(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】シート収容体
(51)【国際特許分類】
A47K 7/00 20060101AFI20241105BHJP
【FI】
A47K7/00 F
A47K7/00 H
(21)【出願番号】P 2021208993
(22)【出願日】2021-12-23
【審査請求日】2024-02-28
(73)【特許権者】
【識別番号】390011442
【氏名又は名称】株式会社マンダム
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】弁理士法人あーく事務所
(72)【発明者】
【氏名】重村 季代美
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 夕佳
【審査官】神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-058599(JP,A)
【文献】特開2015-142607(JP,A)
【文献】特開2020-022601(JP,A)
【文献】特開2000-279343(JP,A)
【文献】特開2011-025980(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体が含浸された複数の折り畳みシートが積層された状態で収容されるシート収容体であって、
前記折り畳みシートは、下記記載の折り畳みシートの形成方法を用いて形成されており、
開口部が形成され、前記折り畳みシートを収容する収容体本体と、
前記収容体本体の開口部を開閉するための蓋部材とを備え、
前記折り畳みシートの第1の辺および第2の辺が前記開口部に現れるように、前記折り畳みシートが前記収容体本体に収容されていることを特徴とするシート収容体。
折り畳みシートの形成方法:シート材が折り畳まれることによって形成される折り畳みシートの形成方法であって、
前記シート材は、矩形状であり、第1の辺~第4の辺を有し、前記第1の辺および前記第2の辺が対向配置されるとともに、前記第3の辺および前記第4の辺が対向配置されており、
前記第1の辺を四等分した点のうち前記第3の辺に最も近い点と、前記第2の辺を四等分した点のうち前記第3の辺に最も近い点とを結ぶ第1折り目に沿って前記シート材を折り曲げるとともに、前記第1の辺を四等分した点のうち前記第4の辺に最も近い点と、前記第2の辺を四等分した点のうち前記第4の辺に最も近い点とを結ぶ第2折り目に沿って前記シート材を前記第1折り目とは反対側に折り曲げるステップと、
前記第1折り目と前記第2折り目との間の第1面部に対して、前記第1折り目と前記第3の辺との間の第2面部が一方側に重ねられるとともに、前記第2折り目と前記第4の辺との間の第3面部が他方側に重ねられた状態のシート材を、前記第1折り目を四等分した点のうち前記第1の辺に最も近い点と、前記第2折り目を四等分した点のうち前記第1の辺に最も近い点とを結ぶ第3折り目に沿って折り曲げるとともに、前記第1折り目を四等分した点のうち前記第2の辺に最も近い点と、前記第2折り目を四等分した点のうち前記第2の辺に最も近い点とを結ぶ第4折り目に沿って前記第3折り目と同じ側に折り曲げるステップとを備え
た折り畳みシートの形成方法。
【請求項2】
請求項1に記載のシート収容体において、
前記蓋部材は、前記収容体本体の開口部を塞ぐように設けられたベース部と、前記ベース部に形成された取出口と、前記取出口を開閉する蓋体と、前記蓋体を回動可能に前記ベース部に連結するヒンジ部とを含み、
前記第1の辺および前記第2の辺が前記取出口に現れるとともに、前記第1の辺および前記第2の辺が前記ヒンジ部の回動軸の軸方向を向くように、前記折り畳みシートが前記収容体本体に収容されていることを特徴とするシート収容体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート収容体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、折り畳まれたティッシュペーパーを収容するティッシュペーパー包装体が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1のティッシュペーパー(折り畳みシート)は、対向する一対の両側縁部をそれぞれ反対方向に折り返してZ折りにされた後に、折り縁に直交する方向に半分に二つ折りされた折り畳み形態となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、シート収容体から折り畳みシートが取り出される際に展開されやすくすることについて改善の余地がある。
