(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/3233 20160101AFI20241105BHJP
G09G 3/3291 20160101ALI20241105BHJP
G09G 3/3266 20160101ALI20241105BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20241105BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20241105BHJP
H10K 59/131 20230101ALI20241105BHJP
H10K 59/35 20230101ALI20241105BHJP
G06N 20/00 20190101ALI20241105BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09G3/3291
G09G3/3266
G09G3/20 622G
G09G3/20 623U
G09G3/20 612R
G09G3/20 642K
G09G3/20 680H
G09G3/20 621A
G09G3/20 612U
G09G3/20 622D
G09G3/20 622Q
G09G3/20 631M
G09G3/20 631V
G09G3/20 660V
G09G3/20 660U
G09G3/20 611A
G09G3/20 642A
G09G3/20 642C
G09F9/30 338
G09F9/30 365
H10K59/131
H10K59/35
G06N20/00
(21)【出願番号】P 2022211895
(22)【出願日】2022-12-28
【審査請求日】2022-12-28
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】池 ▲ヒョン▼宗
(72)【発明者】
【氏名】高杉 親知
【審査官】塚本 丈二
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第112820241(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0122435(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0118476(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2021/0183283(US,A1)
【文献】特開2013-007761(JP,A)
【文献】特開2021-139960(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/20-3/38
G09F 9/30
H10K 59/131
H10K 59/35
G06N 20/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
行列状に配列された複数の副画素、行方向に延在する複数のゲート線、および列方向に延在する複数のデータ線を有する表示パネルと、
前記複数のゲート線を介して、前記複数の副画素をアクティブにするための複数のゲート信号を前記複数の副画素に供給するゲート駆動部と、
前記複数のデータ線を介して、前記複数の副画素の輝度に対応する複数のデータ信号を前記複数の副画素に供給するデータ駆動部と、
前記ゲート駆動部および前記データ駆動部を制御するタイミング制御部と、
を含み、
前記複数の副画素は、第1の行において前記複数のデータ線のうちの第1のデータ線を共有する第1の色の第1の副画素および第2の色の第2の副画素、第2の行において前記第1のデータ線を共有する前記第1の色の第3の副画素および前記第2の色の第4の副画素を含み、
前記タイミング制御部は、前記第1の副画素を含む前記第1の行の奇数列に配された副画素の前記データ信号の輝度値と前記第3の副画素を含む前記第2の行の奇数列に配された副画素の前記データ信号の輝度値との類似に基づき前記第1の行と前記第2の行との間の類似を判定し、前記第1の行が前記第2の行に類似すると判定した場合に、前記第1の行の奇数列に配された前記副画素に続いて前記第2の行の奇数列に配された副画素に、それぞれの副画素に対応する前記データ信号を供給させるように、前記ゲート駆動部および前記データ駆動部を制御する、
表示装置。
【請求項2】
前記タイミング制御部は、前記第1の行が前記
第2の行に類似しないと判定した場合に、前記第1の行の奇数列に配された前記副画素に続いて前記第2の副画素を含む前記第1の行の偶数列に配された副画素に、それぞれの副画素に対応する前記データ信号を供給させるように、前記ゲート駆動部および前記データ駆動部を制御する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記タイミング制御部は、前記第1の行の偶数列に配された前記副画素に続いて前記第4の副画素を含む前記第2の行の偶数列に配された副画素に、それぞれの副画素に対応する前記データ信号を供給させるように、前記ゲート駆動部および前記データ駆動部を制御する、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記タイミング制御部は、前記
第1の副画素を含む前記第1の行の奇数列に配された副画素の前記データ信号の輝度値および前記第3の副画素を含む前記第2の行の奇数列に配された副画素の前記データ信号の輝度値の差分と所定の閾値との比較に基づき類似を判定する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記タイミング制御部は、前記差分が前記所定の閾値未満の場合に、前記第1の副画素の前記データ信号は前記第3の副画素の前記データ信号に類似すると判定する、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記タイミング制御部は、前記差分が前記所定の閾値以上の場合に、前記第1の副画素の前記データ信号は前記第3の副画素の前記データ信号に類似しないと判定する、請求項4に記載の表示装置。
【請求項7】
前記所定の閾値は、固定された値である、請求項4に記載の表示装置。
【請求項8】
前記タイミング制御部は、前記差分と、前記第1の行において前記複数のデータ線のうちの第2のデータ線に接続された前記第1の色の副画素のデータ信号および前記第2の行において前記第2のデータ線に接続された前記第1の色の副画素のデータ信号の差分との積算値に基づき類似を判断する、請求項
4に記載の表示装置。
【請求項9】
前記タイミング制御部は、前記積算値と所定の閾値との比較に基づき類似を判定する、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記タイミング制御部は、前記積算値が前記所定の閾値未満の場合に、前記第1の行の前記データ信号は前記第2の行の前記データ信号に類似すると判定する、請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記タイミング制御部は、前記積算値が前記所定の閾値以上の場合に、前記第1の行の前記データ信号は前記第2の行の前記データ信号に類似しないと判定する、請求項9に記載の表示装置。
【請求項12】
前記タイミング制御部は、学習用の画像データから算出された閾値および前記学習用の画像データから算出された前記差分の積算値を用いて生成される学習済モデルに基づき前記所定の閾値を変更する、請求項9に記載の表示装置。
【請求項13】
前記タイミング制御部は、クラスタリング解析によって分類された複数の前記積算値に基づき前記所定の閾値を変更する、請求項9に記載の表示装置。
【請求項14】
前記タイミング制御部は、同一のフレーム内で前記第1の副画素の前記データ信号が前記第3の副画素の前記データ信号に類似するか否かを判定する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項15】
前記タイミング制御部は、複数のフレーム間で前記第1の副画素の前記データ信号が前記第3の副画素の前記データ信号に類似するか否かを判定する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項16】
前記第1の行は、前記第2の行と隣接する行である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項17】
前記第1の行は、前記第2の行と隣接しない行である、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項18】
前記データ駆動部は、前記データ信号を格納する記憶部を備え、
前記タイミング制御部は、前記第1の副画素の前記データ信号が前記第3の副画素の前記データ信号に類似すると判定した場合に、前記記憶部に前記第3の副画素の前記データ信号を格納させないように、前記データ駆動部を制御する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項19】
前記タイミング制御部は、前記第1の副画素の前記データ信号が前記第3の副画素の前記データ信号に類似しないと判定した場合に、前記記憶部に前記第3の副画素の前記データ信号を格納させるように、前記データ駆動部を制御する、請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
前記タイミング制御部は、前記表示パネルに表示される画像が動画像である場合に、前記第1の色の副画素に前記データ信号を連続して供給させる行数を制限する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項21】
前記タイミング制御部は、前記表示パネルに表示される画像が静止画像である場合に、前記第1の色の副画素に前記データ信号を連続して供給させる行数を制限しない、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項22】
前記タイミング制御部は、前記表示パネルに表示される画像全体に対応する前記輝度の平均が所定の値以下である場合に、前記判定にかかわらず前記第1の行の奇数列に配された前記副画素に続いて前記第1の行の偶数列に配された前記副画素に、それぞれの副画素に対応する前記データ信号を供給させるように、前記ゲート駆動部および前記データ駆動部を制御する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、2つの副画素が1本のデータ線を共有するダブルレート駆動(Double Rate Driving:DRD)を用いた表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】米国特許出願公開第2021/0150990号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されている表示装置においては、消費電力の低減の観点において十分でない場合がある。
【0005】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、消費電力が低減された表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一観点によれば、行列状に配列された複数の副画素、行方向に延在する複数のゲート線、および列方向に延在する複数のデータ線を有する表示パネルと、前記複数のゲート線を介して、前記複数の副画素をアクティブにするための複数のゲート信号を前記複数の副画素に供給するゲート駆動部と、前記複数のデータ線を介して、前記複数の副画素の輝度に対応する複数のデータ信号を前記複数の副画素に供給するデータ駆動部と、前記ゲート駆動部および前記データ駆動部を制御するタイミング制御部と、を含み、前記複数の副画素は、第1の行において前記複数のデータ線のうちの第1のデータ線を共有する第1の色の第1の副画素および第2の色の第2の副画素、第2の行において前記第1のデータ線を共有する前記第1の色の第3の副画素および前記第2の色の第4の副画素を含み、前記タイミング制御部は、前記第1の副画素の前記データ信号が前記第3の副画素の前記データ信号に類似すると判定した場合に、前記第1の副画素に続いて前記第3の副画素に前記データ信号を供給させるように、前記ゲート駆動部および前記データ駆動部を制御する、表示装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、消費電力が低減された表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に係る表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図2】第1実施形態に係る副画素の等価回路図である。
【
図3】第1実施形態に係る表示パネルの概略構成を示す平面図である。
【
図4】第1実施形態に係るタイミング制御部の概略構成を示すブロック図である。
【
図5】第1実施形態に係るゲート駆動部の概略構成を示すブロック図である。
【
図6】第1実施形態に係る第1シフトレジスタに含まれるステージとクロック配線との間の接続を示す回路図である。
【
図7】第1実施形態に係る第2シフトレジスタに含まれるステージとクロック配線との間の接続を示す回路図である。
【
図8】第1実施形態に係る第1シフトレジスタに含まれるステージおよび第2シフトレジスタに含まれるステージとクロック配線との間の接続を示す回路図である。
【
図9】第1実施形態に係る第1GIPの信号出力端および第2GIPの信号出力端とゲート線との間の対応関係を示す図である。
【
図10】第1実施形態に係る第1GIPおよび第2GIPのオン状態とホールド状態の遷移の一例を示す図である。
【
図11】第1実施形態に係る第1GIPおよび第2GIPのオン状態とホールド状態の遷移の別の一例を示す図である。
【
図12】第1実施形態に係るデータ駆動部の概略構成を示すブロック図である。
【
図13】第1実施形態に係る類似度判定部の概略構成を示すブロック図である。
【
図14】第1実施形態に係るスケジューラの概略構成を示すブロック図である。
【
図15】第1実施形態に係るデータ選択部の概略構成を示すブロック図である。
【
図16】第1実施形態に係るスケジューラへの入力の例を示す表である。
【
図17】第1実施形態に係るデータ選択部へ入力される信号の例を示す表である。
【
図18】第1実施形態に係るスケジューラへの入力の例を示す表である。
【
図19】第1実施形態に係るデータ選択部へ入力される信号の例を示す表である。
【
図20】第1実施形態に係る表示装置に表示される画像の一例である。
【
図21】第1実施形態に係る表示装置の副画素が走査される順序を示す模式図である。
【
図22】第1実施形態に係る表示装置のゲート線に印加されるゲート信号のタイミング図である。
【
図23】第1実施形態に係る表示装置の副画素が走査される順序を示す模式図である。
【
図24】第1実施形態に係る表示装置のゲート線に印加されるゲート信号のタイミング図である。
【
図25】第1実施形態に係る表示装置の副画素が走査される順序を示す模式図である。
【
図26】第1実施形態に係る表示装置のゲート線に印加されるゲート信号のタイミング図である。
【
図27】第1実施形態に係る表示装置の走査時間とデータ信号の書き込みが行われる副画素の行との間の関係を示すグラフである。
【
図28】第2実施形態に係る類似度判定部の概略構成を示すブロック図である。
【
図29】第2実施形態に係る学習部の概略構成を示すブロック図である。
【
図30】第2実施形態に係る調整された閾値を示すグラフである。
【
図31】第3実施形態に係る類似度判定部の概略構成を示すブロック図である。
【
図32】第3実施形態に係る表示装置に表示される画像の一例である。
【
図33】第3実施形態に係るスケジューラへの入力の例を示す表である。
【
図34】第3実施形態に係る表示装置の副画素が走査される順序を示す模式図である。
【
図35】第3実施形態に係る表示装置のゲート線に印加されるゲート信号のタイミング図である。
【
図36】第4実施形態に係るデータ選択部へ入力される入力レジスタ選択信号、入力有効化信号、出力レジスタ選択信号の例を示す表である。
【
図37】第5実施形態に係るスケジューラの概略構成を示すブロック図である。
【
図38】第6実施形態に係るタイミング制御部の概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。各図面を通じて共通する機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略または簡略化することがある。
【0010】
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係る表示装置10の概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係る表示装置10は有機発光ダイオード表示装置であるがこれに限定されない。例えば、本発明に係る表示装置10は液晶表示装置であり得る。表示装置10は、表示パネル100、ゲート駆動部200、データ駆動部300、電源400およびタイミング制御部500を有する。
【0011】
表示パネル100は表示装置10の表示画像を構成する。表示パネル100は、ゲート駆動部200から行方向に延在するゲート線GL1~GLnとデータ駆動部300から列方向に延在するデータ線DL1~DLm(m、nは正の整数、以下同様)とが交差して画定される各画素領域に、行列状に配列された複数の副画素Pを含む。ゲート線GL1~GLnの各々に沿って隣接する一対の副画素は、データ線DL1~DLmのうちの1本を共有するように配置されている。
【0012】
ゲート駆動部200は、ゲート制御信号GCSに基づいて決定された順序でゲート線GL1~GLnの各々にゲート信号を出力する。ゲート駆動部200は、レベルシフタ、シフトレジスタ、遅延回路、フリップフロップ等の内部回路を備え、ゲート制御信号GCSに応じて、ゲート開始パルス信号GSP、ゲートシフトクロック信号GSC、ゲート出力イネーブル信号GOE等の制御信号を連続的に生成する。ゲート開始パルス信号GSPは、ゲート駆動部200に含まれるゲートドライバ集積回路の動作の開始のタイミングを制御する。ゲートシフトクロック信号GSCは、ゲートドライバ集積回路に共通に入力されるクロック信号であり、走査信号(ゲート信号)のシフトタイミングを制御する。ゲート出力イネーブル信号GOEは、ゲートドライバ集積回路のタイミング情報を指定する。ゲート駆動部200は、ゲートシフトクロック信号GSCに応じてゲート開始パルス信号GSPをシフトすることにより、連続してゲート信号を生成する。また、ゲート駆動部200は、生成されたゲート信号をゲート線GL1~GLnの各々に供給する。ゲート線GL1~GLnを介して供給されるゲート信号は、表示パネル100に含まれる複数の副画素の各々をアクティブにするために用いられる。ゲート駆動部200は、タイミング制御部500によって出力幅が変調されたデータイネーブル信号DEおよびデータイネーブル信号DEによって出力幅が変化したゲート出力イネーブル信号GOEによってゲート信号の出力幅を制御する。なお、ゲート駆動部200の配置は
図1に示さされる形態に限定されない。例えば、ゲート駆動部200は、表示パネル100の両端に存する非表示領域に配されることもできる。
【0013】
データ駆動部300は、タイミング制御部500によって整列された画像データR’G’B’W’を行毎にタイミング制御部500から受信する。データ駆動部300は、ソース・スタート・パルス信号SSP、ソース・シフト・クロック信号SSCおよびソース出力イネーブル信号SOEを含むデータ制御信号DSCをタイミング制御部500から受信する。ソース・スタート・パルス信号SSPは、データ駆動部300に含まれるソースドライバ集積回路のデータサンプリングの開始のタイミングを制御する。ソース・シフト・クロック信号SSCは、ソースドライバ集積回路の各々でデータのサンプリングのタイミングを制御するクロック信号である。ソース出力イネーブル信号SOEは、データ駆動部300からの信号の出力タイミングを制御する。データ駆動部300は、データ制御信号DSCを用いて、画像データRGBWを整列させ、各行に対するアナログのデータ電圧に変換する。なお本発明は、画像データ形式がRGBWの表示装置だけでなく、白色サブピクセルを含まないRGBの表示装置や、黄色サブピクセルを含むRGBYの表示装置にも同じように適用できる。以下の説明ではRGBWを用いるが、それに限定されるものではない。
【0014】
具体的には、データ駆動部300は、ソース出力イネーブル信号SOEに応じてゲート信号がゲート線GL1~GLnの各々に供給される1水平周期毎に、ソース・シフト・クロック信号SSCに応じて整列された画像データR’G’B’W’を1行毎にサンプリングしてデータ電圧DATAに変換する。データ駆動部300は、アナログ信号であるデータ電圧DATAを、データ線DL1~DLmを介しての表示パネル100に含まれる複数の副画素の各々に供給する。データ駆動部300のデータ電圧への変換期間および出力期間は、タイミング制御部500により出力幅が変調されたデータイネーブル信号DEおよびデータイネーブル信号DEにより出力幅が変更されたソース出力イネーブル信号SOEに応じて変更されることができる。データ駆動部300は、データ線方向に配置された同色の副画素を所定の行数だけ連続して発光させるようにデータ電圧を生成し、ゲート信号の出力タイミングと同期させてデータ電圧をデータ線DL1~DLmを介して表示パネル100に含まれる複数の副画素の各々に連続して供給する。複数の副画素に供給される複数のデータ電圧は、それぞれ複数の画素の輝度に対応する。
【0015】
電源400は、電源線を介して各副画素Pに高電位側の電源電圧VDDおよび低電位側の電源電圧VSSを供給する。また、電源400は、補償電源線CPLを介して各副画素Pに補償電圧Vrefを供給する。
【0016】
タイミング制御部500は、ダブルレート駆動(DRD)により表示パネル100の副画素Pを駆動するための信号を生成する。タイミング制御部500は、データ線DL1~DLmの方向に沿って配置された同色の副画素を所定の行数だけ発光させるように画像データRGBWを整列させる。また、タイミング制御部500は、入力された画像データRGBWを整列させてからデータ駆動部300に出力することにより、副画素Pを1フレーム単位ごとに異なる駆動順序で動作させ、同色の副画素を所定の行数だけ連続して発光させる。
【0017】
また、タイミング制御部500は、ドットクロックDCLK、データイネーブル信号DE、水平同期信号Hsync、垂直同期信号Vsync等の信号を用いてゲート制御信号GCSおよびデータ制御信号DSCを生成する。タイミング制御部500は、表示装置10をDRD方式で駆動するために、生成したゲート制御信号GCSをゲート駆動部200に、データ制御信号DSCをデータ駆動部300にそれぞれ送信する。タイミング制御部500は、データ線DL1~DLmの方向に沿って配置された同色の副画素Pを、DRD法によって同色の副画素を所定の行数だけ連続して発光させるように、ゲート制御信号GCSおよびデータ制御信号DSCを生成することができる。
【0018】
表示装置10に含まれるゲート線GL1~GLn、データ線DL1~DLmおよび副画素Pの接続関係について、
図2を参照して詳細に説明する。
図2は本実施形態に係る副画素Pの等価回路図である。副画素Pの各々は、有機発光ダイオードOLED、駆動素子DT、第1スイッチ素子T1、第2スイッチ素子T2、第1キャパシタC1、第2キャパシタC2を含む。また、副画素Pはデータ線DL、ゲート線GL、高電位側の電源電圧VDD、低電位側の電源電圧VSSおよび補償電源線CPLと接続される。有機発光ダイオードOLEDは、本実施形態では画素面を構成する赤色(R)、緑色(G)、青色(B)または白色(W)のいずれかの発光色を有する。有機発光ダイオードOLEDのアノードは駆動素子DTを介して電源電圧VDDに接続され、有機発光ダイオードOLEDのカソードは電源電圧VSSに接続される。
【0019】
駆動素子DT、第1スイッチ素子T1および第2スイッチ素子T2はMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)から構成され得る。駆動素子DTのゲートは第1ノードN1を介して第1スイッチ素子T1のソースに接続され、駆動素子DTのドレインは第3ノードN3を介して電源電圧VDDに接続され、駆動素子DTのソースは第2ノードN2を介して有機発光ダイオードOLEDのアノードに接続される。第1スイッチ素子T1のゲートはゲート線GLに接続され、第1スイッチ素子T1のドレインはデータ線DLに接続される。第1キャパシタC1は、第1ノードN1と第2ノードN2との間に接続される。第2スイッチ素子T2のゲートはゲート線GLに接続され、第2スイッチ素子T2のドレインは第2ノードN2に接続され、第2スイッチ素子T2のソースは補償電源線CPLに接続される。第2スイッチ素子T2は、ゲート線GLからのゲート信号に応答して、補償電源線CPLを介して入力される補償電圧Vrefを第2ノードN2に供給し、データ電圧の出力端子である駆動素子DTのドレイン端子の電位を補償する。補償電源線CPLには補償電圧Vrefを安定化させるために第2キャパシタC2が接続されている。
【0020】
ゲート線GLのレベルによって有機発光ダイオードOLEDの駆動または停止が決定され、有機発光ダイオードOLEDが駆動される場合にはデータ線DLの電圧によってその輝度が決定される。有機発光ダイオードOLEDが走査(駆動)される場合にゲート線GLのレベルはハイレベルとなり、それ以外の場合にはゲート線GLのレベルはローレベルとなる。ゲート線GLのレベルがハイレベルとなると、第1スイッチ素子T1がオンされ、データ線DLの電圧に基づく電圧が第1キャパシタC1に充電される。第1キャパシタC1の電圧が駆動素子DTのオン閾値を超えると、駆動素子DTがオンされる。オン状態の駆動素子DTは、ゲート電圧、即ち、データ線DLの電圧と補償電圧Vrefとの間の電位差に応じたドレイン電流を電源電圧VDDから有機発光ダイオードOLEDに供給する。このドレイン電流に応じて、有機発光ダイオードOLEDが発光する。第1キャパシタC1は、いわゆるストレージキャパシタとして機能し、ある走査フレームにおける駆動素子DTのゲート-ソース電圧を次の走査フレームまで保持して有機発光ダイオードOLEDの発光状態または消灯状態を維持する。
【0021】
図3は、本実施形態に係る表示パネル100の概略構成を示す平面図である。表示パネル100上には2次元配列された複数の副画素Pを有する画素面が構成される。複数の副画素Pは、緑色副画素G、赤色副画素R、白色副画素W、および青色副画素Bを含む。各色の副画素は、ゲート線GL1~GLnとデータ線DL1~DLmとが交差して画定される各画素領域に配される。各色の副画素Pは、それぞれデータ線DLに沿って列をなすように設けられている。一例として、緑色副画素Gおよび赤色副画素Rは互いに隣接して配列され、1本のデータ線DL1が緑色副画素Gと赤色副画素Rとの間に設けられている。各行において互いに隣接する一対の副画素である緑色副画素Gおよび赤色副画素Rは、各副画素の第1スイッチ素子T1を介して同一のデータ線DL1に接続されている。即ち、一対の副画素である緑色副画素Gおよび赤色副画素Rは、1本のデータ線DL1を共有している。同様に、白色副画素Wおよび青色副画素Bは互いに隣接して配列され、1本のデータ線DL2が白色副画素Wと青色副画素Bとの間に設けられている。各行において互いに隣接する一対の副画素である白色副画素Wおよび青色副画素Bは、各副画素の第1スイッチ素子T1を介して同一のデータ線DL2に接続されている。即ち、一対の副画素である白色副画素Wおよび青色副画素Bは、1本のデータ線DL2を共有している。表示パネル100に含まれるすべての副画素に対して上述のようにデータ線を配することで、表示パネル100に配されるデータ線DL1~DLmの本数は、副画素の列の合計数の半数となる。
【0022】
また、赤色副画素Rおよび白色副画素Wは互いに隣接して配列され、補償電源線CPLが赤色副画素Rと白色副画素Wとの間に設けられている。各色の副画素は、各副画素の第2スイッチ素子T2を介して補償電源線CPLに接続されている。各行の赤色副画素Rおよび白色副画素Wに含まれる第1スイッチ素子T1のゲートおよび第2スイッチ素子T2のゲートは、それぞれゲート線GL1~GLnのうちの第1ゲート線に接続される。また、同行に配置された緑色副画素Gおよび青色副画素Bに含まれる第1スイッチ素子T1のゲートおよび第2スイッチ素子T2のゲートは、それぞれゲート線GL1~GLnのうちの第1ゲート線とは別の第2ゲート線に接続される。他の行の副画素に対しては、第1のゲート線および第2のゲート線とは別の2本のゲート線が同様の接続関係で配される。表示パネル100に含まれるすべての副画素に対して上述のようにゲート線を配することで、表示パネル100に配されるゲート線GL1~GLnの本数は、副画素の行の合計数の倍となる。なお、緑色副画素G、赤色副画素R、白色副画素W、および青色副画素Bの配列の順序は
図3の順序に限定されず適宜変更することができる。また、本実施形態では、奇数列に緑色副画素Gおよび白色副画素Wを配し、偶数列に赤色副画素Rおよび青色副画素Bを配することとしたが、副画素の配列はこれに限定されず適宜変更することができる。さらに、本実施形態では、奇数列に配された緑色副画素Gと偶数列に配された赤色副画素Rが1本のデータ線DL1を共有し、奇数列に配された白色副画素Wと偶数列に配された青色副画素Bとが1本のデータ線DL2を共有することとしたが、データ線を共有する画素列はこれに限定されず適宜変更することができる。例えば、奇数列に配された緑色副画素Gおよび白色副画素Wが1本のデータ線DL1を共有し、偶数列に配された赤色副画素Rおよび青色副画素Bが1本のデータ線DL2を共有するように構成することができる。
【0023】
図4は、本実施形態に係るタイミング制御部の概略構成を示すブロック図である。タイミング制御部500は、信号変調部510、行メモリ部520、データ制御信号生成部530、ゲート制御信号生成部540、類似度判定部550およびスケジューラ560を含む。
【0024】
信号変調部510は、データイネーブル信号DEのパルス幅を変調する。例えば、同色の副画素を連続して走査する場合に、変調されたデータイネーブル信号tDEを生成し、
副画素ごとに別個の充電期間を設定することができる。信号変調部510は、変調されたデータイネーブル信号tDEを、行メモリ部520、データ制御信号生成部530およびゲート制御信号生成部540に伝送する。
【0025】
行メモリ部520は、行単位で画像データRGBWを保存する。例えば、行メモリ部520は、第x行の画像データRGBW(x)を保存する(xは正の整数、以下同様)。行メモリ部520は第(x-1)行の画像データRGBW(x-1)を類似度判定部550に伝送する。行メモリ部520は、信号変調部510から受信した変調されたデータイネーブル信号tDEに基づいて画像データRGBWを整列させる。行メモリ部520は、整列された画像データR’G’B’W’をデータ駆動部300に伝送する。
【0026】
データ制御信号生成部530は、変調されたデータイネーブル信号tDE、ドットクロックDCLK、垂直同期信号Vsync等の信号を用いてデータ制御信号DSCを生成する。具体的には、データ制御信号生成部530は、変調されたデータイネーブル信号tDEを用いてソース出力イネーブル信号SOEの出力幅を変調し、各副画素のための充電期間を調整する。また、データ制御信号生成部530は、生成したソース・スタート・パルス信号SSP、ソース・シフト・クロック信号SSCをデータ駆動部300に伝送する。
【0027】
ゲート制御信号生成部540は、変調されたデータイネーブル信号tDE、ドットクロックDCLK、水平同期信号Hsync等の信号を用いてゲート制御信号GCSを生成する。具体的には、ゲート制御信号生成部540は、変調されたデータイネーブル信号tDEを用いてゲート出力イネーブル信号GOEの出力幅を変調し、副画素のためのゲート信号の供給期間を調整する。また、ゲート制御信号生成部540は、生成したソース・スタート・パルス信号SSP、ソース・シフト・クロック信号SSCをデータ駆動部300に伝送する。
【0028】
類似度判定部550は、2行分の画像データの類似度を判定し、判定結果RESをスケジューラ560に伝送する。例えば、類似度判定部550は。行メモリ部520から第(x-1)行の画像データRGBW(x-1)を受信し、第x行の画像データRGBW(x)と類似しているか判定する。例えば、類似度判定部550は、2行の間の画像データが互いに類似すると判定したときに判定結果RESとして1を出力する。一方、類似度判定部550は、2行の間の画像データが互いに類似しないと判定したときに判定結果RESとして0を出力する。
【0029】
スケジューラ560は、類似度判定部550から受信した判定結果RESに基づき、ゲート信号を送信するゲート線GLの番号を指定するゲート線指定信号GL_Numを生成する。ゲート線指定信号GL_Numは、変調されたデータイネーブル信号tDEを生成するために変調部510に伝送される。また、スケジューラ560は、行メモリ部520から伝送される画像データR’G’B’W’が格納されるべきレジスタを指定するためのレジスタ選択信号RSSをデータ駆動部300に伝送する。データ駆動部300は、受信したレジスタ選択信号RSSに基づき、画像データR’G’B’W’を指定されたレジスタに格納する。
