(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】荷重測定装置
(51)【国際特許分類】
G01L 5/16 20200101AFI20241106BHJP
【FI】
G01L5/16
(21)【出願番号】P 2020214666
(22)【出願日】2020-12-24
【審査請求日】2023-11-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】110000936
【氏名又は名称】弁理士法人青海国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 彰
(72)【発明者】
【氏名】吉富 健
(72)【発明者】
【氏名】山中 拓馬
【審査官】羽飼 知佳
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-116634(JP,A)
【文献】特開平08-194091(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01L 1/00-1/26
G01L 5/00-5/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持対象物を片持ち梁状に支持する上部支持体と、
前記上部支持体の下面に接続される下部支持体と、
前記上部支持体の側面と前記下部支持体の側面とに跨って配置される荷重測定部と、
を備え、
前記荷重測定部は、
前記上部支持体の側面から張り出す上側張出部と、
前記下部支持体の側面から張り出す下側張出部と、
前記上側張出部および前記下側張出部に自在継手を介して連結されるロードセルと、
を有し、
前記荷重測定部が、前記上部支持体の側面および前記下部支持体の側面の2か所以上に配置される荷重測定装置。
【請求項2】
複数の前記ロードセルによって検出される荷重バランスの時間変化を監視する荷重監視部をさらに備える請求項1に記載の荷重測定装置。
【請求項3】
前記荷重測定部は、前記上部支持体の側面および前記下部支持体の側面において、前記支持対象物の長手方向である第1水平方向に離隔した2か所以上に配置される請求項1または2に記載の荷重測定装置。
【請求項4】
前記荷重測定部は、前記上部支持体の側面および前記下部支持体の側面において、前記支持対象物の長手方向に交差する第2水平方向に離隔した2か所以上に配置される請求項1から3のいずれか1項に記載の荷重測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、片持ち梁の荷重測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、揺動部に固定されているトルクアームの先端と、設置面との間に、ロードセルが自在継手を介して接続される電気動力計が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、円柱状の支持対象物を片持ち梁状に支持して、支持対象物を壁面の貫通孔に挿入する場合がある。この場合、片持ち梁状に支持された支持対象物の姿勢を、貫通孔に合わせる必要がある。片持ち梁の支点部分にかかる荷重は、片持ち梁状に支持された支持対象物の姿勢によって影響を受ける。
【0005】
本開示は、片持ち梁の支点部分にかかる荷重を測定可能な荷重測定装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る荷重測定装置は、支持対象物を片持ち梁状に支持する上部支持体と、上部支持体の下面に接続される下部支持体と、上部支持体の側面と下部支持体の側面とに跨って配置される荷重測定部と、を備え、荷重測定部は、上部支持体の側面から張り出す上側張出部と、下部支持体の側面から張り出す下側張出部と、上側張出部および下側張出部に自在継手を介して連結されるロードセルと、を有し、荷重測定部が、上部支持体の側面および下部支持体の側面の2か所以上に配置される。
【0007】
また、荷重測定装置は、複数のロードセルによって検出される荷重バランスの時間変化を監視する荷重監視部をさらに備えるとしてもよい。
【0008】
また、荷重測定部は、上部支持体の側面および下部支持体の側面において、支持対象物の長手方向である第1水平方向に離隔した2か所以上に配置されるとしてもよい。
【0009】
また、荷重測定部は、上部支持体の側面および下部支持体の側面において、支持対象物の長手方向に交差する第2水平方向に離隔した2か所以上に配置されるとしてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、片持ち梁の支点部分にかかる荷重を測定可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、本実施形態にかかるプラグ交換システムの概要を説明する概略図である。
