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特許7581245濃縮詰め替えカプセル用のカプセルおよびプラグ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】濃縮詰め替えカプセル用のカプセルおよびプラグ
(51)【国際特許分類】
   B65D 51/22 20060101AFI20241105BHJP
【FI】
B65D51/22 100
B65D51/22 BRG
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021569106
(86)(22)【出願日】2020-05-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-07-22
(86)【国際出願番号】 EP2020064243
(87)【国際公開番号】W WO2020239613
(87)【国際公開日】2020-12-03
【審査請求日】2023-03-22
(31)【優先権主張番号】19176498.4
(32)【優先日】2019-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】521042714
【氏名又は名称】ユニリーバー・アイピー・ホールディングス・ベスローテン・ヴェンノーツハップ
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100124855
【弁理士】
【氏名又は名称】坪倉 道明
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】デン・ブール,セバスチャン,ヴィルヘルムス,ヨセフス
(72)【発明者】
【氏名】ブッケルマン,マタイス・ルーカス
(72)【発明者】
【氏名】ラモン,ウィレム
(72)【発明者】
【氏名】ズワルトクライス,シュールト・バスティアーン
【審査官】佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-074964(JP,A)
【文献】特開2012-012061(JP,A)
【文献】国際公開第2009/051450(WO,A2)
【文献】韓国登録特許第10-0840386(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 51/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
詰め替えカプセル用のキャップシステムであって、
開放近位端および開放遠位端を有する中空管状本体(302)であって、前記開放近位端は、キャップアセンブリの易破断シール構成要素を圧迫するための近位当接面を提供する第1のリム(304)によって囲まれ、
前記近位当接面は、前記管状本体の長手方向軸に直交する平面にあり、表面は、全体として、前記開放近位端の少なくとも半分を囲む
中空管状本体(302)と、
前記管状本体(302)の周りに延び、前記管状本体(302)に対して同軸に配置された管状スカート壁(306)を備えるスカートであって、前記スカート壁(306)は、前記管状本体(302)から半径方向に離間され、前記スカート壁(306)と前記管状本体(302)との間にプラグ凹部(308)を形成するスカートと
を備え、
前記スカート壁(306)は、前記スカート壁(306)が前記管状本体(302)に接続されるスカート遠位端から自由近位端に延び、
前記スカートの前記自由近位端は、
詰め替え用容器(400)のリム(406)に当接するための遠位側当接面(312)を備える外側に延びるフランジ(310)
を備える、
プラグ(300)と、
キャップアセンブリ(200)であって、
前記キャップアセンブリ(200)を通る導管(203)を画定する内壁(202)であって、前記導管(203)は、上流端から下流端に延びる内壁(202)、
その長さの少なくとも第1の部分に沿って前記内壁(202)を囲む外壁(204)であって、前記内壁(202)の前記第1の部分から離間され、開放下流端から閉鎖上流端に延びる前記内壁と外壁(202、204)との間に円周方向空隙(214b)を画定する外壁(204)、および
前記内壁と外壁(202、204)の間に延び、前記空隙(214b)を通る流体の流れを防止する接続壁(212)であって、前記空隙(214b)の前記閉鎖上流端を形成する接続壁(212)
を備える、
キャップアセンブリ(200)と
を備え、
前記キャップアセンブリ(200)は、前記導管(203)をシールするように構成された閉塞部材(208)をさらに備え、前記閉塞部材(208)は、上流側(208a)と、下流側(208b)とを備え、
前記閉塞部材(208)は、前記導管(203)の近位端と遠位端との間に位置する周辺の易破断接続部(210)によって前記内壁(202)にシールされ、
前記易破断接続部(210)は、前記導管(203)の長手方向軸(A)に直交する平面P内に延び、
前記プラグ(300)は、前記キャップアセンブリ(200)の前記外壁(204)が前記プラグ(300)を囲み、前記キャップアセンブリ(200)の前記内壁(202)が前記プラグ凹部(308)内に延びるように前記キャップアセンブリ(200)内に配置され、
前記プラグ(300)の前記第1のリム(304)は、前記閉塞部材(208)の支持面(220)と整列して対向している、
システム。
【請求項2】
前記スカート壁(306)の自由端は、キャップアセンブリ(200)の接続壁(212)に対してシールするための近位シールリム(318)をさらに備える、請求項1に記載のキャップシステム。
【請求項3】
前記近位シールリム(318)は、頂部に向かって先細になっている、請求項2に記載のキャップシステム。
【請求項4】
前記管状本体(302)は、前記第1のリム(304)に不連続部を形成する少なくとも1つの切り欠き(316)またはスロットをさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【請求項5】
前記管状本体(302)は、前記管状本体(302)の外面の周りに延びる突出部または隆起部(314)を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【請求項6】
前記スカート壁(306)の前記自由近位端は、前記遠位側当接面(312)の半径方向外側に少なくとも1つの爪(320)をさらに備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のキャップシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つの爪(320)は、前記遠位側当接面(312)から離れるように湾曲し、遠位凹面および近位凸面を提供する、請求項6に記載のキャップシステム。
【請求項8】
前記易破断接続部(210)は、前記内壁(202)と前記閉塞部材(208)の下流側(208b)との間に形成された第1の周辺の凹部(222)と、前記内壁(202)と前記閉塞部材(208)の上流側(208b)との間の第2の周辺の凹部(224)との間に配置される、請求項1~7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記支持面(220)は、前記導管(203)の前記長手方向軸(A)に垂直な平面内に延びる、請求項1~8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記閉塞部材(208)は、円錐形または円錐台形であり、基部から頂部(218)に延びる、請求項1~9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記外壁(204)は、その内面上に係合手段、例えば、ねじ山(230)を備え、爪(320)は、前記係合手段(230)に係合するように構成される、請求項1~10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記内壁(202)は、前記内壁(202)の内面から半径方向内側に延びる突出部または隆起部(216)を備える、請求項1~11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
請求項1~12のいずれか一項に記載のシステムを備える詰め替えシステム(10)であって、前記詰め替えシステムは、濃縮洗浄製品を収容するためのカプセル(100)をさらに備え、前記カプセル(100)は、前記キャップアセンブリ(200)と係合し、前記カプセル(100)の内部容積は、前記導管(203)の上流端と流体連通する、詰め替えシステム(10)。
【請求項14】
前記カプセル(100)は、リム(104)によって囲まれた開口部を備え、前記リム(104)は、前記キャップアセンブリ(200)の接続壁(212)を圧迫する、請求項13に記載の詰め替えシステム(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、濃縮洗浄製品を収容するように構成された詰め替えカプセル用のキャップアセンブリで使用するためのプラグに関する。プラグは、キャップアセンブリ内の易破断(frangible)シールを破壊し、ほぼ中空の管状本体を通して濃縮洗浄液を詰め替え用容器に送達するように構成される。
【背景技術】
【0002】
本明細書を通しての先行技術のいかなる議論も、そのような先行技術が広く知られていること、または当分野における共通の一般知識の一部を形成することの承認と決して見なされるべきではない。
【0003】
