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特許7581609接続アセンブリ及び前記接続アセンブリを有する電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】接続アセンブリ及び前記接続アセンブリを有する電子機器
(51)【国際特許分類】
   H05K 5/02 20060101AFI20241106BHJP
【FI】
H05K5/02 V
H05K5/02 L
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2023175563
(22)【出願日】2023-10-10
【審査請求日】2023-10-10
(31)【優先権主張番号】112134186
(32)【優先日】2023-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】506080739
【氏名又は名称】四零四科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Moxa Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 逸群
【審査官】吉川 直也
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-116872(JP,A)
【文献】特開2000-252638(JP,A)
【文献】特開2003-348715(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0105293(US,A1)
【文献】中国実用新案第218347705(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2022/0326731(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0151959(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一電子装置と第二電子装置とを、位置を合わせて接続するために用いられる接続アセンブリであって、
前記第一電子装置に設置される第一接続コンポーネント;
前記第二電子装置に設置される第二接続コンポーネント;
前記第一接続コンポーネントに凸設され、第一方向に沿って前記第二接続コンポーネント内に挿設されるためのピン;
前記第二接続コンポーネント内に設置され、前記第二接続コンポーネント内に挿設される前記ピンに対して径方向弾性力を印加するための弾性コンポーネント;及び
前記第二接続コンポーネントにねじ込まれ、ロックされ、前記第二接続コンポーネント内に挿設される前記ピンに対して径方向ロック力を印加するためのロックコンポーネントを含む、接続アセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載の接続アセンブリであって、
当接コンポーネントをさらに含み、
前記当接コンポーネントは前記第二接続コンポーネント内に設置され、前記ピンに当接するために用いられ、
前記弾性コンポーネントは前記当接コンポーネントに接触し、前記当接コンポーネントにより、前記ピンに対して前記径方向弾性力を間接的に印加するために用いられる、接続アセンブリ。
【請求項3】
請求項2に記載の接続アセンブリであって、
前記ピンには、前記当接コンポーネント及び前記ロックコンポーネントと合わせるための凹溝が形成され、
前記凹溝は前記ピンの周方向に沿って前記ピンの外周縁に形成される、接続アセンブリ。
【請求項4】
請求項3に記載の接続アセンブリであって、
密封コンポーネントをさらに含み、
前記密封コンポーネントは前記第一接続コンポーネントと前記第二接続コンポーネントとの間に設置され、
前記ロックコンポーネントが前記第二接続コンポーネントにロックされ、設置されるときに、前記ロックコンポーネントと前記凹溝との連携により、前記ピンが初期挿設位置から前記第一方向に沿って所定挿設位置に移動するようにさせ、これによって、前記第一接続コンポーネントが前記ピンとともに前記第一方向に沿って移動することで、前記密封コンポーネントが前記第一接続コンポーネント及び前記第二接続コンポーネントにより押圧され、弾性変形が生じるようにさせる、接続アセンブリ。
【請求項5】
