(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】バックライトモジュールフレーム、バックライトモジュール、表示モジュール、および表示装置
(51)【国際特許分類】
G02F 1/13357 20060101AFI20241105BHJP
G02F 1/1333 20060101ALI20241105BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20241105BHJP
【FI】
G02F1/13357
G02F1/1333
G09F9/00 324
G09F9/00 350Z
(21)【出願番号】P 2020572418
(86)(22)【出願日】2019-09-18
(86)【国際出願番号】 CN2019106513
(87)【国際公開番号】W WO2020057568
(87)【国際公開日】2020-03-26
【審査請求日】2022-09-14
(31)【優先権主張番号】201811089461.5
(32)【優先日】2018-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】512116114
【氏名又は名称】北京京▲東▼方▲顯▼示技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING BOE DISPLAY TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.118 Jinghaiyilu,BDA,Beijing 100176,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】郭 俊杰
(72)【発明者】
【氏名】邵 喜斌
(72)【発明者】
【氏名】廖 燕平
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 志▲華▼
【審査官】植田 裕美子
(56)【参考文献】
【文献】特開平03-107889(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104235698(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0299913(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2007-0051990(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0099253(US,A1)
【文献】特開2006-201364(JP,A)
【文献】特開2011-047974(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2007-0076902(KR,A)
【文献】国際公開第2008/018232(WO,A1)
【文献】特開2007-304279(JP,A)
【文献】特開平08-211372(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/13357
G02F 1/1333
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中枠(110)と少なくとも1つの固定部材(120)とを含み、
前記中枠(110)は中空の枠体であり、前記中枠(110)の内側に表示パネル支持台(111)が配置され、
各前記固定部材(120)はいずれも前記中枠(110)に接続され、前記表示パネル支持台(111)と前記固定部材(120)と前記中枠(110)との間に、表示パネル収容溝が形成され、
前記固定部材(120)は、互いに接続された第1の固定部(121)および第2の固定部(122)を含み、前記固定部材(120)は、前記第1の固定部(121)を介して前記中枠(110)に接続され、前記固定部材(120)は、前記第2の固定部(122)を介して前記表示パネル支持台(111)とともに前記表示パネル収容溝を形成し、
前記第1の固定部(121)は、クランプ脚であり、前記クランプ脚は、前記中枠(110)にクランプされており、前記中枠(110)の少なくとも1つの枠辺の上端面には、クランプスロット(005)が設けられ、前記クランプ脚は、前記クランプスロット(005)内にクランプされ、
前記中枠(110)の上端面は、前記中枠(110)が前記第2の固定部(122)に接触する面であり、
前記クランプスロット(005)の頂部の幅(a)は、底部の幅(b)より小さく、
前記クランプ脚の頂部の幅(c)と底部の幅(d)はいずれも中部の幅(f)より小さく、
前記頂部は前記底部に対して前記上端面に近く、前記クランプスロット(005)の幅方向は、前記クランプスロット(005)が設けられた枠辺の延在方向に垂直であり、前記クランプ脚の幅方向は、前記クランプスロット(005)の幅方向に平行である、
