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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-01
(45)【発行日】2024-11-12
(54)【発明の名称】監視行動の調整方法、装置及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/26 20090101AFI20241105BHJP
   H04W 8/24 20090101ALI20241105BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20241105BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20241105BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20241105BHJP
【FI】
H04W36/26
H04W8/24
H04W16/28
H04W72/0457 110
H04W72/231
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023530062
(86)(22)【出願日】2021-12-27
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-29
(86)【国際出願番号】 CN2021141694
(87)【国際公開番号】W WO2022143537
(87)【国際公開日】2022-07-07
【審査請求日】2023-05-17
(31)【優先権主張番号】202011639332.6
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 力
【審査官】中村 信也
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111800800(CN,A)
【文献】MediaTek Inc.,Report of email discussion [105bis#29][NR/Power Saving] RRM solutions,3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1908249,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1908249.zip>,2019年05月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末により実行される監視行動の調整方法であって、
ネットワーク側により配置されたターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを取得することと、
前記ターゲット測定の測定パラメータと前記調整パラメータに基づいて、前記ターゲット測定に対して測定調整を行うこととを含み、ここで、前記測定調整は、前記ターゲット測定の方式を調整することであり、前記ターゲット測定の方式は、測定緩和、測定強化又は正常測定を含み、
前記方法は、
ネットワーク側にユーザ支援情報を送信することをさらに含み、ここで、前記ユーザ支援情報は、ユーザが所望するターゲット測定の測定パラメータ及び/又は調整パラメータを指示するために用いられる、監視行動の調整方法。
【請求項2】
ネットワーク側により配置されたターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを取得した後に、前記方法は、
第一のターゲット操作を実行することをさらに含み、
ここで、前記第一のターゲット操作は、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記正常測定にバックオフすることと、
測定緩和を行わないことと、
測定強化を行わないこととのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一のターゲット操作を実行することは、
第一の条件のうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記第一のターゲット操作を実行することを含み、
前記第一の条件は、
前記測定パラメータに変化が発生したことと、
前記調整パラメータに変化が発生したことと、
位置するセルに変化が発生したことと、
位置するセルに状態変化が発生したことと、
ネットワーク側により指示される制御リソースセットの伝送配置指示状態に変化が発生したことと、
下りリンク制御情報がブロードバンド部分の切り替えを指示することと、
計時器がブロードバンド部分を切り替えるように制御することとを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記位置するセルに変化が発生したことは、
前記位置するセルに再配置が発生したことと、
前記位置するセルに同期再配置が発生したことと、
プライマリセルが切り替えられたことと、
プライマリセカンダリセルにセル変化が発生したことと、
セカンダリセルが変化したこととのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記位置するセルに状態変化が発生したことは、下記のサービングセルのうちの少なくとも一つのセル状態が下記の複数の状態間で切り替えられることを含み、
前記サービングセルは、セカンダリセルと、プライマリセカンダリセルと、セカンダリセルグループと、プライマリセルと、プライマリセルグループとを含み、
前記複数の状態は、
アクティブ化と、非アクティブ化と、休眠と、サスペンドとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント又は計時を行うか、又は、前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント又は計時を行う場合に、前記第一のターゲット操作は、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲット測定が測定緩和又は測定強化である場合に、前記第一のターゲット操作は、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記正常測定にバックオフすることと、
測定緩和を行わないことと、
測定強化を行わないこととのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項8】
第一の条件のうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記第一のターゲット操作を実行することは、
複数のリソース上で前記ターゲット測定を同時に行う時に、前記複数のリソースのうちの第一のリソースが前記第一の条件のうちの少なくとも一つを満たす場合に、第二のリソース上で前記第一のターゲット操作を実行することを含み、ここで、前記第二のリソースは、
前記第一のリソースと、
前記複数のリソースと、
前記複数のリソースのうちの一部のリソースとのうちの一つであり、ここで、前記複数のリソースのうちの一部のリソースは、前記第一のリソースを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項9】
前記複数のリソースは、
複数のビームと、
複数のブロードバンド部分と、
