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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】遠隔見守りシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20240101AFI20241105BHJP
   A61G 7/043 20060101ALI20241105BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20241105BHJP
【FI】
G06Q50/22
A61G7/043
A61B5/00 102C
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020187157
(22)【出願日】2020-11-10
(65)【公開番号】P2022076666
(43)【公開日】2022-05-20
【審査請求日】2023-05-02
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390039985
【氏名又は名称】パラマウントベッド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004026
【氏名又は名称】弁理士法人iX
(72)【発明者】
【氏名】武富 卓三
(72)【発明者】
【氏名】下川 真人
(72)【発明者】
【氏名】西浦 想太
(72)【発明者】
【氏名】小林 宥華
【審査官】成瀬 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-101565(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 50/22
G16H 10/00-80/00
A61G 7/043
A61B 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッド装置に取り付けられ、前記ベッド装置を利用するベッド利用者の生体情報を取得するセンサーと、
前記センサーから前記生体情報を受信し、前記生体情報に基づく通知を出力するサーバーと、
前記通知を受信して表示するモバイル端末と、
を備え、
前記サーバーが予め設定された通知のみを出力するか、又は、前記モバイル端末が予め設定された通知のみを表示し、
前記モバイル端末は、予め登録された第三者の位置情報を表示可能であり、
前記センサーは、前記生体情報に基づいて、前記ベッド利用者が前記ベッド装置上にいるか否かを判定し、
前記サーバーは、前記ベッド利用者が前記ベッド装置上にいると判定された場合に、前記ベッド利用者が前記ベッド装置上にいないことが推奨される第1時間帯か否かを判定し、前記第1時間帯であるとき前記ベッド利用者が前記ベッド装置上にいると前記モバイル端末に通知し、
前記サーバーは、前記ベッド利用者が前記ベッド装置上にいないと判定された場合に、前記ベッド利用者が前記ベッド装置上にいることが推奨される第2時間帯か否かを判定し、前記第2時間帯であるとき前記ベッド利用者が前記ベッド装置上にいないと前記モバイル端末に通知する遠隔見守りシステム。
【請求項2】
前記サーバーは予め設定された時間帯にのみ前記通知を出力するか、又は、前記モバイル端末は前記予め設定された時間帯にのみ前記通知を表示する請求項1に記載の遠隔見守りシステム。
【請求項3】
前記サーバーは、前記モバイル端末の利用者の属性によって、出力する通知と通知する時間帯を自動で設定する、請求項1または2に記載の遠隔見守りシステム。
【請求項4】
前記モバイル端末に入力された情報に応じて、前記ベッド装置の操作部の発光部が点灯又は点滅する請求項1~3のいずれか1つに記載の遠隔見守りシステム。
【請求項5】
前記センサーは、前記ベッド装置に関するベッド情報も取得し、
前記通知は、前記生体情報及び前記ベッド情報に基づく請求項1~4のいずれか1つに記載の遠隔見守りシステム。
【請求項6】
前記サーバーは、前記ベッド情報に応じて、前記ベッド装置を制御する指令を前記ベッド装置に出力する請求項5に記載の遠隔見守りシステム。
【請求項7】
前記ベッド装置は、
フレームと、
前記フレーム上に設けられたボトムと、
前記フレームの高さ及び前記ボトムの角度を制御可能なアクチュエーターと、
前記フレームに取り付けられたキャスターと、
前記フレームに取り付けられ、開閉可能なサイドレールと、
を有し、
前記ベッド情報は、前記フレームの高さ、前記ボトムの角度、前記キャスターのロック状態、及び、前記サイドレールのロック状態からなる群より選択された1種類以上の情報を含む請求項5に記載の遠隔見守りシステム。
【請求項8】
前記ベッド装置上に配置されたマットレスをさらに備え、
前記ベッド装置は、
フレームと、
前記フレーム上に設けられたボトムと、
を有し、
前記センサーは、前記ボトムと前記マットレスとの間に配置された請求項1~6のいずれか1つに記載の遠隔見守りシステム。
【請求項9】
前記モバイル端末の利用者による対応が可能であることを取得した場合、前記モバイル端末は、前記モバイル端末から前記ベッド装置までの経路及び交通手段を表示可能であり、
前記生体情報は、前記ベッド利用者の心拍数、呼吸数及び体動を含む請求項1~8のいずれか1つに記載の遠隔見守りシステム。
【請求項10】
前記モバイル端末によって前記ベッド装置を操作可能な請求項1~のいずれか1つに記載の遠隔見守りシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施形態は、遠隔見守りシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、少子高齢化及び核家族化の進行により、高齢者がその子供と別居するケースが増えている。また、同居する場合であっても、子供は自宅から離れた職場に勤務しており、日中は高齢者のみで在宅するケースが増えている。このような場合に、少ない負担で高齢者等の要支援者を適切にケアできるシステムが要望されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-129396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態の目的は、少ない負担で要支援者を適切にケアできる遠隔見守りシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る遠隔見守りシステムは、ベッド装置に取り付けられ、前記ベッド装置を利用するベッド利用者の生体情報を取得するセンサーと、前記センサーから前記生体情報を受信し、前記生体情報に基づく通知を出力するサーバーと、前記通知を受信して表示するモバイル端末と、を備える。前記遠隔見守りシステムは、前記サーバーが予め設定された通知のみを出力するか、又は、前記モバイル端末が予め設定された通知のみを表示する。
【0006】
実施形態に係る遠隔見守りアプリケーションは、サーバーと通信可能なモバイル端末にインストールされ、前記サーバーからベッド利用者の生体情報に基づく通知を受け取り、予め設定された前記通知を前記モバイル端末に表示させる。
【発明の効果】
【0007】
実施形態によれば、少ない負担で要支援者を適切にケアできる遠隔見守りシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る遠隔見守りシステムを示す図である。
図2】実施形態において使用するベッド装置を示す斜視図である。