請求項2に記載の接続アセンブリであって、
前記当接コンポーネントは球状構造又は凸台構造であり、前記ロックコンポーネントはネジ又はボルトであり、前記弾性コンポーネントは圧縮バネである、接続アセンブリ。
【請求項6】
請求項1に記載の接続アセンブリであって、
前記弾性コンポーネントは前記ピンに当接して、前記ピンに対して前記径方向弾性力を直接印加する、接続アセンブリ。
【請求項7】
請求項6に記載の接続アセンブリであって、
前記ピンには、前記弾性コンポーネントと合わせるための第一凹溝及び前記ロックコンポーネントと合わせるための第二凹溝が形成される、接続アセンブリ。
【請求項8】
請求項7に記載の接続アセンブリであって、
密封コンポーネントをさらに含み、
前記密封コンポーネントは前記第一接続コンポーネントと前記第二接続コンポーネントとの間に設置され、
前記ロックコンポーネントが前記第二接続コンポーネントにロックされ、設置されるときに、前記ロックコンポーネントと前記第二凹溝との連携により、前記ピンが初期挿設位置から前記第一方向に沿って所定挿設位置に移動するようにさせ、これによって、前記第一接続コンポーネントが前記ピンとともに前記第一方向に沿って移動することで、前記密封コンポーネントが前記第一接続コンポーネント及び前記第二接続コンポーネントにより押圧され、弾性変形が生じるようにさせる、接続アセンブリ。
【請求項9】
請求項6に記載の接続アセンブリであって、
前記弾性コンポーネントはU型バネであり、前記ロックコンポーネントはネジ又はボルトである、接続アセンブリ。
【請求項10】
請求項1に記載の接続アセンブリであって、
密封コンポーネントをさらに含み、
前記密封コンポーネントは前記第一接続コンポーネントと前記第二接続コンポーネントとの間に設置され、
前記ロックコンポーネントが前記第二接続コンポーネントにロックされ、設置されるときに、前記ロックコンポーネントと前記ピンとの連携により、前記ピンが初期挿設位置から前記第一方向に沿って所定挿設位置に移動するようにさせ、これによって、前記第一接続コンポーネントが前記ピンとともに前記第一方向に沿って移動することで、前記密封コンポーネントが前記第一接続コンポーネント及び前記第二接続コンポーネントにより押圧され、弾性変形が生じるようにさせる、接続アセンブリ。
【請求項11】
電子機器であって、
第一電子装置;
前記第一電子装置に着脱可能に接続される第二電子装置;及び
前記第一電子装置と前記第二電子装置とを、互いに、安定して、密接に、位置を合わせて接続するための接続アセンブリを含み、
前記接続アセンブリは、
前記第一電子装置に設置される第一接続コンポーネント;
前記第二電子装置に設置される第二接続コンポーネント;
前記第一接続コンポーネントに凸設され、第一方向に沿って前記第二接続コンポーネント内に挿設されるためのピン;
前記第二接続コンポーネント内に設置され、前記第二接続コンポーネント内に挿設される前記ピンに対して径方向弾性力を印加するための弾性コンポーネント;及び
前記第二接続コンポーネントにねじ込まれ、ロックされ、前記第二接続コンポーネント内に挿設される前記ピンに対して径方向ロック力を印加するためのロックコンポーネントを含む、電子機器。
【請求項12】
請求項11に記載の電子機器であって、
前記接続アセンブリは当接コンポーネントをさらに含み、
前記当接コンポーネントは前記第二接続コンポーネント内に設置され、前記ピンに当接するために用いられ、
前記弾性コンポーネントは前記当接コンポーネントに接触し、前記当接コンポーネントにより、前記ピンに対して前記径方向弾性力を間接的に印加する、電子機器。
【請求項13】
請求項12に記載の電子機器であって、
前記ピンには、前記当接コンポーネント及び前記ロックコンポーネントと合わせるための凹溝が形成され、前記凹溝は前記ピンの周方向に沿って前記ピンの外周縁に形成される、電子機器。
【請求項14】
請求項13に記載の電子機器であって、
前記接続アセンブリは密封コンポーネントをさらに含み、
前記密封コンポーネントは前記第一接続コンポーネントと前記第二接続コンポーネントとの間に設置され、
前記ロックコンポーネントが前記第二接続コンポーネントにロックされ、設置されるときに、前記ロックコンポーネントと前記凹溝との連携により、前記ピンが初期挿設位置から前記第一方向に沿って所定挿設位置に移動するようにさせ、これによって、前記第一接続コンポーネントが前記ピンとともに前記第一方向に沿って移動することで、前記密封コンポーネントが前記第一接続コンポーネント及び前記第二接続コンポーネントにより押圧され、弾性変形が生じるようにさせる、電子機器。