複数の送受信ポイントと、
複数のセル、キャリア又はコンポーネントキャリアと、
複数のリファレンス信号と、
複数のリファレンス信号セットと、
複数のセルグループとのうちの少なくとも一つを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
測定パラメータは、
ユーザが所望する前記測定調整前の関連タイマーの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整前の関連カウンタの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整後の関連タイマーの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整後の関連カウンタの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整前の測定周期と、
ユーザが所望する前記測定調整後の測定周期と、
ユーザが所望する前記測定調整前の測定間隔と、
ユーザが所望する前記測定調整後の測定間隔と、
ユーザが所望する前記測定調整前の測定需要と、
ユーザが所望する前記測定調整後の測定需要と、
ユーザが所望する、測定をしない時間長と、
ユーザが所望する測定継続時間長と、
ユーザが所望する前記ターゲット測定の需要パラメータと、
ユーザが所望する、測定調整を行った後のスケーリング係数とのうちの少なくとも一つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記調整パラメータは、
ユーザが所望する前記測定調整のトリガー条件と、
ユーザが所望する測定調整を開始するか又は測定調整を終了するかの判断に対応するカウンタの閾値と、
ユーザが所望する測定調整を開始するか又は測定調整を終了するかの判断に対応するタイマーの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整とのうちの少なくとも一つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項12】
ネットワーク側にユーザ支援情報を送信する前に、前記方法は、
前記ネットワーク側から、ユーザ支援情報を送信する配置を取得することをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記ターゲット測定は、
無線リンク監視に対応する測定と、
ビーム障害検出に対応する測定と、
無線リソース管理に対応する測定とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行されると、請求項1から13のいずれか1項に記載の監視行動の調整方法を実現する、端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2020年12月31日に中国特許庁で提出された、出願番号が202011639332.6であり、発明の名称が「監視行動の調整方法、装置及び端末」である中国特許出願の優先権を主張しており、この出願のすべての内容は、援用により本発明に取り込まれる。
【0002】
本出願は、移動通信の技術分野に属し、具体的には監視行動の調整方法、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
端末が省エネ状態にある時に、物理下りリンク制御チャネル(Physical downlink control channel、PDCCH)の下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)によって事前指示信号、例えばWUS、GTS(go to sleep)、pre-indicationなどを指示又は導入することができ、後続の一つ又は複数の非連続受信(Discontinuous Reception、DRX)周期のPDCCHモニタリングをスキップし、即ち端末は、DRX onDuration期間にウェイクアップしてPDCCHをモニタリングし続ける必要がない。
【0004】
無線リンク及び/又はビームの信頼性を確保するために、端末は、一定の需要に応じて無線リンク監視(Radio Link Monitor、RLM)及び/又はビーム障害検出(Beam Failure Detection、BFD)を定期的に行う必要がある。例えば、DRX周期毎に又はいくつかのDRX周期でウェイクアップしてRLM及び/又はBFDを実行する。
【0005】
端末は、RLM/BFDを行うプロセスでは、測定結果に基づいて対応する測定調整を実行する必要があり、この時に、ネットワーク側が端末に再配置したパラメータを受信すると、端末は、ネットワークの配置に迅速に適応できず、それによって端末の移動性能に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例の目的は、端末がネットワークの配置に迅速に適応できず、それによって端末の移動性能に影響を与えるという問題を解決できる監視行動の調整方法、端末及びネットワーク側機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術課題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0008】
第一の態様によれば、端末により実行される監視行動の調整方法を提供し、この方法は、
ネットワーク側により配置されたターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを取得することと、
前記ターゲット測定の測定パラメータと前記調整パラメータに基づいて、前記ターゲット測定に対して測定調整を行うこととを含み、ここで、前記測定調整は、前記ターゲット測定の方式を調整することであり、前記ターゲット測定の方式は、測定緩和、測定強化又は正常測定を含む。
【0009】
第二の態様によれば、監視行動の調整装置を提供し、この装置は、
ネットワーク側により配置されたターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを取得するための受信モジュールと、
前記ターゲット測定の測定パラメータと前記調整パラメータに基づいて、前記ターゲット測定に対して測定調整を行うための測定モジュールとを含み、ここで、前記測定調整は、前記ターゲット測定の方式を調整することであり、前記ターゲット測定の方式は、測定緩和、測定強化又は正常測定を含む。
【0010】
第三の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行されると、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第四の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行されると、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0012】
第五の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0013】
第六の態様によれば、プログラム/プログラム製品を提供し、前記プログラム/プログラム製品は、非一時的記憶媒体に記憶されており、前記プログラム/プログラム製品がプロセッサにより実行されると、第一の態様に記載の方法を実現する。
【発明の効果】
【0014】