国際公開第2007/145773号には、第2のコンテナに接合された密封コンテナを備える混合ユニットが記載されている。
【0004】
特開2012-158361号公報には、詰め替え作業を容易にすることができる詰め替えコンテナが記載されている。
【0005】
多目的表面洗浄剤、ガラス洗浄剤、または脱脂剤などの液体洗浄製品および衛生製品は、多種多様な分注システムにより多種多様なコンテナですぐに使用可能な濃度で供給されることが多い。典型的には、そのような液体洗浄製品は、住居または商業環境での使用に適した濃度に水(または別の溶媒)で希釈された1つまたは複数の活性成分を含む。
【0006】
すぐに使用可能な濃度で供給される洗浄製品は、製品を安全かつ効果的な濃度で供給することができ、適切にラベル付けすることができるという点で有利である。すぐに使用可能な製品はまた、使用前に希釈または再構成を必要としないため、ユーザにとってより便利である。
【0007】
洗浄製品のために広く使用されているコンテナシステムの一例は、トリガアクチュエータを備える噴霧ボトルである。そのようなシステムは、一般に、本体およびネックを備えるボトルを備え、ネックは、取り外し可能な噴霧ノズルに係合するように構成される。噴霧ノズルは、一般に、ネックおよびノズル上の相補的なねじ山によってボトルのネックに固定される。使用後、洗浄製品が供給されたコンテナまたは容器は、典型的には廃棄され、交換品が必要となる。
【0008】
洗浄製品が供給される噴霧ボトルは、一般に、洗浄製品が枯渇した時点を超えても続く寿命を有するが、家庭環境では、噴霧ボトルに洗浄製品を詰め替えることは広く行われていない。
【0009】
商業または工業環境では、噴霧ボトルは、所定量の濃縮液を水で希釈することによって再使用のために詰め替えられることがある。濃縮洗浄液はボトル内に供給されてもよく、このボトルは、典型的には、濃縮容器が洗浄プロセス全体を通して運ばれないという事実に起因して、洗浄専門家によって使用される噴霧ボトルよりも大きい容積を有する。
【0010】
しかし、使用前に希釈のために濃縮洗浄液を供給することが知られているが、特に住居環境において、濃縮製品を安全かつ効果的に管理することにおける多くの課題のために、噴霧ボトルに水および濃縮洗浄液を詰め替えることは広く行われていない。
【0011】
濃縮洗浄液の取り扱いには、噴霧容器の詰め替え中と濃縮液の保管についての両方において注意が必要である。健康へのリスクを回避するために、希釈された洗浄液よりもさらに、濃縮洗浄液を正確に移送および保管し、子供や動物の手が届かないように保つべきである。
【0012】
さらに、濃縮(希釈されていない)洗浄液は、住居内の表面に損傷を引き起こす可能性があり、衣類および家庭用品への損傷を回避するためにこぼさないようにする必要がある。
【0013】
濃縮洗浄製品が安全かつ効果的な濃度に希釈されることを確実にすることにおいて、さらなる困難に遭遇し得る。濃縮洗浄液を水で過剰に希釈すると、洗浄結果が劣る可能性がある。濃縮洗浄液の希釈不足は、健康へのリスク、家庭用品への損傷、および濃縮洗浄液の過剰消費をもたらし得る。
【0014】
空のボトルを廃棄することによってもたらされるプラスチック廃棄物を削減したいという要望、ならびにすぐに使用可能な洗浄製品を出荷および保管するために必要なコストおよび資源を削減したいという要望にもかかわらず、家庭および専門的な環境での使用に適した便利な詰め替えシステムは、広く利用可能ではない。
【0015】
本発明者らは、従来の洗浄製品分注システムに関連する問題の多くを解決することができ、上記の問題の多くを克服することができる噴霧ボトル(および他の洗浄製品容器)と共に使用するための詰め替えカプセルシステムを開発することができた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【文献】国際公開第2007/145773号
【文献】特開2012-158361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の目的は、洗浄製品のための容器またはコンテナを再使用することを可能にする現在の洗浄製品に関連する上述の欠点を克服する詰め替えカプセルおよび詰め替えカプセルの上のシールを破断するように構成された関連するプラグを提供することである。
【0018】
本発明の別の目的は、ユーザが希釈のために所定量の濃縮洗浄液を噴霧ボトルまたは同様の容器に安全かつ確実に送達することを可能にするプラグを備える詰め替えシステムを提供することである。
【0019】
本発明の別の目的は、詰め替え用容器への濃縮洗浄液の安全かつ確実な送達を可能にする詰め替えカプセルおよび関連するプラグを提供することである。
【0020】
本発明のさらに別の目的は、詰め替え用容器に簡単かつ確実に連結し、濃縮液を詰め替え用容器内に排出することができるプラグを備える詰め替えカプセルおよびキャップアセンブリを提供することである。
【0021】
これらおよび他の目的は、以下の本文および図に記載される本発明によって達成される。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明の第1の態様では、濃縮洗浄液用の詰め替えカプセルを閉じてシールする易破断シールを破断するように構成されたプラグが提供される。プラグは、閉塞部材を打ち付けて定位置に閉塞部材を固定する易破断シールを破壊するための当接面を備える。プラグは、それを通る流体の流れを可能にするように構成される。
【0023】
本発明によるプラグは、添付の特許請求の範囲に記載されている。任意選択の特徴は、従属請求項に記載されている。
【0024】
本発明によるプラグは、容積濃縮洗浄液を安全かつ便利に保管および移送することを可能にする。改善されたプラグを備えるキャップシステムは、例えばねじ係合によって、詰め替え用容器と係合することができる。システムが詰め替え用容器と係合すると、プラグはキャップアセンブリ内を移動し、易破断シールはプラグの影響下で破壊するように構成され、それによってカプセルに収容された濃縮洗浄液が解放され、プラグを通って詰め替え用容器内に流れる。
【0025】
以下では、「備える(comprising)」という用語は、「~から本質的になる(consisting essentially of)」および「~からなる(consisting of)」という用語を包含することに留意されたい。「備える(comprising)」という用語が使用される場合、列挙されたステップまたは選択肢は網羅的である必要はなく、さらなるステップまたは特徴が含まれてもよい。本明細書で使用される場合、不定冠詞「a」または「an」およびその対応する定冠詞「the」は、特に指定されない限り、少なくとも1つ、または1つまたは複数を意味する。
【0026】
本明細書で使用される「上流」および「下流」という用語は、使用中に詰め替えシステムを通る流体の流れの方向を指し、流体は、上流端から下流端に流れる。本発明の文脈において、流体は、上流の詰め替えカプセルシステムから下流の詰め替え用容器内に流れる。近位方向は上流方向であり、遠位方向は下流方向である。
【0027】
値または量の任意の範囲を指定する際に、任意の特定の上限値または上限量を任意の特定の下限値または下限量に関連付けることができる。
【0028】
上記の個々のセクションで言及された本発明の様々な特徴は、必要に応じて、他のセクションに準用する。したがって、1つのセクションで指定された特徴は、必要に応じて他のセクションで指定された特徴と組み合わせることができる。任意のセクションの見出しは便宜上追加されているにすぎず、決して本開示を限定することを意図するものではない。
【0029】
本発明は、図面に示された例に限定されない。したがって、特許請求の範囲に記載された特徴の後に参照番号が続く場合、そのような番号は、特許請求の範囲の明瞭性を高めるためにのみ含まれ、決して特許請求の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
【0030】
本発明は、詰め替えカプセルシステム用のプラグに関する。プラグは、キャップアセンブリ内に固定されるように構成され、キャップアセンブリと共に第1の位置と第2の位置との間を移動し、内部で易破断接続部を破壊するように構成される。本発明によるプラグは、以下でさらに詳細に説明するように、既知のシール破断プラグと比較して改善された構成を備える。
【0031】
本発明によるプラグは、一般に、開放近位端および開放遠位端を有する管状本体を備える。開放近位端は、開口部を画定する第1のリムによって囲まれる。リムは、リムから遠位方向に延びる少なくとも第1および第2の切り欠きをさらに備えることができ、リムの近位面は、易破断シール構成要素を圧迫するための近位側当接面を提供する。近位側当接面は、管状本体の長手方向軸Aに直交し、長手方向軸Aに対して少なくとも2回の回転対称性を有する第1の平面内に延びる。
【0032】
少なくとも1つの構成では、プラグは、開放近位端および開放遠位端を有する中空管状本体であって、開放近位端は、キャップアセンブリの易破断シール構成要素を圧迫するための近位当接面を提供する第1のリムによって囲まれ、近位当接面は、管状本体の長手方向軸に直交する平面にあり、表面は、全体として、開放近位端の少なくとも半分を囲む中空管状本体と、管状本体の周りに延び、管状本体に対して同軸に配置された管状スカート壁を備えるスカートであって、スカート壁は、管状本体から半径方向に離間され、スカート壁と管状本体との間にプラグ凹部を形成するスカートとを備え、スカート壁は、スカート壁が管状本体に接続されるスカート遠位端から自由近位端に延び、スカートの自由近位端は、詰め替え用容器のリムに当接するための遠位側当接面を備える外側に延びるフランジを備える。
【0033】