バックライトモジュールフレーム。
【請求項2】
前記固定部材(120)は、2つの前記第1の固定部(121)を含み、2つの前記第1の固定部(121)は、間隔をおいて配置されている請求項1に記載のバックライトモジュールフレーム。
【請求項3】
前記第1の固定部(121)は、対向して配置された第1の固定ピース(1210)と第2の固定ピース(1211)とを含み、
前記第1の固定ピース(1210)と前記第2の固定ピース(1211)との間の距離は、第1の方向(A)に沿って最初に増加し、次いで減少し、前記第1の方向(A)は、第1の固定部(121)の第1の端(121A)から第2の端(121B)に向かう方向であり、前記第1の端(121A)は、前記第1の固定部(121)が前記第2の固定部(122)に接触する端であり、前記第2の端(121B)は、前記第2の固定部(122)の張出端である、
請求項1又は
2に記載のバックライトモジュールフレーム。
【請求項4】
前記第2の固定部(122)は板状構造であり、前記第2の固定部(122)と前記表示パネル支持台(111)は、平行に配置されている請求項1から
3のいずれか1項に記載のバックライトモジュールフレーム。
【請求項5】
前記表示パネル支持台(111)には接着構造(1110)が設けられ、前記接着構造(1110)は、前記表示パネル支持台(111)の前記第2の固定部(122)に向かう面に位置する請求項1から
4のいずれか1項に記載のバックライトモジュールフレーム。
【請求項6】
複数の前記固定部材(120)を含み、複数の前記固定部材(120)は、前記中枠(110)に周設されている請求項1から
5のいずれか1項に記載のバックライトモジュールフレーム。
【請求項7】
前記固定部材(120)は、射出成形材またはステンレス鋼製の金属材料からなる請求項1から
6のいずれか1項に記載のバックライトモジュールフレーム。
【請求項8】
請求項1から
7のいずれか1項に記載のバックライトモジュールフレームを含むバックライトモジュールであって、
バックプレート(140)、導光板(150)、光学フィルム(160)、および光源(170)をさらに含み、
前記光源(170)、前記導光板(150)、及び前記光学フィルム(160)は、いずれも前記バックプレート(140)に設けられ、且ついずれも前記中枠(110)の表示パネル支持台(111)の前記表示パネル収容溝とは反対側を向いた側に位置するバックライトモジュール。
【請求項9】
第1の表示パネル(130)および請求項
8に記載のバックライトモジュールを含み、前記バックライトモジュールは、中枠(110)と固定部材(120)とを含み、
前記第1の表示パネル(130)は、前記表示パネル支持台(111)と前記固定部材(120)との間の表示パネル収容溝内に配置されている、表示モジュール。
【請求項10】
第2の表示パネル(180)および請求項
9に記載の表示モジュールを含み、
前記第2の表示パネル(180)は、前記第1の表示パネル(130)の前記バックライトモジュールから離れた側に配置されている、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示技術の分野に関し、特にバックライトモジュールフレーム、バックライトモジュール、表示モジュール、および表示装置に関するものである。
【0002】
本発明は、2018年09月18日に提出された出願番号201811089461.5、名称「バックライトモジュール、表示モジュール、および表示装置」の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は参照により本明細書に援用する。
【背景技術】
【0003】
液晶表示装置における表示パネルは、画像を表示するためにバックライトモジュールによって提供された光源を使用する必要がある。液晶表示装置の高い動的コントラストを実現するために、通常、液晶表示装置には二層表示パネルが設けられている。
【0004】
関連技術では、パネルメーカーは通常、2つの表示パネルを貼り付けて下流メーカーに販売し、下流メーカーは、二層表示パネルとバックライトモジュールを組み立てることにより、液晶表示装置を得ることができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例は、バックライトモジュールフレーム、バックライトモジュール、表示モジュール、および表示装置を提供する。
【0006】
本開示の少なくとも1つの実施例によると、中枠と固定部材とを含み、
前記中枠は中空の枠体であり、前記中枠の内側に表示パネル支持台が配置され、前記表示パネル支持台は、前記第1の表示パネルを支持するために使用され、
各前記固定部材はいずれも前記中枠に接続され、前記表示パネル支持台と前記固定部材と前記中枠との間に、表示パネル収容溝が形成される、
