(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブ
(51)【国際特許分類】
A63B 53/04 20150101AFI20241106BHJP
A63B 102/32 20150101ALN20241106BHJP
【FI】
A63B53/04 C
A63B53/04 B
A63B102:32
(21)【出願番号】P 2020092589
(22)【出願日】2020-05-27
【審査請求日】2023-03-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100104215
【氏名又は名称】大森 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100196575
【氏名又は名称】高橋 満
(74)【代理人】
【識別番号】100168181
【氏名又は名称】中村 哲平
(74)【代理人】
【識別番号】100160989
【氏名又は名称】関根 正好
(74)【代理人】
【識別番号】100176131
【氏名又は名称】金山 慎太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100197398
【氏名又は名称】千葉 絢子
(74)【代理人】
【識別番号】100197619
【氏名又は名称】白鹿 智久
(72)【発明者】
【氏名】角田 幸介
【審査官】相川 俊
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3220763(JP,U)
【文献】米国特許第05766094(US,A)
【文献】特開2009-106529(JP,A)
【文献】特表2018-515275(JP,A)
【文献】特表2018-522689(JP,A)
【文献】特開2004-174100(JP,A)
【文献】特開2015-192781(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 53/04
A63B 102/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の肉厚を持つ1枚の薄板であるフェース部と、当該フェース部を接続する接続部
を有するヘッド本体とを具備するゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部は、その側面の少なくとも一部に開口を有する空洞部を
一体的に有し、
前記空洞部は、トウ側側面に前記開口を有するトウ側空洞部と、ヒール側側面に前記開口を有するヒール側空洞部と、から構成され、
前記トウ側空洞部及び前記ヒール側空洞部は、前記フェース部のトウヒール方向における中心から遠ざかるほど空間が大きくなるように形成され、
前記フェース部は前記トウヒール方向の寸法が、
当該フェース部のフェース面と平行な面上で当該トウヒール方向に直交する方向の寸法よりも大きく形成され、
前記フェース部が前記接続部に接続されることで当該開口が閉塞される
ゴルフクラブヘッド。
【請求項2】
請求項1に記載のゴルフクラブヘッドであって、
前記トウ側空洞部及び前記ヒール側空洞部の打球面側の側壁は、前記フェース部の中心から遠ざかるほど厚さが小さくなり、
前記トウ側空洞部及び前記ヒール側空洞部の打球面とは反対側の側壁は、厚さが一定である
ゴルフクラブヘッド。
【請求項3】
請求項1または2に記載のゴルフクラブヘッドであって、
前記フェース部は、3Dプリンタによって製造されたものである
ゴルフクラブヘッド。
【請求項4】
請求項1
乃至3に記載のゴルフクラブヘッドと、
前記ゴルフクラブヘッドに取り付けられるゴルフクラブシャフトと
を具備するゴルフクラブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウッド型またはアイアン型のゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ及びゴルフクラブヘッドの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ゴルフクラブヘッドのフェースを軽量化する試みがなされてきた。例えば下記特許文献1には、フェースプレートの内方板と外方板との間に複数の中空状のセル格子を有するゴルフクラブヘッドが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術においては、上記セル格子を形成するための複雑かつ多くの工程が必要となる。
【0005】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、フェースを容易に軽量化することが可能なゴルフクラブヘッド、ゴルフクラブ及びゴルフクラブヘッドの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るゴルフクラブヘッドは、薄板状のフェース部と、当該フェース部を接続する接続部と有するヘッド本体とを有するゴルフクラブヘッドであって、上記フェース部は、その側面の少なくとも一部に開口を有する空洞部を有し、当該フェース部が上記接続部に接続されることで当該開口が閉塞される。
