(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】紫外線塗料ベースの車両誘導
(51)【国際特許分類】
A63G 25/00 20060101AFI20241105BHJP
【FI】
A63G25/00
(21)【出願番号】P 2021513910
(86)(22)【出願日】2019-08-01
(86)【国際出願番号】 US2019044595
(87)【国際公開番号】W WO2020055520
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2022-08-01
(32)【優先日】2018-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】レイン クリストファー リー
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-149350(JP,A)
【文献】特開昭62-257510(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0125707(US,A1)
【文献】特表2017-526898(JP,A)
【文献】特開平02-056610(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63G 25/00
A63G 31/00
G05D 1/00
G05D 1/02
G01C 21/00-21/36
B62D 1/00-1/28
B62D 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を導くためのシステムであって、
表面上の複数の経路であって、各経路は紫外線(UV)光に応答して可視光を放出するように構成された紫外線(UV)反応性塗料によって定められ、前記複数の経路の各経路は、前記複数の経路の他の経路とは異なる特定の波長で可視光を放出するように構成された異なるUV反応性塗料を含む、表面上の複数の経路と、
乗客を保持するように構成された車両と、
を含み、前記車両は、
UV光を放出するように構成されたUV光源と、
前記複数の経路のそれぞれの経路の前記UV反応性塗料によって放出される可視光を検出するように構成されたセンサと、
前記センサによって検出された可視光の波長に基づいて、前記それぞれの経路に沿って前記車両を導くように構成されたコントローラと、
を含
み、
前記コントローラは、受け取った入力に基づいて前記複数の経路のうちのどの経路に沿って前記車両を導くかを決定するように構成され、前記入力は、可視光の特定の波長に関連付けられる、
車両を導くためのシステム。
【請求項2】
前記複数の経路と前記複数の経路に沿って前記UV反応性塗料によって放出される可視光とは、前記車両の乗客には見えない、請求項1に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項3】
前記複数の経路の各経路を定める前記UV反応性塗料は、前記それぞれの経路を隠すために光沢レベラー内にコーティングされる、請求項1に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項4】
前記入力は前記乗客から受け取られる、請求項1に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項5】
前記コントローラは、前記複数の経路のうちの前記経路に沿った移動中に前記入力を受け取り、前記入力に基づいて、前記複数の経路のうちのどの経路に沿って前記車両を導くかを変更するように構成される、請求項
1に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項6】
前記複数の経路のそれぞれの経路に沿って配置された前記UV反応性塗料は、前記それぞれの経路に沿った異なる場所で異なる波長で可視光を放出するように構成される、請求項1に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項7】
前記異なる波長は、前記それぞれの経路に沿った前記車両の異なる速度を表しており、前記コントローラは、前記放出された可視光の波長の変化に基づいて、前記それぞれの経路に沿った前記車両の速度を調整するように構成される、請求項6に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項8】
前記コントローラは、前記放出された可視光の波長の変化に基づいて前記車両をスピンさせるように構成される、請求項6に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項9】
前記複数の経路の異なる経路上に配置された複数の車両を更に含み、前記複数の車両のそれぞれのコントローラは、前記複数の経路上で前記複数の車両を同時に導くように構成される、請求項1に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項10】
