(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】フート弁
(51)【国際特許分類】
B01D 29/44 20060101AFI20241105BHJP
F16K 51/00 20060101ALI20241105BHJP
【FI】
B01D29/44
F16K51/00 B
(21)【出願番号】P 2021044639
(22)【出願日】2021-03-18
【審査請求日】2023-10-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000148209
【氏名又は名称】株式会社川本製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】山倉 賢一
(72)【発明者】
【氏名】中嶋 巧
(72)【発明者】
【氏名】松原 颯
(72)【発明者】
【氏名】小林 淳
【審査官】伊藤 真明
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-222101(JP,A)
【文献】特開2015-222102(JP,A)
【文献】実開昭60-032600(JP,U)
【文献】特開2000-080769(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 24/00-37/04
F16K 15/00-15/20
F16K 39/00-51/02
F04B 23/00-23/14
F04B 53/00-53/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のフランジを有する弁本体と、
開口及び前記開口の周囲に形成され前記第1のフランジへの固定に用いられる複数のボルト孔を有する第2のフランジ、端部が前記第2のフランジの、前記複数のボルト孔の並び方向で隣り合う前記ボルト孔の間に設けられる複数の第1のリブ、並びに、端部が前記第2のフランジの前記ボルト孔より前記開口側に設けられる複数の第2のリブを備えるストレーナと、
を備え
、
前記第2のフランジは、前記第2のフランジの内周面に前記第2のフランジの外周面側にくぼませた凹部を有し、
前記第1のリブの端部は、前記凹部の縁部に形成され、
前記第2のリブの端部は、前記第2のフランジの前記内周面の縁部に設けられ、
前記第1のリブは、前記第2のリブよりも前記第2のフランジの前記外周面側に設けられるフート弁。
【請求項2】
前記第2のリブの両側に前記第1のリブが設けられる、
請求項1に記載のフート弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フート弁に関する。
【背景技術】
【0002】
従前から、例えば水源から水を汲み上げて給水先に給水する給水装置などのポンプ、配管、フート弁等にストレーナを設ける技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この種のストレーナは、ストレーナリブ及びフランジを有し、このフランジが他の構成品のフランジにボルト等で固定される。ストレーナは、ストレーナリブによって、異物の侵入を防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のストレーナは、他の構成品に固定する為のボルト等の座をフランジに確保する必要がある。このように、ストレーナを設計する場合、フランジは他の構成品に合わせて設計される為に小型化が難しく、他の構成品に影響しないストレーナリブを小型化することでストレーナを小型化することが考えられるが、ストレーナリブの開口面積が小さくなり、ストレーナリブを通過する水の抵抗が大きくなるという問題が生じるおそれがある。
【0005】
