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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】物品管理システム及び物品管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20240101AFI20241106BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20241106BHJP
【FI】
G06Q10/08
G06Q30/0601
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021182082
(22)【出願日】2021-11-08
(65)【公開番号】P2023069892
(43)【公開日】2023-05-18
【審査請求日】2023-11-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】岩本 国大
(72)【発明者】
【氏名】糸澤 祐太
(72)【発明者】
【氏名】古村 博隆
【審査官】阿部 圭子
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-209382(JP,A)
【文献】特開2006-079217(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0341942(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第109081028(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを用いて
ーザに配送される物品を識別する識別情報と、当該物品の差出人が付した前記物品の利用に関する利用情報と、を紐付けて記憶しておき、
前記ユーザが前記物品を利用する際、前記物品に付された前記識別情報を読み取り、当該識別情報に紐付けられた前記利用情報を抽出して出力する、
物品管理システムであって、
屋内に収納された前記物品を取り出し可能な屋内ロボットが、前記識別情報と前記利用情報とを紐付けて記憶しておき、
前記ユーザが前記物品を利用する際、前記屋内ロボットが、
収納された前記物品を取り出して前記ユーザに届けると共に、前記識別情報に紐付けられた前記利用情報を抽出して出力する、
物品管理システム。
【請求項2】
前記屋内ロボットは、収納された前記物品を取り出した際、当該物品に付された前記識別情報を読み取り、当該識別情報に紐付けられた前記利用情報を抽出する、
請求項に記載の物品管理システム。
【請求項3】
前記屋内ロボットは、収納された前記物品を取り出し、前記利用情報を出力した後、記憶していた前記利用情報を消去する、
請求項又はに記載の物品管理システム。
【請求項4】
コンピュータを用いて
ーザに配送される物品を識別する識別情報と、当該物品の差出人が付した前記物品の利用に関する利用情報と、を紐付けて記憶しておき、
前記ユーザが前記物品を利用する際、前記物品に付された前記識別情報を読み取り、当該識別情報に紐付けられた前記利用情報を抽出して出力する、
物品管理方法であって、
屋内に収納された前記物品を取り出し可能な屋内ロボットが、前記識別情報と前記利用情報とを紐付けて記憶しておき、
前記ユーザが前記物品を利用する際、前記屋内ロボットが、
収納された前記物品を取り出して前記ユーザに届けると共に、前記識別情報に紐付けられた前記利用情報を抽出して出力する、
物品管理方法。
【請求項5】
前記屋内ロボットは、収納された前記物品を取り出した際、当該物品に付された前記識別情報を読み取り、当該識別情報に紐付けられた前記利用情報を抽出する、
請求項に記載の物品管理方法。
【請求項6】
前記屋内ロボットは、収納された前記物品を取り出し、前記利用情報を出力した後、記憶していた前記利用情報を消去する、
