(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】精算装置、そのデータ処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G07G 1/01 20060101AFI20241106BHJP
G07G 1/00 20060101ALI20241106BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
G07G1/01 301E
G07G1/00 331A
G07G1/12 321P
(21)【出願番号】P 2023089777
(22)【出願日】2023-05-31
(62)【分割の表示】P 2021182338の分割
【原出願日】2017-03-06
【審査請求日】2023-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】池澤 るみ
(72)【発明者】
【氏名】中村 翔太
【審査官】山本 裕太
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/136417(WO,A1)
【文献】特開2018-147221(JP,A)
【文献】特開2017-010264(JP,A)
【文献】特開2012-194959(JP,A)
【文献】特開2007-072803(JP,A)
【文献】特開2014-220018(JP,A)
【文献】特開2016-157391(JP,A)
【文献】特開2009-053846(JP,A)
【文献】特開2015-122106(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/01
G07G 1/00
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録された購入対象の商品に関する精算情報に基づいて顧客が操作を行い、精算処理を行う精算装置であって、
前記精算情報について、現金精算を含む少なくとも一つの精算方法の選択ボタンを含む画面を表示させる表示制御手段と、
前記画面の表示中であり、前記選択ボタンの操作受け付け前に現金投入口に貨幣が投入されると、前記画面を現金の投入を指示する画面に切り替え、前記精算情報に基づく前記現金精算による精算処理を行う精算手段と、を備える精算装置。
【請求項2】
請求項1に記載の精算装置において、
前記精算手段は、前記選択ボタンの操作受け付け前には、前記現金精算以外の他の精算方法による前記精算処理は行わない、精算装置。
【請求項3】
請求項2に記載の精算装置において、
前記他の精算方法は、クレジットカード精算または電子マネー精算である、精算装置。
【請求項4】
請求項1から3いずれか一項に記載の精算装置において、
前記選択ボタンの操作受け付け前に、クレジットカードの挿入の試みが複数回検知されると、前記表示制御手段は、他の画面に遷移させる、精算装置。
【請求項5】
請求項1から4いずれか一項に記載の精算装置において、
商品登録装置から前記精算情報を受信した時、当該精算情報の精算処理は未実施である、精算装置。
【請求項6】
登録された購入対象の商品に関する精算情報に基づいて顧客が操作を行い、精算処理を行う精算装置が、
前記精算情報について、現金精算を含む少なくとも一つの精算方法の選択ボタンを含む画面を表示させ、
前記画面の表示中であり、前記選択ボタンの操作受け付け前に現金投入口に貨幣が投入されると、前記画面を現金の投入を指示する画面に切り替え、前記精算情報に基づく前記現金精算による精算処理を行う、精算装置のデータ処理方法。
【請求項7】
登録された購入対象の商品に関する精算情報に基づいて顧客が操作を行い、精算処理を行う精算装置を実現するコンピュータに、
前記精算情報について、現金精算を含む少なくとも一つの精算方法の選択ボタンを含む画面を表示させる手順、
前記画面の表示中であり、前記選択ボタンの操作受け付け前に現金投入口に貨幣が投入されると、前記画面を現金の投入を指示する画面に切り替え、前記精算情報に基づく前記現金精算による精算処理を行う手順、を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精算装置、そのデータ処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客が商品を購入する場合に精算時の操作を自ら行うセミセルフPOS(Point Of Sales)システムの一例が特許文献1に記載されている。このPOSシステムは、購入商品の取引に関するデータを登録する登録装置と、その登録されたデータに基づいて顧客自らが操作して精算対象として登録された商品の売買取引を完了させるための精算処理を行う精算装置とから構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなPOSシステムでは、顧客が自ら操作して精算処理を行う際、精算装置の画面の指示に従って操作を行う。ここで、現金払いと、その他の精算手段、例えばクレジットカードや電子マネーを利用できる精算装置では、始めに顧客に精算方法を選択させてから精算処理に入る。
【0005】
しかし、機械操作に不慣れであって現金払いをしようと考えている顧客は、精算装置の前に来ると、画面を見ずに直ぐに現金を投入する可能性がある。この場合、顧客が本来の手順に従っていないため、精算処理が進まない。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、セミセルフPOSの精算装置の操作性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の各側面では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
