(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】外科用鋸刃
(51)【国際特許分類】
A61B 17/14 20060101AFI20241105BHJP
【FI】
A61B17/14
(21)【出願番号】P 2022522912
(86)(22)【出願日】2020-09-24
(86)【国際出願番号】 IB2020058943
(87)【国際公開番号】W WO2021074720
(87)【国際公開日】2021-04-22
【審査請求日】2023-08-17
(32)【優先日】2019-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513069064
【氏名又は名称】デピュイ・シンセス・プロダクツ・インコーポレイテッド
【住所又は居所原語表記】325 Paramount Drive, Raynham MA 02767-0350 United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ジスラー・ステファン
【審査官】滝沢 和雄
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-501059(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0245935(US,A1)
【文献】特表2009-511150(JP,A)
【文献】登録実用新案第3136851(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2006/0206100(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面及び下面を有する外科用鋸刃であって、
右側側縁部及び左側側縁部を有する第1の端部であって、前記第1の端部が、動力鋸の振動ヘッドに接続するように構成されて
おり、前記第1の端部の前記右側側縁部及び左側側縁部は、使用時に前記振動ヘッドに係合するように構成されている、第1の端部と、
第2の端部であって、複数の歯を
前記第2の端部の表面上に有する第2の端部と、
右側側縁部及び左側側縁部を有する細長いシャンクであって、前記細長いシャンクが、前記第1の端部と前記第2の端部とを接続する、細長いシャンクと、を備え、
前記第1の端部が、前記
細長いシャンクよりも狭く、
前記第1の端部の表面が、前記第1の端部を前記細長いシャンクに接続し、
前記第1の端部の表面が停止面からなり、前記停止面が、前記振動ヘッドに対する前記
外科用鋸刃の正確な位置決めを確実にするように、前記振動ヘッドと係合するように構成されて
おり、
前記停止面は前記第1の端部の前記右側側縁部及び左側側縁部の少なくとも一方と鋭角をなすように構成されている、外科用鋸刃。
【請求項2】
前記停止面が、
前記第1の端部の前記右側側縁部を前記細長いシャンクの前記右側側縁部に接続する第1の停止面と、
前記第1の端部の前記左側側縁部を前記細長いシャンクの前記左側側縁部に接続する第2の停止面と、を備え、
前記第1の停止面及び前記第2の停止面が、前記振動ヘッドと係合するように構成されている、請求項1に記載の外科用鋸刃。
【請求項3】
前記第1の端部が、上面及び下面を有し、前記第1の端部内の穴が、
前記第1の端部の前記上面から前記下面まで延在し、
前記第1の端部の前記上面及び下面が、前記動力鋸上の第1及び第2のクランプ面と係合するように構成され、
前記第1の端部内の前記穴が、前記第1及び第2のクランプ面のうちの少なくとも1つの上の上昇した隆起部と係合するように構成されている、請求項1に記載の外科用鋸刃。
【請求項4】
前記細長いシャンクが、上面及び下面を有し、前記
細長いシャンク内の穴が、
前記細長いシャンクの前記上面から前記下面まで延在している、請求項1に記載の外科用鋸刃。
【請求項5】
前記
細長いシャンク内の前記穴が、前記鋸刃の共振周波数が前記振動ヘッドの振動周波数よりも大きいことを確実にするように構成されている、請求項4に記載の外科用鋸刃。
【請求項6】
前記
細長いシャンク内の前記穴が、細長い穴、楕円形の穴、円形の穴、又は多角形の穴である、請求項4に記載の外科用鋸刃。
【請求項7】
前記
細長いシャンク内の前記穴が、単一の細長い穴である、請求項4に記載の外科用鋸刃。
【請求項8】
前記細長いシャンクが、上面及び下面を有し、前記
細長いシャンク内の複数の穴が、
前記細長いシャンクの前記上面から前記下面まで延在し、前記複数の穴が、前記
外科用鋸刃の共振周波数が前記振動ヘッドの振動周波数よりも大きいことを確実にするように構成されている、請求項1に記載の外科用鋸刃。
【請求項9】
前記
細長いシャンク内の前記複数の穴が、複数の円形の穴、複数の多角形の穴、又は円形の穴と多角形の穴との組み合わせである、請求項
8に記載の外科用鋸刃。
【請求項10】
前記細長いシャンク上に少なくとも3つの位置合わせ穴を更に備え、前記位置合わせ穴が、前記鋸刃の長さに沿って又は幅にわたって分配されている、請求項1に記載の外科用鋸刃。
【請求項11】
前記細長いシャンク上に少なくとも2つの位置合わせ穴を更に備え
る、請求項1に記載の外科用鋸刃。
【請求項12】
前記細長いシャンク上に少なくとも2つの第1の位置合わせ穴を更に備える、請求項2に記載の外科用鋸刃。
【請求項13】
前記外科用鋸刃
の前記細長いシャンク上に少なくとも1つの第2の位置合わせ穴を更に備える、請求項8に記載の外科用鋸刃。
【請求項14】
前記第2の端部が、複数の第1の歯を
前記第2の端部の
表面上に有し、
各第1の歯が、タインの遠位端部上に取り付けられ、
各対の隣接するタインが、長手方向スロットによって分離されており、
各長手方向スロットの遠位端部が、対応する対の隣接するタインを接続するウェブによって架橋されている、請求項1に記載の外科用鋸刃。
【請求項15】
前記細長いシャンクが、上面及び下面を有し、前記
細長いシャンク内の細長い穴が、
前記細長いシャンクの前記上面から前記下面まで延在している、請求項11に記載の外科用鋸刃。
【請求項16】
前記細長い穴のサイズが、前記鋸刃の共振周波数が前記振動ヘッドの振動周波数よりも大きいことを確実にするように選択されている、請求項11に記載の外科用鋸刃。
【請求項17】
前記第2の端部が、複数の第1の歯を
前記第2の端部の
表面上に有し、
各第1の歯が、タインの遠位端部上に取り付けられ、
各対の隣接するタインが、長手方向スロットによって分離されており、
各長手方向スロットの遠位端部が、対応する対の隣接するタインを接続するウェブによって架橋されている、請求項11に記載の外科用鋸刃。
【請求項18】
前記細長いシャンク上に少なくとも3つの位置合わせ穴を更に備え
る、請求項11に記載の外科用鋸刃。
【請求項19】
外科用鋸アセンブリであって、組み合わせで、