請求項又はに記載の物品管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品管理システム、物品管理方法、及び物品管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の格納スペースで区分けされたストッカに、物品を自動配送するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-45665号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、配送される物品の差出人が、ユーザに向けて当該物品と共に当該物品の利用に関する情報を送付する場合、例えばユーザに物品を配送するタイミングは、当該情報をユーザに提示するタイミングとして必ずしも適切ではない。配送される物品の利用に関する情報であるため、ユーザが当該物品を利用するタイミングでユーザに提示したい。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、配送される物品の利用に関する情報を、ユーザが当該物品を利用するタイミングでユーザに提示可能な物品管理システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る物品管理システムは、
コンピュータを用いて、配送された物品を管理する物品管理システムであって、
ユーザに配送される物品を識別する識別情報と、当該物品の差出人が付した前記物品の利用に関する利用情報と、を紐付けて記憶しておき、
前記ユーザが前記物品を利用する際、前記物品に付された前記識別情報を読み取り、当該識別情報に紐付けられた前記利用情報を抽出して出力するものである。
【0007】
また、本発明の一態様に係る物品管理方法は、
コンピュータを用いて、配送された物品を管理する物品管理方法であって、
ユーザに配送される物品を識別する識別情報と、当該物品の差出人が付した前記物品の利用に関する利用情報と、を紐付けて記憶しておき、
前記ユーザが前記物品を利用する際、前記物品に付された前記識別情報を読み取り、当該識別情報に紐付けられた前記利用情報を抽出して出力するものである。
【0008】
また、本発明の一態様に係る物品管理プログラムは、
配送された物品を管理する物品管理プログラムであって、
ユーザに配送される物品を識別する識別情報と、当該物品の差出人が付した前記物品の利用に関する利用情報と、を紐付けて記憶しておき、
前記ユーザが前記物品を利用する際、前記物品に付された前記識別情報を読み取り、当該識別情報に紐付けられた前記利用情報を抽出して出力する、処理をコンピュータに実行させるものである。
【0009】
上記のように、本発明の一態様では、ユーザに配送される物品を識別する識別情報と、当該物品の差出人が付した前記物品の利用に関する利用情報と、を紐付けて記憶しておき、前記ユーザが前記物品を利用する際、前記物品に付された前記識別情報を読み取り、当該識別情報に紐付けられた前記利用情報を抽出して出力する。そのため、配送される物品の利用情報を、受取人であるユーザが当該物品を利用するタイミングで、ユーザに提示できる。
【0010】
屋内に収納された前記物品を取り出し可能な屋内ロボットが、前記識別情報と前記利用情報とを紐付けて記憶しておき、前記ユーザが前記物品を利用する際、前記屋内ロボットが、収納された前記物品を取り出して前記ユーザに届けると共に、前記識別情報に紐付けられた前記利用情報を抽出して出力してもよい。このような構成によって、屋内ロボットが物品をユーザに届ける際に、利用情報をユーザに提示できる。
【0011】
前記屋内ロボットは、収納された前記物品を取り出した際、当該物品に付された前記識別情報を読み取り、当該識別情報に紐付けられた前記利用情報を抽出してもよい。このような構成によって、屋内ロボットが物品を取り出した際、直ちに利用情報を抽出できる。
【0012】
前記屋内ロボットは、収納された前記物品を取り出し、前記利用情報を出力した後、記憶していた前記利用情報を消去してもよい。このような構成によって、記憶容量を節約できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、配送される物品の利用に関する情報を、ユーザが当該物品を利用するタイミングでユーザに提示可能な物品管理システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】第1の実施形態に係る物品管理システムのブロック図である。
図2】第2の実施形態に係る物品管理システムのブロック図である。
図3】第2の実施形態の変形例1に係る物品管理システムのブロック図である。