【請求項15】
請求項12に記載の電子機器であって、
前記当接コンポーネントは球状構造又は凸台構造であり、前記ロックコンポーネントはネジ又はボルトであり、前記弾性コンポーネントは圧縮バネである、電子機器。
【請求項16】
請求項11に記載の電子機器であって、
前記弾性コンポーネントは前記ピンに当接して、前記ピンに対して前記径方向弾性力を直接印加する、電子機器。
【請求項17】
請求項16に記載の電子機器であって、
前記ピンには、前記弾性コンポーネントと合わせるための第一凹溝及び前記ロックコンポーネントと合わせるための第二凹溝が形成される、電子機器。
【請求項18】
請求項17に記載の電子機器であって、
前記接続アセンブリは密封コンポーネントをさらに含み、
前記密封コンポーネントは前記第一接続コンポーネントと前記第二接続コンポーネントとの間に設置され、
前記ロックコンポーネントが前記第二接続コンポーネントにロックされ、設置されるときに、前記ロックコンポーネントと前記第二凹溝との連携により、前記ピンが初期挿設位置から前記第一方向に沿って所定挿設位置に移動するようにさせ、これによって、前記第一接続コンポーネントが前記ピンとともに前記第一方向に沿って移動することで、前記密封コンポーネントが前記第一接続コンポーネント及び前記第二接続コンポーネントにより押圧され、弾性変形が生じるようにさせる、電子機器。
【請求項19】
請求項16に記載の電子機器であって、
前記弾性コンポーネントはU型バネであり、前記ロックコンポーネントはネジ又はボルトである、電子機器。
【請求項20】
請求項11に記載の電子機器であって、
前記接続アセンブリは密封コンポーネントをさらに含み、
前記密封コンポーネントは前記第一接続コンポーネントと前記第二接続コンポーネントとの間に設置され、
前記ロックコンポーネントが前記第二接続コンポーネントにロックされ、設置されるときに、前記ロックコンポーネントと前記ピンとの連携により、前記ピンが初期挿設位置から前記第一方向に沿って所定挿設位置に移動するようにさせ、これによって、前記第一接続コンポーネントが前記ピンとともに前記第一方向に沿って移動することで、前記密封コンポーネントが前記第一接続コンポーネント及び前記第二接続コンポーネントにより押圧され、弾性変形が生じるようにさせる、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続アセンブリ及び前記接続アセンブリを有する電子機器に関し、特に、2つの電子装置が互いに安定して密接に位置を合わせて接続されるようにさせることができる接続アセンブリ及び前記接続アセンブリを有する電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
異なる応用分野での使用のニーズを満たすために、モジュール化設計が次第に電子機器の主流の傾向となりつつある。モジュール化電子機器は通常、互いに構造的及び電気的に接続され得る複数の着脱可能な装置を含む。例を挙げて言えば、着脱可能な装置は給電装置、スイッチ、演算処理装置などであっても良い。よって、如何に2つの着脱可能な装置の間に安定した密接な位置合わせ接続を提供して電子機器の信頼性を確保するかは、今のところ、業界が注目している重要な課題である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】台湾特許出願公開第201924825A号明細書
【文献】台湾特許出願公開第201814235A号明細書
【文献】中国実用新案公開第218347705U号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の1つの目的は、2つの電子装置が互いに安定して密接に位置を合わせて接続されるようにさせることができる接続アセンブリ及び前記接続アセンブリを有する電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するために、本発明では接続アセンブリが提供され、それは第一電子装置と第二電子装置とを、位置を合わせて接続するために用いられ、前記接続アセンブリは第一接続コンポーネント、第二接続コンポーネント、ピン、弾性コンポーネント及びロックコンポーネントを含み、前記第一接続コンポーネントは前記第一電子装置に設置され、前記第二接続コンポーネントは前記第二電子装置に設置され、前記ピンは前記第一接続コンポーネントに凸設され、かつ第一方向に沿って前記第二接続コンポーネント内に挿設されるために用いられ、前記弾性コンポーネントは前記第二接続コンポーネント内に設置され、前記弾性コンポーネントは前記第二接続コンポーネント内に挿設される前記ピンに対して径方向弾性力を印加するために用いられ、前記ロックコンポーネントは前記第二接続コンポーネントにねじ込まれ、ロックされ、前記ロックコンポーネントは前記第二接続コンポーネント内に挿設される前記ピンに対して径方向ロック力を印加するために用いられる。
