(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】電力システム資産の健全性を評価するための統合的な状態監視のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/20 20230101AFI20241105BHJP
G06Q 50/06 20240101ALI20241105BHJP
【FI】
G06Q10/20
G06Q50/06
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023001485
(22)【出願日】2023-01-10
【審査請求日】2023-04-27
(32)【優先日】2022-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515322297
【氏名又は名称】ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】General Electric Technology GmbH
【住所又は居所原語表記】Brown Boveri Strasse 8, 5400 Baden, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【氏名又は名称】黒川 俊久
(74)【代理人】
【識別番号】100151286
【氏名又は名称】澤木 亮一
(72)【発明者】
【氏名】バラクリシュナ・パブラパーシー
(72)【発明者】
【氏名】ミタルクマール・カナバール
(72)【発明者】
【氏名】オースティン・バーン
(72)【発明者】
【氏名】ウマール・ナシーム・カーン
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-500709(JP,A)
【文献】特開2018-049609(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -G06Q 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
警告を生成する装置の制御方法であって、
保護リレーのプロセッサによって、
モータである第1の電力系統資産から、第1の電力系統資産に関連する電気的データを測定するステップ
であって、 第1の電力系統資産は、第1のサブシステムと第2のサブシステムに分類される、前記ステップと、
第1のサブシステムの第1の障害特性
の値を特定するステップであって、第1の障害特性
の値は、第1の電力系統資産の負荷振動に影響される、前記ステップと、
第1の障害特性
の値を
モータである第2の電力系統資産における第3のサブシステムの第2の障害特性
の値と比較するステップであって、第2の障害特性
の値は負荷振動と関連しない、前記ステップと、
第1の障害特性
の値と第3のサブシステムの第2の障害特性
の値との比較に基づいて、閾値を調整するステップと、
プロセッサによって、第1の電力システム資産の第1のサブシステムについて、電気的データに基づく
電気的データの値を計算するステップ
であって、第1のサブシステムの最近の測定データと過去の平均データが電気的データの値の計算に含まれる、前記ステップと
、
プロセッサによって、
電気的データの値が閾値よりも大きいと判定するステップと、
電気的データの値が閾値より大きいという判定に基づいて、プロセッサにより警告を生成するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
第1の電力系統資産の第2のサブシステムについて、第5の値を算出するステップであって、第2のサブシステムは、第1のサブシステムとは異なる種類のサブシステムである、前記ステップと、
第5の値に基づいて、かつ最近の測定データを使用して、第2のサブシステムに関連する第6の値を計算するステップと、
過去の平均データを用いて、第2のサブシステムに関連する第7の値を算出するステップと、
を含み、
第1の電力系統資産に関連する
電気的データの値を
計算することは、第6の値および第7の値に基づいて行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1のサブシステムに関連付けられた第2の値を用いて算出された第1の重み付け値と、第1のサブシステムに関連付けられた第3の値を用いて算出された第2の重み付け値とに基づいて、第1のサブシステムの第8の値を算出するステップと、
第1の電力系統資産に関連する
電気的データは、第8の値に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第2の値および第3の値は、最近の測定データおよび過去の平均データを1つまたは複数の閾値と比較することによって決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1の電力系統資産に関連する
電気的データの値は、さらに、資産重要度係数に基づいて重み付けされる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
過去の平均データは、短期、中期、長期の履歴データを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
第1のサブシステムが、機械的サブシステム、熱的サブシステム、回転子サブシステム、固定子サブシステム、供給サブシステム、負荷サブシステム、および/または軸受サブシステムのうちの少なくとも1つを含み、第1の電力システム資産に関連する
電気的データの値が、第1の電力システム資産内の各サブシステムの1以上の値に基づいている、請求項1記載の方法。
【請求項8】
モータである第1の電力系統資産と、保護リレーとを備え
、警告を生成する装置の制御するシステムであって、
保護リレーは、プロセッサと、コンピュータで実行可能な命令を格納するメモリとを備え、
コンピュータで実行可能な命令は、プロセッサによって実行されたとき、
保護リレーのプロセッサによって、第1の電力系統資産に関連する電気的データを測定するステップ
であって、 第1の電力系統資産は、第1のサブシステムと第2のサブシステムに分類される、前記ステップと、
第1のサブシステムの第1の障害特性
の値を特定するステップであって、第1の障害特性
の値は、第1の電力系統資産の負荷振動に影響される、前記ステップと、
第1の障害特性
の値を
モータである第2の電力系統資産における第3のサブシステムの第2の障害特性
の値と比較するステップであって、第2の障害特性
の値が負荷振動と関連しない、前記ステップと
第3のサブシステムの第1の障害特性
の値と第2の障害特性
の値との比較に基づいて、閾値を調整するステップと、
第1の電力系統資産の第1のサブシステムについて、
電気的データの値を計算するステップ
であって、第1のサブシステムの最近の測定データと過去の平均データが電気的データの値の計算に含まれる、前記ステップと、
電気的データの値が閾値より大きいと判定するステップと、
電気的データの値が閾値より大きいと判定されたことに基づいて、警告を発生させるステップと、
をプロセッサに以下を行わせる、システム。
【請求項9】
コンピュータ実行可能な命令は、
第1の電力系統資産の第2のサブシステムについて、第5の値を算出するステップであって、第2のサブシステムは、第1のサブシステムとは異なる種類のサブシステムである、前記ステップと、
第5の値に基づいて、かつ最近の測定データを使用して、第2のサブシステムに関連する第6の値を計算するステップと、
過去の平均データを用いて、第2のサブシステムに関連する第7の値を計算するステップと、
をさらに、プロセッサに以下を行わせ、
第1の電力系統資産に関連する
電気的データの値を決定することは、第6の値および第7の値に基づいてさらに決定される、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
コンピュータ実行可能な命令は、さらに、
第1のサブシステムに関連付けられた第2の値を用いて算出された第1の重み付け値と、第1のサブシステムに関連付けられた第3の値を用いて算出された第2の重み付け値とに基づいて、第1のサブシステムの第8の値を算出するステップをプロセッサに以下を行わせ、
第1の電力系統資産に関連する
電気的データの値は、第8の値に基づいて決定される、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
第2の値および第3の値は、最近の測定データおよび過去の平均データを1つまたは複数の閾値と比較することによって決定される、請求項8に記載のシステム。
【請求項12】
第1の電力系統資産に関連する
電気的データの値は、さらに資産重要度係数に基づいて重み付けされる、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
過去の平均データは、短期、中期、長期の履歴データを含むことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
第1のサブシステムは、機械的サブシステム、熱的サブシステム、回転子サブシステム、固定子サブシステム、供給サブシステム、負荷サブシステム、および/または軸受サブシステムのうちの少なくとも1つを含み、第1の電力システム資産に関連する
電気的データの値は、第1の電力システム資産内の各サブシステムに対する1以上の値に基づいている、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
コンピュータが実行可能な命令を格納する非一時的コンピュータ読取可能媒体であって、
保護リレーのプロセッサによって実行されると、プロセッサに、
警告を生成する装置を制御する方法を実行させ、前記方法は、
保護リレーのプロセッサによって、
モータである第1の電力系統資産から、第1の電力系統資産に関連する電気的データを測定するステップ
であって、 第1の電力系統資産は、第1のサブシステムと第2のサブシステムに分類される、前記ステップと、
第1のサブシステムの第1の障害特性
の値を特定するステップであって、第1の障害特性
の値は、第1の電力系統資産の負荷振動に影響される、前記ステップと、
第1の障害特性
の値を
モータである第2の電力系統資産における第3のサブシステムの第2の障害特性
の値と比較するステップであって、第2の障害特性
の値は負荷振動と関連しない、前記ステップと、
第1の障害特性
の値と第3のサブシステムの第2の障害特性
の値との比較に基づいて、閾値を調整するステップと、
第1の電力系統資産の第1のサブシステムについて、
電気的データの値を計算するステップ
であって、第1のサブシステムの最近の測定データと過去の平均データが電気的データの値の計算に含まれる、前記ステップと、
電気的データの値が閾値より大きいと判定するステップと、
電気的データの値が閾値より大きいという判定に基づいて、警告を発生させるステップと、
を
含む、非一時的コンピュータ読取可能媒体。
【請求項16】
コンピュータが実行可能な命令は、さらに、
