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特許7581818カクテル提案装置、カクテル提案方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】カクテル提案装置、カクテル提案方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20241106BHJP
【FI】
G06Q50/12
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020203907
(22)【出願日】2020-12-09
(65)【公開番号】P2022091220
(43)【公開日】2022-06-21
【審査請求日】2023-11-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】丸山 貴志
(72)【発明者】
【氏名】里田 浩三
(72)【発明者】
【氏名】黒田 貴之
(72)【発明者】
【氏名】八鍬 豊
(72)【発明者】
【氏名】桑原 拓也
(72)【発明者】
【氏名】福田 達也
(72)【発明者】
【氏名】田辺 和輝
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-341639(JP,A)
【文献】特開2011-028505(JP,A)
【文献】特開2020-095341(JP,A)
【文献】特開2006-040273(JP,A)
【文献】特開2019-139663(JP,A)
【文献】国際公開第2020/183725(WO,A1)
【文献】特開平07-325837(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カクテルに対する要件の入力を受け付ける入力部と、
カクテルを特徴付ける要素と該カクテルとの対応関係を表す第1の対応関係を保存する対応関係保存部と、
前記入力部に入力された要件に含まれる要素と、前記第1の対応関係と、に基づいて、カクテルの種類を選択する最適カクテル探索部と、
前記最適カクテル探索部により選択されたカクテルの種類を出力する出力部と、
カクテルの種類毎に、変数を含むカクテルモデルを保存するカクテルモデル保存部と、
カクテルの種類毎に、変数を含むカクテル作成手順を保存するカクテル作成手順保存部と、を備え、
前記入力部は、カクテルに対する条件の入力をさらに受け付け、
前記最適カクテル探索部は、前記入力部に入力された条件に基づいて、選択されたカクテルの種類のカクテルモデルに含まれる変数の値を決定し、選択されたカクテルの種類のカクテル作成手順に含まれる変数に、カクテルモデルに含まれる変数の決定された値を代入し、
前記出力部は、前記最適カクテル探索部により変数に値が代入された後のカクテル作成手順をさらに出力する、
カクテル提案装置。
【請求項2】
前記対応関係保存部は、カクテルを特徴付ける要素同士の対応関係を表す第2の対応関係をさらに保存し、
前記最適カクテル探索部は、前記入力部に入力された要件に含まれる要素と、前記第1の対応関係及び前記第2の対応関係と、に基づいて、カクテルの種類を選択する、
請求項に記載のカクテル提案装置。
【請求項3】
前記最適カクテル探索部は、予め定められた数のカクテルの種類を選択すると共に、選択されたカクテルの種類毎に、該カクテルのカクテル作成手順に含まれる変数への値の代入を行い、
前記出力部は、前記最適カクテル探索部により選択された、予め定められた数のカクテルの種類を出力すると共に、選択された各種類のカクテルのカクテル作成手順であって前記最適カクテル探索部により変数に値が代入された後のカクテル作成手順を出力する、
請求項又はに記載のカクテル提案装置。
【請求項4】
前記入力部は、複数の入力元から、カクテルに対する要件及び条件の入力を受け付ける、
請求項からのいずれか1項に記載のカクテル提案装置。
【請求項5】
カクテル提案装置が行うカクテル提案方法であって、
カクテルを特徴付ける要素と該カクテルとの対応関係を表す第1の対応関係を保存するステップと、
カクテルに対する要件の入力を受け付ける入力ステップと、
入力された要件に含まれる要素と、前記第1の対応関係と、に基づいて、カクテルの種類を選択する最適カクテル探索ステップと、
選択されたカクテルの種類を出力する出力ステップと、
カクテルの種類毎に、変数を含むカクテルモデルを保存するステップと、
カクテルの種類毎に、変数を含むカクテル作成手順を保存するステップと、を含み、
前記入力ステップでは、カクテルに対する条件の入力をさらに受け付け、
前記最適カクテル探索ステップでは、入力された条件に基づいて、選択されたカクテルの種類のカクテルモデルに含まれる変数の値を決定し、選択されたカクテルの種類のカクテル作成手順に含まれる変数に、カクテルモデルに含まれる変数の決定された値を代入し、
前記出力ステップでは、変数に値が代入された後のカクテル作成手順をさらに出力する、
カクテル提案方法。
【請求項6】
コンピュータに、
カクテルを特徴付ける要素と該カクテルとの対応関係を表す第1の対応関係を保存する手順と、
カクテルに対する要件の入力を受け付ける入力手順と、