【0006】
本発明の一実施例によれば、前記接続アセンブリは当接コンポーネントをさらに含み、前記当接コンポーネント係は前記第二接続コンポーネント内に設置され、かつ前記ピンに当接するために用いられ、前記弾性コンポーネントは前記当接コンポーネントに接触し、かつ前記当接コンポーネントにより、前記ピンに対して前記径方向弾性力を間接的に印加する。
【0007】
本発明の一実施例によれば、前記ピンには前記当接コンポーネント及び前記ロックコンポーネントと合わせるための凹溝が形成され、前記凹溝は前記ピンの周方向に沿って前記ピンの外周縁に形成される。
【0008】
本発明の一実施例によれば、前記接続アセンブリは密封コンポーネントをさらに含み、前記密封コンポーネントは前記第一接続コンポーネントと前記第二接続コンポーネントとの間に設置され、前記ロックコンポーネントが前記第二接続コンポーネントにロックされ、設置されるときに、前記ロックコンポーネントと前記凹溝との連携により、前記ピンが初期挿設位置から前記第一方向に沿って所定挿設位置に移動するようにさせ、これによって、前記第一接続コンポーネントが前記ピンとともに前記第一方向に沿って移動することで、前記密封コンポーネントが前記第一接続コンポーネント及び前記第二接続コンポーネントにより押圧され、弾性変形が生じるようにさせる。
【0009】
本発明の一実施例によれば、前記当接コンポーネントは球状構造又は凸台構造であり、前記ロックコンポーネントはネジ又はボルトであり、前記弾性コンポーネントは圧縮バネである。
【0010】
本発明の一実施例によれば、前記弾性コンポーネントは前記ピンに当接して、直接、前記ピンに対して前記径方向弾性力を印加する。
【0011】
本発明の一実施例によれば、前記ピンには前記弾性コンポーネントと合わせる第一凹溝及び前記ロックコンポーネントと合わせる第二凹溝が形成される。
【0012】
本発明の一実施例によれば、前記接続アセンブリは密封コンポーネントをさらに含み、前記密封コンポーネントは前記第一接続コンポーネントと前記第二接続コンポーネントとの間に設置され、前記ロックコンポーネントが前記第二接続コンポーネントにロックされ、設置されるときに、前記ロックコンポーネントと前記第二凹溝との連携により、前記ピンが初期挿設位置から前記第一方向に沿って所定挿設位置に移動するようにさせ、これによって、前記第一接続コンポーネントが前記ピンとともに前記第一方向に沿って移動することで、前記密封コンポーネントが前記第一接続コンポーネント及び前記第二接続コンポーネントにより押圧され、弾性変形が生じるようにさせる。
【0013】
本発明の一実施例によれば、前記弾性コンポーネントはU型バネであり、前記ロックコンポーネントはネジ又はボルトである。
【0014】
本発明の一実施例によれば、前記接続アセンブリは密封コンポーネントをさらに含み、前記密封コンポーネントは前記第一接続コンポーネントと前記第二接続コンポーネントとの間に設置され、前記ロックコンポーネントが前記第二接続コンポーネントにロックされ、設置されるときに、前記ロックコンポーネントと前記ピンとの連携により、前記ピンが初期挿設位置から前記第一方向に沿って所定挿設位置に移動するようにさせ、これによって、前記第一接続コンポーネントが前記ピンとともに前記第一方向に沿って移動することで、前記密封コンポーネントが前記第一接続コンポーネント及び前記第二接続コンポーネントにより押圧され、弾性変形が生じるようにさせる。
【0015】
