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特許7581384サンプリングシステム及びそれの使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】サンプリングシステム及びそれの使用方法
(51)【国際特許分類】
   C12M 1/28 20060101AFI20241105BHJP
【FI】
C12M1/28
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022576369
(86)(22)【出願日】2021-06-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-20
(86)【国際出願番号】 US2021037553
(87)【国際公開番号】W WO2021257652
(87)【国際公開日】2021-12-23
【審査請求日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】63/039,848
(32)【優先日】2020-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Saint-Gobain Performance Plastics, Corporation
【住所又は居所原語表記】31500 Solon Road Solon, 44139 OH USA
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ツェルナー、クレメンス イー.
(72)【発明者】
【氏名】ニクソン、トーマス、アール.
(72)【発明者】
【氏名】ウィートリー、ジョナサン
【審査官】太田 雄三
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0143586(US,A1)
【文献】特開2015-065985(JP,A)
【文献】特表2005-519825(JP,A)
【文献】特表2008-532701(JP,A)
【文献】特開2009-050711(JP,A)
【文献】特表2007-525264(JP,A)
【文献】特開2009-192540(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12M 1/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッセルから流体をサンプリングするためのサンプリングシステムであって、前記サンプリングシステムは、
前記ベッセルに動作可能に接続された滅菌ディスペンサアセンブリであって、前記滅菌ディスペンサアセンブリは、前記ベッセルに動作可能に接続された弁と、膜と、針と、を備える、滅菌ディスペンサアセンブリと、
前記滅菌ディスペンサアセンブリに動作可能に接続された取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリであって、前記取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリは、サンプリング容器と、前記サンプリング容器に取り付けられた膜と、前記サンプリング容器を密閉するサンプリング容器ハウジングと、を備える、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリと、を備え、
前記サンプリング容器ハウジングは、収縮構成及び拡張構成を有する圧縮可能部分を備え、前記圧縮可能部分が収縮構成にあるとき、前記圧縮可能部分は、前記滅菌サンプリング容器アセンブリの前記サンプリング容器を前記滅菌サンプリング容器アセンブリの前記膜を通して前記針の近傍に押し込み、閉鎖無菌システムを維持しながら、前記針が前記流体を前記サンプリング容器内に分注することを可能にする、サンプリングシステム。
【請求項2】
ベッセルから流体をサンプリングするためのサンプリングシステムであって、前記サンプリングシステムは、
前記ベッセルに動作可能に接続された滅菌ディスペンサアセンブリを備え、前記滅菌ディスペンサアセンブリは、弁と、膜と、針と、を備え、前記弁は、弁本体と、前記弁本体内に少なくとも部分的に配置された弁棒と、を備え、前記弁棒は、中央内腔を画定する側壁と、前記側壁の少なくとも1つの開口部と、を備え、前記弁は、前記少なくとも1つの開口部が前記弁本体内に配置されているときに前記内腔を通る流体の流れを防止し、前記少なくとも1つの開口部が前記弁本体から露出しているときに前記内腔を通る流体の流れを可能にするように適合され、前記弁には、本質的にばねがなく、前記針は、前記ベッセルから流体を分注するために前記弁に動作可能に接続されている、サンプリングシステム。
【請求項3】
ベッセルから流体をサンプリングするためのサンプリングシステムであって、前記サンプリングシステムは、
サンプリング容器と、前記サンプリング容器に取り付けられた膜と、前記サンプリング容器を密閉するサンプリング容器ハウジングと、を備える、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリを備え、
前記サンプリング容器ハウジングは、収縮構成及び拡張構成を有する圧縮可能部分を備え、
前記圧縮可能部分が収縮構成にあるとき、前記圧縮可能部分は、前記サンプリング容器を前記膜を通して針の近傍に押し込み、閉鎖無菌システムを維持しながら、前記針が前記流体を前記サンプリング容器内に分注することを可能にする、サンプリングシステム。
【請求項4】
前記流体は、細胞を含む生物学的媒体を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のサンプリングシステム。
【請求項5】
前記ベッセルは、細胞培養容器を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のサンプリングシステム。
【請求項6】
前記滅菌サンプリング容器アセンブリの前記膜は、通気性弁膜を含む、請求項1および3のいずれか一項に記載のサンプリングシステム。
【請求項7】
前記滅菌ディスペンサアセンブリの前記膜は、通気性弁膜を含む、請求項1又は2に記載のサンプリングシステム。
【請求項8】
前記サンプリングシステムは、前記ベッセルに動作可能に接続された複数の滅菌ディスペンサアセンブリを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のサンプリングシステム。
【請求項9】
前記サンプリングシステムは、オートクレーブ滅菌、エチレンオキシド滅菌、又はガンマ滅菌を受けることができる、請求項1~8のいずれか一項に記載のサンプリングシステム。
【請求項10】
前記膜又はサンプリング容器ハウジングのうちの少なくとも1つを覆う使い捨てキャップを更に備える、請求項1および3のいずれか一項に記載のサンプリングシステム。
【請求項11】
前記サンプリング容器ハウジングは、前記圧縮可能部分の上方に配置された上部と、前記圧縮可能部分の下方に配置された底部とを備える、請求項1および3のいずれか一項に記載のサンプリングシステム。
【請求項12】
前記上部又は前記底部のうちの少なくとも1つは、前記圧縮可能部分から取り外し可能である、請求項11に記載のサンプリングシステム。
【請求項13】
前記滅菌ディスペンサアセンブリの前記膜又は弁のうちの少なくとも1つを覆う使い捨てキャップを更に備える、請求項1および2のいずれか一項に記載のサンプリングシステム。
【請求項14】
前記針は、針スリーブを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載のサンプリングシステム。
【請求項15】
前記滅菌サンプリング容器アセンブリは、前記膜又はサンプリング容器ハウジングに動作可能に接続された針を更に備える、請求項3に記載のサンプリングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、サンプリングシステムに関し、より詳細には、無菌環境においてベッセルから流体をサンプリングするためのサンプリングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
サンプリングシステムは、一般に、流体をベッセルからサンプリング容器にサンプリングすることが知られている。一部の用途では、サンプリングシステムは、容器及びサンプリング容器の滅菌性が望まれる細胞培養容器などの細胞培養容器から、サンプリング容器を用いて細胞をサンプリングすることができる。従来、サンプリングは、シリンジを細胞培養容器のポートに接続することを含み得、これは、汚染を回避するために滅菌性が維持されることを確実にするための慎重かつ詳細な手順を必要とし、サンプリングプロセスに望ましくない複雑さ及び時間を追加することになる。更に、従来のシステムは、細胞培養容器又はサンプリング容器内に望ましくない細胞沈降を引き起こす可能性がある。したがって、容器又はサンプリング容器への汚染リスクを最小限に抑えた単純かつロバストなサンプリングを可能にするサンプリングシステムの改善が必要とされている。
【図面の簡単な説明】
【0003】
実施形態は、例として示されており、添付の図面に限定されない。
図1】本開示のいくつかの実施形態によるサンプリングシステムの分解図を示す。
図2A】本開示のいくつかの実施形態による、滅菌ディスペンサアセンブリの弁の斜視図を示す。
図2B】本開示のいくつかの実施形態による、弁の弁棒の斜視図を示す。
図2C】本開示のいくつかの実施形態による、図2Bの線A-Aに沿って見た弁棒の断面図を示す。
図2D】本開示のいくつかの実施形態による、閉鎖構成における弁を示す。
図2E】本開示のいくつかの実施形態による、開放構成における弁を示す。
図2F】本開示のいくつかの実施形態による、滅菌ディスペンサアセンブリの弁の斜視図を示す。
図2G】本開示のいくつかの実施形態による、滅菌ディスペンサアセンブリの弁の斜視図を示す。
図3A】いくつかの実施形態による滅菌ディスペンサアセンブリの分解図を示す。
図3B】いくつかの実施形態による、図3Aの線B-Bに沿って見た滅菌ディスペンサアセンブリの断面図を示す。
図4A】いくつかの実施形態による滅菌サンプリング容器アセンブリの分解図を示す。
図4B】いくつかの実施形態による、図4Aの線C-Cに沿って見た滅菌サンプリング容器アセンブリの断面図を示す。
図5A】いくつかの実施形態によるサンプリングシステムを使用する方法の分解図を示す。
図5B】いくつかの実施形態による、図5Aの線D-Dに沿って見た、サンプリングシステムを使用する方法の断面図を示す。
図6】本開示のいくつかの実施形態によるサンプリングシステムの断面図を示す。
図7A】本開示のいくつかの実施形態によるサンプリングシステムの断面図を示す。
図7B】本開示のいくつかの実施形態によるサンプリングシステムの断面図を示す。
図7C】本開示のいくつかの実施形態によるサンプリングシステムの断面図を示す。
【0004】
