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特許7581088送電装置、送電装置の制御方法、及び、プログラム
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  • 特許-送電装置、送電装置の制御方法、及び、プログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】送電装置、送電装置の制御方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H02J 50/80 20160101AFI20241105BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20241105BHJP
   H02J 50/40 20160101ALI20241105BHJP
   H02J 50/90 20160101ALI20241105BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20241105BHJP
【FI】
H02J50/80
H02J50/10
H02J50/40
H02J50/90
H02J7/00 301D
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021035372
(22)【出願日】2021-03-05
(65)【公開番号】P2022135516
(43)【公開日】2022-09-15
【審査請求日】2024-02-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦
(72)【発明者】
【氏名】名合 秀忠
【審査官】田中 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/147707(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/082051(WO,A1)
【文献】特開2012-200085(JP,A)
【文献】特開2008-8763(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 50/80
H02J 50/10
H02J 50/40
H02J 50/90
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受電装置に電力を無線で送電する送電手段と、
前記受電装置と通信を行う通信手段と、
前記通信手段により前記受電装置から受信された負荷変調信号の振幅に応じて、前記負荷変調信号の変調度の変更を要求するための信号が前記受電装置に送信されるように制御する制御手段と
を有することを特徴とする送電装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記負荷変調信号の振幅が閾値よりも小さい場合、前記負荷変調信号の振幅がより大きくなるように前記変調度を変更することを要求するための信号が前記受電装置に送信されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の送電装置。
【請求項3】
前記制御手段は、負荷変調信号の変調度は、前記通信手段により受信された前記負荷変調信号の最大値と最小値との差に基づいて表されることを特徴とする請求項1又は2に記載の送電装置。
【請求項4】
前記通信手段により前記受電装置から受信された負荷変調信号の振幅に応じて、前記送電手段による送電範囲における前記受電装置とは異なる物体を検出する物体検出手段を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の送電装置。
【請求項5】
前記受電装置の位置を検出する位置検出手段を有し、
前記送電手段は、前記位置検出手段により検出された受電装置の位置に応じた送電コイルを使用して送電することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の送電装置。
【請求項6】
前記送電コイルは、複数のコイルにより構成されるマルチコイル、又は、位置が可変であるムービングコイルであることを特徴とする請求項5に記載の送電装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記検出された受電装置の位置に応じた送電コイルを使用して電力の無線送電を開始した後、前記負荷変調信号の振幅がより小さくなるように前記変調度を変更することを要求するための信号が前記受電装置に送信されるように制御することを特徴とする請求項5又は6に記載の送電装置。
【請求項8】
前記負荷変調信号の変調度の変更を要求するための信号は、周波数変調信号であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の送電装置。
【請求項9】
受電装置と、
請求項1から8のいずれか1項に記載の送電装置と
を有することを特徴とする電力伝送システム。
【請求項10】
受電装置に電力を無線で送電する送電ステップと、
前記受電装置と通信を行う通信ステップと、
前記通信ステップにより前記受電装置から受信された負荷変調信号の振幅に応じて、前記負荷変調信号の変調度の変更を要求するための信号が前記受電装置に送信されるように制御する制御ステップと
