(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】コンピュータネットワーク中間ルータのためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
H04L 45/24 20220101AFI20241105BHJP
【FI】
H04L45/24
(21)【出願番号】P 2023513287
(86)(22)【出願日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 US2021047795
(87)【国際公開番号】W WO2022047061
(87)【国際公開日】2022-03-03
【審査請求日】2024-06-07
(32)【優先日】2020-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】510242266
【氏名又は名称】ディッシュ ネットワーク エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】DISH NETWORK LLC
【住所又は居所原語表記】9601 South Meridian Blvd.,Englewood,Colorado 80112,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【氏名又は名称】大菅 義之
(72)【発明者】
【氏名】ロドリゲス レイモンド シー.
【審査官】宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-040931(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0251515(US,A1)
【文献】国際公開第2020/165278(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0165278(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00-69/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータネットワーク中間ルータであって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合された少なくとも1つのメモリであって、前記少なくとも1つのメモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合に、
前記中間ルータが接続されている第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないことの指標を受信することであって、前記第1のワイヤレスルータは前記中間ルータにインターネット接続を提供し、そして、前記中間ルータは、前記中間ルータに接続された複数のデバイスにインターネット接続を提供していたことと、
前記第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないにもかかわらず、前記複数のデバイスが一時的なインターネットサービスの中断を経験すること以外に、前記第1のワイヤレスルータがダウンしている、又はもはや存在しないことによる影響を受けない方法で、前記複数のデバイスから前記中間ルータへの各ネットワーク接続を維持することと、
サービスを停止している、又はもはや存在しない前記第1のワイヤレスルータを交換するために、第2のワイヤレスルータに接続することと、
インターネット接続を取得するために前記複数のデバイスの再接続、再アクティブ化、又は再構成を行うことなく、前記中間ルータに接続された前記複数のデバイスに前記インターネット接続を前記第2のワイヤレスルータへの接続を介して提供すること
を前記少なくとも1つのプロセッサにさせる、それに格納されたコンピュータ実行可能命令を有する、前記少なくとも1つのメモリと
を含む、コンピュータネットワーク中間ルータ。
【請求項2】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合に、
前記中間ルータが接続されている前記第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないことの前記指標を受信する前に、
前記複数のデバイスから発信インターネットネットワーク通信を受信することと、
前記第1のワイヤレスルータにインターネット接続を提供するモデムに接続されている前記第1のワイヤレスルータに前記発信インターネットネットワーク通信をルーティングすること
を前記少なくとも1つのプロセッサに更にさせる、請求項1に記載のコンピュータネットワーク中間ルータ。
【請求項3】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合に、
前記中間ルータが接続されている前記第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないことの前記指標を受信する前に、
前記第1のワイヤレスルータを介して前記モデムから、前記複数のデバイスにアドレッシングされた着信インターネットネットワーク通信を受信することと、
前記着信インターネットネットワーク通信を前記複数のデバイスにルーティングすること
を前記少なくとも1つのプロセッサに更にさせる、請求項2に記載のコンピュータネットワーク中間ルータ。
【請求項4】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合に、
インターネット接続を取得するために前記複数のデバイスの再接続、再アクティブ化、又は再構成を行うことなく、前記第2のワイヤレスルータへの前記接続を介して、前記中間ルータに接続された前記複数のデバイスに前記インターネット接続を提供した後、
前記複数のデバイスから追加の発信インターネットネットワーク通信を受信することと、
前記第2のワイヤレスルータにインターネット接続を提供する前記モデムに接続されている前記第2のワイヤレスルータに前記追加の発信インターネットネットワーク通信をルーティングすること
を前記少なくとも1つのプロセッサに更にさせる、請求項3に記載のコンピュータネットワーク中間ルータ。
【請求項5】
前記コンピュータ実行可能命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合に、
インターネット接続を取得するために前記複数のデバイスの再接続、再アクティブ化、又は再構成を行うことなく、前記第2のワイヤレスルータへの前記接続を介して、前記中間ルータに接続された前記複数のデバイスに前記インターネット接続を提供した後、
前記第2のワイヤレスルータを介して前記モデムから、前記複数のデバイスにアドレッシングされた追加の着信インターネットネットワーク通信を受信することと、
前記追加の着信インターネットネットワーク通信を前記複数のデバイスにルーティングすること
を前記少なくとも1つのプロセッサに更にさせる、請求項4に記載のコンピュータネットワーク中間ルータ。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサは携帯電話のプロセッサであり、
前記少なくとも1つのメモリは前記携帯電話のメモリであり、
前記第2のワイヤレスルータへの前記接続の前に、前記中間ルータは、ローカルエリアネットワーク接続を介して前記第1のワイヤレスルータに接続され、
前記第2のワイヤレスルータへの前記接続は、ローカルエリアネットワーク接続である、
請求項1に記載のコンピュータネットワーク中間ルータ。
【請求項7】
コンピュータネットワーク中間ルータのためのコンピュータ化された方法であって、
前記中間ルータが接続されている第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないことの指標を前記中間ルータによって受信することであって、前記第1のワイヤレスルータは、前記中間ルータにインターネット接続を提供し、そして、前記中間ルータは、前記中間ルータに接続された複数のデバイスにインターネット接続を提供していたことと、
