(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】既設鉄塔基礎の補強構造
(51)【国際特許分類】
E02D 27/42 20060101AFI20241106BHJP
【FI】
E02D27/42 A
(21)【出願番号】P 2021142565
(22)【出願日】2021-09-01
【審査請求日】2024-03-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000545
【氏名又は名称】弁理士法人小竹アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】藤原 高志
(72)【発明者】
【氏名】長瀬 一登
【審査官】山口 剛
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-256573(JP,A)
【文献】特開2019-007256(JP,A)
【文献】特開2010-281111(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0056830(US,A1)
【文献】中国実用新案第210946871(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 27/00 - 27/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄塔の4脚のそれぞれに一対一で対応する逆T字型コンクリート基礎を土壌に埋め、前記逆T字型コンクリート基礎で前記鉄塔の4脚のいずれかを支持する既設鉄塔基礎の補強構造において、
圧縮荷重が作用する前記既設鉄塔基礎の基礎床板の直上における土壌の少なくとも一部を前記土壌よりも軽量の軽量盛土に置き換え、前記軽量盛土の上に浮力抑制コンクリートを敷設して、前記軽量盛土に作用する浮力による前記軽量盛土の浮き上がりを前記浮力抑制コンクリートの重さで抑え、前記既設鉄塔基礎の安全率が少なくとも2.00となるように前記軽量盛土の重量を決定して、前記基礎床板に作用する圧縮荷重を低減するようになっており、
前記安全率(Fc)は、電気設備の技術標準第60条及び送電用支持物設計標準の考え方に準拠し、下式のように定められる、
Fc=(QC+KC)/(C+WC+WS+WS3)≧2.00
QC:圧縮地耐力
KC:杭の支持力
C:鉄塔からの圧縮力
WC:コンクリート重量
WS:基礎床板直上の土壌の重量
WS3:軽量盛土の重量
ことを特徴とする既設鉄塔基礎の補強構造。
【請求項2】
前記軽量盛土は、廃ガラス発泡材である、
ことを特徴とする請求項1に記載の既設鉄塔基礎の補強構造。
【請求項3】
前記基礎床板上に前記土壌が位置し、前記土壌の上に前記軽量盛土が位置し、前記軽量盛土の上に浮力抑制コンクリートが位置し、前記浮力抑制コンクリートの上に路盤が位置する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の既設鉄塔基礎の補強構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、圧縮強度不足が判明した既設鉄塔基礎の補強構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、既設の送電用鉄塔基礎設計において、圧縮荷重に対する既設鉄塔基礎の強度不足が判明した場合には、既設鉄塔基礎の圧縮支持力を増加させることにより、既設鉄塔基礎の圧縮荷重に対する安全率を確保している。
【0003】
図4は、従来の既設鉄塔基礎101の補強構造を示す図であり、既設鉄塔基礎101を補強するために採用されているマット型杭基礎102を示す図である。このマット型杭基礎102は、既設鉄塔基礎101(4箇所の逆T字型コンクリート基礎103)とマット型杭基礎102を一体化し、マット型杭基礎102と一体化した複数の杭104が圧縮支持力を増加させるようになっている。なお、既設鉄塔基礎101の上にマット型杭基礎102を構築する工法は、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図4に示したマット型杭基礎102は、既設設備が存在する敷地内で杭104を土壌106中に打ち込む場合、予め地中に埋設された基礎床板105の位置確認等の準備作業に時間を要すると共に、杭104の配置が空頭制限(地中に打ち込むべき杭が架線又は架線を支持する腕金等と接触するのを避けるための地上空間の制限)により効率的に行えないという問題を有していた。