図3】(a)~(c)は、実施形態において使用するベッド装置を示す図であり、(a)は低床水平状態を示し、(b)は高床背上げ状態を示し、(c)は傾斜状態を示す。
図4】危険状態の通知におけるセンサーの動作を示すフローチャートである。
図5】危険状態の通知におけるサーバーの動作を示すフローチャートである。
図6】危険状態の通知における端末利用者の行動を示すフローチャートである。
図7】(a)~(d)は、本実施形態に係る遠隔見守りアプリケーションがモバイル端末に表示する画面を示す画面図である。
図8】モバイル端末の設定画面を示す画面図である。
図9】離床・在床の通知におけるセンサーの動作を示すフローチャートである。
図10】離床・在床の通知におけるサーバーの動作を示すフローチャートである。
図11】離床・在床の通知における同居の端末利用者の行動を示すフローチャートである。
図12】端末利用者がベッド利用者の様子を見に行く場合の行動を示すフローチャートである。
図13】離床・在床の通知における別居の端末利用者の行動を示すフローチャートである。
図14】端末利用者がベッド利用者に電話をかける場合の行動を示すフローチャートである。
図15】(a)~(d)は、本実施形態に係る遠隔見守りアプリケーションがモバイル端末に表示する画面を示す画面図である。
図16】心拍数・呼吸数の変化の通知におけるセンサーの動作を示すフローチャートである。
図17】端末利用者がベッド利用者の様子を見に行く場合の行動を示すフローチャートである。
図18】端末利用者がベッド利用者に電話をかける場合の行動を示すフローチャートである。
図19】(a)~(d)は、本実施形態に係る遠隔見守りアプリケーションが提供する健康管理レポートを示す画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る遠隔見守りシステムを示す図である。
図2は、本実施形態において使用するベッド装置を示す斜視図である。
図3(a)~(c)は、実施形態において使用するベッド装置を示す図であり、(a)は低床水平状態を示し、(b)は高床背上げ状態を示し、(c)は傾斜状態を示す。
【0010】
図1に示すように、本実施形態に係る遠隔見守りシステム1においては、センサー11、ルーター12、サーバー13、及び、モバイル端末14が設けられている。モバイル端末14には、本実施形態に係る遠隔見守りアプリケーション15がインストールされている。
【0011】
また、遠隔見守りシステム1においては、非接触型の体温計及びカメラが設けられていてもよい。体温計及びカメラは、センサー11の近傍に配置され、センサー11に対して信号の入出力が可能である。さらに、遠隔見守りシステム1においては、見守りロボット及びロボットが設けられていてもよい。見守りロボットにはマイク及びスピーカーが設けられており、音声によって対応する。ロボットには、可動部分が設けられており、移動及び所定の動作が可能である。見守りロボット及びロボットは、センサー11の近傍に配置され、センサー11によって制御可能である。
【0012】
センサー11は、ベッド装置20に取り付けられて使用される。図2に示すように、ベッド装置20は、例えば、介護環境下(医療環境下を含む)において、介護ベッドとして利用することができる。ベッド装置20は、介護ベッドには限られず、一般床用のベッドやICU(Intensive Care Unit:集中治療室)用のベッドであってもよい。
【0013】
図2において、矢印Hは、ベッド装置20にベッド利用者が寝る際に頭側Hとなる向きを示す。矢印Fは、ベッド装置20にベッド利用者が寝る際に足側Fとなる向きを示す。矢印Rは、ベッド装置20にベッド利用者が仰向けで寝る際に右手側Rとなる向きを示す。矢印Lは、ベッド装置20にベッド利用者が仰向けで寝る際に左手側Lとなる向きを示す。頭側H及び足側Fを総称して「長手方向」ともいう。右手側R及び左手側Lを総称して「短手方向」ともいう。長手方向及び短手方向はいずれも水平方向又は水平方向に近い方向である。長手方向と短手方向は互いに直交する。
【0014】
図2及び図3(a)~(c)に示すように、ベッド装置20においては、フレーム21、フレーム21上に設けられたボトム22、フレーム21の高さ及び角度、並びに、ボトム22の角度を制御するアクチュエーター23、アクチュエーター23を制御する制御部24、フレーム21に取り付けられたサイドレール25、並びに、フレーム21の下部に回転可能に取り付けられたキャスター26が設けられている。ボトム22は、例えば、背ボトム22a、腰ボトム22b、膝ボトム22c、及び、足ボトム22dを含む。ボトム22上にはマットレス30が載置され、マットレス30上にベッド利用者(図示せず)が乗る。マットレス30は、ウレタンマットレスでもエアマットレスでもよい。エアマットレスは、数個のエアセルをベッド長手方向に並置したギャッチベッド用エアマットレスを含む。ベッド利用者は、例えば、介護を受ける被介護者であるか、被介護者ではないものの日常生活に支援を必要とする要支援者であり、例えば、高齢者である。
【0015】
サイドレール25は、フレーム21の右側Rにおいて長手方向に延びる辺のうち、頭側Hに配置される頭側右サイドレール25hrと、足側Fに配置される足側右サイドレール25frと、フレーム21の左側Lにおいて長手方向に延びる辺のうち、頭側Hに配置される頭側左サイドレール25hlと、足側Fに配置される足側左サイドレール25flと、を含む。頭側右サイドレール25hr、足側右サイドレール25fr、頭側左サイドレール25hl、足側左サイドレール25flを総称してサイドレール25ともいう。各サイドレール25には、ロックユニット27が設けられている。サイドレール25は、フレーム21に常に連結されている場合と、フレーム21に対して着脱可能である場合がある。
【0016】
サイドレール25がフレーム21に常に連結されている場合、サイドレール25には、サイドレール25を下げた状態、すなわち、サイドレール25の大部分がフレーム21の下側にある格納状態と、サイドレール25を上げた状態、すなわち、サイドレール25の大部分がフレーム21の上側にある使用状態の少なくとも2つの状態がある。
【0017】
サイドレール25が格納状態である場合、ロックユニット27はアンロック状態である。サイドレール25を上げて格納状態から使用状態にした場合、ロックユニット27は自動でロック状態になり、サイドレール25はフレーム21の上側にある状態で保持される。使用状態から格納状態にする場合は、ロックユニット27のロックを解除し、アンロック状態にしてから、サイドレール25を下げて格納状態にする。
【0018】
サイドレール25がフレーム21に着脱可能である場合、サイドレール25には、サイドレール25がフレーム21から外され、別の場所に保管されている格納状態と、サイドレール25がフレーム21に取り付けられた使用状態の少なくとも2つの状態がある。サイドレール25にはロックユニット27が設けられていてもよく、設けられていなくてもよい。
【0019】
ロックユニット27が設けられている場合で、サイドレール25が格納状態である場合、ロックユニット27はアンロック状態である。サイドレール25をフレーム21に取り付けた場合、ロックユニット27は自動でロック状態になってもよいし、手動でロック状態にしてもよい。サイドレール25は折りたたみ可能であってもよい。
【0020】
