する。
前記ユーザ機器の物理層は、前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層に通知情報をフィードバックするステップをさらに含み、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定する。
【0059】
ユーザ機器のＭＡＣ層が、ユーザ機器の物理層に第１データパケットを配達した後、ユーザ機器の物理層は、受信した第１データパケットをネットワーク機器に送信することができ、ユーザ機器の物理層が第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出すれば、第１データパケットの送信を停止し、第１データパケットの送信停止の通知情報をユーザ機器のＭＡＣ層にフィードバックする。ユーザ機器のＭＡＣ層は、ユーザ機器の物理層フィードバックからフィードバックされた通知情報を受信した後、ユーザ機器の物理層での第１データパケットの送信が停止することを知ることができ、このとき、ユーザ機器のＭＡＣ層は、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを停止し、そして、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴが停止した後に第１データパケットを送信することができる。
【0060】
本開示の実施例において、ユーザ機器の物理層が第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出すれば、ネットワーク機器への第１データパケットの送信を停止するとともに、それをユーザ機器のＭＡＣ層に通知することにより、ユーザ機器のＭＡＣ層が第１データパケットの送信状態をタイムリーに知ることを容易にし、さらに対応する措置を採用してユーザ機器のデータ伝送を確保し、遅延を節約する。
【0061】
本開示の１つの選択可能な実施例では、前記ユーザ機器の物理層は、前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止することは、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、のうちの１つを含む。
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップと、のうちの１つを含む。
【0062】
ユーザ機器の物理層は、第１データパケットを送信する時にプリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、ネットワーク機器への第１データパケットの送信を停止することができ、ここで、第２データパケットは、ユーザ機器のＭＡＣ層がユーザ機器の物理層に配達する別のデータパケットであってもよく、ユーザ機器の物理層自体が生成するデータパケットであってもよい。つまり、ユーザ機器の物理層がネットワーク機器に第１データパケットを送信する過程において、ユーザ機器のＭＡＣ層から配達されるプリセット条件を満たす第２データパケットを受信すれば、ネットワーク機器への第１データパケットの送信を停止することができる。又は、ユーザ機器の物理層がネットワーク機器に第１データパケットを送信する過程において、ユーザ機器の物理層がプリセット条件を満たす第２データパケットを生成すれば、ネットワーク機器への第１データパケットの送信を停止することができる。
【0063】
ユーザ機器の物理層が第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信すれば、ネットワーク機器への第１データパケットの送信を停止することができる。つまり、ユーザ機器の物理層がネットワーク機器に第１データパケットを送信する過程において、ネットワーク機器から送信される、第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信すれば、ネットワーク機器の送信する第１指示情報に基づいて、ネットワーク機器への第１データパケットの送信を停止することができる。
【0064】
ユーザ機器の物理層が第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信すれば、ネットワーク機器への第１データパケットの送信を停止することができる。つまり、ユーザ機器の物理層がネットワーク機器に第１データパケットを送信する過程において、ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信すれば、ネットワーク機器の送信する第２指示情報に基づいて、ネットワーク機器への第１データパケットの送信を停止することができる。
【0065】
本開示の実施例では、データパケットの取得状況又はネットワーク機器の指示に基づいてネットワーク機器への第１データパケットの送信を停止し、ユーザ機器又はネットワーク機器のトリガに基づいて第１データパケットの送信停止を制御することができる。
【0066】
本開示の１つの選択可能な実施例では、前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップは、
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信するとき、前記ユーザ機器のＭＡＣ層から配達される第２メディアアクセス制御プロトコルデータユニット（ＭＡＣ ＰＤＵ）を受信し又は前記ユーザ機器の物理層にアップリンク制御情報（ＵＣＩ）を生成する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップを含み、
ここで、前記第２データパケットは、前記第２ＭＡＣ ＰＤＵ又は前記ＵＣＩであり、前記第１データパケットは、第１ＭＡＣ ＰＤＵであり、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介してネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットは、第１ターゲットアップリンクリソースを介して前記ネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットの優先度は、前記第１データパケットの優先度より高く、及び／又は、前記第１ターゲットアップリンクリソースの優先度は、前記第１構成許可リソースの優先度より高い。
前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信するとき、前記ユーザ機器のＭＡＣ層から配達される第２メディアアクセス制御プロトコルデータユニット（ＭＡＣ ＰＤＵ）を受信し又は前記ユーザ機器の物理層にアップリンク制御情報（ＵＣＩ）を生成する場合、前記第１データパケットの送信を停止するステップを含み、
ここで、前記第２データパケットは、前記第２ＭＡＣ ＰＤＵ又は前記ＵＣＩであり、前記第１データパケットは、第１ＭＡＣ ＰＤＵであり、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介してネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットは、第１ターゲットアップリンクリソースを介して前記ネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットの優先度は、前記第１データパケットの優先度より高く、及び／又は、前記第１ターゲットアップリンクリソースの優先度は、前記第１構成許可リソースの優先度より高い。
【0067】
ユーザ機器のＭＡＣ層がユーザ機器の物理層に配達するデータパケットは、いずれも、ＭＡＣ ＰＤＵであるため、第１データパケットは、第１ＭＡＣ ＰＤＵであり、第２データパケットが、ユーザ機器のＭＡＣ層がユーザ機器の物理層に配達するデータパケットである場合、第２データパケットは、第２ＭＡＣ ＰＤＵである。ここで、第１データパケットは、第１構成許可リソースを介してネットワーク機器に送信され、第２データパケットは、第１ターゲットアップリンクリソースを介してネットワーク機器に送信され、構成許可リソースは、アップリンクリソースから選択されるものであり、且つ、構成許可リソースは、周期的に使用可能であり、ＰＤＣＣＨオーバーヘッドの節約を実現する。
【0068】