【
図5】
図5は、ロードセルで検出される引張荷重および圧縮荷重の一例を説明する図である。
図5Aは、給電プラグの前端が後端に対して下方に傾斜する例を示す。
図5Bは、給電プラグの前端が後端に対して上方に傾斜する例を示す。
【
図6】
図6は、ロードセルで検出される引張荷重および圧縮荷重の他の例を説明する図である。
図6Aは、給電プラグの前端が後端に対して右方向にずれる例を示す。
図6Bは、給電プラグの前端が後端に対して左方向にずれる例を示す。
【
図7】
図7は、荷重測定装置の荷重監視部を説明する図である。
【
図8】
図8は、給電プラグの挿入時における水平倣い機構の作用の一例を説明する図である。
図8Aは、水平倣い機構の作用前の一例を示す。
図8Bは、水平倣い機構の作用中の一例を示す。
図8Cは、水平倣い機構の作用後の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本開示に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0013】
図1は、本実施形態にかかるプラグ交換システム1の概要を説明する概略図である。例えば、不図示のガラス溶融炉の高周波加熱装置は、放射線を発生する廃液を加熱してガラス固化させるため、遮蔽壁2で囲まれた空間であるセル4内に配置される。この高周波加熱装置を作動させるためには、セル4外からセル4内の高周波加熱装置に電力を供給する必要がある。そこで、遮蔽壁2には、遮蔽壁2を垂直に貫通する挿入孔6が設けられる。挿入孔6は、例えば、遮蔽壁2の貫通方向に垂直な断面が円形となっている。そして、挿入孔6には、例えば、円柱状の給電プラグ8が挿入される。挿入孔6および給電プラグ8は、第1水平方向である
図1の前後方向に延びている。高周波加熱装置は、挿入孔6に挿入された給電プラグ8を通じて供給される電力によって作動する。
【0014】
例えば、給電プラグ8に不具合が生じた場合、あるいは、高周波加熱装置などを改修する場合には、給電プラグ8の交換が行われる。プラグ交換システム1は、給電プラグ8の交換に適用される。プラグ交換システム1は、プラグ交換装置10を含む。プラグ交換装置10は、給電プラグ8の挿入孔6からの引き抜き、および、給電プラグ8の挿入孔6への挿入を支援する。
【0015】
プラグ交換装置10は、ベース部12、レールフレーム部14、台車部16および挿抜機構18を含む。ベース部12は、セル4外において挿入孔6付近の地面に配置される。レールフレーム部14は、ベース部12上に設けられる。レールフレーム部14は、第1水平方向、すなわち、給電プラグ8の長手方向に沿って延びるように配置される。台車部16は、レールフレーム部14の長手方向に摺動可能にレールフレーム部14に連結されている。台車部16は、レールフレーム部14から上方に突出している。台車部16は、支持対象物である給電プラグ8を片持ち梁状に支持する。つまり、台車部16は、給電プラグ8の前後方向の後端部を支持し、給電プラグ8の前端部あるいは中央部を支持しない。挿抜機構18は、レールフレーム部14に対して台車部16を第1水平方向に相対移動させる移動機構である。挿抜機構18は、台車部16を相対移動させることにより、遮蔽壁2の挿入孔6に対して給電プラグ8を挿抜する。挿抜機構18は、例えば、ラックアンドピニオン機構で構成されるが、他の移動機構で構成されてもよい。
【0016】
給電プラグ8を挿入孔6から引き抜く場合、台車部16は、前側、すなわち、レールフレーム部14を基準として相対的に遮蔽壁2に近い位置に配置される。前側に配置された台車部16には、給電プラグ8の後端部、すなわち、給電プラグ8におけるセル4の外側に位置する端部が装着される。これにより、給電プラグ8の後端部が、台車部16によって支持された状態となる。その後、給電プラグ8の後端部を支持する台車部16は、挿抜機構18によって、後方向、すなわち、遮蔽壁2から遠ざかる方向に移動される。この結果、給電プラグ8は、挿入孔6から離脱して、台車部16により片持ち梁状に支持された状態となり、遮蔽壁2から遠ざかる。このようにして、給電プラグ8が挿入孔6から引き抜かれる。
【0017】
給電プラグ8を挿入孔6に挿入する場合、台車部16は、後側、すなわち、レールフレーム部14を基準として相対的に遮蔽壁2から遠い位置に配置される。そして、給電プラグ8の後端部が台車部16の前面に装着されることで、給電プラグ8が台車部16に片持ち梁状に支持される。その後、給電プラグ8を片持ち梁状に支持する台車部16は、挿抜機構18によって、前方向、すなわち、遮蔽壁2に近づく方向に移動される。この結果、給電プラグ8は、その前端部側から挿入孔6に挿入されて、挿入孔6内に戴置され、遮蔽壁2により支持される。その後、台車部16の前面に対する給電プラグ8の後端部の装着が解除され、台車部16は後退する。このようにして、給電プラグ8が挿入孔6に挿入される。