前記複数の経路のそれぞれの経路は、第1の波長で可視光を放出するように構成された第1のUV反応性塗料を含む中央部分と、第2の波長で可視光を放出するように構成された第2のUV反応性塗料を含む、前記中央部分の側面に位置する第1の部分と、を含む、請求項1に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項11】
前記コントローラは、前記第2の波長の検出に応答して、前記複数の経路のそれぞれの経路の中央部分に前記車両を戻すように構成される、請求項10に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項12】
車両を導くためのシステムであって、
表面上の複数の経路であって、各経路は紫外線(UV)光に応答して可視光を放出するように構成された紫外線(UV)反応性塗料によって定められ、前記複数の経路の各経路は、前記複数の経路の他の経路とは異なる特定の波長で可視光を放出するように構成された異なるUV反応性塗料を含む、表面上の複数の経路と、
複数の車両と、
を含み、
前記複数の車両の各車両は、それぞれの乗客を保持するように構成され、
UV光を放出するように構成されたUV光源と、
前記複数の経路のそれぞれの経路の前記UV反応性塗料によって放出される可視光を検出するように構成されたセンサと、
前記センサによって検出された可視光の波長に基づいて、前記それぞれの経路に沿って前記車両を導くように構成されたコントローラと、
を含み、
前記複数の経路の各経路の前記UV反応性塗料は、前記複数の経路の他の経路によって放出される可視光の波長とは異なる波長で可視光を前記UV光に応答して放出するように構成され、各車両は、異なる経路に沿って移動するように構成され
、
前記コントローラは、受け取った入力に基づいて、前記複数の経路のうちのどの経路に沿って前記車両を導くかを変更するように構成され、前記入力は、可視光の特定の波長に関連付けられる、
車両を導くためのシステム。
【請求項13】
前記複数の車両は、前記複数の経路に沿って同時に移動するように構成される、請求項12に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項14】
前記複数の経路と前記複数の経路に沿って前記UV反応性塗料によって放出される可視光とは、前記複数の車両の乗客には見えない、請求項12に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項15】
前記入力は、前記複数の経路のうちの前記経路に沿った移動中に前記それぞれの乗客から受け取られる、請求項12に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項16】
前記複数の経路のそれぞれの経路に沿って配置された前記UV反応性塗料は、前記複数の経路のそれぞれの経路に沿った異なる場所で異なる波長で可視光を放出するように構成される、請求項12に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項17】
前記異なる波長は、前記複数の経路のそれぞれの経路に沿った前記車両の異なる速度を表しており、前記コントローラは、前記放出された可視光の波長の変化に基づいて、前記複数の経路のそれぞれの経路に沿った前記車両の速度を調整するように構成される、請求項16に記載の車両を導くためのシステム。
【請求項18】
車両を導くための方法であって、
車両のコントローラにおいて、経路に沿って前記車両を導くための可視光の波長を取得するステップであって、前記経路は、表面上の複数の経路のうちの1つであり、前記複数の経路の各経路は、前記複数の経路の他の経路とは異なる特定の波長で可視光を放出するように構成された異なる紫外線(UV)反応性塗料によって定められ、前記車両は、乗客を保持するように構成される、ステップと、
前記車両のUV光源を介して、前記経路でUV光を放射するステップと、
前記車両のセンサを介して、前記UV光に応答して放出された前記可視光の波長を検出するステップと、
前記コントローラを介して、前記センサによって検出された前記可視光の波長に基づいて、前記複数の経路のうちの前記経路に沿って前記車両を導くステップと、
を含
み、
前記車両のコントローラにおいて、経路に沿って前記車両を導くための可視光の波長を取得するステップは、前記波長を選択する入力を受け取るステップを含む、
車両を導くための方法。
【請求項19】
前記複数の経路に沿って複数の車両を同時に導くステップを更に含み、前記複数の車両のコントローラは、検出された可視光の異なる波長に基づいて、異なる経路に沿って前記複数の車両を導く、請求項18に記載の車両を導くための方法。
【請求項20】
前記入力は前記乗客から受け取られる、請求項18に記載の車両を導くための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、車両誘導(vehicle guidance)の分野に関する。より具体的には、本開示の実施形態は、紫外線(UV)塗料ベースの乗物車両誘導を利用したアミューズメントアトラクションに関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、以下に説明される、本開示の様々な態様に関連することができる技術の様々な態様を読者に紹介することを意図している。この議論は、本開示の様々な態様のより良い理解を助けるための背景情報を読者に提供するのに役立つと思われる。従って、これらの記載は、従来技術の自認としてではなく、この観点から読まれるべきであることを理解されたい。