当業者は、図中の要素が簡略化及び明瞭化を目的として示されており、必ずしも縮尺通りに描かれていないことを理解されたい。例えば、図中の一部の要素の寸法は、本発明の実施形態の理解を向上させるのに役立つように、他の要素に対して誇張されている場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図面と組み合わせた以下の説明は、本明細書に開示される教示の理解を補助するために提供される。以下の説明は、教示の特定の実施態様及び実施形態に焦点を当てている。詳細な説明は、特定の実施形態を説明するのを助けるために提供されており、本開示又は教示の範囲又は適用性に関する限定として解釈されるべきではない。しかしながら、本出願に開示される教示に基づいて他の実施形態を使用することができる。
【0006】
用語「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を網羅することを意図している。例えば、特徴のリストを含む方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴に限定されるものではないが、明示的に列挙されていない他の特徴、あるいはそのような方法、物品、又は装置に固有の他の特徴を含み得る。更に、矛盾する記載がない限り、「又は」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すのではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0007】
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書に記載の要素及び部品を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、そうでないことを意味することが明らかでない限り、1つ、少なくとも1つ、又は単数形が複数形も含むものとして、又はその逆として理解されるべきである。例えば、単一の実施形態が本明細書に記載されている場合、単一の実施形態の代わりに2つ以上の実施形態を使用することができる。同様に、2つ以上の実施形態が本明細書に記載されている場合、単一の実施形態を2つ以上の実施形態に置き換えることができる。
【0008】
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。材料、方法、及び実施例は、例示に過ぎず、限定することを意図しない。本明細書に記載されていない範囲で、特定の材料及び処理行為に関する多くの詳細は従来通りであり、サンプリングシステムの技術分野における教科書及び他の情報源に見出すことができる。
【0009】
以下の開示は、無菌環境(例えば、閉鎖無菌システム)を維持しながら、適切かつ効率的なサンプリングを達成するためのサンプリングシステムを説明する。本発明の概念は、本発明の範囲を例示し限定しない以下に記載される実施形態を考慮してより良く理解される。
【0010】
例示の目的で、図1は、本開示のいくつかの実施形態によるサンプリングシステムの分解図を示している。サンプリングシステム100は、中心軸195に沿って下方に配向され得る。図1に最もよく示されているように、サンプリングシステム100は、ベッセル102に動作可能に接続された滅菌ディスペンサアセンブリ110と、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ160とを含み得る。
【0011】
図1に示すように、ベッセル102は、そこからサンプリングされるように指定された流体106を収容することができる。ベッセル102は、細胞培養バッグなどであるがこれに限定されない細胞培養容器であり得る。ベッセル102はバイオリアクターであり得る。流体106は生物学的媒体であり得る。流体106は、細胞又は細胞培養混合物であり得る。
【0012】
図1に示すように、サンプリングシステム100は、滅菌ディスペンサアセンブリ110を含み得る。滅菌ディスペンサアセンブリ110は、ポート104を通してベッセル102に動作可能に接続され得る。いくつかの実施形態では、複数の滅菌ディスペンサアセンブリ110は、複数のポート104を通してベッセル102に動作可能に接続され得る。いくつかの実施形態では、複数の滅菌ディスペンサアセンブリ110は、単一ポート104からの複数の分岐を通して、ベッセル102に動作可能に接続され得る。
【0013】
滅菌ディスペンサアセンブリ110は、弁120を含み得る。弁120は、以下でより詳細に説明される弁本体122及び保持特徴124を含み得る。滅菌ディスペンサアセンブリ110は、針150を含み得る。一部の実施形態では、弁120は、ベッセル102から流体を分注し得る。特定の実施形態では、弁120は、ベッセル102から流体を分注するために、針150に動作可能に接続され得る。滅菌ディスペンサアセンブリ110は、膜130を更に含み得る。いくつかの実施形態では、膜130は、通気性弁膜の形態であり得る。
【0014】
滅菌ディスペンサアセンブリ110は、針150を覆い、少なくとも部分的に取り囲む、滅菌ディスペンサアセンブリハウジング158を更に含み得る。滅菌ディスペンサアセンブリハウジング158は、動作使用中に汚染物質と接触する可能性がある滅菌ディスペンサアセンブリ110の露出部分を覆うことができる。滅菌ディスペンサアセンブリハウジング158は、針150を少なくとも部分的に取り囲む針カバー154を含み得る。滅菌ディスペンサアセンブリハウジング158は、インターフェース159を通して、弁120、針150、又は両方に結合するように適合され得る。インターフェース159は、有刺インターフェース、バヨネット接続、ねじ係合インターフェース、クリップ又はタブインターフェース、別の流体導管インターフェース、又は任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。針150は、針150を覆って保護する針スリーブ152を更に含み得る。滅菌ディスペンサアセンブリ110は、滅菌ディスペンサアセンブリ110を覆う使い捨てキャップ140を更に含み得る。
【0015】
図1に更に示すように、サンプリングシステム100は、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ160を更に含み得る。取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ160は、サンプリング容器170を含み得る。サンプリング容器170はチューブであってもよく、又は他の容器が流体106を収容及び輸送し得る。サンプリング容器170は、流体進入を誘導するために真空を含み得ることが理解され得る。サンプリング容器170は、サンプリング容器170の上に配置されたサンプリング容器キャップ172を含み得る。取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ160は、サンプリング容器ハウジング180を含み得る。サンプリング容器ハウジング180は、サンプリング容器170を少なくとも部分的に取り囲むか、密閉するか、又は封入することができる。サンプリング容器ハウジング180は、圧縮可能部分184を更に含み得る。圧縮可能部分184は、サンプリング容器ハウジング180のサイズを調整するためのベローズ又は他の同様の手段を含み得る。取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ160は、膜190を含み得る。取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ160は、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ160を覆う使い捨てキャップ192を更に含み得る。
【0016】
例示の目的で、図2Aは、本開示のいくつかの実施形態による、滅菌ディスペンサアセンブリの弁の斜視図を示している。弁120は、概して、弁本体202と、弁本体202内に少なくとも部分的に配置された弁棒204とを含み得る。弁棒204は、弁本体202の開口部内で並進して、開放構成と閉鎖構成との間で移動するように適合され得る。弁棒204は、図1に示されるように流体を分注するために針(図示せず)に動作可能に接続され得る。開放構成では、弁120は、ベッセルのポートから弁120を通して針の中への流体通過を可能にすることができる。閉鎖構成では、弁120は、ベッセルのポートから弁120を通して針の中への流体通過を防止することができる。弁本体202は、フランジ216と結合された円筒形部分214を含み得る。一実施形態では、フランジ216は、弁本体202の第1の長手方向端部206において、又はそれに隣接して、円筒形部分214と結合され得る。特定の実施形態では、フランジ216は、ベッセルに溶接されるように適合され得る。より具体的な実施形態では、フランジ216は、ベッセルに超音波溶接されるように適合され得る。
【0017】
ある特定の例では、弁本体202の円筒形部分214は、操作者が、弁棒204を見る、弁棒204を調整する、弁棒204を選択的に所望の構成に維持するように適合された保持特徴1220を調整する、又はそれらの組み合わせなど、弁120を操作することができる、動作ゾーン218を含み得る。一実施形態では、動作ゾーン218は、フランジ216から離隔され得る。より具体的な実施形態では、動作ゾーン218は、弁本体202の第2の長手方向端部208に、又はそれに隣接して配置することができる。
【0018】
一実施形態では、弁120は、以下でより詳細に説明されるように、閉鎖構成と開放構成との間で調整可能であり得る。特定の実施形態では、弁120は、開放構成と閉鎖構成との間で繰り返し調整可能であり得る。このようにして、操作者は、弁120を開放構成と閉鎖構成との間で選択的にトグル切り替えすることができる。別の特定の実施形態では、弁120は、開放構成と閉鎖構成との間で1回だけ調整可能であり得る。すなわち、例えば、弁120は、単回使用動作に適合させることができる。非限定的な例として、弁120は、閉鎖構成から開放構成に並進し、開放構成で固定されたままであり得る。ステイ、クリップ、又は代替の単回機構は、弁棒204の1回の調整後の並進を防止することができる。これは、バイオ医薬混合バッグなどの単回使用ベッセルなどの単回使用システムでの適用に特に好適であり得る。ある特定の例では、弁120は、弁棒204を移動させた後に開放構成に保持するように適合された単回使用特徴(図示せず)を含み得る。
【0019】
