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特許7580838位置決め方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】位置決め方法、装置、電子機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/1455 20060101AFI20241105BHJP
   A61B 5/107 20060101ALI20241105BHJP
【FI】
A61B5/1455
A61B5/107 120
A61B5/107 110
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2023502870
(86)(22)【出願日】2021-05-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-02
(86)【国際出願番号】 CN2021093246
(87)【国際公開番号】W WO2022012134
(87)【国際公開日】2022-01-20
【審査請求日】2023-01-13
(31)【優先権主張番号】202010677650.5
(32)【優先日】2020-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522337761
【氏名又は名称】先陽科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SUNRISE TECHNOLOGIES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1001, Floor 10, Unit 1, Building 3, No. 6, East Automobile Museum Road, Fengtai District, Beijing 100071, China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】徐 可欣
(72)【発明者】
【氏名】韓 同帥
【審査官】藤原 伸二
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第01/056472(WO,A1)
【文献】特開2019-170541(JP,A)
【文献】特開平11-047119(JP,A)
【文献】特開2006-000182(JP,A)
【文献】特開2016-120114(JP,A)
【文献】国際公開第99/000053(WO,A1)
【文献】特開2014-008160(JP,A)
【文献】国際公開第2015/123606(WO,A2)
【文献】特開平10-305025(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0020960(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00-5/0538
A61B 5/06-5/398
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサによって実行される位置決め方法であって、
対象の測定領域を取得し、前記対象は、生物の肢体または頭部であり、前記測定領域は、組織成分の非侵襲的検出に用いられる領域を指すことと、
前記測定領域に基づいて、前記対象の位置決め部位を決定することと、
前記位置決め部位を位置決めすることにより、前記測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証し、測定姿勢が予め設定された条件を満たすことは、位置決めが完了した後、前記測定領域の皮膚組織の相対位置が予め設定された位置変化範囲内に変化することを含むことと、
を含み、
前記測定領域に基づいて、前記対象の位置決め部位を決定することは、
前記対象の組織構造の相対位置、特徴条件及び前記測定領域に基づいて、前記対象の位置決め部位を決定することを含み、ここで、前記位置決め部位と前記測定領域との間の位置関係が予め設定された前記組織構造の相対位置を満たし、予め設定された前記組織構造の相対位置により、前記位置決め部位の変化による前記測定領域のスペクトル変化量が予め設定された変化量の範囲内にあり、前記位置決め部位と前記測定領域との間の距離が予め設定された距離範囲内にあり、前記特徴条件とは、前記位置決め部位が顕著な位置決め特徴を有し、前記顕著な位置決め特徴は、手指節、肢体関節又は顔部位を含むことである
位置決め方法。
【請求項2】
前記位置決め部位を位置決めすることにより、前記測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することは、
位置決め装置により前記位置決め部位を位置決めし、前記測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記位置決め装置は支持部及び位置決め部を含み、前記位置決め部と前記支持部との関係は、前記位置決め部が前記支持部に設置されることと、前記位置決め部が前記支持部に接続されることと、前記位置決め部が前記支持部に内嵌されることと、の少なくとも一種を含み、
前記位置決め装置により前記位置決め部位を位置決めし、前記測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することは、
前記支持部により前記測定領域及び/又は前記位置決め部位を載置することと、
前記位置決め部により前記位置決め部位を位置決めし、前記測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することと、を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記測定領域に対応する領域は切り抜き領域である
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記位置決め部は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするための指節部を含み、前記位置決め部は前記支持部に内嵌され、
前記測定領域は、ハンド領域であり、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指及び前記人差し指のうちの少なくとも一つを含み、
前記支持部により前記測定領域及び/又は前記位置決め部位を載置することは、
前記支持部により前記測定領域及び前記位置決め部位を載置することを含む
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記ハンド領域は、人差し指の近位指節外側領域を含み、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指及び前記人差し指を含む
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記位置決め部は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするための指節部と、肘関節を位置決めするための肘関節部とを含み、前記位置決め部は前記支持部に設けられるか又は前記支持部に内嵌され、
前記測定領域は、アーム領域を含み、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指及び前記人差し指のうちの少なくとも一つ、及び、前記肘関節を含み、
前記支持部により前記測定領域及び/又は前記位置決め部位を載置することは、
前記支持部により前記測定領域及び前記位置決め部位を載置することを含む
請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記アーム領域は、前腕伸側領域を含み、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指、前記人差し指及び前記肘関節を含む
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記位置決め部は、さらに腕骨を位置決めするための腕骨部を含み、前記位置決め部位はさらに前記腕骨を含む
請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記位置決め部は、眼角を位置決めするための眼角部と、鼻を位置決めするための鼻部とを含み、前記位置決め部は前記支持部に接続され、