【0003】
遊園地には様々な乗物があり、遊園地の各来園者にユニークな体験を提供する。乗物及びショーなどの大型アトラクションを追加すると、一般に、より多数の来園者を処理するための容量の追加を遊園地にもたらす。しかしながら、興味をそそる層を追加することなく、従来の乗物を追加することは、来園者の交通問題に対処し、競合相手よりも優位に立つために十分な来園者の関心を集めるには不十分な場合がある。現代のアトラクションの高度化と複雑化、並びにこれに対応する遊園地及び/又はテーマパークの来園者の期待の高まりに伴って、ユニークな来園者体験を提供するアトラクションを含む、改善されたより創造的なアトラクションが必要とされる。
【発明の概要】
【0004】
最初に特許請求の範囲に記載された主題と同じ範囲にある幾つかの実施形態について、以下で要約する。これらの実施形態は、本開示の範囲を限定するものではなく、むしろ開示する幾つかの実施形態の概要を示すものにすぎない。実際に、本開示は、以下に記載する実施形態と同様の又は異なることができる様々な形態を含むことができる。
【0005】
一実施形態では、車両を導く(guiding)ためのシステムが提供される。システムは、表面(surface)上に複数の経路を含み、各経路は、紫外線(UV)光に応答して可視光を放出するように構成されたUV反応性塗料(UV reactive paint)によって定められる。システムはまた、車両を含む。車両は、UV光を放出するように構成されたUV光源と、複数の経路のうちのそれぞれの経路のUV反応性塗料によって放出される可視光を検出するように構成されたセンサと、センサによって検出された可視光の波長に基づいて、それぞれの経路に沿って車両を導くように構成されたコントローラと、を含む。
【0006】
別の実施形態では、車両を導くためのシステムが提供される。本システムは、表面上に複数の経路を含み、複数の経路のうちの各経路は、紫外線(UV)光に応答して可視光を放出するように構成されたUV反応性塗料によって定められる。システムはまた、複数の車両を含む。加えて、複数の車両の各車両は、UV光を放出するように構成されたUV光源と、複数の経路のうちのそれぞれの経路のUV反応性塗料によって放出される可視光を検出するように構成されたセンサと、センサによって検出された可視光の波長に基づいて、複数の経路のそれぞれの経路に沿って車両を導くように構成されたコントローラと、を含む。複数の経路の各経路のUV反応塗料は、複数の経路の他の経路から放出された可視光の波長とは異なる波長の可視光を、UV光に応答して放出するように構成され、各車両は、異なる経路に沿って移動するように構成される。
【0007】
別の実施形態では、車両を導くための方法が提供される。本方法は、車両のコントローラにおいて、経路に沿って車両を導くための可視光の波長を取得するステップを含み、経路は、表面上の複数の経路のうちの1つであり、複数の経路のうちの各経路は、紫外線(UV)光に応答して異なる波長の可視光を放出するように構成されたUV反応性塗料によって定められる。本方法はまた、車両のUV光源を介して経路にてUV光を放射するステップを含む。本方法は更に、車両のセンサを介して、UV光に応答して放出される可視光の波長を検出するステップを含む。本方法は更に、コントローラを介して、センサによって検出された可視光の波長に基づいて複数の経路のうちの経路に沿って車両を導くステップを含む。
【0008】
本開示のこれら及び他の特徴、態様及び利点は、全体を通じて同じ要素を同じ参照符号によって示す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読めば、より良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本開示の一態様による、アミューズメントアトラクションのUV塗料ベースの乗物車両誘導システム(ride vehicle guidance system)の1つの実施形態の概略図である。
【
図2】本開示の一態様による、
図1のUV塗料ベースの乗物車両誘導システムを利用する遊園地の環境の1つの実施形態を示す図である。
【
図3】本開示の一態様による、
図1のUV塗料ベースの乗物車両誘導システム(例えば、複数の車両を伴う)を利用する遊園地の環境の1つの実施形態を示す図である。
【
図4】本開示の一態様による、
図2及び3の線4-4内の経路を取り囲む異なるUV反応性塗料を有する経路の一部の1つの実施形態を示す図である。
【
図5】本開示の一態様による、
図2及び3の線4~4内の経路に隣接する記号又はマーキングを有する経路の一部の実施形態を示す図である。
【
図6】
図6は、本開示の一態様による、
図2及び3の線4~4内の異なるUV反応性塗料を有する経路の一部の実施形態を示す図である。
【
図7】本開示の一態様による、