前記第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないにもかかわらず、前記複数のデバイスが一時的なインターネットサービスの中断を経験すること以外に、前記第1のワイヤレスルータがダウンしている、又はもはや存在しないことによる影響を受けない方法で、前記複数のデバイスから前記中間ルータへの各ネットワーク接続を維持することと、
サービスを停止している、又はもはや存在しない前記第1のワイヤレスルータを交換するために、前記中間ルータによって第2のワイヤレスルータに接続することと、
インターネット接続を取得するために前記複数のデバイスの再接続、再アクティブ化、又は再構成を行うことなく、前記中間ルータに接続された前記複数のデバイスに前記インターネット接続を前記中間ルータによって前記第2のワイヤレスルータへの前記接続を介して提供すること
を含む、方法。
【請求項8】
前記中間ルータが接続されている前記第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないことの前記指標を受信する前に、
前記複数のデバイスから発信インターネットネットワーク通信を前記中間ルータによって受信することと、
前記第1のワイヤレスルータにインターネット接続を提供するモデムに接続されている前記第1のワイヤレスルータに前記発信インターネットネットワーク通信を前記中間ルータによってルーティングすること
を更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記中間ルータが接続されている前記第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないことの前記指標を受信する前に、
前記第1のワイヤレスルータを介して前記モデムから、前記複数のデバイスにアドレッシングされた着信インターネットネットワーク通信を前記中間ルータによって受信することと、
前記着信インターネットネットワーク通信を前記複数のデバイスに前記中間ルータによってルーティングすること
を更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
インターネット接続を取得するために前記複数のデバイスの再接続、再アクティブ化、又は再構成を行うことなく、前記第2のワイヤレスルータへの前記接続を介して、前記中間ルータに接続された前記複数のデバイスに前記インターネット接続を提供した後、
前記複数のデバイスから追加の発信インターネットネットワーク通信を前記中間ルータによって受信することと、
前記第2のワイヤレスルータにインターネット接続を提供する前記モデムに接続されている前記第2のワイヤレスルータに前記追加の発信インターネットネットワーク通信を前記中間ルータによってルーティングすること
を更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
インターネット接続を取得するために前記複数のデバイスの再接続、再アクティブ化、又は再構成を行うことなく、前記第2のワイヤレスルータへの前記接続を介して、前記中間ルータに接続された前記複数のデバイスに前記インターネット接続を提供した後、
前記第2のワイヤレスルータを介して前記モデムから、前記複数のデバイスにアドレッシングされた追加の着信インターネットネットワーク通信を前記中間ルータによって受信することと、
前記追加の着信インターネットネットワーク通信を前記複数のデバイスに前記中間ルータによってルーティングすること
を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合に、
中間ルータが接続されている第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないことの指標を
コンピュータネットワーク中間ルータによって受信することであって、前記第1のワイヤレスルータは、前記中間ルータにインターネット接続を提供し、そして、前記中間ルータは、前記中間ルータに接続された複数のデバイスにインターネット接続を提供していたことと、
前記第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないにもかかわらず、前記複数のデバイスが一時的なインターネットサービスの中断を経験すること以外に、前記第1のワイヤレスルータがダウンしている、又はもはや存在しないことによる影響を受けない方法で、前記複数のデバイスから前記中間ルータへの各ネットワーク接続を維持することと、
サービスを停止している、又はもはや存在しない前記第1のワイヤレスルータを交換するために、前記中間ルータによって第2のワイヤレスルータに接続することと、
インターネット接続を取得するために前記複数のデバイスの再接続、再アクティブ化、又は再構成を行うことなく、前記中間ルータに接続された前記複数のデバイスに前記インターネット接続を前記中間ルータによって前記第2のワイヤレスルータへの前記接続を介して提供すること
を前記少なくとも1つのプロセッサにさせる、それに格納されたコンピュータ実行可能命令を有する非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサは携帯電話のプロセッサであり、
前記第2のワイヤレスルータへの前記接続の前に、前記中間ルータは、ローカルエリアネットワーク接続を介して前記第1のワイヤレスルータに接続され、
前記第2のワイヤレスルータへの前記接続は、ローカルエリアネットワーク接続である、
請求項12に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野は、コンピュータネットワークに関し、より具体的には、コンピュータネットワーク中間ルータのためのシステム及び方法に関する。
【発明の概要】
【0002】
モノのインターネット(IoT)という用語は、インターネットに接続された全てのものを包含し、相互に“対話”するオブジェクトを定義するために益々使用されている。IoTは、単純なセンサからスマートフォン及びウェアラブルに至るまで、相互に接続されたデバイスで構成され、現在は初期段階にある。電球、スイッチからモーションセンサまで、無数にあるスマートホーム製品の何れかを購入したユーザは、デバイス同士が容易に接続できないこと、新たなネットワーク機器への構成及び接続が難しいこと、及び対処する必要がある重大なセキュリティ問題等の問題を経験している。例えば、最初のインストール時に、各デバイスは、オンプレミスのワイヤレスルータに個別に構成及び接続される必要があり得る。ユーザが新たなルータに移行する必要がある場合、又はルータを切り替える若しくは交換する必要がある場合、各デバイスを個別に再構成し、新たなルータに再アクティブ化及び再接続する必要がある。これには、ユーザが有しないことがある追加の時間と技術的な知識とが必要である。
【0003】
上記の技術的問題を解決するために、第1のワイヤレスルータは、インターネット接続を(例えば、コンピュータ、スマートフォン、又はその他のデバイス上に実装された)中間ルータに提供し、そして、中間ルータは、複数のデバイス(例えば、IoTデバイス)にインターネット接続を提供する。中間ルータは、第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないことの指標を受信し得る。第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないにもかかわらず、中間ルータは、(複数のデバイスが一時的なインターネットサービスの中断を経験すること以外に)第1のワイヤレスルータがダウンしている、又はもはや存在しないことによる影響を受けない方法で複数のデバイスから中間ルータへの各ネットワーク接続を維持する。中間ルータは、サービスを停止している、又はもはや存在しない第1のワイヤレスルータを交換するために、第2のワイヤレスルータにその後接続する。中間ルータは、インターネット接続を取得するために複数のデバイスの再接続、再アクティブ化、又は再構成を行うことなく、新たな第2のワイヤレスルータへの接続を介して、中間ルータに接続された複数のデバイスにインターネット接続を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図面中のコンポーネントは、必ずしも相互に縮尺通りではない。同様の参照番号は、幾つかの図を通して対応する部分を示す。
【0005】
