(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】同期信号ブロックSSBの伝送方法、端末機器及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20241105BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20241105BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20241105BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20241105BHJP
【FI】
H04L27/26 420
H04L27/26 114
H04B7/06 952
H04W56/00 130
H04W16/28
(21)【出願番号】P 2023504038
(86)(22)【出願日】2021-07-20
(86)【国際出願番号】 CN2021107280
(87)【国際公開番号】W WO2022017361
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2023-03-06
(31)【優先権主張番号】202010727618.3
(32)【優先日】2020-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】洪 ▲チー▼
(72)【発明者】
【氏名】李 根
【審査官】吉江 一明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/102358(WO,A2)
【文献】中国特許出願公開第110235477(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0229093(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04B 7/06
H04W 56/00
H04W 16/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末機器に適用される同期信号ブロックSSBの伝送方法であって、
1つの伝送周期における疑似コロケーションQCL関係を有する候補同期信号ブロックSSBを決定するステップであって、前記疑似コロケーションQCL関係が1つの同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するステップと、
前記疑似コロケーションQCL関係と第1SSB送信に関連する情報により、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスを決定するステップであって、前記第1SSBがネットワーク機器によって送信される候補SSBであるステップと、
前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスにより目標操作を実行するステップと、を含
み、
前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスは前記第1SSBに対応する第1フィールドと第2フィールドとのうちの少なくとも1つによって指示され、
前記第1フィールドは、前記第1SSBに対応する物理ブロードキャストチャネル復調参照信号PBCH-DMRSと物理ブロードキャストチャネルPBCHにおけるSSBインデックス指示用の指示フィールドを含み、又は、
前記第2フィールドは、
前記第1SSB中の共通サブキャリア間隔指示フィールド、
前記第1SSB中の物理下りリンク共有チャネル復調参照信号PDSCH-DMRS位置指示フィールド、
前記第1SSB中の物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールド、及び
前記第1SSB中の予備フィールドのうちの少なくとも1つを含む、同期信号ブロックSSBの伝送方法。
【請求項2】
前記共通サブキャリア間隔指示フィールドは同期信号ブロックSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有する、請求項1に記載の同期信号ブロックSSBの伝送方法。
【請求項3】
前記物理下りリンク共有チャネル復調参照信号PDSCH-DMRS位置指示フィールドは同期信号ブロックSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有し、又は、
前記物理下りリンク共有チャネル復調参照信号PDSCH-DMRS位置指示フィールドは一定の物理下りリンク共有チャネル復調参照信号PDSCH-DMRS位置を指示するためのものであり、且つ同期信号ブロックSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有しない、請求項1に記載の同期信号ブロックSSBの伝送方法。
【請求項4】
前記物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドによって指示されるCORESETに対応する配置テーブル中の有効許可数が第1閾値よりも小さく、及び/又は、
前記物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドによって指示されるサーチ空間に対応する配置テーブル中の有効許可数が第2閾値よりも小さい、請求項1に記載の同期信号ブロックSSBの伝送方法。
【請求項5】
前記疑似コロケーションQCL関係が第1同期情報ブロックパターンSSB patternに対応する場合に、1つの前記伝送周期内の第1数で連続する候補SSBが前記疑似コロケーションQCL関係を有し、前記第1数は、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置される、請求項1に記載の同期信号ブロックSSBの伝送方法。
【請求項6】
前記第1数は前記第1SSBのビームインデックスの値と同じであり、前記第1SSBのビームインデックスの値は第1値を整数にした結果であり、前記第1値は前記第1SSBに対応する候補インデックスの値と前記第1数の比である、請求項5に記載の同期信号ブロックSSBの伝送方法。
【請求項7】
前記疑似コロケーションQCL関係が第2同期情報ブロックパターンSSB patternに対応する場合に、1つの前記伝送周期内の第2数で連続する同期バーストシーケンスセットSS Burst Setが前記疑似コロケーションQCL関係を有し、各前記SS Burst Setには全ての候補SSBのうち、先後順で切り取られた第3数で連続する候補SSBが含まれる、請求項1に記載の同期信号ブロックSSBの伝送方法。
【請求項8】
ネットワーク機器に適用される同期信号ブロックSSBの伝送方法であって、
1つの伝送周期における疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定するステップであって、前記疑似コロケーションQCL関係が1つの同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するステップと、
端末機器へ第1SSBを送信するステップであって、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスが前記疑似コロケーションQCL関係と第1SSB送信に関連する情報に基づいて決定されるステップと、を含み、
前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスは前記第1SSBに対応する第1フィールドと第2フィールドとのうちの少なくとも1つによって指示され、
前記第1フィールドは、前記第1SSBに対応する物理ブロードキャストチャネル復調参照信号PBCH-DMRSと物理ブロードキャストチャネルPBCHにおけるSSBインデックス指示用の指示フィールドを含む、
又は、
前記第2フィールドは、
前記第1SSB中の共通サブキャリア間隔指示フィールド、
前記第1SSB中の物理下りリンク共有チャネル復調参照信号PDSCH-DMRS位置指示フィールド、
前記第1SSB中の物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールド、及び
前記第1SSB中の予備フィールドの少なくとも1つを含む、同期信号ブロックSSBの伝送方法。
【請求項9】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項1~7のいずれか一項に記載の同期信号ブロックSSBの伝送方法のステップが実現される、端末機器。
【請求項10】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、請求項8に記載の同期信号ブロックSSBの伝送方法のステップが実現される、ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2020年7月22日に中国特許局で出願された、出願番号が202010727618.3で、発明の名称が「同期信号ブロックSSBの伝送方法、端末機器及びネットワーク機器」である中国特許出願の優先権を主張し、この出願の全ての内容は参照によって本発明に組み込まれている。
【0002】
本出願は、通信の分野に関し、特に、同期信号ブロックSSBの伝送方法、端末機器及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0003】
低周波数資源が乏しいため、ニューラジオ(New Radio,NR)システムにおいて、ミリメートル波のような高周波数帯、即ちFR2周波数帯が使用されている。高周波数帯の伝搬損失が低周波数帯よりも大きいことを考えると、NRシステムは、カバレッジ距離の面で、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)システムよりも劣る。従って、NRシステムはマルチアンテナビームフォーミング(Beam Forming)によって信号を補強することによって、カバレッジの補強を実現することができ、また、ビームフォーミングは同期信号ブロック(Synchronization Signal Block,SSB)の送信にも採用されている。
【0004】
更に、NRシステムにおいてビームが狭いことを考えると、各方向のユーザ機器(User Equipment,UE;端末機器と呼んでもよい)がSSBを受信できるように、時分割二重(Time Division Duplexing,TDD)によって、同じSSBをビームフォーミングの形式で異なる方向に送信することができる。例えば、ハーフフレーム(5ミリ秒)の範囲内で、ネットワーク機器側(例えば、基地局)は異なる方向をそれぞれカバレッジする複数のSSBを送信し、UEは信号強度が異なる複数のSSBを受信した場合に、信号強度の最も強いものを自体のSSB受信ビームとして選択する。UEが自体の受信ビームを決定した後、現在の受信ビームのチャネル状態が悪くなった等の多種の原因で、現在の受信ビームから他の受信ビームに切り替えることが必要になる可能性があるが、SSB受信ビームを切り替えるには時間がかかる。
【0005】
なお、帯域幅の増加に伴い、データ信号にもSSBにもより高いサブキャリア間隔(Sub-Carrier Spacing,SCS)が用いられる可能性があり、異なるSSB受信ビームの切り替え時間がサイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix,CP)長さに含まれる。このように、一部のSSBの時間ドメイン位置配置において、間隔のないSSBが多く、また、SSB受信ビームの切り替え時間にとってCPの長さが不十分であり、SSB受信ビーム切り替え時間が足りないという問題が発生して、システムの通信効率に影響を及ぼす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例は、SSB受信ビームの切り替え時間が足りない問題を解決することを可能とするために、同期信号ブロックSSBの伝送方法、端末機器及びネットワーク機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様において、本出願の実施例は、端末機器に適用される同期信号ブロックSSBの伝送方法であって、
1つの伝送周期における疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定するステップであって、前記QCL関係が1つの同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するステップと、前記QCL関係と第1SSB送信に関連する情報により、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスを決定するステップであって、前記第1SSBがネットワーク機器によって送信される候補SSBであるステップと、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスにより目標操作を実行するステップと、を含む、同期信号ブロックSSBの伝送方法を提供する。
【0008】
第2態様において、本出願の実施例は、
1つの伝送周期における疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定するための第1決定モジュールであって、前記QCL関係が1つの同期情報ブロックパターンSSB patternに対応する第1決定モジュールと、前記QCL関係と第1SSB送信に関連する情報により、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスを決定するための第2決定モジュールであって、前記第1SSBがネットワーク機器によって送信される候補SSBである第2決定モジュールと、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスにより目標操作を実行するための処理モジュールと、を備える、端末機器を提供する。
【0009】
第3態様において、本出願の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップが実現される、端末機器を提供する。
【0010】
第4態様において、本出願の実施例は、プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第1態様に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【0011】
第5態様において、本出願の実施例は、ネットワーク機器に適用される同期信号ブロックSSBの伝送方法であって、
1つの伝送周期における疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定するステップであって、前記QCL関係が1つの同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するステップと、端末機器へ第1SSBを送信するステップであって、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスが前記QCL関係と第1SSB送信に関連する情報に基づいて決定されるステップと、を含む、同期信号ブロックSSBの伝送方法を提供する。
【0012】
第6態様において、本出願の実施例は、
1つの伝送周期における疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定するための決定モジュールであって、前記QCL関係が1つの同期情報ブロックパターンSSB patternに対応する決定モジュールと、端末機器へ第1SSBを送信するための伝送モジュールであって、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスが前記QCL関係と第1SSB送信に関連する情報に基づいて決定される伝送モジュールと、を備える、ネットワーク機器を提供する。
【0013】
第7態様において、本出願の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、前記プログラム又はコマンドが前記プロセッサにより実行されると、第5態様に記載の方法のステップが実現される、ネットワーク機器を提供する。
