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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】表示形成装置
(51)【国際特許分類】
   F21V 29/508 20150101AFI20241106BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20241106BHJP
   G02B 27/01 20060101ALI20241106BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241106BHJP
【FI】
F21V29/508 100
F21V17/00 200
G02B27/01
F21Y115:10
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020557722
(86)(22)【出願日】2019-11-26
(86)【国際出願番号】 JP2019046079
(87)【国際公開番号】W WO2020111033
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2022-09-16
(31)【優先権主張番号】P 2018221583
(32)【優先日】2018-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000231512
【氏名又は名称】日本精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100144048
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 智弘
(72)【発明者】
【氏名】水落 正彦
(72)【発明者】
【氏名】茂野 孝紀
【審査官】宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-126468(JP,A)
【文献】特開2017-022032(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 29/508
F21V 17/00
G02B 27/01
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放熱部位を含む筐体と、
光源が実装される基板と、
前記光源から放射された光が透過するレンズ部材と、
ビスにより前記筐体に固定され、前記レンズ部材を保持する保持部材とを備え、
前記光源は、光軸方向が前記基板の板面に対して垂直になるように前記基板に実装され、
前記ビスを螺合させる際の前記ビスの進行方向が、前記光軸方向に対して垂直であり、
前記基板は、前記放熱部位と前記保持部材との間に介在し、且つ、前記光源から発せられる熱を放熱する機能を有する前記放熱部位によって支持されており、
前記保持部材は、前記基板と当接する当接部位を有し、
前記筐体は、前記光軸方向に対して所定の傾斜角度を有する第1傾斜平面であって、前記光軸方向における前記光の進行方向と逆方向に向かうほど前記ビスを螺合させる際の前記ビスの進行方向に向かうように傾斜した第1傾斜平面を有する第1取付部を備え、
前記第1傾斜平面には前記ビスが螺合可能な部位を有する陥凹部分が設けられ、
前記保持部材は、前記第1傾斜平面に沿って面接触する第2傾斜平面を有する第2取付部を備え、
前記第2取付部には前記保持部材と前記筐体との固定時に前記ビスの頭部を受ける座部が設けられ、
前記保持部材は、前記ビスが、前記ビスの軸部のうち前記陥凹部分に螺合しない部分を収容するように前記第2取付部に形成された穴又は切り欠きを貫通して、前記部位にて前記ビスを螺合させ、且つ、前記座部が前記頭部を受けることによって、前記第1取付部に固定される、表示形成装置。
【請求項2】
前記第1取付部及び前記第2取付部は、2組設けられる、請求項1に記載の表示形成装置。
【請求項3】
前記保持部材に固定され、前記レンズ部材を前記基板に向けて付勢する板ばね部材を更に備え、
前記板ばね部材は、前記レンズ部材を前記基板に向けて付勢する第1部位を有する、請求項1又は2に記載の表示形成装置。
【請求項4】
前記放熱部位と前記基板との間に挟持される伝熱性シートを更に備え、
前記板ばね部材は、前記伝熱性シートを前記基板に向けて付勢する第2部位を更に有する、請求項3に記載の表示形成装置。
【請求項5】
ヘッドアップディスプレイ用であり、