を有することを特徴とする送電装置の制御方法。
【請求項11】
コンピュータを、請求項1から8のいずれか1項に記載の送電装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、送電装置、送電装置の制御方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
無線電力伝送において、受電装置から送電装置へ通知する際に、受電装置が送電電力に振幅変調を行う負荷変調方式が知られている。特許文献1には、送電開始時に変調度の異なるテスト信号を送信し、送電中に使用する変調度を決定する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-8763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、例えば送電中に送電装置の送電範囲に受電装置とは異なる物体が載置されるなどの要因により、決定された変調度を使用しても、適切に通信が行われなくなる可能性がある。
【0005】
本開示は、送電中において適切な通信が行われなくなることを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の送電装置は、受電装置に電力を無線で送電する送電手段と、前記受電装置と通信を行う通信手段と、前記通信手段により前記受電装置から受信された負荷変調信号の振幅に応じて、前記負荷変調信号の変調度の変更を要求するための信号が前記受電装置に送信されるように制御する制御手段とを有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、送電中において適切な通信が行われなくなることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】送電装置と受電装置との間の通信を示す図である。
図2】送電装置の構成例を示すブロック図である。
図3】送電装置と受電装置との間の通信フローを示す図である。
図4】負荷変調信号変調部の構成例を示す図である。
図5】送電コイルを示す図である。
図6】負荷変調信号を示す図である。
図7】送電装置の動作を示すフローチャートである。
図8】送電装置と受電装置が行う処理フェーズを説明するための図である。
図9】受電装置の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による電力伝送システムの構成例を示す図である。電力伝送システムは、送電装置101と受電装置102とを有する。送電装置101は、受電装置102に対して、無線電力伝送を行う。無線電力伝送は、送電装置101と受電装置102との間での認証などを行う初期フェーズと、送電を行う送電フェーズを有する。送電フェーズ中には、受電装置102は、送電装置101に対して、負荷変調信号103を送信する。
【0010】
送電装置101から受電装置102への通信は、周波数変調信号104を用いる場合について説明する。送電装置101から受電装置102への通信は、周波数変調信号104を用いる。受電装置102から送電装置101への通信は、負荷変調信号103を用いる。受電装置102は、送電装置101に対して、負荷変調信号103を送信する。送電装置101は、受電装置102に対して、周波数変調信号104を送信する。
【0011】
図2は、図1の送電装置101の構成例を示すブロック図である。送電装置101は、制御部1011と、送電部1012と、通信部1013と、送電アンテナ1014と、負荷変調信号復調部1015を有する。負荷変調信号復調部1015は、振幅判定部1016を有する。図2の送電装置101は、無線電力伝送に関係する部分を示している。
【0012】
制御部1011は、例えば不図示のメモリに記憶されている制御プログラムを実行することにより、送電装置101の全体を制御する。すなわち、制御部1011は、図2で示す各機能部を制御する。また、制御部1011は、送電装置101における送電制御に関する制御を行う。制御部1011は、一例において、送電装置101における機器認証と送電に必要な制御とを行う。制御部1011は、無線電力伝送以外のアプリケーションを実行するための制御を行ってもよい。制御部1011は、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の1つ以上のプロセッサを含んで構成される。なお、制御部1011は、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理に専用のハードウェアで構成されてもよい。また、制御部1011は、所定の処理を実行するようにコンパイルされたFPGA(Field Programmable Gate Array)等のアレイ回路を含んで構成されてもよい。制御部1011は、各種処理を実行中に記憶しておくべき情報を不図示のメモリに記憶させる。また制御部1011は、タイマを用いて時間、または時刻を計測し得る。
【0013】
