(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、プログラム、及び端末装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241106BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20241106BHJP
A63F 13/70 20140101ALI20241106BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20241106BHJP
G16H 10/00 20180101ALI20241106BHJP
G16Y 10/65 20200101ALI20241106BHJP
G16Y 20/10 20200101ALI20241106BHJP
G16Y 20/30 20200101ALI20241106BHJP
G16Y 20/40 20200101ALI20241106BHJP
G16Y 40/10 20200101ALI20241106BHJP
G16Y 40/30 20200101ALI20241106BHJP
【FI】
G06Q30/0207 324
A63F13/69
A63F13/70
G06Q50/10
G16H10/00
G16Y10/65
G16Y20/10
G16Y20/30
G16Y20/40
G16Y40/10
G16Y40/30
(21)【出願番号】P 2021107881
(22)【出願日】2021-06-29
【審査請求日】2023-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100202326
【氏名又は名称】橋本 大佑
(72)【発明者】
【氏名】長田 祐
(72)【発明者】
【氏名】木村 和峰
(72)【発明者】
【氏名】眞屋 朋和
(72)【発明者】
【氏名】西岡 剛志
(72)【発明者】
【氏名】立石 崇晴
(72)【発明者】
【氏名】山下 雄己
【審査官】中野 修平
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-014823(JP,A)
【文献】特開2013-061717(JP,A)
【文献】特開2016-181160(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
A63F 13/69
A63F 13/70
G16H 10/00
G16Y 10/65
G16Y 20/10
G16Y 20/30
G16Y 20/40
G16Y 40/10
G16Y 40/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザによる再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為に基づいて、ゲーム内でインセンティブを前記ユーザに付与する情報処理装置であって、
制御部を備え、
前記制御部は、前記ゲームをプレイしている前記ユーザの健康状態及び前記ユーザが前記ゲームをプレイしている場所の環境状態の少なくとも一方を含む状態情報を取得し、取得された前記状態情報に基づいて前記健康状態又は前記環境状態に異常があると判定すると、異常に対する注意を前記ユーザに喚起させる注意喚起情報を生成
し、
前記注意喚起情報は、前記インセンティブを低下させる設定情報を含む、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項
1に記載の情報処理装置であって、
前記
注意喚起情報は、前記ユーザに対して異常を通知する通知情報を
含む、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項
2に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記設定情報により前記インセンティブを低下させる前に前記通知情報により前記ユーザに対して異常を通知させる、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至
3のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記ユーザのウェアラブル端末により検出された前記健康状態を前記状態情報として取得する、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1乃至
4のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記ユーザが前記ゲームをプレイしている前記場所の気温及び湿度を前記状態情報として取得する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1乃至
5のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、取得された前記状態情報に基づいて前記健康状態又は前記環境状態に異常があると判定すると、前記ユーザが前記ゲームをプレイしている前記場所に設置されている家電機器を制御して前記健康状態又は前記環境状態を改善する制御情報を生成する、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置であって、
前記制御部は、前記ゲームをプレイしている前記ユーザの前記健康状態及び前記ユーザが前記ゲームをプレイしている場所の前記環境状態の双方を含む前記状態情報を取得する、
情報処理装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置と、
前記ゲームをプレイしている前記ユーザの健康状態を取得するウェアラブル端末と、
前記ユーザがプレイする前記ゲームに関してハードウェア及びソフトウェア上の処理を実行するゲーム端末と、
前記ユーザが前記ゲームをプレイしている場所の環境状態を取得するセンサ装置と、
を備える、
情報処理システム。
【請求項9】
ユーザによる再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為に基づいて、ゲーム内でインセンティブを前記ユーザに付与する情報処理装置に、
ゲームをプレイしている前記ユーザの健康状態及び前記ユーザが前記ゲームをプレイしている場所の環境状態の少なくとも一方を含む状態情報を取得することと、
取得された前記状態情報に基づいて前記健康状態又は前記環境状態に異常があるか否かを判定することと、
前記健康状態又は前記環境状態に異常があると判定すると、異常に対する注意を前記ユーザに喚起させる注意喚起情報を生成することと、
を含む動作を実行させ
、
前記注意喚起情報は、前記インセンティブを低下させる設定情報を含む、
プログラム。
【請求項10】
請求項
9に記載のプログラムであって、
前記
注意喚起情報は、前記ユーザに対して異常を通知する通知情報