弁本体202の動作ゾーン218は、弁棒204を外部環境から見ることができる1以上の開口222を含み得る。一実施形態では、1以上の開口222は、保持特徴220とのユーザ係合を可能にするように適合された保持特徴開口224を含み得る。別の実施形態では、1以上の開口222は、弁本体202からの弁棒204の望ましくない係合解除を防止するように適合されたクリップ特徴226を含み得る。クリップ特徴226は、例えば、弁棒204が弁本体202から外れるのを防止するように適合されたリップ又は他の保持特徴を有する弁本体202の一部分を含み得る。弁棒204を弁本体202に取り付けている間、クリップ特徴226は、径方向(例えば、径方向外側)に変位して、弁棒204が通過できるようにすることができる。設置後、クリップ特徴226は、弁棒204に向かって跳ね返り、弁本体202からの弁棒204の望ましくない除去を防止することができる。特定の例では、弁120は、1つのクリップ特徴226を含み得る。他の例では、弁120は、少なくとも2つのクリップ特徴226など、複数のクリップ特徴226を含み得る。複数のクリップ特徴226は、動作ゾーン218内の異なる開口222内、又は同じ開口222内などで、互いに離隔され得る。
【0020】
説明のために、図2Bは、本開示のいくつかの実施形態による、弁の弁棒の斜視図を示している。説明のために、図2Cは、本開示のいくつかの実施形態による、図2Bの線A-Aに沿って見た弁棒の断面図を示している。最初に図2Bを参照すると、一実施形態では、弁本体202の第1の長手方向端部206及び弁棒204の第1の長手方向端部210は、弁120が閉鎖構成にあるとき、概して同じ平面に沿って配置され得る。より特定の実施形態では、第1の長手方向端部206及び210は、弁120が閉鎖構成にあるときに同じ平面に沿って配置され得る。弁本体202の第2の長手方向端部208は、弁120が閉鎖構成にあるとき、弁棒204の第1の長手方向端部210と第2の長手方向端部212との間に配置することができる。
【0021】
図2Bに示すように、弁棒204は、概して、ほぼ円筒形の側壁などの側壁230を有する本体228を含み得る。側壁230は、中央管腔232(図2Cに示されるように)と、側壁230を通って延在する少なくとも1つの開口部234とを画定することができる。一実施形態では、少なくとも1つの開口部234は、外部環境から中央管腔232まで延在することができる。すなわち、中央管腔232は、少なくとも1つの開口部234を通して外部環境と流体連通することができる。少なくとも1つの開口部234は、複数の開口部を含み得る。一実施形態では、弁棒204は、閉鎖した長手方向端部を有することができる。より具体的な実施形態では、弁棒204の第1の長手方向端部210は閉鎖され得る。このようにして、流体は、その長手方向端部210を通って弁棒204の中央管腔234に入ることも出て行くこともできない。一実施形態では、弁棒204の第1の長手方向端部210は、キャップ236を含む。キャップ236は、概ね平坦な表面を有することができる。キャップ236は、第1の長手方向端部210において管腔232を閉鎖することができる。一実施形態では、キャップ236は、弁棒204の側壁230と一体化することができる。例えば、キャップ236は、側壁230と一体であり得る。別の実施形態では、キャップ236は、側壁230と結合された別個の要素を含み得る。
【0022】
更に図2Bを参照すると、一実施形態では、弁棒204は、それぞれが1以上のシール240(図2Cに最もよく示されている)を受容するように適合された複数の溝238を画定することができる。一実施形態では、溝238は、弁棒204の周囲に延在するOリングを受容するように適合され得る。より具体的な実施形態では、シール240は、溝238内に位置し、弁棒204の外面を越えて延在して、弁本体202の内面と密封係合することができる。シール240は、弁120が開放構成及び閉鎖構成の両方にあるときに、弁棒204と弁本体202との間の流体の流れを防止することができる。
【0023】
一実施形態では、弁棒204は、針を受容して針と係合するように適合されたインターフェース242を含み得る。一実施形態では、インターフェース242は、弁棒204の第2の長手方向端部212に、又はそれに隣接して配置することができる。一実施形態では、インターフェース242は、針と締まり嵌めを形成するように適合され得る。より具体的な実施形態では、インターフェース242は、針を受容して係合するように適合された有刺インターフェースを含み得る。別の実施形態では、インターフェース242は、バヨネット接続、ねじ係合インターフェース、クリップ又はタブインターフェース、別の流体導管インターフェース、又は針を受容し、針上の又は針に取り付けられた同様の結合インターフェースと係合するように適合されたそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0024】
一実施形態において、弁棒204は、側壁230から延在する係止フランジ244を画定することができる。係止フランジ244は、弁120を開放構成及び閉鎖構成に選択的に維持するために、保持特徴220、弁棒204、又は両方と係合するように適合され得る。一実施形態では、係止フランジ244は、弁棒204が弁本体202とともに設置されたときに、外部位置から弁本体202に視認可能である。より具体的な実施形態では、係止フランジ244は、弁本体204の開口222を通して少なくとも部分的に視認可能である。ある特定の例では、係止フランジ244は、弁120が開放構成及び閉鎖構成にあるときに外部位置から視認可能である。
【0025】
一実施形態では、クリップ特徴226は、弁棒204が弁本体202から外れるのを防止するために、弁棒204の相補的係止フランジ256と係合するように適合され得る。ある特定の例では、クリップ特徴226は、係止フランジ244と相補的係止フランジ256との間に少なくとも部分的に配置され得る。より具体的には、一実施形態において、クリップ特徴226のリップ(図示せず)は、係止フランジ244と相補的係止フランジ256との間に配置することができる。ある特定の例では、係止フランジ244及び相補的係止フランジ256は、弁棒204が弁本体202から両方の長手方向に軸方向に変位するのを防止することができる。
【0026】
図2Dは、本開示のいくつかの実施形態による、閉鎖構成における弁を示している。図2Dに示すように、弁本体202は、互いに離隔された第1の停止特徴246及び第2の停止特徴248を画定することができる。一実施形態では、第1及び第2の停止特徴246及び248は、調整長さLだけ互いに離隔され得る。係止フランジ244は、調整長さLに沿って並進可能であり得る。
【0027】
一実施形態では、係止フランジ244は、弁120が開放構成にあるときに第1の停止特徴246に接触し、弁120が閉鎖構成にあるときに第2の停止特徴248に接触するように適合され得る。保持特徴220は、弁120が選択的に開放構成又は閉鎖構成にあるときに保持特徴220の移動を遅らせるために、第1の停止特徴246と第2の停止特徴246との間に設置することができる。一実施形態では、保持特徴220は、弁120が閉鎖構成にあるときに第1の停止特徴246に接触し、弁120が開放構成にあるときに第2の停止特徴248に接触するように適合され得る。
【0028】
図2Eは、本開示のいくつかの実施形態による、開放構成における弁を示している。図2Eに示されるように、開放構成における弁120は、弁本体202の第1の長手方向端部206を少なくとも部分的に越えて延在する1以上の開口部234を含み得る。保持特徴220は、係止フランジ244と第2の停止特徴248との間に配置され得る。この位置において、流体は、弁棒204の第2の長手方向端部212から、中央管腔232を通り、1以上の開口部234を通って針内へと通過することができる。代替的に、流体は、1以上の開口部234を通り、中央管腔232を通り、弁棒204の第2の長手方向端部212から出ることができる。
【0029】
保持特徴220は、概して、弁本体202の開口222内に設置されるように適合された本体を画定することができる。再び図2Aを参照すると、保持特徴220は、弁棒204の周りに少なくとも部分的に着座するように適合されたクリップ部分250と、クリップ部分250から延在してユーザによる把持を可能にする把持可能部分252とを含み得る。保持特徴220は移動することができ、例えば、弁120との係合位置と弁120に対する係合解除位置との間で、選択的に移動する。一実施形態において、保持特徴220は、弁本体202又は弁棒204から取り外し可能であり得る。例えば、保持特徴部220は、係合解除位置にあるとき、弁棒204及び弁本体202から離隔され得る。
【0030】
図2F及び2Gは、本開示のいくつかの実施形態による、弁の斜視図を示している。図2F及び2Gに示されるように、別の実施形態では、保持特徴は、係合解除位置にあるとき、弁棒204及び弁本体202のうちの少なくとも1つと接触したままであるように適合され得る。いくつかの実施形態では、保持特徴220は、弁本体202又は弁棒204と回転可能に結合され得る。弁棒204は、保持特徴220を回転可能に付勢すると、弁本体202に対して並進することができる。したがって、例えば、弁120は、保持特徴220の回転移動時に開放構成と閉鎖構成との間で移動することができる。
【0031】
図示のように、保持特徴220は、傾斜部260を含み得る。傾斜部260は、円周の少なくとも10%、円周の少なくとも20%、円周の少なくとも30%、円周の少なくとも40%、又は円周の少なくとも50%など、保持特徴220の円周の少なくとも一部分の周囲に延在することができる。傾斜部260は、弁棒104の軸に垂直な平面に対して測定して、少なくとも1°、少なくとも2°、少なくとも3°、少なくとも4°、少なくとも5°、少なくとも10°、少なくとも15°、少なくとも20°、少なくとも25°、又は少なくとも30°の傾斜角度を規定することができる。一実施形態では、傾斜部260は、保持特徴220に切り欠きを含み得る。特定の実施形態では、切り欠きは、保持特徴220の半径方向厚さ全体を通るなど、保持特徴220の半径方向厚さを通って延在することができる。
【0032】
一実施形態において、弁棒204の部分262は、弁本体202を通って保持特徴2002まで延在することができる。部分262は、保持特徴220を回転方向に付勢することが弁本体202に対する弁棒204の直線移動に影響を及ぼすように、傾斜部260と係合することができる。次に、弁120は、保持特徴220に回転運動が与えられると、開放構成と閉鎖構成との間で移動することができる。一実施形態では、傾斜部260、部分262、又はその両方は、保持特徴220が許容可能な回転距離だけ移行されたときに操作者への触覚的指示を含み得る。更に、傾斜部260、部分262、又はその両方は、保持特徴220への回転調整が完了した後に、保持特徴220を所望の構成に維持するように適合され得る。
【0033】
ある特定の例では、保持特徴220は、テクスチャ加工表面264(図2F)、タブ若しくは突起266(図2G)、別の把持可能な表面、又はこれらの任意の組み合わせなどの把持可能な部分を含み得る。保持特徴220は、保持特徴220の方向性動作を示すための印268を含み得る。例えば、印268は、弁120を開閉するために保持特徴220がどの方向に調整されるかを示すことができる。印は、色、文字若しくは記号、表面特性、又は弁120をどのように調整するかを操作者に示すように適合された別の指示要素を含み得る。1以上の相補的把持可能要素269が、弁本体202に沿って含まれ、弁本体202に対する保持特徴220のより容易な回転付勢を促進することができる。