この為、本発明は、十分な開口面積を確保できるフート弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のフート弁は、第1のフランジを有する弁本体と、開口及び前記開口の周囲に形成され前記第1のフランジへの固定に用いられる複数のボルト孔を有する第2のフランジ、端部が前記第2のフランジの、前記複数のボルト孔の並び方向で隣り合う前記ボルト孔の間に設けられる複数の第1のリブ、並びに、端部が前記第2のフランジの前記ボルト孔より前記開口側に設けられる複数の第2のリブを備えるストレーナと、を備え、前記第2のフランジは、前記第2のフランジの内周面に前記第2のフランジの外周面側にくぼませた凹部を有し、前記第1のリブの端部は、前記凹部の縁部に形成され、前記第2のリブの端部は、前記第2のフランジの前記内周面の縁部に設けられ、前記第1のリブは、前記第2のリブよりも前記第2のフランジの前記外周面側に設けられる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、十分な開口面積を確保できるフート弁を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係るフート弁の構成を示す断面図。
【
図2】同フート弁に用いられるストレーナの構成を示す斜視図。
【
図5】他の実施形態に係るストレーナの構成を示す平面図。
【
図6】他の実施形態に係るストレーナの一部の構成を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
一実施形態に係るフート弁10を、
図1乃至
図4を用いて説明する。
図1は、フート弁10の構成を示す断面図である。
図2は、フート弁10に用いられるストレーナ50の構成を示す斜視図である。
図3は、ストレーナ50の構成を示す平面図である。
図4は、ストレーナ50の構成を示す断面図であり、具体的には、
図3に示すF4-F4線に沿って切断した状態を示している。
【0011】
図1に示すように、フート弁10は、弁本体20と、ストレーナ50と、レバー60と、固定具70と、を備えている。フート弁10は、ストレーナ50が、弁本体20のフランジに、固定具70により固定される。
【0012】
弁本体20は、ストレーナ50が固定具70のボルト71により固定されるフランジを備える。弁本体20は、例えば、弁座部材21と、弁体30と、弁箱40と、を備えている。
【0013】
弁座部材21は、第1の開口22を有する。弁座部材21の一部は、弁体30が当接する弁座を構成する。弁座部材21の外周部は、フランジ21aを構成する。フランジ21aには、固定具70の後述するボルト71を配置する複数の第1のボルト孔25が形成される。複数の第1のボルト孔25は、第1の開口22の周囲に形成されている。複数の第1のボルト孔25は、例えば、等間隔離間して配置される。
【0014】
また、弁座部材21は、例えば、弁体30及びレバー60の双方を回転可能に支持する。弁座部材21は、例えば、第1の支持部23と、第2の支持部24と、を備えている。
【0015】
第1の支持部23は、弁座部材21の一方の主面のフランジ21aよりも内側に設けられている。第1の支持部23は、弁体30を回転可能に支持する。第2の支持部24は、弁座部材21の他方の主面のフランジ21aよりも内側に設けられている。第2の支持部24は、レバー60を回転可能に支持する。
【0016】
弁体30は、第1の支持部23に、第1の開口22を閉じる位置、及び、第1の開口22を開く位置の間で回転可能に支持される。
弁体30は、例えば、弁体本体31と、回転軸32と、を備えている。弁体本体31は、第1の開口22を閉塞可能な大きさを有している。弁体本体31の弁箱40側の主面には、環状の溝31aが形成されている。溝31a内には、Oリング31bが設けられている。
回転軸32は、弁体本体31に設けられている。回転軸32は、第1の支持部23に回転可能に支持される。
【0017】
弁箱40は、弁座部材21の一方の主面に設けられる。弁箱40は、内部に弁体30を配置する。弁箱40は、例えば、筒状に形成される弁箱本体41と、弁箱本体41の一端に形成されるフランジ42と、を備えている。
【0018】
フランジ42には、ボルト71を配置する第2のボルト孔43が複数形成されている。複数の第2のボルト孔43は、例えば等間隔離間して配置される。フランジ42は、固定具70により、弁座部材21に固定される。
【0019】
このように構成される弁本体20では、フランジ21a及びフランジ42は、ストレーナ50が固定される第1のフランジ20aを構成する。
【0020】
ストレーナ50は、
図1乃至
図4に示すように、第2のフランジ51と、第2のフランジ51に設けられるストレーナリブ52と、を備えている。
