(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】ヘッドレストの高さ調整機構
(51)【国際特許分類】
A47C 7/38 20060101AFI20241106BHJP
B60N 2/818 20180101ALI20241106BHJP
【FI】
A47C7/38
B60N2/818
(21)【出願番号】P 2021004522
(22)【出願日】2021-01-14
【審査請求日】2023-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】植田 克也
【審査官】齊藤 公志郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-052585(JP,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2012-0005689(KR,U)
【文献】欧州特許出願公開第03366512(EP,A1)
【文献】特開平09-058319(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 7/38
B60N 2/00-90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートバックの上方側に設けられるヘッドレストのシート幅方向の左右から垂下され前記シートバックに保持される一対の脚部のうち、一方の脚部であるメインヘッドレストステー側に設けられ前記メインヘッドレストステーと共に前記ヘッドレストの高さを調整し当該ヘッドレストを所定の高さでロック可能なロック機構を備えたメインサポートと、
前記一対の脚部のうち、他方の脚部であるサブヘッドレストステー側に設けられ、前記メインヘッドレストステーが前記メインサポートに係合された状態で前記ヘッドレストの高さが最低となる最低高さ位置において、当該ヘッドレストと前記シートバックの間に隙間が設けられた状態で前記サブヘッドレストステーと共に前記ヘッドレストの下降移動を制限して前記ヘッドレストの前記最低高さ位置を維持する移動制限機構を備えたサブサポートと、
を
備え、
前記移動制限機構は、前記サブヘッドレストステーに形成され、前記ヘッドレストの前記最低高さ位置において、前記サブサポートと干渉して前記サブヘッドレストステーの下降移動を制限する屈曲部を含んで構成されているヘッドレストの高さ調整機構。
【請求項2】
前記ロック機構は、
前記メインヘッドレストステーに設けられ、当該メインヘッドレストステーの垂下方向に沿って形成された複数のメインノッチ部と、
前記メインサポートに設けられ、前記メインノッチ部に係合して前記メインヘッドレストステーの昇降移動を制限するメインロック部と、
を含んで構成されている請求項1に記載のヘッドレストの高さ調整機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドレストの高さ調整機構に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、ヘッドレストステーを係合するヘッドレストサポートのロック機構に関する技術が開示されている。ヘッドレストサポートに設けられたロック解除ノブを押圧しヘッドレストを下方側へ向かって押圧することにより、当該ヘッドレストをヘッドレストの下面がシートバックの上面に当接するまで下降させることができる。つまり、この先行技術では、ヘッドレストがシートバックに当接した位置がヘッドレストの最低高さとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、ヘッドレストは、ウレタンフォーム等の発泡体によって構成されているため、弾性変形可能とされる。このため、ヘッドレストにおいて弾性変形による車両上下方向の寸法のバラツキが生じる。したがって、ヘッドレストがシートバックに当接した位置がヘッドレストの最低高さとなるように規定する場合、当該バラツキを考慮してヘッドレストの最低高さが設定されるため、その分、ヘッドレストは大型化してしまう。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、ヘッドレストの最低高さにおいて必要とされる当該ヘッドレストの高さが確保された状態でヘッドレストの小型化が可能なヘッドレストの高さ調整機構を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載のヘッドレストの高さ調整機構は、シートバックの上方側に設けられるヘッドレストのシート幅方向の左右から垂下され前記シートバックに保持される一対の脚部のうち、一方の脚部であるメインヘッドレストステー側に設けられ前記メインヘッドレストステーと共に前記ヘッドレストの高さを調整し当該ヘッドレストを所定の高さでロック可能なロック機構を備えたメインサポートと、前記左右一対の脚部のうち、他方の脚部であるサブヘッドレストステー側に設けられ、前記メインヘッドレストステーが前記メインサポートに係合された状態で前記ヘッドレストの高さが最低となる最低高さ位置において、当該ヘッドレストと前記シートバックの間に隙間が設けられた状態で前記サブヘッドレストステーと共に前記ヘッドレストの下降移動を制限して前記ヘッドレストの前記最低高さ位置を維持する移動制限機構を備えたサブサポートと、を備え、前記移動制限機構は、前記サブヘッドレストステーに形成され、前記ヘッドレストの前記最低高さ位置において、前記サブサポートと干渉して前記サブヘッドレストステーの下降移動を制限する屈曲部を含んで構成されている。