【0008】
本開示における精算装置は、
登録された購入対象の商品に関する精算情報に基づいて顧客が操作を行い、精算処理を行う精算装置であって、
前記精算情報について、現金精算を含む少なくとも一つの精算方法の選択ボタンを含む画面を表示させる表示制御手段と、
前記画面の表示中であり、前記選択ボタンの操作受け付け前に現金投入口に貨幣が投入されると、前記画面を現金の投入を指示する画面に切り替え、前記精算情報に基づく前記現金精算による精算処理を行う精算手段と、を備える。
【0009】
本開示におけるデータ処理方法は、
登録された購入対象の商品に関する精算情報に基づいて顧客が操作を行い、精算処理を行う精算装置が、
前記精算情報について、現金精算を含む少なくとも一つの精算方法の選択ボタンを含む画面を表示させ、
前記画面の表示中であり、前記選択ボタンの操作受け付け前に現金投入口に貨幣が投入されると、前記画面を現金の投入を指示する画面に切り替え、前記精算情報に基づく前記現金精算による精算処理を行う、ことを含む。
【0010】
本開示におけるプログラムは、上記の方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、精算装置上で、そのデータ処理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。
【0011】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0012】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0013】
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
【0014】
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0015】
上記各側面によれば、セミセルフPOSの精算装置の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施の形態に係る情報処理システムのシステム構成を概念的に示す図である。
【
図2】本実施形態における情報処理システムに含まれる商品登録装置および精算装置のハードウエア構成を概念的に示す図である。
【
図3】本実施の形態に係る精算装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
【
図4】本実施形態の精算装置の画面構成の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態の情報装置の画面の例を示す図である。
【
図6】本実施形態の情報装置の画面の例を示す図である。
【
図7】本実施形態の情報装置の画面の例を示す図である。
【
図8】本実施形態の情報処理システムの会計精算処理の流れを示すシーケンス図である。
【
図9】本実施形態の精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図10】本実施の形態に係る精算装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
【
図11】本実施形態の精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図12】本実施形態の情報装置の画面の例を示す図である。
【
図13】本実施形態の精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図14】本発明の他の実施形態の情報装置の画面の一例を示す図である。
【
図15】本発明の他の実施形態の精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図16】本実施の形態に係る精算装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
【
図17】本実施形態の精算装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0018】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について、以下説明する。
<システム構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る情報処理システム1のシステム構成を概念的に示す図である。なお、以下の各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
【0019】
図1に示されるように、情報処理システム1は、少なくとも一つの商品登録装置10および少なくとも一つの精算装置20を備える。なお、
図1では、商品登録装置10および精算装置20を一つずつ備える情報処理システム1が例示されているが、これに限定されない。また、情報処理システム1は、商品登録装置10と精算装置20との間の通信を中継するサーバ装置などをさらに含んでいてもよい。
【0020】
例えば、商品登録装置10および精算装置20は、互いにネットワーク3を介して接続されている。商品登録装置10と精算装置20間の通信は有線であっても無線であってもよい。なお、中継通信機器は図示されていない。
【0021】