【0007】
この構成により、フェース部を接続部に接続することでフェース部に形成された空洞部を閉塞し中空構造を形成することができるため、複雑な工程を経ずに、耐久強度を維持しながらフェースを容易に軽量化することができる。ここで接続部は、ヘッド本体の開口部に沿って形成された嵌合部であってもよく、接続は溶接によってもよい。
【0008】
上記空洞部は、トウ側側面に上記開口を有するトウ側空洞部と、ヒール側側面に上記開口を有するヒール側空洞部と、から構成されてもよい。
【0009】
これにより、フェースのトウ側及びヒール側を軽量化することで、フェース部のうち撓みにくいトウ側及びヒール側を撓みやすくし反発係数を向上させることができる。
【0010】
上記トウ側空洞部及び上記ヒール側空洞部は、上記フェース部の中心から遠ざかるほど空間が大きくなるように形成されてもよい。
【0011】
これにより、フェース部のトウ側及びヒール側のうち、よりフェース端部に近い部分をより撓みやすくして反発係数をさらに向上させることができる。
【0012】
上記トウ側空洞部及び上記ヒール側空洞部の打球面側の側壁は、上記フェース部の中心から遠ざかるほど厚さが小さくなり、上記トウ側空洞部及び上記ヒール側空洞部の打球面とは反対側の側壁は、厚さが一定であってもよい。
【0013】
これにより、フェース部のトウ側及びヒール側のうち、よりフェース端部に近い打球面ほど撓みやすくして反発係数をさらに向上させることができる。
【0014】
上記フェース部は、中央部から同心円状に段階的に小さくなる板厚を有してもよい。この場合上記空洞部は、上記板厚が最も小さくなる領域に形成され、上記開口は上記フェース部の側面のほぼ全面にわたって形成されてもよい。
【0015】
これにより、フェース部を中央部から遠い位置ほど板厚を小さくすることで、中央部から遠い部分ほど撓みやすくするとともに、板厚が最も小さくなる部分に空洞部を形成することで、さらに当該部分を撓みやすくして反発係数をさらに向上させることができる。
【0016】
上記空洞部は、上記フェース部のトウヒール方向に直交する上下方向の両側面のうち少なくとも一方に上記開口を有するように、当該フェース部の中央部に形成されてもよい。
【0017】
これにより、フェース部の中央部の肉厚を小さくすることで、特にドライバー以外のクラブについて反発係数を向上させることができる。また、上下方向のいずれかまたは両方の開口から空洞部に樹脂等の材料を注入可能となり、それにより打感を向上させることができる。
【0018】
上記空洞部は、上記上下方向の上側側面のみに上記開口を有してもよい。
【0019】
これにより、空洞部をポケット構造として、上側側面の開口から樹脂等の材料を注入し充填しやすくすることができる。
【0020】
本発明の他の形態に係るゴルフクラブは、上記のいずれかのゴルフクラブヘッドと、当該ゴルフクラブヘッドに取り付けられるゴルフクラブシャフトとを有する。
【0021】
本発明の他の形態に係るゴルフクラブヘッドの製造方法は、
側面の少なくとも一部に開口を有する半中空部空洞部を有する薄板状のフェース部を3Dプリンタによって製造し、
上記フェース部を、鋳造または鍛造によって製造されたヘッド本体の接続部に接続して上記開口を閉塞することで、当該フェース部に中空を形成する、ことを含む。
【0022】
この構成により、鍛造、プレス加工、機械加工等の従来のクラブ製法では困難であった空洞部を3Dプリンタによってフェース部に容易に形成し、そのフェース部をヘッド本体に接続するだけで中空構造を形成することができ、耐久強度を維持しながらフェースを容易に軽量化することができる。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、本発明によれば、フェースを容易に軽量化することが可能なゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブを提供することができる。しかし、この効果は本発明を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施形態に係るゴルフクラブの外観を示した図である。
【
図2】上記ゴルフクラブのゴルフクラブヘッドのフェースの正面図及びA-A´断面図である。
【
図3】上記ゴルフクラブヘッドのフェースとヘッド本体との接続手法を示した断面図である。
【
図4】本発明の第2実施形態に係るゴルフクラブのゴルフクラブヘッドのフェースの正面図及びA-A´断面図である。
【
図5】本発明の第3実施形態に係るゴルフクラブのゴルフクラブヘッドのフェースの正面図及びA-A´断面図である。
【
図6】本発明の第4実施形態に係るゴルフクラブのゴルフクラブヘッドのフェースの正面図及びA-A´断面図である。
【
図7】本発明の第5実施形態に係るゴルフクラブのゴルフクラブヘッドのフェースの正面図、A-A´断面図及びB-B´断面図である。
【