送電部1012は、受電装置102へ送電する電力を生成し、送電アンテナ1014を介して電力を受電装置102に無線送電する。通信部1013は、制御部1011の制御の下、図1の周波数変調信号104を生成する。送電部1012は、必要に応じて、通信部1013により生成された周波数変調信号104を電力に重畳し、送電アンテナ1014を介して受電装置102に無線送信する。負荷変調信号復調部1015は、送電アンテナ1014を介して、送電電力に重畳されている負荷変調信号103(図1)を受電装置102から受信し、負荷変調信号103を復調する。負荷変調信号復調部1015は、負荷変調信号103を復調した情報を制御部1011に出力する。負荷変調信号復調部1015は、振幅判定部1016を有する。振幅判定部1016は、受信した負荷変調信号103が復調可能な振幅であるか否かを判定する。
【0014】
図9は、図1の受電装置102の構成例を示すブロック図である。受電装置102は、制御部1021と、通信受信部1022と、受電アンテナ1023と、負荷変調信号変調部1024と、受電部1025と、バッテリ1026を有する。図9の受電装置102は、無線電力伝送に関係する部分を示している。
【0015】
受電アンテナ1023は、送電装置101が無線送電した電力を受電する。受電部1025は、受電アンテナ1023により受電された電力から、必要な直流電力を取り出し、バッテリ1026を充電する。通信受信部1022は、受電アンテナ1023により受電された電力から、制御情報や状態情報を含む周波数変調信号104を取り出し、周波数変調信号104を制御部1021へ出力する。負荷変調信号変調部1024は、制御部1021の制御の下、送電装置101宛ての制御情報や受電装置102の状態情報を含む負荷変調信号103を生成し、負荷変調信号103を受電アンテナ1023を介して送電装置101に無線送信する。負荷変調信号変調部1024は、受電アンテナ1023が送電装置101により送電された電力を受電した後、負荷を制御することで、送電電力に負荷変調信号103を重畳する。
【0016】
図8は、本実施形態による送電装置101と受電装置102が行う処理について説明するための図である。送電装置101と受電装置102は、WPC規格に準拠した無線電力伝送を行う。図8は、WPC規格v1.2.3に準拠した送電装置101と受電装置102の制御の流れを示すシーケンス図である。図8に示すシーケンスは、複数の送電アンテナ(送電コイル)1014と複数の送電部1012を有する送電装置101に限らず、WPC規格に適合する構成を有する送電装置により実行される制御である。以下の説明では、送電装置101が任意の送電コイルを使用して受電装置102に送電を行うものとして説明する。なお、以下では、送電装置101や受電装置102がWPC規格v1.2.3に準拠する場合について説明するが、これに限られない。つまり、送電装置101や受電装置102は、WPC規格v1.2.3以降のバージョンのWPC規格に準拠していてもよいし、WPC規格v1.2.3より前のバージョンに準拠していてもよい。
【0017】
WPC規格では、充電用の送電が実行される送電フェーズ(Power Transferフェーズ)と、充電用の送電が行われる前のフェーズとを含んだ、複数のフェーズが規定される。電力伝送が行われる前のフェーズは、(1)Selectionフェーズ、(2)Pingフェーズ、(3)Identification&Configurationフェーズ、(4)Negotiationフェーズ、(5)Calibrationフェーズを含む。なお、以下では、Identification and ConfigurationフェーズをI&Cフェーズと呼ぶ。
【0018】
Selectionフェーズにおいて、送電装置101は、送電コイルの近傍に存在する物体を検出する為にAnalog Ping(以下、A-Pingという)を送電する(F500)。なお、本実施形態のA-Pingの制御方法については後述する。A-Pingはパルス状の電力で、物体を検出するための電力である。また、受電装置102がA-Pingを受電したとしても、受電装置102の制御部1021を起動することができないほど微小な電力である。送電装置101は、A-Pingを間欠的に送電する。ここで、送電装置101の送電可能範囲に物体が載置される場合と、物体が載置されていない場合とでは、送電コイルに印加される電圧や電流に変化が生じる。そこで、送電装置101の制御部1011は、A-Pingを送信した時の送電コイルの電圧値と電流値の少なくともいずれか一方を検出する。送電装置101の制御部1011は、検出した電圧値がある閾値を下回る場合又は電流値がある閾値を超える場合に物体が存在すると判定し、Pingフェーズに遷移する。
【0019】
Pingフェーズにおいて、送電装置101は、A-Pingにより物体が載置されたことを検出すると、送電コイルのQ値(Quality Factor)を測定する(F501)。送電装置101は、Q値測定が終了すると、Digital Ping(以下、D-Pingという)の送電を開始する(F502)。D-Pingは受電装置102の制御部1021を起動させるための電力で、A-Pingよりも大きい電力である。以降、送電装置101は、D-Pingの送電を開始してから(F502)、受電装置102から送電停止を要求するEPT(End Power Transfer)パケットを受信するまで(F522)、D-Ping以上の電力を送電し続ける。受電装置102の制御部1021は、D-Pingを受電して起動すると、受電したD-Pingの電圧値を格納したデータであるSignal Strengthパケットを送電装置101に送信する(F503)。送電装置101は、D-Pingを受信した受電装置102からSignal Strengthパケットを受信することにより、Selectionフェーズにおいて検出された物体が受電装置102であることを認識する。送電装置101は、Signal Strengthパケットを受信すると、I&Cフェーズに遷移する。
