(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】情報処理装置システム、情報処理装置システムの制御方法、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G07B 15/00 20110101AFI20241105BHJP
G06Q 50/40 20240101ALI20241105BHJP
【FI】
G07B15/00 C
G07B15/00 K
G06Q50/40
(21)【出願番号】P 2019120043
(22)【出願日】2019-06-27
【審査請求日】2022-06-13
【審判番号】
【審判請求日】2023-08-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】川田 純司
【合議体】
【審判長】山澤 宏
【審判官】北元 健太
【審判官】村松 貴士
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/074975(WO,A1)
【文献】特開平8-329292(JP,A)
【文献】中国実用新案第208985236(CN,U)
【文献】特開2013-257663(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107798307(CN,A)
【文献】国際公開第2017/146160(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B11/00-17/04
G07C 9/00- 9/38
G08B23/00-31/00
E05B49/00
G06Q10/00-10/30
G06Q30/00-30/08
G06Q50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の駅に設置され
た第1のカメラであって、
隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第1の領域を通過する第1の複数の人を同時に撮影する第1のカメラと、
第2の駅に設置され
た第2のカメラであって、
隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第2の領域を通過する第2の複数の人を同時に撮影する第2のカメラと、
第3の駅に設置され
た第3のカメラであって、
隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第3の領域を通過する第3の複数の人を同時に撮影する第3のカメラと、
前記第1のカメラによって
同時に撮影された前記第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、前記第2のカメラによって
同時に撮影された前記第2の複数の人のそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、前記第1の複数の人の中で前記第1の領域と前記第2の領域の両方を通過した人を特定し、特定した人の口座の残高から、前記第1の駅で乗車して前記第2の駅で降車したときに支払うべき料金を要求するコンピュータとを有し、
前記コンピュータは、前記第1のカメラによって
同時に撮影された前記第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、前記第3のカメラによって
同時に撮影された前記第3の複数の人のそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、前記第1の複数の人の中で前記第1の領域と前記第3の領域の両方を通過した人を特定し、特定した人の口座の残高から、前記第1の駅で乗車して前記第3の駅で降車したときに支払うべき料金を要求することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記コンピュータは、前記第1のカメラによって
同時に撮影された前記第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、前記事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、前記第1の領域を通過する前記第1の複数の人を特定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記コンピュータは、前記第2のカメラによって
同時に撮影された前記第2の複数の人のそれぞれの顔の情報と、前記事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、前記第2の領域を通過する前記第2の複数の人を特定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記コンピュータは、前記第1の複数の人の中で前記第1の領域と前記第2の領域の両方を通過した人を特定し、前記コンピュータによって特定した人の口座の残高から、入場を示す情報と前記第1の駅を示す情報、出場を示す情報と前記第2の駅を示す情報に基づいて、前記第1の駅で乗車して前記第2の駅で降車したときに支払うべき料金を減算するよう要求することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