ベッド装置20には、フレーム21の頭側Hにヘッドボード28hが設けられていてもよく、足側Fにフットボード28fが設けられていてもよい。また、ベッド装置20には、例えばフレーム21の角部に、ポールホルダー29が設けられていてもよい。ポールホルダー29には、必要に応じてポール40を取り付けることができる。ベッド利用者の体調によっては、ポール40として、点滴棒(IVポール)を取り付けてもよく、又は、酸素ボンベや他の医療機器を保持するポールを取り付けてもよい。
【0021】
制御部24は、サイドレール25のロックユニット27のアンロック状態とロック状態とを切り替えることができる。また、制御部24は、キャスター26が回転可能なアンロック状態と、回転が阻止されたロック状態と、を切り替えることができる。更に、制御部24は、フレーム21の高さ及び角度に関する情報、ボトム22の角度に関する情報、サイドレール25の有無、使用状態、格納状態に関する情報、ロックユニット27のロック状態に関する情報、キャスター26のロック状態に関する情報、ヘッドボード28h及びフットボード28fの取り付けの有無及びロック状態に関する情報、並びに、エアマットレスのエアセルの内圧に関する情報からなる群より選択された1種類以上の情報、例えば、全ての情報を、有線又は無線にて出力することができる。
【0022】
さらに、 制御部24は、ベッド装置20の周辺にある備品の情報を、有線又は無線により出力することができる。備品の情報とは、例えば、排泄検知センサーの情報や、徘徊検知センサーの情報である。また、制御部24は、備え付けの家電から得られる情報、例えば、電気ポットの使用状況や、空調、テレビ、ラジオ、パソコンといった機器のオン/オフに関する情報や使用状況に関する情報を、有線又は無線にて出力することができる。さらに、制御部24は、環境に関する情報、例えば、ベッド装置20が備え付けられた室内の温度、湿度、照度、においに関する情報を、有線又は無線にて出力することができる。
【0023】
制御部24はベッド装置20に接続された操作部(手元スイッチ)によって操作されてもよいし、モバイル端末14によって操作されてもよい。操作部は発光部を備えていてもよい。発光部は制御部からの制御に応じて、点灯や点滅、消灯することができる。また操作部は液晶画面を備えていてもよい。液晶画面は、制御部24が有線又は無線にて出力した前述の情報を表示してもよいし、モバイル端末14から入力された情報を表示してもよい。
【0024】
図3(a)は、フレーム21が低い位置にあり、ボトム22が全て水平である低床水平状態を示している。この状態は、例えば、ベッド利用者が睡眠する場合に適している。サイドレール25がある場合は、サイドレール25が使用状態であり、かつ、ロックユニット27がロック状態であることが望ましい。
【0025】
図3(b)は、フレーム21が高い位置にあり、背ボトム22a、膝ボトム22c、足ボトム22dが傾斜した高床背上げ状態を示している。この状態は、例えば、ベッド利用者がベッド装置20上で覚醒している場合に適している。
【0026】
図3(c)は、フレーム21が傾斜し、背ボトム22a、膝ボトム22c、足ボトム22dが傾斜した傾斜状態を示している。この状態は、ベッド利用者が座った姿勢に近くなるため、読書や食事、会話等の活動を行う場合に適している。
【0027】
この他にも、フレーム21を高くしてボトム22を水平にすれば、介護者がベッド利用者を介護する場合に適した状態となる。また、フレーム21を高くして背ボトム22aを傾斜させれば、ベッド利用者がベッドサイドに立ち上がる場合に適した状態となる。
【0028】
センサー11の形状はシート状である。センサー11は、背ボトム22aとマットレス30との間に配置されている。センサー11には、圧力測定部11a及び制御回路11bが設けられている。圧力測定部11aは、マットレス30を介して、圧力を測定する。制御回路11bは、圧力測定部11aが測定した圧力の時間変化を記録し、解析する。
【0029】
これにより、制御回路11bは、マットレス30を介して、ベッド利用者の心拍数、呼吸数及び体動を検出することができ、ベッド利用者が睡眠状態にあるか、覚醒状態にあるかを判定することができる。また、制御回路11bは、圧力測定部11aが測定した荷重の時間変化を記録し、解析することにより、ベッド利用者がベッド装置20上に居るか(在床しているか)、ベッド装置20から離れているか(離床しているか)を判定することができる。
【0030】
なお、圧力測定部11aには複数のユニットが設けられており、ユニット毎に圧力を検出できてもよい。これにより、ベッド装置20上におけるベッド利用者の位置がわかる。例えば、圧力測定部11aに2つのユニットを設け、ベッド装置20の短手方向に配列した場合、ベッド利用者がベッド装置20上の右側に寄って寝ている、ということがわかる。また、センサー11はアクチュエーター23に設けられてもよい。この場合は、センサー11の圧力測定部11aはアクチュエーター23に掛かる荷重を測定する。センサー11は、アクチュエーター23に掛かる荷重から、ベッド利用者の体重を測定することができる。センサー11はロードセルであってもよい。ロードセルは、例えばフレーム21の4つのコーナー部に設けられる。この場合は、ロードセルにより、使用者の体重を測定することができる。マットレス30がエアマットレスである場合は、エアマットレスに内蔵されたエアセルの内圧から、荷重を測定することができる。
【0031】
また、制御回路11bには通信ユニットが設けられており、計測したベッド利用者の心拍数、呼吸数及び体動に関する生体情報、並びに、ベッド利用者が睡眠状態にあるか覚醒状態にあるかの判定結果に関する情報を、無線又は有線にて出力する。制御回路11bは、例えば、無線LAN、例えば、Wi-Fi(登録商標)によって情報を出力する。また、制御回路11bは、ベッド装置20の制御部24からベッド装置20に関するベッド情報を取得し、生体情報及びベッド情報に基づいて、各種の判断を行う。判断の具体例については、後述する。そして、この判断結果も出力する。
【0032】
センサー11とルーター12は、同じ建物内、例えば、同じ室内に配置されている。センサー11とルーター12とは、例えば、Wi-Fi(登録商標)によって通信可能である。ルーター12は、例えばインターネット等の通信ネットワークにアクセス可能である。
【0033】
サーバー13は、例えば、クラウド上に構築されている。ルーター12とサーバー13とは、インターネット等の通信ネットワークによって通信可能である。サーバー13は、ルーター12から送信された情報に基づいて後述する処理を行い、必要に応じて、インターネット等の通信ネットワークを介してモバイル端末14と通信する。
【0034】
モバイル端末14は、例えば、スマートフォンである。なお、モバイル端末は、タブレット又はノートパソコン等であってもよいし、専用の受信機であってもよい。上述のごとく、モバイル端末14には、遠隔見守りアプリケーション15がインストールされている。モバイル端末14の利用者(以下、「端末利用者」という)は、ベッド利用者を見守り、必要に応じて介護する人であり、例えば、ベッド利用者の家族である。端末利用者は、ベッド利用者と同居していてもよく、別居していてもよい。別居の場合は、近居でもよく遠居でもよい。なお、近居とは、必要に応じてベッド利用者の住居を訪問できる場所に居住していることをいい、遠居とは、ベッド利用者の住居への訪問が困難な場所に居住していることをいう。
【0035】