前記筐体に固定され、前記表示形成装置からの光を用いて画像を形成する画像形成ユニットを更に備える、請求項1~4のうちのいずれか1項に記載の表示形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光源が実装される基板を伝熱性シートを介してヒートシンクに熱的に接続した表示形成装置用の照明装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-126468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような従来技術では、ヒートシンクは、照明装置の一部を形成し、照明装置が収容されるケースとは別体であるので、光源が実装される基板をヒートシンクに締結した状態のサブアセンブリを容易に形成できる。
【0005】
しかしながら、ヒートシンクのような放熱部位がケースの一部として形成される構成では、光源が実装される基板を、ケース内面に向けて内側から外側に締結する構成となるので、作業性が良好でない。
【0006】
そこで、1つの側面では、本開示の表示形成装置は、ヒートシンクのような放熱部位がケースの一部として形成される構成において、良好な作業性の組み付けによって光源の熱が放熱部位に伝熱されるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの側面では、放熱部位を含む筐体と、
光源が実装される基板と、
前記光源から放射された光が透過するレンズ部材と、
ビスにより前記筐体に固定され、前記レンズ部材を保持する保持部材とを備え、
前記光源は、光軸方向が前記基板の板面に対して垂直になるように前記基板に実装され、
前記ビスを螺合させる際の前記ビスの進行方向が、前記光軸方向に対して垂直であり、
前記基板は、前記放熱部位と前記保持部材との間に介在し、且つ、前記光源から発せられる熱を放熱する機能を有する前記放熱部位によって支持されており、
前記保持部材は、前記基板と当接する当接部位を有し、
前記筐体は、前記光軸方向に対して所定の傾斜角度を有する第1傾斜平面であって、前記光軸方向における前記光の進行方向と逆方向に向かうほど前記ビスを螺合させる際の前記ビスの進行方向に向かうように傾斜した第1傾斜平面を有する第1取付部を備え、
前記第1傾斜平面には前記ビスが螺合可能な部位を有する陥凹部分が設けられ、
前記保持部材は、前記第1傾斜平面に沿って面接触する第2傾斜平面を有する第2取付部を備え、
前記第2取付部には前記保持部材と前記筐体との固定時に前記ビスの頭部を受ける座部が設けられ、
前記保持部材は、前記ビスが、前記ビスの軸部のうち前記陥凹部分に螺合しない部分を収容するように前記第2取付部に形成された穴又は切り欠きを貫通して、前記部位にて前記ビスを螺合させ、且つ、前記座部が前記頭部を受けることによって、前記第1取付部に固定される、表示形成装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
1つの側面では、本開示によれば、ヒートシンクのような放熱部位がケースの一部として形成される構成において、良好な作業性の組み付けによって光源の熱が放熱部位に伝熱されるようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】一実施例による表示形成装置の内部構成を上側から示す斜視図である。
図1B】表示形成装置の車両搭載状態を車両側方視で概略的に示す図である。
図2】TFTパネルユニットの単品状態の斜視図である。
図3】TFTパネルユニットの分解斜視図である。
図4】バックライトユニットの単品状態の斜視図である。
図5】バックライトユニットの分解斜視図である。
図6】ケースにバックライトユニットが組み付けられた状態を示す上面図である。
図7図6のラインA-Aに沿った断面図である。
図8図6のラインB-Bに沿った模式的な断面図である。
図9】ビス締めにより発生する力の説明図である。
図10】ケースへのバックライトユニットの組み付け方法を説明するための斜視図である。
図11】バックライトユニットの背面側(Y方向負側)の構成の説明図である。
図12図11のラインC―Cを含むXY平面で切断した際の一部の断面斜視図である。
図13】第2レンズスプリングの単品状態の斜視図である。
図14】基板の組み付け方法の説明図である。
図15】伝熱性シートの組み付け方法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図1A等では、見易さのために、複数存在する同一属性の部位には、一部のみしか参照符号が付されていない場合がある。
【0011】
[表示形成装置の構成]
図1Aは、一実施例による表示形成装置1の内部構成を上側から示す斜視図である。図1Bは、表示形成装置1の車両搭載状態を車両側方視で概略的に示す図である。なお、図1Aでは、表示形成装置1の一部の構成要素の図示は省略されている。図1Aには、右手系で、互いに直交する3方向であるX方向(第2方向の一例)、Y方向(第1方向の一例)、及びZ方向が定義されている。以下では、形式上、Z方向を上下方向とし、正側を上側とし、負側を下側とする。
【0012】
表示形成装置1は、ヘッドアップディスプレイ用であり、車両のインストルメントパネル9内に搭載される。表示形成装置1は、図1AのY方向が車幅方向に略対応する向きで搭載されてよい。
【0013】