バックライトモジュールフレームに関する。
【0007】
選択肢の一つとして、前記固定部材は、互いに接続された第1の固定部および第2の固定部を含み、前記固定部材は、前記第1の固定部を介して前記中枠に接続され、前記固定部材は、前記第2の固定部を介して前記表示パネル支持台とともに前記表示パネル収容溝を形成する。
【0008】
選択肢の一つとして、前記第1の固定部は板状構造であり、前記第1の固定部は前記中枠の外側に接続されている。
【0009】
選択肢の一つとして、前記第1の固定部には貫通穴が設けられ、前記第1の固定部は前記貫通穴を介して前記中枠に固定されている。
【0010】
選択肢の一つとして、前記中枠の外側に突起構造が配置され、前記突起構造は、前記第1の固定部の前記貫通穴内にクランプされている。
【0011】
選択肢の一つとして、前記中枠の外側にネジ穴が設けられ、前記中枠における前記ネジ穴と前記第1の固定部における前記貫通穴は1対1で対応し、前記第1の固定部は、ボルトを介して前記中枠に固定されている。
【0012】
選択肢の一つとして、前記第1の固定部と前記中枠は接着固定されている。
【0013】
選択肢の一つとして、前記第1の固定部はクランプ脚であり、前記クランプ脚は前記中枠にクランプされている。
【0014】
選択肢の一つとして、前記中枠の少なくとも1つの枠辺の上端面には、クランプスロットが設けられ、前記クランプ脚は、前記クランプスロット内にクランプされ、
ここで、前記中枠の上端面は、前記中枠が前記第2の固定部に接触する面である。
【0015】
選択肢の一つとして、前記クランプスロットの頂部の幅は、底部の幅より小さく、
前記クランプ脚の頂部の幅と底部の幅はいずれも中部の幅より小さく、
ここで、前記頂部は前記底部に対して前記上端面に近く、前記クランプスロットの幅方向は、前記クランプスロットが設けられた枠辺の延在方向に垂直であり、前記クランプ脚の幅方向は、前記クランプスロットの幅方向に平行である。
【0016】
選択肢の一つとして、前記固定部材は、2つの前記第1の固定部を含み、2つの前記第1の固定部は、間隔をおいて配置されている。
【0017】
選択肢の一つとして、各前記第1の固定部は、対向して配置された第1の固定ピースと第2の固定ピースとを含み、
前記第1の固定ピースと前記第2の固定ピースとの間の距離は、第1の方向に沿って最初に増加し、次いで減少し、前記第1の方向は、第1の固定部の第1の端から第2の端に向かう方向であり、前記第1の端は、前記第1の固定部が前記第2の固定部に接触する端であり、前記第2の端は、前記第2の固定部の張出端である。
【0018】
選択肢の一つとして、前記第2の固定部は板状構造であり、前記第2の固定部と前記表示パネル支持台は、平行に配置されている。
【0019】
選択肢の一つとして、前記表示パネル支持台には接着構造が設けられ、前記接着構造は、前記表示パネル支持台の前記第2の固定部に向かう面に位置する。
【0020】
選択肢の一つとして、前記バックライトモジュールフレームは、複数の前記固定部材を含み、複数の前記固定部材は、前記中枠に周設されている。
【0021】
選択肢の一つとして、前記固定部材は、射出成形材またはステンレス鋼製の金属材料からなる。
【0022】
本開示の少なくとも1つの実施例によると、前述のいずれか1項に記載のバックライトモジュールフレームを含むバックライトモジュールであって、
バックプレート、導光板、光学フィルム、および光源をさらに含み、
前記光源、前記導光板、及び前記光学フィルムは、いずれも前記バックプレートに設けられ、且ついずれも前記中枠の表示パネル支持台の前記表示パネル収容溝とは反対側を向いた側に位置するバックライトモジュールに関する。
【0023】
本開示の少なくとも1つの実施例によると、第1の表示パネルおよび前述したようなバックライトモジュールを含み、前記バックライトモジュールは、中枠と固定部材とを含み、
前記第1の表示パネルは、前記表示パネル支持台と前記固定部材との間の表示パネル収容溝内に配置されている、
表示モジュールに関する。
【0024】
本開示の少なくとも1つの実施例によると、第2の表示パネルおよび前述したような表示モジュールを含み、
前記第2の表示パネルは、前記第1の表示パネルの前記バックライトモジュールから離れた側に配置されている、
表示装置に関する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本開示の実施例によるバックライトモジュールフレームの部分的な構造概略図である。
【
図2】本開示の実施例による中枠の構造概略図である。
【
図3】本開示の実施例による固定部材の構造概略図である。
【
図4】本開示の実施例による別の中枠の構造概略図である。
【
図5】本開示の実施例によるバックライトモジュールの構造概略図である。
【
図6】本開示の実施例によるさらに別の中枠の構造概略図である。
【
図7】本開示の実施例による別のバックライトモジュールの構造概略図である。