人ごとに残高を記憶するメモリをさらに有し、
前記コンピュータによって減算するよう要求した料金が、前記コンピュータによって特定した人のために前記メモリに記憶された残高より多い場合に、所定の通知先にコンピュータが通知することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記所定の通知先は、前記コンピュータによって特定した人のために登録されたメールアドレスであることを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第1のカメラは、前記第1の領域を前記第1の駅のホームに向かうための方向に通過する前記第1の複数の人を同時に撮影し、
前記第2のカメラは、前記第2の領域を前記第2の駅のホームに向かうために通過するための方向とは逆の方向に通過する前記第2の複数の人を同時に撮影し、
前記第3のカメラは、前記第3の領域を前記第3の駅のホームに向かうために通過するための方向とは逆の方向に通過する前記第3の複数の人を同時に撮影することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記第1の領域は、双方向に通行可能な領域であ
り、
前記第1の領域を前記第1の駅のホームに向かうための方向とは逆の方向に通過する第4の複数の人を同時に撮影する第4のカメラと、
前記第2の領域を前記第2の駅のホームに向かうための方向に通過する第5の複数の人を同時に撮影する第5のカメラと、
前記第3の領域を前記第3の駅のホームに向かうための方向に通過する第6の複数の人を同時に撮影する第6のカメラをさらに有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記第1の領域は、隣り合う2つのパーティション間を少なくとも4人が同時に通過可能な領域であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第1の領域を通過する第1の複数の人を第1の駅に設置された第1のカメラで同時に撮影し、
隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第2の領域を通過する第2の複数の人を第2の駅に設置された第2のカメラで同時に撮影し、
隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第3の領域を通過する第3の複数の人を第3の駅に設置された第3のカメラで同時に撮影し、
前記第1のカメラによって
同時に撮影された前記第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、前記第2のカメラによって
同時に撮影された前記第2の複数の人のそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、前記第1の複数の人の中で前記第1の領域と前記第2の領域の両方を通過した人を、コンピュータが特定し、特定した人の口座の残高から、前記第1の駅で乗車して前記第2の駅で降車したときに支払うべき料金を前記コンピュータが要求し、
前記第1のカメラによって
同時に撮影された前記第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、前記第3のカメラによって
同時に撮影された前記第3の複数の人のそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、前記第1の複数の人の中で前記第1の領域と前記第3の領域の両方を通過した人を前記コンピュータが特定し、特定した人の口座の残高から、前記第1の駅で乗車して前記第3の駅で降車したときに支払うべき料金を前記コンピュータが要求することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項11】
第1の駅に設置された第1のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第1の領域を通過する第1の複数の人
を同時に撮影する第1のカメラで
同時に撮影された前記第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、
第2の駅に設置された第2のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第2の領域を通過する第2の複数の人
を同時に撮影する第2のカメラで
同時に撮影された前記第2の複数の人のそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、前記第1の複数の人の中で前記第1の領域と前記第2の領域の両方を通過した人を特定し、特定した人の口座の残高から、前記第1の駅で乗車して前記第2の駅で降車したときに支払うべき料金を要求するコンピュータを有し、
前記コンピュータは、前記第1のカメラによって
同時に撮影された前記第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、
第3の駅に設置された第3のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第3の領域を通過する第3の複数の人
を同時に撮影する第3のカメラで