第1の電力系統資産の第2のサブシステムについて、第5の値を算出するステップであって、第2のサブシステムは、第1のサブシステムとは異なる種類のサブシステムである、前記ステップと、
第5の値に基づいて、かつ最近の測定データを使用して、第2のサブシステムに関連する第6の値を計算するステップと、
過去の平均データを用いて、第2のサブシステムに関連する第7の値を算出するステップと、
をプロセッサに実行させ、
第1の電力系統資産に関連する
電気的データの値を決定することは、第6の値および第7の値に基づいて行われる、請求項15に記載の非一時的コンピュータ読取可能媒体。
【請求項17】
コンピュータが実行可能な命令は、さらに、
第1のサブシステムに関連付けられた第2の値を用いて算出された第1の重み付け値と、第1のサブシステムに関連付けられた第3の値を用いて算出された第2の重み付け値とに基づいて、第1のサブシステムに対する第8の値を算出するステップをプロセッサに実行させ、
第1の電力系統資産に関連する
電気的データの値は、第8の値に基づいて決定される、請求項15に記載の非一時的コンピュータ読取可能媒体。
【請求項18】
第2の値および第3の値は、最近の測定データおよび過去の平均データを1つまたは複数の閾値と比較することによって決定される、請求項15に記載の非一時的コンピュータ読取可能媒体。
【請求項19】
第1の電力系統資産に関連する
電気的データの値は、さらに資産重要度係数に基づいて重み付けされる<請求項15に記載の
非一時的コンピュータ読取可能媒体。
【請求項20】
過去の平均データは、短期、中期、および長期の履歴データを含む、請求項15に記載の
非一時的コンピュータ読取可能媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電力システムに関するものであり、より詳細には、電力システム資産の健全性をスコアリングするための統合型状態監視(integrated condition monitoring)のためのシステムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ほとんどの産業施設では、電力系統の資産(アセット、例えば、モーターなど)が、必要な作業をタイムリーに提供するためのプロセスを動かしている。数百、数千の資産を扱う場合、未知のものを管理し、可能であれば、それを評価し、既知にする必要がある。電力系統の継続的かつ適切な運用を確保するためには、これらの電力系統資産をフリート内でプロアクティブに管理することが重要であると考えられる。
【0003】
詳細な説明は、添付の図面を参照して記載される。図面は、例示のみを目的として提供され、単に本開示の例示的な実施形態を描いているに過ぎない。図面は、本開示の理解を容易にするために提供され、本開示の幅、範囲、または適用可能性を制限するものとはみなされないものとする。図面において、参照数字の最も左の桁(複数可)は、参照数字が最初に現れる図面を特定することができる。同じ参照数字を使用することは、類似しているが、必ずしも同じまたは同一の構成要素を示すものではない。しかし、異なる参照数字が、同様の構成要素を識別するために使用されてもよい。様々な実施形態は、図面に例示されたもの以外の要素又は構成要素を利用してもよく、いくつかの要素及び/又は構成要素は、様々な実施形態に存在しない可能性がある。構成要素又は要素を説明するための単数形の用語の使用は、文脈によっては、複数のそのような構成要素又は要素を包含することがあり、その逆もまた然りである。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、特に、電力システム資産の健全性スコアリングのための統合型状態監視のシステムおよび方法に関する。電力システム資産(例えば、誘導モータまたは同期モータなどの回転機械、および/または電力システム内に含まれ得る任意の他のタイプの資産)は、多くの産業プロセスの重要なコンポーネントであり、市販の機器に頻繁に統合されている。一部のシステムでは、電力系統資産(または電力系統資産群)の健全性(健康状態)は、電気的信号解析(ESA)と呼ばれる非侵入型の方法を用いて効果的に監視される場合がある。ESAは、電力系統資産を機械駆動機器に組み込まれた暗黙の変換器として扱うことを含む場合がある。したがって、電力系統資産に関連する電流の挙動は、機械のさまざまな健全性状態、および機械がアクティブなときに機械に関連する負荷を示すために使用することができる。
【0005】
1つ以上の実施形態において、本明細書に記載されるシステム及び方法は、ユーザを手動、1対1のモーター評価プロセスから自動化されたオンラインフリート管理評価に移行させるシステムを使用することによって、電力システム資産健全性分析のための現在の方法を改善し得る。資産の状態を評価し、故障のリスクを確立することによって、システムは、フリート内の資産に優先順位を付け、ランク付けするように構成され得る。また、システムは、包括的なモータフリートの状態ランキング、モータの健全性情報を顧客に提供するインターフェースを含み、特定の健全性メトリックが事前に定義され調整可能な閾値を超えた場合に特定の電力システム資産に関連するアラームを自動的にトリガすることもできる。これにより、時間とコストのかかる手動プロセスや不要な保守を軽減し、資本の集中や運用コストの削減を支援することができる。このように、本システムは、ESA データとモータの動作条件を使用して資産管理を行うために、健全性管理アルゴリズムをフリート管理の側面と組み合わせることを可能にする。
【0006】
1つ以上の実施形態において、健全性分類アルゴリズムは、少なくとも以下の動作を含んでもよい。まず、電力システム資産は、異なるサブシステムに分類されてもよい。そのようなサブシステムの例は、(固定子、供給、負荷、始動、軸受、機械、回転子、熱、電気、及び/又は任意の他のタイプのサブシステム)を含んでもよい。これらはサブシステムの非限定的な例であり、任意の追加的及び/又は代替的なサブシステムも同様に適用可能であり得る。システムは、電力系統資産(複数可)を含む電力系統に関連するインテリジェント電子機器(IED)(リレーなど)を使用して、分析のためのデータを取得してもよい。このようなIEDを使用して、測定値が(例えば、ファイルおよびModbusレジスタ(アラーム)として)定期的に(またはリアルタイムで)取得されてもよい。このデータは、データ表、トレンドチャートなどとして、1つ以上のデータベースに保存されてもよい。また、データは、電力系統資産に含まれるサブシステムに基づいて分類されてもよい。これらのサブシステムおよび得られたデータに基づいて、健全性指標および健全性スコアが、特定のサブシステムに関連する個々のサブシステムについて計算されてもよい。電力系統資産の各サブシステムについてすべての個々の健全性指数および健全性スコアが計算されると、次に、各サブシステムに与えられた個々の重み付けに基づいて、電力系統資産についての資産レベルの健全性指数および健全性スコアが総合的に計算され得る。結果として得られる総合的な資産レベルの健全性指数および健全性スコアはまた、特定の電力システム資産の決定された重要性に基づいてさらに調整されてもよい。そのような重要性を決定するために使用される要因の例は、以下に提供される。資産レベルの健全性指数および健全性スコアが計算されると、それらは予め定められた閾値と比較されてもよい。値が閾値を超えた場合、電力系統資産の健全性が臨界範囲内にあることを示すためにアラームが発動されてもよい。
【0007】
1つ以上の実施形態において、プラント内の資産のフリート内で、負荷振動、負荷脈動、供給側の高調波またはアンバランス、モータの設計または適用のような条件を示す特定の資産の特定のサブシステム測定パラメータの閾値(高または低)を調整することが必要になる場合がある。これは、資産全体の分析を均一にするために必要である。このことから、電力系統の資産で発生する負荷振動に基づいて、閾値を調整することも可能である。調整を実行するために使用される例示的な動作の図解は、少なくとも
図6に関して提供されてもよい。
【0008】
1つ以上の実施形態では、健全性指標及び健全性スコアは、より具体的には、第1の健全性指標、第2の健全性指標、第1の健全性スコア、及び第2の健全性スコアを含んでもよい。第1の健全性指数及び第1の健全性スコアは、利用可能な最新の測定データサンプル(例えば、IEDによって得られた最新のデータ)に基づいて計算されてもよく、一方、第2の健全性指数及び第2の健全性スコアは、IEDによって以前に取り込まれた短期、中期及び長期データの過去のデータの平均値に基づいて計算されてもよい。短期、中期、及び長期データウィンドウの持続時間は、システム内で設定可能であってもよい。場合によっては、デフォルトで最大N日、N*2日、およびN*3日を含むことができる。指定された期間内に最低Nレコード(値)があれば、過去のデータを用いてリスクアルゴリズムを適用するための平均値を計算するのに十分である場合がある。第1の健全性指数、第2の健全性指数、第1の健全性スコア、及び第2の健全性スコアがどのように計算されるかを示す例示的な論理流れ図が、少なくとも
図3A~4Cに関して提供されてもよい。
【0009】
1つ以上の実施形態において、第1の健全性指数、第2の健全性指数、第1の健全性スコア、および第2の健全性スコアが決定されると、次に、各電力システム資産サブシステムについて総合健全性指数および健全性スコアが決定されてもよい。これに続いて、電力システム資産全体としての健全性指数および健全性スコアが決定されてもよい。これらの値を決定するためのロジックは、少なくとも
図7に関してさらに詳細に説明されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的なシステムの概略図である。
【
図2】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的なサブシステムテーブルを示す図である。
【
図3A】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的な流れ図を示す図である。
【
図3B】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的な流れ図を示す図である。
【
図4A】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的な流れ図を示す図である。
【
図4B】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的な流れ図を示す図である。
【
図4C】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的な流れ図を示す図である。
【
図5】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的な流れ図である。
【
図6A】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的な流れ図である。
【