第２データパケットが第２ＭＡＣ ＰＤＵである場合、プリセット条件を満たす第２データパケットに基づいてネットワーク機器への第１データパケットの送信を停止し、具体な過程において、ユーザ機器の物理層が第１データパケットを送信する時に、ユーザ機器のＭＡＣ層から配達される第２ＭＡＣ ＰＤＵを受信しており、且つ第２ＭＡＣ ＰＤＵの優先度が第１データパケット（第１ＭＡＣ ＰＤＵ）の優先度より高い場合、第１データパケットの送信を停止することができる。具体な過程において、さらに、ユーザ機器の物理層が第１データパケットを送信する時に、ユーザ機器のＭＡＣ層から配達される第２ＭＡＣ ＰＤＵを受信しており、且つ第２ＭＡＣ ＰＤＵを送信するための第１ターゲットアップリンクリソースの優先度が、第１データパケットを送信するための第１構成許可リソースの優先度より高い場合、第１データパケットの送信を停止することができる。具体な過程において、さらに、ユーザ機器の物理層が第１データパケットを送信する時に、ユーザ機器のＭＡＣ層から配達される第２ＭＡＣ ＰＤＵを受信しており、且つ第２ＭＡＣ ＰＤＵを送信するための第１ターゲットアップリンクリソースの優先度が、第１データパケットを送信するための第１構成許可リソースの優先度より高く、それと同時に第２ＭＡＣ ＰＤＵの優先度が第１データパケットの優先度より高い場合、第１データパケットの送信を停止することができる。
【0069】
第２データパケットが、ユーザ機器の物理層が生成するアップリンク制御情報（Ｕｐｌｉｎｋ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ、ＵＣＩ）である場合、プリセット条件を満たす第２データパケットに基づいてネットワーク機器への第１データパケットの送信を停止し、具体な過程において、ユーザ機器の物理層が第１データパケットを送信する時に、ＵＣＩを生成しており、且つユーザ機器の物理層が生成するＵＣＩの優先度が第１データパケット（第１ＭＡＣ ＰＤＵ）の優先度より高い場合、第１データパケットの送信を停止することができる。具体な過程において、さらに、ユーザ機器の物理層が第１データパケットを送信する時に、ＵＣＩを生成しており、且つＵＣＩを送信するための第１ターゲットアップリンクリソースの優先度が、第１データパケットを送信するための第１構成許可リソースの優先度より高い場合、第１データパケットの送信を停止することができる。具体な過程にいて、ユーザ機器の物理層が第１データパケットを送信する時に、ＵＣＩを生成しており、且つユーザ機器の物理層により生成されるＵＣＩを送信するための第１ターゲットアップリンクリソースの優先度が、第１データパケットを送信するための第１構成許可リソースの優先度より高く、それと同時にユーザ機器の物理層により生成されるＵＣＩの優先度が第１データパケットの優先度より高い場合、第１データパケットの送信を停止することができる。
【0070】
本開示の実施例において、第２ＭＡＣ ＰＤＵの優先度、及び／又は、第２ＭＡＣ ＰＤＵを送信するための第１ターゲットアップリンクリソースの優先度に基づいて、第１データパケットの送信停止をトリガしてもよく、ＵＣＩの優先度、及び／又は、ＵＣＩを送信するための第１ターゲットアップリンクリソースの優先度に基づいて、第１データパケットの送信停止をトリガしてもよく、それによって、優先度がより高いデータ及び／又はアップリンクリソースに基づいて、第１データパケットの送信停止をトリガすることを実現する。
【0071】
本開示の１つの選択可能な実施例では、前記ユーザ機器の物理層が、前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止した後、
前記ユーザ機器の物理層は、前記第２データパケットを送信するステップをさらに含む。
前記ユーザ機器の物理層は、前記第２データパケットを送信するステップをさらに含む。
【0072】
ユーザ機器の物理層が第１データパケットを送信する時にプリセット条件を満たす第２データパケットを取得する状況について、ユーザ機器の物理層は、第１データパケットの送信を停止した後、第２データパケットをネットワーク機器に送信することができる。ここで、プリセット条件を満たす第２データパケットは、データパケットの優先度が第１データパケットの優先度より高いもの、及び／又は、該データパケットを送信するためのアップリンクリソースの優先度が、第１データパケットを送信するためのアップリンクリソースの優先度より高いものである。ユーザ機器の物理層は、第２データパケットをネットワーク機器に送信することにより、優先度がより高いデータパケットの送信、及び／又は、アップリンクリソースの優先度がより高いデータパケットの送信を実現することができる。
【0073】
本開示の１つの選択可能な実施例では、前記第１データパケットを送信するステップは、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器の物理層は、前記第２ターゲットアップリンクリソースを介して、キャッシュされた前記第１データパケットをネットワーク機器に送信するステップと、を含む。
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器の物理層は、前記第２ターゲットアップリンクリソースを介して、キャッシュされた前記第１データパケットをネットワーク機器に送信するステップと、を含む。
【0074】
ユーザ機器のＭＡＣ層は、第１データパケットを送信する時に、まず、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択する必要があり、第２ターゲットアップリンクリソースを決定した後、ユーザ機器は、第２ターゲットアップリンクリソースを採用して、ユーザ機器のＭＡＣ層にキャッシュされた第１データパケットをネットワーク機器に送信することができる。具体的には、ユーザ機器のＭＡＣ層が第２ターゲットアップリンクリソースを決定した後、ユーザ機器の物理層は、ユーザ機器のＭＡＣ層が決定した第２ターゲットアップリンクリソースを介して、ユーザ機器のＭＡＣ層にキャッシュされた第１データパケットをネットワーク機器に送信する。
【0075】
本開示の１つの選択可能な実施例では、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介して前記ネットワーク機器に初めて送信されるものであり、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップは、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップを含む。
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップを含む。
【0076】
第１データパケットは、ネットワーク機器に初めて送信される時に第１構成許可リソースを介して送信され、ユーザ機器のＭＡＣ層は、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択する時、アップリンクリソースのＭＣＳに基づいて、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択してもよく、アップリンクリソースの信頼性パラメータに基づいて、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択してもよく、さらに、アップリンクリソースのＭＣＳ及びアップリンクリソースの信頼性パラメータに基づいて、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択してもよい。アップリンクリソースのＭＣＳ及びアップリンクリソースの信頼性パラメータのうちの少なくとも１つに基づいて、第２ターゲットアップリンクリソースを選択することにより、第２ターゲットアップリンクリソースの選択方式を豊かにする。
【0077】
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップは、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下であり且つ前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、のうちの１つを含む。
アップリンクリソースのＭＣＳ及びアップリンクリソースの信頼性パラメータのうちの少なくとも１つに基づいて第２ターゲットアップリンクリソースを選択する時、以下の方策のうちの１つを採用して選択を行ってもよい。
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下であり且つ前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するステップと、のうちの１つを含む。