上述の目的を達成するために、本発明では電子機器がさらに提供され、それは第一電子装置、第二電子装置及び接続アセンブリを含み、前記第二電子装置は前記第一電子装置に着脱可能に接続され、前記接続アセンブリは前記第一電子装置と前記第二電子装置とを、互いに、安定して密接に、位置を合わせて接続するために用いられ、前記接続アセンブリは第一接続コンポーネント、第二接続コンポーネント、ピン、弾性コンポーネント及びロックコンポーネントを含み、前記第一接続コンポーネントは前記第一電子装置に設置され、前記第二接続コンポーネントは前記第二電子装置に設置され、前記ピン係は前記第一接続コンポーネントに凸設され、かつ第一方向に沿って前記第二接続コンポーネントに挿設されるために用いられ、前記弾性コンポーネントは前記第二接続コンポーネント内に設置され、前記弾性コンポーネントは前記第二接続コンポーネント内に挿設される前記ピンに対して径方向弾性力を印加するために用いられ、前記ロックコンポーネントは前記第二接続コンポーネントにねじ込まれ、ロックされ、前記ロックコンポーネントは前記第二接続コンポーネント内に挿設される前記ピンに対して径方向ロック力を印加するために用いられる。
【発明の効果】
【0016】
要約すると、本発明によれば、使用者がピンを第二接続コンポーネントに挿設し、かつロックコンポーネントを第二接続コンポーネントにロックするだけで、弾性コンポーネントによる径方向弾性力及びロックコンポーネントによる径方向ロック力によりピンをロックすることで、第一電子装置と第二電子装置とが互いに安定して密接に位置を合わせて接続されるようにさせることができる。よって、本発明は構造が簡単でかつ操作が便利な利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の第一実施例における電子機器を示す図である。
図2】本発明の第一実施例における電子機器の異なる視角での素子の分解図(その1)である。
図3】本発明の第一実施例における電子機器の異なる視角での素子の分解図(その2)である。
図4】本発明の第一実施例における電子機器の一部の構造の断面を示す図である。
図5】本発明の第一実施例における電子機器が非ロック状態にあるときの一部の構造を示す図である。
図6】本発明の第一実施例における電子機器が非ロック状態にあるときに異なる切断線に沿った一部の構造の断面を示す図(その1)である。
図7】本発明の第一実施例における電子機器が非ロック状態にあるときに異なる切断線に沿った一部の構造の断面を示す図(その2)である。
図8】本発明の第一実施例における電子機器がロック状態にあるときの一部の構造を示す図である。
図9】本発明の第一実施例における電子機器がロック状態にあるときに異なる切断線に沿った一部の構造の断面を示す図(その1)である。
図10】本発明の第一実施例における電子機器がロック状態にあるときに異なる切断線に沿った一部の構造の断面を示す図(その2)である。
図11】本発明の第二実施例における電子機器の一部の素子の分解図である。
図12】本発明の第二実施例における電子機器がロック状態にあるときの一部の構造の断面を示す図である。
図13】本発明の第三実施例における電子機器の一部の素子の分解図である。
図14】本発明の第三実施例における電子機器がロック状態にあるときの一部の構造を示す図である。
図15】本発明の第三実施例における電子機器がロック状態にあるときの一部の構造の断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の上述した及び他の技術的内容、特徴、機能、及び効果は、添付した図面に基づく次のような好適な実施例の詳細な説明により明確になる。なお、以下の実施例に言及されている方向についての用語、例えば、上、下、左、右、前、後などは、添付した図面の方向に過ぎない。よって、使用されている方向の用語は、本発明を説明するためだけのものであり、本発明を限定するためのものではない。また、特に記載しない限り、ここでの「接続」という用語には任意の直接及び間接的な電気又は構造的な接続手段が含まれる。よって、例えば、第一装置が第二装置に接続されるという記載がある場合に、第一装置が直接第二装置に電気/構造的に接続され、あるいは、他の装置又は接続手段により間接的に第二装置に電気/構造的に接続されることを意味する。
【0019】
第1図(図1)乃至第4図(図4)を参照する。第1図は本発明の第一実施例における電子機器1を示す図である。第2図及び第3図は本発明の第一実施例における電子機器1の異なる視角での素子(部品/コンポーネント)の分解図である。第4図は本発明の第一実施例における電子機器1の一部の構造の断面を示す図である。第1図乃至第4図に示すように、電子機器1は第一電子装置11及び第二電子装置12を含み、第二電子装置12は第一電子装置11に着脱可能に接続される。この実施例において、電子機器1はリモート端末装置(remote terminal unit)、第一電子装置11は信号変換器、第二電子装置は無線RF通信装置であっても良いが、本発明はこの実施例に限られない。