【0018】
給電プラグ8は、台車部16に装着されて片持ち梁状に支持される支持対象物の一例である。遮蔽壁2は、支持対象物が挿入されて装着される装着対象物の一例である。
【0019】
図2は、プラグ交換装置10の側面図である。
図3は、プラグ交換装置10の平面図である。
図4は、プラグ交換装置10の後面図である。
図2、
図3のクロスハッチング、および、
図4の一点鎖線の円は、片持ち梁状に装着された給電プラグ8を示す。また、
図2~
図4において、「上」は鉛直上方向を示す。「下」は鉛直下方向を示す。「前」は給電プラグ8の挿入方向に対応する水平方向を示す。「後」は給電プラグ8の引き抜き方向に対応する水平方向を示す。「左」はプラグ交換装置10の後面視における左方向を示す。「右」はプラグ交換装置10の後面視における右方向を示す。給電プラグ8の挿抜方向である前後方向は、第1水平方向の一例である。左右方向は、第1水平方向に対して交差する第2水平方向の一例である。本実施形態では、第1水平方向と第2水平方向とは直交する。
【0020】
ベース部12は、前後方向に延びる2本の主材20と、主材20同士を接続する複数の副材22とからなる。主材20の下面には、キャスター24が設けられる。また、主材20の側面には、鉛直下方に突出するブラケット26が設けられる。ベース部12は、キャスター24を高く調整することでキャスター24によって移動可能である。また、ベース部12は、キャスター24を低く調整することでブラケット26によって地面に固定配置される。
【0021】
レールフレーム部14の上面は、前後方向および左右方向に広がる平板によって形成される。レールフレーム部14の左側では、平板が鉛直下方に屈曲されることで左側面が形成されるとともに、鉛直下方側がさらに右方向に屈曲されることで左下面が形成される。また、レールフレーム部14の右側では、平板が鉛直下方に屈曲されることで右側面が形成されるとともに、鉛直下方側がさらに左方向に屈曲されることで右下面が形成される。
【0022】
レールフレーム部14の左側面および右側面には、それぞれレール28が設けられる。レール28は、レールフレーム部14の長手方向に延びている。
【0023】
プラグ交換装置10には、位置調整装置30が適用されている。位置調整装置30は、ベース部12に対するレールフレーム部14の相対位置を調整可能な構成を含む。その結果、位置調整装置30は、挿入孔6に対する給電プラグ8の位置および姿勢を調整することができる。位置調整装置30は、上下位置調整機構32、左右位置調整機構34および水平倣い機構36を含む。
【0024】
上下位置調整機構32は、中央ジャッキ40、左ジャッキ42および右ジャッキ44を含む。中央ジャッキ40、左ジャッキ42および右ジャッキ44は、ベース部12の副材22上に設置される。中央ジャッキ40は、副材22における左右方向の中央領域に位置する。左ジャッキ42は、副材22の左端と中央ジャッキ40との間に位置する。右ジャッキ44は、副材22の右端と中央ジャッキ40との間に位置する。
【0025】
左ジャッキ42の先端は、レールフレーム部14の左下面に対向する。右ジャッキ44の先端は、レールフレーム部14の右下面に対向する。中央ジャッキ40は、レールフレーム部14の左下面を形成する部分とレールフレーム部14の右下面を形成する部分との隙間を通過する。中央ジャッキ40の先端は、レールフレーム部14の上面を形成する平板の裏面に相当する中央下面に対向する。
【0026】
レールフレーム部14は、中央ジャッキ40、左ジャッキ42および右ジャッキ44の各々を介してベース部12に支持される。また、中央ジャッキ40、左ジャッキ42および右ジャッキ44は、上下方向に伸縮可能となっている。中央ジャッキ40、左ジャッキ42および右ジャッキ44を伸長または短縮させることで、ベース部12を基準とするレールフレーム部14の上下方向の相対位置を調整することができる。
【0027】
また、上下位置調整機構32は、前後方向に沿って複数個所に設置される。前後方向の複数の上下位置調整機構32のうち、相対的に前側の上下位置調整機構32と相対的に後ろ側の上下位置調整機構32とで、伸縮の度合いを異ならせてもよい。これにより、ベース部12を基準とする前後方向のレールフレーム部14の傾斜を調整することが可能となる。
【0028】
左右位置調整機構34は、ベース部12の主材20の側面から鉛直上方に延びる支柱46の上部に設けられる。左側の主材20に支持される左右位置調整機構34の先端は、レールフレーム部14の左側面に対向する。右側の主材20に支持される左右位置調整機構34の先端は、レールフレーム部14の右側面に対向する。