図1のUV塗料ベースの乗物車両誘導システムを利用した遊園地アトラクションにおいて車両を導くための方法の1つの実施形態のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の1又は2以上の特定の実施形態について、以下で説明する。これらの実施形態を簡潔に説明するために、実際の実装の全ての特徴を本明細書に記載されていない場合がある。あらゆる工学又は設計プロジェクトにおいて見られるようなあらゆるこのような現実の実装の開発においては、実装によって異なり得るシステム関連及びビジネス関連の制約の順守などの開発者の個別の目的を達成するために、数多くの実装固有の決定を行わなければならないと理解されたい。更に、このような開発努力は複雑かつ時間の掛かるものとなり得るが、本開示の恩恵を受ける当業者にとっては設計、製作及び製造という日常的な取り組みであると理解されたい。
【0011】
遊園地は、遊園地の乗物、パフォーマンスショー、及びゲームなど、様々なエンターテイメントを特徴として備える。本開示の実施形態は、遊園地にて利用することができるUV塗料ベースの乗物車両誘導システムに関する。複数の経路を表面上に配置することができる。各経路は、UV光に応答して異なる波長(例えば、異なる色を表す)の可視光を放出する不可視の透明なUV反応性塗料によって定められる。特定の実施形態では、各経路は、一般に、他の経路とは異なる特定の波長の可視光を放出するように構成された、異なる不可視の透明なUV反応性塗料を含む。各乗物車両は、UV光を放出するように構成されたUV光源と、経路に沿ってUV反応性塗料から放出された可視光を検出するセンサと、を備えることができる。経路及び該経路から放出される可視光は、車両の乗客又は車両に乗車するために待機している人には見えない場合がある。経路は交差する場合がある。加えて、複数の車両は、経路に沿って同時に移動し、互いにすれ違う場合がある。幾つかの実施形態では、乗客は、車両に提供される入力を介して、車両が移動する経路を変更することができる。特定の実施形態では、UV反応性塗料によって放出される波長は、車両の速度を変更(例えば、加速、減速、停止など)するため、又は車両にアクション(例えば、スピン)を実行させるために、異なる位置にて経路に沿って変更することができる。経路が不可視であることに起因して、アミューズメントアトラクションは、乗客にとって予測できないように見え、乗客の乗物体験を向上させることができる。
【0012】
図に目を向けると、
図1は、遊園地アトラクションのUV塗料ベースの乗物車両誘導システム10の1つの実施形態を示している。
図1の例示の実施形態に示されるように、システム10は、車両12(例えば、乗物車両)及び乗車コントローラシステム14を含むことができる。特定の実施形態では、システム10は、複数の車両12を含むことができる。システム10は、表面に配置された複数の経路と併せて利用するように構成することができる。各経路は、UV光に応答して特定の波長(例えば、色)の可視光を放出するように構成された透明な不可視のUV反応性塗料によって定めることができる。特定の実施形態では、各経路は、他の経路を定めるUV反応性塗料とは異なる波長(例えば、黄色、ピンク、オレンジなど)の可視光を放出するように構成された異なるUV反応性塗料によって定めることができる。特定の実施形態では、特定の経路は、経路に沿った異なる場所で、異なる波長を放出する異なるUV反応性塗料を含むことができ、異なる波長(例えば、色)は、車両12に伝達される異なる動作を表す。これらの異なる動作は、変化する速度(例えば、加速、減速、停止など)又は他のアクション(例、所定位置でスピン)を含むことができる。特定の実施形態では、特定の経路は、第1の波長(例えば、黄色)で可視光を放出するように構成されたUV反応経路を有する中央部分と、第1の波長とは異なる波長(例えば、青、紫、赤など)で放出する1又は2以上の側面部分とを含むことができ、側面部分のUV反応性塗料によって放出される波長は、車両12が経路(例えば、中央部分)からどれだけ逸脱しているか、及び/又はその車両12に経路に戻るための正しい進路を伝達する。特定の実施形態では、追加のマーク(例えば、チェックマーク、バーコード、その他)をUV反応性塗料の経路に隣接して配置されて、情報(例えば、移動距離、経路情報、速度など)を車両12及び/又はライドコントローラシステム14に提供することができる。特定の実施形態では、光沢レベラー(sheen leveler)を、経路のUV反応性塗料の上に配置して、経路を隠すことができる。従って、可視光では、各経路は、車両12の乗客又は乗車を待機している人には見えないようにすることができる。加えて、それぞれの経路により放出された可視光は、車両12の乗客又は乗車を待機している人には見えないようにすることができる。
【0013】
車両12は、UV光を放出するように構成されたUV光源16を含むことができる。特定の実施形態では、UV光源16は、1又は2以上のUV発光ダイオードを含むことができる。車両12はまた、任意の経路に沿って不可視のUV反応性塗料から放出される可視光の波長を検出するように構成された1又は2以上のセンサ18を含むことができる。特定の実施形態では、UV光源16及び1又は2以上のセンサ18の両方を車両12(例えば、車両12の下部)に沿って配置して、それぞれの経路によって放出される可視光が乗客又は乗車を待機している人に見えないようにすることができる。