前記測定領域は、ヘッド領域であり、前記位置決め部位は、前記眼角及び前記鼻を含み、
前記支持部により前記測定領域及び/又は前記位置決め部位を載置することは、
前記支持部により前記測定領域を載置することを含む
請求項3に記載の方法。
【請求項11】
前記ヘッド領域は、額領域を含む
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
位置決め装置であって、支持部及び位置決め部を含み、前記位置決め部と前記支持部との関係は、前記位置決め部が前記支持部に設置されることと、前記位置決め部が前記支持部に接続されることと、前記位置決め部が前記支持部に内嵌されることと、の少なくとも一種を含み、
前記支持部は、対象の測定領域及び/又は位置決め部位を載置するように配置され、前記対象は、生物の肢体または頭部であり、前記測定領域は、組織成分の非侵襲的検出に用いられる領域を指し
前記位置決め部は、前記位置決め部位を位置決めすることにより、前記測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証し、測定姿勢が予め設定された条件を満たすことは、位置決めが完了した後、前記測定領域の皮膚組織の相対位置が予め設定された位置変化範囲内に変化することを含み
前記位置決め部位と前記測定領域との間の位置関係は、予め設定された組織構造の相対位置を満たし、予め設定された前記組織構造の相対位置により、前記位置決め部位の変化による前記測定領域のスペクトル変化量が予め設定された変化量の範囲内にあり、前記位置決め部位と前記測定領域との間の距離が予め設定された距離範囲内にあり、前記位置決め部位が顕著な位置決め特徴を有し、前記顕著な位置決め特徴は、手指節、肢体関節又は顔部位を含む
位置決め装置。
【請求項13】
前記支持部は切り抜き領域を含み、前記切り抜き領域は前記測定領域に対応する
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記位置決め部は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするための指節部を含み、前記位置決め部は前記支持部に内嵌され、
前記測定領域は、ハンド領域であり、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指及び前記人差し指のうちの少なくとも一つを含み、
前記支持部は、前記測定領域及び前記位置決め部位を載置するように配置される
請求項12又は13に記載の装置。
【請求項15】
前記ハンド領域は、人差し指の近位指節外側領域を含み、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指及び前記人差し指を含む
請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記位置決め部は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするための指節部と、肘関節を位置決めするための肘関節部とを含み、前記位置決め部は、前記支持部に設置されるか又は前記支持部に内嵌され、
前記測定領域は、アーム領域であり、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指及び前記人差し指のうちの少なくとも一つ、及び、前記肘関節を含み、
前記支持部は、前記測定領域及び前記位置決め部位を載置するように配置される
請求項12又は13に記載の装置。
【請求項17】
前記アーム領域は、前腕伸側を含み、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指、前記人差し指及び前記肘関節を含む
請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記位置決め部は、さらに腕骨を位置決めするための腕骨部を含み、前記位置決め部位はさらに前記腕骨を含む
請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記位置決め部は、眼角を位置決めするための眼角部と、鼻を位置決めするための鼻部とを含み、前記位置決め部は前記支持部に接続され、
前記測定領域は、ヘッド領域であり、前記位置決め部位は、前記眼角及び前記鼻を含み、
前記支持部は、前記測定領域を載置するように配置される
請求項12又は13に記載の装置。
【請求項20】
前記ヘッド領域は、額領域を含む
請求項19に記載の装置。
【請求項21】
一つ又は複数のプロセッサと、
一つ又は複数のプログラムを記憶するメモリと、を含み、
前記一つ又は複数のプログラムが前記一つ又は複数のプロセッサにより実行される場合、前記一つ又は複数のプロセッサが請求項1~11のいずれか一項に記載の方法を実現する
電子機器。
【請求項22】
プロセッサにより実行される時に請求項1~11のいずれか一項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶される
コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
プロセッサにより実行される場合に請求項1~11のいずれか一項に記載の方法を実現する
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、測定技術分野に属し、具体的には位置決め方法、装置、電子機器、記憶媒及びコンピュータプログラム体に関する。
【背景技術】
【0002】
光学検出方法は、迅速性、非侵襲性及び情報の多次元化等の特徴を有するため、一般的に光学検出方法を用いて組織成分検出を行い、ここで、組織成分は血糖、ヘモグロビン及び脂肪等を含む。
【0003】
関連技術において、測定領域のスペクトルデータを取得するために、測定領域を位置決めする必要がある。一般的に位置決め装置が測定領域を直接に位置決めするという位置決め方式を採用する。位置決め過程において、位置決め装置は測定領域に接触する。
【0004】
しかしながら、関連技術において少なくとも以下の問題が存在することを発見し、すなわち、関連技術を用いて測定領域を位置決めすると、測定条件を保証できず、さらに検出精度に影響を与える。
【発明の概要】
【0005】
本開示の一態様は、位置決め方法を提供する。当該方法は、対象の測定領域を取得することと、前記測定領域に基づいて、前記対象の位置決め部位を決定することと、前記位置決め部位を位置決めすることにより、前記測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することと、を含む。
【0006】
本開示の実施例によれば、前記測定領域に基づいて、前記対象の位置決め部位を決定することは、前記対象の組織構造の相対位置、特徴条件及び前記測定領域に基づいて、前記対象の位置決め部位を決定することを含む。
【0007】
本開示の実施例によれば、前記位置決め部位を位置決めすることにより、前記測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することは、位置決め装置により前記位置決め部位を位置決めし、前記測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することを含む。
【0008】
本開示の実施例によれば、前記位置決め装置は支持部及び位置決め部を含み、前記位置決め部と前記支持部との関係は、前記位置決め部が前記支持部に設置されることと、前記位置決め部が前記支持部に接続されることと、前記位置決め部が前記支持部に内嵌されることと、の少なくとも一種を含み、前記位置決め装置により前記位置決め部位を位置決めし、前記測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することは、前記支持部により前記測定領域及び/又は前記位置決め部位を載置することと、前記位置決め部により前記位置決め部位を位置決めし、前記測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することと、を含む。
【0009】
本開示の実施例によれば、前記測定領域に対応する領域は切り抜き領域である。
【0010】