表示形成装置1は、ケース2と、TFT(Thin Film Transistor)パネルユニット3(画像形成ユニットの一例)と、ミラー4,5と、バックライトユニット6とを含む。
【0014】
ケース2は、表示形成装置1の筐体を形成する。ケース2は、表示形成装置1の筐体の下部を形成するロアケースである。なお、ケース2は、図1Aでは図示が省略されたアッパーケースと結合される。
【0015】
ケース2は、アルミ等のような伝熱性の高い材料により形成される。ケース2は、図1Aに示すように、放熱部位21を含む。放熱部位21は、ケース2の外側表面(外部に露出する表面)に形成される。放熱部位21は、バックライトユニット6から発生する熱を放熱する機能を有する。放熱部位21は、ケース2外を流れる空気に熱を放出する。
【0016】
放熱部位21は、ケース2と一体に形成される。例えば、放熱部位21は、ケース2とともに鋳造により形成されてもよい。ただし、放熱部位21は、ケース2とは別に形成され、ケース2に一体化されてもよい。
【0017】
放熱部位21は、フィンの形態である。フィンの形態は任意であり、円柱状の形態であってもよいし、図1Aに示すように、ストレートフィンの形態であってもよい。なお、図1Aでは、放熱部位21は、上下方向に延在するストレートフィンがX方向に並ぶ態様で形成される。
【0018】
TFTパネルユニット3は、バックライトユニット6からの光をバックライトとして利用して、表示画像に応じた画像光を出射する表示器である。なお、表示画像は、任意であり、例えばナビゲーション情報や各種の車両情報等を表す画像であってよい。
【0019】
TFTパネルユニット3は、ケース2に固定される。例えば、TFTパネルユニット3は、図1Aに示すように、X方向の両側の2箇所でネジ90により締結される。
【0020】
図2は、TFTパネルユニット3の単品状態の斜視図であり、図3は、TFTパネルユニット3の分解斜視図である。
【0021】
TFTパネルユニット3は、TFTホルダ31と、TFTパネル32と、拡散シート33と、TFTカバー34とを含む。TFTホルダ31は、上述のようにケース2に固定される。TFTホルダ31は、TFTパネル32を保持する。TFTパネル32は、ドットマトリクス型のTFT(Thin Film Transistor)パネル等である。TFTパネル32は、長辺方向がX方向に対応する向きで設けられる。TFTカバー34は、TFTホルダ31に嵌合結合される。Y方向でTFTカバー34とTFTホルダ31の間には、TFTパネル32及び拡散シート33が保持される。
【0022】
ミラー4,5は、TFTパネルユニット3から出射される画像光を反射して、アッパーケース(図示せず)に設けられた出射口から画像光を出射させ、車両VCのウインドシールドガラスWS(図1B参照)に向かわせる。本実施例では、2つのミラー4、5が設けられるが、ミラーの数は任意である。本実施例では、一例として、ミラー4は、平面ミラーであり、ミラー5は、凹面ミラーである。ミラー5は、ウインドシールドガラスWSにおける画像光が当たる領域の上下位置が調整可能となるように、ケース2に対して回転可能に支持されてよい。
【0023】
なお、ウインドシールドガラスWSに画像光が照射されると、図1Bに示すように、車両VCを運転する運転者にとっては、ウインドシールドガラスWSよりも前方に、当該照射によって得られた表示像(虚像表示)VIが見える。これにより、運転者は、前方風景と重畳させて表示像VIを視認でき、視線移動の少ない態様で車両情報等を把握でき、利便性及び安全性が向上する。
【0024】
バックライトユニット6は、TFTパネルユニット3の背後(Y方向の負側)に設けられる。バックライトユニット6は、TFTパネルユニット3と協動して、画像光を生成する。バックライトユニット6は、ケース2に固定される。
【0025】
図4は、バックライトユニット6の単品状態の斜視図であり、図5は、バックライトユニット6の分解斜視図である。
【0026】
バックライトユニット6は、光源8からの光をTFTパネルユニット3へと出射するとともに、光源8で発生する熱を放熱部位21に伝達する機能を有する。
【0027】
バックライトユニット6は、レンズカバー61と、第1レンズスプリング62と、集光レンズ63と、拡散板64と、レンズホルダ65(保持部材の一例)と、第2レンズスプリング66(板ばね部材の一例)と、レンズアレイ67(レンズ部材の一例)と、基板68と、伝熱性シート69とを含む。
【0028】
レンズカバー61は、バックライトユニット6の前面(Y方向の正側)を覆う。レンズカバー61は、集光レンズ63が露出する開口部611を有する。レンズカバー61は、レンズホルダ65に嵌合結合される。本実施例では、一例として、レンズカバー61は、4隅に、Y方向負側に延びる爪部612を有し、爪部612によりレンズホルダ65に嵌合結合される。
【0029】