入力された要件に含まれる要素と、前記第1の対応関係と、に基づいて、カクテルの種類を選択する最適カクテル探索手順と、
選択されたカクテルの種類を出力する出力手順と、
カクテルの種類毎に、変数を含むカクテルモデルを保存する手順と、
カクテルの種類毎に、変数を含むカクテル作成手順を保存する手順と、
を実行させ
前記入力手順では、カクテルに対する条件の入力をさらに受け付け、
前記最適カクテル探索手順では、入力された条件に基づいて、選択されたカクテルの種類のカクテルモデルに含まれる変数の値を決定し、選択されたカクテルの種類のカクテル作成手順に含まれる変数に、カクテルモデルに含まれる変数の決定された値を代入し、
前記出力手順では、変数に値が代入された後のカクテル作成手順をさらに出力する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、カクテル提案装置、カクテル提案方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客にカクテルを提供する場合、顧客が固定のメニューからカクテルを選択し、バーテンダーが、顧客により選択されたカクテルを調理し、顧客に提供していた。
しかし、カクテルの種類は、多岐にわたっており、メニューに掲載されていない種類のカクテルも数多く存在する。
そのため、顧客の中には、メニューに掲載されていない種類のカクテルを飲みたいと考えている顧客も多いと考えられる。
【0003】
しかし、顧客は、一般的には、カクテルの知識が少ないため、例えば、やさしい味のカクテルが飲みたい、かっこいいカクテルが飲みたいなど、カクテルに対して曖昧な要望をしてくる可能性があると考えられる。
そのため、このような顧客の曖昧な要望に対応するためには、バーテンダーにも、カクテルに対する膨大な知識が必要とされる。
【0004】
しかし、上述のように、カクテルの種類は多岐にわたるため、バーテンダーが、カクテルの種類を網羅的に把握することは困難である。
そのため、最近は、バーテンダーの知識を補うべく、顧客の曖昧な要望に対しても、より細やかに対応したカクテルを提案できる技術が望まれている。
【0005】
関連技術としては、特許文献1が挙げられる。特許文献1に開示された技術によれば、顧客が予算及び嗜好を入力すると、顧客の予算及び嗜好に合った飲み物(例えば、ワイン)を選定し、表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2002-197162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、特許文献1に開示された技術によれば、顧客の予算及び嗜好に合った飲み物を提案できる。
しかし、特許文献1に開示された技術は、顧客の予算及び嗜好といった明確な要望に基づいて、飲み物を提案する。そのため、特許文献1に開示された技術は、顧客の要望が曖昧であった場合には、顧客の要望に対応した飲み物を提案することは困難である。
【0008】
そこで本開示の目的は、上述した課題を解決し、顧客の曖昧な要望に対しても、より細やかに対応したカクテルを提案できるカクテル提案装置、カクテル提案方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一態様によるカクテル提案装置は、
カクテルに対する要件の入力を受け付ける入力部と、
カクテルを特徴付ける要素と該カクテルとの対応関係を表す第1の対応関係を保存する対応関係保存部と、
前記入力部に入力された要件に含まれる要素と、前記第1の対応関係と、に基づいて、カクテルの種類を選択する最適カクテル探索部と、
前記最適カクテル探索部により選択されたカクテルの種類を出力する出力部と、を備える。
【0010】
一態様によるカクテル提案方法は、
カクテル提案装置が行うカクテル提案方法であって、
カクテルを特徴付ける要素と該カクテルとの対応関係を表す第1の対応関係を保存するステップと、
カクテルに対する要件の入力を受け付けるステップと、
入力された要件に含まれる要素と、前記第1の対応関係と、に基づいて、カクテルの種類を選択するステップと、
選択されたカクテルの種類を出力するステップと、を含む。
【0011】
一態様によるプログラムは、
コンピュータに、
カクテルを特徴付ける要素と該カクテルとの対応関係を表す第1の対応関係を保存する手順と、
カクテルに対する要件の入力を受け付ける手順と、
入力された要件に含まれる要素と、前記第1の対応関係と、に基づいて、カクテルの種類を選択する手順と、
選択されたカクテルの種類を出力する手順と、
を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
上述の態様によれば、顧客の曖昧な要望に対しても、より細やかに対応したカクテルを提案できるカクテル提案装置、カクテル提案方法、及びプログラムを提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施の形態1に係るカクテル提案装置の構成例を示すブロック図である。
図2】実施の形態1に係るカクテル特徴対応関係保存部に保存されるカクテル特徴対応関係の例を示す図である。