アップリンクリソースのＭＣＳ及びアップリンクリソースの信頼性パラメータのうちの少なくとも１つに基づいて第２ターゲットアップリンクリソースを選択する時、以下の方策のうちの１つを採用して選択を行ってもよい。
【0078】
ユーザ機器のＭＡＣ層は、少なくとも１つのアップリンクリソースからＭＣＳが、第１構成許可リソースに対応するＭＣＳ以下であるアップリンクリソースを選択し、選択したアップリンクリソースを第２ターゲットアップリンクリソースとし、ＭＣＳに基づいて少なくとも２つの、要求に合致するアップリンクリソースを選択し得る場合、始めて選択したアップリンクリソースを第２ターゲットアップリンクリソースと決定してもよく、プリセットポリシーに基づいて、少なくとも２つの、要求に合致するアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを決定してもよい。
【0079】
ユーザ機器のＭＡＣ層は、少なくとも１つのアップリンクリソースから信頼性パラメータが、第１構成許可リソースに対応する信頼性パラメータ以上であるアップリンクリソースを選択し、選択したアップリンクリソースを第２ターゲットアップリンクリソースとし、信頼性パラメータに基づいて少なくとも２つの、要求に合致するアップリンクリソースを選択し得る場合、始めて選択したアップリンクリソースを第２ターゲットアップリンクリソースと決定してもよく、プリセットポリシーに基づいて少なくとも２つの、要求に合致するアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを決定してもよい。
【0080】
ユーザ機器のＭＡＣ層は、少なくとも１つのアップリンクリソースから、ＭＣＳが第１構成許可リソースに対応するＭＣＳ以下であり、且つ信頼性パラメータが第１構成許可リソースに対応する信頼性パラメータ以上であるアップリンクリソースを選択し、選択したアップリンクリソースを第２ターゲットアップリンクリソースとし、ＭＣＳ及び信頼性パラメータに基づいて少なくとも２つの、要求に合致するアップリンクリソースを選択し得る場合、始めて選択したアップリンクリソースを第２ターゲットアップリンクリソースと決定してもよく、プリセットポリシーに基づいて少なくとも２つの、要求に合致するアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを決定してもよい。
【0081】
ここで、低下されたＭＣＳは、アップリンクリソースの信頼性がより高いため、ＭＣＳが、第１構成許可リソースに対応するＭＣＳ以下であるアップリンクリソースを選択する。信頼性パラメータは、ネットワーク機器がアップリンクリソースに設定するパラメータであってもよく、信頼性パラメータが大きいほど、信頼性が高くなり、例えば、いくつかのレベルパラメータ、０、１、２、３等であってもよい。そのうち、０は、信頼性が最も低いであることを示し、数字が大きいほど、信頼性が高くなる。
【0082】
本開示の実施例において、ＭＣＳ及び信頼性パラメータのうちの少なくとも１つに基づいてアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択することにより、第２ターゲットアップリンクリソースの選択方式を豊かにした上に、信頼性の高いリソースを選択することを実現できる。
【0083】
本開示の１つの選択可能な実施例では、前記ユーザ機器のＭＡＣ層が前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴ起動した後、該方法は、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱプロセスを、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置するステップをさらに含み、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層が前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止した後、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置するステップをさらに含み、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ＨＡＲＱプロセスをサスペンション状態に設置した後に前記第１データパケットを送信する。
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱプロセスを、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置するステップをさらに含み、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層が前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止した後、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置するステップをさらに含み、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記ＨＡＲＱプロセスをサスペンション状態に設置した後に前記第１データパケットを送信する。
【0084】
ユーザ機器のＭＡＣ層は、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを起動した後、ＨＡＲＱプロセスを、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置する必要があり、ＨＡＲＱプロセスの状態を設置することにより、ＨＡＲＱキャッシュにおいてデータが既に送信されたことを表せる。ユーザ機器のＭＡＣ層がＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを停止した後、ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置する必要があり、ＨＡＲＱプロセスの状態を設置することにより、ＨＡＲＱキャッシュにおいて送信されるべきデータが存在することを表せ、ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置した後、キャッシュされた第１データパケットを送信することができる。
【0085】
以下、２つの具体なフローにより、本開示の実施例によるデータ伝送方法を説明する。ユーザ機器の物理層が第１データパケットを送信する時にプリセット条件を満たす第２データパケットを取得する状況について、データ伝送方法の具体なフローは、図３に示す通りである。
【0086】
ステップ３０１において、ユーザ機器のＭＡＣ層は、第１ＭＡＣ ＰＤＵを生成して第１ＭＡＣ ＰＤＵをユーザ機器の物理層に配達し、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴをオンにしてＨＡＲＱプロセス状態を、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置する。
【0087】
ステップ３０２において、ユーザ機器の物理層は、第１構成許可リソースを介して第１ＭＡＣ ＰＤＵをネットワーク機器に送信する。
【0088】
ステップ３０３において、ユーザ機器の物理層は、ユーザ機器のＭＡＣ層から配達される第２データパケットを受信し、又はユーザ機器の物理層において第２データパケットを生成する場合、第１ＭＡＣ ＰＤＵの送信を停止し、第２データパケットの送信を実行し、ここで、第２データパケットの優先度は、第１ＭＡＣ ＰＤＵの優先度より高く、及び／又は、第２データパケットを送信するための第１ターゲットアップリンクリソースの優先度は、第１ＭＡＣ ＰＤＵを送信するための第１構成許可リソースの優先度より高く、第２データパケットは、第２ＭＡＣ ＰＤＵ又はＵＣＩである。
【0089】
ステップ３０４において、ユーザ機器の物理層は、第１ＭＡＣ ＰＤＵの送信停止の通知情報をユーザ機器のＭＡＣ層にフィードバックする。
【0090】
ステップ３０５において、ユーザ機器のＭＡＣ層は、通知情報に基づいて、ユーザ機器の物理層での第１ＭＡＣ ＰＤＵの送信停止を決定し、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを停止し、ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置する。
【0091】
ステップ３０６において、ユーザ機器のＭＡＣ層は、第２ターゲットアップリンクリソースを選択し、第２ターゲットアップリンクリソースで第１ＭＡＣ ＰＤＵを送信する。