【0014】
第8態様において、本出願の実施例は、プログラム又はコマンドが記憶されており、前記プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、第5態様に記載の方法のステップが実現される、可読記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0015】
本出願の実施例では、端末機器は、先に1つの伝送周期における拡張された、疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定でき、この特定の同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するQCL関係及びネットワーク機器から実際に送信された候補SSBである第1SSB送信に関連する情報により、ネットワーク機器から実際に送信された第1SSBに対応する候補SSBインデックスを決定でき、更に実際に送信されたSSBに対応する候補SSBインデックスによりいくつかの後続操作、即ち目標操作を行う。このように、既存の候補SSBの数を拡張し、異なるSSB patternで、ネットワーク機器にから実際に送信されたSSB情報に基づいて制限のあるSSB伝送を行うことによって、SSB受信ビームの切り替え時間が足りない問題を解決し、更にシステムの通信効率を高め、特に、高周波数帯(例えば、FR2x周波数帯、即ち、Beyond52.6GHz周波数帯)において、SSBに大きいサブキャリア間隔が採用されるため、間隔のない候補SSBが多く、且つSSB受信ビームの切り替え時間にとってCPの長さが不十分である場合の問題を解決することができる。
【0016】
本明細書で説明された図面は本出願を更に理解することを助け、本出願の一部を構成するためのものであり、本出願の例示的実施例及びその説明は本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定する意図はない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本出願の実施例における1つの同期信号ブロックSSBの伝送方法の模式的フローチャートである。
【
図2】本出願の実施例における第1同期情報ブロックパターンSSB patternの模式図である。
【
図3】本出願の実施例における第1SSB patternに対応する実際送信SSBの模式図である。
【
図4】本出願の実施例における第2同期情報ブロックパターンSSB patternの模式図である。
【
図5】本出願の実施例における第2SSB patternに対応する実際送信SSBの模式図である。
【
図6】本出願の実施例においてQCL関係を有する同期バーストシーケンスセットSS Burst Setに基づいてSSBを送信する一模式図である。
【
図7】本出願の実施例においてQCL関係を有する同期バーストシーケンスセットSS Burst Setに基づいてSSBを送信する第2の模式図である。
【
図8】本出願の実施例においてQCL関係を有する同期バーストシーケンスセットSS Burst Setに基づいてSSBを送信する第3種の模式図である。
【
図9】本出願の実施例においてQCL関係を有する同期バーストシーケンスセットSS Burst Setに基づいてSSBを送信する第4種の模式図である。
【
図10】本出願の実施例における第2の同期信号ブロックSSBの伝送方法の模式的フローチャートである。
【
図11】本出願の実施例における一端末機器の構造模式図である。
【
図12】本出願の実施例における一ネットワーク機器の構造模式図である。
【
図13】本出願の実施例における第2の端末機器の構造模式図である。
【
図14】本出願の実施例における第2のネットワーク機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明する。当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0019】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順又は先後順を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用されるデータは、本出願の実施例がここで図示又は記述される以外の順で実施できるように、適当な場合において互いに置き換えてもよいことを理解すべきである。また、明細書および特許請求の範囲において「および/または」は、接続している対象のうちの少なくとも1つを示し、符号の「/」は、一般的には前後の関連対象が「又は」という関係にあることを示す。
【0020】
本出願の技術的解決手段は、例えば、グローバル移動体通信システム(Global System of Mobile communication,GSM)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA)、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service,GPRS)、ロングタームエボリューション/ロングタームエボリューションアドヴァンスド(Long Term Evolution Advanced,LTE-A)、NR等の各種の通信システムに適用できる。
【0021】
ユーザ側UEは、端末機器(Mobile Terminal)、モバイルユーザ機器等と呼んでもよく、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network,RAN)を経由して1つ又は複数のコアネットワークと通信できる。ユーザ機器は、例えば、モバイルフォン(又は「セルラ」電話と呼ばれる)のような端末機器と端末機器を備えたコンピュータであってよく、例えば、無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する携帯型、ポータブル型、ハンドヘルド型、コンピュータ内蔵又は車載のモバイル装置であってもよい。
【0022】
ネットワーク機器は、基地局と呼んでもよく、GSM又はCDMAにおける基地局(Base Transceiver Station,BTS)であってもよいし、WCDMAにおける基地局(NodeB)であってもよいし、LTEにおける進化型基地局(evolutional Node B,eNB又はe-NodeB)及び5G基地局(gNB)であってもよい。
【0023】
以下、図面を参照しながら本出願の各実施例で提供される技術的解決手段を詳細に説明する。
【0024】
図1に示すように、本出願の実施例は、端末機器によって実行される同期信号ブロックSSBの伝送方法であって、
1つの伝送周期における疑似コロケーション(Quasi co-location,QCL)関係を有する候補SSBを決定するステップであって、前記QCL関係が1つの同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するステップ101と、
前記QCL関係と第1SSB送信に関連する情報により、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスを決定するステップであって、前記第1SSBがネットワーク機器によって送信される候補SSBであるステップ103と、
前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスにより目標操作を実行するステップ105と、を含む、同期信号ブロックSSBの伝送方法を提供する。
【0025】
本出願の実施例では、端末機器は、先に1つの伝送周期における拡張された、疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定でき、この特定の同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するQCL関係及びネットワーク機器から実際に送信された候補SSBである第1SSB送信に関連する情報により、ネットワーク機器から実際に送信された第1SSBに対応する候補SSBインデックスを決定でき、更に実際に送信されたSSBに対応する候補SSBインデックスによりいくつかの後続操作、即ち目標操作を行う。このように、既存の候補SSBの数を拡張し、異なるSSB patternで、ネットワーク機器にから実際に送信されたSSB情報に基づいて制限のあるSSB伝送を行うことによって、SSB受信ビームの切り替え時間が足りない問題を解決し、更にシステムの通信効率を高め、特に、高周波数帯(例えば、FR2x周波数帯、即ち、Beyond52.6GHz周波数帯)において、SSBに大きいサブキャリア間隔が採用されるため、間隔のない候補SSBが多く、且つSSB受信ビームの切り替え時間にとってCPの長さが不十分である場合の問題を解決することができる。
【0026】
選択可能に、本出願の実施例のSSBの伝送方法では、上記同期情報ブロックパターンSSB patternとは、SSB時間ドメイン位置配置を指してもよい。
【0027】
選択可能に、本出願の実施例のSSBの伝送方法では、上記目標操作は、少なくともレートマッチング(rate matching)、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel,PRACH)検証(validation)、物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel,PUCCH)検証等を含んでもよい。
【0028】
選択可能に、本出願の実施例のSSBの伝送方法では、上記第1SSBに対応する候補SSBインデックス(index)は、前記第1SSBに対応する第1フィールドと第2フィールドとのうちのの少なくとも1つによって指示される。当該実施例では、異なるフィールドによって候補SSB indexの情報を連合指示してもよいことが理解できる。
【0029】
選択可能に、上記第1フィールドは、前記第1SSBに対応する物理ブロードキャストチャネル復調参照信号(Physical Broadcast ChannelDemodulation Reference Signal,PBCH-DMRS)と物理ブロードキャストチャネルPBCHにおけるSSBインデックス指示用の指示フィールドを含む。
【0030】
選択可能に、上記第2フィールドは実際に送信された第1SSBにおける他の機能指示フィールドの一部又は全部であり、又は複数の機能指示フィールドの組合であり、以下の(1)、(2)、(3)及び(4)のうちの少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。
【0031】
(1)前記第1SSB中の共通サブキャリア間隔指示フィールド。
【0032】
選択可能に、上記共通サブキャリア間隔指示フィールドはSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有する。
【0033】
ここで、上記関連性とは、上記共通サブキャリア間隔指示フィールドに対応する共通サブキャリア間隔とSSBに採用されるサブキャリア間隔とが同じ関係又は固定倍数の関係にあってもよいこと等を意味してもよい。
【0034】
(2)前記第1SSB中の物理下りリンク共有チャネル復調参照信号(Physical Downlink Shared ChannelDMRS,PDSCH-DMRS)位置指示フィールド。
【0035】
選択可能に、一例において、上記PDSCH-DMRS位置指示フィールドはSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有する。
【0036】
ここで、上記関連性は、1つのSSBに採用されるサブキャリア間隔が1つのPDSCH-DMRS位置指示フィールドによって指示される位置に対応することを指示できる。理解できるように、例えば、PDSCH DMRS参照信号位置が2又は3と決定された時に、dmrs-TypeA-Positionを用いてPDSCH DMRSの位置を指示する必要がなくなり、この時にFR2周波数帯中のdmrs-TypeA-Position指示フィールドを別のbit数としてSSB Indexを連合指示することができる。
【0037】
選択可能に、別の例において、上記PDSCH-DMRS位置指示フィールドは一定のPDSCH-DMRS位置を指示するためのものであり、且つSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有しない。
【0038】
(3)前記第1SSB中の物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック(System Information Block,SIB)指示フィールド(pdcch-ConfigSIB1)。
【0039】
更に選択可能に、上記第2フィールドは前記第1SSB中の物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドの少なくとも一部のbitであってもよい。
【0040】
選択可能に、上記物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドによって指示されるCORESETに対応する配置テーブル中の有効許可数が第1閾値よりも小さく、及び/又は、前記物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドによって指示されるサーチ空間に対応する配置テーブル中の有効許可数が第2閾値よりも小さい。
【0041】
選択可能に、上記物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドによって、CORESET#0の配置テーブル及び/又はSearch space #0の配置テーブル中の有効entry数がある程度減少しており、対応する閾値よりも小さいことを指示できる。ここで、上記第1閾値と第2閾値の具体的な値は実際の状況に応じて設定できる。
【0042】
例えば、52.6GHzよりも大きい周波数帯で運行する時に、SSBのSCSによってCoreset#0のSCSを得ることができる。即ち、SSBのSCSとCoreset#0のSCSとがバインディング関係を有し、例えば、(SSB,Coreset#0)=(480K,960K)、(960K,960K)、(1920K,1920K)がサポートされることは理解できる。この時にFR2周波数帯中のsubCarrierSpacingCommon指示フィールドを別のbit数としてSSB Indexを連合指示することができる。
【0043】
更に、Coreset#0の配置テーブルを変更し、且つ有効なentry数を減少させ、例えば、SSBとCORESET#0との間のFDMの多重化方式のみをサポートするか、又はSSBとCORESET#0のMultiplexing pattern 2/3をサポートする場合に、FR2周波数帯伝送時におけるSSB中のCoreset#0配置の高いMビット又は低いMビット(M>=1)を別のbit数としてSSB Indexを連合指示することができる。
【0044】
(4)前記第1SSB中の予備フィールド。FR2周波数帯SSB中のSpare bitを別のbit数としてSSB Indexを連合指示すると理解できる。
【0045】
SSB beam indexがSSB indexと同等であり、SSB時間ドメイン位置を决定するのがcandidate SSB indexであることを説明する必要がある。
【0046】
選択可能に、本出願の実施例のSSBの伝送方法では、異なるSSB patternで制限のあるSSB伝送を行うように、上記QCLに対応する同期情報ブロックパターンSSB patternは異なる例があってもよく、下記の具体的な実施例を含むが、それらに限定されない。
【0047】
(具体的な実施例1)
この具体的な実施例1において、上記QCL関係に対応するのは第1同期情報ブロックパターンSSB patternである。更に選択可能に、1つの前記伝送周期内の第1数で連続する候補SSBが前記QCL関係を有し、前記第1数は、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置される。
【0048】