遠隔見守りアプリケーション15は、モバイル端末14の画面に、端末利用者が入力するメッセージの選択肢を表示すると共に、任意の選択肢の入力ボタンを設定することができる。メッセージの選択肢は、例えば、「通知を見ました」、「キャスターをロックしてください」、「今から行きます」、「私は行けないので、行ける方に訪問をお願いしました」などである。このメッセージは、ベッド装置20の操作部の液晶画面に表示され、ベッド利用者が視認することができる。また、制御部24は、ベッド装置20の液晶画面に、上述の端末利用者が入力したメッセージの他に、例えば、「(娘さんが)通知を見ました」、「キャスターをロックします」、「キャスターをロックしました」、「ヘルパーさんが訪問します」、「お隣の方が訪問します」などのメッセージを表示してもよい。
【0036】
サーバー13は、ベッド情報に応じて、ベッド装置20を制御する指令を制御部24に出力可能であってもよい。また、端末利用者は、モバイル端末14により、ベッド装置20を操作可能であってもよい。これにより、端末利用者は、IoT(Internet of Things)により通知先から遠隔でベッド装置20を動作させることができる。制御部24がサーバー13又は端末利用者の指令に基づいて、ベッド装置20のキャスター26をロックしたり、フレーム21を下げたり、サイドレール25を上げたり、ボトム22が動作する際には、ベッド装置20の液晶画面に「今から動作します」等の予告メッセージを表示してから、動かしてもよい。
【0037】
次に、本実施形態に係る遠隔見守りシステム及び遠隔見守りアプリケーションの動作について説明する。
本実施形態に係る遠隔見守りシステム及び遠隔見守りアプリケーションは、ベッド利用者に関する情報を、端末利用者に対して通知する。ベッド利用者に関する情報は、上述のセンサー11から取得した生体情報、ベッド装置20から取得したベッド情報、並びに、体温計及びカメラ等の機器から取得したその他の情報を含む。端末利用者に対する通知としては、種々の通知が考えられるが、以下の説明では、ベッド利用者が危険状態にあることの通知、ベッド利用者が離床又は在床していることの通知、並びに、ベッド利用者の心拍数及び呼吸数が変化したことの通知を例に挙げて説明する。但し、他の種類の通知であってもよい。
【0038】
先ず、危険状態の通知について説明する。
図4は、危険状態の通知におけるセンサーの動作を示すフローチャートである。
図5は、危険状態の通知におけるサーバーの動作を示すフローチャートである。
図6は、危険状態の通知における端末利用者の行動を示すフローチャートである。
図7(a)~(d)は、本実施形態に係る遠隔見守りアプリケーションがモバイル端末に表示する画面を示す画面図である。
なお、図7(a)~(d)に示す画面図においては、表示のみの領域は破線で囲み、表示と共にタッチによる操作が可能な領域は実線で囲んでいる。後述する他の画面図においても、同様である。
【0039】
先ず、センサー11の制御回路11bの動作について説明する。
先ず、図4のステップS101に示すように、センサー11の制御回路11bは、ベッド装置20の制御部24から、ベッド装置20に関するベッド情報を取得する。例えば、制御回路11bは、フレーム21の高さ及び角度、各ボトム22の角度、各サイドレール25が格納状態であるか使用状態であるか、ロックユニット27のロック状態、並びに、キャスター26のロック状態に関する情報を、制御部24から取得する。
【0040】
次に、ステップS102に示すように、制御回路11bは、ベッド利用者の生体情報に基づいて、離在床判定を行う。具体的には、制御回路11bは、圧力測定部11aの測定結果に基づいて、ベッド利用者の心拍数、呼吸数又は体動を検出したときは、ベッド利用者がベッド装置20上にいる、すなわち、在床していると判断し、心拍数、呼吸数及び体動を検出できなかったときは、ベッド利用者がベッド装置20上にいない、すなわち、離床していると判断する。
【0041】
次に、ステップS103に示すように、制御回路11bは、ステップS101及びS102の結果に基づいて、ベッド装置20が危険な状態でベッド利用者がベッド装置20上にいるか否かを判断する。ベッド装置20が危険な状態とは、例えば、フレーム21が高すぎる場合、サイドレール25が格納状態である場合、サイドレール25が使用状態であってロックユニット27がアンロック状態である場合、キャスター26がアンロック状態である場合等である。そして、ベッド装置20が危険な状態でないか、ベッド利用者が離床している場合は、「NO」と判定し、ステップS101~S103を繰り返す。一方、ベッド装置20が危険な状態であり、且つ、ベッド利用者が在床している場合は、「YES」と判定し、ステップS104に進む。
【0042】
ステップS104において、制御回路11bはルーター12を介して、サーバー13に危険な状態であることを通知する。
【0043】
次に、ステップS105に示すように、制御回路11bは、ベッド装置20自体の機能により、危険状態を解消できるか否かを判断する。例えば、サイドレール25又はキャスター26を電気信号によってロックできるような場合は、危険状態を解消できると判断する。危険状態を解消できる場合は解消し、ステップS106に進み、問題が解決したことをサーバー13に通知する。
【0044】
ステップS105において、ベッド装置20自体の機能によっては危険状態を解消できないと判断した場合は、ステップS107に進み、ロボットを使えば危険状態を解消できるか否かを判断する。ロボットにより解消できる場合とは、例えば、ロボットによりサイドレール25又はキャスター26のロック機構に外力を加えて、ロックできるような場合である。危険状態を解消できる場合は解消し、ステップS108に進み、問題が解決したことをサーバー13に通知する。
【0045】
ロボットによっても危険状態を解消できなかった場合は、ステップS109に進み、端末利用者によって危険状態が解消され、危険状態解消点検がパスされたか否かを判断する。端末利用者の行動については、後述する。危険状態が解消された場合は、ステップS110に進み、問題が解決したことをサーバー13に通知する。
【0046】
端末利用者によっても危険状態が解消されていない場合は、ステップS111に進み、10分間経過したら、ステップS112に進み、10回通知していなければ、ステップS101に戻り、上述のステップを繰り返す。これにより、危険状態が解消されるまで、10分間おきに10回通知し、動作を終了する。なお、通知のインターバル時間は10分間には限定されず、通知回数の上限も10回には限定されない。これらは、端末利用者が設定することができる。
【0047】
次に、サーバー13の動作について説明する。
図5のステップS201に示すように、サーバー13は、センサー11の制御回路11bから通知を受け取ったら、ステップS202に進み、その情報をモバイル端末14に送信する。
【0048】
サーバー13が制御回路11bから受け取った通知をモバイル端末14に送信するか否かは、予め端末利用者が選択し、遠隔見守りアプリケーション15(以下、単に「アプリケーション15」ともいう)を介して設定することができる。
端末利用者が、その情報をモバイル端末14に送信する必要がある、と設定した場合は、サーバー13は、センサー11の制御回路11bから通知を受け取った後、ステップS202に進み、その情報をモバイル端末14に送信する。
端末利用者が、その情報をモバイル端末14に送信する必要がない、と設定した場合は、サーバー13は、センサー11の制御回路11bから通知を受け取っても、その情報をモバイル端末14に送信しない。又は、サーバー13がその情報をモバイル端末14に送信した後、モバイル端末14がその情報を自動的に廃棄する。
【0049】
その情報は、「危険状態である」ことのみならず、「危険状態が解消されたこと」でもよい。つまり、危険な状態であることの通知をモバイル端末14に送信するか否か、危険状態が解消されたことや、もともと危険状態でないことの通知をモバイル端末14に送信するか否かを、端末利用者が予め設定することができる。