図6B】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的な流れ図である。
【
図7】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的なスコアテーブルを示す図である。
【
図8】本開示の1つ以上の例示的な実施形態に従った、例示的な方法のブロック図である。
【
図9】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、機械又はシステムの一例のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による例示的なシステム100の概略図である。
【0012】
1つ以上の実施形態において、システム100は、1つ以上の負荷110および1つ以上の電気源(electrical sources)106に関連する電力システム資産108(例えば、誘導モータまたは同期モータなどの回転機械、ならびに任意の他のタイプの電力システム資産)を含んでもよい。システム100はまた、ローカル処理装置104及び/又はリモート処理装置112を含んでもよい。
【0013】
1つ以上の実施形態において、ローカル処理装置104は、リレー、コントローラ、または処理ロジックに関連する任意の他の装置などのIEDを含んでもよい。ローカル処理装置104はまた、同様に電力システム資産108から遠隔に配置されてもよい。リモート処理装置112は、電力システム資産108から取り込まれたデータなど、ローカル処理装置104からデータを受信してもよいリモートサーバ(または別のコンピューティングシステム)を含んでもよい。リモート処理装置104は、データをリアルタイムで受信してもよく、また、電力システム資産108に関連する過去のデータが格納されるように、受信したデータを維持してもよい。このデータはまた、同様にローカル処理装置104に格納されてもよい。この過去のデータおよび最近のデータを使用して、リモート処理装置112は、モータ108の個々のサブシステムに対する健全性指数および健全性スコア値114を生成してもよい。個々のサブシステムに対するこれらの健全性指数および健全性スコア値114を使用して、電力系統資産108に対する総合健全性スコア120が生成されてもよい。この情報のいずれかが、ユーザインターフェース122上でユーザに提示されてもよい。ユーザインターフェースは、健全性指数及び健全性スコア値114及び/又は総合健全性スコア(overall health score)120が特定の閾値を超えたときにトリガされ得るアラームを含んでもよい。使用される任意の閾値はまた、(例えば、負荷振動または他の要因に基づいて)調節可能であってもよい。これらの調整がどのように実行され得るかの例示は、少なくとも
図6に描かれた動作を通じてさらに示される。
【0014】
1つ以上の実施形態において、ローカル処理装置104及び/又はリモート処理装置112は、少なくとも1つ以上のプロセッサ、メモリ、及び1つ以上の解析モジュールも含むことができる。さらに、場合によっては、マイクロプロセッサベースのユニットを含むことができるリレーデバイスが、中型および大型の誘導モータおよび同期モータの管理および一次保護に使用されてもよい。ベースリレーモデルは、熱過負荷および過電流保護に加えて、いくつかの電流および電圧ベースのバックアップ機能を提供してもよい。ローカル処理装置104および/またはリモート処理装置112は、同様に、
図9で説明した任意の他の要素も含んでよい。1つまたは複数の解析モジュールは、電力システムにおける故障状態の監視および診断に関連する任意の動作(例えば、
図2~
図8に関して説明した方法および/または動作、ならびに本明細書において説明する他の任意の方法および/または動作)など、本明細書に記載する任意の動作を行うよう構成されてもよい。
【0015】
図2は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的なサブシステムテーブル200を示す図である。
【0016】
1つ以上の実施形態において、第1の健全性指数、第1の健全性スコア、第2の健全性指数、及び第2の健全性スコアが決定される前に、電力系統資産の特定のサブシステムに対する寄与値が決定されてもよい。この寄与値は、表200のような表を使用して決定されてもよい。第1の健全性指数、第1の健全性スコア、第2の健全性指数、および第2の健全性スコアを決定する際に使用される論理は、例示的なテーブル200を使用して得られる貢献値に応じて異なってもよい。図に示された例示的なテーブル200では、電力システム資産は機械的なサブシステムを含んでいた(しかし、これは単なる例示であり、電力システム資産は、任意の数の他のサブシステムにも分割されてもよい)。また、表200には、特定のサブシステムに関連する情報が描かれている。第1の列202は、サブシステムの種類(この場合、機械的サブシステム)を示す。第2の列204は、測定パラメータを示す。第3の列206は、アラームHリミット(例えば、第1のアラーム閾値)を示す。第4の列208は、アラームH-Hリミット(例えば、第2のアラーム閾値)を示す。第5の列210は、任意のコメントを含んでもよい。第6の列212は、資産が誘導機であるか否かに関する表示を含んでもよい。第7列は、資産が可変周波数駆動装置(VFD)給電の誘導機であるかどうかに関する表示を含んでもよい。第8列216は、電力系統資産の種類と、特定のパラメータが電力系統資産の種類に適用可能であるかどうか(yes/no)とを示すことができる。最後に、第9列218は、全体的なサブシステム指数/スコア計算に対するパラメータの寄与度を示す。
【0017】
1つ以上の実施形態において、テーブル200の出力は、特定のサブシステムに関連する特定の寄与値であってよい。テーブル200において、リスク寄与度は、特定の測定値がアラームH-Hリミットまたは閾値を越えるときにサブシステムの全体的なリスクに寄与し得る最大リスク(例えば1~5の範囲、または任意の他の範囲)であってよい。さらに、表20は例示的であることを意図しているだけであり、サブシステムに関連する任意の他のタイプのサブシステム及び/又は情報(例えば、表の列の情報)が同様に適用可能であることに留意されたい。
【0018】
図3A~3Bは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による例示的な流れ図(例えば、流れ
図300及び流れ
図350)を示している。
【0019】
1つ以上の実施形態において、流れ
図300及び流れ
図350は、第1の健全性指数及び第1の健全性スコアに対する個々のサブシステムの例示的な計算ルールを例示してもよい。変圧器の場合、システムは、各装置に関連する加重値とともに、変圧器に接続される各装置の測定データを考慮することによって、健全性指標/スコアを計算してもよい。電力系統資産は、異なるサブシステムに分類されてもよく、その後、健全性指標および健全性スコアは、そのサブシステムに関連する測定データに基づいて、各サブシステムについて個別に計算されてもよい。すべての個々のサブシステムの健全性指数および健全性スコアが計算されると、資産内の各サブシステムに提供された加重値に基づいて、資産レベルの総合健全性指数および健全性スコアが計算されてもよい。
【0020】
1つ以上の実施形態において、健全性指数は、利用可能な最新の測定データサンプルに基づいて計算されてもよく、一方、健全性スコアは、短期、中期及び長期の過去のデータの平均値に基づいて計算されてもよい。短期、中期及び長期のデータウィンドウの期間は、ユーザが設定可能であってもよいし、システムによって自動的に決定されてもよい。
【0021】
図3Aから始まって、流れ
図300は、特定の測定が5の寄与(contribution of 5)に関連する場合に実行され得る動作を示す(例えば、
図2に例示されるテーブル200と同様のテーブル(ここで、テーブルの内容は、特定のサブシステムに依存して変化し得る)を使用して決定されるように)。流れ
図300は、測定値がアラームH-Hリミットより大きいか、またはアラームH-Hリミットに等しいかどうか(アラームH-Hリミット以上であるか)を決定することを含む条件302で始まる。このアラームリミットは、ユーザが設定可能であってもよいし、自動的に決定されてもよい。条件302が満たされる場合、流れ
図300は、レベルを値5に設定することを含む動作304に進む。そうでなければ、流れ
図300は条件306に進む。
【0022】
条件306は、測定値がアラームHリミット以上であるかどうかを判断し、測定値がアラームH-Hリミット未満であることも判断することを含む。また、アラームHリミットは、ユーザが設定可能であってもよいし、自動的に決定されてもよい。場合によっては、アラームH-Hリミット、アラームHリミット、及び/又は本明細書に記載される任意の他のアラームリミットは、数値を含んでもよい。条件306が満たされる場合、流れ
図300は、寄与レベルを値4に設定することを含む動作308に進む。そうでなければ、流れ
図300は条件310に進む。
【0023】
条件310は、測定値がアラームHリミットの第1番目のパーセント値(X1%で表され、これは任意のパーセントであってよい)より大きいかどうかを判断し、測定値がまたアラームH-Hリミットの第2番目のパーセント値(X2%で表され、これは任意のパーセントであってよい)より小さいと判断することを含む。条件310が満たされる場合、流れ
図300は、寄与度を値3に設定することを含む動作312に進む。そうでなければ、流れ
図300は、条件314に進む。
【0024】
条件314は、測定値がアラームHリミットの第3番目のパーセント値(X3%で表され、これは任意のパーセントであってよい)より大きいかどうかを判断し、測定値がまたアラームH-Hリミットの第4番目のパーセント値(X4%で表され、これは任意のパーセントであってよい)より小さいと判断することを含む。条件314が満たされる場合、流れ
図300は、寄与レベルを値2に設定することを含む動作316に進む。そうでなければ、流れ
図300は、条件318に進む。
【0025】
条件318は、測定値がアラームHリミットの第5番目のパーセント値(X5%で表され、これは任意のパーセントであってよい)より小さいかどうかを決定することを含む。条件318が満たされる場合、流れ
図300は、寄与度を1の値に設定することを含む動作320に進む。
【0026】
図3Bに目を向けると、流れ
図300は、特定の測定が4の寄与に関連付けられる場合に実行され得る動作を示す。流れ
図350は、測定値がアラームH-Hリミットより大きいか又は等しいかを決定することを含む条件352で始まる。条件352が満たされる場合、流れ
図350は、寄与度レベルを5の値に設定することを含む動作354に進む。そうでなければ、流れ
図350は、条件356に進む。
【0027】
条件356は、測定値がアラームHリミット以上であるかどうかを判断し、測定値がアラームH-Hリミット未満でもあると判断することを含む。条件356が満たされる場合、流れ