本出願の実施例では、ネットワーク側により配置されたターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを取得し、端末は、第一のターゲット操作を実行し、前記ターゲット測定の測定パラメータと前記調整パラメータに基づいて、前記ターゲット測定に対して測定調整を行うことによって、端末は、配置に変化が発生した時に、正常測定の方式に迅速にバックオフすることができ、ネットワークの配置に迅速に適応し、それによって省電力化を実現すると同時に端末のターゲット測定の性能と移動性能に影響を与えないようにする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの構造概略図を示す。
図2】本出願の実施例による監視行動の調整方法のフロー概略図を示す。
図3】本出願の実施例による監視行動の調整方法の別のフロー概略図を示す。
図4】本出願の実施例による監視行動の調整方法のまた別のフロー概略図を示す。
図5】本出願の実施例による監視行動の調整装置の構造概略図を示す。
図6】本出願の実施例による通信機器の構造概略図を示す。
図7】本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0017】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデジタルは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0018】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0019】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定しない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0020】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シーンによって本出願の実施例による監視行動の調整方法を詳細に説明する。
【0021】
図2は、本出願の実施例による監視行動の調整方法のフロー概略図を示す。この方法は、端末により実行されてもよく、言い換えれば、この方法は、端末にインストールされたソフトウェア又はハードウェアにより実行されてもよい。図2に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0022】
ステップS201において、ネットワーク側により配置されたターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを取得する。
【0023】
前記ターゲット測定は、
無線リンク監視(RLM)に対応する測定と、
ビーム障害検出(BFD)に対応する測定と、
無線リソース管理(Radio resource management、RRM)に対応する測定とのうちの少なくとも一つを含む。
【0024】
ステップS201の後に、前記方法は、
第一のターゲット操作を実行することをさらに含む。端末は、ネットワーク側による配置を受信した後に、第一のターゲット操作を実行してもよい。
【0025】
ここで、前記第一のターゲット操作は、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記正常測定にバックオフすることと、
測定緩和を行わないことと、
測定強化を行わないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0026】
ステップS203において、前記ターゲット測定の測定パラメータと前記調整パラメータに基づいて、前記ターゲット測定に対して測定調整を行い、ここで、前記測定調整は、前記ターゲット測定の方式を調整することであり、前記ターゲット測定の方式は、測定緩和、測定強化又は正常測定を含む。
【0027】
前記ターゲット測定の測定緩和又は測定強化、及びトリガー条件について、RLMとBFDを例として、以下のように例を挙げる。
【0028】
RLM/BFDの測定緩和は、以下の少なくとも一つを含んでもよい。
【0029】
1. 時間領域のRLM/BFD測定緩和は、
a) RLM/BFD測定周期L1の拡張又は測定サンプリングsample数の減少、
b) 又は正常測定では測定周期P1を使用し、測定緩和では測定周期P2を使用し、測定強化では測定周期P3を使用し、ここで、P3<P2<P1であること、
c) RLM/BFD測定L2/L3指示間隔の拡張を含む。
【0030】
2. 一定時間内に、RLM/BFD測定を行わないか、又はRLM/BFD測定を減少させる。
【0031】
3. 一定時間内に、RLM/BFD上位層指示を行わないか、又はRLM/BFD上位層指示を減少させる。
【0032】
4. 条件を満たすリソース上でRLM/BFD測定を行わず、正常測定又は測定強化にバックオフするまで測定を再開しない。
【0033】
5. いくつかのリソースの測定を少なくする。
【0034】
6. 空間領域のRLM/BFD測定が緩和し、即ちRLM/BFD測定ビームが減少し、又はビーム上の対応する時間領域周波数領域の測定が緩和する。
【0035】
7. RLM/BFD測定のリファレンス信号の数を減少させる。
【0036】
それに対応して、RLM/BFDの測定強化は、上記測定緩和の各項目とは逆の内容を含んでもよい。
【0037】
測定調整によって、ターゲット測定を測定緩和と測定強化と正常測定との間で調整することができ、それによって端末は現在のネットワーク配置により適合することができるが、測定調整が進むにつれて、ターゲット測定は、徐々に正常測定から外れる可能性がある。RLM/BFD relaxationのバックオフメカニズムを考慮しなければ、ネットワークが端末にパラメータを再配置する時に、端末がネットワークの配置に迅速に適応できず、それによって端末の移動性能に影響を与えてしまう恐れがある。
【0038】
このため、本出願の実施例では、ネットワーク側により配置されたターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを取得し、端末は、第一のターゲット操作を実行し、前記ターゲット測定の測定パラメータと前記調整パラメータに基づいて、前記ターゲット測定に対して測定調整を行うことによって、端末は、配置に変化が発生した時に、正常測定の方式に迅速にバックオフすることができ、ネットワークの配置に迅速に適応し、それによって省電力化を実現すると同時に端末のターゲット測定の性能と移動性能に影響を与えないようにする。
【0039】
図3は、本出願の実施例による監視行動の調整方法の別のフロー概略図を示す。この方法は、端末により実行されてもよく、言い換えれば、この方法は、端末にインストールされたソフトウェア又はハードウェアにより実行されてもよい。図3に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0040】
ステップS301において、ネットワーク側により配置されたターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを取得する。
【0041】
前記ステップS301は、図2におけるステップS201と同じステップを実行し、同じ又は似ている効果を実現でき、簡潔のため、ここでこれ以上説明しない。
【0042】
ステップS302において、第一の条件のうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記第一のターゲット操作を実行する。
