(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】電子機器、制御方法及び切替制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 1/3293 20190101AFI20241106BHJP
G04G 9/00 20060101ALI20241106BHJP
G09G 5/02 20060101ALI20241106BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20241106BHJP
G06F 1/3231 20190101ALI20241106BHJP
G06F 1/3212 20190101ALI20241106BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20241106BHJP
A63B 69/00 20060101ALN20241106BHJP
【FI】
G06F1/3293
G04G9/00 305
G09G5/02 Z
G09G5/00 510V
G06F1/3231
G06F1/3212
H04M1/00 W
A63B69/00 A
(21)【出願番号】P 2020148158
(22)【出願日】2020-09-03
【審査請求日】2023-08-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(72)【発明者】
【氏名】内田 修平
【審査官】佐賀野 秀一
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-030392(JP,A)
【文献】特開2020-101834(JP,A)
【文献】特開2016-157332(JP,A)
【文献】特開2016-059751(JP,A)
【文献】特表2017-501617(JP,A)
【文献】特開2012-151729(JP,A)
【文献】特開2014-153871(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/26- 1/3296
G04G 9/00
G09G 5/02
G09G 5/00
H04M 1/00
A63B 69/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、
前記第1処理手段が起動する前記第1プログラムを、予め用意された複数のプログラムから指定する指定手段と、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により切り替えられないと判定された場合に、前記指定手段により指定されたプログラムを前記第1処理手段における起動状態の前記第1プログラムとする制御を行い、前記判定手段により切り替えられると判定された場合に、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられる制御を行う制御手段と、を備える、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記制御手段は、前記判定手段により切り替えられると判定された場合に、前記指定手段により指定されたプログラムごとに異なる関連プログラムを、前記第2プログラムとして処理を実行させる、
ことを特徴とする請求項
1に記載の電子機器。
【請求項3】
電力供給手段
と、
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備え、
前記第1処理手段は、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられるときに前記電力供給手段からの電力供給が停止され、前記第1プログラムが休止状態から起動状態に復帰するときに前記電力供給手段からの電力供給が再開される、
ことを特徴とす
る電子機器。
【請求項4】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備え、
前記第1処理手段は、起動した前記第1プログラムと対応付けられた条件の成立により、前記第1プログラムが起動状態と休止状態とに切り替えられる、
ことを特徴とす
る電子機器。
【請求項5】
前記第1処理手段は、前記電力供給手段により供給可能な電力残量がある量未満である場合に、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられる、
ことを特徴とする請求項
3に記載の電子機器。
【請求項6】
第1表示手段と、
前記第1表示手段よりも消費電力が小さい第2表示手段と、
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備え、
前記第1処理手段は、前記第1プログラムが起動状態であるときに第1情報提供処理を実行して前記第1表示手段に第1情報を表示させ、
前記第2処理手段は、前記第1プログラムが休止状態であるときに前記第2プログラムによる第2情報提供処理を実行して前記第2表示手段に第2情報を表示させる、
ことを特徴とす
る電子機器。
【請求項7】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備え、
前記第2処理手段は、
前記第2プログラムにより外部信号の受信又は内部回路の動作を制御して特定情報を取得する情報取得処理を実行可能であり、
前記第2プログラムによる情報取得処理ごとに異なる情報を、特定情報として取得可能である、
ことを特徴とす
る電子機器。
【請求項8】
前記第2処理手段は、
前記第2プログラムによる前記情報取得処理にかかわらない共通の情報も前記特定情報に含む情報として取得可能である、
ことを特徴とする請求項
7に記載の電子機器。
【請求項9】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備え、
前記第1処理手段は、
前記第1プログラムにより外部信号の受信又は内部回路の動作を制御して情報を取得する第1情報取得処理を実行し、
前記第2処理手段は、
前記第2プログラムにより外部信号の受信又は内部回路の動作を制御して情報を取得する第2情報取得処理を実行し、
前記第2情報取得処理は、前記第1情報取得処理よりも処理負荷が低い、
ことを特徴とす
る電子機器。
【請求項10】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備え、
前記第1処理手段は、
第1情報提供処理を実行して表示手段に第1情報を表示させ、
前記第2処理手段は、
第2情報提供処理を実行して前記表示手段に第2情報を表示させ、
前記第2情報提供処理は、前記第1情報提供処理により前記第1情報を前記表示手段に表示させる際の表示態様よりも簡易な表示態様にした上で前記第2情報を前記表示手段に表示させる、
ことを特徴とす
る電子機器。
【請求項11】
前記第2処理手段は、前記第1処理手段よりも消費電力が小さい、
ことを特徴とする請求項1から
10のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項12】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備える電子機器の制御方法であって、
前記電子機器が、
前記第1処理手段が起動する前記第1プログラムを、予め用意された複数のプログラムから指定し、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられるか否かを判定し、
切り替えられないと判定された場合に、指定されたプログラムを前記第1処理手段における起動状態の前記第1プログラムとする制御を行い、切り替えられると判定された場合に、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられる制御を行う、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項13】
電力供給手段と、第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備える電子機器の制御方法であって、
前記第1処理手段は、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられるときに前記電力供給手段からの電力供給が停止され、前記第1プログラムが休止状態から起動状態に復帰するときに前記電力供給手段からの電力供給が再開される、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項14】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備える電子機器の制御方法であって、
前記第1処理手段は、起動した前記第1プログラムと対応付けられた条件の成立により、前記第1プログラムが起動状態と休止状態とに切り替えられる、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項15】
第1表示手段と、前記第1表示手段よりも消費電力が小さい第2表示手段と、第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備える電子機器の制御方法であって、
前記第1処理手段は、前記第1プログラムが起動状態であるときに第1情報提供処理を実行して前記第1表示手段に第1情報を表示させ、
前記第2処理手段は、前記第1プログラムが休止状態であるときに前記第2プログラムによる第2情報提供処理を実行して前記第2表示手段に第2情報を表示させる、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項16】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備える電子機器の制御方法であって、
前記第2処理手段は、前記第2プログラムにより外部信号の受信又は内部回路の動作を制御して特定情報を取得する情報取得処理を実行可能であり、