商品登録装置10は、精算対象の商品の登録に用いられる装置であり、精算対象の商品の情報(以下、商品情報と記載)を含む精算情報を生成する。商品情報は、例えば、商品コード、商品の名称、商品の単価、商品別の個数、商品別の割引/値引情報、登録された商品の合計金額の少なくとも一つを含む。精算情報は、商品の売買取引を完了させるための精算処理を精算装置20で行う際に用いる情報であり、精算対象として登録された商品の合計金額に関する情報を少なくとも含む。例えば、精算情報は、上述のように取得された各商品の単価、登録数、及び、割引/値引に関する情報、或いは、これらの情報から算出可能な商品の合計金額を示す情報を少なくとも含む。精算装置20は、商品登録装置10で精算対象として登録された商品の売買取引を完了させるための精算処理を行う。そして精算装置20は、精算の内容を示すレシートを印刷する。
【0022】
商品登録装置10は、店舗の店員の操作に基づいて動作する。一方、精算装置20は、商品登録装置10とは別の装置であり、顧客の操作に基づいて動作する。本実施形態の情報処理システム1は、所謂、セミセルフPOS(Point Of Sales)システムである。ただし、商品登録装置10が、例えば顧客の要望などに応じて、精算装置20と同様に精算対象として登録された商品の精算を行う機能を有してもよい。
【0023】
<ハードウエア構成>
図4は、本実施形態における情報処理システム1に含まれる商品登録装置10および精算装置20のハードウエア構成を概念的に示す図である。
【0024】
<商品登録装置10>
商品登録装置10は、プロセッサ101、メモリ102、ストレージ103、入出力インターフェース(入出力I/F)104、および通信ユニット105などを備える。プロセッサ101、メモリ102、ストレージ103、入出力インターフェース104、および通信ユニット105は、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路で接続されている。
【0025】
プロセッサ101は、例えばCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置である。メモリ102は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。ストレージ103は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はメモリカードなどの記憶装置である。また、ストレージ103は、RAMやROM等のメモリであってもよい。
【0026】
ストレージ103は、商品登録装置10が備える各処理部の機能を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ101は、これら各プログラムモジュールを実行することで、各処理部の機能をそれぞれ実現する。ここで、プロセッサ101は、上記各プログラムモジュールを実行する際、これらのプログラムモジュールをメモリ102上に読み出してから実行してもよいし、メモリ102上に読み出さずに実行してもよい。
【0027】
入出力インターフェース104は、表示装置1041、入力装置1042、および読取装置1045などと接続される。表示装置1041は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイのような、プロセッサ101やGPU(Graphics Processing Unit)(図示せず)等により処理された描画データに対応する画面を表示する装置である。入出力インターフェース104には1つまたはそれ以上の表示装置1041が接続され得る。入力装置1042は、オペレータの操作入力を受け付ける装置であり、例えば、キーボード、タッチセンサ、および音声入力用マイクなどである。表示装置1041および入力装置1042は一体化され、タッチパネルとして実現されていてもよい。
【0028】
読取装置1045は、光源とフォトダイオードといった受光素子とを備え、商品を識別するための商品コードを検出するコードリーダーや、レンズとCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーといった撮像素子とを備え、商品の外観を含む画像を撮像するカメラなどである。
【0029】
通信ユニット105は精算装置20やその他の外部の装置との間でデータを送受信する。例えば、商品登録装置10で生成された精算情報は、通信ユニット105を介して精算装置20に送信される。なお、通信ユニット105を介して商品登録装置10と外部の装置とを接続する方法は様々である。例えばこの接続は、ネットワーク回線を介したネットワーク接続や、バス回線(例えばUSB(Universal Serial Bus)回線)を介したバス接続などである。なお、ネットワーク回線は無線回線であってもよいし有線回線であってもよい。
【0030】
<精算装置20>
精算装置20は、プロセッサ201、メモリ202、ストレージ203、入出力インターフェース(入出力I/F)204、および通信ユニット205などを備える。プロセッサ201、メモリ202、ストレージ203、入出力インターフェース204、および通信ユニット205は、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路で接続されている。精算装置20のハードウエア構成は、商品登録装置10のハードウエア構成と略同様である。
【0031】