図4】第2の実施形態の変形例2に係る物品管理システムのブロック図である。
図5】第3の実施形態に係る物品管理システムのブロック図である。
図6】第4の実施形態に係る物品管理システムのブロック図である。
図7】第4の実施形態の変形例1に係る物品管理システムのブロック図である。
図8】第4の実施形態の変形例2に係る物品管理システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下では、具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0016】
(第1の実施形態)
まず、図1を参照して、第1の実施形態に係る物品管理システム及び物品管理方法について説明する。図1は、第1の実施形態に係る物品管理システムのブロック図である。物品管理システムは、コンピュータを用いて、配送された物品を管理する物品管理システムである。図1に示すように、本実施形態に係る物品管理システムは、ユーザ端末11、管理サーバ20、EC(Electronic Commerce)サーバ30、及び配送用端末40を備えている。
【0017】
本実施形態では、インターネット上においてEC業者が運営するECサイトからユーザが物品を購入し、当該物品が配送者によって差出人であるEC業者から受取人であるユーザに配送される。
【0018】
ユーザ端末11、管理サーバ20、ECサーバ30、及び配送用端末40は、それぞれ例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算部と、各種制御プログラムやデータ等が格納されたRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶部と、を備えている。すなわち、ユーザ端末11、管理サーバ20、ECサーバ30、及び配送用端末40は、いずれもコンピュータとしての機能を有しており、上記各種制御プログラム等に基づいて以下の処理を行う。
【0019】
図1に示すように、ユーザ端末11は、管理サーバ20と通信可能に有線接続もしくは無線接続された通信端末である。ユーザ端末11は、管理サーバ20と通信可能であれば特に限定されないが、例えばスマートフォン、タブレット端末等の携帯通信端末や、屋内に設置されたPC(Personal Computer)等である。
なお、図1では、ユーザ端末11は、家屋の居住空間内に位置しているが、屋外や屋内の居住空間外に位置してもよい。また、本明細書においては、居住空間は、オフィス空間を含む。
【0020】
図1に示すように、ユーザは、ユーザ端末11に対して、注文情報oiを入力する。注文情報oiは、ユーザ端末11から管理サーバ20に送信される。注文情報oiは、配送される物品に関する情報であって、例えば、商品名、数量、配送希望日、発送先等の情報を含む。
【0021】
また、ユーザ端末11は、ECサーバ30が発行した物品識別情報id及び利用情報uiを管理サーバ20から受信し、両者を紐付けて記憶する。
他方、ユーザが物品を利用する際、ユーザ端末11は、リーダ13によって読み取られた物品識別情報idを受信する。そして、物品識別情報idに紐付けられた利用情報uiを抽出して出力する
【0022】
管理サーバ20は、当該物品管理システムを管理するサーバである。図1に示すように、管理サーバ20は、ユーザ端末11、ECサーバ30、及び配送用端末40と通信可能に接続されている。管理サーバ20は、例えばクラウドサーバである。管理サーバ20は、ユーザ端末11から受信した注文情報oiをECサーバ30に送信する。
【0023】
また、管理サーバ20は、ECサーバ30が発行した物品識別情報id及び利用情報uiを受信し、ユーザ端末11に送信する。
また、管理サーバ20は、物品識別情報idを配送用端末40に送信する。物品識別情報idは、配送される物品を識別するための情報であり、例えば注文番号である。
【0024】
ECサーバ30は、例えばインターネット上においてEC業者が運営するECサイトを構成するサーバである。図1に示すように、ECサーバ30は、管理サーバ20と通信可能に接続されており、管理サーバ20から受信した注文情報oiに応じて、物品識別情報id及び利用情報uiを発行し、管理サーバ20に送信する。
【0025】