【0020】
I&Cフェーズにおいて、受電装置102は、受電装置102が準拠しているWPC規格のバージョン情報やデバイス識別情報を含むIDを格納したデータを送信する(F504)。また、受電装置102は、受電部1025が負荷へ供給する電力の最大値を示す情報等を含むConfigurationパケットを送電装置101に送信する(F505)。送電装置101は、ID及びConfigurationパケットを受信することによって、受電装置102が自身の準拠するWPC規格に対応するバージョンであるかを判定し、ACKを送信する。具体的には、送電装置101は、受電装置102がWPC規格v1.2以降の拡張プロトコル(後述するNegotiationフェーズにおける処理を含む)に対応していると判定すると、ACKで応答する(F506)。受電装置102はACKを受信すると、送受電する電力の交渉などを行うNegotiationフェーズに遷移する。
【0021】
Negotiationフェーズにおいて、受電装置102は、送電装置101に対してFOD Statusデータを送信する(F507)。本実施形態では当該FOD StatusデータをFOD(Q)と表現する。送電装置101は、受信したFOD(Q)に格納されているQ値とQ値測定で測定したQ値に基づいて異物検出を行い、異物がない可能性が高いと判定したことを示すACKを受電装置に送信する(F508)。
【0022】
受電装置102は、ACKを受信すると、送電装置101の能力を問い合わせるデータであり、WPC規格で規定されているGeneral Requestの1つであるGeneral Request(Capabiliy)パケットを送信する(F535)。以降、General Request(Capabiliy)パケットをGRQ(CAP)パケットと表現する。送電装置101は、GRQ(CAP)パケットを受信すると、自身が対応している能力情報を格納したCapabilityパケット(以下、CAPという)を送信する(F536)。
【0023】
受電装置102は、受電を要求する電力値の最大値であるGuaranteed Power(以下、GPという)の交渉を行う。具体的には、Guaranteed Powerは、送電装置101との交渉で合意された、受電装置102が利用可能な電力量を表す。すなわち、GPは、受電装置102の負荷に供給するために使用することができる電力(負荷が消費する電力)の最大値である。交渉は、WPC規格で規定されているSpecific Requestパケットの内、受電装置102が要求するGuaranteed Powerの値を格納したパケットを送電装置101に送信することにより実現される(F509)。本実施形態では当該データをSRQ(GP)パケットと表現する。
【0024】
送電装置101は、自身の送電能力等を考慮して、SRQ(GP)パケットに応答する。送電装置101は、Guaranteed Powerを受け入れられると判定した場合、当該要求を受入れたことを示すACKを送信する(F510)。受電装置102は、Guaranteed Powerを含む複数のパラメータの交渉が終了すると、Specific Requestの内、交渉の終了(End Negotiation)を要求するSRQ(EN)を送電装置101に送信する(F511)。送電装置101は、SRQ(EN)パケットに対してACKを送信し(F512)、Negotiationを終了し、パワーロス手法に基づく異物検出を実施するための基準を作成するCalibrationフェーズに遷移する。なお、異物検出とは、送電装置101の送電可能範囲内に、受電装置102とは異なる物体(以下、異物という)が存在する、又は、異物が存在する可能性があるか否かを判定する処理である。
【0025】
Calibrationフェーズにおいて、受電装置102は、受電部1025と負荷(バッテリ1026)とを接続しない状態で、受電装置102がD-Pingを受電したときの受電電力値R1を送電装置101に通知する。このとき、受電装置102は、受電電力値R1を格納したReceived Powerパケット(mode1)(以下、RP1という)を送電装置101に送信する(F513)。送電装置101は、RP1を受信すると、ACKを受電装置102に送信する(F514)。この時、送電装置101は、自身の送電電力値T1を計測し、パワーロスであるT1とR1の差分Δ1を計算する。受電装置102は、ACKを受信後、受電部1025と負荷とを接続した状態で、送電装置101に対して受電電圧の増減を送電装置101に要求するControl Errorパケット(以後、CEと表現する)を送電装置101に送信する。CEには符号及び数値が格納され、CEに格納される数値の符号がプラスであれば受電電圧を上げることを、マイナスであれば受電電圧を下げることを、数値がゼロであれば受電電圧を維持することを要求することを意味する。ここでは、受電装置102は、受電電圧を上げることを示すCE(+)を送電装置101に送信する(F515)。
【0026】
送電装置101は、CE(+)を受信すると、送電部1012の設定値を変更し、送電電圧を上げる(F516)。受電装置102は、CE(+)に応答して受電電力が上昇すると、受電した電力を負荷に供給し、RP2(Received Powerパケット(mode2)(以下、RP2という)を送電装置101に送信する(F517)。ここで、RP2には、受電装置102が受電部1025の出力を負荷(バッテリ1026)に供給した状態における受電電力値R2が格納されている。