【0034】
保持特徴(図示せず)の他の例は、弁本体202又は弁棒204と並進可能に結合され得る。この保持特徴は、調整ゾーン及び係止ゾーンを含み得る。調整ゾーンは、開放構成と閉鎖構成との間で弁棒の調整を可能にするように適合された保持特徴の領域に対応することができる。係止ゾーンは、開放構成と閉鎖構成との間での弁棒の調整を防止するように適合された保持特徴の領域に対応することができる。タブ、突起、テクスチャ加工表面、他の把持可能要素、又はそれらの組み合わせを含む、係合可能部分が、操作者のアクセス及びその調整を可能にするために、保持特徴上に配置され得る。この実施形態では、弁本体202は、保持特徴を受容するように適合された切り欠きを含み得る。特定の実施形態では、切り欠きは、保持特徴の係合可能部分を受容するように成形され得る。
【0035】
ある特定の例では、弁棒204を開放構成に並進させるのに必要な開力Fは、弁棒204を閉鎖構成に移動させるのに必要な閉力Fにほぼ等しい。より特定の実施形態では、F及びFは、弁棒204の長手方向両端部上の流体圧力がほぼ等しいときにほぼ等しくなり得る。すなわち、一実施形態では、弁120はばねによって付勢されていなくてもよい。より具体的には、一実施形態では、弁120は、弁棒204、弁本体202、又はその両方を付勢するように適合されたばね又は付勢手段を本質的に含まなくてもよい。これにより、弁棒204を開閉方向にほぼ同じ力で移動させることができる。
【0036】
いくつかの実施形態では、弁は、ベッセル、弁、又はサンプリングシステム内での細胞沈降の影響を低減し得る。いくつかの実施形態では、弁は、ポートと接続してもよく、弁が係止ゾーンを通して開放構成になるまで、細胞が弁に進入することを阻止する、ポート接続部における内部遮断部を有し得る。換言すれば、ベッセル内の細胞は、本明細書に記載の実施形態による弁の使用により、弁又はポート内に沈降せず、ベッセル内の細胞の代表的でないサンプルを提供する。
【0037】
他の実施形態では、ベッセルのポートは、弁を含まない他の方法で滅菌ディスペンサアセンブリ310に接続し得る。例えば、弁320は、以下により詳細に説明されるように、隔壁によって置換されてもよい。
【0038】
図3Aは、いくつかの実施形態による滅菌ディスペンサアセンブリの分解図を示している。図3Bは、いくつかの実施形態による、図3Aの線B-Bに沿って見た滅菌ディスペンサアセンブリの断面図を示している。上述したように、また図3Aに示すように、滅菌ディスペンサアセンブリ310は、中心軸395の下方にあってもよく、弁320、針350、及び膜330を含み得る。弁320は、第1の部品324及び第2の部品326を備える弁本体322とともに示されている。第1の部品324は、上述の円筒形部分と少なくとも部分的に一致してもよく、上述のような保持特徴323を含み得る。第2の部品326は、上述の弁棒と一致し得る。第2の部品326は、有刺インターフェース、バヨネット接続、ねじ係合インターフェース、クリップ若しくはタブインターフェース、別の流体導管インターフェース、又は任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、インターフェース328を通して、第1の部品324に動作可能に結合し得る。更に、第2の部品326は、上述したように、1以上のシール又はOリング327をそれぞれ受容するように適合された複数の溝325を含み得る。弁320の第2の部品326は、上述したように針350に結合することができる。第2の部品326は、針350上のインターフェース354を通して針350に動作可能に結合してもよく、このインターフェースは、有刺インターフェース、バヨネット接続、ねじ係合インターフェース、クリップ又はタブインターフェース、別の流体導管インターフェース、又は任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。図3Bは、このインターフェース354をより詳細に示している。更に、針350は、針350を損傷及び環境から保護するために、針スリーブ352を含み得る。一部の実施形態では、針スリーブ352は、針350を完全に密閉し得る。針スリーブ352は取り外し可能であり得る。他の実施形態では、針スリーブ352は、針350が針スリーブ352を通って延在し得る穴353を有することができる。針350自体は、使用中に拭くためのテーパ穴を有してもよく、不要な流体分散を排除する。
【0039】
更に、上述したように、滅菌ディスペンサアセンブリ310はハウジングを含み得る。しかしながら、図3Bに示される実施形態では、ハウジングは、弁320の第2の部品326によって包囲され得る。更に、上述したように、滅菌ディスペンサアセンブリ310は、使い捨てキャップ340を含み得る。使い捨てキャップ340は、動作使用中に汚染物質と接触する可能性がある滅菌ディスペンサアセンブリ310の露出部分を覆うことができる。使い捨てキャップ340は、ハウジング(図1に示されるように)、又は弁320の第2の部品326(図3Bに示されるように)と固着するように適合され得る。使い捨てキャップ340は、有刺インターフェース、バヨネット接続、ねじ係合インターフェース、クリップ又はタブインターフェース、別の流体導管インターフェース、又は任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含むインターフェース342を通して、弁320のハウジング又は第2の部品326に動作可能に結合し得る。ある特定の例では、使い捨てキャップ340は、使い捨てキャップ340のより容易な把持取り外しを容易にするように適合された把持可能要素344を含み得る。把持可能要素344は、使い捨てキャップ340の側部から延在し、そこから突出して、ユーザが把持することを可能にすることができる。ある特定の例では、使い捨てキャップ340は、単回使用カバーを含み得る。他の例では、使い捨てキャップ340を再使用することができる。そのような実施形態では、把持可能要素344は、滅菌ディスペンサアセンブリ310に対する使い捨てキャップ340のより容易な設置を促進することができる。
【0040】
更に、上述したように、滅菌ディスペンサアセンブリ310は、膜330を更に含み得る。いくつかの実施形態では、膜330は、通気性弁膜の形態であり得る。通気性弁膜は、以下に更に詳細に説明されるように、針350又は滅菌サンプリング容器アセンブリの構成要素によって貫通可能であり得る。図3Bに最もよく示されるように、膜330は、弁320の第2の部品326上の又はそれに取り付けられた同様の結合インターフェースを用いて弁320の第2の部品326を受容及び係合するように適合された、有刺インターフェース、バヨネット接続、ねじ係合インターフェース、クリップ若しくはタブインターフェース、別の流体導管インターフェース、又はそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含むインターフェース332を通して、弁320のハウジング又は第2の部品326に動作可能に結合し得る。膜330は、エラストマー材料で作られてもよい。膜330は、シリコーンで作られてもよい。
【0041】
一部の代替実施形態では、膜130は滅菌コネクタであり得る。滅菌コネクタは、第1の部品と、第2の部品と、第1及び第2の部品のそれぞれの側面上に位置するカバー又はテープとを含み得る。第1の部品及び第2の部品は、結合されてもよく、カバーは、流体流動のための滅菌接続を生成するように除去され得る。
【0042】
図4Aは、いくつかの実施形態による滅菌サンプリング容器アセンブリの分解図を示している。図4Bは、いくつかの実施形態による、図4Aの線C-Cに沿って見た滅菌サンプリング容器アセンブリの断面図を示している。図4A図4Bを参照すると、上述したように、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ460は、中心軸495の下方にあってもよく、サンプリング容器470と、サンプリング容器470の上に配置されたサンプリング容器キャップ472と、サンプリング容器ハウジング480と、膜490と、使い捨てキャップ492とを含み得る。いくつかの実施形態では、サンプリング容器ハウジング480は、上部486と、底部488と、上部486と底部488との間に配置された圧縮可能部分484とを含み得る。いくつかの実施形態では、上部486及び底部488は、剛性材料から作製され得る。圧縮可能部分484は、上部486が底部488に対して移動することを可能にし得るか、又は底部488が上部486に対して移動することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、図4A-4Bに示されるように、圧縮可能部分484は、サンプリング容器ハウジング480のサンプリング容器の位置を調整するためのベローズ485又は他の類似手段を含む。ある特定の実施形態において、圧縮可能部分484は、エラストマーなどの可撓性又は弾性材料を含み得る。一部の実施形態では、圧縮可能部分484は、サンプリング容器ハウジング480の2つの部品の間に配置された転動部分を含み得る。いくつかの実施形態では、転動部分は、Oリングであり得る。一部の実施形態では、圧縮可能部分484は、以下により詳細に示されるように、サンプリング容器ハウジング480の2つの部品の間に配置された転動部分を含み得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、圧縮可能部分484は、収縮構成及び拡張構成を有し得る。拡張構成では、圧縮可能部分484は、中心軸495に沿った上部486と底部488との間の最大距離を可能にし得る。収縮構成では、圧縮可能部分484は、中心軸495に沿った上部486と底部488との間の距離を最小化又は減少させ得る。収縮構成では、圧縮可能部分484は、滅菌サンプリング容器アセンブリ480の膜490を通してサンプリング容器470を針の近傍に押し込み、以下でより詳細に説明されるように、閉鎖無菌システムを維持しながら、針が流体をサンプリング容器470内に分注することを可能にし得る。
【0044】
ある特定の実施形態では、底部488は、第1の底部488a及び第2の底部488bに更に分割され得る。一実施形態において、第1の底部488aは、第2の底部488bを受容して係合するように適合されたインターフェース489を含み得る。一実施形態では、インターフェース489は、第2の底部488bと締まり嵌めを形成するように適合され得る。より具体的な実施形態では、インターフェース489は、第2の底部488bを受容して係合するように適合された有刺インターフェースを含み得る。別の実施形態では、インターフェース489は、バヨネット接続、ねじ係合インターフェース、クリップ又はタブインターフェース、別の流体導管インターフェース、又はそれらの任意の組み合わせを含むことができ、これらは、第2の底部488b上の又は第2の底部488bに取り付けられた同様の結合インターフェースを用いて、第2の底部488bを受容及び係合するように適合されている。いくつかの実施形態では、底部588bは、ばね式であり得る。