【0050】
次に、遠隔見守りアプリケーション15の動作及び端末利用者の行動について説明する。
モバイル端末14は、サーバー13から危険状態である旨の通知を受信したら、アプリケーション15が、図7(a)に示す画面V1を表示することにより、その情報を端末利用者にプッシュ通知する。アプリケーション15は、プッシュ通知に際して、画面V1を表示すると共に、着信音及び振動を併用してもよい。
【0051】
図6のステップS301に示すように、端末利用者は、画面V1を認識したら、例えば、画面V1内の「OK」をタッチすることにより、プッシュ通知に気づいたことをモバイル端末14に入力する。なお、端末利用者によるモバイル端末14に対する入力は、画面の操作には限定されず、例えば、音声によって行ってもよい。以後の動作についても、同様である。
【0052】
これにより、アプリケーション15は、例えば、図7(b)に示す画面V2を表示して、端末利用者に、自分で対応可能か否かの判断を促す。図6のステップS302に示すように、端末利用者は、自分で対応可能か否かを判断し、可能であれば、画面V2内の「はい」をタッチする。このとき、アプリケーション15は、ルート検索アプリと連動して、端末利用者の現在位置からベッド装置20がある場所までの経路及び交通手段を表示してもよく、タクシー配車アプリと連動して、現在位置に最も近いタクシーを手配できるようにしてもよい。
【0053】
そして、ステップS303に示すように、端末利用者は、自分で危険状態を解消する。すなわち、ベッド利用者の住居を訪問し、ベッド装置20を操作することにより、危険状態を解消する。例えば、フレーム21が高すぎるのであればフレーム21を下げ、キャスター26がアンロック状態にあればロックをかける。サイドレール25が格納状態であれば使用状態にする。ロックユニット27がアンロック状態であればロックをかける。
【0054】
そして、ステップS304に示すように、端末利用者は、危険状態が解消されたことを点検した後、モバイル端末14に図7(c)に示す画面V3を表示させ、「はい」をタッチする。これにより、アプリケーション15に危険状態が解消されたことを入力する。サーバー13は、この情報を、ルーター12を介してセンサー11の制御回路11bに通知する。これにより、制御回路11bは、図4のステップS109において「YES」を選択し、ステップS110に進む。このようにして、一連の行動が終了する。一方、端末利用者が画面V3内の「いいえ」をタッチしたときは、アプリケーション15はベッド装置20の取扱説明書を表示するなどして、端末利用者を支援してもよい。
【0055】
一方、ステップS302において、端末利用者が自分で対応することが不可能だと判断した場合は、画面V2中の「いいえ」をタッチする。これは例えば、端末利用者が仕事中又は買物中等で、直ちにベッド装置20が置かれた場所に行かれないような場合である。
【0056】
このとき、アプリケーション15は、図7(d)に示す画面V4を表示し、端末利用者に、端末利用者以外に対応できそうな人がいるかどうか尋ねる。例えば、アプリケーション15は、予め登録された協力者のリストを表示する。このリストは電話、メール又はSNS等の通信アプリと連動しており、リスト上の名前をタッチすることにより、その人に連絡できるようになっていてもよい。また、協力者の位置情報を取得できれば、その位置情報を併せて表示してもよい。これにより、ベッド装置20の最も近くにいる協力者に、協力を要請することができる。協力者は有償か無償かを問わず、例えば、民間の訪問サービス業者の関係者でもよい。
【0057】
ステップS305に示すように、端末利用者は、画面V4を参照し、対応可能な人がいるかどうかを判断する。そして、対応可能な人がいる場合には、ステップS306に進み、その人に連絡をとって、危険状態の解消を依頼する。
【0058】
対応可能な人がいない場合は、画面V4中の「いいえ」をタッチし、ステップS307に進む。そして、サーバー13の最新情報を読み込み、危険状態が自動的に解消されたか否かを確認する。そして、危険状態が自動的に解消されていなければ、ステップS308に進み、経過観察を続ける。
【0059】
次に、ベッド利用者の離床・在床の通知について説明する。
図8は、モバイル端末の設定画面を示す画面図である。
図9は、離床・在床の通知におけるセンサーの動作を示すフローチャートである。
図10は、離床・在床の通知におけるサーバーの動作を示すフローチャートである。
図11は、離床・在床の通知における同居の端末利用者の行動を示すフローチャートである。
図12は、端末利用者がベッド利用者の様子を見に行く場合の行動を示すフローチャートである。
図13は、離床・在床の通知における別居の端末利用者の行動を示すフローチャートである。
図14は、端末利用者がベッド利用者に電話をかける場合の行動を示すフローチャートである。
図15(a)~(d)は、本実施形態に係る遠隔見守りアプリケーションがモバイル端末に表示する画面を示す画面図である。
【0060】
図8に示すように、端末利用者は、予め、モバイル端末14に表示された画面V5を操作して、通知に関する設定を行う。例えば、ベッド利用者がベッド装置20から出た時、及び、ベッド装置20に入った時に通知を受けるか否か、受ける場合の受付時間帯、離床の通知の受付時間帯、ベッド利用者の健康状態に関する週間の履歴が必要か否か、健康状態が変化した場合に通知を受ける条件、及び、ベッド利用者からの呼び出しを受け付けるか否か、等について、設定する。
【0061】
設定は 端末利用者がベッド利用者と同居しているか別居しているかによって異ならせてもよい。また、端末利用者がベッド利用者と別居していても、必要に応じてベッド利用者の住居を訪問できる場所に居住している(近居)か、ベッド利用者の住居への訪問が困難な場所に居住している(遠居)か、によって異ならせてもよい。この場合、アプリケーション15がモバイル端末14の位置情報から端末利用者の位置を推定し、近居か遠居かを自動で変更してもよい。つまり、端末利用者がベッド利用者の住宅を訪問できる場所から、ベッド利用者の住居への訪問が困難な場所に移動した場合、アプリケーション15が自動で設定を「近居」の設定から「遠居」の設定に変更してもよい。
【0062】
また、設定は、端末利用者とベッド利用者の関係によって異ならせてもよい。端末利用者がベッド利用者の家族である場合、友人である場合、ケアマネージャーである場合、介護サービスを提供している事業者の介護者(介護福祉士や訪問介護員、ホームヘルパー)である場合などによって、それぞれ設定を異ならせてもよい。
【0063】
その端末利用者が、必要な通知のみを、希望する時間帯で、受け取ることができるように予め設定することが可能である。通知が必要な状態は、ベッド利用者が危険な状態や異常な状態のみならず、正常な状態も含まれる。ベッド利用者が正常な状態にあることの通知は、端末利用者がモバイル端末14を用いてサーバー13に問い合わせたときに送信されてもよく、予め設定された時刻に送信されてもよい。
【0064】
端末利用者が介護者である場合は、後述の通り、介護日時及び介護内容をサーバー13にアップロードすることができる。この場合は、その介護情報に基づいて、前回の介護の日時から一定日時経過後に通知が送信されていてもよい。例えば、介護が終了してから24時間を経過するまでは通知をしない、といった設定も可能である。また、介護者の位置情報に基づいて、通知をしない設定にすることもできる。例えば、介護者がまさに介護しているときは、通知はしない。また、端末利用者が自分の属性を選ぶことができ、その属性ごとに、通知する設定の初期値を予め定めていてもよい。なお、一旦初期値によって設定した後も、設定の内容は自由に変更することができる。
