(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】照明モジュール、照明装置及びランプ
(51)【国際特許分類】
F21S 43/249 20180101AFI20241105BHJP
F21S 43/239 20180101ALI20241105BHJP
F21S 43/15 20180101ALI20241105BHJP
F21S 43/242 20180101ALI20241105BHJP
F21S 43/14 20180101ALI20241105BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20241105BHJP
H01L 33/60 20100101ALI20241105BHJP
H01L 33/52 20100101ALI20241105BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20241105BHJP
F21W 102/00 20180101ALN20241105BHJP
F21W 103/00 20180101ALN20241105BHJP
F21W 103/25 20180101ALN20241105BHJP
F21W 103/40 20180101ALN20241105BHJP
F21W 103/35 20180101ALN20241105BHJP
F21W 103/55 20180101ALN20241105BHJP
F21W 105/00 20180101ALN20241105BHJP
F21W 103/20 20180101ALN20241105BHJP
【FI】
F21S43/249
F21S43/239
F21S43/15
F21S43/242
F21S43/14
F21S2/00 414
F21S2/00 419
H01L33/60
H01L33/52
F21Y115:10 500
F21Y115:10 700
F21W102:00
F21W103:00
F21W103:25
F21W103:40
F21W103:35
F21W103:55
F21W105:00
F21W103:20
(21)【出願番号】P 2021578115
(86)(22)【出願日】2020-07-02
(86)【国際出願番号】 KR2020008644
(87)【国際公開番号】W WO2021002695
(87)【国際公開日】2021-01-07
【審査請求日】2023-06-27
(31)【優先権主張番号】10-2019-0080077
(32)【優先日】2019-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】チェ ヒョン ホ
【審査官】吉田 昌弘
(56)【参考文献】
【文献】特表2021-503155(JP,A)
【文献】特開2008-140550(JP,A)
【文献】特開2017-174657(JP,A)
【文献】特開2015-167124(JP,A)
【文献】特表2016-540359(JP,A)
【文献】特開2001-166151(JP,A)
【文献】特開2019-105827(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0003095(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第102013212352(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 43/249
F21S 43/239
F21S 43/15
F21S 43/242
F21S 43/14
F21S 2/00
H01L 33/60
H01L 33/52
F21Y 115/10
F21W 102/00
F21W 103/00
F21W 103/25
F21W 103/40
F21W 103/35
F21W 103/55
F21W 105/00
F21W 103/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の上に配置される複数の発光素子と、
前記基板の上に配置される樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置された第1反射部材と、を含み、
前記樹脂層は、前記複数の発光素子の出射面と対向する第1面と、前記第1面と前記複数の発光素子の間に配置されたホールを含み、
前記ホールは、前記第1反射部材の下面で前記基板を向けて前記樹脂層を貫通し、
前記ホールと前記発光素子は、前記発光素子の光出射方向に重なり、
前記ホールは、前記基板の上面と前記第1反射部材の下面の間に配置され
、
前記ホールは、前記複数の発光素子のそれぞれに対向し、相互離隔した複数のホールを含み、
前記複数のホールのそれぞれは、前記複数の発光素子の出射面と対向し、前記出射面の面積より大きい面積を有する、照明装置。
【請求項2】
前記複数のホールを連結した仮想の線は、直線、斜線または曲線である、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
基板と、
前記基板の上に配置される複数の発光素子と、
前記基板の上に配置される樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置された第1反射部材と、を含み、
前記樹脂層は、前記複数の発光素子の出射面と対向する第1面と、前記第1面と前記複数の発光素子の間に配置されたホールを含み、
前記ホールは、前記第1反射部材の下面で前記基板を向けて前記樹脂層を貫通し、
前記ホールと前記発光素子は、前記発光素子の光出射方向に重なり、
前記ホールは、前記基板の上面と前記第1反射部材の下面の間に配置され、
前記ホールは、前記複数の発光素子の両端を連結した長さより長い長さを有する、照明装置。
【請求項4】
前記ホールは、前記第1面に平行するバー形状を含む、請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記ホールは、前記樹脂層の第1面よりも前記発光素子に隣接するように配置される、請求項1から4のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項6】
前記ホールは、前記発光素子と前記樹脂層の第1面の間に2行で配置され、前記2行のホールのうち
いずれか1つは、複数配置される、請求項1または3に記載の照明装置。
【請求項7】
前記基板と前記樹脂層の間に配置される第2反射部材を含み、
前記ホールは、前記第1反射部材の下面と前記第2反射部材の上面の間に配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記ホールの高さは、前記樹脂層の厚さの50%~100%の範囲である、請求項1から7のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項9】
前記
複数のホール
のそれぞれは、前記発光素子の出射面と対向する第1面部、前記第1面部の両端から前記樹脂層の第1面を向けて離隔した距離が徐々に狭くなる第2面部及び第3面部を含み、
前記第2面部と前記第3面部が形成する内角は、60度~120度の範囲である、請求項1
または2に記載の照明装置。
【請求項10】
前記複数の発光素子を連結した仮想の線は、直線、斜線または曲線を含
む、請求項1から9のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項11】
前記第1面で前記発光素子と水平方向に重なった第1領域と、前記発光素子の間の領域と水平方向に重なった第2領域は、同一平面に配置される、請求項1から10のいずれか一項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の実施例は、複数の発光素子を有する照明モジュールに関するものである。発明の実施例は、ライン(line)形態の面光源を提供する照明モジュール、これを有する照明装置、ライトユニット、液晶表示装置、及び車両用ランプに関するものである。
【背景技術】
【0002】