【0030】
図5は、本実施形態に係るゲート駆動部200の概略構成を示すブロック図である。ゲート駆動部200は、第1レベルシフタ211、第2レベルシフタ212、第1シフトレジスタ221、222および第2シフトレジスタ231、232を含む。
【0031】
第1レベルシフタ211および第2レベルシフタ212は、タイミング制御部500から入力されるクロック信号CLK1のTTL(Transistor-Transistor-Logic)レベルを遷移させる。具体的には、第1レベルシフタ211および第2レベルシフタ212は、表示パネル100に含まれるトランジスタをオン状態とオフ状態との間を遷移させるために、ゲートハイ電圧とゲートロー電圧との間を切り替えるための信号を生成する。第1レベルシフタ211は、生成された信号を第1シフトレジスタ221に伝送する。第2レベルシフタ212は、生成された信号を第1シフトレジスタ222に伝送する。また、第1レベルシフタ211は、タイミング制御部500から入力されるクロック信号CLK2のTTLレベルを遷移させる。具体的には、第1レベルシフタ211および第2レベルシフタ212は、表示パネル100に含まれるトランジスタをオン状態とオフ状態との間を遷移させるために、ゲートハイ電圧とゲートロー電圧との間を切り替えるための信号を生成する。第1レベルシフタ211は、生成された信号を第2シフトレジスタ231に伝送する。第2レベルシフタ212は、生成された信号を第2シフトレジスタ232に伝送する。
【0032】
第1シフトレジスタ221、222の各々は、複数のステージを含む。複数のステージの各々は、Qノード、Qbノード、プルアップ素子およびプルダウン素子を含む。第1シフトレジスタ221、222は、表示パネル100の表示領域110の外側の非表示領域内にゲートインパネル(Gate-In-Panel,GIP)方式で配置される。例えば、第1シフトレジスタ221は、
図5に示されるように、平面視において表示領域110の一方の短辺部(
図5において左側短辺部)に隣接する非表示領域内に配置されることができる。また、第1シフトレジスタ222は、
図5に示されるように、平面視において表示領域110の他方の短辺部(
図5において右側短辺部)に隣接する非表示領域内に配置されることができる。第1シフトレジスタ221からのゲート線GLは、第1シフトレジスタ222からのゲート線GLと互いに連結された構造を有し得る。
【0033】
第1シフトレジスタ221は、第1レベルシフタ211から受信された信号に基づきゲート線GLにゲート信号を供給する。また、第1シフトレジスタ222は、第2レベルシフタ212から受信された信号に基づきゲート線GLにゲート信号を供給する。第1シフトレジスタ221、222は、タイミング制御部500からゲートスタート信号VST1を受信する。第1シフトレジスタ221、222は、受信されたゲートスタート信号VST1に基づき、キャリー信号を順次に生成する。第1シフトレジスタ221、222は、生成されたキャリー信号をゲートスタート信号として第1シフトレジスタ221、222に含まれる複数のステージのいずれかに供給する。第1シフトレジスタ221、222は、1フレームの走査開始時または1フレームの走査終了時にタイミング制御部500からリセット信号RST1を受信する。リセット信号RST1を介してQノードをリセットすることで、第1シフトレジスタ221、222のQノードおよびQBノードの電圧を安定的に維持させることができる。
【0034】
第2シフトレジスタ231、232の各々は、複数のステージを含む。複数のステージの各々は、Qノード、Qbノード、プルアップ素子およびプルダウン素子を含む。第2シフトレジスタ231、232は、表示パネル100の表示領域110の外側の非表示領域内にゲートインパネル(Gate-In-Panel,GIP)方式で配置される。例えば、第2シフトレジスタ231は、
図5に示されるように、平面視において表示領域110の一方の短辺部(
図5において左側短辺部)に隣接する非表示領域内に、第1シフトレジスタ221と重畳するように配置されることができる。また、第2シフトレジスタ232は、
図5に示されるように、平面視において表示領域110の他方の短辺部(
図5において右側短辺部)に隣接する非表示領域内に、第1シフトレジスタ222と重畳するように配置されることができる。また、第2シフトレジスタ231、232は、それぞれ第1シフトレジスタ221、222と同一の領域に配置されることができる。即ち、本実施形態によるゲート駆動部200は、第2シフトレジスタ231、232から表示領域110までの距離が第1シフトレジスタ221、222からから表示領域110までの距離と同じとなるように構成され得る。また、第2シフトレジスタ231からのゲート線GLは、第2シフトレジスタ232からのゲート線GLと互いに連結された構造を有し得る。
【0035】
第2シフトレジスタ231は、第1レベルシフタ211から受信された信号に基づきゲート線GLにゲート信号を供給する。また、第2シフトレジスタ232は、第2レベルシフタ212から受信された信号に基づきゲート線GLにゲート信号を供給する。第2シフトレジスタ231、232は、タイミング制御部500からゲートスタート信号VST2を受信する。ここで、第2シフトレジスタ231、232がゲートスタート信号VST2を受信するタイミングは、第1シフトレジスタ221、222がゲートスタート信号VST1を受信するタイミングと異なる。第2シフトレジスタ231、232は、受信されたゲートスタート信号VST2に基づき、キャリー信号を順次に生成する。第2シフトレジスタ231、232は、生成されたキャリー信号をゲートスタート信号として第2シフトレジスタ231、232に含まれる複数のステージのいずれかに供給する。第2シフトレジスタ231、232は、1フレームの走査開始時または1フレームの走査終了時にタイミング制御部500からリセット信号RST2を受信する。リセット信号RST2を介してQノードをリセットすることで、第2シフトレジスタ231、232のQノードとQBノードの電圧を安定的に維持させることができる。ここで、第2シフトレジスタ231、232がリセット信号RST2を受信するタイミングは、第1シフトレジスタ221、222がリセット信号RST1を受信するタイミングと異なる。即ち、本実施形態による第2シフトレジスタ231、232は、回路構成上において第1シフトレジスタ221、222から独立して動作する。なお、ゲートスタート信号VST1およびゲートスタート信号VST2として、共通のゲートスタート信号が用いられることもできる。ただし、共通のゲートスタート信号が用いられた場合、ゲートスタート信号が入力されてから最初のクロックが入力されるまでシフトレジスタのステージはオン状態で待機することになる。よって、動作の安定性の観点から、相互に独立した信号であるゲートスタート信号VST1およびゲートスタート信号VST2を用いることが望ましい。
【0036】
図6は本実施形態に係る第1シフトレジスタ221,222に含まれるステージとクロック配線との間の接続を示す回路図である。第1シフトレジスタ221,222は複数のステージを含む。複数のステージの各々は、Qノード、Qbノード、プルアップ素子、プルダウン素子を含む。
【0037】
第1シフトレジスタ221,222のプルアップ素子はトランジスタで構成されることができる。プルアップ素子のゲートはQノードと電気的に接続される。プルアップ素子のソースまたはドレインはクロック信号の入力端と電気的に接続される。プルアップ素子のドレインまたはソースはプルダウン素子のソースまたはドレインおよびクロック信号の出力端と電気的に接続される。プルアップ素子は、Qノードの電圧によりオン状態に遷移し、クロック信号を走査信号(ゲート信号)として出力する。
【0038】
第1シフトレジスタ221,222のプルダウン素子はトランジスタで構成されることができる。プルアップ素子のゲートはQbノードと電気的に接続される。プルダウン素子のソースまたはドレインはプルアップ素子のドレインまたはソースおよびクロック信号の出力端と電気的に接続される。プルダウン素子のドレインまたはソースは低電位電源GVSSと電気的に接続される。プルダウン素子は、Qbノードの電圧によりオン状態に遷移し、基底電圧をローレベルの走査信号として出力する。
【0039】
各ステージにおいて、プルアップ素子がオン状態のときにはプルダウン素子はオフ状態である。即ち、Qノードにプルアップ素子をオン状態にするオン電圧が印加されているとき、Qbノードにプルダウン素子をオフ状態にするオフ電圧が印加されている。この状態をステージのオン状態と呼ぶ。また、各ステージにおいて、プルダウン素子がオン状態のときにはプルアップ素子はオフ状態である。即ち、Qbノードにプルダウン素子をオン状態にするオン電圧が印加されているとき、Qノードにプルアップ素子をオフ状態にするオフ電圧が印加されている。この状態をステージのホールド状態と呼ぶ。
【0040】
以下に、
図6に示されるQ(1)ノードおよびQb(1)ノードを含む第1ステージSTG1について説明する。第1シフトレジスタ221,222は、Q(1)ノードからゲート駆動部の動作の開始を指示するゲートスタート信号VST1の印加を受ける。第1ステージSTG1には3つのプルアップ素子が含まれている。3つのプルアップ素子の各ゲートノードはQ(1)ノードと共通に連結されており、3つのプルアップ素子は、Q(1)ノードの電圧によってオン状態に遷移する。1つめのプルアップ素子のソースまたはドレインはキャリーシフトクロック信号CRCLK1の入力端と連結されており、1つめのプルアップ素子のドレインまたはソースは走査信号の出力端C1と連結されている。よって、プルアップ素子がQノードの電圧によってオン状態に遷移されると、キャリーシフトクロック信号CRCLK1が走査信号の出力端から出力される。キャリーシフトクロックは、キャリー信号を生成するためのクロック信号である。2つめのプルアップ素子のソースまたはドレインはスキャンシフトクロック信号SCCLK1の入力端と連結されており、2つめのプルアップ素子のドレインまたはソースは走査信号の出力端S1と連結されている。よって、プルアップ素子がQノードの電圧によってオン状態に遷移されると、スキャンシフトクロック信号SCCLK1が走査信号の出力端から出力され得る。スキャンシフトクロック信号は、パルスを有する走査信号を生成するためのクロック信号である。例えばスキャンシフトクロック信号SCCLK1は、ゲート線GL1によって伝送されるゲート信号を生成するためのクロック信号である。3つめのプルアップ素子のソースまたはドレインはスキャンシフトクロック信号SCCLK3の入力端と連結されており、3つめのプルアップ素子のドレインまたはソースは走査信号の出力端S3と連結されている。よって、プルアップ素子がQノードの電圧によってオン状態に遷移されると、スキャンシフトクロック信号SCCLK3が走査信号の出力端から出力され得る。例えばスキャンシフトクロック信号SCCLK3は、ゲート線GL3によって伝送されるゲート信号を生成するためのクロック信号である。
【0041】
また、第1ステージSTG1には3つのプルダウン素子が含まれている。3つのプルダウン素子の各ゲートノードはQb(1)ノードと共通に連結されており、3つのプルダウン素子は、Qb(1)ノードの電圧によってオン状態に遷移する。3つのプルダウン素子の各々はドレインまたはソースは低電位電源GVSSと連結されており、3つのプルダウン素子のソースまたはドレインは走査信号の出力端C1、S1、S3とそれぞれ連結されている。よって、プルダウン素子がQbノードの電圧によってオン状態に遷移されると、ローレベルの走査信号としての基底電圧が出力端C1、S1、S3にそれぞれ出力される。
【0042】
図6に示されるQ(3)ノードおよびQb(3)ノードを含む第3ステージSTG3からQ(11)ノードおよびQb(11)ノードを含む第11ステージSTG11までについても、上述の第1ステージSTG1と同様に構成され得る。なお、第11ステージSTG11に含まれるQ(11)ノードには、リセット信号RST1が印加されるように構成されることができる。また、第1シフトレジスタ221,222は、1つのQbノードが2つのステージによって共有されるように構成されることもできる。例えば、第1ステージSTG1のQb(1)ノードおよび第3ステージSTG3のQb(3)ノードは第1Qb共通ノード(不図示)で構成され、第1ステージSTG1および第3ステージSTG3は、第1Qb共通ノードを共有するように構成されることができる。同様に、第5ステージSTG5のQb(5)ノードおよび第7ステージSTG7のQb(7)ノードは第2Qb共通ノード(不図示)で構成され、第5ステージSTG5および第7ステージSTG7は、第2Qb共通ノードを共有するように構成されることができる。同様に、第9ステージSTG9のQb(9)ノードおよび第11ステージSTG11のQb(11)ノードは第3Qb共通ノード(不図示)で構成され、第9ステージSTG9および第11ステージSTG11は、第3Qb共通ノードを共有するように構成されることができる。上記構成によれば、Qbノードの配置によって占有される領域が減少される。結果として、第1シフトレジスタ221、222が非表示領域を占有する回路面積は減少される。したがって、表示装置10のベゼル幅をより小さくすることができる。なお、第1シフトレジスタ221,222は、第2シフトレジスタ231,232から独立したシフトレジスタであるため、第1シフトレジスタ221,222に含まれるステージは、第2シフトレジスタ231,232に含まれるステージとQbノードを共有しない。
【0043】
図7は本実施形態に係る第2シフトレジスタ231,232に含まれるステージとクロック配線との間の接続を示す回路図である。第2シフトレジスタ231,232は複数のステージを含む。複数のステージの各々は、Qノード、Qbノード、プルアップ素子、プルダウン素子を含む。
【0044】
第2シフトレジスタ231,232のプルアップ素子はトランジスタで構成されることができる。プルアップ素子のゲートはQノードと電気的に接続される。プルアップ素子のソースまたはドレインはクロック信号の入力端と電気的に接続される。プルアップ素子のドレインまたはソースはプルダウン素子のソースまたはドレインおよびクロック信号の出力端と電気的に接続される。プルアップ素子は、Qノードの電圧によりオン状態に遷移し、クロック信号を走査信号として出力する。
【0045】
第2シフトレジスタ231,232のプルダウン素子はトランジスタで構成されることができる。プルアップ素子のゲートはQbノードと電気的に接続される。プルダウン素子のソースまたはドレインはプルアップ素子のドレインまたはソースおよびクロック信号の出力端と電気的に接続される。プルダウン素子のドレインまたはソースは低電位電源GVSSと電気的に接続される。プルダウン素子は、Qbノードの電圧によりオン状態に遷移し、基底電圧をローレベルの走査信号として出力する。
【0046】
各ステージにおいて、プルアップ素子がオン状態のときにはプルダウン素子はオフ状態である。即ち、Qノードにプルアップ素子をオン状態にするオン電圧が印加されているとき、Qbノードにプルダウン素子をオフ状態にするオフ電圧が印加されている。また、各ステージにおいて、プルダウン素子がオン状態のときにはプルアップ素子はオフ状態である。即ち、Qbノードにプルダウン素子をオン状態にするオン電圧が印加されているとき、Qノードにプルアップ素子をオフ状態にするオフ電圧が印加されている。
【0047】
以下に、
図7に示されるQ(2)ノードおよびQb(2)ノードを含む第2ステージSTG2について説明する。第2シフトレジスタ231,232は、Q(2)ノードからゲート駆動部の動作の開始を指示するゲートスタート信号VST2の印加を受ける。ゲートスタート信号VST2は、第1シフトレジスタ221,222に印加されるゲートスタート信号VST1から独立した信号である。第2ステージSTG2には3つのプルアップ素子が含まれている。3つのプルアップ素子の各ゲートノードはQ(2)ノードと共通に連結されており、3つのプルアップ素子は、Q(2)ノードの電圧によってオン状態に遷移する。1つめのプルアップ素子のソースまたはドレインはキャリーシフトクロック信号CRCLK2の入力端と連結されており、1つめのプルアップ素子のドレインまたはソースは走査信号の出力端C2と連結されている。よって、プルアップ素子がQノードの電圧によってオン状態に遷移されると、キャリーシフトクロック信号CRCLK2が走査信号の出力端から出力される。2つめのプルアップ素子のソースまたはドレインはスキャンシフトクロック信号SCCLK2の入力端と連結されており、2つめのプルアップ素子のドレインまたはソースは走査信号の出力端S2と連結されている。よって、プルアップ素子がQノードの電圧によってオン状態に遷移されると、スキャンシフトクロック信号SCCLK2が走査信号の出力端から出力され得る。例えばスキャンシフトクロック信号SCCLK2は、ゲート線GL2によって伝送されるゲート信号を生成するためのクロック信号である。3つめのプルアップ素子のソースまたはドレインはスキャンシフトクロック信号SCCLK4の入力端と連結されており、3つめのプルアップ素子のドレインまたはソースは走査信号の出力端S4と連結されている。よって、プルアップ素子がQノードの電圧によってオン状態に遷移されると、スキャンシフトクロック信号SCCLK4が走査信号の出力端から出力され得る。例えばスキャンシフトクロック信号SCCLK4は、ゲート線GL4によって伝送されるゲート信号を生成するためのクロック信号である。
【0048】
また、第2ステージSTG2には3つのプルダウン素子が含まれている。3つのプルダウン素子の各ゲートノードはQb(2)ノードと共通に連結されており、3つのプルダウン素子は、Qb(2)ノードの電圧によってオン状態に遷移する。3つのプルダウン素子の各々はドレインまたはソースは低電位電源GVSSと連結されており、3つのプルダウン素子のソースまたはドレインは走査信号の出力端C2、S2、S4とそれぞれ連結されている。よって、プルダウン素子がQbノードの電圧によってオン状態に遷移されると、ローレベルの走査信号としての基底電圧が出力端C2、S2、S4にそれぞれ出力される。
【0049】
図7に示されるQ(4)ノードおよびQb(4)ノードを含む第4ステージSTG4からQ(12)ノードおよびQb(12)ノードを含む第12ステージSTG12までについても、上述の第2ステージSTG2と同様に構成され得る。なお、第12ステージSTG12に含まれるQ(12)ノードには、リセット信号RST2が印加されるように構成されることができる。リセット信号RST2は、第1シフトレジスタ221,222に印加されるリセット信号RST1から独立した信号である。また、第2シフトレジスタ231,232は、1つのQbノードが2つのステージによって共有されるように構成されることもできる。例えば、第2ステージSTG2のQb(2)ノードおよび第4ステージSTG4のQb(4)ノードは第4Qb共通ノード(不図示)で構成され、第2ステージSTG2および第4ステージSTG4は、第4Qb共通ノードを共有するように構成されることができる。同様に、第6ステージSTG6のQb(6)ノードおよび第8ステージSTG8のQb(8)ノードは第5Qb共通ノード(不図示)で構成され、第6ステージSTG6および第8ステージSTG8は、第5Qb共通ノードを共有するように構成されることができる。同様に、第10ステージSTG10のQb(10)ノードおよび第12ステージSTG12のQb(12)ノードは第6Qb共通ノード(不図示)で構成され、第10ステージSTG10および第12ステージSTG12は、第6Qb共通ノードを共有するように構成されることができる。上記構成によれば、Qbノードの配置によって占有される領域が減少される。結果として、第2シフトレジスタ231、232が非表示領域を占有する回路面積は減少される。したがって、表示装置10のベゼル幅をより小さくすることができる。なお、第2シフトレジスタ231,232は、第1シフトレジスタ221,222から独立したシフトレジスタであるため、第2シフトレジスタ231,232に含まれるステージは、第1シフトレジスタ221,222に含まれるステージとQbノードを共有しない。
【0050】
図8は、本実施形態による第1シフトレジスタ221,222に含まれるステージおよび第2シフトレジスタ231,232に含まれるステージとクロック配線との間の接続の一例を示す回路図である
【0051】
図5に示されるように、第2シフトレジスタ231,232は、平面視において表示パネル100の非表示領域の中に、の第1シフトレジスタ221,222と重畳するように配置されることができる。また、第1シフトレジスタ221,222および第2シフトレジスタ231,232は、GIP方式で実装されることができる。たとえば、第1シフトレジスタ221,222が第1GIPとして表示パネル100の中に実装され、第2シフトレジスタ231,232を第2GIPとして表示パネルの中に実装された場合を、
図8を参照しながら説明する。本例において、第1GIPおよび第2GIPは、同一の低電位電源GVSSを共有する同一の回路領域に配される。具体的には、第1GIPの第3ステージSTG3の次段には第2GIPの第2ステージSTG2が配されている。また、第2GIPの第4ステージSTG4の次段には第1GIPの第5ステージSTG5および第2GIPの第4ステージSTG4が配されている。また、第1GIPの第7ステージSTG7の次段には第2GIPの第6ステージSTG6が配されている。ただし、上述の通り、第1GIPおよび第2GIPは、互いに独立したシフトレジスタである。具体的には、第1GIPおよび第2GIPは、入力クロック信号CRCLK,SCCLKを共有しない。また、第1GIPはゲートスタート信号VST1およびリセット信号RST1を受信し、第2GIPは、ゲートスタート信号VST1およびリセット信号RST1からそれぞれ独立した別個のゲートスタート信号VST2およびリセット信号RST2を受信する。第1GIPのステージに入出力されるキャリー信号は第1GIPの他のステージに伝送される一方で、第1GIPのステージに入出力されるキャリー信号は第2GIPのステージには伝送されない。同様に、第2GIPのステージに入出力されるキャリー信号は第2GIPの他のステージに伝送される一方で、第2GIPのステージに入出力されるキャリー信号は第1GIPのステージには伝送されない。即ち、第1GIPは、第2GIPの動作から独立して駆動される。同様に、第2GIPは、第1GIPの動作から独立して駆動される。
【0052】
図9は、本実施形態に係る第1GIPの信号出力端および第2GIPの信号出力端とゲート線との間の対応関係を示す図である。本実施形態によれば、第1GIPおよび第2GIPに含まれる走査信号の出力端S1~S16の配置は、ゲート線GL1~GL16の配置と対応していない。即ち、
図9に示されるように、第1GIPの第1ステージSTG1の出力端S3のゲート線GL3への出力線は、第2GIPの第2ステージSTG2の出力端S2のゲート線GL2への出力線と交差する。また、第1GIPの第3ステージSTG3の出力端S5のゲート線GL5への出力線は、第2GIPの第2ステージSTG2の出力端S2のゲート線GL2への出力線および第2GIPの第2ステージSTG2の出力端S4のゲート線GL4への出力線と交差する。また、第1GIPの第3ステージSTG3の出力端S7のゲート線GL7への出力線は、第2GIPの第2ステージSTG2の出力端S2のゲート線GL2への出力線、第2GIPの第2ステージSTG2の出力端S4のゲート線GL4への出力線および第2GIPの第4ステージSTG4の出力端S6のゲート線GL6への出力線と交差する。また、第1GIPの第5ステージSTG5の出力端S11のゲート線GL11への出力線は、第2GIPの第6ステージSTG6の出力端S10のゲート線GL10への出力線と交差する。また、第1GIPの第7ステージSTG7の出力端S13のゲート線GL13への出力線は、第2GIPの第6ステージSTG6の出力端S10のゲート線GL10への出力線および第2GIPの第6ステージSTG6の出力端S12のゲート線GL12への出力線と交差する。また、第1GIPの第7ステージSTG7の出力端S15のゲート線GL15への出力線は、第2GIPの第6ステージSTG6の出力端S10のゲート線GL10への出力線、第2GIPの第6ステージSTG6の出力端S12のゲート線GL12への出力線および第2GIPの第8ステージSTG8の出力端S14のゲート線GL14への出力線と交差する。即ち、第1GIPから供給されるゲート信号の出力端から当該出力端に対応するゲート線までを直線で結ぶ経路は、第2GIPから供給されるゲート信号の出力端から当該出力端に対応するゲート線までを直線で結ぶ経路と交差するように構成され得る。なお、第1GIPの第1ステージSTG1の出力端S1のゲート線GL1への出力線および第1GIPの第5ステージSTG5の出力端S9のゲート線GL9への出力線は、第2GIPの信号出力端からの出力線と交差しない。また、第2GIPの第4ステージSTG4の出力端S8のゲート線GL8への出力線および第2GIPの第8ステージSTG8の出力端S16のゲート線GL16への出力線は、第1GIPの信号出力端からの出力線と交差しない。
【0053】
図10は、本実施形態に係る第1GIPおよび第2GIPのオン状態とホールド状態の遷移の一例を示す図である。上述の通り、本実施形態に係る第1GIPおよび第2GIPに含まれる各ステージは、プルアップ素子およびプルダウン素子に印加される電圧にしたがってオン状態またはホールド状態となる。ホールド状態にあるステージからは、走査信号は出力されない。一方、オン状態にあるステージからは、走査信号が出力されることができる。しかしながら、同クロックにおいて2以上の走査信号またはキャリー信号が出力端から伝送されないようにするために、オン状態のステージの数を制限する必要がある。具体的には、例えばGIPに入力されるクロック数をxとした場合、オン状態のステージの数は2x未満としなければならない(xは正の整数)。本実施形態の第1GIPは、キャリー信号を介して、順次ホールド状態のステージをオン状態へ遷移させる。また、本実施形態の第1GIPは、キャリー信号を介して、順次オン状態のステージをホールド状態へ遷移させる。同様に、本実施形態の第2GIPは、キャリー信号を介して、順次ホールド状態のステージをオン状態へ遷移させる。また、本実施形態の第2GIPは、キャリー信号を介して、順次オン状態のステージをホールド状態へ遷移させる。第1GIPで用いられるキャリー信号は、第2GIPに伝送されない。よって、第1GIPのステージのオン状態とホールド状態との間の遷移は、第2GIPの動作から独立している。同様に、第1GIPで用いられるキャリー信号は、第2GIPに伝送されない。よって、第2GIPのステージのオン状態とホールド状態との間の遷移は、第1GIPの動作から独立している。
【0054】
図10には、第1GIPおよび第2GIPに含まれる各ステージのオン状態とホールド状態との間の遷移の一例が示されている。本例では、奇数番目のゲート線GL1、GL3、...、GL31には、第1GIPから走査信号(ゲート信号)が伝送される。例えば、
図3に示される副画素の配列によれば、第1GIPは、奇数番目のゲート線を介して赤色副画素Rの第1スイッチ素子T1および白色副画素Wの第1スイッチ素子T1にゲート電圧を供給する。一方、偶数番目のゲート線GL2、GL4、...、GL32には、第2GIPから走査信号(ゲート信号)が伝送される。例えば、
図3に示される副画素の配列によれば、第2GIPは、偶数番目のゲート線を介して緑色副画素Gの第1スイッチ素子T1および青色副画素Bの第1スイッチ素子T1にゲート電圧を供給する。なお、第1GIPに接続されるゲート線は奇数番目のゲート線に限定されず、第2GIPに接続されるゲート線は偶数番目のゲート線に限定されない。ゲート駆動部の回路設計等に従い、第1GIPおよび第2GIPは、任意の場所に配置されたゲート線と接続され得る。
【0055】
図10に示される例では、奇数番目のゲート線を介して所定の数の走査信号が連続して伝送された後に、偶数番目のゲート線を介して所定の数の走査信号が連続して伝送される。例えば、
図3に示される副画素の配列によれば、最初に、第1GIPが、奇数番目のゲート線を介して表示パネル100の各行に配された赤色副画素Rおよび白色副画素Wに、走査信号を所定の行数にわたり連続して供給する。次いで、第2GIPが、偶数番目のゲート線を介して表示パネル100の各行に配された緑色副画素Gおよび青色副画素Bに、走査信号を所定の行数に渡り連続して供給する。
【0056】
具体的には、クロック(1)において、第1GIPに含まれる第1ステージ、第3ステージ、第5ステージ、第7ステージおよび第2GIPに含まれる第2ステージ、第4ステージ、第6ステージ、第8ステージがオン状態である。このとき、第1GIPは、オン状態のステージに対応するゲート線のグループ(GL1、GL3、GL5、GL7、GL9、GL11、GL13、GL15)を介してゲート信号の供給が可能な状態にある。また、第2GIPは、オン状態のステージに対応するゲート線のグループ(GL2、GL4、GL6、GL8、GL10、GL12、GL14、GL16)を介してゲート信号の供給が可能な状態にある。一方、第1GIPに含まれる第9ステージ、第11ステージ、第13ステージ、第15ステージおよび第2GIPに含まれる第10ステージ、第12ステージ、第14ステージ、第16ステージがホールド状態である。クロック(1)において、例えば、第1GIPは、第3ステージからゲート線GL5に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL5と電気的に接続されている赤色副画素Rおよび白色副画素Wに走査信号が供給される。第3ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第1GIPは、クロック(1)とクロック(2)との間の時刻に、第3ステージからゲート線GL7に走査信号を伝送し得る。
【0057】
クロック(2)において、第1GIPに含まれる第1ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(2)において、第1GIPに含まれる第9ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第1GIPに含まれる第1ステージおよび第9ステージ以外のステージは、クロック(1)における状態と同じ状態に維持される。このとき、第1GIPは、オン状態のステージに対応するゲート線のグループ(GL5、GL7、GL9、GL11、GL13、GL15、GL17、GL19)を介してゲート信号の供給が可能な状態にある。また、第2GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(1)における状態と同じ状態に維持される。即ち、第2GIPは、オン状態のステージに対応するゲート線のグループ(GL2、GL4、GL6、GL8、GL10、GL12、GL14、GL16)を介してゲート信号の供給が可能な状態にある。クロック(2)において、第1GIPは、第5ステージからゲート線GL9に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL9と電気的に接続されている赤色副画素Rおよび白色副画素Wに走査信号が供給される。第5ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第1GIPは、クロック(2)とクロック(3)との間の時刻に、第5ステージからゲート線GL11に走査信号を伝送し得る。
【0058】
クロック(3)において、第1GIPに含まれる第3ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(3)において、第1GIPに含まれる第11ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第1GIPに含まれる第3ステージおよび第11ステージ以外のステージならびに第2GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(2)における状態と同じ状態に維持される。クロック(3)において、第1GIPは、第7ステージからゲート線GL13に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL13と電気的に接続されている赤色副画素Rおよび白色副画素Wに走査信号が供給される。第7ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第1GIPは、クロック(3)とクロック(4)との間の時刻に、第7ステージからゲート線GL15に走査信号を伝送し得る。
【0059】
クロック(4)において、第1GIPに含まれる第5ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(4)において、第1GIPに含まれる第13ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第1GIPに含まれる第5ステージおよび第13ステージ以外のステージならびに第2GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(3)における状態と同じ状態に維持される。クロック(4)において、第1GIPは、第9ステージからゲート線GL17に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL17と電気的に接続されている赤色副画素Rおよび白色副画素Wに走査信号が供給される。第9ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第1GIPは、クロック(4)とクロック(5)との間の時刻に、第9ステージからゲート線GL19に走査信号を伝送し得る。