【0045】
更に、滅菌サンプリング容器アセンブリ460は、膜490を含み得る。いくつかの実施形態では、膜490は、通気性弁膜の形態であり得る。通気性弁膜は、以下で更に詳細に説明されるように、針又は滅菌サンプリング容器アセンブリの構成要素によって貫通可能であり得る。図4Bに最もよく示されるように、膜490は、サンプリング容器ハウジング480の上部486を受容し、サンプリング容器ハウジング480の上部486に取り付けられた同様の結合インターフェースと係合するように適合された、有刺インターフェース、バヨネット接続、ねじ係合インターフェース、クリップ又はタブインターフェース、別の流体導管インターフェース、又はそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含むインターフェース492を介して、サンプリング容器ハウジング480の上部486に動作可能に結合することができる。膜490は、エラストマー材料で作られてもよい。膜490は、シリコーンで作られてもよい。
【0046】
一部の代替実施形態では、膜490は滅菌コネクタであり得る。滅菌コネクタは、第1の部品と、第2の部品と、第1及び第2の部品のそれぞれの側面上に位置するカバーとを含み得る。第1の部品及び第2の部品は、結合されてもよく、カバーは、流体流動のための滅菌接続を生成するように除去され得る。
【0047】
上述したように、滅菌サンプリング容器アセンブリ460は、使い捨てキャップ492を含み得る。使い捨てキャップ492は、動作使用中に汚染物質と接触する可能性がある滅菌サンプリング容器アセンブリ460の露出部分を覆うことができる。使い捨てキャップ440は、(図4Bに示されるように)サンプリング容器ハウジング480の上部486に固定されるように適合され得る。使い捨てキャップ492は、サンプリング容器ハウジング480の上部486を受容し、サンプリング容器ハウジング480の上部486に取り付けられた同様の結合インターフェースと係合するように適合された、有刺インターフェース、バヨネット接続、ねじ係合インターフェース、クリップ又はタブインターフェース、別の流体導管インターフェース、又はそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含むインターフェース494を介して、サンプリング容器ハウジング480の上部486に動作可能に結合することができる。ある特定の例では、使い捨てキャップ492は、使い捨てキャップ492のより容易な把持取り外しを容易にするように適合された把持可能要素496を含み得る。把持可能要素496は、使い捨てキャップ492の側部から延在し、そこから突出して、ユーザを把持することを可能にすることができる。ある特定の例では、使い捨てキャップ492は、単回使用カバーを含み得る。他の例では、使い捨てキャップ492を再使用することができる。そのような実施形態では、把持可能要素496は、滅菌サンプリング容器アセンブリ460に対する使い捨てキャップ440のより容易な設置を促進することができる。
【0048】
図5Aは、いくつかの実施形態によるサンプリングシステムを使用する方法の分解図を示している。図5Bは、いくつかの実施形態による、図5Aの線D-Dに沿って見たサンプリングシステムを使用する方法の断面図を示している。図5A及び図5Bに示すように、サンプリングシステム500は、滅菌ディスペンサアセンブリ510、及び本明細書に記載の滅菌ディスペンサアセンブリ510の構成要素のいずれかを含み得る。更に、サンプリングシステム500は、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560、及び本明細書に記載の取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560の構成要素のいずれかを含み得る。図5A図5Bのステップ1の下では、滅菌ディスペンサアセンブリ510及び取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560は、互いに近接する。滅菌ディスペンサアセンブリ510は、流体を収容するベッセル(図示せず)に動作可能に接続される。図5A図5Bのステップ2の下では、滅菌ディスペンサアセンブリ510の使い捨てキャップ540及び取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560の使い捨てキャップ592がそれぞれ取り外される。図5A図5Bのステップ3の下では、滅菌ディスペンサアセンブリ510の弁520の弁本体522の第2の部品526と、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560のサンプリング容器ハウジング580の上部586とが接触させられ、インターフェース577で結合される。更に、滅菌ディスペンサアセンブリ510及び取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560のそれぞれの膜530、590は、互いに近接する。このようにして、滅菌ディスペンサアセンブリ510及び取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560は、動作可能に接続される。図5A図5Bのステップ4の下で、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560の圧縮可能部分584は、収縮構成に移動される。これは、ユーザ又は他の機械的手段によって行われてもよい。圧縮は、サンプリング容器570を、滅菌ディスペンサアセンブリ510及び取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560のそれぞれの膜530、590を通して、針550の近傍に押し込み、針550が流体をサンプリング容器570内に分注することを可能にする。一部の実施形態では、針550は、流体を分注するためにサンプリング容器570のサンプリング容器キャップ572を貫通し得る。図5A図5Bのステップ5において、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560の圧縮可能部分584は、拡張構成に移動される。これは、ユーザ又は他の機械的手段によって行われてもよい。圧縮は、サンプリング容器570を、滅菌ディスペンサアセンブリ510及び取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560のそれぞれの膜530、590を通して押し戻し、それによって、滅菌ディスペンサアセンブリ510及び取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560を閉鎖する。取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560の圧縮可能部分584の拡張構成への移動は、滅菌ディスペンサアセンブリ510又は取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ560のうちの少なくとも1つの内部に位置するばね575によって補助され得る。最後に、図5A-5Bのステップ6の下で、サンプリング容器ハウジング580の上部586又は底部588のうちの少なくとも1つは、サンプリング容器アセンブリ560の残りから分離し、ユーザが、現在、流体を含有するサンプリング容器570を取得することを可能にする。このプロセスを通して、閉鎖無菌システムが維持される。「閉鎖無菌システム」は、本明細書では、その下を流体が流れることができ、滅菌性を維持することができる閉鎖サンプリングシステム500として定義することができる。一部の実施形態では、本方法は、閉鎖無菌システムが滅菌ディスペンサアセンブリ510内に維持されるように、1回のみ使用され得る。他の実施形態では、本方法は、閉鎖無菌システムを維持しながら、単一の滅菌ディスペンサアセンブリ510から複数回のみ使用され得る。
【0049】
図6は、本開示のいくつかの実施形態によるサンプリングシステムの断面図を示している。サンプリングシステム600の代替実施形態では、滅菌ディスペンサアセンブリ610は、同様に上記で説明されるように、インターフェース628で交わる第1の部品624及び第2の部品626を備える弁本体622とともに示される弁620を含み得る。弁620は、針スリーブ652によって保護された針650を少なくとも部分的に取り囲むことができる。図示のように、針は両端型であり得る。更に、滅菌ディスペンサアセンブリ610は、上述のような膜630を含み得る。この代替実施形態では、弁620は、隔壁685を通してベッセル(図示せず)に接続することができ、針650がベッセルに入ると損傷するのを防止するために針シールド683を更に含み得る。滅菌ディスペンサアセンブリ610は、キャップ(図示せず)を更に含み得る。
【0050】
サンプリングシステム600の代替的な実施形態において、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ660は、サンプリング容器キャップ672を有するサンプリング容器670を含み得る。取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ660は、上述したような膜690を更に含み得る。この代替実施形態では、サンプリング容器ハウジング680は、上部686、圧縮可能部分684、及び底部688を含み得る。この代替実施形態では、圧縮可能部分684は、それぞれ上部686及び底部688とのインターフェース687、689を含み得る。更に、圧縮可能部分684は、転動部分685を含み得る。いくつかの実施形態では、転動部分は、Oリングであり得る。更に、底部688は、ばね691によってサンプリング容器670に結合され得る。取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ660は、キャップ(図示せず)を更に含み得る。
【0051】
動作中、サンプリングシステム600上の上向きの力は、針650を、隔壁685を通して押進させ、そこで針は、流体を引き出すためにベッセルに進入する。弁620の第1の部品624と第2の部品626との間のインターフェース628は、この上向きの力によって破壊され得、針が上向きに移動して隔壁685を貫通することを可能にする。更に、サンプリング容器ハウジング680の圧縮可能部分684は、インターフェース687から上部686と結合解除し、上述のように二重膜630、690を通してサンプリング容器670を針650の底端部に導入することができる。この実施形態に示されるように、転動部分685は、使用時に圧縮可能部分684が上部686の外側に摺動することを可能にすることができ、上部は、サンプリング容器660が移動して、上記の図5A図5Bのステップ3と同様に、滅菌ディスペンサアセンブリ610と滅菌サンプリング容器アセンブリ670との間のインターフェースを通して針650と接触している間に、圧縮可能部分684内の空洞693を充填することができる。サンプリングシステムの他の全ての構成要素は、上述の実施形態においてそれらがどのように機能するかと同様に機能し得る。このようにして、流体は、閉鎖無菌システム内のベッセルからサンプリングされ得る。
