(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】化粧板の補修方法
(51)【国際特許分類】
B29C 73/02 20060101AFI20241106BHJP
B32B 3/30 20060101ALI20241106BHJP
B32B 27/00 20060101ALI20241106BHJP
B32B 43/00 20060101ALI20241106BHJP
B44C 3/02 20060101ALI20241106BHJP
E04F 13/07 20060101ALI20241106BHJP
E04F 13/08 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
B29C73/02
B32B3/30
B32B27/00 E
B32B43/00
B44C3/02 A
E04F13/07 B
E04F13/08 G
(21)【出願番号】P 2020078403
(22)【出願日】2020-04-27
【審査請求日】2023-04-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】TOPPANホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100116012
【氏名又は名称】宮坂 徹
(72)【発明者】
【氏名】村山 朝彦
【審査官】河内 浩志
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-178270(JP,A)
【文献】国際公開第2020/044698(WO,A1)
【文献】特開2020-021900(JP,A)
【文献】特開2019-209499(JP,A)
【文献】特開2019-001120(JP,A)
【文献】特開2005-193137(JP,A)
【文献】特開2014-069507(JP,A)
【文献】特開2004-066525(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B32B 1/00 - 43/00
B05D 1/00 - 7/00
E04F 13/00
B44C 3/02
B29C 73/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷基材層、絵柄層、透明樹脂凹凸層、トップコート樹脂層をこの順序に有し、前記トップコート樹脂層が、前記透明樹脂凹凸層の凸部においては薄く、凹部においては厚く形成されており、この凸部において薄く形成されたトップコート樹脂層表面を覆うように補修トップコート樹脂層が少なくとも部分的に設けられている化粧シートを、接着剤を用いて任意の基材に貼り付けた化粧板を一定の速度で移送し、表面の凹凸を検知するスキャンユニットによって化粧板表面の凹凸を検知し、スキャンユニットからの信号に基づいて、インクジェット印刷ユニットにおいて、凸部にのみ選択的に紫外線硬化型補修トップコート樹脂を塗布した後、紫外線照射装置によって紫外線を照射して紫外線硬化型補修トップコート樹脂を硬化せしめることを特徴とする化粧板の補修方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表面に凹凸を有する化粧板の補修方法を提案するものである。
【背景技術】
【0002】
合成樹脂製のシートを印刷基材として、この表面にグラビア印刷等により木目模様等の加飾を施した化粧シートを、各種基材に貼り合わせて製造された化粧板が、様々な用途に広く用いられている。
【0003】
これらの化粧シートとしては、表面に何らかのエンボス加工を施して、意匠性を高めた製品が多く用いられている。エンボス化粧シートの層構成としては、印刷基材/印刷絵柄層/透明樹脂層(エンボス層)/透明保護層の順に積層されたものが一般的である。
【0004】
一般的に絵柄印刷工程における工程速度とエンボス工程における工程速度とは、大きく異なる場合が多いため、エンボス化粧シートにおいて、別工程である絵柄模様とエンボス模様とを同調させることには、多大な困難が伴うものであった。
【0005】
特許文献1に記載された絵柄同調エンボス見当調整方法は、透明プラスチックシートを加熱してエンボスを付与すると同時に、予め絵柄を印刷した転写シートを用いて絵柄を転写して、同調エンボス化粧シートを製造する方法を提案したものである。
【0006】
この方法においては、エンボス加工時の熱による転写シートの伸びを防ぐため、転写シートの基材として耐熱性や寸法安定性に優れたポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム等を用いる必要があるが、このフィルムは再利用することができず、転写後には廃棄せざるを得ないため資源の無駄遣いが無視できないものである。
【0007】
