(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】店舗システム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0201 20230101AFI20241106BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20241106BHJP
G06Q 20/20 20120101ALI20241106BHJP
【FI】
G06Q30/0201
G06Q30/06
G06Q20/20
(21)【出願番号】P 2022521854
(86)(22)【出願日】2021-05-06
(86)【国際出願番号】 JP2021017345
(87)【国際公開番号】W WO2021230123
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2024-04-04
(31)【優先権主張番号】P 2020083888
(32)【優先日】2020-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】田原 裕司
(72)【発明者】
【氏名】山崎 晋哉
(72)【発明者】
【氏名】仲村 元亨
(72)【発明者】
【氏名】宜野座 悠貴
【審査官】橘 均憲
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-53019(JP,A)
【文献】特開2019-53381(JP,A)
【文献】国際公開第2019/32305(WO,A2)
【文献】特表2019-527865(JP,A)
【文献】特表2016-532932(JP,A)
【文献】特開2015-128223(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗に入店した顧客の第1個人特定情報を取得すると、顧客情報を管理する第1システムとは別の第2システム用の第2個人特定情報を生成し、取得した前記第1個人特定情報と生成した前記第2個人特定情報とを互いに関連付けて記憶手段に記憶させる入店管理手段と、
前記第2個人特定情報を前記第2システムに送信する送信手段と、
前記第2システムから、前記第2個人特定情報と、前記顧客が購入する商品の情報である購入商品情報を取得する取得手段と、
取得した前記第2個人特定情報に対応する前記第1個人特定情報を特定し、当該第1個人特定情報および前記購入商品情報を、精算手段に出力する出力手段と、を備え
、
前記第1個人特定情報は当該個人のトラッキングに必要な処理レベルを示す処理レベル情報に関連付けられており、
前記送信手段は、さらに、前記処理レベル情報を前記第2システムに送信し、
前記第2システムにおいて、前記処理レベルに応じて、前記個人の前記トラッキングのための画像解析処理を行う際に、画像の解像度の変更、所定時間内のフレーム数の変更、および画像の拡大の少なくともいずれかが行われる、情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記処理レベル情報の前記処理レベルは、前記個人の動作の癖による画像解析処理結果のエラー率の履歴、および前記個人の特定の行動パターンの少なくとも一方によって設定される、情報処理装置。
【請求項3】
請求項1
または2に記載の情報処理装置において、
前記精算手段は、前記第1個人特定情報に対応する決済手段を用いて、前記購入の対象の商品に関する決済を実行する、情報処理装置。
【請求項4】
請求項1
から3のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
店舗ごとに前記第2システムは設けられており、
前記入店管理手段は、前記第1個人特定情報を、店舗特定情報とともに取得して、前記第2個人特定情報に、取得した当該店舗特定情報をさらに関連付けて記憶させ、
前記出力手段は、前記精算手段に、前記店舗特定情報をさらに送信する、情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記入店管理手段は、前記店舗の入り口に位置する端末から前記第1個人特定情報を取得する、情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置が、
店舗に入店した顧客の第1個人特定情報を取得すると、顧客情報を管理する第1システムとは別の第2システム用の第2個人特定情報を生成し、取得した前記第1個人特定情報と生成した前記第2個人特定情報とを互いに関連付けて記憶手段に記憶させ、
前記第2個人特定情報を前記第2システムに送信し、
前記第2システムから、前記第2個人特定情報と、前記顧客が購入する商品の情報である購入商品情報を取得し、
取得した前記第2個人特定情報に対応する前記第1個人特定情報を特定し、当該第1個人特定情報および前記購入商品情報を、精算手段に出力
し、
前記第1個人特定情報は当該個人のトラッキングに必要な処理レベルを示す処理レベル情報に関連付けられており、
前記情報処理装置が、
さらに、前記処理レベル情報を前記第2システムに送信し、
前記第2システムにおいて、前記処理レベルに応じて、前記個人の前記トラッキングのための画像解析処理を行う際に、画像の解像度の変更、所定時間内のフレーム数の変更、および画像の拡大の少なくともいずれかが行われる、情報処理方法。
【請求項7】
コンピュータに、
店舗に入店した顧客の第1個人特定情報を取得すると、顧客情報を管理する第1システムとは別の第2システム用の第2個人特定情報を生成し、取得した前記第1個人特定情報と生成した前記第2個人特定情報とを互いに関連付けて記憶手段に記憶させる手順、
前記第2個人特定情報を前記第2システムに送信する手順、
前記第2システムから、前記第2個人特定情報と、前記顧客が購入する商品の情報である購入商品情報を取得する手順、
取得した前記第2個人特定情報に対応する前記第1個人特定情報を特定し、当該第1個人特定情報および前記購入商品情報を、精算手段に出力する手順、を実行させ
、
前記第1個人特定情報は当該個人のトラッキングに必要な処理レベルを示す処理レベル情報に関連付けられており、
さらに、前記処理レベル情報を前記第2システムに送信する手順をさらに実行させ、
前記第2システムにおいて、前記処理レベルに応じて、前記個人の前記トラッキングのための画像解析処理を行う際に、画像の解像度の変更、所定時間内のフレーム数の変更、および画像の拡大の少なくともいずれかが行われる、プログラム。
【請求項8】
個人情報を管理する第1装置と、
店舗内の顧客と商品とを紐づける第2装置とを備え、
前記第1装置は、
店舗に入店した顧客の第1個人特定情報を取得すると、前記第2装置用の第2個人特定情報を生成し、取得した前記第1個人特定情報と生成した前記第2個人特定情報とを互いに関連付けて記憶手段に記憶させる入店管理手段と、
前記第2個人特定情報を前記第2装置に送信する送信手段と、
前記第2装置から、前記第2個人特定情報と、前記顧客が購入する商品の情報である購入商品情報を取得する取得手段と、
取得した前記第2個人特定情報に対応する前記第1個人特定情報を特定し、当該第1個人特定情報および前記購入商品情報を、精算手段に出力する出力手段と、を備え、
前記第2装置は、前記店舗を撮影した画像を処理することにより、前記第2個人特定情報と前記購入商品情報とを関連付ける、
前記第1個人特定情報は当該個人のトラッキングに必要な処理レベルを示す処理レベル情報に関連付けられており、
前記第1装置の前記送信手段は、さらに、前記処理レベル情報を前記第2装置に送信し、
前記第2装置は、前記処理レベルに応じて、前記個人の前記トラッキングのための画像解析処理を行う際に、画像の解像度の変更、所定時間内のフレーム数の変更、および画像の拡大の少なくともいずれかを行う、店舗システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗システム、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像認識技術の進歩や、キャッシュレス決済の普及により、無人のレジなし店舗の実用化が進んできている。店舗において、来店者を自動的に特定する技術は、特許文献1に記載されている。また、特許文献2には、顔認証を用いて顧客管理を行う情報処理システムが記載されている。特許文献2のシステムでは、来店者の顔情報と登録情報を照合して顔認証を行い、会員登録情報を用いて決済処理を行っている。
【0003】
特許文献3には、顧客が買い物した商品を記録および管理するシステムが記載されている。特許文献3のシステムでは、買い物した商品の記録および参照を可能にするとともに、個人情報(例えば、特定の個人が「いつ、どこで、何を買ったか」)は保護されるように構成されている。
【0004】
特許文献4には、無人自動チェックアウト式店舗における顧客の購入をトラッキングするシステムが記載されている。特許文献4のシステムでは、顧客をIDなどの認証情報やバイオメトリックス情報などを用いて識別し、顧客によりトレーから商品が取り出されたことを検出した購入商品を特定してカートに自動的に関連付け、会計処理を行うことができる。特許文献4には、商品が載置されるトレーを、特定の製品供給元の製品専用に設定することで、専用トレーの商品の売上実績を収集し、マーケティングに利用できることも記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】国際公開第2019/181364号
【文献】特開2016-126749号公報
【文献】特開2019-20767号公報
【文献】特表2017-521780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、店舗運営において、店舗内の顧客の行動に関する情報を収集し、顧客のニーズを分析し、マーケティングに利用することが求められている。一方で、顧客の個人情報は保護される必要がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、店舗において、顧客の個人情報を秘匿した状態で、顧客分析を容易に行える技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の各側面では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