照明の応用は、車両用照明(light)だけではなく、ディスプレイ及び看板用バックライトを含む。発光ダイオード(LED)は、蛍光灯、白熱灯等既存の光源に比べて低消費電力、半永久的な寿命、はやい応答速度、安全性、環境にやさしい等の長所がある。このような発光素子は各種表示装置、室内灯または室外灯のような各種照明装置に適用されている。最近では、車両用光源として、LEDを採用するランプが提案されている。白熱灯と比較すると、LEDは消費電力が小さいという点で有利である。しかし、LEDから出射される光の出射角が小さいので、LEDを車両用ランプとして使用する場合には、LEDを利用したランプの発光面積の増加に関する要求がある。LEDはサイズが小さいので、ランプのデザインの自由度を高めることができ、半永久的な寿命により経済性もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明の実施例は、複数の発光素子から放出された光をライン形態で出射する照明モジュールまたは照明装置を提供する。発明の実施例は、複数の発光素子の一方向にライン幅を有する出射面を有する照明モジュールまたは照明装置を提供する。発明の実施例は、複数の発光素子の周りにライン幅を有する透明な出射面を有する照明モジュールまたは照明装置を提供する。発明の実施例は、複数の発光素子に沿って1つまたは複数のホールを有する樹脂層が配置された照明モジュールまたは照明装置を提供する。発明の実施例は、複数の発光素子に沿って1行または2行で配列されたホールが配列された樹脂層を有する照明モジュールまたは照明装置を提供する。発明の実施例は、複数の発光素子が配置された樹脂層の上面及び下面に反射部材が配置された照明モジュールまたは照明装置を提供する。発明の実施例は、ライン形態の側面光または面光を照射する照明モジュール及びこれを有する照明装置、ライトユニット、液晶表示装置、及び車両用ランプを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の実施例に係る照明装置は、基板と、前記基板の上に配置される複数の発光素子と、前記基板の上に配置される樹脂層と、前記樹脂層の上に配置された第1反射部材とを含み、前記樹脂層は、前記複数の発光素子の出射面と対向する第1面と、前記第1面と前記複数の発光素子の間に配置されたホールを含み、前記ホールは、前記第1反射部材の下面で前記基板方向に前記樹脂層を貫通し、前記ホールと前記発光素子は、前記発光素子の光出射方向に重なることができる。発明の実施例によれば、前記ホールは、前記複数の発光素子のそれぞれに対向し、相互離隔した複数のホールを含むことができる。前記複数のホールのそれぞれは、前記複数の発光素子の出射面と対向し、前記出射面の面積より大きい面積を有することができる。前記ホールは、前記複数の発光素子の両端を連結した長さより長い長さを有することができる。
【0005】
発明の実施例によれば、前記ホールは、前記樹脂層の第1面よりも前記発光素子に隣接するように配置される。前記ホールは、前記発光素子と前記樹脂層の第1面の間に2行で配置され、前記2行のホールのうち少なくとも1つは複数配置されてもよい。発明の実施例は、前記基板と前記樹脂層の間に第2反射部材を含み、前記ホールは、前記第2反射部材と前記第2反射部材の間に配置される。前記ホールの高さは、前記樹脂層の厚さの50%~100%の範囲を有することができる。前記ホールは、前記発光素子の出射面と対向する第1面部、前記第1面部の両端から前記樹脂層の第1面を向けて離隔した距離が徐々に狭くなる第2面部及び第3面部を含み、前記第2面部と前記第3面部が形成する内角は、60度~120度の範囲を有することができる。発明の実施例によれば、前記複数の発光素子を連結した仮想の線は、直線、斜線または曲線を含み、前記複数のホールを連結した仮想の線は、直線、斜線または曲線であってもよい。前記ホールは、前記第1面に平行するバー形状を含むことができる。
【発明の効果】
【0006】
発明の実施例によれば、光源の光度を改善でき、複数の点光源によってライン形態の面光源として提供することができる。また、照明モジュールの製造工程を減らすことができる。発明の実施例によれば、光損失を減らして光効率を改善することができる。また、薄い厚さの照明モジュールがライン光形態で提供されるので、デザインの自由度が高まり、面光源の光均一度を改善することができる。発明の実施例に係る照明モジュール及びこれを有する照明装置の光学的信頼性を改善することができる。また、照明モジュールを有する車両用照明装置の信頼性を改善することができる。また、照明モジュールを有するライトユニット、各種表示装置、照明装置または車両用ランプに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】発明の第1実施例に係る照明モジュールを示した斜視図である。
【
図3】
図2の照明モジュールのA‐A側断面図である。
【
図4】
図2の照明モジュールのB‐B側断面図である。
【
図8】
図2の照明モジュールのホールの変形例である。
【
図9】
図2の照明モジュールのホールの変形例である。
【
図10】
図2の照明モジュールのホールの変形例である。
【
図11】
図2の照明モジュールのホールの変形例である。
【
図12】
図2の照明モジュールのホールの変形例である。
【
図13】
図2の照明モジュールのホールの別の例である。
【
図14】発明の第2実施例に係る照明モジュールの平面図の例である。
【
図15】
図14の照明モジュールのホールを説明するための部分拡大図である。
【
図20】(A)~(D)は、
図2の照明モジュールにおいてホールの出射側角度を変形した例である。
【
図21】発明の第1または第2実施例に係る照明モジュールの変形例である。
【
図22】発明の実施例に係る照明モジュールの後方に反射部が配置された例である。
【
図23】(A)~(C)は、発明の実施例に係る照明モジュールの製造工程の例である。
【
図24】発明の第1実施例に係る照明モジュールの光度を示した図面である。
【
図25】発明の第2実施例に係る照明モジュールの光度を示した図面である。
【
図26】
図20の照明モジュールのホールの出射角に応じた光度を比較した図面である。
【
図27】発明の実施例の照明モジュールに適用された発光素子の正面図の例である。
【
図28】
図27の発光素子が回路基板に配置されたモジュールの例である。
【
図29】発明の実施例に係る照明モジュールが適用されたランプの例である。
【
図30】発明の実施例に係る照明装置または照明モジュールを有するランプが適用された車両の平面図である。
【
図31】
図30の照明モジュールまたは照明装置を有するランプを示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付された図面を参照して本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が本発明を容易に実施できる好ましい実施例を詳しく説明する。ただし、本明細書に記載された実施例と図面に図示された構成は、本発明の好ましい一実施例に過ぎず、本出願時点においてこれらを代替できる多様な均等物と変形例があり得ることを理解されたい。本発明の好ましい実施例に対する動作原理の詳しい説明において、係る公知構成または機能に対する具体的な説明が、本発明の実施例の理解を妨害すると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。後述される各用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語として、各用語の意味は本明細書全般にわたった内容に基づいて解釈されるべきである。図面全体にわたり、類似する機能及び作用をする部分に対しては、同じ図面符号を付する。本発明による照明装置は、照明を必要とする多様なランプ装置、例えば車両用ランプ、家庭用照明装置、産業用照明装置に適用が可能である。例えば、車両用ランプに適用される場合、ヘッドランプ、車幅灯、サイドミラー灯、フォグランプ、尾灯(Tail lamp)、制動灯、昼間走行灯、車両室内照明、ドアスカッフ、リアコンビネーションランプ、バックアップランプ等に適用可能である。本発明の照明装置は、室内、室外の広告装置、表示装置、及び各種電動車分野にも適用可能であり、その他にも現在開発されて商用化されているか、今後の技術発展により具現可能な全ての照明にかかわる分野や広告にかかわる分野等に適用可能であるといえる。以下、実施例は、添付された図面及び実施例に対する説明から明白になるだろう。実施例の説明において、各層、領域、パターンまたは構造物が基板、各層、領域、パッドまたはパターンの「上」または「下」に形成されると記載される場合は、「上」と「下」は「直接」または「他の層を介在して」形成されるものも含む。また、各層の上または下に対する基準は、図面を基準として説明する。
【0009】
<照明モジュール>
図1~
図7を参照すると、発明の実施例に係る照明モジュール200は、複数の発光素子100を含み、前記発光素子100から放出された光をライン形態の面光で放出する装置である。前記照明モジュール200は、複数の発光素子100の周りにライン幅を有する側面、出射面または透明な面が配置される。前記照明モジュール200は、複数の発光素子100の一面に一定幅を有する出射面または透明な面が提供される。前記照明モジュール200は、前記発光素子100の一面と対向する第1面S1と、前記第1面S1の反対側の第2面S2と、前記第1面S1と前記第2面S2の両端部から第2方向に延長される第3及び第4面S3、S4を含むことができる。前記第1及び第2面S1、S2は対向することができる。前記第3及び第4面S3、S4の少なくとも一部は、対向することができる。別の例として、