本開示の実施例によれば、前記位置決め部は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするための指節部を含み、前記位置決め部は前記支持部に内嵌され、前記測定領域は、ハンド領域であり、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指及び前記人差し指のうちの少なくとも一つを含み、前記支持部により前記測定領域及び/又は前記位置決め部位を載置することは、前記支持部により前記測定領域及び前記位置決め部位を載置することを含む。
【0011】
本開示の実施例によれば、前記ハンド領域は、人差し指の近位指節外側領域を含み、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指及び前記人差し指を含む。
【0012】
本開示の実施例によれば、前記位置決め部は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするための指節部と、肘関節を位置決めするための肘関節部とを含み、前記位置決め部は前記支持部に設けられるか又は前記支持部に内嵌され、前記測定領域は、アーム領域を含み、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指及び前記人差し指のうちの少なくとも一つ、及び、前記肘関節を含み、前記支持部により前記測定領域及び/又は前記位置決め部位を載置することは、前記支持部により前記測定領域及び前記位置決め部位を載置することを含む。
【0013】
本開示の実施例によれば、前記アーム領域は、前腕伸側領域を含み、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指、前記人差し指及び前記肘関節を含む。
【0014】
本開示の実施例によれば、前記位置決め部は、さらに腕骨(手根骨)を位置決めするための腕骨部を含み、前記位置決め部位はさらに前記腕骨を含む。
【0015】
本開示の実施例によれば、前記位置決め部は、眼角を位置決めするための眼角部と、鼻を位置決めするための鼻部とを含み、前記位置決め部は前記支持部に接続され、前記測定領域は、ヘッド領域であり、前記位置決め部位は、前記眼角及び前記鼻を含み、前記支持部により前記測定領域及び/又は前記位置決め部位を載置することは、前記支持部により前記測定領域を載置することを含む。
【0016】
本開示の実施例によれば、前記ヘッド領域は、額領域を含む。
【0017】
本開示の別の態様は位置決め装置を提供する。当該位置決め装置は、支持部及び位置決め部を含む。前記位置決め部と前記支持部との関係は、前記位置決め部が前記支持部に設置されることと、前記位置決め部が前記支持部に接続されることと、前記位置決め部が前記支持部に内嵌されることと、の少なくとも一種を含み、前記支持部は、対象の測定領域及び/又は位置決め部位を載置するように配置され、前記位置決め部は、前記位置決め部位を位置決めすることにより、前記測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証するように配置される。
【0018】
本開示の実施例によれば、前記支持部は切り抜き領域を含み、前記切り抜き領域は前記測定領域に対応する。
【0019】
本開示の実施例によれば、前記位置決め部位と前記測定領域との間の位置関係は、予め設定された組織構造の相対位置を満たす。
【0020】
本開示の実施例によれば、前記位置決め部は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするための指節部を含み、前記位置決め部は前記支持部に内嵌され、前記測定領域は、ハンド領域であり、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指及び前記人差し指のうちの少なくとも一つを含み、前記支持部は、前記測定領域及び前記位置決め部位を載置するように配置される。
【0021】
本開示の実施例によれば、前記ハンド領域は、人差し指の近位指節外側領域を含み、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指及び前記人差し指を含む。
【0022】
本開示の実施例によれば、前記位置決め部は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするための指節部と、肘関節を位置決めするための肘関節部とを含み、前記位置決め部は、前記支持部に設置されるか又は前記支持部に内嵌され、前記測定領域は、アーム領域であり、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指及び前記人差し指のうちの少なくとも一つ、及び、前記肘関節を含み、前記支持部は、前記測定領域及び前記位置決め部位を載置する。
【0023】
本開示の実施例によれば、前記アーム領域は、前腕伸側を含み、前記位置決め部位は、前記小指、前記薬指、前記中指、前記人差し指及び前記肘関節を含む。
【0024】
本開示の実施例によれば、前記位置決め部は、さらに腕骨を位置決めするための腕骨部を含み、前記位置決め部位はさらに前記腕骨を含む。
【0025】
本開示の実施例によれば、前記位置決め部は、眼角を位置決めするための眼角部と、鼻を位置決めするための鼻部とを含み、前記位置決め部は前記支持部に接続され、前記測定領域は、ヘッド領域であり、前記位置決め部位は、前記眼角及び前記鼻を含み、前記支持部は、前記測定領域を載置するように配置される。
【0026】
本開示の実施例によれば、前記ヘッド領域は、額領域を含む。
【0027】
本開示の他の態様は電子機器を提供する。当該電子機器は、一つ又は複数のプロセッサと、一つ又は複数のプログラムを記憶するメモリと、を含む。前記一つ又は複数のプログラムが前記一つ又は複数のプロセッサにより実行される場合、前記一つ又は複数のプロセッサが前記のような方法を実現する。
【0028】
本開示の他の態様はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。当該コンピュータ可読記憶媒体には、プロセッサにより実行される時に前記のような方法を実現するコンピュータプログラムが記憶される。
【0029】
本開示の他の態様はコンピュータプログラムを提供する。当該コンピュータプログラムは、プロセッサにより実行される場合に前記のような方法を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、本開示の実施例における位置決め方法のフローチャートである。
図2図2は、本開示の実施例における人差し指の指節の概略図である。
図3図3は、本開示の実施例における前腕の概略図である。
図4図4は、本開示の実施例における別の位置決め方法のフローチャートである。
図5図5は、本開示の実施例における位置決め装置の構造概略図である。
図6図6は、本開示の実施例における別の位置決め装置の構造概略図である。
図7図7は、本開示の実施例における位置決め装置の応用概略図である。
図8図8は、本開示の実施例におけるさらに別の位置決め装置の構造概略図である。
図9図9は、本開示の実施例における別の位置決め装置の応用概略図である。
図10図10は、本開示の実施例におけるまた別の位置決め装置の構造概略図である。
図11図11は、本開示の実施例におけるさらに別の位置決め装置の応用概略図である。
図12図12は、本開示の実施例における位置決め装置の製造方法のフローチャートである。
図13図13は、本開示の実施例における別の位置決め装置の製造方法のフローチャートである。
図14図14は、本開示の実施例における電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に図面及び実施例を参照しながら本開示をさらに詳細に説明する。理解されるように、ここで説明された具体的な実施例は、本開示を説明するだけに用いられ、本開示を限定するものではなく、実施例に記載の各特徴は、組み合わせて、複数の選択可能な解決手段を形成する。また説明すべきものとして、説明の便宜上、図面は、全ての構造でない、本開示に関連する部分のみを示している。
【0032】
本開示の構想を実現する過程において、発明者は、関連技術に少なくとも以下の問題が存在することを発見した。一つは、位置決め過程において、位置決め装置が測定領域に接触して測定領域の状態に影響を与えるため、測定条件を保証することができない。その二、測定領域に位置決め特徴が存在しないため、測定条件も保証することができない。測定条件を保証することができないため、位置決め精度を保証することができず、さらに検出精度に影響を与える。ここで、測定領域とは、組織成分の非侵襲的検出に用いられる領域を指すことができる。