【0006】
本発明の目的は、折り畳みシートが取り出される際に展開されやすくすることが可能なシート収容体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるシート収容体は、液体が含浸された複数の折り畳みシートが積層された状態で収容されるシート収容体であって、前記折り畳みシートは、下記記載の折り畳みシートの形成方法を用いて形成されており、開口部が形成され、前記折り畳みシートを収容する収容体本体と、前記収容体本体の開口部を開閉するための蓋部材とを備え、前記折り畳みシートの第1の辺および第2の辺が前記開口部に現れるように、前記折り畳みシートが前記収容体本体に収容されている。
折り畳みシートの形成方法:シート材が折り畳まれることによって形成される折り畳みシートの形成方法であって、
前記シート材は、矩形状であり、第1の辺~第4の辺を有し、前記第1の辺および前記第2の辺が対向配置されるとともに、前記第3の辺および前記第4の辺が対向配置されており、
前記第1の辺を四等分した点のうち前記第3の辺に最も近い点と、前記第2の辺を四等分した点のうち前記第3の辺に最も近い点とを結ぶ第1折り目に沿って前記シート材を折り曲げるとともに、前記第1の辺を四等分した点のうち前記第4の辺に最も近い点と、前記第2の辺を四等分した点のうち前記第4の辺に最も近い点とを結ぶ第2折り目に沿って前記シート材を前記第1折り目とは反対側に折り曲げるステップと、
前記第1折り目と前記第2折り目との間の第1面部に対して、前記第1折り目と前記第3の辺との間の第2面部が一方側に重ねられるとともに、前記第2折り目と前記第4の辺との間の第3面部が他方側に重ねられた状態のシート材を、前記第1折り目を四等分した点のうち前記第1の辺に最も近い点と、前記第2折り目を四等分した点のうち前記第1の辺に最も近い点とを結ぶ第3折り目に沿って折り曲げるとともに、前記第1折り目を四等分した点のうち前記第2の辺に最も近い点と、前記第2折り目を四等分した点のうち前記第2の辺に最も近い点とを結ぶ第4折り目に沿って前記第3折り目と同じ側に折り曲げるステップとを備えた折り畳みシートの形成方法。
【発明の効果】
【0011】
本発明のシート収容体によれば、折り畳みシートが取り出される際に展開されやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本実施形態によるシート収容体を示した平面図である。
【
図2】
図1のシート収容体の蓋体を開いた状態を示した図である。
【
図3】
図1のシート収容体に収容される折り畳みシートが折り畳まれる前のシート材を示した図である。
【
図4】
図3のシート材が第1折り目および第2折り目に沿って折り曲げられた状態を示した図である。
【
図5】
図4のシート材が第3折り目および第4折り目に沿って折り曲げられた状態を示した図である。
【
図6】
図5の折り畳みシートを別の角度から見た図である。
【
図7】
図5の折り畳みシートを説明するために展開した状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を説明する。
【0014】
まず、
図1および
図2を参照して、本発明の一実施形態によるシート収容体100について説明する。
【0015】
シート収容体100は、液体(たとえば、薬液)が含浸された複数の折り畳みシート3が積層された状態で収容するように構成されている。シート収容体100は、
図1に示すように、袋状の収容体本体110と、収容体本体110に設けられた蓋部材120とを備えている。
【0016】
収容体本体110は、複数の折り畳みシート3(
図2参照)を収容するための内部空間を有する。収容体本体110は、たとえば積層フィルムを用いて形成されており、柔軟性を有するとともに、液体を透過しないように構成されている。収容体本体110の上面111には開口部(図示省略)が形成され、その開口部を覆うように蓋部材120が設けられている。