前記第2プログラムによる情報取得処理ごとに異なる情報を、特定情報として取得可能である、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項17】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備える電子機器の制御方法であって、
前記第1処理手段は、前記第1プログラムにより外部信号の受信又は内部回路の動作を制御して情報を取得する第1情報取得処理を実行し、
前記第2処理手段は、前記第2プログラムにより外部信号の受信又は内部回路の動作を制御して情報を取得する、前記第1情報取得処理よりも処理負荷が低い第2情報取得処理を実行する、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項18】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備える電子機器の制御方法であって、
前記第1処理手段は、第1情報提供処理を実行して表示手段に第1情報を表示させ、
前記第2処理手段は、第2情報提供処理を実行して前記表示手段に第2情報を表示させ、
前記第2情報提供処理は、前記第1情報提供処理により前記第1情報を前記表示手段に表示させる際の表示態様よりも簡易な表示態様にした上で前記第2情報を前記表示手段に表示させる、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項19】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備えるコンピュータに、
前記第1処理手段が起動する前記第1プログラムを、予め用意された複数のプログラムから指定させ、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられるか否かを判定させ、
切り替えられないと判定された場合に、指定されたプログラムを前記第1処理手段における起動状態の前記第1プログラムとする制御を行い、切り替えられると判定された場合に、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられる制御を行わせる、
切替制御プログラム。
【請求項20】
電力供給手段と、第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備えるコンピュータに、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられるときに前記電力供給手段からの電力供給が停止され、前記第1プログラムが休止状態から起動状態に復帰するときに前記電力供給手段からの電力供給が再開される制御を行わせる、
切替制御プログラム。
【請求項21】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備えるコンピュータに、
起動した前記第1プログラムと対応付けられた条件の成立により、前記第1プログラムが起動状態と休止状態とに切り替えられる制御を行わせる、
切替制御プログラム。
【請求項22】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、第1表示手段と、前記第1表示手段よりも消費電力が小さい第2表示手段と、を備えるコンピュータに、
前記第1プログラムが起動状態であるときに第1情報提供処理を実行して前記第1表示手段に第1情報を表示させ、
前記第1プログラムが休止状態であるときに前記第2プログラムによる第2情報提供処理を実行して前記第2表示手段に第2情報を表示させる制御を行わせる、
切替制御プログラム。
【請求項23】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備えるコンピュータに、
前記第2プログラムにより外部信号の受信又は内部回路の動作を制御して特定情報を取得する情報取得処理を実行可能とさせ、前記第2プログラムによる情報取得処理ごとに異なる情報を、特定情報として取得可能とさせる制御を行わせる、
切替制御プログラム。
【請求項24】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備えるコンピュータに、
前記第1プログラムにより外部信号の受信又は内部回路の動作を制御して情報を取得する第1情報取得処理を実行させ、
前記第2プログラムにより外部信号の受信又は内部回路の動作を制御して情報を取得する、前記第1情報取得処理よりも処理負荷が低い第2情報取得処理を実行させる制御を行わせる、
切替制御プログラム。
【請求項25】
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、を備えるコンピュータに、
第1情報提供処理を実行して表示手段に第1情報を表示させ、
第2情報提供処理を実行して前記表示手段に第2情報を表示させ、
前記第2情報提供処理は、前記第1情報提供処理により前記第1情報を前記表示手段に表示させる際の表示態様よりも簡易な表示態様にした上で前記第2情報を前記表示手段に表示させる制御を行わせる、
切替制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子時計等の電子機器、制御方法及び切替制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯型の電子機器において、電力の消費を抑制して駆動時間を改善する技術が提案されている(例えば特許文献1)。この技術によると、リッチなカラー画像を表示しないように制御するとともに、バックライトをOFF(消灯)させるように制御することで、電力の消費が抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、リッチなカラー画像の表示状態からリッチなカラー画像を表示しない状態に切り替えた場合に、文字情報や画像情報等をモノクロ画像により表示する内容は、カラー画像により表示していた内容にかかわらず、固定された内容に限定されてしまうことがある。そのため、表示の内容が単調になり、ユーザの利便性が低下するおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、ユーザの利便性を向上させる電子機器、制御方法及び切替制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る電子機器は、
第1プログラムを起動可能な第1処理手段と、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能な第2処理手段と、
前記第1処理手段が起動する前記第1プログラムを、予め用意された複数のプログラムから指定する指定手段と、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により切り替えられないと判定された場合に、前記指定手段により指定されたプログラムを前記第1処理手段における起動状態の前記第1プログラムとする制御を行い、前記判定手段により切り替えられると判定された場合に、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられる制御を行う制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図3】切替制御処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】(A)アプリ選択画面の表示例(B)動作メニュー選択画面の表示例を示す図である。
【
図5】メイン側アプリとサブ側プログラムの設定例を示す図である。
【
図6】(A1)ランニング向けリッチメニュー表示例(B1)ランニング向けエコメニュー表示例(A2)登山向けリッチメニュー表示例(B2)登山向けエコメニュー表示例(A3)釣り向けリッチメニュー表示例(B3)釣り向けエコメニュー表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付す。
【0010】
本発明の実施の形態に係る電子機器100は、リスト端末、スマートフォン等の装着型、携帯型の機器である。以下では、特に、装着型のリスト端末として説明する。
図1は、電子機器100の構成例を示している。
図1に示す電子機器100は、第1通信モジュール10a及びアンテナ10bと、第2通信モジュール11a及びアンテナ11bと、第1操作入力部12と、第2操作入力部13と、音声入出力部14と、センサ部15と、メモリ16と、GPSモジュール17a及びアンテナ17bと、第3通信モジュール18a及びアンテナ18bと、第1表示部19と、第2表示部20と、報知部21と、電力供給部22と、メインマイコン30と、サブマイコン31と、を備えている。
【0011】
第1通信モジュール10a及びアンテナ10bは、メインマイコン30の制御に基づいて、スマートフォンやタブレット等の携帯端末と無線信号を送受信して接続状態を確立することで、無線通信による情報伝送を可能にする。第1通信モジュール10a及びアンテナ10bは、例えば、Bluetooth(登録商標) Classicといった、近距離無線通信方式の規格に適合した無線通信回路を構成するものであればよい。なお、近距離無線通信方式の規格に適合した無線通信回路は、Bluetooth Classicの他に、例えば、NFC(Near Field Communication)といったISO/IEC 14443の規格に適合したものであってもよいし、UWB(Ultra-WideBand)やZigBee(登録商標)といったIEEE802.15の規格に適合したものであってもよい。
【0012】
第2通信モジュール11a及びアンテナ11bは、各種のアクセスポイントと無線信号を送受信して接続状態を確立することで、無線通信による情報伝送を可能にする。第2通信モジュール11a及びアンテナ11bは、例えば、WLAN(Wireless Local Area Network)といったIEEE802.11の規格に適合した無線通信回路を構成するものであればよい。第2通信モジュール11a及びアンテナ11bによる通信は、第1通信モジュール10a及びアンテナ10bによる通信よりも伝送速度が高速で到達距離も長い一方で、消費電力が大きい。