図350は、寄与レベルを値4に設定することを含む動作358に進む。そうでなければ、流れ
図350は、条件360に進む。
【0028】
条件360は、測定値がアラームHリミットの第6番目のパーセント値(X6%で表され、これは任意のパーセントであってよい)より大きいかどうかを決定し、測定値がまたアラームH-Hリミットの第7番目のパーセント値(X7%で表され、これは任意のパーセントであってよい)より小さいと決定することを含む。条件360が満たされる場合、流れ
図350は、寄与度を3の値に設定することを含む動作362に進む。そうでなければ、流れ
図350は、条件364に進む。
【0029】
条件364は、測定値がアラームHリミットの第8番目のパーセント値(X8%で表され、これは任意のパーセントであってよい)より小さいかどうかを決定することを含む。条件364が満たされる場合、流れ
図350は、寄与レベルを1の値に設定することを含む動作366に進む。
図3A~3Bに関して説明された値のいずれも、限定することを意図していない。すなわち、レベルは、他の任意の値に設定されてもよい。
【0030】
1つ以上の実施形態において,考慮すべきアラームリミットが両側である場合(例えば,定格量の上側及び下側の閾値を越えるかどうかを測定でチェックしなければならない),以下の規則を適用することができる。
【0031】
特定の測定値(最後のサンプル)のリスク寄与度が5である場合、以下のルールが適用される場合がある。
【0032】
測定値(例えば‘B’)が±X%の閾値を持ち、定格量が‘A’の場合、B>=A+(AのX%)またはB<=A-(AのX%)ならば、リスクレベル=5とする。
【0033】
[B>=A+(Aの0.8*X%)&&B<A+(AのX%)]または[B<=A-(Aの0.8*X%)&&B>A-(AのX%)]ならばリスクレベル=4を割り当てる(If, [B>=A+ (0.8*X% of A) && B<A+ (X% of A)] OR [B<=A-(0.8*X% of A)&& B>A-(X% of A)] then assign Risk Level =4)。
【0034】
[B>=A+(Aの0.5*X%)&&B<A+(Aの0.8*X%)]または[B<=A-(Aの0.5*X%)&&B>A-(Aの0.8*X%)]ならばリスクレベル=3を割り当てる(If, [B>=A+ (0.5*X% of A) && B<A+ (0.8*X% of A)] OR [B<=A-(0.5*X% of A)&& B>A-(0.8*X% of A)] then assign Risk Level =3)。
【0035】
[B>=A+(Aの0.2*X%)&&B<A+(Aの0.5*X%)]または[B<=A-(Aの0.2*X%)&&B>A-(Aの0.5*X%)]ならばリスクレベル=2を割り当てる(If, [B>=A+ (0.2*X% of A) && B<A+ (0.5*X% of A)] OR [B<=A-(0.2*X% of A)&& B>A-(0.5*X% of A)] then assign Risk Level =2.)。
【0036】
[B>=A+(A の 0.0*X%)&&B<A+(Aの0.2*X%)]または[B>A-(A の 0.2*X%)&&B<=A-(Aの0.0*X%)]ならばリスクレベル=1を割り当てる(If, [B>=A+ (0.0*X% of A) && B<A+ (0.2*X% of A)] OR [B>A-(0.2*X% of A)&& B<=A-(0.0*X% of A)] then assign Risk Level = 1)。
【0037】
特定の測定(最後のサンプル)のリスク寄与が4である場合、以下のルールが適用される場合がある。
【0038】
測定値(例えば‘B’)が±X%の閾値を持ち、定格量が‘A’の場合、B>=A+(AのX%)またはB<=A-(AのX%)なら、リスクレベル=4とする。
【0039】
[B>=A+(Aの0.7*X%)&&B<A+(AのX%)]または[B<=A-(Aの0.7*X%)&&B<A-(AのX%)]ならばリスクレベル=3を割り当てる(If, [B>=A+ (0.7*X% of A) && B<A+ (X% of A)] OR [B<=A-(0.7*X% of A)&& B<A-(X% of A)] then assign Risk Level =3)。
【0040】
[B>=A+(Aの0.3*X%)&&B<A+(Aの0.7*X%)]または[B<=A-(Aの0.3*X%)&&B<A-(Aの0.7*X%)]ならばリスクレベル=2を割り当てる(If, [B>=A+ (0.3*X% of A) && B<A+ (0.7*X% of A)] OR [B<=A-(0.3*X% of A)&& B<A-(0.7*X% of A)] then assign Risk Level =2)。
【0041】
[B>=A+(Aの0.0*X%)&&B<A+(Aの0.3*X%)]または[B>A-(Aの0.3*X%)&&B<=A-(Aの0.0*X%)]ならばリスクレベル=1を割り当てる(If, [B>=A+ (0.0*X% of A) && B<A+ (0.3*X% of A)] OR [B>A-(0.3*X% of A)&& B<=A-(0.0*X% of A)] then assign Risk Level =1)。
【0042】
図4A~4Cは、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的な流れ図(例えば、流れ
図400、流れ
図430、及び流れ
図450)を示す。特に、流れ
図400、430、及び450は、第2の健全性指数及び第2の健全性スコアのための個々のサブシステムに対する例示的な計算規則を示してよい。過去のデータは、短期、中期、及び長期として考慮されてもよい。平均を計算する前に、標準四分位法を使ってデータ中の外れ値が除去されてもよく、四分位間範囲内のデータが分析のために考慮されてもよい。データの外れ値が特定され除去されたら、サブシステムの測定パラメータそれぞれについて、短期、中期、長期のデータの平均が計算され、次に、寄与度値の抽出のために以下に説明する動作が適用されてもよい。
【0043】
短期の過去のデータが十分に得られない場合、最新/直近のデータを用いて健全性スコアの計算を行うことができる。中期の過去のデータが十分に得られない場合、最新/直近のデータと短期の過去のデータを用いてスコア計算を行うことができる。十分な長期の過去のデータがない場合、最新/直近のデータ、短期および中期の過去のデータを用いてスコア計算を行ってもよい。
【0044】
図4Aから始まって、流れ
図400は、短期平均データを使用して寄与度を決定するために実行され得る例示的な動作を示す。流れ
図400は、短期寄与値がアラームHリミットより大きいか又は等しいかを決定することを含む条件402から始まる。条件402が満たされる場合、流れ
図400は、寄与度レベルを値5に設定することを含む動作404に進む。そうでなければ、流れ
図400は、条件406に進む。
【0045】
条件406は、短期リスク寄与値がアラームHリミットの第9番目のパーセント値(X9%で表され、任意のパーセントであってよい)以上であるか否かを判断することを含む。条件406が満たされる場合、流れ
図400は、寄与度レベルを値4に設定することを含む動作408に進む。そうでなければ、流れ
図400は、条件410に進む。
【0046】
条件410は、短期寄与値がアラームHリミットの第10番目のパーセント値(X10%で表され、任意のパーセントであってよい)より大きいかどうかを判断し、短期寄与値がまたアラームH-Hリミットの第11番目のパーセント値(X11%で表され、任意のパーセントであってよい)より小さいと判断することを含む。条件410が満たされる場合、流れ
図400は、寄与度を3の値に設定することを含む動作412に進む。そうでなければ、流れ
図400は、条件414に進む。
【0047】
条件414は、短期寄与値がアラームHリミットの第12番目のパーセント値(X12%で表され、これは任意のパーセントであってよい)より大きいかどうかを判定し、短期寄与値がアラームHリミットの第13番目のパーセント値(X13%で表され、これは任意のパーセントであってよい)より小さいことも判定することを含む。条件414が満たされる場合、流れ
図300は、寄与度を値2に設定することを含む動作418に進む。そうでなければ、流れ
図400は、条件418に進む。
【0048】
条件418は、測定値がアラームHリミットの第14番目のパーセント値(X14%で表され、任意のパーセントであってよい)より小さいかどうかを決定することを含む。条件418が満たされる場合、流れ
図400は、寄与レベルを値1に設定することを含む動作420に進む。
【0049】
図4Bに目を向けると、流れ
図430は、中期平均データを用いて貢献度を決定するために実行され得る例示的な動作を示している。
【0050】
流れ
図430は、中期リスク寄与値がアラームHリミットの第15番目のパーセント値(X15%で表され、任意のパーセントであってよい)以上であるかどうかを判断することを含む条件432から開始される。条件432が満たされる場合、流れ
図430は、寄与度レベルを値4に設定することを含む動作434に進む。そうでなければ、流れ
図430は、条件436に進む。
【0051】
条件436は、中期の寄与値がアラームHリミットの第16番目のパーセント値(X16%で表され、任意のパーセントであってよい)よりも大きいかどうかを判断し、中期の寄与値がアラームHリミットの第17番目のパーセント値(X17%で表され、任意のパーセントであってよい)以下でもあると判断することを含む。条件436が満たされる場合、流れ
図430は、寄与度を値3に設定することを含む動作438に進む。そうでなければ、流れ
図430は、条件440に進む。
【0052】
条件440は、中期の寄与値がアラームHリミットの第18番目のパーセント値(X18%で表され、任意のパーセントであってよい)より大きいかどうかを判断し、中期の寄与値がアラームHリミットの第19番目のパーセント値(X19%で表され、任意のパーセントであってよい)より小さいとも判断することを含む。条件440が満たされる場合、流れ
図430は、寄与度を値2に設定することを含む動作442に進む。そうでなければ、流れ
図430は、条件444に進む。
【0053】
条件444は、中期寄与値がアラームHリミットの第20番目のパーセント値(X20%で表され、任意の割合であってよい)以下であるか否かを判断することを含む。条件444が満たされる場合、流れ
図430は、寄与度レベルを値1に設定することを含む動作446に進む。
【0054】
図4Cに目を向けると、流れ
図450は、長期平均データを用いて寄与度を決定するために実行され得る例示的な動作を示している。
【0055】
流れ
図450は、長期寄与値がアラームHリミットの第21番目のパーセント値(X21%で表され、任意の割合であってよい)以上であるかどうかを判断することを含む条件452から開始される。条件452が満たされる場合、流れ
図450は、寄与度レベルを値3に設定することを含む動作454に進む。そうでなければ、流れ