【0009】
第一の側面は、情報処理装置に関する。
第一の側面に係る情報処理装置は、
店舗に入店した顧客の第1個人特定情報を取得すると、顧客情報を管理する第1システムとは別の第2システム用の第2個人特定情報を生成し、取得した前記第1個人特定情報と生成した前記第2個人特定情報とを互いに関連付けて記憶手段に記憶させる入店管理手段と、
前記第2個人特定情報を前記第2システムに送信する送信手段と、
前記第2システムから、前記第2個人特定情報と、前記顧客が購入する商品の情報である購入商品情報を取得する取得手段と、
取得した前記第2個人特定情報に対応する前記第1個人特定情報を特定し、当該第1個人特定情報および前記購入商品情報を、精算手段に出力する出力手段と、
を有する。
【0010】
第二の側面は、少なくとも1つのコンピュータにより実行される情報処理装置の情報処理方法に関する。
第二の側面に係る情報処理方法は、
情報処理装置が、
店舗に入店した顧客の第1個人特定情報を取得すると、顧客情報を管理する第1システムとは別の第2システム用の第2個人特定情報を生成し、取得した前記第1個人特定情報と生成した前記第2個人特定情報とを互いに関連付けて記憶手段に記憶させ、
前記第2個人特定情報を前記第2システムに送信し、
前記第2システムから、前記第2個人特定情報と、前記顧客が購入する商品の情報である購入商品情報を取得し、
取得した前記第2個人特定情報に対応する前記第1個人特定情報を特定し、当該第1個人特定情報および前記購入商品情報を、精算手段に出力する、ことを含む。
【0011】
第三の側面は、店舗システムに関する。
第三の側面に係る店舗システムは、
個人情報を管理する第1装置と、
店舗内の顧客と商品とを紐づける第2装置とを備え、
前記第1装置は、
店舗に入店した顧客の第1個人特定情報を取得すると、前記第2装置用の第2個人特定情報を生成し、取得した前記第1個人特定情報と生成した前記第2個人特定情報とを互いに関連付けて記憶手段に記憶させる入店管理手段と、
前記第2個人特定情報を前記第2装置に送信する送信手段と、
前記第2装置から、前記第2個人特定情報と、前記顧客が購入する商品の情報である購入商品情報を取得する取得手段と、
取得した前記第2個人特定情報に対応する前記第1個人特定情報を、前記記憶手段を参照して特定し、当該第1個人特定情報および前記購入商品情報を、精算手段に出力する出力手段と、を有し、
前記第2装置は、前記店舗を撮影した画像を処理することにより、前記第2個人特定情報と前記購入商品情報とを関連付ける。
【0012】
なお、本発明の他の側面としては、上記第二の側面の方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、情報処理装置上で、その情報処理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。
【0013】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0014】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0015】
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
【0016】
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0017】
上記各側面によれば、店舗において、顧客の個人情報を秘匿した状態で、顧客分析を容易に行える技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施の形態に係る店舗システムの構成例を示す図である。
【
図3】実施形態の情報処理装置(第1サーバ)を実現するコンピュータのハードウェア構成を例示するブロック図である。
【
図4】本実施形態に係る情報処理装置(第1サーバ)の構成を論理的に示す機能ブロック図である。
【
図5】ユーザ情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図6】入店管理情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図7】本実施形態の情報処理装置(第1サーバ)の動作例を示すフローチャートである。
【
図8】本実施形態に係る店舗システムの構成例を示す図である。
【
図9】本実施形態に係る情報処理装置(第1サーバ)の構成を論理的に示す機能ブロック図である。
【
図10】本実施形態の店舗システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図11】購入情報のデータ構造の一例を示す図である。
【
図12】店舗別商品マスタのデータ構造の例を示す図である。
【
図13】本実施形態の店舗システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図14】入店管理情報のデータ構造の例を示す図である。
【
図15】ユーザ情報のデータ構造の例を示す図である。
【
図16】本実施形態の店舗システムの動作例を示すフローチャートである。
【
図17】本実施形態の店舗システムの構成例を示す図である。
【
図18】本実施形態の店舗システムの構成例を論理的に示す機能ブロック図である。
【
図19】カート情報および顧客情報のデータ構造の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
【0020】
実施形態において「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと(能動的な取得)、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること(受動的な取得)の少なくとも一方を含む。能動的な取得の例は、他の装置にリクエストまたは問い合わせしてその返信を受信すること、及び、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等がある。また、受動的な取得の例は、配信(または、送信、プッシュ通知等)される情報を受信すること等がある。さらに、「取得」とは、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することであってもよい。
【0021】
(第1実施形態)
<システム概要>
図1は、本発明の実施の形態に係る店舗システム1の構成例を示す図である。店舗システム1は、無人のレジなし店舗を管理するシステムである。第1実施形態では、店舗システム1は、顧客情報を管理する第1システム10を備える例について説明する。後述する第5実施形態では、店舗システム1は、第1システム10と、店舗における顧客の購買行動を管理する第2システム20と、を備える例について説明する。
【0022】
また、本実施形態では、第1システム10は、精算装置30を含まない構成例について説明する。第1システム10が精算装置30を含む構成例については後述する実施形態で説明する。
【0023】
第1システム10と第2システム20は、それぞれ異なる企業や組織などが管理するシステムであってもよいし、同じ企業や組織などが管理するシステムであってもよい。本実施形態では、異なる企業や組織などが管理するシステムとして説明する。
【0024】
第1システム10は、第1サーバ100(情報処理装置)と、第1記憶装置12とを備えている。第2システム20は、第2サーバ200と、第2記憶装置22とを備えている。精算装置30は、第3記憶装置32に接続される。第1システム10の第1サーバ100は、第2システム20の第2サーバ200および精算装置30と通信ネットワーク3を介してそれぞれ接続される。
【0025】
第1記憶装置12は、第1サーバ100の各種データおよび/またはプログラムが記憶される。第2記憶装置22は、第2サーバ200の各種データおよび/またはプログラムが記憶される。第3記憶装置32は、精算装置30の各種データおよび/またはプログラムが記憶される。
【0026】
第1記憶装置12は、第1サーバ100の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。つまり第1記憶装置12は、第1サーバ100と一体のハードウェアであってもよいし、第1サーバ100とは別体のハードウェアであってもよい。第1サーバ100と第1記憶装置12は通信ネットワーク3で接続されてもよい。
【0027】
第2記憶装置22と第2サーバ200、ならびに、第3記憶装置32と精算装置30も同様である。つまり、第2記憶装置22は、第2サーバ200の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。第2記憶装置22は、第2サーバ200と一体のハードウェアであってもよいし、第2サーバ200とは別体のハードウェアであってもよい。第2サーバ200と第2記憶装置22は通信ネットワーク3で接続されてもよい。
【0028】
さらに、第3記憶装置32は、精算装置30の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。第3記憶装置32は、精算装置30と一体のハードウェアであってもよいし、精算装置30とは別体のハードウェアであってもよい。精算装置30と第3記憶装置32は通信ネットワーク3で接続されてもよい。
【0029】
例えば、第1システム10は、店舗を利用して買い物を行う顧客Uの個人情報を管理し、顧客Uが店舗で購入した商品の精算情報を生成し、精算装置30に精算処理させるためのシステムである。本実施形態では、精算装置30は、第1システム10とは別のシステムとして説明するが、上記したように第1システム10に含まれてもよい。
【0030】