図3】実施の形態1に係るカクテルモデル保存部に保存されるカクテルモデルの例を示す図である。
図4】実施の形態1に係るカクテル作成手順保存部に保存されるカクテル作成手順の例を示す図である。
図5】実施の形態1に係るカクテル提案装置に対する、入力元の端末及び出力先の端末の例を示す図である。
図6】実施の形態1に係るカクテル提案装置に対する、入力元の端末及び出力先の端末の例を示す図である。
図7】実施の形態1に係るカクテル提案装置に対する、入力元の端末の例を示す図である。
図8】実施の形態1に係るカクテル提案装置の概略的な動作の流れの例を説明するフローチャートである。
図9図8に示されるステップS20の概略的な動作の流れの例を説明するフローチャートである。
図10図8に示されるステップS30の概略的な動作の流れの例を説明するフローチャートである。
図11図8に示されるステップS10の動作の具体例を説明する図である。
図12図8に示されるステップS20の動作の具体例を説明する図である。
図13図8に示されるステップS30の動作の具体例を説明する図である。
図14図8に示されるステップS40の動作の具体例を説明する図である。
図15図8に示されるステップS50の動作の具体例を説明する図である。
図16】実施の形態2に係るカクテル提案装置の構成例を示すブロック図である。
図17】実施の形態3に係るカクテル提案装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の記載及び図面は、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、以下の各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
【0015】
<実施の形態1>
まず、図1を参照して、本実施の形態1に係るカクテル提案装置100の構成例について説明する。図1に示されるように、本実施の形態1に係るカクテル提案装置100は、入力部101、カクテル特徴対応関係保存部102、カクテルモデル保存部103、カクテル作成手順保存部104、最適カクテル探索部105、及び出力部106を備えている。
【0016】
入力部101は、カクテルに対する要件及び条件の入力を受け付ける。カクテルに対する要件は、例えば、カクテルの材料、カクテルの色、カクテルを形容する感性、カクテルを形容する情緒などを含む。また、カクテルに対する条件は、例えば、金額などを含む。
【0017】
カクテル特徴対応関係保存部102は、カクテル特徴対応関係を保存する。カクテル特徴対応関係は、カクテルを特徴付ける要素と、そのカクテルの種類と、の対応関係を表す第1の対応関係を含む。また、本実施の形態1では、カクテル特徴対応関係は、カクテルを特徴付ける要素同士の対応関係を表す第2の対応関係も含む。ただし、カクテル特徴対応関係が第2の対応関係を含むか否かは任意で良い。ここで、図2を参照して、カクテル特徴対応関係保存部102に保存される、第1の対応関係及び第2の対応関係を含むカクテル特徴対応関係の例について説明する。図2の例では、カクテル特徴対応関係保存部102には、第1の対応関係として、例えば、感性とカクテルの種類との対応関係、材料とカクテルの種類との対応関係、色とカクテルの種類との対応関係、などが保存されている。また、図2の例では、カクテル特徴対応関係保存部102には、第2の対応関係として、例えば、情緒と感性との対応関係などが保存されている。即ち、図2に示す例は、カクテル特徴対応関係保存部102に保存されているデータ構造を、概念的に且つ例示的に説明する図である。そして、図2に示すそれぞれの例において、個々の矢印の左右に記載されている各事項は、当該データ構造を構成するデータであって、互いに関連付けされていること(即ち、前述した対応関係)を表す。
【0018】
カクテルモデル保存部103は、カクテルの種類毎に、そのカクテルのカクテルモデルであって、そのカクテルモデルの構成要素及び未決定の変数を含むカクテルモデルを保存する。ここで、図3を参照して、カクテルモデル保存部103に保存されるカクテルモデルの例について説明する。図3の例では、カクテルモデル保存部103には、例えば、マンハッタン及びアースクエイクなどのカクテルモデルが保存されている。例えば、マンハッタンのカクテルモデルにおいては、ウィスキーの種類X1、ウィスキーの量X2、ベルモットの量Y、カクテルグラス形状Z、装飾用フルーツWが未決定の変数になっている。即ち、図3に示す例は、カクテルモデル保存部103に保存されているカクテルモデルのデータ構造を、概念的に且つ例示的に説明する図である。そして、図3に示す「マンハッタン」なるカクテルモデルの例は、当該データ構造を構成するデータとして、前述した各変数が互いに関連付けされていることを表す。
【0019】