【0029】
左右位置調整機構34は、具体的には、左右方向に伸縮可能な水平ジャッキである。左右位置調整機構34を伸長または短縮させることで、ベース部12を基準とするレールフレーム部14の左右方向の相対位置を調整することができる。
【0030】
また、左右方向の相対位置の調整が終了した後、左右位置調整機構34は、左右位置調整機構34の先端とレールフレーム部14との間に十分な隙間が形成されるように、短縮される。この隙間により、左右方向の遊びを形成できるので、後述する水平倣い機構36により、ベース部12に対してレールフレーム部14を左右方向に自由に相対移動させることが可能となる。
【0031】
水平倣い機構36は、ベース部12とレールフレーム部14との間に介在する。水平倣い機構36は、挿入孔6への給電プラグ8の挿入に応じて、左右方向(第2水平方向)にレールフレーム部14がベース部12に対して相対移動可能な構成となっている。
【0032】
具体的には、水平倣い機構36は、レールフレーム部14とベース部12との当接面に介在する低摩擦プレート48を有する。低摩擦プレート48は、板状に形成され、レールフレーム部14におけるベース部12との当接面に設置される。低摩擦プレート48の表面の摩擦係数は、レールフレーム部14とベース部12とが直接接触する場合の摩擦係数よりも低い。
【0033】
低摩擦プレート48は、レールフレーム部14における中央下面、左下面および右下面に設置される。中央下面の低摩擦プレート48は、中央ジャッキ40の先端に当接する。左下面の低摩擦プレート48は、左ジャッキ42の先端に当接する。右下面の低摩擦プレート48は、右ジャッキ44の先端に当接する。
【0034】
レールフレーム部14は、低摩擦プレート48を介して上下位置調整機構32上に戴置される。レールフレーム部14に水平方向の力が与えられると、その力に応じて、低摩擦プレート48が上下位置調整機構32上を滑る。このため、水平倣い機構36は、ベース部12に対するレールフレーム部14の水平方向の相対移動を許容する。水平倣い機構36は、後に詳述するが、給電プラグ8の挿入時の左右方向の位置ずれを修正するように作用する。
【0035】
なお、低摩擦プレート48は、レールフレーム部14側に設けられる態様に限らない。例えば、低摩擦プレート48は、ベース部12におけるレールフレーム部14との当接面に設けられてもよい。この場合、低摩擦プレート48は、上下位置調整機構32の先端に設けられてもよい。また、低摩擦プレート48は、レールフレーム部14におけるベース部12との当接面、および、ベース部12におけるレールフレーム部14との当接面の双方に設けられてもよい。
【0036】
また、レールフレーム部14の中央下面の低摩擦プレートの左右両側には、下方に延びるストッパ49が設けられる。ストッパ49は、中央ジャッキ40と間隔を空けて対向配置される。水平倣い機構36によるレールフレーム部14の相対移動が大きくなると、ストッパ49が中央ジャッキ40に当たる。これにより、ストッパ49は、レールフレーム部14が過度に相対移動されることを制限する。その結果、レールフレーム部14がベース部12上から脱落することを防止することができる。
【0037】
台車部16は、上部支持体50と下部支持体52とからなる。台車部16は、概略的には、上部支持体50と下部支持体52という2つの構造部材を締結した構造体として構成される。
【0038】
上部支持体50は、前面部60、側面部62および底面部64を有する。前面部60は、前後方向に垂直な平板であり、上部支持体50の前面を形成する。前面部60には、給電プラグ8を装着するための装着孔66が形成される。給電プラグ8は、装着孔66に挿通されるボルトなどによって前面部60に着脱可能に装着される。側面部62は、左右方向に垂直な平板であり、前面部60の左縁および右縁にそれぞれ接続され、上部支持体50の側面を形成する。底面部64は、上下方向に垂直な平板であり、前面部60の下縁に接続され、上部支持体50の下面を形成する。
【0039】
下部支持体52は、車輪保持部70および上面部72を有する。車輪保持部70は、レールフレーム部14を間に挟んで左右に対で設けられる。車輪保持部70におけるレールフレーム部14側の面には、車輪74が設けられる。左側の車輪保持部70の車輪74は、レールフレーム部14の左側面に位置するレール28を上下双方から挟持する。右側の車輪保持部70の車輪74は、レールフレーム部14の右側面に位置するレール28を上下双方から挟持する。車輪74は、レール28に沿って回転可能となっている。また、車輪保持部70は、車輪74とは反対側において、下部支持体52の側面を形成する。
【0040】