第2システム20は、例えば、店舗を利用して買い物を行う顧客Uの個人情報を秘匿した状態で、顧客U(店舗を利用している人物)の店舗における購買行動などの情報を収集して分析するシステムである。第2システム20において、顧客Uの個人を特定できない情報であれば、例えば、性別、年代、居住地域、配偶者の有無、家族構成、職業種別、趣味、嗜好などの属性情報は取得して管理してもよい。
【0031】
上記したように、本実施形態では、第1システム10と第2システム20は、異なる企業や組織が管理するシステムであるため、第1システム10で管理している顧客Uの個人情報は、第2システム20には秘匿した状態のまま、顧客Uを特定しない状態で店舗内の人物(顧客U)の行動をトラッキングして人物(顧客U)の購買行動などの情報を収集分析させることができる。
【0032】
図2は、店舗60の構成例を説明するための図である。店舗60は、少なくとも一つの陳列棚62が設置されている。ここで言う陳列棚62とは、商品64が載置される棚板または底面を少なくとも一つ有する什器、冷蔵または冷凍のショーケース、ゴンドラなどである。陳列棚62には複数の商品64が陳列されている。顧客Uは、カート66を持って店舗60に入店する。ただし、顧客Uはカート66を持たなくてもよい。顧客U自身が所有している入れ物(バッグ、かばん、袋、手提げなど)に購入対象となる商品64を入れてもよい。
【0033】
例えば、陳列棚62の棚板やケース底面には重量センサ7が設けられている。陳列棚62から商品64が取り出されると、重量センサ7により重量変化が検出され、商品64が取り出されたことが検出される。
【0034】
店舗60には、入店ゲート70と、退店ゲート72とが設けられている。入店ゲート70には、入店端末40が設けられていて、顧客Uは、入店端末40において入店のための認証処理を行ってから、店舗60に入店する。そして、顧客Uは、購入したい商品64をカート66に入れて、店舗60の退店ゲート72から退出する。
【0035】
店舗60にはカメラ5が設けられていて、店舗60内を移動する顧客Uを撮影した画像を生成する。図にはカメラ5は1つのみ記載されているが、カメラ5は複数設けられてもよい。カメラ5により生成される画像は、動画、静止画、および所定間隔毎のフレーム画像の少なくともいずれか一つである。
【0036】
カメラ5は、さらに、顧客Uが陳列棚62から取り出してカート66に入れた商品64を撮影した画像を生成する。第2システム20においては、カメラ5により生成された画像を処理することで、人物(顧客U)の店舗60内における動線を追跡したり、陳列棚62から取り出されてカート66に入れられた商品64を認識したりすることができる。
【0037】
<ハードウェア構成例>
図3は、第1サーバ100を実現するコンピュータ1000のハードウェア構成を例示するブロック図である。第2サーバ200、精算装置30、入店端末40、およびユーザ端末50も、同様なコンピュータ1000によってそれぞれ実現される。
【0038】
コンピュータ1000は、バス1010、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、およびネットワークインタフェース1060を有する。
【0039】
バス1010は、プロセッサ1020、メモリ1030、ストレージデバイス1040、入出力インタフェース1050、およびネットワークインタフェース1060が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1020などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0040】
プロセッサ1020は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などで実現されるプロセッサである。
【0041】
メモリ1030は、RAM(Random Access Memory)などで実現される主記憶装置である。
【0042】
ストレージデバイス1040は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又はROM(Read Only Memory)などで実現される補助記憶装置である。ストレージデバイス1040は第1サーバ100(情報処理装置)の各機能(例えば、後述する入店管理部102、送信部104、取得部106、出力部108など)を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1020がこれら各プログラムモジュールをメモリ1030上に読み込んで実行することで、そのプログラムモジュールに対応する各機能が実現される。また、ストレージデバイス1040は、例えば、第1サーバ100の第1記憶装置12の各種データおよびプログラムを記憶してもよい。
【0043】
プログラムモジュールは、記録媒体に記録されてもよい。プログラムモジュールを記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ1000が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ1000(プロセッサ1020)が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれてよい。
【0044】
入出力インタフェース1050は、コンピュータ1000と各種入出力機器とを接続するためのインタフェースである。入出力インタフェース1050は、ブルートゥース(登録商標)、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信を行う通信インタフェースとしても機能する。
【0045】
ネットワークインタフェース1060は、コンピュータ1000を通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。この通信ネットワークは、例えばLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1060が通信ネットワークに接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
【0046】
そして、コンピュータ1000は、入出力インタフェース1050またはネットワークインタフェース1060を介して、必要な機器(例えば、入店端末40、カメラ5、重量センサ7等)に接続する。
【0047】
カメラ5は、レンズとCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサといった撮像素子を備える。カメラ5は、コンピュータ1000をさらに含み、通信ネットワーク3を介して第1サーバ100または第2サーバ200と通信する。
【0048】
重量センサ7は、例えば、陳列棚62の棚板やケース底面に設けられる圧電素子である。店舗60の陳列棚62に陳列されている商品64の重量を検出する。本実施形態では、陳列棚62に陳列されている商品64の重量変化を検出することで、陳列棚62から商品64が取り出されたことが検出できる。
【0049】
入店端末40は、コンピュータ1000と、例えば、図示されない、ディスプレイと、コードリーダと、ICカードリーダと、カメラと、スピーカと、マイクロフホンとを備える。ディスプレイには、顧客Uに入店に必要な認証処理を行わせるためのメッセージなどを表示する画面が表示されてもよい。
【0050】
ユーザ端末50は、例えば、スマートフォン、タブレット端末などの携帯端末である。ユーザ端末50は、コンピュータ1000と、例えば、図示されない、ディスプレイと、カメラと、スピーカと、マイクロフホンと、ICカードと、無線通信部と、を備える。
【0051】
<機能構成例>
図4は、本実施形態の第1サーバ100(情報処理装置)の構成を論理的に示す機能ブロック図である。第1サーバ100は、入店管理部102と、送信部104と、取得部106と、出力部108と、を備える。
【0052】
図4の本実施形態の第1サーバ100(情報処理装置)の各構成要素は、
図3のコンピュータ1000のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。各実施形態の第1サーバ100(情報処理装置)を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。
【0053】
入店管理部102は、店舗60に入店した顧客Uの第1個人特定情報を取得すると、第1システム10とは別の第2システム20用の第2個人特定情報を生成する。そして、入店管理部102は、取得した第1個人特定情報と生成した第2個人特定情報とを互いに関連付けて第1記憶装置12に記憶させる。
【0054】
第1個人特定情報は、第1システム10において、顧客Uを一意に特定できる情報であり、例えば、後述するユーザIDである。また、例えば、店舗60は、企業や学校内の施設の一部であってもよい。その場合、第1個人特定情報は、当該企業の従業員や当該学校の学生に一意に割り当てられた、顧客Uを一意に特定することができる従業員番号や学籍番号、あるいは、これらの番号の少なくとも一部を含む情報であってもよい。
【0055】
入店管理部102は、上記したように、入店端末40により取得された第1個人特定情報を取得する。
図2の例では、入店端末40は、店舗60の入店ゲート70の入店前に設置されている。ただし、入店端末40は、店舗60に入って直ぐの場所に設けられていてもよい。さらに、入店端末40は、店舗60の入店ゲート70を通過した後、陳列棚62が設置されている領域に顧客Uが進入する前までの経路の途中の位置に設置されていてもよい。入店管理部102は、少なくとも、店舗60または陳列棚62の設置領域に進入する前までに、入店端末40が読み取った顧客UのユーザIDを取得する。
【0056】
店舗60を利用する顧客Uは、ユーザ情報140を予め登録する。各顧客Uには、当該顧客Uを一意に特定する識別情報(以後、ユーザIDと呼ぶ)が割り当てられている。