請求項1に記載の外科用鋸刃と、
手持ち式外科用鋸ハンドルと、を備え、前記手持ち式外科用鋸ハンドルが、
前記外科用鋸刃を横方向に振動させるように構成されている
前記振動ヘッドを備え、前記振動ヘッドが、
前記外科用鋸
刃の前記第1の端部の前記右側側縁部と係合するように構成されている第1の表面と、
前記外科用鋸
刃の前記第1の端部の前記左側側縁部と係合するように構成されている第2の表面と、
前記停止面と係合するように構成されている第3の表面と、
前記
外科用鋸刃の前記第1の端部と係合するように構成されている少なくとも2つのクランプ面と、を備え、
前記クランプ面のうちの少なくとも1つが、隆起部を含み、前記隆起部が、前記
外科用鋸刃の前記第1の端部を通って延在する穴と係合するように構成されている、外科用鋸アセンブリ。
【請求項20】
外科用鋸アセンブリであって、組み合わせで、
請求項11に記載の外科用鋸刃と、
手持ち式外科用鋸ハンドルと、を備え、前記手持ち式外科用鋸ハンドルが、
前記外科用鋸刃を横方向に振動させるように構成されている
前記振動ヘッドであって、前記振動ヘッドが、前記外科用鋸刃の前記第1の端部及び前記外科用鋸刃の前記停止面と係合するように構成されている、
前記振動ヘッドと、
前記
外科用鋸刃の前記第1の端部の前記上面と係合するように構成されている第1のクランプ面と、
前記
外科用鋸刃の前記第1の端部の前記下面と係合するように構成されている第2のクランプ面と、
前記第1のクランプ面及び前記第2のクランプ面のうちの少なくとも1つの上の上昇した隆起部であって、前記上昇した隆起部が、前記
外科用鋸刃の前記第1の端部内の前記穴と係合するように構成されている、上昇した隆起部と、を備える、外科用鋸アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、動力鋸で使用するための外科用鋸刃に関する。
【背景技術】
【0002】
外科用鋸は、骨の手術を行うために広く使用されている。多くのそのような鋸は、その一端に歯付きセグメントを有する細長い鋸刃を使用しており、他端で角度振動を可能にする旋回マウントを有する。角度方式で振動する刃は、刃先端において広い切断運動を提供し得る。いくつかの場合では、患者への外傷を最小限に抑えるために、最小限の切断運動が望まれ得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
改善された外科用鋸刃の現在の必要性に鑑みて、様々な例示的な実施形態の簡単な概要が提示される。以下の概要では、いくつかの単純化及び省略が行われることがあり、これらは、各種の例示の実施形態のいくつかの態様を強調して紹介するためである。当業者が本明細書に開示された概念を作り上げ、使用することができるようにするうえで適切な例示的実施形態の詳細な説明が、この後の各項に続く。
【0004】
本明細書に開示される様々な実施形態は、上面及び下面を有する外科用鋸刃に関する。鋸刃は、右側側縁部及び左側側縁部を有する第1の端部であって、第1の端部が、動力鋸の振動ヘッドに接続するように構成されている、第1の端部と、複数の歯を上に有する第2の端部と、右側側縁部及び左側側縁部を有する細長いシャンクであって、細長いシャンクが、第1の端部と第2の端部とを接続する、細長いシャンクと、を含み得る。様々な実施形態では、第1の端部は、細長いシャンクよりも狭く、停止面は、第1の端部を細長いシャンクに接続する。停止面は、振動ヘッドに対する鋸刃の正確な位置決めを確実にするように、振動ヘッドと係合するように構成され得る。
【0005】
様々な実施形態では、外科用鋸刃は、鋸刃の第1の端部の右側側縁部を細長いシャンクの右側側縁部に接続する第1の停止面と、第1の端部の左側側縁部を細長いシャンクの左側側縁部に接続する第2の停止面と、を含む、停止面を有する。第1の停止面及び第2の停止面は、振動ヘッドと係合するように構成され得る。
【0006】
様々な実施形態では、鋸刃の第1の端部は、上面及び下面を有し、第1の端部内の穴は、上面から下面まで延在する。鋸刃の第1の端部の上面及び下面は、動力鋸上の第1のクランプ及び第2のクランプ面と係合するように構成され得る。第1の端部内の穴は、第1のクランプ面及び第2のクランプ面のうちの少なくとも1つの上の上昇した隆起部と係合するように構成され得る。
【0007】
本明細書に開示される様々な実施形態は、上面及び下面を有する外科用鋸刃に関する。鋸刃は、右側側縁部及び左側側縁部を有する第1の端部であって、第1の端部が、動力鋸の振動ヘッドに接続するように構成されている、第1の端部と、複数の歯を上に有する第2の端部と、右側側縁部及び左側側縁部を有する細長いシャンクであって、細長いシャンクが、第1の端部と第2の端部とを接続する、細長いシャンクと、を含み得る。様々な実施形態では、細長いシャンクは、上面及び下面を有し、シャンク内の少なくとも1つの穴は、上面から下面まで延在する。様々な実施形態では、シャンク内の穴は、鋸刃の共振周波数を最適化するように構成されている。シャンク内の穴は、鋸刃の共振周波数が動力鋸の振動ヘッドの振動周波数よりも大きいことを確実にするように構成され得る。
【0008】
少なくとも1つの穴のサイズ及び形状は、鋸刃の共振周波数が切断動作中に鋸の振動周波数よりも大きいことを確実にし、それによって鋸刃が使用中に共振しないことを確実にするように選択され得る。様々な実施形態では、穴は、鋸刃の共振周波数を制御するように構成され得る細長い穴である。様々な実施形態では、シャンク内の穴は、楕円形の穴、円形の穴、又は多角形の穴であり得る。細長い穴はまた、鋸刃の動的剛性を最適化するように選択され得る。様々な実施形態では、シャンク内の穴は、単一の大きな円形の穴であり得る。本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、単一の円形又は細長い穴の代わりに、シャンク内に一連の複数の小さい穴を含み得る。
【0009】
様々な実施形態では、外科用鋸刃は、上面及び下面を有する細長いシャンクを有し、シャンク内の複数の穴が、上面から下面まで延在する。複数の穴は、鋸刃の共振周波数が振動ヘッドの振動周波数よりも大きいことを確実にするように構成され得る。シャンク内の複数の穴は、複数の円形の穴、複数の多角形の穴、又は円形の穴と多角形の穴との組み合わせであり得る。
【0010】
本明細書に開示される様々な実施形態は、上面及び下面を有する外科用鋸刃に関する。鋸刃は、右側側縁部及び左側側縁部を有する第1の端部であって、第1の端部が、動力鋸の振動ヘッドに接続するように構成されている、第1の端部と、複数の歯を上に有する第2の端部と、右側側縁部及び左側側縁部を有する細長いシャンクであって、細長いシャンクが、第1の端部と第2の端部とを接続する、細長いシャンクと、を含み得る。様々な実施形態では、振動ヘッドと係合するように構成されている停止面は、第1の端部を細長いシャンクに接続する。様々な実施形態では、停止面は、鋸刃の第1の端部の右側側縁部を細長いシャンクの右側側縁部に接続する第1の停止面と、第1の端部の左側側縁部を細長いシャンクの左側側縁部に接続する第2の停止面と、を含む。