一例において、上記第1SSB patternは
図2に示すCase Dであってもよい。ここで、SSBに採用されるサブキャリア間隔は120kHzであり、候補SSBの1番目のシンボルのインデックスは{4,8,16,20}+28*nであり、F>6GHzに対しては、n=0,1,2,3,5,6,7,8,10,11,12,13,15,16,17,18であり(1ms内に8slotがあり、1slotに2SSBがあり、1msは16SSBを占め、合計4組であり、このように4ms内のLmax=64である)、Lmax=128に拡張できる。
【0049】
更に説明すべきことは、64個のbeamの送信のみをサポートする場合に、128個のbeamに拡張すると、合計のSSB indexは128ビットを必要とし、例えば、SSBpositioninBurstの指示フィールドによってSSBの送信を指示する場合、理論上は当該指示フィールドが128ビットを指示する必要があるが、上記SSBがQCL関係を有するように設定したので、実際に指示する時に64ビットのSSB indexだけでよい。即ち、上記SSBpositioninBurstの指示フィールドはやはり64ビットであればよい点である。
【0050】
選択可能に、上記第1数が前記ネットワーク機器により配置される時に、具体的には、ネットワーク機器はPBCHメッセージ、SIBメッセージ又は 無線リソース制御(Radio Resource Control,RRC)メッセージによって配置することができる。
【0051】
選択可能に、上記第1数は前記第1SSBのビームインデックスの値と同じである。ここで、前記第1SSBのビームインデックス(beam index)の値は第1値を整数にした結果であり、前記第1値は前記第1SSBに対応する候補インデックスの値と前記第1数の比である。
【0052】
具体的には、前記第1SSBのビームインデックスの値は第1値に対して切り捨てを行った結果である。ここで、第1値=floor(候補SSB index/Q)であり、Qは上記第1数を表す。
【0053】
選択可能に、この具体的な実施例1において、上記第1SSB patternに合わせて第1SSBに対応する候補SSBインデックスの決定手段の多様性を実現するように、上記第1SSB送信に関連する情報は少なくとも下記の例の1つを含んでもよい。
【0054】
(例1)
この例1において、上記の第1SSB送信に関連する情報は、前記第1SSBのビームインデックスに対応する第1ビットマップを指示するための第1情報を含む。
【0055】
選択可能に、この例1において、上記第1ビットマップが第2値とされた場合に、前記第1情報は、前記第1SSBのビームインデックスに関連する全ての候補SSBインデックスに対応するSSBが前記ネットワーク機器から送信されていないことを指示するためのものとなり、上記第1ビットマップが第3値とされた場合に、前記第1情報は、前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する目標SSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなる。
【0056】
一例において、第2値として0を取る場合に、第1SSBのビームインデックスに関連する全ての候補SSBインデックスに対応するSSBを一切送信しないことを表してもよい。第3値として1を取る場合に、第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する目標SSBを実際に送信することを表してもよい。上記第2値として1を取る時に、上記第3値として0を取ってもよく、反対にしてもよいことを説明する必要がある。
【0057】
更に選択可能に、この例1において、上記第1ビットマップが前記第3値とされた場合に、上記目標SSBは、
(1)前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する全てのSSBと、
(2)前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスのうちの第1候補SSBインデックスに対応するSSBと、のうちの1つを含む。
【0058】
一例において、上記第1候補SSBインデックスに対応するSSBとしてある特定のSSBを実際に送信する時に、一番前又は一番後ろのSSBを実際に送信することができる。
【0059】
選択可能に、上記目標SSBは前記目標SSBの位置する同期ラスタ(sync raster)に関連し、又は、上記目標SSBはサーチしたプライマリ同期信号(Primary Synchronisation Signal,PSS)又はセカンダリ同期信号(Secondary Synchronisation Signal,SSS)の特徴に関連する。
【0060】
選択可能に、上記第1候補SSBインデックスに対応するSSBは、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって第1所定フィールドを通じて暗示的に指示される。
【0061】
選択可能に、上記第1所定フィールドは、セル識別子(cell ID)、PSSのシーケンス(sequence)又はSSSのsequence等を含んでもよい。
【0062】
(例2)
この例2において、上記の第1SSB送信に関連する情報は、前記第1SSBのビームインデックスに対応する第1ビットマップを指示するための前記第1情報と、同一ビームインデックスに対応する複数の候補SSBインデックスの送信情報を指示するための第2情報と、を含む。
【0063】
選択可能に、この例2において、上記第1ビットマップが第2値とされた場合に、前記第1情報は、前記第1SSBのビームインデックスに関連する全ての候補SSBインデックスに対応するSSBが前記ネットワーク機器から送信されていないことを指示するためのものとなり、上記第1ビットマップが第3値とされた場合に、前記第1情報は、前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する目標SSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなる。
【0064】
一例において、第2値として0を取る場合に、第1SSBのビームインデックスに関連する全ての候補SSBインデックスに対応するSSBを一切送信しないことを表してもよい。第3値として1を取る場合に、第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する目標SSBを実際に送信することを表してもよい。上記第2値として1を取る時に、上記第3値として0を取ってもよく、反対にしてもよいことを説明する必要がある。
【0065】
選択可能に、この例2において、上記第2情報は、1ビットのフィールドによって指示してもよいし、直接プロトコルにより規定してもよいし(即ち、予め定義する)、他の暗示的な関係によって指示してもよい。例えば、
図2に示すQCL関係を有するSSB0{4,5,6,7}とSSB1{8,9,10,11}のうちの1つのみを送信するか、又はQCL関係を有するSSB0とSSB1を一体として全部送信する場合、十分な間隔(Gap)を提供するように、1ビットによって指示してもよいし、プロトコルにより規定してもよい。つまり、当該第2情報は少なくとも下記の方式(1)、(2)及び(3)のうちの1つによって指示してもよい。
【0066】
(1)1ビットのフィールド。
【0067】
更に選択可能に、上記1ビットのフィールドは、前記ネットワーク機器によって、
(a)PBCH中のビット数、及び
(b)第1パラメータに増加した所定ビット数のうちの1つを通じて配置される。選択可能に、当該第1パラメータはssb-PositionsInBurstであってよい。
【0068】
更に選択可能に、上記1ビットのフィールドによって指示された値が第4値である場合に、前記第2情報は、前記第1情報において前記第3値として指示されたビームインデックスに対応する複数の候補SSBインデックスのうちの第2候補SSBインデックスに対応するSSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなり、上記1ビットのフィールドによって指示された値が第5値である場合に、前記第2情報は、前記第1情報において前記第3値として指示されたビームインデックスに対応する複数の候補SSBインデックスに対応する全てのSSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなる。
【0069】
選択可能に、上記第4値として0を取る時に、上記第5値として1を取ってもよく、又は、上記第4値として1を取る時に、上記第5値として0を取ってもよい。
【0070】
選択可能に、上記第2候補SSBインデックスに対応するSSBは、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって第3所定フィールドを通じて暗示的に指示される。
【0071】
一例において、上記第2候補SSBインデックスに対応するSSBとしてある特定のSSBを実際に送信する時に、一番前又は一番後ろのSSBを実際に送信することができる。
【0072】
(2)プロトコルのルール。
【0073】
(3)前記ネットワーク機器による第2所定フィールドを通じた暗示的指示。選択可能に、当該第2所定フィールドは、セル識別子(cell ID)、PSSのシーケンス(sequence)又はSSSのsequence等を含んでもよい。
【0074】
この具体的な実施例1の具体的な一例において、
図3に示すように、まずSSB beam数を128個に増加し、連続した2つのSSB beamがQCL関係を有し、即ち、SSB0とSSB1、SSB2とSSB3・・・等にQCL関係を有すると仮定する。この時に、ssb-PositionsInBurst指示フィールドにおける第1情報によって指示されるビットマップbitmapの各bitはQCL関係を有するSSBを伝送するか否かを指示し、例えば、64 bitのbitmapの1番目のbitはSSB0とSSB1を指示し、2番目のbitはSSB2とSSB3を指示する。
【0075】
第1情報は、実際に送信されたSSBのBeam Indexのビットマップを指示し、ssb-PositionsInBurstは(11101・・・1 10101・・・0)であり、合計64bitsである。ここで、0はこのSSBのbeam indexに対応する全ての候補SSB indexのSSB(例えば、SSB6とSSB7)を一切送信しないことを表し、1はこのSSBのbeam indexに対応する少なくとも1つの候補SSB index(例えば、SSB0とSSB1)のSSBを実際に送信することを表す。
【0076】
第2情報は、第1情報におけるそれぞれの1で表す意味を指示し、0(又は1)は第1情報において1として指示されたSSB beam indexに対応する複数の候補SSB indexにおける特定SSB(例えば、一番前又は一番後ろ)を実際に送信したことを表し、1(又は0)は第1情報において1として指示されたSSB beam indexに対応する複数の候補SSB indexにおける全てのSSBを実際に送信したことを表す(この例において、複数の候補SSB indexにおける一番目のSSBを実際に送信したことを指示する)。
【0077】
上記内容から分かるように、本出願の実施例のSSBの伝送方法では、上記第1情報によって、QCL関係を有する候補SSBを送信するかどうかを指示でき、更に、当該第1情報によって、QCL関係を有する候補SSBのうち、具体的にどの部分のSSBを送信するかを指示できる。又は、上記第1情報によって、QCL関係を有する候補SSBを送信するかどうかを指示でき、上記第2情報によって、QCL関係を有する候補SSBのうち、具体的にどの部分のSSBを送信するかを指示できる。ここで、上記第1フィールド及び/又は第2フィールドによって候補SSBインデックスを指示できる。
【0078】
(具体的な実施例2)
この具体的な実施例2において、上記QCL関係に対応するのは第2同期情報ブロックパターンSSB patternである。更に選択可能に、1つの前記伝送周期内の第2数で連続する同期バーストシーケンスセットSS Burst Setが前記QCL関係を有し、各前記SS Burst Setには全ての候補SSBのうち、先後順で切り取られた第3数で連続する候補SSBが含まれる。
【0079】
一例において、上記第2SSB patternは
図4に示すCase Eであってもよい。ここで、SSBに採用されるサブキャリア間隔は240kHzであり、候補SSBの1番目のシンボルのインデックスは{8,12,16,20,32,36,40,44}+56*nであり、F>6GHzに対しては、n=0,1,2,3,5,6,7,8であり(1ms内に16slotがあり、1slot内に2SSBがあり、1msは32SSBを占め、合計2組であり、このように2ms内のLmax=64である)、Lmax=128に拡張できる。
【0080】
別の例において、SSB burstに64個のbeamが含まれる場合に、SSB Burstを拡張し、例えば、SSB Burstを1つ多く拡張し、拡張後に2つのSSB burst、即ち、SSB burst 1とSSB burst 2がある。このように、SSB burst 1とSSB burst 2にQCL関係を有する時に、SSB burst 1中のSSB1 とSSB burst 2中の SSB1はQCL関係を有する。
【0081】
選択可能に、上記第2数は第6値に対して剰余演算を行った結果であり、前記第6値は前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスの値と前記第3数の比であり、前記第3数は、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置される。
【0082】
一例において、上記第2数=mod(候補SSB index/M)である。ここで、候補SSB index/Mは第6値を表し、Mは第3数を表す。
【0083】
選択可能に、この具体的な実施例2において、上記第2SSB patternに合わせて第1SSBに対応する候補SSBインデックスの決定手段の多様性を実現するように、上記第1SSB送信に関連する情報は少なくともは下記の例の1つを含んでもよい。
【0084】
(例I)
この例Iにおいて、上記の第1SSB送信に関連する情報は、前記第1SSBに対応する第2ビットマップを指示するための第3情報を含む。
【0085】
一例において、前記第1SSBに対応する第2ビットマップが1を指示すれば、SSBを実際に送信することを表してもよく、前記第1SSBに対応する第2ビットマップが0を指示すれば、SSBを送信しないことを表してもよい。前記第1SSBに対応する第2ビットマップが0を指示する場合にSSBを実際に送信することを表してもよく、反対にしてもよいことを説明する必要がある。
【0086】
選択可能に、この例Iにおいて、上記第1SSBは、前記第3情報に対応する複数の候補SSBのうち、前記ネットワーク機器から所定規則に従って送信されたSSBを含む。
【0087】
選択可能に、上記所定規則は下記の(1)、(2)及び(3)のうちの1つを含む。
【0088】
(1)前記第3情報によって指示された連続ビームインデックスに対応する候補SSBを前記の第2数で連続するSS Burst Set中の各SS Burst Setでホッピング(hopping)送信する。
【0089】
一例において、連続したSSB beamのホッピング送信では、例えば、第3情報が(1101111・・・01011)を指示した場合に、連続したペア毎の「11」をそれぞれ2つのSSBburstで送信し、即ち、1番目のSSBburstで(1001010・・・01010)を送信し、2番目のSSBburstで(0100101・・・00001)を送信する。
【0090】
(2)前記第3情報によって指示された連続ビームインデックスに対応する候補SSBを、前記第2数で連続するSS Burst Set中の各SS Burst Setで、複数のSSBグループ間においてホッピング送信し、前記複数のSSBグループが各SS Burst Set内のSSBをグループ化することで得られ、各SSBグループに含まれるSSBの数がプロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置される。