図面中のコンポーネントは、必ずしも相互に縮尺通りではない。同様の参照番号は、幾つかの図を通して対応する部分を示す。
【0006】
【
図1】非限定的な一実施形態に従ったコンピュータネットワーク中間ルータのためのシステム及び方法の様々な実施形態が実装され得る例示的な環境を説明するブロック図である。
【
図2】非限定的な一実施形態に従った例示的なコンピュータネットワーク中間ルータの要素を説明するブロック図である。
【
図3】非限定的な一実施形態に従った中間ルータを使用して新たなルータに切り替えための例示的な方法のフロー図である。
【
図4】非限定的な一実施形態に従った中間ルータに接続し、中間ルータを使用して新たなルータに切り替えるための例示的な方法のフロー図である。
【
図5】非限定的な一実施形態に従った中間ルータを使用してネットワーク通信をルーティングし、新たなルータに切り替えるための例示的な方法のフロー図である。
【発明を実施すための形態】
【0007】
図1は、非限定的な一実施形態に従ったコンピュータネットワーク中間ルータ118のためのシステム及び方法の様々な実施形態が実装され得る例示的な環境を説明するブロック図である。
【0008】
図1は、顧客構内116環境の一例を説明しているにすぎず、本明細書で論じる様々な実施形態は、そうしたシステムの使用に限定されないことを理解すべきである。顧客構内116は、様々な通信システムを含み得、コンピュータ、周辺デバイス、通信デバイス、メディアデバイス、モバイルデバイス、ホームエンターテイメントシステム、受信デバイス、ホームオートメーションデバイス、ホームセキュリティデバイス、及び家電製品を含む様々なデバイスを使用し得る。そうしたデバイスの全て又は幾つかは、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134によって表され、ネットワークアドレッシング可能であり得、モデム138、ルータ136、及び中間ルータ118を介して、インターネット108等の様々なネットワークを介して相互に及び/又は他のデバイスと動作可能に通信し得る。例えば、ルータ136は、ケーブルによってモデム138に直接接続するワイヤレスルータであり得る。このことは、ルータ136がインターネット108から情報を受信し、インターネット108に情報を送信することを可能にする。ルータ136は、内蔵アンテナを使用して、デバイスA 130、デバイスB 132、デバイスC 134、中間ルータ118、メッシュネットワーク、その他のLAN、又はネットワーク等を含み得る顧客構内116のWi-Fi(IEEE802.11)ネットワーク等のローカルエリアネットワーク(LAN)をその後創出し、それと通信する。その結果、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134、及び中間ルータ118は全て、インターネット108へのアクセスを有する。中間ルータ118は、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134との間のネットワーク通信を管理し得、そうしたデバイス、メッシュネットワークデバイス間のルーティングネットワーク通信をルーティングすること、並びにルータ136及びモデム138を介してローカルネットワーク及び/又はインターネット108を介してそうしたデバイスとの間で送受信されるルーティングネットワーク通信をルーティングすることを含む。
【0009】
デバイスA 130、デバイスB 132、及び/又はデバイスC 134等、中間ルータ118に接続され得る上に説明したようなデバイスは、コンピューティングデバイス、スマートフォン、タブレット、カメラ、スマートホームデバイス、モーションセンサ、光センサ、その他のセンサ、ロック、ライト、サーモスタット、セキュリティデバイス、エンターテイメントシステム、衛星、ケーブル及び/又はインターネットストリーミングサービスによってメディアを提供するデバイス、ホームオートメーションデバイス、電化製品、ゲームデバイス、おもちゃ、ウェアラブルデバイス、時計、テレビ、その他のIoTデバイス、メッシュネットワークデバイス、ノード等を含み得るが、これらに限定されない。更に、ホームセキュリティサービス及びデータサービスプロバイダ等であるがこれらに限定されないホームオートメーションサービスプロバイダは、多数のホームオートメーション及び/又はセキュリティサービスを顧客に提供する。こうしたサービスは、電気通信チャネル、インターネット108、又はその他の通信チャネルを介した様々なホームオートメーションデバイスのリモート監視を含み得、サービスプロバイダ及び/又はユーザがデバイスを構成、管理、及び制御するための機器の提供及び機器の設置をも含み得る。一実施形態に従えば、そうした機器の例は中間ルータ118である。そうしたホームオートメーションデバイスの例は、カメラ、サーモスタット、照明器具、ドアセンサ、窓センサ、電源コンセント、ライトスイッチ、ドアベル、ドアベルセンサ、電球、モーションセンサ、電気スイッチ、家電スイッチ、窓覆い制御デバイス、アラーム、調光スイッチ、及びドアロックの内の1つ以上、又はそれらの任意の組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。上に説明したようなデバイスは、例えば、デバイスA 130、デバイスB 132、及び/又はデバイスC 134によって表される。様々な実施形態では、
図1に示されるものよりも多くのデバイス又はより少ないデバイスがあってもよい。また、幾つかの実施形態では、ルータ136及びモデム138の機能は1つのデバイスに組み合わされ得る。
【0010】
デバイスA 130、デバイスB 132、及び/又はデバイスC 134、並びにその他のネットワークサービスの監視及び制御は、モデム138を介したインターネット108へのアクセスを提供するインターネットルータ136に通信可能に結合された中間ルータ118の使用によって提供され得る。中間ルータ118は、デバイスA 130、デバイスB 132、及び/又はデバイスC 134によって表される1つ以上のデバイスに無線で相互接続する。幾つかの実施形態では、中間ルータ118を介した複数のそうしたデバイスへの有線接続があり得る。中間ルータ118は、顧客構内116のユーザによって入力された、及び/又はホームオートメーションサービスプロバイダ、ホームセキュリティサービス、衛星テレビサービスプロバイダ、ケーブルTVサービスプロバイダ、及びその他のデータサービスプロバイダ等、インターネット108を介したリモート監視システムから入力された様々なコマンドを受信し得る。これらのコマンドは、デバイスA 130、デバイスB 132、及び/又はデバイスC 134の全てのインバウンド及びアウトバウンドネットワーク通信を構成、制御、及び管理する中間ルータ118の機能を制御する。
【0011】
一実施形態に従えば、中間ルータ118は、ルータ136等の1つのインターネットルータから新たなルータ140等の別のインターネットルータへの移行を管理するためのサービスを提供する。中間ルータ118は、移行中にデバイスA 130、デバイスB 132、及び/又はデバイスC 134の再接続、再アクティブ化、又は再構成を行うことなく、ルータ136を交換する新たなルータ140への移行後、それらのデバイスにインターネット接続を提供する。例えば、移行中にルータ136がサービスを停止する可能性があるにもかかわらず、中間ルータ118は、新たなルータ140が配置されるまで、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134が一時的なインターネットサービスの中断を経験すること以外に、ルータ136がダウンしている、又はもはや存在しないことによる影響を受けない方法で、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134から中間ルータ118への各ネットワーク接続を維持する。例示的な一実施形態では、このことは、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134が全て、例えば、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134との間の伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)パケットを介したハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)を含む全てのインターネット通信を処理する中間ルータ118によって創出された別個のネットワーク上で通信しているという事実に起因する。