を含む、
プログラム。
【請求項11】
請求項
10に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記設定情報により前記インセンティブを低下させる前に前記通知情報により前記ユーザに対して異常を通知させることを含む、
プログラム。
【請求項12】
請求項9乃至
11のいずれか1項に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記ユーザのウェアラブル端末により検出された前記健康状態を前記状態情報として取得することを含む、
プログラム。
【請求項13】
請求項9乃至
12のいずれか1項に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記ユーザが前記ゲームをプレイしている前記場所の気温及び湿度を前記状態情報として取得することを含む、
プログラム。
【請求項14】
請求項9乃至13のいずれか1項に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記ゲームをプレイしている前記ユーザの前記健康状態及び前記ユーザが前記ゲームをプレイしている場所の前記環境状態の双方を含む前記状態情報を取得することを含む、
プログラム。
【請求項15】
ユーザによる再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為に基づいて、ゲーム内でインセンティブを前記ユーザに付与する端末装置であって、
制御部を備え、
前記制御部は、前記ゲームをプレイしている前記ユーザの健康状態及び前記ユーザが前記ゲームをプレイしている場所の環境状態の少なくとも一方を含む状態情報を取得し、取得された前記状態情報に基づいて前記健康状態又は前記環境状態に異常があると判定すると、異常に対する注意を前記ユーザに喚起させる注意喚起情報を生成
し、
前記注意喚起情報は、前記インセンティブを低下させる設定情報を含む、
端末装置。
【請求項16】
請求項
15に記載の端末装置であって、
前記
注意喚起情報は、前記ユーザに対して異常を通知する通知情報を
含む、
端末装置。
【請求項17】
請求項
16に記載の端末装置であって、
前記制御部は、前記設定情報により前記インセンティブを低下させる前に前記通知情報により前記ユーザに対して異常を通知させる、
端末装置。
【請求項18】
請求項15乃至
17のいずれか1項に記載の端末装置であって、
前記制御部は、前記ユーザのウェアラブル端末により検出された前記健康状態を前記状態情報として取得する、
端末装置。
【請求項19】
請求項15乃至
18のいずれか1項に記載の端末装置であって、
前記制御部は、前記ユーザが前記ゲームをプレイしている前記場所の気温及び湿度を前記状態情報として取得する、
端末装置。
【請求項20】
請求項15乃至19のいずれか1項に記載の端末装置であって、
前記制御部は、前記ゲームをプレイしている前記ユーザの前記健康状態及び前記ユーザが前記ゲームをプレイしている場所の前記環境状態の双方を含む前記状態情報を取得する、
端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理システム、プログラム、及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザがプレイするゲームの内容とユーザの省エネルギー活動とを関連付けてユーザに省エネルギー活動を促す技術が知られている。例えば特許文献1には、実際の節電行為を仮想空間でもリアリティをもって反映させ、プレイヤーの自然な感情移入や更なる節電行為への回帰傾向を強化可能とするゲームプログラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為をユーザが過剰に行ってしまうことについて十分に考慮されていなかった。
【0005】
本開示は、再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為をユーザが過剰に行ってしまうことを抑制可能にする技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置は、ユーザによる再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為に基づいて、ゲーム内でインセンティブを前記ユーザに付与する情報処理装置であって、制御部を備え、前記制御部は、前記ゲームをプレイしている前記ユーザの健康状態及び前記ユーザが前記ゲームをプレイしている場所の環境状態の少なくとも一方を含む状態情報を取得し、取得された前記状態情報に基づいて前記健康状態又は前記環境状態に異常があると判定すると、異常に対する注意を前記ユーザに喚起させる注意喚起情報を生成する。
【0007】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、ユーザによる再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為に基づいて、ゲーム内でインセンティブを前記ユーザに付与する情報処理装置に、ゲームをプレイしている前記ユーザの健康状態及び前記ユーザが前記ゲームをプレイしている場所の環境状態の少なくとも一方を含む状態情報を取得することと、取得された前記状態情報に基づいて前記健康状態又は前記環境状態に異常があるか否かを判定することと、前記健康状態又は前記環境状態に異常があると判定すると、異常に対する注意を前記ユーザに喚起させる注意喚起情報を生成することと、を含む動作を実行させる。
【0008】
本開示の一実施形態に係る端末装置は、ユーザによる再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為に基づいて、ゲーム内でインセンティブを前記ユーザに付与する端末装置であって、制御部を備え、前記制御部は、前記ゲームをプレイしている前記ユーザの健康状態及び前記ユーザが前記ゲームをプレイしている場所の環境状態の少なくとも一方を含む状態情報を取得し、取得された前記状態情報に基づいて前記健康状態又は前記環境状態に異常があると判定すると、異常に対する注意を前記ユーザに喚起させる注意喚起情報を生成する。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態に係る情報処理装置、情報処理システム、プログラム、及び端末装置によれば、再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為をユーザが過剰に行ってしまうことを抑制可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の一実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示す構成図である。
【
図2】