【0091】
選択可能に、上記SSBグループ毎に含まれるSSBの数は4又は8等であってもよく、具体的には4の倍数であってもよい。
【0092】
一例において、SSBのグループ化では、上記Case Eの例の場合に、4個のbeamが連続したものであり、4個のbeamを単位として一組にしてhopping送信し、4個毎に間隔がある。例えば、第3情報が(1101111・・・01011)を指示する場合に、一番目のSSBburstで(1001101・・・01010)を送信し、2番目のSSBburstで(0100010・・・00001)を送信することができる。
【0093】
(3)SS Burst Setのインデックス値が奇数である集合において、第1桁の候補SSBインデックスに対応する候補SSBを送信し、SS Burst Setのインデックス値が偶数である集合において、第2桁の候補SSBインデックスに対応する候補SSBを送信する。
【0094】
選択可能に、上記第1の桁が奇数桁である時に、上記第2の桁が偶数桁であり、反対に、上記第1の桁が偶数桁である時に、上記第2の桁が奇数桁である。
【0095】
選択可能に、上記所定規則は前記第1SSBの位置する同期ラスタに関し、又は、上記所定規則はサーチしたプライマリ同期信号PSS又はセカンダリ同期信号SSSの特徴に関連する。
【0096】
(例II)
この例IIにおいて、上記の第1SSB送信に関連する情報は、前記第1SSBに対応する第2ビットマップを指示するための前記第3情報と、第4情報とを含む。
【0097】
一例において、前記第1SSBに対応する第2ビットマップが1を指示すれば、SSBを実際に送信することを表してもよく、前記第1SSBに対応する第2ビットマップが0を指示すれば、SSBを送信しないことを表してもよい。前記第1SSBに対応する第2ビットマップが0を指示する場合にSSBを実際に送信することを表してもよく、反対にしてもよいことを説明する必要がある。
【0098】
選択可能に、この例IIにおいて、上記第4情報は所定規則を指示するためのものであり、前記所定規則は、前記ネットワーク機器が前記第3情報に対応する複数の候補SSB中の前記第1SSBを送信するためのものである。
【0099】
更に選択可能に、上記第4情報は、1ビットのフィールドによって指示してもよいし、直接プロトコルにより規定してもよいし(即ち、予め定義する)、他の暗示的な関係によって指示してもよい。つまり、当該第4情報は、少なくとも、
(1)1ビットのフィールド、
(2)プロトコルのルール、及び
(3)前記ネットワーク機器による第4所定フィールドを通じた暗示的指示のうちの1つによって指示できる。選択可能に、当該第4所定フィールドは、セル識別子(cell ID)、PSSのシーケンス(sequence)又はSSSのsequence等を含んでもよい。
【0100】
選択可能に、上記所定規則は下記の(1)、(2)及び(3)のうちの1つを含む。
【0101】
(1)前記第3情報によって指示された連続ビームインデックスに対応する候補SSBを前記第2数で連続するSS Burst Set中の各SS Burst Setでホッピング送信する。
【0102】
一例において、連続したSSB beamのホッピング送信では、例えば、第3情報が(1101111・・・01011)を指示した場合に、連続したペア毎の「11」をそれぞれ2つのSSBburstで送信し、即ち、1番目のSSBburstで(1001010・・・01010)を送信し、2番目のSSBburstで(0100101・・・00001)を送信する。
【0103】
(2)前記第3情報によって指示された連続ビームインデックスに対応する候補SSBを、前記第2数で連続するSS Burst Set中の各SS Burst Setで、複数のSSBグループ間においてホッピング送信し、前記複数のSSBグループが各SS Burst Set内のSSBをグループ化することで得られ、各SSBグループに含まれるSSBの数がプロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置される。
【0104】
選択可能に、上記SSBグループ毎に含まれるSSBの数は4又は8等であってよく、具体的には4の倍数であってよい。
【0105】
一例において、SSBのグループ化では、上記Case Eの例の場合に、4個のbeamが連続したものであり、4個のbeamを単位として一組にしてhopping送信し、4個毎に間隔がある。例えば、第3情報が(1101111・・・01011)を指示する場合に、一番目のSSBburstで(1001101・・・01010)を送信し、2番目のSSBburstで(0100010・・・00001)を送信することができる。
【0106】
(3)SS Burst Setのインデックス値が奇数である集合において、第1桁の候補SSBインデックスに対応する候補SSBを送信し、SS Burst Setのインデックス値が偶数である集合において、第2桁の候補SSBインデックスに対応する候補SSBを送信する。
【0107】
選択可能に、上記第1の桁が奇数桁である時に、上記第2の桁が偶数桁であり、反対に、上記第1の桁が偶数桁である時に、上記第2の桁が奇数桁である。
【0108】
選択可能に、上記所定規則は前記第1SSBの位置する同期ラスタに関し、又は、上記所定規則はサーチしたプライマリ同期信号PSS又はセカンダリ同期信号SSSの特徴に関連する。
【0109】
この具体的な実施例2の具体的な一例において、まずSSB beam数を128個に増加し、この時に1番目のSS Burst Set集合中のbeamと2番目のSS Burst Set集合における対応indexが同じbeamはQCL関係を有する。各bitは対応するSSBを送信するか否かを指示する。
図5に示すように、各SS Burst Setは連続したM個のSSB beamであり、ここで、M=64である。
【0110】
上記第3情報ssb-PositionsInBurst指示フィールドは(111010011111・・・00)であってよく、このように、
図6に示すように、第3情報に連続したbeamがあれば、送信時にbeamホッピング(hopping)の形式で送信し、即ち、1番目のSS Burst Setで連続したbeam中の1、3、5・・・番目のbeamを送信し、2番目のSS Burst Set集合で連続したbeam中の2、4、6・・・番目のbeamを送信する。
【0111】
図7に示すように、第3情報に連続したbeamがあれば、SS Burst Setが奇数である集合(1番目のSS Burst Set)で奇数桁(即ち、第1の桁)のbeamのみを送信する。これに対して、SS Burst Setが偶数である集合(2番目のSS Burst Set)で偶数桁(即ち、第2の桁)のbeamのみを送信する。
【0112】
図8に示すように、第3情報に連続したbeamがあれば、SS Burst Setが奇数である集合(1番目のSS Burst Set)で偶数桁(即ち、第1の桁)のbeamのみを送信する。これに対して、SS Burst Setが偶数である集合(2番目のSS Burst Set)で奇数桁(即ち、第2の桁)のbeamのみを送信する。
【0113】
図9に示すように、第3情報に連続したbeamがあれば、送信時に4個のbeamを単位としてbeam処理を行う。即ち、1番目のSS Burst Setで4個のbeamのうち、連続した2個のbeam中の1番目のbeamを送信し、2番目のSS Burst Setで4個のbeamのうち、連続した2個のbeam中の2番目のbeamを送信する。
【0114】
上記内容から分かるように、本出願の実施例のSSBの伝送方法では、上記第3情報によって、QCL関係を有する候補SSBを送信かどうかを指示でき、更に、当該第1情報によって、QCL関係を有する候補SSBのうち、具体的にどの部分のSSBを送信するかを指示できる。又は、上記第3情報によって、QCL関係を有する候補SSBを送信かどうかを指示でき、上記第4情報によって、QCL関係を有する候補SSBのうち、具体的にどの部分のSSBを送信するかを指示できる。ここで、上記第1フィールド及び/又は第2フィールドによって候補SSBインデックスを指示できる。
【0115】
図10に示すように、本出願の実施例は、ネットワーク機器によって実行される同期信号ブロックSSBの伝送方法であって、
1つの伝送周期における疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定するステップであって、前記QCL関係が1つの同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するステップ201と、
端末機器へ第1SSBを送信するステップであって、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスが前記QCL関係と第1SSB送信に関連する情報に基づいて決定されるステップ203と、を含む、同期信号ブロックSSBの伝送方法を提供する。
【0116】
本出願の実施例では、ネットワーク機器は、先に1つの伝送周期における拡張された、疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定でき、この特定の同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するQCL関係及び実際に送信された候補SSBである第1SSB送信に関連する情報により、実際に送信された第1SSBに対応する候補SSBインデックスを決定でき、更に端末機器へ当該第1SSBを送信する。ここで、当該第1SSBに対応する候補SSBインデックスは端末機器がいくつかの後続操作を行うことに用いられる。このように、既存の候補SSBの数を拡張し、異なるSSB patternで、実際に送信されたSSB情報に基づいて制限のあるSSB伝送を行うことによって、SSB受信ビームの切り替え時間が足りない問題を解決し、更にシステムの通信効率を高め、特に、高周波数帯(例えば、FR2x周波数帯、即ち、Beyond52.6GHz周波数帯)において、SSBに大きいサブキャリア間隔が採用されるため、間隔のない候補SSBが多く、且つSSB受信ビームの切り替え時間にとってCPの長さが不十分である場合の問題を解決することができる。
【0117】
選択可能に、本出願の実施例のSSBの伝送方法では、上記同期情報ブロックパターンSSB patternとは、SSB時間ドメイン位置配置を指してもよい。
【0118】
選択可能に、本出願の実施例のSSBの伝送方法では、上記第1SSBに対応する候補SSBインデックスは、端末機器が対応する後続操作実行するためのものであり、前記後続操作は、少なくともrate matching、PRACHvalidation、PUCCHvalidation等を含んでもよい。
【0119】
選択可能に、本出願の実施例のSSBの伝送方法では、上記第1SSBに対応する候補SSBインデックス(index)は、前記第1SSBに対応する第1フィールドと第2フィールドとのうちの少なくとも1つによって指示される。当該実施例では、異なるフィールドによって候補SSB indexの情報を連合指示してもよいことが理解できる。
【0120】
選択可能に、上記第1フィールドは、前記第1SSBに対応する物理ブロードキャストチャネル復調参照信号PBCH-DMRSと物理ブロードキャストチャネルPBCHにおけるSSBインデックス指示用の指示フィールドを含む。
【0121】
選択可能に、上記第2フィールドは実際に送信された第1SSBにおける他の機能指示フィールドの一部又は全部であり、又は複数の機能指示フィールドの組合であり、以下の(1)、(2)、(3)及び(4)のうちの少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。
【0122】
(1)前記第1SSB中の共通サブキャリア間隔指示フィールド。
【0123】
選択可能に、上記共通サブキャリア間隔指示フィールドはSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有する。
【0124】
ここで、上記関連性とは、上記共通サブキャリア間隔指示フィールドに対応する共通サブキャリア間隔とSSBに採用されるサブキャリア間隔とが同じ関係又は固定倍数の関係にあってよいこと等を意味してもよい。
【0125】
(2)前記第1SSB中の物理下りリンク共有チャネル復調参照信号PDSCH-DMRS位置指示フィールド。
【0126】
選択可能に、一例において、上記PDSCH-DMRS位置指示フィールドはSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有する。
【0127】
ここで、上記関連性は、1つのSSBに採用されるサブキャリア間隔が1つのPDSCH-DMRS位置指示フィールドによって指示される位置に対応することを指示できる。理解できるように、例えば、PDSCH DMRS参照信号位置が2又は3と決定された時に、dmrs-TypeA-Positionを用いてPDSCH DMRSの位置を指示する必要がなくなり、この時にFR2周波数帯中のdmrs-TypeA-Position指示フィールドを別のbit数としてSSB Indexを連合指示することができる。
【0128】
選択可能に、別の例において、上記PDSCH-DMRS位置指示フィールドは一定のPDSCH-DMRS位置を指示するためのものであり、且つSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有しない。
【0129】
(3)前記第1SSB中の物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールド(pdcch-ConfigSIB1)。
【0130】
更に選択可能に、上記第2フィールドは前記第1SSB中の物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドの少なくとも一部のbitであってもよい。
【0131】
選択可能に、上記物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドによって指示されるCORESETに対応する配置テーブル中の有効許可数が第1閾値よりも小さく、及び/又は、前記物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドによって指示されるサーチ空間に対応する配置テーブル中の有効許可数が第2閾値よりも小さい。
【0132】
選択可能に、上記物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドによって、CORESET#0の配置テーブル及び/又はSearch space #0の配置テーブル中の有効entry数がある程度減少しており、対応する閾値よりも小さいことを指示できる。ここで、上記第1閾値と第2閾値の具体的な値は実際の状況に応じて設定できる。
【0133】
理解できるように、例えば、52.6GHzよりも大きい周波数帯で運行する時に、SSBのSCSによってCoreset#0のSCSを得ることができる。即ち、SSBのSCSとCoreset#0のSCSとがバインディング関係を有し、例えば、(SSB,Coreset#0)=(480K,960K)、(960K,960K)、(1920K,1920K)がサポートされる。この時にFR2周波数帯中のsubCarrierSpacingCommon指示フィールドを別のbit数としてSSB Indexを連合指示することができる。
【0134】
(4)前記第1SSB中の予備フィールド。FR2周波数帯SSB中のSpare bitを別のbit数としてSSB Indexを連合指示すると理解できる。
【0135】
以上から分かるように、本出願の実施例のSSBの伝送方法では、第1フィールドによって、QCL関係を有する候補SSBを送信するかどうかを指示でき、更に第2フィールドによって、QCL関係を有する候補SSBのうち、具体的にどの部分のSSBを送信するかを指示できる。SSB beam indexがSSB indexと同等であり、SSB時間ドメイン位置を决定するのがcandidate SSB indexであることを説明する必要がある。
【0136】