【0011】
外科用鋸刃は、細長いシャンク上に少なくとも3つの位置合わせ穴を更に含み得る。細長いシャンク上の少なくとも3つの位置合わせ穴は、様々な方法で鋸刃上に自由に分配され得る。少なくとも1つの位置合わせ穴は、停止面の近くで、鋸刃の第1の端部の近くに位置決めされ得る。少なくとも1つの位置合わせ穴は、鋸刃の第2の切断端部の近くに位置決めされ得る。第3の位置合わせ穴は、鋸刃の第1の端部の近く、鋸刃の第2の端部の近く、又はシャンク上、鋸刃の第1の端部と第2の端部との間に位置決めされ得る。少なくとも2つの位置合わせ穴が、鋸刃の片側に位置決めされ得、第3の穴が、鋸刃の反対側に位置決めされている。
【0012】
様々な実施形態では、外科用鋸刃は、細長いシャンク上に少なくとも3つの位置合わせ穴を含み、位置合わせ穴は、鋸刃の長さに沿って又は幅にわたって分配されている。様々な実施形態では、外科用鋸刃は、細長いシャンク上に少なくとも2つの第1の位置合わせ穴を含み、各位置合わせ穴は、外科用鋸刃の第2の端部に近接している。
【0013】
様々な実施形態では、外科用鋸刃は、細長いシャンク上の少なくとも2つの第1の位置合わせ穴(第1の停止面及び第2の停止面に近接している)、及び細長いシャンク上の少なくとも1つの第2の位置合わせ穴(外科用鋸刃の第2の端部に近接している)を含む。
【0014】
本明細書に開示される様々な実施形態は、外科用鋸刃であって、
右側側縁部及び左側側縁部を有する第1の端部であって、第1の端部が、動力鋸の振動ヘッドに接続するように構成されている、第1の端部と、
複数の歯を上に有する第2の端部と、
第1の端部と第2の端部とを接続する細長いシャンクと、
第1の端部を細長いシャンクに接続する停止面と、を有する、外科用鋸刃に関する。停止面は、振動ヘッドに対する鋸刃の正確な位置決めを確実にするように、振動ヘッドと係合するように構成され得る。
【0015】
様々な実施形態では、鋸刃の第2の端部は、平面状の上面及び下面を有し得、複数の第1の歯がその上に取り付けられている。鋸刃の第2の端部は、一定の厚さを有し得る。代替的に、鋸刃の第2の端部は、鋸刃の第2の端部内のスロット及び/又は溝が、鋸刃上の歯から離れるように鋸の動作中に発生する粉塵を運ぶように構成されている、可変の厚さを有し得る。
【0016】
様々な実施形態では、鋸刃の第2の端部は、その上に複数の第1の歯を有し得、各第1の歯は、タインの遠位端部上に取り付けられている。様々な実施形態では、各対の隣接するタインは、鋸刃の上面から鋸刃の下面まで延在する長手方向スロットによって分離され、各長手方向スロットの遠位端部は、対応する対の隣接するタインを接続するウェブによって架橋されている。様々な実施形態では、各長手方向スロットは、鋸の動作中に第1の歯から離れるように発生した粉塵を運ぶように構成されている。
【0017】
様々な実施形態では、鋸刃の厚さを部分的に通って延在する長手方向の溝(複数可)は、隣接する歯の間に位置決めされ得、長手方向の溝(複数可)は、鋸刃上の歯から離れるように鋸の動作中に発生する粉塵を運ぶように構成されている。
【0018】
様々な実施形態では、鋸刃は、細長いシャンク上に少なくとも2つの第1の位置合わせ穴を更に含み得、各第1の位置合わせ穴は、長手方向スロットに近接している。様々な実施形態では、各第1の位置合わせ穴は、異なる長手方向スロットに近接している。様々な実施形態では、外科用鋸刃は、第1の端部を鋸刃の細長いシャンクに接続する停止面に近接して、細長いシャンク上に少なくとも1つの第2の位置合わせ穴を更に含み得る。
【0019】
本明細書に開示される様々な実施形態は、外科用鋸刃に関する。鋸刃は、
上面、下面、及び上面から下面まで延在する穴を有する第1の端部であって、第1の端部が、動力鋸の振動ヘッドに接続するように構成されている、第1の端部と、
複数の歯を上に有する第2の端部と、
第2の端部に接続された細長いシャンクと、
第1の端部と細長いシャンクとを接続する停止面であって、停止面が、振動ヘッドの嵌合面と係合するように成形されている、停止面と、を含み得る。様々な実施形態では、停止面は、振動ヘッド上の平坦な嵌合面と係合するように、平面状であってもよい。様々な実施形態では、停止面は、振動ヘッド上の非平面の嵌合面と係合するように、非平面状であってもよく、例えば、湾曲していてもよい。
【0020】
様々な実施形態では、第1の端部の上面及び下面は、動力鋸上の第1のクランプ面及び第2のクランプ面と係合するように構成され得、第1の端部内の穴は、第1のクランプ面及び第2のクランプ面のうちの少なくとも1つの上の上昇した隆起部と係合するように構成されている。細長いシャンクは、上面及び下面を有し得、シャンク内の細長い穴は、上面から下面まで延在する。細長い穴のサイズは、鋸刃の動的剛性、鋸刃の共振周波数、又は鋸刃の動的剛性及び共振周波数の両方を最適化するように選択され得る。様々な実施形態では、シャンク内の穴は、鋸刃の共振周波数を最適化するように構成されているため、鋸刃の共振周波数は、切断動作中の鋸の振動周波数よりも大きい。様々な実施形態では、外科用鋸刃は、細長いシャンク上に少なくとも2つの位置合わせ穴を更に含み得、第1の位置合わせ穴は、鋸刃の第2の端部に近接し、第2の位置合わせ穴は、停止面に近接している。
【0021】
本明細書に開示される様々な実施形態は、外科用鋸アセンブリであって、
a.上面及び下面を有する外科用鋸刃であって、
右側側縁部及び左側側縁部を有する第1の端部と、
複数の歯を上に有する第2の端部と、
右側側縁部及び左側側縁部を有する細長いシャンクであって、細長いシャンクが、第1の端部と第2の端部とを接続する、細長いシャンクと、
第1の端部を細長いシャンクに接続する停止面と、を有する、外科用鋸刃と、
b.手持ち式外科用鋸ハンドルであって、
外科用鋸刃を横方向に振動させるように構成されている振動ヘッドを含み、振動ヘッドが、
外科用鋸の第1の端部の右側側縁部と係合するように構成されている第1の表面と、
外科用鋸の第1の端部の左側側縁部と係合するように構成されている第2の表面と、
停止面と係合するように構成されている第3の表面と、
鋸刃の第1の端部と係合するように構成されている少なくとも2つのクランプ面と、を含み、
隆起部が、クランプ面のうちの少なくとも1つに位置決めされ得、隆起部が、鋸刃の第1の端部を通って延在する穴と係合するように構成されている、手持ち式外科用鋸ハンドルと、を含む、外科用鋸アセンブリに関する。
【0022】
様々な実施形態では、外科用鋸アセンブリは、
a.外科用鋸刃であって、