【0060】
クロック(5)において、第1GIPに含まれる第7ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(5)において、第1GIPに含まれる第15ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第1GIPに含まれる第7ステージおよび第15ステージ以外のステージならびに第2GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(4)における状態と同じ状態に維持される。クロック(5)において、第1GIPは、第11ステージからゲート線GL21に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL21と電気的に接続されている赤色副画素Rおよび白色副画素Wに走査信号が供給される。第11ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第1GIPは、クロック(5)とクロック(6)との間の時刻に、第11ステージからゲート線GL23に走査信号を伝送し得る。
【0061】
クロック(6)において、第2GIPに含まれる第2ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(6)において、第2GIPに含まれる第10ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第2GIPに含まれる第2ステージおよび第10ステージ以外のステージならびに第1GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(5)における状態と同じ状態に維持される。クロック(6)において、第2GIPは、第4ステージからゲート線GL6に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL6と電気的に接続されている緑色副画素Gおよび青色副画素Bに走査信号が供給される。第4ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第2GIPは、クロック(6)とクロック(7)との間の時刻に、第4ステージからゲート線GL8に走査信号を伝送し得る。
【0062】
クロック(7)において、第2GIPに含まれる第4ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(7)において、第2GIPに含まれる第12ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第2GIPに含まれる第4ステージおよび第12ステージ以外のステージならびに第1GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(6)における状態と同じ状態に維持される。クロック(7)において、第2GIPは、第6ステージからゲート線GL10に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL10と電気的に接続されている緑色副画素Gおよび青色副画素Bに走査信号が供給される。第6ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第2GIPは、クロック(7)とクロック(8)との間の時刻に、第6ステージからゲート線GL12に走査信号を伝送し得る。
【0063】
クロック(8)において、第2GIPに含まれる第6ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(8)において、第2GIPに含まれる第14ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第2GIPに含まれる第6ステージおよび第14ステージ以外のステージならびに第1GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(7)における状態と同じ状態に維持される。クロック(8)において、第2GIPは、第8ステージからゲート線GL14に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL14と電気的に接続されている緑色副画素Gおよび青色副画素Bに走査信号が供給される。第8ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第2GIPは、クロック(8)とクロック(9)との間の時刻に、第8ステージからゲート線GL16に走査信号を伝送し得る。
【0064】
クロック(9)において、第2GIPに含まれる第8ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(9)において、第2GIPに含まれる第16ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第2GIPに含まれる第8ステージおよび第16ステージ以外のステージならびに第1GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(8)における状態と同じ状態に維持される。クロック(9)において、第2GIPは、第10ステージからゲート線GL18に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL18と電気的に接続されている緑色副画素Gおよび青色副画素Bに走査信号が供給される。第10ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第2GIPは、クロック(9)の後の時刻に、第10ステージからゲート線GL20に走査信号を伝送し得る。
【0065】
図11は、第1GIPおよび第2GIPに含まれる各ステージのオン状態とホールド状態との間の遷移に関して、
図10に示された例とは別の一例を示す表である。
図10と同一の構成についてはその記載は省略されることがある。
【0066】
図11に示される例では、偶数番目のゲート線を介して所定の数の走査信号が連続して伝送された後に、奇数番目のゲート線を介して所定の数の走査信号が連続して伝送される。例えば、
図3に示される副画素の配列によれば、最初に、第2GIPが、偶数番目のゲート線を介して表示パネル100の各行に配された緑色副画素Gおよび青色副画素Bに、走査信号を所定の行数にわたり連続して供給する。次いで、第1GIPが、奇数番目のゲート線を介して表示パネル100の各行に配された赤色副画素Rおよび白色副画素Wに、走査信号を所定の行数に渡り連続して供給する。
【0067】
具体的には、クロック(1)において、第1GIPに含まれる第1ステージ、第3ステージ、第5ステージ、第7ステージおよび第2GIPに含まれる第2ステージ、第4ステージ、第6ステージ、第8ステージがオン状態である。一方、第1GIPに含まれる第9ステージ、第11ステージ、第13ステージ、第15ステージおよび第2GIPに含まれる第10ステージ、第12ステージ、第14ステージ、第16ステージがホールド状態である。クロック(1)において、例えば、第2GIPは、第4ステージからゲート線GL6に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL6と電気的に接続されている緑色副画素Gおよび青色副画素Bに走査信号が供給される。第4ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第2GIPは、クロック(1)とクロック(2)との間の時刻に、第4ステージからゲート線GL8に走査信号を伝送し得る。
【0068】
クロック(2)において、第2GIPに含まれる第2ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(2)において、第2GIPに含まれる第10ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第2GIPに含まれる第2ステージおよび第10ステージ以外のステージならびに第1GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(1)における状態と同じ状態に維持される。クロック(2)において、第2GIPは、第6ステージからゲート線GL10に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL10と電気的に接続されている緑色副画素Gおよび青色副画素Bに走査信号が供給される。第6ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第2GIPは、クロック(2)とクロック(3)との間の時刻に、第6ステージからゲート線GL12に走査信号を伝送し得る。
【0069】
クロック(3)において、第2GIPに含まれる第4ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(3)において、第2GIPに含まれる第12ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第2GIPに含まれる第4ステージおよび第12ステージ以外のステージならびに第1GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(2)における状態と同じ状態に維持される。クロック(3)において、第2GIPは、第8ステージからゲート線GL14に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL14と電気的に接続されている緑色副画素Gおよび青色副画素Bに走査信号が供給される。第8ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第2GIPは、クロック(3)とクロック(4)との間の時刻に、第8ステージからゲート線GL16に走査信号を伝送し得る。
【0070】
クロック(4)において、第2GIPに含まれる第6ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(4)において、第2GIPに含まれる第14ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第2GIPに含まれる第6ステージおよび第14ステージ以外のステージならびに第1GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(3)における状態と同じ状態に維持される。クロック(4)において、第2GIPは、第10ステージからゲート線GL18に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL18と電気的に接続されている緑色副画素Gおよび青色副画素Bに走査信号が供給される。第10ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第2GIPは、クロック(4)とクロック(5)との間の時刻に、第10ステージからゲート線GL20に走査信号を伝送し得る。
【0071】
クロック(5)において、第2GIPに含まれる第8ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(5)において、第2GIPに含まれる第16ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第2GIPに含まれる第8ステージおよび第16ステージ以外のステージならびに第1GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(4)における状態と同じ状態に維持される。クロック(5)において、第2GIPは、第12ステージからゲート線GL22に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL22と電気的に接続されている緑色副画素Gおよび青色副画素Bに走査信号が供給される。第12ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第2GIPは、クロック(5)とクロック(6)との間の時刻に、第12ステージからゲート線GL24に走査信号を伝送し得る。
【0072】
クロック(6)において、第1GIPに含まれる第1ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(6)において、第1GIPに含まれる第9ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第1GIPに含まれる第1ステージおよび第9ステージ以外のステージならびに第2GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(5)における状態と同じ状態に維持される。クロック(6)において、第1GIPは、第3ステージからゲート線GL5に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL5と電気的に接続されている赤色副画素Rおよび白色副画素Wに走査信号が供給される。第3ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第1GIPは、クロック(6)とクロック(7)との間の時刻に、第3ステージからゲート線GL7に走査信号を伝送し得る。
【0073】
クロック(7)において、第1GIPに含まれる第3ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(7)において、第1GIPに含まれる第11ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第1GIPに含まれる第3ステージおよび第11ステージ以外のステージならびに第2GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(6)における状態と同じ状態に維持される。クロック(7)において、第1GIPは、第5ステージからゲート線GL9に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL9と電気的に接続されている赤色副画素Rおよび白色副画素Wに走査信号が供給される。第5ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第1GIPは、クロック(7)とクロック(8)との間の時刻に、第5ステージからゲート線GL11に走査信号を伝送し得る。
【0074】
クロック(8)において、第1GIPに含まれる第5ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(8)において、第1GIPに含まれる第13ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第1GIPに含まれる第5ステージおよび第13ステージ以外のステージならびに第2GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(7)における状態と同じ状態に維持される。クロック(8)において、第1GIPは、第7ステージからゲート線GL13に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL13と電気的に接続されている赤色副画素Rおよび白色副画素Wに走査信号が供給される。第7ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第1GIPは、クロック(8)とクロック(9)との間の時刻に、第7ステージからゲート線GL15に走査信号を伝送し得る。
【0075】
クロック(9)において、第1GIPに含まれる第7ステージがオン状態からホールド状態に遷移される。一方、クロック(9)において、第2GIPに含まれる第15ステージがホールド状態からオン状態に遷移される。第1GIPに含まれる第7ステージおよび第15ステージ以外のステージならびに第2GIPに含まれるすべてのステージは、クロック(8)における状態と同じ状態に維持される。クロック(9)において、第1GIPは、第9ステージからゲート線GL17に走査信号を伝送する。結果として、ゲート線GL17と電気的に接続されている赤色副画素Rおよび白色副画素Wに走査信号が供給される。第9ステージ以外のステージからゲート線GLに走査信号は伝送されない。なお、第1GIPは、クロック(9)の後の時刻に、第9ステージからゲート線GL19に走査信号を伝送し得る。
【0076】
本実施形態によるゲート駆動部は第1GIPとして動作する第1シフトレジスタ221,222および第2GIPとして動作する第2シフトレジスタ231,232を含む。第1GIPは、奇数番目のゲート線と接続される。一方、第2GIPは、偶数番目のゲート線と接続される。第1GIPが走査信号を奇数番目のゲート信号に伝送する期間において、第1GIPに含まれる複数のステージはオン状態とホールド状態との間で遷移され得る。具体的には、第1GIPが走査信号を奇数番目のゲート信号に伝送する期間において、あるステージをオン状態からホールド状態に遷移させるとともに別のステージをホールド状態からオン状態に遷移させる。一方、第1GIPが走査信号を奇数番目のゲート信号に伝送する期間において、第2GIPに含まれるすべてのステージの状態は変更されない。同様に、第2GIPが走査信号を偶数番目のゲート信号に伝送する期間において、第2GIPに含まれる複数のステージはオン状態とホールド状態との間で遷移され得る。具体的には、第2GIPが走査信号を偶数番目のゲート信号に伝送する期間において、あるステージをオン状態からホールド状態に遷移させるとともに別のステージをホールド状態からオン状態に遷移させる。一方、第2GIPが走査信号を偶数番目のゲート信号に伝送する期間において、第1GIPに含まれるすべてのステージの状態は変更されない。即ち、第1GIPは、第2GIPから独立して駆動される。同様に、第2GIPは、第1GIPから独立して駆動される。本実施形態によるゲート駆動部200は、第1GIPを第2GIPから独立に駆動することにより、奇数番目のゲート線に、任意の画素の行数にわたり連続して走査信号を伝送することができる。即ち、ゲート駆動部200は、同じ色を発光する複数の副画素の第1スイッチ素子T1に、任意の行数にわたり連続してゲート信号を供給することができる。本実施形態によるゲート駆動部200は、同じ色を発光する複数の副画素に任意の行数にわたり連続してゲート信号を供給するためにオン状態のステージの数を増加させる必要がない。したがって、オン状態のステージの数を増加させるために入力クロック数を上昇させる必要がない。よって、本実施形態による表示装置10は、消費電力を増大させることなく、同じ色を発光する副画素に、所定の行数にわたり連続して書き込みを行うことができる。
【0077】
図12は、本実施形態に係るデータ駆動部300の概略構成を示すブロック図である。データ駆動部300は、データ選択部310およびデータ変換部320を含む。データ選択部310は、行メモリ部520から画像データR’G’B’W’を受信し、スケジューラ560からレジスタ選択信号RSSを受信する。レジスタ選択信号RSSは、入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALIDおよび出力レジスタ選択信号ORSSを含む。入力レジスタ選択信号IRSSは、画像データR’G’B’W’が格納されるべきレジスタを指定する。出力レジスタ選択信号ORSSは、出力されるべき画像データR’G’B’W’が格納されているレジスタを指定する。入力有効化信号VALIDは、入力レジスタ選択信号IRSSを有効化または無効化する。データ選択部310は複数のレジスタを有し、行メモリ部520から受信した画像データR’G’B’W’を、スケジューラ560から受信したレジスタ選択信号IRSSおよび入力有効化信号VALIDにしたがって格納する。具体的には、データ選択部310は、入力有効化信号VALIDがハイレベルの場合に、レジスタ選択信号IRSSを有効にし、レジスタ選択信号IRSSで指定されたレジスタに画像データR’G’B’W’を格納する。また、データ選択部310は、出力レジスタ選択信号ORSSで指定されたレジスタに格納された画像データR’G’B’W’をデータ変換部320に伝送する。データ変換部320は、データ制御信号DSCを用いて画像データR’G’B’W’をアナログのデータ電圧DATAに変換し、データ線DL1~GLmを介して各画素に伝送する。
【0078】
図13は、本実施形態に係る類似度判定部550の概略構成を示すブロック図である。類似度判定部550は、第1差分算出部551、第2差分算出部552、第1積算部553、第2積算部554、第1閾値判定部557、第2閾値判定部558およびリセット判定部559を含む。
【0079】
第1差分算出部551は、奇数列に配された副画素Pに係る第x行の画像データRGBW_O(x)を行メモリ部520から受信する。受信された画像データRGBW_O(x)は、例えば第x行に配された緑色副画素Gおよび白色副画素Wに書き込まれる画像データのRGBW値である。また、第1差分算出部551は、行メモリ部520から奇数列に配された副画素Pに係る第x-1行の画像データRGBW_O(x-1)を受信する。受信された画像データRGBW_O(x-1)は、画像データRGBW_O(x)の1行前の画像データであり、例えば第x-1行に配された緑色副画素Gおよび白色副画素Wに書き込まれる画像データのRGBW値である。第1差分算出部551は、受信した第x行の画像データRGBW_O(x)と第x-1行の画像データRGBW_O(x-1)との間の差分Diff_Oを計算し、計算の結果を第1積算部553に伝送する。
【0080】
第1積算部553は、各奇数列における第x行のRGBW値と第x-1行のRGBW値との間の差分Diff_Oのデータを第1差分算出部551から受信する。第1積算部553は、第1差分算出部551から受信した各奇数列の画像データの差分Diff_Oを積算する。例えば表示パネル100に含まれる奇数列の副画素の列数がmである場合、第1積算部553は、第x行のRGBW値と第x-1行のRGBW値との間の差分Diff_Oについて、奇数列の数に対応した(m-1)個の差分値を第1差分算出部551から受信する。第1積算部553は、第1差分算出部551から受信した各列間についての(m-1)個の差分Diff_Oを積算する。第1積算部553は、差分Diff_Oを積算した値Sum_Oを第1閾値判定部557に伝送する。なお、奇数列の画像データの差分Diff_Oの個数が1である場合、第1積算部553は省略され得る。
【0081】
第1閾値判定部557は、第1積算部553から奇数列に係る第x行のRGBW値と奇数列に係る第x-1行のRGBW値との間の差分Diff_Oの積算値Sum_Oを受信する。第1閾値判定部557は、受信された積算値Sum_Oを所定の閾値と比較する。第1閾値判定部557は、受信された積算値Sum_Oが所定の閾値未満であると判断した場合に、奇数列に係る第x行の画像データは奇数列に係る第x-1行の画像データと類似していると判定する。一方、第1閾値判定部557は、受信した積算値Sum_Oが所定の閾値以上であると判断した場合に、奇数列に係る第x行の画像データは奇数列に係る第x-1行の画像データと類似していないと判定する。第1閾値判定部557は、判定の結果である信号RES_O(x)をスケジューラ560に伝送する。例えば、第1閾値判定部557は、奇数列に係る第x行の画像データが奇数列に係る第x-1行の画像データと類似していると判定した場合に信号RES_O(x)として1を出力する。一方、第1閾値判定部557は、奇数列に係る第x行の画像データが奇数列に係る第x-1行の画像データと類似していないと判定した場合に信号RES_O(x)として0を出力する。
【0082】
第2差分算出部552は、偶数列に配された副画素Pに係る第x行の画像データRGBW_E(x)を行メモリ部520から受信する。受信された画像データRGBW_E(x)は、例えば第x行に配された赤色副画素Rおよび青色副画素Bに書き込まれる画像データのRGBW値である。また、第2差分算出部552は、行メモリ部520から偶数列に配された副画素Pに係る第x-1行の画像データRGBW_E(x-1)を受信する。受信された画像データRGBW_E(x-1)は、画像データRGBW_E(x)の1行前の画像データであり、例えば第x-1行に配された赤色副画素Rおよび青色副画素Bに書き込まれる画像データのRGBW値である。第2差分算出部552は、受信した第x行の画像データRGBW_E(x)と第x-1行の画像データRGBW_E(x-1)との間の差分Diff_Eを計算し、計算の結果を第2積算部554に伝送する。
【0083】
第2積算部554は、各偶数列における第x行のRGBW値と第x-1行のRGBW値との間の差分Diff_Eのデータを第2差分算出部552から受信する。第2積算部554は、第2差分算出部552から受信した各偶数列の画像データの差分Diff_Eを積算する。例えば表示パネル100に含まれる偶数列の副画素の列数がmである場合、第2積算部554は、第x行のRGBW値と第x-1行のRGBW値との間の差分Diff_Eについて、偶数列の数に対応した(m-1)個の差分値を第2差分算出部552から受信する。第2積算部554は、第2差分算出部552から受信した各列間についての(m-1)個の差分Diff_Eを積算する。第2積算部554は、差分Diff_Eを積算した値Sum_Eを第2閾値判定部558に伝送する。なお、偶数列の画像データの差分Diff_Eの個数が1である場合、第2積算部554は省略され得る。
【0084】
第2閾値判定部558は、第2積算部554から偶数列に係る第x行のRGBW値と偶数列に係る第x-1行のRGBW値との間の差分Diff_Eの積算値Sum_Eを受信する。第2閾値判定部558は、受信された積算値Sum_Eを所定の閾値と比較する。第2閾値判定部558は、受信された積算値Sum_Eが所定の閾値未満であると判断した場合に、偶数列に係る第x行の画像データは偶数列に係る第x-1行の画像データと類似していると判定する。一方、第2閾値判定部558は、受信した積算値Sum_Eが所定の閾値以上であると判断した場合に、偶数列に係る第x行の画像データは偶数列に係る第x-1行の画像データと類似していないと判定する。第2閾値判定部558は、判定の結果である信号RES_E(x)をスケジューラ560に伝送する。例えば、第2閾値判定部558は、偶数列に係る第x行の画像データが偶数列に係る第x-1行の画像データと類似していると判定した場合に信号RES_E(x)として1を出力する。一方、第1閾値判定部557は、偶数列に係る第x行の画像データが偶数列に係る第x-1行の画像データと類似していないと判定した場合に信号RES_E(x)として0を出力する。
【0085】
リセット判定部559は、水平同期信号Hsyncに基づいてリセット信号を生成する。具体的には、リセット判定部559は、水平同期信号Hsyncがハイレベルからローレベルに遷移するタイミングでリセット信号RSTを第1積算部553および第2積算部554に伝送する。第1積算部553および第2積算部554は、受信したリセット信号RSTに応じて画像データの差分の積算値をリセットして0に戻す。また、リセット判定部559は、水平同期信号Hsyncがハイレベルからローレベルに遷移するタイミングで第1閾値判定部557および第2閾値判定部558にイネーブル信号RES_Enableを伝送する。第1閾値判定部557および第2閾値判定部558は、受信したイネーブル信号RES_Enableに応じて閾値判定の結果である信号RES_O(x)およびRES_E(x)をスケジューラ560に伝送する。
【0086】
図14は、本実施形態に係るスケジューラ560の概略構成を示すブロック図である。スケジューラ560は、バッファ561、走査順序決定部562、ゲート線決定部563、レジスタ564および選択信号決定部565を含む。
【0087】
バッファ561は、類似度判定部550から閾値判定の結果である信号RES_O(x)およびRES_E(x)を受信する。バッファ561は、受信した信号RES_O(x)およびRES_E(x)を走査順序決定部562に伝送する。例えば、バッファ561は、信号RES_OおよびRES_Eを任意の行数までバッファに格納し、当該行数分の信号RES_OおよびRES_Eを走査順序決定部562に伝送する。
【0088】
走査順序決定部562は、任意の行数分の閾値判定の結果である信号RESをバッファ561から受信する。走査順序決定部562は、受信した信号RESに基づき、奇数列の副画素の列または偶数列の副画素の列に対して連続して走査する行数を決定する。走査順序決定部562は、連続して走査する行数を示す信号C_Numをゲート線決定部563、レジスタ564および選択信号決定部565に伝送する。
【0089】
ゲート線決定部563は、連続して走査する行数を示す信号C_Numを走査順序決定部562から受信する。ゲート線決定部563は、信号C_Numに基づいてゲート信号が印加されるゲート線の順序を決定する。ゲート線決定部563は、ゲート線指定信号GL_Numを信号変調部510に伝送する。信号変調部510は、ゲート線指定信号GL_Numに基づき変調されたデータイネーブル信号tDEを生成し、行メモリ部520は、信号変調部510から受信した変調されたデータイネーブル信号tDEに基づいて画像データRGBWを整列させる。
【0090】
レジスタ564は、連続して走査する行数を示す信号C_Numを走査順序決定部562から受信および格納する。レジスタ564に格納された信号C_Numは、走査順序決定部562が次の任意の行数分について連続して走査する行数を決定する際に呼び出される。走査順序決定部562は、レジスタ564から受信した信号C_Numを用いて、奇数列の副画素の列または偶数列の副画素の列に対して連続して走査する行数を決定する。例えば、走査順序決定部562は、任意の行数分について直前に決定した出力した信号C_Num(x-1)に基づき、連続して走査する行数を示す信号C_Num(x)を決定する。具体的は、連続して走査する行数に上限が定められている場合に、ゲート線決定部563は信号C_Num(x)を信号C_Num(x-1)に応じて修正する。また、例えば奇数列の副画素について信号C_Num(x-1)と信号C_Num(x)との間に連続した類似性が認められる場合に、ゲート線決定部563は、奇数列の副画素について対応する行を連続して走査するように決定する。
【0091】
選択信号決定部565は、連続して走査する行数を示す信号C_Numを走査順序決定部562から受信する。選択信号決定部565は、信号C_Numに基づき、入力レジスタ選択信号IRSS、出力レジスタ選択信号ORSSおよび入力有効化信号VALIDを生成する。入力レジスタ選択信号IRSSは、データ駆動部300に含まれるデータ選択部310において画像データR’G’B’W’が格納されるべきレジスタを指定する。出力レジスタ選択信号ORSSは、データ選択部310から出力されるべき画像データR’G’B’W’が格納されているレジスタを指定する。入力有効化信号VALIDは、入力レジスタ選択信号IRSSを有効化または無効化する。選択信号決定部565は、生成された入力レジスタ選択信号IRSS、出力レジスタ選択信号ORSSおよび入力有効化信号VALIDをデータ選択部310に伝送する。
【0092】
図15は、本実施形態に係るデータ選択部310の概略構成を示すブロック図である。データ選択部310は、データ分割部311-1~311-m、第1レジスタ312-1~312-m、第2レジスタ313-1~313-mおよび選択部314-1~314-mを含む。
【0093】
データ分割部311-1~311-mは、タイミング制御部500に含まれる行メモリ部520から画像データR’G’B’W’を受信する。また、データ分割部311-1~311-mは、スケジューラ560に含まれる選択信号決定部565から入力レジスタ選択信号IRSSおよび入力有効化信号VALIDを受信する。データ分割部311-1~311-mは、受信された入力レジスタ選択信号IRSSに基づき、受信された画像データR’G’B’W’を分割する。次いでデータ分割部311-1~311-mは、受信された入力レジスタ選択信号IRSSおよび入力有効化信号VALIDに基づき分割された画像データR’G’B’W’を第1レジスタ312-1~312-mまたは第2レジスタ313-1~313-mに伝送する。
【0094】
入力レジスタ選択信号IRSSが第1レジスタ312-1~312-mを指定しており且つ入力有効化信号VALIDが入力レジスタ選択信号IRSSを有効化している場合に、第1レジスタ312-1~312-mは、データ分割部311-1~311-mから受信した分割された画像データR’G’B’W’を格納する。即ち、第1レジスタ312-1~312-mは、画像データを記憶する記憶部として機能する。一方、入力レジスタ選択信号IRSSが第1レジスタ312-1~312-mを指定しているが入力有効化信号VALIDが入力レジスタ選択信号IRSSを無効化している場合に、第1レジスタ312-1~312-mは、データ分割部311-1~311-mから受信した分割された画像データR’G’B’W’を格納しない。