図5(a)に示すように、ユーザ情報140は、ユーザIDに、顧客Uを認証するのに使用する生体情報と、買い物の決済に使用するカード番号などの情報を含む決済情報とが関連付けられて、第1記憶装置12に記憶されている。ユーザ情報140は、これに限定されず、例えば、顧客情報として、氏名、住所、連絡先の電話番号、電子メールアドレスなどの情報を含んでもよい。
【0057】
入店端末40は、来店した顧客UのユーザIDを読み取ることで、顧客Uの来店を認識する。以後、本実施形態では、第1個人特定情報を顧客UのユーザIDとして説明する。
【0058】
入店端末40によるユーザIDの取得方法は様々考えられ、以下に例示されるがこれらに限定されない。
(a1)ユーザIDを示すQRコード(登録商標)やバーコードなどの二次元コードを顧客Uのユーザ端末50に表示させる。顧客Uはユーザ端末50に表示された二次元コードを入店端末40のコードリーダにかざす。入店端末40は、コードリーダを用いて表示された二次元コードを読み取りユーザIDを取得する。例えば、ユーザ端末50において所定のアプリケーションを起動させることで二次元コードを画面に表示させることができる。あるいは、ユーザ端末50において、所定のブラウザを起動して会員用のウェブページにログインして二次元コードを画面に表示させてもよい。
(a2)ユーザIDは、顧客Uのユーザ端末50のICメモリに記録されている。顧客Uは入店端末40にユーザ端末50をタッチする。入店端末40はICカードリーダを用いて顧客Uのユーザ端末50のICメモリからユーザIDを読み取る。
(a3)ユーザIDは、顧客Uに予め配布されている会員用の磁気カードに記録されている。顧客Uが入店端末40のカードリーダに磁気カードを通す。入店端末40は、カードリーダを用いて顧客Uの磁気カードからユーザIDを読み取る。
(a4)ユーザIDは、顧客Uに予め配布されている紙またはプラスチックなどでできている会員カードの表面にユーザIDを示す二次元コードが表記されている。顧客Uは会員カードの二次元コードを入店端末40のコードリーダにかざす。入店端末40は、コードリーダを用いて顧客Uの会員カードから二次元コードを読み取りユーザIDを取得する。
【0059】
さらに、入店端末40は、顧客Uの顔を、カメラを用いて撮影して生成された画像から抽出される顔の特徴量と、取得したユーザIDに対応する、予め登録されている顧客Uの顔の特徴量と照合することにより認証処理を行う。
【0060】
顧客Uの顔を撮影するカメラは、入店端末40の前面パネル(不図示)などに設けられたものでもよいし、店舗60の天井などに設けられているカメラ5であってもよい。ただし、認証処理は、顔の特徴量を用いたものに限定されず、他の生体認証情報を用いた認証処理であってもよい。他の生体認証情報とは、例えば、虹彩、静脈、耳介、指紋、声紋、歩容、背格好(身長、肩幅、身丈、骨格等)等の少なくともいずれか一つの特徴量を含む。あるいは、少なくとも2つの生体認証情報を組み合わせてもよい。
【0061】
第2個人特定情報は、店舗を利用する人物(顧客U)を一意に特定するための情報として第2システム20において使用されるものである。第2個人特定情報は、第1個人特定情報を秘匿するために、第1個人特定情報の代わりの役目を果たす、第1個人特定情報とは異なる偽(ダミー)の識別情報である。入店管理部102は、入店端末40により取得したユーザIDとは別の、当該ユーザIDの代わりに第2システム20で使用される第2個人特定情報(以後、偽ユーザIDとも呼ぶ)を生成する。
【0062】
送信部104は、偽ユーザIDを第2サーバ200に送信する。
ここで、ユーザIDと偽ユーザIDとを関連付けるタイミングは、顧客Uが店舗60に入店する時、その都度であってもよいし、入店前、例えば、ユーザ情報を登録する時、あるいは、以前入店した時であってもよい。
【0063】
また、ユーザIDと偽ユーザIDを関連付けるタイミングによって、入店管理部102と送信部104の処理手順は以下に例示されるように異なる。
(b1)入店管理部102は、入店した顧客UのユーザIDを取得すると、ユーザIDとは異なる偽ユーザIDを生成し、ユーザ情報140のユーザIDに生成された偽ユーザIDを関連付けて記憶する。送信部104は、生成された偽ユーザIDを第2サーバ200に送信する。
(b2)ユーザIDに関連付けられて予め生成された偽ユーザIDはユーザ情報140に記憶されている。入店管理部102は、入店した顧客UのユーザIDを取得すると、ユーザ情報140を参照し、取得したユーザIDに対応する偽ユーザIDを読み出す。送信部104は、読み出した偽ユーザIDを第2サーバ200に送信する。
【0064】
(b1)の方法では、同じ顧客Uが来店しても、都度異なる偽ユーザIDが割り当てられるため、一利用者としての情報を継続して収集することはできない。しかし、情報管理や情報処理を簡略化できる利点がある。また、(b2)よりも顧客U個人をより推定し難くなるので、個人情報をより強固に守ることができる。
【0065】
(b2)の方法では、顧客UのユーザIDに対応する偽ユーザIDが固定となるので、第2システム20では、ある顧客Uが異なる日時に来店した場合であっても、同一人物として情報を収集することができる。
【0066】
図5(b)に示すように、入店管理部102は、
図5(a)に示すユーザ情報140のユーザIDに関連付けて、偽ユーザIDを記憶する。
【0067】
さらに、
図6に示すように、入店管理部102は、顧客Uが入店した日時を示す日時情報と、入店端末40により取得したユーザIDと、生成された偽ユーザIDとを関連付けて入店管理情報142として記憶してもよい。第2個人特定情報(偽ユーザID)は、どのような情報であってもよい。図の例では、所定の桁数の英数字からなる情報としているが、これに限定されない。本実施形態では、入店管理部102は、上記(b1)の顧客Uの来店毎に都度偽ユーザIDを生成し、入店管理情報142に記録するものとして以下説明する。
【0068】
取得部106は、第2サーバ200から、第2個人特定情報と、当該第2個人特定情報に関連付けられている人物(顧客U)が購入する商品の情報である購入商品情報を取得する。第2システム20では、店舗60における人物(顧客U)の行動に関する人物の特徴を示す人物特徴情報、および購入商品情報を収集し分析している。第1システム10は、第2システム20により収集された購入商品情報を取得する。
【0069】
人物特徴情報は、例えば、人の「行動」、例えば購買に関する行動であり、移動経路、仕草、動作などの特徴(またはパターン)を示す情報である。ただし、人物特徴情報は、個人を特定できる情報は含まない。
【0070】
第2システム20では、陳列棚62に設けられた重量センサ7と、カメラ5により生成される画像に基づいて、人物(顧客U)がカート66に入れた商品64を特定し、例えば、商品コードと、その数量を、当該人物(顧客U)に割り当てられた偽ユーザIDに関連付けて第1システム10に受け渡す。
【0071】
つまり、取得部106は、第2システム20の第2サーバ200から、偽ユーザIDに関連付けられた商品64の商品コードと数量を、通信ネットワーク3を介して受信する。
【0072】
出力部108は、第1記憶装置12の入店管理情報142を参照して、取得した偽ユーザIDに対応するユーザIDを特定する。そして、出力部108は、当該ユーザIDおよび購入商品情報を精算装置30に出力する。具体的には、出力部108は、ユーザIDに購入商品64の商品コードと数量を関連付けて精算装置30に通信ネットワーク3を介して送信する。
【0073】
<動作例>
図7は、本実施形態の第1サーバ100の動作例を示すフローチャートである。
まず、顧客Uが店舗60に来店すると、ユーザ端末50に入店用の二次元コードを表示させて入店端末40のコードリーダにかざす。すると、入店端末40は、コードリーダを用いて二次元コードを読み取り、ユーザID(第1個人特定情報)を取得する。
【0074】
入店管理部102は、入店端末40によりユーザID(第1個人特定情報)が取得されると(ステップS101のYES)、ユーザIDとは異なる偽ユーザID(第2個人特定情報)を生成する(ステップS103)。入店管理部102は、取得したユーザID(第1個人特定情報)と生成した偽ユーザID(第2個人特定情報)とを互いに関連付けて第1記憶装置12に記憶させる(ステップS105)。送信部104は、偽ユーザID(第2個人特定情報)を第2システム20に送信する(ステップS107)。
【0075】
ステップS101からステップS107までは、顧客Uが来店してから店舗60で買い物をする間の処理である。その後、顧客Uの買い物が終わり、店舗60の退店ゲート72から退出した後に、取得部106は、第2システム20から、偽ユーザID(第2個人特定情報)と、当該偽ユーザIDに関連付けられた人物(顧客U)の購入商品情報を取得する(ステップS109)。
【0076】
上記したように、取得部106は、第2システム20から送出される情報を受動的に受信してもよいし、所定のタイミングで第2システム20に情報を要求して能動的に受信してもよいし、受動的な受信と能動的な受信の両方を組み合わせてもよい。
【0077】
人物(顧客U)の購入商品情報を取得するタイミングは以下に例示されるが、これらに限定されない。また、複数のタイミングを組み合わせてもよい。
(c1)人物(顧客U)が店舗60の退店ゲート72から退出したことが検出された時
(c2)入店が検出された後、所定時間経過後
(c3)定期的(例えば、閉店時刻後の定時、毎日定時、毎週定時、毎月定時、決済締め切り時)
(c4)人物(顧客U)が商品64をカート66に出し入れする度
【0078】
上記(c1)の人物(顧客U)が店舗60の退店ゲート72から退出したことの検出方法は様々考えられ、以下に例示されるがこれらに限定されない。また、複数の方法を組み合わせてもよい。
(d1)カメラ5により生成される画像による店舗60内の移動追跡により退店ゲート72からの退出を検出する。
(d2)退店ゲート72に退店用の操作端末(不図示)を設け、当該操作端末に顧客Uのユーザ端末50を用いて入店時と同様な方法で顧客Uに操作させて顧客UのユーザIDを取得することで退店を検出する。