特許文献2に記載された化粧シートの製造装置、及び化粧シートの製造方法においては、この転写シート基材の無駄を省くため、基材シートの一方の面に直接絵柄を印刷した第一積層体の表面に、溶融した透明樹脂を押し出して押出同時エンボス加工を施したものである。エンボス加工に当たっては、第一積層体のテンションを調整して絵柄とエンボスとを同調させるようにした化粧シートの製造方法である。
【0008】
溶融樹脂によるエンボス表面は、傷付き易く、また耐候性も不十分であるため、表面にトップコート樹脂を塗布することにより、これらの欠点を補うことが一般的に行われる。しかしながら、凹凸のある表面にトップコート樹脂を塗布すると、
図3に示したように、トップコート樹脂が流れてエンボスの谷部分に溜まり、肝心な山の部分が薄くなってしまったり、逆に
図4に示したように、エンボスの山の部分のみにトップコートが塗布されて谷の部分が抜けてしまったりする問題があった。
【0009】
図4のように、トップコート樹脂の塗布抜けがある場合は問題外としても、
図3のように、全面にトップコートが塗布されてはいるものの、凸部のトップコート樹脂層が薄くなっている場合には、トップコート樹脂の本来の性能が発揮されず、表面の耐傷性や耐候性が低下してしまうという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】特開平8-39669号公報
【文献】特開2016-221871号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の解決しようとする課題は、表面に凹凸模様を有する化粧シートにおいて、トップコート樹脂層が薄くなりがちな凸部にトップコート樹脂層を補充することにより、表面性能や耐候性に優れた化粧シート並びにこの製造方法を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、印刷基材層、絵柄層、透明樹脂凹凸層、トップコート樹脂層をこの順序に有する化粧シートにおいて、前記トップコート樹脂層が、前記透明樹脂凹凸層の凸部においては薄く、凹部においては厚く形成されており、この凸部において薄く形成されたトップコート樹脂層表面を覆うように補修トップコート樹脂層が少なくとも部分的に設けられていることを特徴とする化粧シートである。
【0013】
本発明に係る化粧シートは、トップコート樹脂層が薄く形成された凸部に補修トップコート樹脂層を設けるので、表面性能や耐候性が改善される。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、印刷基材層、絵柄層、透明樹脂凹凸層、トップコート樹脂層をこの順序に有する化粧シートを一定の速度で移送し、表面の凹凸を検知するスキャンユニットによって化粧シート表面の凹凸を検知し、スキャンユニットからの信号に基づいて、インクジェット印刷ユニットにおいて、凸部にのみ選択的に紫外線硬化型補修トップコート樹脂を塗布した後、紫外線照射装置によって紫外線を照射して前記紫外線硬化型補修トップコート樹脂を硬化せしめることを特徴とする請求項1に記載の化粧シートの製造方法である。
【0015】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の化粧シートを、接着剤を用いて任意の基材に貼り付けた化粧板である。
【0016】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の化粧板を一定の速度で移送し、表面の凹凸を検知するスキャンユニットによって化粧板表面の凹凸を検知し、スキャンユニットからの信号に基づいて、インクジェット印刷ユニットにおいて、凸部にのみ選択的に紫外線硬化型補修トップコート樹脂を塗布した後、紫外線照射装置によって紫外線を照射して紫外線硬化型補修トップコート樹脂を硬化せしめることを特徴とする請求項3に記載の化粧板の補修方法である。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る化粧シートは、トップコート樹脂層が薄くなりがちなエンボス化粧シートの凸部に選択的に補修トップコート樹脂層を設けたことにより、トータルのトップコート樹脂層の厚さが確保され、従来のエンボス化粧シートに比較して耐傷性等の表面性能や耐候性が改善される。
【0018】
凸部のトータルのトップコート層が厚くなることにより、化粧シートの立体感が増すと伴に、手で触った時の触感も向上し、より本物に近い意匠表現が可能となる。
【0019】
請求項2に記載の発明のように、印刷基材層、絵柄層、透明樹脂凹凸層、トップコート樹脂層をこの順序に有する化粧シートを一定の速度で移送し、表面の凹凸を検知するスキャンユニットによって化粧シート表面の凹凸を検知し、スキャンユニットからの信号に基づいて、インクジェット印刷ユニットにおいて、凸部にのみ選択的に紫外線硬化型補修トップコート樹脂を塗布した後、紫外線照射装置によって紫外線を照射して前記紫外線硬化型補修トップコート樹脂を硬化せしめるようにした場合には、本発明に係る化粧シートを無駄なく効率的に製造することができる。