【0033】
測定条件を保証するために、位置決め精度を向上させ、さらに検出精度を向上させるために、位置決め後の測定領域が予め設定された状態を保持することを確保する必要がある。上記問題を解決するために、位置決め部位に対して位置決めを行うことにより、測定領域に対する位置決めを間接的に実現する方式を採用して実現することができる。ここで、位置決め部位とは、位置決めのための部位を指すことができる。本開示の実施例によれば、位置決めされた測定領域が予め設定された状態を保持することを確保する必要があるため、位置決め部位の皮膚状態の変化が測定領域の皮膚状態に影響を与えないことが求められる。
【0034】
上記に基づいて、位置決め部位は以下の条件を満たす必要がある。その一、位置決め部位と測定領域との間の距離は予め設定された距離範囲内にある。その二、位置決め部位の皮膚状態変化による測定領域の皮膚状態への影響ができるだけ小さい。その三、位置決め部位はより顕著な位置決め特徴を有する。第二番目の条件に対して、別の角度から理解することができ、位置決め部位の変化による測定領域のスペクトル変化量が予め設定された変化量の範囲内にある。上記した前の二つの条件を纏めれば、位置決め部位と測定領域との間の位置関係が予め設定された組織構造の相対位置を満たすことである。位置決め部位はより顕著な位置決め特徴を有し、これにより、正確に位置決めを行うことができる。
【0035】
本開示の実施例によれば、測定姿勢の変化により測定領域と位置決め部位との間の相対位置が変化し、測定姿勢の変化により測定領域の皮膚状態が変化するため、測定領域の正確な位置決めは測定姿勢の正確な位置決めを前提とする必要がある。上記条件に基づいて決定された位置決め部位は、測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することができ、ここの測定姿勢が予め設定された条件を満たすこととは、位置決めが完了した後に、測定領域の皮膚組織の相対位置が予め設定された位置変化範囲内に変化すると理解することができる。
【0036】
上記位置決め方式が根拠とする原理は以下のとおりである:物体が空間にX軸、Y軸及びZ軸に沿った移動自由度、及び、上記三つの座標軸の周りの回転自由度という六つの自由度を有するため、目標対象を完全に位置決めしようとすると、上記六つの自由度を制限する必要がある。物体における測定領域に対する位置決めを実現するために、測定領域の上記六つの自由度を制限する必要がある。位置決め部位を固定することにより、測定領域の六つの自由度に対する制限を実現することができる。以下に具体的な実施例を参照して上記内容を説明する。
【0037】
図1は、本開示の実施例が提供する位置決め方法のフローチャートであり、本実施例は、測定条件を保証することにより、位置決め精度を向上させ、さらに検出精度を向上させる場合に適用することができる。図1に示すように、当該方法は具体的に以下の操作を含む。
【0038】
操作S110において、対象の測定領域を取得する。
【0039】
本開示の実施例によれば、対象は、生物の肢体である。測定領域は、組織成分の非侵襲的な測定を行うための領域である。測定領域は、ハンド領域、アーム領域またはヘッド領域を含む。例えば、ハンド領域は、人差し指の近位指節外側領域を含む。アーム領域は、前腕伸側領域を含む。ヘッド領域は、額領域を含む。組織成分の非侵襲的検出とは、取得された測定領域における測定位置のスペクトルデータに基づいて、組織成分の濃度を決定することである。
【0040】
操作S120において、測定領域に基づいて、対象の位置決め部位を決定する。
【0041】
本開示の実施例によれば、対象の測定領域が確定した後、測定領域に基づいて、対象の位置決め部位を決定する必要がある。すなわち、対象の組織構造の相対位置、特徴条件及び測定領域に基づいて、測定領域に対応する位置決め部位を決定することができる。ここで、特徴条件とは、位置決め部位がより顕著な位置決め特徴を有することである。位置決め特徴は、手指節、肢体関節又は顔部位等を含むことができる。
【0042】
組織構造の相対位置とは、以下のように理解することができ、位置決め部位と測定領域との間の位置関係が予め設定された組織構造の相対位置を満たし、当該予め設定された組織構造の相対位置により、位置決め部位の皮膚状態の変化による測定領域の皮膚状態への影響をできるだけ小さくし、位置決め部位と測定領域との間の距離が予め設定された距離範囲内にある。別の観点から理解されるように、当該組織構造の相対位置により、位置決め部位の変化による測定領域のスペクトル変化量が予め設定された変化量の範囲内にあり、位置決め部位と測定領域との間の距離が予め設定された距離範囲内にある。ここで、皮膚状態変化は、皮膚変形及び/又は内部組織構造変化等を含むことができる。
【0043】
例示的には、例えば測定領域がアーム領域であれば、アーム領域と組織構造の相対位置を満たす位置決め部位は、肘関節及びハンド指節であってもよい。また、例えば測定領域がハンド領域であれば、ハンド領域と組織構造の相対位置を満たす位置決め部位は手指節であってもよい。さらに、例えば測定領域がヘッド領域であれば、ヘッド領域と組織構造の相対位置を満たす位置決め部位は顔部位であってもよい。
【0044】
操作S130において、位置決め部位を位置決めすることにより、測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証する。
【0045】
本開示の実施例によれば、測定領域の位置決めを実現するために、位置決め部位を位置決めすることにより実現することができる。ここで、上記決定された位置決め部位は、測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することができる。ここの測定姿勢が予め設定された条件を満たすことは、毎回位置決めが完了した後、測定領域の皮膚組織の相対位置が予め設定された位置変化範囲内に変化すると理解することができる。予め設定された位置変化範囲の具体的な数値は、実際の状況に応じて設定することができ、ここで限定しない。
【0046】
本開示の実施例の技術案によれば、位置決め部位を位置決めすることにより、測定領域に対する位置決めを実現し、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証し、それにより測定条件を保証し、さらに位置決め精度を向上させる。位置決め精度の向上により、後続の測定誤差を効果的に制御することができ、さらに検出精度を向上させる。
【0047】
本開示の実施例によれば、測定領域に基づいて、対象の位置決め部位を決定することは、以下の操作を含むことができる。
【0048】
対象の組織構造の相対位置、特徴条件及び測定領域に基づいて、対象の位置決め部位を決定する。
【0049】
本開示の実施例によれば、組織構造の相対位置は以下のように理解することができる:位置決め部位と測定領域との間の位置関係は予め設定された組織構造の相対位置を満たし、当該予め設定された組織構造の相対位置により、位置決め部位の皮膚状態の変化による測定領域の皮膚状態への影響をできるだけ小さくし、かつ、位置決め部位と測定領域との間の距離が予め設定された距離範囲内にある。別の観点から理解すれば、当該組織構造の相対位置により、位置決め部位の変化による測定領域のスペクトル変化量が予め設定された変化量の範囲内にあり、位置決め部位と測定領域との間の距離が予め設定された距離範囲内にある。位置決め特徴は手指節、肢体関節又は顔部位等を含むことができる。
【0050】
例示的には、例えば測定領域は、人差し指の近位指節外側領域、前腕伸側領域又は額領域であってもよい。測定領域が人差し指の近位指節外側領域であれば、位置決め部位は、小指、薬指、中指及び人差し指を含むことができる。測定領域が前腕伸側領域であれば、位置決め部位は、小指、薬指、中指、人差し指、手のひら及び肘関節を含むことができ、また、さらに腕骨を含むことができる。測定領域が額領域であれば、位置決め部位は、眼角及び鼻を含むことができる。説明すべきものとして、測定領域は他の部位であってもよく、対応して、位置決め部位はさらに他の部位であってもよい。
【0051】
本開示の実施例によれば、位置決め部位を位置決めすることにより、測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することは、以下の操作を含むことができる。
【0052】
