(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】交通監視装置、交通監視方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/07 20060101AFI20241106BHJP
G08G 1/04 20060101ALI20241106BHJP
G08G 1/052 20060101ALI20241106BHJP
G08G 1/054 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
G08G1/07 C
G08G1/04 C
G08G1/052
G08G1/054 A
(21)【出願番号】P 2023510609
(86)(22)【出願日】2022-02-14
(86)【国際出願番号】 JP2022005591
(87)【国際公開番号】W WO2022209353
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-07-21
(31)【優先権主張番号】P 2021056368
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】内海 啓輔
【審査官】貞光 大樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-145989(JP,A)
【文献】特開2019-159458(JP,A)
【文献】特開平5-143892(JP,A)
【文献】特開2016-130935(JP,A)
【文献】特開2008-305084(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 - 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が映った時系列の画像データを取得する取得手段と、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定する測定手段と、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする制御手段と
を備え、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記制御手段は、前記車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を進行禁止の灯色にしたのち、前記車両と対面する前記交通信号機を進行許可の灯色にする
交通監視装置。
【請求項2】
車両が映った時系列の画像データを取得する取得手段と、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定する測定手段と、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする制御手段と
を備え、
前記車両の速度が制限値を超える場合、前記制御手段は、前記車両と対面する前記交通信号機、および、前記車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を、いずれも進行禁止の灯色にする
交通監視装置。
【請求項3】
車両が映った時系列の画像データを取得する取得手段と、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定する測定手段と、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする制御手段と
を備え、
前記車両の速度が制限値を超える場合、前記制御手段は、全ての交通信号機を進行禁止の灯色にしたのち、前記車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする
交通監視装置。
【請求項4】
車両が映った時系列の画像データを取得する取得手段と、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定する測定手段と、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする制御手段と
を備え、
前記車両の速度が制限値を超える場合、前記制御手段は、前記車両と対面する前記交通信号機を進行禁止の灯色にし、
前記測定手段は、前記時系列の画像データを用いて、前記車両が交差点の手前で停止したかどうかを判定し、
前記車両が前記交差点の手前で停止した場合、前記制御手段は、前記車両と対面する前記交通信号機を進行許可の灯色にする
交通監視装置。
【請求項5】
コンピュータが、
車両が映った時系列の画像データを取得し、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定し、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする交通監視方法であって、
前記コンピュータが、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を進行禁止の灯色にしたのち、前記車両と対面する前記交通信号機を進行許可の灯色にする
交通監視方法。
【請求項6】
コンピュータが、
車両が映った時系列の画像データを取得し、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定し、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする交通監視方法であって、
前記コンピュータが、
前記車両の速度が制限値を超える場合、前記車両と対面する前記交通信号機、および、前記車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を、いずれも進行禁止の灯色にする
交通監視方法。
【請求項7】
コンピュータが、
車両が映った時系列の画像データを取得し、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定し、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする交通監視方法であって、
前記コンピュータが、