図1の情報処理装置、ウェアラブル端末、ゲーム端末、及びセンサ装置のそれぞれの概略構成を示す機能ブロック図である。
【
図3】
図1の情報処理システムにより実行される情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
【
図4】
図1の情報処理装置により実行される情報処理方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【
図5】
図1の情報処理装置により実行される処理を例示的に説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10を含む情報処理システム1の構成を示す構成図である。
図1を参照しながら、本開示の一実施形態に係る情報処理装置10を含む情報処理システム1の概要について主に説明する。情報処理システム1は、情報処理装置10に加えて、ウェアラブル端末20、ゲーム端末30、センサ装置40、及び家電機器50を有する。
【0013】
図1では説明の簡便のため、情報処理装置10、ウェアラブル端末20、ゲーム端末30、及びセンサ装置40について1つずつ図示しているが、情報処理システム1が有する情報処理装置10、ウェアラブル端末20、ゲーム端末30、及びセンサ装置40の数はそれぞれ2つ以上であってもよい。情報処理装置10、ウェアラブル端末20、ゲーム端末30、センサ装置40、及び家電機器50のそれぞれは、例えば移動体通信網及びインターネットなどを含むネットワーク60と通信可能に接続されている。
【0014】
情報処理装置10は、1つ又は互いに通信可能な複数のサーバ装置である。情報処理装置10は、これらに限定されず、PC(Personal Computer)又はスマートフォンなどの任意の汎用の電子機器であってもよいし、情報処理システム1に専用の他の電子機器であってもよい。
【0015】
ウェアラブル端末20は、腕時計型、指輪型、眼鏡型、ヘルメット型、及び衣服型などの任意の形態でユーザが装着する端末装置を含む。例えば、ウェアラブル端末20は、スマートウォッチである。ウェアラブル端末20は、ユーザの健康状態を取得する。本明細書において、「健康状態」は、例えば脳波、脳血流、血圧、血糖値、血中アミノ酸、心拍、脈拍、体温、及び体感温度などを含む。
【0016】
ゲーム端末30は、ユーザがプレイするゲームに関してハードウェア及びソフトウェア上の処理を実行する任意の端末装置を含む。ゲーム端末30は、後述のテレビ53と通信可能に接続された状態で、テレビ53に対してゲーム画像を出力させる。ユーザは、テレビ53に出力されたゲーム画像を視認しながら、例えばゲーム端末30と通信可能に接続されたコントローラを操作してゲームをプレイする。これに限定されず、ゲーム端末30は、コントローラ及びディスプレイが一体となった可搬型のゲーム機を含んでもよい。
【0017】
センサ装置40は、ゲーム端末30を用いてユーザがゲームをプレイしている場所の気温、湿度、及び明るさなどを情報として取得可能な任意のセンサを有する装置を含む。センサ装置40は、例えば温度センサ、湿度センサ、及び明暗センサなどを有する。センサ装置40は、例えばユーザがゲームをプレイしている部屋の室内に取り付けられている。センサ装置40は、当該部屋の気温、湿度、及び明るさなどを情報として取得する。
【0018】
家電機器50は、ゲーム端末30を用いてユーザがゲームをプレイしている場所に設置されている任意の家電製品を含む。家電機器50は、例えばユーザがゲームをプレイしている部屋の室内に設置されている照明器具51、エアコンディショナ52、及びテレビ53を含む。照明器具51は、ユーザがゲームをプレイしている部屋の明るさを調整する。エアコンディショナ52は、当該部屋の気温及び湿度を調整する。
【0019】
一実施形態の概要として、情報処理装置10は、ユーザによる再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為に基づいて、ゲーム内でインセンティブをユーザに付与する。本明細書において、「再生エネルギー活用」は、例えば太陽光発電などによって得られる再生エネルギーの利用及び得られた再生エネルギーの電力会社への有償提供などを含む。「省エネルギー活動」は、例えば家電機器50の出力を低下させて家電機器50により消費される電力を低減させることなどを含む。「インセンティブ」は、例えばゲーム内のポイント及びゲーム内のパラメータなどのゲームで使用可能な任意のインセンティブを含む。これらに限定されず、インセンティブは、例えば現金、商品券、クレジットカードのポイント、EC(Electric Commerce)サイト及びショッピングアプリなどで使用可能なポイント、公共交通機関で使用可能なポイント、並びにタクシーチケットなどの紙媒体のチケットなどの現実世界で使用可能な任意のインセンティブを含んでもよい。
【0020】
情報処理装置10は、ユーザの健康状態及びユーザがゲームをプレイしている場所の環境状態の少なくとも一方を含む状態情報を取得する。本明細書において、「環境状態」は、例えばユーザがゲームをプレイしている場所の気温、湿度、及び明るさなどを含む。情報処理装置10は、取得された状態情報に基づいて健康状態又は環境状態に異常があると判定すると、異常に対する注意をユーザに喚起させる注意喚起情報を生成する。
【0021】
図2は、
図1の情報処理装置10、ウェアラブル端末20、ゲーム端末30、及びセンサ装置40のそれぞれの概略構成を示す機能ブロック図である。
図2を参照しながら、情報処理システム1に含まれる情報処理装置10、ウェアラブル端末20、ゲーム端末30、及びセンサ装置40のそれぞれの構成の一例について主に説明する。
【0022】
図2に示すとおり、情報処理装置10は、通信部11、記憶部12、及び制御部13を有する。
【0023】
通信部11は、ネットワーク60に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部11は、4G(4th Generation)及び5G(5th Generation)などの移動体通信規格又はインターネット規格に対応する通信モジュールを含む。一実施形態において、情報処理装置10は、通信部11を介してネットワーク60に接続されている。通信部11は、ネットワーク60を介して多様な情報を送信及び受信する。
【0024】
記憶部12は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部12は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部12は、情報処理装置10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部12は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部11により受信又は送信される各種情報などを記憶する。記憶部12に記憶された情報は、例えば通信部11を介してネットワーク60から受信される情報で更新可能である。