位置決め装置により位置決め部位を位置決めし、測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証する。
【0053】
本開示の実施例によれば、位置決め装置は位置決め部位を位置決めすることにより、測定領域に対する位置決めを間接的に実現することができる。位置決め部位によって、測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することができるため、位置決め過程全体において、測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することができる。例えば、位置決め装置は支持部及び位置決め部を含むことができる。支持部によって測定領域及び/又は位置決め部位が支持される。位置決め部により位置決め部位を位置決めすることにより、測定領域に対する位置決めを実現し、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証する。
【0054】
上記位置決め装置により位置決め部位を固定することにより、測定領域に対する位置決めを実現し、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証し、それにより測定条件を保証し、さらに位置決め精度を向上させる。位置決め精度の向上により、後続の測定誤差を効果的に制御することができ、さらに検出精度を向上させる。
【0055】
本開示の実施例によれば、位置決め装置は支持部及び位置決め部を含む。位置決め部と支持部との関係は、支持部に設置されることと、支持部に接続されることと、支持部に内嵌されることと、の少なくとも一種を含む。
【0056】
ここで、位置決め装置により位置決め部位を位置決めすることにより、測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することは、以下の操作を含むことができる。すなわち、支持部によって測定領域及び/又は位置決め部位を載置する。位置決め部により位置決め部位を位置決めし、測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証する。
【0057】
本開示の実施例によれば、位置決め装置は支持部及び位置決め部を含むことができる。支持部は、測定領域及び/又は位置決め部位を載置する。支持部及び位置決め部の材料はナイロン、樹脂、アクリル又は金属等であってもよい。
【0058】
位置決め部と支持部との関係は、位置決め部が支持部に設けられることと、位置決め部が支持部に接続されることと、位置決め部が支持部に内嵌されることと、の少なくとも一つを含む。位置決め部が支持部に設けられることは、位置決め部が支持部上に突起として存在することを意味している。位置決め部が支持部に接続されることは、位置決め部と支持部との間に接続部材を介して接続することを意味している。位置決め部が支持部に内嵌されることは、支持部に位置決め部が内嵌されることを意味している。上記位置関係は、測定領域と位置決め部位に基づいて決定することができる。
【0059】
位置決め装置を採用して測定領域に対する位置決めを実現し、すなわち測定領域及び/又は位置決め部位を支持部に配置し、位置決め部により位置決め部位を位置決めすることにより、測定領域に対する位置決めを間接的に実現する。すなわち位置決め部を位置決め部に配置することにより、位置決め部位に対する位置決めを実現し、位置決め部位の位置決めにより、測定領域に対する位置決めを実現する。また、位置決め装置が異なる測定領域に適用することができるため、実用性が高い。そして、製造コストが低くかつ操作が簡単でしやすい。
【0060】
本開示の実施例によれば、測定領域に対応する領域は、切り抜き領域(本開示の説明及び図面において「抜き領域」と省略するときがある)である。
【0061】
本開示の実施例によれば、位置決め過程において、位置決め装置が測定領域に接触して測定領域の状態に影響を与えることを防止するために、測定領域に対応する領域を切り抜き領域に設定することができる。すなわち、測定領域が支持部に配置される場合に、測定領域の皮膚状態が影響を受けないことをできるだけ保証する。
【0062】
また、位置決め部位に対応する領域については、全部が切り抜き、一部が切り抜き、又は切り抜きでないように設置してもよく、実際の状況に応じて設定することができ、ここで限定しない。位置決め部により位置決め部位を位置決めすることにより、測定領域に対する位置決めを間接的に実現する。すなわち、位置決め部位を位置決め部に配置することにより、位置決め部位に対する位置決めを実現し、位置決め部位の位置決めにより、測定領域に対する位置決めを実現する。
【0063】
本開示の実施例によれば、位置決め部は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするための指節部を含む。位置決め部は、支持部に内嵌されている。ここで、測定領域はハンド領域である。位置決め部位は、小指、薬指、中指および人差し指の少なくとも一方を含む。ここで、支持部により測定領域及び/又は位置決め部位を載置することは、支持部により、測定領域および位置決め部位を載置する操作を含むことができる。
【0064】
本開示の実施例によれば、指節部は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするために配置されてもよい。指節部は、小指、薬指、中指および人差し指の少なくともいずれかに基づいて製造される部材として理解することができる。製造方法は3D印刷又は機械加工を含むことができる。
【0065】
本開示の実施例によれば、ハンド領域は人差し指の近位指節外側領域を含む。位置決め部位は、小指、薬指、中指および人差し指を含む。
【0066】
本開示の実施例によれば、指節部は、小指、薬指、中指及び人差し指を位置決めするために配置されてもよい。指節部は、小指、薬指、中指及び人差し指の前の二つの指節(即ち遠位指節及び中位指節)に基づいて製造された部材であると理解することができる。ここで、指の指節を心臓からの遠近に基づいて遠位指節、中位指節及び近位指節に区分することができる。人差し指の指節について、図2を参照することができる。図2に示すように、人差し指の指節の概略図を示す。図2には、人差し指の指節の外側領域が示されている。
【0067】
位置決め過程において、位置決め装置が人差し指の近位指節外側領域(すなわち測定領域)に接触して測定領域の状態に影響を与えることを防止するために、支持部における測定領域に対応する領域を切り抜き領域に設定することができる。支持部において、人差し指の近位指節外側における測定領域に対応する領域を切り抜きにする以外、人差し指の近位指節外側の他の領域に対応する領域を、一部が切り抜き、全部が切り抜き、又は切り抜きでないように設置することができ、実際の状況に応じて設定することができ、ここで限定しない。
【0068】
指節部は四つの指を固定した後、六つの自由度のうちの五つの自由度(即ち三つの移動自由度、及び、X軸及びZ軸周りの回転自由度)を制限する。これを基礎として、手のひらを支持部に置き、残りの一つの自由度(すなわちY軸周りの回転自由端)を制限する。人差し指の近位指節外側領域の六つの自由度を制限するため、人差し指の近位指節外側領域に対する位置決めを実現する。上記したように、指節部による小指、薬指、中指及び人差し指に対する位置決め、及び、支持部による手のひらの固定により、人差し指の近位指節外側領域に対する位置決めを実現する。
【0069】
本開示の実施例によれば、位置決め部は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするための指節部と肘関節を位置決めするための肘関節部を含む。位置決め部は、支持部に設けられたり、支持部に内嵌されたりする。ここで、測定領域は、アーム領域を含む。位置決め部位は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つ、及び、肘関節を含む。ここで、支持部により測定領域及び/又は位置決め部位を載置することは、支持部により測定領域および位置決め部位を載置する操作を含むことができる
【0070】
本開示の実施例によれば、指節部は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするために配置されてもよい。指節部は、小指、薬指、中指および人差し指の少なくとも一つに基づいて製造される部材として理解することができる。肘関節部は、肘関節を位置決めするために配置されてよい。肘関節部は、腕の長さと肘関節の特徴に基づいて、肘関節の位置を決定した後に製造された部材として理解することができる。指節部及び肘関節部の製造方法は、3D印刷や機械加工を含んでいてもよい。