カクテル作成手順保存部104は、カクテルの種類毎に、そのカクテルのカクテル作成手順であって、そのカクテル作成手順の構成手順及び未決定の変数を含むカクテル作成手順を保存する。ここで、図4を参照して、カクテル作成手順保存部104に保存されるカクテル作成手順の例について説明する。図4の例では、カクテル作成手順保存部104には、例えば、マンハッタン及びアースクエイクなどのカクテル作成手順が保存されている。例えば、マンハッタンのカクテル作成手順においては、ウィスキーの種類X1、ウィスキーの量X2、ベルモットの量Y、カクテルグラス形状Z、装飾用フルーツWが未決定の変数になっている。即ち、図4に示す例は、カクテル作成手順保存部104に保存されているカクテル作成手順のデータ構造を、概念的に且つ例示的に説明する図である。そして、図4に示す「マンハッタン」なるカクテルの作成手順の例は、当該データ構造を構成するデータとして、図4に示す手順1乃至3が順番を表すと共に、図3を参照して説明した変数を含む状態で、互いに関連付けされていることを表す。
【0020】
図3及び図4に示されるように、同一の種類のカクテル(図3及び図4の例では、マンハッタン)のカクテルモデル及びカクテル作成手順には、未決定の変数として、互いに同一の変数が含まれている。
【0021】
最適カクテル探索部105は、まず、入力部101に入力された要件に含まれる要素と、カクテル特徴対応関係保存部102に保存された第1の対応関係と、に基づいて、カクテルの種類を選択する。なお、カクテル特徴対応関係保存部102に第2の対応関係が保存されている場合は、最適カクテル探索部105は、入力部101に入力された要件に含まれる要素と、第1の対応関係及び第2の対応関係と、に基づいて、カクテルの種類を選択しても良い。続いて、最適カクテル探索部105は、選択された種類のカクテルのカクテルモデルをカクテルモデル保存部103から読み出し、入力部101に入力された条件に基づいて、読み出されたカクテルモデルに含まれる未決定の各変数の値を決定する。続いて、最適カクテル探索部105は、選択された種類のカクテルのカクテル作成手順をカクテル作成手順保存部104から読み出し、読み出されたカクテル作成手順に含まれる未決定の各変数に、上記で決定された、カクテルモデルに含まれる各変数の値を代入する。
【0022】
出力部106は、最適カクテル探索部105により選択されたカクテルの種類を出力すると共に、そのカクテルのカクテル作成手順であって最適カクテル探索部105により変数に値が代入されたカクテル作成手順を出力する。
【0023】
続いて以下では、図5図7を参照して、本実施の形態1に係るカクテル提案装置100に対する、入力元の端末及び出力先の端末の例について説明する。
図5の例では、1つの端末200Aが入力元かつ出力先の端末になっている。
例えば、端末200Aは、カクテルを提供する店舗に来店した顧客が使用する端末である。この場合の利用シーンは、例えば、以下の通りである。顧客は、カクテルに対する顧客側の要件及び条件を入力し、カクテルの種類及びカクテル作成手順の出力を得る。顧客は、出力結果をバーテンダー又はホールスタッフに提示し、その出力結果に基づいて、バーテンダーが調理を行う。
【0024】
又は、端末200Aは、カクテルを提供する店舗で働いているバーテンダー又はホールスタッフが使用する端末である。この場合の利用シーンは、例えば、以下の通りである。バーテンダー又はホールスタッフが、顧客から、カクテルに対する顧客側の要件及び条件を聞いて、顧客側の要件及び条件を入力し、カクテルの種類及びカクテル作成手順の出力を得る。バーテンダーは、出力結果に基づいて、調理を行う。なお、店舗側にも、余った材料を使用したいなどの要望がある可能性がある。そのため、バーテンダー又はホールスタッフが、カクテルに対する店舗側の要件及び条件を追加で入力しても良い。
【0025】
図6の例では、1つの端末200Bが入力元の端末になっており、また、端末200Bとは異なる1つの端末200Cが出力先の端末になっている。
例えば、端末200Bは、カクテルを提供する店舗に来店した顧客が使用する端末であり、端末200Cは、その店舗で働いているバーテンダー又はホールスタッフが使用する端末である。この場合の利用シーンは、例えば、以下の通りである。顧客は、カクテルに対する顧客側の要件及び条件を入力する。バーテンダー又はホールスタッフは、カクテルの種類及びカクテル作成手順の出力を得て、その出力結果に基づいて、バーテンダーが調理を行う。
【0026】
図7の例では、複数(図7では、2つ)の端末200D,200Eが入力元の端末になっている。
例えば、端末200Dは、カクテルを提供する店舗に来店した顧客が使用する端末であり、端末200Eは、その店舗で働いているバーテンダー又はホールスタッフが使用する端末である。この場合の利用シーンは、例えば、以下の通りである。顧客は、カクテルに対する顧客側の要件及び条件を入力する。また、バーテンダー又はホールスタッフは、カクテルに対する店舗側の要件及び条件を入力する。
【0027】
図7の例では、出力先の端末を図示していないが、出力先の端末は任意の端末で良い。例えば、出力先の端末は、端末200D,200Eの一方又は両方としても良いし、端末200D,200E以外の1つ以上の任意の端末としても良い。
【0028】
なお、図5図7に示される端末200A~200Eは、入力機能、通信機能、及び表示機能を少なくとも備えていれば良い。また、図5図7に示される端末200A~200Eは、携帯可能な携帯端末になっているが、据え置き型の固定端末でも良い。
【0029】