【0020】
請求項2に記載した製造方法は、シート状の材料に限らず、板状の材料にも適用することができる。従って、本発明に係る化粧シートを接着剤を用いて任意の基材に貼り合わせた化粧板にも適用することが可能である。このことは、本製造方法が、経年によって劣化した化粧板の補修方法としても有効であることを意味している。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、本発明に係る化粧シート及び化粧板の層構成を示した断面模式図である。
【
図2】
図2は、本発明に係る化粧シートの製造方法を模式的に示した断面説明図である。
【
図3】
図3は、従来の化粧シートにおいて、トップコート樹脂層の厚さが、凸部において薄くなっている状態を示した断面説明図である。
【
図4】
図4は、従来の化粧シートにおいて、トップコート樹脂層が凸部にのみ塗布されて、凹部においては途切れている状態を示した断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下図面を参照しながら、本発明に係る化粧シート並びにその製造方法、化粧板並びにその補修方法について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る化粧シート及び化粧板の層構成を示した断面模式図である。また
図2は、本発明に係る化粧シートの製造方法を模式的に示した断面説明図である。
【0023】
本発明に係る化粧シート2は、少なくとも印刷基材層3、絵柄層4、透明樹脂凹凸層5、トップコート樹脂層6をこの順序に有する化粧シートであって、トップコート樹脂層6が、透明樹脂凹凸層5の凸部においては薄く、凹部においては厚く形成されており、この凸部において薄く形成されたトップコート樹脂層6の表面を覆うように補修トップコート樹脂層7が部分的に設けられていることを特徴とする化粧シートである。
【0024】
図1に模式的に示したように、透明樹脂凹凸層5の凸部においては、薄くなったトップコート樹脂層に加えて、補修トップコート樹脂層7が付加されたことにより、トータルのトップコート樹脂の厚さが確保されるため、本来のトップコート樹脂の性能が発揮されるようになる。
【0025】
印刷基材層3の材質としては、特に制約はなく、化粧シートの使用目的に応じて選択される。具体的な例を挙げれば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂や、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等のポリエステル系樹脂、セロハン、三酢酸セルロース(TAC)樹脂等のセルロース系樹脂、ポリメチルメタアクリレート樹脂(PMMA)、エチレン-酢酸ビニル系共重合樹脂(EVA)、アイオノマー樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ナイロン-6、ナイロン-66等のポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂(PS)、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)、ポリカーボネート樹脂(PC)、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂等の各種合成樹脂シートが使用可能である。
【0026】
印刷基材層3としては、上記の各種合成樹脂に必要に応じて顔料、充填剤、滑剤、安定剤等を混合してシート状に成形した材料が用いられる。
【0027】
本発明に係る化粧シート2においては、後述する製造工程中に、紫外線照射装置の熱がかかるので、ある程度耐熱性があって張力に対して伸び難い材料が適している。このような性質を持った一般的な材料としては、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリアミド樹脂(Ny)等が挙げられる。
【0028】
印刷基材層3の表面には、絵柄層4が印刷されている。絵柄層4の印刷方法としては、グラビア輪転印刷法が一般的であるが、特に制約されるものではなく、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、インクジェット印刷法等任意の印刷方法を用いることができる。絵柄層4は、それぞれの印刷法に適したインキを用いて形成される。
【0029】
透明樹脂凹凸層5の材質としては、基本的には印刷基材層3に用いたものと同様の材質が使用できるが、透明性や耐久性、加工性等を考慮すると、ある程度制約される。凹凸模様の形成方法としては、一旦平坦なシート状に加工したフィルムを印刷基材層3に貼り合わせると同時にエンボスロールを用いてエンボス加工を施す方法や、溶融した樹脂をTダイから押し出して、冷却したエンボスロールに印刷基材層と共に押し当てる方法などがある。また、固形分100%の紫外線硬化型樹脂を用いて凹凸を形成することもできる。このように、本発明に係る化粧シート2において、透明樹脂凹凸層5の材質や凹凸の形成方法は、特に制約されるものではない。