【0071】
本開示の実施例によれば、アーム領域は、前腕伸側領域を含む。位置決め部位は、小指、薬指、中指、人差し指、および肘関節を含む。
【0072】
本開示の実施例によれば、指節部は、小指、薬指、中指及び人差し指を位置決めするために配置されてもよい。指節部は、小指、薬指、中指及び人差し指の前の二つの指節に基づいて製造された部材として理解することができる。
【0073】
位置決め過程において、位置決め装置が前腕伸側領域(すなわち測定領域)に接触して測定領域の状態に影響を与えることを防止するために、支持部における測定領域に対応する領域を切り抜き領域に設定することができる。指節部は支持部に内嵌されてもよく、肘関節は支持部に設置されてもよい。前腕伸側に対して、図3を参照することができる。図3に示すように、前腕の概略図を示す。図3には、前腕伸側および前腕屈側が示されている。
【0074】
本開示の実施例によれば、支持部において、前腕伸側における測定領域に対応する領域を切り抜きに設置する以外、前腕伸側の他の領域に対応する領域については、一部が切り抜き、全部が切り抜き、又は切り抜きでないように設置することができ、実際の状況に応じて設定することができ、ここで限定しない。
【0075】
指節部が四つの指を固定し、肘関節部が肘関節を固定した後、六つの自由度を制限する。上記したように、指節部による小指、薬指、中指及び人差し指に対する位置決め、及び、肘関節部による肘関節に対する位置決めにより、前腕伸側領域に対する位置決めを協働して実現する。
【0076】
本開示の実施例によれば、位置決め部はさらに腕骨を位置決めするための腕骨部を含む。位置決め部位は、さらに、腕骨を含む。
【0077】
本開示の実施例によれば、腕骨部は、腕骨の位置に基づいて製造された部材として理解することができる。腕骨部の製造方法は、3D印刷や機械加工を含んでいてもよい。
【0078】
指節部が四つの指を固定し、肘関節部が肘関節を固定した後、六つの自由度を制限するが、手首の特殊性のため、腕骨部を採用して腕骨を固定することができ、それによりアームの回転角度をよりよく決定し、位置決めの正確性をさらに向上させる。上記したように、指節部による小指、薬指、中指及び人差し指に対する位置決め、腕骨部による腕骨に対する位置決め、及び、肘関節部による肘関節に対する位置決めにより、前腕伸側領域に対する位置決めを協働して実現する。
【0079】
本開示の実施例によれば、位置決め部は、眼角を位置決めするための眼角部と鼻を位置決めするための鼻部を含む。位置決め部は、支持部に接続されている。ここで、測定領域は、ヘッド領域である。位置決め部位は、眼角および鼻を含む。ここで、支持部により測定領域及び/又は位置決め部位を載置することは、支持部によって測定領域を載置する操作を含むことができる。
【0080】
本開示の実施例によれば、眼角部は、眼角を位置決めするために用いられる。眼角部は、眼角に基づいて製造される部材として理解することができる。鼻部は、鼻を位置決めするために配置されてもよい。鼻部は、鼻に基づいて製造される部材として理解することができる。製造方法は3D印刷又は機械加工を含むことができる。
【0081】
本開示の実施例によれば、ヘッド領域は額領域を含む。
【0082】
本開示の実施例によれば、位置決め過程において、位置決め装置が額領域(すなわち測定領域)に接触して測定領域の状態に影響を与えることを防止するために、支持部における測定領域に対応する領域を切り抜き領域に設定することができる。支持部において、額の測定領域に対応する領域を切り抜き領域に設定する以外、額の他の領域に対応する領域については、一部が切り抜き、全部が切り抜き、又は切り抜きでないように設定することができ、実際の状況に応じて設定することができ、ここで限定しない。
【0083】
眼角部が眼角を固定し、鼻部が鼻を固定した後に、六つの自由度を制限した。額領域の六つの自由度を制限したため、額領域に対する位置決めを実現する。上記したように、眼角部による眼角に対する位置決め、鼻部による鼻に対する位置決めにより、額領域に対する位置決めを協力して実現する。
【0084】
本開示の実施例によれば、位置決め装置を使用して額を位置決めする過程において、眼が軽閉状態にあることが必要である。これは、瞬きによって位置決め誤差が生じるからである。
【0085】
本開示の実施例によれば、支持部及び位置決め部の材料はナイロン、樹脂、アクリル又は金属である。
【0086】
図4は、本開示の実施例が提供する別の位置決め方法のフローチャートであり、本実施例は、測定条件を保証することにより、位置決め精度を向上させ、さらに検出精度を向上させる場合に適用することができる。図4に示すように、当該方法は具体的に以下の操作を含む。
【0087】
操作S410において、対象の測定領域を取得する。
【0088】
操作S420において、対象の組織構造の相対位置、特徴条件及び測定領域に基づいて、対象の位置決め部位を決定する。
【0089】
操作S430において、位置決め装置により位置決め部位を位置決めし、測定領域を位置決めし、測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証する。
【0090】
本開示の実施例の技術案によれば、位置決め装置により位置決め部位を位置決めすることにより、測定領域に対する位置決めを実現し、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証する。それにより測定条件を保証し、さらに位置決め精度を向上させる。位置決め精度が向上したため、後続の測定誤差を効果的に制御することができ、さらに検出精度を向上させる。また、測定領域に基づいて対応する位置決め装置を製造するため、位置決め装置の実用性が高い。そして、製造コストが低くかつ簡単で操作しやすい。
【0091】
図5は、本開示の実施例が提供する位置決め装置の構造概略図である。本実施例は、測定条件を保証することにより、位置決め精度を向上させ、さらに検出精度を向上させる場合に適用することができる。図5に示すように、当該位置決め装置は、支持部1及び位置決め部2を含むことができる。ここで、位置決め部2と支持部1との関係は、位置決め部2が支持部1に設置されることと、位置決め部2が支持部1に接続されることと、位置決め部2が支持部1に内嵌されることと、の少なくとも一種を含む。以下に図面を参照してその構造及び動作原理を説明する。
【0092】
支持部1は、対象の測定領域及び/又は位置決め部を載置するように配置される。
【0093】
位置決め部2は、位置決め部位を位置決めすることにより、測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証する。
【0094】
本開示の実施例によれば、支持部1及び位置決め部2に対する説明は、以上の対応する部分を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0095】
本開示の実施例の技術案によれば、位置決め装置により位置決め部位を位置決めすることにより、測定領域に対する位置決めを実現し、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証し、それにより測定条件を保証し、さらに位置決め精度を向上させる。位置決め精度が向上したため、後続の測定誤差を効果的に制御することができ、さらに検出精度を向上させる。また、測定領域に基づいて対応する位置決め装置を製造するため、位置決め装置の実用性が高い。そして、製造コストが低くかつ簡単で操作しやすい。
【0096】
本開示の実施例によれば、図5に示すように、支持部は切り抜き領域を含み、切り抜き領域は測定領域に対応する。
【0097】
本開示の実施例によれば、図5に示すように、符号11で示された矩形枠は、当該切り抜き領域を示すことができる。矩形枠は前記切り抜き領域を模式的に示し、これは図示のみを目的とし、前記切り抜き領域の形状を限定することを意図せず、前記切り抜き領域は任意の適切な形状を採用することができる。
【0098】
本開示の実施例によれば、位置決め部位と測定領域との間の位置関係は、予め設定された組織構造の相対位置を満たす。
【0099】
