特許7581615IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

下水、し尿、集落排水、工場等の排水処理施設から発生する汚泥を濃縮する濃縮機構と、該濃縮機構で濃縮された汚泥を脱水する脱水機構と、を一体的に構成した濃縮機構を有する加圧脱水装置および加圧脱水方法

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

従来の加圧脱水装置は、脱水機構のみを有しており、汚泥を脱水する際には脱水前 に加圧脱水装置とは別個に設けられた重力濃縮槽を用いて濃縮を行っているケースが多い。しかし、重力濃縮を行う場合、汚泥粒子の微粒化による沈降性の低下や有機物の増加等によって濃縮性が悪化し、重力濃縮槽のみの運用では、脱水性能を高めることができない、あるいは、脱水性能の変動が大きくなるという問題点があった。そのうえ、粒子を沈降させるための滞留時間を確保するために槽の容積を大きくする必要があり、装置の大型化に伴い、広い設置スペースを確保しなければならなかった。重力濃縮後の汚泥濃度を高めるために、重力濃縮後にろ布濃縮等による機械濃縮を行う方法もあるが、機械の設置にあたって、初期費用及びランニングコストの発生、設置面積の増大といった問題を有していた。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

多数のろ板を並列して形成した複数のろ過室の一方から原液を供給し、ろ過室に設けたろ材にて固液分離を行う加圧脱水装置において、ろ過室を形成するろ板列の前段および後段をそれぞれろ材に対して平行に原液を通水させつつろ材にて液分を透過して固液分離し、濃縮液が濃縮ろ過室内を互い違いに流動しながら濃縮液流路を形成する濃縮機構と、濃縮機構の吐出側に一体的に連設し、濃縮汚泥を脱水ろ板間の脱水ろ過室に設けたろ材にて・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係る濃縮機構を有する加圧脱水装置および加圧脱水方法は、複数のろ板列の前段に濃縮機構を設けるとともに、濃縮機構と一体的に脱水機構を連設させたことで、汚泥濃縮と加圧脱水の連続性を高めることができる。濃縮機構及び脱水機構が連通路にて連設していることで、濃縮機構と脱水機構の間に一時的に濃縮汚泥を貯留するための濃縮槽を設ける必要がない。これに伴い、濃縮汚泥を濃縮槽に貯留せず、すぐに脱水機構へ供給できるため、汚泥の連続処理が可能となり、雑時間の省略による脱水性能の向上が望める。濃縮槽を不要としたことで、周辺に設ける配管、ポンプ等も不要になるため、設備の設置にかかるイニシャルコスト、ランニングコスト及び設置スペースを削減できる。また、濃縮機構及び脱水機の基本構造は、既存の加圧脱水装置と同様であるため、既存の加圧脱水装置の運転方法にて操作できる。従来のように加圧脱水装置の前段に別途、濃縮機を設けて操作する必要もないため、運転者の操作の手間を省くこともできる。そのうえ、濃縮機構及び脱水機構は、一体的でありながら、それぞれ独立した構成となっているため、供給される汚泥性状に応じて各ろ板に適切なろ材を選定することで、脱水性能を向上させることも可能である。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明の加圧脱水装置の概略構成図である。
【図2】 同じく、加圧脱水装置の濃縮機構の概略側断面図である。
【図3】 同じく、濃縮機構を構成する濃縮ろ板の概略平面図である。
【図4】 本発明の他の濃縮機構の概略側断面図である。
【図5】 本発明の加圧脱水装置の脱水機構の概略側断面図である。
【図6】 本発明の他の濃縮機構の概略側断面図である。
【図7】 同じく、濃縮機構の概略平面図である。

代表図 図1本件の代表的な図

1 加圧脱水装置 9 濃縮機構 10 脱水機構 11、11a、11b濃縮ろ板 12 脱水ろ板 13 原液貯留槽 15 洗浄液供給管 16 返送管 21 濃縮ろ過室 22 ろ材 23 脱水ろ過室 24 ろ過床 26 濃縮液流路 27 濃縮汚泥流路 28、28a、28b 連通路

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