【0013】
第1操作入力部12は、ユーザによる入力操作となる動作を検出して、検出結果に対応する入力情報をメインマイコン30とサブマイコン31の両方に供給可能な入力装置である。第1操作入力部12は、例えば、ユーザによる押下操作を検出可能な各種ボタンを用いたものであればよい。
【0014】
図2は、第1操作入力部12に含まれる各種スイッチの構成例を示している。第1操作入力部12は、
図2に示す電源ボタン12aと、マップボタン12bと、ツールボタン12cと、を含んでいればよい。
【0015】
電源ボタン12aは、電源投入や画面の復帰、アプリ選択画面の表示などに用いられる。例えば、電子機器100の電源がオフ状態であるときに、ユーザが電源ボタン12aを約2秒間長押しすると電源がオン状態になる。電子機器100が省電力モードで画面を非表示としているときに、ユーザが電源ボタン12aを押すと、画面が復帰する。アプリケーションプログラムが実行されていない時計表示中に、ユーザが電源ボタン12aを押すと、起動するアプリケーションプログラムを選択するためのアプリ選択画面が表示される。
【0016】
マップボタン12bは、時計表示中にユーザが押した場合に、予め設定しておいたアプリケーションプログラムを起動することにより、現在位置といった位置情報を提供する画面の表示を可能にする。なお、マップボタン12bを押した場合に起動するアプリケーションプログラムは、ユーザによる設定に応じて変更可能であってもよい。
【0017】
ツールボタン12cは、時計表示中にユーザが押した場合に、予め設定しておいたアプリケーションプログラムを起動することにより、各種の環境情報を提供する画面の表示を可能にする。なお、ツールボタン12cを押した場合に起動するアプリケーションプログラムは、ユーザによる設定に応じて変更可能であってもよい。例えば、ツールボタン12cは、初期設定でツール表示のアプリケーションプログラムを起動できるように設定されている。ツール表示のアプリケーションプログラムは、方位磁針、高度計、気圧計、日の出日の入り、タイドグラフ、活動グラフといった、環境情報を用いた複数の表示機能を切り替えて、各表示機能に応じた情報を提供する画面表示が行われる。
【0018】
例えば、日の出日の入りを示すツール表示は、位置情報に示される現在位置やユーザが指定した目的位置における日の出時刻と日の入り時刻を、第1表示部19又は第2表示部20により文字情報として提供する画面表示が行われる。また、タイドグラフは、潮見表で示される時刻ごとの潮位をグラフ化した画像情報であり、横軸が時刻を示し、縦軸が潮位を示していればよい。潮見表のデータは、位置情報に示される現在位置やユーザが指定した目的位置に基づいて、第1通信モジュール10a、第2通信モジュール11a又は第3通信モジュール18aのいずれかを用いた通信により、他の端末装置やインターネットを介して取得できればよい。
【0019】
第2操作入力部13は、ユーザによる入力操作となる動作を検出して、検出結果に対応する入力情報をメインマイコン30に供給可能な入力装置である。第2操作入力部13は、例えば、第1表示部19及び第2表示部20の上層に積層されたタッチパネルを用いて、ユーザによるタップ操作、スワイプ操作、フリック操作といった、各種のタッチ操作を検出可能なものであればよい。
【0020】
音声入出力部14は、メインマイコン30の制御により音声信号を入出力可能な入出力装置である。音声入出力部14は、例えば、マイク、スピーカなどを備えていればよい。
【0021】
センサ部15は、電子機器100に内蔵された各種の検出回路を用いて、生体情報や環境情報の取得を可能にする検出装置である。例えば、センサ部15は、脈拍センサ15aと、地磁気センサ15bと、加速度センサ15cと、ジャイロセンサ15dと、照度センサ15eと、温度センサ15fと、圧力センサ15gと、を含んでいる。脈拍センサ15aは、ユーザの脈拍を検出する。地磁気センサ15bは、電子機器100の所在位置における地磁気を検出する。加速度センサ15c及びジャイロセンサ15dは、電子機器100の動きや傾きなどの変化を検出する。照度センサ15eは、電子機器100の所在位置における光量を検出する。温度センサ15fは、電子機器100の所在位置における気温を検出する。圧力センサ15gは、電子機器100の所在位置における気圧や水圧を検出する。なお、生体情報は、ユーザの脈拍に限定されず、体温、血圧、血中酸素濃度、発汗量、肌湿度、あるいは、これらの一部又は全部の組合せといった、任意の生体に関する情報を含んでいてもよい。環境情報は、地磁気による方位、移動方向、移動速度、光量、気温、気圧、水圧の他に、湿度、風向、風速、雨量、放射線量、空気中微粒子、水温、水中物質濃度、酸性度、あるいは、これらの一部又は全部の組合せといった、任意の環境に関する情報を含んでいてもよい。
【0022】
メモリ16は、電子機器100の動作を制御するためのプログラム、電子機器100において取得された各種情報、第1表示部19及び第2表示部20に表示させる文字情報や画像情報などの記憶が可能な記憶装置である。例えば、メモリ16は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリといった、半導体メモリを用いたものであればよい。
【0023】
GPSモジュール17a及びアンテナ17bは、GPS衛星から発せられた電波を受信して、電子機器100の現在位置を示す位置情報の生成を可能にする。位置情報は、緯度と経度によって現在の平面位置を示す情報であってもよいし、緯度と経度に加えて高度によって現在の空間位置を示す情報であってもよい。
【0024】
第3通信モジュール18a及びアンテナ18bは、サブマイコン31の制御に基づいて、スマートフォンやタブレット等の携帯端末と無線信号を送受信して接続状態を確立することで、無線通信による情報伝送を可能にする。第3通信モジュール18a及びアンテナ18bは、例えば、BLE(Bluetooth Low Energy)といった、近距離無線通信方式の規格に適合した無線通信回路を構成するものであればよい。また、第3通信モジュール18a及びアンテナ18bによる通信は、第1通信モジュール10a及びアンテナ10bによる通信よりも伝送速度が低速で到達距離も短い一方で、消費電力が小さい。
【0025】
第1表示部19は、メインマイコン30又はサブマイコン31の制御に基づいて、各種の情報を表示により出力可能な表示装置である。例えば、第1表示部19は、液晶ディスプレイであるLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなど、リッチなカラー画像の表示が可能な表示画面を備える。
【0026】
第2表示部20は、サブマイコン31の制御に基づいて、各種の情報を表示により出力可能な表示装置である。例えば、第2表示部20は、高分子ネットワーク型液晶であるPNLC(Polymer Network Liquid Crystal)あるいは高分子分散型液晶であるPDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)と称される液晶表示装置であればよい。PNLCは、液晶材料を三次元網目状の高分子繊維に沿って配置したものである。PDLCは、液晶材料を高分子材料組成物からなるマトリクス中に分散保持させたものである。第2表示部20は、第1表示部19の上層に積層され、印加電圧の制御により、部分的又は全体的に光が透過可能な透過状態と光が透過しない遮断状態とに、変化可能である。第2表示部20において透過状態である領域は、下層に設けられた第1表示部19における表示をユーザが視認可能になる。第2表示部20において遮断状態である領域は、外部から入射した光が散乱されて白色表示となる。メインマイコン30が動作を停止する休止状態では、第1表示部19による表示が停止され、第2表示部20において透過状態である領域が黒色表示となるので、第2表示部20によるシンプルなモノクロ画像の表示が可能になる。
【0027】
報知部21は、ユーザの感覚を刺激して各種の報知を可能にする報知装置である。例えば、報知部21は、振動によりユーザに報知が可能なバイブレータを含んでもよい。また、報知部21は、音出力によりユーザに報知が可能なブザーを含んでもよい。報知部21は、発光によりユーザに報知が可能なLEDを含んでもよい。その他、報知部21は、任意の報知が可能な構成を有するものであってもよい。
【0028】
電力供給部22は、電子機器100の各部に電力を供給可能な電源装置である。例えば、電力供給部22は、充電と放電が可能なバッテリとしての二次電池を含んでもよい。また、電力供給部22は、電子機器100にて交換可能に装着されるボタン電池などを含んでもよい。電力供給部22は、商用電源に接続して電力を供給可能なACアダプタなどを含んでもよい。その他、電力供給部22は、駆動電力を供給可能な任意の駆動電源を含むものであってもよい。電力供給部22は、例えば電池残量といった、供給可能な電力残量を検出する残量計測回路を含んでいてもよい。
【0029】
メインマイコン30は、例えば汎用CPU(Central Processing Unit)などのメインプロセッサを用いて構成される。メインマイコン30では、OS(Operating System)によって複数のアプリケーションプログラムが選択的に起動可能となるように管理され、各種処理の実行順序や各種情報の記憶、読出、取得、提供などが制御される。メインマイコン30は、サブマイコン31よりも処理速度が高速である一方で、動作中の消費電力が大きい。メインマイコン30によって起動可能なアプリケーションプログラムは、メイン側アプリ、第1プログラムともいう。
【0030】