【
図8】本開示の実施例による別の固定部材の構造概略図である。
【
図9】本開示の実施例によるさらに別の固定部材の構造概略図である。
【
図11】本開示の実施例による別の中枠の構造概略図である。
【
図13】本開示の実施例によるさらに別のバックライトモジュールの構造概略図である。
【
図14】本開示の実施例によるさらに別の中枠の構造概略図である。
【
図15】本開示の実施例による別のバックライトモジュールの構造概略図である。
【
図16】本開示の実施例によるさらに別のバックライトモジュールの構造概略図である。
【
図17】本開示の実施例による表示装置の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示の実施例の目的、技術案および利点をより明確にするために、以下、図面を参照して本開示の実施形態をさらに詳細に説明する。
【0027】
関連技術では、二層表示パネルが保護を提供するためのバックライトモジュールを有さないので、二層表示パネルを搬送する過程において、表示パネルが傷付きやすく、液晶表示装置の表示効果に影響を及ぼす。
【0028】
図1は、本開示の実施例によるバックライトモジュールフレームの部分的な構造概略図である。当該バックライトモジュールフレームは、バックライトモジュールのフレームであり、バックライトモジュールは、第1の表示パネル130に光源を供給することができる。
図1に示すように、当該バックライトモジュールフレームは、中枠110と固定部材120とを含むことができる。
図2は、本開示の実施例による中枠の構造概略図であり、
図2を参照すると、当該中枠110は中空の枠体であってもよく、当該中枠110の内側に表示パネル支持台111が配置され、当該表示パネル支持台111は第1の表示パネル130を支持することができる。
【0029】
固定部材120は中枠110に接続され、表示パネル支持台111と固定部材120と中枠110との間に、表示パネル収容溝が形成される。
【0030】
以上のように、本開示の実施例は、バックライトモジュールフレームを提供し、当該バックライトモジュールフレームは、中枠と固定部材とを含み、当該中枠は中空の枠体であり、当該中枠の内側に表示パネル支持台が配置され、当該表示パネル支持台は第1の表示パネルを支持するために使用される。当該バックライトモジュールフレームは、固定部材をさらに含み、当該固定部材は中枠に接続され、表示パネル支持台と固定部材と中枠との間に、表示パネル収容溝が形成されることにより、当該表示パネル収容溝内に第1の表示パネルを配置することができ、そして、固定部材によって、第1の表示パネルを中枠に固定することができる。したがって、搬送する過程において、バックライトモジュールフレームは、表示パネルを傷つけないように第1の表示パネルを保護することができ、表示装置の表示効果を確保することができる。
【0031】
図1に示すように、当該固定部材120は、互いに接続された第1の固定部121および第2の固定部122を含むことができ、固定部材120は、第1の固定部121を介して中枠110に接続され、固定部材120は、第2の固定部122を介して表示パネル支持台111とともに表示パネル収容溝を形成する。
【0032】
即ち、当該第1の固定部121は中枠110に固定されることができ、当該第2の固定部122は支持台111に対向して配置されることができ、第1の表示パネル130は支持台111と第2の固定部122との間に配置されることができる。
【0033】
当該固定部材は、互いに接続された第1の固定部および第2の固定部を含み、当該第1の固定部は、中枠に固定されるように構成され、当該第2の固定部は、表示パネル支持台に対向して配置され、第1の表示パネルは、表示パネル支持台と第2の固定部との間に配置されるように構成される。バックライトモジュールに固定部材を設けることにより、当該固定部材は、第1の表示パネルを中枠に固定することができる。したがって、搬送する過程において、バックライトモジュールは、表示パネルを傷つけないように第1の表示パネルを保護することができ、表示装置の表示効果を確保することができる。
【0034】
選択肢の一つとして、
図1を参照すると、表示パネル支持台111の第2の固定部122に向かう面には接着構造1110が設けられている。当該接着構造1110は、表示パネルと表示パネル支持台111との接着を実現するフォーム両面粘着テープ、グルーなどであってもよい。当該グルーは、光学透明樹脂(Optically Clear Resin、OCR)または光学透明接着剤(Optically Clear Adhesive、OCA)であってもよい。
【0035】
図2に示すように、表示パネル支持台111は、2つの支持板から構成されることができる。2つの支持板は、それぞれ中枠110の2つの対向した辺に密着されて設けられている。
【0036】