選択可能に、本出願の実施例のSSBの伝送方法では、異なるSSB patternで制限のあるSSB伝送を行うように、上記QCLに対応する同期情報ブロックパターンSSB patternは異なる例があってもよく、下記の具体的な実施例を含むが、それらに限定されない。
【0137】
(具体的な実施例1)
この具体的な実施例1において、上記QCL関係に対応するのは第1同期情報ブロックパターンSSB patternである(例えば、
図2に示すCase Dであり、対応する記述については端末側実施例における対応内容を参照でき、ここで詳細な説明は省略する)。更に選択可能に、1つの前記伝送周期内の第1数で連続する候補SSBが前記QCL関係を有し、前記第1数は、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置される。
【0138】
選択可能に、ネットワーク機器はPBCHメッセージ、SIBメッセージ又はRRCメッセージによって前記第1数を配置することができる。
【0139】
選択可能に、上記第1数は前記第1SSBのビームインデックスの値と同じである。ここで、前記第1SSBのビームインデックス(beam index)の値は第1値を整数にした結果であり、前記第1値は前記第1SSBに対応する候補インデックスの値と前記第1数の比である。
【0140】
具体的には、前記第1SSBのビームインデックスの値は第1値に対して切り捨てを行った結果である。ここで、第1値=floor(候補SSB index/Q)であり、Qは上記第1数を表す。
【0141】
選択可能に、この具体的な実施例1において、上記第1SSB patternに合わせて第1SSBに対応する候補SSBインデックスの決定手段の多様性を実現するように、上記第1SSB送信に関連する情報は少なくとも下記の例の1つを含んでもよい。
(例1)
【0142】
この例1において、上記の第1SSB送信に関連する情報は、前記第1SSBのビームインデックスに対応する第1ビットマップを指示するための第1情報を含む。
【0143】
選択可能に、この例1において、上記第1ビットマップが第2値とされた場合に、前記第1情報は、前記第1SSBのビームインデックスに関連する全ての候補SSBインデックスに対応するSSBが前記ネットワーク機器から送信されていないことを指示するためのものとなり、上記第1ビットマップが第3値とされた場合に、前記第1情報は、前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する目標SSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなる。
【0144】
一例において、第2値として0を取る場合に、第1SSBのビームインデックスに関連する全ての候補SSBインデックスに対応するSSBを一切送信しないことを表してもよい。第3値として1を取る場合に、第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する目標SSBを実際に送信することを表してもよい。上記第2値として1を取る時に、上記第3値として0を取ってもよく、反対にしてもよいことを説明する必要がある。
【0145】
更に選択可能に、この例1において、上記第1ビットマップが前記第3値とされた場合に、上記目標SSBは、
(1)前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する全てのSSBと、
(2)前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスのうちの第1候補SSBインデックスに対応するSSBと、のうちの1つを含む。
【0146】
一例において、上記第1候補SSBインデックスに対応するSSBとしてある特定のSSBを実際に送信する時に、一番前又は一番後ろのSSBを実際に送信することができる。
【0147】
選択可能に、上記目標SSBは前記目標SSBの位置する同期ラスタ(sync raster)に関連し、又は、上記目標SSBはサーチしたプライマリ同期信号PS又はセカンダリ同期信号SSの特徴に関連する。
【0148】
選択可能に、上記第1候補SSBインデックスに対応するSSBは、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって第1所定フィールドを通じて暗示的に指示される。
【0149】
選択可能に、上記第1所定フィールドは、セル識別子(cell ID)、PSSのシーケンス(sequence)又はSSSのsequence等を含んでもよい。
【0150】
(例2)
この例2において、上記の第1SSB送信に関連する情報は、前記第1SSBのビームインデックスに対応する第1ビットマップを指示するための前記第1情報と、同一ビームインデックスに対応する複数の候補SSBインデックスの送信情報を指示するための第2情報と、を含む。
【0151】
選択可能に、この例2において、上記第1ビットマップが第2値とされた場合に、前記第1情報は、前記第1SSBのビームインデックスに関連する全ての候補SSBインデックスに対応するSSBが前記ネットワーク機器から送信されていないことを指示するためのものとなり、上記第1ビットマップが第3値とされた場合に、前記第1情報は、前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する目標SSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなる。
【0152】
一例において、第2値として0を取る場合に、第1SSBのビームインデックスに関連する全ての候補SSBインデックスに対応するSSBを一切送信しないことを表してもよい。第3値として1を取る場合に、第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する目標SSBを実際に送信することを表してもよい。上記第2値として1を取る時に、上記第3値として0を取ってもよく、反対にしてもよいことを説明する必要がある。
【0153】
選択可能に、この例2において、上記第2情報は、1ビットのフィールドによって指示してもよいし、直接プロトコルにより規定してもよいし(即ち、予め定義する)、他の暗示的な関係によって指示してもよい。例えば、
図2に示すQCL関係を有するSSB0{4,5,6,7}とSSB1{8,9,10,11}のうちの1つのみを送信するか、又はQCL関係を有するSSB0とSSB1を一体として全部送信する場合、十分な間隔(Gap)を提供するように、1ビットによって指示してもよいし、プロトコルにより規定してもよい。つまり、当該第2情報は少なくとも下記の方式(1)、(2)及び(3)のうちの1つによって指示してもよい。
【0154】
(1)1ビットのフィールド。
【0155】
更に選択可能に、上記1ビットのフィールドは、前記ネットワーク機器によって、
(a)PBCH中のビット数、及び
(b)第1パラメータに増加した所定ビット数のうちの1つを通じて配置される。選択可能に、当該第1パラメータはssb-PositionsInBurstであってよい。
【0156】
更に選択可能に、上記1ビットのフィールドによって指示された値が第4値である場合に、前記第2情報は、前記第1情報において前記第3値として指示されたビームインデックスに対応する複数の候補SSBインデックスのうちの第2候補SSBインデックスに対応するSSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなり、上記1ビットのフィールドによって指示された値が第5値である場合に、前記第2情報は、前記第1情報において前記第3値として指示されたビームインデックスに対応する複数の候補SSBインデックスに対応する全てのSSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなる。
【0157】
選択可能に、上記第4値として0を取る時に、上記第5値として1を取ってもよく、又は、上記第4値として1を取る時に、上記第5値として0を取ってもよい。
【0158】
選択可能に、上記第2候補SSBインデックスに対応するSSBは、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって第3所定フィールドを通じて暗示的に指示される。
【0159】
一例において、上記第2候補SSBインデックスに対応するSSBとしてある特定のSSBを実際に送信する時に、一番前又は一番後ろのSSBを実際に送信することができる。
【0160】
(2)プロトコルのルール。
【0161】
(3)前記ネットワーク機器による第2所定フィールドを通じた暗示的指示。選択可能に、当該第2所定フィールドは、セル識別子(cell ID)、PSSのシーケンス(sequence)又はSSSのsequence等を含んでもよい。
【0162】
上記内容から分かるように、本出願の実施例のSSBの伝送方法では、上記第1情報によって、QCL関係を有する候補SSBを送信するかどうかを指示でき、更に、当該第1情報によって、QCL関係を有する候補SSBのうち、具体的にどの部分のSSBを送信するかを指示できる。又は、上記第1情報によって、QCL関係を有する候補SSBを送信するかどうかを指示でき、上記第2情報によって、QCL関係を有する候補SSBのうち、具体的にどの部分のSSBを送信するかを指示できる。ここで、上記第1フィールド及び/又は第2フィールドによって候補SSBインデックスを指示できる。
【0163】
(具体的な実施例2)
この具体的な実施例2において、上記QCL関係に対応するのは第2同期情報ブロックパターンSSB patternである(例えば、
図4に示すCase Eであり、対応する記述については端末側実施例における対応内容を参照でき、ここで詳細な説明は省略する)。更に選択可能に、1つの前記伝送周期内の第2数で連続する同期バーストシーケンスセットSS Burst Setが前記QCL関係を有し、各前記SS Burst Setには全ての候補SSBのうち、先後順で切り取られた第3数で連続する候補SSBが含まれる。
【0164】
選択可能に、上記第2数は第6値に対して剰余演算を行った結果であり、前記第6値は前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスの値と前記第3数の比であり、前記第3数は、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置される。
【0165】
一例において、上記第2数=mod(候補SSB index/M)である。ここで、候補SSB index/Mは第6値を表し、Mは第3数を表す。
【0166】
選択可能に、この具体的な実施例2において、上記第2SSB patternに合わせて第1SSBに対応する候補SSBインデックスの決定手段の多様性を実現するように、上記第1SSB送信に関連する情報は少なくともは下記の例の1つを含んでもよい。
【0167】
(例I)
この例Iにおいて、上記の第1SSB送信に関連する情報は、前記第1SSBに対応する第2ビットマップを指示するための第3情報を含む。
【0168】
一例において、前記第1SSBに対応する第2ビットマップが1を指示すれば、SSBを実際に送信することを表してもよく、前記第1SSBに対応する第2ビットマップが0を指示すれば、SSBを送信しないことを表してもよい。前記第1SSBに対応する第2ビットマップが0を指示する場合にSSBを実際に送信することを表してもよく、反対にしてもよいことを説明する必要がある。
【0169】
選択可能に、この例Iにおいて、上記第1SSBは、前記第3情報に対応する複数の候補SSBのうち、前記ネットワーク機器から所定規則に従って送信されたSSBを含む。
【0170】
選択可能に、上記所定規則は下記の(1)、(2)及び(3)のうちの1つを含む。
【0171】
(1)前記第3情報によって指示された連続ビームインデックスに対応する候補SSBを前記の第2数で連続するSS Burst Set中の各SS Burst Setでホッピング(hopping)送信する。
【0172】
一例において、連続したSSB beamのホッピング送信では、例えば、第3情報が(1101111・・・01011)を指示した場合に、連続したペア毎の「11」をそれぞれ2つのSSBburstで送信する。即ち、1番目のSSBburstで(1001010・・・01010)を送信し、2番目のSSBburstで(0100101・・・00001)を送信する。
【0173】
(2)前記第3情報によって指示された連続ビームインデックスに対応する候補SSBを、前記第2数で連続するSS Burst Set中の各SS Burst Setで、複数のSSBグループ間においてホッピング送信し、前記複数のSSBグループが各SS Burst Set内のSSBをグループ化することで得られ、各SSBグループに含まれるSSBの数がプロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置される。
【0174】
選択可能に、上記SSBグループ毎に含まれるSSBの数は4又は8等であってもよく、具体的には4の倍数であってもよい。
【0175】
一例において、SSBのグループ化では、上記Case Eの例の場合に、4個のbeamが連続したものであり、4個のbeamを単位として一組にしてhopping送信し、4個毎に間隔がある。例えば、第3情報が(1101111・・・01011)を指示する場合に、一番目のSSBburstで(1001101・・・01010)を送信し、2番目のSSBburstで(0100010・・・00001)を送信することができる。
【0176】
(3)SS Burst Setのインデックス値が奇数である集合において、第1桁の候補SSBインデックスに対応する候補SSBを送信し、SS Burst Setのインデックス値が偶数である集合において、第2桁の候補SSBインデックスに対応する候補SSBを送信する。
【0177】
選択可能に、上記第1の桁が奇数桁である時に、上記第2の桁が偶数桁であり、反対に、上記第1の桁が偶数桁である時に、上記第2の桁が奇数桁である。
【0178】
選択可能に、上記所定規則は前記第1SSBの位置する同期ラスタに関し、又は、上記所定規則はサーチしたプライマリ同期信号PSS又はセカンダリ同期信号SSSの特徴に関連する。
【0179】
(例II)
この例IIにおいて、上記の第1SSB送信に関連する情報は、前記第1SSBに対応する第2ビットマップを指示するための前記第3情報と、第4情報とを含む。
【0180】
一例において、前記第1SSBに対応する第2ビットマップが1を指示すれば、SSBを実際に送信することを表してもよく、前記第1SSBに対応する第2ビットマップが0を指示すれば、SSBを送信しないことを表してもよい。前記第1SSBに対応する第2ビットマップが0を指示する場合にSSBを実際に送信することを表してもよく、反対にしてもよいことを説明する必要がある。
【0181】
選択可能に、この例IIにおいて、上記第4情報は所定規則を指示するためのものであり、前記所定規則は、前記ネットワーク機器が前記第3情報に対応する複数の候補SSB中の前記第1SSBを送信するためのものである。
【0182】
更に選択可能に、上記第4情報は、1ビットのフィールドによって指示してもよいし、直接プロトコルにより規定してもよいし(即ち、予め定義する)、他の暗示的な関係によって指示してもよい。つまり、当該第4情報は、少なくとも、
(1)1ビットのフィールド、
(2)プロトコルのルール、及び
(3)前記ネットワーク機器による第4所定フィールドを通じた暗示的指示のうちの1つによって指示できる。選択可能に、当該第4所定フィールドは、セル識別子(cell ID)、PSSのシーケンス(sequence)又はSSSのsequence等を含んでもよい。
【0183】
選択可能に、上記所定規則は下記の(1)、(2)及び(3)のうちの1つを含む。
【0184】
(1)前記第3情報によって指示された連続ビームインデックスに対応する候補SSBを前記第2数で連続するSS Burst Set中の各SS Burst Setでホッピング送信する。
【0185】
一例において、連続したSSB beamのホッピング送信では、例えば、第3情報が(1101111・・・01011)を指示した場合に、連続したペア毎の「11」をそれぞれ2つのSSBburstで送信する。即ち、1番目のSSBburstで(1001010・・・01010)を送信し、2番目のSSBburstで(0100101・・・00001)を送信する。