サブマイコン31は、例えば特定用途向けのコプロセッサを用いて構成される。サブマイコン31では、RTOS(Real Time OS)によって複数のタスクが管理され、各種のデータ処理や入出力制御のタスクなどを実行可能である。サブマイコン31は、メインマイコン30よりも処理速度が低速である一方で、動作中の消費電力が小さい。サブマイコン31は、メインマイコン30においてアプリケーションプログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であったアプリケーションプログラムと対応付けられた関連プログラムにより各種処理を実行する。サブマイコン31によって各種処理を実行するための関連プログラムは、サブ側プログラム、第2プログラムともいう。また、サブマイコン31は、RTC(Real Time Clock)を内蔵して、現在日時などを示す時刻情報を、生成可能であればよい。
【0031】
図3は、電子機器100において実行可能な切替制御処理の一例を示すフローチャートである。切替制御処理は、メインマイコン30及びサブマイコン31がメモリ16に記憶された制御プログラムを読み出して実行することで、ソフトウェアによる情報処理が、ハードウェア資源を用いて実現されるものであればよい。
【0032】
切替制御処理では、メインマイコン30によりアプリケーションプログラムを起動状態とするアプリ起動があるか否かを判定する(ステップS11)。電子機器100は、例えば、第1操作入力部12又は第2操作入力部13による検出結果に基づいて、第1表示部19にアプリ選択画面を表示させる。アプリ選択画面は、メインマイコン30により起動させるアプリケーションプログラムを、予め用意された複数のプログラムから選択して指定するための選択画面である。
【0033】
図4(A)は、アプリ選択画面の表示例を示している。アプリ選択画面では、第1プログラムとして起動可能な複数のアプリケーションプログラムに対応して、複数のアプリ選択項目が表示される。アプリ選択項目は、アイコンとして表示されてもよいし、文字情報その他の画像情報として表示されてもよい。アプリ選択画面が表示されているときに、第2操作入力部13におけるタッチパネルのタッチ操作や、第1操作入力部12における各種ボタンの押下操作などが検出されたことに基づいて、選択対象のアプリ選択項目を変更可能としたり、アプリ選択項目の選択結果を決定可能としたりする制御が行われる。
【0034】
切替制御処理では、アプリ選択画面によるアプリケーションプログラムの選択結果が決定されるまで、アプリ起動がないと判断して(ステップS11;No)、待機する。アプリ選択画面においてアプリ選択項目の選択結果が決定されると、アプリ起動があったと判断して(ステップS11;Yes)、そのアプリ選択項目と対応付けられたアプリケーションプログラムが起動される。これにより、第1プログラムとなるアプリケーションプログラムが起動状態となる。このようなアプリケーションプログラムの起動時には、動作メニュー選択設定が行われることにより(ステップS12)、動作メニューの選択画面である動作メニュー選択画面を表示させる。
【0035】
図4(B)は、動作メニュー選択画面の表示例を示している。動作メニュー選択画面では、動作メニューをリッチメニューとするかエコメニューとするかに対応したメニュー選択項目が表示される。リッチメニューは、第1表示部19によるリッチなカラー画像の表示を行う動作メニューである。エコメニューは、第2表示部20によるシンプルなモノクロ画像の表示を行う動作メニューである。メニュー選択項目は、アイコンとして表示されてもよいし、文字情報その他の画像情報として表示されてもよい。動作メニュー選択画面が表示されているときに、第2操作入力部13におけるタッチパネルのタッチ操作や、第1操作入力部12における各種ボタンの押下操作などが検出されたことに基づいて、選択対象のメニュー選択項目を変更可能としたり、メニュー選択項目の選択結果を決定可能としたりする制御が行われる。
【0036】
このような動作メニュー選択画面を表示した後には、選択結果がリッチメニューであるかエコメニューであるかを判定する(ステップS13)。選択結果がリッチメニューである場合に(ステップS13;リッチメニュー)、メイン側アプリの起動中制御が行われる(ステップS14)。このときには、メインマイコン30がアプリケーションプログラムを起動状態とすることにより、サブマイコン31と連携した情報取得処理や、第1表示部19によるリッチなカラー画像の表示を用いた情報提供処理を、実行できればよい。こうして、動作メニュー選択画面にてリッチメニューに対応したメニュー選択項目の選択結果が決定された場合に、メインマイコン30におけるアプリケーションプログラムが起動状態から休止状態に切り替えられないと判定される。この判定結果に従って、アプリ選択画面にて選択されたアプリ選択項目に対応するアプリケーションプログラムを、メインマイコン30における起動状態の第1プログラムとする制御が行われる。
【0037】
メイン側アプリが起動状態であるときには、各種情報を取得する情報取得処理と、取得した情報を画面表示などにより提供する情報提供処理とが、メインマイコン30及びサブマイコン31の連携により実行される。メインマイコン30は、メイン側アプリとして起動状態であるアプリケーションプログラムの命令に従った演算やデータの更新、信号の入出力などを行い、必要に応じて、サブマイコン31に制御信号を出力する。サブマイコン31は、メインマイコン30からの制御信号に応じて、センサ部15により取得した生体情報や環境情報、GPSモジュール17aにより取得した位置情報などを、メインマイコン30に供給する。サブマイコン31は、取得した生体情報や環境情報、位置情報を、時刻情報とともにメモリ16のRAMやフラッシュメモリに記憶しておき、メインマイコン30からの要求に応じて、メモリ16の記憶情報をメインマイコン30に供給してもよい。
【0038】
メインマイコン30は、サブマイコン31から供給された各種情報を用いた情報提供処理を実行する。メインマイコン30が実行する情報提供処理では、メインマイコン30が第1通信モジュール10aや第2通信モジュール11aを制御して取得した各種情報が用いられてもよい。メイン側アプリが起動状態であるときに実行される情報提供処理により、音声入出力部14のスピーカによる音声出力、第1表示部19による文字情報や画像情報のカラー表示などが行われ、ユーザに各種情報の提供が可能になる。このように、メインマイコン30がメイン側アプリとなるアプリケーションプログラムを起動状態とした場合の処理は、第1表示部19による第1表示に関する処理となる。また、メインマイコン30は、サブマイコン31に対して制御信号を出力することにより、報知部21に含まれるバイブレータを用いた振動出力や、報知部21に含まれるブザーを用いた音声出力、報知部21に含まれるLEDを用いた点灯出力、あるいは、これらの一部又は全部を組み合わせることで、ユーザに各種情報の提供を可能にしてもよい。メイン側アプリが起動状態であるときに実行される情報取得処理は、第1情報取得処理ともいう。メイン側アプリが起動状態であるときに実行される情報提供処理は、第1情報提供処理ともいう。第1情報提供処理により提供される情報は、第1情報ともいう。
【0039】
メイン側アプリの起動中には、終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15での終了条件は、例えばメインマイコン30によるアプリケーションプログラムの実行が終了したときに、成立したと判定されればよい。メインマイコン30によるアプリケーションプログラムの実行は、第2操作入力部13におけるタッチパネルのタッチ操作や、第1操作入力部12における各種ボタンの押下操作などが検出されたことに基づいて、終了してもよい。また、電力供給部22において検出された電力残量が、例えば5%未満といった、メイン側アプリの起動中に対応して予め設定された終了判定値に達した場合に、メインマイコン30によるアプリケーションプログラムの実行が終了してもよい。
【0040】
メイン側アプリの起動中に終了条件が成立した場合には(ステップS15;Yes)、切替制御処理を終了する。これに対し、メイン側アプリの起動中における終了条件が成立していない場合には(ステップS15;No)、動作メニュー選択画面の呼出があったか否かを判定する(ステップS16)。動作メニュー選択画面は、第2操作入力部13におけるタッチパネルのタッチ操作や、第1操作入力部12における各種ボタンの押下操作といった、ユーザによる所定操作が検出されたことに基づいて、メイン側アプリの起動中に呼出が可能であればよい。
【0041】
動作メニュー選択画面の呼出があれば(ステップS16;Yes)、処理をステップS12に戻すことで、動作メニュー選択画面を表示させる。動作メニュー選択画面の呼出がなければ(ステップS16;No)、その他の休止条件が成立したか否かを判定する(ステップS17)。ステップS17での休止条件は、例えばメインマイコン30によるアプリケーションプログラムが起動状態である場合に、ユーザによる操作が検出されない期間が、予め設定された休止判定期間(例えば1分間)を超えたときに、成立したと判定すればよい。あるいは、ステップS17での休止条件は、例えばメインマイコン30によるアプリケーションプログラムが起動状態である場合に、電力供給部22において検出された電力残量が、例えば15%未満といった、予め設定された休止判定値に達した場合に、成立したと判定してもよい。また、ステップS17での休止条件は、メインマイコン30がメイン側アプリとして起動状態になっているアプリケーションプログラムごとに、異なる条件を設定可能であってもよい。例えば、メイン側アプリとして起動状態になっているアプリケーションプログラムが、ランニング向けの情報取得処理や情報提供処理を実行するアプリケーションプログラムである場合に、ユーザによるランニングの開始に対応した動作として、例えば電子機器100のシェイク動作が3回繰り返されたときに、休止条件が成立したと判定してもよい。これに対し、メイン側アプリとして起動状態になっているアプリケーションプログラムが、ドライブ向けの情報取得処理や情報提供処理を実行するアプリケーションプログラムである場合に、ユーザによるドライブの開始に対応した動作として、例えば電子機器100のシェイク動作にかかわらず、電子機器100の現在位置が10m以上変更されたときに、休止条件が成立したと判定してもよい。