利用情報uiは、物品の差出人が当該物品と共に送付する当該物品の利用に関する情報である。利用情報uiは、受取人であるユーザが当該物品を利用する際に参照すべき情報である。利用情報uiは、配送された物品の利用に関する情報であれば、特に限定されない。利用情報uiは、例えば物品の利用に関する添付書類やマニュアル等を含む。配送された物品が食品の場合、利用情報uiは、例えば当該物品の調理方法、賞味期限、消費期限等を含む。
【0026】
配送用端末40は、例えば、配送者が携帯する端末であって、物品に付された物品識別情報idを読み取り可能な通信端末である。図1に示すように、配送用端末40は、管理サーバ20と通信可能に接続されている。配送用端末40は、管理サーバ20から物品識別情報idを受信する。配送用端末40を用いて物品に付された物品識別情報idを読み取ることによって、配送者は配送する物品を識別できる。
なお、配送用端末40が配送ロボットであり、配送者に代わり、当該配送ロボットが物品を配送してもよい。
【0027】
物品識別情報idは、例えば、文字、記号、バーコード、二次元コード、RFID(Radio Frequency IDentifier)等であって、配送される物品に直接的又は間接的に付されている。より詳細には、物品識別情報idは、物品に直接的に貼り付けられたり、埋め込まれたりしている。あるいは、物品識別情報idは、物品の梱包物に貼り付けられたり、埋め込まれたり、物品に間接的に付されている。ここで、梱包物は、何ら限定されないが、例えば、紙製やビニール製の箱、袋、シート等である。梱包物は、使い捨てのものでも、通い箱のように繰り返し使用できるものでもよい。
【0028】
ここで、図1に示すように、物品識別情報idが付された物品が、配送者によってEC業者からユーザに配送される。
なお、物品の配送が完了する際、必ずしもユーザが物品を受け取る必要はなく、家屋に物品が到着すればよい。例えば、家屋の所定の場所(例えば、配送用ボックス等)に物品が置かれてもよい。あるいは、詳細には後述するように、ロボットが物品を受け取ってもよい。
【0029】
図1に示す例では、配送された物品は、ユーザによって収納場所に収納される。図1に示す例では、収納場所に物品識別情報idを読み取るリーダ13が設けられている。リーダ13は、ユーザ端末11と通信可能に接続されている。配送された物品を収納場所に収納する際、リーダ13を用いて物品に付された物品識別情報idを読み取り、ユーザ端末11に送信する。そのため、ユーザはユーザ端末11において、物品が収納場所に収納中であることを確認できる。
【0030】
また、配送された物品を収納場所から取り出す際、リーダ13を用いて物品に付された物品識別情報idを読み取り、ユーザ端末11に送信する。そして、ユーザ端末11において、当該物品識別情報idに紐付けられた利用情報uiを抽出し、ユーザに対して出力する。
なお、リーダ13は、収納場所に固定されていてもよく、固定されていなくてもよい。
【0031】
以上の通り、本実施形態に係る物品管理システムでは、ユーザに配送される物品を識別する物品識別情報idと、物品の利用に関する利用情報uiとを、ユーザ端末11が紐付けて記憶しておく。ユーザが物品を収納場所から取り出して利用する際、当該物品に付された物品識別情報idをリーダ13によって読み取り、物品識別情報idをリーダ13からユーザ端末11に送信する。
【0032】
そして、ユーザ端末11において、当該物品識別情報idに紐付けられた利用情報uiを抽出し、ユーザに対して出力する。例えば、利用情報uiをユーザ端末11のモニタに文字、画像、動画等として出力する。あるいは、利用情報uiをユーザ端末11のスピーカから音声として出力してもよい。もちろん、モニタからの文字等の出力とスピーカからの音声の出力とを同時に行ってもよい。
【0033】
このように、本実施形態に係る物品管理システムでは、配送される物品の利用に関する情報を、ユーザが当該物品を利用するタイミングでユーザに提示できる。
なお、本実施形態において、物品識別情報id及び利用情報uiをユーザ端末11に代えて管理サーバ20が紐付けて記憶していてもよい。ユーザが物品を収納場所から取り出して利用する際、例えば、ユーザ端末11がリーダ13から受信した物品識別情報idを管理サーバ20に送信する。物品識別情報idを受信した管理サーバ20は、当該物品識別情報idに紐付けられた利用情報uiを抽出し、ユーザ端末11に送信する。そして、ユーザ端末11は、管理サーバ20から受信した利用情報uiをユーザに対して出力すればよい。