【0017】
蓋部材120は、収容体本体110の内部空間を密閉するとともに、その内部空間内の折り畳みシート3を取出可能にするために設けられている。蓋部材120は、樹脂によって一体的に形成されている。蓋部材120は、
図2に示すように、収容体本体110の上面111に取り付けられるベース部121と、ベース部121に形成された取出口122と、取出口122を開閉する蓋体123と、蓋体123を回動可能にベース部121に連結するヒンジ部124とを含んでいる。
【0018】
ベース部121は、板状に形成され、上面111の開口部を塞ぐように設けられている。取出口122は、ベース部121を貫通するように形成され、収容体本体110の内部空間を開放させるために設けられている。このため、取出口122を介して内部空間内の折り畳みシート3をユーザが取り出すことが可能である。蓋体123は、ヒンジ部124を介してベース部121に回動可能に設けられている。
【0019】
図1に示すように、蓋体123が取出口122を閉じている場合には、収容体本体110の内部空間が密閉され、
図2に示すように、蓋体123が取出口122を開いている場合には、折り畳みシート3が取出可能になっている。ヒンジ部124は、ベース部121の上端部(Y1方向側の端部)に配置され、左右方向(X1およびX2方向)に延びるように形成されている。すなわち、ヒンジ部124は、回動軸の軸方向が左右方向を向いている。
【0020】
ここで、シート収容体100では、折り畳みシート3の後述する辺11および12が取出口122に現れるとともに、辺11および12が左右方向を向くように、折り畳みシート3が収容体本体110に収容されている。すなわち、折り畳みシート3の辺11および12がヒンジ部124の回動軸の軸方向と同じ方向を向いている。
【0021】
-折り畳みシートの形成方法-
次に、
図3~
図6を参照して、シート収容体100に収容される折り畳みシート3の形成方法について説明する。
【0022】
折り畳みシート3は、シート材1が折り畳まれることによって形成される。シート材1は、たとえば不織布からなり、液体を含浸可能であり、折り曲げ可能に構成されている。シート材1は、
図3に示すように、矩形状であり、辺11~14を有する。辺11および12が長辺であり、辺13および14が短辺である。
【0023】
辺11および12は、対向配置され、左右方向(X1およびX2方向)に平行に延びるように形成されている。辺13および14は、対向配置され、上下方向(Y1およびY2方向)に平行に延びるように形成されている。辺13は、辺11の一方端部(X1方向側の端部)と、辺12の一方端部(X1方向側の端部)とを結ぶように形成されている。辺14は、辺11の他方端部(X2方向側の端部)と、辺12の他方端部(X2方向側の端部)とを結ぶように形成されている。なお、辺11、12、13および14は、それぞれ、本発明の「第1の辺」、「第2の辺」、「第3の辺」および「第4の辺」の一例である。
【0024】
本実施形態による折り畳みシート3の形成方法では、まず、シート材1が第1折り目F1および第2折り目F2に沿って折り曲げられる。第1折り目F1は、辺11を四等分した点のうち辺13に最も近い点P1と、辺12を四等分した点のうち辺13に最も近い点P2とを結んでいる。第2折り目F2は、辺11を四等分した点のうち辺14に最も近い点P3と、辺12を四等分した点のうち辺14に最も近い点P4とを結んでいる。第1折り目F1および第2折り目F2は、辺13および14と平行に延びている。第2折り目F2では、第1折り目F1とは反対側に折り曲げられる。たとえば、シート材1の左側部分が、シート材1の中央部分と重なるようにR1方向(裏面側)に移動され、シート材1の右側部分が、シート材1の中央部分と重なるようにR2方向(表面側)に移動される。
【0025】
このため、
図4に示すように、面部21に対して面部22および23が重ねられた状態のシート材2が形成される。面部21は、第1折り目F1と第2折り目F2との間の面であり、面部22は、第1折り目F1と辺13との間の面であり、面部23は、第2折り目F2と辺14との間の面である。面部22は、面部21に対して一方側(Z方向とは反対側)に配置され、面部23は、面部21に対して他方側(Z方向側)に配置されている。シート材2では、左右方向(X1およびX2方向)において辺13および14が揃うように第1折り目F1および第2折り目F2で折り返されている。なお、面部21、22および23は、それぞれ、本発明の「第1面部」、「第2面部」および「第3面部」の一例である。