精算装置20は、商品の精算を主に行う装置であるため、読取装置1045に相当する装置を備えていない。ただし、この装置を備えていてもよい。また、精算装置20は、カード読取装置2046をさらに備え、カード読取装置2046は入出力インターフェース204に接続されている。以下では、商品登録装置10と異なる部分について主に説明する。
【0032】
ストレージ203は、精算装置20が備える各処理部の機能を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ201は、これら各プログラムモジュールを実行することで、各処理部(後述する
図3の受信部210、表示制御部220、精算部230等)の機能をそれぞれ実現する。ここで、プロセッサ201は、上記各プログラムモジュールを実行する際、これらのプログラムモジュールをメモリ202上に読み出してから実行してもよいし、メモリ202上に読み出さずに実行してもよい。
【0033】
印刷装置2043は、予めセットされたレシート印刷用紙を送り出す機構と、1つの精算の内容をレシート印刷用紙に印刷する機構と、レシート印刷用紙を1つの精算単位のレシートで切断する機構とを含む。なお、レシートを切断する機構はなくてもよい。これらの印刷装置2043の機構は、プロセッサ201から送信される出力制御命令に従って動作する。具体的には、印刷装置2043は、プロセッサ201からの出力制御命令に含まれる印刷内容を制御する情報に基づいてレシート印刷用紙を送り出して印刷処理を実行し、プロセッサ201からの出力制御命令に含まれる切断状態を制御する情報に基づいて、レシートの切断動作を制御する。
【0034】
カード読取装置2046は、カードが挿入される挿入口と、挿入口に挿入されたカードを自走させて取り込んだり、カードを挿入口から排出させたりするカード自走機構と、ICカード、磁気カード等に記録された情報を読み取る読取部とを含む。また、カード読取装置2046は、非接触型のものであってもよい。その場合は挿入口とカード自走機構は含まれない。また、接触型と非接触型の両方の読取装置をそれぞれ備えてもよい。
【0035】
なお、商品登録装置10のハードウエア構成は
図2に示される構成に制限されない。例えば、商品登録装置10と精算装置20との間に、精算情報などのやり取りを中継するサーバ装置が含まれていてもよい。
【0036】
<処理構成>
図3は、本実施の形態に係る精算装置20の論理的な構成を示す機能ブロック図である。精算装置20は、受信部210と、表示制御部220と、精算部230と、を有する。そして、受信部210は、商品登録装置10から精算情報を受信する。表示制御部220は、精算情報について、現金精算を含む複数の精算方法(現金、クレジットカード、電子マネー)の選択ボタンを含む画面を表示装置2041(
図2)に表示させる。精算部230は、選択ボタンの操作受け付け前に現金投入口に貨幣が投入されると、精算情報に基づく現金精算による精算処理を行う。
【0037】
精算部230は、選択ボタンの操作受け付け前にクレジットカードを挿入されると、精算情報に基づくクレジット決済による精算処理を行ってもよく、選択ボタンの操作受け付け前に電子マネーが近づけられると、精算情報に基づく電子マネー決済による精算処理を行ってもよい。
【0038】
図4は、本実施形態の精算装置20の画面構成の一例を示す図である。表示制御部220は、始めに支払方法選択画面300を表示装置2041(
図2)に表示させる。以下、表示制御部220は表示装置2041に表示される各画面上での顧客の操作に応じて画面を遷移させて表示する。例えば、支払方法選択画面300で現金払いが選択されると、現金投入指示画面310が表示される。さらに、現金が投入されると終了受付画面320が表示される。また、支払方法選択画面300でクレジットカード払いが選択されるとクレジットカード挿入指示画面330が表示される。さらに、カードが挿入されると内容確認画面340が表示される。
【0039】
図5は、本実施形態の精算装置20の支払方法選択画面300の例を示す図である。支払方法選択画面300は、精算装置20が対応している精算方法の種類によって画面が異なる。例えば、
図5(a)は、現金払いおよびクレジット精算の2つの精算方法に精算装置20が対応している場合の例であり、
図5(b)は、現金払い、クレジット精算、および電子マネー精算の3つの精算方法に精算装置20が対応している場合の例である。
【0040】
図5(a)の支払方法選択画面300は、支払金額表示部302と、顧客に支払方法の選択を促すメッセージ表示部304と、現金払いおよびクレジット精算の2つの精算方法から1つを選択するための2つの選択ボタン306を有している。
図5(b)の支払方法選択画面300は、支払金額表示部302とメッセージ表示部304は
図5(a)と同じで、選択ボタン306が異なり、現金払い、クレジット精算、および電子マネー精算の3つの精算方法から1つを選択するための3つの選択ボタン306を有している。
【0041】
図6は、本実施形態の精算装置20の現金投入指示画面310と終了受付画面320の例を示す図である。
図6(a)の現金投入指示画面310は、支払金額表示部312と、顧客に現金投入を促すメッセージ表示部314を含む。
図6(b)の終了受付画面320は、顧客に精算内容を確認して精算処理の終了指示を促すメッセージ表示部322と、投入金額おつり表示部324と、終了受付ボタン326とを含む。
【0042】
図7は、本実施形態の精算装置20のクレジットカード挿入指示画面330と内容確認画面340の例を示す図である。
図7(a)のクレジットカード挿入指示画面330は、クレジットカードの挿入を顧客に促すメッセージ表示部332と、クレジット金額表示部334とを含む。