上面、下面、及び上面から下面まで延在する穴を有する第1の端部であって、第1の端部が、動力鋸の振動ヘッドに接続するように構成されている、第1の端部と、
複数の歯を上に有する第2の端部と、
第2の端部に接続された細長いシャンクと、
第1の端部と細長いシャンクとを接続する停止面であって、停止面が、振動ヘッドの表面と係合するように成形されている、停止面と、を有する、外科用鋸刃と、
b.手持ち式外科用鋸ハンドルであって、
外科用鋸刃を横方向に振動させるように構成されている振動ヘッドであって、外科用鋸刃の第1の端部及び外科用鋸刃の停止面と係合するように構成されている、振動ヘッドと、
鋸刃の第1の端部の上面と係合するように構成されている第1のクランプ面と、
鋸刃の第1の端部の下面と係合するように構成されている第2のクランプ面と、
第1のクランプ面及び第2のクランプ面のうちの少なくとも1つの上の上昇した隆起部であって、上昇した隆起部が、鋸刃の第1の端部内の穴と係合するように構成されている、上昇した隆起部と、を含む、手持ち式外科用鋸ハンドルと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0023】
様々な例示的実施形態をよりよく理解するために、添付図面を参照する。
【
図1】本明細書に開示される外科用鋸刃の上面斜視図を示す。
【
図1A】動力鋸に取設されるように構成されている、
図1の外科用鋸刃の第1の端部を示す。
【
図1B】
図1の外科用鋸刃の第2の切断端部を示す。
【
図4】
図1の外科用鋸刃の正面図を示し、切断端部を示す。
【
図8】
図2の矢印8の方向に取られた、
図1の外科用鋸刃の三次元断面図を示し、そのため、断面の平面内又は断面の平面の後ろの特徴部が視認可能である。
【
図9】動力鋸の振動ヘッドに接続された
図1の鋸刃の2つの図を示す。
【
図10】動力鋸の振動ヘッドに接続された
図1の鋸刃の2つの図を示す。
【
図11】
図1の鋸刃の適切な位置合わせを確実にするために使用される位置合わせツールを示す。
【
図12】本明細書に開示される外科用鋸刃の上面斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本説明及び図面は、本発明の原理を例示する。このため、当業者は、本明細書には明示的に説明又は提示されていないが、本発明の原理を具体化し、本発明の範囲内に包含される様々な構成を考案することが可能であることを理解されたい。更に、本明細書中に示される全ての実施例は、本発明の原理、及び本技術を推し進めるために本発明者(複数可)によって寄与された概念を理解する際に読者を支援する教育的目的であることが主に明白に意図されており、このような詳細に示された実施例や条件に限定されないものとして解釈されるべきである。また、用語「又は」は、本明細書中で使用される場合、特段の指示(例えば、「又は他方」あるいは「又は代替的に」)がなければ、非排他的論理和(すなわち、及び/又は)を指す。また、いくつかの実施形態を、1つ又は2つ以上の他の実施形態と組み合わせて新しい実施形態を形成することができるため、本明細書で説明する様々な実施形態は、必ずしも相互に排他的ではない。
【0025】
ここで図面を参照すると、同様の数字は同様の構成要素又は工程を指し、様々な例示的実施形態の広範な態様が開示されている。
図1は、上面2及び下面3(
図2に図示)を有する外科用鋸刃1の図である。鋸刃は、右側側縁部4a及び左側側縁部4bを有する第1の端部4を含み得、第1の端部は、動力鋸の振動ヘッドと接続するように構成されている。鋸刃の第2の切断端部6は、内側歯5a及び外側歯5bを含む複数の歯5をその上に有し、歯5bは、第2の端部の右側側縁部及び左側側縁部にある。細長いシャンク7は、第1の端部と第2の端部とを接続する。シャンク7は、それぞれ右側側縁部及び左側側縁部7a及び7bを有し得る。様々な実施形態では、鋸刃1の第1の端部4は、細長いシャンク7よりも狭く、停止面8が、第1の端部と細長いシャンクとの接続部にある。停止面8は、振動ヘッドに対する鋸刃の正確な位置決めを確実にするために、動力鋸の振動ヘッドと係合するように構成され得る。
【0026】
様々な実施形態では、細長いシャンク7は、上面及び下面を有し、シャンク7内の細長い穴10が、シャンクの上面から下面まで延在する。細長い穴10は、鋸刃1の共振周波数を制御するように構成され得る。細長い穴10のサイズはまた、鋸刃1の動的剛性を最適化するように選択され得る。共振周波数Wは、以下の式によって質量M及び剛性Kに依存する。
【0027】
【0028】
したがって、質量を低減すること、及び/又は剛性を増加させることによって、共振周波数を増加させることができる。穴10の存在が、鋸刃1の全体の質量を低減するため、それは、鋸刃の共振周波数を増加させるのに役立つ。穴10の形状は、鋸刃の剛性に影響を与え得る。シャンク7内の支柱11が、鋸刃の第2の端部を刃に接続する。支柱11の厚さは、穴10の幅に依存する。穴10の面積を一定に保持しながら穴10の形状を変更し、これにより刃の質量定数を保持すると、共振周波数に影響を与える。穴10が広い場合、支柱11の幅は小さくてもよく、刃の剛性Kを低減し、刃の共振周波数を減少させる。穴10の面積を変化させることなく穴10の幅を低減すると、支柱11の幅が増加し、刃1の剛性Kが増加し、結果として共振周波数が増加する。
【0029】
また、穴10の面積を変化させることにより、刃の質量が変わり、共振周波数に影響を与え、穴10の面積の増加は、質量Mを低減させ、共振周波数を増加させる。共振周波数は、穴10の面積、及び支柱11の幅を均衡させることによって最適化され得る。
【0030】
本明細書に開示される様々な実施形態は、上面及び下面を有する外科用鋸刃であって、
右側側縁部及び左側側縁部を有する第1の端部であって、設計された振動周波数で動作する動力鋸の振動ヘッドに接続するように構成されている、第1の端部と、
複数の歯を上に有する第2の端部と、
第1の端部と第2の端部とを接続する細長いシャンクと、を有する、外科用鋸刃に関する。様々な実施形態では、細長いシャンクは、上面及び下面を有し、シャンク内の少なくとも1つの穴は、上面から下面まで延在し、シャンク内の穴の形状及びサイズは、鋸刃の共振周波数を最適化するように構成されている。シャンク内の穴は、鋸刃の共振周波数が動力鋸の振動ヘッドの振動周波数よりも大きいことを確実にし、それによって鋸刃が使用中に共振しないことを確実にするように構成され得る。様々な実施形態では、穴は、単一の細長い穴であり得る。様々な実施形態では、シャンク内の穴は、楕円形の穴、円形の穴、又は多角形の穴であり得る。様々な実施形態では、シャンク内の穴は、単一の大きな円形の穴であり得る。本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、単一の円形又は細長い穴の代わりに、シャンク内に一連の複数の小さい穴を含み得る。
【0031】