図450は、条件456に進む。
【0056】
条件456は、長期寄与値がアラームHリミットの第22番目のパーセント値(X22%で表され、任意のパーセントであってよい)よりも大きいかどうかを判定し、長期寄与値がアラームHリミットの第23番目のパーセント値(X23%で表され、任意のパーセントであってよい)以下でもあると判定することを含む。条件456が満たされる場合、流れ
図450は、寄与度レベルを値2に設定することを含む動作458に進む。そうでなければ、流れ
図450は、条件460に進む。
【0057】
条件460は、長期寄与値がアラームHリミットの第24番目のパーセント値(X24%で表され、任意のパーセントであってよい)以下であるか否かを判断することを含む。条件460が満たされる場合、流れ
図450は、寄与度レベルを値1に設定することを含む動作462に進む。
【0058】
1つ以上の実施形態において、考慮すべきアラームリミットが両側である場合(例えば、測定平均が定格値の両側で閾値を越えていないかチェックする必要がある)、以下の規則を適用することができる。
【0059】
測定値(例えば‘B’)の短期平均又はSRIが±X%の閾値を持ち,定格量が‘A’の場合,次の規則が適用されることがある。
【0060】
[B>=A+(AのX%)またはB<=A-(AのX%)の場合、リスクレベル=5を割り当てる(If, B>=A+ (X% of A) OR B<=A-(X% of A), assign risk level = 5)。
【0061】
[B>=A+(Aの0.8*X%)&&B<A+(AのX%)]または[B<=A-(Aの0.8*X%)&&B>A-(AのX%)]の場合、リスクレベル=4を割り当てる(If [B>=A+ (0.8*X% of A) && B<A+ (X% of A)] OR [B<=A-(0.8*X% of A) && B>A-(X% of A)], assign risk level = 4)。
【0062】
[B>=A+(Aの0.5*X%)&&B<A+(Aの0.8*X%)]または[B<=A-(Aの0.5*X%)&&B>A-(Aの0.8*X%)]なら、リスクレベル=3を割り当てる(If [B>=A+ (0.5*X% of A) && B<A+ (0.8*X% of A)] OR [B<=A-(0.5*X% of A)&& B>A-(0.8*X% of A)], assign risk level = 3)。
【0063】
[B>=A+(Aの0.2*X%)&&B<A+(Aの0.5*X%)]または[B<=A-(Aの0.2*X%)&&B>A-(Aの0.5*X%)]なら、リスクレベル=2を割り当てる(If [B>=A+ (0.2*X% of A) && B<A+ (0.5*X% of A)] OR [B<=A-(0.2*X% of A)&& B>A-(0.5*X% of A)], assign risk level = 2)。
【0064】
[B>=A+(Aの0.0*X%)&&B<A+(Aの0.2*X%)]または[B>A-(Aの0.2*X%)&&B<=A-(Aの0.0*X%)]なら、リスクレベル=1を割り当てる(If [B>=A+ (0.0*X% of A) && B<A+ (0.2*X% of A)] OR [B>A-(0.2*X% of A)&& B<=A-(0.0*X% of A)], assign risk level = 1)。
【0065】
測定値(‘B’とする)の中期平均又はMRIが±X%の閾値を持ち,定格量が‘A’の場合,次の規則が適用されることがある。
【0066】
[B>=A+(AのX%)またはB<=A-(AのX%)の場合、リスクレベル=4とする。
【0067】
[B>=A+(Aの0.7*X%)&&B<A+(AのX%)]または[B<=A-(Aの0.7*X%)&&B>A-(AのX%)]の場合、リスクレベル=3を割り当てる。
【0068】
[B>=A+(Aの0.3*X%)&&B<A+(Aの0.7*X%)]または[B<=A-(Aの0.3*X%)&&B>A-(Aの0.7*X%)]なら、リスクレベル=2を割り当てる。
【0069】
[B>=A+(Aの0.0*X%)&&B<A+(Aの0.3*X%)]または[B>A-(Aの0.3*X%)&&B<=A-(Aの0.0*X%)]なら、リスクレベル=1を割り当てる。
【0070】
測定値(例えば,‘B’)の長期平均又はLRIが±X%の閾値で,定格量が‘A’の場合,次の規則が適用されることがある。
【0071】
[B>=A+(AのX%)またはB<=A-(AのX%)の場合、リスクレベル=3を割り当てる。
【0072】
[B>=A+(Aの0.5*X%&&B<A+(AのX%)]または[B<=A-(Aの0.5*X%)&&B>A-(AのX%)] ならば、リスクレベル=2を割り当てる。
【0073】
[B>=A+(Aの0.0*X%)&&B<A+(Aの0.5*X%)]または[B>A-(Aの0.5*X%)&&B<=A-(Aの0.0*X%)]なら、リスクレベル=1を割り当てる。
【0074】
図5は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による例示的な流れ
図500を描いている。
【0075】
1つ以上の実施形態において、所定の資産について、流れ
図500は、データの信号解析と組み合わせた異なるタイプのデータの取得を描いてもよい。さらに、故障指標は、負荷振動に基づいて抽出され、資産管理に関連する感度及び重要度因子を考慮して、資産のリスク状態を評価するために分析されてもよい。流れ
図500は、異なるデータソースに基づいて信号分析を実行することを含む動作514で始められてもよい。例えば、所定の資産(例えば、資産502)に関連する個々のサブシステム510について、他の種類のデータのうち、オフラインデータ508及び測定データ512(例えば、IED104又は任意の他の種類の装置によって測定されたデータ)を含むデータが、信号分析を行う目的で取得されてもよい。動作514は、負荷振動が資産502に存在するかどうかを決定することを含み得る動作516に続いている。動作516は、動作518に続いており、この動作は、資産502における障害
特性を特定することを含むことができる。動作518の後には、動作520が続き、この動作は、任意の負荷振動及び/又は障害
特性の決定に基づいて感度(例えば、閾値)を決定及び/又は調整することを含むことができる。動作520は、サブシステム健全性評価(そのような評価は、資産502に関連する各サブシステムに対して実行されてもよい)を実行することを含んでもよい動作522に続いて行われる。動作522は、資産502に関連する過去のデータ524を同様に使用して実行されてもよい。動作520及び522は、例えば、
図3~4及び7に関して説明した動作、並びに本明細書で説明する他の任意の動作を含んでもよい。動作522は、資産に関連するクリティカリティ情報530を使用してもよい(このクリティカリティ情報は、
図7に関してさらに詳細に説明されている)。動作522の後には、資産の健全性評価を実行することを含むことができる動作526が続く。動作526の後に動作528が続くことができ、これは資産502を含む資産のフリートの管理を含むことができる。
【0076】
図6は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による例示的な流れ
図600を描いている。
【0077】
1つ以上の実施形態において、流れ
図600は、本明細書に記載される任意のアラーム閾値及び/又は制限の決定に関与する動作を例示し得る。これらの動作を通じて例示されるように、アラーム閾値及び/又は限界値は、必ずしも固定されていなくてもよく、むしろ、時間の経過とともに進化してもよい。流れ
図600は、モータ電圧及び電流データの測定を含むことができる動作602で始まってもよい。場合によっては、測定は、ローカル処理装置104(インテリジェント中継装置など)によって実行されてもよい。動作602は、振幅変調(AM)、位相変調(PM)、および/または周波数変化率(ROCOFC)値から資産内の負荷振動を特定することを含んでもよい動作604に続いている。動作604は、動作606および動作608に続く。動作606は、測定された電圧および電流データおよび/または任意の負荷振動の決定に基づいて、資産に対するベースライン特性を確立することを含むことができる。動作608は、障害タイプおよび障害頻度の計算を実行することを含むことができる。動作608に続いて、動作610が行われ、これは、p(t)、x(t)、およびIposシーケンス(seq)などから負荷振動を捕捉することを含むことができる。これらの値は、信号中に存在する負荷振動成分の大きさまたはレベルであってもよい。動作610の後には、動作614または動作618が続く。動作614は、故障診断の実行を含んでもよい。動作614の後には、動作616が続き、動作616は、ベースライン処理を行うことを含んでもよい。動作618は、信号における障害特性を分離することを含んでもよい。動作618は、動作620および622に続いている。動作620は、ベースラインを実行することを含んでもよい。動作622は、故障診断の実行を含んでもよい。動作622の後には、動作624が続き、動作624は、ベースライン化を実行することを含んでもよい。
【0078】
1つ以上の実施形態において、動作602~624は、動作626~638に続いて行われてもよい。動作626は、故障診断の実行を含んでもよい。動作628は、監視モードを開始することを含んでもよい。動作630は、動作602~624において決定されたベースライン特性に基づいて機械学習(または人工知能など)ロジックを利用することを含んでもよい。動作624は、機械学習ロジックを用いて負荷振動の増加を特定することを含んでもよい。動作634は、負荷振動の増加に基づいてアラームを提示することを含んでもよい動作640に続いている。動作630はまた、動作636に続いており、この動作は、負荷振動を伴うかまたは伴わない故障の大きさの増加を特定することを含むことができる。動作636は、負荷振動を伴う検証を実行することを含んでもよい動作638に続いている。動作638の後には、動作640が続く。
【0079】
高いレベルでは、動作614~624は、負荷振動の存在下でベースライン特性を捕捉(キャプチャ)することを含み、動作626~640は、負荷振動の存在の有無にかかわらず故障状態を分析するために機械学習(または人工知能など)と組み合わせたベースライン特性を結合することを含むことができる。
【0080】
図7は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による、例示的な健全性指標テーブル700を示す図である。
【0081】
1つ以上の実施形態において、健全性指数テーブル700は、以前に決定された可能性のある任意の第1の健全性指数および第2の健全性指数に基づいて、資産サブシステムの総合健全性指数を決定するために使用されてもよい。総合的なサブシステム健全性指数を決定する際に各サブシステムに使用される第1の健全性指数および第2の健全性指数は、
図3A~3B(第1の健全性指数および第1の健全性スコア決定を行う際)および