図7(b)の内容確認画面340は、顧客に支払情報の確認を促すメッセージ表示部342と、クレジット精算内容表示部344と、確定ボタン346とを含む。
【0043】
<動作例>
図8は、情報処理システム1の会計精算処理の流れを示すシーケンス図である。商品登録装置10は、読取装置1045を用いて精算対象とする商品を認識し、認識した商品の商品情報を精算情報に含める。これにより、読取装置1045を用いて認識した商品が精算対象の商品として登録される(S11)。精算対象の商品の登録が完了すると、商品登録装置10のオペレータの操作により、その旨が入力される(S12のYES)。例えば、商品登録装置10は、商品登録の完了を確定するボタンを表示装置に表示し、オペレータからの操作入力を受け付ける。そして、その操作入力に従って、精算対象として登録された精算情報が精算装置20に送信される(ステップS13)。なお、ステップS13において、商品登録装置10は、精算情報が送信される精算装置20を選択するが、この選択は、オペレータの操作に従って行われてもよいし、予め定められた優先順位に従って行われてもよい。
【0044】
なお、精算情報の送信方法はこれに限られない。例えば、商品登録装置10が印刷機構を有している場合、商品登録装置10は、精算情報をサーバ装置(図示せず)に送信するとともに、その精算情報を特定可能な識別情報を含む、精算装置20で読み取り可能な可搬型媒体(例えば、識別情報を含む1次元コードまたは2次元コードが印刷された紙媒体など)を出力してもよい。この場合、商品登録装置10のオペレータは、出力された可搬型媒体を顧客に渡し、顧客はその可搬型媒体を任意の精算装置20に読み取らせる。精算装置20は、可搬型媒体から読み取った識別情報を基にサーバ装置にアクセスし、サーバ装置から当該識別情報に対応する精算情報を取得する。
【0045】
精算装置20は、精算情報を取得すると(ステップS21)、後述する精算処理が行われる(ステップS24)。ここで、商品登録装置10から受信する当該精算情報は、精算処理が未実施である。印刷装置2043からは精算結果が印字されたレシートが出力され(ステップS25)、金銭処理装置2044からは、顧客が投入した金額と、精算情報に含まれる商品の合計金額との差額が釣銭として払い出される(ステップS26)。
【0046】
図9は、本実施形態の精算装置20における精算処理(
図8のステップS24)の一例を示すフローチャートである。受信部210が商品登録装置10から精算情報を受信すると、本フローが開始される。
【0047】
表示制御部220が、支払方法選択画面300を表示装置2041(
図2)に表示させる(ステップS101)。ここで、顧客による現金投入を検知すると(ステップS103のYES)、表示制御部220は、現金投入指示画面310を表示装置2041に表示させる(ステップS111)。そして、投入金額が請求額以上になると(ステップS113のYES)、表示制御部220は、終了受付画面320を表示装置2041に表示させる(ステップS115)。
【0048】
そして、顧客による終了受付ボタン326の押下が検知されると(ステップS117のYES)、精算部230が現金による精算処理を行い(ステップS119)、必要に応じておつりの払出、領収書の発行等の処理を行い、本処理を終了する。
【0049】
一方、ステップS103で、現金投入が検知されず(ステップS103のNO)、かつ、選択ボタン306の押下が検知され(ステップS105のYES)、かつ、選択ボタン306が現金払いの場合(ステップS107のYES)、ステップS111に進み、上述した処理を行う。
【0050】
また、ステップS105で押下された選択ボタン306が現金払いでなく(ステップS107のNO)、かつ、クレジットカード払いの場合(ステップS109のYES)、表示制御部220はクレジットカード挿入指示画面330を表示装置2041に表示させる(ステップS121)。そして、顧客によるクレジットカードの挿入が検知されると(ステップS123のYES)、表示制御部220は内容確認画面340を表示装置2041に表示させる(ステップS125)。
【0051】
そして、顧客による確定ボタン346の押下が検知されると(ステップS127のYES)、精算部230がクレジットカードによる認証精算処理を行い(ステップS129)、カード払い明細書の発行、必要に応じて領収書の発行等の処理を行い、本処理を終了する。
【0052】
つまり、
図9の手順に従えば、顧客が精算装置20で現金払いをしようとした場合に、支払方法選択画面300で選択ボタン306を押さなくても(ステップS105のNO)、現金を投入すれば、現金投入の検知により(ステップS103のYES)、表示制御部220が現金投入指示画面310を表示装置2041に表示させる(ステップS111)ので、顧客は直ぐに現金払いの手続きを進めることができる。すなわち、顧客が支払方法選択画面300をよく見ていなくても現金を投入すれば精算処理が実行される。
【0053】
以上説明したように、本実施形態の精算装置20によれば、支払方法選択画面300で、まず貨幣の投入を検知するので、支払方法選択画面300で選択ボタン306の押下が検知される前であっても、貨幣の投入が検知されればそのまま現金精算処理が開始される。このように、顧客は選択ボタン306を押下するアクションを省略できるので、操作性がよく現金払いの利便性が向上する。
【0054】
また、セミセルフPOSにおいて、現金払いをする顧客の大半は、直ぐに現金による精算をしたいと思うため、操作画面をよく見ないことが多い。そのため、顧客が操作に手間取り、支払方法選択画面300で選択ボタン306を押すまでに時間がかかるため、手続きが停滞してロスタイムが発生してしまっていた。本発明によれば、選択ボタン306の押下が検知される前であっても、貨幣の投入が検知されればそのまま現金精算処理が開始されるので、ロスタイムがなくなり、顧客回転率の低下を抑制することができる。