同時に撮影された人ごとのそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、前記第1の複数の人の中で前記第1の領域と前記第3の領域の両方を通過した人を特定し、特定した人の口座の残高から、前記第1の駅で乗車して前記第3の駅で降車したときに支払うべき料金を要求することを特徴とする情報処理装置。
【請求項12】
第1の駅に設置された第1のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第1の領域を通過する第1の複数の人
を同時に撮影する第1のカメラで
同時に撮影された前記第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、
第2の駅に設置された第2のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第2の領域を通過する第2の複数の人
を同時に撮影する第2のカメラで
同時に撮影された前記第2の複数の人のそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、前記第1の複数の人の中で前記第1の領域と前記第2の領域の両方を通過した人を、コンピュータが特定し、特定した人の口座の残高から、前記第1の駅で乗車して前記第2の駅で降車したときに支払うべき料金を前記コンピュータが要求し、
前記第1のカメラによって
同時に撮影された前記第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、
第3の駅に設置された第3のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第3の領域を通過する第3の複数の人
を同時に撮影する第3のカメラで
同時に撮影された人ごとのそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、前記第1の複数の人の中で前記第1の領域と前記第3の領域の両方を通過した人を前記コンピュータが特定し、特定した人の口座の残高から、前記第1の駅で乗車して前記第3の駅で降車したときに支払うべき料金を前記コンピュータが要求することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項13】
請求項10に記載された制御方法を実行するための、コンピュータによって読取可能なプログラム。
【請求項14】
請求項12に記載された制御方法を実行するための、コンピュータによって読取可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置システム、情報処理装置システムの制御方法、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
人がカードや腕時計を読み取り部に近づけることで料金の支払いをするシステムがある。
【0003】
例えば、駅の改札で、予めチャージしておいたカードを改札の読み取り部に近づけることで、改札のゲートを開くシステムがある。
【0004】
特許文献1には、撮影した顔画像データと、予め登録した顔画像データとが一致したら、ゲートを開けるシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、改札が情報を読み取れる範囲は狭いため、人は情報を読み取らせるために注意深く、カードや腕時計をかざさなければならない。
【0007】
また、ゲートがあると、通行できるエリアが狭くなり、一度に通過できる人数が減ってしまい、ゲートを通るための人の行列ができやすくなってしまう。
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明は、第1の駅に設置された第1のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第1の領域を通過する第1の複数の人を同時に撮影する第1のカメラで同時に撮影し、第2の駅に設置された第2のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第2の領域を通過する第2の複数の人を同時に撮影する第2の駅に設置された第2のカメラで同時に撮影し、第3の駅に設置された第3のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第3の領域を通過する第3の複数の人を同時に撮影する第3のカメラで同時に撮影し、第1のカメラによって同時に撮影された第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、第2のカメラによって同時に撮影された第2の複数の人のそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、第1の複数の人の中で第1の領域と第2の領域の両方を通過した人を特定し、特定した人の口座の残高から、第1の駅で乗車して第2の駅で降車したときに支払うべき料金を要求し、第1のカメラによって同時に撮影された第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、第3のカメラによって同時に撮影された第3の複数の人のそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、第1の複数の人の中で第1の領域と第3の領