【0006】
そこで、本発明は、杭を新たに地中に打ち込むことなく、既設鉄塔基礎の圧縮荷重に対する安全率を効率的に確保できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、鉄塔1の4脚5のそれぞれに一対一で対応する逆T字型コンクリート基礎6を土壌8に埋め、前記逆T字型コンクリート基礎6で前記鉄塔1の4脚5のいずれかを支持する既設鉄塔基礎2の補強構造に関するものである。本発明は、圧縮荷重が作用する前記既設鉄塔基礎2の基礎床板7の直上における土壌8の少なくとも一部を前記土壌8よりも軽量の軽量盛土10に置き換え、前記軽量盛土10の上に浮力抑制コンクリート11を敷設して、前記軽量盛土10に作用する浮力による前記軽量盛土10の浮き上がりを前記浮力抑制コンクリート11の重さで抑え、前記既設鉄塔基礎2の安全率が少なくとも2.00となるように前記軽量盛土10の重量を決定して、前記基礎床板7に作用する圧縮荷重を低減するようになっている。そして、前記安全率(Fc)は、電気設備の技術標準第60条及び送電用支持物設計標準の考え方に準拠し、下式のように定められる。
Fc=(QC+KC)/(C+WC+WS+WS3)≧2.00
QC:圧縮地耐力
KC:杭17の支持力
C:鉄塔1からの圧縮力
WC:コンクリート重量
WS:基礎床板7の直上における土壌8の重量
WS3:軽量盛土10の重量
【発明の効果】
【0008】
本発明は、杭を新たに地中に打ち込むことなく、圧縮荷重が作用する既設鉄塔基礎の基礎床板直上の土壌の少なくとも一部を土壌よりも軽量の軽量盛土とすることにより、既設鉄塔基礎の圧縮荷重に対する安全率を効率的に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】鉄塔を簡略化して示す図であり、
図1(a)は鉄塔の正面図、
図1(b)は
図1(a)の矢印C方向から見て示す鉄塔の平面図(荷重の作用状態を示す平面図)である。
【
図2】既設鉄塔基礎の補強構造を示す図であり、
図2(a)は既設鉄塔基礎の補強構造を示す平面図、
図2(b)は
図2(a)のA1-A1線に沿って切断して示す断面図である。
【
図3】
図3(a)は
図2(b)のB部拡大断面図であり、
図3(b)は
図3(a)に示す既設鉄塔基礎の補強構造の変形例を示す図である。
【
図4】従来の既設鉄塔基礎の補強構造を示す図であり、
図4(a)は従来の既設鉄塔基礎の補強構造を示す平面図、
図4(b)は
図4(a)のA2-A2線に沿って切断して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例を図面に基づき詳述する。
【0011】
図1は、鉄塔1を簡略化して示す図であり、
図1(a)が鉄塔1の正面図、
図1(b)が
図1(a)の矢印C方向から見て示す鉄塔1の平面図(荷重の作用状態を示す平面図)である。また、
図2は、既設鉄塔基礎2の補強構造を示す図である。この
図2において、
図2(a)は既設鉄塔基礎2の補強構造を示す平面図であり、
図2(b)は
図2(a)のA1-A1線に沿って切断して示す断面図である。また、
図3(a)は
図2(b)のB部拡大断面図であり、
図3(b)は
図3(a)に示す既設鉄塔基礎2の補強構造の変形例を示す図である。
【0012】
図1に示すように、例えば、鉄塔1の腕金3a(3b,3c)に送電線4が180°よりも小さな角度(θ<180°)で架設された場合、鉄塔1には送電線4の張力に起因する水平角度荷重P(
図1中における左向きの荷重P)が作用する。この鉄塔1に作用する水平角度荷重Pは、鉄塔1の4本の脚5を時計回り方向に沿って順にa脚、b脚、c脚、d脚とすると、b脚及びc脚に圧縮荷重を生じさせ、a脚及びd脚に引揚荷重を生じさせる。その結果、鉄塔1のb脚及びc脚の既設鉄塔基礎2には、a脚及びd脚の既設鉄塔基礎2と比較して、大きな圧縮加重が作用することになる。なお、b脚とc脚の既設鉄塔基礎2にそれぞれ作用する圧縮加重は、鉄塔荷重(鉄塔1の自重の1/4と、水平角度加重Pに起因する圧縮荷重と、隣り合う鉄塔1,1間の送電線4の自重の1/2と、鉄塔1に吹き付ける横風に起因する圧縮荷重と、の総和)と、逆T字型コンクリート基礎6の自重と、逆T字型コンクリート基礎6の基礎床板7の上部に位置する土壌等(土壌8、後述する軽量盛土10、浮力抑制コンクリート11)の重量と、水中コンクリート12と、の総和になる(
図2及び
図3(a)参照)。
【0013】