【0186】
(2)前記第3情報によって指示された連続ビームインデックスに対応する候補SSBを、前記第2数で連続するSS Burst Set中の各SS Burst Setで、複数のSSBグループ間においてホッピング送信し、前記複数のSSBグループが各SS Burst Set内のSSBをグループ化することで得られる。各SSBグループに含まれるSSBの数がプロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置される。
【0187】
選択可能に、上記SSBグループ毎に含まれるSSBの数は4又は8等であってよく、具体的には4の倍数であってよい。
【0188】
一例において、SSBのグループ化では、上記Case Eの例の場合に、4個のbeamが連続したものであり、4個のbeamを単位として一組にしてhopping送信し、4個毎に間隔がある。例えば、第3情報が(1101111・・・01011)を指示する場合に、一番目のSSBburstで(1001101・・・01010)を送信し、2番目のSSBburstで(0100010・・・00001)を送信することができる。
【0189】
(3)SS Burst Setのインデックス値が奇数である集合において、第1桁の候補SSBインデックスに対応する候補SSBを送信し、SS Burst Setのインデックス値が偶数である集合において、第2桁の候補SSBインデックスに対応する候補SSBを送信する。
【0190】
選択可能に、上記第1の桁が奇数桁である時に、上記第2の桁が偶数桁であり、反対に、上記第1の桁が偶数桁である時に、上記第2の桁が奇数桁である。
【0191】
選択可能に、上記所定規則は前記第1SSBの位置する同期ラスタに関し、又は、上記所定規則はサーチしたプライマリ同期信号PSS又はセカンダリ同期信号SSSの特徴に関連する。
【0192】
上記内容から分かるように、本出願の実施例のSSBの伝送方法では、上記第3情報によって、QCL関係を有する候補SSBを送信するかどうかを指示でき、更に、当該第1情報によって、QCL関係を有する候補SSBのうち、具体的にどの部分のSSBを送信するかを指示できる。又は、上記第3情報によって、QCL関係を有する候補SSBを送信するかどうかを指示でき、上記第4情報によって、QCL関係を有する候補SSBのうち、具体的にどの部分のSSBを送信するかを指示できる。ここで、上記第1フィールド及び/又は第2フィールドによって候補SSBインデックスを指示できる。
【0193】
図11に示すように、本出願の実施例は、第1決定モジュール301、第2決定モジュール303及び処理モジュール305を備える端末機器300を提供する。
【0194】
ここで、前記第1決定モジュール301は、1つの伝送周期における疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定するように構成され、前記QCL関係が1つの同期情報ブロックパターンSSB patternに対応し、前記第2決定モジュール303は、前記QCL関係と第1SSB送信に関連する情報により、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスを決定するように構成され、前記第1SSBがネットワーク機器によって送信される候補SSBであり、前記処理モジュール305は、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスにより目標操作を実行するためのものである。
【0195】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記第1SSBに対応する候補SSBインデックスは前記第1SSBに対応する第1フィールドと第2フィールドとのうちの少なくとも1つによって指示される。
【0196】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記第1フィールドは、前記第1SSBに対応する物理ブロードキャストチャネル復調参照信号PBCH-DMRSと物理ブロードキャストチャネルPBCHにおけるSSBインデックス指示用の指示フィールドを含む。
【0197】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記第2フィールドは、
前記第1SSB中の共通サブキャリア間隔指示フィールド、前記第1SSB中の物理下りリンク共有チャネル復調参照信号PDSCH-DMRS位置指示フィールド、前記第1SSB中の物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールド、及び前記第1SSB中の予備フィールドのうちの少なくとも1つを含む。
【0198】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記共通サブキャリア間隔指示フィールドはSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有する。
【0199】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記PDSCH-DMRS位置指示フィールドはSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有し、又は、上記PDSCH-DMRS位置指示フィールドは一定のPDSCH-DMRS位置を指示するためのものであり、且つSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有しない。
【0200】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドによって指示されるCORESETに対応する配置テーブル中の有効許可数が第1閾値よりも小さく、及び/又は、上記物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドによって指示されるサーチ空間に対応する配置テーブル中の有効許可数が第2閾値よりも小さい。
【0201】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記QCL関係が第1同期情報ブロックパターンSSB patternに対応する場合に、1つの前記伝送周期内の第1数で連続する候補SSBが前記QCL関係を有し、前記第1数は、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置される。
【0202】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記第1数は前記第1SSBのビームインデックスの値と同じであり、前記第1SSBのビームインデックスの値は第1値を整数にした結果であり、前記第1値は前記第1SSBに対応する候補インデックスの値と前記第1数の比である。
【0203】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記の第1SSB送信に関連する情報は、
前記第1SSBのビームインデックスに対応する第1ビットマップを指示するための第1情報と、前記第1情報、及び同一ビームインデックスに対応する複数の候補SSBインデックスの送信情報を指示するための第2情報と、のうちの1つを含む。
【0204】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記第1ビットマップが第2値とされた場合に、前記第1情報は、前記第1SSBのビームインデックスに関連する全ての候補SSBインデックスに対応するSSBが前記ネットワーク機器から送信されていないことを指示するためのものとなり、上記第1ビットマップが第3値とされた場合に、前記第1情報は、前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する目標SSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなる。
【0205】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記の第1SSB送信に関連する情報が前記第1情報のみを含み、且つ前記第1ビットマップが前記第3値とされた場合に、前記目標SSBは、
前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する全てのSSBと、前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスのうちの第1候補SSBインデックスに対応するSSBと、のうちの1つを含む。
【0206】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記目標SSBは前記目標SSBの位置する同期ラスタに関連し、又は、上記目標SSBはサーチしたプライマリ同期信号PSS又はセカンダリ同期信号SSSの特徴に関連する。
【0207】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記第1候補SSBインデックスに対応するSSBは、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって第1所定フィールドを通じて暗示的に指示される。
【0208】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記第2情報は、1ビットのフィールド、プロトコルのルール、及び前記ネットワーク機器による第2所定フィールドを通じた暗示的指示のうちの1つによって指示される。
【0209】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記1ビットのフィールドは、前記ネットワーク機器によって、PBCH中のビット数、及び第1パラメータに増加した所定ビット数のうちの1つを通じて配置される。
【0210】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記1ビットのフィールドによって指示された値が第4値である場合に、前記第2情報は、前記第1情報において前記第3値として指示されたビームインデックスに対応する複数の候補SSBインデックスのうちの第2候補SSBインデックスに対応するSSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなり、上記1ビットのフィールドによって指示された値が第5値である場合に、前記第2情報は、前記第1情報において前記第3値として指示されたビームインデックスに対応する複数の候補SSBインデックスに対応する全てのSSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなる。
【0211】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記第2候補SSBインデックスに対応するSSBは、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって第3所定フィールドを通じて暗示的に指示される。
【0212】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記QCL関係が第2同期情報ブロックパターンSSB patternに対応する場合に、1つの前記伝送周期内の第2数で連続する同期バーストシーケンスセットSS Burst Setが前記QCL関係を有し、各前記SS Burst Setには全ての候補SSBのうち、先後順で切り取られた第3数で連続する候補SSBが含まれる。
【0213】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記第2数は第6値に対して剰余演算を行った結果であり、前記第6値は前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスの値と前記第3数の比であり、前記第3数は、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置される。
【0214】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記の第1SSB送信に関連する情報は、前記第1SSBに対応する第2ビットマップを指示するための第3情報と、前記第3情報及び第4情報と、のうちの1つを含む。
【0215】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記の第1SSB送信に関連する情報が前記第3情報のみを含む場合に、前記第1SSBは、前記第3情報に対応する複数の候補SSBのうち、前記ネットワーク機器から所定規則に従って送信されたSSBを含む。
【0216】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記第4情報は所定規則を指示するためのものであり、前記所定規則は、前記ネットワーク機器が前記第3情報に対応する複数の候補SSB中の前記第1SSBを送信するためのものである。
【0217】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記第4情報は、1ビットのフィールド、プロトコルのルール、及び前記ネットワーク機器による第4所定フィールドを通じた暗示的指示のうちの1つによって、前記所定規則を指示する。
【0218】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記所定規則は、
前記第3情報によって指示された連続ビームインデックスに対応する候補SSBを前記第2数で連続するSS Burst Set中の各SS Burst Setでホッピング送信することと、前記第3情報によって指示された連続ビームインデックスに対応する候補SSBを、前記第2数で連続するSS Burst Set中の各SS Burst Setで、複数のSSBグループ間においてホッピング送信し、前記複数のSSBグループが各SS Burst Set内のSSBをグループ化することで得られ、各SSBグループに含まれるSSBの数がプロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置されることと、SS Burst Setのインデックス値が奇数である集合において、第1桁の候補SSBインデックスに対応する候補SSBを送信し、SS Burst Setのインデックス値が偶数である集合において、第2桁の候補SSBインデックスに対応する候補SSBを送信することと、のうちの1つを含む。
【0219】
選択可能に、本出願の実施例の端末機器300では、上記所定規則は前記第1SSBの位置する同期ラスタに関し、又は、上記所定規則はサーチしたプライマリ同期信号PSS又はセカンダリ同期信号SSSの特徴に関連する。
【0220】
本出願の実施例で提供される端末機器300は上述した端末機器300によって実行される同期信号ブロックSSBの伝送方法を実現でき、同期信号ブロックSSBの伝送方法についての関連説明は全て端末機器300に適用されることが理解でき、ここで繰り返して説明しない。
【0221】
本出願の実施例では、端末機器は、先に1つの伝送周期における拡張された、疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定でき、この特定の同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するQCL関係及びネットワーク機器から実際に送信された候補SSBである第1SSB送信に関連する情報により、ネットワーク機器から実際に送信された第1SSBに対応する候補SSBインデックスを決定でき、更に実際に送信されたSSBに対応する候補SSBインデックスによりいくつかの後続操作、即ち目標操作を行う。このように、既存の候補SSBの数を拡張し、異なるSSB patternで、ネットワーク機器にから実際に送信されたSSB情報に基づいて制限のあるSSB伝送を行うことによって、SSB受信ビームの切り替え時間が足りない問題を解決し、更にシステムの通信効率を高め、特に、高周波数帯(例えば、FR2x周波数帯、即ち、Beyond52.6GHz周波数帯)において、SSBに大きいサブキャリア間隔が採用されるため、間隔のない候補SSBが多く、且つSSB受信ビームの切り替え時間にとってCPの長さが不十分である場合の問題を解決することができる。