【0021】
ストレーナ50は、弁本体20の第1のフランジ21aに固定具70によって固定される。ストレーナ50は、ストレーナリブ52によって水が通過することを可能とし、異物の侵入を防止する。
【0022】
第2のフランジ51は、
図2に示すように、第2の開口55と、複数の第3のボルト孔56と、を有する。第2の開口55は、ストレーナ50が弁座部材21に固定された状態で第1の開口22と対向する。複数の第3のボルト孔56は、第2の開口55及び第2のフランジ51の外周面との間に形成される。複数の第3のボルト孔56は、例えば、等間隔に配置されている。
【0023】
また、第2のフランジ51は、
図2及び
図3に示すように、複数の凹部51cが形成されている。凹部51c、内周面51bを第2のフランジ51の外周面側にくぼませた形状に形成されている。凹部51cは、内周面51bの、2つの第3のボルト孔56の間の領域に形成されている。
【0024】
ストレーナリブ52は、
図2に示すように、複数の第1のリブ57と、複数の第2のリブ58と、補強部53と、を有している。本実施形態の例では、1つの第2のリブ58の両側にそれぞれ第1のリブ57が設けられる。第2のリブ58の両側のそれぞれに第1のリブ57が設けられることで、第2のリブ58及び隣り合う第1のリブ57の間に、第2のリブ58の並び方向の隙間、及び、第2のフランジ51の中心から外側へ向かう方向の隙間が設けられる。このことから、1つの第2のリブ58の両側のそれぞれに第1のリブ57が設けられることが好ましい。
【0025】
第1のリブ57の端部57aは、複数の第3のボルト孔56の並び方向で隣り合う第3のボルト孔56の間に設けられている。なお、隣り合う第3のボルト孔56の間に、一つの第1のリブ57の端部57aが配されてもよく、または、2以上の第1のリブ57の端部57aが配されてもよい。端部57aは、固定具70を避けられる位置に設けられている。本実施形態の例では、2つの第1のリブ57の端部57aが、2つの第3のボルト孔56の間に配されている。第1のリブ57の端部57aは、凹部51cの縁部に形成されている。複数の第1のリブ57の端部57aは、例えば、第2のフランジ51の中心から所定の半径の円上に配置される。
【0026】
複数の第1のリブ57は、第2のフランジ51から一方側に延出する形状に形成されている。ここで、一方側とは、ストレーナ50が弁本体20に固定された状態で弁本体20から離れる側である。複数の第1のリブ57は、例えば、第2のフランジ51から第2の開口55の軸方向に沿って、または、第2の開口55の軸方向に対して傾斜する方向に沿って延び、第2のフランジ51と反対側が第2の開口55の中心側に湾曲する形状に形成されている。
【0027】
第2のリブ58の端部58aは、第3のボルト孔56よりも第2の開口55側に設けられている。なお、第3のボルト孔56よりも第2の開口55側に1つの第2のリブ58の端部58aが配されてもよく、または、2以上の第2のリブ58の端部58aが配されてもよい。端部58aは、固定具70を避けられる位置に設けられている。本実施形態の例では、第3のボルト孔56よりも第2の開口55側に、1つの第2のリブ58の端部58aが配されている。端部58aは、内周面51bの縁部に設けられている。複数の第2のリブ58の端部58aは、第2のフランジ51の中心から、所定の半径の円上に配置される。
【0028】
複数の第2のリブ58は、第2のフランジ51から一方側に延出する形状に形成されている。複数の第2のリブ58は、例えば、第2の開口55の軸線に沿って、または、第2の開口55の軸方向に傾斜する方向に沿って延び、第2のフランジ51と反対側の端部が第2のフランジ51の中心側に湾曲する形状に形成されている。
【0029】
また、複数の第2のリブ58の第2のフランジ51からの高さは、複数の第1のリブ57の第2のフランジ51からの高さと同じ高さに設定されている。
【0030】
補強部53は、例えば板状に形成されている。補強部53は、複数の第1のリブ57の第2のフランジ51と反対側の一端、及び、複数の第2のリブ58の第2のフランジ51と反対側の一端に設けられている。補強部53は、例えば、第2の開口55の軸方向で第2の開口55と対向する。
【0031】