【0026】
次に、シート材2が第3折り目F3および第4折り目F4に沿って折り曲げられる。第3折り目F3は、第1折り目F1を四等分した点のうち辺11に最も近い点P5と、第2折り目F2を四等分した点のうち辺11に最も近い点P6とを結んでいる。第4折り目F4は、第1折り目F1を四等分した点のうち辺12に最も近い点P7と、第2折り目F2を四等分した点のうち辺12に最も近い点P8とを結んでいる。第3折り目F3および第4折り目F4は、辺11および12と平行に延びている。第4折り目F4では、第3折り目F3と同じ側に折り曲げられる。たとえば、シート材2の上側部分が、シート材2の中央部分と重なるようにR3方向(表面側)に移動され、シート材2の下側部分が、シート材2の中央部分と重なるようにR4方向(表面側)に移動される。
【0027】
このようにして、
図5および
図6に示すような折り畳みシート3が形成される。折り畳みシート3では、上下方向(Y1およびY2方向)において辺11および12が揃うように第3折り目F3および第4折り目F4で折り返されている。
【0028】
-折り畳みシートの構造-
次に、
図5~
図7を参照して、折り畳みシート3の構造について説明する。なお、
図7では、折り目において、谷折りの部分を一点鎖線で示し、山折りの部分を二点鎖線で示した。
【0029】
折り畳みシート3は、シート材1の面積が1/4になるように折り畳まれている。折り畳みシート3は、
図7に示すように、面部31a、31b、31c、32a、32b、32c、33a、33bおよび33cを有する。
【0030】
面部31aは、第1折り目F1と第2折り目F2と第3折り目F3と第4折り目F4とで区画され、面部31bは、辺11と第1折り目F1と第2折り目F2と第3折り目F3とで区画され、面部31cは、辺12と第1折り目F1と第2折り目F2と第4折り目F4とで区画されている。面部32aは、辺13と第1折り目F1と第3折り目F3と第4折り目F4とで区画され、面部32bは、辺11と辺13と第1折り目F1と第3折り目F3とで区画され、面部32cは、辺12と辺13と第1折り目F1と第4折り目F4とで区画されている。面部33aは、辺14と第2折り目F2と第3折り目F3と第4折り目F4とで区画され、面部33bは、辺11と辺14と第2折り目F2と第3折り目F3とで区画され、面部33cは、辺12と辺14と第2折り目F2と第4折り目F4とで区画されている。
【0031】
面部31bの面積と面部31cの面積と面部32aの面積と面部33aの面積とが同じであり、面部32bの面積と面部32cの面積と面部33bの面積と面部33cの面積とが同じである。面部31aの面積は、シート材1の面積の1/4である。面部31b、31c、32aおよび33aの面積は、面部31aの面積の1/2である。面部32b、32c、33bおよび33cの面積は、面部31aの面積の1/4である。
【0032】
面部31aの左側端部(X1方向側の端部)は第1折り目F1を介して面部32aの左側端部と連結され、面部31aの右側端部(X2方向側の端部)は第2折り目F2を介して面部33aの右側端部と連結されている。面部31aの上端部(Y1方向側の端部)は第3折り目F3を介して面部31bの上端部と連結され、面部31aの下端部(Y2方向側の端部)は第4折り目F4を介して面部31cの下端部と連結されている。面部32aの上端部は第3折り目F3を介して面部32bの上端部と連結され、面部32aの下端部は第4折り目F4を介して面部32cの下端部と連結されている。面部33aの上端部は第3折り目F3を介して面部33bの上端部と連結され、面部33aの下端部は第4折り目F4を介して面部33cの下端部と連結されている。面部31bの左側端部は第1折り目F1を介して面部32bの左側端部と連結され、面部31bの右側端部は第2折り目F2を介して面部33bの右側端部と連結されている。面部31cの左側端部は第1折り目F1を介して面部32cの左側端部と連結され、面部31cの右側端部は第2折り目F2を介して面部33cの右側端部と連結されている。
【0033】
そして、折り畳みシート3(
図5および