域の両方を通過した人を特定し、特定した人の口座の残高から、第1の駅で乗車して第3の駅で降車したときに支払うべき料金を要求する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、第1の駅に設置された第1のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第1の領域を通過する第1の複数の人を同時に撮影する第1のカメラと、第2の駅に設置された第2のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第2の領域を通過する第2の複数の人を同時に撮影する第2のカメラと、第3の駅に設置された第3のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第3の領域を通過する第3の複数の人を同時に撮影する第3のカメラと、前記第1のカメラによって同時に撮影された前記第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、前記第2のカメラによって同時に撮影された前記第2の複数の人のそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、前記第1の複数の人の中で前記第1の領域と前記第2の領域の両方を通過した人を特定し、特定した人の口座の残高から、前記第1の駅で乗車して前記第2の駅で降車したときに支払うべき料金を要求するコンピュータとを有し、前記コンピュータは、前記第1のカメラによって同時に撮影された前記第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、前記第3のカメラによって同時に撮影された前記第3の複数の人のそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、前記第1の複数の人の中で前記第1の領域と前記第3の領域の両方を通過した人を特定し、特定した人の口座の残高から、前記第1の駅で乗車して前記第3の駅で降車したときに支払うべき料金を要求することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、第1の駅に設置された第1のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第1の領域を通過する第1の複数の人を同時に撮影する第1のカメラで同時に撮影し、第2の駅に設置された第2のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第2の領域を通過する第2の複数の人を同時に撮影する第2の駅に設置された第2のカメラで同時に撮影し、第3の駅に設置された第3のカメラであって、隣り合う2つのパーティション間を複数の人が同時に通過可能な第3の領域を通過する第3の複数の人を同時に撮影する第3のカメラで同時に撮影し、第1のカメラによって同時に撮影された第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、第2のカメラによって同時に撮影された第2の複数の人のそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、第1の複数の人の中で第1の領域と第2の領域の両方を通過した人を特定し、特定した人の口座の残高から、第1の駅で乗車して第2の駅で降車したときに支払うべき料金を要求し、第1のカメラによって同時に撮影された第1の複数の人のそれぞれの顔の情報と、第3のカメラによって同時に撮影された第3の複数の人のそれぞれの顔の情報と、事前に登録された人ごとの顔の情報に基づいて、第1の複数の人の中で第1の領域と第3の領域の両方を通過した人を特定し、特定した人の口座の残高から、第1の駅で乗車して第3の駅で降車したときに支払うべき料金を要求することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施形態に係るシステムの構成を示す図である。
【
図2】本実施形態に係るネットワークカメラの構成を示す図である。
【
図3】本実施形態に係る料金決定サーバの構成を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る支払いサーバの構成を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る処理を示すフローチャートである。
【
図7】本実施形態に係る処理を示すフローチャートである。
【
図8】本実施形態に係る処理を示すフローチャートである。
【
図9】本実施形態に係る処理を示すフローチャートである。
【
図10】本実施形態に係る処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
【0013】
(実施例1)
図1は、本実施形態のシステムの構成図を示す。
【0014】
本実施例におけるシステムは、駅101、駅102、駅103を含む複数の駅と、料金決定サーバと、支払いサーバ105を含む。そして、駅101内のネットワークカメラと、駅102内のネットワークカメラと、駅103内のネットワークカメラと、料金決定サーバと、支払いサーバ105とがネットワークを介して接続されている。なお、本実施例では、3つの駅を例に説明するが、駅の数は2以上の数であれば3つに限られない。