プラグの近位側当接面は、平面Qで終端する管状本体の連続した円周方向リムによって提供することができる。あるいは、近位側当接面は、管状本体のリムの周りに円周方向に等間隔に配置された複数の切り欠きを備える不連続リムを備えることができ、切り欠きは、リムから遠位方向に延びる。
【0034】
長手方向軸Aに沿って、易破断接続部が延びる平面に垂直に正味の力を加えるように構成された回転対称の当接面を設けることによって、易破断接続部は、シールの周りの最初の裂け目から剥離するのではなく、その円周でスナップして破損するように構成することができる。シールのそのような円周方向の破損は、ユーザに可聴であるスナップ音またはクリック音をもたらすことができ、それによって易破断接続部がうまく破壊されたこと、およびカプセル本体に収容された液体が逃げることができるという正のフィードバックを提供する。
【0035】
さらに、管状本体の円周の少なくとも半分を囲むリムを設けることによって、プラグを通る(したがってキャップアセンブリを通る)流体の流れを改善することができる。
【0036】
プラグはまた、詰め替え用容器のリムに当接するための遠位側当接面を備える外側に延びるフランジを備える。
【0037】
フランジは、管状本体の周りに延びるスカート上に設けることができ、スカートは、管状本体に対して同軸に配置され、管状本体から半径方向に離間され、スカート壁と管状本体との間にプラグ凹部を形成する概して管状のスカート壁を備える。
【0038】
スカート壁は、管状本体の遠位端で管状本体に接続され、接続点から近位に延びて管状本体を円周方向に囲むことができてもよい。スカート壁の近位端は、自由端を備えることができる。フランジは、スカート壁の自由端から延びることができる。
【0039】
スカート壁の自由端は、キャップアセンブリのシール面に対してシールするための近位シールリムをさらに備えることができる。シールリムは、遠位側当接面を提供するフランジの近位面に設けることができる。いくつかの例では、近位シールリムは、頂部に向かって先細になっていてもよい。
【0040】
シールリムを設けることによって、近位シールリムと関連するキャップアセンブリの対応する表面、例えば、二重壁キャップアセンブリの内壁と外壁を接合する接続壁との間にシールを形成することができる。シールリムは、頂部を有することができる。これにより、キャップアセンブリのシール面に対する改善されたシールを形成することができる。シール頂部は、近位側当接面と同じ平面で終端してもよい。
【0041】
管状本体は、管状本体の壁に少なくとも1つの切り欠きまたはスロットをさらに備えることができる。切り欠きまたはスロットは、リムが管状本体の全周にわたって同じ平面内に延びないため、破壊されたキャップ部分がキャップの上に沈降して管状本体の近位開口部をブロックすることができないように、プラグのリムに不連続部を設けることができる。したがって、この不連続部は、プラグの管状本体を通る流れを改善することができる。
【0042】
リムは、2つ以上の切り欠き、好ましくは2つの直径方向に対向する切り欠きを備えることができる。
【0043】
管状本体は、管状本体の外面の周りに延びる突出部または隆起部をさらに備えることができる。そのような隆起部は、同様の隆起部、対応する溝を備えるキャップアセンブリにより、または単にシステム内のプラグとキャップアセンブリとの間の接触力を増大させることによってプラグの係合を改善することができる。
【0044】
スカート壁の自由近位端は、フランジから半径方向に延びる少なくとも1つの爪をさらに備えることができる。少なくとも1つの爪は、キャップアセンブリ内に対応する係合特徴(例えば、ねじ山)を備えることができる。爪は、プラグが近位方向に移動することを可能にするが、プラグが遠位方向に移動するのを防止または抵抗するように、屈曲するように構成することができる。少なくとも1つの爪は、遠位側凹面および近位側凸面を有する湾曲した爪を備えてもよい。
【0045】
有利には、少なくとも1つの爪は、2つの爪、好ましくは3つの爪、より好ましくは4つ以上の爪を備えることができる。
【0046】
プラグアセンブリの利点は、キャップアセンブリの多くの組み合わせに適用可能である。少なくとも1つの例示的な構成では、プラグをキャップアセンブリと組み合わせてキャップシステムを形成することができる。
【0047】
キャップアセンブリは、キャップアセンブリを通る導管を画定する内壁を備えることができ、導管は、上流端から下流端に延びる。外壁は、その長さの少なくとも第1の部分に沿って内壁を囲むことができ、外壁は、内壁の第1の部分から離間され、開放下流端から閉鎖上流端に延びる内壁と外壁との間に円周方向空隙を画定する。接続壁が、内壁と外壁との間に延びて空隙を通る流体の流れを防止することができ、接続壁は、空隙の閉鎖上流端を形成する。
【0048】
キャップアセンブリは、導管をシールするように構成された閉塞部材をさらに備えてもよく、閉塞部材は、上流側と、下流側とを備える。閉塞部材は、導管の近位端と遠位端との間に位置する周辺の易破断接続部によって内壁にシールされる。
【0049】
好ましくは、易破断接続部は、導管の長手方向軸に直交する平面P内に延びる。
【0050】
そのような例示的な構成では、プラグをキャップアセンブリ内に配置することができ、それによりキャップアセンブリの外壁がプラグを囲み(好ましくはプラグの遠位端を越えて延びる)、キャップアセンブリの内壁がプラグ凹部内に延びる。
【0051】
この位置では、プラグの近位側当接面は、プラグが近位方向に移動してキャップの支持面を圧迫し、易破断シールを破壊することができるように、閉塞部材の支持面と整列して対向している。
【0052】
易破断接続部は、異なる方法で構成することができる。例えば、易破断接続部は、内壁と閉塞部材の下流側との間に形成された第1の周辺の凹部と、内壁と閉塞部材の上流側との間の第2の周辺の凹部との間に配置することができる。
【0053】
代替の構成では、下流凹部を省略することができ、代わりに、易破断接続部のすぐ上流の内壁の内面は、易破断接続部のすぐ下流の壁の内面から半径方向にオフセットすることができる。好ましくは、上流内面は、下流内面から半径方向外側にオフセットされる。
【0054】
閉塞部材のすぐ上流およびすぐ下流で内壁の内面をオフセットすることは、複数の利点を提供することができる。例えば、閉塞部材のすぐ上流および下流の内壁の半径方向位置をオフセットすることにより、その最も薄い部分における易破断接続部の幅を制御することができる。これは、易破断接続部が破壊する明確に画定された領域を提供する。さらに、下流内壁と比較して上流内壁の半径方向位置をオフセットすることにより、閉塞部材の断面積よりも大きい断面積を有する導管の領域内に閉塞部材を押し込むことができることが確実になる。これにより、閉塞部材が導管をブロックすることができない領域内に押し込まれることを確実にすることができる。
【0055】
プラグ/キャップアセンブリの組み合わせでは、キャップアセンブリの支持面は、導管の長手方向軸に直交する平面内に延びることができる。これは、プラグの直交する近位側当接面と組み合わされ、易破断接続部が剥離するのではなくスナップすることを確実にすることができる。
【0056】
キャップアセンブリ内の閉塞部材は、中空で先細状であってもよく、下流基部から上流頂部に向かって先細であってもよい。例えば、閉塞部材は、円錐形または円錐台形であってもよい。
【0057】
中空閉塞部材は、基部で開口していてもよく、好ましくは、上流方向に頂部を有し、下流方向に基部を有するように配向される。
【0058】
キャップアセンブリの外壁はまた、その内面上に係合手段、例えば、ねじ山を備えることができ、プラグの爪は、キャップアセンブリの係合手段に係合するように構成される。
【0059】
少なくともいくつかの構成では、キャップアセンブリの内壁は、内壁の内面から半径方向内側に延びる突出部または隆起部を備えることができる。キャップアセンブリ上の隆起部は、プラグ上の隆起部と協働し、移送または保管中にプラグが遠位方向に移動する可能性を低減するように構成することができる。
【0060】
本明細書に記載のプラグはまた、濃縮洗浄製品を収容するためのカプセル本体をさらに備える詰め替えシステムにおいてキャップアセンブリと組み合わされてもよく、カプセル本体は、キャップアセンブリと係合し、カプセル本体の内部容積は、導管の上流端と流体連通する。カプセル本体は、リムによって囲まれた開口部を備え、リムは、キャップアセンブリの接続壁を圧迫するように構成される。
【0061】
例示的なシステムでは、シュリンクラップカバーが、カプセルの少なくとも一部およびキャップアセンブリの少なくとも一部の周りに延びる。
【0062】
本明細書に記載のプラグによって提供される利点は、以下に記載の例示的な組み合わせに限定されないことが理解されよう。例えば、本明細書に記載のプラグは、図示の例に示すキャップアセンブリ、または他の互換性のあるキャップアセンブリと組み合わせることができる。例えば、図示の例は、二重壁キャップアセンブリと組み合わせたプラグを含むが、本発明によるプラグは、単壁導管にわたって形成された易破断シールを備えるキャップアセンブリと組み合わせることもできる。
【0063】
本明細書で使用される場合、「詰め替えカプセル」という用語は、濃縮洗浄液用のコンテナに適したカプセル本体を指す。
【0064】
例として、本発明は、以下の図を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0065】
図1】本発明によるカプセル、プラグ、およびキャップアセンブリを備える詰め替えカプセルの長手方向断面斜視図である。
図2A】易破断シールの破断前の詰め替えシステムの断面図である。