図4A~4C(第2の健全性指数および第2の健全性スコア決定を行う際)の動作を通じて決定した最大貢献度に基づいてもよい。その後、第1の健全性指数および第2の健全性指数をテーブル700と比較して、特定のサブシステムに対する最終的な健全性指数を決定してもよい。例えば、第1の健全性指数は、表700の第1の列704に含まれる値に関連付けられ、第2の健全性指数は、表の第1の行702に含まれる値に関連付けられ得る(又はその逆も同様)。次いで、最終的な健全性指数は、第2の健全性指数によって表される列及び第1の健全性指数によって表される行に対応する表内の値であってよい。例えば、第1の健全性指数が3の値であり、第2の健全性指数が4の値である場合、最終的な健全性指数は、表700によれば、4の値であってもよい。
【0082】
1つ以上の実施形態において、一旦最終的な健全性指数が資産の全てのサブシステムについて決定されると、総合的な資産健全性指数が、個々のサブシステムによって寄与された全ての健全性指数の最大値として決定されてもよい。表710に示される例では、全体の健全性指数の最大値は5(軸受サブシステムに関連する健全性指数)であるので、全体の資産健全性指数は5の値であってよい。これらは、サブシステムの種類及び関連する値の単なる例であり、これらの例は、いかなる方法においても限定することを意図していないことに留意されたい。
【0083】
1つ以上の実施形態において、資産の各サブシステムに対する最終的な健全性スコアは、以下の式を用いて決定されることもある。
サブシステムの最終健全性スコアまたはコンポーネント健全性スコア=((0.3*Health Score 1)+(0.7*Health Score 2))
【0084】
1つ以上の実施形態において、各サブシステムの第1の健全性スコア値(健全性スコア1)及び第2の健全性スコア値(健全性スコア2)は、以下の式を用いて、それぞれ最新及び/又は過去の平均データを用いることにより計算されてもよい。
【0085】
(Σ(各コンポーネントの現在の健全性指数:Health Indices of each component)-コンポーネントの数:Number of components)/(Σ(各コンポーネントの最も悪い指数:The worst Indices of each component)-コンポーネントの数:Number of components)
【0086】
1つ以上の実施形態において、資産の最終的な総合健全性スコアは、各サブシステムに重み値を割り当て、以下の方程式を使用することによって計算されてもよい。これらの重み値は、手動で決定されてもよいし、システムによって自動的に設定されてもよい。
【0087】
最終スコア=Σ(重み付けされたコンポーネントの健全性スコア)
重み付けされたコンポーネントの健全性スコア=コンポーネントの健全性スコア×利用できるデータ×((グループの重み×重みの合計)/(合計重み)):Weighted Component Health Score = Component Health Score * Data Available *(Weight in group * Weight in total )/(Total Weight)
【0088】
1つ以上の実施形態において、決定された健全性指標又は健全性スコアは、測定される特定の資産の重要性に基づいて、追加の割合で調整されることもある。資産のフリート内の異なる資産は、1つ以上の重要度範囲に入る可能性がある。資産が属する特定の臨界範囲(particular criticality range)に基づいて、健全性指数または健全性スコアは、ある割合で増加または減少することができる。ある資産が属する特定の重要度範囲は、任意の数の異なる要因に基づいて決定される場合がある。そのような要因の例としては、モータが故障した場合のプロセス損失の割合、予備のモータがあるかどうか、小規模な修理及び/又は大規模な修理に利用できるアクセス、モータ供給者が稼働しているかどうか、予備のモータ部品が利用できるかどうか、モータの年数、モータにおける故障の履歴、及び/又は他の任意の要因が含まれうる。例えば、特定のモータ(資産)を交換することがより困難である場合、そのモータは高い重要度係数と関連付けられ、関連する健全性指標及び/又は健全性スコアは、この重要度に基づいて一定の割合で相応に増加させられてもよい。同様に、より容易に交換可能なモータは、低い重要度係数に関連付けられ、健全性指標及び/又は健全性スコアは、この重要度係数に基づいて、それに応じて一定の割合で減少させられてもよい。
【0089】
図8は、例示的な方法800の例示的なプロセス流れ図である。ブロック802において、方法800は、第1の電力システム資産を第1のサブシステムと第2のサブシステムとに分類することを含んでもよい。ブロック804において、方法800は、保護リレーのプロセッサによって、第1の電力システム資産からーの、第1の電力システム資産に関連する電気的、熱的、および/または機械的データを測定することを含んでもよい。ブロック806において、方法800は、第1のサブシステムに対する第1の
障害特性を特定することを含んでもよく、第1の
障害特性は、第1の電力システム資産における負荷振動によって影響される。ブロック808において、方法800は、第1の障害
特性を第2の電力系統資産における第3のサブシステムの第2の障害
特性と比較することを含んでもよく
、第2の障害
特性は、負荷振動と関連しない。ブロック810において、方法800は、第1の
障害特性と第3のサブシステムの第2の
障害特性との比較に基づいて、閾値を調整することを含み得る。ブロック812において、方法800は、プロセッサによって、かつ第1の電力システム資産の第1のサブシステムに対して、電気的、熱的、及び/又は機械的データに基づいて第1の値を計算することを含んでもよい。ブロック814において、方法800は、プロセッサによって、第1の値に基づいて、かつ最近の測定データを用いて、第1のサブシステムに関連する第2の値を計算することを含んでもよい。ブロック816において、方法800は、プロセッサによって、過去の平均データを使用して、第1のサブシステムに関連する第3の値を計算することを含んでもよい。ブロック818において、方法800は、プロセッサによって、かつ、第2の値および第3の値に基づいて、第1の電力系統資産に関連する第4の値を決定することを含んでもよい。ブロック820において、方法800は、プロセッサによって、第4の値が閾値よりも大きいことを判定することを含んでもよい。ブロック824において、方法800は、プロセッサによって、第4の値が閾値よりも大きいという判定に基づいて、警告を生成することを含んでもよい。
【0090】
1つ以上の実施形態において、方法800は、第1の電力系統資産の第2のサブシステムについて、第5の値を計算することをさらに含み得、第2のサブシステムは、第1のサブシステムと異なるタイプのサブシステムである。方法800は、第5の値に基づいて、最近の測定データを用いて、第2のサブシステムに関連する第6の値を計算することをさらに含んでもよい。方法800は、過去の平均データを用いて、第2のサブシステムに関連する第7の値を計算することをさらに含んでもよく、第1の電力系統資産に関連する第4の値を決定することは、第6の値および第7の値に基づいてさらに行われる。
【0091】
方法800は、第1のサブシステムに関連する第2の値を用いて計算された第1の重み付け値、および第1のサブシステムに関連する第3の値を用いて計算された第2の重み付け値に基づいて、第1のサブシステムの第8の値を計算することをさらに含み、第1の電力系統資産に関連する第4の値は、第8の値に基づいて決定されることができる。
【0092】
1つ以上の実施形態において、第2の値及び第3の値は、最近の測定データ及び過去の平均データを1つ以上の閾値と比較することによって決定される。
【0093】
1つ以上の実施形態において、第1の電力系統資産に関連する第4の値は、さらに、資産重要度係数に基づいて重み付けされる。
【0094】
1つ以上の実施形態において、過去の平均データは、短期履歴データ、中期履歴データ、及び長期履歴データを含む。
【0095】
1つ以上の実施形態において、第1のサブシステムは、機械サブシステム、熱サブシステム、回転子サブシステム、固定子サブシステム、供給サブシステム、負荷サブシステム、および/または軸受サブシステムのうちの少なくとも1つを含み、第1の電力システム資産に関連する第4の値は、第1の電力システム資産内の各サブシステムに対する1つ以上の値に基づいている。
【0096】
図3A~6及び
図8の例示的なプロセスフローにおいて説明及び描写された動作は、本開示の様々な例示的な実施形態において所望の任意の好適な順序で実施又は実行されてもよい。さらに、特定の例示的な実施形態において、動作の少なくとも一部は、並行して実施されてもよい。さらに、特定の例示的な実施形態では、
図3A~6及び
図8に描かれている動作よりも少ない、多い、又は異なる動作が実行されてもよい。
【0097】
図3A~6および
図8のプロセスフローの1つまたは複数の動作は、ユーザ装置によって、またはより具体的には、装置上で実行される1つまたは複数のプログラムモジュール、アプリケーションなどによって実行されるものとして上で説明されてきたかもしれない。しかしながら、
図3A~6および
図8のプロセスフローの動作のいずれかが、少なくとも部分的に、1つまたは複数の他の装置によって、またはより具体的には、かかる装置上で実行される1つまたは複数のプログラムモジュール、アプリケーションなどによって分散方式で実行されてもよいことを理解されたい。さらに、アプリケーション、プログラムモジュールなどの一部として提供されるコンピュータ実行可能命令の実行に応答して実行される処理は、アプリケーションまたはプログラムモジュール自体によって、またはアプリケーション、プログラムモジュールなどが実行されている装置によって実行されると、本明細書において互換的に説明され得ることを理解されたい。
【0098】
本開示の特定の実施形態が説明されたが、当業者であれば、多数の他の修正および代替の実施形態が本開示の範囲内にあることを認識することができる。例えば、特定の装置またはコンポーネントに関して説明された機能性および/または処理能力のいずれかが、任意の他の装置またはコンポーネントによって実行されてもよい。さらに、本開示の実施形態に従って様々な例示的な実装およびアーキテクチャが説明されてきたが、当業者であれば、本明細書に記載された例示的な実装およびアーキテクチャに対する多数の他の変更も本開示の範囲内であることを理解されよう。
【0099】
本開示の特定の態様は、例示的な実施形態によるシステム、方法、装置、および/またはコンピュータプログラム製品のブロック図および流れ図を参照して上述されている。ブロック図および流れ図の1つまたは複数のブロック、ならびにブロック図および流れ図におけるブロックの組み合わせは、それぞれ、コンピュータ実行可能なプログラム命令の実行によって実施され得ることが理解されよう。同様に、ブロック図及び流れ図のいくつかのブロックは、いくつかの実施形態によれば、必ずしも提示された順序で実行される必要はなく、又は必ずしも全く実行される必要はない場合がある。さらに、ブロック図及び/又は流れ図のブロックに描かれたものを超える追加のコンポーネント及び/又は動作が、特定の実施形態において存在してもよい。