【0042】
このように、メインマイコン30がメイン側アプリとして起動状態になっているアプリケーションプログラムを休止状態に切り替える条件は、起動状態となっているアプリケーションプログラムにかかわらず共通の条件を含んでいてもよい。あるいは、メインマイコン30がメイン側アプリとして起動状態になっているアプリケーションプログラムを休止状態に切り替える条件は、起動状態となっているアプリケーションプログラムごとに異なる条件を含んでいてもよい。これにより、メインマイコン30がアプリケーションプログラムを柔軟に起動状態から休止状態へと切り替えることができ、電子機器100における電力の消費を適切に抑制することができる。
【0043】
動作メニュー選択画面の呼出がなく、その他の休止条件が成立しなかった場合は(ステップS17;No)、処理をステップS14に戻すことで、メイン側アプリの起動中制御が継続する。動作メニュー選択画面における選択結果がエコメニューである場合や(ステップS13;エコメニュー)、その他の休止条件が成立した場合は(ステップS17;Yes)、メイン側アプリの休止中制御が行われる(ステップS18)。このときには、メインマイコン30におけるアプリケーションプログラムを起動状態から休止状態に切り替える制御が行われ、その後にはサブマイコン31の単独による情報取得処理や、第2表示部20によるシンプルなモノクロ画像の表示を用いた情報提供処理を、実行できればよい。このように、メインマイコン30がメイン側アプリとなるアプリケーションプログラムを起動状態から休止状態に切り替えられた場合に対応して、サブマイコン31がサブ側プログラムにより実行する処理は、第2表示部20による第2表示に関する処理となる。
【0044】
例えば、動作メニュー選択画面にてエコメニューに対応したメニュー選択項目の選択結果が決定された場合に、メインマイコン30におけるアプリケーションプログラムが起動状態から休止状態に切り替えられると判定される。この判定結果に従って、メインマイコン30における第1プログラムとなるアプリケーションプログラムを起動状態から休止状態に切り替える制御が行われる。メインマイコン30におけるアプリケーションプログラムが起動状態から休止状態に切り替えられる場合には、電力供給部22からメインマイコン30に対する電力供給が停止されてもよい。この場合に、例えば第2操作入力部13におけるタッチパネルのタッチ操作は検出できるように、メインマイコン30の一部に対する電力供給は継続されてもよい。このように、メインマイコン30の一部又は全部に対する電力供給が停止されることで、メインマイコン30におけるアプリケーションプログラムが休止状態であるときは、起動状態であるときの第1電力状態よりも消費電力が小さい第2電力状態に制御されてもよい。
【0045】
メイン側アプリの休止中制御には、起動状態から休止状態に切り替えられたメイン側アプリと対応付けられたサブ側プログラムにより情報取得処理や情報提供処理を実行する制御が含まれている。このとき、サブマイコン31は、メイン側アプリとなる第1プログラムに対応付けられた第2プログラムとして、サブ側プログラムを予め用意された複数プログラムから決定する。サブ側プログラムは、メイン側アプリであるアプリケーションプログラムごとに、サブマイコン31が実行可能な関連プログラムとして予め用意されていればよい。アプリケーションプログラムとサブ側プログラムとの対応関係は、電子機器100の設定データによりリスト形式で管理されてもよい。あるいは、アプリケーションプログラムとサブ側プログラムとの対応関係は、アプリケーションプログラムごとに記憶された設定データにより個別に管理されてもよい。
【0046】
図5は、メイン側アプリとサブ側プログラムの設定例を示している。この設定例では、メインマイコン30が第1プログラムとして起動可能な複数のアプリケーションプログラムとして、6つのメイン側アプリAP01~AP06が用意されている。また、第1プログラムに対応付けられた第2プログラムとなる複数の関連プログラムとして、6つのサブ側プログラムSP01~SP06が用意されている。サブ側プログラムSP01~SP06は、それぞれメイン側アプリAP01~AP06のいずれかに対応付けられている。例えば、メイン側アプリAP01は、ランニング向けの情報取得処理や情報提供処理を実行するアプリケーションプログラムであり、サブ側プログラムSP01と対応付けられている。メインマイコン30においてランニング向けのメイン側アプリAP01が起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であったメイン側アプリAP01と対応付けられたサブ側プログラムSP01による処理が実行される。同様にして、メインマイコン30において登山向けのメイン側アプリAP02が起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であったメイン側アプリAP02と対応付けられたサブ側プログラムSP02による処理が実行される。メインマイコン30において釣り向けのメイン側アプリAP03が起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であったメイン側アプリAP03と対応付けられたサブ側プログラムSP03による処理が実行される。メインマイコン30においてドライブ向けのメイン側アプリAP04が起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であったメイン側アプリAP04と対応付けられたサブ側プログラムSP04による処理が実行される。メインマイコン30においてスキー向けのメイン側アプリAP05が起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であったメイン側アプリAP05と対応付けられたサブ側プログラムSP05による処理が実行される。メインマイコン30においてサイクリング向けのメイン側アプリAP06が起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であったメイン側アプリAP06と対応付けられたサブ側プログラムSP06による処理が実行される。
【0047】
サブ側プログラムによる処理は、メイン側アプリによる第1情報取得処理よりも簡易な第2情報取得処理と、メイン側アプリによる第1情報提供処理よりも簡易な第2情報提供処理とを、含んでいればよい。サブ側プログラムによる第2情報取得処理では、サブ側プログラムごとに一部又は全部が異なる個別取得情報と、サブ側プログラムにかかわらず共通する共通取得情報とを、取得する制御が行われる。個別取得情報は、位置情報、生体情報、環境情報の一部又は全部が、サブ側プログラムごとに異なっている。共通取得情報は、現在時刻を示す時刻情報であればよい。個別取得情報に含まれる位置情報は、サブマイコン31がGPSモジュール17aを制御して、外部信号の受信により取得できればよい。個別取得情報に含まれる生体情報や環境情報は、センサ部15に含まれる各種センサを用いて、各種の検出信号を計測することにより取得できればよい。共通取得情報である時刻情報は、サブマイコン31に内蔵されたRTCなどを制御して、出力データにより取得できればよい。このように、サブマイコン31は、サブ側プログラムにより外部信号の受信または内部回路の動作を制御して、各種情報を取得する第2情報取得処理を実行可能である。メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた後に実行される第2情報提供処理により、第2表示部20による文字情報や画像情報のモノクロ表示、報知部21に含まれるバイブレータを用いた振動出力や、報知部21に含まれるブザーを用いた音声出力、報知部21に含まれるLEDを用いた点灯出力などが行われ、ユーザに各種情報の提供が可能になる。第2情報提供処理により提供される情報は、第2情報ともいう。
【0048】
例えば、メイン側アプリAP01に対応付けられたサブ側プログラムSP01による第2情報取得処理では、位置情報として、高度を含まない緯度と経度によって現在の平面位置を示す情報が取得され、生体情報として、脈拍センサ15aによって検出された脈拍数を示す情報が取得され、環境情報として、地磁気センサ15bによって検出された地磁気に基づく方位を示す情報が取得される。これに対し、メイン側アプリAP02に対応付けられたサブ側プログラムSP02による第2情報取得処理では、位置情報として、緯度と経度に高度を含めて現在の空間位置を示す情報が取得され、生体情報となる情報は取得されず、環境情報として、地磁気センサ15bによって検出された地磁気に基づく方位を示す情報と、温度センサ15fによって検出された気温を示す情報と、圧力センサ15gによって検出された気圧を示す情報とが、取得される。
【0049】
このように、サブ側プログラムによる第2情報取得処理を実行することで取得される情報は、起動状態から休止状態に切り替えられたメイン側アプリに対応付けられたサブ側プログラムごとに一部又は全部が異なる情報を含んでいてもよい。あるいは、サブ側プログラムによる情報取得処理を実行することで取得される情報は、起動状態から休止状態に切り替えられたメイン側アプリに対応付けられたサブ側プログラムにかかわらず一部が共通する情報を含んでいてもよい。なお、サブ側プログラムによっては、個別取得情報を含むことなく共通取得情報のみを取得するものがあってもよい。このようなサブ側プログラムによる第2情報取得処理では、個別取得情報を取得する制御が行われず、共通取得情報を取得する制御のみが行われるようにすればよい。
【0050】
図3に示す切替制御処理では、ステップS18による制御の後に、メイン側アプリの休止中における終了条件が成立したか否かを判定する(ステップS19)。ステップS19での終了条件は、例えばサブマイコン31によるサブ側プログラムの実行が終了したときに、成立したと判定されればよい。サブマイコン31によるサブ側プログラムの実行は、例えば、第1操作入力部12における電源ボタン12aが約2秒間長押しされたことなど、特定の終了操作が検出されたことに基づいて、終了してもよい。また、電力供給部22において検出された電力残量が、例えば0%といった、メイン側アプリの休止中に対応して予め設定された終了判定値に達した場合に、サブマイコン31によるサブ側プログラムの実行が終了してもよい。