図21のように、前記第3及び第4面S3、S4は、対向しなくてもよい。前記第1及び第2面S1、S2の間の最小距離は、前記第3及び第4面S3、S4の間の最小距離より小さくてもよい。
【0010】
前記第1面S1と前記第2面S2は、一方向または第1方向Xに長い長さを有することができる。前記一方向または第1方向Xは、直線や
図21のように曲線を含むことができる。前記第3面S3及び第4面S4は、前記第1方向Xと直交するか、前記第1または第2面S1、S2に直交することができる。前記第1面S1は、発光素子100の出射面111と対向するか、前記第3面S3と第4面S4の第1端部から第2方向に露出した面であってもよい。前記第2面S2は、複数の発光素子100の非出射面と対向するか、前記第3面S3と第4面S4の第2端部から第2方向に露出する面であってもよい。前記第3面及び第4面S3、S4は、前記第1面S1と第2面S2と異なる側面であってもよい。
【0011】
前記照明モジュール200には、複数の発光素子100が第1方向に配列されるか、前記第1面S1と前記第2面S2の間の領域に沿って配列されてもよい。前記複数の発光素子100は、1行で配列されてもよい。前記1行で配列された発光素子100を連結した仮想の線は、直線や、曲率を有する曲線を含むことができる。別の例として、前記複数の発光素子は2行で配置され、前記2行の発光素子は、前記第1面S1と前記第2面S2の間で列方向(例えば、Y方向)に重ならないように配置されてもよい。前記第1方向Xに配列された複数の発光素子100は、前記第1面S1または出射面とそれぞれ対向することができる。前記複数の発光素子100の各出射面111は、前記第1面S1と対向することができる。前記発光素子100から放出された光は、第1面S1を通じて放出され、一部光は、前記第2面S2、第3面S3及び第4面S4のうち少なくとも1つを通じて放出される。
【0012】
図2~
図5のように、前記照明モジュール200は、第1方向Xの長さX1が前記第2方向Yの幅Y1より長くてもよい。前記第1方向の長さX1は、前記発光素子100の配置個数に応じて可変であり、例えば30mm以上を有することができる。前記第2方向の幅Y1は、13mm以上または16mm以上を有することができる。前記照明モジュール200の第2方向Yの幅Y1は、発光素子100の出射光が拡散する領域と発光素子100の後方を保護する領域を提供することができる。
図2のように、前記発光素子100を基準として、前記発光素子100と第1面S1の間の距離D1と前記発光素子100と第2面S2の間の距離D5は異なってもよい。前記発光素子100と前記第2面S2の間の距離D5は、2mm以上を有することができ、例えば2mm~20mmの範囲を有することができる。前記発光素子100と前記第2面S2の間の距離D5が前記範囲より小さいと、湿気が浸透したり回路パターンを形成できる領域が小さくなり、前記範囲より大きいと、照明モジュール200のサイズが大きくなる。前記照明モジュール200で第1面S1、第2面S2、第3面S3及び第4面S4は、第3方向Zに垂直な面として提供されてもよい。前記第3方向Zは、前記第1及び第2方向X、Yと直交する方向であってもよい。前記第1面S1、第2面S2、第3面S3及び第4面S4は、前記第3方向Zに同じ厚さまたは同じ高さを有することができる。前記照明モジュール200は、基板210、前記基板210の上部に樹脂(resin)層220及び前記樹脂層220の上部に第1反射部材240を含む。前記第1~第4面S1、S2、S3、S4は、前記樹脂層220のそれぞれの側面であってもよい。前記樹脂層220は、前記第1面S1、前記第2面S2、第3面S3及び第4面S4を含む。前記樹脂層220は、前記基板210の上に配置された素子、例えば1つまたは複数の発光素子100を取り囲むように配置される。前記複数の発光素子100は、第1方向に少なくとも3個またはそれ以上が配列され、前記樹脂層220内に配置される。前記複数の発光素子100は、基板210と前記第1反射部材240の間に配置される。前記樹脂層220は、シリコーンまたはエポキシのような透光性材質であってもよい。前記樹脂層220は、他の材質としてグラス材質を含むことができる。
【0013】
前記照明モジュール200は、前記樹脂層220と前記基板210の間に第2反射部材230を含むことができる。前記第2反射部材230は形成しなくてもよく、前記基板210の上面に反射性部材を接着して第2反射部材230の役割を代替することができる。前記基板210は、プリント回路基板(PCB:Printed Circuit Board)を含み、例えば樹脂系のプリント回路基板(PCB)、メタルコア(Metal Core)PCB、フレキシブル(Flexible)PCB、セラミックPCBまたはFR‐4基板を含むことができる。前記基板210は、フレキシブルまたはリジッド材質の基板であってもよい。前記基板210は、上部に回路パターンが配置される。前記基板210の回路パターンは、前記発光素子100と対応する領域に複数のパッドを備えることができる。前記基板210の領域のうち前記発光素子100を基準として後方領域は、光が出射する領域の反対側領域として、前記発光素子100を連結するための回路パターンが配置される。前記後方領域は、前記発光素子100の個数または前記発光素子100の連結方式に応じて、幅は可変である。前記後方領域の幅は、前記発光素子100と前記第2面S2の間の距離D5として、2mm以上に提供されてもよい。これにより、前記発光素子100の後方から湿気の浸透を抑制し、複数の発光素子100を連結するための回路パターンを形成することができる。
【0014】
前記複数の発光素子100は、下部にボンディング部が配置され、前記基板210のパッドと電気的に連結される。前記複数の発光素子100は、前記基板210の回路パターンによって直列連結される。別の例として、前記複数の発光素子100は、前記基板210の回路パターンによって並列連結されるか、2つ以上が直列連結されたグループが並列連結されてもよい。前記発光素子100は、発光チップを有する素子またはLEDチップがパッケージングされたパッケージを含むことができる。前記発光チップは、青色、赤色、緑色、紫外線(UV)のうち少なくとも1つを発光することができる。前記発光素子100は、白色、青色、赤色、緑色のうち少なくとも1つを発光することができる。前記発光素子100は、側方向に光を放出し、底部が前記基板210の上に配置される。前記発光素子100は、サイドビュー(side view)タイプであってもよい。別の例として、前記発光素子100は、LEDチップであってもよく、前記LEDチップの一面が開放され、他面は反射部材が配置される。前記発光素子100の出射面111は、前記基板210に隣接した面、例えば前記基板210の上面に隣接した側面に配置される。前記出射面111は、前記発光素子100の底部と上面の間の側面に配置され、前記第2方向Yに光を放出することになる。前記発光素子100の出射面111は、前記第2反射部材230に隣接し、前記基板210の上面及び前記第2反射部材230の上面に対して垂直する面であってもよい。前記発光素子100の厚さは、発光素子100の第1方向Xの長さより小さくてもよい。前記発光素子100の厚さは、3mm以下、例えば2mm以下を有することができる。前記発光素子100の厚さは、1mm~2mmの範囲を有することができ、例えば1.2mm~1.8mmの範囲を有することができる。
図4及び
図5のように、前記発光素子100の間のピーチG1は10mm以上、例えば10mm~30mmの範囲を有することができる。また、一番外側の発光素子100と樹脂層220の第3または第4側面S3、S4の間の距離G2は、前記ピーチG1より小さくてもよく、10mm以下を有することができる。前記発光素子100の第1方向Xの長さ(
図7のL1)は、前記発光素子100の厚さより大きくてもよく、例えば前記発光素子100の厚さの1.5倍以上を有することができる。このような発光素子100は、薄い厚さと第1方向Xに長い長さを有するので、前記発光素子100の中心を基準として、左右方向である第1方向Xへの光出射角を広く提供することができる。ここで、前記発光素子100の第1方向Xへの光出射角は、上下方向である第3方向Zへの光出射角より大きくてもよい。前記発光素子100の第2方向Yの光出射角は、110度~160度の範囲を有することができる。ここで、
図3のように、前記基板210の厚さZaは、前記発光素子100の厚さより小さくてもよい。前記発光素子100の厚さは、前記基板210の厚さZaの2倍以上であってもよく、例えば2倍~4倍の範囲を有することができる。前記基板210の厚さZaが薄く提供されるので、照明モジュール200は、フレキシブルプレートで提供されてもよい。
【0015】