様々な実施形態では、外科用鋸刃は、上面及び下面を有する細長いシャンクを有し、シャンク内の複数の穴が、上面から下面まで延在する。複数の穴は、鋸刃の共振周波数が振動ヘッドの振動周波数よりも大きいことを確実にするように構成され得る。シャンク内の複数の穴は、複数の円形の穴、複数の多角形の穴、又は円形の穴と多角形の穴との組み合わせであり得る。
【0032】
様々な実施形態では、外科用鋸刃1は、鋸刃の第1の端部4の右側側縁部4aを細長いシャンク7の右側側縁部7aに接続する第1の停止面8aと、第1の端部4の左側側縁部4bを細長いシャンク7の左側側縁部7bに接続する第2の停止面8bと、を含む、停止面8を有する。第1の停止面及び第2の停止面は、動力鋸の振動ヘッドと係合するように構成され得る。
図1Aに示される様々な実施形態では、第2の停止面8b及び左側側縁部4bは、角度θで交わり、鋸刃の左側に角度付き表面を形成し得、θは、鋭角、直角、又は鈍角であり得る。同様に、第1の停止面8a及び右側側縁部4aは、対応する角度θで交わり、鋸刃の右側に角度付き表面を形成し得る。鋸刃の停止面8と第1の端部の側面とによって形成された右側及び左側の角度付き表面は、動力鋸の振動ヘッド上の対応する角度付き表面と係合するように構成されている。右側及び左側の停止面8a及び8bが振動ヘッドと係合するとき、停止面は、鋸刃の振動ヘッド内への更なる長手方向の移動を防止し、鋸刃の正確な位置決めを確実にする。様々な実施形態では、停止面8a及び8bは、所定の角度θで対応する縁部4a及び4bを満たし得、停止面8a及び8bは、平面状の表面又は湾曲面であり得る。角度θは、鋭角、鈍角、又は直角であり得る。停止面8a及び8bが平面状の表面である場合、それらは、動力鋸の振動ヘッド上の対応する平面状の表面と係合するように構成されている。停止面8a及び8bが湾曲面である場合、それらは、動力鋸の振動ヘッド上の対応する湾曲面と係合するように構成されている。様々な実施形態では、停止面8a及び8bと、対応する縁部4a及び4bとの間の交点は、丸みを帯びていてもよく、停止面8a及び8bは、平面状の表面又は湾曲面であってもよい。停止面と対応する縁部4a及び4bとの間の交点が丸みを帯びていてもよい実施形態では、交点に隣接する点で停止面8a及び8bに接している線Aは、
図1Aに示されるように、所定の角度θで縁部4a及び4bを満たし得る。
【0033】
図1A及び
図2に示すように、鋸刃1の第1の端部4は、上面及び下面を有し得、第1の端部内の穴9は、上面から下面まで延在する。鋸刃の第1の端部の上面及び下面は、動力鋸上の第1のクランプ面及び第2のクランプ面と係合するように構成され得、これは、本開示において後で更に説明される。第1の端部内の穴は、第1のクランプ面及び第2のクランプ面のうちの少なくとも1つの上の上昇した隆起部と係合するように構成され得る。
【0034】
本明細書に開示される様々な実施形態は、上面及び下面を有する外科用鋸刃に関する。鋸刃は、右側側縁部及び左側側縁部を有する第1の端部であって、第1の端部が、動力鋸の振動ヘッドに接続するように構成されている、第1の端部と、複数の歯を上に有する第2の端部と、右側側縁部及び左側側縁部を有する細長いシャンクであって、細長いシャンクが、第1の端部と第2の端部とを接続する、細長いシャンクと、を含み得る。様々な実施形態では、振動ヘッドと係合するように構成されている少なくとも1つの停止面は、第1の端部を細長いシャンクに接続する。様々な実施形態では、停止面は、鋸刃の第1の端部の対向する縁部上の第1の停止面及び第2の停止面を含み得、第1の停止面及び第2の停止面は、一緒に鋸刃の第1の端部を細長いシャンクに接続する。
【0035】
外科用鋸刃は、細長いシャンク上に少なくとも3つの位置合わせ穴を含み得る。細長いシャンク上の少なくとも3つの位置合わせ穴は、様々な方法で鋸刃上に自由に分配され得る。
図1Aに示される様々な実施形態では、少なくとも1つの位置合わせ穴12は、少なくとも1つの停止面8a又は8bに近接していてもよい。
図1Bに示されるように、少なくとも1つの位置合わせ穴13は、切断縁部に近接して、鋸刃の第2の端部6の近くに位置決めされ得る。少なくとも1つの位置合わせ穴は、鋸刃の第1の端部の近く、停止面の近くに位置決めされ得、少なくとも1つの位置合わせ穴は、鋸刃の第2の切断端部の近くに位置決めされ得る。第3の位置合わせ穴は、鋸刃の第1の端部の近く、鋸刃の第2の端部の近く、又はシャンク上、鋸刃の第1の端部と第2の端部との間に位置決めされ得る。少なくとも2つの位置合わせ穴は、鋸刃の片側に位置決めされ得、第3の穴は、鋸刃の反対側に位置決めされている。
図1Aに示される様々な実施形態では、位置合わせ穴12は、停止面8a及び8bの各々に近接していてもよい。
【0036】
様々な実施形態では、外科用鋸刃は、細長いシャンク上に少なくとも3つの位置合わせ穴を含み、位置合わせ穴は、鋸刃の長さに沿って又は幅にわたって分配されている。様々な実施形態では、外科用鋸刃は、細長いシャンク上に少なくとも2つの第1の位置合わせ穴を含み、各位置合わせ穴は、外科用鋸刃の第2の端部に近接している。様々な実施形態では、外科用鋸刃は、細長いシャンク上の少なくとも2つの第1の位置合わせ穴(第1の停止面及び第2の停止面に近接している)、及び細長いシャンク上の少なくとも1つの第2の位置合わせ穴(外科用鋸刃の第2の端部に近接している)を含む。
【0037】
図1Bは、外科用鋸刃の切断端部6を示す。切断端部6は、その上に取り付けられた複数の第1の歯5aを有する。各第1の歯5aは、タイン14の遠位端部上に取り付けられている。各対の隣接するタインは、長手方向スロット15によって分離され得、各長手方向スロット15の遠位端部は、対応する対の隣接するタインを接続するウェブ16によって架橋されている。鋸刃が、動力鋸によって横方向に振動されると、ウェブ16の表面は、鋸刃1の上面及び/又は下面から凹んでおり、それによって、鋸の動作中に発生した大鋸屑及び削屑が、ウェブ16の周りを長手方向スロット16内に移動することを可能にする。長手方向スロット16は、歯における切断縁部の先端において発生する切断材料が、歯5aから離れるように移動することを可能にし、鋸の動作中に切断縁部における切断材料の蓄積を防止する。
図1Bに示される様々な実施形態では、少なくとも1つの位置合わせ穴13は、外科用鋸刃1の切断端部6、例えば、歯5又は長手方向スロット若しくは溝15の近くに近接していてもよい。
図1Aに示される様々な実施形態では、少なくとも2つの位置合わせ穴13は、外科用鋸刃1の切断端部6に近接していてもよい。
【0038】