図8】本発明の第6実施形態に係るゴルフクラブのゴルフクラブヘッドのフェースの正面図、A-A´断面図及びB-B´断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0026】
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
【0027】
図1は、本実施形態に係るゴルフクラブの外観を示した図である。また
図2は、上記ゴルフクラブのゴルフクラブヘッドのフェース部分の正面図及びA-A´断面図である。
【0028】
各図に示すように、本実施形態に係るゴルフクラブ100は、ゴルフクラブヘッド10(以下、単にヘッド10と称する)と、当該ヘッド10に一端が取り付けられるゴルフクラブシャフト20(以下、単にシャフト20と称する)と、シャフト20の他端に取付けられるグリップ30とを有する。
【0029】
シャフト20は、例えばソケット等を介してヘッド10に取り付けられるが、ソケット等を介さずに直接取り付けられてもよい。
【0030】
ヘッド10は、薄板状のフェース1とヘッド本体2とを有する。ヘッド本体2は、クラウン及びソールを有し、それらによって内部空間が形成された中空構造を有するウッド型(例えばドライバー)のヘッドである。
【0031】
ヘッド本体2は、例えば64チタン等の金属によって鋳造または鍛造によって製造される。
【0032】
図3は、フェース1とヘッド本体2との接続手法を示した、
図2に対応する略式断面図であり、同図(A)が接続前、同図(B)が接続後を示す。同図(A)に示すように、ヘッド本体2は、フェース1の外郭形状に沿った開口部2aを有しており、同図(B)当該開口部2aにフェース1を挿入した後、当該開口部2aにおいて例えば溶接等によってヘッド本体2とフェース1とを接続することで、ヘッド本体2が形成される。
【0033】
したがって開口部2aはフェース1を接続する接続部として機能する。同図(B)に示すように、当該開口部2aが形成される部分のヘッド本体2の肉厚とフェース1の肉厚はほぼ同じであり、両者が接続された際にはヘッド本体2とフェース1とは表面においても裏面においてもほぼ面一となる。
【0034】
フェース1は、例えば3Dプリンタによって製造される。その材料としては、例えばチタンパウダーが用いられるが、これに限らず,鉄やステンレスなど他の金属粉末材料が用いられてもよい。
【0035】
図2に示すように、フェース1は、その側面の少なくとも一部に開口11を有する空洞部12を有する。本実施形態では、当該空洞部12として、フェース1のトウ側側面に開口11を有するトウ側空洞部12aと、フェース1のヒール側側面に開口11を有するヒール側空洞部12bが設けられる。
【0036】
このように形成されたフェース1を、
図3(B)に示すように、上記ヘッド本体2の開口部2aに接続し、当該開口部2aの側面によってフェース1の開口11を閉塞することによって、ヘッド10が形成されるとともに、フェース1に、上記トウ側空洞部12aとヒール側空洞部12bにそれぞれ対応する2つの中空部が形成されることになる。
【0037】
このように本実施形態では、鍛造、プレス加工、機械加工等の従来のクラブ製法では困難であった空洞部12を3Dプリンタによってフェース1内に容易に形成し、そのフェース1をヘッド本体2にするだけで中空構造を形成することができ、複雑な工程を経ずに、耐久強度を維持しながらフェースを容易に軽量化することができる。
【0038】
また本実施形態では、上記トウ側空洞部12aとヒール側空洞部12bにより、フェース1のトウ側及びヒール側を軽量化することで、フェース1のうち撓みにくいトウ側及びヒール側を撓みやすくし、反発係数を向上させ、飛距離性能を向上させることができる。
【0039】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態及び以降の実施形態において上記第1実施形態と同様の機能及び構成を有する箇所には同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0040】
図4は、本実施形態に係るゴルフクラブヘッドのフェース部分の正面図及びA-A´断面図である。
【0041】
上述の実施形態では、トウ側空洞部12a及びヒール側空洞部12bは、それらの空間の大きさがフェース1の中心から端部(トウ側/ヒール側)にわたって一律となるように(各空洞部を形成する主面同士が平行となるように)形成されていた。
【0042】
これに対して本実施形態においては、同図に示すように、トウ側空洞部12a及びヒール側空洞部12bは、フェース1の中心から遠ざかるほど空間が大きくなるように形成されてもよい。
【0043】
より詳細には、トウ側空洞部12a及びヒール側空洞部12bの打球面側の側壁13a及び13bは、フェース1の中心から遠ざかるほど厚さが小さくなるように形成され、一方で、トウ側空洞部12a及びヒール側空洞部12bの打球面とは反対側の側壁14a及び14bは、厚さが一定となるように形成される。
【0044】
これにより本実施形態では、フェース1のトウ側及びヒール側のうち、よりフェース端部に近い打球面ほど撓みやすくすることで、反発係数をさらに向上させることができる。