【0052】
図7A図7Cは、本開示のいくつかの実施形態によるサンプリングシステムの断面図を示している。図7A図7Cに示されるように、サンプリングシステム700の代替実施形態では、滅菌ディスペンサアセンブリ710は、図6において前述されるサンプリングシステムと同様に、弁720、膜730、針シールド783、及び隔壁785を含み得る。滅菌ディスペンサアセンブリ710は、キャップ740を更に含み得る。
【0053】
サンプリングシステム700の代替実施形態では、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ760は、図6で上述したサンプリングシステムと同様に、サンプリング容器キャップ772、膜790、及びサンプリング容器ハウジング780を有するサンプリング容器770を含み得る。取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ660は、キャップ772を更に含み得る。この代替実施形態では、サンプリング容器ハウジング780は、上部786、圧縮可能部分784、及び底部788を含み得る。この代替実施形態では、圧縮可能部分784は、上部786との複数のインターフェース787a、787bと、底部788とのインターフェース789とを含み得る。更に、圧縮可能部分784は、複数の転動部分785a、785bを含み得る。いくつかの実施形態では、転動部分は、Oリングであり得る。いくつかの実施形態では、両面針750は、図示されるように、取り外し可能滅菌サンプリング容器アセンブリ660内に位置し得る。
【0054】
図7Bに最もよく示されるような動作において、サンプリングシステム700に対する上向きの力は、図6のサンプリングシステムと同様に流体を引き込むために、針750がベッセルに入る隔壁785を通して針750を押す。しかしながら、サンプリング容器ハウジング780の圧縮可能部分784の間のインターフェース787a、787bは、インターフェース687から上部786との結合を解除し、針750の上端部を、膜730及び隔壁785を通して導入しながら、上述のようにサンプリング容器770を、膜790を通して針750の下端部に導入することができる。この実施形態に示されるように、転動部分785a、785bは、使用時に圧縮可能部分784が上部786の内側で摺動することを可能にすることができ、サンプリング容器760が移動して、上記の図6のサンプリングシステムと同様に、滅菌ディスペンサアセンブリ710と滅菌サンプリング容器アセンブリ770との間のインターフェースを通して針750と接触している間に、圧縮可能部分784が上部786の空洞793を充填することができる。サンプリングシステムの他の全ての構成要素は、上述の実施形態においてそれらがどのように機能するかと同様に機能し得る。図7Cは、キャップ740、772が再設置された状態の滅菌ディスペンサアセンブリ710と滅菌サンプリング容器アセンブリ760との分離を示している。このようにして、流体は、閉鎖無菌システム内のベッセルからサンプリングされ得る。
【0055】
特定の実施形態では、サンプリングシステムの構成要素(滅菌ディスペンサアセンブリ、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリ、又はベッセルの全ての構成要素を含む)のうちの少なくとも1つは、金属、プラスチック、ガラス、又はそれらの組み合わせ、及び特に、パイレックスを含む材料から形成され得る。ある特定の実施形態は、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、プラスチック又はガラスを含む材料から形成され得る。一実施形態では、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、ポリマーを含み得る。一実施形態では、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、熱可塑性エラストマー炭化水素ブロックコポリマー、ポリエーテル-エステルブロックコポリマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリオレフィンエラストマー、熱可塑性加硫物、オレフィン系コポリマー、オレフィン系ターポリマー、ポリオレフィンプラストマー、又はこれらの組み合わせを含むポリマーのブレンド又はポリマーポリマーを含み得る。一実施形態において、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、スチレン-ブタジエン、スチレン-イソプレン、それらのブレンド又は混合物、それらの混合物などのスチレン系ブロックコポリマーを含み得る。例示的なスチレン系熱可塑性エラストマーとしては、スチレン-ブタジエン-スチレン(styrene-butadiene-styrene、SBS)、スチレン-イソプレン-スチレン(styrene-isoprene-styrene、SIS)、スチレン-エチレンブチレン-スチレン(styrene-ethylene butylene-styrene、SEBS)、スチレン-エチレンプロピレン-スチレン(styrene-ethylene propylene-styrene、SEPS)、スチレン-エチレン-エチレン-ブタジエン-スチレン(styrene-ethylene-ethylene-butadiene-styrene、SEEBS)、スチレン-エチレン-エチレン-プロピレン-スチレン(styrene-ethylene-ethylene-propylene-styrene、SEEPS)、スチレン-イソプレン-ブタジエン-スチレン(styrene-isoprene-butadiene-styrene、SIBS)、又はこれらの組み合わせなどのトリブロックスチレン系ブロックコポリマー(styrenic block copolymer、SBC)が挙げられる。市販の例としては、Kraton(商標)及びHybrar(商標)樹脂の一部のグレードが挙げられる。
【0056】
一実施形態において、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、ポリオレフィンポリマーを含み得る。典型的なポリオレフィンとしては、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、メチルペンテン、ヘキセン、オクテン、又はこれらの任意の組み合わせなどのモノマーから形成されるホモポリマー、コポリマー、ターポリマー、アロイ、又はこれらの任意の組み合わせを挙げることができる。一実施形態では、ポリオレフィンポリマーは、メタロセン又は非メタロセン重合プロセスによって製造された、エチレンとプロピレン若しくはアルファオレフィンとのコポリマー、又はポリプロピレンとエチレン若しくはアルファオレフィンとのコポリマーであり得る。市販のポリオレフィンの例としては、Dow、ExxonMobil、Mitsui-Basell及びLondelによって製造されるAffinity(商標)、Engage(商標)、Flexomer(商標)、Versify(商標)、Infuse(商標)、Exact(商標)、Vistamaxx(商標)、Softel(商標)及びTafmer(商標)、Notio(商標)が挙げられる。一実施形態において、ポリオレフィンポリマーは、エチレンと、アセテート(acetate、EVA)、アクリル酸(acrylic acid、EAA)、メチルアクリレート(methyl acrylate、EMA)、メチルメタクリレート(methyl methacrylate、EMMA)、エチルアクリレート(ethyl acrylate、EEA)及びブチルアクリレート(butyl acrylate、EBA)などの極性ビニルモノマーとのコポリマーを含み得る。別の実施形態では、ポリオレフィンポリマーは、エチレン、無水マレイン酸及びアクリレートのターポリマー、例えば、Arkema製のLotader(商標)及びDuPont製のEvalloy(商標)であり得る。更に別の実施形態において、ポリオレフィンポリマーは、エチレンとアクリル酸又はメタクリル酸とのアイオノマー、例えば、DuPont製のSurlyn(商標)であり得る。一実施形態において、ポリオレフィンは、反応器グレードの熱可塑性ポリオレフィンポリマー、例えば、Flint Hills Resourcesから入手可能なP6E2A-005Bである。非常に特定の実施形態では、熱可塑性チューブは、C-FLEX(登録商標)ブランドの生物医薬品チューブ(米国フロリダ州クリアウォーターのSaint-Gobain Performance Plastics Corporatioから入手可能)を含み得る。一実施形態では、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、熱可塑性物質、熱硬化性物質、フルオロポリマー、及びそれらの組み合わせを含み得るが、それらに限定されない。好適な高分子材料の具体例は、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene fluoride、PVDF)であり得る。一実施形態において、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、熱可塑性エラストマー、シリコーン、又はそれらの組み合わせから形成され得る。例えば、特定の種類の熱可塑性エラストマーは、米国特許出願公開第2011/0241262号に記載されているものであってもよく、この米国特許出願公開は、全ての有用な目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0057】