前記樹脂層220は、前記基板210の上に配置される。前記第2反射部材230は、前記樹脂層220と前記基板210の間に配置される。前記樹脂層220は、前記発光素子100を覆うことができ、前記第1反射部材240は、前記樹脂層220の上面を覆うことができる。前記樹脂層220は、前記発光素子100の上面と側面に接触することができる。前記樹脂層220は、前記第2反射部材230の上面に接触することができる。前記樹脂層220の一部は、前記第2反射部材230の開口部232を通じて前記基板210に接触することができる。前記樹脂層220は、前記発光素子100の出射面に接触することができる。前記樹脂層220の第1面S1、第2面S2、第3面S3及び第4面S4は、前記第1及び第2反射部材240、230の間の側面である。前記第1面S1、第2面S2、第3面S3及び第4面S4は、前記発光素子100の周りの面であるか、前記発光素子100の側面と対応する面であってもよい。前記樹脂層220の上面面積は、前記基板210の上面面積、前記第2反射部材230の上面面積または前記第1反射部材240の上面面積と同一であってもよい。第1方向に前記樹脂層220の長さは、前記基板210の長さ、前記第2反射部材230の長さまたは前記第1反射部材240の長さと同一であってもよい。第2方向に前記樹脂層220の最大幅Y1は、前記基板210の最大幅、前記第2反射部材230の最大幅または前記第1反射部材240の最大幅と同一であってもよい。前記樹脂層220は、第1及び第2反射部材240、230の間に配置される。前記第2反射部材230の上面と前記第1反射部材240の下面は、前記樹脂層220の下面と上面で対向するように配置される。前記第1反射部材230の上面と前記第2反射部材230の下面は、同一面積を有することができる。これにより、前記樹脂層220は、発光素子100から放出された光と第1及び第2反射部材240、230で反射された光を拡散させて側方向にガイドすることができる。前記樹脂層220は、前記発光素子100の厚さより厚い厚さZbで形成される。これにより、前記樹脂層220は、前記発光素子100の上部を保護し、湿気の浸透を防止することができる。前記発光素子100は、下部に基板210が配置され、上部に樹脂層220が配置されるので、前記発光素子100を保護することができる。従って、前記樹脂層220の上面と前記発光素子100の間の間隔は、0.6mm以下、例えば0.5mm~0.6mmの範囲で配置される。前記樹脂層220の上部は、前記間隔と同じ厚さで配置され、前記発光素子100の上部を保護することができる。前記樹脂層220の厚さZbは、前記第1及び第2反射部材240、230の間の距離であり、前記第1及び第2反射部材240、230の間の距離(例えば、Zb)は、前記第1面S1と前記第2面S2の間の距離より小さくてもよい。例えば、前記第1面S1と前記第2面S2の間の距離は、最大距離または最小距離を含むことができる。前記第2反射部材230と前記第1反射部材240の間の距離または間隔は、前記樹脂層220の第1面S1と第2面S2の間の距離または間隔より小さくてもよい。このような第1及び第2反射部材240、230の間の距離を照明モジュール200の第2方向の幅Y1または最小幅より小さく配置することで、ライン形態の面光を提供し、光度改善及びホットスポットを防止することができる。また、第3方向にフレキシブルな照明モジュールを提供することができる。前記樹脂層220の厚さZbは、前記発光素子100の厚さの2倍以下を有することができ、例えば1倍超過ないし2倍以下を有することができる。前記樹脂層220の厚さZbは、例えば1.5mm~1.9mmの範囲または1.6mm~1.8mmの範囲を有することができる。前記樹脂層220の厚さZbは、前記照明モジュール200の厚さZ1の0.8倍以下を有することができ、例えば前記照明モジュール200の厚さZ1の0.4倍~0.8倍の範囲を有することができる。前記樹脂層220が前記照明モジュール200の厚さZ1と1.2mm以下の差で配置されるので、照明モジュール200における光効率の低下を防止でき、フレキシブル特性を強化することができる。前記樹脂層220は、シリコーン、シリコーンモールディングコンパウンド(SMC)、エポキシまたはエポキシモールディングコンパウンド(EMC)のような樹脂材質を含むことができる。前記樹脂層220は、UV(ultra violet)硬化性樹脂または熱硬化性樹脂材料を含むことができ、例えばPC、OPS、PMMA、PVC等を選択的に含むことができる。前記樹脂層220は、蛍光体を含むことができる。前記蛍光体は、黄色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光体、赤色蛍光体のうち少なくとも1つを含むことができる。前記樹脂層220の第1面S1は、凹凸構造のような光抽出構造が配置されるが、これに限定されるものではない。前記第1面S1で前記発光素子100と水平方向に重なった第1領域と、前記発光素子の間の領域と水平方向に重なった第2領域は、同一平面に配置される。別の例として、前記第2領域は、前記第1領域より第2面方向に凹むか、前記第1領域が前記第2領域より凸状に突出してもよい。
【0016】
前記第2反射部材230は、前記発光素子100から放出された光を反射させることができる。前記第2反射部材230は、前記基板210の上面に形成される。前記第2反射部材230は、前記基板210の上部層に形成されてもよく、別途の層に形成されてもよい。前記第2反射部材230は、前記基板210の上面に接着剤で接着される。前記第2反射部材230の上面は、前記樹脂層220が接着される。前記第2反射部材230は、前記発光素子100の下面と対応する領域に複数の開口部232を備え、前記開口部232を通じて前記発光素子100が前記基板210に連結される。前記樹脂層220の一部は、前記開口部232を通じて前記基板210に接触することができる。前記開口部232は、前記発光素子100が前記基板210にボンディングされる領域であってもよい。前記第2反射部材230は、単層または多層構造で形成されてもよい。前記第2反射部材230は、光を反射する物質、例えば金属または非金属物質を含むことができる。前記第2反射部材230が金属である場合、ステンレス、アルミニウム(Al)、銀(Ag)のような金属層を含むことができ、非金属物質である場合、白色樹脂材質やプラスチック材質を含むことができる。前記第2反射部材230は、白色樹脂材質やポリエステル(PET)材質を含むことができる。前記第2反射部材230は、低反射フィルム、高反射フィルム、乱反射フィルムまたは正反射フィルムのうち少なくとも1つを含むことができる。前記第2反射部材230は、例えば入射した光を第1面S1に反射させるための正反射フィルムとして提供されてもよい。
【0017】
前記第2反射部材230の一端は、前記第1面S1と同一平面に配置される。前記第2反射部材230の他端は、前記第2面S2と同一平面に配置される。別の例として、前記第2反射部材230の一端と他端は、前記第1面S1と第2面S2から離隔し、前記樹脂層220と接触する。即ち、第2反射部材230の外側は、樹脂層220でカバーして、湿気が浸透することを防止することができる。前記第2反射部材230の厚さZcは、前記基板210の厚さZaより小さくてもよい。前記第2反射部材230の厚さZcは、前記基板210の厚さZaの0.5倍以上に配置され、入射する光の透過損失を減らすことができる。前記第2反射部材230の厚さZcは、0.2mm~0.4mmの範囲を有することができ、前記範囲より小さい場合、光透過損失が発生し、前記範囲より厚い場合、照明モジュール200の厚さZ1が増加する。
【0018】
前記第1反射部材240は、前記樹脂層220の上に配置される。前記第1反射部材240は、前記樹脂層220の上面に接着される。前記第1反射部材240は、前記樹脂層220の上面全領域に配置され、光の損失を減らすことができる。前記第1反射部材240は、前記第2反射部材230と同じ材質であってもよい。前記第1反射部材240は、光を反射と光の透過損失を減らすために、前記第2反射部材230の材質より光反射率が高い材質または厚い厚さを有することができる。前記第1反射部材240は、前記第2反射部材230と同一またはより厚い厚さを有することができる。例えば、前記第1、2反射部材240、230は、同じ材質及び同じ厚さで提供されてもよい。前記第1反射部材230は、前記基板210のエッジから離隔し、前記樹脂層220の一部は、前記基板210のエッジ側上面に接触することができる。前記樹脂層220が前記基板210のエッジに接触した場合、水分の浸透を抑制することができる。前記第1反射部材240の厚さZdは、前記基板210の厚さZaより小さくてもよい。前記第1反射部材240の厚さZdは、前記基板210の厚さZaの0.5倍以上に配置され、入射する光の透過損失を減らすことができる。前記第1反射部材240の厚さZdは、0.2mm~0.4mmの範囲を有することができ、前記範囲より小さい場合、光透過損失が発生し、前記範囲より厚い場合、照明モジュール200の厚さZ1が増加する。前記第1反射部材240は、単層または多層構造で形成されてもよい。前記第1反射部材240は、光を反射する物質、例えば金属または非金属物質を含むことができる。前記第1反射部材240が金属である場合、ステンレス、アルミニウム(Al)、銀(Ag)のような金属層を含むことができ、非金属物質である場合、白色樹脂材質やプラスチック材質を含むことができる。前記第1反射部材240は、白色樹脂材質やポリエステル(PET)材質を含むことができる。前記第1反射部材240は、低反射フィルム、高反射フィルム、乱反射フィルムまたは正反射フィルムのうち少なくとも1つを含むことができる。前記第1反射部材240は、例えば入射した光が第1面S1方向に進むように正反射フィルムとして提供されてもよい。