図2B】易破断シールの破断後の詰め替えシステムの断面図である。
図3A】易破断シールを備える、本発明によるキャップアセンブリの断面図である。
図3B図3Aの易破断シールの拡大図である。
図4】本発明によるプラグの断面図である。
図5図1のキャップシステムを備える詰め替えカプセルシステムの近位端の拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0066】
発明を実施するための形態では、本発明による様々な例示された装置の同様の特徴を示すために同様の符号が用いられている。
【0067】
図1は、詰め替え用容器と共に使用するように構成された、濃縮洗浄液を収容するための詰め替えシステム10を示す。図1は、カプセル本体100と、キャップアセンブリ200と、プラグ300とを備える組み立てられた詰め替えシステムの断面図を示す。図1に示すように、長手方向軸Aは、キャップアセンブリ200、およびプラグ300を通って、カプセル100の閉鎖端から延びる。
【0068】
図1に示すように、カプセル本体100は、一定量の濃縮洗浄液を受け入れるように構成されたほぼ中空の容器を備える。濃縮洗浄液は、カプセル本体100の内部容積102内に収容される。カプセル本体100は、リム108によって囲まれた開放端を備えるネック104を備える。ネック104は、キャップアセンブリ200上の対応するねじ山に係合するように構成されたねじ山106を備える。
【0069】
キャップアセンブリ200は、カプセルをシールするように構成され、上流端から下流端に延びる。キャップアセンブリ200の上流端は、カプセル本体100に係合するように構成される。キャップアセンブリ200の下流端は、図2Aおよび図2Bを参照してより詳細に説明するように、詰め替え用容器に係合するように構成された端部である。
【0070】
キャップアセンブリ200は、カプセル100を出るために流体が流れることができるキャップアセンブリ200を通る導管203を画定する。導管203は、開放上流端から開放下流端にキャップアセンブリ200を通って延びる。閉塞部材208が導管203をシールし、導管203の上流端と下流端との間の流体連通を防止する。閉塞部材208は、圧力を閉塞部材208に加えることによって破壊することができる易破断シールによって導管の内壁にシールされる。
【0071】
プラグ300は、キャップアセンブリ200内に配置され、閉塞部材208を圧迫し、詰め替えシステム10が詰め替え用容器にねじ込まれる(または別の方法で係合される)ときに易破断シールを破壊するように構成される。プラグ300は、プラグ300がキャップアセンブリ200内のシールを破断するために使用されると、洗浄液が通って逃げることができる内部ボアを備える。
【0072】
有利には、詰め替えシステム10は、シュリンクラップカバーで包むことができる。シュリンクラップカバーは、キャップアセンブリ200およびカプセル100の全体を覆うこともできるし、カプセル100およびカプセルアセンブリ200の一部のみを覆うこともできる。有利には、シュリンクラップカバーは、カプセル100とキャップアセンブリ200との間の接合部がシュリンクラップカバーによって囲まれるように、システム10の周りに延びてもよい。カプセル100とキャップアセンブリ200を共にシュリンクラップすることによって、キャップアセンブリ200がカプセル100から不用意に取り外される可能性がさらに低減される。
【0073】
ここで図2Aおよび図2Bを参照して、システムの使用をより詳細に説明する。
【0074】
図2Aおよび図2Bは、キャップアセンブリ200と、プラグ300とを備える詰め替えシステム10の拡大図を示す。カプセル100は、明確化のために省略されている。図2Aおよび図2Bはまた、容器の内部容積と流体連通する開口部を画定するネック402を有する詰め替え用容器400の上部を示す。
【0075】
図2Aは、導管203内にシールされた閉塞部材208を有する使用前のシステムを示す。図2Aに示すように、詰め替えシステム10には、キャップアセンブリ200内に配置されたプラグ300が供給される。図2Aに示す構成では、プラグ300は、閉塞部材208から離間している(すなわち、直接接触していない)。プラグ300は、キャップアセンブリ200内に取り付けられ、偶発的な移動(例えば、移送または保管中)に対して定位置に固定される。しかし、プラグ300およびキャップアセンブリ200は、プラグ300に設けられた当接面を圧迫することによって、プラグ300を閉塞部材208に向かって軸方向に押すことができるように構成される。
【0076】
プラグ300は、異なる方法でキャップアセンブリ200内に固定または取り付けることができる。例示的なプラグとキャップアセンブリの組み合わせを、図3図6を参照してさらに詳細に説明する。
【0077】
キャップアセンブリ200は、詰め替え用容器400上の対応する容器ねじ山に係合するように構成されたねじ山230(または他の係合手段)を備える。ねじ山230は、キャップアセンブリ200が詰め替え用容器400のネック402にねじ込まれることを可能にする。ねじ山230は、キャップアセンブリ200の内面に設けられ、詰め替え用容器400のねじ山404は、容器400の外面に設けられる。したがって、キャップアセンブリ200が容器400のネック402にねじ込まれると、容器400のネック402およびネック402が終端するリム406は、キャップアセンブリ200内に案内される。
【0078】
ここで図2Bを参照すると、プラグ300はキャップアセンブリ200内に配置され、それによりキャップアセンブリ200内へのネック402の導入がプラグ300を圧迫し、プラグを上流方向に、カプセルに向かって押し、閉塞部材208と接触させる傾向がある。図2Bに示すように、リム406がキャップアセンブリ内を前進すると、プラグ300は最初に閉塞部材208と当接し、次いで、リム406がさらに前進するときに閉塞部材に対して力を及ぼし始める。プラグが閉塞部材208を圧迫すると、閉塞部材208に及ぼされる力は、閉塞部材と導管203との間の易破断シールが破損する点まで増加し、閉塞部材208は、もはや導管203をシールしないように上流方向に押される。
【0079】
閉塞部材208によって提供されるシールが破壊されると、濃縮洗浄液は、カプセルの内部容積から、キャップアセンブリの導管203を通り、プラグ300の内部ボアを通って、下方の詰め替え用容器400内に流れる。
【0080】
カプセルが空になると、キャップアセンブリ200は、容器400のネック402から緩められ、安全に廃棄することができる。
【0081】
上述のような詰め替えシステムを提供することによって、制御された量の濃縮洗浄液を詰め替え用容器に送達する安全で便利かつ効果的な方法を提供することが可能である。
【0082】
本明細書に記載のシステムによっていくつかの利点を提供することができ、その結果、改善された詰め替えシステムがもたらされ得る。
【0083】
改善されたキャップアセンブリ
ここでキャップアセンブリ200について、キャップアセンブリ200の断面図を示す図3Aおよび図3Bを参照してより詳細に説明する。プラグ300は、図3Aおよび図3Bから省略されている。
【0084】
本明細書に記載のキャップアセンブリは、性能を向上させることができるいくつかの改善点を含む。キャップアセンブリは、改善された壁構造、改善された易破断シール、向上した安全特徴、ならびにユーザへの改善された可聴および触覚フィードバックを備えることができる。以下、これらの改善点の各々についてより詳細に説明する。さらに、以下に説明する特徴は、単独で、または他の特徴と組み合わせて詰め替えシステムに組み込まれ、さらに改善された製品を提供することができることが理解されよう。
【0085】
図3Aに示すように、キャップアセンブリ200は、開放上流端から開放下流端に延びる導管203を画定する内壁202を備える。閉塞部材208が、導管203内に位置決めされ、上流側208aと、下流側208bとを有する。閉塞部材208は、易破断接続部210によってその周囲を内壁202に対してシールしている。易破断接続部は、導管203の上流開放端と下流開放端との間に位置し、図3Bでより詳細に説明する。
【0086】
外壁204が、内壁202の周りに延びる。外壁204は、接続壁212または接続部分によって内壁202に接続される。内壁202と外壁204との間に延びる接続壁212は、内壁202と外壁壁204との間のキャップアセンブリを通る流体の流れを防止する。したがって、流体がキャップアセンブリを通って流れることができる唯一の経路は、易破断接続部210が破壊されたときに内側導管203を通る。
【0087】
内壁202は、外壁204内に同軸に配置され、内壁202と外壁204との間に円周方向空隙214を形成する。図3Aに示す実施形態では、接続壁212は、それらの長さに沿って途中で内壁202および外壁204の各々に接続する。これにより、接続壁212の上流の内壁202と外壁204との間に上流空隙214aが形成され、接続壁212の下流の内壁202と外壁204との間に下流空隙214bが形成される。
【0088】