様々な実施形態では、外科用鋸刃の切断端部6は、平面状の上面及び下面を有し得、複数の第1の歯がその上に取り付けられている。鋸刃の第2の端部は、一定の厚さを有してもよく、溝15又はその中の他の特徴部はない。代替的に、鋸刃の第2の端部は、可変厚さを有し得、スロット15は、切断端部6の全厚を通って延在する。代替的に、鋸刃の第2の端部は、複数の溝によって分離された歯を有し得、各溝は、切断端部6の全厚を通って部分的に延在する。鋸刃の第2の端部内のスロット15及び/又は溝は、鋸刃上の歯から離れるように鋸の動作中に発生する粉塵を運ぶように構成されている。様々な実施形態では、鋸刃の第2の切断端部上の任意の対の隣接する歯は、長手方向溝(複数可)によって分離され得る。
【0039】
ウェブ16は、鋸刃の全体的な厚さよりも薄くてもよく、切断材料が、ウェブ16上及び/又はウェブ16下を容易に長手方向スロット15内に移動することを可能にする。切断端部6の左側縁部及び右側縁部は、タイン14aを有し得る。タイン14aは、単一の歯を有し得、それらが1つの内側のみに隣接するタインを有することを除いて、タイン14と構造的に同様であり得る。代替的に、タイン14aは、他のタイン14に対して厚さが増加してもよく、各々が遠位端部において2つの歯を有し得る。様々な実施形態では、各タイン14a上に外側歯5b及び内側歯5aが存在し得、各歯5aは、長手方向スロット15への入口においてタイン14aの端部に位置決めされ得る。タイン14aの端部における歯5aは、ウェブ16によって、隣接するタイン14上の歯5aと接続され得る。各タイン14a上の外側歯は、歯5bであり、歯5bは、タイン14a上の歯5aに隣接している。様々な実施形態では、タイン14aの端部における歯5a、及び歯5bは、溝14などの長手方向スロット又は溝によって分離されてもよく、又は分離されなくてもよい。様々な実施形態では、外側タイン14a及び内側タイン14は各々、単一の歯と同様の幅を有する。様々な実施形態では、外側タイン14aは、2つの歯を有し、内側タイン14よりも2~6倍、又は約4倍広い場合がある。タイン14aの厚さの増加は、鋸刃1の切断端部6の剛性を増加させ得る。
図1Bに見られるように、歯5は非対称であり得、各歯5a及び5bは、外側切断縁部5c及び内側切断縁部5dを有し得、縁部5c及び5dは、鋭角で交わり、外側切断面5cは、内側切断縁部5dよりも鋸刃1の縁部に近い。様々な実施形態では、各歯5a及び5bの外縁部5cは、鋸刃1の縁部と平行又はほぼ平行であり得、角度βを形成し得、βは、鋸刃の縁部と160°~180°である。様々な実施形態では、各歯5a及び5bの内縁部5dは、対応する外縁部5cと30°~45°の角度αを形成し得る。様々な実施形態では、歯5は各々、鋸刃1の縁部に平行な線について非対称であり得る。様々な実施形態では、鋸刃1は、対称歯及び非対称歯の組み合わせを含み得る。
【0040】
図2及び
図3は、
図1の外科用鋸刃の上面図及び底面図をそれぞれ示す。動力鋸に取設されるように構成されている、停止面8a及び8bのシャンク7及び第1の端部4に対する関係が、
図2及び
図3に見られる。細長いシャンク7は、一般に、停止面8a及び8bから位置合わせ穴13まで延在する。鋸刃の切断端部は、位置合わせ穴13から歯5a及び5bの先端まで延在すると考えられ得る。
【0041】
図4は、外科用鋸刃1の切断端部6の立面図を示す。切断端部6の外縁部には、2つの非対称歯5bがある。各非対称歯5bは、鋸刃1の縁部と平行又はほぼ平行である外側切断縁部5cと、内側切断縁部5dと、を含み得る。内側切断縁部5dは、鋸刃1の縁部に平行な線と鋭角を形成し得る。内側歯5aはまた、鋸刃1の縁部とほぼ平行である外側切断縁部5cと、鋸刃1の縁部と鋭角を形成する内側切断縁部5dと、を有し得る。鋸刃1は、長手方向軸に沿って対称面を有し得るため、切断端部6の左側の歯5は、右側の対応する歯の鏡像であり得る。そのような対称面が存在する場合、各歯5a及び各歯5bは、切断端部6の上面において同じ幅、及び切断端部6の下面において同じ幅を有し、切断縁部の上面及び下面における幅は、同じであっても異なっていてもよい。代替的に、切断端部6は、鋸刃1の長手方向軸を中心に180°回転したときに、2倍の回転対称性を有し得る。
【0042】
切断端部が2倍回転対称性を有する場合、全ての歯は、切断縁部6の上面から切断縁部6の下面まで一定の幅を有し得る。代替的に、2倍回転対称性が存在する場合、鋸刃6の右側の各歯5の幅は、切断端部6の上面における第1の選択された幅から切断端部6の下面において第2の選択された幅まで変化し得る。回転対称性を維持するために、鋸刃6の左側の各歯5の幅は、切断端部6の上面の第2の選択された幅から切断端部6の下面の第1の選択された幅まで変化し得る。
図4は、回転対称性を有する切断端部6を示し、切断端部6上の歯5aは、
切断端部6の右側の下面よりも上面において狭く、かつ
切断端部6の左側の上面よりも下面において狭い。
【0043】
対称面又は回転対称面が鋸刃1の周りに存在する場合、切断端部6の反対側の対応する歯の内側切断縁部5dは互いに向かい合う。任意の2つの隣接する歯5aの間に、
図4において視認可能である開口部を有する長手方向スロット15が存在する。長手方向スロット15への開口部は、
図4において視認可能であり、各スロット15への開口部は、ウェブ16によって部分的に閉塞されている。各ウェブ16は、隣接する歯15aを運ぶ2つのタインを連結し、タインを固定距離だけ離れて保持することによって、隣接する歯15aの間の相対的な移動を防止する。
【0044】
図5は、外科用鋸刃1の第1の端部4の立面図を示し、端部4は、動力鋸に取設されるように構成されている。
図5に見られるように、停止面8aは、鋸刃の第1の端部4の右側側縁部4aを細長いシャンク7の右側側縁部7aに接続し、停止面8bは、第1の端部4の左側側縁部4bを細長いシャンク7の左側側縁部7bに接続する。
【0045】
図5及び
図6は、外科用鋸刃1の右側立面図及び左側立面図を示す。
【0046】
図8は、
図2の矢印8の斜視図から見た、
図1の鋸刃1の三次元断面図を示す。外科用鋸刃1は、動力鋸の振動ヘッドに接続するように構成されている第1の端部4と、
図8に示される内側歯5aを含む複数の歯を有する第2の切断端部6と、第1の端部4及び切断端部6を接続する細長いシャンク7と、を有する。
図8に見られるように、鋸刃1の第1の端部4は、鋸刃の上面から下面まで延在する、第1の端部内の穴9を有し得る。様々な実施形態では、細長いシャンク7は、シャンクの上面から下面まで延在する、シャンク7内の少なくとも1つの穴10を有する。穴10は、鋸刃1の共振周波数を制御するように構成され得る。様々な実施形態では、穴10の形状及びサイズは、鋸刃1の共振周波数が鋸の動作中に鋸刃の振動周波数よりも高いことを確実にするように構成されている。様々な実施形態では、鋸刃1は、振動外科用鋸ヘッドに取設されるように構成され、穴10は、鋸刃1の共振周波数が鋸ヘッドの振動周波数よりも高いことを確実にするように構成されている。