【0092】
ここで、上記実施フローに対応する伝送メカニズムについては、図４を参照することができ、データパケットは、ＭＡＣ層から物理層に配達され、ＣＧＴ及びＣＧＲＴが起動するが、物理層で伝送中断が発生し（物理層は、他のデータを優先的に送信し、又は、ネットワーク機器の指示に従って現在のデータ伝送を中断し）、ＭＡＣ層は、ＣＧＴ及びＣＧＲＴをオフにし、データパケットを送信し、データ伝送の遅延を低下させる。
【0093】
ユーザ機器の物理層が第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信し、又はタイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する状況について、データ伝送方法の具体なフローは、図５に示す通りである。
ステップ５０１において、ユーザ機器のＭＡＣ層は、第１ＭＡＣ ＰＤＵを生成して第１ＭＡＣ ＰＤＵをユーザ機器の物理層に配達し、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴをオンにしてＨＡＲＱプロセス状態を、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置する。
ステップ５０１において、ユーザ機器のＭＡＣ層は、第１ＭＡＣ ＰＤＵを生成して第１ＭＡＣ ＰＤＵをユーザ機器の物理層に配達し、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴをオンにしてＨＡＲＱプロセス状態を、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置する。
【0094】
ステップ５０２において、ユーザ機器の物理層は、第１構成許可リソースを介して第１ＭＡＣ ＰＤＵをネットワーク機器に送信する。
【0095】
ステップ５０３において、ユーザ機器の物理層は、ネットワーク機器から送信される、第１ＭＡＣ ＰＤＵの伝送中断を指示する第１指示情報を受信し、又は、ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、第１ＭＡＣ ＰＤＵの送信を停止する。
【0096】
ステップ５０４において、ユーザ機器の物理層は、第１ＭＡＣ ＰＤＵの送信停止の通知情報をユーザ機器のＭＡＣ層にフィードバックする。
【0097】
ステップ５０５において、ユーザ機器のＭＡＣ層は、通知情報に基づいて、ユーザ機器の物理層での第１ＭＡＣ ＰＤＵの送信停止を決定し、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを停止し、ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置する。
【0098】
ステップ５０６において、ユーザ機器のＭＡＣ層は、第２ターゲットアップリンクリソースを選択し、第２ターゲットアップリンクリソースで第１ＭＡＣ ＰＤＵを送信する。
【0099】
ここで、該実施フローに対応する伝送メカニズムについては、図４を参照することもできる。
【0100】
以上は、本開示の実施例によるデータ伝送方法の全体的な実施過程であり、ユーザ機器のＭＡＣ層は、ユーザ機器の物理層に第１データパケットを配達し、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを起動した後、ユーザ機器の物理層での第１データパケットの送信停止を決定する場合、ＣＧＴ及び／又はＣＧＲＴを停止し、第１データパケットを送信することにより、タイマーがタイムアウトした後にデータ伝送動作の実行を回避し、ユーザ機器がデータの伝送を早期に完了することを確保し、遅延を節約することができる。さらに、本開示は、ユーザ機器又はネットワーク機器のトリガに基づいて第１データパケットの送信停止を制御することを実現でき、さらに、第２ターゲットアップリンクリソースの選択方式を豊かにした上に、信頼性の高いリソースを選択することを実現できる。
【0101】
以上は、本開示の実施例によるデータ伝送方法を説明し、以下に図面を参照しながら本開示の実施例によるデータ伝送装置を説明する。
【0102】
図６を参照し、本開示の実施例は、さらに、ユーザ機器に適用するデータ伝送装置を提供し、該データ伝送装置は、ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュール６１及びユーザ機器の物理層処理モジュール６２を含み、
前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュール６１は、
前記ユーザ機器の物理層処理モジュール６２に第１データパケットを配達し、構成許可タイマーＣＧＴ及び／又は構成許可再送タイマーＣＧＲＴを起動するために用いられる第１処理サブモジュール６１１と、
前記ユーザ機器の物理層処理モジュール６２での前記第１データパケットの送信停止を決定する場合、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止し、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴが停止した後に前記第１データパケットを送信するために用いられる第２処理サブモジュール６１２と、を含む。
前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュール６１は、
前記ユーザ機器の物理層処理モジュール６２に第１データパケットを配達し、構成許可タイマーＣＧＴ及び／又は構成許可再送タイマーＣＧＲＴを起動するために用いられる第１処理サブモジュール６１１と、
前記ユーザ機器の物理層処理モジュール６２での前記第１データパケットの送信停止を決定する場合、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止し、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴが停止した後に前記第１データパケットを送信するために用いられる第２処理サブモジュール６１２と、を含む。
【0103】
選択可能に、前記ユーザ機器の物理層処理モジュールは、さらに、
前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールに通知情報をフィードバックするために用いられ、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールは、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定する。
前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールに通知情報をフィードバックするために用いられ、
ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールは、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定する。
【0104】
選択可能に、前記ユーザ機器の物理層処理モジュールは、
前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第１停止サブモジュールと、
前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第２停止サブモジュールと、
前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第３停止サブモジュールと、のうちの１つを含む。
前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第１停止サブモジュールと、
前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第２停止サブモジュールと、
前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられる第３停止サブモジュールと、のうちの１つを含む。
【0105】
選択可能に、前記第１停止サブモジュールは、さらに、
前記第１データパケットを送信するとき、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールから配達される第２メディアアクセス制御プロトコルデータユニット（ＭＡＣ ＰＤＵ）を受信し又はアップリンク制御情報（ＵＣＩ）を生成する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられ、