【0007】
請求項1に記載のヘッドレストの高さ調整機構では、メインサポート及びサブサポートを含んで構成されている。シートバックの上方側に設けられるヘッドレストのシート幅方向の左右からは一対の脚部が垂下されており、当該一対の脚部がシートバックに保持される。
【0008】
この一対の脚部のうち、一方の脚部がメインヘッドレストステーとされ、他方の脚部がサブヘッドレストステーとされる。当該メインサポートは、メインヘッドレストステー側に設けられており、メインヘッドレストステーと共にヘッドレストの高さを調整し当該ヘッドレストを所定の高さでロック可能なロック機構を備えている。一方、当該サブサポートは、サブヘッドレストステー側に設けられており、サブヘッドレストステーと共にヘッドレストの下降移動を制限する移動制限機構を備えている。
【0009】
ここで、当該移動制限機構は、メインヘッドレストステーがメインサポートに係合された状態でヘッドレストの高さが最低となる最低高さ位置において、当該ヘッドレストとシートバックとの間に隙間が設けられた状態で、サブヘッドレストステーと共にヘッドレストの下降移動を制限(いわゆるロック状態)し、当該ヘッドレストの最低高さ位置を維持する。
【0010】
本発明では、ヘッドレストの最低高さ位置において、当該ヘッドレストとシートバックの間に隙間が設けられることによって、ヘッドレストとシートバックとの間に隙間が設けられない場合と比較して、ヘッドレストの最低高さ位置が同じ場合、ヘッドレストの大きさを当該隙間分高さ方向に小さくすることができる。
また、本発明では、移動制限機構は、サブヘッドレストステーに形成された屈曲部を含んで構成されている。当該屈曲部は、ヘッドレストの最低高さ位置において、サブサポートと干渉することによって、サブヘッドレストステー(ヘッドレスト)の下降移動を制限する(ロック状態)。
すなわち、本発明では、ヘッドレストの最低高さ位置において、ロック機構側のメインロック部がメインノッチ部に係合してメインヘッドレストステーの下降移動を制限すると共に、サブヘッドレストステーに形成された屈曲部がサブサポートと干渉することによってサブヘッドレストステーの下降移動を制限する。
【0011】
請求項2に記載のヘッドレストの高さ調整機構は、請求項1に記載のヘッドレストの高さ調整機構において、前記ロック機構は、前記メインヘッドレストステーに設けられ、当該メインヘッドレストステーの垂下方向に沿って形成された複数のメインノッチ部と、前記メインサポートに設けられ、前記メインノッチ部に係合して前記メインヘッドレストステーの昇降移動を制限するメインロック部と、を含んで構成されている。
【0012】
請求項2に記載のヘッドレストの高さ調整機構では、ロック機構は、メインノッチ部と、メインロック部と、を含んで構成されている。メインノッチ部は、メインヘッドレストステーに設けられており、メインヘッドレストステーの垂下方向(ヘッドレストの高さ方向)に沿って複数形成されている。一方、メインロック部はメインサポートに設けられており、メインロック部がメインヘッドレストステーに設けられたメインノッチ部に係合することで、メインヘッドレストステー(ヘッドレスト)の昇降移動が制限される(ロック状態)。
【0025】
請求項6に記載のヘッドレストの高さ調整機構は、請求項1又は請求項2に記載のヘッドレストの高さ調整機構において、前記移動制限機構は、前記サブヘッドレストステーに形成され、前記ヘッドレストの前記最低高さ位置において、前記サブサポートと干渉して前記サブヘッドレストステーの下降移動を制限する屈曲部を含んで構成されている。
【0030】
すなわち、本発明では、ヘッドレストの最低高さ位置において、ロック機構側のメインロック部がメインノッチ部に係合してメインヘッドレストステー側の下降移動を制限すると共に、サブヘッドレストステーに形成された突起部がサブサポートと干渉することによってサブヘッドレストステーの下降移動を制限する。
【発明の効果】
【0031】
以上説明したように、請求項1に記載のヘッドレストの高さ調整機構は、ヘッドレストの最低高さにおいて必要とされる当該ヘッドレストの高さが確保された状態でヘッドレストを小型化することができる、という優れた効果を有する。
【0032】
請求項2に記載のヘッドレストの高さ調整機構は、簡単な構成でメインヘッドレストステーの昇降移動を制限することができる、という優れた効果を有する。
【0037】
請求項7に記載のヘッドレストの高さ調整機構は、ヘッドレストの最低高さ位置において、サブヘッドレストステーに形成された突起部によってサブヘッドレストステーの下降移動を制限することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】