【0030】
トップコート樹脂層6についても、特に制約されず、各種合成樹脂ワニスを用いることができる。耐候性等を考慮すると、アクリル樹脂、アクリルウレタン樹脂、シリコーン変性アクリル樹脂等のアクリル系樹脂が好適に用いられる。
【0031】
トップコート樹脂層6の形成方法としては、一般的なグラビアコーターの他、ロールコーター、キスコーター、リバースロールコーター、スプレーコーター等の塗工方法を用いることができる。これらの塗工方法においては、比較的低粘度の塗工剤を用いるため、エンボスの凹部が厚くなり、凸部が薄くなる問題が発生しやすい。
【0032】
補修トップコート樹脂層7は、インクジェット印刷機を用いることにより、紫外線硬化型樹脂をエンボス凸部のみに選択的に塗布することができる。
図2は、本発明に係る化粧シートの製造方法を模式的に示した断面説明図である。印刷基材層3、絵柄層4、透明樹脂凹凸層5、トップコート樹脂層6をこの順序に有する化粧シートを一定の速度で移送し、表面の凹凸を検知するスキャンユニット11によって化粧シート表面の凹凸を検知し、スキャンユニットからの信号に基づいて、インクジェット印刷ユニット12において、凸部にのみ選択的に紫外線硬化型補修トップコート樹脂を塗布した後、紫外線照射装置13によって紫外線を照射して紫外線硬化型補修トップコート樹脂を硬化せしめる。
【0033】
この方法は、化粧シート2の製造ラインに組み込んでインラインで行うこともできるし、別ラインを用いて、オフラインで実施することもできる。また、この方法は、化粧シート表面に接触することなく、非接触で行われるので、化粧シートのようにシート状の材料に限らず、化粧シートを貼り合わせた化粧板にも適用することができる。
【0034】
従って本方法は、何らかの基材20に接着剤層8を用いて貼り合わされて化粧板1の状態に加工された化粧シート表面にも適用できるし、場合によっては、経時によって表面が劣化した化粧板の補修にも応用することができる。基材20としては、合板、木質繊維板、パーティクルボード等の木質板の他、無機系建材、金属板、プラスチック板、板紙等、任意の板状基材を用いることができる。以下実施例および比較例に基づいて、さらに具体的に説明する。
【実施例】
【0035】
印刷基材層として厚さ70μmの白色ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂シートを用い、グラビア印刷機を用いて絵柄層を印刷した。絵柄層の上層に透明樹脂凹凸層としてポリエチレン樹脂を押出ラミネートし、同時にエンボスを賦型した。この時、ポリエチレン樹脂層の平均膜厚は、凸部80μm、凹部40μmであった。
【0036】
前面にグラビアコートによって、アクリルウレタン樹脂系トップコート樹脂層を乾燥膜厚で10g/m
2となるように形成した。次いで
図2に示したような構成の装置を用いて、エンボスの凸部に紫外線硬化型補修トップコート樹脂層を乾燥膜厚が10μmとなるように塗布した。この時、補修トップコート樹脂の平均塗布量は、9g/m
2であった。
【0037】
<比較例>
比較例として、補修トップコート樹脂層を形成しなかった以外は、実施例1と同様にして化粧シートを作製した。
【0038】
実施例、比較例の化粧シートについて耐傷性、耐候性、凹凸触感意匠性を評価した。
<耐傷性の評価方法>
コインスクラッチ試験:荷重1、2、3、4kgで10円玉引掻き後、目視にて評価した
〇:4kg荷重で傷凹み発生なし
△:2kg≦荷重<4kgで傷凹みが発生
×:荷重<2kgで傷凹みが発生
<耐候性の評価方法>
促進耐候性試験機(サンシャインメタルウェザー内装モード)にて2000時間試験後、外観を目視にて評価した
〇:基準シートと比較して外観の差異が認められない
△:わずかに表面の白化が確認できる
×:明らかに白化が確認できる
<凹凸触感意匠性の評価方法>
凹凸の触感を、以下の基準に基づいて官能評価した
〇:従来品と比べ、より本物に近い
△:従来品と変わらない
×:従来品より悪化している
【0039】
評価結果を表1にまとめた。
【0040】
【0041】
この結果から分かるように、実施例である本発明に係る化粧シートは、耐傷性、耐候性、意匠性において、比較例で示された従来の化粧シートより優れている。
【符号の説明】
【0042】
1・・・化粧板
2・・・化粧シート
3・・・印刷基材層
4・・・絵柄層
5・・・透明樹脂凹凸層
6・・・トップコート樹脂層
7・・・補修トップコート樹脂層
8・・・接着剤層
10・・・化粧シート送り方向
11・・・スキャンユニット
12・・・インクジェット印刷ユニット
13・・・紫外線照射装置
20・・・基材