上流空隙214aを設けることによって、カプセル100とキャップアセンブリ200との間のシールを改善することができる。これは、内壁202をカプセルのネック104内でキャップアセンブリ200とカプセル100との間にシールを形成するように特に適合させることができ、かつ外壁を203にすることができ、カプセル100のネック104の周りでキャップアセンブリ200とカプセルとの間にシールを形成するように特に適合させることができるからである。少なくともいくつかの例では、外壁204は、カプセル100にチャイルドレジスタンス閉塞部を設けることができる。例えば、外壁204は、カプセル100上の複数のラチェット歯と噛み合う複数のラチェット歯(図示せず)を備えることができ、キャップアセンブリ200をカプセル100にねじ込むことを可能にするが、キャップアセンブリ200がカプセルアセンブリから緩められるのを防止する。チャイルドレジスタンス閉塞部は、キャップアセンブリ200がカプセル100から完全に(または少なくともキャップアセンブリ200を破壊することなく)緩められるのを防止してもよく、または所定の軸方向の力がカプセル100に向かう方向にキャップアセンブリ200に加えられない限り、キャップアセンブリ200がカプセル100から緩められるのを防止するように構成され得る。
【0089】
さらに、カプセル100のネック214を収容するために上流空隙214aを設けることによって、ネック104を使用して構造的補強をキャップアセンブリ200に提供し、圧力が易破断シール210を破断するために加えられるときに屈曲する程度を最小限に抑えることができる。キャップアセンブリ200がプラグからの圧力下で屈曲し得る程度を最小限に抑えることによって、易破断シール208は、圧力下で突然破損する可能性がより高くなり、その結果、シールが破壊され、濃縮液を分注することができるという可聴および触覚フィードバックをユーザに提供するスナップまたはクリックをもたらす。
【0090】
下流空隙214bを設けることによって、内壁202と外壁204との間にプラグ300の少なくとも一部を収容することができる。これは、移送および保管中にプラグ300をキャップアセンブリ200内に保持し、ユーザが詰め替えシステム10を詰め替え用容器にねじ込むまで定位置に正確に保つことができることを可能にし得る。
【0091】
上流空隙214aおよび下流空隙214bの提供を組み合わせて既知のシステムよりも優れた利点を提供することができるが、少なくともいくつかの例では、キャップアセンブリは上流空隙214aのみまたは下流空隙214bのみを備えることができることが理解されよう。
【0092】
キャップアセンブリの内壁202によって提供される導管203は、その長さに沿って可変直径を有することができる。例えば、易破断シール210の上流の導管203の直径は、易破断シール210の下流の導管203の直径よりも大きくすることができる。易破断シール210の上流で導管203の直径を増加させることによって、閉塞部材208は、プラグ300によって、閉塞部材208よりも大きい直径を有する導管203の領域内に押し込むことができる。これは、閉塞部材208が導管203を塞ぎ、キャップアセンブリ200およびプラグ300を通るカプセル100からの洗浄液の流出を防止する可能性をさらに低減する。
【0093】
Ut
図3Aに示す実施形態では、内壁202は、詰め替えカプセル100のネック104とシールするためのバレルシールを提供するために、バレル形状または球根状の上流端を有するように成形される。略平行な側面を有する円筒形状を備える代わりに、導管203の上流端は、易破断シール210の上流の最大直径から導管203の上流リムに向かって横断面直径(すなわち、長手方向軸Aに垂直な平面における断面)が着実に減少するバレル形状である。上流端で導管203の直径を変化させることによって、製造公差の変動を考慮することができ、および/または導管203のより狭い開放端をカプセル100のネック104内に挿入することができ、かつバレルシールリムとカプセル100のネックとの間に密なシールを形成することができるため、カプセル100とキャップアセンブリ200との間により密なシールを設けることができる。
【0094】
図3Aに示すように、接続壁212は、上流側上の内壁202に隣接する円周方向ノッチ234またはチャネルをさらに備えることができる。ノッチ234は、内壁202が接続壁212に接合する点において、接続壁212の厚さを低減する。これにより、内壁202の上流部分が(図5に示すように)カプセル100のネック104内に嵌合するように内側に屈曲することができる程度を増加させることができる。
【0095】
閉塞部材208の下流の内壁202は、略平行な壁を有する概して円筒形の形態を有する。しかし、図3Aに示すように、内壁202の内面は、半径方向内側に突出する隆起部または突起216を備えることができる。隆起部または突起216は、有利には、図5を参照して以下により詳細に説明するように、プラグ300上の対応する突起に係合することができる。
【0096】
図3Aに示すように、閉塞部材208は、内壁22によって形成された導管23内に位置決めされ、易破断シール210が破壊されない限り、導管を閉じて流体の通過を防止する。
【0097】
図3Aに示す閉塞部材208は、円錐形または円錐台形を備え、上流頂部218から下流基部220に延びる。基部220は、好ましくは、下流側から円錐閉塞部材208の中空内部にアクセスすることができるように開口している。中空の尖った閉塞部材208を設けることによって、シールが破壊された後に閉塞部材208が内側導管を通して形成された開口部の上に沈降する可能性が低減される。反対に、中空閉塞部材208によって提供される浮力は、閉塞部材が導管203から離れて浮動する傾向があることを意味する。
【0098】
閉塞部材の基部220は、圧力を加えて易破断シールを破断するためにキャップアセンブリのプラグが圧迫することができる支持面を提供する。支持面220は、好ましくは、キャップアセンブリ200の長手方向軸Aに直交する平面R内に延びる。
【0099】
図3Bは、閉塞部材208と内壁202との間に形成された易破断接続部210の拡大図を示す。図3Bに示すように、易破断接続部210は、閉塞部材208の外周の間に延びる。易破断接続部210は、好ましくは、0.05~0.2mmの厚さである。しかし、当業者は、使用される材料およびシステム10の寸法に応じて他の寸法が選択されてもよいことを理解するであろう。
【0100】
易破断接続部210は、2つの対向する凹部またはノッチ222、224の間に形成される。凹部またはノッチ222、224は、断面図である図3Bに示されている。しかし、円形横断面を有する閉塞部材208の場合、凹部またはノッチ222、224は、円周方向チャネルとして形成されてもよいことが理解されよう。
【0101】
第1の凹部224は、閉塞部材208の上流側208aと内壁202の内面との間の易破断接続部210の上流に形成される。第2の凹部224は、閉塞部材208の下流側208bと内壁202の内面との間の易破断接続部210の下流に形成される。2つの対向する凹部またはチャネルの間に易破断接続部210を形成することによって、易破断接続部210の(長手方向の)厚さおよび(横方向の)幅を制御することができる。
【0102】
ノッチ222および224(またはチャネル)は、開放端から閉鎖端に延び、易破断接続部は、各場合に閉鎖端を形成する。各凹部またはチャネルの閉鎖端は、有利には、図3Bに示すように、丸みを帯びたプロファイルを有することができる。対向する丸みを帯びたノッチまたはチャネルの間に易破断接続部を設けることによって、最も薄い部分における易破断接続部の幅が厳密に制御される。
【0103】
易破断接続部210の最も薄い部分の横方向幅は、丸みを帯びたノッチの曲率半径を変えることによって制御され得ることが理解されよう。第1のノッチまたは凹部222の曲率半径が小さいほど、第2のノッチまたは凹部224と実質的に同じになるように選択することができる。
【0104】
再び図3Aを参照すると、易破断接続部210は、好ましくは、キャップアセンブリ200の長手方向軸Aに直交する平面P内に延びる。(長手方向軸Aに対して)平坦なシールを設けることによって、易破断接続部210は、プラグ300が支持面220を圧迫するのと実質的に同時にその円周でスナップする傾向がある。これは、長手方向軸Aに対して非垂直角度で延びる平面内に延びる易破断接続部とは対照的であり、「下」端(最初にプラグに近接させられる易破断接続部の部分)から「上」端(前進するプラから最も遠いシールの部分)に向かって剥離する傾向がある。
【0105】
同時に閉塞部材208の周縁の周りで易破断接続部が破壊される利点の1つは、易破断接続部が突然破損し、易破断接続部210が破壊されるときにスナップまたはクリックを引き起こし得ることである。易破断接続部の破損によるスナップまたはクリックは、詰め替えシステム10をシールする構成要素が破壊したこと、およびカプセル本体100内に配置された濃縮洗浄液が分注されるという可聴および/または触覚フィードバックをユーザに提供することができる。
【0106】
プラグ
ここでプラグ300について、プラグ300の断面図を示す図4を参照してより詳細に説明する。
【0107】
本明細書に記載のプラグは、性能を向上させることができるいくつかの改善点を含む。プラグは、改善された壁構造、易破断シールを破断するための改善された支持面、向上した安全特徴、ならびにユーザへの改善された可聴および触覚フィードバックに寄与する特徴を備えることができる。以下、これらの改善点の各々についてより詳細に説明する。さらに、以下に説明する特徴は、単独で、または他の特徴と組み合わせて詰め替えシステムに組み込まれ、さらに改善された製品を提供することができることが理解されよう。
【0108】
図4に示すように、プラグ300は、(閉塞部材208上の支持面220に係合するための)近位当接面304を有する、それを通る内部導管を画定する概して管状本体302を備える。近位当接面304は、概して管状本体302の開放近位端を囲むリムによって提供される。
【0109】