ここで、前記第２データパケットは、前記第２ＭＡＣ ＰＤＵ又は前記ＵＣＩであり、前記第１データパケットは、第１ＭＡＣ ＰＤＵであり、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介してネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットは、第１ターゲットアップリンクリソースを介して前記ネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットの優先度は、前記第１データパケットの優先度より高く、及び／又は、前記第１ターゲットアップリンクリソースの優先度は、前記第１構成許可リソースの優先度より高い。
前記第１データパケットを送信するとき、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールから配達される第２メディアアクセス制御プロトコルデータユニット（ＭＡＣ ＰＤＵ）を受信し又はアップリンク制御情報（ＵＣＩ）を生成する場合、前記第１データパケットの送信を停止するために用いられ、
ここで、前記第２データパケットは、前記第２ＭＡＣ ＰＤＵ又は前記ＵＣＩであり、前記第１データパケットは、第１ＭＡＣ ＰＤＵであり、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介してネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットは、第１ターゲットアップリンクリソースを介して前記ネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットの優先度は、前記第１データパケットの優先度より高く、及び／又は、前記第１ターゲットアップリンクリソースの優先度は、前記第１構成許可リソースの優先度より高い。
【0106】
選択可能に、前記ユーザ機器の物理層処理モジュールは、さらに、送信サブモジュールを含み、
前記送信サブモジュールは、前記第１停止サブモジュールが前記第１データパケットの送信を停止した後、前記第２データパケットを送信するために用いられる。
前記送信サブモジュールは、前記第１停止サブモジュールが前記第１データパケットの送信を停止した後、前記第２データパケットを送信するために用いられる。
【0107】
選択可能に、前記第２処理サブモジュールは、
少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するために用いられる選択ユニットと、
前記第２ターゲットアップリンクリソースを介して、キャッシュされた前記第１データパケットをネットワーク機器に送信するように前記ユーザ機器の物理層処理モジュールを制御するために用いられる制御ユニットと、を含む。
少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するために用いられる選択ユニットと、
前記第２ターゲットアップリンクリソースを介して、キャッシュされた前記第１データパケットをネットワーク機器に送信するように前記ユーザ機器の物理層処理モジュールを制御するために用いられる制御ユニットと、を含む。
【0108】
選択可能に、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介して前記ネットワーク機器に初めて送信されるものであり、前記選択ユニットは、さらに、
アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するために用いられる。
選択可能に、前記選択ユニットは、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するために用いられる第１選択サブユニットと、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するために用いられる第２選択サブユニットと、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下であり且つ前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するために用いられる第３選択サブユニットと、のうちの１つのサブユニットを含む。
アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するために用いられる。
選択可能に、前記選択ユニットは、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するために用いられる第１選択サブユニットと、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するために用いられる第２選択サブユニットと、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下であり且つ前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するために用いられる第３選択サブユニットと、のうちの１つのサブユニットを含む。
【0109】
選択可能に、前記ユーザ機器のＭＡＣ層処理モジュールは、
前記第１処理サブモジュールが前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを起動した後、ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱプロセスを、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置するために用いられる第１設置サブモジュールと、
前記第２処理サブモジュールが前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止した後、前記ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置するために用いられる第２設置サブモジュールと、をさらに含み、
ここで、前記第２処理サブモジュールは、前記第２設置サブモジュールが前記ＨＡＲＱプロセスをサスペンション状態に設置した後に、前記第１データパケットを送信する。
前記第１処理サブモジュールが前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを起動した後、ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱプロセスを、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置するために用いられる第１設置サブモジュールと、
前記第２処理サブモジュールが前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止した後、前記ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置するために用いられる第２設置サブモジュールと、をさらに含み、
ここで、前記第２処理サブモジュールは、前記第２設置サブモジュールが前記ＨＡＲＱプロセスをサスペンション状態に設置した後に、前記第１データパケットを送信する。
【0110】
なお、本開示の実施例においての分割は模式的なものであり、単に論理機能分割であり、実際に実現する時に他の分割方式があってもよい。また、本発明の各実施形態における各機能部は、１つの処理部に集積されていてもよいし、各部が物理的に１つずつ存在していてもよいし、２つ以上の部が１つの部に集積されていてもよい。上記集積されたユニットはハードウェアの形式で実現してもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現してもよい。
【0111】