第1レンズスプリング62は、板ばねの形態であり、Y方向でレンズカバー61と集光レンズ63の間に設けられる。第1レンズスプリング62は、上下方向で対に設けられる。第1レンズスプリング62のそれぞれは、レンズカバー61の上辺及び下辺側の側面に固定される。第1レンズスプリング62のそれぞれは、集光レンズ63を拡散板64とともに、レンズホルダ65に向けて付勢する。このように、第1レンズスプリング62は、レンズホルダ65に対する集光レンズ63及び拡散板64のY方向の位置を規定する機能を有する。
【0030】
拡散板64及び集光レンズ63は、光源8からの光であってレンズアレイ67を通って入射する光を、バックライトユニット6の前面(Y方向の正側)へと、拡散及び集光して出射する機能を有する。拡散板64は、例えば、透光性を有する樹脂材料から形成され、少なくとも一面に微細な凹凸加工が施された板状である。
【0031】
拡散板64及び集光レンズ63は、レンズホルダ65のY方向の正側に保持される。例えば、拡散板64及び集光レンズ63は、それぞれ、レンズホルダ65のピン部650が通る貫通穴641,631を有し、レンズホルダ65に対してZ方向及びX方向の位置が規定される。
【0032】
レンズホルダ65は、拡散板64及び集光レンズ63を保持するとともに、レンズアレイ67を保持する。レンズホルダ65は、ケース2に固定される。バックライトユニット6は、レンズホルダ65がケース2に固定されることで、ケース2に固定される。ケース2に対するバックライトユニット6(レンズホルダ65)の固定方法の好ましい例は、後述する。
【0033】
第2レンズスプリング66は、板ばねの形態であり、レンズホルダ65に固定される。第2レンズスプリング66は、レンズアレイ67を基板68に向けて付勢する機能を有する。また、本実施例では、第2レンズスプリング66は、更に、伝熱性シート69を基板68に向けて付勢する機能(以下、「伝熱性シート保持機能」とも称する)を有する。第2レンズスプリング66の構成の詳細と、第2レンズスプリング66による伝熱性シート保持機能の詳細は、後述する。
【0034】
レンズアレイ67は、透光性の樹脂材料から形成され、基板68のY方向の正側を覆うように配置されている。レンズアレイ67は、略放物断線を回転して得られる円錐凸形状の外周面を有するコリメータ部671を含む。レンズアレイ67は、基板68に実装された光源8に対向して位置し、光源8から放射された光をY方向の正側へと透過させる。なお、レンズアレイ67の外形は、TFTパネルユニット3(及びTFTパネル32)の外形と略同様の矩形(X方向を長辺方向とする矩形)である。
【0035】
基板68は、レンズアレイ67の背後(Y方向の負側)に設けられる。基板68は、レンズアレイ67に対向する側の表面に、光源8が実装される。光源8は、LED(Light Emitting Diode)である。光源8の配列方法や数は任意である。光源8は、光軸方向が基板68に対して垂直になるように設けられる。なお、本実施例では、光軸方向は、Y方向である。基板68は、ガラスエポキシ基板やガラスコンポジット基板等であってよい。なお、基板68は、レンズホルダ65により位置決めされることで、レンズアレイ67により位置決めされてもよい。
【0036】
伝熱性シート69は、伝熱性を有するシート状の部材である。伝熱性シート69は、サーマルシート、TIM(Thermal Interface Material)又はその類により形成されてよい。伝熱性シート69は、厚み方向の圧力が高いほど熱抵抗が小さくなる特性を有してもよい。なお、この特性は、線形であってもよいし、非線形であってもよい。
【0037】
伝熱性シート69は、Y方向でケース2と基板68との間に挟持される。特に、伝熱性シート69は、ケース2側ではケース2の表面2a(図10)に当接する態様で、挟持される。
【0038】
伝熱性シート69は、表面に粘着性を有さない。すなわち、伝熱性シート69は、表面に粘着層を有さない。従って、伝熱性シート69は、面接触する相手方の部材(本実施例では、基板68とケース2)に対して接着しない態様で当接(面接触)する。なお、一般的に、粘着層を有さない伝熱性シート69は、粘着層を有する伝熱性シートよりも安価である。
【0039】
[ケースに対するバックライトユニット(レンズホルダ)の固定方法]
次に、図6図10を参照して、ケース2に対するバックライトユニット6(レンズホルダ65)の固定方法の好ましい例と、本実施例によるバックライトユニット6の放熱原理について説明する。
【0040】
図6は、ケース2にバックライトユニット6が組み付けられた状態を示す上面図であり、図7は、図6のラインA-Aに沿った断面図であり、図8は、図6のラインB-Bに沿った模式的な断面図である。図9は、ビス締めにより発生する力の説明図である。図10は、ケース2へのバックライトユニット6の組み付け方法を説明するための斜視図である。
【0041】