【0025】
制御部13は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部13は、情報処理装置10を構成する各構成部と通信可能に接続され、情報処理装置10全体の動作を制御する。
【0026】
情報処理システム1に含まれるウェアラブル端末20の構成について主に説明する。
図2に示すとおり、ウェアラブル端末20は、通信部21、記憶部22、取得部23、入力部24、出力部25、及び制御部26を有する。
【0027】
通信部21は、ネットワーク60に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部21は、4G及び5Gなどの移動体通信規格に対応する通信モジュールを含む。一実施形態において、ウェアラブル端末20は、通信部21を介してネットワーク60に接続されている。通信部21は、ネットワーク60を介して多様な情報を送信及び受信する。
【0028】
記憶部22は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部22は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部22は、ウェアラブル端末20の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部22は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部21により受信又は送信される各種情報などを記憶する。記憶部22に記憶された情報は、例えば通信部21を介してネットワーク60から受信される情報で更新可能である。
【0029】
取得部23は、ユーザがウェアラブル端末20を装着した状態でユーザの健康状態を取得可能な任意のセンサを含む。取得部23は、例えば脳波センサ、脳血流センサ、血圧センサ、血糖値センサ、血中アミノ酸センサ、心拍センサ、脈拍センサ、体温センサ、及び体感温度センサなどを含む。
【0030】
取得部23は、任意の衛星測位システムに対応する1つ以上の受信機を含む。例えば、取得部23は、GPS(Global Positioning System)受信機を含む。取得部23は、ウェアラブル端末20の位置の測定値を位置情報として取得する。位置情報は、例えば住所、緯度、経度、及び高度などを含む。取得部23は、ウェアラブル端末20の位置情報を常時取得してもよいし、定期的又は非定期的に取得してもよい。
【0031】
入力部24は、例えば、ウェアラブル端末20を装着したユーザの入力操作を受け付けて、ユーザの入力操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力インタフェースを含む。例えば、入力部24は、物理キー、静電容量キー、出力部25のディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、及び音声入力を受け付けるマイクロフォンなどを含む。
【0032】
出力部25は、情報を出力してユーザに通知する1つ以上の出力インタフェースを含む。例えば、出力部25は、情報を映像で出力するディスプレイ、又は情報を音声で出力するスピーカなどであるが、これらに限定されない。
【0033】
制御部26は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部26は、ウェアラブル端末20を構成する各構成部と通信可能に接続され、ウェアラブル端末20全体の動作を制御する。
【0034】
情報処理システム1に含まれるゲーム端末30の構成について主に説明する。
図2に示すとおり、ゲーム端末30は、通信部31、記憶部32、入力部33、出力部34、及び制御部35を有する。
【0035】
通信部31は、ネットワーク60に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部31は、4G及び5Gなどの移動体通信規格又はインターネット規格に対応する通信モジュールを含む。一実施形態において、ゲーム端末30は、通信部31を介してネットワーク60に接続されている。通信部31は、ネットワーク60を介して多様な情報を送信及び受信する。
【0036】
記憶部32は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部32は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部32は、ゲーム端末30の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部32は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部31により受信又は送信される各種情報などを記憶する。記憶部32に記憶された情報は、例えば通信部31を介してネットワーク60から受信される情報で更新可能である。
【0037】
入力部33は、ユーザ入力を検出して、ユーザの操作に基づく入力情報を取得する1つ以上の入力インタフェースを含む。例えば、入力部33は、物理キー、静電容量キー、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、及び音声入力を受け付けるマイクロフォンなどを含む。
【0038】
出力部34は、ユーザに対して情報を出力する1つ以上の出力インタフェースを含む。例えば、出力部34は、ユーザに情報を表示するテレビ53とゲーム端末30とを接続するUSB(Universal Serial Bus)端子及びHDMI(登録商標、High-Definition Multimedia Interface)端子などの任意の接続端子を含む。これに限定されず、出力部34は、例えば情報を映像で出力するディスプレイ、又は情報を音声で出力するスピーカなどを含んでもよい。
【0039】
制御部35は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部35は、ゲーム端末30を構成する各構成部と通信可能に接続され、ゲーム端末30全体の動作を制御する。
【0040】
情報処理システム1に含まれるセンサ装置40の構成について主に説明する。
図2に示すとおり、センサ装置40は、通信部41、記憶部42、取得部43、及び制御部44を有する。
【0041】
通信部41は、ネットワーク60に接続する通信モジュールを含む。例えば、通信部41は、4G及び5Gなどの移動体通信規格又はインターネット規格に対応する通信モジュールを含む。一実施形態において、センサ装置40は、通信部41を介してネットワーク60に接続されている。通信部41は、ネットワーク60を介して多様な情報を送信及び受信する。
【0042】