図9の断面図を見るとき、穴10は、前景で見ることができ、細長い穴10の後縁部は、支柱11の内縁部を画定する。シャンク7内の支柱11は、細長い穴10の背面で視認可能である。各歯5aは、少なくとも1つの長手方向スロット15の開口部に隣接し、隣接する長手方向スロット15は、ウェブ16によって接続されている。
【0047】
様々な実施形態では、シャンク内の穴10は、単一の細長い穴、単一の楕円形の穴、又は単一の大きい円形の穴であり得る。本明細書に開示されるいくつかの実施形態は、単一の円形、楕円形、又は細長い穴の代わりに、シャンク内に一連の複数の小さい穴10を含み得る。シャンク内に一連の複数の小さい穴10を含むいくつかの実施形態では、小さい穴10は各々、同じ幾何学形状を有し得、例えば、一連の小さい穴は、一連の円形の穴、一連の楕円形の穴、又は一連の多角形の穴であり得る。シャンク内に一連の複数の小さい穴を含むいくつかの実施形態では、小さい穴10は、異なる幾何学形状、例えば、多角形の穴と組み合わせた一連の円形の穴、又は長方形若しくは平行四辺形の穴と組み合わせた一連の正方形の穴を有し得る。
【0048】
図9は、動力鋸の手持ち式外科用鋸ハンドル20内に取り付けられている鋸刃1の第1の端部4を示す。動力鋸ハンドル20は、2つのクランプ面21を含み、上部クランプ面22及び下部クランプ面23をそれぞれ含み得る。上部クランプ面22は、動力鋸ハンドル20の振動ヘッド28の下面であり得る。下部クランプ面23は、クランプスリーブ27上に取り付けられ得、クランプスリーブ27は、振動ヘッド28とは独立して上昇又は下降され得る。
図9の構成では、クランプスリーブ27は、クランプ面22と23との間のギャップを増加させ、かつ鋸刃1の第1の端部4をそれらの間に挿入することを可能にするように、クランプ面22に対して下降され得る。次いで、鋸刃1の第1の端部4は、クランプスリーブ27をクランプ面22に対して上昇させることによって、クランプ面22と23との間にクランプされ得る。
【0049】
様々な実施形態では、第1の穴26は、振動ヘッド28及び上部クランプ面22を通って延在する。対応する穴25は、下部クランプ面23内に延在し、そのため、穴25及び26は、互いに位置合わせしている。鋸刃1が、クランプ面21の間に、振動鋸内に適切に挿入されると、鋸刃内の穴9は、動力鋸ハンドル20内の穴25及び26の各々と位置合わせされる。ペグ26aが、振動ヘッド28内の穴26内に取り付けられ得、矢印Aの方向に、鋸刃内の穴9を通って、クランプスリーブ27内の穴25内に入れられ得る。したがって、ペグ26aは、鋸刃1を鋸ハンドル20から係脱することを防止するように、鋸刃1を動力鋸ハンドル20内に固定する。
【0050】
様々な実施形態では、振動ヘッド28を通って延在する第1の穴26、及び下部クランプ面23内に延在する対応する穴25は各々、ペグ27の半径とほぼ等しい、共通の半径r1を有し得る。様々な実施形態では、鋸刃1内の穴9は、半径r1よりも大きい半径r2を有し得る。様々な実施形態では、上部及び下部クランプ面22及び23のうちの少なくとも1つは、その上に隆起部24を有し、隆起部24は、r2の外径及びwの幅を有し、w=r2-r1である。したがって、隆起部は、鋸刃1上の穴9と係合するように構成されている外縁部を有する。隆起部は、ペグ26aと係合するように構成されている外縁部を有する。隆起部24は、振動ヘッド28が鋸刃1を振動させるときに、クランプ面21に対する鋸刃1の移動を防止する。
【0051】
図10は、下部クランプ面23の平面に沿った
図9の矢印10の方向に見られる、動力鋸ハンドル20内に取り付けられた鋸刃1の図である。第1の端部4は、第1の端部の縁部4a及び4bが振動ヘッド28の対向する接触面28cに接触するように位置決めされる。振動ヘッド28は、平面接触面28cの移動を通して、鋸刃を右から左に横方向に振動させるように構成されている。振動ヘッドは、刃への枢動接続を有しないため、振動ヘッド28の近くのシャンク7における鋸刃の横方向の移動は、鋸刃1の切断端部6(
図10に図示せず)の横方向の移動と振幅において同様である。
【0052】
振動ヘッド28上の第1の停止面28aは、鋸刃1上の停止面8aに接触する。振動ヘッド28上の第2の停止面28bは、鋸刃1上の停止面8bに接触する。様々な実施形態では、湾曲又は平面であり得る振動ヘッド28の停止面28a及び28bはそれぞれ各々、対応する停止面8a又は8bと嵌合する(mate)ように構成されている。鋸刃1上の停止面8a及び8bは各々、振動ヘッド28上の停止面28a又は28bとの直接的な表面と表面との接触を行い得る。上述のように、隆起部24は、鋸刃1上の穴9内に嵌合する(fit)。
【0053】
図11は、外科用鋸29と組み合わせた鋸刃1を示し、外科用鋸20は、バレル30、ハンドル31、トリガ32、及び振動ヘッド28を含む。鋸刃1は、クランプスリーブ27を介して外科用鋸29に接続されている。カバー39は、鋸刃1の切断端部の上に取り付けられている。複数のマーカ34を有する鋸アレイ33は、外科用鋸29に取り付けられている。位置決めマーカ35は、
図11にも示されており、位置決めマーカ35は、複数のマーカ37を有する位置決めアレイ36、及び無菌ポインタ先端を有するポインタ38を含む。ポインタ38上の滅菌ポインタ先端は、鋸刃1上の位置合わせ穴12及び13のうちの1つ内に嵌合する。次いで、マーカ34及び37は、カメラで画像化され、鋸アレイ33に対する位置決めアレイ36の正確な位置を決定するために使用される。ポインタ38の長さが既知であるため、鋸アレイ33に対する鋸刃1の位置の決定を可能にし、使用者が外科用鋸29に対する鋸刃1の位置を決定することを可能にする。様々な実施形態では、ポインタ38上の無菌ポインタ先端は、鋸刃1上の位置合わせ穴12及び13のうちの2つ又は3つ内に個別に位置決めされ得る。各位置合わせ穴12及び13について、マーカ34及び37を使用して、各位置合わせ穴における鋸アレイ33に対する位置決めアレイ36の正確な位置を決定し得、使用者が、鋸刃1の切断面を決定し得るように、複数の点において鋸アレイ33に対する鋸刃1の位置の決定を可能にする。
【0054】
様々な実施形態が、それらの特定の態様を参照しながら説明されてきたが、開示された主題は、他の実施形態も可能であり、またその詳細については、種々の点において修正が可能であることを理解されたい。当業者にはすでに明らかなように、本開示の趣旨及び範囲内に留めながら変形及び修正に影響を与えることが可能である。したがって、前述の開示、説明、及び図面は、単に例示的な目的のみのためであって、本発明を何ら限定するものではなく、本発明は、特許請求の範囲によってのみ定義される。
【0055】
〔実施の態様〕
(1) 上面及び下面を有する外科用鋸刃であって、
右側側縁部及び左側側縁部を有する第1の端部であって、前記第1の端部が、動力鋸の振動ヘッドに接続するように構成されている、第1の端部と、
複数の歯を上に有する第2の端部と、