バックライトユニット6は、図10に示すように、Y方向でケース2の放熱部位21に隣接する態様で設けられる。なお、本実施例では、一例として、ケース2は、放熱部位21のY方向正側の表面2aがY方向正側に突出する。放熱部位21の表面2aは、伝熱性シート69が面接触する表面である。また、本実施例では、一例として、ケース2は、X方向で放熱部位21の両側に凹部2bを有する。凹部2bは、後述する第2レンズスプリング66の第2付勢部663を受け入れる。
【0042】
バックライトユニット6は、図10に示すように、ケース2に対してビス94(締結部材の一例)により2箇所で固定される。ビス94は、上下方向(締結方向)で、アッパーケースで覆われる開口からケース2の底面に向く下側に進む向きで、締め込まれる。この場合、XY平面内の方向に進む向きで締め込まれる場合に比べて、作業領域の確保が容易であり、ビス94の締め込みの作業性が大幅に向上する。
【0043】
具体的には、ケース2は、バックライトユニット6の搭載スペースのX方向の両側に第1ビス受部70(第1取付部の一例)を有し、バックライトユニット6のレンズホルダ65は、X方向の両側に第1ビス締結部651(第2取付部の一例)を有し、第1ビス受部70に第1ビス締結部651がビス94により締結される。
【0044】
第1ビス締結部651は、ビス94の頭部の下面を受ける座部6511を有する。座部6511は、Y方向正側が開口した切り欠き6512を備える。従って、レンズホルダ65は、完全に締結されるまでは、ビス94に対してY方向の負側に変位可能である。
【0045】
第1ビス受部70は、図8に示すように、X方向(レンズアレイ67の長辺方向)に視て、下方に向かうほどY方向(=光源8の光軸方向)負側に向かう態様(放熱部位21に近くなる態様)で表面72が傾斜する。すなわち、Y方向正側から見て、第1ビス受部70の上側表面は、下方に傾斜する。なお、傾斜角度は、任意であるが、例えば45度程度である。
【0046】
第1ビス締結部651は、図8に示すように、第1ビス受部70の表面72に沿う下面6513を有する。従って、下面6513は、Y方向正側から見て、下方に傾斜する。従って、ビス94によりレンズホルダ65がケース2に完全に締結されるまでは、第1ビス締結部651は、第1ビス受部70に対して面沿いに変位可能である。
【0047】
従って、図9に模式的に示すように、ビス94により締結される際、ビス締めによる力F1が、負側に向くY方向の成分(分力)Fyと、下向きの成分(分力)Fzとを含む態様で発生する。このとき、分力Fyは、ケース2に対してレンズホルダ65をY方向負側に変位させるように作用する。すなわち、ビス締めの際に、締め込みトルクが比較的大きくなると、レンズホルダ65はケース2に対してY方向負側かつ下方へと斜め方向に変位する。
【0048】
このようにして、本実施例では、ケース2に対してレンズホルダ65をビス94で締結する際に、ケース2に対してレンズホルダ65がY方向負側に若干量だけ変位させることができる。このような締結の際のケース2に対するレンズホルダ65のY方向負側への変位は、基板68とケース2の放熱部位21との間の伝熱性シート69を適切に圧縮させる機能を果たす。
【0049】
本実施例では、基板68は、レンズホルダ65との間でY方向の力が伝わり合う態様で設けられている。具体的には、図7に示すように、レンズホルダ65は、基板68にY方向で当接する部位654(以下、「当接部位654」とも称する)を有する。この場合、基板68は、レンズホルダ65との間で、当接部位654を介してY方向の力が伝わり合う関係である。なお、当接部位654は、伝熱性シート69が面内で均等に圧縮するように、基板68に複数箇所設けられてもよい。これにより、レンズホルダ65がY方向負側に変位すると、基板68とケース2の放熱部位21との間のY方向の隙間(すなわち伝熱性シート69の厚み)が低減される関係となる。なお、変形例では、レンズホルダ65は、当接部位654を有さず、レンズアレイ67が同様の当接部位654を有してもよい。この場合も、基板68は、レンズホルダ65との間で、レンズアレイ67及び第2レンズスプリング66を介してY方向の力が伝わり合う関係である。従って、この場合も、レンズホルダ65がY方向負側に変位すると、レンズアレイ67を介して基板68とケース2の放熱部位21との間のY方向の隙間(すなわち伝熱性シート69の厚み)が低減される関係となる。
【0050】
ここで、図7に示すように、基板68とケース2の放熱部位21との間には伝熱性シート69が介在する。従って、基板68の熱(光源8で発生する熱)は、伝熱性シート69を介して放熱部位21に伝達し、外部に放出される。このような熱の伝達経路を適切に確立するためには、伝熱性シート69が基板68とケース2の放熱部位21の双方に表面全体にわたって面接触していることが有用であり、このためには、ケース2の側面(表面2a側の側面)に向くY方向に圧縮されていることが有用である。
【0051】