【0051】
メイン側アプリの休止中に終了条件が成立した場合には(ステップS19;Yes)、切替制御処理を終了する。これに対し、メイン側アプリの休止中における終了条件が成立していない場合には(ステップS19;No)、起動条件が成立したか否かを判定する(ステップS20)。ステップS20での起動条件は、メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、そのメイン側アプリを再び起動状態に復帰させるための条件として、予め設定されていればよい。ステップS20での起動条件は、例えば第1操作入力部12におけるツールボタン12cの押下操作が検出されたことなど、サブ側プログラムにかかわらず共通する条件が含まれてもよい。また、ステップS20での起動条件は、サブ側プログラムごとに一部又は全部が異なる条件が含まれてもよい。
【0052】
メイン側アプリの休止中に起動条件が成立しなかった場合には(ステップS20;No)、処理をステップS18に戻すことで、メイン側アプリの休止中制御が継続する。起動条件が成立した場合には(ステップS20;Yes)、処理をステップS14に進めることで、メイン側アプリの起動中制御が行われる。このときには、メインマイコン30がアプリケーションプログラムを休止状態から起動状態に切り替える制御が行われ、その後にはメインマイコン30及びサブマイコン31の連携による第1情報取得処理や、第1表示部19によるリッチなカラー画像の表示を用いた第1情報提供処理を、実行できればよい。メインマイコン30におけるアプリケーションプログラムが休止状態から起動状態に切り替えられて復帰する場合には、電力供給部22からメインマイコン30に対する電力供給が再開されてもよい。
【0053】
このように、メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であったメイン側アプリごとに一部又は全部が異なる条件が成立すると、休止状態のメイン側アプリが起動状態に復帰してもよい。あるいは、メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であったメイン側アプリにかかわらず一部が共通する条件が成立すると、休止状態のメイン側アプリが起動状態に復帰してもよい。
【0054】
例えば、
図5に示されたサブ側プログラムSP01、SP02、SP06のいずれかによる処理の実行中に、GPSモジュール17aを制御して取得した位置情報を用いて計測された移動距離が、予め設定された目的地に対応する移動完了判定値に達したときに、ステップS20による起動条件が成立したと判定してもよい。この場合に、ステップS14によりメイン側アプリの起動中制御が行われることで、メモリ16の記憶情報がメインマイコン30に供給され、第1表示部19によるリッチなカラー画像の地図表示上に、移動履歴となるルート表示が行われてもよい。
【0055】
また、サブ側プログラムSP01、SP06のいずれかによる処理の実行中に、移動距離の変化がなく予め設定された確認判定期間(例えば10分間)が経過したときに、第2表示部20によるシンプルなモノクロ画像の表示を用いて、計測終了確認の通知を行う。計測終了確認の通知は、報知部21に含まれるバイブレータを用いた振動出力や、報知部21に含まれるブザーを用いた音声出力、報知部21に含まれるLEDを用いた点灯出力、あるいは、これらの一部又は全部と組み合わせてもよい。その後さらに、移動距離の変化がなく予め設定された警告判定期間(例えば1分間)が経過したときに、ステップS20による起動条件が成立したと判定してもよい。この場合に、ステップS14によりメイン側アプリの起動中制御が行われることで、メモリ16の記憶情報がメインマイコン30に供給され、第1表示部19によるリッチなカラー画像の地図表示上に、移動履歴となるルート表示が行われてもよい。ルート表示に加えて、計測終了警告を赤色表示などにより通知してもよい。
【0056】
サブ側プログラムSP01、SP06のいずれかによる処理の実行中に、脈拍センサ15aによって検出された脈拍数が、予め設定された危険判定値(例えば200回/分)を超え、その検出期間が予め設定された通知判定期間(例えば1分間)に達したときに、第2表示部20によるシンプルなモノクロ画像の表示を用いて、脈拍異常確認の通知を行う。脈拍異常確認の通知は、報知部21に含まれるバイブレータを用いた振動出力や、報知部21に含まれるブザーを用いた音声出力、報知部21に含まれるLEDを用いた点灯出力、あるいは、これらの一部又は全部と組み合わせてもよい。その後さらに、脈拍数が危険判定値を超えた状態で予め設定された警告判定期間(例えば1分間)が経過したときに、ステップS20による起動条件が成立したと判定してもよい。この場合に、ステップS14によりメイン側アプリの起動中制御が行われることで、第1表示部19によるリッチなカラー画像の表示として、脈拍異常警告を赤色表示などにより通知してもよい。
【0057】
サブ側プログラムSP01による処理の実行中に、移動距離の変化から特定される速度が歩行速度の範囲内と判断され、その期間が予め設定された走行終了判定期間(例えば30秒間)に達したときに、ステップS20による起動条件が成立したと判定してもよい。この場合に、ステップS14によりメイン側アプリの起動中制御が行われることで、メモリ16の記憶情報がメインマイコン30に供給され、第1表示部19によるリッチなカラー画像の地図表示上に、移動履歴となるルート表示が行われてもよい。
【0058】
サブ側プログラムSP03による処理の実行中に、釣果の入力がなく予め設定された提示判定期間(例えば1時間)が経過したときに、ステップS20による起動条件が成立したと判定してもよい。この場合に、ステップS14によりメイン側アプリの起動中制御が行われることで、第1表示部19によるリッチなカラー画像の地図表示上に、周辺の釣果情報を表示してもよい。
【0059】
このように、メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、再び起動状態に復帰させる起動条件は、一部又は全部のメイン側アプリについて共通する条件を含んでいてもよいし、メイン側アプリごとに異なる条件を含んでいてもよい。また、メイン側アプリが起動状態であるときに、休止状態への切替後に再び起動状態に復帰させる起動条件を設定することができるようにしてもよい。
【0060】
そして、メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、サブ側プログラムによる第2情報取得処理が実行されることで取得した情報を用いて、起動条件の成立により再び起動状態に復帰させたメイン側アプリによる第1情報提供処理が実行されてもよい。例えば、サブマイコン31は、第2情報取得処理により取得した生体情報や環境情報、位置情報を、時刻情報とともに履歴情報として、メモリ16のRAMやフラッシュメモリに記憶しておく。その後、メインマイコン30によるメイン側アプリが起動状態に復帰した場合に、メモリ16に記憶された履歴情報を読み出すことで、第1表示部19によるリッチなカラー画像の地図表示上におけるルート表示などが行われるようにすればよい。
【0061】
また、メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、サブ側プログラムによる第2情報提供処理は、切替前の起動状態であったメイン側アプリによる第1情報取得処理が実行されることで取得した情報を用いて、実行されてもよい。例えば、メインマイコン30及びサブマイコン31は、第1情報取得処理により取得した生体情報や環境情報、位置情報を、時刻情報とともに履歴情報として、メモリ16のRAMやフラッシュメモリに記憶しておく。その後、メインマイコン30によるメイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた場合に、サブマイコン31におけるサブ側プログラムによる第2情報提供処理では、メモリ16に記憶された履歴情報を読み出すことで、第2表示部20によるシンプルなモノクロ画像の表示により、移動時間や移動距離などの情報が提供されるようにしてもよい。
【0062】
図6は、アプリ選択画面において選択されたメイン側アプリや動作メニュー選択画面において選択された動作メニューに応じた、画面表示の具体例を示している。
図6(A1)及び(B1)は、ランニング向けのメイン側アプリAP01が選択された場合に対応する画面表示の具体例を示している。
図6(A2)及び(B2)は、登山向けのメイン側アプリAP02が選択された場合に対応する画面表示の具体例を示している。
図6(A3)及び(B3)は、釣り向けのメイン側アプリAP03が選択された場合に対応する画面表示の具体例を示している。
【0063】
図6(A1)に示す例では、ランニング向けのメイン側アプリAP01が起動状態となるリッチメニューの場合に対応して、第1表示部19によるリッチなカラー画像の地図表示上に、現在の位置情報や移動経路が示されている。その他、気温、天気、出発地、現在地、最大心拍数、走行距離、現在時刻を示す文字情報や画像情報が表示されている。また、例えばユーザによるタッチパネルのタッチ操作などに基づいて、1kmごとのラップタイムをグラフ化したカラー画像の表示が行われてもよい。これらの表示は、第1情報提供処理により提供される第1情報に含まれる。
【0064】
図6(B1)に示す例では、ランニング向けのメイン側アプリAP01が起動状態から休止状態に切り替えられた後に、サブ側プログラムSP01によるエコメニューの場合に対応して、第2表示部20によるシンプルなモノクロ画像の表示として、心拍数、現在時刻、走行時間、走行距離を示す文字情報や画像情報が表示されている。このうち、心拍数は、センサ部15の脈拍センサ15aにより検出された脈拍を示す情報であればよい。走行時間は、サブマイコン31のRTCなどを用いて計測された走行開始からの経過時間を示す情報であればよい。走行距離は、サブマイコン31がGPSモジュール17aを制御して取得した位置情報を用いて計測された走行開始からの移動距離を示す情報であればよい。これらの表示は、第2情報提供処理により提供される第2情報に含まれる。