【0079】
そして、出力部108は、第1記憶装置12を参照して、取得した偽ユーザID(第2個人特定情報)に対応するユーザID(第1個人特定情報)を特定し(ステップS111)、当該ユーザID(第1個人特定情報)および購入商品情報を精算装置30に出力する(ステップS113)。
【0080】
出力部108が精算装置30に情報を出力するタイミングは様々考えられ、以下に例示されるがこれらに限定されない。以下の複数を矛盾のない範囲で組み合わせもよい。
(e1)取得部106により情報が受信される度
(e2)取得部106により情報が受信された後、所定時間経過後
(e3)取得部106により情報が受信される日時より後、定期的(例えば、閉店時刻後の定時、毎日定時、毎週定時、毎月定時、決済締め切り時)
【0081】
以上説明したように、本実施形態によれば、入店管理部102は店舗60に入店した顧客UのユーザIDを取得すると、ユーザIDとは異なる偽ユーザIDを生成し、顧客Uをトラッキングする第2システム20に渡す。一方、第2システム20は、入店した人物(顧客U)を偽ユーザIDで管理して人物特徴情報を収集するとともに、当該人物(顧客U)の購入商品情報を、第1システム10に受け渡す。そして、決済に関する処理、つまり顧客Uの個人を特定して行う必要のある処理は第1システム10が行う。よって、第1システム10は、顧客Uの商品購入に係る決済に関する処理を、顧客U個人を特定した状態で確実に行えるとともに、第2システム20では顧客U個人を特定できないようにすることができる。第2システム20では顧客Uを偽ユーザIDで管理することで、個人情報は特定されない状態で、店舗60における人物(顧客U)の行動に関する人物特徴情報を収集することができる。
【0082】
第2システム20は、カメラ5と重量センサ7を用いて、顧客U個人は特定しないで、入店した人物(顧客U)の購入商品情報と、人物(顧客U)の店舗60における人物特徴情報を収集することができる。
【0083】
(第2実施形態)
図8は、本実施形態の店舗システム1の構成例を示す図である。
図9は、本実施形態の第1サーバ100(情報処理装置)の構成を論理的に示す機能ブロック図である。本実施形態の店舗システム1は、第1システム10が精算装置30を備える点以外は上記実施形態と同様である。
【0084】
<機能構成例>
第1サーバ100は、
図4の第1サーバ100の構成に加え、さらに、精算処理部120を備える。精算装置30および第3記憶装置32の少なくとも一方は、第1サーバ100の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。つまり精算装置30および第3記憶装置32の少なくとも一方は、第1サーバ100と一体のハードウェアであってもよいし、第1サーバ100とは別体のハードウェアであってもよい。第1サーバ100と精算装置30および第3記憶装置32少なくとも一方は通信ネットワーク3で接続されてもよい。
【0085】
精算処理部120は、ユーザID(第1個人特定情報)に対応する決済手段を用いて、購入対象の商品64に関する決済を実行する。決済手段とは、クレジットカード払い、口座振替、コンビニエンスストアなどからの振込などであり、顧客Uにより予め指定されている。決済手段は、クレジットカードの種類、カード番号、有効期限、名義、セキュリティコードなどの情報、あるいは、振替口座の銀行名、支店名、口座種別、口座番号、名義などの情報を含むことができる。指定された決済手段は、上記したユーザ情報140にユーザIDに関連付けて記憶されている。さらに、企業内の店舗60であれば、給与天引きを決済手段としてもよい。
【0086】
<動作例>
図10は、本実施形態の店舗システム1の動作例を示すフローチャートである。
まず、入店端末40は、顧客Uが提示したユーザ端末50に表示されている二次元コードを読み取り、ユーザIDを取得して第1サーバ100に送信する(ステップS201)。そして、第1サーバ100において、入店管理部102は、入店端末40から受信したユーザIDに対応する偽ユーザIDを生成して、ユーザIDと偽ユーザIDを関連付けて入店管理情報142として第1記憶装置12に記憶させる(ステップS203)。
【0087】
そして、送信部104は、生成された偽ユーザIDを第2サーバ200に送信する(ステップS205)。第2サーバ200では、人物(顧客U)の入店を検出し、当該人物(顧客U)の店舗60内での人物特徴情報、購入商品情報を取得する(ステップS207)。第2サーバ200の処理の具体例については、後述する第5実施形態で詳細に説明する。
【0088】
そして、第1サーバ100において、取得部106は、第2サーバ200から送信された人物(顧客U)の偽ユーザIDと、購入商品情報(商品コードと数量)を受信する(ステップS209)。出力部108は、入店管理情報142を参照して受信した偽ユーザIDに対応するユーザIDを特定する(ステップS211)。
【0089】
出力部108は、購入商品情報(商品コードと数量)を、特定したユーザID
に関連付けて、
図11の購入情報144に記憶してもよい。購入情報144には、ユーザIDに、少なくとも一組みの商品コードと数量が関連付けられる。
【0090】
そして、出力部108は、ユーザIDとステップS209で受信した顧客Uの購入商品情報を精算処理部120に受け渡す(ステップS213)。顧客Uの購入商品情報は、商品コードと数量を含む。
【0091】
精算処理部120は、ユーザ情報140を参照してユーザIDに対応する決済手段を用いて、顧客Uの購入対象の商品64に関する決済を精算装置30に実行させる(ステップS215)。このとき、精算処理部120は、顧客Uの購入商品情報(商品コードと数量を含む)と、顧客Uの決済手段とを顧客UのユーザIDに関連付けた情報を精算装置30に送信する。
【0092】
顧客Uの決済手段は、本実施形態では第1サーバ100が管理している構成とした。ただし、顧客Uの決済手段は、精算装置30側で管理する構成としてもよい。つまり、精算処理部120の機能は精算装置30が備えてもよい。その場合、
図5(a)および
図5(b)のユーザ情報140は、ユーザIDと生体情報のみを有するものとなる。一方、精算処理部120が参照可能なユーザ情報(不図示)として、顧客UのユーザIDに、顧客Uの決済手段を関連付けて第3記憶装置32に記憶してもよい。
【0093】
本実施形態によれば、第1システム10は精算装置30を含むので、第1システム10は、顧客Uの決済処理までを実行できるとともに、第1システム10とは別の第2システム20に対しては、顧客Uの個人を特定できる情報は秘匿することができる。第2システム20では、上記実施形態と同様に店舗60における人物(顧客U)のトラッキング情報を収集できる。
【0094】
(第3実施形態)
本実施形態は、店舗60毎に第2システム20が設けられるとともに、顧客Uの購入商品情報を店舗60毎に管理する構成を有する点以外は上記第1または第2の実施形態と同様である。ここでは、第2実施形態との組み合わせた構成について説明する。また、本実施形態の構成は、他のいずれかの実施形態と矛盾のない範囲で組み合わせることができる。以下、第2実施形態の
図9の機能ブロック図を用いて説明する。
【0095】
<機能構成例>
店舗60ごとに第2システム20は設けられている。
入店管理部102は、ユーザID(第1個人特定情報)を、店舗特定情報とともに取得し、偽ユーザID(第2個人特定情報)に、取得した当該店舗特定情報をさらに関連付けて記憶させる。
出力部108は、精算装置30に、店舗特定情報をさらに送信する。
【0096】
入店管理部102は、入店端末40からユーザIDとともに、当該店舗60を特定可能な識別情報、例えば、店舗IDを取得する。言い換えると、入店端末40は、顧客Uのユーザ端末50から取得したユーザIDに当該店舗60の店舗IDを関連付けて第1サーバ100に送信する。
【0097】
精算装置30は、店舗別商品マスタ146を第3記憶装置32に記憶している。
図12は、店舗別商品マスタ146のデータ構造の例を示す図である。店舗別商品マスタ146は、
図12(a)のように、店舗60毎の商品コードと価格のテーブルでもよいし、
図12(b)のように、商品64毎の店舗IDと価格のテーブルでもよい。
【0098】
店舗別商品マスタ146は少なくとも、商品64の商品コードに、店舗60別の商品64の価格が関連付けられて記憶される。店舗別商品マスタ146は、さらに、商品64の商品名や店舗60毎の特売期間と特売価格などの情報が関連付けられてもよい。
【0099】
<動作例>
図13は、本実施形態の店舗システム1の動作例を示すフローチャートである。
図13のフローは、第2実施形態の
図10のフローと同じステップS205~ステップS209、およびステップS215を含むとともに、さらに、ステップS301、ステップS303、ステップS311、ステップS313、およびステップS315を含む。
【0100】
まず、入店端末40は、顧客Uが提示したユーザ端末50に表示されている二次元コードを読み取り、ユーザIDを取得し、さらに、店舗60の店舗ID(店舗特定情報)とともに第1サーバ100に送信する(ステップS301)。入店端末40は、店舗IDをメモリ1030またはストレージデバイス1040に予め記憶している。そして、第1サーバ100において、入店管理部102は、入店端末40から受信したユーザIDに対応する偽ユーザIDを生成して、ユーザIDと偽ユーザIDと店舗IDとを関連付けて入店管理情報142として第1記憶装置12に記憶させる(ステップS303)。ステップS205~ステップS209は
図10と同様である。
【0101】
図14は、本実施形態の入店管理情報142のデータ構造の例を示す図である。
図14(a)の例では、顧客Uが入店する度に、入店した日時と、入店した店舗60の店舗ID(店舗特定情報)と、顧客UのユーザIDと、該ユーザIDとは異なる偽ユーザIDとを関連付けて入店管理情報142に記憶している。
図14(b)の例では、店舗別に店舗IDに関連付けて入店管理情報142を記憶している。
【0102】