【0043】
第一の条件のうちの少なくとも一つを満たす場合には、配置に変化が発生したことを示し、端末は、前記第一のターゲット操作を実行してもよい。
【0044】
前記第一の条件は、
前記測定パラメータに変化が発生した(例えば、前記測定パラメータに再配置が発生し、前記測定パラメータは、帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)と、リファレンス信号(Reference Signal、RS)と、T310と、N310と、N311と、BFI Max numberなどとを含む)ことと、
前記調整パラメータに変化が発生した(例えば、前記調整パラメータに再配置が発生した)ことと、
端末が位置するセルに変化が発生した(端末が位置するセルに再配置が発生したことと、端末が位置するセルに同期再配置が発生したことと、端末が位置するプライマリセル(Primary cell、Pcell)が切り替えられた(change)ことと、端末が位置するプライマリセカンダリセル(Primary secondary cell、Pscell)にセル変化(change)が発生したことと、端末が位置するセカンダリセル(Secondary cell、Scell)が変化した(change)こととのうちの少なくとも一つを含んでもよい)ことと、
端末が位置するセルに状態変化が発生した(下記のサービングセルのうちの少なくとも一つのセル状態が下記の複数の状態間で切り替えられることを含んでもよく、
前記サービングセルは、セカンダリセルScellと、プライマリセカンダリセルPscellと、セカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)と、プライマリセルPcellと、プライマリセルグループ(Master cell group、MCG)とを含み、
前記複数の状態は、アクティブ化(Activation)と、非アクティブ化(Deactivation)と、休眠(Dormancy)と、サスペンド(Suspend)とのうちの少なくとも一つを含む)ことと、
ネットワーク側により指示される制御リソースセット(Control resource set、Coreset)の伝送配置指示状態(Transmission Configuration Indicator state、TCI state)に変化が発生した(例えば、メディアアクセス制御層制御要素(Medium Access Control Control Element、MAC CE)によって指示してもよく、前記TCI stateは、ターゲット測定に対応するリファレンス信号が配置されていない場合に、1組の物理リソースセットCoreset#0におけるTCI stateに対応するリファレンス信号リソースに基づいてターゲット測定を行うために用いられる)ことと、
下りリンク制御情報(DCI)がブロードバンド部分(BWP)の切り替えを指示することと、
計時器がブロードバンド部分(BWP)を切り替えるように制御することとを含む。
【0045】
一つの実施の形態では、端末が前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント又は計時を行うか、又は、前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント又は計時を行う場合に、具体的には、例えば端末が測定緩和中であり、測定増加又は正常測定の判断を行う時に、又は、端末が測定強化中であり、測定緩和又は正常測定の判断を行っている時に、端末は、上記したような第一の条件が発生したと判断すると、前記第一のターゲット操作を実行し、前記第一のターゲット操作は、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止する(即ち、端末は、測定調整を開始するかの判断のトリガー条件に関連する全部又は一部のカウンタ及び/又は計時器を停止する)ことと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止する(即ち、端末は、測定調整を終了するかの判断のトリガー条件に関連する全部又は一部のカウンタ及び/又は計時器を停止する)ことと、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させる(即ち、端末は、測定調整を開始するかの判断のトリガー条件に関連する全部又は一部のカウンタ及び/又はタイマーを再起動させる)ことと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させる(即ち、端末は、測定調整を終了するかの判断のトリガー条件に関連する全部又は一部のカウンタ及び/又はタイマーを再起動させる)こととのうちの少なくとも一つを含む。
【0046】
別の実施の形態では、前記ターゲット測定が測定緩和又は測定強化である場合に、端末は、上記したような第一の条件が発生したと判断すると、前記第一のターゲット操作を実行し、前記第一のターゲット操作は、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止する(即ち、端末は、測定調整を開始するかの判断のトリガー条件に関連する全部又は一部のカウンタ及び/又は計時器を停止する)ことと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止する(即ち、端末は、測定調整を終了するかの判断のトリガー条件に関連する全部又は一部のカウンタ及び/又は計時器を停止する)ことと、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させる(即ち、端末は、測定調整を開始するかの判断のトリガー条件に関連する全部又は一部のカウンタ及び/又はタイマーを再起動させる)ことと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させる(即ち、端末は、測定調整を終了するかの判断のトリガー条件に関連する全部又は一部のカウンタ及び/又はタイマーを再起動させる)ことと、
前記正常測定にバックオフする(即ち、端末は、測定緩和又は測定強化から前記正常測定にバックオフすること)と、
測定緩和を行わないことと、
測定強化を行わないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0047】
一つの実施の形態では、端末が複数のリソース上で前記ターゲット測定を同時に行う時に、前記ステップS302は、
複数のリソース上で前記ターゲット測定を同時に行う時に、前記複数のリソースのうちの第一のリソースが前記第一の条件のうちの少なくとも一つを満たす場合に、第二のリソース上で前記ターゲット操作を実行することを含み、ここで、前記第二のリソースは、
前記第一のリソースと、前記複数のリソースと、前記複数のリソースのうちの一部のリソースとのうちの一つであり、ここで、前記複数のリソースのうちの一部のリソースは、前記第一のリソースを含む。
【0048】
一つの実施の形態では、前記複数のリソースは、
複数のビームと、
複数のブロードバンド部分(BWP)と、
複数の送受信ポイント(transmission/reception point、TRP)と、
複数のセル(cell)、キャリア(carrier)又はコンポーネントキャリア(component carrier、CC)、即ち一つのセルグループ(CG)又はキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)における複数のCCと、