【0095】
入力レジスタ選択信号IRSSが第2レジスタ313-1~313-mを指定しており且つ入力有効化信号VALIDが入力レジスタ選択信号IRSSを有効化している場合に、第2レジスタ313-1~313-mは、データ分割部311-1~311-mから受信した分割された画像データR’G’B’W’を格納する。即ち、第2レジスタ313-1~313-mは、画像データを記憶する記憶部として機能する。一方、入力レジスタ選択信号IRSSが第2レジスタ313-1~313-mを指定しているが入力有効化信号VALIDが入力レジスタ選択信号IRSSを無効化している場合に、第2レジスタ313-1~313-mは、データ分割部311-1~311-mから受信した分割された画像データR’G’B’W’を格納しない。
【0096】
選択部314-1~314-mは、スケジューラ560に含まれる選択信号決定部565から出力レジスタ選択信号ORSSを受信する。選択部314-1~314-mは、出力レジスタ選択信号ORSSが指定する第1レジスタ312-1~312-mまたは第2レジスタ313-1~313-mに格納されている分割された画像データR’G’B’W’(1~m)をデータ変換部320に伝送する。データ変換部320は、データ制御信号DSCを用いて受信された画像データR’G’B’W’をアナログのデータ電圧DATAに変換し、データ線DL1~GLmを介して各画素に伝送する。
【0097】
図16および
図17を参照して、スケジューラ560への入力信号に応じたデータ選択部310の動作の一例を説明する。
図16は、本実施形態に係るスケジューラ560への入力の例を示す表である。
図17は、本実施形態に係るデータ選択部310へ入力される信号の例を示す表である。
【0098】
図16は、第x-7行から第x行までについて、類似度判定部550からスケジューラ560へ入力される信号RES_OおよびRES_Eの値の一例を示している。
図16に示されるように、本例では、奇数列についての類似度判定部550の出力信号RES_Oは、第x-7行に対して0を示している。即ち、類似度判定部550は、第x-7行についての奇数列の画像データは、1つ前の行の奇数列の画像データと類似しないと判定している。また、奇数列についての類似度判定部550の出力信号RES_Oは、第x-6行から第x行に対して1を示している。即ち、類似度判定部550は、第x-6行から第x行までについての奇数列の画像データは、それぞれ1つ前の行の奇数列の画像データと類似すると判定している。一方、偶数列についての類似度判定部550の出力信号RES_Eはすべて0を示している。即ち、類似度判定部550は、第x-7行から第x行までについての偶数列の画像データは、それぞれ1つ前の行の偶数列の画像データと類似しないと判定している。
【0099】
図17は、走査番号1~16においてデータ選択部310へ伝送される入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALID、出力レジスタ選択信号ORSSの一例を示している。本例において、第x-6行から第x行までについての奇数列の画像データ(信号)はそれぞれ1行上に位置する奇数列の画像データと類似している。よって、走査番号1~8において、第x-7行から第x行までについての奇数列の整列された画像データR’G’B’W’が入力データ1~8として先に行メモリ部520からデータ選択部310へ入力される。次いで、走査番号9~16において、第x-7行から第x行までについての偶数列の整列された画像データR’G’B’W’が入力データ9~16として行メモリ部520からデータ選択部310へ入力される。
【0100】
スケジューラ560は、受信された信号RES_Oに基づき、奇数列の入力データ1~8が格納されるレジスタを指定するための入力レジスタ選択信号IRSSを生成する。スケジューラ560は、入力データ1~8を格納すべきレジスタとして第1レジスタ312-1~312-mを指定する入力レジスタ選択信号IRSSをデータ選択部310へ伝送する。また、スケジューラ560は、受信された信号RES_Eに基づき、偶数列の入力データ9~16が格納されるレジスタを指定するための入力レジスタ選択信号IRSSを生成する。スケジューラ560は、入力データ9~16を格納すべきレジスタとして第2レジスタ313-1~313-mを指定する入力レジスタ選択信号IRSSをデータ選択部310へ伝送する。
【0101】
スケジューラ560は、奇数列に対応する入力データ1に対する入力有効化信号VALIDとして1をデータ選択部310に伝送し、入力データ1を第1レジスタ312-1~312-mへ格納することを指定する入力レジスタ選択信号IRSSを有効化する。ここで、スケジューラ560は、受信された信号RES_Oに基づき、入力データ1~8が類似する画像データであると判断している。よって、スケジューラ560は、入力データ2~8に対する入力有効化信号VALIDとして0をデータ選択部310に伝送し、入力データ2~8を第1レジスタ312-1~312-mへ格納することを指定する入力レジスタ選択信号IRSSを無効化する。結果として、第1レジスタ312-1~312-mは更新されず、入力データ1が保持される。本構成により、第1レジスタ312-1~312-mに格納されるデータを更新するために必要な電力の消費が抑制される。なお、本例の場合には、タイミング制御部500は、走査番号2~8において入力レジスタ選択信号IRSSをデータ駆動部300に伝送しないように構成され得る。
【0102】
次いで、スケジューラ560は、偶数列に対応する入力データ9に対する入力有効化信号VALIDとして1をデータ選択部310に伝送し、入力データ9を第2レジスタ313-1~313-mへ格納することを指定する入力レジスタ選択信号IRSSを有効化する。ここで、スケジューラ560は、受信された信号RES_Eに基づき、入力データ9~16が類似しない画像データであると判断している。即ち、第2レジスタ313-1~313-mに格納されている入力データ9を入力データ10~16として利用することはできない。よって、スケジューラ560は、入力データ10~16に対する入力有効化信号VALIDとして1をデータ選択部310に伝送し、入力データ10~16を第2レジスタ313-1~313-mへ格納することを指定する入力レジスタ選択信号IRSSを有効化する。
【0103】
スケジューラ560は、入力データ1~16を出力データ1~16としてデータ変換部320へ順次出力するために、出力レジスタ選択信号ORSSをデータ選択部310へ伝送する。具体的には、スケジューラ560は、走査番号1~8に対しては第1レジスタ312-1~312-mを指定する出力レジスタ選択信号ORSSをデータ選択部310へ伝送し、走査番号9~16に対しては第2レジスタ313-1~313-mを指定する出力レジスタ選択信号ORSSをデータ選択部310へ伝送する。
【0104】
DRDを用いた表示装置においては、互いに異なる色の副画素が1本のデータ線を共有する。したがって、走査される副画素の色を切り替えるたびに画像データの信号(電圧)の不連続性が発生し、結果として表示装置10の消費電力が増加する。DRDを用いた表示装置において消費電力を低減させるためには、同色の副画素を連続して走査し、出力される画像データの信号(電圧)が不連続となる頻度を低減させることが望ましい。しかし、同色の副画素を連続して走査する行数を大きくすると、同じ行に配された他の副画素に対する画像データの書き込みとの間に大きな時間差が生じる。この大きな時間差は、表示する画像の画質を低下させ得る。特に、複数の画素行が互いに類似しない領域を表示する際には、同じ行に配された複数の副画素に対する画像データの書き込みの間に大きな時間差が生じることにより画質の低下が生じ得る。一方で、複数の画素行が互いに類似する領域を表示する際には、同じ行に配された複数の副画素に対する画像データの書き込みの間に大きな時間差が生じても画質の低下が生じにくい。本発明は、表示パネルの各画素行の間の類似度を判定し、判定結果に基づき同色の副画素を連続して走査する。複数の画素行が互いに類似し、同じ行に配された複数の副画素に対する画像データの書き込みの間に大きな時間差が生じても画質の低下が生じにくい領域では同色の副画素を連続して走査する。よって、本発明によれば、DRDを用いた表示装置の表示画質の低下を抑制しながら消費電力を低減させることができる。
【0105】
図18および
図19を参照して、スケジューラ560への入力信号に応じたデータ選択部310の動作の別の一例を説明する。
図18は、本実施形態に係るスケジューラ560への入力の例を示す表である。
図19は、本実施形態に係るデータ選択部310へ入力される信号の例を示す表である。
【0106】
図18は、第x-15行から第x-8行までについての類似度判定部550からスケジューラ560へ入力された信号RES_OおよびRES_Eの値の一例を示している。
図18に示されるように、本例では、奇数列についての類似度判定部550の出力信号RES_Oはすべて0を示している。即ち、類似度判定部550は、第x-15行から第x-8行までについての奇数列の画像データは、それぞれ1つ前の行の奇数列の画像データと類似しないと判定している。同様に、偶数列についての類似度判定部550の出力信号RES_Eはすべて0を示している。即ち、類似度判定部550は、第x-15行から第x-8行までについての偶数列の画像データは、それぞれ1つ前の行の偶数列の画像データと類似しないと判定している。
【0107】
図19は、走査番号17~32においてデータ選択部310へ伝送される入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALID、出力レジスタ選択信号ORSSの一例を示している。本例において、第x-15行から第x-8行までについての奇数列の画像データは前後の行についての奇数列の画像データと類似していない。同様に、第x-15行から第x-8行までについての偶数列の画像データは前後の行についての偶数列の画像データと類似していない。よって、まず走査番号17において、第x-15行についての奇数列の整列された画像データR’G’B’W’が入力データ17として行メモリ部520からデータ選択部310へ入力される。次いで、走査番号18~19において、第x-15行~第x-14行についての偶数列の整列された画像データR’G’B’W’が入力データ18~19として行メモリ部520からデータ選択部310へ入力される。次いで、走査番号20~21において、第x-14行~第x-13行についての奇数列の整列された画像データR’G’B’W’が入力データ20~21として行メモリ部520からデータ選択部310へ入力される。これ以下の走査においても、2行ごとに走査する列を切り替えながら、走査番号22~23、26~27および30~31において、第x-13行から第x-8行までについての偶数列の整列された画像データR’G’B’W’が入力データ22~23、26~27および30~31として行メモリ部520からデータ選択部310へ入力される。同様に、走査番号24~25、28~29および32において、第x-12行から第x-8行までについての奇数列の整列された画像データR’G’B’W’が入力データ24~25、28~29および32として行メモリ部520からデータ選択部310へ入力される。
【0108】
スケジューラ560は、受信された信号RES_Oに基づき、奇数列の入力データ17、20~21、24~25、28~29および32が格納されるレジスタを指定するための入力レジスタ選択信号IRSSを生成する。スケジューラ560は、入力データ17、20~21、24~25、28~29および32を格納すべきレジスタとして第1レジスタ312-1~312-mを指定する入力レジスタ選択信号IRSSをデータ選択部310へ伝送する。また、スケジューラ560は、受信された信号RES_Eに基づき、偶数列の入力データ18~19、22~23、26~27および30~31が格納されるレジスタを指定するための入力レジスタ選択信号IRSSを生成する。スケジューラ560は、入力データ18~19、22~23、26~27および30~31を格納すべきレジスタとして第2レジスタ313-1~313-mを指定する入力レジスタ選択信号IRSSをデータ選択部310へ伝送する。
【0109】
スケジューラ560は、奇数列に対応する入力データ17、20~21、24~25、28~29および32に対する入力有効化信号VALIDとして1をデータ選択部310に伝送し、入力データ17、20~21、24~25、28~29および32を第1レジスタ312-1~312-mへ格納することを指定する入力レジスタ選択信号IRSSを有効化する。ここで、スケジューラ560は、受信された信号RES_Oに基づき、入力データ1~8が類似しない画像データであると判断している。即ち、第2レジスタ313-1~313-mに格納されている入力データ17を入力データ20~21、24~25、28~29および32として利用することはできない。よって、スケジューラ560は、入力データ17、20~21、24~25、28~29および32に対する入力有効化信号VALIDとして1をデータ選択部310に伝送し、入力データ17、20~21、24~25、28~29および32を第1レジスタ312-1~312-mへ格納することを指定する入力レジスタ選択信号IRSSを有効化する。
【0110】
同様に、スケジューラ560は、偶数列に対応する入力データ18~19、22~23、26~27および30~31に対する入力有効化信号VALIDとして1をデータ選択部310に伝送し、入力データ18~19、22~23、26~27および30~31を第2レジスタ313-1~313-mへ格納することを指定する入力レジスタ選択信号IRSSを有効化する。ここで、スケジューラ560は、受信された信号RES_Eに基づき、入力データ9~16が類似しない画像データであると判断している。即ち、第2レジスタ313-1~313-mに格納されている入力データ18を入力データ19、22~23、26~27および30~31として利用することはできない。よって、スケジューラ560は、入力データ18~19、22~23、26~27および30~31に対する入力有効化信号VALIDとして1をデータ選択部310に伝送し、入力データ18~19、22~23、26~27および30~31を第2レジスタ313-1~313-mへ格納することを指定する入力レジスタ選択信号IRSSを有効化する。
【0111】
スケジューラ560は、入力データ17~32を出力データ17~32としてデータ変換部320へ順次出力するために、出力レジスタ選択信号ORSSをデータ選択部310へ伝送する。具体的には、スケジューラ560は、走査番号17、20~21、24~25、28~29および32に対しては第1レジスタ312-1~312-mを指定する出力レジスタ選択信号ORSSをデータ選択部310へ伝送し、走査番号18~19、22~23、26~27および30~31に対しては第2レジスタ313-1~313-mを指定する出力レジスタ選択信号ORSSをデータ選択部310へ伝送する。
【0112】
これにより、DRDを用いた表示装置の表示画質の低下を抑制させることができる。
【0113】
以下に、本実施形態に係る表示装置10に表示される画像に基づいて変更される副画素を走査する順序について説明する。
図20は、本実施形態に係る表示装置10に表示される画像の一例である。表示装置10に含まれる表示パネル100は、複数の画素行1301~1324を表示している。類似度判定部550は、画素行1301~1309、1313、1317に含まれる奇数列および偶数列に配された副画素に書き込まれた画像データが、これらの画素行の1行上に位置する画素行に含まれる奇数列および偶数列に配された副画素に書き込まれた画像データに類似しないと判定している。一方、類似度判定部550は、画素行1310~1312、1314~1316、1318~1324に含まれる奇数列および偶数列に配された副画素に書き込まれた画素データが、これらの画素行の1行上に位置する画素行に含まれる奇数列および偶数列に配された副画素に書き込まれた画像データに類似すると判定している。
【0114】
図21は、本実施形態に係る表示装置の副画素が走査される順序を示す模式図である。
図21には、
図20に示された画素行1301~1308における4列の副画素が示されている。具体的には、
図21は、データ線DL1を共有する緑色副画素G1~G8および赤色副画素R1~R8並びにデータ線DL2を共有する白色副画素W1~W8および青色副画素B1~B8を示している。画素行1301~1308の画像データ(画像信号)は奇数列および偶数列ともに類似しないと類似度判定部550によって判定されている。したがって、類似度判定部550からスケジューラ560へ入力される画素行1301~1308についての信号RES_OおよびRES_Eの値はすべて0となる。スケジューラ560は、受信された信号RES_OおよびRES_Eに基づいて入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALIDおよび出力レジスタ選択信号ORSSを生成する。スケジューラ560は、生成された入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALIDおよび出力レジスタ選択信号ORSSをデータ駆動部300に伝送する。データ駆動部300は、受信された出力レジスタ選択信号ORSSによって指定された順序で緑色副画素G1~G8、赤色副画素R1~R8、白色副画素W1~W8および青色副画素B1~B8に対して画像データ(画像信号)を伝送する。
【0115】
図21に示されるように、画素行1301~1308において、以下に示す順序にて緑色副画素Gおよび赤色副画素Rが走査される。最初に緑色副画素G1が走査された後に、緑色副画素G1と同じ行においてデータ線DL1を共有し、緑色副画素Gの画素列とは異なる画素列に含まれる赤色副画素R1が走査される。その後に、赤色副画素R1の1行下に配された赤色副画素R2が走査される。その後に、赤色副画素R2と同じ行においてデータ線DL1を共有し、赤色副画素Rの画素列とは異なる画素列に含まれる緑色副画素G2が走査される。その後に、緑色副画素G2の1行下に配された緑色副画素G3が走査される。その後に、緑色副画素G3と同じ行においてデータ線DL1を共有し、緑色副画素Gの画素列とは異なる画素列に含まれる赤色副画素R3が走査される。その後に、赤色副画素R3の1行下に配された赤色副画素R4が走査される。その後に、赤色副画素R4と同じ行においてデータ線DL1を共有し、赤色副画素Rの画素列とは異なる画素列に含まれる緑色副画素G4が走査される。その後に、緑色副画素G4の1行下に配された緑色副画素G5が走査される。その後に、緑色副画素G5と同じ行においてデータ線DL1を共有し、緑色副画素Gの画素列とは異なる画素列に含まれる赤色副画素R5が走査される。その後に、赤色副画素R5の1行下に配された赤色副画素R6が走査される。その後に、赤色副画素R6と同じ行においてデータ線DL1を共有し、赤色副画素Rの画素列とは異なる画素列に含まれる緑色副画素G6が走査される。その後に、緑色副画素G6の1行下に配された緑色副画素G7が走査される。その後に、緑色副画素G7と同じ行においてデータ線DL1を共有し、緑色副画素Gの画素列とは異なる画素列に含まれる赤色副画素R7が走査される。その後に、赤色副画素R7の1行下に配された赤色副画素R8が走査される。その後に、赤色副画素R8と同じ行においてデータ線DL1を共有し、赤色副画素Rの画素列とは異なる画素列に含まれる緑色副画素G8が走査される。
【0116】
また、
図21に示されるように、画素行1301~1308において、以下に示す順序にて白色副画素Wおよび青色副画素Bが走査される。最初に青色副画素B1が走査された後に、青色副画素B1と同じ行においてデータ線DL2を共有し、青色副画素Bの画素列とは異なる画素列に含まれる白色副画素W1が走査される。その後に、白色副画素W1の1行下に配された白色副画素W2が走査される。その後に、白色副画素W2と同じ行においてデータ線DL2を共有し、白色副画素Wの画素列とは異なる画素列に含まれる青色副画素B2が走査される。その後に、青色副画素B2の1行下に配された青色副画素B3が走査される。その後に、青色副画素B3と同じ行においてデータ線DL2を共有し、青色副画素Bの画素列とは異なる画素列に含まれる白色副画素W3が走査される。その後に、白色副画素W3の1行下に配された白色副画素W4が走査される。その後に、白色副画素W4と同じ行においてデータ線DL2を共有し、白色副画素Wの画素列とは異なる画素列に含まれる青色副画素B4が走査される。その後に、青色副画素B4の1行下に配された青色副画素B5が走査される。その後に、青色副画素B5と同じ行においてデータ線DL2を共有し、青色副画素Bの画素列とは異なる画素列に含まれる白色副画素W5が走査される。その後に、白色副画素W5の1行下に配された白色副画素W6が走査される。その後に、白色副画素W6と同じ行においてデータ線DL2を共有し、白色副画素Wの画素列とは異なる画素列に含まれる青色副画素B6が走査される。その後に、青色副画素B6の1行下に配された青色副画素B7が走査される。その後に、青色副画素B7と同じ行においてデータ線DL2を共有し、青色副画素Bの画素列とは異なる画素列に含まれる白色副画素W7が走査される。その後に、白色副画素W7の1行下に配された白色副画素W8が走査される。その後に、白色副画素W8と同じ行においてデータ線DL2を共有し、白色副画素Wの画素列とは異なる画素列に含まれる青色副画素B8が走査される。
【0117】
本実施形態において、類似度判定部550は、画素行1301から1308までの画像データは類似していないと判定している。この判定に基づき、スケジューラ560は、各色の副画素を2行ずつ交互に走査するように入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALIDおよび出力レジスタ選択信号ORSSを生成し、生成された信号をデータ駆動部300に伝送する。データ駆動部300は、受信された出力レジスタ選択信号ORSSによって指定された順序で緑色副画素G1~G8、赤色副画素R1~R8、白色副画素W1~W8および青色副画素B1~B8に対して画像データを書き込む。本実施形態では、画像データが互いに類似しない領域を構成する画素行1301~1308において、同色の副画素を連続して走査する行数を小さくして、同じ行に配された副画素に対する画像データの書き込みの時間差を小さくする。具体的には、本実施形態では、各色の副画素を2行ずつ交互に走査することで、同じ行に配された複数の副画素の間における画像データの書き込みの時間差を小さくしている。よって、本発明によれば、DRDを用いた表示装置において画素行の間で類似していない領域を表示する際に、同じ行に配された複数の副画素の間における画像データの書き込みの時間差に起因する表示画質の低下を抑制させることができる。
【0118】
図22は、本実施形態に係る表示装置10の
図20に示される画素行1301から1308までの副画素を
図21に示す順序で走査する場合に、ゲート駆動部200によりゲート線GL1~GL16へ印加されるゲート信号のタイミング図である。
【0119】
時刻t0~t1の期間において、ゲート線GL1~GL16にゲート信号は印加されていない。時刻t1~t2の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL2にゲート信号が印加される。ゲート線GL2にゲート信号が印加されると、緑色副画素G1の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G1の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G1の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G1に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL2にゲート信号が印加されると、青色副画素B1の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B1の駆動素子DTのゲートと青色副画素B1の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B1に対する画像データに対応する。
【0120】
時刻t2~t3の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL1にゲート信号が印加される。ゲート線GL1にゲート信号が印加されると、赤色副画素R1の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R1の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R1の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R1に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL1にゲート信号が印加されると、白色副画素W1の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W1の駆動素子DTのゲートと白色副画素W1の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W1に対する画像データに対応する。
【0121】
時刻t3~t4の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL3にゲート信号が印加される。ゲート線GL3にゲート信号が印加されると、赤色副画素R2の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R2の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R2の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R2に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL3にゲート信号が印加されると、白色副画素W2の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W2の駆動素子DTのゲートと白色副画素W2の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W2に対する画像データに対応する。
【0122】
時刻t4~t5の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL4にゲート信号が印加される。ゲート線GL4にゲート信号が印加されると、緑色副画素G2の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G2の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G2の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G2に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL4にゲート信号が印加されると、青色副画素B2の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B2の駆動素子DTのゲートと青色副画素B2の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B2に対する画像データに対応する。
【0123】
時刻t5~t6の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL6にゲート信号が印加される。ゲート線GL6にゲート信号が印加されると、緑色副画素G3の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G3の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G3の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G3に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL6にゲート信号が印加されると、青色副画素B3の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B3の駆動素子DTのゲートと青色副画素B3の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B3に対する画像データに対応する。
【0124】
時刻t6~t7の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL5にゲート信号が印加される。ゲート線GL5にゲート信号が印加されると、赤色副画素R3の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R3の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R3の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R3に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL5にゲート信号が印加されると、白色副画素W3の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W3の駆動素子DTのゲートと白色副画素W3の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W3に対する画像データに対応する。
【0125】
時刻t7~t8の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL7にゲート信号が印加される。ゲート線GL7にゲート信号が印加されると、赤色副画素R4の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R4の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R4の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R4に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL7にゲート信号が印加されると、白色副画素W4の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W4の駆動素子DTのゲートと白色副画素W4の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W4に対する画像データに対応する。
【0126】
時刻t8~t9の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL8にゲート信号が印加される。ゲート線GL8にゲート信号が印加されると、緑色副画素G4の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G4の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G4の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G4に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL8にゲート信号が印加されると、青色副画素B4の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B4の駆動素子DTのゲートと青色副画素B4の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B4に対する画像データに対応する。
【0127】
時刻t9~t10の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL10にゲート信号が印加される。ゲート線GL10にゲート信号が印加されると、緑色副画素G5の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G5の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G5の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G5に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL10にゲート信号が印加されると、青色副画素B5の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B5の駆動素子DTのゲートと青色副画素B5の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B5に対する画像データに対応する。