図13に戻り、出力部108は、入店管理情報142を参照して受信した偽ユーザIDに対応するユーザIDと店舗IDを特定する(ステップS311)。
【0103】
出力部108は、購入商品情報(商品コードと数量)を、特定したユーザID
に関連付けて、
図11の購入情報144に記憶してもよい。購入情報144には、ユーザIDに、少なくとも一組みの商品コードと数量が関連付けられる。
【0104】
そして、出力部108は、ステップS311で特定したユーザIDおよび店舗IDと、ステップS209で受信した顧客Uの購入商品情報(商品コードと数量)とを精算処理部120に受け渡す(ステップS313)。精算処理部120は、店舗別商品マスタ146を参照し、店舗IDに対応する商品64の価格を特定する(ステップS315)。
【0105】
そして、精算処理部120は、ユーザ情報140を参照してユーザIDに対応する決済手段を用いて、顧客Uの購入対象の商品64に関する決済を精算装置30に実行させる(ステップS215)。
【0106】
本実施形態によれば、店舗60毎に商品に対して異なる価格設定が行われた場合であっても、精算情報に顧客Uが利用した店舗60の特定情報を関連付けて送信するだけでよい。簡単な構成で店舗60毎に設定された価格で決済処理を行うことができる。さらに、本実施形態は、第1実施形態と同様な効果も奏する。
【0107】
(第4実施形態)
本実施形態では、店舗60における人物(顧客U)のトラッキングに必要な処理レベルを変更できる構成を有する点以外は上記いずれかの実施形態の構成と同様である。第2実施形態との組み合わせた構成について説明する。また、本実施形態の構成は、他のいずれかの実施形態と矛盾のない範囲で組み合わせることができる。以下、第2実施形態の
図9の機能ブロック図を用いて説明する。
【0108】
<機能構成例>
ユーザID(第1個人特定情報)は当該個人のトラッキングに必要な処理レベルを示す処理レベル情報に関連付けられている。
図15に示すように、本実施形態では、ユーザ情報140は、
図5(a)の例に加えて、さらに、ユーザIDに処理レベル情報が関連付けられている。
送信部104は、さらに、ユーザIDに関連付けて処理レベル情報を第2システム20の第2サーバ200に送信する。
【0109】
第2システム20では、第1システム10から受信した人物(顧客U)の処理レベル情報が示す処理レベルに応じて、人物(顧客U)のトラッキングの処理レベルを変更する。人物(顧客U)のトラッキングとは、店舗60内を移動する人物(顧客U)をカメラ5が生成する画像を用いて人物(顧客U)を追跡して記録することを含む。
【0110】
トラッキングの処理レベルとは、例えば、人物(顧客U)に応じて変更されるトラッキングの厳密さなどを含む。人物(顧客U)のトラッキングの目的は、複数有る。例えば、人物(顧客U)の行動履歴の収集、店舗60(フロア)内の動線分析のための人物(顧客U)の軌跡のデータ収集、不審者(万引き、強盗、喧嘩など)の検出などが考えられる。ただし、これらに限定されない。
【0111】
そして、人物(顧客U)のトラッキングは、カメラ5が生成する画像を解析処理することにより行われる。例えば、処理レベルに応じて、画像解析処理を行う際の画像の解像度、所定時間内のフレーム数などを変更する。例えば、以前、陳列棚62などの物陰で不審者と思われる行動をした履歴がある人物(顧客U)や、所謂ブラックリストなどに含まれる人物(顧客U)が入店した場合には処理レベルを高くする。なお、ブラックリストには当該人物(顧客U)の顔画像または特徴量が記憶されており、入店時の顔認証処理の顔画像の照合によりブラックリストに含まれる人物か否かを判別できてよい。例えば、当該人物(顧客U)は万引き行為などを行う可能性が高いと考えられるため、予め指定されている万引きなどが発生しやすい店舗60の領域を撮影する場合に、画像の解像度を上げたり、人物(顧客U)の手元や商品64をズーム(拡大)したり、所定時間内のフレーム数を増やしたりしてもよい。
【0112】
一方、例えば、人物(顧客U)が常連客である場合、処理レベルを低く設定してよい。例えば、画像の解像度を下げたり、等倍で撮影したり、所定時間内のフレーム数を減らしたりしてよい。人物(顧客U)が一般である場合、処理レベルは通常に設定してよい。このように、処理レベルは、高、通常、低などの3段階を設定してもよいが、これら限定されない。
【0113】
また、人物(顧客U)の商品64の取り方やカート66への商品64の投入の仕方などの個人の動作の癖によって、商品64の重量センサ7により検出やカメラ5が生成する画像解析処理の結果の精度が低くなる場合がある。つまり、不審者か否か、常連客か否かなどではなく、人物(顧客U)毎に、画像解析処理の結果の精度(エラー率など)の履歴に応じて、処理レベルを設定してもよい。
【0114】
また、人物(顧客U)の行動履歴に基づいて、人物(顧客U)が特定の行動パターンに一致するか否かを照合し、特定の行動パターンに一致する場合に処理レベルを高く設定し、あるいは、処理レベルを低く設定してもよい。さらに、特定の行動パターンに一致しない場合に処理レベルを高く設定し、あるいは、処理レベルを低く設定してもよい。
【0115】
上記した画像解析処理の結果の精度(エラー率など)の履歴や、行動パターン分析結果は、第2サーバ200から、偽ユーザIDに関連付けて第1サーバ100に送信することで、第1サーバ100は偽ユーザIDに対応するユーザIDの情報として受信し、処理レベルを設定できる。
【0116】
さらに、処理レベルは、第1サーバ100の管理者が手動で設定してもよい。例えば、特定の行動パターンとの照合処理の結果を、第1サーバ100の管理者が使用する端末装置(不図示)のディスプレイに表示させ、管理者により設定される処理レベルを受け付けてもよい。あるいは、照合結果(一致度合い)または画像解析処理結果(エラー履歴)に基づいて、処理レベルを自動的に設定してもよい。
<動作例>
図16は、本実施形態の店舗システム1の動作例を示すフローチャートである。
図16のフローは、第2実施形態の
図10のフローと同じステップS201、ステップS203、ステップS209~ステップS215を含むとともに、さらに、ステップS405、およびステップS407を含む。
【0117】
まず、入店端末40は、顧客Uが提示したユーザ端末50に表示されている二次元コードを読み取り、ユーザIDを取得して第1サーバ100に送信する(ステップS201)。そして、第1サーバ100において、入店管理部102は、入店端末40から受信したユーザIDに対応する偽ユーザIDを生成して、ユーザIDと偽ユーザIDを関連付けて入店管理情報142として第1記憶装置12に記憶させる(ステップS203)。
【0118】
そして、送信部104は、ユーザ情報140を参照し、当該顧客UのユーザIDに対応する処理レベルを取得し、取得した処理レベルと、生成された偽ユーザIDと、を関連付けて第2サーバ200に送信する(ステップS405)。第2サーバ200では、人物(顧客U)の入店を検出し、当該人物(顧客U)の店舗60内での人物特徴情報、購入商品情報を取得する。このとき、第1サーバ100から受信した偽ユーザIDの人物(顧客U)の処理レベルに従い、人物(顧客U)のトラッキング処理を行う(ステップS407)。第2サーバ200の処理の具体例については、後述する第5実施形態で詳細に説明する。以下、ステップS209以降の処理手順は第2実施形態と同様である。
【0119】
本実施形態によれば、人物(顧客U)毎に店舗60における人物(顧客U)のトラッキングの処理レベルを変更できるので、第2システム20において適切に人物(顧客U)に関する情報の収集が可能になる。人物(顧客U)の処理レベルが適切に設定されることで、トラッキング処理における画像認識結果の精度を向上させることができる。あるいは、無用に高精度な画像認識処理を行うことも防止できるので、トラッキング処理の負荷を適切に抑えることも可能になる。本実施形態は、第1実施形態と同様な効果も奏する。
【0120】
(第5実施形態)
図17は、本実施形態の店舗システム1の構成例を示す図である。本実施形態では、店舗システム1は、第1システム10に加え、第2システム20とを備える点以外は、上記第1実施形態から第4実施形態の少なくともいずれか一つと同じである。本実施形態では、第1実施形態の店舗システム1に第2システム20を備える組み合わせを説明するが、他のいずれかの実施形態と矛盾のない範囲で組み合わせることができる。
【0121】
第2システム20の第2サーバ200は、店舗60を撮影した画像を処理することにより、偽ユーザID(第2個人特定情報)と購入商品情報とを関連付ける。
【0122】
<機能構成例>
図18は、本実施形態の店舗システム1の第1システム10、第2システム20、および第3システム300のそれぞれの構成例を論理的に示す機能ブロック図である。
本実施形態では、第1システム10、第2システム20、および第3システム300は、それぞれ異なる組織が管理するシステムであるものとする。ただし、第1システム10、第2システム20、および第3システム300は、少なくともいずれか2つが同じ組織が管理するシステムであってもよい。
【0123】
第1システム10は、顧客Uの個人情報を管理するとともに、店舗別の商品64の価格を管理し、人物(顧客U)がカート66に入れた商品64の情報を第2システム20から受信すると、精算情報を生成し、第3システム300に送信する。
【0124】
第2システム20は、入店した人物(顧客U)をカメラ5で撮影してトラッキングし、カート66に入れられた商品64をカメラ5および重量センサ7で特定して商品登録し、第1システム10に受け渡す。
【0125】
第1システム10および第3システム300では、顧客UはユーザIDで管理され、第2システム20では、人物(顧客U)は偽ユーザIDで管理される。第2システム20は、偽ユーザIDに関連付けられた人物(顧客U)が購入した商品64、店舗60内での人物(顧客U)の人物特徴情報などを収集する。
【0126】
第1システム10の第1サーバ100は、入店者管理部340と、売上情報生成部342と、を備える。第1システム10の第1記憶装置12は、顧客マスタ306と、実商品情報記憶部308と、商品マスタ312と、利用実績情報記憶部314と、を含む。