【0065】
図6(A2)に示す例では、登山向けのメイン側アプリAP02が起動状態となるリッチメニューの場合に対応して、第1表示部19によるリッチなカラー画像の地形表示上に、現在の位置情報や移動経路が示される。その他、気温、天気、目標方角、目的地の高度、現在地の高度、気圧、現在時刻を示す文字情報や画像情報が表示されている。また、例えばユーザによるタッチパネルのタッチ操作などに基づいて、リッチなカラー画像の地図表示上に、現在の位置情報や移動経路が示されてもよい。例えばユーザによるタッチパネルのタッチ操作や音声入出力部14のマイクを用いた音声入力などに基づいて、登山中の感想などを音声やアイコンでユーザが登録できるようにしてもよい。これらの表示は、第1情報提供処理により提供される第1情報に含まれる。
【0066】
図6(B2)に示す例では、登山向けのメイン側アプリAP02が起動状態から休止状態に切り替えられた後に、サブ側プログラムSP02によるエコメニューの場合に対応して、第2表示部20によるシンプルなモノクロ画像の表示として、目標方角、気圧、現在時刻、現在地の高度、気温を示す文字情報や画像情報が表示されている。このうち、目標方角は、メイン側アプリが起動状態であるときに設定された目標位置と、サブマイコン31がGPSモジュール17aを制御して取得した位置情報に示される現在位置と、センサ部15の地磁気センサ15bにより検出された方位情報とを用いて生成され、現在位置からみた目標位置の方角を示す情報であればよい。気圧は、センサ部15の圧力センサ15gにより検出された気圧を示す情報であればよい。現在地の標高は、センサ部15の圧力センサ15gにより検出された気圧を高度に換算した相対高度を示す情報であってもよいし、サブマイコン31がGPSモジュール17aを制御して取得した位置情報などを用いて計測される海抜高度を示す情報であってもよい。気温は、センサ部15の温度センサ15fにより検出された気温を示す情報であればよい。これらの表示は、第2情報提供処理により提供される第2情報に含まれる。
【0067】
図6(A3)に示す例では、釣り向けのメイン側アプリAP03が起動状態となるリッチメニューの場合に対応して、第1表示部19によるリッチなカラー画像の地図表示上に、現在の位置情報が示されている。この場合に、現在の位置情報だけでなく、近くの釣果情報を地図表示上に示してもよい。その他、気温、天気、釣果、干潮時刻、満潮時刻、現在時刻を示す文字情報や画像情報が表示されている。また、例えばユーザによるタッチパネルのタッチ操作や音声入出力部14のマイクを用いた音声入力などに基づいて、釣れた魚の種類や大きさなどを示す釣果情報を、音声や画面操作によりユーザが入力及び登録できるようにしてもよい。これらの表示は、第1情報提供処理により提供される第1情報に含まれる。
【0068】
図6(B3)に示す例では、釣り向けのメイン側アプリAP03が起動状態から休止状態に切り替えられた後に、サブ側プログラムSP03によるエコメニューの場合に対応して、第2表示部20によるシンプルなモノクロ画像の表示として、タイドグラフ、現在時刻、釣果情報が表示されている。タイドグラフは、サブマイコン31がGPSモジュール17aを制御して取得した位置情報に示される現在位置と、メイン側アプリAP03が起動状態であるときに取得した潮見表のデータと、現在時刻を示す時刻情報とを用いて生成され、現在時刻を含めた所定期間における潮位をグラフ化して示す情報であればよい。釣果情報は、メモリ16に記憶された釣果を示す情報であればよい。サブ側プログラムSP03による処理の実行中に、例えば第1操作入力部12におけるマップボタン12bの押下操作や第2操作入力部13におけるタッチパネルのダブルタップとなるタップ操作などに基づいて、釣果数が1増加されるように、釣果情報が更新されてもよい。これらの表示は、第2情報提供処理により提供される第2情報に含まれる。
【0069】
以上説明したように、本実施形態に係る電子機器100において、サブマイコン31は、メインマイコン30におけるメイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であったメイン側アプリと対応付けられたサブ側プログラムにより第2情報取得処理を実行するとともに、第2表示部20によるシンプルなモノクロ画像の表示などを用いた第2情報提供処理を実行することができる。これにより、ユーザの利便性を向上させるとともに、電力の消費を適切に抑制できる。
【0070】
また、メインマイコン30がメイン側アプリとして起動するアプリケーションプログラムは、アプリ選択画面におけるアプリ選択項目の選択などにより、予め用意された複数のアプリケーションプログラムから指定され、動作メニュー選択画面における動作メニュー選択項目の選択などにより、メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられるか否かが判定される。そして、メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられる場合に、メイン側アプリごとに異なる関連プログラムを、サブ側プログラムとして第2情報取得処理や第2情報提供処理を実行する。このように、メイン側アプリごとに異なるサブ側プログラムによる処理を実行することで、ユーザの利便性を向上させるとともに、電力の消費を適切に抑制できる。
【0071】
メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられる休止条件や、メイン側アプリが休止状態から起動状態に切り替えられて復帰する起動条件は、起動されたメイン側アプリと対応付けて予め設定された条件を含んでいる。これにより、ユーザの利便性を向上させるとともに、電力の消費を適切に抑制できる。
【0072】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば電子機器100は、上記実施の形態で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。上記実施の形態において、下位概念となる事項が記載されている場合に、同族的事項や同類的事項を用いた上位概念の発明、あるいは、共通する性質を用いた上位概念の発明は、本願発明として包含され、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構造や特性を備えたものであってもよい。
【0073】
サブ側プログラムによる第2情報取得処理を実行することで取得される情報は、メイン側アプリとサブ側プログラムの一方又は双方が更新された場合に、変更可能であってもよい。例えば
図5に示されたサブ側プログラムSP01は、メイン側アプリAP01とともに更新が可能であり、その更新後には天気に関する情報の取得と提供ができるようにしてもよい。天気に関する情報は、メイン側アプリAP01を定期的に休止状態から起動状態に切り替えることで、メインマイコン30が第1通信モジュール10a又は第2通信モジュール11aを制御して取得してもよい。このときには、サブマイコン31がGPSモジュール17aを制御して取得した位置情報を用いて、現在位置の天気に関する情報を取得できればよい。天気に関する情報を取得した後には、メイン側アプリAP01が再び起動状態から休止状態に切り替えられ、サブ側プログラムSP01による第2情報提供処理により、第2表示部20におけるシンプルなモノクロ画像の表示として、天気に関する情報を示す文字情報や画像情報が表示されてもよい。
【0074】
このように、メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であったメイン側アプリと対応付けられたサブ側プログラムによる第2情報取得処理や第2情報提供処理に応じて、メイン側アプリを定期的に休止状態から起動状態に切り替える場合があってもよい。例えば、天気に関する情報を取得する場合に、午前6時、午前9時、午後0時、午後3時、午後6時、午後9時といった、3時間ごとにメイン側アプリを休止状態から起動状態に切り替え、メインマイコン30が第1通信モジュール10a又は第2通信モジュール11aを制御して、現在位置の天気に関する情報を取得すればよい。
【0075】
メイン側アプリによる第1情報取得処理に比べて、サブ側プログラムによる第2情報取得処理は、情報取得の頻度が減少するように設定されてもよい。例えば、現在位置を示す位置情報を取得する場合に、メイン側アプリによる第1情報取得処理では、メインマイコン30がサブマイコン31に制御信号を出力してGPSモジュール17aを制御することで、1秒ごとに新たな位置情報を取得する。これに対し、メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた後に実行されるサブ側プログラムによる第2情報取得処理では、サブマイコン31がGPSモジュール17aを制御することで、1分ごとに新たな位置情報を取得する。このように、メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた後には、情報取得の頻度を減少させることで、電力の消費を適切に抑制することができる。
【0076】
メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた後には、情報取得の頻度を減少させることに伴い、サブ側プログラムによる第2情報提供処理において提供される情報更新の頻度が減少するように設定されてもよい。例えば、ランニング向けのメイン側アプリAP01が起動状態となるリッチメニューの場合に対応して、走行距離を示す文字情報は、0.01kmを最小単位として表示することで、提供される情報の更新頻度が増大する。これに対し、メイン側アプリAP01と対応付けられたサブ側プログラムSP01によるエコメニューの場合に対応して、走行距離を示す文字情報は、0.1kmを最小単位として表示することで、提供される情報の更新頻度が減少する。このように、メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられた後には、提供される情報の更新頻度を減少させることで、電力の消費を適切に抑制することができる。