参考例としての本実施形態のヘッドレストの高さ調整機構を示す正面側から見た断面図である。
【
図2】
参考例としての本実施形態のヘッドレストの高さ調整機構を示す分解斜視図である。
【
図3】
参考例としての本実施形態のヘッドレストの高さ調整機構を示す
図1の要部が拡大された拡大断面図である。
【
図4】
参考例としての本実施形態のヘッドレストの高さ調整機構を示す分解斜視図である。
【
図5】(A)は比較例としてのヘッドレストの高さ調整機構を示す正面側から見た断面図であり、(B)は
参考例としての本実施形態のヘッドレストの高さ調整機構を示す正面側から見た断面図である。
【
図6】
参考例としての本実施形態のヘッドレストの高さ調整機構の作用を説明するための正面図である。
【
図7】
参考例としての本実施形態のヘッドレストの高さ調整機構の変形例1を示す正面側から見た断面図である。
【
図8】本実施形態のヘッドレストの高さ調整機
構を示す(A)は、正面側から見た断面図であり、(B)は、側面側から見た断面図である。
【
図9】
参考例としての本実施形態のヘッドレストの高さ調整機構の変形例
2を示す側面側から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、図面を参照して本実施の形態に係るヘッドレストの高さ調整機構が適用されたヘッドレストについて説明する。なお、以下の図において適宜示される矢印FRは、車両用シートの前方向(着座者の向く方向)を示しており、矢印UPは車両用シートの上方向を示し、矢印RHは車両用シートの右方向を示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両用シートの前後、車両用シートの上下、進行方向を向いた場合の車両用シートの左右を示すものとする。
【0040】
(ヘッドレストの高さ調整機構の構成)
まず、参考例としての本実施の形態に係るヘッドレストの高さ調整機構の構成について説明する。
【0041】
図1に示されるように、車両用シート10は、乗員が着座するシートクッション(図示省略)と、シートクッションの後端部から立設されシートクッションに着座した乗員の上体を支持するシートバック12と、シートバック12の上端部12Aに取り付けられシートクッションに着座した乗員の頭部を支持するヘッドレスト14と、を備えている。
【0042】
当該ヘッドレスト14は、例えば、ウレタンフォーム等の発泡体によって形成されており、弾性変形可能とされている。また、ヘッドレスト14は、正面視で台形状を成すと共に側面視で略三角形状を成す形状とされており、ヘッドレスト14の下面14Aからは、シート幅方向の左右から一対のヘッドレストステー(脚部)16が垂下されている。当該ヘッドレストステー16は、筒状を成しており、2部材で構成されている。なお、ヘッドレストステー16は、左右一対の脚部が設けられていればよいため、脚部同士が上端で繋がって形成された1部材で構成されてもよい。
【0043】
以下の説明では、ヘッドレストステー16のうち、車両幅方向外側に配置される一方側をメインヘッドレストステー18と称し、車両幅方向内側に配置される他方側をサブヘッドレストステー20と称する。なお、車両幅方向内側をメインヘッドレストステー18、車両幅方向外側をサブヘッドレストステー20としてもよい。
【0044】
そして、メインヘッドレストステー18及びサブヘッドレストステー20は、シートバック12に保持される。当該シートバック12は、ヘッドレスト14と同様に、ウレタンフォーム等の発泡体によって形成されており、弾性変形可能とされる。
【0045】
また、シートバック12の上部には、車両上下方向に沿って挿入孔22、24がそれぞれ形成されている。当該挿入孔22、24は、平面視で矩形状を成しており、挿入孔22内には、メインヘッドレストステー18を支持する支持部材としての角筒状のメインサポート26が挿入され、挿入孔24内には、サブヘッドレストステー20を支持する支持部材としての角筒状のサブサポート28が挿入される。
【0046】
そして、挿入孔22内にメインサポート26が挿入された状態でメインサポート26内にはメインヘッドレストステー18が挿入され、挿入孔24内にサブサポート28が挿入された状態でサブサポート28内にはサブヘッドレストステー20が挿入される。
【0047】
本実施形態では、ヘッドレスト14の高さ調整機構29として、メインサポート26側にロック機構30が設けられ、サブサポート28側に移動制限機構32が設けられている。
【0048】
ここで、説明の都合上、まずは移動制限機構32について説明し、続いてロック機構30の説明を行う。
【0049】
(移動制限機構)
前述のように、移動制限機構32は、サブサポート28側に設けられている。
【0050】
図4に示されるように、サブサポート28には、その上端に当該サブサポート28の外側へ向かって張り出すフランジ部34が形成されている。フランジ部34は、シート幅方向(矢印A方向)を長手方向として形成されている。当該フランジ部34の中央部は、角筒状のサブサポート28内と連通する丸孔36とされており、筒状を成すサブヘッドレストステー20の形状に対応して形成されている。