前記車両の速度が制限値を超える場合、全ての交通信号機を進行禁止の灯色にしたのち、前記車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする
交通監視方法。
【請求項8】
コンピュータが、
車両が映った時系列の画像データを取得し、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定し、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする交通監視方法であって、
前記コンピュータが、
前記車両の速度が制限値を超える場合、前記車両と対面する前記交通信号機を進行禁止の灯色にし、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両が交差点の手前で停止したかどうかを判定し、
前記車両が前記交差点の手前で停止した場合、前記車両と対面する前記交通信号機を進行許可の灯色にする
交通監視方法。
【請求項9】
車両が映った時系列の画像データを取得することと、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定することと、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にすることと
をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を進行禁止の灯色にしたのち、前記車両と対面する前記交通信号機を進行許可の灯色にすること
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
車両が映った時系列の画像データを取得することと、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定することと、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にすることと
をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記車両の速度が制限値を超える場合、前記車両と対面する前記交通信号機、および、前記車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を、いずれも進行禁止の灯色にすること
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項11】
車両が映った時系列の画像データを取得することと、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定することと、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にすることと
をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記車両の速度が制限値を超える場合、全ての交通信号機を進行禁止の灯色にしたのち、前記車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にすること
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項12】
車両が映った時系列の画像データを取得することと、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定することと、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にすることと
をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記車両の速度が制限値を超える場合、前記車両と対面する前記交通信号機を進行禁止の灯色にすることと、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両が交差点の手前で停止したかどうかを判定することと、
前記車両が前記交差点の手前で停止した場合、前記車両と対面する前記交通信号機を進行許可の灯色にすることと、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通監視装置、交通監視システム、交通監視方法、及び記録媒体に関し、特に、交差点近傍において交通を監視し、車両等の通行を整理する交通監視装置、交通監視方法、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
抜け道や裏道など、交通量が少ない道路の交差点では、他の車両が交差する道路を全く通行していないにもかかわらず、赤信号のために、車両を一時的に停止する必要がある。そのため、運転時間の増大、燃費の悪化、再発進によるエンジンの負荷など、様々な問題を引き起こす。交差点での安全を確保しつつ、交通をより円滑化させるための関連する技術が開発されている。
【0003】
一例では、特許文献1に記載の関連する技術では、幹線道路と生活道路とが交差する交差点に、生活道路側に感応式センサが設置される。生活道路を通行する車両が交差点に接近したことを、感応式センサが感知すると、交通信号機の灯色を制御することによって、車両と対面する交通信号機を青信号にする。
【0004】
特許文献2に記載の関連する技術では、車両に搭載された移動通信機によって、車両の位置データおよび速度データを、交通信号機にリアルタイムで送信する。車両の位置データおよび速度データに基づき、車両が交差点に接近していることを予測して、車両と対面する交通信号機を青信号にする。これにより、車両を停止させることなく、交差点を通行させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-159458号公報