前記集積されたユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され且つ独立した製品として販売又は使用される場合、１つのプロセッサの可読記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づき、本開示の技術的解決手段は、本質的に又は従来技術に寄与する部分又は該技術的解決手段の全部又は一部はソフトウェア製品の形式で表すことができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、いくつかのコマンドを含んでコンピュータ装置（パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置等であってもよい）又はプロセッサ（ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）に本開示の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させる。前記記憶媒体は、Ｕディスク、リムーバブルハードディスク、リードオンリーメモリ（Ｒｅａｄ－Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（ＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ、ＲＡＭ）、磁気ディスク又は光ディスク等の様々なプログラムコードを記憶できる媒体である。
【0112】
ここで、本開示の実施例の提供する上記装置は、上記方法の実施例の実現する全ての方法ステップを実現することができ、且つ同様な技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における方法の実施例と同様な部分及び有益な効果について具体的に説明しない。
【0113】
本開示の実施例は、ユーザ機器をさらに提供し、図７に示すように、該ユーザ機器は、メモリ７０１、送受信機７０２、プロセッサ７０３を含み、メモリ７０１は、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、送受信機７０２は、プロセッサ７０３の制御でデータを受信及び送信するために用いられ、プロセッサ７０３は、前記メモリ７０１におけるコンピュータプログラムを読み出して、
ユーザ機器の物理層に第１データパケットを配達するようにユーザ機器のメディアアクセス制御ＭＡＣ層を制御し、構成許可タイマーＣＧＴ及び／又は構成許可再送タイマーＣＧＲＴを起動するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するステップと、
前記ユーザ機器の物理層での前記第１データパケットの送信停止を決定する場合、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止し、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴが停止した後に前記第１データパケットを送信するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するステップと、を実行するために用いられる。
ユーザ機器の物理層に第１データパケットを配達するようにユーザ機器のメディアアクセス制御ＭＡＣ層を制御し、構成許可タイマーＣＧＴ及び／又は構成許可再送タイマーＣＧＲＴを起動するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するステップと、
前記ユーザ機器の物理層での前記第１データパケットの送信停止を決定する場合、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止し、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴが停止した後に前記第１データパケットを送信するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するステップと、を実行するために用いられる。
【0114】
選択可能に、前記プロセッサ７０３は、さらに、
前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層に通知情報をフィードバックするように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられ、ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定する。
前記第１データパケットを送信する時にターゲットシーンを検出する場合、前記第１データパケットの送信を停止し、前記ユーザ機器のＭＡＣ層に通知情報をフィードバックするように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられ、ここで、前記ユーザ機器のＭＡＣ層は、前記通知情報に基づいて前記第１データパケットの送信停止を決定する。
【0115】
選択可能に、前記プロセッサ７０３は、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するとき、具体的に、
前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、のうちの１つを実行するために用いられる。
前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記第１データパケットを送信する時に、ネットワーク機器から送信される、前記第１データパケットの伝送中断を指示する第１指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記第１データパケットを送信する時に、前記ネットワーク機器から送信される、タイムスロットを変更するようにユーザ機器に指示する第２指示情報を受信する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、のうちの１つを実行するために用いられる。
【0116】
選択可能に、前記プロセッサ７０３は、前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するとき、具体的に、
前記第１データパケットを送信するとき、前記ユーザ機器のＭＡＣ層から配達される第２メディアアクセス制御プロトコルデータユニット（ＭＡＣ ＰＤＵ）を受信し又は前記ユーザ機器の物理層にアップリンク制御情報（ＵＣＩ）を生成する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられ、
ここで、前記第２データパケットは、前記第２ＭＡＣ ＰＤＵ又は前記ＵＣＩであり、前記第１データパケットは、第１ＭＡＣ ＰＤＵであり、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介してネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットは、第１ターゲットアップリンクリソースを介して前記ネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットの優先度は、前記第１データパケットの優先度より高く、及び／又は、前記第１ターゲットアップリンクリソースの優先度は、前記第１構成許可リソースの優先度より高い。
前記第１データパケットを送信するとき、前記ユーザ機器のＭＡＣ層から配達される第２メディアアクセス制御プロトコルデータユニット（ＭＡＣ ＰＤＵ）を受信し又は前記ユーザ機器の物理層にアップリンク制御情報（ＵＣＩ）を生成する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられ、
ここで、前記第２データパケットは、前記第２ＭＡＣ ＰＤＵ又は前記ＵＣＩであり、前記第１データパケットは、第１ＭＡＣ ＰＤＵであり、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介してネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットは、第１ターゲットアップリンクリソースを介して前記ネットワーク機器に送信され、前記第２データパケットの優先度は、前記第１データパケットの優先度より高く、及び／又は、前記第１ターゲットアップリンクリソースの優先度は、前記第１構成許可リソースの優先度より高い。
【0117】
選択可能に、前記プロセッサ７０３は、前記第１データパケットを送信する時に、プリセット条件を満たす第２データパケットを取得する場合、前記第１データパケットの送信を停止するように前記ユーザ機器の物理層を制御した後、さらに、
前記第２データパケットを送信するように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられる。
前記第２データパケットを送信するように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられる。
【0118】
選択可能に、前記プロセッサ７０３は、前記第１データパケットを送信するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するとき、具体的に、