図1に示したような鉄塔1の場合において、b脚及びc脚の既設鉄塔基礎2の圧縮荷重に対する強度不足が判明した場合には、鉄塔荷重と逆T字型コンクリート基礎6の自重を軽減することが困難なため、基礎床板7の上部に位置する土壌8の重量を軽減する(
図2及び
図3(a)参照)。
【0014】
(既設鉄塔基礎の補強構造)
図2及び
図3(a)に示すように、本実施例に係る既設鉄塔基礎2の補強構造は、逆T字型コンクリート基礎6の基礎床板7の直上(基礎床板7の外縁を上方に延長した仮想線14で仕切られる範囲内)に位置する土壌8の一部を軽量盛土10に置き換え、この軽量盛土10の上に浮力抑制コンクリート11を敷設してある。浮力抑制コンクリート11は、軽量盛土10が土壌8中の水分によって浮力を受けて浮き上がるのを抑えるために、軽量盛土10の上に配置される。なお、本実施例の既設鉄塔基礎2の補強構造は、
図2及び
図3(a)に示すものに限定されず、
図3(b)に示すように、浮力抑制コンクリート11の上に路盤13を敷設し、路盤13上を重機等が移動できるようにしてもよい。
【0015】
図3(b)に示すように、本実施例に係る既設鉄塔基礎2の補強構造の変形例は、逆T字型コンクリート基礎6の基礎床板7上に土壌8が位置し、土壌8の上に軽量盛土10が位置し、軽量盛土10の上に浮力抑制コンクリート11が位置し、浮力抑制コンクリート11の上に路盤13が位置している。そして、本実施例に係る既設鉄塔基礎2の補強構造の変形例において、b脚とc脚の既設鉄塔基礎2にそれぞれ作用する圧縮加重は、本実施例に係る既設鉄塔基礎2の補強構造における圧縮荷重の他に、路盤13の重量と根巻きコンクリート15の重量とが加算される。
【0016】
図3(a)及び
図3(b)において、鉄塔1のb脚及びc脚の既設鉄塔基礎2は、逆T字型コンクリート基礎6の基礎床板7の底面7aの下方に水中コンクリート12と栗石16とを間に介して位置する土壌8と、逆T字型コンクリート基礎6の基礎床板7から地中下方へ向かって延びる複数の杭17とで圧縮荷重を支えるようになっている。
【0017】
また、
図3(a)に示すように、本実施例におけるa脚及びd脚の既設鉄塔基礎2は、逆T字型コンクリート基礎6の基礎床板7の直上における土壌8の重量、軽量盛土10の重量、及び浮力抑制コンクリート11の重量が引揚荷重に対抗できるようになっている。また、
図3(b)に示すように、本実施例の変形例におけるa脚及びd脚の既設鉄塔基礎2は、逆T字型コンクリート基礎6の基礎床板7の直上における土壌8の重量、軽量盛土10の重量、浮力抑制コンクリート11の重量、路盤13の重量、及び根巻きコンクリート15の重量が引揚荷重に対抗できるようになっている。なお、
図3(a)及び
図3(b)において、逆T字型コンクリート基礎6の基礎床板7の底面7aには水中コンクリート12が接して位置し、この水中コンクリート12の下には栗石16が接して位置しており、この栗石16の下には圧縮加重を支える土壌8が隣接して位置している。
【0018】
(浮力抑制コンクリートの厚さ)
図2(b)及び
図3(a)に示す本実施例の既設鉄塔基礎2の補強構造において、上述したように、浮力抑制コンクリート11は、軽量盛土10に作用する浮力を抑えるためのものである。そして、この浮力抑制コンクリート11は、1立方メートル当たりの重量を2.3・g(kN/m
3)とし、軽量盛土10に作用する1平方メートル当たりの浮力を1.0・g(kN/m
2)とすると、厚さ(t1)が以下の数式1によって算出される。
(数1)
t1=1.0・g(kN/m
2)/2.3・g(kN/m
3)=0.44m・・・数式1
【0019】
すなわち、浮力抑制コンクリート11は、厚さが0.44m以上であれば、軽量盛土10に作用する浮力に抗することができ、軽量盛土10の浮き上がりを抑えることができる。本実施例において、軽量盛土10は、耐候性の高い廃ガラス発泡材を使用している。この軽量盛土10の浮力は、軽量盛土10が若干の吸水性を有するため、1.0・g(kN/m2)の浮力を受けることは想定できないが、安全側に考えて、1.0・g(kN/m2)として、上記浮力抑制コンクリート11の厚さ(t1)を算出する基礎数値としている。なお、軽量盛土10は、廃ガラス発泡材に限られず、鉄塔1の建設現場の状況に応じ、高密度発泡スチロール、樹脂製貯留材等を適宜使用してもよい。
【0020】
図3(b)に示す既設鉄塔基礎2の補強構造の変形例は、
図3(a)で示した浮力抑制コンクリート11の上に路盤13を敷設した構造になっている。この
図3(b)に示す変形例において、路盤13は、1立方メートル当たり2.4・g(kN/m