【0045】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
【0046】
図5は、本実施形態に係るゴルフクラブヘッドのフェース部分の正面図及びA-A´断面図である。
【0047】
同図に示すように、本実施形態では、フェース1は、その中央部から同心円状に段階的に小さくなる板厚を有している。同図の例では、中央部が一定の板厚で形成され、その端部から外側に徐々に板厚が薄くなる領域が形成され、その端部から外側に、中央部よりも小さい一定の板厚の領域が形成されている。ただし段階的な板厚の形成手法はこれに限られない。
【0048】
そして、トウ側空洞部12a及びヒール側空洞部12bは、そのうち板厚が最も小さくなる領域に形成されている。
【0049】
これにより、フェース1を中央部から遠い位置ほど板厚を小さくすることで、中央部から遠い部分ほど撓みやすくするとともに、板厚が最も小さくなる部分に空洞部を形成することで、さらに当該部分を撓みやすくして反発係数をさらに向上させることができる。
【0050】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
【0051】
図6は、本実施形態に係るゴルフクラブヘッドのフェース部分の正面図及びA-A´断面図である。
【0052】
上述の第1乃至第3実施形態では、フェース1にはその左右にトウ側空洞部12aとヒール側空洞部12bという2つの空洞部が設けられた。しかし、空洞部の数や位置はこれに限られない。
【0053】
同図に示すように本実施形態では、フェース1は、上記第3実施形態と同様に、中央部から同心円状に段階的(3段階)に小さくなる板厚を有している。ただし、空洞部12は、中央部周囲の板厚が徐々に小さくなる領域と、その周囲の最も薄い一定の板厚となる領域との境界を内側の端部として、最も薄い一定の板厚となる領域の全面に亘って形成されている。すなわち、開口11は、フェース1の側面のほぼ全面にわたって形成されている。
【0054】
これにより、空洞部12を最も薄い板厚となる領域の全面に亘って形成することで、上記第3実施形態のフェース1に比べてさらに当該領域を撓みやすくして反発係数をさらに向上させることができる。
【0055】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
【0056】
図7は、本実施形態に係るゴルフクラブのゴルフクラブヘッドのフェースの正面図、A-A´断面図及びB-B´断面図である。
【0057】
上述の第1乃至第4実施形態においては、空洞部12は、フェース1の外側(中央部の周囲)に形成されていた。しかし、これとは逆に、空洞部12がフェース1の中央部に形成されてもよい。
【0058】
同図に示すように、本実施形態において、空洞部12は、フェース1のトウヒール方向(X方向)に直交する上下方向(Y方向)の両側面に開口11a及び11bを有するように、当該フェース1の中央部に形成されている。
【0059】
これにより、フェース1の中央部の肉厚を小さくすることで、特に本実施形態に係るゴルフクラブをドライバー以外のクラブ(フェアウェイウッド、アイアン)とした場合に、反発係数を向上させることができる。
【0060】
また、反発係数の向上のみならず、上下方向のいずれかまたは両方の開口11から空洞部12に樹脂等の材料を注入することで、ドライバー、フェアウェイウッド、アイアンいずれのゴルフクラブにおいても、打感を向上させることもできる。
【0061】
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
【0062】
図8は、本実施形態に係るゴルフクラブのゴルフクラブヘッドのフェースの正面図、A-A´断面図及びB-B´断面図である。
【0063】
上記第5実施形態では、空洞部12は、上下方向(Y方向)の両側面に開口11a及び11bを有していたが、同図に示すように、本実施形態においては、空洞部12は、上下方向(Y方向)の上側側面のみに開口11を有している。
【0064】
これにより、空洞部12をポケット構造として、フェース1の上側側面の開口11から樹脂等の材料を注入し充填しやすくすることができる。
【0065】
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
【0066】
上述の各実施形態では、フェース1は、3Dプリンタによって製造されていた。しかし、フェース1に上記空洞部12を形成できる製法であれば、どのような製法でフェース1が製造されてもよい。
【0067】
上述の第1乃至第6実施形態の構成は、互いに矛盾しない限り自由に組み合わせることができる。例えば上記第2実施形態に係る、空洞部12がフェース1の中心から遠ざかるほど空間が大きくなるように形成される構成が、第3実施形態や第4実施形態に係るフェース1に適用されても構わない。
【符号の説明】
【0068】
1…フェース
2…ヘッド本体
10…ゴルフクラブヘッド
11…開口
12…空洞部
20…ゴルフクラブシャフト
30…グリップ
100…ゴルフクラブ