【0012】
一実施形態では、中間ルータ118は、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134を含む別個のワイヤレスネットワークを創出し、中間ルータ118のインターネットゲートウェイは、ルータ136のIPアドレスに設定される。したがって、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134は、ルータ136の新たなルータ140への移行中であっても、アクティブ化され、中間ルータ118に接続されるように構成されたままであり得る。新たなルータ140への移行は、新たなルータ140に接続するためにデバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134を個別に再接続、再アクティブ化、及び再構成するのではなく、単に中間ルータ118のインターネットゲートウェイを新たなルータ140のIPアドレスに更新することを含み得る。デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134は、中間ルータ118によって創出された別個のローカルエリアネットワーク上にある中間ルータ118と通信し続け、ルータ136を交換する新たなルータ140への移行の前、間、後に新たなルータ140についての何れのネットワーク情報又はその他の構成情報を事前に知る必要がない。このことは、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134もまた、同じ中間ルータ118を介したインターネットへのそれらの以前の接続に起因して以前のルータ136についての何れのネットワーク情報又はその他の構成情報を知る必要がないことをもたらす。そうしたネットワーク管理、セキュリティ、及びその他の機能は、中間ルータ118及び/又はリモート監視システムによって実装及び/又は格納された条件又は規則のセットに基づいて実施され得る。
【0013】
幾つかの実施形態では、中間ルータ118とデバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイス Cとの間の中間ルータ118によって提供される接続は、ワイヤレス接続を含む。このワイヤレス接続は、例えば、IEEE802.15.4規格に基づくZigBee(登録商標)ネットワーク接続、Z-Wave(登録商標)接続、IEEE802.11規格又はBluetooth(登録商標)接続に基づくWi-Fi接続、又はシグナリング及び制御に無線周波数(RF)を使用するものを含むホームオートメーションに使用されるデバイス間の通信用プロトコルに基づく別の無線接続であってもよい。幾つかの実施形態では、異なるデバイスは、中間ルータ118への異なるタイプのワイヤレス接続を有し得る。多くの場合、そうしたワイヤレス接続は、中間ルータ118と、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC等の様々なデバイスとの間のネットワークペアリングを伴う。中間ルータ118と、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC等の様々なデバイスとの間の中間ルータ118によって提供される接続は、また又は代わりに、例えば、IEEE802.3規格で指定された10ベースT、10/100イーサネット、又はIEEE802.3-2008規格で定義されるようなギガビットイーサネット(GbE又は1GigE)等の1つ以上の有線ネットワークインターフェースを含んでもよい。
【0014】
中間ルータ118は、“スマートフォン”、“タブレットデバイス”、“テレビコンバータ”、“受信機”、“セットトップボックス”、“テレビ”、“テレビ受信機”、“テレビ録画デバイス”、“衛星セットトップボックス”、“衛星受信機”、“ケーブルセットトップボックス”、“ケーブル受信機”、“メディアプレーヤ”、“インターネットストリーミングデバイス”、“メッシュネットワークノード”、及び/又は“テレビチューナ”等のデバイスを含み得、それらの一部であり得、又はそれらに動作可能に接続され得る。コンピュータ中間ルータ118は、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC等の接続されたデバイスを制御し、構成し、ネットワークサービスを提供し、ネットワークセキュリティを提供し、及び/又は管理するように動作可能な任意の適切なデバイス又は電子機器であり得る。更に、中間ルータ118それ自体は、ボタン、スイッチ、及びディスプレイ等のユーザインターフェースデバイスを含み得る。多くの用途では、リモート制御デバイス又はモバイルデバイス(図示せず)は、中間ルータ118、デバイスA 130、デバイスB 132、及び/又はデバイスCを制御するように動作可能である。
【0015】
デバイスA 130、デバイスB 132、及び/又はデバイスCの他の例としては、ネットワークアドレッシング可能ストレージ(NAS)デバイス、タブレットコンピュータ、スマートフォン、プリンタ、テレビ(“TV”)、パーソナルコンピュータ(“PC”)、サウンドシステムレシーバ、デジタルビデオレコーダ(“DVR”)、ゲームシステム、又はプレゼンテーションデバイス等を含むが、これらに限定されない。プレゼンテーションデバイスは、ディスプレイ、1つ以上のスピーカ(図示せず)、並びに/又はビデオ及び/若しくはオーディオコンテンツをユーザに通信するためのその他の出力デバイスを用い得る。多くの実装では、1つ以上のプレゼンテーションデバイスは、顧客の構内116内又はその近くに存在し、中間ルータ118に直接的又は間接的に通信可能に結合される。更に、中間ルータ118及びプレゼンテーションデバイスは、携帯電話又はその他のモバイルデバイス等の単一のデバイスに統合されてもよい。そうした単一のデバイスは、本明細書に説明する中間ルータ118及びプレゼンテーションデバイスの機能を有し得、又は追加の機能さえを有し得る。
【0016】
中間ルータ118は、デバイス A、デバイス B、デバイス C、ルータ136、及び/又は様々なその他の補助デバイス(本明細書では纏めてエンドポイントデバイスと称する)が接続される通信システム又はネットワーク化されたシステムを有効化及び/又は創出し得る。こうしたネットワーク化されたシステム又は通信システムの非限定的な例には、イーサネットシステム、ツイストペアイーサネットシステム、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(“LAN”)システム、短距離ワイヤレスネットワーク(例えば、Bluetooth(登録商標))、パーソナルエリアネットワーク(例えば、IEEE802.15.4規格に基づくZigBeeネットワーク)、Z-Wave(登録商標)ネットワーク、又はコンシューマ電子制御(CEC)通信システム等が含まれるが、これらに限定されない。IoTデバイス、PC、データストレージデバイス、TV、ゲームシステム、サウンドシステムレシーバ、NASデバイス、タブレットコンピュータ、スマートフォン、又はプリンタ等の1つ以上のエンドポイントデバイスは、中間ルータ118に通信可能に結合し得るので、複数のエンドポイントデバイスが相互に通信可能に結合される。したがって、そうしたネットワークは、相互接続されたエンドポイントデバイス及び中間ルータ118が、相互に直接、及び/又はルータ136を介してインターネット108を介してその他のデバイスと通信することを可能にする。
【0017】
顧客構内116及びその中の様々なデバイスに関する上の説明は、コンピュータネットワーク中間ルータのためのシステム及び方法の様々な実施形態が実装され得る例示的な環境の広範で非限定的な概要として意図されている。顧客構内116及びその中の様々なデバイスは、本明細書で具体的に説明されていないその他のデバイス、システム、及び/又はメディアを含み得る。
【0018】