左側の車輪保持部70は、左側の上面部72に接続され、右側の車輪保持部70は、右側の上面部72に接続される。上面部72は、水平に配置される平板であり、下部支持体52の上面を形成する。下部支持体52の上面は、上部支持体50の下面に当接する。下部支持体52の上面部72は、ボルトなどの締結部材76によって上部支持体50の底面部64に接続される。これにより、上部支持体50および下部支持体52は、一体構成されて、1つの台車部16として機能する。
【0041】
レールフレーム部14の上面には、直線的に歯車が形成されたラック80が設置される。ラック80は、左右方向の中央に位置し、前後方向に延びている。また、上部支持体50の底面部64上には、ピニオン82が回転可能に支持される。ピニオン82は、左右方向に回転軸が延びるように配置される。ピニオン82の一部は、上部支持体50の底面部64から下方に露出する。そして、ピニオン82は、レールフレーム部14のラック80に噛み合わされる。ピニオン82の回転軸は、パワーレンチ84に接続されている。パワーレンチ84は、てこの力を回転力に変換する。
【0042】
例えば、プラグ交換装置10を操作する作業者は、パワーレンチ84のシャフトを手動で揺動させる。そうすると、ピニオン82が回転し、ピニオン82を支持する台車部16が前後方向に移動する。この際、レール28を挟持している車輪74が台車部16の移動に応じて回転するため、台車部16の移動が円滑に行われる。このように、レール28、車輪74、ラック80、ピニオン82およびパワーレンチ84は、挿抜機構18として機能する。
【0043】
なお、ピニオン82は、パワーレンチ84を通じて手動で駆動される態様に限らない。例えば、ピニオン82は、モータなどの駆動装置によって電気的に駆動されてもよい。
【0044】
上述のように、給電プラグ8の後端が上部支持体50の前面に取り付けられる。給電プラグ8が片持ち梁状に支持されるため、上部支持体50に取り付けられた給電プラグ8の姿勢が不安定になり易い。給電プラグ8の姿勢が不安定になると、給電プラグ8の挿抜に影響を及ぼすおそれがある。
【0045】
そこで、プラグ交換装置10には、荷重測定装置100が適用されている。荷重測定装置100は、下部支持体52と上部支持体50との間にかかる荷重を測定する。下部支持体52と上部支持体50との間にかかる荷重の測定結果を参照することで、給電プラグ8の姿勢を把握することが可能となる。荷重測定装置100は、上側張出部102、下側張出部104、上側自在継手106、下側自在継手108およびロードセル110からなる荷重測定部112を有する。荷重測定部112は、上部支持体50の側面および下部支持体52の側面から外側に張り出し、かつ、上部支持体50の側面と下部支持体52の側面とに跨って配置される。
【0046】
上側張出部102は、上部支持体50の側面部62に設けられている。上側張出部102は、左の側面部62の前寄り、左の側面部62の後ろ寄り、右の側面部62の前寄り、および、右の側面部62の後ろ寄りの4か所に配置される。左の側面部62に設けられる上側張出部102は、上部支持体50の左側面から左方向に張り出している。右の側面部62に設けられる上側張出部102は、上部支持体50の右側面から右方向に張り出している。換言すると、上側張出部102は、上部支持体50の側面から左右方向外側に張り出している。
【0047】
下側張出部104は、下部支持体52の車輪保持部70に設けられている。下側張出部104は、左の車輪保持部70の前寄り、左の車輪保持部70の後ろ寄り、右の車輪保持部70の前寄り、および、右の車輪保持部70の後ろ寄りの4か所に配置される。左の車輪保持部70に設けられる下側張出部104は、下部支持体52の左側面から左方向に張り出している。右の車輪保持部70に設けられる下側張出部104は、下部支持体52の右側面から右方向に張り出している。換言すると、下側張出部104は、下部支持体52の側面から左右方向外側に張り出している。
【0048】
ロードセル110は、台車部16の左の前寄り、台車部16の左の後ろ寄り、台車部16の右の前寄り、および、台車部16の右の後ろ寄りの4か所に配置される。左前のロードセル110は、左前の上側張出部102および左前の下側張出部104に対応する。左後ろのロードセル110は、左後ろの上側張出部102および左後ろの下側張出部104に対応する。右前のロードセル110は、右前の上側張出部102および右前の下側張出部104に対応する。右後ろのロードセル110は、右後ろの上側張出部102および右後ろの下側張出部104に対応する。
【0049】
各々のロードセル110に関し、各ロードセル110の上端は、対応する上側張出部102に上側自在継手106を介して連結される。各ロードセル110の下端は、対応する下側張出部104に下側自在継手108を介して連結される。なお、上側自在継手106および下側自在継手108を総称して、単に、自在継手と呼ぶ場合がある。