【0222】
図12に示すように、本出願の実施例は、決定モジュール401と伝送モジュール403を備えるネットワーク機器400を提供する。
【0223】
ここで、前記決定モジュール401は、1つの伝送周期における疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定するように構成され、前記QCL関係が1つの同期情報ブロックパターンSSB patternに対応し、前記伝送モジュール403は、端末機器へ第1SSBを送信するように構成され、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスが前記QCL関係と第1SSB送信に関連する情報に基づいて決定される。
【0224】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記第1SSBに対応する候補SSBインデックスは前記第1SSBに対応する第1フィールドと第2フィールドとのうちの少なくとも1つによって指示される。
【0225】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記第1フィールドは、前記第1SSBに対応する物理ブロードキャストチャネル復調参照信号PBCH-DMRSと物理ブロードキャストチャネルPBCHにおけるSSBインデックス指示用の指示フィールドを含む。
【0226】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記第2フィールドは、
前記第1SSB中の共通サブキャリア間隔指示フィールド、前記第1SSB中の物理下りリンク共有チャネル復調参照信号PDSCH-DMRS位置指示フィールド、前記第1SSB中の物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールド、及び前記第1SSB中の予備フィールドのうちの少なくとも1つを含む。
【0227】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記共通サブキャリア間隔指示フィールドはSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有する。
【0228】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記PDSCH-DMRS位置指示フィールドはSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有し、又は、上記PDSCH-DMRS位置指示フィールドは一定のPDSCH-DMRS位置を指示するためのものであり、且つSSBに採用されるサブキャリア間隔と関連性を有しない。
【0229】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドによって指示されるCORESETに対応する配置テーブル中の有効許可数が第1閾値よりも小さく、及び/又は、上記物理下りリンク制御チャネル配置システム情報ブロック指示フィールドによって指示されるサーチ空間に対応する配置テーブル中の有効許可数が第2閾値よりも小さい。
【0230】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記QCL関係が第1同期情報ブロックパターンSSB patternに対応する場合に、1つの前記伝送周期内の第1数で連続する候補SSBが前記QCL関係を有し、前記第1数は、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置される。
【0231】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記第1数は前記第1SSBのビームインデックスの値と同じであり、前記第1SSBのビームインデックスの値は第1値を整数にした結果であり、前記第1値は前記第1SSBに対応する候補インデックスの値と前記第1数の比である。
【0232】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記の第1SSB送信に関連する情報は、
前記第1SSBのビームインデックスに対応する第1ビットマップを指示するための第1情報と、前記第1情報、及び同一ビームインデックスに対応する複数の候補SSBインデックスの送信情報を指示するための第2情報と、のうちの1つを含む。
【0233】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記第1ビットマップが第2値とされた場合に、前記第1情報は、前記第1SSBのビームインデックスに関連する全ての候補SSBインデックスに対応するSSBが前記ネットワーク機器から送信されていないことを指示するためのものとなり、上記第1ビットマップが第3値とされた場合に、前記第1情報は、前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する目標SSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなる。
【0234】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記の第1SSB送信に関連する情報が前記第1情報のみを含み、且つ前記第1ビットマップが前記第3値とされた場合に、前記目標SSBは、
前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスに対応する全てのSSBと、前記第1SSBのビームインデックスに関連する少なくとも1つの候補SSBインデックスのうちの第1候補SSBインデックスに対応するSSBと、のうちの1つを含む。
【0235】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記目標SSBは前記目標SSBの位置する同期ラスタに関連し、又は、上記目標SSBはサーチしたプライマリ同期信号PSS又はセカンダリ同期信号SSSの特徴に関連する。
【0236】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記第1候補SSBインデックスに対応するSSBは、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって第1所定フィールドを通じて暗示的に指示される。
【0237】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記第2情報は、1ビットのフィールド、プロトコルのルール、及び前記ネットワーク機器による第2所定フィールドを通じた暗示的指示のうちの1つによって指示される。
【0238】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記1ビットのフィールドは、前記ネットワーク機器によって、PBCH中のビット数、及び第1パラメータに増加した所定ビット数のうちの1つを通じて配置される。
【0239】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記1ビットのフィールドによって指示された値が第4値である場合に、前記第2情報は、前記第1情報において前記第3値として指示されたビームインデックスに対応する複数の候補SSBインデックスのうちの第2候補SSBインデックスに対応するSSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなり、上記1ビットのフィールドによって指示された値が第5値である場合に、前記第2情報は、前記第1情報において前記第3値として指示されたビームインデックスに対応する複数の候補SSBインデックスに対応する全てのSSBが前記ネットワーク機器から送信されたことを指示するためのものとなる。
【0240】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記第2候補SSBインデックスに対応するSSBは、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって第3所定フィールドを通じて暗示的に指示される。
【0241】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記QCL関係が第2同期情報ブロックパターンSSB patternに対応する場合に、1つの前記伝送周期内の第2数で連続する同期バーストシーケンスセットSS Burst Setが前記QCL関係を有し、各前記SS Burst Setには全ての候補SSBのうち、先後順で切り取られた第3数で連続する候補SSBが含まれる。
【0242】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記第2数は第6値に対して剰余演算を行った結果であり、前記第6値は前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスの値と前記第3数の比であり、前記第3数は、プロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置される。
【0243】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記の第1SSB送信に関連する情報は、前記第1SSBに対応する第2ビットマップを指示するための第3情報と、前記第3情報及び第4情報と、のうちの1つを含む。
【0244】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記の第1SSB送信に関連する情報が前記第3情報のみを含む場合に、前記第1SSBは、前記第3情報に対応する複数の候補SSBのうち、前記ネットワーク機器から所定規則に従って送信されたSSBを含む。
【0245】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記第4情報は所定規則を指示するためのものであり、前記所定規則は、前記ネットワーク機器が前記第3情報に対応する複数の候補SSB中の前記第1SSBを送信するためのものである。
【0246】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記第4情報は、1ビットのフィールド、プロトコルのルール、及び前記ネットワーク機器による第4所定フィールドを通じた暗示的指示のうちの1つによって、前記所定規則を指示する。
【0247】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記所定規則は、
前記第3情報によって指示された連続ビームインデックスに対応する候補SSBを前記第2数で連続するSS Burst Set中の各SS Burst Setでホッピング送信することと、前記第3情報によって指示された連続ビームインデックスに対応する候補SSBを、前記第2数で連続するSS Burst Set中の各SS Burst Setで、複数のSSBグループ間においてホッピング送信し、前記複数のSSBグループが各SS Burst Set内のSSBをグループ化することで得られ、各SSBグループに含まれるSSBの数がプロトコルにより規定されるか、又は前記ネットワーク機器によって配置されることと、SS Burst Setのインデックス値が奇数である集合において、第1桁の候補SSBインデックスに対応する候補SSBを送信し、SS Burst Setのインデックス値が偶数である集合において、第2桁の候補SSBインデックスに対応する候補SSBを送信することと、のうちの1つを含む。
【0248】
選択可能に、本出願の実施例のネットワーク機器400では、上記所定規則は前記第1SSBの位置する同期ラスタに関し、又は、上記所定規則はサーチしたプライマリ同期信号PSS又はセカンダリ同期信号SSSの特徴に関連する。
【0249】
本出願の実施例で提供されるネットワーク機器400は上述したネットワーク機器400によって実行される同期信号ブロックSSBの伝送方法を実現でき、同期信号ブロックSSBの伝送方法についての関連説明は全てネットワーク機器400に適用されることが理解でき、ここで繰り返して説明しない。
【0250】
本出願の実施例では、ネットワーク機器は、先に1つの伝送周期における拡張された、疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定でき、この特定の同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するQCL関係及び実際に送信された候補SSBである第1SSB送信に関連する情報により、実際に送信された第1SSBに対応する候補SSBインデックスを決定でき、更に端末機器へ当該第1SSBを送信する。ここで、当該第1SSBに対応する候補SSBインデックスは端末機器がいくつかの後続操作を行うことに用いられる。このように、既存の候補SSBの数を拡張し、異なるSSB patternで、実際に送信されたSSB情報に基づいて制限のあるSSB伝送を行うことによって、SSB受信ビームの切り替え時間が足りない問題を解決し、更にシステムの通信効率を高め、特に、高周波数帯(例えば、FR2x周波数帯、即ち、Beyond52.6GHz周波数帯)において、SSBに大きいサブキャリア間隔が採用されるため、間隔のない候補SSBが多く、且つSSB受信ビームの切り替え時間にとってCPの長さが不十分である場合の問題を解決することができる。
【0251】
図13は本出願の別の実施例に係る端末機器のフロック図である。
図13に示す端末機器500は、少なくとも1つのプロセッサ501、メモリ502、及び少なくとも1つのネットワークインタフェース504及びユーザインタフェース503を含む。端末機器500内の各コンポーネントはバスシステム505によって互いに結合される。なお、バスシステム505はこれらのコンポーネント間の接続通信を実現するためのものであることが理解される。バスシステム505はデータバスを含む以外に、電源バス、制御バス及び状態信号バスも含む。しかし、説明を明確にするために、
図13では各種のバスをいずれもバスシステム505と表記する。
【0252】
ユーザインタフェース503はディスプレイ、キーボード又はポインティング装置(例えば、マウス、トラックボール(trackball))、タッチパッド又はタッチパネル等を含んでもよい。
【0253】
本出願の実施例におけるメモリ502は揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、あるいは揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解される。不揮発性メモリは読み取り専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM,PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM,EPROM)、電気的消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM,EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)であってもよく、外部キャッシュとして用いられる。例示的なものであり限定する意図がない説明によれば、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM,SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM,DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM,SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM,DDRSDRAM)、強化型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM,ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM,SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM,DRRAM)のような多くの形のRAMが使用可能である。本出願の実施例に記載のシステム及び方法に係るメモリ502は、これらのメモリ及び他のいかなる適切なメモリを含むが、それらに限定されないよう意図される。