本明細書に説明する例示的な実施形態は、コンピュータネットワーク中間ルータのためのシステム及び方法を実装するためのアプリケーション、ツール、データ構造、及びその他のサポートを提供する。以下の説明では、説明する技術の完全な理解を提供するために、データフォーマット及びコードシーケンス等の多数の具体的な詳細が記載されている。説明する実施形態はまた、本明細書に説明する具体的な詳細の一部がなくても、又はコードフローの順序に関する変更及び異なるコードフロー等のその他の具体的な詳細と共に実践され得る。したがって、説明する技術及び/又は機能の範囲は、特定のモジュール、コンポーネント、又はルーチンを参照して説明するステップの特定の順序、選択、又は分解によって限定されない。
【0019】
図2は、非限定的な一実施形態に従った例示的なコンピュータネットワーク中間ルータ118の要素を説明するブロック図である。
【0020】
一実施形態では、中間ルータ118は、
図2に示すように、中間ルータ118に動作可能に接続されたネットワークアドレッシングデバイスにネットワークルーティング及びセキュリティサービスを提供するように構成されたコンピュータネットワークルータである。幾つかの実施形態では、中間ルータ118は、スマートフォン、モバイルデバイス、その他のポータブルコンピューティングデバイス、テレビ、及び/又はセットトップボックスデバイス等のプレゼンテーションデバイスの一部である。例えば、本明細書に説明する様々な実施形態に従って本明細書に説明するシステム及び方法が動作し又は実装され得る専用デバイス(例えば、スマートフォン、モバイルデバイス、その他のポータブルコンピューティングデバイス、テレビ、セットトップボックスデバイス、専用ネットワークデバイス、サーバデバイス、又はその他の専用コンピューティングデバイス)に組み込まれ得る中間ルータ118のコンポーネントが示されている。本明細書に説明するように構成された中間ルータ118は、通常、本明細書に説明するシステムの動作をサポートするために使用されるが、システムは、本明細書に説明する動作及びプロセスを実施するように構成される場合に特殊な非汎用デバイスである様々なタイプ及び構成のデバイスを使用し、様々なコンポーネントを有して実装されてもよい。プロセッサ等のハードウェアコンポーネントは、ある一定の動作を実施するためにソフトウェアによって一時的に構成されるプログラマブルロジック又は回路をも含み得る。例えば、ハードウェアコンポーネントは、汎用プロセッサ又はその他のプログラマブルプロセッサによって実行されるソフトウェアを含み得る。こうしたソフトウェアによって構成されると、ハードウェアコンポーネントは特定のマシン又はマシンの特定のコンポーネントになり、構成された機能を実施するように独自に調整され、もはや汎用プロセッサではなくなる。ハードウェアコンポーネントをマシン的に実装し、専用の永続的に構成された回路で実装し、又は(例えば、ソフトウェアによって構成された)一時的に構成された回路で実装することは、コスト及び時間の考慮によって決定され得ることは理解されるであろう。
【0021】
また、中間ルータ118は、オープンプラットフォームシステム又はクローズドプラットフォームシステム上で動作し得る。クローズドプラットフォームシステムでは、ホームオートメーション又はデータサービスプロバイダ等の中間ルータ118を提供するエンティティは、ソフトウェア及び/又はハードウェアセキュリティ制御を介して、中間ルータ118に格納された全てのアプリケーション、コンテンツ、又はメディアを制御し、さもなければ、中間ルータ118の動作又は構成を変更するためにアクセスを制限する。これは、エンドユーザ及び顧客が一般にコンピュータネットワーク中間ルータのアプリケーション、コンテンツ、構成、及び中間ルータの動作に無制限にアクセスするオープンプラットフォームとは対照的である。何れの場合も、中間ルータ118は、中間ルータ118が本明細書に説明するネットワーク及びセキュリティ機能を提供することを容易にするように、中間ルータ118に接続された他のデバイスによって信頼されるデバイスであり得、又はそうしたデバイスに関して増加した信頼レベルを有し得る。
【0022】
また、様々な実施形態では、中間ルータ118は、1つ以上の別個のコンピューティングシステム/デバイスを含み得、分散した場所にまたがり得る。更に、示した各ブロックは、具体的な実施形態に適するような1つ以上のそうしたブロックを表し得、又はその他のブロックと組み合わされ得る。また、中間ルータ118の中間ルータコントローラ100は、本明細書に説明する機能を実現するために、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアで、又は幾つかの組み合わせで実装され得る。
【0023】
図示した実施形態では、中間ルータ118は、コンピュータメモリ(“メモリ”)201、ディスプレイ202、1つ以上の中央処理装置(“CPU”)203、入力/出力デバイス204(例えば、キーボード、マウス、RF又は赤外線受信機、発光ダイオード(LED)パネル又は液晶ディスプレイ(LCD)、USBポート、及びその他の通信ポート等)、その他のコンピュータ可読媒体205、及びネットワーク接続部206を含む。動作規則ストア216及び中間ルータコントローラ100の部分内に格納された動作規則は、メモリ201内に常駐するように示されている。他の実施形態では、動作規則ストア216及び中間ルータコントローラ100内に格納された動作規則のコンテンツの一部分、及びコンポーネントの一部又は全部は、コンピュータ可読媒体205に格納され得る。動作規則ストア216及び中間ルータ118の中間ルータコントローラ100のコンポーネント内に格納された動作規則は、好ましくは、1つ以上のCPU203上で実行され、本明細書に説明するようなネットワーク、通信ルーティング、ルータ移行管理、セキュリティサービス、及びその他の機能を容易にする。中間ルータコントローラ100はまた、I/Oデバイス204及びネットワーク接続部206を介して、周辺デバイス及びリモートシステムとの通信を容易にする。例えば、中間ルータコントローラ100はまた、インターネット108を介して、ホームオートメーション又はデータサービスプロバイダ等、中間ルータ118を提供するエンティティのシステムであり得るその他のデバイス及びシステムとインタラクトし得る。
【0024】
一実施形態に従えば、中間ルータコントローラ100は、ルータ136等の1つのインターネットルータから別のインターネットルータへの移行を管理するためのサービスを提供する。ルータ移行モジュール217は、移行中にデバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134の再接続、再アクティブ化、又は再構成することなくルータ136を新たなルータ140に移行した後、これらのデバイスにインターネット接続を提供する。例えば、移行中にルータ136がサービスを停止する可能性があるにもかかわらず、ルータ移行モジュール217は、新たなルータ140が配置されるまでデバイスA130、デバイスB132、及びデバイスC134が一時的なインターネットサービスの中断を経験すること以外に、ルータ136がダウンしている、又はもはや存在しないことによる影響を受けない方法で、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134から中間ルータ118への各ネットワーク接続を維持する。
【0025】