【0027】
送電装置101は、RP2を受信すると、ACKを受電装置102に送信する(F518)。この時、送電装置101は、自身の送電電力値T2を計測し、パワーロスであるT2とR2の差分Δ2を計算する。送電装置101は、受電部1025と負荷を接続せず負荷の消費電力が0である場合のパワーロスΔ1と、受電部1025と負荷を接続し負荷の消費電力が0でない場合のパワーロスΔ2を基準として、パワーロスに基づく異物検出を行う。具体的には、送電装置101は、Δ1とΔ2から任意の受電電力値において異物がない状態におけるパワーロスを予測し、実際に受信した受電電力値と送電電力値に基づいて異物検出を行うことができる。送電装置101は、RP2に対してACKを送信すると、Power Transferフェーズに遷移する。
【0028】
Power Transferフェーズにおいて、送電装置101は、受電装置102がNegotiationフェーズで交渉した最大15ワットを受電可能な電力を送電する。受電装置102は、送電装置101に対して、CE及び現在の受電電力値を格納したRP0(Received Powerパケット(mode0)(以下、RP0という)を送電装置101に定期的に送信する(F519、F520)。送電装置101は、受電装置102からRP0を受信すると、上記のΔ1とΔ2から任意の受電電力におけるパワーロスを予測し、異物検出を行う。送電装置101は、異物検出の結果、異物がない可能性が高いと判定した場合、ACKを受電装置102に送信する(F521)。ここで、異物がある可能性が高いと判定した場合は、送電装置101は、NAKを受電装置102に送信する。
【0029】
受電装置102は、バッテリ1026への充電が終了すると、送電装置101に対して送電を停止することを要求するEPT(End Power Transfer)パケットを送信する(F522)。以上がWPC規格v1.2.3に準拠した送電装置101及び受電装置102の制御の流れである。
【0030】
図4は、図9の負荷変調信号変調部1024の構成例を示す図である。負荷変調信号変調部1024は、スイッチ4011,4012,4013,4014,4015と、コンデンサ4021,4022,4023,4024,4025を有する。
【0031】
負荷変調信号変調部1024は、図1の負荷変調信号103の変調度を変更する。コンデンサ4021,4022,4023,4024,4025は、それぞれ、スイッチ4011,4012,4013,4014,4015を閉じることによって、図9の受電アンテナ1023に接続される。スイッチ4011,4012,4013,4014,4015は、いずれか一つ、又は、複数の開閉を繰り返すことで、図1の負荷変調信号103の変調度を変更することができる。接続しているコンデンサ4021~4025の容量は、同じであっても異なっていてもよい。これは、スイッチ4011~4015の開閉数により、結果的に、総合した容量が変化するためである。例えば、コンデンサ4021~4025が同じ容量である場合、より多くのスイッチ4011~4015をオンにすると、負荷変調信号変調部1024の容量が大きくなるため、変調度がより大きくなる。また、コンデンサ4021~4025がそれぞれ容量の異なるコンデンサである場合、オンにするスイッチを切り替え、より大きい容量のコンデンサに切り替えることにより、変調度を大きくすることができる。
【0032】
図4では、コンデンサ4021~4025の接続状態で負荷変調信号103の変調度を変更する例を記しているが、抵抗やコイル、又は、これらの組み合わせでも、変調度の変更は実現できる。また、図4では、並列にコンデンサ4021~4025を接続しているが、コンデンサを直列に接続し、各コンデンサをバイパスする形でスイッチを配置する回路構成であっても、変調度は変更可能となる。なお、本実施形態においては、負荷変調信号変調部1024の容量が大きくなるほど、変調度が大きくなるものとして説明する。しかしながら、受電される電力の大きさなどの条件によっては、容量を小さくすることにより、変調度が大きくなる場合もある。この場合は、受電装置102は、負荷変調信号変調部1024の容量がより小さくなるように、スイッチを切り替えるものとする。
【0033】
図6(a)は、受電装置102が送信した負荷変調信号103の振幅601を示す図である。図6(b)は、送電装置101が受信した負荷変調信号103の振幅602を示す図である。
【0034】
図6(a)は、受電装置102が送信した負荷変調信号103の振幅601を示す。その後、異物などが送電中に近接することで、負荷変調信号103の振幅が変化する。異物の影響で、送電装置101が受信した負荷変調信号103の振幅602は、図6(b)のように、振幅601よりも小さいものとなる。この振幅602が復調困難なレベルにまで低下すると、送電装置101にとって、振幅602は、変動する雑音と変わらなくなってしまう。
【0035】
図3(a)は、正常動作時の送電装置101と受電装置102の通信フロー例を示す図である。図3(b)は、送電装置101の送電範囲に異物が置かれている場合の送電装置101と受電装置102の通信フロー例を示す図である。図7は、送電装置101の制御方法を示すフローチャートである。
【0036】