【0254】
いくつかの実施形態において、メモリ502は、実行可能モジュール又はデータ構造、又はそれらの部分集合、又はそれらの上位集合としてのオペレーティングシステム5021及びアプリケーション5022のような要素が記憶されている。
【0255】
オペレーティングシステム5021は、各種のシステムプログラム、例えばフレームワーク層、コアライブラリ層、ドライバ層等を含み、各種の基本サービスの実現及びハードウェアベースのタスクの処理に用いられる。アプリケーション5022は、各種のアプリケーション、例えばメディアプレーヤー(Media Player)、ブラウザ(Browser)等を含み、各種のアプリケーションサービスの実現に用いられる。本出願の実施例の方法を実現するプログラムはアプリケーション5022に含まれてもよい。
【0256】
本出願の実施例では、端末機器500は、メモリ502に記憶され且つプロセッサ501において実行可能なプログラム又はコマンドを更に備え、当該プログラム又はコマンドがプロセッサ501により実行されると、
1つの伝送周期における疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定するステップであって、前記QCL関係が1つの同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するステップと、前記QCL関係と第1SSB送信に関連する情報により、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスを決定するステップであって、前記第1SSBがネットワーク機器によって送信される候補SSBであるステップと、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスにより目標操作を実行するステップと、が実現される。
【0257】
本出願の実施例では、端末機器は、先に1つの伝送周期における拡張された、疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定でき、この特定の同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するQCL関係及びネットワーク機器から実際に送信された候補SSBである第1SSB送信に関連する情報により、ネットワーク機器から実際に送信された第1SSBに対応する候補SSBインデックスを決定でき、更に実際に送信されたSSBに対応する候補SSBインデックスによりいくつかの後続操作、即ち目標操作を行う。このように、既存の候補SSBの数を拡張し、異なるSSB patternで、ネットワーク機器にから実際に送信されたSSB情報に基づいて制限のあるSSB伝送を行うことによって、SSB受信ビームの切り替え時間が足りない問題を解決し、更にシステムの通信効率を高め、特に、高周波数帯(例えば、FR2x周波数帯、即ち、Beyond52.6GHz周波数帯)において、SSBに大きいサブキャリア間隔が採用されるため、間隔のない候補SSBが多く、且つSSB受信ビームの切り替え時間にとってCPの長さが不十分である場合の問題を解決することができる。
【0258】
上記の本出願の実施例に開示された方法はプロセッサ501に応用することができ、又はプロセッサ501によって実現することができる。プロセッサ501は、信号処理能力を有する集積回路チップであり得る。実施過程では、上記方法の各ステップはプロセッサ501におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態の命令によって完了可能である。上記プロセッサ501は共通プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor,DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array,FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、離散ゲート又はトランジスタロジックデバイス、離散ハードウェアコンポーネントであってもよい。本出願の実施例に開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。共通プロセッサはマイクロプロセッサ又は任意の一般的なプロセッサ等であってもよい。本出願の実施例に基づいて開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって実行して遂行し、又は復号プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールを組み合せて実行して遂行するように直接体現してもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ等、本分野でよく用いられているコンピュータ可読記憶媒体に位置してもよい。該コンピュータ可読記憶媒体はメモリ502に位置し、プロセッサ501はメモリ502中の情報を読み取り、そのハードウェアと連携して上記方法のステップを遂行する。具体的には、該コンピュータ可読記憶媒体に、プロセッサ501により実行される時に上記同期信号ブロックSSBの伝送方法の実施例の各ステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている。
【0259】
本出願の実施例に記述したこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード又はそれらの組合せによって実現できることが理解可能である。ハードウェアによる実現について、処理ユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits,ASIC)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processing,DSP)、デジタル信号処理装置(DSP Device,DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device,PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)、共通プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本出願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はそれらの組合せにおいて実現することができる。
【0260】
ソフトウェアによる実現について、本出願の実施例に記載の機能を実現するためのモジュール(例えば、プロセス、関数等)によって本出願の実施例に記載の技術を実現することができる。ソフトウェアコードはメモリに記憶しプロセッサによって実行することができる。メモリはプロセッサ内又はプロセッサの外部で実現することができる。
【0261】
端末機器500は上記実施例における端末機器が実現する各工程を実現でき、繰り返して説明しないように、ここでは詳細な説明を省略する。
【0262】
好ましくは、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、当該プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、上記同期信号ブロックSSBの伝送方法の実施例の各工程が実現される、端末機器を更に提供し、且つ同じ技術的効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここでの詳細な説明は省略する。
【0263】
本出願の実施例は、プログラム又はコマンドが記憶されており、当該プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、上記端末機器に適用される同期信号ブロックSSBの伝送方法の実施例の各工程が実現される、可読記憶媒体を更に提供し、且つ同じ技術的効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここでの詳細な説明は省略する。
【0264】
前記プロセッサは上記実施例に記載の端末機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、例えば、コンピュータ読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0265】
図14を参照すると、
図14は本出願の実施例で使用されるネットワーク機器の構造図であり、上述した同期信号ブロックSSBの伝送方法のディテールを実現し、且つ同じ効果を達成することができる。
図14に示すように、ネットワーク機器600は、プロセッサ601、送受信機602、メモリ603、ユーザインタフェース604及びバスインタフェース605を備える。
【0266】
本出願の実施例では、ネットワーク機器600は、メモリ603に記憶され且つプロセッサ601において実行可能なプログラム又はコマンドを更に備え、当該プログラム又はコマンドがプロセッサ601により実行されると、
1つの伝送周期における疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定するステップであって、前記QCL関係が1つの同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するステップと、端末機器へ第1SSBを送信するステップであって、前記第1SSBに対応する候補SSBインデックスが前記QCL関係と第1SSB送信に関連する情報に基づいて決定されるステップと、が実現される。
【0267】
本出願の実施例では、ネットワーク機器は、先に1つの伝送周期における拡張された、疑似コロケーションQCL関係を有する候補SSBを決定でき、この特定の同期情報ブロックパターンSSB patternに対応するQCL関係及び実際に送信された候補SSBである第1SSB送信に関連する情報により、実際に送信された第1SSBに対応する候補SSBインデックスを決定できる。更に端末機器へ当該第1SSBを送信する。ここで、当該第1SSBに対応する候補SSBインデックスは端末機器がいくつかの後続操作を行うことに用いられる。このように、既存の候補SSBの数を拡張し、異なるSSB patternで、実際に送信されたSSB情報に基づいて制限のあるSSB伝送を行うことによって、SSB受信ビームの切り替え時間が足りない問題を解決し、更にシステムの通信効率を高め、特に、高周波数帯(例えば、FR2x周波数帯、即ち、Beyond52.6GHz周波数帯)において、SSBに大きいサブキャリア間隔が採用されるため、間隔のない候補SSBが多く、且つSSB受信ビームの切り替え時間にとってCPの長さが不十分である場合の問題を解決することができる。
【0268】
図14において、バスアーキテクチャは相互に接続されている任意数のバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ601を代表とした1つ又は複数のプロセッサ及びメモリ603を代表としたメモリの様々な回路を一体に接続する。バスアーキテクチャはさらに、周辺機器、電圧レギュレータ及び電力管理回路等のような様々な他の回路を一体に接続することができ、これらはいずれも本分野において周知のことであるため、本明細書ではさらに説明しない。バスインタフェース605はインタフェースを提供する。送受信機602は複数の部材としてもよい。即ち、送信機及び受信機を含み、伝送媒体で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。ユーザ機器によっては、ユーザインタフェース604は必要なデバイスを外部接続又は内部接続できるインタフェースであってもよく、接続デバイスは、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、操作レバー等を含むが、それらに限定されない。
【0269】
プロセッサ601は、バスアーキテクチャの管理及び通常の処理を担当し、メモリ603はプロセッサ601が操作を実行する時に使用するデータを記憶することができる。
【0270】
好ましくは、本出願の実施例は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され且つ前記プロセッサにおいて実行可能なプログラム又はコマンドとを含み、当該プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、上記同期信号ブロックSSBの伝送方法の実施例の各工程が実現される、ネットワーク機器を更に提供し、且つ同じ技術的効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明は省略する。
【0271】
本出願の実施例は、プログラム又はコマンドが記憶されており、当該プログラム又はコマンドがプロセッサにより実行されると、上記のネットワーク機器に適用される同期信号ブロックSSBの伝送方法の実施例の各工程が実現される、可読記憶媒体を更に提供し、且つ同じ技術的効果を達成でき、繰り返して説明しないように、ここで詳細な説明は省略する。
【0272】
前記プロセッサは上記実施例に記載のネットワーク機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、例えば、コンピュータ読み出し専用メモリ(Read-Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、磁気ディスク又は光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0273】
説明すべきことは、本明細書において、用語「含む」、「からなる」又はその他のあらゆる変形は非排他的包含を含むように意図され、それにより一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素のみならず、明示されていない他の要素、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含むようになる点である。特に断らない限り、語句「一つの・・・を含む」により限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に別の同じ要素がさらに存在することを排除するものではない。なお、指摘すべきことは、本出願の実施形態における方法と装置の範囲は示された又は、検討された順で機能を実行するように限定されることがなく、関わる機能に応じて基本的に同時な方式又は反対の順で機能を実行することを含んでもよく、例えば、記述された順と異なる順で記述された方法を実行することができ、更に各種のステップの追加、省略又は組合せも可能である点である。なお、一部の例を参照して記述された特徴は他の例に組み合わせることができる。
【0274】
以上の実施形態に対する説明によって、当業者であれば上記実施例の方法がソフトウェアと必要な共通ハードウェアプラットフォームとの組合せという形態で実現できることを明確に理解可能であり、当然ながら、ハードウェアによって実現してもよいが、多くの場合において前者はより好ましい実施形態である。このような見解をもとに、本出願の技術的解決手段は実質的に又は従来技術に寄与する部分はソフトウェア製品の形で実施することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器等であってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させる複数のコマンドを含む。
【0275】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。