幾つかの実施形態では、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134がオンになる、さもなければアクティブになる前に、中間ルータ118がルータ136にまず接続する。また、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134は、ルータ136がサービスを停止している又はオフされている間に、中間ルータ118に接続し得る。したがって、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134は、中間ルータ118に接続し、これらのデバイスの何れかがルータ136に接続する機会を得る前に、ルータ136に接続することを防止されるようにデバイスマネージャモジュール234によって構成される。デバイス接続モジュール232は、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134を中間ルータ118に最初に接続すると、信号、メッセージ、コマンドを送信し得、さもなければデバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134に、中間ルータ118によって許可されない限り、及び許可されるまで、他のデバイス又はルータに接続しない、他のデバイス又はルータよってping可能にされない、さもなければ他のデバイス又はルータによって直接到達可能にされないようにさせ得る。一実施形態では、このことは、中間ルータ118が信号、メッセージ、コマンドを送信すること、さもなければデバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134に、それらが中間ルータ118によって開かれることが許可されない限り、及び許可されるまで、中間ルータ118以外のデバイス又はルータからの着信ネットワークリクエストに対する全てのポートを閉じるようにさせることによって達成され得る。
【0026】
例えば、中間ルータ118への最初の接続時に、デバイス接続モジュール232は、信号、メッセージ、コマンドを送信し得、さもなければデバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134に中間ルータ118をインターネットへの単一のアクセスポイントとして使用させ得、中間ルータ118のインターネットゲートウェイをルータ136のIPアドレスに設定し得る。幾つかの実施形態では、デバイス接続モジュール232は、中間ルータ118及びルータ136の内の一方又は両方における自動チャネル選択を無効にし得、相互に競合しない中間ルータ118及びルータ136に対する特定の通信チャネルを設定し得る。様々な実施形態では、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134のためのネットワーク通信の中間ルータ118による継続的な制御は、オープンシステム相互接続(OSI)ネットワークモデルの物理、データリンク、ネットワーク、トランスポート、セッション、プレゼンテーション、及び/又はアプリケーション層におけるデバイスマネージャモジュール234により実施され得る。
【0027】
デバイスマネージャモジュール234は、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134から発信インターネットネットワーク通信を受信し、ネットワーク接続部206を介してルータ136に発信インターネットネットワーク通信をルーティングする。デバイスマネージャモジュール234はまた、ルータ136を介してモデム138から、複数のデバイスにアドレッシングされた着信インターネットネットワーク通信を受信し、着信インターネットネットワーク通信をデバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134にルーティングする。幾つかの実施形態では、デバイスマネージャモジュール234は、複数のデバイスがルータ136(又は中間ルータ118以外の任意のルータ)に直接接続することを防止し得る。
【0028】
ルータ136を交換する新たなルータ140への移行中に、ルータサービス検出モジュール236は、ルータ136がサービスを停止している、又はもはや存在しないことの指標を受信し得る。これは、TCP/IPパケットに応答する肯定応答の欠如、リクエストのタイムアウト応答、不明なホストの応答、宛先ホストに到達可能ではない応答、又はTCP/IP、HTTP、若しくはその他のネットワーク接続リクエスト若しくはpingコマンドに対するその他の応答の欠如によって指し示されるように、ルータサービス検出モジュール236がルータ136との接続を失ったことに起因し得る。ルータ136がサービスを停止している、又はもはや存在しないにもかかわらず、ルータ移行モジュール217は、(デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134が一時的なインターネットサービスの中断を経験すること以外に)ルータ136がダウンしている又はもはや存在しないことによる影響を受けない方法でデバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134から中間ルータ118への各ネットワーク接続を維持する。
【0029】
ルータ移行モジュール217は、サービスを停止している、又はもはや存在しないルータ136を交換するために、新たなワイヤレスルータにその後接続する。ルータ移行モジュール217は、インターネット接続を取得するためにデバイスA 130、デバイスB 132、デバイスC 134の再接続、再アクティブ化、又は再構成を行うことなく、中間ルータ118に接続されたデバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134にインターネット接続を新たなルータ140への接続を介して提供する。特に、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134は、ルータ136の新たなルータ140への移行中であっても、アクティブ化され、中間ルータ118に接続されるように構成されたままであり得る。したがって、新たなルータ140への移行は、新たなルータ140に各々接続するためにデバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134を個別に再接続、再アクティブ化、及び再構成するのではなく、ルータ移行モジュール217が単に中間ルータ118のインターネットゲートウェイを新たなルータ140のIPアドレスに更新することを含み得る。そうしたネットワーク管理、セキュリティ、及びその他の機能は、動作規則216内及び/又はリモートストレージシステム内に格納された条件又は規則のセットに基づいて実施され得る。
【0030】
インターネット接続を取得するためにデバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134の再接続、再アクティブ化、又は再構成を行うことなく、新たなルータ140に移行し、新たなルータ140への接続を介してこれらのデバイスにインターネット接続を提供した後、デバイスマネージャモジュール234は、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134から追加の発信インターネットネットワーク通信を受信する。デバイスマネージャモジュール234は、インターネット108へのアクセスを新たなルータ140に提供するモデム138に接続された新たなルータ140に追加の発信インターネットネットワーク通信をその後ルーティングする。
【0031】
中間ルータ118はまた、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC等、それに接続されたネットワーク化された装置を管理するためのインタラクティブユーザインターフェースを提供し得、それは、中間ルータ118を含み若しくはネットワーク接続部206を介して中間ルータ118と動作可能に通信するデバイスのインタラクティブグラフィカルユーザインターフェースにより制御され、及び/又はリモート制御デバイスのインターフェースは他のI/Oデバイス204(図示せず)を介して中間ルータ118と動作可能に通信する。このインタラクティブユーザインターフェースは、ディスプレイ202及び/又は中間ルータ118と動作可能に通信するデバイスのディスプレイに(例えば、モバイルデバイスのモニタ及び/又はディスプレイに)通信及び表示され得、中間ルータ118のデバイスマネージャモジュール234を介してユーザがそうしたデバイスへのネットワーク接続を構成、制御、及び管理することを可能にする。
【0032】
本明細書に説明する中間ルータコントローラ100の機能を実装する動作の様々な規則、及び中間ルータコントローラ100の選択可能なオプションは、動作規則ストア216内に格納され得、ローカル又はリモートで更新され得る。その他のコード又はプログラム230(例えば、ルーティング又はその他のネットワーク管理ソフトウェア等)、及び潜在的には、ルーティングテーブル等のその他のネットワークルーティング及び管理データを格納し得るその他のデータストア220等のその他のデータレポジトリもメモリ201内に常駐し、好ましくは1つ以上のCPU203上で実行される。注目すべきは、