このように構成されるストレーナ50は、例えば、樹脂、ステンレス、鋳鉄のいずれかで形成されている。なお、ストレーナ50を形成する材料は、限定されない。また、第2のフランジ51、ストレーナリブ52、及び補強部53は、例えば一体に形成される。
【0032】
レバー60は、操作されることで弁体30を開閉可能に構成される。レバー60は、例えば、第2のフランジ51に設けられる。レバー60は、例えば、レバー本体61と、当接部62と、を備えている。
【0033】
レバー本体61の一方の端部は、第2の支持部24に、弁体30に近づく方向及び弁体30から離れる方向に回転可能に支持されている。レバー本体61の一部は、ストレーナリブ52の隣接する2つのリブ間に移動可能に配置される。レバー本体61の他端側は、ストレーナ50の外に配置されている。
【0034】
当接部62は、レバー本体61の回転方向で弁体30と対向する部位に設けられている。当接部62は、レバー本体61から弁体30側に突出する形状に形成されている。当接部62は、レバー本体61が弁体30側に回転し、弁体30に当接することで、弁体30を移動させる。
【0035】
固定具70は、フランジ21a、フランジ42、及び、第2のフランジ51を締結する。固定具70は、例えば、ボルト71と、ナット72と、を備えている。ボルト71は、弁箱40の第2のボルト孔43、弁座部材21の第1のボルト孔25、及び、ストレーナ50の第3のボルト孔56に挿入される。ボルト71のヘッド71aは、例えば、フランジ42に配置される。複数のナット72は、例えば、第2のフランジ51に配置される。
【0036】
このように構成されたストレーナ50は、端部57aが第2のフランジ51の隣り合う第3のボルト孔56の間に設けられる複数の第1のリブ57、及び、端部58aが第2のフランジ51の第3のボルト孔56より第2の開口55側に設けられる複数の第2のリブ58を備えている。
【0037】
このように、第1のリブ57が、第2のリブ58よりも第2のフランジ51の外周面側に設けられることから、第1のリブ57及び第2のリブ58の間に水が流れる隙間を形成できる。さらに、隣り合う第1のリブ57の間の隙間の合計を大きくできるので、第1のリブ57の数を増やしても、隣り合う第1のリブ57間の隙間を、所望の隙間に維持できる。ここで、所望の隙間とは、ストレーナ50に求められる、進入を排除する異物の大きさに基づいて設定される隙間である。結果、隣り合う第1のリブ57間の隙間の合計を大きくできる。
【0038】
この為、第1のリブ57及び第2のリブ58の間に水が流れる隙間を形成でき、隣り合う第1のリブ57の間の隙間の合計を大きくできることにより、ストレーナリブ52の開口面積を大きくできる。
【0039】
よって、フランジ51の形状やストレーナリブ52の高さが同じ場合であっても、従前のストレーナよりもストレーナリブの開口面積を大きくできることから、開口面積に余剰がある場合は、ストレーナリブ52の第2のフランジ51から高さを小さくする小型化が可能となる。ストレーナ50を小型化できることで、フート弁10の小型化、軽量化、及び、製造コストダウンを実現できる。
【0040】
さらに、1つの第2のリブ58の両側に第1のリブ57が設けられることから、隣接配置される第1のリブ57及び第2のリブ58の数を多くできるので、ストレーナ50の開口面積を大きくできる。
【0041】
さらに、ストレーナリブ52の隣り合うリブ間の隙間を、所望の隙間、換言すると、ストレーナに求められる、進入を排除する異物の大きさに基づいて設定される隙間に維持できることから、レバー本体61を従前の厚みから薄型化等せずとも、隣り合うリブ間にレバー本体61を移動可能に配置することが可能となる。
さらに、ストレーナリブ52は、補強部53を備える。この為、ストレーナ50の強度を向上できる。
【0042】
上述したように、実施形態に係るストレーナ50及びフート弁10によれば、ストレーナ50の開口面積を大きくできる。
【0043】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されない。例えば、上述の例では、第3のボルト孔56及び複数の第2のリブ58は、同数である構成が一例として説明されたが、これに限定されない。第3のボルト孔56は、ストレーナ50を弁座部材21に固定する為に必要なボルト71の数に合わせて形成されればよい。例えば