【0100】
したがって、ブロック図および流れ図のブロックは、指定された機能を実行するための手段の組み合わせ、指定された機能を実行するための要素またはステップの組み合わせ、および指定された機能を実行するためのプログラム命令手段をサポートしている。また、ブロック図と流れ図の各ブロック、およびブロック図と流れ図のブロックの組み合わせは、指定された機能、要素またはステップ、または特別な目的のハードウエアとコンピュータ命令の組み合わせを実行する特別な目的の、ハードウエアベースのコンピュータシステムによって実装されてもよいことが理解されるであろう。
【0101】
図9は、本開示の1つ以上の例示的な実施形態による機械又はシステム900の一例のブロック図である。
【0102】
他の実施形態では、マシン900は、スタンドアロンデバイスとして動作してもよいし、他のマシンに接続(例えば、ネットワーク化)されてもよい。ネットワーク化された展開では、マシン900は、サーバ・クライアントネットワーク環境において、サーバマシン、クライアントマシン、またはその両方の能力で動作してよい。一例として、マシン900は、ピアツーピア(P2P)(または他の分散)ネットワーク環境において、ピアマシンとして動作してもよい。マシン900は、サーバ(例えば、リアルタイムサーバ)、コンピュータ、自動化コントローラ、ネットワークルータ、スイッチまたはブリッジ、またはそのマシンによって実行されるべきアクションを指定する命令(シーケンシャルまたはその他)を実行することができる任意のマシンであってよい。さらに、単一のマシンのみが図示されているが、用語「マシン」は、クラウドコンピューティング、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、または他のコンピュータクラスタ構成など、本明細書で議論される方法論のいずれか1つ以上を実行するための命令のセット(または複数のセット)を個別にまたは共同で実行するマシンの任意のコレクション(collection)も含むものと見なされるものとする。
【0103】
本明細書で説明する実施例は、ロジックまたは多数のコンポーネント、モジュール、または機構を含むか、またはそれに基づいて動作することができる。モジュールは、動作時に指定された動作を実行することができる有形の実体(例えば、ハードウエア)である。モジュールは、ハードウエアを含む。一例では、ハードウエアは、特定の動作を実行するように特別に構成されていてもよい(例えば、ハードウエア化されている)。別の例では、ハードウエアは、構成可能な実行ユニット(例えば、トランジスタ、回路など)と、命令が実行ユニットを動作時に特定の動作を実行するように構成する命令を含むコンピュータ可読媒体を含むことができる。構成は、実行ユニットまたはロード機構の指示の下で発生する可能性がある。したがって、実行ユニットは、装置が動作しているとき、コンピュータ可読媒体に通信可能に結合される。この例では、実行ユニットは、複数のモジュールのメンバーであってよい。例えば、動作中、実行ユニットは、ある時点で第1のモジュールを実装するように命令の第1のセットによって構成され、第2の時点で第2のモジュールを実装するように命令の第2のセットによって再構成されてもよい。
【0104】
マシン(例えば、コンピュータシステム)900は、ハードウエアプロセッサ902(例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理装置(GPU)、ハードウエアプロセッサコア、またはそれらの任意の組み合わせ)、メインメモリ904およびスタティックメモリ906を含んでよく、それらの一部または全部はインターリンク(例えば、バス)908を介して互いに通信し得る。マシン900は、電力管理装置932、グラフィックス表示装置910、入力装置912(例えば、キーボード)、およびユーザインターフェース(UI)ナビゲーション装置914(例えば、マウス)をさらに含んでもよい。一例では、グラフィックディスプレイ装置910、入力装置912、およびUIナビゲーション装置914は、タッチスクリーンディスプレイであってもよい。マシン900は、さらに、記憶装置(すなわち、駆動装置)916、信号発生装置918(例えば、エミッタ、スピーカ)、障害検出装置919、アンテナ(複数可)930に結合されたネットワークインターフェース装置/トランシーバ920、およびグローバルポジショニングシステム(GPS)センサ、コンパス、加速度計または他のセンサなどの1つまたは複数のセンサ928を含んでいてもよい。機械900は、シリアル(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、パラレル、又は他の有線又は無線(例えば、赤外線(IR)、近距離無線通信(NFC)等)のような出力コントローラ934を含んでもよい。)接続で、1つ以上の周辺装置(例えば、プリンタ、カードリーダ等)と通信または制御することができる。)
【0105】
記憶装置916は、本明細書に記載された技術又は機能のいずれか1つ以上によって具現化又は利用されるデータ構造又は命令924(例えば、ソフトウェア)の1つ以上のセットが格納されている機械可読媒体922を含んでもよい。命令924はまた、完全に又は少なくとも部分的に、メインメモリ904内、静的メモリ906内、又はマシン900によるその実行中にハードウエアプロセッサ902内に存在することができる。一例では、ハードウエアプロセッサ902、メインメモリ904、静的メモリ906、又は記憶装置916の1つ又は任意の組み合わせが、機械読み取り可能な媒体を構成してもよい。
【0106】
故障検出装置919は、上述した動作および処理(例えば、
図3~
図8に関して説明した流れ図)のいずれかを実施または実行することができる。
【0107】
機械可読媒体922は単一の媒体として図示されているが、用語「機械可読媒体」は、1つまたは複数の命令924を格納するように構成された単一の媒体または複数の媒体(例えば、集中型または分散型データベース、および/または関連キャッシュとサーバ)を含むことができる。
【0108】
様々な実施形態は、ソフトウェア及び/又はファームウェアにおいて完全又は部分的に実装されてもよい。このソフトウェア及び/又はファームウェアは、非一過性のコンピュータ可読記憶媒体に含まれる又はその上にある命令の形態をとってもよい。それらの命令は、その後、本明細書に記載された動作の実行を可能にするために、1つ以上のプロセッサによって読み取られ、実行されてもよい。命令は、ソースコード、コンパイルコード、解釈コード、実行可能コード、静的コード、動的コードなど、任意の適切な形態であってよい。このようなコンピュータ可読媒体は、1つ以上のコンピュータによって読み取り可能な形態で情報を格納するための任意の有形非一過性の媒体、例えば、読み取り専用メモリ(ROM);ランダムアクセスメモリ(RAM);磁気ディスク記憶媒体;光学記憶媒体;フラッシュメモリなどを含むが、これらに限定されるものではない。
【0109】
「機械可読媒体」という用語は、機械900による実行のための、機械900に本開示の技術のいずれか1つ以上を実行させる命令を格納、符号化、または搬送することができる、あるいは、そのような命令によって使用される、またはそれに関連するデータ構造を格納、符号化、または搬送することができる任意の媒体を含むことができる。非限定的な機械可読媒体の例は、固体メモリと、光学及び磁気媒体とを含み得る。一例では、質量化された機械可読媒体は、静止質量を有する複数の粒子を有する機械可読媒体を含む。塊状機械可読媒体の具体例としては、半導体メモリ装置(例えば、EPROM(electrically programmable read-only memory)、またはEEPROM(electrically erasable programmable read-only memory))およびフラッシュメモリ装置などの不揮発メモリ、内蔵ハードディスクおよびリムーバルディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスクおよびCD-ROMおよびDVD-ROMディスクなどがある。
【0110】
命令924はさらに、多数の転送プロトコル(例えば、フレームリレー、インターネットプロトコル(IP)、伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)等のいずれか1つを利用するネットワークインターフェース装置/トランシーバ920を介して伝送媒体により通信ネットワーク926を介して送信又は受信されてもよい。)例示的な通信ネットワークは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、パケットデータネットワーク(例えば、インターネット)、携帯電話ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)、普通電話(POTS)ネットワーク、無線データネットワーク(例えば、電気電子技術者協会(IEEE) 802.11ファミリーの規格はWiFi(商標)として知られており、IEEE 802.16ファミリーはWiMax(商標)として知られている)、IEEE 802.15.4ファミリー、ピアツーピア(P2P)ネットワークなど、特に、この種のネットワークが挙げられうる。一例では、ネットワークインターフェース装置/トランシーバ920は、通信ネットワーク926に接続するために、1つ以上の物理ジャック(例えば、イーサネット、同軸、または電話ジャック)または1つ以上のアンテナを含んでもよい。一例では、ネットワークインターフェース装置/トランシーバ920は、単一入力多重出力(SIMO)、多重入力多重出力(MIMO)、または多重入力単一出力(MISO)技術の少なくとも1つを使用して無線通信するために複数のアンテナを含んでもよい。伝送媒体」という用語は、マシン900による実行のための命令を格納、符号化、または搬送することができる任意の無形媒体を含むものとし、そのようなソフトウェアの通信を容易にするためのデジタルまたはアナログ通信信号または他の無形媒体を含むものと解釈する。
【0111】
上記に説明され示された動作及び工程は、様々な実施態様において所望される任意の適切な順序で実施又は実行されてもよい。さらに、特定の実装において、動作の少なくとも一部は、並行して実施されてもよい。さらに、特定の実施態様において、説明された動作より少ないか、または多い動作が実行されてもよい。
【0112】