【0051】
また、
図2に示されるように、サブサポート28には、シート幅方向(矢印A方向)に対して直交する方向に沿って設けられた一対の側壁部28Aにおいて、当該サブサポート28の高さ方向の略中央部に爪部38がそれぞれ設けられている。当該爪部38の周りには下方側を開口とする逆U字型の貫通孔40が形成されており、この貫通孔40によって、爪部38はサブサポート28の内側へ向かって弾性変形可能とされる。
【0052】
一方、
図1に示されるように、サブサポート28が挿入される挿入孔24内には、水平方向に沿って凹む図示しない係止穴が設けられている。サブサポート28が挿入孔24内に挿入されると、爪部38はサブサポート28の内側へ向かって弾性変形し、サブサポート28が挿入孔24の奥方へ移動可能とされる。サブサポート28のフランジ部34がシートバック12の上面12Bに当接し、サブサポート28の爪部38が係止穴と対向する位置に到達すると、当該爪部38は復元し係止穴の穴壁に係止される。
【0053】
これにより、サブサポート28は、シートバック12の上部に形成された挿入孔24に対して抜け止めされると共に、当該挿入孔24内に装着される。
【0054】
なお、シートバック12は、前述のように、弾性変形可能とされるため、シートバック12の上面12Bの位置は押圧力によって異なる。また、挿入孔24は平面視で矩形状を成しており、サブサポート28は角筒状を成している。つまり、サブサポート28は、挿入孔24に対して回転しないように設定されている。
【0055】
ところで、
図4に示されるように、サブサポート28のフランジ部34には、シート幅方向を長手方向とする矩形状の段部42が凹設されている。この段部42内には、シート幅方向を長手方向とする矩形枠状のサブロックプレート(サブロック部)44が収容されており、サブロックプレート44の中央部には、矩形孔46が形成されている。
【0056】
なお、サブロックプレート44の長手方向の寸法は、段部42の長手方向の寸法よりも短くなるように設定されており、サブロックプレート44は、段部42内をその長手方向に沿って移動可能としている。
【0057】
当該サブロックプレート44の下面側には、矩形孔46側においてサブロックプレート44の長手方向に対して直交する幅方向に沿って形成された直方体状のリブ48が突設されている。このリブ48によって、サブロックプレート44は段部42との接触面積を低減させ、段部42内を移動するときの摩擦を低減するように設定されている。
【0058】
また、サブロックプレート44における長手方向の外側の側面44Aからは、円柱状の突部50が突設されている。この突部50にコイルスプリング52の一端部が装着される。コイルスプリング52の他端部は、突部50と対向する段部42内の内壁42Aに当接しており、当該コイルスプリング52によって、サブロックプレート44は、当該内壁42Aと対向する段部42内の内壁42B側へ向かって付勢される。
【0059】
また、サブロックプレート44は、段部42内の内壁42Bに当接した状態で、サブサポート28のフランジ部34に形成された丸孔36の一部と重なるように設定されている。当該サブサポート28のフランジ部34には、フランジ部34を覆うサポートアッパ54が設けられている。
【0060】
このサポートアッパ54は、フランジ部34と略同じ外径寸法とされており、フランジ部34と同様に、段部56及び丸孔58が形成されている。当該段部56には、サブロックプレート44の上部が収容される。サポートアッパ54は、段部56内にサブロックプレート44及びコイルスプリング52が収容された状態で、サブサポート28のフランジ部34に対して、溶着等によって接合される。
【0061】
一方、
図1、
図3に示されるように、サブヘッドレストステー20には、サブヘッドレストステー20の径方向(サブヘッドレストステー20の垂下方向に対して直交する方向)に沿って凹む凹部としてのサブノッチ部(後述する最低高さ用ノッチ部)60が一つ形成されている。サブノッチ部60は、サブロックプレート44においてコイルスプリング52が設けられている側に設けられており、サブノッチ部60内には、サブロックプレート44が進入(係合)可能とされている。
【0062】
ところで、
図3、
図4に示されるように、サブヘッドレストステー20は、サブサポート28内に挿入された状態で、サポートアッパ54の丸孔58、サブロックプレート44の矩形孔46及びフランジ部34の丸孔36内に挿入されている。
【0063】
この状態で、前述のように、サブロックプレート44は、コイルスプリング52によって、段部42内の内壁42B側へ向かって付勢される。サブロックプレート44が段部42内の内壁42Bに当接した状態では、サブロックプレート44は丸孔36と重なる。つまり、サブロックプレート44が丸孔36側へはみ出す。
【0064】