本開示の実施例によれば、位置決め部位は、測定領域との間に組織構造の相対位置を満たす部位である。位置決め部は位置決め部位に対応し、切り抜き領域は測定領域に対応するため、位置決め部位と測定領域との間の位置関係が予め設定された組織構造相対位置を満たすと、対応して、位置決め部と切り抜き領域との間の位置関係は予め設定された組織構造相対位置を満たす。
【0100】
本開示の実施例によれば、位置決め部2は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするための指節部20を含む。位置決め部2は、支持部1に内嵌されている。ここで、測定領域はハンド領域である。位置決め部位は、小指、薬指、中指および人差し指の少なくとも一方を含む。ここで、支持部1は測定領域及び位置決め部位を載置する。
【0101】
本開示の実施例によれば、図6及び図7に示すように、ハンド領域は、人差し指の近位指節外側領域を含む。位置決め部位は、小指、薬指、中指および人差し指を含む。
【0102】
本開示の実施例によれば、図6及び図7を参照することができ、図6は、別の位置決め装置の構造概略図を示し、図7は位置決め装置の応用概略図を示す。図7において、指節部20が四つの指を固定した後、六つの自由度のうちの五つの自由度(即ち三つの移動自由度、及び、X軸及びZ軸周りの回転自由度)を制限する。これを基礎として、手のひらを支持部1に置き、残りの一つの自由度(すなわちY軸周りの回転自由端)を制限する。人差し指の近位指節外側領域の六つの自由度を制限したため、人差し指の近位指節外側領域に対する位置決めを実現する。
【0103】
本開示の実施例によれば、位置決め部2は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つを位置決めするための指節部20と肘関節を位置決めするための肘関節部21を含む。位置決め部2は、支持部1上に設けられたり、支持部1に内嵌されたりする。ここで、測定領域はアーム領域である。位置決め部位は、小指、薬指、中指及び人差し指のうちの少なくとも一つ、及び肘関節を含む。ここで、支持部1は測定領域及び位置決め部位を載置する。

【0104】
本開示の実施例によれば、図8及び図9に示すように、アーム領域は前腕伸側を含む。位置決め部位は、小指、薬指、中指、人差し指、および肘関節を含む。
【0105】
本開示の実施例によれば、図8及び図9を参照することができ、図8は、さらに別の位置決め装置の構造概略図を示し、図9は、別の位置決め装置の応用概略図を示す。図9において、指節部20が四つの指を固定し、肘関節部21が肘関節を固定した後、六つの自由度を制限する。上記したように、指節部20による小指、薬指、中指及び人差し指に対する位置決め、及び、肘関節部21による肘関節に対する位置決めにより、前腕伸側領域に対する位置決めを協働して実現する。図9において、支持部1に、前腕伸側上の測定領域に対応する領域を切り抜きにする以外、前腕伸側の他の領域に対応する領域を、切り抜きに設置する。
【0106】
本開示の実施例によれば、図8及び図9に示すように、位置決め部2は、さらに腕骨を位置決めするための腕骨部22を含む。位置決め部位は、さらに、腕骨を含む。
【0107】
本開示の実施例によれば、図6及び図7に示すように、測定領域はさらに人差し指の近位指節外側領域を含む。
【0108】
本開示の実施例によれば、位置決め部は、眼角を位置決めするための眼角部と鼻を位置決めするための鼻部を含む。位置決め部は、支持部に接続されている。ここで、測定領域はヘッド領域である。位置決め部位は、眼角および鼻を含む。ここで、支持部は測定領域を載置するように配置される。
【0109】
本開示の実施例によれば、図10及び図11に示すように、ヘッド領域は額領域を含む。
【0110】
本開示の実施例によれば、図10及び図11を参照することができ、図10は、また別の位置決め装置の構造概略図を示し、図11は、さらに別の位置決め装置の応用概略図を示す。図11において、眼角部が眼角を固定し、鼻部が鼻を固定した後、六つの自由度を制限する。額領域の六つの自由度に対する制限により、額領域に対する位置決めを実現する。上記したように、眼角部23による眼角に対する位置決め、及び、鼻部24による鼻に対する位置決めにより、額領域に対する位置決めを実現する。
【0111】
本開示の実施例によれば、支持部1及び位置決め部2の材料はナイロン、樹脂、アクリル又は金属である。
【0112】
図12は、本開示の実施例が提供する位置決め装置の製造方法のフローチャートである。本実施例は測定条件を保証することにより、位置決め精度を向上させ、さらに検出精度を向上させる場合に適用することができる。図12に示すように、当該方法は具体的に以下の操作を含む。
【0113】
操作S1210において、対象の測定領域を取得する。
【0114】
操作S1220において、測定領域に基づいて、対象の位置決め部位を決定する。
【0115】
本開示の実施例によれば、対象の測定領域を取得した後、対象の組織構造相対位置、特徴条件及び測定領域に基づいて、測定領域に対応する位置決め部位を決定することができる。組織構造相対位置に対して、組織構造相対位置により、位置決め部位の皮膚状態変化による測定領域の皮膚状態への影響をできるだけ小さくすることができ、かつ、位置決め部位と測定領域との間の距離が予め設定された距離範囲内にある。また、上記決定された位置決め部位に基づいて、測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証することもできる。
【0116】
操作S1230において、測定領域及び位置決め部位に基づいて、位置決め装置を製造する。
【0117】
本開示の実施例によれば、測定領域及び位置決め部位を取得した後、測定領域及び位置決め部位に基づいて、支持部及び位置決め部を製造することができる。支持部及び位置決め部により、位置決め装置を取得する。
【0118】
本開示の実施例の技術案によれば、測定領域に基づいて対応する位置決め装置を製造するため、位置決め装置の実用性が高い。そして、製造コストが低くかつ簡単で操作しやすい。
【0119】
本開示の実施例によれば、測定領域に基づいて、対象の位置決め部位を決定し、以下の操作を含むことができる。
【0120】
対象の組織構造相対位置、特徴条件及び測定領域に基づいて、対象の位置決め部位を決定する。
【0121】
本開示の実施例によれば、測定領域及び位置決め部位に基づいて、位置決め装置を製造し、以下の操作を含むことができる。
【0122】
測定領域及び位置決め部位に基づいて、支持部及び位置決め部を製造することにより、位置決め装置を取得し、位置決め部と支持部との関係は、支持部に設置されることと、支持部に接続されていることと、支持部に内嵌されることと、の少なくとも一種を含む。
【0123】
本開示の実施例によれば、位置決め部位及び測定領域を決定した後、位置決め部位に基づいて、対応する位置決め部を製造することができる。測定領域及び/又は位置決め部位に基づいて、対応する支持部を製造することができる。製造過程において、位置決め部と支持部との関係は、位置決め部が支持部に設置されることと、位置決め部が支持部に接続されることと、位置決め部が支持部に内嵌されることと、の少なくとも一種を含む。
【0124】
本開示の実施例によれば、測定領域及び位置決め部位に基づいて、支持部及び位置決め部を製造することにより、位置決め装置を取得し、以下の操作を含むことができる。
【0125】
測定領域の構造パラメータ及び位置決め部位の構造パラメータに基づいて、支持部及び位置決め部を製造することにより、位置決め装置を取得する。
【0126】
本開示の当該実施例によれば、位置決め部位の構造参照に基づいて、対応する位置決め部を製造することができる。測定領域の構造参照及び/又は位置決め部位の構造パラメータに基づいて、対応する支持部を製造することができる。製造方法は3D印刷又は機械加工を採用することができる。ここで、構造パラメータは位置決め部位の長さ、幅及び厚さなどを含むことができる。
【0127】
測定領域が人差し指の近位指節外側領域であれば、位置決め部位は小指、薬指、中指及び人差し指を含むことができる。これに基づいて、小指、薬指、中指及び人差し指の前の二つの指節の構造パラメータに基づいて、位置決め部を製造することができ、位置決め部は指節部である。
【0128】