一実施形態では、サンプリングシステムの構成要素の少なくとも1つは、フッ素化ポリマーを含み得る。一実施形態では、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene、PTFE)、変性ポリテトラフルオロエチレン(modified polytetrafluoroethylene、mPTFE)、エチレン-テトラフルオロエチレン(ethylene-tetrafluoroethylene、ETFE)、パーフルオロアルコキシエチレン(perfluoroalkoxyethylene、PFA)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン(tetrafluoroethylene-hexafluoropropylene、FEP)、テトラフルオロエチレン-パーフルオロ(メチルビニルエーテル)(tetrafluoro-ethylene-perfluoro (methyl vinyl ether)、MFA)、ポリフッ化ビニリデン(polyvinylidene fluoride、PVDF)、エチレン-クロロトリフルオロエチレン(ethylene-chlorotrifluoroethylene、ECTFE)、ポリイミド(polyimide、PI)、ホ゜リアミト゛イミト゛(polyamidimide、PAI)、ポリフェニレンスルフィド(polyphenylene sulfide、PPS)、ポリエーテルスルホン(polyethersulofone、PES)、ポリフェニレンスルホン(polyphenylene sulfone、PPSO2)、液晶ポリマー(liquid crystal polymer、LCP)、ポリエーテルケトン(polyetherketone、PEK)、ポリエーテルエーテルケトンケトン(polyether ether ketone、PEEK)、ポリアミド(polyamide、PA)、ポリオキシメチレン(polyoxymethylene、POM)、ポリエチレン(polyethylene、PE)/UHMPE、ポリプロピレン(polypropylene、PP)、ポリスチレン、スチレンブタジエンコポリマー、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、スチレンブロックコポリマー、エチレンビニルアルコールコポリマー、エチレンビニルアセテートコポリマー、マレイン酸無水物でグラフト化されたポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、脂肪族ポリケトン、液晶ポリマー、エチレンメチルアクリレートコポリマー、エチレン-ノルボルネンコポリマー、ポリメチルペンテン及びエチレンアクリル酸コポリマー、混合物、コポリマー及びそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含むポリマーを含み得る。特定の実施形態では、サンプリングシステムの構成要素の少なくとも1つは、パーフルオロアルコキシアルカン(perfluoroalkoxyalkane、PFA)を含み得る。
【0058】
一実施形態では、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、金属又は金属合金を含み得る。一実施形態において、金属は、アルミニウム、鉄、スズ、白金、チタン、マグネシウム、それらの合金であってもよく、又は異なる金属であり得る。更に、金属は鋼を含み得る。鋼は、オーステナイト系ステンレス鋼などのステンレス鋼を含み得る。更に、鋼は、クロム、ニッケル、又はそれらの組み合わせを含むステンレス鋼を含み得る。例えば、鋼は、X10CrNi18-8ステンレス鋼を含み得る。
【0059】
更に、一実施形態では、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、1以上の添加剤を含み得る。例えば、1以上の添加剤は、可塑剤、触媒、シリコーン改質剤、ケイ素成分、安定剤、硬化剤、潤滑剤、着色剤、充填剤、発泡剤、微量成分としての別のポリマー、又はそれらの組み合わせを含み得る。特定の実施形態では、可塑剤は鉱油を含み得る。
【0060】
一実施形態において、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、単一部品として形成され得るか、又は複数の部品として形成され得る。一実施形態では、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、成形構成要素であり得る。一実施形態では、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、オーバーモールド又は当技術分野で知られている他の方法によって形成することができる。一実施形態において、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つに含まれるポリマー又はポリマーブレンドは、任意の既知の方法によって処理されて、ポリマー混合物を形成し得る。ポリマー又はポリマーブレンドは、ドライブレンド又はコンパウンディングによって溶融加工され得る。ドライブレンドは、粉末、顆粒、又はペレット形態であり得る。ブレンドは、連続二軸スクリュー配合プロセス又はバッチ関連バンバリープロセスによって製造することができる。次に、これらの混合物のペレットを単軸押出機に供給して、可撓性チューブ製品などの物品を製造することができる。混合物はまた、混合要素を備えた単軸スクリュー押出機中で混合され、次いでチューブ製品などの物品に直接押出され得る。特定の実施形態では、混合物は、積層、キャスティング、成形、押出などの当技術分野で公知の想定される任意の方法によって溶融加工することができる。一実施形態では、混合物を射出成形することができる。
【0061】
一実施形態では、ポリマー又はポリマーブレンドは、滅菌プロセスに有利に耐えることができる。一実施形態では、ポリマー又はポリマーブレンドは、想定される任意の方法によって滅菌され得る。例えば、ポリマー又はポリマーブレンドは、サンプリングシステムの構成要素の少なくとも1つが形成された後に滅菌される。例示的な滅菌方法としては、蒸気、ガンマ線、エチレンオキシド、電子ビーム技術、これらの組み合わせなどが挙げられる。更に、ポリマー又はポリマーブレンドは、オートクレーブ滅菌を受けることが可能であり得る。特定の実施形態において、ポリマー又はポリマーブレンドは、γ線照射によって滅菌される。例えば、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つのポリマー又はポリマーブレンドは、約25kGy~約55kGyでガンマ線滅菌され得る。特定の実施形態において、ポリマー又はポリマーブレンドは、蒸気滅菌によって滅菌される。例示的な実施形態において、ポリマー又はポリマーブレンドは、約130℃までの温度で約45分間までの蒸気滅菌に対して耐熱性である。一実施形態において、ポリマー又はポリマーブレンドは、約135℃までの温度で約30分間までの蒸気滅菌に対して耐熱性である。
【0062】
一実施形態では、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つのポリマー又はポリマーブレンドは、単層物品、多層物品に形成されてもよく、又はサンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つを形成するために基材上に積層、コーティング、又は形成され得る。多層物品は、補強層、接着層、バリア層、耐化学性層、金属層、これらの任意の組み合わせなどの層を含み得る。ポリマー又はポリマーブレンドは、サンプリングシステムの構成要素の少なくとも1つを形成するために、フィルム、シート、チューブなどの任意の有用な形状に形成することができる。
【0063】
実施形態において、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、更なる望ましい物理的及び機械的特性を有し得る。例えば、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、透明又は少なくとも半透明に見えてもよい。特定の例において、滅菌サンプリング容器アセンブリの容器ハウジングは、透明又は半透明である。例えば、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、可視光波長範囲において約2%を上回る、又は約5%を上回る光透過率を有し得る。特に、得られる物品は、望ましい透明度又は透光性を有する。加えて、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、硬度、可撓性、表面潤滑性、弁寿命、破砕、汚損、引張強度、伸び、ショアA硬度、ガンマ抵抗、溶接強度、及びシール完全性の特性のうちのいずれか1以上の最適レベルへのバランスなどの有利な物理的特性を有する。
【0064】
一実施形態において、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、望ましい熱安定性特性を有し得る。特定の実施形態では、サンプリングシステムの構成要素のうちの少なくとも1つは、現在入手可能な市販製品と比較して、より高い破裂抵抗、より高い軟化点、及び/又はより高いオートクレーブ処理温度などの耐熱性のうちの1以上を有する。ポリマー又はポリマーブレンドの用途は多数ある。特に、ポリマー又はポリマーブレンドは非毒性であり、毒性が望まれない任意の用途に材料を有用にする。例えば、ポリマー又はポリマーブレンドは、それが移動する流体中に浸出し得る可塑剤又は他の低分子量増量剤を実質的に含まなくてもよい。本明細書で使用するとき、「実質的に含まない」とは、約100ppm未満の全有機物含有量(total organics content、TOC)(ISO15705及びEPA410.4に従って測定)を有するポリマー混合物を指す。更に、ポリマー又はポリマーブレンドは、生体適合性及び動物由来成分を含まない製剤成分を有する。例えば、ポリマー混合物は、FDA、USP、EP、ISO、及び他の規制認可の可能性を有する。例示的な実施形態では、ポリマー又はポリマーブレンドは、工業、医療、ヘルスケア、バイオ医薬品、医薬品、飲料水、食品及び飲料、実験室、乳製品などの用途で使用することができる。一実施形態において、ポリマー混合物は、低温耐性が所望される用途において使用され得る。一実施形態では、ポリマー又はポリマーブレンドは、焼却されたときに有毒ガスを実質的に発生せず、土地が埋められている場合に環境中に可塑剤を浸出させないので、安全に処分することもできる。
【0065】
サンプリングシステムの使用は、限定されないが、産業、医療、ヘルスケア、バイオ医薬品、医薬品、飲料水、食品及び飲料、実験室、乳製品、又は他のタイプの用途などの分野における一部の用途において、増加した利益を提供し得る。特に、サンプリングシステムの使用は、滅菌性を維持しながら、複数のサンプルサイズで流体ベッセルから容易に正確にサンプリングするための手段を提供し得、ベッセルから流体をサンプリングするために必要な複雑さ及び時間を減少させる。更に、サンプリングシステムは、サンプリングシステムにおける細胞沈降を減少させることができ、より正確なサンプリングを提供する。
【0066】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。これらの態様及び実施形態のいくつかを本明細書に記載する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が単なる例示であり、本発明の範囲を限定するものではないことを理解するであろう。
【0067】