複数のリファレンス信号(RS)と、
複数のRSセットと、
複数のセルグループ(CG)とのうちの少なくとも一つを含む。
【0049】
ステップS303において、前記ターゲット測定の測定パラメータと前記調整パラメータに基づいて、前記ターゲット測定に対して測定調整を行う。
【0050】
前記ステップS303は、図2におけるステップS203と同じステップを実行し、同じ又は似ている効果を実現でき、簡潔のため、ここでこれ以上説明しない。
【0051】
本出願の実施例では、第一の条件を満たす場合に、端末が第一のターゲット操作を実行し、端末が受信されたネットワーク側配置に変化が発生したと判定すると、対応するバックオフ操作によって端末を正常測定の方式にバックオフすることによって、省電力化を実現すると同時に端末のターゲット測定の性能に影響を与えず、それによって移動性能に影響を与えない。
【0052】
ネットワーク側は、端末にターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを配置する時に、移動速度、チャネル状態、端末が置かれている環境などを含む端末の状態を正確に推定できない可能性があるため、端末に適切な測定パラメータと調整パラメータを正確で動的に配置することができない。
【0053】
図4は、本出願の実施例による監視行動の調整方法のまた別のフロー概略図を示す。この方法は、端末により実行されてもよく、言い換えれば、この方法は、端末にインストールされたソフトウェア又はハードウェアにより実行されてもよい。図4に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0054】
ステップS401において、ネットワーク側にユーザ支援情報(UE assistance information)を送信し、ここで、前記ユーザ支援情報は、ユーザが所望するターゲット測定の測定パラメータ及び/又は調整パラメータを指示するために用いられる。
【0055】
前記ユーザが所望する(expected)ターゲット測定の測定パラメータ及び/又は調整パラメータは、ユーザの好ましい(prefered)又はユーザにより要求される(requested)ターゲット測定の測定パラメータ及び/又は調整パラメータを含んでもよい。
【0056】
一つの実施の形態では、前記ユーザが所望する測定パラメータは、
ユーザが所望する前記測定調整前の関連タイマーの閾値、及び/又は、ユーザが所望する前記測定調整前の関連カウンタの閾値(例えば、T310、T311、N310、N311又はBFIのカウンタ)と、
ユーザが所望する前記測定調整後の関連タイマーの閾値、及び/又は、ユーザが所望する前記測定調整後の関連カウンタの閾値(例えば、T310、T311、N310、N311又はBFIのカウンタ)と、
ユーザが所望する前記測定調整前の測定周期、及び/又は、ユーザが所望する前記測定調整後の測定周期と、
ユーザが所望する前記測定調整前の測定間隔、及び/又は、ユーザが所望する前記測定調整後の測定間隔と、
ユーザが所望する前記測定調整前の測定需要、及び/又は、ユーザが所望する前記測定調整後の測定需要と、
ユーザが所望する、測定をしない時間長(即ち、ターゲット測定を行う必要がない時間長)と、
ユーザが所望する測定継続時間長(即ち、ターゲット測定を行う必要がある時間長)と、
ユーザが所望する前記ターゲット測定の需要パラメータと、
ユーザが所望する、測定調整を行った後のスケーリング係数factor(即ち、測定調整後の測定緩和又は測定増加のスケーリング係数であり、測定緩和の倍数、例えば測定周期又は間隔の倍数又は測定需要の倍数、測定増加の倍数、例えば測定サンプリングsample数の倍数を含む)とのうちの少なくとも一つを含む。
【0057】
一つの実施の形態では、前記調整パラメータは、
ユーザが所望する前記測定調整のトリガー条件(即ち予め設定されるルールであり、ここでのトリガー条件又は予め設定されるルールは、端末が所定の条件を満たすと判断すると、測定調整をトリガーすることを含む。前記所定の条件は、ネットワーク側により配置された条件、又はプロトコルにより約定された条件であってもよく、a)端末がセル中心に位置する時(例えば、本セル及び/又は隣接セルの測定性能と所定の閾値との比較によって判断する)と、b)端末の移動速度が比較的に低い時(例えば、本セル及び/又は隣接セルの測定性能の変化量と所定の閾値によって判断する)と、c)端末がいくつかの同期指示(In-Sync、IS)又は同期外れ指示(Out-Of-Sync、OOS)又はビーム障害サンプリング(Beam Failure Instance、BFI)などを検出した時とのうちの少なくとも一つを含む。又は、他のプロトコルにより約定された予め設定される条件である)と、
ユーザが所望する測定調整を開始するか又は測定調整を終了するかの判断に対応するカウンタの閾値、及び/又は、ユーザが所望する測定調整を開始するか又は測定調整を終了するかの判断に対応するタイマーの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整(即ち、ユーザが所望する、測定調整可能なターゲット測定の方式)とのうちの少なくとも一つを含む。
【0058】
一つの実施の形態では、ステップS401の前に、前記方法は、
端末が前記ネットワーク側から、ユーザ支援情報を送信する配置を取得することにより、端末が必要に応じてユーザ支援情報を送信可能にすることをさらに含む。
【0059】
ステップS402において、ネットワーク側により配置されたターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを取得する。
【0060】
ステップS403において、前記ターゲット測定の測定パラメータと前記調整パラメータに基づいて、前記ターゲット測定に対して測定調整を行う。
【0061】
前記ステップS402とS403は、図2のステップS201とS203と同じステップを実行し、同じ又は似ている効果を実現し、簡潔のため、ここでこれ以上説明しない。前記ステップS401は、ステップS402とS403の後に実行されてもよく、本出願の実施例は、ステップS401が前にあることのみを例にして例を挙げて説明する。
【0062】
本出願の実施例では、端末がネットワーク側に、ユーザが所望するターゲット測定の測定パラメータ及び/又は調整パラメータを指示するために用いられるユーザ支援情報を送信し、ネットワーク側は、ユーザ支援情報に基づいてターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを配置することによって、端末に適切な測定パラメータと調整パラメータをより正確で動的に配置することができる。
【0063】
説明すべきこととして、本出願の実施例による監視行動の調整方法は、実行本体が、監視行動の調整装置であってもよく、又は、この監視行動の調整装置における監視行動の調整方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、監視行動の調整装置が監視行動の調整方法を実行することを例にして、本出願の実施例による監視行動の調整装置を説明する。
【0064】
図5は、本出願の実施例による監視行動の調整装置の構造概略図を示す。図5に示すように、前記装置500は、受信モジュール501と測定モジュール502とを含む。
【0065】