図2のコンポーネントの内の1つ以上は、何れの具体的な実装においても存在しなくてもよいことである。例えば、幾つかの実施形態は、その他のコンピュータ可読媒体205又はディスプレイ202を提供しなくてもよい。
【0033】
幾つかの実施形態では、中間ルータコントローラ100は、中間ルータコントローラ100の1つ以上の機能にプログラムのアクセスを提供するアプリケーションプログラムインターフェース(“API”)を含む。そうしたAPIは、その他のプログラム230の内の1つ又は何らかのその他のモジュールによって呼び出され得る中間ルータコントローラ100の1つ以上の機能にプログラムのインターフェースを提供し得る。このように、APIは、ユーザインターフェース、プラグイン、及びアダプタ等のソフトウェアが中間ルータコントローラ100の機能をデスクトップコンピュータ又はモバイルデバイスアプリケーション等に統合させることを可能にする。
【0034】
APIは、少なくとも幾つかの実施形態では、中間ルータコントローラ100の様々な機能にアクセスするために、中間ルータコントローラ100又はリモートエンティティを介して呼び出され得、さもなければアクセスされ得る。例えば、ユーザは、中間ルータ118の特定の構成を実施し得、又はAPIを介して中間ルータ118をリモートで制御し得る。
【0035】
例示的な実施形態では、中間ルータコントローラ100のコンポーネント/モジュールは、標準的なプログラミング技術を使用して実装される。例えば、動作規則ストア216及び中間ルータコントローラ100の様々なモジュール内に格納された動作規則は、1つ以上の静的又は動的ライブラリと共に、CPU203上で実行される“ネイティブ”実行可能ファイルとして実装され得る。他の実施形態では、動作規則ストア216及び中間ルータコントローラ100の様々なモジュール内に格納された動作規則は、その他のプログラム230の1つとして実行する仮想マシンによって処理される命令として実装され得る。一般的に、オブジェクト指向(例えば、Java(登録商標)、C++、C#、Visual Basic.NET、及びSmalltalk等)、関数型(例えば、ML、Lisp、及びScheme等)、手続き型(例えば、C、Pascal、Ada、及びModula等)、スクリプト(例えば、Perl、Ruby、Python、JavaScript(登録商標)、及びVBScript等)、又は宣言型(例えば、SQL及びProlog等)を含むが、これらに限定されない様々なプログラミング言語パラダイムの代表的実装を含む当業者に周知のある範囲のプログラミング言語がそうした例示的な実施形態を実装するために用いられ得る。
【0036】
ソフトウェア又はファームウェアの実装では、メモリ内に格納された命令は、実行される場合に、本明細書に説明する中間ルータコントローラ100の機能を実施するために中間ルータ118の1つ以上のプロセッサを構成する。一実施形態では、命令は、CPU203又はI/Oコントローラ/プロセッサ等のその他のプロセッサに、本明細書に説明する動作を実施させ、本明細書に説明する中間ルータコントローラ100の機能を実装させる。同様に、CPU203又はその他のプロセッサは、その他のネットワーク管理、セキュリティ、及びルーティングサービスを実施する等、その他の動作を実施するように構成され得る。
【0037】
上に説明した実施形態はまた、周知の又はその他の同期又は非同期クライアントサーバコンピューティング技術を使用し得る。しかしながら、様々なコンポーネントは、例えば、単一のCPUコンピュータシステム上で実行される実行可能ファイルとして、よりモノリシックなプログラミング技術を使用して実装され得、或いはマルチプログラミング、マルチスレッディング、クライアントサーバ、又はピアツーピアを含むがこれらに限定されない当技術分野で周知の様々な構造化技術を使用して、及び1つ以上のCPUを各々有する1つ以上のコンピュータシステム上で実行して分解され得る。幾つかの実施形態は、同時かつ非同期に実行し得、メッセージパッシング技術を使用して通信し得る。同等の同期の実施形態もまた、中間ルータコントローラ100の実装によってサポートされる。また、その他の機能は、各コンポーネント/モジュールによって、異なる順序で、異なるコンポーネント/モジュールによって実装及び/又は実施され得るが、それでも中間ルータコントローラ100の機能を実現する。
【0038】
また、中間ルータコントローラ100の一部として格納されたデータへのプログラミングインターフェースは、C、C++、C#、及びJava API等の標準メカニズム;ファイル、データベース、又はその他のデータレポジトリにアクセスするためのライブラリ;XML等のスクリプト言語;又はWebサーバ、FTPサーバ、若しくは格納されたデータへのアクセスを提供するその他の種類のサーバによって利用可能であり得る。動作規則ストア216及びその他のデータストア220は、1つ以上のデータベースシステム、ファイルシステム、若しくはそうした情報を格納するための任意のその他の技術、又は分散コンピューティング技術を使用する実装を含む上記の任意の組み合わせとして実装され得る。
【0039】
プログラム及びデータの異なる構成及び位置は、本明細書に説明する技術と共に使用するために企図される。TCP/IPソケット、リモートプロシージャコール(RPC)、リモートメソッド呼び出し(RMI)、HTTP、及びウェブサービス(XML-RPC、JAX-RPC、及びSOAP等)を含むがこれらに限定されない様々な分散コンピューティング技術が例示された実施形態のコンポーネントを分散方式で実装するのに適する。その他のバリエーションも可能である。その他の機能もまた各コンポーネント/モジュールによって提供され得、又は既存の機能は様々な方法でコンポーネント/モジュール間で分散され得るが、それでも中間ルータコントローラ100の機能を実現する。
【0040】
更に、幾つかの実施形態では、中間ルータコントローラ100のコンポーネントの一部又は全ては、1つ以上の特定用途向け集積回路(“ASIC”)、標準集積回路、(例えば、適切な命令を実行し、マイクロコントローラ及び/又は組み込みコントローラを含むことによる)コントローラ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(“FPGA”)、及びコンプレックスプログラマブルロジックデバイス(“CPLD”)等を含むがこれらに限定されない少なくとも部分的にファームウェア及び/又はハードウェアで等、その他の方法で実装又は提供され得る。システムコンポーネント及び/又はデータ構造の一部又は全部は、説明する技術の内の少なくとも幾つかを実施するためのコンテンツを実行し、さもなければ使用及び提供するようにコンピュータ可読媒体及び/又は1つ以上の関連するコンピューティングシステム若しくはデバイスを可能又は構成するように、コンピュータ可読媒体(例えば、ハードディスク;メモリ;又はDVD、ランダムアクセスメモリ(RAM)、若しくはフラッシュメモリデバイス等の適切なドライブによって、又は適切な接続を介して読み出されるその他の非一時的コンピュータ可読ストレージ媒体)上のコンテンツとして(例えば、実行可能又はその他のマシン可読ソフトウェア命令又は構造化データとして)格納され得る。本明細書で使用されるような一時的コンピュータ可読媒体は、情報が格納されるハードウェア媒体ではなく、信号伝送自体(例えば、伝播する電気又は電磁信号自体)を意味する。システムコンポーネント及びデータ構造の一部又は全ては、(例えば、搬送波の一部として符号化される、又はアナログ若しくはデジタル伝播信号の一部として含まれることによって)データ信号として様々なコンピュータ可読伝送媒体に格納されてもよく、それは、無線ベース及び有線/ケーブルベースの媒体を介してその後送信され、(例えば、単一の又は多重化されたアナログ信号の一部として、又は複数の個別のデジタルパケット若しくはフレームとして)様々な形式をとり得る。そうしたコンピュータプログラム製品はまた、他の実施形態においてその他の形態をとり得る。したがって、本開示の実施形態は、その他のコンピュータシステム構成で実践され得る。
【0041】
図3は、非限定的な一実施形態に従った、中間ルータを使用して新たなルータに切り替えるための例示的な方法300のフロー図である。