そして、本実施例では、上述のように、ケース2に対してレンズホルダ65をビス94で締結する際に、ケース2に対してレンズホルダ65がY方向負側に若干量だけ変位するので、当該変位に応じた低減量だけ、レンズアレイ67を介して基板68とケース2の放熱部位21との間のY方向の隙間(すなわち伝熱性シート69の厚み)を低減できる。これにより、基板68とケース2の放熱部位21との間の伝熱性シート69を適切に圧縮させることができる。
【0052】
このようにして、本実施例では、ケース2に対してレンズホルダ65をビス94で締結する際に、ビス94を下方に進む向きで締結する場合でも、基板68とケース2の放熱部位21との間の伝熱性シート69を適切に圧縮させることができる。すなわち、ケース2に対してレンズホルダ65をビスで締結する際に、ビスをY方向負側に進む向きに締め込まなくても、基板68とケース2の放熱部位21との間の伝熱性シート69を適切に圧縮させることができる。この結果、本実施例では、ケース2に対してレンズホルダ65を締結する場合に、Y方向負側に進む向きに締め込むビスを廃止できるので、ビスの点数を低減するとともに、締結時の作業性を高めることができる。なお、作業性に関しては、ビスをY方向負側に進む向きに締め込む場合は、作業スペースの観点から作業性が良好でない。ビス94を下方に進む向きで締結する場合、レンズホルダ65の上方は開放された空間であるので、作業性が良好である。
【0053】
ところで、ビス94の締め込み量が過剰となると、基板68とケース2の放熱部位21との間のY方向の隙間(すなわち伝熱性シート69の厚み)が過剰に低減する可能性があるので、かかる過剰な締め込みを機械的に防止するストッパ機構を備えることが望ましい。
【0054】
かかるストッパ機構は、ケース2に対してレンズホルダ65のY方向負側への過剰な変位(上限値を超えるような変位)を規制できる機構であれば、任意である。
【0055】
本実施例では、一例として、ケース2は、バックライトユニット6の搭載スペースのX方向の両側に第2ビス受部74を有し、バックライトユニット6のレンズホルダ65は、X方向の中央、上側かつY方向負側にビス通過部652とを有する。ビス通過部652は、第2ビス受部74に対応した位置に形成される。第1ビス受部70及び第2ビス受部74には、ビス95を受け入れるビス穴が形成される。ビス通過部652は、Y方向負側が開口する切り欠きの形態であり、ビス95の軸部が通過可能である。ビス通過部652と第2ビス受部74とのY方向の位置関係は、上述のストッパ機構が適切に機能するように適合される。具体的には、ビス94の締め込み量が増加してレンズホルダ65がケース2に対してY方向負側に変位すると、ビス95の軸部に対してレンズホルダ65のビス通過部652がY方向に当接する。ビス95の軸部に対してレンズホルダ65のビス通過部652がY方向に当接すると、レンズホルダ65がケース2に対してY方向負側に変位しがたくなるので、この位置でストッパ機構が機能することになる。
【0056】
なお、変形例では、ストッパ機構を別に設け、第2ビス受部74に対応する箇所においても、ケース2に対してレンズホルダ65が締結されてもよい。この場合でも、締結部材としてのビスの本数は3本となるものの、Y方向負側に進む向きに締め込むビスを廃止できるので、締結時の作業性を高めることができる。
【0057】
また、別の変形例では、他のストッパ機構として、上述した当接部位654や、レンズホルダ65の背面(Y方向負側の表面)等に設けられてよい位置決め用の突起等が、ストッパ機構として機能してもよい。
【0058】
[第2レンズスプリングの構成及び伝熱性シート保持機能の詳細]
次に、第2レンズスプリング66の構成と、第2レンズスプリング66による伝熱性シート保持機能の詳細について説明する。
【0059】
図11は、バックライトユニット6の背面側(Y方向負側)の構成の説明図であり、ケース2を除く表示形成装置1の一部を示す斜視図である。図12は、図11のラインC―Cを含むXY平面で切断した際の一部の断面斜視図である。図13は、第2レンズスプリング66の単品状態の斜視図である。図14は、基板68の組み付け方法の説明図であり、図15は、伝熱性シート69の組み付け方法の説明図である。図14及び図15には、説明用に、基板68が非常に模式的に示されている。
【0060】
第2レンズスプリング66は、上述のように、レンズアレイ67を基板68に向けて付勢する機能と、伝熱性シート保持機能とを有する。第2レンズスプリング66は、図11に示すように、X方向でレンズホルダ65の両側部658にそれぞれ設けられる。すなわち、第2レンズスプリング66は、レンズホルダ65のX方向の両側に位置し、対をなす。X方向の両側のそれぞれの第2レンズスプリング66は、X方向で対称な構成である。以下では、特に言及しない限り、一方の第2レンズスプリング66について説明する。
【0061】
第2レンズスプリング66は、図13に示すように、固定部661と、第1付勢部662(第1部位の一例)と、第2付勢部663(第2部位の一例)と、突起部664とを含む。
【0062】
固定部661は、レンズホルダ65に固定される部位である。固定部661は、レンズホルダ65の側部658を挟持する対の挟持部6611と、レンズホルダ65の側部658の凸部6581に嵌合する嵌合部6612とを有する。