以下、図3(a)、(b)及び図7を参照しながら説明する。送電開始時、受電装置102は、負荷変調信号変調部1024のスイッチ4011のみの開閉の繰り返しにより、負荷変調信号103の振幅変調を行っているものとする。図3(a)及び(b)の「通信」は、例えば、送電フェーズにおいて受電装置102から送電装置101に送信されるRP0であるものとする。ただし、これに限定されない。
【0037】
図3(a)は、正常動作時の送電装置101と受電装置102の通信フロー例を示す図である。正常動作時、図3(a)に示すように、受電装置102の制御部1021は、負荷変調信号変調部1024により、負荷変調で、負荷変調信号103を受電装置102に送信する(S301)。ステップS701では、送電装置101の負荷変調信号復調部1015は、送電アンテナ1014を介して、負荷変調信号103を受信する。ステップS702では、送電装置101の振幅判定部1016は、受信した負荷変調信号103の振幅が閾値より大きいか否かを判定する。閾値は、負荷変調信号103が復調可能であるか否かを判定するための閾値である。受信した負荷変調信号103の振幅が閾値より大きい場合には、送電装置101の制御部1011は、通信部1013により、負荷変調信号103に対する応答信号を受電装置102に送信し(S302)、ステップS704に進む。ステップS704では、送電装置101は、負荷変調信号103に対する処理を終了する。受電装置102の制御部1021は、通信受信部1022により、負荷変調信号103に対する応答信号を受信する。
【0038】
図3(b)は、送電装置101の送電範囲に異物が置かれている場合の送電装置101と受電装置102の通信フロー例を示す図である。例えば、送電装置101の送電範囲に異物が置かれることにより、負荷変調信号103の振幅602が低下すると、送電装置101は、受電装置102からの負荷変調信号103を復調することができない。この様子を示したのが、図3(b)である。
【0039】
受電装置102の制御部1021は、負荷変調信号変調部1024により、負荷変調で、負荷変調信号103を送電装置101に送信する(S311)。ステップS701では、送電装置101の負荷変調信号復調部1015は、送電アンテナ1014を介して、負荷変調信号103を受信する。送電装置101の送電範囲に異物が置かれることにより、負荷変調信号103の振幅602が低下する。
【0040】
ステップS702では、送電装置101の振幅判定部1016は、受信した負荷変調信号103の振幅が閾値より大きいか否かを判定する。受信した負荷変調信号103の振幅が閾値以下である場合には、送電装置101の制御部1011は、通信部1013により、負荷変調信号103に対する応答信号を受電装置102に送信し(S312)、ステップS703に進む。
【0041】
ステップS703では、送電装置101の制御部1011は、通信部1013により、変調度変更要求を受電装置102に送信する(S313)。受電装置102の制御部1021は、通信受信部1022により、変調度変更要求を受信すると、変調度変更要求に対する応答信号を送電装置101に送信する(S314)。次に、受電装置102の制御部1021は、負荷変調信号変調部1024のスイッチ4011とスイッチ4012を同時に繰り返し開閉することで、変調度が大きくなるように変更し、変更後の変調度で、負荷変調信号103を送電装置101に再送する(S315)。送電装置101の負荷変調信号復調部1015は、送電アンテナ1014を介して、負荷変調信号103を受信する。送電装置101の振幅判定部1016は、受信した負荷変調信号103の振幅が閾値より大きいか否かを判定する。受信した負荷変調信号103の振幅が閾値より大きい場合には、送電装置101の制御部1011は、通信部1013により、負荷変調信号103に対する応答信号を受電装置102に送信し(S316)、ステップS704に進む。ステップS704では、送電装置101は、負荷変調信号103に対する処理を終了する。
【0042】
なお、送電装置101は、受電装置102に変調度変更要求を送信した後、異物検知を行ってもよい。その際、送電装置101は、必要に応じて、送電を一時停止してもよい。
【0043】
以上のように、送電部1012は、受電装置102に電力を無線送電する。通信部1013は、送信部であり、受電装置102が上記の電力に重畳して送信した負荷変調信号103の振幅が閾値以下である場合には、負荷変調信号103の変調度の変更を要求するための信号(S313)を上記の電力に重畳して受電装置102に送信する。負荷変調信号103の変調度の変更を要求するための信号(S313)は、周波数変調信号104である。受電装置102の制御部1021は、送電装置101から負荷変調信号103の変調度の変更を要求するための信号(S313)を受信すると、負荷変調信号変調部1024により、負荷変調信号103の変調度を変更する(増加させる)。
【0044】
負荷変調信号復調部1015は、上記の信号(S313)の送信後、受電装置102が上記の電力に重畳して送信した変更後の変調度の負荷変調信号(S315)を復調する。負荷変調信号103の変調度は、図6(a)及び(b)のように、負荷変調信号103の最大値(ハイレベル)と最小値(ローレベル)との差を表す。
【0045】
なお、制御部1011は、物体検出部として機能し、受電装置102が上記の電力に重畳して送信した負荷変調信号103の振幅が閾値以下である場合には、送電部1012の送電範囲における受電装置102とは異なる物体を検出してもよい。