【0055】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図10は、本実施形態の精算装置20の論理的な構成を示す機能ブロック図である。本実施形態の精算装置20は、現金精算以外の他の精算方法が選択される場合の動作が上記実施形態とは異なるが、それ以外は同じである。精算装置20は、
図3の精算装置20と同様な構成要素を有するとともに、さらに、制御部240を備えている。なお、本実施形態の精算装置20のハードウエア構成は、上記実施形態と同様であるので
図2を用いて説明する。
【0056】
精算部230は、選択ボタン306の操作受け付け前には、現金精算以外の他の精算方法による精算処理は行わない。ここで、他の精算方法とは、例えば、クレジットカード精算または電子マネー精算である。具体的には、制御部240が、選択ボタン306の操作受け付け前には、精算部230による現金精算以外の他の精算方法による精算処理を禁止する。つまり、支払方法選択画面300が表示されている状態で、クレジットカードや電子マネーカードの挿入の試みや、電子マネー精算のためにスマートフォンや電子マネーカードがカード読み取り装置にタッチされたことが検知された場合でも、精算部230は、精算処理を行なわない。
【0057】
制御部240が現金精算以外の他の精算方法による精算処理を禁止する方法は、以下に例示されるが、これらに限定されない。また、以下を複数組み合わせてもよい。
(1)カード読取装置2046のカード自走機構の動作を禁止する。
(2)カード挿入口を閉じる。
(3)カード読取装置2046の非接触ICカード読み取り機構の動作を停止する。
【0058】
図11は、本実施形態の精算装置20の動作の一例を示すフローチャートである。本図の手順は、上記実施形態の
図9の手順のステップS101とステップS123の前にそれぞれステップS201とステップS203を有する点以外は、
図9と同じである。以下、
図9と異なる手順についてのみ説明する。
【0059】
まず、精算装置20の精算部230は、選択ボタン306の操作受け付け前には、カード読取装置2046のカード自走機構の動作を禁止する(ステップS201)。そして、クレジットカード払い(または電子マネー払い)の選択ボタン306の押下が検知された場合に(ステップS109のYES)、精算部230は、カード読取装置2046のカード自走機構の動作を許可する(ステップS203)。
【0060】
また、選択ボタン306の操作受け付け前に、クレジットカードの挿入の試みが複数回検知されると、表示制御部220は、支払方法選択画面300を閉じて他の画面を表示装置2041に表示させる。
【0061】
図12は、他の画面の一例としてのアラーム画面350を示す図である。アラーム画面350は、顧客に係員が来るのを待つよう指示するメッセージが表示される。このとき、制御部240は、店員を呼び出す処理を行うが、この処理については、特に限定されない。例えば、制御部240は、通信ユニット205を介して、商品登録装置10に精算装置20の識別情報とともに、クレジットカードの挿入の試みが複数回行われたことを示す通知情報を送信する。あるいは、制御部240は、予め登録されている店員の携帯端末に通知する。
【0062】
図13は、本実施形態の精算装置20においてカード挿入を検知した時の処理手順を示すフローチャートである。本図の手順は、上記実施形態の
図9の手順のステップS105の前にステップS211~ステップS217を有する点以外は、
図9と同じである。以下、
図9と異なる手順についてのみ説明する。また、
図11の手順と本図の手順は組み合わせることができる。
【0063】
まず、ステップS101で支払方法選択画面300が表示されている状態で、現金投入も選択ボタン306の押下も検知されていない場合(ステップS103のNO、かつ、ステップS105のNO)に、クレジットカードの挿入の試みが検知された場合(ステップS211のYES)、制御部240がカウンタiをインクリメントする(ステップS213)。そして、カウンタiが3より大きくなるまでステップS101に戻る(ステップS215のNO)。そして、カウンタiが3を超えた場合(ステップS215のYES)、表示制御部220が、
図12のアラーム画面350を表示装置2041に表示させる(ステップS217)。また、制御部240は、店員に通知を行う(不図示)。
【0064】
以上説明したように、本実施形態の精算装置20によれば、選択ボタン306を押さない限り、現金払い以外の他の精算方法、例えば、クレジットカード精算を実施しないように、カードを挿入できないようにしたので、現金払いの手順の方が、より少ない手順で精算処理を行うことが可能になり、利便性が向上する。また、選択ボタン306を押さずにカードの挿入が複数回試みられた場合に、顧客が、操作方法が分からなくなって困っている可能性があるため、顧客に操作を止めさせるとともに、係員に通知することができる。これにより、顧客回転率の低下を抑制することができる。
【0065】
(第3の実施の形態)
図16は、第3の実施形態の精算装置20の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の精算装置20は、