図4に示す実施形態では、プラグ300は、管状本体304の周りに延びるスカートをさらに備える。スカートは、二重壁プラグを提供するために、管状本体302に対して同軸に配置された概して管状のスカート壁306を備える。スカート壁306は、(半径方向に)管状本体302から離間され、スカート壁306と管状本体302との間にプラグ凹部308を形成する。
【0110】
スカート壁206は、その遠位端で管状本体302の遠位端に接続され、自由近位端を備える。スカート306の自由近位端は、詰め替え用容器400のリム(図2Aおよび図2B参照)に当接するための遠位当接面312を提供する外側に延びるフランジ310をさらに備える。
【0111】
内側管状本体302および外側スカート306を備えるプラグ300を設けることによって、プラグアセンブリ300をキャップアセンブリ200内により正確に保持することができる。例えば、プラグ凹部308は、キャップアセンブリの構成要素(例えば、内壁202)を収容し、ユーザがシステム10を詰め替え用容器400にねじ込むまでキャップアセンブリ200内に正確にプラグ300を保持することができる。
【0112】
スカート壁306の自由端における遠位当接面312は、複数の追加の利点を提供するように構成することができる。例えば、スカート壁306の自由端は、キャップアセンブリ200の接続壁212に対してシールするように構成された近位シール318を備えることができる。近位シール318は、頂部を備える円周方向隆起部を備えることができる。この頂部は、接続壁212と接触する表面積が小さく、それによってシール性が改善する。
【0113】
スカート壁306の自由近位端はまた、キャップアセンブリ200のねじ山230に係合するように構成された1つまたは複数の爪320を備えることができる。1つまたは複数の爪320とねじ山230の係合は、プラグ300がキャップアセンブリ200内の定位置に留まるという追加の安全性を提供し得る。
【0114】
1つまたは複数の爪230はまた、製品が使用された後にキャップアセンブリ200内にプラグ300を保持することができる。易破断接続部210を破断するためにプラグ300をキャップアセンブリ200内に押し込まなければならないため、爪は、好ましくは、プラグ300が閉塞部材208に向かって前進するときにキャップアセンブリのねじ山230を乗り越えることができるように構成される。したがって、1つまたは複数の爪230は、遠位側凹面と、凸状の近位面とを備えることができる。
【0115】
図4に示すように、プラグ300は、管状本体302の外面上に円周方向隆起部または突出部314をさらに備えることができる。隆起部または突出部314は、相補的なキャップアセンブリ200上の対応する隆起部または突出部(例えば、隆起部216)と係合するように構成することができる。これにより、使用前のキャップアセンブリ内のプラグ300の保持をさらに改善することが可能である。
【0116】
図4に示すように、プラグ300はまた、管状本体302の壁に1つまたは複数の切り欠きまたはスロット316を備えることができる。切り欠きまたはスロットは、好ましくは、管状本体302に沿って途中まで管状本体302の近位リム304から延びる。切り欠きまたはスロット316によって形成されたリム304の不連続部は、有利には、閉塞部材208がプラグ300のリム304に対してシールを形成することができないことを確実にすることによって、易破断接続部210が破壊された後にキャップアセンブリ200およびプラグ300を通る流体の流れを改善することができる。
【0117】
図4に示す実施形態では、プラグ300は、2つの直径方向に対向する切り欠き316を備える(図4に示す断面図では一方のみが見える)。しかし、管状本体302に設けられる切り欠きは1つであってもよく、または3つ以上の切り欠きが設けられてもよい。
【0118】
管状本体302のリムに不連続部を設けることはまた、閉塞部材208の支持面220と接触する当接面304の表面積を低減し、それによって閉塞部材208に及ぼされる単位面積当たりの力を増加させるという追加の利点を提供することができる。
【0119】
図面には示されていないが、閉塞部材208は、同様の方式でプラグ300およびキャップアセンブリ200を通る洗浄液の流れを向上させるように(プラグ300に加えて、またはその代替として)修正することができることが理解されよう。例えば、閉塞部材208は、易破断接続部が破壊された後に閉塞部材208がプラグ300とシールを形成するのを防止する、切り欠きまたは凹部などの不連続部を閉塞部材208の支持面220に設けるように修正することができる。
【0120】
理解されるように、平らなリム304を備えるプラグ300と、平らな支持面220を備える閉塞部材208は、閉塞部材208がプラグ300の管状部材302の開口部上に沈降する場合、互いにシールを形成することができる。平面が整列し、接触してリム304の周縁の周りにシールを形成する場合、閉塞部材208は、易破断接続部210が破壊された後にカプセル100からの流体の流出を防止することができる。
【0121】
しかし、リム304または支持面220のいずれか(または両方)に1つまたは複数の切り欠きまたはスロットを設けることによって、閉塞部材208がプラグの管状本体302に対して沈降した場合、カプセルに収容された流体は、切り欠きのスロットによって形成された開口部によってプラグ300の管状本体302を通って依然として流れることができる。
【0122】
図4に示すように、プラグ300は、管状本体302の遠位開口部を横切って延びる少なくとも1つのバリアまたはビーム322をさらに備えることができる。ビーム322は、遠位開口部の直径を横切って延びてもよく、または複数のビームが開口部を横切って延びてもよい。ビームは、それを通過する流体の流れを可能にするが、管状本体302によって形成された導管内への物体(例えば、指)の挿入を防止または制限するように構成される。これは、易破断接続部210が管状本体302を通過する物体によって不用意にまたは不適切に破壊される可能性を最小限に抑える。
【0123】
詰め替えシステム
ここで図5を参照して説明するように、組み立てられると、カプセル100、キャップアセンブリ200、およびプラグ300は、さらなる利点を提供するシステム10を提供することができる。
【0124】
図5は、詰め替えシステム10の遠位端の拡大図を示す。カプセル100のネック104、およびネック104の開口部を囲むリム108が明確に示されている。カプセル100のネック104はまた、キャップアセンブリ200の対応するねじ山に係合するように構成された、ネック104の周りに(外面上に)延びる1つまたは複数のねじ山106を備える。
【0125】
キャップアセンブリ200もまた、明確に示されている。キャップアセンブリ200は、図3Aおよび図3Bを参照して上述した二重壁構造を備える。外壁204の内面は、カプセル100上のねじ山106に係合するように構成された1つまたは複数のねじ山232を備える。
【0126】
キャップアセンブリ200は、ネック104のリム108が上流空隙214a内に配置されるようにカプセル100にねじ込まれる。有利には、ネック104のリム108は、キャップアセンブリの接続壁212に当接する。カプセル100のリム108がキャップアセンブリ200の接続壁に当接するようにカプセル100をキャップアセンブリ200と係合させることによって、接続壁212のネック104は、プラグ300が閉塞部材208を圧迫するときに屈曲しないようになっている。さらに、カプセル100のリム108をキャップアセンブリの接続壁212に当接させることによって、カプセルからの漏れに対する追加の安全性を提供することができる。
【0127】
キャップアセンブリ200は、内壁202(上述したように、バレル形状のシールとして構成されていてもよい)の上流端がカプセル100のネック104内に配置されるようにさらに構成される。したがって、内壁202は、カプセル100のネック104との追加のシールを形成する。
【0128】
ここで、プラグ300とキャップアセンブリ300との間の係合についても図5を参照して説明する。図5に示すように、プラグ300は、キャップアセンブリ200内に配置される。図5に示すプラグ300は、図4を参照して説明したプラグと構造的に同様である。
【0129】
図示のように、プラグ300は、キャップアセンブリの内壁202の遠位端が管状本体302とスカート壁306との間に形成された凹部308内に配置されるように、キャップアセンブリ200内に配置される。組み立て中、プラグ300上の隆起部314は、キャップアセンブリの内壁202上の対応する隆起部216を通って押される。2つの隆起部216および314の係合は、システム10の移送および保管中にキャップアセンブリ200内にプラグ300を保持するのを助けることができる。
【0130】
プラグ300の1つまたは複数の爪320はまた、外壁204の内面上のねじ山230に係合することによってキャップアセンブリ200内にプラグ300を保持するのを助けることができる。好ましくは、キャップ上の1つまたは複数のねじ山230に正確に係合するために、少なくとも2つの爪が設けられる。
【0131】
本明細書に記載のプラグ300とキャップアセンブリ200の組み合わせは、易破断接続部210が破壊された後、閉塞部材208がキャップアセンブリを通る流体の流れをブロックするのを防止するように構成することができる。
【0132】
例えば、図5に示す実施形態に示されるように、キャップアセンブリ200の内壁202は、易破断接続部210の下流の第1の直径と、易破断接続部210の上流の第2のより大きい直径とを有するように構成され得る。易破断接続部210が破壊された後、閉塞部材208がキャップアセンブリ200の内壁202に対してシールすることができない位置内に押し込まれるか、または持ち上げられることを確実にするために、プラグ300は、リムまたは当接面304が、易破断接続部210が閉塞部材208を内壁202に接合する点を越えて上流に移動することができるように構成することができる。これは、リム204が閉塞部材208を導管203の拡径部分内に押し込むまで、プラグ300の最大進行距離がキャップアセンブリによって制限されないことを確実にすることによって達成することができる。