【0046】
以上説明したように、本実施形態によれば、送電装置101は、受電装置102からの負荷変調信号103の振幅が閾値以下である場合には、変調度変更要求を受電装置102に送信する。受電装置102は、変調度変更要求を受信すると、変調度を大きくして、再度、負荷変調信号103を送電装置101に送信する。これにより、送電装置101は、受電装置102から、より確実に負荷変調信号103を受信することができ、かつ異物の存在の可能性を検知して異物検出処理を行うことができる。なお、変調度は、送電フェーズの前に受電装置102が任意の大きさに設定することができるため、変調度が最初から大きめの値に設定されてもよい。しかしながら、本実施形態のように、送電装置101は、変調度変更要求を送信することにより、異物の存在の可能性を検知することができる効果がある。また、変調度が大きいほど、通常の通信時におけるノイズもより大きくなりうる。したがって、受電装置102は、変調度を比較的小さい状態から通信を行うことにより、通信時のノイズが抑制される効果がある。
【0047】
送電装置101は、負荷変調信号103の振幅が復調困難なレベルになる前に、負荷変調信号103の変調度を変更させるための信号を受電装置102に送信するため、負荷変調信号103が通信不能になることを回避することができる。
【0048】
(第2の実施形態)
図5(a)は、第2の実施形態による送電装置101の送電コイル501~504の構成例を示す図である。送電装置101が複数の送電コイル501~504を有する場合について説明する。複数の送電コイル501~503は、マルチコイルである。送電コイル501と送電コイル502と送電コイル503と送電コイル504は、相互に重なり合っている。
【0049】
図5(b)~(d)は、送電装置101の送電コイル501~504に対して受電装置102が移動した場合を示す図である。受電装置102は、例えば衝撃により移動する。送電コイル501~504は、破線で示す送電コイルが送電を行っていない送電コイルを示し、実線で示す送電コイルが送電を行っている送電コイルを示す。
【0050】
図5(b)は、受電装置102が送電コイル501上に置かれ、送電コイル501から受電装置102に送電が始まった様子を示す。送電コイル501が送電で使用されている。
【0051】
図5(c)は、図5(b)の送電中に、衝撃などにより、受電装置102の位置がずれた様子を示す。受電装置102は、送電している送電コイル501から外れかかっている。そのため、図6(b)に示すように、送電装置101が受電装置102から受信した負荷変調信号103の振幅602が小さくなる。
【0052】
図3(c)は、受電装置102の位置がずれた場合の送電装置101と受電装置102の通信フロー例を示す図である。図7に示す処理は、制御部1011が不図示のメモリに記憶されている制御プログラムを実行することにより行われる。以下、図7を参照しながら説明する。
【0053】
受電装置102の制御部1021は、負荷変調信号変調部1024により、負荷変調で、負荷変調信号103を送電装置101に送信する(S321)。ステップS701では、送電装置101の負荷変調信号復調部1015は、送電アンテナ1014を介して、負荷変調信号103を受信する。衝撃などにより受電装置102の位置がずれることにより、負荷変調信号103の振幅602が低下する。
【0054】
ステップS702では、振幅判定部1016は、受信した負荷変調信号103の振幅が閾値以下である場合には、送電装置101の制御部1011は、通信部1013により、負荷変調信号103に対する応答信号を受電装置102に送信する(S322)。その後、処理は、ステップS703に進む。
【0055】
ステップS703では、送電装置101の制御部1011は、負荷変調信号103が復調不能となる前に、通信部1013により、変調度変更要求を受電装置102に送信する(S323)。受電装置102の制御部1021は、通信受信部1022により、変調度変更要求を受信すると、変調度変更要求に対する応答信号を送電装置101に送信する(S324)。次に、受電装置102の制御部1021は、負荷変調信号変調部1024のスイッチ4011とスイッチ4012を同時に繰り返し開閉することで、変調度が大きくなるように変更する。変更後の変調度は、負荷変調信号103の復調時のマージンが十分であることが必要である。
【0056】
送電装置101の制御部1011は、受電装置102に変調度変更要求を送信したため(S323)、受電装置102の位置ずれが生じたと判断し、受電装置102の位置検出を行うことを通知するための位置検出通知を受電装置102に送信する(S325)。受電装置102の制御部1021は、位置検出通知を受信すると、変更後の変調度で、位置検出通知に対する応答信号を送電装置101に送信する(S326)。
【0057】
送電装置101の制御部1011は、位置検出通知に対する応答信号を受信すると、送電を停止し、受電装置102の位置を検出する。送電装置101の制御部1011は、検出の結果、受電装置102が送電コイル502の位置に移動していることを検出すると、図5(d)のように、送電コイル502による送電を開始する。送電装置101が位置を検出した後、受電装置102は、負荷変調信号変調部1024により、変調度を必要に応じて下げてもよい。
【0058】