【0020】
第2図乃至第4図に示すように、電子機器1は接続アセンブリ13をさらに含み、それは、第一電子装置11と第二電子装置12が互い安定して密接に位置を合わせて接続されるようにさせるために用いられる。接続アセンブリ13は第一接続コンポーネント131、第二接続コンポーネント132、4つのピン133、4つの弾性コンポーネント134及び4つのロックコンポーネント135を含む。第一接続コンポーネント131は第一電子装置11に設置され、第二接続コンポーネント132は第二電子装置12に設置され、各ピン133は第一接続コンポーネント131に凸設され、かつ第一方向D1に沿って第二接続コンポーネント132内に挿設されるために用いられる。好ましくは、4つのピン133はそれぞれ第一接続コンポーネント131の4つの隅(コーナー)に位置し、各弾性コンポーネント134は第二接続コンポーネント132内に設置され、各弾性コンポーネント134は第二接続コンポーネント132内に挿設される、対応するピン133に対して径方向に沿う弾性力(径方向弾性力)を印加するために用いられ、各ロックコンポーネント135は第二接続コンポーネント132にねじ込まれ、ロックされ、各ロックコンポーネント135は第二接続コンポーネント132内に挿設される、対応するピン133に対して径方向ロック力を印加するために用いられる。第4図を例にとり、第4図に示す弾性コンポーネント134は第一力印加方向F1に沿って、第二接続コンポーネント132内に挿設される、対応するピン133に対して径方向弾性力を印加し、第4図に示すロックコンポーネント135は第二力印加方向F2に沿って、第二接続コンポーネント132内に挿設される、対応するピン133に対して径方向ロック力を印加し、そのうち、第一力印加方向F1と第二力印加方向F2は実質的に互いに垂直であり、かつ実質的に第一方向D1に垂直である。
【0021】
この実施例において、第2図及び第3図に示すように、第一接続コンポーネント131は第一電子装置11の左側の蓋体と互いに一体成形して接続されても良く、また、第二接続コンポーネント132は第二電子装置12の右側の蓋体と互いに一体成形して接続されても良いが、本発明はこの実施例に限定されない。例を挙げて言えば、もう1つの実施例において、第一接続コンポーネントは独立した素子であり、かつ第一電子装置の左側の蓋体と互いに着脱可能に接続されても良く、また、第二接続コンポーネントは独立した素子であり、かつ第二電子装置の右側の蓋体と互いに着脱可能に接続されても良い。
【0022】
また、この実施例において、ロックコンポーネント135はネジ又はボルトであっても良く、弾性コンポーネント134は圧縮バネであっても良いが、本発明はこの実施例に限られない。
【0023】
理解できるように、ピン、弾性コンポーネント及びロックコンポーネントの数はこの実施例に限定されない。例を挙げて言えば、もう1つの実施例において、接続アセンブリは1つのみのピン、1つのみの弾性コンポーネント及び1つのみのロックコンポーネントを含み得る。
【0024】
第4図に示すように、接続アセンブリ13は当接コンポーネント136をさらに含み、当接コンポーネント136は第二接続コンポーネント132内に設置され、かつピン133に当接するために用いられ、弾性コンポーネント134は当接コンポーネント136に接触し、かつ当接コンポーネント136に対して力を印加することで、当接コンポーネント136によりピン133に対して径方向弾性力を間接的に印加する。理解できるように、もう1つの実施例において、当接コンポーネントの設置は省略されても良く、即ち、弾性コンポーネントはピンに直接接触することで、ピンに対して径方向弾性力を直接印加しても良い。
【0025】
この実施例において、当接コンポーネント136は金属材料により形成される球状構造であっても良いが、本発明はこの実施例に限定されない。
【0026】