【0128】
時刻t10~t11の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL9にゲート信号が印加される。ゲート線GL9にゲート信号が印加されると、赤色副画素R5の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R5の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R5の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R5に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL9にゲート信号が印加されると、白色副画素W5の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W5の駆動素子DTのゲートと白色副画素W5の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W5に対する画像データに対応する。
【0129】
時刻t11~t12の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL11にゲート信号が印加される。ゲート線GL11にゲート信号が印加されると、赤色副画素R6の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R6の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R6の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R6に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL11にゲート信号が印加されると、白色副画素W6の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W6の駆動素子DTのゲートと白色副画素W6の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W6に対する画像データに対応する。
【0130】
時刻t12~t13の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL12にゲート信号が印加される。ゲート線GL12にゲート信号が印加されると、緑色副画素G6の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G6の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G6の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G6に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL12にゲート信号が印加されると、青色副画素B6の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B6の駆動素子DTのゲートと青色副画素B6の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B6に対する画像データに対応する。
【0131】
時刻t13~t14の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL14にゲート信号が印加される。ゲート線GL14にゲート信号が印加されると、緑色副画素G7の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G7の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G7の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G7に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL14にゲート信号が印加されると、青色副画素B7の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B7の駆動素子DTのゲートと青色副画素B7の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B7に対する画像データに対応する。
【0132】
時刻t14~t15の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL13にゲート信号が印加される。ゲート線GL13にゲート信号が印加されると、赤色副画素R7の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R7の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R7の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R7に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL13にゲート信号が印加されると、白色副画素W7の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W7の駆動素子DTのゲートと白色副画素W7の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W7に対する画像データに対応する。
【0133】
時刻t15~t16の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL15にゲート信号が印加される。ゲート線GL15にゲート信号が印加されると、赤色副画素R8の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R8の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R8の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R8に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL15にゲート信号が印加されると、白色副画素W8の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W8の駆動素子DTのゲートと白色副画素W8の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W8に対する画像データに対応する。
【0134】
時刻t16~t17の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL16にゲート信号が印加される。ゲート線GL16にゲート信号が印加されると、緑色副画素G8の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G8の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G8の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G8に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL16にゲート信号が印加されると、青色副画素B8の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B8の駆動素子DTのゲートと青色副画素B8の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B8に対する画像データに対応する。
【0135】
ゲート駆動部200は、スケジューラ560からのゲート線指定信号GL_Numに基づき、時刻t1~t17の期間において、
図22に示される順序でゲート線GL1~GL16にゲート信号を印加する。データ駆動部300は、時刻t1~t17の期間において、ゲート線GL1~GL16に印加されたゲート信号に応じて、共有されたデータ線DL1を介して緑色副画素Gおよび赤色副画素Rにデータ信号を書き込む。また、データ駆動部300は、時刻t1~t17の期間において、ゲート線GL1~GL16に印加されたゲート信号に応じて、共有されたデータ線DL2を介して白色副画素Wおよび青色副画素Bにデータ信号を書き込む。
【0136】
図22に示されるタイミング図によれば、データ駆動部300は、画素行1301~1308において、
図21に示す順序にて緑色副画素G1~G8、赤色副画素R1~R8、白色副画素W1~W8および青色副画素B1~B8にデータ信号を書き込む。即ち、
図21に示される副画素の領域を走査する際に、各色の副画素を2行ずつ交互に走査することで、同じ行に配された複数の副画素の間における画像データの書き込みの時間差を小さくしている。よって、本発明によれば、DRDを用いた表示装置において画素行の間で類似していない領域を表示する際に、同じ行に配された複数の副画素の間における画像データの書き込みの時間差に起因する表示画質の低下を抑制させることができる。
【0137】
図23は、本実施形態に係る表示装置の副画素が走査される順序を示す模式図である。
図23には、
図20に示された画素行1309~1316における4列の副画素が示されている。具体的には、
図23は、データ線DL1を共有する緑色副画素G9~G16および赤色副画素R9~R16並びにデータ線DL2を共有する白色副画素W9~W16および青色副画素B9~B16を示している。画素行1310~1312の画像データ(画像信号)は奇数列、偶数列ともに1行上の画素行の画像データに類似すると類似度判定部550によって判定されている。よって、画素行1310~1312についての信号RES_OおよびRES_Eの値はすべて1となる。一方、画素行1309の画像データは奇数列、偶数列ともに画素行1308の画像データと類似していないため、画素行1309についての信号RES_OおよびRES_Eの値は0となる。また、画素行1314~1316の画像データ(画像信号)は奇数列、偶数列ともに1行上の画素行の画像データに類似すると類似度判定部550によって判定されている。よって、画素行1314~1316についての信号RES_OおよびRES_Eの値はすべて1となる。一方、画素行1313の画像データは奇数列、偶数列ともに画素行1312の画像データと類似していないため、画素行1313についての信号RES_OおよびRES_Eの値は0となる。スケジューラ560は、受信された信号RES_OおよびRES_Eに基づいて入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALIDおよび出力レジスタ選択信号ORSSを生成する。スケジューラ560は、生成された入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALIDおよび出力レジスタ選択信号ORSSをデータ駆動部300に伝送する。データ駆動部300は、受信された出力レジスタ選択信号ORSSによって指定された順序で緑色副画素G9~G16、赤色副画素R9~R16、白色副画素W9~W16および青色副画素B9~B16に画像データ(画像信号)を伝送する。
【0138】
図23に示されるように、画素行1309~1316において、以下に示す順序にて緑色副画素Gおよび赤色副画素Rが走査される。最初に緑色副画素G9が走査された後に、緑色副画素G9の1行下に配された緑色副画素G10が走査される。その後に、緑色副画素G9と同じ行においてデータ線DL1を共有し、緑色副画素Gの画素列とは異なる画素列に含まれる赤色副画素R9が走査される。その後に、赤色副画素R9の1行下に配された赤色副画素R10が走査される。その後に、赤色副画素R10の1行下に配された赤色副画素R11が走査される。その後に、赤色副画素R11の1行下に配された赤色副画素R12が走査される。その後に、赤色副画素R11と同じ行においてデータ線DL1を共有し、赤色副画素Rの画素列とは異なる画素列に含まれる緑色副画素G11が走査される。その後に、緑色副画素G11の1行下に配された緑色副画素G12が走査される。その後に、緑色副画素G12の1行下に配された緑色副画素G13が走査される。その後に、緑色副画素G13の1行下に配された緑色副画素G14が走査される。その後に、緑色副画素G13と同じ行においてデータ線DL1を共有し、緑色副画素Gの画素列とは異なる画素列に含まれる赤色副画素R13が走査される。その後に、赤色副画素R13の1行下に配された赤色副画素R14が走査される。その後に、赤色副画素R14の1行下に配された赤色副画素R15が走査される。その後に、赤色副画素R15の1行下に配された赤色副画素R16が走査される。その後に、赤色副画素R15と同じ行においてデータ線DL1を共有し、赤色副画素Rの画素列とは異なる画素列に含まれる緑色副画素G15が走査される。その後に、緑色副画素G15の1行下に配された緑色副画素G16が走査される。
【0139】
また、
図23に示されるように、画素行1309~1316において、以下に示す順序にて白色副画素Wおよび青色副画素Bが走査される。最初に青色副画素B9が走査された後に、青色副画素B9の1行下に配された青色副画素B10が走査される。その後に、青色副画素B9と同じ行においてデータ線DL2を共有し、青色副画素Bの画素列とは異なる画素列に含まれる白色副画素W9が走査される。その後に、白色副画素W9の1行下に配された白色副画素W10が走査される。その後に、白色副画素W10の1行下に配された白色副画素W11が走査される。その後に、白色副画素W11の1行下に配された白色副画素W12が走査される。その後に、白色副画素W11と同じ行においてデータ線DL2を共有し、白色副画素Wの画素列とは異なる画素列に含まれる青色副画素B11が走査される。その後に、青色副画素B11の1行下に配された青色副画素B12が走査される。その後に、青色副画素B12の1行下に配された青色副画素B13が走査される。その後に、青色副画素B13の1行下に配された青色副画素B14が走査される。その後に、青色副画素B13と同じ行においてデータ線DL2を共有し、青色副画素Bの画素列とは異なる画素列に含まれる白色副画素W13が走査される。その後に、白色副画素W13の1行下に配された白色副画素W14が走査される。その後に、白色副画素W14の1行下に配された白色副画素W15が走査される。その後に、白色副画素W15の1行下に配された白色副画素W16が走査される。その後に、白色副画素W15と同じ行においてデータ線DL2を共有し、白色副画素Wの画素列とは異なる画素列に含まれる青色副画素B15が走査される。その後に、青色副画素B15の1行下に配された青色副画素B16が走査される。
【0140】
本実施形態において、類似度判定部550は、画素行1309から1312までの画像データは類似していると判定している。また、類似度判定部550は、画素行1313から1316までの画像データは類似していると判定している。これらの判定に基づき、スケジューラ560は、各色の副画素を4行ずつ交互に走査するように入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALIDおよび出力レジスタ選択信号ORSSを生成し、生成された各信号をデータ駆動部300に伝送する。データ駆動部300は、受信された出力レジスタ選択信号ORSSによって指定された順序で緑色副画素G9~G16、赤色副画素R9~R16、白色副画素W9~W16および青色副画素B9~B16に対して画像データを書き込む。
【0141】
本実施形態では、画像データが互いに類似する領域を構成する画素行1309~1312および画素行1313~1316において、同色の副画素を連続して走査する行数を大きくして、出力される画像データの信号(電圧)が不連続となる頻度を低減させる。具体的には、本実施形態では、各色の副画素を4行ずつ交互に走査することで、出力される画像データの信号(電圧)が不連続となる頻度を低減させている。例えば、
図21に示される副画素の領域では、データ線DL1に接続された緑色副画素G1~G8および赤色副画素R1~R8が走査される際に、走査される副画素の色は8回変更されている。同様に、
図21に示される副画素の領域では、データ線DL2に接続された白色副画素W1~W8および青色副画素B1~B8が走査される際に、走査される副画素の色は8回変更されている。即ち、
図21に示される副画素の構成される領域を走査する際に、データ線DL1およびデータ線DL2により伝送される画像データの信号(電圧)の不連続性は、それぞれ8回発生し得る。一方、
図23に示される副画素の領域では、データ線DL1に接続された緑色副画素G9~G16および赤色副画素R9~R16が走査される際に、走査される副画素の色は4回のみ変更されている。同様に、
図23に示される副画素の領域では、データ線DL2に接続された白色副画素W9~W16および青色副画素B9~B16が走査される際に、走査される副画素の色は4回のみ変更されている。即ち、
図23に示される副画素の領域を走査する際に、データ線DL1およびデータ線DL2により伝送される画像データの信号(電圧)の不連続性は、それぞれ4回に低減され得る。よって、本願発明によるDRD駆動を用いた表示装置は、副画素への画像データを書き込む際の消費電力を低減させることができる。
【0142】
なお、
図21に示される副画素への画像データの書き込み動作と比較して、
図23に示される副画素への画像データの書き込み動作では、同じ行に配された複数の副画素に対する画像データの書き込みの時間差は大きくなる。しかしながら、画素行1309から1312および画素行1313から1316までの画像データは互いに類似している。このため、同じ行に配された複数の副画素に対する画像データの書き込みの時間差が
図23に示される領域の画質に与える影響は、
図21に示される領域の画質に与える影響よりも小さい。よって、本発明によるDRD駆動を用いた表示装置10は、表示画質の低下を抑制しつつ消費電力を低減させることができる。
【0143】
図24は、本実施形態に係る表示装置10の
図20に示される画素行1309から1316までの副画素を
図23に示す順序で走査する場合に、ゲート駆動部200によりゲート線GL17~GL32へ印加されるゲート信号のタイミング図である。
【0144】
時刻t18~t19の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL18にゲート信号が印加される。ゲート線GL18にゲート信号が印加されると、緑色副画素G9の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G9の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G9の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G9に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL18にゲート信号が印加されると、青色副画素B9の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B9の駆動素子DTのゲートと青色副画素B9の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B9に対する画像データに対応する。
【0145】
時刻t19~t20の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL20にゲート信号が印加される。ゲート線GL20にゲート信号が印加されると、緑色副画素G10の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G10の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G10の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G10に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL20にゲート信号が印加されると、青色副画素B10の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B10の駆動素子DTのゲートと青色副画素B10の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B10に対する画像データに対応する。
【0146】
時刻t20~t21の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL17にゲート信号が印加される。ゲート線GL17にゲート信号が印加されると、赤色副画素R9の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R9の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R9の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R9に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL17にゲート信号が印加されると、白色副画素W9の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W9の駆動素子DTのゲートと白色副画素W9の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W9に対する画像データに対応する。
【0147】
時刻t21~t22の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL19にゲート信号が印加される。ゲート線GL19にゲート信号が印加されると、赤色副画素R10の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R10の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R10の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R10に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL19にゲート信号が印加されると、白色副画素W10の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W10の駆動素子DTのゲートと白色副画素W10の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W10に対する画像データに対応する。
【0148】
時刻t22~t23の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL21にゲート信号が印加される。ゲート線GL21にゲート信号が印加されると、赤色副画素R11の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R11の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R11の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R11に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL21にゲート信号が印加されると、白色副画素W11の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W11の駆動素子DTのゲートと白色副画素W11の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W11に対する画像データに対応する。
【0149】
時刻t23~t24の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL23にゲート信号が印加される。ゲート線GL23にゲート信号が印加されると、赤色副画素R12の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R12の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R12の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R12に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL23にゲート信号が印加されると、白色副画素W12の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W12の駆動素子DTのゲートと白色副画素W12の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W12に対する画像データに対応する。
【0150】
時刻t24~t25の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL22にゲート信号が印加される。ゲート線GL22にゲート信号が印加されると、緑色副画素G11の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G11の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G11の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G11に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL22にゲート信号が印加されると、青色副画素B11の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B11の駆動素子DTのゲートと青色副画素B11の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B11に対する画像データに対応する。
【0151】
時刻t25~t26の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL24にゲート信号が印加される。ゲート線GL24にゲート信号が印加されると、緑色副画素G12の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G12の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G12の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G12に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL24にゲート信号が印加されると、青色副画素B12の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B12の駆動素子DTのゲートと青色副画素B12の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B12に対する画像データに対応する。
【0152】
時刻t26~t27の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL26にゲート信号が印加される。ゲート線GL26にゲート信号が印加されると、緑色副画素G13の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G13の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G13の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G13に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL26にゲート信号が印加されると、青色副画素B13の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B13の駆動素子DTのゲートと青色副画素B13の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B13に対する画像データに対応する。
【0153】
時刻t27~t28の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL28にゲート信号が印加される。ゲート線GL28にゲート信号が印加されると、緑色副画素G14の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G14の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G14の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G14に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL28にゲート信号が印加されると、青色副画素B14の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B14の駆動素子DTのゲートと青色副画素B14の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B14に対する画像データに対応する。
【0154】
時刻t28~t29の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL25にゲート信号が印加される。ゲート線GL25にゲート信号が印加されると、赤色副画素R13の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R13の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R13の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R13に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL25にゲート信号が印加されると、白色副画素W13の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W13の駆動素子DTのゲートと白色副画素W13の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W13に対する画像データに対応する。
【0155】
時刻t29~t30の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL27にゲート信号が印加される。ゲート線GL27にゲート信号が印加されると、赤色副画素R14の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R14の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R14の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R14に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL27にゲート信号が印加されると、白色副画素W14の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W14の駆動素子DTのゲートと白色副画素W14の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W14に対する画像データに対応する。
【0156】
時刻t30~t31の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL29にゲート信号が印加される。ゲート線GL29にゲート信号が印加されると、赤色副画素R15の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R15の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R15の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R15に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL29にゲート信号が印加されると、白色副画素W15の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W15の駆動素子DTのゲートと白色副画素W15の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W15に対する画像データに対応する。