続いて以下では、図8を参照して、本実施の形態1に係るカクテル提案装置100の概略的な動作の流れの例について説明する。なお、図8のフローが開始される時点では、カクテル特徴対応関係保存部102には、第1の対応関係及び第2の対応関係を含むカクテル特徴対応関係が保存され、カクテルモデル保存部103には、カクテルモデルが保存され、カクテル作成手順保存部104には、カクテル作成手順が保存されているものとする。
【0030】
図8に示されるように、まず、入力部101には、カクテルに対する要件及び条件が入力される(ステップS10)。
次に、最適カクテル探索部105は、ステップS10で入力部101に入力された要件に含まれる要素と、カクテル特徴対応関係保存部102に保存された第1の対応関係及び第2の対応関係と、に基づいて、候補のカクテルの種類を選択する(ステップS20)。
【0031】
次に、最適カクテル探索部105は、ステップS20で選択された候補のカクテルのカクテルモデルをカクテルモデル保存部103から読み出し、入力部101に入力された条件に基づいて、読み出されたカクテルモデルに含まれる未決定の各変数の値を決定する(ステップS30)。
【0032】
次に、最適カクテル探索部105は、ステップS20で選択された候補のカクテルのカクテル作成手順をカクテル作成手順保存部104から読み出し、読み出されたカクテル作成手順に含まれる未決定の変数に、ステップS30で決定された、カクテルモデルに含まれる変数の値を代入する(ステップS40)。
【0033】
その後、出力部106は、ステップS20で最適カクテル探索部105により選択されたカクテルの種類を出力すると共に、そのカクテルのカクテル作成手順であってステップS40で最適カクテル探索部105により各変数に値が代入されたカクテル作成手順を出力する(ステップS50)。
【0034】
続いて以下では、図9を参照して、図8に示されるステップS20の概略的な動作の流れの例について説明する。なお、図9では、カクテルに対する要件の組を符号Cで表し、特に、入力部101に入力されたカクテルの要件の組を符号C0で表す。
【0035】
図9に示されるように、まず、最適カクテル探索部105は、入力部101に入力された要件の組C0=(R0,R1,…,Rn)を探索木のルートとして定める(ステップS21)。この探索木は、要件の組をノードとする。
【0036】
次に、最適カクテル探索部105は、「具体化可能な組Cが残っていて、かつ、十分な数の候補のカクテルが得られていない」という条件が満たされているか否かを判定する(ステップS22)。ここで、上述した「十分な数」は、予め定められている。
【0037】
ステップS22において、上述した条件が満たされている場合(ステップS22のYES)、最適カクテル探索部105は、具体化可能な組Cを1つ選択して、カクテル特徴対応関係保存部102に保存された第1の対応関係及び第2の対応関係に基づいて、その組Cを具体化し、組C’を得る(ステップS23)。ステップS23では、最適カクテル探索部105は、第1の対応関係及び第2の対応関係に基づいて、組Cを具体化することによって、組C’を作成する。
【0038】
次に、最適カクテル探索部105は、ステップS23で選択された組Cの子ノードとして、組C’を探索木に追加する(ステップS24)。探索木に追加された組Cが、候補のカクテルの1つとなる。ステップS24の後、最適カクテル探索部105は、ステップS22に戻り、ステップS22以降の処理を繰り返す。
【0039】
また、ステップS22において、「具体化可能な組Cが残っていて、かつ、十分な数の候補のカクテルが得られていない」という条件が満たされていない場合(ステップS22のNO)、最適カクテル探索部105は、それまでに得られている候補のカクテルの種類を出力し(ステップS25)、処理を終了する。
【0040】
続いて以下では、図10を参照して、図8に示されるステップS30の概略的な動作の流れの例について説明する。なお、図10に示されるフローは、候補のカクテル毎に行われる。例えば、候補のカクテルがマンハッタン及びアースクエイクの2つである場合は、マンハッタン及びアースクエイク毎に、図10に示されるフローが行われる。
【0041】
図10に示されるように、まず、最適カクテル探索部105は、カクテルモデル保存部103に保存されているカクテルモデルの中から、候補のカクテルとカクテル名が一致するカクテルモデルを選択し、選択されたカクテルモデルをカクテルモデル保存部103から読み出す(ステップS31)。
【0042】
次に、最適カクテル探索部105は、ステップS31で読み出されたカクテルモデルに含まれる変数の中に、値が未決定の変数が存在するか否かを判定する(ステップS32)。
ステップS32において、値が未決定の変数が存在する場合(ステップS32のYES)、最適カクテル探索部105は、入力部101に入力された条件に基づいて、カクテルモデルに含まれる未決定の各変数の値を決定する(ステップS33)。ステップS33の後、最適カクテル探索部105は、ステップS32に戻り、ステップS32以降の処理を繰り返す。
【0043】