【文献】特開2012-108664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2に記載の関連する技術では、移動通信機を搭載した車両と、搭載しない車両とが混在する場合、交通が混乱する可能性がある。また、車両から交通信号機へデータを送信するために、交通信号機も移動通信受信機を備えている必要がある。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、交通信号機を適切に制御することにより、交通をより円滑にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係わる交通監視装置は、車両が映った時系列の画像データを取得する取得手段と、前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定する測定手段と、前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする制御手段とを備えている。
【0009】
本発明の一態様に係わる交通監視方法では、車両が映った時系列の画像データを取得し、前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定し、前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする。
【0010】
本発明の一態様に係わる記録媒体は、車両が映った時系列の画像データを取得することと、前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定することと、前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にすることとをコンピュータに実行させるためのプログラムを格納している。
【0011】
本発明の一態様に係わる交通監視システムは、前記交通監視装置と、前記車両を撮影するカメラと、前記交通監視装置により制御される交通信号機とを備えている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の一態様によれば、交通信号機を適切に制御することにより、交通をより円滑にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】実施形態1~3に係わる交通監視装置を適用可能な交通監視システムの構成の一例を概略的に示す図である。
【
図2】実施形態1~2に係わる交通監視装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】実施形態1に係わる交通監視装置の動作を示すフローチャートである。
【
図4】実施形態1に係わる交通監視装置が実行する交通信号機の制御の流れを示す図である。
【
図5】実施形態1に係わる交通監視装置の動作の一変形例を示すフローチャートである。
【
図6】実施形態2に係わる交通監視装置の動作を示すフローチャートである。
【
図7】実施形態2に係わる交通監視装置が実行する交通信号機の制御の流れを示す図である。
【
図8】実施形態3に係わる交通監視装置の構成を示すブロック図である。
【
図9】実施形態3に係わる交通監視装置の動作を示すフローチャートである。
【
図10】実施形態3に係わる交通監視装置の動作の一変形例を示すフローチャートである。
【
図11】実施形態1~3に係わる交通監視装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について説明する。
【0015】
(交通監視システム1)
後述する実施形態1~3に係わる交通監視装置10,20,30のいずれかを適用される交通監視システム1について説明する。以下では、「交通監視装置10,20,30のいずれか」を「交通監視装置10(20,30)」と記載する。
【0016】
図1は、交通監視システム1の構成の一例を概略的に示す図である。
図1に示すように、交通監視システム1は、交通監視装置10(20,30)、交通信号機A~D、およびカメラa~dを備えている。交通監視装置10(20,30)は、無線又は有線のネットワークを介して、警察が管理するシステムと接続している。以下、単に「警察」と呼ぶ場合、「警察が管理するシステム」を指し示す。
【0017】
交通信号機A~Dは、交差点と接続する各道路を通って、各方面から交差点へ向かって来る車両に対面するように、交差点の近傍に設置されている。カメラa~dは、交通信号機A~Dと組になっている。
【0018】
カメラa~dは、交通信号機A~Dと対応する向きで設置されている。カメラa~dは、交差点と接続する各道路の交差点近傍を撮影する。道路に複数車線がある場合、カメラa~dは、少なくとも、交差点へ向かって通行する車両のための車線を撮影可能であるように設置される。カメラa~dは、撮影によって得られた時系列の画像データを、交通監視装置10(20,30)へ送信する。
【0019】
交通監視装置10(20,30)と、交通信号機A~Dおよびカメラa~dとは、通信可能に接続されている。交通監視装置10(20,30)は、交通信号機A~Dおよびカメラa~dへ制御信号を送信することにより、交通信号機A~Dおよびカメラa~dを制御する。
【0020】
具体的には、交通監視装置10(20,30)は、交通信号機A~Dのそれぞれの灯色を独立に切り替える。また、交通監視装置10(20,30)は、カメラa~dのそれぞれから、時系列の画像データを取得する。加えて、交通監視装置10(20,30)は、任意のタイミングで、カメラa~dが撮影するように、カメラa~dを独立に制御してもよい。
【0021】
なお、交通監視装置10(20,30)は、警察の一部であってもよい。この場合、警察(交通監視装置10(20,30)を含む)は、無線又は有線のネットワークを介して、交通信号機A~Dおよびカメラa~dと、通信可能に接続される。
【0022】
(変形例)
交通監視システム1(
図1)の一変形例では、カメラa~dにエッジコンピューティング機能を備え、交差点に車両が接近してくると、カメラa~dは、車両を撮影し、車両が映る時系列の画像データを交通監視装置10(20,30)へ自動的に送信する。
【0023】
〔実施形態1〕
図2~
図5を参照して、実施形態1について説明する。本実施形態1では、交差点へ接近する車両が、交差点の手前で停止することなく交差点を通過できるように、交通信号機を制御する構成を説明する。
【0024】
(交通監視装置10)
図2は、本実施形態1に係わる交通監視装置10の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、交通監視装置10は、取得部11、測定部12、および制御部13を備えている。