【0019】
前記樹脂層220における出射面はヘイズ(Haze)面に処理され、光を拡散させることができる。前記ヘイズ面は、前記樹脂層220の内部面より粗い面に処理され、出射する光を拡散させることができる。
【0020】
発明の実施例に係る照明モジュール200は、第3方向の厚さZ1をライン形態で提供して、フレキシブルなライン形態の面光源を提供することができる。前記照明モジュール200の厚さZ1は、3mm以下を有することができる。即ち、前記照明モジュール200は、3mm以下のライン形態の面光源として提供されてもよい。別の例として、前記照明モジュール200は、3mmより大きく6mm以下に配置されてもよく、この場合、照明モジュール200の厚さは増加するが、樹脂層220の厚さをより厚く提供してライン幅を増加させ、配光領域を増加させることができる。
図3を参照すると、前記照明モジュール200で各構成要素の厚さを見ると、基板210の厚さはZaであり、樹脂層220の厚さはZbであり、第2反射部材230の厚さはZcであり、第1反射部材240の厚さはZdである場合、Zb>Za>Zd≧Zcの関係を有することができる。前記基板210の下面から前記第1反射部材240の上面の間の間隔は、照明モジュール200の厚さZ1である。前記厚さZbは、Z1の0.4~0.8の比率であり、前記厚さZaは、Z1の0.14~0.18の比率であり、前記厚さZdまたはZcは、Z1の0.08~0.12の比率を有することができる。前記Zbは、Zaの3.5~4の比率を有することができる。前記ZbはZcまたはZdの5.8~6.4の比率を有することができる。このような樹脂層220の厚さZbを基板210の厚さZaより厚く配置して、発光素子100を保護し、光を拡散させてガイドすることができ、フレキシブル特性を強化することができる。また樹脂層220の厚さZbまたは高さを有するライン形態の出射面が提供されるので、ライン出射面を提供することができる。
【0021】
図2及び
図7を参照すると、発明の第1実施例において、樹脂層220は、内部にホールR0を含む。前記ホールR0は、前記樹脂層220の上面から前記基板210方向に前記樹脂層220を貫通するか、前記樹脂層220を通じて陥没することができる。前記ホールR0は、1つまたは複数配置されてもよい。前記ホールR0は、前記各発光素子100と第1面S1の間に配置される。前記ホールR0の少なくとも一部は、前記発光素子100の出射面111と水平方向に重なることができる。前記ホールR0は、前記発光素子100から出射された光を拡散させることができる。前記ホールR0に充填される物質は、前記樹脂層220の屈折率と異なってもよい。前記ホールR0に充填される物質は、前記樹脂層220の材質の屈折率より低い屈折率を有することができる。前記ホールR0には気体が配置されてもよく、例えば空気や酸素、窒素、水素、アルゴン、炭酸ガスのうち少なくとも1つを含むことができる。前記ホールR0は、真空状態であってもよい。別の例として、前記ホールR0には、前記樹脂層220より高屈折率を有する物質が充填されてもよい。前記高屈折率を有する物質は、金属酸化物または金属窒化物を含むことができる。前記第1面S1から前記発光素子100を向ける方向に前記ホールR0と各発光素子100は重なることができる。前記ホールR0のそれぞれの面積は、前記発光素子100の各出射面の面積より大きくてもよい。即ち、各発光素子100の前方に前記各発光素子100の前面面積より大きい面積を有するホールR0を提供することができる。前記ホールR0の第1方向Xの最大長さB1は、前記各発光素子100の第1方向の長さL1より大きくてもよい。前記ホールR0の第1方向の最大長さB1は、前記各発光素子100の出射面111の第1方向の長さより大きくてもよい。これにより、前記ホールR0は、第1方向に対して前記発光素子100の出射側領域をカバーすることができ、所定の指向角分布にて入射した光を拡散させることができる。前記長さB1は、前記発光素子100の長さL1より1mm以上大きいか、前記長さL1に比べて115%以上を有することができる。第2方向に前記ホールR0の最大幅B2は、前記発光素子100の幅L2と同一またはより大きくてもよい。前記ホールR0の第2方向の最大幅B2は、1mm以上、例えば1mm~4mmの範囲を有することができる。このようなホールR0の第2方向の最大幅B2が前記範囲より小さい場合、加工が難しく、前記範囲より大きい場合、光の均一度の改善比率が微小となる。前記ホールR0は、前記発光素子100と前記第1面S1の間の距離D1の5%以上、例えば5%~60%の領域に配置される。
【0022】
前記樹脂層220の第1面S1と前記ホールR0の間の最小距離D2は、前記発光素子100と前記樹脂層220の第1面S1の間の最小距離D1より小さくてもよい。前記樹脂層220の第1面S1と前記ホールR0の間の最小距離D2は、前記ホールR0と前記発光素子100の間の最小距離D3と同一またはより大きくてもよい。即ち、前記ホールR0は、前記樹脂層220の第1面S1よりも前記発光素子100に隣接するように配置される。前記発光素子100と前記樹脂層220の第1面S1の間の最小距離D1は、4mm以上、例えば4mm~10mmの範囲または4mm~20mmの範囲を有することができる。前記最小距離D2が前記距離D1の10%~60%の範囲で配置されることで、前記入射した光は、前記ホールR0によって屈折して拡散することができる。前記ホールR0と前記発光素子100の間の最小距離D3は、2mm以上、例えば2mm~4mmの範囲を有することができる。前記最小距離D3が前記範囲より小さい場合、発光素子100が有する光の指向角分布に影響を及ぼし、光の抽出効率が低下する。前記最小距離D3は、発光素子100の搭載工程とホールR0を形成する時挿入される固定ピン(
図23の291)の間の誤差を考慮した最小距離であってもよい。前記発光素子100の間の距離G4は、5mm以上を有することができ、例えば5mm~18mmの間であってもよい。前記距離G4が過剰に狭い場合、発光素子100の個数が増加し、過剰に大きい場合、発光素子100の間に暗部が発生する。前記距離G4は、前記発光素子100の指向角分布に応じて可変である。前記ホールR0は、前記発光素子100と一対一で配置されてもよく、前記発光素子100の中心領域上におけるホットスポットを減らすことができる。前記ホールR0が複数に配置された場合、前記ホールR0の間の間隔G3は、前記発光素子100の間の間隔G4より小さくてもよい。前記間隔G3は、前記間隔G4の100%以上、例えば100%~200%の範囲を有することができる。前記間隔G3が前記間隔G4より小さいと、前記ホールR0を通る領域とその周辺における光度差が大きくなる。ここで、隣接するホールR0は相互連結される。
【0023】
図3のように、前記ホールR0の高さは、前記樹脂層220の厚さZbと同一であるか、前記樹脂層220の厚さZbの50%~100%の範囲または80%~100%の範囲を有することができる。前記ホールR0の上面は、前記第1反射部材240の下面が配置される。前記ホールR0の下面は、前記第2反射部材230の上面が配置されてもよく、前記基板210の上面が配置されてもよく、前記樹脂層220の一部が配置される。前記ホールR0は、樹脂層220内に固定ピンを配置し、前記樹脂層220の硬化後前記固定ピンを除去してホールR0が形成される。ここで、前記ホールR0の形成工程で、固定ピンを先に配置した後樹脂層220をディスフェンシングして硬化させると、前記固定ピンの底部には樹脂が配置されなくてもよい。別の例として、前記樹脂層220をディスフェンシングして硬化前に前記固定ピンを挿入すると、前記固定ピンの底部に樹脂一部が存在することがある。これにより、前記ホールR0の高さは、前記樹脂層220の厚さZbと同一であるか、前記樹脂層200の厚さZbの50%~100%の範囲または80%~100%の範囲を有することができる。前記ホールR0のトップビュー形状は、多角形形状や、曲面を有する形状を含むことができる。前記多角形形状は、三角形、四角形または五角形以上の形状を有することができる。前記ホールR0は、前記発光素子100と対向する第1面部Raと、前記第1面S1と対向する第2面部Rb及び第3面部Rcを含むことができる。前記第1面部Raは、前記光が入射する領域であってもよい。前記第2面部Rb及び第3面部Rcは、前記第1面部Raまたは他の面部を通じて進行する光を出射する面であってもよい。前記第1面部Raは、前記ホールR0の高さを有し、ホールR0の第1方向Xの最大長さを有することができる。前記第2面部Rb及び第3面部Rcは、前記第1面部Raの両端から傾斜するように配置される。前記第2面部Rbと前記第3面部Rcの間の距離は、前記第1面部Raで一番大きく、前記第1面S1に一番近い地点が一番小さくてもよい。前記第2面部Rbと前記第3面部Rcは、相互交差する地点で頂点を提供することができる。前記頂点Rpの内角C1は、120度以下、例えば60度~120度の範囲を有することができる。即ち、前記頂点Rpの内角C1は、第2面部Rbと前記第3面部Rcの間の角度または出射領域の内角であり、60度以上または60度~120度の範囲を有することができる。ここで、