第2図(図2)乃至第10図(図10)を参照する。第5図は本発明の第一実施例における電子機器1が非ロック状態にあるときの一部の構造を示す図である。第6図及び第7図は本発明の第一実施例における電子機器1が非ロック状態にあるときに異なる切断線に沿った一部の構造の断面を示す図である。第8図は本発明の第一実施例における電子機器1がロック状態にあるときの一部の構造を示す図である。第9図及び第10図は本発明の第一実施例における電子機器1がロック状態にあるときに異なる切断線に沿った一部の構造の断面を示す図である。第2図乃至第4図に示すように、ピン133には当接コンポーネント136及びロックコンポーネント135と合わせるための凹溝1331が形成されており、凹溝1331はピン133の周方向に沿ってピン133の外周縁に形成されており、当接コンポーネント136及びロックコンポーネント135はそれぞれ2つの垂直方向(第一力印加方向F1与第二力印加方向F2)に沿って凹溝1331に当接することで、弾性コンポーネント134による径方向弾性力及びロックコンポーネント135による径方向ロック力によりピン133に対して2つの垂直方向に沿って同時にロックするために用いられる。理解できるように、もう1つの実施例において、ピンには、それぞれ、当接コンポーネント及びロックコンポーネントと合わせる、異なる凹溝が形成されても良く、また、弾性コンポーネントによる径方向弾性力及びロックコンポーネントによる径方向ロック力はピンに対して相反する2つの方向に沿って同時にロックできる。
【0027】
また、接続アセンブリ13は密封コンポーネント137をさらに含み、それは弾性材質(材料)からなり、密封コンポーネント137は第一接続コンポーネント131と第二接続コンポーネント132との間に設置され、密封コンポーネント137の設置は、ピン133が第二接続コンポーネント132に挿設されるときに第5図及び第6図に示す初期挿設位置P1にあるようにさせることができる。ロックコンポーネント135が第二接続コンポーネント132にロックされ、設置されるときに、ロックコンポーネント135と凹溝1331との連携により、ピン133が第5図及び第6図に示す初期挿設位置P1から第一方向D1に沿って第8図及び第9図に示す所定挿設位置P2に移動するようにさせ、これによって、第一接続コンポーネント131がピン133とともに第一方向D1に沿って移動することで、密封コンポーネント137が第一接続コンポーネント131及び第二接続コンポーネント132により押圧され、弾性変形が生じるようにさせる。このような構造の配置(設計)により、第一接続コンポーネント131と第二接続コンポーネント132が互いに隙間なく接続されるようにさせることができるため、所定の防水・防塵レベルを満たし、外部の湿気や塵埃が第一電子装置11及び第二電子装置12に進入するのを効果的に防止できる。
【0028】
この実施例において、密封コンポーネントは第一電子装置の電気接続器及び第二電子装置の電気接続器を囲むためのOリングであっても良いが、本発明はこの実施例に限られない。
【0029】
理解できるように、もう1つの実施例において、防水・防塵のニーズがないときに、密封コンポーネントは省略されても良く、ピンは第二接続コンポーネント内に挿設されるときに所定挿設位置にあり、かつロックコンポーネントは所定挿設位置にあるピンにロックされても良い。
【0030】
第11図(図11)及び第12図(図12)を参照する。第11図は本発明の第二実施例における電子機器1′の一部の素子の分解図であり、第12図は本発明の第二実施例における電子機器1′がロック状態にあるときの一部の構造の断面を示す図である。第11図及び第12図に示すように、第一実施例との相違点は次のとおりであり、即ち、第二実施例では、当接コンポーネント136′がプラスチック材料又は弾性材料により形成される凸台構造であり、弾性コンポーネント134′が当接コンポーネント136′に接触し、かつ当接コンポーネント136′に対して力を印加することで、当接コンポーネント136′により、第二力印加方向F2とは逆の第三力印加方向F3に沿って、第二接続コンポーネント132′に挿設されるピン133′に対して径方向弾性力を印加する。
【0031】
この実施例における他の構造は第一実施例と同じであり、かつ同様の様々な変化を有し、説明の便宜のため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0032】