【0042】
302において、例えば、
図1に示した中間ルータ118等の中間ルータは、中間ルータが接続されているルータ136等の第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないことの指標を受信する。第1のワイヤレスルータは、中間ルータにインターネット接続を提供し、そして、中間ルータは、中間ルータ118に接続された、デバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134等の複数のデバイスにインターネット接続を提供していた。
【0043】
304において、第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないにもかかわらず、中間ルータは、複数のデバイスが一時的なインターネットサービスの中断を経験すること以外に、第1のワイヤレスルータがダウンしている又はもはや存在しないことによる影響を受けない方法で、複数のデバイスから中間ルータへの各ネットワーク接続を維持する。
【0044】
306において、中間ルータは、サービスを停止している、又はもはや存在しない第1のワイヤレスルータを交換するために、新たなルータ140等の第2のワイヤレスルータに接続する。
【0045】
308において、中間ルータは、インターネット接続を取得するために複数のデバイスの再接続、再アクティブ化、又は再構成を行うことなく、第2のワイヤレスルータへの接続を介して、中間ルータに接続された複数のデバイスにインターネット接続を提供する。
【0046】
図4は、非限定的な一実施形態に従った、中間ルータに接続し、中間ルータを使用して新たなルータに切り替えるための例示的な方法400のフロー図である。
【0047】
402において、複数の装置の何れかが第1のワイヤレスルータに接続する前に、例えば、
図1に示した中間ルータ118等の中間ルータが、例えば、
図1のルータ136等の第1のワイヤレスルータに接続する。例えば、複数のデバイスは、
図1のデバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134であり得る。一実施形態では、中間ルータが第1のワイヤレスルータに接続している間、複数のデバイスはオフにされ得、さもなければ非アクティブ化され得る。
【0048】
404において、複数のデバイスの内の何れかが第1のワイヤレスルータに接続する前に、中間ルータは複数のデバイスに接続する。
【0049】
406において、中間ルータは、複数のデバイスが第1のワイヤレスルータに直接接続するのをその後防止する。第1のワイヤレスルータは、中間ルータにインターネット接続を提供し、そして、中間ルータは、中間ルータに接続された複数のデバイスにインターネット接続を提供する。
【0050】
408において、中間ルータは、中間ルータが接続されている第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないことの指標を受信する。
【0051】
410において、中間ルータは、サービスを停止している、又はもはや存在しない第1のワイヤレスルータを交換するために、例えば、
図1の新たなルータ140等の第2のワイヤレスルータに接続する。
【0052】
412において、中間ルータに接続された複数のデバイスに、第2のワイヤレスルータへの接続を介してインターネット接続を提供する前に、中間ルータは、複数のデバイスが第2のワイヤレスルータに直接接続することを防止する。
【0053】
図5は、非限定的な一実施形態に従った、ネットワーク通信をルーティングし、中間ルータを使用して新たなルータに切り替えるための例示的な方法500のフロー図である。
【0054】
502において、例えば、
図1の中間ルータ118等の中間ルータは、例えば、
図1のデバイスA 130、デバイスB 132、及びデバイスC 134等の複数のデバイスから発信インターネットネットワーク通信を受信する。
【0055】
504において、中間ルータ118は、例えば、
図1のモデム138等のモデムに接続されている例えば、
図1のルータ136等の第1のワイヤレスルータに発信インターネットネットワーク通信をルーティングし、第1のワイヤレスルータにインターネット接続を提供する。
【0056】
506において、中間ルータは、第1のワイヤレスルータを介してモデムから、複数のデバイスにアドレッシングされた着信インターネットネットワーク通信を受信する。
【0057】
508において、中間ルータは、着信インターネットネットワーク通信を複数のデバイスにルーティングする。
【0058】
510において、中間ルータは、中間ルータが接続されている第1のワイヤレスルータがサービスを停止している、又はもはや存在しないことの指標を受信する。
【0059】
512において、中間ルータは、サービスを停止している、又はもはや存在しない第1のワイヤレスルータを交換するために、例えば、
図1の新たなルータ140等の第2のワイヤレスルータに接続する。
【0060】
本明細書で使用するとき、“コンポーネント”は、関数若しくはサブルーチンコール、ブランチポイント、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、又は特定の処理若しくは制御機能のパーティション若しくはモジュール化を提供するその他の技術によって定義された境界を有するデバイス、物理エンティティ、又はロジックを指し得る。コンポーネントは、マシンプロセスを実行するために、それらのインターフェースを介して他のコンポーネントと組み合わされ得る。コンポーネントは、他のコンポーネントと共に使用するために設計されたパッケージ化された機能ハードウェアユニット、及び関連する機能の特定の機能を通常実施するプログラムの一部であり得る。コンポーネントは、ソフトウェアコンポーネント(例えば、マシン可読媒体に組み込まれたコード等)又はハードウェアコンポーネントの何れかを構成し得る。
【0061】
“A、B、又はCの内の少なくとも1つ”、“A、B、及びCの内の少なくとも1つ”、“1つ以上のA、B、又はC”、又は“A、B、及びCの内の1つ以上”と同様の句が使用される場合、該句は、Aのみが実施形態で存在し得ること、Bのみが実施形態で存在し得ること、Cのみが実施形態で存在し得ること、又は要素A、B、及びCの任意の組み合わせが単一の実施形態で存在し得ること、例えば、A及びB、A及びC、B及びC、A及びB及びCを意味すると解釈されることを意図する。
【0062】
本明細書で使用するとき、“又は”という用語は、包括的又は排他的の何れかの意味で解釈され得る。更に、単一のインスタンスとして本明細書に説明されているリソース、動作、又は構造に対して複数のインスタンスが提供されてもよい。また、様々なリソース、動作、モジュール、エンジン、及びデータストアの間の境界は幾分恣意的であり、特定の動作は具体的な例示的な構成のコンテキストで説明されている。機能のその他の割り当てが想定され、本開示の様々な実施形態の範囲内に入り得る。一般的に、例示的な構成で別個のリソースとして提示された構造及び機能は、組み合わされた構造又はリソースとして実装され得る。同様に、単一のリソースとして提示された構造及び機能は、別個のリソースとして実装され得る。これらの及びその他の変形、修正、追加、及び改良は、添付の特許請求の範囲によって表されるように本開示の実施形態の範囲内に入る。明細書及び図面は、したがって、限定的な意味ではなく、例示的な意味でみなされるべきである。
【0063】
上に説明した様々な実施形態は、更なる実施形態を提供するために組み合わされ得る。上記の詳細な説明に照らして、これらの及びその他の変更を実施形態に加えることができる。一般的に、以下の特許請求の範囲では、使用される用語は、特許請求の範囲を明細書及び特許請求の範囲に開示された具体的な実施形態に限定するものと解釈されるべきではなく、そうした特許請求項の範囲の権利がある均等物の全範囲と共に全ての可能な実施形態を含むと解釈されるべきである。したがって、特許請求の範囲は開示によって限定されない。
【0064】
本出願は、2020年8月27日に出願された米国非仮出願第17/004,813号に対する優先権の利益を主張し、その出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。