少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御し、
前記第２ターゲットアップリンクリソースを介して、キャッシュされた前記第１データパケットをネットワーク機器に送信するように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられる。
少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御し、
前記第２ターゲットアップリンクリソースを介して、キャッシュされた前記第１データパケットをネットワーク機器に送信するように前記ユーザ機器の物理層を制御するために用いられる。
【0119】
選択可能に、前記第１データパケットは、第１構成許可リソースを介して前記ネットワーク機器に初めて送信されるものであり、前記プロセッサ７０３は、少なくとも１つのアップリンクリソースから第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するとき、具体的に、
アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するために用いられる。
アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するために用いられる。
【0120】
選択可能に、前記プロセッサ７０３は、アップリンクリソースの変調コーディングスキーム（ＭＣＳ）と、アップリンクリソースの信頼性パラメータとのうちの少なくとも１つに基づいて、前記少なくとも１つのアップリンクリソースから前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御する過程において、具体的に、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下であり且つ前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、のうちの１つを実行するために用いられる。
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、
前記少なくとも１つのアップリンクリソースから、前記ＭＣＳが前記第１構成許可リソースに対応する前記ＭＣＳ以下であり且つ前記信頼性パラメータが前記第１構成許可リソースに対応する前記信頼性パラメータ以上である前記第２ターゲットアップリンクリソースを選択するように前記ユーザ機器の物理層を制御するステップと、のうちの１つを実行するために用いられる。
【0121】
選択可能に、前記プロセッサ７０３は、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを起動するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御した後、さらに、
ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱプロセスを、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するために用いられ、
前記プロセッサ７０３は、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止するに前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御した後、さらに、
前記ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するために用いられ、
ここで、前記プロセッサ７０３は、前記ＨＡＲＱプロセスをサスペンション状態に設置した後に前記第１データパケットを送信するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御する。
ハイブリッド自動再送要求ＨＡＲＱプロセスを、伝送が実行可能な非サスペンション状態に設置するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するために用いられ、
前記プロセッサ７０３は、前記ＣＧＴ及び／又は前記ＣＧＲＴを停止するに前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御した後、さらに、
前記ＨＡＲＱプロセスを、送信されるべきデータがキャッシュされたサスペンション状態に設置するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御するために用いられ、
ここで、前記プロセッサ７０３は、前記ＨＡＲＱプロセスをサスペンション状態に設置した後に前記第１データパケットを送信するように前記ユーザ機器のＭＡＣ層を制御する。
【0122】
ここで、図７において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを含むことができ、具体的には、プロセッサ７０３に代表される１つ又は複数のプロセッサ及びメモリ７０１に代表されるメモリの様々な回路が接続される。バスアーキテクチャは、さらに、周辺装置、レギュレータ及び電力管理回路などの様々な他の回路を連結することができ、これらはいずれも当業者に周知であり、従って、ここではこれ以上説明しない。バスインタフェースは、インタフェースを提供する。送受信機７０２は、複数の素子であってもよく、つまり、送信機及び受信機を含み、無線回線、有線回線、光ケーブル等の伝送媒体を介して他の様々な装置と通信を行うための手段を提供する。異なるユーザ機器に対し、ユーザインタフェース７０４は、さらに、必要な装置に外接、内接できるインタフェースであってもよく、接続された装置は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイク、ジョイスティックなどを含むがこれらに限定されない。
【0123】
プロセッサ７０３は、バスアーキテクチャの管理及び通常の処理を担当し、メモリ７０１は、プロセッサ７０３が動作を実行する際に使用するデータを記憶することができる。
【0124】
プロセッサ７０３は、中央埋設装置（ＣＰＵ）、専用集積回路（ＡｐｐｌｉｃａｔｉｏｎＳｐｅｃｉｆｉｃ Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ、ＡＳＩＣ）、フィールドプログラマブルゲートアレイ（Ｆｉｅｌｄ－Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｇａｔｅ Ａｒｒａｙ、ＦＰＧＡ）又は複雑なプログラマブルロジックデバイス（ＣｏｍｐｌｅｘＰｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｌｏｇｉｃ Ｄｅｖｉｃｅ、ＣＰＬＤ）であってもよく、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0125】
プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すことにより、取得した実行可能な命令に基づいて本開示の実施例が提供するいずれかの前記方法を実行するために用いられる。プロセッサとメモリは、物理的に別々に配置されていてもよい。
【0126】
説明すべきものとして、本開示の実施例の提供する上記装置は、上記方法の実施例の実現する全ての方法ステップを実現することができ、且つ同様な技術的効果を達成することができ、ここで本実施例における方法の実施例と同様な部分及び有益な効果について具体的に説明しない。
【0127】
また、本開示は、更にプロセッサ可読記憶媒体を提供し、プロセッサ可読記憶媒体には、データ伝送方法をプロセッサに実行させるためのコンピュータプログラムが記憶されている。
【0128】
前記プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサがアクセス可能な任意の利用可能な媒体又はデータ記憶装置であってもよく、磁気メモリ（例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク（ＭＯ）等）、光学メモリ（例えばＣＤ、ＤＶＤ、ＢＤ、ＨＶＤ等）、及び半導体メモリ（例えばＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、不揮発性メモリ（ＮＡＮＤＦＬＡＳＨ）、ソリッドステートドライブ（ＳＳＤ）等を含むがこれらに限定されない。
【0129】