3)の重量の高強度コンクリートが0.15mの厚さで敷設されている。この変形例の場合、浮力抑制コンクリート11の厚さ(t1)が以下のように算出される。なお、
図3(b)において、逆T字型コンクリート基礎6の上端部側は、根巻きコンクリート15によって覆われている。この根巻きコンクリート15は、浮力抑制コンクリート11中から路盤13の上方に突出する位置まで配置されており、逆T字型コンクリート基礎6の上端6aと路盤13の上面13aとの間に水溜まりができないように工夫されている。
【0021】
このような
図3(b)に示す既設鉄塔基礎2の補強構造の変形例において、路盤13の1平方メートル当たりの重量(kN/m
2)は、以下の数式2で算出される。
(数2)
0.15(m)×2.4・g(kN/m
3)=0.36・g(kN/m
2)・・・数式2
【0022】
そして、
図3(b)に示す既設鉄塔基礎2の補強構造の変形例において、浮力抑制コンクリート11の厚さ(t1)は、以下の数式3で算出される。
(数3)
t1=(1.0・g(kN/m
2)-0.36・g(kN/m
2))/2.3・g(kN/m
3)=0.28m・・・数式3
【0023】
すなわち、
図3(b)に示す既設鉄塔基礎2の補強構造の変形例において、浮力抑制コンクリート11は、厚さt1が0.28m以上であれば、軽量盛土10に作用する浮力に抗することができ、軽量盛土10の浮き上がりを抑えることができる。
【0024】
(軽量盛土の体積)
図3(a)に示す本実施例に係る既設鉄塔基礎2の補強構造及び
図3(b)に示す既設鉄塔基礎2の補強構造の変形例において、軽量盛土10の配置範囲は、逆T字型コンクリート基礎6の基礎床板7の直上である。そして、軽量盛土10の重量は、「電気設備の技術基準の解釈第60条」及び「送電用支持物設計標準(JEC-127)に準拠して作成された数式4において、安全率(Fc)が少なくとも2.00になるように決定される。
(数4)
Fc=(QC+KC)/(C+WC+WS+WS3)≧2.00・・・数式4
Fc=2.00として、数式4を変形し、軽量盛土(WS3)10の重量を求める。
(数5)
WS3=(QC+KC)/2.00-(C+WC+WS)・・・数式5
WS3:軽量盛土10の重量(kN)
QC:圧縮地耐力(kN)
KC:杭17の支持力(kN)
C:鉄塔1からの圧縮力(kN)
WC:コンクリート重量(kN)
WS:基礎床板7の直上における土壌8の重量(kN)
ここで、軽量盛土10の単位体積当たりの重量をγ・g(kN/m
3)とすると、軽量盛土10の体積VS3(m
3)は数式6によって求めることができる。
(数6)
VS3=WS3/γ・g・・・数式6
以上の数式6によって求めた体積(VS3)の軽量盛土10は、逆T字型コンクリート基礎6の基礎床板7の直上における土壌8の一部(又は全部)と入れ替えて使用される。
【0025】
(実施例の効果)
以上のように、本実施例に係る既設鉄塔基礎2の補強構造は、杭を新たに地中に打ち込むことなく、圧縮荷重が作用する既設鉄塔基礎2の基礎床板7の直上における土壌8の少なくとも一部(一部又は全部)を土壌8よりも軽量の軽量盛土10とすることにより、既設鉄塔基礎2の圧縮荷重に対する安全率を効率的に確保できる。したがって、本実施例に係る既設鉄塔基礎2の補強構造は、従来のマット型杭基礎102による既設鉄塔基礎101の補強構造と比較し、既設鉄塔基礎2の基礎床板7の確認等の準備作業に時間を要することがなく、また、空頭制限による作業の制限がないため、作業効率を高めることができると共に、工事費用を大幅に削減することが可能になる。
【0026】
また、本実施例に係る既設鉄塔基礎2の補強構造は、圧縮荷重が作用する既設鉄塔基礎2に対してのみ適用され、引揚荷重が作用する既設鉄塔基礎2に対して適用されないため、工事対象箇所の絞り込みを行うことができる。その結果、本実施例に係る既設鉄塔基礎2の補強構造は、従来のマット型杭基礎102による既設鉄塔基礎101の補強構造と比較し、工事範囲を狭めることができ、工期を短縮することができると共に、停電時間を短くすることができる。
【0027】
また、本実施例に係る既設鉄塔基礎2の補強構造は、従来のマット型杭基礎102のような特殊工法を使用しないため、掘削・埋め戻し・転圧・整地という従来工法で施工可能であり、従来のマット型杭基礎102による既設鉄塔基礎101の補強構造と比較し、工事を容易に行うことができる。
【符号の説明】
【0028】
1……鉄塔、2……既設鉄塔基礎、5……脚、6……逆T字型コンクリート基礎、7……基礎床板、8……土壌、10……軽量盛土、11……浮力抑制コンクリート、17……杭