記憶部42は、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリなどであるが、これらに限定されない。記憶部42は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部42は、センサ装置40の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部42は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び通信部41により受信又は送信される各種情報などを記憶する。記憶部42に記憶された情報は、例えば通信部41を介してネットワーク60から受信される情報で更新可能である。
【0043】
取得部43は、ゲーム端末30を用いてユーザがゲームをプレイしている場所の気温、湿度、及び明るさなどを情報として取得可能な任意のセンサを含む。取得部43は、例えば温度センサ、湿度センサ、及び明暗センサなどを含む。
【0044】
制御部44は、1つ以上のプロセッサを含む。一実施形態において「プロセッサ」は、汎用のプロセッサ、又は特定の処理に特化した専用のプロセッサであるが、これらに限定されない。制御部44は、センサ装置40を構成する各構成部と通信可能に接続され、センサ装置40全体の動作を制御する。
【0045】
図3は、
図1の情報処理システム1により実行される情報処理方法の一例を説明するためのシーケンス図である。
図3を参照しながら、
図1の情報処理システム1が実行する情報処理方法の一例について説明する。
図3に示すシーケンス図は、情報処理システム1により実行される情報処理方法の基本的な処理の流れを示す。
【0046】
ステップS100では、情報処理装置10の制御部13は、ユーザによる再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為に基づいて、ゲーム内でインセンティブをユーザに付与する。
【0047】
例えば、制御部13は、ユーザが省エネルギー活動を行っていると判定すると、ゲーム内でインセンティブをユーザに付与する。このような判定処理は、例えばユーザが部屋の照明器具51の出力を昼及び夜ごとに異なる度合いで低下させて部屋の明るさを快適な明るさから下げることで省エネルギー活動を行っていると判定することを含む。このような判定処理は、例えばユーザが部屋のエアコンディショナ52の出力を低下させて部屋の気温を快適な気温から上昇又は低下させることで省エネルギー活動を行っていると判定することを含む。
【0048】
例えば、制御部13は、ユーザが再生エネルギー活用を行っていると判定すると、ゲーム内でインセンティブをユーザに付与する。このような判定処理は、例えばユーザが連系運転から自立運転に切り替えて再生エネルギーのみを利用していると判定することを含む。
【0049】
制御部13は、以上のような判定処理に基づいて、家電機器50の出力の低下度合いが大きいほどレア度が大きいキャラクタをゲーム内でより頻繁に出現させて当該キャラクタの入手確率を向上させてもよい。制御部13は、以上のような判定処理に基づいて、家電機器50の出力の低下度合いが大きいほどキャラクタのゲームパラメータをより向上させてもよい。
【0050】
制御部13は、ユーザによる再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為が一定期間継続したと判定すると、ゲーム内でユーザに付与するインセンティブをさらに増やす。情報処理装置10は、ユーザが上記現実の行為を継続して規則正しく行ってくれると複数のユーザが所属するコミュニティ全体の電力需要を予測しやすくなる。
【0051】
ステップS101では、ウェアラブル端末20の制御部26は、ゲームをプレイしているユーザの健康状態を取得部23により取得する。
【0052】
ステップS102では、ウェアラブル端末20の制御部26は、ステップS101において取得されたユーザの健康状態を、通信部21及びネットワーク60を介して情報処理装置10に情報として送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ゲームをプレイしているユーザのウェアラブル端末20により検出された健康状態を状態情報としてウェアラブル端末20から取得する。
【0053】
ステップS103では、センサ装置40の制御部44は、ユーザがゲームをプレイしている場所の環境状態を取得部43により取得する。
【0054】
ステップS104では、センサ装置40の制御部44は、ステップS103において取得された環境状態を、通信部41及びネットワーク60を介して情報処理装置10に情報として送信する。これにより、情報処理装置10の制御部13は、ユーザがゲームをプレイしている場所の環境状態を状態情報としてセンサ装置40から取得する。例えば、制御部13は、ユーザがゲームをプレイしている場所の気温及び湿度を状態情報としてセンサ装置40から取得する。
【0055】
ステップS105では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS102及びステップS104において取得された状態情報に基づいて健康状態又は環境状態に異常があると判定する。このような判定処理は、例えばユーザによる再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為によってユーザの健康が害されていると判定することを含む。このような判定処理は、例えば部屋が暗くなりすぎていると判定することを含む。このような判定処理は、例えば部屋の気温が快適な気温から大きくずれていると判定することを含む。
【0056】
ステップS106では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS105において健康状態又は環境状態に異常があると判定すると、異常に対する注意をユーザに喚起させる注意喚起情報を生成する。制御部13は、ゲーム内でユーザに付与されるインセンティブを低下させる設定情報を注意喚起情報として生成する。制御部13は、ユーザに対して異常を通知する通知情報を注意喚起情報として生成する。
【0057】
ステップS107では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS106において注意喚起情報として生成された通知情報を、通信部11及びネットワーク60を介してウェアラブル端末20に送信する。これにより、ウェアラブル端末20の制御部26は、ステップS106において注意喚起情報として生成された通知情報を情報処理装置10から取得する。
【0058】
ステップS108では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS106において注意喚起情報として生成された通知情報及び設定情報を、通信部11及びネットワーク60を介してゲーム端末30に送信する。これにより、ゲーム端末30の制御部35は、ステップS106において注意喚起情報として生成された通知情報及び設定情報を情報処理装置10から取得する。