【0014】
車両12はまた、車両12の動作を制御するように構成されたコントローラ20を含むことができる。コントローラは、メモリ22と、メモリ22に格納された命令を実行するように構成されたプロセッサ24とを含むことができる。特定の実施形態では、メモリ22は、車両12が特定の経路に沿って車両を導く際に利用するために、放出された可視光の波長(又は2つ以上の波長)を記憶することができる。更に、メモリ22は、車両の様々な動作(例えば、加速、減速、停止、回転(spinning)など)を引き起こす放出された可視光の追加の波長を記憶することができる。特定の実施形態では、メモリ22は、経路全体と、特定の経路に関連する任意の波長又は波長の変化を記憶することができる。コントローラ20は、特定の経路に沿って車両12を導く際に利用するために、放出された可視光の波長(例えば、メモリ22及び/又はライドコントローラシステム14から)を取得するように構成することができる。コントローラ20はまた、センサ18から検出された波長を受信し、これを利用して車両12を経路に沿って導くように構成することができる。特定の実施形態では、検出された波長により、車両12が経路から逸脱した場合に、コントローラ20が進路を修正して経路に戻るようすることができる。
【0015】
コントローラ20は、車両12のホイールに結合されたステアリングシステム26を介して車両12を制御することができる。コントローラはまた、車両12上の入力デバイス12に結合することができる。入力デバイス28は、タッチスクリーン、1又は2以上のボタン、レバー、又は任意の他のデバイスを含むことができる。入力デバイス28は、乗客が経路を選択及び/又は変更する結果となる入力を提供することを可能にすることができる。例えば、入力デバイス28は、乗客に異なるオプション又はシナリオ(例えば、特定のテーマセクションを通る通路、通路の難易度など)を提供することができる。入力デバイス28を介して受信された様々な入力は、車両12を導く際にコントローラ20によって利用される放出光の特定の波長に関連付けることができる。特定の実施形態では、乗客は、乗車開始前に入力を提供することができ、これにより、車両12によって利用される初期経路及び/又は後続経路が決定される。特定の実施形態では、乗客は、乗車中に入力を提供して、車両12の経路を変更することができる(例えば、車両12が、現在の経路が他の経路と交差する交差点に遭遇したとき)。特定の実施形態では、乗客が入力を提供しない場合、コントローラ20は、車両12を導く際の経路(すなわち、利用する波長)を自動的に決定することができる。
【0016】
コントローラ20はまた、経路上及び/又は乗物コントローラシステム30上に存在できる他の車両と無線通信するように構成されたトランシーバ30に結合することができる。特定の実施形態では、車両12は、トランシーバ30を介して、その選択された波長、位置、速度、波長の将来の変化、及び/又は他の情報を他の車両及び/又は乗物コントローラシステム14に通信することができる。特定の実施形態では、コントローラ20は、トランシーバ30を介して、車両及び/又は乗物コントローラシステム14から他の車両に関する同じ情報を受信することができる。特定の実施形態では、車両14は、乗物コントローラシステム14から自律的とすることができる。特定の実施形態では、コントローラ20による車両14の制御は、乗物コントローラシステム14を介して無効にすることができる。
【0017】
乗物コントローラシステム14は、アミューズメントアトラクション内の車両12のうちの1又は2以上を制御するコントローラ32を含むことができる。特定の実施形態では、コントローラ32は、特定の車両12が利用するための特定の経路を(例えば、波長を介して)通信することができる。特定の実施形態では、乗物コントローラシステム14は、経路全体と、車両12への特定の経路に関連する任意の波長又は波長の変化を提供することができる。特定の実施形態では、乗物コントローラシステム14は、他の車両に関連する情報(例えば、波長、位置、速度、波長の将来の変化、及び/又は他の情報)を特定の車両12に提供することができる。特定の波長に関連する車両12に対する動作は、車両12にすでに格納することができるか、及び/又は乗物コントローラシステム14から車両12に提供することができる。コントローラ32は、車両12との無線通信を可能にするトランシーバ38に結合することができる。
【0018】
プロセッサ20、32はそれぞれ、複数のプロセッサ、1又は2以上の「汎用」マイクロプロセッサ、1又は2以上の専用マイクロプロセッサ、及び/又は1又は2以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、又はそれらの何らかの組み合わせを含むことができる。例えば、各プロセッサ20及び32は、1又は2以上の縮小命令セット(RISC)プロセッサ、高度RISCマシン(ARM)プロセッサ、拡張RISC(PowerPC)プロセッサによるパフォーマンスの最適化、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)集積回路、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、又は他の適切なプロセッシングデバイスを含むことができる。