【0133】
図5に示す例では、易破断接続部208に向かうプラグ300の最大進行は、スカート壁306上のシール318がキャップアセンブリ200の接続壁212に当接する点である。図示の実施形態では、管状本体302のリム304およびシール318は、同じ横断面で終端する。閉塞部材が導管203のより狭い部分から持ち上げられるまでプラグ300の進行が制限されないことを確実にするために、易破断接続部210は、接続壁212の下流に位置決めされる。
【0134】
代替的に(または追加的に)、プラグ300のリムまたは当接面304は、スカート壁306のシール面318を越えて近位に延びることができる。
【0135】
カプセル100、キャップアセンブリ200、およびプラグ300は、当技術分野で知られている任意の適切な材料で作製されてもよい。例えば、カプセル、キャップアセンブリ、およびプラグは、ポリエチレンまたはポリプロピレンで作製することができ、射出成形技術によって形成することができる。有利には、カプセル100は、ポリエチレンで形成することができ、キャップアセンブリ200およびプラグは、ポリプロピレンで形成することができる。
【0136】
本発明の態様は、上述の特徴が単独で、または本明細書に記載の他の特徴と組み合わせて提供される実施形態を含むことが理解されよう。例えば、上述の易破断接続部は、詰め替え用容器のネックに直接ねじ込まれるキャップアセンブリを有する詰め替えシステムに設けることができる。そのようなシステムでは、キャップは、詰め替え用容器のリムが閉塞部材を直接圧迫して易破断接続部を破壊し、濃縮洗浄液がキャップアセンブリを通って詰め替え用容器内に流れることを可能にするように構成することができる。
【0137】
さらに、本明細書に記載のプラグは、本明細書に記載の配置とは異なるシール配置を有するキャップアセンブリに設けられてもよい。例えば、閉塞部材がプラグの開口部に対してシールするのを防止するプラグアセンブリの切り欠きおよびスロットは、異なる構造および異なる閉塞部材を有するキャップアセンブリに用いることができる。
【0138】
例示的なまたは好ましい実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行うことができ、その要素を等価物で置き換えることができることが当業者には理解されよう。加えて、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために多くの修正を行うことができる。したがって、本発明は、開示された特定のもしくは好ましい実施形態または好ましい特徴に限定されず、本発明は、添付の特許請求の範囲内に入るすべての実施形態を含むことが意図される。
【0139】
本発明はまた、以下の条項を備える。
【0140】
条項1.詰め替えカプセル用のキャップアセンブリ(200)であって、
前記キャップアセンブリ(200)を通る導管(203)を画定する内壁(202)であって、前記導管(203)は、上流端から下流端に延びる内壁(202)と、
その長さの少なくとも第1の部分に沿って前記内壁(202)を囲む外壁(204)であって、前記内壁(202)の前記第1の部分から離間され、前記内壁と外壁(202、204)との間に円周方向空隙(214a、214b)を画定する外壁(204)と、
前記内壁と外壁(202、204)との間に延び、前記内壁と外壁(202、204)との間の前記空隙を通る流体の流れを防止する接続壁(212)と
を備え、
前記キャップアセンブリ(200)は、前記導管(203)をシールするように構成された閉塞部材(208)をさらに備え、前記閉塞部材(208)は、上流側(208a)および下流側(208b)と、その下流側上の支持面(220)とを備え、
前記閉塞部材(208)は、前記導管(203)の近位端と遠位端との間に位置する周辺の易破断接続部(210)によって前記内壁(202)にシールされ、
前記周辺の易破断接続部(210)は、前記導管(203)の長手方向軸(A)に直交する平面P内に延び、
前記易破断接続部は、前記内壁(202)と前記閉塞部材(208)の前記下流側(208b)との間に形成された第1の周辺の凹部(222)と、前記内壁(202)と前記閉塞部材(208)の前記上流側(208b)との間の第2の周辺の凹部(224)との間に配置される、
キャップアセンブリ(200)。
【0141】
条項2.前記支持面(220)は、前記導管(203)の前記長手方向軸(A)に垂直に延びる、条項1に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0142】
条項3.前記閉塞部材(208)は、先細状、例えば、円錐形または円錐台形であり、基部(220)から頂部(218)に延びる、条項1または2に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0143】
条項4.前記閉塞部材(208)は、中空であり、前記基部で開口している、条項1~3のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0144】
条項5.前記閉塞部材(208)は、上流方向に前記頂部(218)を有し、下流方向に前記基部を有するように配向される、条項1~4のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0145】
条項6.前記支持面(220)は、前記易破断接続部(210)に隣接する、条項1~5のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0146】
条項7.前記導管(203)は、前記易破断接続部(210)の上流に第1の断面直径を有し、前記易破断接続部(210)の前記下流に第2の断面直径を有し、前記第1の断面直径は、前記第2の断面直径よりも大きい、条項1~6のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0147】
条項8.前記円周方向空隙は、開放下流端から延び、前記接続壁(212)において閉鎖端で終端する下流空隙(214b)を備える、条項1~7のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0148】
条項9.前記空隙は、開放上流端から延び、前記接続壁(214)において閉鎖端で終端する上流空隙(214a)を備える、条項1~8のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0149】
条項10.前記空隙は、上流空隙(214a)と、下流空隙(214b)とを備え、前記上流空隙および前記下流空隙(214a、214b)は、前記接続壁(212)によって互いに分離されている、条項1~9のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0150】
条項11.前記接続壁(212)の下流の前記外壁(204)は、詰め替え用容器(400)上の対応する係合手段(404)に係合するように構成された係合手段、例えば、ねじ山(230)を備える、条項1~10のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0151】
条項12.前記接続壁(212)の上流の前記外壁(204)は、詰め替えカプセル(100)上の対応する係合手段(106)に係合するように構成された係合手段、例えば、ねじ山(232)を備える、条項1~11のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0152】
条項13.前記内壁(202)は、前記内壁(202)の内面から半径方向内側に延びる突出部または隆起部(216)を備える、条項1~12のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0153】
条項14.前記キャップアセンブリ(200)は、ポリプロピレンを備える、条項1~13のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)。
【0154】
条項15.条項1~14のいずれか一項に記載のキャップアセンブリ(200)を備えるキャップシステムであって、前記プラグ(300)をさらに備え、前記プラグ(300)は、軸方向に移動するために前記キャップアセンブリ(200)内に移動可能に取り付けられ、前記プラグ(300)は、前記閉塞部材(208)の前記支持面(220)を圧迫し、近位方向に前進するときに前記易破断接続部(210)を破壊するように構成される、キャップシステム。
【0155】
条項16.前記プラグ(300)は、
開放近位端および開放遠位端を有する管状本体(302)であって、前記開放近位端は、前記閉塞部材(208)の前記支持面(220)を圧迫するための近位側当接面を提供する第1のリム(304)によって囲まれる管状本体(302)と、
前記管状本体(302)の周りに延び、前記管状本体(302)に対して同軸に配置された管状スカート壁(306)を備えるスカートであって、前記スカート壁(306)は、前記管状本体(302)から半径方向に離間され、前記スカート壁(306)と前記管状本体(302)との間にプラグ凹部(308)を形成するスカートと
を備え、