【0015】
駅101、駅102、駅103は、それぞれ電車が停まる駅であり、ユーザが電車に乗り降りする。
【0016】
料金決定サーバは、予め決められたルールに基づいて、ユーザが支払うべき料金を決定するサーバである。ユーザが駅101で電車に乗って駅102で降りた場合の料金や、ユーザが駅101で電車に乗って、駅103で降りた場合の料金を決定する。そして、料金決定サーバ104は、決定した料金を、ユーザ情報とともに支払いサーバに送信し、料金を請求する。
【0017】
支払いサーバ105は、請求された料金を、ユーザ情報に基づいて特定されたユーザの口座から引き落とす。
【0018】
図2は、各駅に設けられたネットワークカメラ200の構成を示すブロック図である。
【0019】
CPU201は、ネットワークカメラ200を統括的に制御する。
【0020】
ROM202は、コンピュータによって読取可能なメモリであり、CPU201によって読み出されるプログラムを記憶する。
【0021】
RAM203は、CPU201の作業領域として機能する。
【0022】
メモリ204は、撮像部205によって撮影された画像を記憶する。
【0023】
撮像部205は、レンズを有し、予め決められた範囲の動画を撮像する。なお、撮像部205は、画像を撮影可能であってもよい。
【0024】
ネットワークI/F(インタフェース)206は、ネットワークに接続され、ネットワークとの通信を制御する。
【0025】
図3は、料金決定サーバ104の構成を示すブロック図である。
【0026】
CPU301は、料金決定サーバ104を統括的に制御する。
【0027】
ROM302は、CPU301によって読み出されるプログラムを記憶する。
【0028】
RAM303は、CPU301の作業領域として機能する。
【0029】
メモリ304は、乗車駅と降車駅とに基づいてユーザが支払うべき料金を決めるためのデータベースを記憶する。例えば、駅101で電車に乗った人が駅102で降りたときにその人が支払うべき料金や、駅101で電車に乗った人が駅103で降りたときにその人が支払うべき料金をデータベースとして記憶する。
【0030】
操作部305は、マウスや、キーボードを有し、ユーザから操作を受け付ける。
【0031】
表示部306は、操作画面や、各種情報を表示する。
【0032】
ネットワークI/F307は、ネットワークに接続され、ネットワークとの通信を制御する。
【0033】
図4は、支払いサーバ105の構成を示すブロック図である。
【0034】
CPU401は、支払いサーバ105を統括的に制御する。
【0035】
ROM402は、CPU401によって読み出されるプログラムを記憶する。
【0036】
RAM403は、CP401の作業領域として機能する。
【0037】
メモリ404は、ユーザごとに使用可能な残高を管理する。また、メモリ403には、ユーザを示す情報に関連付けて、そのユーザの残高と、そのユーザの住所や、メールアドレスが記憶されている。
【0038】
操作部405は、マウスや、キーボードを有し、ユーザから操作を受け付ける。
【0039】
表示部406は、操作画面や、各種情報を表示する。
【0040】
ネットワークI/F407は、ネットワークに接続され、ネットワークとの通信を制御する。
【0041】
以上のような構成で、カードや腕時計をかざすのにかかる時間をなくし、行列ができることを抑制するシステムを提供することを目的とする。
【0042】
従来の改札システムは、ゲートを有し、ユーザがカードを読取部にかざすことによって、料金の支払いを行っていた。
【0043】
図11は、従来の改札システムを上方向から見た図である。
【0044】
図11のゲート制御部1001と、ゲート制御部1003は、それぞれゲートを有し、ユーザによってカードが読取部にかざされ、料金が支払われたら、ゲート1005とゲート1006を開けるよう制御する。左の2列では、図でいう下から上方向にユーザが通行し、右に2列では、図でいう上から下方向にユーザが通行する。ユーザは、丸(例えば、ユーザ1002)で示される。
【0045】
読取部は3cm程度の狭い領域においてのみ、カードから情報を読み出し可能であるため、ユーザは、その3cm以内にカードを近づける必要がある。そのため、ユーザはカードを注意深く読取部に近づける必要がある。また、ユーザは、カードを読取部に読ませることに失敗した場合、ゲート1005、ゲート1006にはばまれ、立ち止まることになる。その結果、行列ができてしまう。
【0046】
本実施形態はこのような課題に鑑みてなされたものであり、カードや腕時計をかざすのにかかる時間をなくし、行列ができることを抑制するシステムを提供することを目的とする。
【0047】
図5は、本実施形態に係るシステムの一つの形態を説明する図である。
図5のようなシステムは、各駅に設けられる。
【0048】
図5のパーティション2001と、パーティション2008の間をユーザは通行可能である。
図5の丸(例えば、ユーザ2002)で示される。ユーザは、パーティション2001と、パーティション2008の間を図でいう上から下、または下から上へ移動する。ユーザは、電車に乗るためにホームに行くときに、パーティション2001と、パーティション2008の間を図でいう下から上に移動する。一方、ユーザは、電車から降りて駅を出るときに、パーティション2001と、パーティション2008の間を図でいう上から下に移動する。
【0049】