【0034】
(第2の実施形態)
次に、図2を参照して、第2の実施形態に係る物品管理システム及び物品管理方法について説明する。図2は、第2の実施形態に係る物品管理システムのブロック図である。
図2に示すように、本実施形態に係る物品管理システムは、図1に示されたユーザ端末11、管理サーバ20、ECサーバ30、及び配送用端末40に加え、屋内ロボット12を備えている。
【0035】
図1に示す第1の実施形態に係る物品管理システムでは、管理サーバ20は、ECサーバ30が発行した物品識別情報id及び利用情報uiを受信し、ユーザ端末11に送信する。これに対し、図2に示す第2の実施形態に係る物品管理システムでは、管理サーバ20は、注文情報oiに応じてECサーバ30が発行した物品識別情報id及び利用情報uiを受信し、ユーザ端末11に代えて屋内ロボット12に送信する。
【0036】
屋内ロボット12は、管理サーバ20と通信可能に接続されており、管理サーバ20から受信した利用情報ui及び物品識別情報idを紐付けて記憶しておく。屋内ロボット12も、例えば演算部と各種制御プログラムやデータ等が格納された記憶部とを備え、コンピュータとしての機能を有しており、上記各種制御プログラム等に基づいて以下の処理を行う。
【0037】
ここで、屋内ロボット12は、屋内を移動可能なロボットである。屋内ロボット12は、例えば物品を把持するためのアームを備えており、配送された物品を配送者から受け取り、当該物品を所定の収納場所に収納する。また、屋内ロボット12は、収納場所に収納された物品を取り出して、ユーザに届ける。
【0038】
図2に示すように、ユーザが物品を利用する際、屋内ロボット12は、当該物品を収納場所から取り出して、当該物品をユーザに届ける。その際、屋内ロボット12は、物品に付された物品識別情報idを読み取り、当該物品識別情報idに紐付けられた利用情報uiを抽出し、ユーザに対して出力する。すなわち、屋内ロボット12は、図1に示したリーダ13の機能を有している。
【0039】
このように、本実施形態に係る物品管理システムでも、配送される物品の利用に関する情報を、ユーザが当該物品を利用するタイミングでユーザに提示できる。
なお、屋内ロボット12がリーダの機能を有さず、例えば図1に示すように、収納場所に物品識別情報idを読み取るリーダ13が別途設けられていてもよい。
また、屋内ロボット12は、収納場所から物品を取り出し、利用情報uiを出力した後、記憶していた当該利用情報uiを消去してもよい。記憶容量を節約できる。
その他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0040】
<変形例1>
次に、図3を参照して、第2の実施形態の変形例1に係る物品管理システム及び物品管理方法について説明する。図3は、第2の実施形態の変形例1に係る物品管理システムのブロック図である。
図3に示すように、変形例1に係る物品管理システムも、図2に示す物品管理システムと同様に、ユーザ端末11、屋内ロボット12、管理サーバ20、ECサーバ30、及び配送用端末40を備えている。
【0041】
図2に示す第2の実施形態に係る物品管理システムでは、管理サーバ20は、注文情報oiに応じてECサーバ30が発行した物品識別情報id及び利用情報uiを受信し、屋内ロボット12に送信する。これに対し、図3に示す変形例1に係る物品管理システムでは、管理サーバ20は、注文情報oiに応じてECサーバ30が発行した物品識別情報id及び利用情報uiを受信し、屋内ロボット12に代えてユーザ端末11に送信する。ユーザ端末11は、管理サーバ20から受信した物品識別情報id及び利用情報uiを紐付けて記憶する。この際、屋内ロボット12には、管理サーバ20から物品識別情報idのみが送信される。
【0042】
図3に示すように、ユーザが物品を利用する際、屋内ロボット12は、当該物品を収納場所から取り出して、当該物品をユーザに届ける。その際、屋内ロボット12は、物品に付された物品識別情報idを読み取り、物品識別情報idをユーザ端末11に送信する。すなわち、屋内ロボット12は、図1に示したリーダ13の機能を有している。そして、ユーザ端末11は、当該物品識別情報idに紐付けられた利用情報uiを抽出し、ユーザに対して出力する。
【0043】