図6参照)の左上部分では、厚み方向(Z方向)において、面部32a、31a、31bおよび32bの順に積層されている。折り畳みシート3の左下部分では、厚み方向(Z方向)において、面部32a、31a、31cおよび32cの順に積層されている。折り畳みシート3の右上部分では、厚み方向(Z方向)において、面部31a、33a、33bおよび31bの順に積層されている。折り畳みシート3の右下部分では、厚み方向(Z方向)において、面部31a、33a、33cおよび31cの順に積層されている。
【0034】
-効果-
本実施形態では、上記のように、シート材1の左側部分を第1折り目F1に沿って折り曲げるとともに、シート材1の右側部分を第2折り目F2に沿って反対側に折り曲げるステップと、シート材2の上側部分を第3折り目F3に沿って折り曲げるとともに、シート材2の下側部分を第4折り目F4に沿って同じ側に折り曲げるステップとを備える。このように構成することによって、シート収容体100から取り出される際に展開されやすい折り畳みシート3を形成することができる。
【0035】
また、本実施形態では、辺11および12が取出口122に現れることによって、第3折り目F3と辺11との間が二重にされるとともに、第4折り目F4と辺12との間が二重にされることにより、その二重にされた部分が掴みやすくなるので、シート収容体100から取り出しやすい折り畳みシート3を形成することができる。
【0036】
また、本実施形態では、折り畳みシート3の辺11および12がヒンジ部124の回動軸の軸方向を向くことによって、蓋体123を開く動作と、蓋体123を開いた後に折り畳みシート3を取り出す動作とを、自然な流れで連続的に行わせることができる。すなわち、蓋体123を開く動作と、折り畳みシート3を取り出す動作との間に、収容体本体110の向きを変更する動作が挟まれにくくなっている。
【0037】
-他の実施形態-
なお、今回開示した実施形態は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0038】
たとえば、上記実施形態では、蓋部材120が樹脂で一体的に形成される例を示したが、これに限らず、蓋部材が柔軟性を有するフィルムで形成されていてもよい。この場合、蓋部材は、収容体本体の開口部の周囲における一部に剥離困難に接着され、収容体本体の開口部の周囲における一部以外の部分に剥離自在に接着されるようにしてもよい。
【0039】
また、上記実施形態では、折り畳みシート3の面部32aが下側に配置されるように、折り畳みシート3が収容体本体110に収容される例を示したが、これに限らず、折り畳みシート3の面部32aが上側に配置されるように、折り畳みシート3が収容体本体110に収容されるようにしてもよい。すなわち、辺11~14のうち辺13のみ(本発明における第1の辺~第4の辺のうち第3の辺のみ)が、収容体本体110の開口部(蓋部材120が設けられている場合には取出口122)に現れるように、折り畳みシート3が収容体本体110に収容されていてもよい。
【0040】
また、上記実施形態では、折り畳みシート3の辺11および12がヒンジ部124の回動軸の軸方向を向くように、折り畳みシート3が収容体本体110に収容される例を示したが、これに限らず、折り畳みシート3の辺11および12がヒンジ部124の回動軸の軸方向を向かないように、折り畳みシート3が収容体本体110に収容されるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、シート材が折り畳まれることによって形成される折り畳みシートの形成方法、および、その折り畳みシートの形成方法を用いて形成された折り畳みシートを収容するシート収容体に利用可能である。
【符号の説明】
【0042】
1、2 シート材
3 折り畳みシート
11 辺(第1の辺)
12 辺(第2の辺)
13 辺(第3の辺)
14 辺(第4の辺)
21 面部(第1面部)
22 面部(第2面部)
23 面部(第3面部)
100 シート収容体
110 収容体本体
120 蓋部材
121 ベース部
122 取出口
123 蓋体
124 ヒンジ部
F1 第1折り目
F2 第2折り目
F3 第3折り目
F4 第4折り目
P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、P8 点