ネットワークカメラ2004は、パーティション2001と、パーティション2008の間を図でいう下から上に通行するユーザの顔を撮影するためのカメラである。ネットワークカメラ2005は、パーティション2001と、パーティション2008の間を図でいう上から下に通行する人の顔を撮影するためのカメラである。
【0050】
撮影領域2003は、ネットワークカメラ2004で撮影可能な領域を示す。この撮影領域2003の間を通行した人の顔が、ネットワークカメラ2004またはネットワークカメラ2005によって撮影される。
【0051】
ネットワークカメラ2004またはネットワークカメラ2005が撮影した画像内の複数の顔が撮影され、複数の顔を同時に認識する。複数の顔を同時に認識し、複数の顔のユーザを特定する技術としては、特開2017-46290のような技術を用いればよい。
【0052】
そして、例えば、駅1のネットワークカメラ2004で撮影されたユーザ1が、駅2のネットワークカメラ2005で撮影されていれば、料金Xをそのユーザ1に請求する。
【0053】
駅1のネットワークカメラ2004で撮影されたユーザ1が、駅3のネットワークカメラ2005で撮影されていれば、料金Yをユーザ1に請求する。
【0054】
このようなシステムを実現するために、駅101のネットワークカメラ2004(第1の撮影手段)は、まず、撮影領域2003を撮影する。そして、撮影した顔情報と、ユーザが駅101の撮影領域2003を通過した目的が乗車であることを示す情報と、駅101を示す情報(駅101の名称)を料金決定サーバ104に送信する。
【0055】
その後、駅102のネットワークカメラ2005(第2の撮影手段)は、撮影領域2003を撮影する。そして、撮影した顔情報と、駅102を示す情報(駅102の名称)と、ユーザが駅102の撮影領域2003を通過した目的が降車であることを示す情報とを料金決定サーバ104に送信する。
【0056】
料金決定サーバ104は、送信されてきた情報をもとに、その駅102で降車したユーザが支払うべき料金を特定する。そして、料金決定サーバ104は、特定した料金と、ユーザ情報とをサーバ105に送信する。
【0057】
支払いサーバ105は、送信されたユーザ情報によって示されるユーザの残高情報から、そのユーザが支払うべき料金を減算して記憶する。
【0058】
なお、支払うべき料金を減算すると、残高が0を下回るときときには、CPU301は、所定の通知先(例えば、そのユーザのために登録されたメールアドレス)に、残高が不足していることを示すメッセージと、不足分の料金とを通知する。
【0059】
このようなシステムを利用するために、ユーザは、まず事前にユーザ情報と支払いサーバ内の口座を関連付ける登録を行う。
【0060】
図6のフローチャートは、ユーザ情報を事前登録するためのフローチャートである。
【0061】
ユーザは、駅101~103のいずれかの窓口に行き、ユーザ情報の登録を窓口の係員に申請する。まず、ユーザは、申請書に、ユーザの識別情報と、ユーザの口座番号を記載し、窓口の係員に提出する。
【0062】
窓口の係員は、窓口のPC(Personal Computer)のキーボードを使って、ユーザの識別情報を入力する。S601で、PCは、入力されたユーザの識別情報をPC内の記憶部に記憶する。ユーザ識別情報は、ユーザを一意に識別できる情報を用いる。例えば、マイナンバーである。
【0063】
また、窓口の係員は、窓口に備え付けられたカメラを使ってユーザの顔を撮影し、顔情報をPCに入力する。S602で、PCは、入力された顔情報をS601で記憶したユーザ識別情報に対応付けて記憶する。
【0064】
そして、窓口の係員は、そのユーザの口座の番号をPCに入力する。S603で、PCは、入力されたユーザの口座番号をS601で登録したユーザ識別情報に対応付けて記憶する。
【0065】
窓口の係員から登録指示を受け付けると、S604で、PCは、S601~S603で記憶した情報と、登録依頼を料金決定サーバ104に送信する。
【0066】
料金決定サーバ104のCPU301は、ユーザ識別情報と、ユーザの顔情報と、ユーザの口座番号とを関連付けてメモリ304に登録する。以下の表1は、関連付けられた情報の例である。以降、このテーブルをユーザ情報テーブルと呼ぶ。
【0067】
【0068】
なお、ユーザの顔情報は、窓口での撮影によって得られた顔情報をデジタルデータで記憶したものである。
【0069】
また、ユーザは、事前に支払いサーバ105に口座を作成しておき、支払いサーバ105が、料金決定サーバ104から支払いの請求を受信したときに、そのユーザの口座番号の残高から、請求された料金を減算できるようにしておく。作成された口座の情報には、ユーザの情報や、口座番号、残高が含まれ、これらの情報は支払いサーバ105のメモリ404に記憶される。残高は、事前にユーザがお金を振り込んでおくことで増える。
【0070】
図7のフローチャートは、駅101のネットワークカメラ2004の処理を示す図である。
図7のフローチャートの各処理は、駅101のネットワークカメラ2004のCPU201が、ROM202に記憶されたプログラムをRAM203に読み出して実行することによって実現される。なお、同様のネットワークカメラ2004が、駅102と駅103にも設けられている。
【0071】
S701で、CPU201は、撮像部205を制御し、撮影領域2003の画像を撮影する。このとき、撮像部205は、同時に複数の人の顔を撮影することが可能であり、撮影によって複数の人の顔が含まれる画像データが生成される。