【0059】
ステップS109では、ウェアラブル端末20の制御部26は、ステップS107において取得された通知情報に基づいて、健康状態又は環境状態に異常があることを出力部25によりユーザに通知する。
【0060】
ステップS110では、ゲーム端末30の制御部35は、ステップS108おいて取得された通知情報に基づいて、健康状態又は環境状態に異常があることを、出力部34を介してテレビ53によりユーザに通知する。
【0061】
ステップS111では、ゲーム端末30の制御部35は、ステップS108おいて取得された設定情報に基づいて、ゲーム内でユーザに付与されるインセンティブを低下させる。このとき、制御部35は、低下させた後のインセンティブを、出力部34を介してテレビ53によりユーザに通知する。
【0062】
ステップS109乃至ステップS111に記載のとおり、情報処理装置10の制御部13は、設定情報によりインセンティブを低下させる前に通知情報によりユーザに対して異常を通知させる。例えば、制御部13は、ステップS109及びステップS110による通知処理がなされてもなお健康状態又は環境状態に関する異常が解消していないと判定することで、ステップS111の設定処理をゲーム端末30に実行させるようにウェアラブル端末20及びゲーム端末30を制御する。
【0063】
ステップS112では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS102及びステップS104において取得された状態情報に基づいて健康状態又は環境状態に異常があると判定すると、ユーザがゲームをプレイしている場所に設置されている家電機器50を制御して健康状態又は環境状態を改善する制御情報を生成する。
【0064】
ステップS113では、情報処理装置10の制御部13は、ステップS112において生成された制御情報を、通信部11及びネットワーク60を介して家電機器50に送信する。これにより、家電機器50は、ステップS112において生成された制御情報を情報処理装置10から取得する。
【0065】
ステップS114では、家電機器50は、ステップS113において取得された制御情報に従って動作する。このような動作は、例えば照明器具51の出力を上げて部屋の明るさを最適な状態にまで戻す照明器具51の動作を含む。このような動作は、例えばエアコンディショナ52の出力を上げて部屋の気温を快適な状態にまで戻すエアコンディショナ52の動作を含む。
【0066】
図4は、
図1の情報処理装置10により実行される情報処理方法の一例を説明するためのフローチャートである。
図4を参照しながら、
図1の情報処理装置10が実行する情報処理方法の一例について説明する。
図4に示すフローチャートは、情報処理装置10により実行される情報処理方法の基本的な処理の流れを示す。
【0067】
ステップS200では、制御部13は、ユーザによる再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為に基づいて、ゲーム内でインセンティブをユーザに付与する。
【0068】
ステップS201では、制御部13は、ゲームをプレイしているユーザのウェアラブル端末20により検出された健康状態を状態情報としてウェアラブル端末20から取得する。
【0069】
ステップS202では、制御部13は、ユーザがゲームをプレイしている場所の環境状態を状態情報としてセンサ装置40から取得する。
【0070】
ステップS203では、制御部13は、ステップS201及びステップS202において取得された状態情報に基づいて健康状態又は環境状態に異常があるか否かを判定する。制御部13は、異常があると判定するとステップS204の処理を実行する。制御部13は、異常がないと判定すると処理を終了する。
【0071】
ステップS204では、制御部13は、ステップS203において健康状態又は環境状態に異常があると判定すると、異常に対する注意をユーザに喚起させる注意喚起情報を生成する。制御部13は、ゲーム内でユーザに付与されるインセンティブを低下させる設定情報を注意喚起情報として生成する。制御部13は、ユーザに対して異常を通知する通知情報を注意喚起情報として生成する。
【0072】
ステップS205では、制御部13は、ステップS204において注意喚起情報として生成された通知情報を、通信部11及びネットワーク60を介してウェアラブル端末20に送信する。制御部13は、ステップS204において注意喚起情報として生成された通知情報及び設定情報を、通信部11及びネットワーク60を介してゲーム端末30に送信する。
【0073】
ステップS206では、制御部13は、ステップS203において健康状態又は環境状態に異常があると判定すると、ユーザがゲームをプレイしている場所に設置されている家電機器50を制御して健康状態又は環境状態を改善する制御情報を生成する。
【0074】
ステップS207では、制御部13は、ステップS206において生成された制御情報を、通信部11及びネットワーク60を介して家電機器50に送信する。
【0075】
図5は、
図1の情報処理装置10により実行される処理を例示的に説明するための図である。
図5を参照しながら、
図1の情報処理装置10により実行される処理の一例について主に説明する。
図5では、一例として3人のユーザA、B、及びCに対する情報処理装置10の処理内容を記載しているが、情報処理システム1を利用するユーザの数は3人に限定されない。
【0076】
制御部13は、ユーザAが部屋の照明器具51の出力を昼及び夜ごとに異なる度合いで低下させて部屋の明るさを快適な明るさから下げることで省エネルギー活動1を行っていると判定する。このとき、制御部13は、ユーザAがゲームをプレイしている場所の環境状態を含む状態情報を取得する。例えば、制御部13は、センサ装置40の取得部43の明暗センサにより取得された部屋の明るさに関する情報を、ネットワーク60及び通信部11を介して受信する。制御部13は、取得された明るさに関する情報に基づいて部屋の明るさに異常1があると判定する。より具体的には、制御部13は、部屋が暗くなりすぎていると判定する。そこで、制御部13は、部屋の明るさを最適な状態にまで戻すように照明器具51の出力を上げる制御1に関する制御情報を生成する。
【0077】
制御部13は、ユーザBが部屋のエアコンディショナ52の出力を低下させて部屋の気温を快適な気温から上昇又は低下させることで省エネルギー活動2を行っていると判定する。このとき、制御部13は、ユーザBがゲームをプレイしている場所の環境状態を含む状態情報を取得する。例えば、制御部13は、センサ装置40の取得部43の温度センサにより取得された部屋の気温に関する情報を、ネットワーク60及び通信部11を介して受信する。制御部13は、取得された気温に関する情報に基づいて部屋の気温に異常2があると判定する。より具体的には、制御部13は、部屋の気温が快適な気温から大きくずれていると判定する。そこで、制御部13は、部屋の気温を快適な状態にまで戻すようにエアコンディショナ52の出力を上げる制御2に関する制御情報を生成する。