【0127】
第2システム20は、映像カメラ352と、重量センサ354と、を備える。第2システム20の第2サーバ200は、商品画像撮影部350と、センシング部356と、カート生成部360と、を備える。第2システム20の第2記憶装置22は、店舗映像記憶部320と、商品モデル322と、人物特徴モデル324と、を含む。
【0128】
第3システム300は、決済システム330を備える。第3システム300の第3記憶装置32は、商品マスタ302と、利用実績情報記憶部304と、を含む。
【0129】
第1システム10において、入店者管理部340は、
図4の第1サーバ100の入店管理部102および送信部104に相当する。売上情報生成部342は、
図4の第1サーバ100の取得部106および出力部108に相当する。
【0130】
顧客マスタ306は、
図5のユーザ情報140に相当する。実商品情報記憶部308は、商品画像、または商品画像の特徴量が記憶されている。商品マスタ312は、
図12の店舗別商品マスタ146に相当する。利用実績情報記憶部314は、
図11の購入情報144に相当する。
【0131】
第2システム20において、映像カメラ352は、
図1のカメラ5に相当する。重量センサ354は、
図1の重量センサ7に相当する。
【0132】
実商品情報記憶部308には、商品画像に、当該商品64の重量の情報が関連付けられている。商品マスタ312には、商品64の各種情報が記憶されている。例えば、商品マスタ312には、商品64の商品名、商品コード、価格、重量などの情報が記憶されている。
【0133】
商品画像撮影部350は、映像カメラ352が生成した店舗60内の陳列棚62の画像を取得するとともに、重量センサ354の検出結果を取得する。そして、商品画像撮影部350は、実商品情報記憶部308に登録されている商品画像と一致する商品画像を、映像カメラ352が生成した画像から抽出する。そして、商品画像撮影部350は、商品マスタ312を参照し、抽出された商品画像から陳列棚62に陳列されている商品64の商品コードを特定する。商品画像撮影部350は、さらに、重量センサ354の検出結果から、商品画像に対応する商品64の重量を特定する。
【0134】
商品画像撮影部350は、商品画像、重量、および商品コードなど商品64に関する情報を関連付けて、商品モデル322に登録する。商品モデル322に登録された情報は、後述するカート生成部360による人物(顧客U)が陳列棚62から取り出した商品64の特定に使用される。
【0135】
センシング部356は、映像カメラ352が生成した画像を取得し、店舗映像記憶部320に記録する。さらに、センシング部356は、重量センサ354の検出結果を取得する。センシング部356は、取得した画像および重量センサ354の検出結果を含むセンシングデータをカート生成部360に出力する。
【0136】
人物特徴モデル324には、人の行動などに関する人物の特徴を示す人物特徴情報が記憶されている。例えば、人物の「容姿」、例えば、背格好、歩容、姿勢、人相、表情、性別、年代、服装など、あるいは、人物の「行動」、例えば、移動経路、仕草、動作などのパターンが登録されている。ただし、人物の特徴を示す人物特徴情報は、個人を特定できる情報は含まない。
【0137】
カート生成部360は、第1システム10から入店者の偽ユーザIDを受け取ると、当該入店者のトラッキングをセンシング部356を用いて開始する。カート生成部360は、商品モデル322および人物特徴モデル324を参照し、入店者が陳列棚62から取り出してカート66に入れた商品64の商品コードと数量を特定する。
【0138】
図19(a)はカート情報240のデータ構造の一例を示す図である。カート情報240には、入店日時と、偽ユーザIDと、購入商品情報(商品コードと数量のセット)が関連付けて記憶される。さらに、カート生成部360は、人物特徴モデル324を参照し、入店者の人物特徴情報を特定し、
図19(b)の顧客情報242に記憶する。
【0139】
第1システム10において、売上情報生成部342は、顧客Uが退店した後、第2システム20から偽ユーザIDの人物(顧客U)の購入商品情報を取得する。つまり、売上情報生成部342は、人物(顧客U)がカート66に入れた商品64の情報として、商品コードと数量のセットデータを取得する。そして、取得した偽ユーザIDに対応するユーザIDを特定し、特定したユーザIDの顧客Uの精算情報を、取得した商品情報に基づいて、生成する。売上情報生成部342が生成した精算情報は、利用実績情報記憶部314に記憶されてもよい。
【0140】
そして、売上情報生成部342は、第3システム300に顧客Uの精算情報を送信する。
【0141】
第3システム300において、商品マスタ302には、商品64の各種情報が記憶されている。例えば、商品マスタ302には、商品64の商品名、商品コード、価格、重量などの情報が記憶されている。利用実績情報記憶部304は、第1システム10から送信された顧客Uの精算情報がユーザIDに関連付けて記憶され、蓄積される。決済システム330は、上記した精算装置30に相当する。決済システム330は、顧客U(ユーザID)の精算情報に基づいて、顧客Uの購入対象となる商品64の決済を実行する。
【0142】
<動作例>
以下、本実施形態の店舗システム1の動作について、第1実施形態で使用した
図10のフローチャートを用いて説明する。
図10の精算装置30は、第3システム300に読み替えて説明する。
【0143】
まず、入店端末40は、顧客Uが提示したユーザ端末50に表示されている二次元コードを読み取り、ユーザIDを取得して第1サーバ100に送信する(ステップS201)。そして、第1サーバ100において、入店者管理部340は、入店端末40から受信したユーザIDに対応する偽ユーザIDを生成して、ユーザIDと偽ユーザIDを関連付けて入店管理情報142として第1記憶装置12に記憶させる(ステップS203)。
【0144】
そして、入店者管理部340は、生成された偽ユーザIDを第2サーバ200に送信する(ステップS205)。第2サーバ200のカート生成部360は、第1サーバ100から偽ユーザIDを受信すると、センシング部356により入店が検出され、トラッキング対象とされた人物に関連付ける。店舗内の人物と、偽ユーザIDとを関連付ける方法(タイミングなど)は、特に限定されず、店舗毎の条件(例えば、入口(ゲート)の構造、入店方法、およびセンシング部356の検出タイミングやセンシング内容等)に応じて適宜定めることができる。カート生成部360は、センシング部356が検出したセンシングデータを用いて、当該人物のトラッキングを開始する。そして、カート生成部360は、商品モデル322および人物特徴モデル324を参照して、当該人物の店舗60内での人物特徴情報、購入商品情報を特定する(ステップS207)。特定した情報は、偽ユーザIDに関連付けられて記録されてよい。
【0145】
具体的には、カート生成部360は、店舗60内での人物の行動を分析して特定する。さらに、カート生成部360は、人物が陳列棚62から取り出してカート66に入れた商品64の商品コードと数量を特定する。
【0146】
そして、第1サーバ100において、売上情報生成部342は、第2サーバ200から送信された人物の偽ユーザIDと、購入商品情報(商品コードと数量)を受信する(ステップS209)。売上情報生成部342は、入店管理情報142を参照して受信した偽ユーザIDに対応するユーザIDを特定する(ステップS211)。
【0147】
売上情報生成部342は、購入商品情報(商品コードと数量)を、特定したユーザIDに関連付けて、利用実績情報記憶部314に記憶してもよい。
【0148】
そして、売上情報生成部342は、ユーザIDとステップS209で受信した顧客Uの購入商品情報(商品コードと数量)を第3システム300の決済システム330に送信する(ステップS213)。このとき、売上情報生成部342は、ユーザ情報140を参照してユーザIDに対応する決済手段を用いて、顧客Uの購入対象の商品64に関する決済を決済システム330に実行させる指示も行う(ステップS215)。
【0149】
本実施形態によれば、第1実施形態と同様な効果を奏する。
【0150】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、上記した実施形態では、人物(顧客U)がカートインした商品64に関する購入商品情報は、カメラ5により生成された画像と重量センサ7の検出結果に基づいて特定されていた。しかし、他の実施形態では、RFID(Radio Frequency Identification)を用いたICタグを商品64に取り付け、ICタグを退店ゲート72で読み取り人物(顧客U)の購入商品情報(商品コードと数量のセット)を取得してもよい。
【0151】
さらに、他の実施形態では、上記第5実施形態の第3システム300が店舗60の精算装置30であってもよい。上記したように、精算装置30には第1サーバ100から出力部108により顧客U毎に購入商品情報が送信されている。精算装置30は、第1サーバ100から受信した顧客Uの購入商品情報を受信する。そして、受信した購入商品情報は、顧客UのユーザIDに関連付けて第3記憶装置32に記憶される。
【0152】
この構成例では、顧客Uがカート66に購入対象の商品64を投入するだけで商品登録処理が完了し、精算装置30に精算情報が送信されている。つまり、店舗60において、精算装置30が設置され、商品登録装置は不要となる構成である。
【0153】
店舗60で購入商品64をカート66に入れた後、顧客Uは、精算装置30のところに行くと、精算装置30は、顧客Uを特定し、顧客UのユーザIDに対応する購入商品情報(つまり精算情報)を第3記憶装置32から読み出す。そして、精算装置30は、取得した精算情報に基づいて精算処理を行う。ここで、顧客Uの特定方法は複数考えられ、以下に例示されるがこれらに限定されない。
【0154】
(f1)顧客UのユーザIDを取得する。
例えば、入店端末40と同様に、顧客Uのユーザ端末50に表示された二次元コードを、コードリーダを用いて読み取り、顧客UのユーザIDを取得する。