このため、サブヘッドレストステー20がサブサポート28内に挿入された状態で、コイルスプリング52はサブヘッドレストステー20によって付勢され、サブヘッドレストステー20の表面20Aには、当該コイルスプリング52の付勢力によって、サブロックプレート44においてコイルスプリング52が設けられた側の内壁44Cがサブヘッドレストステー20の表面20Aに当接する。
【0065】
また、サブノッチ部60は、前述のように、サブヘッドレストステー20の径方向に沿って凹んで形成されており、水平部60Aと傾斜部60Bとを含んで構成されている。このため、サブヘッドレストステー20のサブノッチ部60がサブロックプレート44と対向すると、コイルスプリング52の付勢力によってサブロックプレート44がサブノッチ部60内に進入する。このように、サブロックプレート44は、コイルスプリング52によってサブノッチ部60側へ付勢されているため、サブロックプレート44がサブノッチ部60内に進入された状態が維持される。
【0066】
ここで、水平部60Aは、サブノッチ部60内の上側に形成され、サブノッチ部60内に進入したサブロックプレート44の上面44Bが面接触可能に当接する。つまり、サブノッチ部60内にサブロックプレート44が進入し、サブロックプレート44の上面44Bがサブノッチ部60の水平部60Aに対して接触又は面接触した状態でサブヘッドレストステー20(ヘッドレスト14)は下降移動が制限され、いわゆるロック状態となる。
【0067】
一方、傾斜部60Bは、水平部60Aと繋がり、サブノッチ部60内の下方側に向かうにつれてサブヘッドレストステー20の表面20A側へ向かう方向へ傾斜している。このため、サブヘッドレストステー20を上昇させようとする力を、サブロックプレート44をサブノッチ部60内から外側へ移動させる力に変換させることができる。これにより、サブロックプレート44のロック状態は解除される。
【0068】
このとき、コイルスプリング52は、付勢力の抗する方向へ付勢されるため、サブヘッドレストステー20の表面20Aがサブロックプレート44の内壁44Cと対向する位置に到達すると、コイルスプリング52の付勢力によって、サブロックプレート44の内壁44Cはサブヘッドレストステー20の表面20Aに当接する。
【0069】
(ロック機構)
次に、ロック機構30について説明する。なお、ロック機構30において、移動制限機構32と略同じ内容については、移動制限機構32を構成する構成部材と同じ部材名を付すと共に重複する説明については省略する。
【0070】
前述のように、ロック機構30は、メインサポート26側に設けられている。
図1、
図3に示されるように、メインサポート26の上端にはフランジ部62が形成されている。また、メインサポート26の対向する一対の側壁部26Aには、爪部66がそれぞれ設けられており、当該爪部66が挿入孔22内に形成された図示しない係止穴の穴壁に係止される。これにより、メインサポート26は、サブサポート28と同様に、シートバック12の上部に形成された挿入孔22に対して抜け止めされると共に当該挿入孔22内に装着される。
【0071】
一方、メインサポート26のフランジ部62には、サブサポート28と同様に、段部68が凹設されており、段部68内には略矩形枠状のメインロックプレート(メインロック部)70が収容されている。このメインロックプレート70は、段部68内をその長手方向に沿って移動可能としている。
【0072】
また、メインロックプレート70は、当該メインロックプレート70における長手方向の外側の側面70Aに装着されたコイルスプリング72によって、当該側面70Aと対向する段部68内の内壁68Aから離間する方向へ向かって付勢される。
【0073】
ここで、メインサポート26のフランジ部62には、サブサポート28と同様に、当該フランジ部62を覆うサポートアッパ74が設けられており、当該サポートアッパ74とフランジ部62によって、メインロックプレート70及びコイルスプリング72が収容されている。
【0074】
また、サポートアッパ74には、開口部74Aが形成されている。メインロックプレート70には、側面70Aの反対側にロック解除ノブ76が設けられており、当該ロック解除ノブ76は、開口部74Aを通じて車室内78側に露出するように設定されている。当該ロック解除ノブ76を水平方向に沿って移動させることによって、メインロックプレート70が段部68内を移動する。
【0075】
一方、メインヘッドレストステー18には、その垂下方向に沿って(ヘッドレスト14の高さ方向に沿って)、メインヘッドレストステー18の径方向に沿って凹んで形成された複数(ここでは、3つ)のメインノッチ部80が形成されている。当該メインノッチ部80内には、メインロックプレート70が進入可能とされている。
【0076】
ここで、メインノッチ部80は3つ(ノッチ部80A、80B、80C)設けられている。メインヘッドレストステー18において、ヘッドレスト14側に設けられたノッチ部80A内にメインロックプレート70が進入した状態では、ヘッドレスト14が最低の高さとなるため、当該ノッチ部80Aは最低高さ用ノッチ部とされる。以下、「ノッチ部80A」は「最低高さ用ノッチ部80A」と称する。
【0077】