他の実施形態では、表示パネル支持台111は、3つまたは4つの支持板から構成されていてもよい。3つまたは4つの支持板は、それぞれ中枠110の3つまたは4つの隣接した辺に密着されて設けられている。
【0037】
本開示の実施例の一実施形態では、当該第1の固定部121は板状構造であってもよく、第1の固定部121は中枠110の外側に接続されてもよい。
【0038】
本開示の実施例の別の実施形態では、当該第1の固定部121はクランプ脚であってもよく、クランプ脚は中枠110にクランプされてもよい。
【0039】
以下、図面を参照して、上記の2つの第1の固定部121の構造および中枠110との接続方法を説明する。
【0040】
図3は、本開示の実施例による固定部材の構造概略図である。
図1および
図3に示すように、当該第1の固定部121と第2の固定部122は、いずれも板状構造であってもよく、当該第1の固定部121は第2の固定部122に垂直であり、当該第2の固定部122は表示パネル支持台111に平行である。当該第1の固定部121には貫通穴001が設けられ、当該第1の固定部121は貫通穴001を介して中枠110に固定されることができる。
【0041】
本開示の実施例の選択可能な実施形態では、
図4に示すように(
図4にはバックライトモジュールフレームの一部のみが示されている)、当該中枠110の外側に突起構造002が配置されてもよく、当該突起構造002の突起方向は第1の固定部121の板面に垂直である。
図5を参照すると、当該突起構造002は、第1の固定部121の貫通穴001(
図5では図示せず)内にクランプされてもよく、これにより、第1の固定部121は、当該中枠110に固定接続され得る。
【0042】
図3から
図5に示すように、本発明の実施例では、当該貫通穴001は円孔であり、これに応じて、突起構造002は円筒構造である。
【0043】
他の実施形態では、当該貫通穴001は、他の形状の穴であってもよく、これに応じて、突起構造002は、断面が貫通穴001と同じ形状を有する柱状構造であってもよい。
【0044】
本開示の実施例の別の選択可能な実施形態では、
図6に示すように、中枠110の外側にネジ穴003が設けられ、当該中枠110におけるネジ穴003と第1の固定部121における貫通穴001は1対1で対応する。
図7に示すように、第1の固定部121は、ボルト004を介して中枠110に固定されることができる。
【0045】
当該実施形態では、第1の固定部121における貫通穴001は、ネジ穴であってもよいし、ネジのない非ネジ穴であってもよいし、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0046】
本開示の実施例では、第1の固定部121には、第1の固定部121と中枠110との接続安定性を確保するために複数の貫通穴001を設けてもよい。複数の貫通穴001は、第1の固定部121の長手方向に沿って配置されてもよい。例えば、
図3に示すように、第1の固定部121に2つの貫通穴011を設けることができる。
【0047】
図8は、本開示の実施例による別の固定部材の構造概略図である。
図8に示すように、当該第1の固定部121と第2の固定部122は、いずれも板状構造であってもよく、当該第1の固定部121は第2の固定部122に垂直であり、当該第2の固定部122は表示パネル支持台111に平行である。当該第1の固定部121と中枠110は、接着固定されることができる。選択肢の一つとして、当該第1の固定部121と中枠110は、接着テープまたは接着剤によって接着固定されることができる。
【0048】
図9は、本開示の実施例によるさらに別の固定部材の構造概略図であり、
図10は、
図9に示す固定部材の平面図である。
図9および
図10に示すように、当該第2の固定部122は、表示パネル支持台111に平行である板状構造であってもよく、当該第1の固定部121はクランプ脚であってもよい。
【0049】
図11は、本開示の実施例による別の中枠の構造概略図である。
図11に示すように、当該中枠110には、クランプスロット005が設けられてもよく、当該クランプ脚121は、クランプスロット005内にクランプされることにより、当該中枠110に固定されることができる。
【0050】
選択肢の一つとして、
図11を参照すると、当該中枠110の少なくとも1つの枠辺の上端面には、当該クランプスロット005が設けられ、クランプスロット005の頂部の幅aは、底部の幅bより小さい。
図12は、
図9に示す固定部材の側面図である。
図12に示すように、当該クランプ脚121の頂部の幅cと底部の幅dはいずれも中部の幅fより小さくてもよい。
図13は、本開示の実施例によるさらに別のバックライトモジュールの構造概略図である。
図13に示すように、当該クランプ脚121は、クランプスロット005内にクランプされてもよく、そして、クランプ脚121の頂部の幅cと底部の幅dがいずれも中部の幅fより小さいため、クランプ脚121のクランプスロット005からの脱落を回避でき、第1の固定部121と中枠110との接続安定性が確保される。