【0155】
(f2)顧客Uの顔(生体)認証を行う。
ユーザIDの替わりに顧客Uの顔をカメラにより撮影して顔画像を生成し、ユーザ情報140の顔画像と照合して顧客UのユーザIDを特定する。
【0156】
(f3)入店から退店まで人物(顧客U)をトラッキングする。
入店時から退店時までカメラ5を用いて人物(顧客U)のトラッキングを継続して行い、精算装置30を操作する人物(顧客U)を特定する。
【0157】
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
【0158】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1. 店舗に入店した顧客の第1個人特定情報を取得すると、顧客情報を管理する第1システムとは別の第2システム用の第2個人特定情報を生成し、取得した前記第1個人特定情報と生成した前記第2個人特定情報とを互いに関連付けて記憶手段に記憶させる入店管理手段と、
前記第2個人特定情報を前記第2システムに送信する送信手段と、
前記第2システムから、前記第2個人特定情報と、前記顧客が購入する商品の情報である購入商品情報を取得する取得手段と、
取得した前記第2個人特定情報に対応する前記第1個人特定情報を特定し、当該第1個人特定情報および前記購入商品情報を、精算手段に出力する出力手段と、を備える、情報処理装置。
2. 1.に記載の情報処理装置において、
前記精算手段は、前記第1個人特定情報に対応する決済手段を用いて、前記購入の対象の商品に関する決済を実行する、情報処理装置。
3. 1.または2.に記載の情報処理装置において、
店舗ごとに前記第2システムは設けられており、
前記入店管理手段は、前記第1個人特定情報を、店舗特定情報とともに取得して、前記第2個人特定情報に、取得した当該店舗特定情報をさらに関連付けて記憶させ、
前記出力手段は、前記精算手段に、前記店舗特定情報をさらに送信する、情報処理装置。
4. 1.から3.のいずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記第1個人特定情報は当該個人のトラッキングに必要な処理レベルを示す処理レベル情報に関連付けられており、
前記送信手段は、さらに、前記処理レベル情報を前記第2システムに送信する、情報処理装置。
5. 1.から4.のいずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記入店管理手段は、前記店舗の入り口に位置する端末から前記第1個人特定情報を取得する、情報処理装置。
【0159】
6. 情報処理装置が、
店舗に入店した顧客の第1個人特定情報を取得すると、顧客情報を管理する第1システムとは別の第2システム用の第2個人特定情報を生成し、取得した前記第1個人特定情報と生成した前記第2個人特定情報とを互いに関連付けて記憶手段に記憶させ、
前記第2個人特定情報を前記第2システムに送信し、
前記第2システムから、前記第2個人特定情報と、前記顧客が購入する商品の情報である購入商品情報を取得し、
取得した前記第2個人特定情報に対応する前記第1個人特定情報を特定し、当該第1個人特定情報および前記購入商品情報を、精算手段に出力する、
情報処理方法。
7. 6.に記載の情報処理方法において、
前記精算手段は、前記第1個人特定情報に対応する決済手段を用いて、前記購入の対象の商品に関する決済を実行する、情報処理方法。
8. 6.または7.に記載の情報処理方法において、
店舗ごとに前記第2システムは設けられており、
前記情報処理装置が、
前記第1個人特定情報を、店舗特定情報とともに取得して、前記第2個人特定情報に、取得した当該店舗特定情報をさらに関連付けて記憶させ、
前記精算手段に、前記店舗特定情報をさらに送信する、情報処理方法。
9. 6.から8.のいずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記第1個人特定情報は当該個人のトラッキングに必要な処理レベルを示す処理レベル情報に関連付けられており、
前記情報処理装置が、
さらに、前記処理レベル情報を前記第2システムに送信する、情報処理方法。
10. 6.から9.のいずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記店舗の入り口に位置する端末から前記第1個人特定情報を取得する、情報処理方法。
【0160】
11. コンピュータに、
店舗に入店した顧客の第1個人特定情報を取得すると、顧客情報を管理する第1システムとは別の第2システム用の第2個人特定情報を生成し、取得した前記第1個人特定情報と生成した前記第2個人特定情報とを互いに関連付けて記憶手段に記憶させる手順、
前記第2個人特定情報を前記第2システムに送信する手順、
前記第2システムから、前記第2個人特定情報と、前記顧客が購入する商品の情報である購入商品情報を取得する手順、
取得した前記第2個人特定情報に対応する前記第1個人特定情報を特定し、当該第1個人特定情報および前記購入商品情報を、精算手段に出力する手順、を実行させるためのプログラム。
12. 11.に記載のプログラムにおいて、
前記精算手段は、前記第1個人特定情報に対応する決済手段を用いて、前記購入の対象の商品に関する決済を実行する、プログラム。
13. 11.または12.に記載のプログラムにおいて、
店舗ごとに前記第2システムは設けられており、
前記第1個人特定情報を、店舗特定情報とともに取得して、前記第2個人特定情報に、取得した当該店舗特定情報をさらに関連付けて記憶させる手順、
前記精算手段に、前記店舗特定情報をさらに送信する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
14. 11.から13.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記第1個人特定情報は当該個人のトラッキングに必要な処理レベルを示す処理レベル情報に関連付けられており、
さらに、前記処理レベル情報を前記第2システムに送信する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
15. 11.から14.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記店舗の入り口に位置する端末から前記第1個人特定情報を取得する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0161】
16. 個人情報を管理する第1装置と、
店舗内の顧客と商品とを紐づける第2装置とを備え、
前記第1装置は、
店舗に入店した顧客の第1個人特定情報を取得すると、前記第2装置用の第2個人特定情報を生成し、取得した前記第1個人特定情報と生成した前記第2個人特定情報とを互いに関連付けて記憶手段に記憶させる入店管理手段と、
前記第2個人特定情報を前記第2装置に送信する送信手段と、
前記第2装置から、前記第2個人特定情報と、前記顧客が購入する商品の情報である購入商品情報を取得する取得手段と、
取得した前記第2個人特定情報に対応する前記第1個人特定情報を特定し、当該第1個人特定情報および前記購入商品情報を、精算手段に出力する出力手段と、を備え、
前記第2装置は、前記店舗を撮影した画像を処理することにより、前記第2個人特定情報と前記購入商品情報とを関連付ける、店舗システム。
17. 16.に記載の店舗システムにおいて、
前記精算手段は、前記第1個人特定情報に対応する決済手段を用いて、前記購入の対象の商品に関する決済を実行する、店舗システム。
18. 16.または17.に記載の店舗システムにおいて、
店舗ごとに前記第2装置は設けられており、
前記第1装置において、
前記入店管理手段は、前記第1個人特定情報を、店舗特定情報とともに取得して、前記第2個人特定情報に、取得した当該店舗特定情報をさらに関連付けて記憶させ、
前記出力手段は、前記精算手段に、前記店舗特定情報をさらに送信する、店舗システム。
19. 16.から18.のいずれか一つに記載の店舗システムにおいて、
前記第1個人特定情報は当該個人のトラッキングに必要な処理レベルを示す処理レベル情報に関連付けられており、
前記第1装置の前記送信手段は、さらに、前記処理レベル情報を前記第2装置に送信する、店舗システム。
20. 16.から19.のいずれか一つに記載の店舗システムにおいて、
前記第1装置の前記入店管理手段は、前記店舗の入り口に位置する端末から前記第1個人特定情報を取得する、店舗システム。
【0162】
この出願は、2020年5月12日に出願された日本出願特願2020-083888号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0163】
1 店舗システム
3 通信ネットワーク
5 カメラ
7 重量センサ
10 第1システム
12 第1記憶装置
20 第2システム
22 第2記憶装置
30 精算装置
32 第3記憶装置
40 入店端末
50 ユーザ端末
60 店舗
62 陳列棚
64 商品
66 カート
70 入店ゲート
72 退店ゲート
100 第1サーバ
102 入店管理部
104 送信部
106 取得部
108 出力部
120 精算処理部
140 ユーザ情報
142 入店管理情報
144 購入情報
146 店舗別商品マスタ
200 第2サーバ
240 カート情報
242 顧客情報
300 第3システム
302 商品マスタ
304 利用実績情報記憶部
306 顧客マスタ
308 実商品情報記憶部
312 商品マスタ
314 利用実績情報記憶部
320 店舗映像記憶部
322 商品モデル
324 人物特徴モデル
330 決済システム
340 入店者管理部
342 売上情報生成部
350 商品画像撮影部
352 映像カメラ
354 重量センサ
356 センシング部
360 カート生成部
1000 コンピュータ
1010 バス
1020 プロセッサ
1030 メモリ
1040 ストレージデバイス
1050 入出力インタフェース
1060 ネットワークインタフェース