図20の(A)はホールR0の出射領域の内角C1が60度である場合であり、(B)は90度であり、(C)は120度であり、(D)は150度で提供される。ここで、前記ホールR0の出射領域の内角C1が変更される時、前記第1面部Raの位置及び長さは固定して測定した。このようなホールR0の内角に応じた光度グラフは、
図26のように提供される。表1のように、内角C1が60度~120度である時、光の均一度は84%以上であり、150度である時約80%程度である。
【0024】
【0025】
従って、前記ホールR0の出射領域の内角C1を60度~120度の範囲から選択して、前記ホールR0の第2及び第3面部Rb、Rcを通じて出射された光の均一度を改善することができる。第1実施例において、樹脂層220は、第1面S1に隣接し、前記第1面S1に沿って配列された複数のホールR0を備え、前記複数のホールR0のそれぞれは、前記各発光素子100と前記第1面S1の間にそれぞれ配置される。これにより、前記発光素子100を通じて放出された光がホールR0によって拡散するので、第1面S1を通じて出射された光の均一度は改善される。またホットスポットが除去される。また、前記第1面S1における光均一度を改善するために、凸レンズを形成しなくてもよい。また、前記第1面S1と前記発光素子100の間の距離が減り、モジュールの幅が増加することを抑制することができる。
図8~
図12は、第1実施例に係る照明モジュールのホールを変形した例である。説明の便宜を図り、第1実施例の構成を選択的に含み、変形されたホールに対して説明することにする。
図8を参照すると、前記ホールR0が第1面部Ra、第2面部Rb及び第3面部Rcを含み、前記第1面部Raと対向する第4面部Rdを含むことができる。前記第4面部Rdは、前記第2面部Rbと前記第3面部Rcの間に連結され、前記第1面部Raの長さB1よりは小さい長さB3を有することができる。前記第4面部Rdは、
図7の頂点が除去された形状を有することができる。前記第4面部Rdは、第1面部Raを通じて入射した光を最小に透過させることができる。前記第4面部Rdと対向する第1面S1は、凸状のパターンが形成されてもよいが、これに限定されるものではない。
図9を参照すると、ホールR0は、第1面部Ra、第2面部Rb及び第3面部Rcを含み、前記第2面部Rbと前記第3面部Rcは凹凸パターンRr1を含むことができる。前記凹凸パターンRr1は、三角形プリズム形状に提供され、入射した光を拡散させることができる。前記凹凸パターンRr1によって入射した光は、多様な経路を通じて拡散し、光の均一度はさらに改善される。
図10を参照すると、前記ホールR0の第4面部Rdは、多数の凹凸パターンRr2を含むことができる。前記第4面部Rdが多数の凹凸パターンRr2を有することで、前記ホールR0の第4面部Rdを通じて出射された光によるホットスポットは抑制される。
図11を参照すると、前記ホールR0は、第1面部Ra、第2及び第3面部Rb、Rcを含み、前記第2面部Rbと前記第3面部Rcの間の領域に前記発光素子方向に凹んだリセス部Reを含み、前記リセス部Reは、前記発光素子100と対向することができる。前記リセス部Reと前記第2面部Rbの間は、第1頂点部Rp1、及び前記リセス部Reと前記第3面部Rcの間は、第2頂点部Rp2に連結される。前記リセス部Reの深さB5は、前記ホールR0の幅B2の10%以上、例えば10%~50%の範囲を有することができる。前記リセス部Reの低点は、前記第1及び第2頂点部Rp1、Rp2よりも前記第1面部Raに隣接するように配置される。このようなリセス部Reの中心は、前記発光素子100の中心と同じ領域に配置される。前記リセス部Reは、深さB5に応じて入射光の拡散程度を調節することで、発光素子100の中心部におけるホットスポットを抑制することができる。
図12を参照すると、ホールR01は、樹脂層220の第1面S1方向に膨らんだ第1面部Ra1、及び前記第1面部Ra1と対向する曲面の第2面部Rb1を含むことができる。前記第1面部Ra1と前記第2面部Rb1の間の間隔は一定であるか、ホールR01のセンターに行くほど広くなってもよい。前記第1面部Ra1と前記第2面部Rb1の間の外側面Rk1は、水平な面または傾斜した面であってもよい。前記第1面部Ra1は、入射する光を屈折させ、前記第2面部Rb2は、前記屈折にされた光を再び屈折させることができる。このようなホールRO1は、第1面部Ra1と前記第2面部Rb1によって入射した光を拡散させることができる。
【0026】
図13は、前記ホールの変形例である。前記ホールR02は、一方向に長い長さを有する第1ホール部R21と前記第1ホール部R21から樹脂層220の第1面S1方向に突出した第1ホール部R22を含むことができる。前記第1ホール部R21は、前記複数の発光素子100と対向する第1面部Ra2を含むことができ、前記第1面部Ra2の反対側第2面部Rb2は出射面であってもよい。前記第2ホール部R22は、傾斜した第3及び第4面部Rc1、Rc2を有する出射面部Rcを含み、前記第3及び第4面部Rc1、Rc2は、前記発光素子100のそれぞれと水平方向に重なることができる。前記第3及び第4面部Rc1、Rc2は、第1面S1に隣接した領域で頂点を形成し、前記頂点の内角は、120度以下、例えば60~120度の範囲を有することができる。前記第2ホール部Rr2は、入射した光をガイドして側方向に拡散させることができる。
【0027】
図14~
図19は、第2実施例に係る照明モジュールのホールを示した平面図の例である。照明モジュールの構成は、第1実施例の構成を選択的に適用することができ、変更された部分に対して説明することにする。
【0028】
図14及び
図15を参照すると、樹脂層220は、内部に複数のホールR1を含み、前記複数のホールR1は、それぞれ発光素子100に対応する。前記複数のホールR1は、発光素子100と樹脂層220の第1面S1の間にそれぞれ配置される。前記ホールR1は、一方向に長い形状を有するバー形状または長方形形状を有することができる。前記ホールR1の第1方向の長さB1は、前記発光素子100の第1方向の長さL1より長く配置される。前記複数のホールR1は相互離隔することができる。
【0029】
前記ホールR1の第1方向の長さB1は、前記発光素子100の第1方向の長さL1より1mm以上長くてもよい。前記ホールR1の第2方向幅B2は、1mm以上、例えば1mm~3mmの範囲を有することができる。前記ホールR1と前記発光素子100の間の距離D3は、前記ホールR1と第1面S1の間の距離D2より近くてもよい。前記ホールR1は、発光素子100と対向する第1面部R11、及び前記第1面S1と対向する第2面部R12を含むことができる。前記第1及び第2面部R11、R12の間の両端部には、外側面Rs1が配置され、前記外側面Rs1は、前記第1面部R11と前記第2面部R12のうち少なくとも1つまたは両方ともに垂直に延長される。これにより、ホールR1に入射した光は拡散し、拡散した光はライン面光として出力される。
【0030】
図16のようにホールR2は、単一個が前記複数の発光素子100をカバーする長さで配置される。前記ホールR2は、バー形状または長方形形状を有することができる。前記ホールR2の第1方向の長さは、前記樹脂層220の第1方向の最大長さの80%以上を有することができる。前記ホールR2の第1方向の長さは、前記複数の発光素子100の一番外側両端を連結した長さより大きくてもよい。これにより、ホールR2は、前記発光素子100のそれぞれと第1面S1の間に配置され、前記発光素子100の間の領域とそれぞれ対応するように配置される。従って、ホールR2は、発光素子100の出射側及びその外側領域をカバーするので、入射した光を拡散させて、第1面S1におけるホットスポットを防止することができる。前記ホールR2は、サイン波状に提供されるか、発光素子100方向にそれぞれ膨らんだ凸部または/及び前記第1面S1方向に膨らんだ凹部を含むことができる。このようなバー形状のホールR2は、入射した光の直進性を減らすことができる。
【0031】