前記受信モジュール501は、ネットワーク側により配置されたターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを取得するために用いられ、前記測定モジュール502は、前記ターゲット測定の測定パラメータと前記調整パラメータに基づいて、前記ターゲット測定に対して測定調整を行うために用いられ、ここで、前記測定調整は、前記ターゲット測定の方式を調整することであり、前記ターゲット測定の方式は、測定緩和、測定強化又は正常測定を含む。
【0066】
前記測定モジュール502は、さらに第一のターゲット操作を実行するために用いられ、
ここで、前記第一のターゲット操作は、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記正常測定にバックオフすることと、
測定緩和を行わないことと、
測定強化を行わないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0067】
これにより、本出願の実施例では、ネットワーク側により配置されたターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを取得し、端末は、第一のターゲット操作を実行し、前記ターゲット測定の測定パラメータと前記調整パラメータに基づいて、前記ターゲット測定に対して測定調整を行うことによって、端末は、配置に変化が発生した時に、正常測定の方式に迅速にバックオフすることができ、ネットワークの配置に迅速に適応し、それによって省電力化を実現すると同時に端末のターゲット測定の性能と移動性能に影響を与えないようにする。
【0068】
さらに、測定モジュールは、さらに第一の条件のうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記第一のターゲット操作を実行するために用いられ、
前記第一の条件は、
前記測定パラメータに変化が発生したことと、
前記調整パラメータに変化が発生したことと、
位置するセルに変化が発生したことと、
位置するセルに状態変化が発生したことと、
ネットワーク側により指示される制御リソースセットの伝送配置指示状態に変化が発生したことと、
下りリンク制御情報がブロードバンド部分の切り替えを指示することと、
計時器がブロードバンド部分を切り替えるように制御することとを含む。
【0069】
さらに、前記位置するセルに変化が発生したことは、
前記位置するセルに再配置が発生したことと、
前記位置するセルに同期再配置が発生したことと、
プライマリセルが切り替えられたことと、
プライマリセカンダリセルにセル変化が発生したことと、
セカンダリセルが変化したこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0070】
さらに、前記位置するセルに状態変化が発生したことは、下記のサービングセルのうちの少なくとも一つのセル状態が下記の複数の状態間で切り替えられることを含み、
前記サービングセルは、セカンダリセルと、プライマリセカンダリセルと、セカンダリセルグループと、プライマリセルと、プライマリセルグループとを含み、
前記複数の状態は、
アクティブ化と、非アクティブ化と、休眠と、サスペンドとのうちの少なくとも一つを含む。
【0071】
さらに、前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント又は計時を行うか、又は、前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント又は計時を行う場合に、前記第一のターゲット操作は、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0072】
さらに、前記ターゲット測定が測定緩和又は測定強化である場合に、前記第一のターゲット操作は、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記正常測定にバックオフすることと、
測定緩和を行わないことと、
測定強化を行わないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0073】
さらに、測定モジュールは、さらに複数のリソース上で前記ターゲット測定を同時に行う時に、前記複数のリソースのうちの第一のリソースが前記第一の条件のうちの少なくとも一つを満たす場合に、第二のリソース上で前記ターゲット操作を実行するために用いられ、ここで、前記第二のリソースは、
前記第一のリソースと、前記複数のリソースと、前記複数のリソースのうちの一部のリソースとのうちの一つであり、ここで、前記複数のリソースのうちの一部のリソースは、前記第一のリソースを含む。
【0074】
さらに、前記複数のリソースは、
複数のビームと、
複数のブロードバンド部分と、
複数の送受信ポイントと、
複数のセル、キャリア又はコンポーネントキャリアと、
複数のリファレンス信号と、
複数のリファレンス信号セットと、
複数のセルグループとのうちの少なくとも一つを含む。
【0075】
本出願の実施例では、第一の条件を満たす場合に、端末が第一のターゲット操作を実行し、端末が受信されたネットワーク側配置に変化が発生したと判定すると、対応するバックオフ操作によって端末を正常測定の方式にバックオフすることによって、省電力化を実現すると同時に端末のターゲット測定の性能に影響を与えず、それによって移動性能に影響を与えない。
【0076】
さらに、前記装置は、
ネットワーク側にユーザ支援情報を送信するための送信モジュールをさらに含み、ここで、前記ユーザ支援情報は、ユーザが所望するターゲット測定の測定パラメータ及び/又は調整パラメータを指示するために用いられる。
【0077】
さらに、測定パラメータは、
ユーザが所望する前記測定調整前の関連タイマーの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整前の関連カウンタの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整後の関連タイマーの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整後の関連カウンタの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整前の測定周期と、
ユーザが所望する前記測定調整後の測定周期と、
ユーザが所望する前記測定調整前の測定間隔と、
ユーザが所望する前記測定調整後の測定間隔と、
ユーザが所望する前記測定調整前の測定需要と、
ユーザが所望する前記測定調整後の測定需要と、
ユーザが所望する、測定をしない時間長と、
ユーザが所望する測定継続時間長と、
ユーザが所望する前記ターゲット測定の需要パラメータと、
ユーザが所望する、測定調整を行った後のスケーリング係数とのうちの少なくとも一つを含む。
【0078】
さらに、前記調整パラメータは、
ユーザが所望する前記測定調整のトリガー条件と、
ユーザが所望する測定調整を開始するか又は測定調整を終了するかの判断に対応するカウンタの閾値と、
ユーザが所望する測定調整を開始するか又は測定調整を終了するかの判断に対応するタイマーの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整とのうちの少なくとも一つを含む。
【0079】
さらに、前記受信モジュールは、さらに前記ネットワーク側から、ユーザ支援情報を送信する配置を取得するために用いられる。
【0080】
さらに、前記ターゲット測定は、
無線リンク監視に対応する測定と、
ビーム障害検出に対応する測定と、
無線リソース管理に対応する測定とのうちの少なくとも一つを含む。