実施形態1:ベッセルから流体をサンプリングするためのサンプリングシステムであって、サンプリングシステムは、ベッセルに動作可能に接続された滅菌ディスペンサアセンブリであって、滅菌ディスペンサアセンブリは、ベッセルに動作可能に接続された弁と、膜と、針と、を備える、滅菌ディスペンサアセンブリと、滅菌ディスペンサアセンブリに動作可能に接続された取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリであって、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリは、サンプリング容器と、サンプリング容器に取り付けられた膜と、サンプリング容器を密閉するサンプリング容器ハウジングと、を備える、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリと、を備え、サンプリング容器ハウジングは、収縮構成及び拡張構成を有する圧縮可能部分を備え、圧縮可能部分が収縮構成にあるとき、圧縮可能部分は、滅菌サンプリング容器アセンブリのサンプリング容器を滅菌サンプリング容器アセンブリの膜を通して針の近傍に押し込み、閉鎖無菌システムを維持しながら、針が流体をサンプリング容器内に分注することを可能にする、サンプリングシステム。
【0068】
実施形態2:ベッセルから流体をサンプリングするためのサンプリングシステムであって、サンプリングシステムは、ベッセルに動作可能に接続された滅菌ディスペンサアセンブリを備え、滅菌ディスペンサアセンブリは、弁と、膜と、針と、を備え、弁は、弁本体と、弁本体内に少なくとも部分的に配置された弁棒と、を備え、弁棒は、中央内腔を画定する側壁と、側壁の少なくとも1つの開口部と、を備え、弁は、少なくとも1つの開口部が弁本体内に配置されているときに内腔を通る流体の流れを防止し、少なくとも1つの開口部が弁本体から露出しているときに内腔を通る流体の流れを可能にするように適合され、弁は、本質的にばねがなく、針は、ベッセルから流体を分注するために弁に動作可能に接続される、サンプリングシステム。
【0069】
実施形態3:ベッセルから流体をサンプリングするためのサンプリングシステムであって、サンプリングシステムは、サンプリング容器と、サンプリング容器に取り付けられた膜と、サンプリング容器を密閉するサンプリング容器ハウジングと、を備える、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリを備え、サンプリング容器ハウジングは、収縮構成及び拡張構成を有する圧縮可能部分を備え、圧縮可能部分が収縮構成にあるとき、圧縮可能部分は、サンプリング容器を膜を通して針の近傍に押し込み、閉鎖無菌システムを維持しながら、針が流体をサンプリング容器内に分注することを可能にする、サンプリングシステム。
【0070】
実施形態4:ベッセルから流体をサンプリングするための方法であって、流体を含むベッセルを提供することと、滅菌ディスペンサアセンブリをベッセルに動作可能に接続することであって、滅菌ディスペンサアセンブリは、弁、膜、及び針を備える、接続することと、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリを滅菌サンプリング容器アセンブリに動作可能に接続することであって、取り外し可能な滅菌サンプリング容器アセンブリは、サンプリング容器と、サンプリング容器に取り付けられた膜と、サンプリング容器を密閉する圧縮可能部分を備えるサンプリング容器ハウジングと、を備える、接続することと、サンプリング容器ハウジングの圧縮可能部分を収縮させて、滅菌サンプリング容器アセンブリのサンプリング容器を、滅菌サンプリング容器アセンブリの膜を通して針の近傍に押し込み、閉鎖無菌システムを維持しながら、針が流体をサンプリング容器内に分注することを可能にすることと、を含む、方法。
【0071】
実施形態5:流体は、細胞を含む生物学的媒体を含む、先の実施形態のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0072】
実施形態6:ベッセルは、細胞培養容器を含む、先の実施形態のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0073】
実施形態7:滅菌サンプリング容器アセンブリの膜は、通気性弁膜を含む、実施形態1及び3~6のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0074】
実施形態8:滅菌ディスペンサアセンブリの膜は、通気性弁膜を含む、実施形態1~2及び4~7のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0075】
実施形態9:通気性弁膜は、シリコーンを含む、実施形態7又は8のサンプリングシステム又は方法。
【0076】
実施形態10:サンプリングシステムは、ベッセルに動作可能に接続された複数の滅菌ディスペンサアセンブリを備える、先の実施形態のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0077】
実施形態11:サンプリングシステムは、オートクレーブ滅菌、エチレンオキシド滅菌、又はガンマ滅菌を受けることができる、先の実施形態のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0078】
実施形態12:容器ハウジングは、透明又は半透明の材料を含む、実施形態1及び3~11のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0079】
実施形態13:膜又はサンプリング容器ハウジングのうちの少なくとも1つを覆う使い捨てキャップを更に備える、実施形態1及び3~12のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0080】
実施形態14:サンプリング容器ハウジングは、圧縮可能部分の上方に配置された上部と、圧縮可能部分の下方に配置された底部とを備える、実施形態1及び3~13のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0081】
実施形態15:上部又は底部のうちの少なくとも1つは、圧縮可能部分から取り外し可能である、実施形態14のサンプリングシステム又は方法。
【0082】
実施形態16:滅菌ディスペンサアセンブリの膜又は弁のうちの少なくとも1つを覆う使い捨てキャップを更に備える、実施形態1~2及び4~13のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0083】
実施形態17:針は、針スリーブを備える、先の実施形態のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0084】
実施形態18:滅菌サンプリング容器アセンブリは、膜又はサンプリング容器ハウジングに動作可能に接続された針を更に備える、実施形態3のサンプリングシステム。
【0085】
実施形態19:圧縮可能部分は、エラストマーを含む、先の実施形態のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0086】
実施形態20:サンプリング容器は、サンプリング容器キャップを備える、先の実施形態のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0087】
実施形態21:滅菌ディスペンサアセンブリの滅菌弁は、XX~YY細胞/cmの細胞密度MSCを示す、先の実施形態のいずれかのサンプリングシステム又は方法。
【0088】
実施形態22:サンプリング容器アセンブリのサンプリング容器ハウジングからサンプリング容器を取り外すことを更に含む、実施形態4~21のいずれかの方法。
【0089】
一般的な説明又は実施例で上述した活動の全てが必要とされるわけではなく、特定の活動の一部が必要とされなくてもよく、記載した活動に加えて1つ以上の更なる活動が行われてもよいことに留意されたい。更に、活動が列挙される順序は、必ずしもそれらが行われる順序ではない。
【0090】
利点、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上述されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、請求項のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0091】
本明細書に記載の実施形態の明細書及び図面は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書及び図面は、本明細書に記載の構造又は方法を使用する装置及びシステムの全ての要素及び特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態が単一の実施形態中に組み合わせて提供されてもよく、逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈において説明されている様々な特徴が、別々に又は任意の部分的組み合わせで提供されてもよい。更に、範囲に記載された値への言及は、その範囲内の各々の値全てを含む。多くの他の実施形態が、本明細書を読んだ後にのみ当業者に明らかとなってもよい。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、又は別の変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、本開示から導出することができる。したがって、本開示は、限定的ではなく例示的なものと見なされるべきである。
【0092】
一般的な説明又は実施例で上述した活動の全てが必要とされるわけではなく、特定の活動の一部が必要とされなくてもよく、記載した活動に加えて1つ以上の更なる活動が行われてもよいことに留意されたい。更に、活動が列挙される順序は、必ずしもそれらが行われる順序ではない。
【0093】
利点、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上述されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、請求項のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0094】
本明細書を読んだ後、当業者は、明確にするために、別個の実施形態の文脈において本明細書に記載されているある特定の特徴が、単一の実施形態において組み合わせて提供されてもよいことを理解するであろう。逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴は、別々に又は任意のサブコンビネーションで提供されてもよい。更に、範囲に記載された値への言及は、その範囲内の各々の値全てを含む。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図7C