また、ステップS32において、値が未決定の変数が存在しない場合(ステップS32のNO)、最適カクテル探索部105は、カクテルモデルの各変数の決定された値を出力し(ステップS34)、処理を終了する。
【0044】
続いて以下では、図11図15を参照して、図8に示されるステップS10~S50の動作の具体例について説明する。なお、図11図15では、入力元の端末が端末200Bで、出力先の端末が端末200Cであるとする(図6参照)。また、端末200Bは、顧客が使用し、端末200Cはバーテンダーが使用するものとする。
【0045】
ステップS10:
まず、図11を参照して、図8に示されるステップS10の動作の具体例について説明する。
【0046】
図11に示されるように、入力部101は、カクテルに対する要件及び条件を入力するための入力画面210を、端末200Bのディスプレイに表示させる。入力画面210は、領域211~214を含む。領域211は、カクテルの材料を入力するための領域、領域212は、カクテルを形容する感性を入力するための領域、領域213は、カクテルの金額を入力するための領域、領域214は、カクテルを形容する情緒を入力するための領域である。なお、入力画面210は、その他の領域も含んでおり、その他の領域は、上下にスクロールすることにより、表示可能である。
【0047】
顧客は、入力画面210に含まれる領域211~214のうち、任意の領域にテキストデータを入力する。図11の例では、タッチペンなどによる入力を想定しているが、テキストデータの入力は、キー入力など、任意の方法で行えば良い。
【0048】
図11の例では、顧客は、領域211に材料「トニック」を入力し、領域212に感性「すずしげ」を入力し、領域213に金額「2000円以下」を入力している。このうち、材料「トニック」及び感性「すずしげ」が、カクテルに対する要件を構成する要素となり、金額「2000円以下」が、カクテルに対する条件となる。なお、領域毎に、その領域に入力されたテキストデータを、要件とするか、条件とするか、又は、要件かつ条件とするかは、予め定められている。
【0049】
ステップS20:
続いて、図12を参照して、図8に示されるステップS20の動作の具体例について説明する。
【0050】
図12に示されるように、最適カクテル探索部105は、ステップS10で入力部101に要件として入力された材料「トニック」及び感性「すずしげ」と、カクテル特徴対応関係保存部102に保存された第1の対応関係及び第2の対応関係と、に基づいて、候補のカクテルの種類を具体化していく。
【0051】
図12の例では、カクテル特徴対応関係保存部102には、第1の対応関係として、感性とカクテルの種類との対応関係、及び、材料とカクテルの種類との対応関係が保存されている。これによれば、感性「すずしげ」に対応するカクテルの種類は、「モヒート」、「ジントニック」であり、また、材料「トニック」に対応するカクテルの種類は、「ジントニック」である。
【0052】
そのため、最適カクテル探索部105は、入力部101に要件として入力された材料「トニック」及び感性「すずしげ」を、「ジントニック」に具体化し、具体化された「ジントニック」を、候補のカクテルの種類として選択する。
【0053】
ステップS30:
続いて、図13を参照して、図8に示されるステップS30の動作の具体例について説明する。
【0054】
図13に示されるように、まず、最適カクテル探索部105は、ステップS20で選択された「ジントニック」のカクテルモデルをカクテルモデル保存部103から読み出す。
図13の例では、「ジントニック」のカクテルモデルは、ジンの種類X1、ジンの量X2、トニックウォータの量Y、及び装飾用フルーツWが、値が未決定の変数になっている。
【0055】
そのため、最適カクテル探索部105は、入力部101に条件として入力された金額「2000円以下」を満たすように、すなわち、顧客に提供するジントニックが、金額2000円以下となるように、各変数X1,X2,Y,Wの値を決定する。具体的には、図13の例では、ジンの種類X1は、「AAA」に決定され、ジンの量X2は、「30グラム」に決定され、トニックウォータの量Yは、「100グラム」に決定され、装飾用フルーツWは、「ライム」に決定されている。
【0056】
ステップS40:
続いて、図14を参照して、図8に示されるステップS40の動作の具体例について説明する。
【0057】
図14に示されるように、まず、最適カクテル探索部105は、ステップS20で選択された「ジントニック」のカクテル作成手順をカクテル作成手順保存部104から読み出す。
図14の例では、「ジントニック」のカクテル作成手順は、「ジントニック」のカクテルモデルと同様に、変数X1,X2,Y,Wが、値が未決定の変数になっている。ただし、各変数X1,X2,Y,Wの値は、ステップS30で決定されている。
【0058】
そのため、最適カクテル探索部105は、「ジントニック」のカクテル作成手順に含まれる各変数X1,X2,Y,Wに、ステップS30で「ジントニック」のカクテルモデルについて決定された、各変数X1,X2,Y,Wの値を代入する。具体的には、図14の例では、変数X1には、「AAA」が代入され、変数X2には、「30グラム」が代入され、変数Yには、「100グラム」が代入され、変数Wには、「ライム」が代入されている。