図3と同様な表示制御部220と、精算部230と、を有する。表示制御部220は、精算情報について、現金精算を含む複数の精算方法(現金、クレジットカード、電子マネー)の選択ボタンを含む画面を表示装置2041に表示させる。精算部230は、選択ボタンの操作受け付け前に現金投入口に貨幣が投入されると、精算情報に基づく現金精算による精算処理を行う。
【0066】
このように構成された精算装置20の動作について以下説明する。
図17は、本実施形態の精算装置20の動作の一例を示すフローチャートである。まず、表示制御部220が、精算情報について、現金精算を含む複数の精算方法(現金、クレジットカード、電子マネー)の選択ボタンを含む画面(
図5の支払方法選択画面300)を表示装置2041に表示させる(ステップS301)。そして、選択ボタンの操作受け付け前に(ステップS303のNO)、現金投入口に貨幣が投入されると(ステップS305のYES)、精算部230が、精算情報に基づく現金精算による精算処理を行う(ステップS307)。選択ボタンの操作が受け付けられた場合は(ステップS303のYES)、受け付けた操作に応じた処理が行われる(不図示)。
【0067】
このように構成された本実施形態の精算装置20においても上記実施形態と同様な効果を奏し、支払方法選択画面300(
図5)で、まず貨幣の投入を検知するので、支払方法選択画面300で選択ボタン306の押下が検知される前であっても、貨幣の投入が検知されればそのまま現金精算処理が開始される。このように、顧客は選択ボタン306を押下するアクションを省略できるので、操作性がよく現金払いの利便性が向上する。
【0068】
セミセルフPOSにおいて、現金払いをする顧客の大半は、直ぐに現金による精算をしたいと思うため、操作画面をよく見ないことが多い。そのため、顧客が操作に手間取り、支払方法選択画面300で選択ボタン306を押すまでに時間がかかるため、手続きが停滞してロスタイムが発生してしまっていた。本発明によれば、選択ボタン306の押下が検知される前であっても、貨幣の投入が検知されればそのまま現金精算処理が開始されるので、ロスタイムがなくなり、顧客回転率の低下を抑制することができる。
【0069】
上記実施形態の精算装置20の機能ブロック図(
図3、
図10、
図16)の構成要素は、
図2のコンピュータのハードウエアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各実施形態の精算装置20を示す機能ブロック図は、ハードウエア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。
【0070】
そして、本実施形態のコンピュータプログラムは、精算装置20を実現させるためのコンピュータ(
図2のプロセッサ201)に、精算情報について、現金精算を含む少なくとも一つの精算方法の選択ボタンを含む画面を表示装置2041に表示させる手順、選択ボタンの操作受け付け前に現金投入口に貨幣が投入されると、精算情報に基づく現金精算による精算処理を行う手順、を実行させるように記述されている。
【0071】
このコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。記録媒体は特に限定されず、様々な形態のものが考えられる。また、プログラムは、記録媒体からコンピュータのメモリ202(
図2)にロードされてもよいし、ネットワークを通じてコンピュータにダウンロードされ、メモリ202にロードされてもよい。
【0072】
コンピュータプログラムを記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータが使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれる。コンピュータプログラムが、コンピュータ上で実行されたとき、コンピュータに、精算装置20を実現する上述のデータ処理方法を実行させる。
【0073】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、上記実施形態では、複数の精算方法の中から1つを選択する構成について説明した。しかし、他の実施形態では、精算装置20は、現金精算のみが実施可能であってもよい。
【0074】
図14は、本発明の他の実施形態の精算装置20の支払開始画面360の一例を示す図である。支払開始画面360は、支払金額表示部362と、顧客に支払開始を促すメッセージ表示部364と、支払開始ボタン366と、を含む。
【0075】
図15は、他の実施形態の精算装置20の動作の一例を示すフローチャートである。
図15の処理手順は、上記実施形態の
図9の処理手順のステップS103~ステップS105と、ステップS111~ステップS117を含むとともに、さらに、ステップS221を含む。以下、
図9と異なる手順についてのみ説明する。
【0076】
ステップS221において、表示制御部220が、
図14の支払開始画面360を表示装置2041に表示させる。ここでは、ステップS105で支払開始ボタン366の押下の検知を行う前に、ステップS103で現金投入の検知が行われ、現金投入が検知されると(ステップS103のYES)、支払開始ボタン366が押下される前であっても、表示制御部220が現金投入指示画面310を表示装置2041に表示させる(ステップS111)。
【0077】
このように、他の実施形態においても、上記実施形態と同様に、支払方法選択画面300で、まず、貨幣の投入を検知するので、支払方法選択画面300で支払開始ボタン366の押下が検知される前であっても、貨幣の投入が検知されればそのまま現金精算処理が開始される。このように、顧客は支払開始ボタン366を押下するアクションを省略できるので、現金払いの利便性が向上する。このように他の実施形態においても、上記実施形態と同様な効果を奏する。