【0072】
S702で、CPU201は、撮像部205によって撮像された画像を解析し、人の顔が検出されたか否かを判定する。人の顔が検出されていない場合、CPU201はS701に処理を進める。一方、人の顔が検出された場合、CPU201はS703に処理を進める。
【0073】
S703で、CPU201は、撮像部205によって撮像された画像内の人の顔情報を抽出する。複数の人の顔が含まれる場合、CPU201は、複数の人のそれぞれの顔情報を抽出する。
【0074】
S704で、CPU201は、S703で抽出された顔情報と、入場を示す情報と、ネットワークカメラ2004が設置された駅を示す情報を料金決定サーバ104に送信する。なお、S703で複数の人の顔情報を抽出した場合、S704で、CPU201は、複数の人の顔情報と、入場を示す情報と、ネットワークカメラ2004が設置された駅を示す情報を料金決定サーバ104に送信する。なお、駅を示す情報は、ネットワークカメラ2004を設置する際に、その駅の名称をネットワークカメラのメモリ204に登録するようにすればよい。駅の名称の登録は、ネットワークカメラ2004にネットワークで接続されたPCから行えばよい。また、入場を示す情報を送信するか、出場を示す情報を送信するかも、ネットワークカメラ2004を設置する際にネットワークカメラのメモリ204に登録するようにすればよい。ネットワークカメラ2004は駅の乗り場に入場するユーザを撮影する位置と角度で設けられたカメラなので、ネットワークカメラ2004の設置時には、ネットワークカメラ2004のメモリ204に入場を示す情報を登録しておけばよい。入場を示す情報の登録は、ネットワークカメラ2004にネットワークで接続されたPCから行えばよい。
【0075】
S704の処理を終えると、CPU201は、S701に処理を進める。
【0076】
図8のフローチャートは、駅101のネットワークカメラ2005の処理を示す図である。
図8のフローチャートの各処理は、駅101のネットワークカメラ2005のCPU201が、ROM202に記憶されたプログラムをRAM203に読み出して実行することによって実現される。なお、同様のネットワークカメラ2005が、駅102と駅103にも設けられている。
【0077】
S801で、CPU201は、撮像部205を制御し、撮影領域2003の画像を撮影する。このとき、撮像部205は、同時に複数の人の顔を撮影することが可能であり、撮影によって複数の人の顔が含まれる画像データが生成される。
【0078】
S802で、CPU201は、撮像部205によって撮像された画像を解析し、人の顔が検出されたか否かを判定する。人の顔が検出されていない場合、CPU201はS801に処理を進める。一方、人の顔が検出された場合、CPU201はS803に処理を進める。
【0079】
S803で、CPU201は、撮像部205によって撮像された画像内の人の顔情報を抽出する。複数の人の顔が含まれる場合、CPU201は、複数の人のそれぞれの顔情報を抽出する。
【0080】
S804で、CPU201は、S803で抽出された顔情報と、出場を示す情報と、ネットワークカメラ2005が設置された駅を示す情報を料金決定サーバ104に送信する。なお、S803で複数の人の顔情報を抽出した場合、S804で、CPU201は、複数の人の顔情報と、出場を示す情報と、ネットワークカメラ2005が設置された駅を示す情報を料金決定サーバ104に送信する。なお、駅を示す情報は、ネットワークカメラ2005を設置する際に、その駅の名称をネットワークカメラのメモリ204に登録するようにすればよい。駅の名称の登録は、ネットワークカメラ2005にネットワークで接続されたPCから行えばよい。また、入場を示す情報を送信するか、出場を示す情報を送信するかも、ネットワークカメラ2005を設置する際にネットワークカメラのメモリ204に登録するようにすればよい。ネットワークカメラ2005は駅の乗り場から出場するユーザを撮影する位置と角度で設けられたカメラなので、ネットワークカメラ2005の設置時には、ネットワークカメラ2005のメモリ204に出場を示す情報を登録しておけばよい。出場を示す情報の登録は、ネットワークカメラ2005にネットワークで接続されたPCから行えばよい。
【0081】
S804の処理を終えると、CPU201は、S801に処理を進める。
【0082】
図9のフローチャートは、料金決定サーバ104の処理を示す図である。
図9のフローチャートの各処理は、料金決定サーバ104のCPU301が、ROM302に記憶されたプログラムをRAM303に読み出して実行することによって実現される。
【0083】
S901で、CPU301は、ネットワークを介して顔情報と入場を示す情報と駅名を示す情報を受信したか否かを判定する。顔情報と入場を示す情報と駅名を示す情報を受信したと判定した場合、CPU301はS902に処理を進め、顔情報と入場を示す情報と駅名を示す情報を受信していないと判定した場合、CPU301はS904に処理を進める。
【0084】
S902で、CPU301は、受信した顔情報を、事前に登録されたユーザ情報テーブル(表1)から検索し、駅の乗り場に入場したユーザを特定する。複数の人の顔情報が含まれる場合、S902で、CPU301は、複数の人の顔情報からそれぞれの人を特定する。
【0085】