【0157】
時刻t31~t32の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL31にゲート信号が印加される。ゲート線GL31にゲート信号が印加されると、赤色副画素R16の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R16の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R16の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R16に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL31にゲート信号が印加されると、白色副画素W16の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W16の駆動素子DTのゲートと白色副画素W16の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W16に対する画像データに対応する。
【0158】
時刻t32~t33の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL30にゲート信号が印加される。ゲート線GL30にゲート信号が印加されると、緑色副画素G15の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G15の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G15の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G15に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL30にゲート信号が印加されると、青色副画素B15の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B15の駆動素子DTのゲートと青色副画素B15の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B15に対する画像データに対応する。
【0159】
時刻t33~t34の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL32にゲート信号が印加される。ゲート線GL32にゲート信号が印加されると、緑色副画素G16の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G16の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G16の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G16に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL32にゲート信号が印加されると、青色副画素B16の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B16の駆動素子DTのゲートと青色副画素B16の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B16に対する画像データに対応する。
【0160】
ゲート駆動部200は、スケジューラ560からのゲート線指定信号GL_Numに基づき、時刻t18~t34の期間において、
図24に示される順序でゲート線GL17~GL32にゲート信号を印加する。データ駆動部300は、時刻t18~t34の期間において、ゲート線GL17~GL32に印加されたゲート信号に応じて、共有されたデータ線DL1を介して緑色副画素Gおよび赤色副画素Rにデータ信号を書き込む。また、データ駆動部300は、時刻t18~t34の期間において、ゲート線GL17~GL32に印加されたゲート信号に応じて、共有されたデータ線DL2を介して白色副画素Wおよび青色副画素Bにデータ信号を書き込む。
図24に示されるタイミング図によれば、データ駆動部300は、画素行1309~1316において、
図23に示す順序にて緑色副画素G9~G16、赤色副画素R9~R16、白色副画素W9~W16および青色副画素B9~B16にデータ信号を書き込む。
【0161】
図24に示されるタイミング図によれば、データ駆動部300は、画素行1309~1316において、
図23に示す順序にて緑色副画素G9~G16、赤色副画素R9~R16、白色副画素W9~W16および青色副画素B9~B16にデータ信号を書き込む。即ち、
図23に示される副画素の領域を走査する際に、データ線DL1およびデータ線DL2により伝送される画像データの信号(電圧)の不連続性は、それぞれ4回に低減され得る。よって、本願発明によるDRD駆動を用いた表示装置は、副画素への画像データを書き込む際の消費電力を低減させることができる。
【0162】
図25は、本実施形態に係る表示装置の副画素が走査される順序を示す模式図である。
図25には、
図20に示された画素行1317~1324における4列の副画素が示されている。具体的には、
図25は、データ線DL1を共有する緑色副画素G17~G24および赤色副画素R17~R24並びにデータ線DL2を共有する白色副画素W17~W24および青色副画素B17~B24を示している。画素行1318~1324の画像データ(画像信号)は奇数列、偶数列ともに1行上の画素行の画像データに類似すると類似度判定部550によって判定されている。よって、画素行1318~1324についての信号RES_OおよびRES_Eの値はすべて1となる。一方、画素行1317の画像データは奇数列、偶数列ともに画素行1308の画像データと類似していないため、画素行1309についての信号RES_OおよびRES_Eの値は0となる。スケジューラ560は、受信された信号RES_OおよびRES_Eに基づいて入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALIDおよび出力レジスタ選択信号ORSSを生成する。スケジューラ560は、生成された入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALIDおよび出力レジスタ選択信号ORSSをデータ駆動部300に伝送する。データ駆動部300は、受信された出力レジスタ選択信号ORSSによって指定された順序で緑色副画素G17~G24、赤色副画素R17~R24、白色副画素W17~W24および青色副画素B17~B24に画像データ(画像信号)を伝送する。
【0163】
図25に示されるように、画素行1317~1324において、以下に示す順序にて緑色副画素Gおよび赤色副画素Rが走査される。最初に緑色副画素G17が走査された後に、緑色副画素G17の1行下に配された緑色副画素G18が走査される。その後に、緑色副画素G18の1行下に配された緑色副画素G19が走査される。その後に、緑色副画素G19の1行下に配された緑色副画素G20が走査される。その後に、緑色副画素G17と同じ行においてデータ線DL1を共有し、緑色副画素Gの画素列とは異なる画素列に含まれる赤色副画素R17が走査される。その後に、赤色副画素R17の1行下に配された赤色副画素R18が走査される。その後に、赤色副画素R18の1行下に配された赤色副画素R19が走査される。その後に、赤色副画素R19の1行下に配された赤色副画素R20が走査される。その後に、赤色副画素R20の1行下に配された赤色副画素R21が走査される。その後に、赤色副画素R21の1行下に配された赤色副画素R22が走査される。その後に、赤色副画素R22の1行下に配された赤色副画素R23が走査される。その後に、赤色副画素R23の1行下に配された赤色副画素R24が走査される。その後に、赤色副画素R21と同じ行においてデータ線DL1を共有し、赤色副画素Rの画素列とは異なる画素列に含まれる緑色副画素G21が走査される。その後に、緑色副画素G21の1行下に配された緑色副画素G22が走査される。その後に、緑色副画素G22の1行下に配された緑色副画素G23が走査される。その後に、緑色副画素G23の1行下に配された緑色副画素G24が走査される。
【0164】
また、
図25に示されるように、画素行1317~1324において、以下に示す順序にて白色副画素Wおよび青色副画素Bが走査される。最初に青色副画素B17が走査された後に、青色副画素B17の1行下に配された青色副画素B18が走査される。その後に、青色副画素B18の1行下に配された青色副画素B19が走査される。その後に、青色副画素B19の1行下に配された青色副画素B20が走査される。その後に、青色副画素B17と同じ行においてデータ線DL2を共有し、青色副画素Bの画素列とは異なる画素列に含まれる白色副画素W17が走査される。その後に、白色副画素W17の1行下に配された白色副画素W18が走査される。その後に、白色副画素W18の1行下に配された白色副画素W19が走査される。その後に、白色副画素W19の1行下に配された白色副画素W20が走査される。その後に、白色副画素W20の1行下に配された白色副画素W21が走査される。その後に、白色副画素W21の1行下に配された白色副画素W22が走査される。その後に、白色副画素W22の1行下に配された白色副画素W23が走査される。その後に、白色副画素W23の1行下に配された白色副画素W24が走査される。その後に、白色副画素W21と同じ行においてデータ線DL2を共有し、白色副画素Wの画素列とは異なる画素列に含まれる青色副画素B21が走査される。その後に、青色副画素B21の1行下に配された青色副画素B22が走査される。その後に、青色副画素B22の1行下に配された青色副画素B23が走査される。その後に、青色副画素B23の1行下に配された青色副画素B24が走査される。
【0165】
本実施形態において、類似度判定部550は、画素行1317から1324までの画像データは類似していると判定している。この判定に基づき、スケジューラ560は、各色の副画素を8行ずつ交互に走査するように入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALIDおよび出力レジスタ選択信号ORSSを生成し、生成された各信号をデータ駆動部300に伝送する。データ駆動部300は、受信された出力レジスタ選択信号ORSSによって指定された順序で緑色副画素G17~G24、赤色副画素R17~R24、白色副画素W17~W24および青色副画素B17~B24に対して画像データを書き込む。
【0166】
本実施形態では、画像データが互いに類似する領域を構成する画素行1317~1324において、同色の副画素を連続して走査する行数をさらに大きくして、出力される画像データの信号(電圧)が不連続となる頻度をさらに低減させる。具体的には、本実施形態では、各色の副画素を8行ずつ交互に走査することで、出力される画像データの信号(電圧)が不連続となる頻度をさら低減させている。例えば、
図23に示される副画素の領域では、データ線DL1に接続された緑色副画素G9~G16および赤色副画素R9~R16が走査される際に、走査される副画素の色は4回変更されている。同様に、
図23に示される副画素の領域では、データ線DL2に接続された白色副画素W9~W16および青色副画素B9~B16が走査される際に、走査される副画素の色は4回変更されている。即ち、
図23に示される副画素の構成される領域を走査する際に、データ線DL1およびデータ線DL2により伝送される画像データの信号(電圧)の不連続性は、それぞれ4回発生し得る。一方、
図25に示される副画素の領域では、データ線DL1に接続された緑色副画素G17~G24および赤色副画素R17~R24が走査される際に、走査される副画素の色は2回のみ変更されている。同様に、
図25に示される副画素の領域では、データ線DL2に接続された白色副画素W17~W24および青色副画素B17~B24が走査される際に、走査される副画素の色は2回のみ変更されている。即ち、
図25に示される副画素の領域を走査する際に、データ線DL1およびデータ線DL2により伝送される画像データの信号(電圧)の不連続性は、それぞれ2回に低減され得る。よって、本願発明によるDRD駆動を用いた表示装置は、副画素への画像データを書き込む際の消費電力をさらに低減させることができる。
【0167】
なお、
図21および
図23に示される副画素への画像データの書き込み動作と比較して、
図25に示される副画素への画像データの書き込み動作では、同じ行に配された複数の副画素に対する画像データの書き込みの時間差はさらに大きくなる。しかしながら、画素行1317から1324までの画像データは互いに類似している。このため、同じ行に配された複数の副画素に対する画像データの書き込みの時間差が
図25に示される領域の画質に与える影響は、
図21および
図23に示される領域の画質に与える影響よりも小さい。よって、本発明によるDRD駆動を用いた表示装置10は、表示画質の低下を抑制しつつ消費電力を低減させることができる。
【0168】
なお、表示パネル100に表示される画像が静止画像の場合、同じ行に配された複数の副画素に対する画像データの書き込みの時間差による表示が質の低下は無視できる。よって、表示装置10に静止画像が表示される場合には、同色の副画素を連続して走査する行数を表示パネルに含まれる画素の行の数と同一とすることができる。たとえば、表示装置10が2160行の画素からなる場合、2160行にわたり同色の副画素を連続して走査することができる。本構成によれば、出力される画像データの信号(電圧)が不連続となる頻度がさらに低減され、表示装置10の消費電力を低減させることができる。
【0169】
図26は、本実施形態に係る表示装置10の
図20に示される画素行1317から1324までの副画素を
図25に示す順序で走査する場合に、ゲート駆動部200によりゲート線GL33~GL48へ印加されるゲート信号のタイミング図である。
【0170】
時刻t35~t36の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL34にゲート信号が印加される。ゲート線GL34にゲート信号が印加されると、緑色副画素G17の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G17の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G17の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G17に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL34にゲート信号が印加されると、青色副画素B17の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B17の駆動素子DTのゲートと青色副画素B17の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B17に対する画像データに対応する。
【0171】
時刻t36~t37の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL36にゲート信号が印加される。ゲート線GL36にゲート信号が印加されると、緑色副画素G18の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G18の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G18の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G18に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL36にゲート信号が印加されると、青色副画素B18の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B18の駆動素子DTのゲートと青色副画素B18の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B18に対する画像データに対応する。
【0172】
時刻t37~t38の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL38にゲート信号が印加される。ゲート線GL38にゲート信号が印加されると、緑色副画素G19の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G19の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G19の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G19に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL38にゲート信号が印加されると、青色副画素B19の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B19の駆動素子DTのゲートと青色副画素B19の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B19に対する画像データに対応する。
【0173】
時刻t38~t39の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL40にゲート信号が印加される。ゲート線GL40にゲート信号が印加されると、緑色副画素G20の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G20の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G20の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G20に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL40にゲート信号が印加されると、青色副画素B20の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B20の駆動素子DTのゲートと青色副画素B20の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B20に対する画像データに対応する。
【0174】
時刻t39~t40の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL33にゲート信号が印加される。ゲート線GL33にゲート信号が印加されると、赤色副画素R17の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R17の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R11の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R17に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL33にゲート信号が印加されると、白色副画素W17の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W17の駆動素子DTのゲートと白色副画素W17の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W17に対する画像データに対応する。
【0175】
時刻t40~t41の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL35にゲート信号が印加される。ゲート線GL35にゲート信号が印加されると、赤色副画素R18の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R18の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R18の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R18に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL35にゲート信号が印加されると、白色副画素W18の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W18の駆動素子DTのゲートと白色副画素W18の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W18に対する画像データに対応する。
【0176】
時刻t41~t42の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL37にゲート信号が印加される。ゲート線GL37にゲート信号が印加されると、赤色副画素R19の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R19の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R19の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R19に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL37にゲート信号が印加されると、白色副画素W19の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W19の駆動素子DTのゲートと白色副画素W19の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W19に対する画像データに対応する。
【0177】
時刻t42~t43の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL39にゲート信号が印加される。ゲート線GL39にゲート信号が印加されると、赤色副画素R20の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R20の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R20の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R20に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL39にゲート信号が印加されると、白色副画素W20の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W20の駆動素子DTのゲートと白色副画素W20の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W20に対する画像データに対応する。
【0178】
時刻t43~t44の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL41にゲート信号が印加される。ゲート線GL41にゲート信号が印加されると、赤色副画素R21の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R21の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R21の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R21に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL41にゲート信号が印加されると、白色副画素W21の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W21の駆動素子DTのゲートと白色副画素W21の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W21に対する画像データに対応する。
【0179】
時刻t44~t45の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL43にゲート信号が印加される。ゲート線GL43にゲート信号が印加されると、赤色副画素R22の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R22の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R22の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R22に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL43にゲート信号が印加されると、白色副画素W22の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W22の駆動素子DTのゲートと白色副画素W22の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W22に対する画像データに対応する。
【0180】
時刻t45~t46の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL45にゲート信号が印加される。ゲート線GL45にゲート信号が印加されると、赤色副画素R23の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R23の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R23の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R23に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL45にゲート信号が印加されると、白色副画素W23の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W23の駆動素子DTのゲートと白色副画素W23の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W23に対する画像データに対応する。
【0181】
時刻t46~t47の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL47にゲート信号が印加される。ゲート線GL47にゲート信号が印加されると、赤色副画素R24の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R24の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R24の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R24に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL47にゲート信号が印加されると、白色副画素W24の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W24の駆動素子DTのゲートと白色副画素W24の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W24に対する画像データに対応する。
【0182】
時刻t47~t48の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL42にゲート信号が印加される。ゲート線GL42にゲート信号が印加されると、緑色副画素G21の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G21の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G21の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G21に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL42にゲート信号が印加されると、青色副画素B21の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B21の駆動素子DTのゲートと青色副画素B21の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B21に対する画像データに対応する。
【0183】
時刻t48~t49の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL44にゲート信号が印加される。ゲート線GL44にゲート信号が印加されると、緑色副画素G22の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G22の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G22の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G22に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL44にゲート信号が印加されると、青色副画素B22の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B22の駆動素子DTのゲートと青色副画素B22の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B22に対する画像データに対応する。
【0184】
時刻t49~t50の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL46にゲート信号が印加される。ゲート線GL46にゲート信号が印加されると、緑色副画素G23の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G23の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G23の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G23に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL46にゲート信号が印加されると、青色副画素B23の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B23の駆動素子DTのゲートと青色副画素B23の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B23に対する画像データに対応する。
【0185】
時刻t50~t51の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL48にゲート信号が印加される。ゲート線GL48にゲート信号が印加されると、緑色副画素G24の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G24の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G24の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G24に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL48にゲート信号が印加されると、青色副画素B24の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B24の駆動素子DTのゲートと青色副画素B24の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B24に対する画像データに対応する。
【0186】
ゲート駆動部200は、スケジューラ560からのゲート線指定信号GL_Numに基づき、時刻t35~t51の期間において、
図25に示される順序でゲート線GL33~GL48にゲート信号を印加する。データ駆動部300は、時刻t35~t51の期間において、ゲート線GL33~GL48に印加されたゲート信号に応じて、共有されたデータ線DL1を介して緑色副画素Gおよび赤色副画素Rにデータ信号を書き込む。また、データ駆動部300は、時刻t35~t51の期間において、ゲート線GL33~GL48に印加されたゲート信号に応じて、共有されたデータ線DL2を介して白色副画素Wおよび青色副画素Bにデータ信号を書き込む。