本発明の一形態は、更にコンピュータプログラムを提供し、該コンピュータプログラムは、コンピュータ可読コードを含み、前記コンピュータ可読コードが演算処理機器で実行するされる場合に、前記演算処理機器に上記のデータ伝送方法を実行させる。
【0130】
当業者であれば理解されるように、本開示の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供することができる。したがって、本開示は、完全なハードウェアの実施例、完全なソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアを結合する実施例の形態を採用することができる。また、本開示は、１つ又は複数のコンピュータの利用可能なプログラムコードを含むコンピュータの利用可能な記憶媒体（ディスクメモリ及び光学メモリ等を含むがこれらに限定されない）に実施されるコンピュータプログラム製品の形式を採用することができる。
【0131】
本開示は、本願の実施例に基づく方法、装置（システム）、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び／又はブロック図を参照して説明される。コンピュータの実行可能なコマンドによりフローチャート及び／又はブロック図における各フロー及び／又はブロック、及びフローチャート及び／又はブロック図におけるフロー及び／又はブロックの組み合わせを実現できることを理解すべきである。これらのコンピュータ実行可能な命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供して１つの機器を生成し、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令はフローチャートの１つのフロー又は複数のフロー及び／又はブロック図の１つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0132】
これらのプロセッサ実行可能な命令はコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置が特定の方式で動作することを案内できるプロセッサ可読メモリに記憶することもでき、該プロセッサ可読メモリに記憶された命令は命令装置を含む製造品を生成し、該命令装置はフローチャートの１つのフロー又は複数のフロー及び／又はブロック図の１つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現する。
【0133】
これらのプロセッサの実行可能なコマンドはコンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理装置にロードすることもでき、コンピュータ又は他のプログラマブル装置に一連の操作ステップを実行させてコンピュータにより実現される処理を生成し、それによりコンピュータ又は他のプログラマブル装置に実行されるコマンドはフローチャートの１つのフロー又は複数のフロー及び／又はブロック図の１つのブロック又は複数のブロックに指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0134】
以上に説明した装置の実施例は単に例示的なものであり、そのうち、分離部材として説明したユニットは物理的に分離してもよく又はなくてもよく、ユニットとして表示された部材は物理的ユニットであってもよく又はなくてもよく、すなわち１箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又は全部のモジュールを選択して本実施例の解決手段の目的を実現することができる。当業者は創造的な労働をしない場合、理解して実施することができる。
【0135】
本発明の各構成要素は、ハードウェアにより実現されてもよいし、１つまたは複数のプロセッサで実行するされるソフトウェアモジュールにより実現されてもよいし、それらの組み合わせにより実現されてもよい。当業者であれば理解されるように、実際にはマイクロプロセッサ又はデジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）を用いて本開示の実施例に係る演算処理機器の一部又は全部の部品の一部又は全部の機能を実現することができる。本願は、さらに、ここで説明した方法の一部又は全部を実行するための装置又は装置プログラム（例えば、コンピュータプログラム及びコンピュータプログラム製品）として実現することができる。このような本開示を実現するためのプログラムはコンピュータ可読媒体に記憶することができ、又は１つ又は複数の信号の形態を有することができる。このような信号は、インターネットサイトからダウンロードして取得することができ、又はキャリア信号に提供し、又は任意の他の形態で提供することができる。
【0136】
例えば、図８は、本発明の方法を実現することが可能な演算処理機器を示している。この演算処理機器は、従来的に、プロセッサ８１０と、メモリ８２０としてのコンピュータプログラム製品又はコンピュータ可読媒体とを備えている。メモリ８２０は、例えば、フラッシュメモリ、ＥＥＰＲＯＭ（Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌｌｙ Ｅｒａｓａｂｌｅ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）、ＥＰＲＯＭ、ハードディスク、ＲＯＭなどの電子的なメモリであってもよい。メモリ８２０は、上記いずれかの方法のステップを実行するためのプログラムコード８３１の記憶空間８３０を有する。例えば、プログラムコード用のメモリ空間８３０は、上記方法の各ステップを実現するための各プログラムコード８３１を含むことができる。このプログラムコードは、１つ又は複数のコンピュータプログラム製品から読み出され又は書き込まれる。プログラムコード担持体としては、例えば、ハードディスク、ＣＤ（Ｃｏｍｐａｃｔ Ｄｉｓｃ）、メモリカード、フレキシブルディスク等を用いることができる。このようなコンピュータプログラム製品は、一般的に、図９を参照して説明したような携帯又は固定記憶ユニットである。この記憶ユニットは、図８の演算処理機器におけるメモリ８２０と同様に配置された記憶手段や記憶空間等を有していてもよい。上記プログラムコードは、例えば、適当な形で圧縮されていてもよい。一般的に、記憶ユニットは、コンピュータ可読コード８３１’、すなわち、例えば８１０のようなプロセッサによって読み取り可能なコードを含み、これらのコードは、演算処理機器によって実行されると、該演算処理機器に上記方法における各ステップを実行させる。
【0137】
本明細書において「１つの実施例」、「実施例」又は「１つ又は複数の実施例」とは、実施例に記載された特定の特徴、構造又は特性が本開示の少なくとも１つの実施例に含まれることを意味する。また、注意すべきものとして、「１つの実施例では」の単語例は、必ずしも同一の実施例をすべて指すものではない。
【0138】
ここで提供される明細書において、多くの具体的な詳細を説明する。しかしながら、理解されるように、本開示の実施例は、これらの具体的な詳細がない状況で実施することができる。いくつかの実施例において、公知の方法、構造及び技術を詳細に示さず、本明細書に対する理解を曖昧にしない。
【0139】
特許請求の範囲において、括弧の間に位置するいずれかの参照符号を特許請求の範囲に対する制限として構成すべきではない。単語「含む」は、特許請求の範囲に列挙されない素子又はステップの存在を排除しない。素子の前に位置する単語「１」又は「１つ」は、このような素子が複数存在することを排除するものではない。本開示は、いくつかの異なる素子を含むハードウェア及び適切にプログラムされたコンピュータによって実現することができる。複数の装置を列挙したユニットの請求項において、これらの装置における複数は、同一のハードウェアアイテムによって具体的に表現することができる。単語「第１」、「第２」、及び「第３」等の使用は、いかなる順序を示さない。これらの単語は、名称として解釈することができる。
【0140】
最後に説明すべきものとして、以上の実施例は、本開示の技術的解決手段を説明するだけに用いられ、それを制限するものではない。上記実施例を参照して本開示について詳細に説明したが、当業者であれば理解されるように、それは依然として前記各実施例に記載の技術的解決手段を修正し、又はそのうちの一部の技術的特徴を均等置換することができる。これらの修正又は置換は、対応する技術的解決手段の本質を本開示の各実施例の技術的解決手段の精神及び範囲から逸脱しない。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】