【0059】
ステップS50:
続いて、図15を参照して、図8に示されるステップS50の動作の具体例について説明する。
【0060】
図15に示されるように、出力部106は、バーテンダーに提案するカクテルの種類及びカクテル作成手順を表示するための出力画面220を、端末200Cのディスプレイに表示させる。出力画面220は、領域221,222を含む。領域221は、バーテンダーに提案するカクテルの種類を表示するための領域、領域222は、バーテンダーに提案するカクテルのカクテル作成手順を表示するための領域である。なお、出力画面220は、その他の領域を含んでも良く、その他の領域は、上下にスクロールすることにより、表示可能としても良い。
図15の例では、領域221に、バーテンダーに提案する「ジントニック」の名称を表示し、領域222に、バーテンダーに提案する「ジントニック」の作成手順を表示している。
【0061】
上述したように本実施の形態1によれば、カクテル特徴対応関係保存部102は、カクテルを特徴付ける要素と、そのカクテルの種類と、の対応関係を表す第1の対応関係を保存する。最適カクテル探索部105は、入力部101に入力された要件に含まれる要素と、第1の対応関係と、に基づいて、カクテルの種類を選択する。出力部106は、選択されたカクテルの種類を出力する。これにより、入力部101に入力された要件が曖昧であったとしても、第1の対応関係を用いて、入力された要件を具体化することによって、カクテルの種類を選択できる。従って、顧客の曖昧な要望に対しても、より細やかに対応したカクテルを提案できる。
【0062】
また、本実施の形態1によれば、カクテルモデル保存部103は、カクテルの種類毎に、変数を含むカクテルモデルを保存し、カクテル作成手順保存部104は、カクテルの種類毎に、変数を含むカクテル作成手順を保存する。最適カクテル探索部105は、入力部101に入力された条件に基づいて、選択されたカクテルのカクテルモデルに含まれる変数の値を決定する。また、最適カクテル探索部105は、選択されたカクテルのカクテル作成手順に含まれる変数に、カクテルモデルに含まれる変数の決定された値を代入する。出力部106は、選択されたカクテルのカクテル作成手順であって、決定された値が変数に代入されたカクテル作成手順を出力する。これにより、カクテルを提案できるだけでなく、そのカクテルのカクテル作成手順も提供できる。また、このとき、カクテル作成手順保存部104に保存されたカクテル作成手順をそのまま出力するのではなく、入力部101に入力された条件に基づいて、カクテル作成手順に含まれる変数を最適化し、変数が最適化されたカクテル作成手順を出力する。従って、顧客の要望に対して、より細やかに対応したカクテル作成手順を提案できる。
【0063】
また、本実施の形態1によれば、カクテル特徴対応関係保存部102は、カクテルを特徴付ける要素同士の対応関係を表す第2の対応関係をさらに保存しても良い。また、最適カクテル探索部105は、入力部101に入力された要件に含まれる要素と、第1の対応関係及び第2の対応関係と、に基づいて、カクテルの種類を選択しても良い。これにより、入力された要件の具体化がさらに容易になるため、カクテルの種類の選択が容易になる。
【0064】
<実施の形態2>
図16を参照して、本実施の形態2に係るカクテル提案装置100Aの構成例について説明する。図16に示されるように、本実施の形態2に係るカクテル提案装置100Aは、入力部111、対応関係保存部112、最適カクテル探索部113、及び出力部114を備えている。
【0065】
入力部111は、カクテルに対する要件の入力を受け付ける。入力部111は、例えば、入力部101に対応する。
対応関係保存部112は、カクテルを特徴付ける要素と、そのカクテルと、の対応関係を表す第1の対応関係を保存する。対応関係保存部112は、例えば、カクテル特徴対応関係保存部102に対応する。
【0066】
最適カクテル探索部113は、入力部111に入力された要件に含まれる要素と、対応関係保存部112に保存された第1の対応関係と、に基づいて、カクテルの種類を選択する。最適カクテル探索部113は、例えば、最適カクテル探索部105に対応する。
出力部114は、最適カクテル探索部113により選択されたカクテルの種類を出力する。出力部114は、例えば、出力部106に対応する。
【0067】
これにより、入力部111に入力された要件が曖昧であったとしても、第1の対応関係を用いて、入力された要件を具体化することによって、カクテルの種類を選択できる。従って、顧客の曖昧な要望に対しても、より細やかに対応したカクテルを提案できる。
【0068】
また、本実施の形態2に係るカクテル提案装置100Aは、カクテルの種類毎に、変数を含むカクテルモデルを保存するカクテルモデル保存部と、カクテルの種類毎に、変数を含むカクテル作成手順を保存するカクテル作成手順保存部と、をさらに備えていても良い。このカクテルモデル保存部及びカクテル作成手順保存部は、例えば、それぞれ、カクテルモデル保存部103及びカクテル作成手順保存部104に対応する。また、入力部111は、カクテルに対する条件の入力をさらに受け付けても良い。また、最適カクテル探索部113は、入力部111に入力された条件に基づいて、選択されたカクテルのカクテルモデルに含まれる変数の値を決定し、選択されたカクテルのカクテル作成手順に含まれる変数に、カクテルモデルに含まれる変数の決定された値を代入しても良い。また、出力部114は、最適カクテル探索部113により変数に値が代入された後のカクテル作成手順をさらに出力しても良い。