【0019】
各メモリデバイス22及び34は、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性メモリ、読み取り専用メモリ(ROM)などの不揮発性メモリ、フラッシュメモリ、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができる。各メモリデバイス22及び34は、様々な目的に使用できる様々な情報を格納することができる。例えば、各メモリデバイス22及び34は、車両12を制御するための命令など、それぞれのプロセッサ20及び32が実行するためのプロセッサ実行可能命令(例えば、ファームウェア又はソフトウェア)を格納することができる。ストレージデバイス(例えば、不揮発性ストレージ)は、ROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、又は他の適切な光学的、磁気的、又はソリッドステート記憶媒体、或いはそれらの組み合わせを含むことができる。
【0020】
図2は、
図1のUV塗料ベースの乗物車両誘導システム10を利用する遊園地の環境の1つの実施形態を示す。図示の車両12は、
図1に記載されている通りである。1又は2以上の乗客を保持するように構成された車両12は、表面46の経路44に沿って車両12が移動できるように、車両12のホイール42の底部40に含むことができる。ホイール42の数は異なることができる。特定の実施形態では、車両を移動させる手段は変わることができる(例えば、軌道など)。ホイール42は、上述のステアリングシステムに結合することができる。車両12はまた、上述のように、底部40にUV光源16及びセンサ18を含むことができる。車両12の底部40にUV光源16とセンサ18を配置することで、経路44によって放出された可視光が、乗客及び乗車を待機している人に見えないようにすることができる。特定の実施形態では、車両12上のUV光源16及びセンサ18の位置は変えることができる。
【0021】
図示のように、複数の経路44は、表面46に配置することができる。経路44は、直線部分及び/又は湾曲部分を含むことができる。3つの経路48(実線)、50(破線)、及び52(一点鎖線)が示されている。経路44の数は異なる場合がある。特定の実施形態では、経路44又は経路44の一部は、特定のテーマに関連付けることができる。特定の実施形態では、経路44又は経路44の一部は、異なるスリルレベルに関連付けることができる。例えば、スリルの少ない経路は、より多くの直線部分、低速度、及び/又は漸次的な旋回を含むことができる。よりスリルのある経路は、より多くの湾曲部分、高速度、急旋回、及び/又はスピンを含むことができる。経路48、50、52は、3つ全てがポイント54と56で交差する。経路48及び経路50もまた、ポイント58で交差する。各経路44は、主として、UV光に応答して特定の波長の可視光を放出する、異なる透明な不可視のUV反応性塗料によって定めることができる。例えば、経路48、50、及び52を定めるUV反応性塗料は、それぞれ黄色、ピンク、及び緑(又は他の色)に対応する波長のUVに応答して可視光を放出することができる。UV反応性塗料を利用する1つの利点は、経路44が、設備費用をほとんど又は全く伴わずに、表面46上で容易に変更することができることである。特定の実施形態では、経路44のUV反応性塗料を覆って光沢レベラーを配置して、経路44を隠すことができる。乗車は、暗領域又は明領域において発生することができる。
【0022】
交差点54、56、及び58では、可視光の波長の組み合わせを放出することができる。車両12のコントローラは、割り当てられた経路44の波長及び交差点での波長の組み合わせを認識して、車両12が割り当てられた経路に沿って移動し続けるようにプログラムすることができる。特定の実施形態では、交差点45、56、58において、車両12のコントローラでプログラムされるか、又は乗客から車両12のコントローラに受信された入力に基づいて、車両12は経路を変更することができる。
【0023】
図3に示されるように、複数の車両12は、表面46上の経路44に沿って同時に移動することができる。車両12及び経路44は上記の通りである。3台の車両60、62、64及び3つの経路66、68、70が示されている。車両12及び経路44の数は変えることができる。各車両60、62、及び64は、経路に関連するUV反応性塗料によるUV光に応答して放出される可視光のそれぞれの波長に基づいて、それぞれの経路66、68、及び70に沿って移動することができる。車両60、62、及び64は、互いに及び/又は乗物コントローラシステムと通信することができる。従って、車両60、62、及び64及び/又は乗物コントローラシステムは、乗車中に他の車両の位置を認識することができる。特定の実施形態では、車両60、62、64は、経路44を変更することができる(予め定められたように、又は乗客の入力に応答して)。特定の実施形態では、乗客の入力による経路の変更は、別の車両12の位置に起因して(例えば、乗客の車両及び/又は乗物コントローラシステムによって)無効にすることができる。特定の実施形態では、乗客入力の特定の選択は、他の車両の位置に起因して乗客に提示されない場合がある。特定の実施形態では、車両12は、他の車両の位置に応答して加速、減速、又は停止することができる。特定の実施形態では、2以上の車両12が同じ経路44上を移動することができる。