【0078】
制御部13は、ユーザCが連系運転から自立運転に切り替えて再生エネルギーのみを利用していると判定する。このとき、制御部13は、ゲームをプレイしているユーザCの健康状態を含む状態情報を取得する。例えば、制御部13は、ウェアラブル端末20の取得部23により取得されたユーザCの健康状態を、ネットワーク60及び通信部11を介して受信する。制御部13は、取得されたユーザCの健康状態に基づいて当該健康状態に異常3があると判定する。より具体的には、制御部13は、自立運転によって照明器具51及びエアコンディショナ52の出力が低下し、部屋の気温、湿度、及び明るさが快適な値から大きくずれて、ユーザCの健康が害されていると判定する。そこで、制御部13は、自立運転から連系運転に切り替えて、部屋の気温、湿度、及び明るさを快適な状態にまで戻しユーザCの健康状態を改善するように照明器具51及びエアコンディショナ52の出力を上げる制御3に関する制御情報を生成する。このとき、制御情報には、自立運転から連系運転に切り替えるために例えばユーザCの自宅の分電盤を制御するための情報も含まれる。
【0079】
以上のような一実施形態によれば、再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為をユーザが過剰に行ってしまうことを抑制可能にする。例えば、情報処理装置10は、異常に対する注意をユーザに喚起させる注意喚起情報を生成することで、ウェアラブル端末20及びゲーム端末30の少なくとも一方を介して、ユーザによる上記現実の行為が過剰であることをユーザに認識させることが可能となる。
【0080】
例えば、ユーザは、ウェアラブル端末20の出力部25が健康状態又は環境状態に異常があることを通知することで、このような異常を認識する。例えば、ユーザは、ゲーム端末30の出力部34に接続されているテレビ53が健康状態又は環境状態に異常があることを通知することで、このような異常を認識する。例えば、ユーザは、ゲーム端末30の出力部34に接続されているテレビ53が、低下させた後のインセンティブを通知することで、このような異常を認識する。
【0081】
以上のような認識の後、ユーザは、家電機器50を自身で操作してその出力を通常時のものに変更することも可能となる。これにより、ユーザは、環境状態を改善することもできる。ユーザは、環境状態を改善することで、自身の健康状態を改善することも可能となる。
【0082】
情報処理装置10は、インセンティブを低下させる設定情報を注意喚起情報として生成することで、健康状態又は環境状態に異常があることを、ゲーム端末30を介して間接的にユーザに認識させることが可能となる。例えば、ユーザは、ゲーム端末30を用いて所定のゲームをプレイしながら、当該ゲーム内で付与されるインセンティブが低下したことを当該ゲーム内での通知により認識する。ユーザは、一般的にインセンティブの低下を望まないので、再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為を一時的に控える。すなわち、ユーザは、家電機器50を自身で操作してその出力を通常時のものに変更する。結果として、ユーザの当該行動は、環境状態の改善につながることになる。ユーザは、環境状態を改善することで、自身の健康状態を改善することも可能になる。
【0083】
情報処理装置10は、ユーザに対して異常を通知する通知情報を注意喚起情報として生成することで、健康状態又は環境状態に異常があることを、ウェアラブル端末20及びゲーム端末30の少なくとも一方を介して直接的にユーザに認識させることが可能となる。例えば、ユーザは、健康状態又は環境状態に異常があることを、ウェアラブル端末20の出力部25及びテレビ53の少なくとも一方に表示される通知により直ちに認識する。ユーザは、当該異常を解消するために、再生エネルギー活用及び省エネルギー活動の少なくとも一方を含む現実の行為を一時的に控える。すなわち、ユーザは、家電機器50を自身で操作してその出力を通常時のものに変更する。結果として、ユーザの当該行動は、環境状態の改善につながることになる。ユーザは、環境状態を改善することで、自身の健康状態を改善することも可能になる。
【0084】
情報処理装置10は、設定情報によりインセンティブを低下させる前に通知情報によりユーザに対して異常を通知させることで、インセンティブの低下によりユーザが不利益を被ることを極力回避することができる。ユーザは、健康状態又は環境状態に異常があることを、ウェアラブル端末20及びゲーム端末30の少なくとも一方を介してインセンティブが低下する前に認識することが可能となる。したがって、ユーザは、インセンティブが低下して不利益を被る前に、健康状態又は環境状態の異常を解消するように行動することも可能となる。
【0085】
情報処理装置10は、ユーザのウェアラブル端末20により検出された健康状態を状態情報として取得することで、精度の高い情報としてユーザの健康状態を取得可能である。ユーザが直接装着しているウェアラブル端末20は、ユーザの健康状態の変化をリアルタイムに、かつ精度良く取得することが可能である。したがって、情報処理装置10は、健康状態に異常があるか否かを状態情報に基づいて判定するときの判定処理を精度良く実行することができる。
【0086】
情報処理装置10は、ユーザがゲームをプレイしている場所の気温及び湿度を状態情報として取得することで、当該場所での気温及び湿度の変化に応じて環境状態に異常があるか否かを判定することができる。情報処理装置10は、ユーザの健康状態に影響を与えやすい気温及び湿度に基づいて環境状態に異常があると判定することで、ユーザに環境状態の改善を促してユーザの健康状態のさらなる悪化を抑制することが可能である。
【0087】
情報処理装置10は、家電機器50を制御して健康状態又は環境状態を改善する制御情報を生成することで、健康状態又は環境状態の異常に関する通知を受けたユーザが仮に何の改善行動も起こさないような場合であっても、自動的に健康状態又は環境状態を改善することができる。例えば、情報処理装置10は、照明器具51の出力を上げて部屋の明るさを最適な状態にまで戻すこともできる。例えば、情報処理装置10は、エアコンディショナ52の出力を上げて部屋の気温を快適な状態にまで戻すこともできる。例えば、情報処理装置10は、自立運転から連系運転に切り替えて照明器具51及びエアコンディショナ52の出力を上げることで、部屋の気温、湿度、及び明るさを快適な状態にまで戻すこともできる。
【0088】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行うことが可能であることに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成又は各ステップなどに含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成又はステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