図26に示されるタイミング図によれば、データ駆動部300は、画素行1317~1324において、
図25に示す順序にて緑色副画素G17~G24、赤色副画素R17~R24、白色副画素W17~W24および青色副画素B17~B24にデータ信号を書き込む。
【0187】
図26に示されるタイミング図によれば、データ駆動部300は、画素行1317~1324において、
図25に示す順序にて緑色副画素G17~G24、赤色副画素R17~R24、白色副画素W17~W24および青色副画素B17~B24にデータ信号を書き込む。即ち、
図25に示される副画素の領域を走査する際に、データ線DL1およびデータ線DL2により伝送される画像データの信号(電圧)の不連続性は、それぞれ2回に低減され得る。よって、本願発明によるDRD駆動を用いた表示装置は、副画素への画像データを書き込む際の消費電力をさらに低減させることができる。
【0188】
図27は、
図20に示す表示画像を表示する際の、本実施形態に係る表示装置10の走査時間とデータ信号の書き込みが行われる副画素の行との間の関係を示すグラフである。
【0189】
本実施形態において、類似度判定部550は、画素行1301から1308までの画像データは類似しないと判定している。この判定に基づき、データ駆動部300は、画素行1301から1308までの画像領域において、緑色副画素Gと赤色副画素Rとを2行ずつ交互に走査する。同様に、データ駆動部300は、画素行1301から1308までの画像領域に対して、白色副画素Wと青色副画素Bとを2行ずつ交互に走査する。結果として、画素行1301から1308までの画像領域において、同じ行に配された緑色副画素Gと赤色副画素Rとの間の画像データの書き込みの時間差は、
図27に示されるように、1[a.u.]である。同様に、画素行1301から1308までの画像領域において、同じ行に配された白色副画素Wと青色副画素Bとの間の画像データの書き込みの時間差は、
図27に示されるように、1[a.u.]である。
【0190】
また、類似度判定部550は、画素行1309から1312および画素行1313から1316までの画像データは類似すると判定している。この判定に基づき、データ駆動部300は、画素行1309から1316までの画像領域において、緑色副画素Gと赤色副画素Rとを4行ずつ交互に走査する。同様に、データ駆動部300は、画素行1309から1316までの画像領域に対して、白色副画素Wと青色副画素Bとを4行ずつ交互に走査する。結果として、画素行1309から1316までの画像領域において、同じ行に配された緑色副画素Gと赤色副画素Rとの間の画像データの書き込みの時間差は、
図27に示されるように、2[a.u.]である。同様に、画素行1309から1316までの画像領域において、同じ行に配された白色副画素Wと青色副画素Bとの間の画像データの書き込みの時間差は、
図27に示されるように、2[a.u.]である。
【0191】
また、類似度判定部550は、画素行1317から1324までの画像データは類似すると判定している。この判定に基づき、データ駆動部300は、画素行1317から1324までの画像領域において、緑色副画素Gと赤色副画素Rとを8行ずつ交互に走査する。同様に、データ駆動部300は、画素行1317から1324までの画像領域に対して、白色副画素Wと青色副画素Bとを8行ずつ交互に走査する。結果として、画素行1317から1324までの画像領域において、同じ行に配された緑色副画素Gと赤色副画素Rとの間の画像データの書き込みの時間差は、
図27に示されるように、4[a.u.]である。同様に、画素行1317から1324までの画像領域において、同じ行に配された白色副画素Wと青色副画素Bとの間の画像データの書き込みの時間差は、
図27に示されるように、4[a.u.]である。
【0192】
本実施形態では、画素行の間の画像データの類似度を判定し、判定された類似度に基づいて同色の副画素を連続して走査する行数を決定している。画素行の間の画像データが類似しない画素行の領域では、同色の副画素を連続して走査する行数が小さく設定される。この結果、共有されたデータ線に接続され、同じ行に配された他の色の副画素との間の画像データの書き込みの時間差が小さくなる。よって、本発明によれば、DRDを用いた表示装置において画素行の間で類似していない領域を表示する際に、同じ行に配された複数の副画素の間における画像データの書き込みの時間差に起因する表示画質の低下を抑制させることができる。一方、画素行の間の画像データが類似する画素行の領域では、同じ行に配された副画素の間における画像データの書き込みの時間差による表示画質への影響は小さい。よって、画素行の間の画像データが類似する画素行の領域では、同色の副画素を連続して走査する行数が大きく設定される。即ち、画素行の間の画像データが類似する画素行の領域では、データ線を介して伝送される画像データの信号(電圧)の不連続性が低減される。よって、本発明によるDRD駆動を用いた表示装置10は、表示画質の低下を抑制しつつ消費電力を低減させることができる。
【0193】
[第2実施形態]
本実施形態では、第1実施形態に係る類似度判定部550の変形例を説明する。第1差分算出部551、第2差分算出部552、第1積算部553、第2積算部554、第1閾値判定部557、第2閾値判定部558およびリセット判定部559の構成および機能は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0194】
図28は、本実施形態に係る類似度判定部550の概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係る類似度判定部550は、第1閾値調整部555および第2閾値調整部556をさらに含む。
【0195】
第1閾値調整部555は、第1積算部553から奇数列に係る第x行のRGBW値と奇数列に係る第x-1行のRGBW値との間の差分の積算値Sum_Oを受信する。第1閾値調整部555は、受信された積算値Sum_Oに基づき、第1閾値判定部557に設定されている閾値を適切な値に調整する。例えば、第1閾値調整部555は、学習データを用いた学習済みモデルに基づく機械学習法、類似度判定部550に入力される積算値から最適な閾値を導出するクラスタリング解析による分類手法等を用いて、第1閾値判定部557に設定されている閾値を最適な値に調整する。第1閾値調整部555は、最適な値に調整された閾値Th_Oを第1閾値判定部557に伝送する。第1閾値判定部557は、第1積算部553から受信された積算値Sum_Oが最適な値に調整された閾値Th_O未満であると判断した場合に、奇数列に係る第x行の画像データは奇数列に係る第x-1行の画像データと類似していると判定する。一方、第1閾値判定部557は、第1積算部553から受信した積算値Sum_Oが最適な値に調整された閾値Th_O以上であると判断した場合に、奇数列に係る第x行の画像データは奇数列に係る第x-1行の画像データと類似していないと判定する。
【0196】
同様に、第2閾値調整部556は、第2積算部554から偶数列に係る第x行のRGBW値と偶数列に係る第x-1行のRGBW値との間の差分の積算値Sum_Eを受信する。第2閾値調整部556は、受信された積算値Sum_Eに基づき、第2閾値判定部558に設定されている閾値を適切な値に調整する。例えば、第2閾値調整部556は、学習データを用いた学習済みモデルに基づく機械学習法、類似度判定部550に入力される積算値から最適な閾値を導出するクラスタリング解析による分類手法等を用いて、第2閾値判定部558に設定されている閾値を最適な値に調整する。第2閾値調整部556は、最適な値に調整された閾値Th_Eを第2閾値判定部558に伝送する。第2閾値判定部558は、第2積算部554から受信された積算値Sum_Eが最適な値に調整された閾値Th_E未満であると判断した場合に、偶数列に係る第x行の画像データは偶数列に係る第x-1行の画像データと類似していると判定する。一方、第2閾値判定部558は、第2積算部554から受信した積算値Sum_Eが最適な値に調整された閾値Th_E以上であると判断した場合に、偶数列に係る第x行の画像データは偶数列に係る第x-1行の画像データと類似していないと判定する。
【0197】
本実施形態において、類似度判定部550は、第1閾値調整部555および第2閾値調整部556を含むものとしたが、本発明は上記構成に限定されない。例えば、第1閾値調整部555および第2閾値調整部556は単一の閾値調整部として構成されることができる。この場合、単一の閾値調整部は、第1積算部553および第2積算部554の双方から奇数列および偶数列に係る差分の積算値Sum_O、Sum_Eを受信する。単一の閾値調整部は、受信された各積算値に基づき、第1閾値判定部557および第2閾値判定部558に設定されている各閾値を最適な値にそれぞれ調整する。単一の閾値調整部は、最適な値に調整された各閾値Th_O、Th_Eを、第1閾値判定部557および第2閾値判定部558にそれぞれ伝送する。
【0198】
図29は、本実施形態に係る第1閾値調整部555および第2閾値調整部556の構成の一例を示すブロック図である。本実施形態において、第1閾値調整部555は、学習用積算値Sum_Learn、学習用閾値Th_learnおよび奇数列に係る第x行のRGBW値と奇数列に係る第x-1行のRGBW値との間の差分の積算値Sum_Oを受信するニューラルネットワークを含む。第1閾値調整部555は、例えば種々の画像データから学習用積算値Sum_Learn、学習用閾値Th_learnおよび積算値Sum_Oを算出し、算出された値を学習データとして読み込む。第1閾値調整部555は、受信された学習データについて重みづけを行い、学習済モデルを生成する。第1閾値調整部555は、生成された学習済モデルに基づき、第1閾値判定部557に設定されている閾値を最適な値に調整された閾値TH_Oに調整する。同様に、第2閾値調整部556は、学習用積算値Sum_Learn、学習用閾値Th_learnおよび偶数列に係る第x行のRGBW値と偶数列に係る第x-1行のRGBW値との間の差分の積算値Sum_Eを受信するニューラルネットワークを含む。第2閾値調整部556は、学習用積算値Sum_Learn、学習用閾値Th_learnおよび積算値Sum_Eを学習データとして読み込む。第2閾値調整部556は、受信された学習データについて重みづけを行い、学習済モデルを生成する。第2閾値調整部556は、生成された学習済モデルに基づき、第2閾値判定部558に設定されている閾値を最適な値に調整された閾値TH_Eに調整する。
【0199】
図30は、本実施形態に係る類似度判定部550により調整された閾値の一例を示すグラフである。
図30に示される例において、表示パネル100の上部および下部において、各行の間のRGBW値の差分の積算値SUMは表示パネル100の中央部における差分の積算値SUMと比較して小さい。即ち、表示パネル100の上部および下部における各行の間の画像データは、表示パネル100の中央部における各行の間の画像データと比較して類似している。しかしながら、
図30に示される例においては、第1閾値判定部557および第2閾値判定部558には、表示パネル100の上部および下部における差分の積算値SUMよりも小さい既定の閾値Th_OGLが設定されている。よって、閾値が調整されない場合、第1閾値判定部557および第2閾値判定部558は、既定の閾値Th_OGLに基づき、表示パネル100の各行に書き込まれる画像データがすべての領域にわたって類似しない、と判定する。第1閾値判定部557および第2閾値判定部558の判定に基づき、スケジューラ560は、表示画質の低下を抑制させるために、同じ色の副画素を連続して走査する行数を小さくするように、データ駆動部300に信号IRSS,VALID,ORSSを伝送する。結果として、出力される画像データの信号(電圧)が不連続となる頻度が増加し、表示装置10の消費電力を増大させる。
【0200】
本実施形態では、類似度判定部550に含まれる第1閾値調整部555および第2閾値調整部556は、学習データに基づき生成された学習済モデルに基づき、第1閾値判定部557および第2閾値判定部558に設定されている既定の閾値Th_OGLを最適な値に調整された閾値TH_OおよびTH_Eにそれぞれ調整する。第1閾値調整部555および第2閾値調整部556によって既定の閾値Th_OGLが最適な値に調整された閾値TH_OおよびTH_Eにそれぞれ変更された結果として、第1閾値判定部557および第2閾値判定部558は、表示パネル100の上部および下部における各行の間の画像データが類似していると判定する。第1閾値判定部557および第2閾値判定部558の判定に基づき、スケジューラ560は、消費電力を低下させるために、同じ色の副画素を連続して走査する行数を大きくするように、データ駆動部300に信号IRSS,VALID,ORSSを伝送する。結果として、出力される画像データの信号(電圧)が不連続となる頻度が低下し、表示装置10の消費電力を低減させる。したがって、本実施形態によれば、DRD駆動を用いた表示装置が副画素への画像データを書き込む際の消費電力をさらに低減させることができる。
【0201】
[第3実施形態]
本実施形態では、第1実施形態に係る類似度判定部550の別の変形例を説明する。第1差分算出部551、第2差分算出部552、第1積算部553、第2積算部554、第1閾値判定部557、第2閾値判定部558およびリセット判定部559の構成および機能のうち第1実施形態と同様の部分については説明を省略する。
【0202】
図31は、本実施形態に係る類似度判定部550の概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係る類似度判定部550は、第1差分算出部551、第2差分算出部552、第1積算部553、第2積算部554、第1閾値判定部557、第2閾値判定部558およびリセット判定部559を含む。
【0203】
第2差分算出部552は、偶数列に配された副画素Pに係る第x行の画像データRGBW_E(x)を行メモリ部520から受信する。また、第1差分算出部551は、奇数列に配された副画素Pに係る第x-1行から所定の行数kまでの画像データRGBW_O(x-1,x-2,…,x-k)を行メモリ部520から受信する(kはx未満の正の整数、以下同様)。受信された画像データRGBW_O(x-1,x-2,…,x-k)のそれぞれは、画像データRGBW_O(x)の1行前~k行前の画像データであり、例えば第x-1行~第x-k行に配された緑色副画素Gおよび白色副画素Wに書き込まれる画像データのRGBW値である。第1差分算出部551は、受信した第x行の画像データRGBW_O(x)と第x-1行の画像データRGBW_O(x-1)との間の差分Diff_O(1)を計算し、計算の結果を第1積算部553に伝送する。同様に、第1差分算出部551は、受信した第x行の画像データRGBW_O(x)と第x-2行~第x-k行の画像データRGBW_O(x-2)~RGBW_O(x-k)のそれぞれとの間の各差分Diff_O(2)~Diff_O(k)を計算し、計算の結果を第1積算部553に伝送する。
【0204】
第1積算部553は、各奇数列における第x行のRGBW値と第x-1行~第x-k行のRGBW値のそれぞれとの間の各差分Diff_O(1)~Diff_O(k)のデータを第1差分算出部551から受信する。第1積算部553は、第1差分算出部551から受信した各奇数列の画像データの各差分を積算する。例えば表示パネル100に含まれる奇数列の副画素の列数がmである場合、第1積算部553は、第x行のRGBW値と第x-1行のRGBW値との間の差分について、奇数列の数に対応した(m-1)個の差分値を第1差分算出部551から受信する。第1積算部553は、第1差分算出部551から受信した第x行のRGBW値と第x-1行のRGBW値との間の差分を、(m-1)個の各列間について積算する。第1積算部553は、差分を積算した値Sum_O(1)を第1閾値判定部557に伝送する。同様に、第1積算部553は、第x行のRGBW値と第x-2行~第x-k行のRGBW値のそれぞれとの間の各差分について、奇数列の数に対応した(m-1)個の差分値を第1差分算出部551から受信する。第1積算部553は、第1差分算出部551から受信した第x行のRGBW値と第x-2行~第x-k行のRGBW値のそれぞれとの間の差分を、(m-1)個の各列間について積算する。第1積算部553は、差分を積算した値Sum_O(2)~Sum_O(k)のそれぞれを第1閾値判定部557に伝送する。
【0205】
第1閾値判定部557は、第1積算部553から奇数列に係る第x行のRGBW値と奇数列に係る第x-1行~第x-k行のRGBW値との間の差分Diff_Oの積算値Sum_O(1)~Sum_O(k)を受信する。第1閾値判定部557は、受信されたある行についての積算値が所定の閾値未満であると判断した場合に、奇数列に係る第x行の画像データは奇数列に係る当該行の画像データに類似していると判定する。例えば、第1閾値判定部557は、受信された積算値Sum_O(k)が所定の閾値未満であると判断した場合に、奇数列に係る第x行の画像データは奇数列に係る第x-k行の画像データに類似していると判定する。一方、第1閾値判定部557は、受信されたある行についての積算値が所定の閾値以上であると判断した場合に、奇数列に係る第x行の画像データは奇数列に係る当該行の画像データに類似していないと判定する。例えば、第1閾値判定部557は、受信された積算値Sum_O(k)が所定の閾値以上であると判断した場合に、奇数列に係る第x行の画像データは奇数列に係る第x-k行の画像データに類似していないと判定する。第1閾値判定部557は、判定の結果である信号RES_O(x)をスケジューラ560に伝送する。また、第1閾値判定部557は、奇数列に係るある行の画像データが奇数列に係る第x行の画像データに類似すると判定した場合に、当該行を特定する信号Num_Oを信号RES_O(x)とともに送信する。
【0206】
第2差分算出部552は、偶数列に配された副画素Pに係る第x行の画像データRGBW_E(x)を行メモリ部520から受信する。また、第2差分算出部552は、偶数列に配された副画素Pに係る第x-1行から所定の行数kまでの画像データRGBW_E(x-1,x-2,…,x-k)を行メモリ部520から受信する。受信された画像データRGBW_E(x-1,x-2,…,x-k)のそれぞれは、画像データRGBW_E(x)の1行前~k行前の画像データであり、例えば第x-1行~第x-k行に配された赤色副画素Rおよび青色副画素Bに書き込まれる画像データのRGBW値である。第2差分算出部552は、受信した第x行の画像データRGBW_E(x)と第x-1行の画像データRGBW_E(x-1)との間の差分Diff_E(1)を計算し、計算の結果を第2積算部554に伝送する。同様に、第2差分算出部552は、受信した第x行の画像データRGBW_E(x)と第x-2行~第x-k行の画像データRGBW_E(x-2)~RGBW_E(x-k)のそれぞれとの間の各差分Diff_E(2)~Diff_E(k)を計算し、計算の結果を第2積算部554に伝送する。
【0207】
第2積算部554は、各偶数列における第x行のRGBW値と第x-1行~第x-k行のRGBW値のそれぞれとの間の各差分Diff_E(1)~Diff_E(k)のデータを第2差分算出部552から受信する。第2積算部554は、第2差分算出部552から受信した各偶数列の画像データの各差分を積算する。例えば表示パネル100に含まれる偶数列の副画素の列数がmである場合、第2積算部554は、第x行のRGBW値と第x-1行のRGBW値との間の差分について、偶数列の数に対応した(m-1)個の差分値を第2差分算出部552から受信する。第2積算部554は、第2差分算出部552から受信した第x行のRGBW値と第x-1行のRGBW値との間の差分を、(m-1)個の各列間について積算する。第2積算部554は、差分を積算した値Sum_E(1)を第2閾値判定部558に伝送する。同様に、第2積算部554は、第x行のRGBW値と第x-2行~第x-k行のRGBW値のそれぞれとの間の各差分について、偶数列の数に対応した(m-1)個の差分値を第2差分算出部552から受信する。第2積算部554は、第2差分算出部552から受信した第x行のRGBW値と第x-2行~第x-k行のRGBW値のそれぞれとの間の差分を、(m-1)個の各列間について積算する。第2積算部554は、差分を積算した値Sum_E(2)~Sum_E(k)のそれぞれを第2閾値判定部558に伝送する。
【0208】
第2閾値判定部558は、第2積算部554から偶数列に係る第x行のRGBW値と偶数列に係る第x-1行~第x-k行のRGBW値との間の差分Diff_Eの積算値Sum_E(1)~Sum_E(k)を受信する。第2閾値判定部558は、受信されたある行についての積算値が所定の閾値未満であると判断した場合に、偶数列に係る第x行の画像データは偶数列に係る当該行の画像データに類似していると判定する。例えば、第2閾値判定部558は、受信された積算値Sum_E(k)が所定の閾値未満であると判断した場合に、偶数列に係る第x行の画像データは偶数列に係る第x-k行の画像データに類似していると判定する。一方、第2閾値判定部558は、受信されたある行についての積算値が所定の閾値以上であると判断した場合に、偶数列に係る第x行の画像データは偶数列に係る当該行の画像データに類似していないと判定する。例えば、第2閾値判定部558は、受信された積算値Sum_E(k)が所定の閾値以上であると判断した場合に、偶数列に係る第x行の画像データは偶数列に係る第x-k行の画像データに類似していないと判定する。第2閾値判定部558は、判定の結果である信号RES_E(x)をスケジューラ560に伝送する。また、第2閾値判定部558は、偶数列に係るある行の画像データが偶数列に係る第x行の画像データに類似すると判定した場合に、当該行を特定する信号Num_Eを信号RES_E(x)とともに送信する。
【0209】
以下に、本実施形態に係る表示装置10に表示される画像に基づいて変更される副画素を走査する順序について説明する。
図32は、本実施形態に係る表示装置10に表示される画像の一例である。表示装置10に含まれる表示パネル100は、複数の画素行2501~2508を表示している。本実施形態に係る類似度判定部550は、画素行2504に含まれる奇数列に配された副画素に書き込まれた画素データが、3行上に位置する画素行2501に含まれる奇数列に配された副画素に書き込まれた画像データに類似すると判定している。また、本実施形態に係る類似度判定部550は、画素行2506に含まれる奇数列に配された副画素に書き込まれた画素データが、2行上に位置する画素行2504に含まれる奇数列に配された副画素に書き込まれた画像データに類似すると判定している。一方、本実施形態に係る類似度判定部550は、画素行2502、2503、2505、2507、2508に含まれる奇数列および偶数列に配された副画素に書き込まれた画像データが、他の画素行に含まれる奇数列および偶数列に配された副画素に書き込まれた画像データのいずれにも類似しないと判定している。
【0210】
図33は、本実施形態に係るスケジューラ560への入力の例を示す表である。
図33には、
図32に示される画素行2501から画素行2508までについて、本実施形態に係る類似度判定部550からスケジューラ560へ入力される信号RES_O、Num_O、RES_E、Num_Eの値の一例が示されている。
図33に示されるように、本例では、類似度判定部550は、奇数列についての出力信号RES_Oとして、画素行2504および画素行2506に対して1をスケジューラ560に対して伝送する。さらに、類似度判定部550は、画素行2504および画素行2506についての出力信号RES_Oとともに、類似する画像データを有すると判定された行を特定する信号Num_Oを伝送する。具体的には、本実施形態に係る類似度判定部550は、画素行2504の奇数列に配された副画素に書き込まれた画像データが画素行2501の奇数列に配された副画素に書き込まれた画像データと類似していることを示す判定結果をスケジューラ560に伝送する。同様に、本実施形態に係る類似度判定部550は、画素行2506の奇数列に配された副画素に書き込まれた画像データが画素行2504の奇数列に配された副画素に書き込まれた画像データと類似していることを示す判定結果をスケジューラ560に伝送する。一方、類似度判定部550は、画素行2504、画素行2506についての出力信号RES_O以外の信号RES_O、RES_Eとして0をスケジューラ560に対して伝送する。即ち、類似度判定部550は、画素行2504、2506の奇数列に配された副画素に書き込まれた画像データ以外の画素データが他の画素行の画像データに類似していないことを示す判定結果をスケジューラ560に伝送する。
【0211】
スケジューラ560は、
図33に示される信号RES_O、Num_O、RES_E、Num_Eを類似度判定部550から受信する。スケジューラ560は、受信された信号RES_O、Num_O、RES_E、Num_Eに基づいて、入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALID、出力レジスタ選択信号ORSS、ゲート線指定信号GL_Numを生成する。スケジューラ560は、は、生成された入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALID、出力レジスタ選択信号ORSSをデータ駆動部300へ伝送し、生成されたゲート線指定信号GL_Numを信号変調部510へ伝送する。ゲート駆動部200は、ゲート線指定信号GL_Numに基づき、所定の順序でゲート線GLにゲート信号を印加する。データ駆動部300は、受信された入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALID、出力レジスタ選択信号ORSSに基づき、ゲート駆動部200からのゲート信号に同期して、出力レジスタ選択信号ORSSによって指定された順序でデータ線DLを介して各副画素に画像データを伝送する。
【0212】
図34は、本実施形態に係る表示装置の副画素が走査される順序を示す模式図である。
図34には、
図32に示された画素行2501~2508における4列の副画素が示されている。具体的には、
図34は、データ線DL1を共有する緑色副画素G25~G32および赤色副画素R25~R32並びにデータ線DL2を共有する白色副画素W25~W32および青色副画素B25~B32を示している。
【0213】
図34に示されるように、画素行2501~2508において、以下に示す順序にて緑色副画素Gおよび赤色副画素Rが走査される。最初に緑色副画素G25が走査された後に、緑色副画素G25の3行下に配された緑色副画素G28が走査される。その後に、緑色副画素G28の2行下に配された緑色副画素G30が走査される。その後に、緑色副画素G25と同じ行においてデータ線DL1を共有し、緑色副画素Gの画素列とは異なる画素列に含まれる赤色副画素R25が走査される。その後に、赤色副画素R25の3行下に配された赤色副画素R28が走査される。その後に、赤色副画素R28の2行下に配された赤色副画素R30が走査される。その後に、赤色副画素R30の4行上に配された赤色副画素R26が走査される。その後に、赤色副画素R26と同じ行においてデータ線DL1を共有し、赤色副画素Rの画素列とは異なる画素列に含まれる緑色副画素G26が走査される。その後に、緑色副画素G26の1行下に配された緑色副画素G27が走査される。その後に、緑色副画素G27と同じ行においてデータ線DL1を共有し、緑色副画素Gの画素列とは異なる画素列に含まれる赤色副画素R27が走査される。その後に、赤色副画素R27の2行下に配された赤色副画素R29が走査される。その後に、赤色副画素R29と同じ行においてデータ線DL1を共有し、赤色副画素Rの画素列とは異なる画素列に含まれる緑色副画素G29が走査される。その後に、緑色副画素G29の2行下に配された緑色副画素G31が走査される。その後に、緑色副画素G31と同じ行においてデータ線DL1を共有し、緑色副画素Gの画素列とは異なる画素列に含まれる赤色副画素R31が走査される。その後に、赤色副画素R31の1行下に配された赤色副画素R32が走査される。その後に、赤色副画素R32と同じ行においてデータ線DL1を共有し、赤色副画素Rの画素列とは異なる画素列に含まれる緑色副画素G32が走査される。
【0214】
また、
図34に示されるように、画素行1301~1308において、以下に示す順序にて白色副画素Wおよび青色副画素Bが走査される。最初に青色副画素B25が走査された後に、青色副画素B25の3行下に配された青色副画素B28が走査される。その後に、青色副画素B28の2行下に配された青色副画素B30が走査される。その後に、青色副画素B25と同じ行においてデータ線DL2を共有し、青色副画素Bの画素列とは異なる画素列に含まれる白色副画素W25が走査される。その後に、白色副画素W25の3行下に配された白色副画素W28が走査される。その後に、白色副画素W28の2行下に配された白色副画素W30が走査される。その後に、白色副画素W30の4行上に配された白色副画素W26が走査される。その後に、白色副画素W26と同じ行においてデータ線DL2を共有し、白色副画素Wの画素列とは異なる画素列に含まれる青色副画素B26が走査される。その後に、青色副画素B26の1行下に配された青色副画素B27が走査される。その後に、青色副画素B27と同じ行においてデータ線DL2を共有し、青色副画素Bの画素列とは異なる画素列に含まれる白色副画素W27が走査される。その後に、白色副画素W27の2行下に配された白色副画素W29が走査される。その後に、白色副画素W29と同じ行においてデータ線DL2を共有し、白色副画素Wの画素列とは異なる画素列に含まれる青色副画素B29が走査される。その後に、青色副画素B29の2行下に配された青色副画素B31が走査される。その後に、青色副画素B31と同じ行においてデータ線DL2を共有し、青色副画素Bの画素列とは異なる画素列に含まれる白色副画素W31が走査される。その後に、白色副画素W31の1行下に配された白色副画素W32が走査される。その後に、白色副画素W32と同じ行においてデータ線DL2を共有し、白色副画素Wの画素列とは異なる画素列に含まれる青色副画素B32が走査される。
【0215】
本実施形態において、類似度判定部550は、各行に印加される画像データ(信号)を他の複数行に印加される画像データのそれぞれと比較する。類似度判定部550は、類似する画像データが印加されていると判定された行を優先的に順次走査する本実施形態によれば、類似する画像データが印加されていると判定された行が連続していない場合であっても、同じ色の副画素を連続して走査する行数を大きくすることができる。結果として、出力される画像データの信号(電圧)が不連続となる頻度が低下し、表示装置10の消費電力は低減される。したがって、本実施形態によれば、DRD駆動を用いた表示装置が副画素への画像データを書き込む際の消費電力をさらに低減させることができる。
【0216】
図35は、本実施形態に係る表示装置10のゲート線に印加されるゲート信号のタイミング図である。具体的には、
図34に示される画素行2501から2508までの副画素は、
図31に示される類似度判定部550からスケジューラ560へ伝送される信号に基づき走査される。ゲート駆動部200は、
図35に示されるタイミングでゲート線GL49~GL64へゲート信号を印加する。
【0217】
時刻t52~t53の期間において、ゲート線GL49~GL64にゲート信号は印加されていない。時刻t53~t54の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL50にゲート信号が印加される。ゲート線GL50にゲート信号が印加されると、緑色副画素G25の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G25の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G25の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G25に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL50にゲート信号が印加されると、青色副画素B25の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B25の駆動素子DTのゲートと青色副画素B25の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B25に対する画像データに対応する。
【0218】
時刻t54~t55の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL56にゲート信号が印加される。ゲート線GL56にゲート信号が印加されると、緑色副画素G28の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G28の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G28の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G28に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL56にゲート信号が印加されると、青色副画素B28の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B28の駆動素子DTのゲートと青色副画素B28の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B28に対する画像データに対応する。