【0065】
一方で、危険な状態の場合は、設定の如何を問わず、通知した方がよい場合もある。このため、危険な状態を知らせる通知は、予め設定した希望する時間帯以外の時間帯であっても、強制的に通知されてもよい。その場合、モバイル端末14がプッシュ通知の際に音を鳴らさないように設定されていても、強制的に音を鳴らしてもよい。また、端末利用者がベッド利用者の傍にいる場合には、一時的に通知を無効にしてもよい。例えば、モバイル端末14の画面に、「訪問中」といったボタンを表示して、そのボタンを押すことにより、一時的に通知を無効にすることができてもよい。
【0066】
先ず、センサー11の制御回路11bの動作について説明する。
先ず、図9のステップS401に示すように、制御回路11bは、ベッド利用者の離在床判定を行う。判定の方法は、図4のステップS102で説明したとおりである。
次に、ステップS402に示すように、制御回路11bは、離在床判定の結果を、ルーター12を介してサーバー13に通知する。
以後、ステップS401及びS402を繰り返す。
【0067】
サーバー13が制御回路11bから受け取った通知をモバイル端末14に送信するか否かは、予め端末利用者が選択し、設定することができる。
端末利用者が、その情報をモバイル端末14に送信する必要がある、と設定した場合は、サーバー13は、センサー11の制御回路11bから通知を受け取った後、ステップS202に進み、その情報をモバイル端末14に送信する。
端末利用者が、その情報をモバイル端末14に送信する必要がない、と設定した場合は、サーバー13は、センサー11の制御回路11bから通知を受け取っても、その情報をモバイル端末14に送信しない。又は、サーバー13がその情報をモバイル端末14に送信した後、モバイル端末14がその情報を自動的に廃棄する。
【0068】
次に、サーバー13の動作について説明する。
図10のステップS501に示すように、サーバー13がセンサー11から離在床判定の結果を受信したら、ステップS502に進み、ベッド利用者がベッド装置20上にいる場合はステップS503に進み、いない場合はステップS504に進む。
【0069】
ベッド利用者がベッド装置20上にいる場合は、ステップS503において、ベッド利用者がベッド装置20上にいてもよい時間か否かを判断する。ベッド装置20上にいてもよい時間とは、例えば、夜間を含む時間帯である。ベッド利用者の状況によっては、昼夜逆転現象を防止するために、昼間の一定時間帯、例えば、10時から16時までの時間帯は、離床していることが推奨される。この場合、ベッド装置20上にいてもよい時間帯とは、16時から翌日の10時までの時間帯である。ベッド装置20上にいてもよい時間である場合は、ステップS501に戻る。ベッド装置20上にいてもよい時間ではない場合、例えば、離床が推奨される10時から16時までの時間帯である場合は、ステップS505に進み、モバイル端末14に対して、ベッド利用者が在床していることを通知する。なお、サーバー13が、ベッド利用者がベッド装置20上にいてもよい時間か否かを判断するための時間情報(時刻情報)は、サーバー13自体から取得してもよいし、モバイル端末14から取得してもよいし、インターネット回線を用いて時刻供給サービス等にアクセスして取得してもよいし、他の手段によって取得してもよい。
【0070】
サーバー13がモバイル端末14にベッド利用者が在床していることを通知するか否かは、予め端末利用者が選択し、設定することができる。
端末利用者が、ベッド利用者が在床していることをモバイル端末14に通知する必要がある、と設定した場合は、サーバー13がセンサー11から離在床判定の結果を受信したら、ステップS505に進み、モバイル端末14に通知する。
端末利用者が、ベッド利用者が在床していることをモバイル端末14に通知する必要がない、と設定した場合は、サーバー13がセンサー11から離在床判定の結果を受信しても、モバイル端末14に離在床判定の結果を通知しない。又は、サーバー13がモバイル端末14に離在床判定の結果を通知した後、モバイル端末14がその離在床判定の結果を自動的に廃棄する。
【0071】
ベッド利用者がベッド装置20上にいない場合は、ステップS504において、ベッド利用者がベッド装置20上にいなくてもよい時間か否かを判断する。ベッド装置20上にいなくてもよい時間とは、例えば、昼間を含む時間帯である。通常、ベッド利用者は、朝に起床して夜に就寝することが推奨されるため、例えば、朝の5時から夜の23時までは、ベッド装置20上にいなくてもよい時間帯である。ベッド装置20上にいなくてもよい時間である場合は、ステップS501に戻る。ベッド装置20上にいなくてもよい時間ではない場合、例えば、在床が推奨される23時から翌日の5時までの時間帯である場合は、ステップS506に進み、モバイル端末14に対して、ベッド利用者が離床していることを通知する。なお、サーバー13が、ベッド利用者がベッド装置20上にいなくてもよい時間か否かを判断するための時間情報(時刻情報)は、サーバー13自体から取得してもよいし、モバイル端末14から取得してもよいし、インターネット回線を用いて時刻供給サービス等にアクセスして取得してもよいし、他の手段によって取得してもよい。
【0072】
サーバー13がモバイル端末14にベッド利用者が離床していることを通知するか否かは、予め端末利用者が選択し、設定することができる。
端末利用者が、ベッド利用者が離床していることをモバイル端末14に通知する必要がある、と設定した場合は、サーバー13がセンサー11から離在床判定の結果を受信したら、ステップS50に進み、モバイル端末14に通知する。
端末利用者が、ベッド利用者が離床していることをモバイル端末14に通知する必要がない、と設定した場合は、サーバー13がセンサー11から離在床判定の結果を受信しても、モバイル端末14に離在床判定の結果を通知しない。又は、サーバー13がモバイル端末14に離在床判定の結果を通知した後、モバイル端末14がその離在床判定の結果を自動的に廃棄する。
【0073】
次に、遠隔見守りアプリケーション15の動作及び端末利用者の行動について説明する。
先ず、端末利用者がベッド利用者と同居している場合について説明する。
モバイル端末14は、サーバー13から、ベッド利用者が在床又は離床している旨の通知を受信したら、アプリケーション15が、図15(a)に示す画面V6を表示することにより、その情報を端末利用者にプッシュ通知する。以下、ベッド利用者が在床が推奨される時間帯に離床している場合を例に挙げて説明するが、離床が推奨される時間帯に在床している場合も同様である。
【0074】
図11のステップS601に示すように、端末利用者は、画面V6を認識したら、画面V6内の「OK」をタッチすることにより、プッシュ通知に気づいたことをモバイル端末14に入力する。
【0075】
これにより、アプリケーション15は、例えば、図15(b)に示す画面V7を表示して、端末利用者に、自分で対応可能か否かの判断を促す。図11のステップS602に示すように、端末利用者は、自分で対応可能か否かを判断し、可能であれば、画面V7内の「はい」をタッチする。
【0076】