【0081】
本出願の実施例では、端末がネットワーク側に、ユーザが所望するターゲット測定の測定パラメータ及び/又は調整パラメータを指示するために用いられるユーザ支援情報を送信し、ネットワーク側は、ユーザ支援情報に基づいてターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを配置することによって、端末に適切な測定パラメータと調整パラメータをより正確的で動的に配置することができる。
【0082】
本出願の実施例における監視行動の調整装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0083】
本出願の実施例における監視行動の調整装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0084】
本出願の実施例による監視行動の調整装置は、図2から図4の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0085】
選択的に、図6に示すように、本出願の実施例は、通信機器600をさらに提供し、プロセッサ601と、メモリ602と、メモリ602に記憶されており、且つ前記プロセッサ601上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器600が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ601により実行されると、上記監視行動の調整方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器600がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ601により実行されると、上記監視行動の調整方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0086】
図7は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0087】
この端末700は、無線周波数ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インターフェースユニット708、メモリ709、及びプロセッサ710などの部材を含むが、それらに限らない。
【0088】
当業者であれば理解できるように、端末700は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ710にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図7に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多い又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0089】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット704は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)7041とマイクロホン7042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ7041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット706は、表示パネル7061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル7061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット707は、タッチパネル7071及び他の入力機器7072を含む。タッチパネル7071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル7071は、タッチ検出装置とタッチコントローラとの二つの部分を含んでもよい。他の入力機器7072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0090】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット701は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ710に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット701は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0091】
メモリ709は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ709は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0092】
プロセッサ710は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ710は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ710に統合されなくてもよい。
【0093】
ここで、無線周波数ユニット701は、ネットワーク側により配置されたターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを取得するために用いられる。
【0094】
選択的に、前記ターゲット測定は、
無線リンク監視に対応する測定と、
ビーム障害検出に対応する測定と、
無線リソース管理に対応する測定とのうちの少なくとも一つを含む。
【0095】
プロセッサ710は、第一のターゲット操作を実行するために用いられ、
ここで、前記第一のターゲット操作は、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記正常測定にバックオフすることと、
測定緩和を行わないことと、
測定強化を行わないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0096】
前記ターゲット測定の測定パラメータと前記調整パラメータに基づいて、前記ターゲット測定に対して測定調整を行い、ここで、前記測定調整は、前記ターゲット測定の方式を調整することであり、前記ターゲット測定の方式は、測定緩和、測定強化又は正常測定を含む。
【0097】
本出願の実施例では、ネットワーク側により配置されたターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを取得し、端末は、第一のターゲット操作を実行し、前記ターゲット測定の測定パラメータと前記調整パラメータに基づいて、前記ターゲット測定に対して測定調整を行うことによって、端末は、配置に変化が発生した時に、正常測定の方式に迅速にバックオフすることができ、ネットワークの配置に迅速に適応し、それによって省電力化を実現すると同時に端末のターゲット測定の性能と移動性能に影響を与えないようにする。
【0098】
選択的に、プロセッサ710は、さらに第一の条件のうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記第一のターゲット操作を実行するために用いられ、
前記第一の条件は、