【0050】
ロードセル110は、上側張出部102と下側張出部104との間に作用する引張荷重および圧縮荷重を測定する。ロードセル110と上側張出部102との間、および、ロードセル110と下側張出部104との間に自在継手が介在するため、ロードセル110は、モーメント荷重を排除して引張荷重および圧縮荷重を測定できる。
【0051】
ここで、上述のように、上部支持体50の下面は、下部支持体52の上面と当接している。これにより、上部支持体50と下部支持体52との間の圧縮荷重の大部分は、上部支持体50と下部支持体52との当接面全体で伝達される。比較的高い剛性を有する部分である当接面全体で圧縮荷重が伝達されるため、当該圧縮荷重のうち微小な分力だけがロードセル110に作用する。このため、圧縮荷重をロードセル110で検出可能であるものの、検出される圧縮荷重は微小となる。
【0052】
また、上述のように、上部支持体50と下部支持体52とが締結部材76によって締結されている。これにより、上部支持体50と下部支持体52との間の引張荷重は、締結部材76で伝達される。締結部材76の剛性は、圧縮荷重の際の当接面全体の剛性と比べて低い。比較的低い剛性を有する部分である締結部材76で引張荷重が伝達されるため、当該引張荷重のうち比較的大きな分力がロードセル110にも作用する。このため、ロードセル110は、締結部材76に作用する引張荷重を、圧縮荷重よりも高精度で検出できる。
【0053】
本実施形態では、複数のロードセル110で圧縮荷重および引張荷重の双方を計測するのではなく、複数のロードセル110のうち引張荷重が作用する側のロードセル110で、引張荷重を主体として計測する。これにより、荷重測定装置100の構造を単純にすることができる。
【0054】
また、比較例として、上部支持体50と下部支持体52との間にロードセル110を配置して、上部支持体50と下部支持体52とをロードセル110のみで連結する構成が考えられる。この比較例では、引張荷重の全てがロードセル110に作用するため、ロードセル110のサイズが大きくなる。これに対し、本実施形態では、引張荷重の大部分が締結部材76に作用し、ロードセル110には引張荷重の分力しか作用しない。このため、本実施形態では、ロードセル110のサイズを小さくすることができる。
【0055】
図5は、ロードセル110で検出される引張荷重および圧縮荷重の一例を説明する図である。
図5Aは、給電プラグ8の前端が後端に対して下方に傾斜する例を示す。
図5Bは、給電プラグ8の前端が後端に対して上方に傾斜する例を示す。
図5Aおよび
図5Bにおいて、互いに向かい合う実線の矢印は圧縮荷重を示す。互いに離れる実線の矢印は引張荷重を示す。実線の矢印の長さは、荷重の大きさの一例を示す。
【0056】
例えば、給電プラグ8の挿入時に、給電プラグ8の前端が挿入孔6の上部に当たったとする。そうすると、
図5Aの白抜き矢印で示すように、下方向の力が給電プラグ8の前端に与えられる。この場合、複数のロードセル110のうち、後ろ寄りに位置するロードセル110に引張荷重がかかり、前寄りに位置するロードセル110に圧縮荷重がかかる。
【0057】
つまり、後ろ寄りに位置するロードセル110の引張荷重の時間変化が大きい場合、給電プラグ8の前端が下方に傾斜されたと判断できる。
【0058】
また、例えば、給電プラグ8の挿入時に、給電プラグ8の前端が挿入孔6の下部に当たったとする。そうすると、
図5Bの白抜き矢印で示すように、上方向の力が給電プラグ8の前端に与えられる。この場合、複数のロードセル110のうち、前寄りに位置するロードセル110に引張荷重がかかり、後ろ寄りに位置するロードセル110に圧縮荷重がかかる。
【0059】
つまり、前寄りに位置するロードセル110の引張荷重の時間変化が大きい場合、給電プラグ8の前端が上方に傾斜されたと判断できる。
【0060】
図6は、ロードセル110で検出される引張荷重および圧縮荷重の他の例を説明する図である。
図6Aは、給電プラグ8の前端が後端に対して右方向にずれる例を示す。
図6Bは、給電プラグ8の前端が後端に対して左方向にずれる例を示す。
図6Aおよび
図6Bにおいて、互いに向かい合う実線の矢印は圧縮荷重を示す。互いに離れる実線の矢印は引張荷重を示す。実線の矢印の長さは、荷重の大きさの一例を示す。
【0061】
例えば、給電プラグ8の挿入時に、給電プラグ8の前端が挿入孔6の左部に当たったとする。そうすると、
図6Aの白抜き矢印で示すように、右方向の力が給電プラグ8の前端に与えられる。この場合、複数のロードセル110のうち、左側に位置するロードセル110に引張荷重がかかり、右側に位置するロードセル110に圧縮荷重がかかる。
【0062】
つまり、左側に位置するロードセル110の引張荷重の時間変化が大きい場合、給電プラグ8の前端が右方向にずれたと判断できる。