【0024】
図4は、
図2及び
図3の線4-4内の経路44を取り囲む異なるUV反応性塗料を有する経路44の一部の1つの実施形態を示す。
図4に示されるように、経路44は、中央部分72を含むことができる。中央部分72は、経路44に沿って車両12を導くために一次波長(例えば、黄色、ピンク、緑、又は他の任意の色)のUV光に応答して可視光を放出するUV反応性塗料を含むことができる。複数の側面部分が中央部分72の両側に位置することができる。例えば、第1の側面部分74は、中央部分72の側面に位置することができ、第2の側面部分76は、中央部分72と第1の側面部分74の両方の側面に位置することができる。側面部分の数は、様々とすることができる。特定の実施形態では、第1の側面部分72は、中央部分72、第2の側面部分76、及び他の任意の側面部分とは異なる(すなわち、異なる波長の可視光を放出する)UV反応性塗料によって定められる左部分と右部分の両方を有することができる。第3の側面部分76は、中央部分72、第1の側面部分76、及び他の任意の側面部分とは異なる(すなわち、異なる波長の可視光を放出する)UV反応性塗料によって定められる左部分と右部分の両方を有することができる。例えば、中央部分72は、黄色に関連付けられ、第1の側面部分74はオレンジに関連付けられ、第2の側面部分76は赤に関連付けることができる。
【0025】
特定の実施形態では、側面部分74、76によって放出される波長は、車両12が中央部分72からどれだけ逸脱したか(例えば、距離、パーセンテージなど)の表示内に関連付けることができる。特定の実施形態では、側面部分74、76によって放出される波長は、車両12に中央部分72に向かって修正するように指示することに関連付けることができる(例えば、左修正、右修正など)。特定の実施形態では、1又は2以上の内側側面部分によって放出される波長は、車両12が中央部分72からどれだけ逸脱したかの表示に関連付けることができ、一方、最も外側の側面部分によって放出される波長は、車両12を中央部分72に向かって修正する指示に関連付けることができる。特定の実施形態では、最も外側の側面部分によって放出される波長は、経路44からの逸脱に起因して車両12に停止するように指示することに関連付けることができる。
【0026】
図5は、
図2及び
図3図の線4-4内で囲まれた、経路44に隣接する記号又はマーキング78を有する経路44の一部の1つの実施形態を示す。
図5に示されるように、シンボル又はマーキングは、車両12による検出のために透明な不可視のUV反応性塗料で経路44に隣接して塗装することができる。図示のように、記号又はマーキング78はバーコードとすることができる。特定の実施形態では、記号又はマーキングは、チェックマーク、形状、番号、又は任意の他の種類のマーキングとすることができる。記号又はマーキング78は、経路44に関連する情報(例えば、移動距離、経路情報、速度など)を車両12及び/又は乗物コントローラシステムに伝達することができる。
【0027】
図6は、
図2と及び
図3の線4-4内で囲まれた、異なるUV反応性塗料を有する経路44の一部の1つの実施形態を示す。図示のように、経路44の大部分(例えば、領域80)は、経路44に沿って車両12を導くための一次波長(例えば、黄色、ピンク、緑、又は他の任意の色)のUV光に応答して可視光を放出するUV反応性塗料によって定めることができる。経路44に沿った他の領域は、車両12の異なる制御動作に関連付けることができる経路44に関連する一次波長とは異なる波長を放出する異なるUV反応性塗料を含むことができる。例えば、領域80は黄色とすることができ、領域82は紫色とすることができる。特定の実施形態では、領域82によって放出される波長は、車両12をスピンさせるか、又は他の何らかの動作(例えば、バウンド、傾斜など)を引き起こすことができる。特定の実施形態では、他の領域(例えば、領域84、86)は、車両12に関連する他の制御動作(例えば、加速、減速、停止など)を提供することができる。領域84、86と同様に、1又は2以上の領域は、互いに接触する際に間隔を空けることができる。これらの領域84、86は、領域80と並びに互いと異なる波長を放出するUV反応性塗料を含むことができる。領域80、84、86は、車両12の特定の速度に関連付けることができる。例えば、領域80は、経路44に沿った車両12の通常の速度に関連付けることができ、一方、領域84は、より速い速度に関連付けることができ、領域86は、更に速い速度に関連付けることができる。或いは、領域84は、より遅い速度に関連付けることができ、領域86は更に遅い速度に関連付けることができる。特定の実施形態では、領域によって放出される色の変化は、グラデーションを有することができる。例えば、領域80、84、86は、それぞれ黄色、赤、オレンジ、又は黄色、緑、青とすることができる。経路44は、車両12の加速及び減速の両方のための領域の組み合わせを含むことができる。特定の実施形態では、領域によって放出される波長により、車両12は、可変の速度を有することができる。