【0051】
ここで、中枠110の上端面は、第2の固定部122に接触する面であってもよい。クランプスロット005およびクランプ脚121の頂部は、底部に対して当該上端面に近い。クランプスロット005の幅方向は、クランプスロット005が設けられた枠辺の延在方向に垂直であり、クランプ脚121の幅方向は、クランプスロット005の幅方向に平行である。
【0052】
本開示の実施例では、第2の固定部122の長手方向は、クランプスロット005が設けられた枠辺の延在方向に垂直であってもよい。
図9および
図10を参照すると、当該固定部材120は、2つの第1の固定部121を含むことができ、2つの第1の固定部121は、第2の固定部122の両端に設けられ、2つの第1の固定部121間の接続線方向は、第2の固定部122の長手方向に平行である。各第1の固定部121は、対向して配置された第1の固定ピース1210と第2の固定ピース1211とを含むことができ、当該2つの固定ピースの形状は同じであってもよい。
図12を参照すると、当該第1の固定ピース1210と第2の固定ピース1211との間の距離は、第1の方向Aに沿って最初に増加し、次いで減少し、当該第1の方向Aは、第1の固定部121の第1の端121Aから第2の端121Bに向かう方向であり、第1の端121Aは、第1の固定部121が第2の固定部122に接触する端であり、第2の端121Bは、第2の固定部122の張出端である。
【0053】
例えば、
図9を参照すると、各固定ピースは、曲げられた板状構造であってもよい。選択肢の一つとして、当該第1の固定ピース1210の底端と第2の固定ピース1211の底端との間の距離は、クランプスロット005の頂部の幅aより小さくてもよく、この結果、クランプスロット005内のクランプ脚のクランプを容易にする。
【0054】
図9に示すように、各第1の固定部121には、貫通穴006を設けることもでき、貫通穴006を設けることにより、当該曲げられた板状構造を容易に加工することができる。選択肢の一つとして、当該第1の固定ピース1210と第2の固定ピース1211とは、一体構造であってもよい。当該第1の固定部121と当該第2の固定部122とは、一体構造であってもよい。
【0055】
図14は、本開示の実施例によるさらに別の中枠の構造概略図である。
図14に示すように、当該中枠110の外側には、複数のクランプスロット005が設けられてもよく、各クランプスロット005は溝であってもよく、当該溝のくぼみ方向は、第1の固定部121の板面に垂直である。クランプ脚121は、当該中枠110における複数のクランプスロット005に1対1で対応する複数の突起構造であってもよい。
図15に示すように、当該複数の突起構造は、対応する溝内にクランプされることにより、中枠110に固定されることができる。
【0056】
本開示の実施例によるバックライトモジュールフレームは、複数の固定部材120を含むことができる。当該複数の固定部材120は、中枠110に周設されることができる。中枠110に複数の固定部材120を周設することにより、第1の表示パネル130の固定信頼性を向上させることができる。
【0057】
選択肢の一つとして、当該固定部材120は、射出成形材またはステンレス鋼製の金属材料からなることができる。当該固定部材120が射出成形材からなる場合、第2の固定部122の厚さは、0.5mm(ミリメートル)より大きい。例として、当該射出成形材は、ポリカーボネート材料であってもよい。固定部材120がステンレス鋼製の金属材料からなる場合、第2の固定部の厚さは、0.15mmであってもよい。例として、当該ステンレス鋼製の金属材料は、SUS301材料であってもよい。ここで、第2の固定部122の厚さ方向は、表示パネル支持台111の支持面に垂直である。
【0058】
本開示の実施例では、バックライトモジュールを提供する。当該バックライトモジュールは、前述したようなバックライトモジュールフレームを含む。
図5、
図7、
図13および
図15を参照すると、当該バックライトモジュールは、バックプレート140、導光板150、光学フィルム160、および光源170をさらに含む。当該光源170、導光板150、及び光学フィルム160は、いずれもバックプレート140に設けられ、且ついずれも中枠110の表示パネル支持台111の第1の表示パネル130から離れた側に位置する。ここで、当該バックプレート140は中枠110の底部に位置し、導光板150はバックプレート140上に位置し、光学フィルム160は導光板150のバックプレート140から離れた側に位置し、且つ表示パネル支持台111の第1の表示パネル130から離れた側に位置し、光源170は導光板150の側面に位置する。ここで、光源170は、回路基板171に設けられた発光ダイオード(Light Emitting Diode、LED)であってもよく、例えば、光源170は、半田によって回路基板171にはんだ付けされることができる。当該光学フィルム160は、偏光子、拡散シート、及びプリズムフィルムのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0059】