また、メインヘッドレストステー18において、ヘッドレスト14から最も離れた位置(先端側)に設けられたノッチ部80Cは、当該ノッチ部80C内にメインロックプレート70が進入した状態で、ヘッドレスト14が最高の高さとなるため、当該ノッチ部80Cは最高高さ用ノッチ部とされる。以下、「ノッチ部80C」は「最高高さ用ノッチ部80C」と称する。
【0078】
そして、最低高さ用ノッチ部80Aと最高高さ用ノッチ部80Cの間に設けられたノッチ部80Bは、中間高さ用ノッチ部80Bと称する。当該中間高さ用ノッチ部80B内にメインロックプレート70が進入した状態で、ヘッドレスト14は、当該ヘッドレスト14が最高の高さとなるヘッドレスト14の最高高さ位置とヘッドレスト14が最低の高さとなるヘッドレスト14の最低高さ位置の中間の高さ(ヘッドレスト14の中間高さ位置)とされる。
【0079】
なお、欧州の自動車アセスメント(E-NCAP)において実施される鞭打ち傷害の低減性能の評価では、ヘッドレスト14の中間高さ位置及び最低高さ位置が規定されている。このため、ヘッドレスト14の中間高さ位置、最低高さ位置Pにおいて必要とされる当該ヘッドレスト14の高さを確保する必要がある。
【0080】
ところで、メインノッチ部80は、メインヘッドレストステー18の径方向に沿って凹んで形成されており、サブヘッドレストステー20に形成されたサブノッチ部60と同様に、当該メインノッチ部80がメインロックプレート70と対向すると、コイルスプリング72の付勢力によってメインロックプレート70がメインノッチ部80内に進入する。
【0081】
このように、当該メインロックプレート70は、コイルスプリング72によって、メインノッチ部80側へ付勢されているため、メインロックプレート70は、最低高さ用ノッチ部80A、中間高さ用ノッチ部80B、最高高さ用ノッチ部80C内に進入された状態が維持される。これにより、ヘッドレスト14の高さが調整可能とされ、ヘッドレスト14は調整された高さで維持されることになる。
【0082】
ここで、最低高さ用ノッチ部80A及び中間高さ用ノッチ部80Bは、サブヘッドレストステー20に形成されたサブノッチ部60と略同じ形状を成している。つまり、図示はしないが、水平部と傾斜部とを含んで構成されている。このため、最低高さ用ノッチ部80A及び中間高さ用ノッチ部80B内にメインロックプレート70が進入された状態で、メインヘッドレストステー18(ヘッドレスト14)を上昇移動させると、メインロックプレート70によるロック状態は解除される。
【0083】
一方、最高高さ用ノッチ部80Cには、傾斜部が形成されていない。つまり、水平部が上下に対向して形成されている。このため、メインロックプレート70が最高高さ用ノッチ部80C内に進入された状態では、メインヘッドレストステー18を上昇移動させようとしても、メインロックプレート70によるロック状態を解除することはできない。
【0084】
したがって、最高高さ用ノッチ部80C内にメインロックプレート70が進入された状態、つまり、ヘッドレスト14の最高高さ位置では、ロック解除ノブ76によってメインロックプレート70を移動させることによって、メインロックプレート70によるロック状態を解除させる。
【0085】
(ヘッドレストの高さ調整機構の作用及び効果)
次に、本実施の形態に係るヘッドレストの高さ調整機構の作用及び効果について説明する。
【0086】
図1~
図3に示されるように、本実施形態では、ヘッドレスト14の高さ調整機構29が、メインサポート26及びサブサポート28を含んで構成されており、メインサポート26は、メインヘッドレストステー18側に設けられ、ヘッドレスト14の高さを調整し当該ヘッドレスト14を所定の高さでロック可能なロック機構30を備えている。一方、サブサポート28は、サブヘッドレストステー20側に設けられており、ヘッドレスト14の下降移動を制限する移動制限機構32を備えている。
【0087】
具体的に説明すると、本実施形態では、ロック機構30は、メインノッチ部80と、メインロックプレート70と、を含んで構成されている。メインノッチ部80は、メインヘッドレストステー18に設けられており、ヘッドレスト14の高さ方向に沿って複数形成されている。
【0088】
また、メインロックプレート70はメインサポート26に設けられており、メインロックプレート70がメインヘッドレストステー18に設けられたメインノッチ部80に係合することで、メインヘッドレストステー18(ヘッドレスト14)の昇降移動が制限される(ロック状態)。つまり、本実施形態では、簡単な構成でメインヘッドレストステー18の昇降移動を制限することができる。
【0089】
なお、ここでは、メインヘッドレストステー18にメインノッチ部80を形成し、メインロックプレート70を係合させることによって、簡単な構成で当該メインヘッドレストステー18を所定の位置で移動を制限するようにしたが、メインヘッドレストステー18を所定の位置で移動を制限することができればよいため、これに限るものではない。
【0090】