【0063】
第1付勢部662は、レンズアレイ67を基板68に向けて付勢する。第1付勢部662は、固定部661から連続する態様で形成される。第1付勢部662は、X方向に延在し、レンズアレイ67からY方向の正側に向かう力を受けて弾性変形する。第1付勢部662は、レンズホルダ65の側部658における上下方向の中心を中心とする上下2カ所に設けられる。この場合、第1付勢部662は、レンズアレイ67を基板68に向けて上下略均等に付勢できる。これは、レンズホルダ65の上下方向の中心とレンズアレイ67の上下方向の中心とは略一致するためである。
【0064】
第2付勢部663は、伝熱性シート69を基板68に向けて付勢することで、伝熱性シート保持機能を実現する。第2付勢部663は、固定部661から連続する態様で形成される。第2付勢部663は、Y方向で伝熱性シート69よりもレンズアレイ67から離れた位置(以下、「屈曲位置」とも称する、図12のP1参照)(第1位置の一例)で屈曲してから伝熱性シート69に当接する位置(以下、「当接位置」とも称する、図12のP2参照)(第2位置の一例)に向かうように延在する。従って、第2付勢部663は、伝熱性シート69よりもY方向負側に延在する部位を含み、当該部位の一部が、ケース2の凹部2b(図10参照)内に位置する。
【0065】
第2付勢部663は、傾斜面6632を有する。傾斜面6632は、図12に示すように、屈曲位置(図12のP1参照)と当接位置(図12のP2参照)の間に形成される。傾斜面6632は、Z方向(上下方向)に視て、屈曲位置(図12のP1参照)よりも当接位置(図12のP2参照)の方がX方向でレンズアレイ67の中心に近くなる態様で、傾斜する。傾斜面6632は、図12に示すように、屈曲位置(図12のP1参照)と当接位置(図12のP2参照)の間の全体にわたって形成されてもよい。ただし、変形例では、傾斜面6632は、屈曲位置(図12のP1参照)と当接位置(図12のP2参照)の間の一部のみに形成されてもよい。このような傾斜面6632を有することで、基板68の組み付けが容易となる。
【0066】
具体的には、レンズホルダ65に第2レンズスプリング66等を組み付けた後、図14に矢印R1で示すように、基板68をY方向にY方向負側から取り付ける際、基板68は傾斜面6632に当たり、傾斜面6632に沿ってY方向正側に進むことができる。すなわち、第2レンズスプリング66は、基板68をY方向正側へと誘い込む態様で、弾性変形できる。このとき、第2付勢部663は、屈曲角度が狭くなる方向に弾性変形し(図14の矢印R2参照)、基板68のY方向正側への更なる進行(組み付け)を可能とする。そして、最終的には、基板68は、第2付勢部663よりもY方向正側に至り、第2付勢部663は屈曲角度が元に戻る態様で復元する。ただし、この状態(基板68の組み付けが完了した状態)でも、第2付勢部663は、基板68をレンズアレイ67に向けて付勢している状態である。あるいは、基板68の組み付けが完了した状態(伝熱性シート69の組み付け前の状態)では、第2付勢部663は、基板68をレンズアレイ67に向けて付勢せずに基板68に接触しているだけの状態であってもよい。
【0067】
突起部664は、第2付勢部663にY方向負側(レンズアレイ67から遠い側)の表面に形成される。突起部664は、第2付勢部663から連続する態様で形成される。
【0068】
突起部664は、基板68上に伝熱性シート69を載置するための組み付けの際に、組み付け性を良好にする機能を有する。具体的には、伝熱性シート69は、上述のようにレンズホルダ65に基板68を組み付けた後に、組み付けられることになるが、第2付勢部663が基板68における伝熱性シート69の載置面に重なる態様で延在する。このため、伝熱性シート69の組み付けの際に第2付勢部663が邪魔になる。換言すると、伝熱性シート69を基板68上に組み付けるためには、第2付勢部663を一時的にY方向負側に弾性変形させて(図15の点線参照)、基板68と第2付勢部663との間に、伝熱性シート69が入る隙間Δ1(図15参照)を形成する必要がある。
【0069】
この点、突起部664を有する場合は、図15に矢印R3に示すように、突起部664に力を加えて第2付勢部663を一時的にY方向負側に弾性変形させ易くなる。これにより、伝熱性シート保持機能のために第2レンズスプリング66が第2付勢部663を有する場合でも、伝熱性シート69の組み付けが容易となる。
【0070】
突起部664は、好ましくは、Z方向に視て、第2付勢部663の傾斜面6632と同様の向きに傾斜する。すなわち、突起部664は、第2付勢部663側の根本位置(図13のP3参照)の方が先端位置(図13のP4参照)よりもX方向でレンズアレイ67の中心に近くなる態様で傾斜して延在する。この場合、突起部664に力を加えて第2付勢部663を一時的にY方向負側に弾性変形させ易くなる。
【0071】