【0069】
また、対応関係保存部112は、カクテルを特徴付ける要素同士の対応関係を表す第2の対応関係をさらに保存しても良い。また、最適カクテル探索部113は、入力部111に入力された要件に含まれる要素と、対応関係保存部112に保存された第1の対応関係及び第2の対応関係と、に基づいて、カクテルの種類を選択しても良い。
【0070】
また、最適カクテル探索部113は、予め定められた数のカクテルの種類を選択すると共に、選択されたカクテルの種類毎に、そのカクテルのカクテル作成手順に含まれる変数への値の代入を行っても良い。また、出力部114は、最適カクテル探索部113により選択された、予め定められた数のカクテルの種類を出力すると共に、選択された各種類のカクテルのカクテル作成手順であって最適カクテル探索部113により変数に値が代入された後のカクテル作成手順を出力しても良い。
また、入力部111は、複数の入力元から、カクテルに対する要件及び条件の入力を受け付けても良い。
【0071】
<実施の形態3>
図17を参照して、本実施の形態3に係るカクテル提案装置100Bのハードウェア構成例について説明する。図17に示されるように、本実施の形態3に係るカクテル提案装置100Bは、プロセッサ121及びメモリ122を備えている。
【0072】
プロセッサ121は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であっても良い。プロセッサ121は、複数のプロセッサを含んでも良い。
メモリ122は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ122は、プロセッサ121から離れて配置されたストレージを含んでも良い。この場合、プロセッサ121は、図示されていないI(Input)/O(Output)インタフェースを介してメモリ122にアクセスしても良い。
【0073】
上述した実施形態1,2に係るカクテル提案装置100,100Aは、それぞれ、図17に示されるハードウェア構成を有することができる。上述したカクテル提案装置100における、入力部101、最適カクテル探索部105、及び出力部106と、上述したカクテル提案装置100Aにおける、入力部111、最適カクテル探索部113、及び出力部114と、は、プロセッサ121がメモリ122に記憶されたプログラムを読み込んで実行することにより実現されても良い。また、上述したカクテル提案装置100における、カクテル特徴対応関係保存部102、カクテルモデル保存部103、及びカクテル作成手順保存部104と、上述したカクテル提案装置100Aにおける対応関係保存部112と、は、メモリ122により実現されても良い。
【0074】
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータ(コンピュータ50を含む)に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、CD-R(CD-Recordable)、CD-R/W(CD-ReWritable)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAMを含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されても良い。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバなどの有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0075】
以上、実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上述した実施の形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0076】
例えば、上述した実施の形態では、本開示の利用シーンの例として、カクテルを提供する店舗で顧客、バーテンダー又はホールスタッフが利用するシーンを説明したが、これには限定されない。本開示は、例えば、一般ユーザが、酒類を買い物しているときに利用しても良いし、酒類販売会社の従業員が、マーケティングなどのために利用しても良い。
【符号の説明】
【0077】
100,100A,100B カクテル提案装置
101 入力部
102 カクテル特徴対応関係保存部
103 カクテルモデル保存部
104 カクテル作成手順保存部
105 最適カクテル探索部
106 出力部
111 入力部
112 対応関係保存部
113 最適カクテル探索部
114 出力部
121 プロセッサ
122 メモリ
200A~200E 端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17