単語「例示的」は、本明細書において、“例、インスタンス、または実例として役立つ”ことを意味するために使用される。本明細書において「例示的」として説明される任意の実施形態は、必ずしも、他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるものではない。本明細書で使用される用語「監視及び計算装置」、「ユーザ装置」、「通信局」、「ステーション」、「ハンドヘルド装置」、「モバイル装置」、「無線装置」及び「ユーザ装置」(UE)は、携帯電話、スマートフォン、タブレット、ネットブック、無線端末、ノートパソコン、フェムトセル、ハイデータレート(HDR)加入局、アクセスポイント、プリンタ、POS装置、アクセス端末又は他の個人通信システム(PCS)装置などの無線通信装置を意味する。装置は、移動式または固定式のいずれでもよい。
【0113】
本書で使用されているように、「通信する」という用語は、送信、受信、または送信と受信の両方を含むことを意図している。これは、ある装置によって送信され、別の装置によって受信されるデータの構成を記述する場合、請求項において特に有用であるが、それらの装置のうちの1つの機能のみが請求項を侵害するために必要である。同様に、2つの装置間のデータの双方向の交換(両方の装置が交換中に送信と受信を行う)は、それらの装置のうちの1つの機能のみが請求されている場合、「通信する」と記述することができる。本明細書において無線通信信号に関して使用される「通信する」という用語は、無線通信信号を送信すること、及び/又は無線通信信号を受信することを含む。例えば、無線通信信号を通信することができる無線通信ユニットは、無線通信信号を少なくとも1つの他の無線通信ユニットに送信するための無線送信機、及び/又は少なくとも1つの他の無線通信ユニットから無線通信信号を受信するための無線通信受信機を含んでもよい。
【0114】
本明細書で使用する場合、特に指定しない限り、共通のオブジェクトを説明するための序数的形容詞「第1」、「第2」、「第3」等の使用は、単に同様のオブジェクトの異なるインスタンスが参照されていることを示し、そう説明されたオブジェクトが時間的、空間的、順位的、または他の方法のいずれかで所定の順序になければならないことを示唆することを意図するものではない。
【0115】
いくつかの実施形態は、様々な装置及びシステム、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、携帯型コンピュータ、携帯端末、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)装置、携帯型PDA装置、オンボード装置、オフボード装置、ハイブリッド装置、車両装置、非車両装置、モバイル装置又はポータブル装置と共に使用されてもよい。無線通信局、無線通信装置、無線アクセスポイント(AP)、有線または無線ルータ、有線または無線モデム、ビデオ装置、オーディオ装置、オーディオ・ビデオ(A/V)装置、有線または無線ネットワーク、無線エリアネットワーク、無線ビデオエリアネットワーク(WVAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線LAN(WLAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、無線PAN(WPAN)などである。
【0116】
上記の説明は、説明のためのものであり、限定的なものではないことが理解される。
【0117】
本開示の特定の実施形態が説明されたが、多数の他の修正および実施形態は、本開示の範囲内にある。例えば、特定の装置またはコンポーネントに関して説明された機能のいずれかが、別の装置またはコンポーネントによって実行されてもよい。さらに、特定の装置特性が説明されてきたが、本開示の実施形態は、多数の他の装置特性に関するものであってもよい。さらに、実施形態は、構造的特徴及び/又は方法論的行為に特有の言語で説明されてきたが、本開示は、必ずしも説明された特定の特徴又は行為に限定されないことが理解されよう。むしろ、特定の特徴及び行為は、実施形態を実施するための例示的な形態として開示されている。特に、「できる」、「できた」、「かもしれない」、又は「かもしれない」などの条件付き言語は、特に明記しない限り、又は使用される文脈内で理解されない限り、特定の実施形態が含み得る一方、他の実施形態が特定の特徴、要素、及び/又は動作を含まない可能性があることを伝えることを一般に意図している。したがって、このような条件付き言語は、一般に、特徴、要素、及び/又は動作が1つ以上の実施形態に何らかの形で必要であることを意味するようには意図されていない。
【0118】
ソフトウェアコンポーネントは、様々なプログラミング言語のいずれかでコード化されてもよい。例示的なプログラミング言語は、特定のハードウエアキテクチャ及び/又はオペレーティングシステムプラットフォームに関連するアセンブリ言語などの低レベルプログラミング言語であってよい。アセンブリ言語命令を含むソフトウェアコンポーネントは、ハードウエアキテクチャ及び/又はプラットフォームによる実行の前に、アセンブラによって実行可能なマシンコードに変換することが必要となる場合がある。
【0119】
別の例のプログラミング言語は、複数のアーキテクチャにまたがって移植可能な高位プログラミング言語であってもよい。高位プログラミング言語の命令を含むソフトウェアコンポーネントは、実行前にインタプリタまたはコンパイラによる中間表現への変換を必要とする場合がある。
【0120】
プログラミング言語の他の例には、マクロ言語、シェルまたはコマンド言語、ジョブ制御言語、スクリプト言語、データベースタスクまたは検索言語、またはレポート作成言語が含まれるが、これらに限定されるものではない。つ以上の例示的な実施形態において、プログラミング言語の前述の例の1つにおける命令を含むソフトウェアコンポーネントは、最初に別の形態に変換されることなく、オペレーティングシステムまたは他のソフトウェアコンポーネントによって直接実行されることができる。
【0121】
ソフトウェアコンポーネントは、ファイルまたは他のデータストレージ構造体として格納される場合がある。類似のタイプまたは機能的に関連するソフトウェアコンポーネントは、例えば、特定のディレクトリ、フォルダ、またはライブラリのように一緒に格納されてもよい。ソフトウェアコンポーネントは、静的(例えば、事前に確立された、または固定)または動的(例えば、実行時に作成または修正される)であってもよい。
【0122】
ソフトウェアコンポーネントは、多種多様なメカニズムのいずれかを介して、他のソフトウェアコンポーネントを呼び出したり、呼び出されたりすることができる。呼び出される、または呼び出すソフトウェアコンポーネントは、他のカスタム開発されたアプリケーションソフトウェア、オペレーティングシステムの機能(例えば、デバイスドライバ、データストレージ(例えば、ファイル管理)ルーチン、他の一般的なルーチンおよびサービスなど)、またはサードパーティのソフトウェアコンポーネント(例えば、ミドルウェア、暗号化または他のセキュリティソフトウェア、データベース管理ソフトウェア、ファイル転送または他のネットワーク通信ソフトウェア、数学または統計ソフトウェア、画像処理ソフトウェアおよびフォーマット変換ソフトウェアなど)であり得る。
【0123】
特定のソリューションやシステムに関連するソフトウェアコンポーネントは、単一のプラットフォームに常駐して実行されることもあれば、複数のプラットフォームに分散して実行されることもある。複数のプラットフォームは、複数のハードウエアベンダ、基礎となるチップ技術、またはオペレーティングシステムと関連していてもよい。さらに、特定のソリューションまたはシステムに関連するソフトウェアコンポーネントは、最初は1つまたは複数のプログラミング言語で書かれていてもよいが、別のプログラミング言語で書かれたソフトウェアコンポーネントを呼び出すことができる。
【0124】
コンピュータ実行可能なプログラム命令は、コンピュータ、プロセッサ、または他のプログラム可能なデータ処理装置における命令の実行が、流れ図において指定された1つまたは複数の機能または動作を実行させるように、特別目的のコンピュータまたは他の特定の機械、プロセッサ、または他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされて特定の機械を生成することができる。これらのコンピュータプログラム命令は、実行時に、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置に特定の方法で機能するように指示することができるコンピュータ可読記憶媒体(CRSM)に格納されてもよく、コンピュータ可読記憶媒体に格納された命令が、流れ図で指定された1つまたは複数の機能または動作を実行する指示手段を含む製造品を生成するようにする。コンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置にロードして、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置で一連の動作要素またはステップを実行させ、コンピュータ実装のプロセスを生成させることも可能である。
【0125】
本明細書に記載される装置のいずれかに存在し得る追加のタイプのCRSMは、プログラマブル・ランダム・アクセス・メモリ(PRAM)、SRAM、DRAM、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光学ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶装置、または情報を格納するために使用することができてアクセスできる任意の他のメディアなどを含みうるが、これだけに限定されるものではない。上記のいずれかの組み合わせも、CRSMの範囲に含まれる。あるいは、コンピュータ可読通信媒体(CRCM)は、コンピュータ可読命令、プログラムモジュール、または搬送波などのデータ信号内で伝送される他のデータを含んでもよい。しかしながら、本明細書で使用する場合、CRSMはCRCMを含まない。
【符号の説明】
【0126】
100:システム 102:負荷 104:ローカル処理装置 108:電力システム資産 110:負荷 112:リモート処理装置 114:健全性指数および健全性スコア値 120:総合健全性指数 200:サブシステムテーブル 202:サブシステム 204:パラメータ 206:アラームHリミット 208:アラームH-Hリミット 210:コメント 212:インダクタ 214:VFD 216:SM 218:リスク寄与度 502:資産 504:AMS 506:DAQ 508:オフラインデータ 510:サブシステム(SS) 512:測定データ 514:信号分析 516:負荷振動 518:障害特性 520:感度 522:SS健全性評価 524:過去のデータ 526:資産健全性評価 528:フリート管理 530:重要度情報 902:ハードウエアプロセッサ 904:メインメモリ 906:静的メモリ 908:インターリンク 910:グラフィックス表示装置 912:入力装置 914:UIナビゲーション装置 916:記憶装置 918:信号発生装置 919:障害検出装置 920:ネットワークインターフェース 922:機械可読媒体 924:命令 926:通信ネットワーク 928:センサ 930:アンテナ 932:電力管理装置 934:出力コントローラ