次に、受電装置102の制御部1021は、負荷変調信号103を送電装置101に再送する(S327)。送電装置101の負荷変調信号復調部1015は、送電アンテナ1014を介して、負荷変調信号103を受信する。送電装置101の振幅判定部1016は、受信した負荷変調信号103の振幅が閾値より大きいか否かを判定する。受信した負荷変調信号103の振幅が閾値より大きい場合には、送電装置101の制御部1011は、通信部1013により、負荷変調信号103に対する応答信号を受電装置102に送信し(S328)、ステップS704に進む。ステップS704では、送電装置101は、負荷変調信号103に対する処理を終了する。
【0059】
以上のように、送電装置101の制御部1011は、位置検出部として機能し、負荷変調信号103の変調度の変更を要求するための信号(S323)を送信した後、位置検出通知(S325)を送信し、受電装置102の位置を検出する。送電部1012は、検出された受電装置102の位置に応じた送電コイルで電力を無線送電する。送電コイルは、複数の送電コイル501~504により構成されるマルチコイル、又は送電コイルの位置が可変であるムービングコイルである。
【0060】
なお、通信部1013は、上記の検出された受電装置102の位置に応じた送電コイルで電力の無線送電を開始した後、負荷変調信号103の変調度の減少を要求するための信号を上記の電力に重畳して受電装置102に送信してもよい。
【0061】
以上説明したように、本実施形態によれば、送電装置101は、受電装置102の位置を検出し、送電コイルに対する受電装置102の位置ずれを修正することができる。
【0062】
また、第1の実施形態及び第2の実施形態で送電装置101が送信する変調度変更要求は以下の構成であってもよい。具体的には、変調度変更要求は送電装置101が受電装置102に対して何等かの要求を行う為のパケットとしてWPC規格のv1.2.3に規定されているSpecific Requestのうち、Packet typeが未定義のReserved PacketやProprietary Packetパケットが用いられてもよい。
【0063】
また、変調度変更要求は同じく、WPC規格のv1.2.3に規定されているGeneral Requestのうち、Packet typeが未定義のReserved PacketやProprietary Packetが用いられてもよい。
【0064】
また、WPC規格のバージョン1.2.3のパケットのうち、Specific RequestやGeneral Request以外のパケットが、この要求に用いられてもよい。例えば、Specific RequestやGeneral Request以外のPacket typeが未定義のReserved PacketやProprietary Packetがこの要求のために用いられてもよい。
【0065】
また、変調度変更要求は変調度を大きくする要求でもよいし、小さくする要求であってもよい。また、Specific RequestまたはGenaral Requestのデータに変調度を大きくすることを示す情報要素、及び小さくすることを示す情報要素を格納してもよい。
【0066】
また、上記実施形態では送電装置101が受電装置102に対して変調度変更要求を行う構成としたが、これは受電装置102が送電装置101に変調度変更要求を送信し、送電装置101が変調度を変更する構成でもよい。具体的には、受電装置102は受信した周波数変調信号103の変調度(振幅など)が閾値より小さい場合は、送電装置101に対して変調度変更要求を送信してもよい。また、当該要求はすでに説明したSpecific RequestやGenaral Requestが用いられてもよい。WPC規格のバージョン1.2.3のパケットのうち、Specific RequestやGeneral Request以外のパケットが、この要求に用いられてもよい。例えば、Specific RequestやGeneral Request以外のPacket typeが未定義のReserved PacketやProprietary Packetがこの要求のために用いられてもよい。また、変調度変更要求は変調度を大きくする要求でもよいし、小さくする要求であってもよい。また、Specific RequestまたはGenaral Requestのデータに変調度を大きくすることを示す情報要素、及び小さくすることを示す情報要素を格納してもよい。また、上記実施形態では、送電装置101は周波数変調信号104を送信する構成としたが、これは振幅変調であってもよい。
【0067】
なお、上記実施形態は、何れも本開示を実施するにあたっての具体例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されない。すなわち、本開示はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【0068】
(その他の実施形態)
上述した第1及び第2の実施形態は、組み合わせて実施することも可能である。
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0069】
101 送電装置、1011 制御部、1012 送電部、1013 通信部、1014 送電アンテナ、1015 負荷変調信号復調部、1016 振幅判定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9