S903で、CPU301は、受信した駅名を示す情報を、S902で特定したユーザの入場情報としてメモリ304内のユーザ情報テーブルに記憶する。例えば、ユーザAとユーザBが駅101の乗り場に同時に入場した場合、CPU301は、ユーザ情報テーブルのユーザAとユーザBの乗車駅の欄に「駅101」を記憶する。
【0086】
【0087】
S904で、CPU301は、ネットワークを介して顔情報と出場を示す情報と駅名を示す情報を受信したか否かを判定する。顔情報と出場を示す情報と駅名を示す情報を受信したと判定した場合、CPU301はS905に処理を進め、顔情報と出場を示す情報と駅名を示す情報を受信していないと判定した場合、CPU301はS901に処理を進め
る。
【0088】
S905で、CPU301は、受信した顔情報を、事前に登録されたユーザ情報テーブル(表1)から検索し、駅の乗り場から出場したユーザを特定する。複数の人の顔情報が含まれる場合、S905で、CPU301は、複数の人の顔情報からそれぞれの人を特定する。
【0089】
S906で、CPU301は、受信した駅名を示す情報を、S905で特定したユーザの出場情報としてメモリ304のユーザ情報テーブルに記憶する。例えば、ユーザAが駅101から駅102まで電車で移動し、駅102の乗り場から出場した場合、CPU301は、ユーザ情報テーブルのユーザAの降車駅の欄に「駅102」を記憶する。
【0090】
【0091】
S907で、CPU301は、S903で記憶した駅名と、S906で記憶した駅名を示す情報と、メモリ304に記憶された料金テーブルに基づいて、S905で特定したユーザが支払うべき料金を特定する。ユーザAの場合、駅101で乗車して駅102で降車しているので、料金として500円を特定する。S904で、複数の人の顔情報が含まれる場合、S907で、CPU301は、複数の人のそれぞれが支払うべき料金を特定する。以下は、料金テーブルの例である。
【0092】
【0093】
S908で、CPU301は、支払い要求と、S905で特定したユーザを示す情報と、そのユーザの口座番号と、S906で特定した料金を、支払いサーバ105にネットワークを介して送信する。S907で、複数の人の顔情報が含まれる場合、S908で、CPU301は、複数の人のそれぞれが支払うべき料金を請求する。
【0094】
図10のフローチャートは、支払いサーバ105の処理を示す図である。
図10のフローチャートの各処理は、支払いサーバ105のCPU401が、ROM402に記憶されたプログラムをRAM403に読み出して実行することによって実現される。
【0095】
S1001で、CPU401は、ネットワークを介して支払い要求と、ユーザを示す情報と、支払うべき料金を受信する。
【0096】
S1002で、CPU401は、受信したユーザの口座番号で特定される口座の残高と、支払うべき料金を比較し、残高が足りている否かを判定する。残高が足りていると判定した場合に、CPU401はS1003に処理を進め、残高が足りていないと判定した場合に、CPU401はS1004に処理を進める。S1001で複数の人のそれぞれが支払うべき料金の請求を受信した場合、CPU401は、それぞれの人の口座番号で特定される口座の残高と、それぞれの人が支払うべき料金を比較し、それぞれの口座の残高が足りているか否かを判定する。
【0097】
S1003で、CPU401は、受信したユーザの口座番号で特定される口座の残高から、支払うべき料金を減算してメモリ404に記憶する。S1001で複数の人のそれぞれが支払うべき料金の請求を受信した場合、CPU401は、それぞれの人の口座番号で特定される口座の残高から、それぞれの人が支払うべき料金を減算してメモリ404にお記憶する。
【0098】
S1004で、CPU401は、受信したユーザを示す情報で特定されるユーザのメールアドレスをメモリ404に記憶された情報から特定し、そのメールアドレスに残高不足であることを示すメッセージを記載して送信する。S1001で複数の人のそれぞれが支払うべき料金の請求を受信した場合、CPU401は、それぞれの人のために予め登録されたメールアドレスに残高不足であることを示すメッセージと、それぞれの人の不足分の料金を送信する。
【0099】
以上のようなシステムによって、以下のような効果が得られる。ゲート制御部1003やゲート制御部1004、ゲート1005、ゲート1006等の通行の妨げになるものを極力除くことができるため、カードや腕時計をかざすのにかかる時間をなくし、行列ができることを抑制するシステムを提供することができる。
【0100】
<その他の実施形態>
ネットワークカメラ2004と、ネットワークカメラ2005は、それぞれ、1台ずつ設置されている例を説明したが、それぞれ複数設置されていてもよい。
【0101】
その際に、複数のネットワークカメラ2004で撮影された情報が複数回送信されることになるが、料金決定サーバ104は、入場を示す情報が複数回送信されてきた場合に、2回目以降の入場を示す情報を無視すればよい。また、複数のネットワークカメラ2005で撮影された情報が複数回送信されることになるが、料金決定サーバ104は、出場を示す情報が複数回送信されてきた場合に、2回目以降の出場を示す情報を無視すればよい。
【0102】
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0103】
401 CPU
405 操作部
406 RAM