第13図(図13)乃至第15図(図15)を参照する。第13図は本発明の第三実施例における電子機器1′′の一部の素子の分解図である。第14図は本発明の第三実施例における電子機器1′′がロック状態にあるときの一部の構造を示す図である。第15図は本発明の第三実施例における電子機器1′′がロック状態にあるときの一部の構造の断面を示す図である。第13図乃至第15図に示すように、第一実施例との相違点は次のとおりであり、即ち、この実施例では、弾性コンポーネント134′′がピン133′′に当接することで、第一力印加方向F1及び第一力印加方向F1とは逆の第四力印加方向F4に沿って、ピン133′′に対して径方向弾性力を直接印加する。この実施例において、弾性コンポーネント134′′はU型バネであっても良いが、本発明はこの実施例に限られない。さらに、ピン133′′には第一凹溝1331′′及び第二凹溝1332′′が形成されており、第一凹溝1331′′はピン133′′が第二接続コンポーネント132′′内に挿設されるときに弾性コンポーネント134′′と合わせるために用いられ、第二凹溝1332′′はピン133′′が第二接続コンポーネント132′′に挿設されるときにロックコンポーネント135′′と合わせるために用いられ、これによって、ピン133′′が初期挿設位置から第一方向D1に沿って所定挿設位置に移動するようにさせることができる。
【0033】
この実施例における他の構造は第一実施例と同じであり、かつ同様の様々な変化を有し、説明の便宜のため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0034】
従来技術に比べて、本発明によれば、使用者がピンを第二接続コンポーネントに挿設し、かつロックコンポーネントを第二接続コンポーネントにロックするだけで、弾性コンポーネントによる径方向弾性力及びロックコンポーネントによる径方向ロック力によりピンをロックすることで、第一電子装置と第二電子装置とが互いに安定して密接に位置を合わせて接続されるようにさせることができる。よって、本発明は構造が簡単でかつ操作が便利な利点を有する。
【0035】
本発明は、前述した好適な実施例に基づいて以上のように開示されたが、前述した好適な実施例は、本発明を限定するためのものでなく、当業者は、本発明の思想と範囲を離脱しない限り、本発明に対して些細な変更と潤色を行うことができるので、本発明の保護範囲は、添付した特許請求の範囲に定まったものを基準とする。また、本発明の何れの実施例又は特許請求の範囲は、本発明に開示された全ての目的又は利点又は特徴を達成する必要がない。また、要約の一部と発明の名称は、文献の検索を助けるためのみのものであり、本発明の権利範囲を限定するものでない。また、本明細書又は特許請求の範囲に言、及びされている「第一」、「第二」などの用語は、要素(element)に名前を付け、又は、異なる実施例又は範囲を区別するためのもののみであり、要素の数量上の上限又は下限を限定するためのものでない。
【符号の説明】
【0036】
1、1′、1′′:電子機器
11:第一電子装置
12:第二電子装置
13:接続アセンブリ
131:第一接続コンポーネント
132、132′、132′′:第二接続コンポーネント
133、133′、133′′:ピン
1331:凹溝
1331′′:第一凹溝
1332′′:第二凹溝
134、134′、134′′:弾性コンポーネント
135、135′′:ロックコンポーネント
136、136′:当接コンポーネント
137:密封コンポーネント
D1:第一方向
F1:第一力印加方向
F2:第二力印加方向
F3:第三力印加方向
F4:第四力印加方向
P1:初期挿設位置
P2:所定挿設位置
【要約】
【課題】本発明は、接続アセンブリ及びそれを有する電子機器を提供する。
【解決手段】接続アセンブリは、第一電子装置と第二電子装置とを、位置を合わせて接続するために用いられ、かつ第一接続コンポーネント、第二接続コンポーネント、ピン、弾性コンポーネント及びロックコンポーネントを含み、第一接続コンポーネントと第二接続コンポーネントはそれぞれ第一電子装置と第二電子装置に設置され、ピンは第一接続コンポーネントに凸設され、第一方向に沿って第二接続コンポーネント内に挿設されるために用いられ、弾性コンポーネントは第二接続コンポーネント内に設置され、第二接続コンポーネント内に挿設されるピンに径方向弾性力を印加するために用いられ、ロックコンポーネントは第二接続コンポーネントにねじ込まれ、ロックされ、第二接続コンポーネント内に挿設されるピンに径方向ロック力を印加するために用いられる。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15