【0063】
また、例えば、給電プラグ8の挿入時に、給電プラグ8の前端が挿入孔6の右部に当たったとする。そうすると、
図6Bの白抜き矢印で示すように、左方向の力が給電プラグ8の前端に与えられる。この場合、複数のロードセル110のうち、右側に位置するロードセル110に引張荷重がかかり、左側に位置するロードセル110に圧縮荷重がかかる。
【0064】
つまり、右側に位置するロードセル110の引張荷重の時間変化が大きい場合、給電プラグ8の前端が左方向にずれたと判断できる。
【0065】
このように、荷重測定装置100では、片持ち梁の支点部分において荷重測定部112が4か所に配置されている。つまり、給電プラグ8の上下方向の位置ずれを検出するために、前後二対の荷重測定部112が配置されるとともに、給電プラグ8の左右方向の位置ずれを検出するために、左右二対の荷重測定部112が配置されている。これにより、荷重測定装置100によれば、片持ち梁の支点部分に対して前後方向および左右方向に作用する荷重を測定することができる。その結果、荷重測定装置100では、支持対象物である給電プラグ8の姿勢を精度よく容易に把握することができる。
【0066】
なお、荷重測定部112が4か所に配置される態様に限らず、荷重測定部112が少なくとも2か所以上に離隔して配置されるようにしてもよい。この際、荷重測定部112を台車部16の前後方向の2か所に離隔配置すれば、給電プラグ8の上下方向のずれを把握することができる。また、荷重測定部112を台車部16の左右方向の2か所に離隔配置すれば給電プラグ8の左右方向のずれを把握することができる。また、荷重測定部112は、例えば、台車部16の左前と右後ろ、または、台車部16の右前と左後ろの2か所に配置されてもよい。
【0067】
また、荷重測定部112は、4か所よりも多く配置されてもよい。荷重測定部112の配置数を増加させることで、給電プラグ8の姿勢をより詳細に把握することが可能となる。
【0068】
また、荷重測定装置100のロードセル110は、上部支持体50および下部支持体52の側方に位置する。このため、荷重測定装置100は、ロードセル110が上部支持体50と下部支持体52との間に配置される態様と比べ、台車部16の上下寸法を小さくすることができる。その結果、高さが制限される作業環境においても、プラグ交換装置10を用いることが可能となる。
【0069】
また、荷重測定部112は、複数のロードセル110によって検出される荷重バランスの時間変化を監視する荷重監視部120をさらに備えてもよい。
【0070】
図7は、荷重測定装置100の荷重監視部120を説明する図である。荷重監視部120は、制御部122および報知部124を含む。制御部122は、中央処理装置、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路から構成されるコンピュータである。制御部122は、プログラムを実行することで、荷重の監視にかかる所望の機能を実現できる。
【0071】
制御部122は、作業者などからの荷重測定の開始指示に応じて、所定制御周期毎に各々のロードセル110から荷重測定結果を取得する。つまり、制御部122は、ロードセル110ごとに、荷重の時間推移を取得することができる。制御部122は、ロードセル110ごとに、荷重の時間変化量を導出する。
【0072】
制御部122は、ロードセル110ごとの荷重の時間変化量に基づいて、上部支持体50にかかる荷重バランスの時間変化が正常であるか否かを判断する。制御部122は、例えば、いずれかのロードセル110における引張荷重の時間変化量が所定閾値以上となった場合、荷重バランスの時間変化が異常であると判断する。荷重バランスの時間変化が異常である場合、制御部122は、報知部124にその旨を報知させる。報知部124は、例えば、表示装置または放音装置などである。
【0073】
このように、荷重監視部120は、荷重バランスの時間変化を監視することで、給電プラグ8の姿勢が正常ではないことを、確実および早期に作業者に認識させることができる。その結果、作業者は、位置調整装置30による位置調整、または、上部支持体50に対する給電プラグ8の装着状態の調整など、給電プラグ8の姿勢を正常にさせる対応を早期に行うことが可能となる。
【0074】
また、制御部122には、ロードセル110の位置、引張荷重、給電プラグ8のずれ方向、および、給電プラグ8のずれ量が関連付けられたデータベースが、予め記憶されてもよい。制御部122は、引張荷重の時間変化量が所定閾値以上となったロードセル110があった場合、そのロードセル110の位置および引張荷重をデータベースに当てはめて、給電プラグ8のずれ方向およびずれ量を導出してもよい。そして、制御部122は、給電プラグ8のずれ方向およびずれ量を、報知部124に報知させてもよい。これにより、作業者は、より正確に給電プラグ8の姿勢を把握することができる。