右側側縁部及び左側側縁部を有する細長いシャンクであって、前記細長いシャンクが、前記第1の端部と前記第2の端部とを接続する、細長いシャンクと、を備え、
前記第1の端部が、前記シャンクよりも狭く、停止面が、前記第1の端部を前記細長いシャンクに接続し、
前記停止面が、前記振動ヘッドに対する前記鋸刃の正確な位置決めを確実にするように、前記振動ヘッドと係合するように構成されている、外科用鋸刃。
(2) 前記停止面が、
前記第1の端部の前記右側側縁部を前記細長いシャンクの前記右側側縁部に接続する第1の停止面と、
前記第1の端部の前記左側側縁部を前記細長いシャンクの前記左側側縁部に接続する第2の停止面と、を備え、
前記第1の停止面及び前記第2の停止面が、前記振動ヘッドと係合するように構成されている、実施態様1に記載の外科用鋸刃。
(3) 前記第1の端部が、上面及び下面を有し、前記第1の端部内の穴が、前記上面から前記下面まで延在し、
前記上面及び前記下面が、前記動力鋸上の第1及び第2のクランプ面と係合するように構成され、
前記第1の端部内の前記穴が、前記第1及び第2のクランプ面のうちの少なくとも1つの上の上昇した隆起部と係合するように構成されている、実施態様1に記載の外科用鋸刃。
(4) 前記細長いシャンクが、上面及び下面を有し、前記シャンク内の穴が、前記上面から前記下面まで延在している、実施態様1に記載の外科用鋸刃。
(5) 前記シャンク内の前記穴が、前記鋸刃の共振周波数が前記振動ヘッドの振動周波数よりも大きいことを確実にするように構成されている、実施態様4に記載の外科用鋸刃。
【0056】
(6) 前記シャンク内の前記穴が、細長い穴、楕円形の穴、円形の穴、又は多角形の穴である、実施態様4に記載の外科用鋸刃。
(7) 前記シャンク内の前記穴が、単一の細長い穴である、実施態様4に記載の外科用鋸刃。
(8) 前記細長いシャンクが、上面及び下面を有し、前記シャンク内の複数の穴が、前記上面から前記下面まで延在し、前記複数の穴が、前記鋸刃の共振周波数が前記振動ヘッドの振動周波数よりも大きいことを確実にするように構成されている、実施態様1に記載の外科用鋸刃。
(9) 前記シャンク内の前記複数の穴が、複数の円形の穴、複数の多角形の穴、又は円形の穴と多角形の穴との組み合わせである、実施態様1に記載の外科用鋸刃。
(10) 前記細長いシャンク上に少なくとも3つの位置合わせ穴を更に備え、前記位置合わせ穴が、前記鋸刃の長さに沿って又は幅にわたって分配されている、実施態様1に記載の外科用鋸刃。
【0057】
(11) 前記細長いシャンク上に少なくとも2つの位置合わせ穴を更に備え、各位置合わせ穴が、前記外科用鋸刃の前記第2の端部に近接している、実施態様1に記載の外科用鋸刃。
(12) 前記第1の停止面及び前記第2の停止面に近接して、前記細長いシャンク上に少なくとも2つの第1の位置合わせ穴を更に備える、実施態様2に記載の外科用鋸刃。
(13) 前記外科用鋸刃の前記第2の端部に近接して、前記細長いシャンク上に少なくとも1つの第2の位置合わせ穴を更に備える、実施態様8に記載の外科用鋸刃。
(14) 前記第2の端部が、複数の第1の歯をその上に有し、
各第1の歯が、タインの遠位端部上に取り付けられ、
各対の隣接するタインが、長手方向スロットによって分離されており、
各長手方向スロットの遠位端部が、対応する対の隣接するタインを接続するウェブによって架橋されている、実施態様1に記載の外科用鋸刃。
(15) 前記細長いシャンクが、上面及び下面を有し、前記シャンク内の細長い穴が、前記上面から前記下面まで延在している、実施態様11に記載の外科用鋸刃。
【0058】
(16) 前記細長い穴のサイズが、前記鋸刃の共振周波数が前記振動ヘッドの振動周波数よりも大きいことを確実にするように選択されている、実施態様11に記載の外科用鋸刃。
(17) 前記第2の端部が、複数の第1の歯をその上に有し、
各第1の歯が、タインの遠位端部上に取り付けられ、
各対の隣接するタインが、長手方向スロットによって分離されており、
各長手方向スロットの遠位端部が、対応する対の隣接するタインを接続するウェブによって架橋されている、実施態様11に記載の外科用鋸刃。
(18) 前記細長いシャンク上に少なくとも3つの位置合わせ穴を更に備え、第1の位置合わせ穴が、長手方向スロットに近接し、第2の位置合わせ穴が、前記停止面に近接している、実施態様11に記載の外科用鋸刃。
(19) 外科用鋸アセンブリであって、組み合わせで、
実施態様1に記載の外科用鋸刃と、
手持ち式外科用鋸ハンドルと、を備え、前記手持ち式外科用鋸ハンドルが、
前記外科用鋸刃を横方向に振動させるように構成されている振動ヘッドを備え、前記振動ヘッドが、
前記外科用鋸の前記第1の端部の前記右側側縁部と係合するように構成されている第1の表面と、
前記外科用鋸の前記第1の端部の前記左側側縁部と係合するように構成されている第2の表面と、
前記停止面と係合するように構成されている第3の表面と、
前記鋸刃の前記第1の端部と係合するように構成されている少なくとも2つのクランプ面と、を備え、
前記クランプ面のうちの少なくとも1つが、隆起部を含み、前記隆起部が、前記鋸刃の前記第1の端部を通って延在する穴と係合するように構成されている、外科用鋸アセンブリ。
(20) 外科用鋸アセンブリであって、組み合わせで、
実施態様11に記載の外科用鋸刃と、
手持ち式外科用鋸ハンドルと、を備え、前記手持ち式外科用鋸ハンドルが、
前記外科用鋸刃を横方向に振動させるように構成されている振動ヘッドであって、前記振動ヘッドが、前記外科用鋸刃の前記第1の端部及び前記外科用鋸刃の前記停止面と係合するように構成されている、振動ヘッドと、
前記鋸刃の前記第1の端部の前記上面と係合するように構成されている第1のクランプ面と、
前記鋸刃の前記第1の端部の前記下面と係合するように構成されている第2のクランプ面と、
前記第1のクランプ面及び前記第2のクランプ面のうちの少なくとも1つの上の上昇した隆起部であって、前記上昇した隆起部が、前記鋸刃の前記第1の端部内の前記穴と係合するように構成されている、上昇した隆起部と、を備える、外科用鋸アセンブリ。
【0059】
(21) 上面及び下面を有する外科用鋸刃であって、前記鋸刃が、
上面、下面、及び前記上面から前記下面まで延在する穴を有する第1の端部であって、前記第1の端部が、動力鋸の振動ヘッドに接続するように構成されている、第1の端部と、
複数の歯を上に有する第2の端部と、
前記第2の端部に接続された細長いシャンクと、
前記第1の端部と前記細長いシャンクとを接続する停止面であって、前記停止面が、前記振動ヘッドの表面と係合するように成形されている、停止面と、を備え、
前記上面及び前記下面が、前記動力鋸上の第1及び第2のクランプ面と係合するように構成され、
前記第1の端部内の前記穴が、前記第1及び第2のクランプ面のうちの少なくとも1つの上の上昇した隆起部と係合するように構成されている、外科用鋸刃。