本開示の実施例では、光源170の配置方向に応じて、バックライトモジュールは、側入型バックライトモジュールと直下型バックライトモジュールに分けられる。
図5に示すように、側入型バックライトモジュールの光源170は、導光板150の側面に設けられている。
図16に示すように、直下型バックライトモジュールにおける光源170は、導光板150の底部、すなわち導光板150の光学フィルム160から離れた側に位置している。
【0060】
以上のように、本開示の実施例では、バックライトモジュールを提供し、当該バックライトモジュールは、中枠と固定部材とを含み、当該中枠は中空の枠体であり、当該中枠の内側に表示パネル支持台が配置され、当該表示パネル支持台は、第1の表示パネルを支持するために使用されている。当該固定部材は、互いに接続された第1の固定部および第2の固定部を含み、当該第1の固定部は、中枠(110)に固定されるように構成され、当該第2の固定部は、表示パネル支持台に対向して配置され、第1の表示パネルは、表示パネル支持台と第2の固定部との間に設けられている。バックライトモジュールに固定部材を設けることにより、当該固定部材は、第1の表示パネルを中枠に固定することができる。したがって、搬送する過程において、バックライトモジュールは、表示パネルを傷つけないように第1の表示パネルを保護することができ、表示装置の表示効果を確保することができる。
【0061】
本開示の実施例では、表示モジュールを提供し、当該表示モジュールは、第1の表示パネル130およびバックライトモジュールを含み、当該バックライトモジュールは、
図1、
図5、
図7、
図13、
図15または
図15に示されたようなバックライトモジュールであってもよい。上述の図面を参照すると、当該バックライトモジュールは、中枠110と固定部材120とを含むことができる。当該中枠110は、中空の枠体であり、中枠110の内側に表示パネル支持台111が配置される。当該固定部材120は、互いに接続された第1の固定部121および第2の固定部122を含む。当該第1の表示パネル130は、表示パネル支持台111と固定部材120における第2の固定部122との間に設けられている。
【0062】
選択肢の一つとして、当該第1の表示パネル130は、フォーム両面粘着テープによって表示パネル支持台111に接着されてもよいし、あるいは、グルーによって表示パネル支持台111に接着されてもよい。当該グルーは、OCRまたはOCAであってもよい。
【0063】
本開示の実施例では、表示装置をさらに提供し、
図17に示すように、当該表示装置は、第2の表示パネル180および表示モジュールを含む。当該第2の表示パネル180は、第1の表示パネル130のバックライトモジュールから離れた側に配置されている。当該第2の表示パネル180と第1の表示パネル130は、フォーム両面粘着テープによって接着されてもよいし、あるいは、グルーによって接着されてもよい。当該フォーム両面粘着テープは、第1の表示パネル130の第2の表示パネル180に近い側の周囲に配置されてもよい。当該表示装置は、液晶パネル、電子ペーパー、携帯電話、タブレット型コンピュータ、テレビ、ディスプレイ、ノート型コンピュータ、デジタルフォトフレーム、ナビゲーションなどの表示機能を有する任意の製品または部品であってもよい。
【0064】
図17に示すように、中枠110の上端面にクランプスロット005を設けて第1の固定部121を接続する場合、第1の固定部121が中枠110の外側に接続する必要がなく、このとき、中枠110の外側に沿って突起112を1周するように配置してもよく、当該突起112と第1の表示パネル130は、第2の表示パネル180を配置するための溝を形成するので、第2の表示パネル180の組み立てを容易にする。
【0065】
上記は、本開示の実施例にすぎず、本開示を限定することを意図するものではなく、本開示の精神および原則内で行われるいかなる修正、同等の置換、改善などは、本開示の保護の範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0066】
001 貫通穴
002 突起構造
003 ネジ穴
004 ボルト
005 クランプスロット
006 貫通穴
011 貫通穴
110 中枠
111 支持台
112 突起
120 固定部材
121A 第1の端
121B 第2の端
122 第2の固定部
130 第1の表示パネル
140 バックプレート
150 導光板
160 光学フィルム
170 光源
171 回路基板
180 第2の表示パネル
1110 接着構造
1210 第1の固定ピース
1211 第2の固定ピース