図17のように、樹脂層220は、発光素子100に隣接した第1ホールR1、及び前記樹脂層220の第1面S1に隣接した第2ホールR2を含むことができ、前記第1ホールR1及び第2ホールR2のうち少なくとも1つは、単一個または複数個であってもよい。複数のホールR1、R2は、前記発光素子100と前記樹脂層220の第1面S1の間に少なくとも2行で配列されてもよい。前記第1ホールR1は、複数個が第1方向に配列され、複数の発光素子100のそれぞれに対向することができる。前記第1ホールR1は、発光素子100と前記第2ホールR2のそれぞれの間に配置される。前記第2ホールR2は、単一個が第1方向に配置され、前記第1ホールR1と前記樹脂層220の第1面S1の間にそれぞれ配置される。前記第1及び第2ホールR1、R2のうち長さが長いホールの長さは、長さが短いホールの長さの2倍または5倍以上を有することができる。前記第1及び第2ホールR1、R2のうち長さが長いホールR2は、第3及び第4側面S3、S4から離隔することができる。前記第1及び第2ホールR1、R2の間の間隔D6は、最小1mm以上離隔することができ、第1ホールR1と発光素子100の間の距離D3と同一またはより小さくてもよい。前記第1及び第2ホールR1、R2の少なくとも一部は相互連結され、これは固定ピンの形状に応じて可変である。前記第1ホールR1の第1方向Xの長さは同一であるか、第2ホールR3の長さより短く配置される。逆に、第1ホールR1と第2ホールR2の位置は相互変更することができる。前記第1及び第2ホールR1、R2は、二重構造で配置され、前記発光素子100と水平方向に重なって、発光素子の中心部におけるホットスポットを減らすことができる。
【0032】
図18のように、樹脂層220は、発光素子100に隣接した第1ホールR1、及び前記樹脂層220の第1面S1に隣接した第2ホールR3を含むことができる。前記第1ホールR1及び第2ホールR3は、複数個であってもよい。前記複数個の第1ホールR1は、第1方向Xに配列され、各発光素子100に対向する。前記第1ホールR1は、発光素子100と前記第2ホールR3のそれぞれの間に配置される。前記第2ホールR3は、複数個が第1方向Xに配列され、前記第1ホールR1と前記樹脂層220の第1面S1の間に配置される。前記第1及び第2ホールR1、R3の第1方向の長さB11、B1は同一であるか、第2ホールR3の長さB11が第1ホールR1の長さB1より短くてもよい。または第1ホールR1と第2ホールR3の位置は相互変更してもよい。前記第1及び第2ホールR1、R3は、二重構造で配置され、前記発光素子100と水平方向に重なって、発光素子中心部におけるホットスポットを減らすことができる。
【0033】
図19のように、複数のホールR2a、R2bは、第1方向に長い長さを有し、前記複数のホールR2a、R2bは、第2方向に重なり、第1方向に重ならない領域を含むことができる。前記複数のホールR2a、R2bは、平行するように配置される。前記複数のホールR2a、R2bのうち発光素子100に隣接した第1ホールR2aは、発光素子100を連結した直線と平行することができる。前記複数のホールR2a、R2bのうち第1面S1に隣接した第2ホールR2bは、第1面S1と平行することができる。前記複数のホールR2a、R2bのそれぞれは、第3及び第4側面S3、S4から離隔することができる。前記複数のホールR2a、R2bは、前記第3及び第4側面S3、S4に一番外側の発光素子100よりも隣接するように配置される。これにより全体発光素子100から入射した光を拡散させることができる。
【0034】
図21のように、照明モジュール201は、水平な直線X0を基準として、曲線形状で提供されてもよい。これは、車両ランプに適用される場合、車両後方(または前方)と側傍を延長した曲線型ランプ形状で結合することができる。前記照明モジュール201は、前記直線X0から第1面S1の両端を連結した仮想の直線X2の間の角度は、10度~60度の範囲の角度C2であってもよく、前記照明モジュール201の一端に配置された第1面S1から接線方向に延長された仮想の直線X3は、5度~30度の範囲の角度C3であってもよい。前記照明モジュール201内の隣接した発光素子100を連結した仮想の線は、直線、斜線または曲線を含むことができる。前記複数のホールR0を連結した仮想の線は、直線、斜線または曲線を含むことができる。ここで、前記発光素子100を連結した線の一部は、前記照明モジュール201の第1面S1の一端から他端を連結した仮想の直線よりも第1面方向に隣接するように配置される。
【0035】
図22のように、照明モジュールは、樹脂層の後方または第2側面S2に第3反射部材245が配置される。前記第3反射部材245は、上記に開示された反射部材の材質のうちの金属または非金属材質であってもよい。前記第3反射部材245は、前記基板210の側面から第1反射部材240の側面まで延長されるか、前記樹脂層220の側面高さで前記樹脂層220の側面に配置される。このような第3反射部材245は、前記ホールR0または第1面S1で反射された光を再反射させることができる。
【0036】
図23の(A)~(C)は、実施例に係る照明モジュールの製造過程を示した図面である。
図23の(A)のように、固定ピン291は、樹脂層220を通じて貫通して第2反射部材230または基板210に接触することができる。この時、前記固定ピン291は、前記樹脂層220が形成される前に配置され、前記樹脂層220がディスフェンシングされて硬化した後、(B)のように分離される。別の例として、前記樹脂層220をディスフェンシングした後、前記固定ピン291を位置させ、前記樹脂層220が硬化すると、(B)のように固定ピンを分離することができる。
図23の(C)のように、前記固定ピンが除去された領域にホールR0が生成すると、前記樹脂層220の上には、第1反射部材240が形成される。前記第1反射部材240は、前記樹脂層220及び前記ホールR0の上部に配置される。前記ホールR0の位置は、前記発光素子100と第1面S1の間に少なくとも1つが配置される。
【0037】
図24は、発明の第1実施例に係る照明モジュールの光度分布であり、
図25は、第2実施例に係る照明モジュールの光度分布を示したグラフである。
図24のように、三角形状のホールによる光度分布は80%以上、例えば85%以上の光均一度で提供することができる。
図25のように、ライン形状またはバー形状のホールによる光度分布は50%以上の光均一度を有することがわかる。
図26は、
図20の各照明モジュールの(A)~(D)の内角C1が60度、90度、120度及び150度における光度分布を示した図面である。内角が60度~120度の範囲は85%程度の均一な分布を有し、150度である場合、約80%程度の均一な分布を有することがわかる。
【0038】
図27は、発明の実施例に係る照明モジュールにおいて発光素子が回路基板に配置されたモジュールの例であり、
図28は、
図27の他側から見たモジュールの図面である。
図27及び
図28を参照すると、発光素子100は、キャビティ20を有する本体10、前記キャビティ20内に複数のリードフレーム30、40、及び前記複数のリードフレーム30、40のうち少なくとも1つの上に配置された1つまたは複数の発光チップ71を含む。このような発光素子100は、上記実施例に開示された発光素子の一例であり、側面発光型パッケージとして具現されてもよい。前記発光素子100は、第1方向Xの長さ(または長辺の長さ)が第2方向Yの幅より3倍以上、例えば4倍以上を有することができる。前記第2方向Yの長さは、2.5mm以上、例えば2.7mm~6mmの範囲または2.5mm~3.2mmの範囲を有することができる。前記発光素子100は、第1方向Xの長さを長く提供することで、第1方向Xに前記発光素子100の個数を減らすことができる。前記発光素子100は、厚さを相対的に薄く提供することができ、前記発光素子100を有する照明装置の厚さを減らすことができる。前記発光素子100の厚さは、2mm以下、例えば1.5mm以下または0.6mm~1mmの範囲を有することができる。前記本体10は、キャビティ20を備え、第1方向Xの長さが前記本体10の厚さに比べて3倍以上を有することができ、第1方向Xの光の指向角を広めることができる。前記本体10には、少なくとも1つまたは複数のリードフレーム30、40が配置される。前記キャビティ20の底部には、少なくとも1つまたは複数のリードフレーム30、40が配置される。前記前記本体10には、例えば第1リードフレーム30、及び第2リードフレーム40が結合される。前記本体10は、絶縁材質からなることができる。前記本体10は、反射材質からなることができる。前記本体10は、発光チップから放出された波長に対して、反射率が透過率より高い物質、例えば70%以上の反射率を有する材質からなることができる。前記本体10は、反射率が70%以上である場合、非透光性の材質または反射材質と定義することができる。前記本体10は、樹脂系の絶縁物質、例えばポリフタルアミド(PPA:Polyphthalamide)のような樹脂材質からなることができる。前記本体10は、シリコーン系またはエポキシ系またはプラスチック材質を含む熱硬化性樹脂または高耐熱性、高耐光性材質からなることができる。前記本体10は、反射物質、例えば金属酸化物が添加された樹脂材質を含むことができ、前記金属酸化物は、TiO