前記測定パラメータに変化が発生したことと、
前記調整パラメータに変化が発生したことと、
位置するセルに変化が発生したことと、
位置するセルに状態変化が発生したことと、
ネットワーク側により指示される制御リソースセットの伝送配置指示状態に変化が発生したことと、
下りリンク制御情報がブロードバンド部分の切り替えを指示することと、
計時器がブロードバンド部分を切り替えるように制御することとを含む。
【0099】
選択的に、前記位置するセルに変化が発生したことは、
前記位置するセルに再配置が発生したことと、
前記位置するセルに同期再配置が発生したことと、
プライマリセルが切り替えられたことと、
プライマリセカンダリセルにセル変化が発生したことと、
セカンダリセルが変化したこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0100】
選択的に、前記位置するセルに状態変化が発生したことは、下記のサービングセルのうちの少なくとも一つのセル状態が下記の複数の状態間で切り替えられることを含み、
前記サービングセルは、セカンダリセルと、プライマリセカンダリセルと、セカンダリセルグループと、プライマリセルと、プライマリセルグループとを含み、
前記複数の状態は、
アクティブ化と、非アクティブ化と、休眠と、サスペンドとのうちの少なくとも一つを含む。
【0101】
選択的に、前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント又は計時を行うか、又は、前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント又は計時を行う場合に、前記第一のターゲット操作は、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0102】
選択的に、前記ターゲット測定が測定緩和又は測定強化である場合に、前記第一のターゲット操作は、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を停止することと、
前記測定調整を開始するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記測定調整を終了するかの判断に対応するカウント及び/又は計時を再起動させることと、
前記正常測定にバックオフすることと、
測定緩和を行わないことと、
測定強化を行わないこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0103】
選択的に、第一の条件のうちの少なくとも一つを満たす場合に、前記第一のターゲット操作を実行することは、
複数のリソース上で前記ターゲット測定を同時に行う時に、前記複数のリソースのうちの第一のリソースが前記第一の条件のうちの少なくとも一つを満たす場合に、第二のリソース上で前記ターゲット操作を実行することを含み、ここで、前記第二のリソースは、
前記第一のリソースと、
前記複数のリソースと、
前記複数のリソースのうちの一部のリソースとのうちの一つであり、ここで、前記複数のリソースのうちの一部のリソースは、前記第一のリソースを含む。
【0104】
選択的に、前記複数のリソースは、
複数のビームと、
複数のブロードバンド部分と、
複数の送受信ポイントと、
複数のセル、キャリア又はコンポーネントキャリアと、
複数のリファレンス信号と、
複数のリファレンス信号セットと、
複数のセルグループとのうちの少なくとも一つを含む。
【0105】
本出願の実施例では、第一の条件を満たす場合に、端末が第一のターゲット操作を実行し、端末が受信されたネットワーク側配置に変化が発生したと判定すると、対応するバックオフ操作によって端末を正常測定の方式にバックオフすることによって、省電力化を実現すると同時に端末のターゲット測定の性能に影響を与えず、それによって移動性能に影響を与えない。
【0106】
選択的に、前記無線周波数ユニット701は、さらにネットワーク側にユーザ支援情報を送信するために用いられ、ここで、前記ユーザ支援情報は、ユーザが所望するターゲット測定の測定パラメータ及び/又は調整パラメータを指示するために用いられる。
【0107】
選択的に、測定パラメータは、
ユーザが所望する前記測定調整前の関連タイマーの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整前の関連カウンタの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整後の関連タイマーの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整後の関連カウンタの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整前の測定周期と、
ユーザが所望する前記測定調整後の測定周期と、
ユーザが所望する前記測定調整前の測定間隔と、
ユーザが所望する前記測定調整後の測定間隔と、
ユーザが所望する前記測定調整前の測定需要と、
ユーザが所望する前記測定調整後の測定需要と、
ユーザが所望する、測定をしない時間長と、
ユーザが所望する測定継続時間長と、
ユーザが所望する前記ターゲット測定の需要パラメータと、
ユーザが所望する、測定調整を行った後のスケーリング係数とのうちの少なくとも一つを含む。
【0108】
選択的に、前記調整パラメータは、
ユーザが所望する前記測定調整のトリガー条件と、
ユーザが所望する測定調整を開始するか又は測定調整を終了するかの判断に対応するカウンタの閾値と、
ユーザが所望する測定調整を開始するか又は測定調整を終了するかの判断に対応するタイマーの閾値と、
ユーザが所望する前記測定調整とのうちの少なくとも一つを含む。
【0109】
選択的に、前記無線周波数ユニット701は、さらに前記ネットワーク側から、ユーザ支援情報を送信する配置を取得するために用いられる。
【0110】
本出願の実施例では、端末がネットワーク側に、ユーザが所望するターゲット測定の測定パラメータ及び/又は調整パラメータを指示するために用いられるユーザ支援情報を送信し、ネットワーク側は、ユーザ支援情報に基づいてターゲット測定の測定パラメータと調整パラメータを配置することによって、端末に適切な測定パラメータと調整パラメータをより正確的で動的に配置することができる。
【0111】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行されると、上記監視行動の調整方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0112】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0113】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記監視行動の調整方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0114】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0115】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0116】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0117】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7