測定領域が前腕伸側領域であれば、位置決め部位は小指、薬指、中指、人差し指、手のひら及び肘関節を含むことができる。これに基づいて、小指、薬指、中指及び人差し指の前の二つの指節の構造パラメータに基づいて、指節部を製造することができる。アームの構造パラメータ及び肘関節の構造パラメータに基づいて、肘関節部を製造することができる。位置決め部は、上記の指節部と肘関節部とを含んでもよい。また、位置決め部位はさらに腕骨を含むことができる。これに基づいて、腕骨の構造パラメータに基づいて、腕骨部を製造することができる。それに対応して、位置決め部はさらに上記のような腕骨部を含むことができる。
【0129】
測定領域が額領域であれば、位置決め部位は眼角及び鼻を含むことができる。これに基づいて、眼角の構造パラメータに基づいて、眼角部を製造することができる。鼻の構造パラメータに基づいて、鼻部を製造することができる。位置決め部は、上記のような眼角部と鼻部とを含んでもよい。
【0130】
本開示の実施例によれば、位置決め過程において、位置決め装置が測定領域に接触して測定領域の状態に影響を与えることを防止するために、支持部における測定領域に対応する領域を切り抜き領域とする。上記切り抜き領域の具体的な寸法は、測定領域の構造パラメータに基づいて決定することができる。
【0131】
図13は、本開示の実施例が提供する別の位置決め装置の製造方法のフローチャートであり、本実施例は測定条件を保証することにより、位置決め精度を向上させ、さらに検出精度を向上させる場合に適用することができる。図13に示すように、当該方法は具体的に以下の操作を含む。
【0132】
操作S1310において、対象の測定領域を取得する。
【0133】
操作S1320において、対象の組織構造の相対位置、特徴条件及び測定領域に基づいて、対象の位置決め部位を決定する。
【0134】
操作S1330において、測定領域の構造パラメータ及び位置決め部位の構造パラメータに基づいて、支持部及び位置決め部を製造し、位置決め装置を取得する。
【0135】
本開示の実施例によれば、位置決め部と支持部との関係は、支持部に設置されることと、支持部に接続されることと、支持部に内嵌されることと、の少なくとも一種を含む。
【0136】
本開示の実施例の技術案によれば、測定領域に基づいて対応する位置決め装置を製造するため、したがって、位置決め装置の実用性が高い。かつ、製造コストが低くかつ簡単で操作しやすい。
【0137】
図14は、本開示の実施例が提供する電子機器の構造概略図である。図14に示す電子機器は一例に過ぎず、本開示の実施例の機能及び使用範囲にいかなる制限を与えない。図14に示すように、本開示の実施例が提供する電子機器は、プロセッサ141、メモリ142、入力装置143及び出力装置144を含む。電子機器におけるプロセッサ141の数は一つ又は複数であってもよく、図14において一つのプロセッサ141を例とする。電子機器におけるプロセッサ141、メモリ142、入力装置143及び出力装置144はバス又は他の方式により接続されてもよく、図14においてバスにより接続されることを例とする。
【0138】
メモリ142はコンピュータ可読記憶媒体として、ソフトウェアプログラム、コンピュータ実行可能プログラム及びモジュール、例えば本開示の実施例における位置決め方法に対応するプログラム命令/モジュールを記憶する。プロセッサ141は、メモリ142に記憶されたソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することにより、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、例えば本開示の実施例が提供する電子機器に応用される位置決め方法を実現する。
【0139】
メモリ142は、主に記憶プログラム領域及び記憶データ領域を含み、ここで、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができる。記憶データ領域は、電子機器の使用により作成されたデータ等を記憶することができる。また、メモリ142は高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、例えば少なくとも一つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性固体記憶デバイスという不揮発性メモリを含んでもよい。いくつかの実施例において、メモリ142はさらにプロセッサ141に対して遠隔設定されたメモリを含み、これらの遠隔メモリはネットワークを介して電子機器に接続することができる。上記ネットワークの例示は、インターネット、企業内部ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、移動通信ネットワーク及びその組み合わせを含むがそれらに限定されない。
【0140】
入力装置143は、ユーザが入力した数字又は文字情報を受信することにより、電子機器のユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力を生成することができる。出力装置144は、ディスプレイ等の表示電子機器を含んでもよい。
【0141】
当然のことながら、当業者であれば理解されるように、プロセッサはさらに本開示の任意の実施例が提供する電子機器に適用される位置決め方法の技術案を実現することができる。この電子機器のハードウェア構成および機能は、実施例の内容を参照して説明することができる。
【0142】
本開示の実施例は、さらにコンピュータ可読記憶媒体を提供し、それにコンピュータプログラムが記憶され、当該プログラムがプロセッサにより実行される時に本開示の実施例が提供する位置決め方法を実現し、当該方法は以下を含む。
【0143】
対象の計測領域を取得する。測定領域に基づいて、対象の位置決め部位を決定する。位置決め部位を位置決めすることにより、測定領域を位置決めし、かつ測定姿勢が予め設定された条件を満たすことを保証する。
【0144】
本開示の実施例のコンピュータ記憶媒体は、一つ又は複数のコンピュータ可読媒体の任意の組み合わせを採用することができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体又はコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。本明細書において、コンピュータ可読記憶媒体はプログラムを含むか又は記憶する任意の有形の媒体であってもよく、当該プログラムは命令実行システム、装置又はデバイスにより使用され又はそれと組み合わせることができる。
【0145】
コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンド又は搬送波の一部として伝播するデータ信号を含み、コンピュータ可読プログラムコードを担持する。このような伝播データ信号は、様々な形式を採用することができ、電磁信号、光信号又は上記任意の適切な組み合わせを含むがそれらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、さらにコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、当該コンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスによって使用され又はそれと組み合わせるプログラムを送信するか、伝播するか又は伝送することができる。
【0146】
コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適切な媒体で伝送することができ、無線、電線、光ケーブル、無線周波数等、又は上記任意の適切な組み合わせを含むがそれらに限定されない。
【0147】
一種又は複数種のプログラミング言語又はその組み合わせによって本開示の操作を実行するための、例えばC言語及びPythonなどのコンピュータプログラムコードをプログラミングすることができる。プログラムコードは、コンピュータまたはサーバで実行されるこができる。
【0148】
当然のことながら、本開示の実施例が提供するコンピュータ可読記憶媒体であって、そのコンピュータ実行可能な命令は上記のような方法に限定されず、さらに本開示の任意の実施例が提供する電子機器の位置決め方法の関連操作を実行することができる。記憶媒体に対する紹介は実施例における内容説明を参照することができる。
【0149】
以上に述べた本開示の具体的な実施形態は、本開示の保護範囲を限定するものではない。本開示の技術的思想に基づいて行われた様々な他の対応する変更及び変形は、いずれも本開示の請求項の保護範囲内に含まれるべきである。
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図14