2、SiO
2、Al
2O
3のうち少なくとも1つを含むことができる。このような本体10は、入射する光を効果的に反射することができる。別の例として、前記本体10は、透光性の樹脂物質または入射光の波長を変換する蛍光体を有する樹脂物質からなることができる。前記本体10の第1側面部15は、前記キャビティ20が配置される面であってもよく、光が出射する面であってもよい。前記本体10の第2側面部は、前記第1側面部15の反対側面または第2面であってもよい。
【0039】
前記第1リードフレーム30は、前記キャビティ20の底部に配置された第1リード部31、前記本体10の第3側面部11の第1外側領域に配置された第1ボンディング部32、前記本体10の第3側面部13の上に配置された第1放熱部33を含む。前記第1ボンディング部32は、前記本体10内で前記第1リード部31から折り曲げられて前記第3側面部11に突出し、前記第1放熱部33は、前記第1ボンディング部32から折り曲げられる。前記第3側面部11の第1外側領域は、前記本体10の第3側面部13に隣接した領域であってもよい。前記第2リードフレーム40は、前記キャビティ20の底部に配置された第2リード部41、前記本体10の第3側面部11の第2外側領域に配置された第2ボンディング部42、前記本体10の第4側面部14に配置された第2放熱部43を含む。前記第2ボンディング部42は、前記本体10内で前記第2リード部41から折り曲げられ、前記第2放熱部43は、前記第2ボンディング部42から折り曲げられる。前記第3側面部11の第2外側領域は、前記本体10の第4側面部14に隣接した領域であってもよい。前記第1及び第2リード部31、41の間の間隙部17は、前記本体10の材質からなることができ、前記キャビティ20の底部と同一水平面であるか突出してもよいが、これに限定されるものではない。別の例として、前記本体10内には、2つ以上のリードフレームが配置され、例えば3個のリードフレームが配置され、いずれか1つは放熱フレームまたは正極性のフレームであってもよく、他の2つは相互異なる負極性であってもよい。
【0040】
ここで、前記発光チップ71は、例えば第1リードフレーム30の第1リード部31の上に配置され、第1及び第2リード部31、41にワイヤ72、73で連結されるか、第1リード部31に接着剤で連結され、第2リード部41にワイヤで連結される。このような発光チップ71は、横型チップ、縦型チップ、ビア構造を有するチップであってもよい。前記発光チップ71は、フリップチップ方式で搭載されてもよい。前記発光チップ71は、紫外線ないし可視光線の波長範囲内で選択的に発光することができる。前記発光チップ71は、例えば紫外線または青色ピーク波長を発光することができる。前記発光チップ71は、II‐VI化合物及びIII‐V族化合物のうち少なくとも1つを含むことができる。前記発光チップ71は、例えばGaN、AlGaN、InGaN、AlInGaN、GaP、AlN、GaAs、AlGaAs、InP及びこれらの混合物からなった群から選択される化合物からなることができる。前記発光チップ71は、複数個が直列連結されるか、複数個が並列連結されてもよい。実施例に係る発光素子100のキャビティ20内に配置された発光チップ71は、1つまたは複数配置されてもよい。前記発光チップ71は、例えば赤色LEDチップ、青色LEDチップ、緑色LEDチップ、黄緑(yellow green)LEDチップから選択することができる。
【0041】
前記キャビティ20の内側面を見ると、前記キャビティ20の周りに配置された内側面は、リードフレーム30、40の上面の水平な直線に対して傾斜することができる。前記キャビティ20の内側面は、本体10の第1側面部15から垂直に段差をなした段付領域を備えることができる。前記段付領域は、本体10の第1側面部15と内側面の間に段差をなすように配置される。前記段付領域は、前記キャビティ20を通じて放出された光の指向特性を制御することができる。前記本体11のキャビティ20には、モールディング部材81が配置され、前記モールディング部材81は、シリコーンまたはエポキシのような透光性樹脂を含み、単層または多層で形成されてもよい。前記モールディング部材81または前記発光チップ71の上には、放出される光の波長を変化するための蛍光体を含むことができ、前記蛍光体は、発光チップ71から放出される光の一部を励起させて異なる波長の光として放出することになる。前記蛍光体は、量子ドット、YAG、TAG、Silicate、Nitride、Oxy-nitride系物質から選択して形成することができる。前記蛍光体は、赤色蛍光体、黄色蛍光体、緑色蛍光体のうち少なくとも1つを含むことができるが、これに限定されるものではない。前記モールディング部材81の表面は、フラット状、凹状、凸状等を有することができるが、これに限定されるものではない。別の例として、前記キャビティ20の上に蛍光体を有する透光性フィルムが配置されるが、これに限定されるものではない。前記本体10の上部にはレンズがさらに形成され、前記レンズは、凹または/及び凸レンズの構造を含むことができ、発光素子100から放出される光の配光(light distribution)を調節することができる。
【0042】
前記本体10またはいずれか1つのリードフレーム上には受光素子、保護素子等の半導体素子が搭載され、前記保護素子は、サイリスタ、ツェナーダイオードまたはTVS(Transient voltage suppression)で具現することができ、前記ツェナーダイオードは、前記発光チップをESD(electro static discharge)から保護することになる。
【0043】
図28を参照すると、支持部材210の上に少なくとも1つまたは複数個の発光素子100が配置され、前記発光素子100の下部周りに保護層または/及び反射部材260が配置される。前記発光素子100は、実施例に開示された発光素子の一例として、中心軸Y0方向に光を放出し、上記に開示された照明装置に適用可能である。前記発光素子100の第1及び第2リード部33、43は、前記基板210の電極パターン213、215に伝導性接着部材217、219であるソルダまたは伝導性テープでボンディングされる。
【0044】
発明の実施例に係る照明モジュールは、
図29のようにランプに適用可能である。前記ランプは、車両用ランプの例として、ヘッドランプ、車幅灯、サイドミラー灯、フォグランプ、尾灯(Tail lamp)、制動灯、昼間走行灯、車両室内照明、ドアスカッフ(door scarf)、リアコンビネーションランプまたはバックアップランプに適用可能である。
図29を参照すると、ランプは、インナーレンズ(Inner lens)502を有するハウジング503内部に、上記に開示された照明モジュール200が結合される。前記照明モジュール200の厚さは、前記ハウジング503の内部幅に挿入できる程度である。前記インナーレンズ502の出射部515の幅Z3は、前記照明モジュール200の厚さと同一または2倍以下であってもよく、光度の低下を防止することができる。前記インナーレンズ502は、前記照明モジュール200の第1面から所定距離、例えば10mm以上離隔することができる。前記インナーレンズ502の出射側には、アウターレンズ501が配置される。このような照明モジュール200を有するランプは一例であり、他のランプにフレキシブル性を有する構造、例えば側面視曲面または曲線型構造として適用することができる。
【0045】
図30は、実施例に係る照明モジュールが適用された車両ランプが適用された車両の平面図であり、
図31は、実施例に開示された照明モジュールまたは照明装置を有する車両ランプを示した図面である。
図30及び
図31を参照すると、車両900において、尾灯800は、第1ランプユニット812、第2ランプユニット814、第3ランプユニット816、及びハウジング810を含むことができる。ここで、第1ランプユニット812は、方向指示灯の役割をするための光源であってもよく、第2ランプユニット814は、車幅灯の役割をするための光源であってもよく、第3ランプユニット816は、制動灯の役割をするための光源であってもよいが、これに限定されるものではない。前記第1~第3ランプユニット812、814、816のうち少なくとも1つまたは全ては、実施例に開示された照明装置またはモジュールを含むことができる。前記ハウジング810は、第1~第3ランプユニット812、814、816を収納し、透光性材質からなることができる。この時、ハウジング810は、車両本体のデザインに応じて屈曲を有することができ、第1~第3ランプユニット812、814、816は、ハウジング810の形状に応じて曲面を有する面光源を具現することができる。このような車両ランプは、前記ランプユニットが車両の尾灯、制動灯や、ターンシグナルランプに適用される場合、車両のターンシグナルランプに適用することができる。