前記スカート壁(306)は、前記管状本体(303)の遠位端に接続されるスカート遠位端から自由近位端に延び、
前記スカートの前記自由近位端は、
詰め替え用容器(400)のリム(406)に当接するための遠位側当接面(312)を備える外側に延びるフランジ(310)
を備え、
前記プラグ(300)は、前記内壁(202)の下流端が前記プラグ凹部(308)内に配置されるように、前記キャップアセンブリ(200)内に配置される、
条項15に記載のシステム。
【0156】
条項17.条項15または16に記載のシステムを備える詰め替えシステム(10)であって、前記詰め替えシステムは、濃縮詰め替え液を収容するためのカプセル(100)をさらに備え、前記カプセル(100)は、前記キャップアセンブリ(200)と係合し、前記カプセル(100)の内部容積は、前記導管(203)の上流端と流体連通する、詰め替えシステム(10)。
【0157】
条項18.前記カプセル(100)は、リム(108)によって囲まれた開口部を備え、前記リム(108)は、前記キャップアセンブリ(200)の前記接続壁(212)に当接する、条項17に記載の詰め替えシステム(10)。
【0158】
条項19.前記カプセル(100)の少なくとも一部および前記キャップアセンブリ(200)の少なくとも一部の周りに延びるシュリンクラップカバーをさらに備える、条項17または18に記載の詰め替えシステム(10)。
【0159】
条項20.詰め替えカプセルのキャップアセンブリで使用するためのプラグ(300)であって、
開放近位端および開放遠位端を有する中空管状本体(302)であって、前記開放近位端は、キャップアセンブリの易破断シール構成要素を圧迫するための近位当接面を提供する第1のリム(304)によって囲まれ、
前記近位当接面は、好ましくは、正味の力が長手方向軸Aに沿って、易破断接続部が延びる平面に垂直に閉塞部材に加えられるように、前記閉塞部材の支持面と接触するように構成される
中空管状本体(302)と、
前記管状本体(302)の周りに延び、前記管状本体(302)に対して同軸に配置された管状スカート壁(306)を備えるスカートであって、前記スカート壁(306)は、前記管状本体(302)から半径方向に離間され、前記スカート壁(306)と前記管状本体(302)との間にプラグ凹部(308)を形成するスカートと
を備え、
前記スカート壁(306)は、前記スカート壁(306)が前記管状本体(302)に接続されるスカート遠位端から自由近位端に延び、
前記スカートの前記自由近位端は、
詰め替え用容器(400)のリム(406)に当接するための遠位側当接面(312)を備える外側に延びるフランジ(310)
を備える、
プラグ(300)。
【0160】
条項21.前記スカート壁(306)の自由端は、キャップアセンブリ(200)のシール面(212)に対してシールするための近位シールリム(318)をさらに備える、条項20に記載のプラグ(300)。
【0161】
条項22.前記近位シールリム(318)は、頂部に向かって先細になっている、条項20または21に記載のプラグ(300)。
【0162】
条項23.前記シール頂部(318)は、前記リム(304)と同じ平面で終端する、条項20~22のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0163】
条項24.前記管状本体(202)は、前記第1のリム(304)に不連続部を形成する少なくとも1つの切り欠き(316)またはスロット、好ましくは2つ以上の切り欠き、好ましくは2つの直径方向に対向する切り欠きをさらに備える、条項20~23のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0164】
条項25.前記管状本体(302)は、前記管状本体(302)の外面の周りに延びる突出部または隆起部(314)を備える、条項20~24のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0165】
条項26.前記スカート壁(306)の前記自由近位端は、前記遠位当接面(312)の半径方向外側に少なくとも1つの爪(320)をさらに備える、条項20~25のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0166】
条項27.前記少なくとも1つの爪(320)は、前記遠位当接面(312)から離れるように湾曲し、遠位凹面および近位凸面を提供する、条項20~26のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0167】
条項28.前記少なくとも1つの爪(320)は、2つの爪、好ましくは3つの爪、より好ましくは4つ以上の爪(320)を備える、条項20~27のいずれか一項に記載のプラグ(300)。
【0168】
条項29.プラグの当接面は、好ましくは、長手方向軸Aに対して少なくとも2回の回転対称性を有する、条項20~28のいずれか一項に記載のプラグ。例えば、プラグの当接面は、平面Qで終端する管状本体の連続した円周方向リムによって提供することができる。あるいは、当接面は、管状本体のリムの周りに円周方向に等間隔に配置された複数の突起を備える不連続リムを備えることができ、突起は、平面Qで終端する。突起は、リムの円周の周りに等間隔に配置された歯の形態をとることができる。例えば、2つの歯を備える当接面の場合、歯は、互いに直径方向に対向して配置されてもよい。
【0169】
条項30.詰め替えカプセル用のキャップシステムであって、
先行する請求項に記載のプラグ(300)と、
キャップアセンブリ(200)であって、
前記キャップアセンブリ(200)を通る導管(203)を画定する内壁(202)であって、前記導管(203)は、上流端から下流端に延びる内壁(202)、
その長さの少なくとも第1の部分に沿って前記内壁(202)を囲む外壁(204)であって、前記内壁(202)の前記第1の部分から離間され、開放下流端から閉鎖上流端に延びる前記内壁と外壁(202、204)との間に円周方向空隙(214b)を画定する外壁(204)、および
前記内壁と外壁(202、204)の間に延び、前記空隙(214b)を通る流体の流れを防止する接続壁(212)であって、前記空隙(214b)の前記閉鎖上流端を形成する接続壁(212)
を備えるキャップアセンブリ(200)と
を備え、
前記キャップアセンブリ(200)は、前記導管(203)をシールするように構成された閉塞部材(208)をさらに備え、前記閉塞部材(208)は、上流側(208a)と、下流側(208b)とを備え、
前記閉塞部材(208)は、前記導管(203)の近位端と遠位端との間に位置する周辺の易破断接続部(210)によって前記内壁(202)にシールされ、
前記易破断接続部(210)は、前記導管(203)の長手方向軸(A)に直交する平面P内に延び、
前記プラグ(300)は、前記キャップアセンブリ(200)の前記外壁(204)が前記プラグ(300)を囲み、前記キャップアセンブリ(200)の前記内壁(202)が前記プラグ凹部(308)内に延びるように前記キャップアセンブリ(200)内に配置され、
前記プラグ(300)の前記近位当接面(304)は、前記閉塞部材(208)の前記支持面(220)と整列して対向している、
システム。
【0170】
条項31.前記易破断接続部(210)は、前記内壁(202)と前記閉塞部材(208)の下流側(208b)との間に形成された第1の周辺の凹部(222)と、前記内壁(202)と前記閉塞部材(208)の上流側(208b)との間の第2の周辺の凹部(224)との間に配置される、条項30に記載のシステム。
【0171】
条項32.前記支持面(220)は、前記導管(203)の前記長手方向軸(A)に垂直な平面内に延びる、条項30または31に記載のシステム。
【0172】
条項33.前記閉塞部材(208)は、円錐形または円錐台形であり、基部から頂部(218)に延びる、条項30~32のいずれか一項に記載のシステム。
【0173】
条項34.前記閉塞部材(208)は、中空であり、前記基部で開口し、好ましくは、前記閉塞部材(208)は、上流方向に前記頂部(218)を有し、下流方向に前記基部を有するように配向される、条項30~33のいずれか一項に記載のシステム。
【0174】
条項35.前記外壁(204)は、その内面上に係合手段、例えば、ねじ山(230)を備え、爪(320)は、前記係合手段(230)に係合するように構成される、条項30~34のいずれか一項に記載のシステム。
【0175】
条項36.前記内壁(202)は、前記内壁(202)の内面から半径方向内側に延びる突出部または隆起部(216)を備える、条項30~35のいずれか一項に記載のシステム。
【0176】
条項37.条項30~36に記載のシステムを備える詰め替えシステム(10)であって、前記詰め替えシステムは、濃縮洗浄製品を収容するためのカプセル(100)をさらに備え、前記カプセル(100)は、前記キャップアセンブリ(200)と係合し、前記カプセル(100)の内部容積は、前記導管(203)の上流端と流体連通する、詰め替えシステム(10)。
【0177】
条項38.前記カプセル(100)は、リム(104)によって囲まれた開口部を備え、前記リム(104)は、前記キャップアセンブリ(200)の前記接続壁(212)を圧迫する、条項37に記載の詰め替えシステム(10)。
【0178】
条項39.前記カプセル(100)の少なくとも一部および前記キャップアセンブリ(200)の少なくとも一部の周りに延びるシュリンクラップカバーをさらに備える、条項37または38に記載の詰め替えシステム(10)。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4
図5