このように、変形例1に係る物品管理システムでも、配送される物品の利用に関する情報を、ユーザが当該物品を利用するタイミングでユーザに提示できる。
なお、屋内ロボット12がリーダの機能を有さず、例えば図1に示すように、収納場所に物品識別情報idを読み取るリーダ13が別途設けられていてもよい。
その他の構成は、図2に示す第2の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0044】
<変形例2>
次に、図4を参照して、第2の実施形態の変形例2に係る物品管理システム及び物品管理方法について説明する。図4は、第2の実施形態の変形例2に係る物品管理システムのブロック図である。
図4に示すように、変形例1に係る物品管理システムも、図2に示す物品管理システムと同様に、ユーザ端末11、屋内ロボット12、管理サーバ20、ECサーバ30、及び配送用端末40を備えている。
【0045】
図2に示す第2の実施形態に係る物品管理システムでは、管理サーバ20は、注文情報oiに応じてECサーバ30が発行した物品識別情報id及び利用情報uiを受信し、屋内ロボット12に送信する。これに対し、図4に示す変形例2に係る物品管理システムでは、管理サーバ20は、注文情報oiに応じてECサーバ30が発行した物品識別情報id及び利用情報uiを受信し、両者を紐付けて記憶する。屋内ロボット12には、管理サーバ20から物品識別情報idのみが送信される。
【0046】
図4に示すように、ユーザが物品を利用する際、屋内ロボット12は、当該物品を収納場所から取り出して、当該物品をユーザに届ける。その際、屋内ロボット12は、物品に付された物品識別情報idを読み取り、物品識別情報idを管理サーバ20に送信する。すなわち、屋内ロボット12は、図1に示したリーダ13の機能を有している。管理サーバ20は、当該物品識別情報idに紐付けられた利用情報uiを抽出し、ユーザ端末11に送信する。そして、ユーザ端末11は、管理サーバ20から受信した利用情報uiをユーザに対して出力する。
【0047】
このように、変形例2に係る物品管理システムでも、配送される物品の利用に関する情報を、ユーザが当該物品を利用するタイミングでユーザに提示できる。
なお、屋内ロボット12がリーダの機能を有さず、例えば図1に示すように、収納場所に物品識別情報idを読み取るリーダ13が別途設けられていてもよい。
【0048】
また、図4において、管理サーバ20が、抽出した利用情報uiをユーザ端末11に代えて屋内ロボット12に送信し、屋内ロボット12が、管理サーバ20から受信した利用情報uiをユーザに対して出力してもよい。
その他の構成は、図2に示す第2の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0049】
(第3の実施形態)
次に、図5を参照して、第3の実施形態に係る物品管理システム及び物品管理方法について説明する。図5は、第3の実施形態に係る物品管理システムのブロック図である。
図5に示すように、本実施形態に係る物品管理システムは、図2に示す屋内ロボット12、管理サーバ20、ECサーバ30、及び配送用端末40を備えているが、ユーザ端末11を備えていない。ここで、屋内ロボット12が、ユーザ端末11としての機能も兼ね備えている。
【0050】
図5に示すように、ユーザは、屋内ロボット12に対して、注文情報oiを入力する。注文情報oiは、屋内ロボット12から管理サーバ20に送信される。
図5に示すように、管理サーバ20は、注文情報oiに応じてECサーバ30が発行した物品識別情報id及び利用情報uiを受信し、屋内ロボット12に送信する。屋内ロボット12は、管理サーバ20から受信した利用情報ui及び物品識別情報idを紐付けて記憶しておく。
【0051】
図3に示すように、ユーザが物品を利用する際、屋内ロボット12は、当該物品を収納場所から取り出して、当該物品をユーザに届ける。その際、屋内ロボット12は、物品に付された物品識別情報idを読み取り、当該物品識別情報idに紐付けられた利用情報uiを抽出し、ユーザに対して出力する。すなわち、屋内ロボット12は、図1に示したリーダ13の機能を有している。
【0052】
このように、本実施形態に係る物品管理システムでも、配送される物品の利用に関する情報を、ユーザが当該物品を利用するタイミングでユーザに提示できる。