【0219】
時刻t55~t56の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL60にゲート信号が印加される。ゲート線GL60にゲート信号が印加されると、緑色副画素G30の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G30の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G30の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G30に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL60にゲート信号が印加されると、青色副画素B30の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B30の駆動素子DTのゲートと青色副画素B30の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B30に対する画像データに対応する。
【0220】
時刻t56~t57の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL49にゲート信号が印加される。ゲート線GL49にゲート信号が印加されると、赤色副画素R25の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R25の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R25の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R25に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL49にゲート信号が印加されると、白色副画素W25の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W25の駆動素子DTのゲートと白色副画素W25の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W25に対する画像データに対応する。
【0221】
時刻t57~t58の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL55にゲート信号が印加される。ゲート線GL55にゲート信号が印加されると、赤色副画素R28の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R28の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R28の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R28に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL55にゲート信号が印加されると、白色副画素W28の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W28の駆動素子DTのゲートと白色副画素W28の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W28に対する画像データに対応する。
【0222】
時刻t58~t59の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL59にゲート信号が印加される。ゲート線GL59にゲート信号が印加されると、赤色副画素R30の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R30の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R30の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R30に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL59にゲート信号が印加されると、白色副画素W30の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W30の駆動素子DTのゲートと白色副画素W30の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W30に対する画像データに対応する。
【0223】
時刻t59~t60の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL51にゲート信号が印加される。ゲート線GL51にゲート信号が印加されると、赤色副画素R26の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R26の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R26の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R26に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL51にゲート信号が印加されると、白色副画素W26の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W26の駆動素子DTのゲートと白色副画素W26の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W26に対する画像データに対応する。
【0224】
時刻t60~t61の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL52にゲート信号が印加される。ゲート線GL52にゲート信号が印加されると、緑色副画素G26の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G26の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G26の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G26に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL52にゲート信号が印加されると、青色副画素B26の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B26の駆動素子DTのゲートと青色副画素B26の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B26に対する画像データに対応する。
【0225】
時刻t61~t62の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL54にゲート信号が印加される。ゲート線GL54にゲート信号が印加されると、緑色副画素G27の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G27の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G27の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G27に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL54にゲート信号が印加されると、青色副画素B27の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B27の駆動素子DTのゲートと青色副画素B27の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B27に対する画像データに対応する。
【0226】
時刻t62~t63の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL53にゲート信号が印加される。ゲート線GL53にゲート信号が印加されると、赤色副画素R27の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R27の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R27の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R27に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL53にゲート信号が印加されると、白色副画素W27の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W27の駆動素子DTのゲートと白色副画素W27の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W27に対する画像データに対応する。
【0227】
時刻t63~t64の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL57にゲート信号が印加される。ゲート線GL57にゲート信号が印加されると、赤色副画素R29の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R29の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R29の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R29に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL57にゲート信号が印加されると、白色副画素W29の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W29の駆動素子DTのゲートと白色副画素W29の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W29に対する画像データに対応する。
【0228】
時刻t64~t65の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL58にゲート信号が印加される。ゲート線GL58にゲート信号が印加されると、緑色副画素G29の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G29の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G29の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G29に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL58にゲート信号が印加されると、青色副画素B29の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B29の駆動素子DTのゲートと青色副画素B29の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B29に対する画像データに対応する。
【0229】
時刻t65~t66の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL62にゲート信号が印加される。ゲート線GL62にゲート信号が印加されると、緑色副画素G31の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G31の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G31の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G31に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL62にゲート信号が印加されると、青色副画素B31の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B31の駆動素子DTのゲートと青色副画素B31の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B31に対する画像データに対応する。
【0230】
時刻t66~t67の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL61にゲート信号が印加される。ゲート線GL61にゲート信号が印加されると、赤色副画素R31の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R31の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R31の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R31に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL61にゲート信号が印加されると、白色副画素W31の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W31の駆動素子DTのゲートと白色副画素W31の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W31に対する画像データに対応する。
【0231】
時刻t67~t68の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL63にゲート信号が印加される。ゲート線GL63にゲート信号が印加されると、赤色副画素R32の第1スイッチ素子T1を介して赤色副画素R32の駆動素子DTのゲートと赤色副画素R32の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、赤色副画素R32に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL63にゲート信号が印加されると、白色副画素W32の第1スイッチ素子T1を介して白色副画素W32の駆動素子DTのゲートと白色副画素W32の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、白色副画素W32に対する画像データに対応する。
【0232】
時刻t68~t69の期間において、変調されたデータイネーブル信号tDEに同期してゲート線GL64にゲート信号が印加される。ゲート線GL64にゲート信号が印加されると、緑色副画素G32の第1スイッチ素子T1を介して緑色副画素G32の駆動素子DTのゲートと緑色副画素G32の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL1からデータ信号が印加される。データ線DL1から印加されたデータ信号は、緑色副画素G32に対する画像データに対応する。同様に、ゲート線GL64にゲート信号が印加されると、青色副画素B32の第1スイッチ素子T1を介して青色副画素B32の駆動素子DTのゲートと青色副画素B32の第1キャパシタC1との間の第1ノードN1にデータ線DL2からデータ信号が印加される。データ線DL2から印加されたデータ信号は、青色副画素B32に対する画像データに対応する。
【0233】
ゲート駆動部200は、スケジューラ560からのゲート線指定信号GL_Numに基づき、時刻t53~t69の期間において、
図35に示される順序でゲート線GL49~GL64にゲート信号を印加する。データ駆動部300は、時刻t53~t69の期間において、ゲート線GL49~GL64に印加されたゲート信号に応じて、共有されたデータ線DL1を介して緑色副画素Gおよび赤色副画素Rにデータ信号を書き込む。また、データ駆動部300は、時刻t53~t69の期間において、ゲート線GL49~GL64に印加されたゲート信号に応じて、共有されたデータ線DL2を介して白色副画素Wおよび青色副画素Bにデータ信号を書き込む。
【0234】
図35に示されるタイミング図によれば、データ駆動部300は、画素行2501~2508において、
図34に示す順序にて緑色副画素G25~G32、赤色副画素R25~R32、白色副画素W25~W32および青色副画素B25~B32にデータ信号を書き込む。即ち、
図34に示される副画素の領域を走査する際に、類似する画像データが印加されていると類似度判定部550によって判定された行を優先的に順次走査する。即ち、本実施形態によれば、類似する画像データが印加されていると判定された行が連続していない場合であっても、同じ色の副画素を連続して走査する行数を大きくすることができる。結果として、出力される画像データの信号(電圧)が不連続となる頻度が低下し、表示装置10の消費電力は低減される。したがって、本実施形態によれば、DRD駆動を用いた表示装置が副画素への画像データを書き込む際の消費電力をさらに低減させることができる。
【0235】
[第4実施形態]
本実施形態では、第1実施形態に係るデータ選択部310の変形例を説明する。データ分割部311-1~311-m、第1レジスタ312-1~312-m、第2レジスタ313-1~313-m、選択部314-1~314-mの構成および機能のうち第1実施形態と同様の部分については説明を省略する。
【0236】
図16および
図36を参照して、スケジューラ560への入力信号に応じたデータ選択部310の動作の一例を説明する。
図36は、本実施形態に係るデータ選択部310へ入力される信号の例を示す表である。
【0237】
図16に示されるように、本例においても、第1実施形態と同様に、奇数列についての類似度判定部550の出力信号RES_Oは、第x-7行に対して0を示している。即ち、類似度判定部550は、第x-7行についての奇数列の画像データは、1つ前の行の奇数列の画像データと類似しないと判定している。また、奇数列についての類似度判定部550の出力信号RES_Oは、第x-6行から第x行に対して1を示している。即ち、類似度判定部550は、第x-6行から第x行までについての奇数列の画像データは、それぞれ1つ前の行の奇数列の画像データと類似すると判定している。一方、偶数列についての類似度判定部550の出力信号RES_Eはすべて0を示している。即ち、類似度判定部550は、第x-7行から第x行までについての偶数列の画像データは、それぞれ1つ前の行の偶数列の画像データと類似しないと判定している。
【0238】
図36は、走査番号33~48においてデータ選択部310へ伝送される入力レジスタ選択信号IRSS、入力有効化信号VALID、出力レジスタ選択信号ORSSの一例を示している。本例においても、第x-6行から第x行までについての奇数列の画像データ(信号)はそれぞれ1行上に位置する奇数列の画像データと類似している。本実施形態においては、走査番号33において、第x-7行についての奇数列の整列された画像データR’G’B’W’が入力データ33として行メモリ部520からデータ選択部310へ入力される。次いで、走査番号34において、第x-7行についての偶数列の整列された画像データR’G’B’W’が入力データ41として行メモリ部520からデータ選択部310へ入力される。次いで、走査番号35~40においては、画像データは行メモリ部520からデータ選択部310へ入力されない。次いで、走査番号41~47において、第x-6行から第x行までについての偶数列の整列された画像データR’G’B’W’が入力データ42~48として行メモリ部520からデータ選択部310へ入力される。次いで、走査番号48においては、画像データは行メモリ部520からデータ選択部310へ入力されない。
【0239】
スケジューラ560は、受信された信号RES_Oに基づき、奇数列の入力データ33が格納されるレジスタを指定するための入力レジスタ選択信号IRSSを生成する。スケジューラ560は、入力データ33を格納すべきレジスタとして第1レジスタ312-1~312-mを指定する入力レジスタ選択信号IRSSをデータ選択部310へ伝送する。また、スケジューラ560は、受信された信号RES_Eに基づき、偶数列の入力データ41~48が格納されるレジスタを指定するための入力レジスタ選択信号IRSSを生成する。スケジューラ560は、入力データ41~48を格納すべきレジスタとして第1レジスタ312-1~312-mまたは第2レジスタ313-1~313-mを指定する入力レジスタ選択信号IRSSをデータ選択部310へ伝送する。
【0240】
スケジューラ560は、奇数列に対応する入力データ33に対する入力有効化信号VALIDとして1をデータ選択部310に伝送し、入力データ33を第1レジスタ312-1~312-mへ格納することを指定する入力レジスタ選択信号IRSSを有効化する。次いで、スケジューラ560は、偶数列に対応する入力データ41に対する入力有効化信号VALIDとして1をデータ選択部310に伝送し、入力データ41を第2レジスタ313-1~313-mへ格納することを指定する入力レジスタ選択信号IRSSを有効化する。次いで、スケジューラ560は、走査番号35~40に対する入力データを送信せず、入力有効化信号VALIDとして0をデータ選択部310に伝送する。結果として、第1レジスタ312-1~312-mは更新されず、入力データ41が保持される。本構成により、第1レジスタ312-1~312-mに格納されるデータを更新するために必要な電力の消費が抑制される。なお、本例では、スケジューラ560は、第2レジスタ313-1~313-mを指定する入力レジスタ選択信号IRSSを伝送している。しかしながら、スケジューラ560は、入力有効化信号VALIDとして0をデータ選択部310に伝送する場合には、入力レジスタ選択信号IRSSの伝送を省略することができる。
【0241】
次いで、スケジューラ560は、偶数列に対応する入力データ42、44、46、48のそれぞれに対する入力有効化信号VALIDとして1をデータ選択部310に伝送し、入力データ42、44、46、48を第1レジスタ312-1~312-mへ格納することを指定する入力レジスタ選択信号IRSSを有効化する。また、スケジューラ560は、偶数列に対応する入力データ43、45、47のそれぞれに対する入力有効化信号VALIDとして1をデータ選択部310に伝送し、入力データ43、45、47を第2レジスタ313-1~313-mへ格納することを指定する入力レジスタ選択信号IRSSを有効化する。
【0242】
スケジューラ560は、入力データ33および入力データ41~48を出力データ33~48としてデータ変換部320へ順次出力するために、出力レジスタ選択信号ORSSをデータ選択部310へ伝送する。具体的には、スケジューラ560は、走査番号33~40、42、44、46、48に対しては第1レジスタ312-1~312-mを指定する出力レジスタ選択信号ORSSをデータ選択部310へ伝送し、走査番号41、43、45、47に対しては第2レジスタ313-1~313-mを指定する出力レジスタ選択信号ORSSをデータ選択部310へ伝送する。即ち、走査番号33~40において、第1レジスタ312-1~312-mに格納された入力データ33が出力データ33~40として出力される。走査番号41において、走査番号34の間に第2レジスタ313-1~313-mに格納された入力データ41が出力データ41として出力される。走査番号42において、走査番号41の間に第1レジスタ312-1~312-mに格納された入力データ42が出力データ42として出力される。走査番号43において、走査番号42の間に第2レジスタ313-1~313-mに格納された入力データ43が出力データ43として出力される。走査番号44において、走査番号43の間に第1レジスタ312-1~312-mに格納された入力データ44が出力データ42として出力される。走査番号45において、走査番号44の間に第2レジスタ313-1~313-mに格納された入力データ45が出力データ45として出力される。走査番号46において、走査番号45の間に第1レジスタ312-1~312-mに格納された入力データ46が出力データ46として出力される。走査番号47において、走査番号46の間に第2レジスタ313-1~313-mに格納された入力データ47が出力データ47として出力される。走査番号48において、走査番号47の間に第1レジスタ312-1~312-mに格納された入力データ48が出力データ48として出力される。
【0243】
本実施形態では、偶数列に対応する入力データを第2レジスタ313-1~313-mだけでなく、第1レジスタ312-1~312-mにも格納するように構成されている。同様に、奇数列に対応する入力データを第1レジスタ312-1~312-mだけでなく、第2レジスタ313-1~313-mにも格納するように構成することもできる。本実施形態のように、レジスタに格納される入力データは任意に変更することが可能である。また、各行にさらに追加のレジスタを設けることも可能である。追加のレジスタを設けることにより、タイミング制御部500に含まれる行メモリ部520の容量を小さくすることができる。
【0244】
[第5実施形態]
本実施形態では、第1実施形態に係るスケジューラ560の変形例を説明する。バッファ561、走査順序決定部562、ゲート線決定部563、レジスタ564の構成および機能は同一であるため説明を省略する。
【0245】
図37は、本実施形態に係るスケジューラ560の概略構成を示すブロック図である。本実施形態に係るスケジューラ560は、バッファ561、走査順序決定部562、ゲート線決定部563およびレジスタ564を含む。本実施形態に係るスケジューラ560は、選択信号決定部565を有しない。よって、本実施形態に係るスケジューラ560にからはレジスタ選択信号RSSが伝送されない。したがって、本実施形態に係るデータ駆動部300は、データ選択部310を有しない。本実施形態では、追加の行メモリ部(不図示)がタイミング制御部500に設けられる。タイミング制御部500に入力される画像データRGBWは、すべて追加の行メモリ部に伝送される。本実施形態に係る信号変調部510は、スケジューラ560から受信したゲート線指定信号GL_Numに基づき、指定されたゲート線に対応する整列された画像データR’G’B’W’を追加の行メモリ部からデータ駆動部300に伝送させる。
【0246】
上述の通り、本実施形態よるスケジューラ560は、選択信号決定部565を含まない。また、本実施形態によるデータ駆動部300はデータ選択部310を含まない。したがって、本実施形態よれば、表示装置10の構造を単純化させることができる。
【0247】
[第6実施形態]
本実施形態では、第1実施形態に係るタイミング制御部500の変形例を説明する。信号変調部510、データ制御信号生成部530、ゲート制御信号生成部540、類似度判定部550およびスケジューラ560の構成および機能のうち第1実施形態と同様の部分については説明を省略する。
【0248】
図38は、本実施形態に係るタイミング制御部500の概略構成を示すブロック図である。実施形態に係るタイミング制御部500は、フレームメモリ部570を含む。フレームメモリ部570は、フレーム単位で画像データRGBWを保存する。例えば、フレームメモリ部570は、第xフレームの画像データRGBW(x)を保存する。フレームメモリ部570は第(x-1)フレームの画像データRGBW(x-1)を類似度判定部550に伝送する。フレームメモリ部570は、信号変調部510から受信した変調されたデータイネーブル信号tDEに基づいて画像データRGBWを整列させる。フレームメモリ部570は、整列された画像データR’G’B’W’をデータ駆動部300に伝送する。
【0249】
類似度判定部550は、2フレームの間の画像データの類似度を判定し、判定結果RESをスケジューラ560に伝送する。例えば、類似度判定部550は。フレームメモリ部570から第(x-1)フレームの画像データRGBW(x-1)を受信し、第xフレームの画像データRGBW(x)と類似しているか判定する。例えば、類似度判定部550は、2フレームの画像データにおける任意の2行の画像データが互いに類似すると判定したときに判定結果RESとして1を出力する。一方、類似度判定部550は、2フレームの間の画像データにおける当該2行の画像データが互いに類似しないと判定したときに判定結果RESとして0を出力する。
【0250】
スケジューラ560は、類似度判定部550から受信した判定結果RESに基づき、ゲート信号を送信するゲート線GLの番号を指定するゲート線指定信号GL_Numを生成する。また、スケジューラ560は、フレームメモリ部570から伝送される画像データR’G’B’W’が格納されるべきレジスタを指定するためのレジスタ選択信号RSSをデータ駆動部300に伝送する。データ駆動部300は、受信したレジスタ選択信号RSSに基づき、画像データR’G’B’W’を指定されたレジスタに格納する。
【0251】
上述の通り、本実施形態よるタイミング制御部500は、表示パネル100に表示される各フレームの画像データ(信号)の間の類似度を判定する。次いで、本実施形態よるタイミング制御部500は、判定された類似度に基づいてゲート線指定信号GL_Numおよびレジスタ選択信号RSSを生成する。本実施形態よれば、表示パネル100に表示される各フレームの画像データ(信号)の間の類似度に基づき、DRDを用いた表示装置10の表示画質の低下を抑制しながら消費電力を低減させることができる。
【0252】
なお、表示パネル100に表示される画像が静止画像の場合、同じ行に配された複数の副画素に対する画像データの書き込みの時間差による表示画質の低下は全くないか、あるいは無視できる程度に小さい。よって、表示装置10に静止画像が表示される場合には、同色の副画素を連続して走査する行数を表示パネルに含まれる画素の行の数と同一とすることができる。たとえば、表示装置10が2160行の画素からなる場合、1フレーム期間の前半の間に2160行にわたり緑色副画素Gおよび青色副画素Bを連続して走査し、1フレーム期間の後半の間に2160行にわたり赤色副画素Rおよび白色副画素Wを連続して走査することができる。本構成によれば、出力される画像データの信号(電圧)が不連続となる頻度がさらに低減され、表示装置10の消費電力を低減させることができる。
【0253】
[その他の変形例]
上述の各実施形態では、複数の画像データ(信号)の間の類似度に基づいて副画素を走査する順序を決定した。一方で、例えば黒を表示する場合のような輝度の低い画像を表示する際には、画像信号の不連続性は発生せず、または不連続性が発生したとしてもその程度は無視できる場合がある。例えば、本変形例によれば、表示パネル100に表示される画像の輝度が所定の値以下である場合には、類似度の判定結果に関わらず、同色の副画素を連続して走査する行数を小さくする。本構成により、同じ行に配された副画素に対する画像データの書き込みの時間差は小さくなる。具体的には、
図21に示されるように、各色の副画素を2行ずつ交互に走査することで、同じ行に配された複数の副画素の間における画像データの書き込みの時間差を小さくする。本変形例によれば、DRDを用いた表示装置10の消費電力を増大させることなく、画像データの書き込みの時間差に起因する表示画質の低下を抑制させることができる。
【0254】
また、たとえ広い範囲で画像データ(信号)が類似すると類似度判定部550に判定されたとしても、同色の副画素を連続して走査する行数を過度に大きくすると、表示される画質が劣化し得る。よって、タイミング制御部500は、同色の副画素を連続して走査する行数に制限を設けることができる。例えば、表示装置に表示される画像が動画像である場合に、タイミング制御部500は、同色の副画素を連続して走査する行数を、表示パネル100に含まれる副画素の行の総数の5分の1程度にすることができる。本例において表示パネル100が2160行の副画素を含む場合、タイミング制御部500は、同色の副画素を連続して走査する行数を432行に制限することができる。
【0255】
各実施形態で説明された各部の構成および信号の内容は上述されたものに限定されず、用途や目的に応じて変更され得る。また、各実施形態を組み合わせた構成および信号もすべて本発明に含まれる。即ち、本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の技術的思想に基づき変形され得る。例えば、本発明は上述の各実施形態が有機的に組み合わされた構成を含む。
【符号の説明】
【0256】
10 表示装置
200 ゲート駆動部
221、222 第1シフトレジスタ
231、232 第2シフトレジスタ
300 データ駆動部
310 データ選択部
500 タイミング制御部
550 類似度判定部
560 スケジューラ