次に、図11のステップS603に示すように、端末利用者はベッド利用者の様子を見に行く。端末利用者がベッド利用者と同居していれば、これは容易である。但し、同居であっても、端末利用者が仕事等の事情で外出していれば、すぐに帰宅する必要がある。この場合、アプリケーション15は、タクシー配車アプリと連動して、現在位置に最も近いタクシーを手配できるようにしてもよい。また、アプリケーション15は、ベッド利用者の位置情報を取得できる場合には、位置情報を併せて表示してもよい。これにより、ベッド利用者が離床していても自宅内にいるのであれば、危険は少なく、端末利用者がわざわざ様子を見に行かなくてもよいという判断も可能となる。
【0077】
アプリケーション15は、図15(c)に示すような画面V8を表示し、端末利用者がベッド利用者に会えたかどうかを確認する。そして、図12のステップS611に示すように、端末利用者がベッド利用者に会えた場合は、ベッド利用者の状況を確認し、行動は終了する。
【0078】
一方、会えなかった場合は、図12のステップS612に示すように、ベッド利用者の位置がわかるかどうかを判断する。この場合も、アプリケーション15がベッド利用者の位置情報を利用できれば、それを表示して端末利用者を支援することができる。ベッド利用者がどこにいるのかがわかれば、必要に応じて様子を見に行き、行動を終了する。わからない場合は、ステップS613に示すように、端末利用者はベッド利用者を探しに行く。
【0079】
一方、図11のステップS602において、端末利用者が自分で対応することが不可能だと判断した場合は、図15(b)に示す画面V7内の「いいえ」をタッチする。例えば、端末利用者が外出していて、直ちには帰宅できないような場合である。
【0080】
このとき、アプリケーション15は、図15(d)に示す画面V9を表示し、端末利用者に、端末利用者以外に対応できそうな人がいるかどうか尋ねる。例えば、アプリケーション15は、予め登録された協力者のリストを表示する。このリストは通信アプリと連動しており、リスト上の名前をタッチすることにより、その人に連絡できるようになっていてもよい。また、協力者の位置情報を取得できれば、その位置情報も併せて表示してもよい。これにより、自宅の最も近くにいる協力者に、協力を要請することができる。協力者は有償か無償かを問わず、民間の訪問サービス業者の関係者でもよい。
【0081】
ステップS604に示すように、端末利用者は画面V9を参照し、対応可能な人がいるかどうかを判断する。そして、対応可能な人がいる場合には、ステップS605に進み、その人に連絡をとって、ベッド利用者の確認を依頼する。
【0082】
対応可能な人がいない場合は、ステップS606に示すように、誰かが対応してくれたかどうかを確認する。そして、誰も対応してくれていなければ、ステップS607に進み、経過観察を続ける。
【0083】
次に、端末利用者がベッド利用者と別居している場合について説明する。この場合は、端末利用者はベッド利用者に会いに行けず、電話で連絡をとるものとする。
図13に示すように、別居の端末利用者の行動は、図11に示す同居の端末利用者の行動と比較して、ステップS602及びS603の代わりに、ステップS621及びS622を実行する点が異なっている。
【0084】
図13のステップS601において、端末利用者が、ベッド利用者が離床している旨の通知に気づき、そのことをモバイル端末14に入力した場合は、アプリケーション15は、通話機能を起動させて、ベッド利用者の電話番号を表示してもよい。これにより、端末利用者はベッド利用者に電話をかけることができる。そして、ステップS621に示すように、端末利用者はベッド利用者に電話がつながるか否かを判断し、つながる場合には、ステップS622に示すように、端末利用者はベッド利用者に電話をかける。図14のステップS631に示すように、電話がつながった場合は、ベッド利用者の状況を確認して、行動を終了する。
【0085】
一方、電話がつながらなかった場合は、ステップS632に示すように、ベッド利用者の位置がわかるかどうかを判断する。この場合も、ベッド利用者の位置情報があれば、それを利用することができる。また、ベッド利用者が食事を摂るテーブルの付近や、トイレ又は浴室に人感センサーやカメラを設置してもよい。これにより、離床したベッド利用者の居場所を知ることができる。ベッド利用者がどこにいるのかがわかれば、端末利用者は行動を終了する。または、端末利用者はベッド利用者の自宅の設備を遠隔で操作してもよい。例えば、ベッド利用者がいる場所の照明を明るくしてもよい。また、自宅の玄関の鍵をロックすることで、徘徊を防止してもよい。
【0086】
一方、ベッド利用者の居場所がわからない場合は、ステップS633に示すように、経過観察とする。なお、アプリケーション15は、ロボットやドローンを使って、ベッド利用者の自宅の周辺を探せるようになっていてもよく、自宅の内外に設置したカメラの映像を遠隔操作で確認できるようになっていてもよい。
【0087】
ベッド利用者に電話がつながらない場合は、ステップS621からステップS604に進み、上述の同居の場合と同様に、協力者に支援を求める。以後の行動は、同居の端末利用者と同様である。
【0088】
次に、ベッド利用者の心拍数・呼吸数の変化の通知について説明する。
図16は、心拍数・呼吸数の変化の通知におけるセンサーの動作を示すフローチャートである。
図17は、端末利用者がベッド利用者の様子を見に行く場合の行動を示すフローチャートである。
図18は、端末利用者がベッド利用者に電話をかける場合の行動を示すフローチャートである。
【0089】
先ず、センサー11の制御回路11bの動作について説明する。
図16のステップS701に示すように、センサー11がベッド使用者の心拍数、呼吸数及び体動を計測する。
【0090】
次に、ステップS702に示すように、心拍数が正常か否かを判断する。心拍数が正常でない場合は、ステップS703に進み、サーバー13に心拍数の異常を通知する。
【0091】
心拍数が正常である場合は、ステップS704に進み、呼吸数が正常であるか否かを判断する。呼吸数が正常でない場合は、ステップS705に進み、サーバー13に呼吸数の異常を通知する。
【0092】
心拍数も呼吸数も正常である場合は、ステップS701に戻り、ステップS701~S70の動作を所定の間隔で繰り返す。一方、ステップS703及びS705からは、ステップS706に進む。
【0093】
ステップS706においては、非接触の体温計により、ベッド利用者の体温を計測する。また、カメラによりベッド利用者の顔を観察する。カメラはセンサー11の制御回路11bに接続されており、普段のベッド利用者の顔を学習しておくことにより、顔色や表情の変化を検出する。そして、体温の計測結果及び顔の観察結果に基づいて、様子見でも大丈夫そうか否かを判断する。様子見でも大丈夫そうであれば、ステップS707に進み、問題が解決したことをサーバー13に通知する。
【0094】
様子見では大丈夫でないと判断した場合は、ステップS708に進み、見守りロボットによる解決を試みる。見守りロボットは、可動部分はなく、音声によってベッド利用者に対応する。例えば、見守りロボットは、ベッド利用者に呼びかけを行う。見守りロボットにより解決できた場合は、ステップS709に進み、問題が解決したことをサーバー13に通知する。
【0095】
見守りロボットにより問題が解決しなかった場合は、ステップS710に進み、ロボットによる解決を試みる。ロボットは可動部分を備え、例えば、ベッド利用者に水を持ってくることができる。ロボットにより解決できた場合は、ステップS711に進み、問題が解決したことをサーバー13に通知する。
【0096】
ロボットによっても問題が解決しなかった場合は、ステップS712に進み、10分間経過したら、ステップS713に進み、10回通知していなければ、ステップS701に戻り、上述のステップを繰り返す。これにより、問題が解決されるまで、10分間おきに10回通知し、動作を終了する。なお、通知のインターバル時間は10分間には限定されず、通知回数の上限も10回には限定されない。これらは、端末利用者が設定することができる。