【0028】
図7は、
図1のUV塗料ベースの乗物車両誘導システム10を利用する遊園地アトラクションにおいて、車両12を導くための方法88の1つの実施形態のフローチャートである。方法88のステップの1又は2以上は、車両のコントローラ20及び/又は乗物コントローラシステム14によって実行することができる。方法88のステップの1又は2以上は、同時に及び/又は図示のものとは異なる順序で実行することができる。方法88は、経路44に沿って車両12を導くための波長を取得するステップ(ブロック90)を含むことができる。特定の実施形態では、2以上の波長が車両12によって得ることができる。例えば、乗車の第1の部分は、第1の波長を有する第1の経路を辿り、乗車の第2の部分は、異なる波長を有する異なる経路を辿ることができる。波長は、UV光に応答して経路44に沿ってUV反応性塗料によって放出される色を表すことができる。波長は、車両のコントローラ20及び/又は乗物コントローラシステム14のそれぞれのメモリから取得することができる。特定の実施形態では、乗車開始前に、乗客は、提示された選択肢(例えば、テーマ、スリルレベルなどに関連する)に基づいて入力を提供することができ、入力は、1又は2以上の経路44に関連付けられた1又は2以上の特定の波長に関連付けることができる。特定の実施形態では、乗車中に複数の車両が利用されることになる場合、各車両12は、それぞれの経路を定めるために、それぞれの1又は複数の波長を取得することができる。特定の実施形態では、乗車前又は乗車中に複数の車両を使用して、各車両12は、他の車両及びそれらのそれぞれの経路に関連する波長及び/又は他の情報を取得することができる。
【0029】
方法88はまた、車両12上のUV光源を介してUV光を放出するステップ(ブロック92)を含むことができる。方法88は更に、車両12上のセンサを介して、車両12のそれぞれの経路44に沿って配置されたUV反応性塗料によって放出された可視光を検出するステップ(ブロック94)を含むことができる。方法88は、検出された波長を、車両の経路44に関連して得られた波長と比較するステップ(ブロック96)を含むことができる。検出された波長が得られた波長と同じである場合、方法88は、経路44に沿って車両12を導く又は移動するステップ(ブロック98)を含むことができる。検出された波長が得られた波長と異なる場合、方法88は、車両12が経路44に沿って移動しながら特定の動作を実行するステップ(ブロック100)を含むことができる。これらの動作は、車両12の加速、減速、停止、回転、経路44への正しい進路、又は他のタイプの動作を含むことができる。
【0030】
特定の実施形態では、方法88は、乗車中に乗客からの入力を受け取るステップ(ブロック102)を含むことができる。乗客は、提示された選択(例えば、テーマ、スリルレベルなどに関連する)に基づいて入力を提供することができ、入力は、1又は2以上の経路44に関連付けられる1又は2以上の特定の波長に関連付けることができる。特定の実施形態では、入力は、同じ波長に関連付けることができ、車両12は、同じ経路を維持する。特定の実施形態では、乗客の入力は、異なる波長に関連付けることができ、これにより車両12を導くための波長及びひいては経路44を変更する(ブロック104)。
【0031】
上記の実施形態は遊園地の乗物に関するが、同じ技術を他の用途で利用することができる。例えば、この技術は、おもちゃに応用することができる。複数のペン、ブラシ、又はUV光に応答して異なる波長の可視光を放出する異なる透明な不可視のUV反応性塗料を含む他のアイテムは、ユーザによって表面に複数の経路を作成することができる。また、ユーザがペン又はブラシで表面に描かれた様々な経路を辿るために、様々なおもちゃの車両を提供することができる(例えば、UV光源及びセンサを備えて)。
【0032】
本開示の特定の特徴のみが本明細書で図示し説明したが、当業者には多くの修正及び変更が想定されるであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の精神の範囲内にある全てのこのような修正及び変更を網羅することを意図している点を理解されたい。本明細書で提示され請求項に記載された手法は、本発明の技術分野を明らかに改善する実際的な性質の実質的な目的及び具体的な実施例に参照及び適用され、このため、抽象的、無形、又は真に理論的でもない。更に、本明細書の終わりに添付した何れかの請求項が「機能」を「実行」する手段」又は「機能」を「実行」するステップ」として指定された1又は2以上の要素を含む場合、このような要素は、米国特許法第112条(f)に従って解釈されるものとする。しかしながら、任意の他の方法で指定された要素を含む何れかの請求項については、このような要素は、米国特許法第112条(f)に従って解釈されないものとする。