このようにして、本実施例では、伝熱性シート69を第2レンズスプリング66により保持したアセンブリ状態のバックライトユニット6を構成できる。この結果、伝熱性シート69に粘着層を付与する必要性がなくなり、伝熱性シート69の低コスト化を図ることができる。
【0072】
より具体的には、本実施例のように、放熱部位21がケース2の一部として形成される構成では、バックライトユニット6をケース2に組み付ける前に、ケース2の放熱部位21と基板68との間に伝熱性シート69を保持させることができない。この点、本実施例の第2レンズスプリング66とは異なり第2付勢部663を備えない場合であっても、伝熱性シート69に粘着性を付与することとすれば、放熱部位21又は基板68に伝熱性シート69を付着させた状態で、バックライトユニット6をケース2に組み付けることも可能ではある。しかしながら、このような粘着性を有する伝熱性シート69を用いることは、コスト等の観点から不利となる。
【0073】
この点、本実施例によれば、上述のように、第2レンズスプリング66が第2付勢部663を備えるので、伝熱性シート69を第2レンズスプリング66により保持したアセンブリ状態のバックライトユニット6を、ケース2に組み付けることができる。すなわち、伝熱性シート69に粘着性を付与しなくても、伝熱性シート69を適切に組み付けることができる。この結果、伝熱性シート69の低コスト化を図ることができる。
【0074】
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。
【0075】
例えば、上述した実施例では、レンズホルダ65は、ケース2に対してY方向正側に変位できるように、第1ビス締結部651に切り欠き6512を有するが、切り欠き6512に代えて、Y方向を長手方向とする長穴が形成されてもよい。
【0076】
また、上述した実施例では、伝熱性シート69が基板68と放熱部位21との間に設けられるが、伝熱性シート69が省略されてもよい。この場合、レンズホルダ65は、基板68が放熱部位21(ケース2の表面2a)に直接的に当接するように、ケース2に固定されてよい。この場合、ケース2へのレンズホルダ65の固定方法は、上述した実施例と同様であってよい。
本発明は、以下の実施形態を包含する。
[1]放熱部位を含む筐体と、
光源が実装される基板と、
前記光源から放射された光が透過するレンズ部材と、
締結部材により前記筐体に固定され、前記レンズ部材を保持する保持部材とを備え、
前記基板は、前記保持部材との間で第1方向での力が伝わり合う関係で設けられ、
前記筐体は、第1取付部を有し、
前記第1取付部は、前記第1方向に交差しかつ前記締結部材の締結方向に交差する第2方向に視て、前記第1方向で前記放熱部位に近くなるほど前記締結方向の前進側に向かう態様で表面が傾斜し、
前記保持部材は、前記第1取付部の前記表面に沿う表面を有する第2取付部を有し、
前記保持部材は、前記第2取付部に形成された穴又は切り欠きを通る前記締結部材を介して前記第1取付部に締結される、表示形成装置。
[2]前記第1取付部及び前記第2取付部は、2組設けられる、[1]に記載の表示形成装置。
[3]前記保持部材に固定され、前記レンズ部材を前記基板に向けて付勢する板ばね部材を更に備え、
前記板ばね部材は、前記レンズ部材を前記基板に向けて付勢する第1部位を有する、[1]又は[2]に記載の表示形成装置。
[4]前記第1方向で前記放熱部位と前記基板との間に挟持される伝熱性シートを更に備え、
前記板ばね部材は、前記伝熱性シートを前記基板に向けて付勢する第2部位を更に有する、[3]に記載の表示形成装置。
[5]ヘッドアップディスプレイ用であり、
前記筐体に固定され、前記表示形成装置からの光を用いて画像を形成する画像形成ユニットを更に備える、[1]~[4]のいずれかに記載の表示形成装置。
【符号の説明】
【0077】
1 表示形成装置
2 ケース
2a 表面
2b 凹部
3 TFTパネルユニット
4 ミラー
5 ミラー
6 バックライトユニット
8 光源
9 インストルメントパネル
21 放熱部位
31 TFTホルダ
32 TFTパネル
33 拡散シート
34 カバー
61 レンズカバー
62 第1レンズスプリング
63 集光レンズ
64 拡散板
65 レンズホルダ
66 第2レンズスプリング
67 レンズアレイ
68 基板
69 伝熱性シート
70 第1ビス受部
72 表面
74 第2ビス受部
90 ネジ
94 ビス
95 ビス
611 開口部
612 爪部
631 貫通穴
641 貫通穴
650 ピン部
651 第1ビス締結部
652 ビス通過部
654 当接部位
658 側部
661 固定部
662 第1付勢部
663 第2付勢部
664 突起部
671 コリメータ部
6511 座部
6512 切り欠き
6513 下面
6581 凸部
6611 挟持部
6612 嵌合部
6632 傾斜面
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15