【0097】
ステップS714に示すように、10回通知してもまだ解決されない場合は、ステップS715に示すように、制御回路11bは、かかりつけ医に自動で連絡する。
【0098】
サーバー13の動作は、図5において説明した動作と同様である。すなわち、サーバー13はセンサー11から通知を受け取ったら、モバイル端末14に通知する。サーバー13がモバイル端末14に通知するか否かは、予め端末利用者が選択し、設定することができる。端末利用者が、サーバー13がモバイル端末14に通知する必要がある、と設定した場合は、サーバー13がセンサー11から通知を受け取ったら、モバイル端末14に通知する。端末利用者が、サーバー13がモバイル端末14に通知する必要がない、と設定した場合は、サーバー13がセンサー11から通知を受け取っても、モバイル端末14に通知しない。又は、サーバー13がモバイル端末14に通知した後、モバイル端末14がその通知を自動的に廃棄する。
【0099】
アプリケーション15の動作及び端末利用者の行動は、図11及び図13に示す行動と同様である。すなわち、モバイル端末14がサーバー13から心拍数の異常又は呼吸数の異常を通知され、問題が解決されたことが通知されなければ、アプリケーション15はプッシュ通知を行う。端末利用者がプッシュ通知に気付いたら、端末利用者は、自分でベッド利用者の様子を見に行くか、電話で連絡をとることを試み、それが困難であれば、協力者に確認を依頼し、それも困難であれば、経過観察とする。但し、端末利用者が経過観察とした場合も、図16のステップS715に示すように、遠隔見守りシステム1は、所定のステップを経た後で、かかりつけ医に自動で連絡する。協力者は有償か無償かを問わず、民間の訪問サービス業者の関係者でもよい。
【0100】
端末利用者がベッド利用者の様子を見に行った場合は、図17のステップS721に示すように、ベッド利用者が大丈夫そうであるか否かを判断する。大丈夫そうと判断すれば、そこで行動は終了する。大丈夫そうでなければ、ステップS722に進み、病院に連れていくレベルであるか否かを判断する。病院に連れていくべきと判断した場合は、ステップS723に進み、病院に連れていく。病院に連れていくレベルでないと判断した場合は、ステップS724に進み、経過観察とする。
【0101】
端末利用者がベッド利用者に電話をかけた場合は、図18のステップS731に示すように、ベッド利用者が大丈夫そうであるか否かを判断する。大丈夫そうと判断すれば、そこで行動は終了する。大丈夫そうでなければ、ステップS732に進み、病院に行くレベルであるか否かを判断する。病院に行くべきと判断した場合は、ステップS733に進み、救急車又はタクシーを呼ぶ。病院に行くレベルでないと判断した場合は、ステップS734に進み、経過観察とする。
【0102】
なお、端末利用者が介護者であり、通知の有無にかかわらず、ベッド利用者の介護をしていた場合は、その訪問日や、介護を始めた時刻、介護を終えた時刻、その時間、介護内容を、サーバー13にアップロードすることができる。
【0103】
次に、健康管理レポートについて説明する。
図19(a)~(d)は、本実施形態に係る遠隔見守りアプリケーションが提供する健康管理レポートを示す画面図である。
図19(a)~(d)に示すように、アプリケーション15は、ベッド利用者に特に異常がなくても、ベッド利用者の健康状態を示すレポートを定期的に作成し、端末利用者に提供する。レポートには、例えば、ベッド利用者の睡眠状態、心拍数の変化、呼吸数の変化が含まれる。レポートを作成する間隔は、端末利用者が設定することができ、例えば、週ごと、又は、月ごととすることができる。
【0104】
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態に係る遠隔見守りシステム1によれば、サーバー13がベッド装置20からベッド情報を取得し、センサー11からベッド利用者の生体情報を取得し、両方の情報に基づいて、ベッド利用者の状態を判断することができる。これにより、人の手を介さなくても、精度の良い判断が可能となる。また、判断結果をモバイル端末14に通知することにより、端末利用者がベッド利用者から離れていても、情報を受け取ることができる。更に、センサー11又はサーバー13がある程度までの判断を行うことにより、モバイル端末14がプッシュ通知を行う頻度を減らし、ベッド利用者の安全を確保しつつ、端末利用者の負担を軽減することができる。この結果、少ない負担で要支援者を適切にケアすることができる。
【0105】
また、モバイル端末14に専用のアプリケーション15をインストールすることにより、端末利用者にとっての操作性及び視認性を向上させることができる。また、アプリケーション15が通信アプリ、位置情報アプリ、ルート検索アプリ、及び、タクシー配車アプリ等の他のアプリケーションと連動することにより、端末利用者の行動を支援することができる。
【0106】
さらに、ベッド利用者に異常が生じたときであっても、アプリケーション15が所定のフローチャートに沿って画面を順次表示し、端末利用者に判断を促すことにより、必ずしも介護の専門家ではない端末利用者を、適切な行動に誘導することができる。この場合、アプリケーション15はモバイル端末14に複数の選択肢を表示して、推奨する選択肢には「推奨」といった文言を併せて表示してもよい。
【0107】
なお、本実施形態においては、ベッド利用者と端末利用者が一対一である例を説明したが、これには限定されない。ベッド利用者と端末利用者は複数対一であってもよい。これは、例えば、両親それぞれの様子を一人の子供が見守るような場合である。また、ベッド利用者と端末利用者が一対複数であってもよい。これは、例えば、一人の親を複数の子供が見守るような場合である。さらに、ベッド利用者と端末利用者が複数対複数であってもよい。例えば、両親の様子を複数の子供が見守るような場合や、地域社会がその地域の複数の高齢者に対して支援ネットワークを形成するような場合である。
【0108】
また、本実施形態においては、ベッド装置20及びセンサー11をベッド利用者の自宅に設置する例を説明したが、これには限定されず、病院又は介護施設に設置してもよい。この場合は、端末利用者は、例えば、その病院に勤務する看護師又はその介護施設に勤務する介護士である。
【0109】
前述の実施形態は、本発明を具現化した例であり、本発明はこの実施形態には限定されない。例えば、前述の実施形態において、いくつかの構成要素又は工程を追加、削除又は変更したものも本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0110】
1:遠隔見守りシステム
11:センサー
11a:圧力測定部
11b:制御回路
12:ルーター
13:サーバー
14:モバイル端末
15:遠隔見守りアプリケーション
20:ベッド装置
21:フレーム
22:ボトム
22a:背ボトム
22b:腰ボトム
22c:膝ボトム
22d:足ボトム
23:アクチュエーター
24:制御部
25:サイドレール
25fl:足側左サイドレール
25fr:足側右サイドレール
25hl:頭側左サイドレール
25hr:頭側右サイドレール
26:キャスター
27:ロックユニット
28f:フットボード
28h:ヘッドボード
29:ポールホルダー
30:マットレス
40:ポール
V1~V9:画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19