なお、屋内ロボット12がリーダの機能を有さず、例えば図1に示すように、収納場所に物品識別情報idを読み取るリーダ13が別途設けられていてもよい。
【0053】
また、本実施形態において、物品識別情報id及び利用情報uiを屋内ロボット12に代えて管理サーバ20が紐付けて記憶していてもよい。ユーザが物品を収納場所から取り出して利用する際、例えば、屋内ロボット12が読み取った物品識別情報idを管理サーバ20に送信する。物品識別情報idを受信した管理サーバ20は、当該物品識別情報idに紐付けられた利用情報uiを抽出し、屋内ロボット12に送信する。そして、屋内ロボット12は、管理サーバ20から受信した利用情報uiをユーザに対して出力すればよい。
その他の構成は、図2に示す第2の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0054】
(第4の実施形態)
次に、図6を参照して、第4の実施形態に係る物品管理システム及び物品管理方法について説明する。図6は、第4の実施形態に係る物品管理システムのブロック図である。
図6に示すように、本実施形態に係る物品管理システムは、図5に示された屋内ロボット12、管理サーバ20、及び配送用端末40に加え、ECサーバ30に代えて差出人端末50を備えている。
【0055】
本実施形態に係る物品管理システムでは、EC業者から購入した物品がユーザに配送されるのではなく、差出人からの物品(例えば贈り物)がユーザに配送される。
図6に示すように、差出人は、差出人端末50に対して、注文情報oi及び利用情報uiを入力する。注文情報oi及び利用情報uiは、差出人端末50から管理サーバ20に送信される。
【0056】
図6に示すように、差出人端末50は、管理サーバ20と通信可能に有線接続もしくは無線接続された通信端末である。差出人端末50は、管理サーバ20と通信可能であれば特に限定されないが、例えばスマートフォン、タブレット端末等の携帯通信端末や、PC(Personal Computer)等である。
【0057】
図6に示すように、管理サーバ20は、差出人端末50から受信した注文情報oiに応じて、物品識別情報idを発行し、差出人端末50及び管理サーバ20に送信する。さらに、管理サーバ20は、物品識別情報id及び利用情報uiを屋内ロボット12に送信する。屋内ロボット12は、管理サーバ20から受信した利用情報ui及び物品識別情報idを紐付けて記憶しておく。
【0058】
図6に示すように、ユーザが物品を利用する際、屋内ロボット12は、当該物品を収納場所から取り出して、当該物品をユーザに届ける。その際、屋内ロボット12は、物品に付された物品識別情報idを読み取り、当該物品識別情報idに紐付けられた利用情報uiを抽出し、ユーザに対して出力する。すなわち、屋内ロボット12は、図1に示したリーダ13の機能を有している。
【0059】
このように、本実施形態に係る物品管理システムでも、配送される物品の利用に関する情報を、ユーザが当該物品を利用するタイミングでユーザに提示できる。
なお、屋内ロボット12がリーダの機能を有さず、例えば図1に示すように、収納場所に物品識別情報idを読み取るリーダ13が別途設けられていてもよい。
【0060】
また、図6において、物品識別情報id及び利用情報uiを屋内ロボット12に代えて管理サーバ20が紐付けて記憶していてもよい。ユーザが物品を収納場所から取り出して利用する際、例えば、屋内ロボット12が読み取った物品識別情報idを管理サーバ20に送信する。物品識別情報idを受信した管理サーバ20は、当該物品識別情報idに紐付けられた利用情報uiを抽出し、屋内ロボット12に送信する。そして、屋内ロボット12は、管理サーバ20から受信した利用情報uiをユーザに対して出力すればよい。
【0061】
さらに、第1の実施形態と本実施形態とを組み合わせることもできる。その場合、屋内ロボット12に代えてユーザ端末11が、管理サーバ20から受信した利用情報ui及び物品識別情報idを紐付けて記憶しておけばよい。
その他の構成は、図5に示す第3の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0062】
<変形例1>
次に、図7を参照して、第4の実施形態の変形例1に係る物品管理システム及び物品管理方法について説明する。図7は、第4の実施形態の変形例1に係る物品管理システムのブロック図である。