【0078】
なお、上記他の実施形態は、上記第1の実施形態および第2の実施形態のいずれとも組み合わせることができる。
【0079】
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
【0080】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1. 店員が操作を行い、購入対象の商品を登録する商品登録装置から送信される前記商品の精算情報に基づいて顧客が操作を行い、精算処理を行う精算装置であって、
前記精算情報について、現金精算を含む少なくとも一つの精算方法の選択ボタンを含む画面を表示させる表示制御手段と、
前記選択ボタンの操作受け付け前に現金投入口に貨幣が投入されると、前記精算情報に基づく前記現金精算による精算処理を行う精算手段と、を備える精算装置。
2. 1.に記載の精算装置において、
前記精算手段は、前記選択ボタンの操作受け付け前には、前記現金精算以外の他の精算方法による前記精算処理は行わない、精算装置。
3. 2.に記載の精算装置において、
前記他の精算方法は、クレジットカード精算または電子マネー精算である、精算装置。
4. 1.から3.いずれか一つに記載の精算装置において、
前記選択ボタンの操作受け付け前に、クレジットカードの挿入の試みが複数回検知されると、前記表示制御手段は、他の画面に遷移させる、精算装置。
5. 1.から4.いずれか一つに記載の精算装置において、
前記商品登録装置から前記精算情報を受信した時、当該精算情報の精算処理は未実施である、精算装置。
6. 店員が操作を行い、購入対象の商品を登録する商品登録装置から送信される前記商品の精算情報に基づいて顧客が操作を行い、精算処理を行う精算装置が、
前記精算情報について、現金精算を含む少なくとも一つの精算方法の選択ボタンを含む画面を表示させ、
前記選択ボタンの操作受け付け前に現金投入口に貨幣が投入されると、前記精算情報に基づく前記現金精算による精算処理を行う、精算装置のデータ処理方法。
7. 6.に記載の精算装置のデータ処理方法において、
前記精算装置が、
前記選択ボタンの操作受け付け前には、前記現金精算以外の他の精算方法による前記精算処理は行わない、精算装置のデータ処理方法。
8. 7.に記載の精算装置のデータ処理方法において、
前記他の精算方法は、クレジットカード精算または電子マネー精算である、精算装置のデータ処理方法。
9. 6.から8.いずれか一つに記載の精算装置のデータ処理方法において、
前記精算装置が、
前記選択ボタンの操作受け付け前に、クレジットカードの挿入の試みが複数回検知されると、他の画面に遷移させる、精算装置のデータ処理方法。
10. 6.から9.いずれか一つに記載の精算装置のデータ処理方法において、
前記商品登録装置から前記精算情報を受信した時、当該精算情報の精算処理は未実施である、精算装置のデータ処理方法。
11. 店員が操作を行い、購入対象の商品を登録する商品登録装置から送信される前記商品の精算情報に基づいて顧客が操作を行い、精算処理を行う精算装置を実現するコンピュータに、
前記精算情報について、現金精算を含む少なくとも一つの精算方法の選択ボタンを含む画面を表示させる手順、
前記選択ボタンの操作受け付け前に現金投入口に貨幣が投入されると、前記精算情報に基づく前記現金精算による精算処理を行う手順、を実行させるためのプログラム。
12. 11.に記載のプログラムにおいて、
前記精算処理を行う手順において、前記選択ボタンの操作受け付け前には、前記現金精算以外の他の精算方法による前記精算処理は行わないプログラム。
13. 12.に記載のプログラムにおいて、
前記他の精算方法は、クレジットカード精算または電子マネー精算であるプログラム。
14. 11.から13.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記選択ボタンの操作受け付け前に、クレジットカードの挿入の試みが複数回検知されると、他の画面に遷移させる手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
15. 11.から14.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記商品登録装置から前記精算情報を受信した時、当該精算情報の精算処理は未実施であるプログラム。
【符号の説明】
【0081】
1 情報処理システム
3 ネットワーク
10 商品登録装置
101 プロセッサ
102 メモリ
103 ストレージ
104 入出力インターフェース
105 通信ユニット
1041 表示装置
1042 入力装置
1045 読取装置
20 精算装置
201 プロセッサ
202 メモリ
203 ストレージ
204 入出力インターフェース
205 通信ユニット
2043 印刷装置
2044 金銭処理装置
2046 カード読取装置
210 受信部
220 表示制御部
230 精算部
240 制御部
300 支払方法選択画面
302、312、362 支払金額表示部
304、314、322、332、342、364 メッセージ表示部
306 選択ボタン
310 現金投入指示画面
320 終了受付画面
324 投入金額おつり表示部
326 終了受付ボタン
330 クレジットカード挿入指示画面
334 クレジット金額表示部
340 内容確認画面
344 クレジット精算内容表示部
346 確定ボタン
350 アラーム画面
360 支払開始画面
366 支払開始ボタン