【0075】
また、制御部122は、ロードセル110で検出された荷重を、ロードセル110ごとに、表示装置にリアルタイムに表示させてもよい。また、制御部122は、ロードセル110で検出された荷重から給電プラグ8のずれ量を逐次導出し、当該ずれ量を表示装置にリアルタイムに表示させてもよい。
【0076】
図8は、給電プラグ8の挿入時における水平倣い機構36の作用の一例を説明する図である。
図8Aは、水平倣い機構36の作用前の一例を示す。
図8Bは、水平倣い機構36の作用中の一例を示す。
図8Cは、水平倣い機構36の作用後の一例を示す。給電プラグ8は、前端部の外縁に面取り加工が施されているとする。
【0077】
図8に示すように、給電プラグ8を挿入孔6に前後方向に挿入するとき、給電プラグ8が挿入孔6に対して左右方向に位置ずれしている場合を考える。この場合、当該位置ずれが原因で、給電プラグ8の挿入動作に伴って、給電プラグ8が挿入孔6から左右方向の反力を受ける。
【0078】
より詳細には、
図8Aの白抜き矢印で示すように、給電プラグ8を挿入孔6の入口に接近させ、給電プラグ8における面取りされた左前端が挿入孔6の入口の縁に当たったとする。しかし、給電プラグ8の挿入が継続されるとする。そうすると、挿入孔6の入口の縁が給電プラグ8の左前端の斜面に沿って相対的に滑るような力が生じる。それにより、
図8Aの実線の矢印で示すように、給電プラグ8には、右方向の反力が与えられる。
【0079】
上述のように、給電プラグ8を支持する台車部16に連結されるレールフレーム部14と、ベース部12との間には、水平倣い機構36が設けられている。このため、給電プラグ8に与えられる右方向の反力によって、給電プラグ8、台車部16およびレールフレーム部14は、一体となってベース部12に対して右方向に滑る。そうすると、
図8Bで示すように、挿入孔6に対する給電プラグ8の左右方向の位置ずれが減少していく。
【0080】
そして、
図8Cで示すように、給電プラグ8の側面が挿入孔6の入口の縁に当たると、給電プラグ8の前端部が挿入孔6内に挿入される。
【0081】
また、給電プラグ8の挿入中に給電プラグ8の前端部が左右方向にずれたとしても、給電プラグ8、台車部16およびレールフレーム部14は、一体となってベース部12に対して給電プラグ8の位置ずれを解消する方向に相対移動する。このため、
図8Cの実線の矢印で示すように、給電プラグ8は、水平倣い機構36によって、挿入中の左右方向の位置ずれが自動的に修正される。つまり、給電プラグ8の挿入動作に追従して、レールフレーム部14が左右方向に従動して、左右方向の位置ずれが自動的に補正される。
【0082】
したがって、水平倣い機構36を有する位置調整装置30によれば、片持ち梁状に支持された給電プラグ8(支持対象物)の位置を調整可能となる。そして、水平倣い機構36によれば、作業者による位置調整の精度が低くとも、位置ずれを抑制および修正することができる。このため、位置調整装置30では、給電プラグ8の挿入を容易に行うことができ、短時間で挿入作業を行うことが可能となる。
【0083】
なお、給電プラグ8の上前端または下前端が挿入孔6の入口の縁に当たる場合などには、作業者は、上下位置調整機構32の調整を行ってもよい。これにより、給電プラグ8の上下位置、または、給電プラグ8の前後方向の水平面に対する傾斜が修正される。
【0084】
以上、添付図面を参照しながら実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0085】
例えば、上部支持体50には、給電プラグ8と接続される前面とは反対側の後面側に、カウンターウエイトが設けられてもよい。この態様では、給電プラグ8を支持する上部支持体50にかかるモーメント荷重が、カウンターウエイトによって相対的に減少する。これにより、ロードセル110に作用する引張荷重のレベルが下がり、測定レンジが小さいロードセル110を用いることが可能となる。
【0086】
また、上部支持体50および下部支持体52は、例えば、ゴム材などの緩衝材を間に挟んで締結部材76で締結されてもよい。また、上部支持体50の前面にゴム材などの緩衝材が設けられ、給電プラグ8は、緩衝材を介して上部支持体50に装着されてもよい。
【0087】
また、プラグ交換装置10は、給電プラグ8の交換の際に、挿入孔6の近傍に仮設される。しかし、プラグ交換装置10は、挿入孔6の近傍に常設されてもよい。
【符号の説明】
【0088】
8 給電プラグ
50 上部支持体
52 下部支持体
100 荷重測定装置
102 上側張出部
104 下側張出部
106 上側自在継手
108 下側自在継手
110 ロードセル
112 荷重測定部
120 荷重監視部