図7に示すように、変形例1に係る物品管理システムも、図6に示す屋内ロボット12、管理サーバ20、配送用端末40、及び差出人端末50に加え、ユーザ端末11を備えている。
【0063】
図6に示す第4の実施形態に係る物品管理システムでは、管理サーバ20は、物品識別情報id及び利用情報uiを屋内ロボット12に送信する。これに対し、図7に示す変形例1に係る物品管理システムでは、管理サーバ20は、物品識別情報id及び利用情報uiを屋内ロボット12に代えてユーザ端末11に送信する。ユーザ端末11は、管理サーバ20から受信した物品識別情報id及び利用情報uiを紐付けて記憶する。この際、屋内ロボット12には、管理サーバ20から物品識別情報idのみが送信される。
【0064】
図7に示すように、ユーザが物品を利用する際、屋内ロボット12は、当該物品を収納場所から取り出して、当該物品をユーザに届ける。その際、屋内ロボット12は、物品に付された物品識別情報idを読み取り、物品識別情報idをユーザ端末11に送信する。すなわち、屋内ロボット12は、図1に示したリーダ13の機能を有している。そして、ユーザ端末11は、当該物品識別情報idに紐付けられた利用情報uiを抽出し、ユーザに対して出力する。
【0065】
このように、変形例1に係る物品管理システムでも、配送される物品の利用に関する情報を、ユーザが当該物品を利用するタイミングでユーザに提示できる。
なお、屋内ロボット12がリーダの機能を有さず、例えば図1に示すように、収納場所に物品識別情報idを読み取るリーダ13が別途設けられていてもよい。
その他の構成は、図6に示す第4の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0066】
<変形例2>
次に、図8を参照して、第4の実施形態の変形例2に係る物品管理システム及び物品管理方法について説明する。図8は、第4の実施形態の変形例2に係る物品管理システムのブロック図である。
図8に示すように、変形例2に係る物品管理システムも、図7に示す変形例1に係る物品管理システムと同様に、ユーザ端末11、屋内ロボット12、管理サーバ20、配送用端末40、及び差出人端末50を備えている。
【0067】
図6に示す第4の実施形態に係る物品管理システムでは、管理サーバ20は、物品識別情報id及び利用情報uiを屋内ロボット12に送信する。これに対し、図8に示す変形例2に係る物品管理システムでは、管理サーバ20は、物品識別情報id及び利用情報uiを紐付けて記憶する。屋内ロボット12には、管理サーバ20から物品識別情報idのみが送信される。
【0068】
図8に示すように、ユーザが物品を利用する際、屋内ロボット12は、当該物品を収納場所から取り出して、当該物品をユーザに届ける。その際、屋内ロボット12は、物品に付された物品識別情報idを読み取り、物品識別情報idを管理サーバ20に送信する。すなわち、屋内ロボット12は、図1に示したリーダ13の機能を有している。管理サーバ20は、当該物品識別情報idに紐付けられた利用情報uiを抽出し、ユーザ端末11に送信する。そして、ユーザ端末11は、管理サーバ20から受信した利用情報uiをユーザに対して出力する。
【0069】
このように、変形例2に係る物品管理システムでも、配送される物品の利用に関する情報を、ユーザが当該物品を利用するタイミングでユーザに提示できる。
なお、屋内ロボット12がリーダの機能を有さず、例えば図1に示すように、収納場所に物品識別情報idを読み取るリーダ13が別途設けられていてもよい。
その他の構成は、図6に示す第4の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0070】
上述の例において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、又はその他の形式の伝搬信号を含む。
【0071】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0072】
11 ユーザ端末
12 屋内ロボット
13 リーダ
20 管理サーバ
30 ECサーバ
40 配送用端末
50 差出人端末
id 物品識別情報
oi 注文情報
ui 利用情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8