一方、移動制限機構32は、サブノッチ部60と、サブロックプレート44と、を含んで構成されている。サブノッチ部60は、サブヘッドレストステー20に設けられており、複数のメインノッチ部80のうちヘッドレスト14側に設けられた最低高さ用ノッチ部80Aと同じ高さとなるように形成されている。
【0091】
また、サブロックプレート44は、サブサポート28に設けられており、サブノッチ部60に係合してサブヘッドレストステー20(ヘッドレスト14)の下降移動を制限する(ロック状態)。
【0092】
すなわち、本実施形態では、ヘッドレスト14の最低高さ位置Pにおいて、ロック機構30側のメインロックプレート70がメインノッチ部80に係合してメインヘッドレストステー18側の下降移動を制限すると共に、移動制限機構32側のサブロックプレート44がサブノッチ部60に係合してサブヘッドレストステー20側の下降移動を制限する(ロック状態)。
【0093】
このように、ヘッドレスト14の最低高さ位置Pでは、メインヘッドレストステー18だけでなく、サブヘッドレストステー20側においても当該ヘッドレスト14の下降移動が制限される。このため、本実施形態では、メインヘッドレストステー18側のみでヘッドレスト14の下降移動を制限した場合と比較して、ヘッドレスト14の下降移動を抑制することができる。
【0094】
これにより、本実施形態では、例えば、比較例として、
図5(A)に示されるように、ヘッドレスト100の下面100Aをシートバック102の上面102Aに当接させることによって、当該ヘッドレスト100の最低高さ位置P’を設定する必要がない。その結果、本実施形態では、
図5(B)に示されるように、ヘッドレスト14とシートバック12の間に隙間Hを形成することが可能となる。
【0095】
前述のように、当該移動制限機構32は、メインヘッドレストステー18がメインサポート26に係合された状態でヘッドレスト14の高さが最低となる最低高さ位置Pにおいて、当該ヘッドレスト14とシートバック12との間に隙間Hが設けられた状態でヘッドレスト14の下降移動を制限(いわゆるロック状態)して当該ヘッドレスト14の最低高さ位置を維持する。
【0096】
これにより、本実施形態では、比較例として、
図5(A)に示されるように、ヘッドレスト100とシートバック102との間に隙間が設けられない場合と比較して、ヘッドレスト14の最低高さ位置Pが同じ場合、ヘッドレスト14の大きさを当該隙間H分高さ方向に小さくすることができる。つまり、本実施形態では、ヘッドレスト14の最低高さ位置Pにおいて必要とされる当該ヘッドレスト14の高さが確保された状態で当該ヘッドレスト14を小型化することができる。
【0097】
ところで、欧州の自動車アセスメント(E-NCAP)では、ヘッドレストの中間高さ位置及び最低高さ位置が規定されている。なお、ヘッドレストの中間高さ位置は、ヘッドレストの最低高さ位置とヘッドレストの最高高さ位置の中間点から±10mm以内に設定されている。
【0098】
前述のように、ヘッドレスト14は弾性変形が可能とされるため、当該ヘッドレスト14自体において弾性変形による寸法のバラツキが生じる。このため、
図5(A)に示す比較例のように、ヘッドレスト100の下面100Aがシートバック102の上面102Aに当接する位置をヘッドレスト100の最低高さ位置P’に設定すると、当該ヘッドレスト100の弾性変形分の寸法を考慮する必要が生じる。
【0099】
その結果、
図6に示されるように、ヘッドレスト100の最低高さ位置P’は、当該ヘッドレスト100の弾性変形分の寸法Xを考慮して最低高さ用ノッチ部104よりも上方側とされ、ヘッドレスト100の最高高さ位置R’との間でヘッドレスト100の中間高さ位置Q’が設定される。
【0100】
一方、本実施形態では、ヘッドレスト14とシートバック12の間に隙間Hが設けられるため、当該ヘッドレスト14自体の弾性変形による寸法のバラツキを考慮する必要がない。したがって、ヘッドレスト14の最低高さ位置Pは最低高さ用ノッチ部80Aの位置とされ、最高高さ用ノッチ部80Cとの間でヘッドレスト14の中間高さ位置Qが設定される。
【0101】
つまり、本実施形態では、比較例よりも中間高さ位置Qにおけるヘッドレスト14の高さが高くなる。したがって、本実施形態では、比較例よりもヘッドレスト14の高さが高くなる分、ヘッドレスト14の上部をカットすることができ、結果的に、ヘッドレスト14を小型化することができる。
【0102】
また、このように、ヘッドレスト14を小さくすることによって、本実施形態では、ヘッドレスト14が大きいことによって生じる車室内78の圧迫感を軽減すると共に、ヘッドレスト14が大きい場合と比較して後席側の乗員にとって前方側の視界を広げることができる。
【0103】
また、本実施形態では、
図1~
図3に示されるように、サブノッチ部60は、サブヘッドレストステー20の表面20Aが当該サブヘッドレストステー20の垂下方向に対して直交する方向に沿って凹む凹部であり、当該サブノッチ部60内にはサブロックプレート44が進入可能とされている。
【0104】