図5に示すように、複数の第2のリブ58の数が、第3のボルト孔56の数より少ない構成であってもよい。
【0044】
また、上述の例では、第2のリブ58の第2のフランジ51の周方向で両側にそれぞれ第1のリブ57が形成される構成が一例として説明されたが、これに限定されない。他の例では、
図6に示すように、複数の第2のリブ58が隣接配置される構成であってもよい。
【0045】
図6では、一例として、2つの第2のリブ58が隣接配置され、その両側のそれぞれに、2つの第1のリブ57が隣接配置される構成が示されている。複数の第2のリブ58を隣接配置することで、ボルト71のヘッド71a、または、ナット72の配置スペースを広く確保できる。この為、ボルト71のヘッド71aまたはナット72の大きさに応じて、第2のリブ58を周方向に複数を隣接配置することで、ボルト71のヘッド71aまたはナット72の大きさに応じたスペースを確保できる。
【0046】
また、上述の例では、複数の第1のリブ57の第2のフランジ51側の端部57aを結ぶ線が形成する形状、及び、複数の第2のリブ58の第2のフランジ51側の端部58aを結ぶ線が形成する形状が円である構成が一例として説明されたが、これに限定されない。
【0047】
他の例では、複数の第1のリブ57の第2のフランジ51側の端部57aを結ぶ線が形成する形状、及び、複数の第2のリブ58の第2のフランジ51側の端部58aを結ぶ線が形成する形状は、矩形であってもよい。または、複数の第1のリブ57の第2のフランジ51側の端部57aを結ぶ線が形成する形状、及び、複数の第2のリブ58の第2のフランジ51側の端部58aを結ぶ線が形成する形状は、六角形等の矩形以外の多角形や、楕円であってもよい。
【0048】
また、上述の例では、ストレーナ50は、フート弁10に用いられる構成が一例として説明されたが、これに限定されない。ストレーナ50は、フート弁以外の弁、ポンプ、管などの流体回路の他の構成品に用いられてもよい。
【0049】
また、上述の例では、3つのフランジ21a、42、51を一体に固定する構成が一例として説明されたが、これに限定されない。他の例では、フランジ21a、51が一体に固定され、または、フランジ42、51が一体に固定される構成であってもよい。すなわち、フランジ51は、フランジ21a、42の少なくとも一方に固定される構成であってもよい。
【0050】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明と同等の記載を付記する。
[1] 開口、及び、前記開口の周囲に形成された複数のボルト孔を有するフランジと、
端部が前記フランジの、前記複数のボルト孔の並び方向で隣り合う前記ボルト孔の間に設けられる複数の第1のリブ、及び、端部が前記フランジの前記ボルト孔より前記開口側に設けられる複数の第2のリブを備えるストレーナリブと、
を備えるストレーナ。
[2] 前記第2のリブの両側に前記第1のリブが設けられる、[1]に記載のストレーナ。
[3] 第1のフランジを有する弁本体と、
開口及び前記開口の周囲に形成され前記第1のフランジへの固定に用いられる複数のボルト孔を有する第2のフランジ、端部が前記第2のフランジの、前記複数のボルト孔の並び方向で隣り合う前記ボルト孔の間に設けられる複数の第1のリブ、並びに、端部が前記第2のフランジの前記ボルト孔より前記開口側に設けられる複数の第2のリブを備えるストレーナと、
を備えるフート弁。
[4] 前記第2のリブの両側に前記第1のリブが設けられる、[3]に記載のフート弁。
【符号の説明】
【0051】
10…フート弁、20…弁本体、21…弁座部材、22…第1の開口、23…第1の支持部、24…第2の支持部、25…第1のボルト孔、30…弁体、31…弁体本体、31a…溝、31b…Oリング、32…回転軸、40…弁箱、41…弁箱本体、42…フランジ、43…第2のボルト孔、50…ストレーナ、51…第2のフランジ、51b…内周面、51c…凹部、52…ストレーナリブ、53…補強部、55…第2の開口、56…第3のボルト孔、57…第1のリブ、57a…端部、58…第2のリブ、58a…端部、60…レバー、61…レバー本体、62…当接部、70…固定具、71…ボルト、71a…ヘッド、72…ナット。