【0089】
例えば、上述した実施形態において情報処理装置10において実行される少なくとも一部の処理動作がウェアラブル端末20又はゲーム端末30において実行されてもよい。例えば、情報処理装置10に代えて、ゲーム端末30自体が、情報処理装置10に関する上述した処理動作を実行してもよい。ウェアラブル端末20又はゲーム端末30において実行される少なくとも一部の処理動作が情報処理装置10において実行されてもよい。
【0090】
例えば、スマートフォン又はコンピュータなどの汎用の電子機器を、上述した実施形態に係る情報処理装置10として機能させる構成も可能である。具体的には、実施形態に係る情報処理装置10などの各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、電子機器のメモリに格納し、電子機器のプロセッサにより当該プログラムを読み出して実行させる。したがって、一実施形態に係る開示は、プロセッサが実行可能なプログラムとしても実現可能である。
【0091】
又は、一実施形態に係る開示は、実施形態に係る情報処理装置10などに各機能を実行させるために1つ又は複数のプロセッサにより実行可能なプログラムを記憶した非一時的なコンピュータ読取可能な媒体としても実現し得る。本開示の範囲には、これらも包含されると理解されたい。
【0092】
上記実施形態では、情報処理装置10は、インセンティブを低下させる設定情報及びユーザに対して異常を通知する通知情報の両方を注意喚起情報として生成すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、設定情報及び通知情報のいずれか一方のみを生成してもよい。
【0093】
上記実施形態では、情報処理装置10は、通知情報をウェアラブル端末20及びゲーム端末30に送信してウェアラブル端末20の出力部25及びテレビ53により異常を通知させると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、ウェアラブル端末20の出力部25及びテレビ53のいずれか一方により異常を通知させてもよい。
【0094】
上記実施形態では、情報処理装置10は、健康状態又は環境状態に異常があることを、ゲーム端末30の出力部34を介してテレビ53により通知させると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、ネットワーク60に通信可能に接続されているテレビ53に通知情報を直接送信して、健康状態又は環境状態に異常があることをテレビ53により通知させてもよい。情報処理装置10は、ゲーム端末30の出力部34が情報を映像で出力するディスプレイ、又は情報を音声で出力するスピーカなどを含んでいるのであれば、健康状態又は環境状態に異常があることをテレビ53ではなくゲーム端末30の出力部34により直接通知させてもよい。
【0095】
上記実施形態では、情報処理装置10は、低下させた後のインセンティブを、ゲーム端末30の出力部34を介してテレビ53によりユーザに通知すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、低下させた後のインセンティブを、ウェアラブル端末20の出力部25によりユーザに通知してもよい。情報処理装置10は、ゲーム端末30の出力部34が情報を映像で出力するディスプレイ、又は情報を音声で出力するスピーカなどを含んでいるのであれば、低下させた後のインセンティブを、当該出力部34により直接通知させてもよい。
【0096】
上記実施形態では、情報処理装置10は、設定情報によりインセンティブを低下させる前に通知情報によりユーザに対して異常を通知させると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、設定情報によりインセンティブを低下させた後に通知情報によりユーザに対して異常を通知させてもよい。情報処理装置10は、これらの処理を同時並行で実行させてもよい。
【0097】
上記実施形態では、情報処理装置10は、ユーザのウェアラブル端末20により検出された健康状態を状態情報として取得すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、ウェアラブル端末20以外のセンサ端末により検出された健康状態を状態情報として取得してもよい。
【0098】
上記実施形態では、情報処理装置10は、ユーザがゲームをプレイしている場所の気温及び湿度を状態情報として取得すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、気温及び湿度に代えて、又は加えて明るさを状態情報として取得してもよい。
【0099】
上記実施形態では、情報処理装置10は、家電機器50を制御して健康状態又は環境状態を改善する制御情報を生成すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、このような生成処理を実行しなくてもよい。
【0100】
上記実施形態では、情報処理装置10は、環境状態を状態情報としてセンサ装置40から取得すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置10は、ネットワーク60に通信可能に接続されている家電機器50により取得された環境状態を状態情報として家電機器50から取得してもよい。例えば、情報処理装置10は、ユーザがゲームをプレイしている場所の気温及び湿度を状態情報としてエアコンディショナ52から取得してもよい。例えば、情報処理装置10は、ユーザがゲームをプレイしている場所の明るさを状態情報として照明器具51から取得してもよい。以上のような場合、情報処理システム1は、センサ装置40を有さなくてもよい。
【0101】
上記実施形態では、情報処理システム1は、ネットワーク60と通信可能に接続されている家電機器50を有すると説明したが、これに限定されない。家電機器50は、ネットワーク60と通信可能に接続されていなくてもよい。すなわち、家電機器50は、そもそも情報処理システム1に含まれていなくてもよい。
【符号の説明】
【0102】
1 情報処理システム
10 情報処理装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
20 ウェアラブル端末
21 通信部
22 記憶部
23 取得部
24 入力部
25 出力部
26 制御部
30 ゲーム端末(端末装置)
31 通信部
32 記憶部
33 入力部
34 出力部
35 制御部
40 センサ装置
41 通信部
42 記憶部
43 取得部
44 制御部
50 家電機器
51 照明器具
52 エアコンディショナ
53 テレビ
60 ネットワーク
A、B、C ユーザ