また、サブノッチ部60は、水平部60Aと傾斜部60Bとを含んで構成されており、水平部60Aは、当該サブノッチ部60内の上側に形成され、サブノッチ部60内に進入したサブロックプレート44の上面44Bが面接触可能に当接する。サブノッチ部60の水平部60Aにサブロックプレート44の上面44Bが接触又は面接触した状態で、当該サブノッチ部60が形成されたサブヘッドレストステー20は下降移動が制限される(ロック状態)。
【0105】
一方、傾斜部60Bは、水平部60Aと繋がり、当該サブノッチ部60内の下方側に向かうにつれてサブヘッドレストステー20の表面20A側へ向かう方向へ傾斜する。このため、当該傾斜部60Bがいわゆるカム面として作用し、サブヘッドレストステー20を上昇させようとする力を、サブロックプレート44をサブノッチ部60内から外側へ移動させる力に変換させることができる。これにより、サブロックプレート44のロック状態は解除される。
【0106】
すなわち、本実施形態では、ヘッドレスト14の最低高さ位置Pにおいて、サブロックプレート44のロック状態は維持されヘッドレスト14を下降移動させることはできないが、ヘッドレスト14を上昇移動させるときはサブロックプレート44のロック状態は解除される。
【0107】
(本実施形態の変形例)
参考例としての上記実施形態では、
図1に示されるように、移動制限機構32として、サブヘッドレストステー20の表面20Aにサブノッチ部60を形成し、当該サブノッチ部60にサブロックプレート44が進入(係合)されることによって、サブヘッドレストステー20の下降移動が制限されるように設定されている。
【0108】
しかしながら、ヘッドレスト14の最低高さ位置Pにおいて、ヘッドレスト14とシートバック12の間に隙間Hを設けた状態で、メインヘッドレストステー18だけでなく、サブヘッドレストステー20側においても当該ヘッドレスト14の下降移動が制限されるように設定できればよいため、これに限るものではない。
【0109】
例えば、変形例1として、
図7に示されるように、移動制限機構82は、サブヘッドレストステー20に設けられたカラー84を含んで構成されている。当該カラー84は、下面側を小径とする円錐台状を成しており、カラー84内をサブヘッドレストステー20が挿通される。そして、ヘッドレスト14の最低高さ位置Pにおいて、当該カラー84がヘッドレスト14及びサブサポート28のサポートアッパ54に当接することによって、サブヘッドレストステー20(ヘッドレスト14)の下降移動を制限するようにしてもよい。
【0110】
一方、本発明の実施形態では、
図8(A)、(B)に示されるように、移動制限機構86は、サブヘッドレストステー88に屈曲部90が形成され、当該屈曲部90を含んで構成されている。この屈曲部90が、ヘッドレスト14の最低高さ位置Pにおいて、サブサポート28のサポートアッパ54と干渉することによって、サブヘッドレストステー88(ヘッドレスト14)の下降移動を制限するようにしてもよい。
【0111】
さらに、変形例
2として、
図9に示されるように、移動制限機構92は、サブヘッドレストステー94に突起部96が形成され、当該突起部96を含んで構成されている。この突起部96が、ヘッドレスト14の最低高さ位置Pにおいて、サブサポート28と干渉することによって、サブヘッドレストステー94(ヘッドレスト14)の下降移動を制限するようにしてもよい。
【0112】
なお、当該突起部96は、サブヘッドレストステー94自体の形状を変形させることによって突起部96を形成させてもよいが、サブヘッドレストステー94に対して別部材を装着させる等することによって突起部を形成してもよい。
【0113】
さらにまた、図示はしないが、サブサポートに奥壁を設け、ヘッドレスト14の最低高さ位置Pにおいてサブヘッドレストステーの先端が当該奥壁に当接し、サブヘッドレストステーの下降移動を制限するようにしてもよい。
【0114】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0115】
10 車両用シート
12 シートバック
14 ヘッドレスト
16 ヘッドレストステー(一対の脚部)
18 メインヘッドレストステー(一方の脚部)
20 サブヘッドレストステー(他方の脚部)
20A 表面(サブヘッドレストステーの表面)
26 メインサポート
28 サブサポート
29 高さ調整機構
30 ロック機構
32 移動制限機構
44 サブロックプレート(サブロック部、移動制限機構)
44B 上面(サブロック部の上面)
60 サブノッチ部(凹部、移動制限機構)
60A 水平部(凹部、サブノッチ部)
60B 傾斜部(凹部、サブノッチ部)
70 メインロックプレート(メインロック部、ロック機構)
80 メインノッチ部(ロック機構)
80A 最低高さ用ノッチ部(メインノッチ部)
80B 中間高さ用ノッチ部(メインノッチ部)
80C 最高高さ用ノッチ部(メインノッチ部)
82 移動制限機構
84 カラー(移動制限機構)
86 移動制限機構
88 サブヘッドレストステー
90 屈曲部(移動制限機構)
92 移動制限機構
94 サブヘッドレストステー
96 突起部(移動制限機構)
H 隙間
P 最低高さ位置(ヘッドレストの最低高さ位置)