【0077】
電力供給部22において検出された電力残量が、例えば30%未満であり15%以上であるといった、予め設定された休止優先範囲である場合に、休止優先範囲よりも電力残量が多い場合と比べて、メイン側アプリを起動状態から休止状態に切り替えやすくなるように設定してもよい。例えば、動作メニュー選択画面を表示するときに、電力残量が休止優先範囲であれば、リッチメニューに対応したメニュー選択項目よりも、エコメニューに対応したメニュー選択項目を大きく表示することによって、選択結果がエコメニューに決定されやすくしてもよい。このように、メイン側アプリが起動状態から休止状態に切り替えられやすくすることで、電力の消費を適切に抑制することができる。
【0078】
メインマイコン30やサブマイコン31の制御に基づいて各種の情報を表示出力により提示可能な表示装置は、第1表示部19及び第2表示部20のように積層された構成によるものに限定されず、例えば、メインマイコン30とサブマイコン31とで共通する単一の表示装置における表示を制御してもよい。このような単一の表示装置は、共通表示装置ともいう。この場合に、メインマイコン30は、メイン側アプリとなるアプリケーションプログラムを実行することで、共通表示装置によるリッチなカラー画像を表示してもよい。これに対し、サブマイコン31は、サブ側プログラムを実行することで、共通表示装置によるシンプルなモノクロ画像を表示してもよい。あるいは、サブマイコン31は、サブ側プログラムを実行して共通表示装置によるカラー画像の表示が可能であるものの、メイン側アプリにより共通表示装置にカラー画像を表示させる際の表示態様よりも簡易な表示態様にした上で、共通表示装置によるカラー画像の表示を行うようにしてもよい。このように、メインマイコン30におけるメイン側アプリにより第1情報提供処理を実行して第1情報を表示させる表示装置と、サブマイコン31におけるサブ側プログラムにより第2情報提供処理を実行して第2情報を表示させる表示装置とが共通する場合に、第2情報提供処理は、第1情報提供処理により第1情報を表示させる際の表示態様よりも簡易な表示態様にした上で第2情報を表示させてもよい。このように、第1情報よりも簡易な表示態様で第2情報を表示させることで、処理負担を軽減して、電力の消費を適切に抑制することができる。
【0079】
メインマイコン30及びサブマイコン31を内蔵した電子機器100は、電子時計、スマートウォッチ、スマートフォン、ウェアラブルデバイスなど、任意の電子機器であればよく、処理速度が高速で消費電力が大きい第1デバイス群(第1表示部19及びメインマイコン30)と、処理速度が低速で消費電力が小さい第2デバイス群(第2表示部20及びサブマイコン31)と、を備えて構成されたものであればよい。
【0080】
メインマイコン30及びサブマイコン31が実行するプログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROM、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納して適用できる。さらに、プログラムを搬送波に重畳し、インターネット等の通信媒体を介して適用することもできる。例えば通信ネットワーク上の掲示板であるBBS(Bulletin Board System)にプログラムを掲示して配信してもよいし、FTP(File Transfer Protocol)サーバにプログラムを格納してダウンロード可能にしてもよい。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で実行することにより、上記の処理を実行できるように構成してもよい。
【0081】
その他、上記実施の形態で示した構成、制御手順や表示例などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記の番号は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
【0082】
(付記1)
第1処理手段と、
第2処理手段と、を備え、
前記第1処理手段は、第1プログラムを起動可能であり、
前記第2処理手段は、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能である、
電子機器。
【0083】
(付記2)
前記第1処理手段が起動する前記第1プログラムを、予め用意された複数のプログラムから指定する指定手段と、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により切り替えられないと判定された場合に、前記指定手段により指定されたプログラムを前記第1処理手段における起動状態の前記第1プログラムとする制御を行い、前記判定手段により切り替えられると判定された場合に、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられる制御を行う制御手段と、を備える、
付記1の電子機器。
【0084】
(付記3)
前記制御手段は、前記判定手段により切り替えられると判定された場合に、前記指定手段により指定されたプログラムごとに異なる関連プログラムを、前記第2プログラムとして処理を実行させる、
付記2の電子機器。
【0085】
(付記4)
電力供給手段を備え、
前記第1処理手段は、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられるときに前記電力供給手段からの電力供給が停止され、前記第1プログラムが休止状態から起動状態に復帰するときに前記電力供給手段からの電力供給が再開される、
付記1、2または3の電子機器。
【0086】
(付記5)
前記第1処理手段は、起動した前記第1プログラムと対応付けられた条件の成立により、前記第1プログラムが起動状態と休止状態とに切り替えられる、
付記1から4のいずれかの電子機器。
【0087】
(付記6)
前記第1処理手段は、前記電力供給手段により供給可能な電力残量がある量未満である場合に、前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられる、
付記1から5のいずれかの電子機器。
【0088】
(付記7)
第1表示手段と、
前記第1表示手段よりも消費電力が小さい第2表示手段と、を備え、
前記第1処理手段は、前記第1プログラムが起動状態であるときに第1情報提供処理を実行して前記第1表示手段に第1情報を表示させ、
前記第2処理手段は、前記第1プログラムが休止状態であるときに前記第2プログラムによる第2情報提供処理を実行して前記第2表示手段に第2情報を表示させる、
付記1から6のいずれかの電子機器。
【0089】
(付記8)
前記第2処理手段は、
前記第2プログラムにより外部信号の受信又は内部回路の動作を制御して特定情報を取得する情報取得処理を実行可能であり、
前記第2プログラムによる情報取得処理ごとに異なる情報を、特定情報として取得可能である、
付記1から7のいずれかの電子機器。
【0090】
(付記9)
前記第2処理手段は、
前記第2プログラムによる前記情報取得処理にかかわらない共通の情報も前記特定情報として取得可能である、
付記8の電子機器。
【0091】
(付記10)
前記第1処理手段は、
前記第1プログラムにより外部信号の受信又は内部回路の動作を制御して情報を取得する第1情報取得処理を実行し、
前記第2処理手段は、
前記第2プログラムにより外部信号の受信又は内部回路の動作を制御して情報を取得する第2情報取得処理を実行し、
前記第2情報取得処理は、前記第1情報取得処理よりも処理負荷が低い、
付記1から7のいずれかの電子機器。
【0092】
(付記11)
前記第1処理手段は、
第1情報提供処理を実行して表示手段に第1情報を表示させ、
前記第2処理手段は、
第2情報提供処理を実行して前記表示手段に第2情報を表示させ、
前記第2情報提供処理は、前記第1情報提供処理により前記第1情報を前記表示手段に表示させる際の表示態様よりも簡易な表示態様にした上で前記第2情報を前記表示手段に表示させる、
付記1から6のいずれかの電子機器。
【0093】
(付記12)
前記第2処理手段は、前記第1処理手段よりも消費電力が小さい、
付記1から11のいずれかの電子機器。
【0094】
(付記13)
第1処理手段と、第2処理手段と、を備える電子機器の制御方法であって、
前記第1処理手段が、第1プログラムを起動可能なステップと、
前記第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、前記第2処理手段が、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を実行可能なステップと、を含む、
制御方法。
【0095】
(付記14)
第1処理手段と、第2処理手段と、を備えるコンピュータに、
前記第1処理手段における第1プログラムが起動状態から休止状態に切り替えられた後に、切替前の起動状態であった前記第1プログラムと対応付けられた第2プログラムによる処理を、前記第2処理手段により実行する機能、
を実現させるための切替制御プログラム。
【符号の説明】
【0096】
10a…第1通信モジュール、10b…アンテナ、11a…第2通信モジュール、11b…アンテナ、12…第1操作入力部、12a…電源ボタン、12b…マップボタン、12c…ツールボタン、13…第2操作入力部、14…音声入出力部、15…センサ部、15a…脈拍センサ、15b…地磁気センサ、15c…加速度センサ、15d…ジャイロセンサ、15e…照度センサ、15f…温度センサ、15g…圧力センサ、16…メモリ、17a…GPSモジュール、17b…アンテナ、18a…第3通信モジュール、18b…アンテナ、19…第1表示部、20…第2表示部、21…報知部、22…電力供給部、30…メインマイコン、31…サブマイコン、100…電子機器