【0025】
取得部11は、車両が映った時系列の画像データを取得する。取得部11は、取得手段の一例である。
【0026】
一例では、取得部11は、カメラa~d(
図1)から、カメラa~dが撮影した時系列の画像データを取得する。取得部11は、画像認識の技術を利用して、カメラa~dが撮影した時系列の画像データの中から、交差点へ接近する車両が映る時系列の画像データを選択する。カメラa~dの設置角度、画角、及び解像度などに依存するが、例えば、取得部11は、カメラa~dから、交差点まで30メートルの距離(あるいはそれに相当するライン)まで接近した車両が映る時系列の画像データを選択する。
【0027】
例えば、取得部11は、車両の特徴を機械学習した識別器を用いて、各画像データから、車両らしい特徴を有する物体を検出してもよい。または、取得部11は、オブジェクト検出のためのAPI(Application Programming Interface)を利用して、各画像データから、車両を検出してもよい。取得部11は、カメラa~dが撮影した時系列の画像データの中から、車両が検出された時系列の画像データ(つまり車両が映った時系列の画像データ)を抽出する。あるいは、カメラa~dがエッジコンピューティング機能を有する場合、取得部11は、カメラa~dから、車両が映った時系列の画像データのみを取得することができる。
【0028】
取得部11は、車両が映った時系列の画像データを、測定部12へ送信する。
【0029】
測定部12は、時系列の画像データを用いて、車両の速度を測定する。測定部12は、測定手段の一例である。
【0030】
一例では、測定部12は、取得部11から、車両が映った時系列の画像データを受信する。測定部12は、時系列の画像データの時間間隔(カメラa~dのフレームレート)と、時系列の画像データ内における車両の位置の変化とに基づき、交差点へ接近する車両の速度を測定する。
【0031】
測定部12は、測定した車両の速度を示す情報を、制御部13へ出力する。
【0032】
制御部13は、車両の速度が規定範囲内である場合、車両と対面する交通信号機を、進行許可の灯色になるよう制御する。制御部13は、制御手段の一例である。
【0033】
一例では、制御部13は、測定部12から、測定部12が測定した車両の速度を示す情報を受信する。制御部13は、車両の速度と、予め決定された規定範囲とを比較する。規定範囲は、例えば、速度ゼロプラスアルファから、法定速度プラスアルファまでである。
【0034】
車両の速度が規定範囲内である場合、制御部13は、車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を進行禁止の灯色(すなわち赤信号)にする。そののち、制御部13は、車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色(すなわち青信号)にする。
【0035】
あるいは、制御部13は、車両と対面する交通信号機を「注意して進め」の灯色(点滅する黄信号)にしてもよい。
【0036】
(交通監視装置10の動作)
図3および
図4を参照して、本実施形態1に係わる交通監視装置10の動作を説明する。
図3は、交通監視装置10の各部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図4は、交通監視装置10が実行する交通信号機A~Dの制御に伴う、車両の動きと、交通信号機A~Dの灯色の変化とを示す2つの図である。
【0037】
図3に示すように、取得部11は、
図4に示すカメラa~dから、交差点へ接近する車両を写した時系列の画像データを取得する(S101)。取得部11は、取得した時系列の画像データを、測定部12へ出力する。
図4において、車両は、左から右方向へ進行しており、交通信号機Aおよびカメラaの組と対面している。最初、交通信号機AおよびCは、信号禁止の灯色(つまり赤信号)であり、交通信号機BおよびDは、信号許可の灯色(つまり青信号)である。
【0038】
測定部12は、カメラaから取得された時系列の画像データ内における車両の位置の変化に基づき、車両の速度を測定する(S102)。測定部12は、測定した車両の速度を示す情報を、制御部13へ出力する。
【0039】
制御部13は、車両の速度が規定範囲内かどうかを判定する(S103)。車両の速度が規定範囲外である場合(S103でNo)、フローはステップS101へ戻る。一方、車両の速度が規定範囲内である場合(S103でYes)、制御部13は、車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機BおよびDを、進行禁止の灯色(赤信号)にする(S104)。
【0040】
そののち、制御部13は、車両と対面する交通信号機A(およびC)を、進行許可の灯色(青信号)にする(S105)。
【0041】
以上で、本実施形態1に係わる交通監視装置10の動作は終了する。
【0042】
(変形例)
一変形例では、制御部13が交通信号機A~Dを制御する条件は、「車両の速度は規定範囲内であること」とは異なる。
【0043】
図5を参照して、本実施形態1の一変形例に係わる交通監視装置10の動作を説明する。
図5は、本変形例に係わる交通監視装置10の各部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【0044】
図5に示すように、取得部11は、
図4に示すカメラa~dから、交差点へ接近する車両を写した時系列の画像データを取得する(S101)。取得部11は、取得した時系列の画像データを、測定部12へ出力する。
【0045】
測定部12は、カメラaから取得された時系列の画像データ内における車両の位置の変化に基づき、車両の速度を測定する(S102)。測定部12は、測定した車両の速度を示す情報を、制御部13へ出力する。
【0046】
制御部13は、車両の速度が、以下の条件X,Y,Zの一部または全部を満たすかどうかを判定する(S103´)。条件X,Y,Zの組み合わせは特に限定されない。
条件X:車両と交差する方向に走行中の他の車両がないこと。
条件Y:車両が緊急(特別)車両であること。
条件Z:車両は法定速度以下であること。
【0047】
条件X,Y,Zの全部が満たされない場合(S103´でNo)、フローはステップS101へ戻る。一方、条件X,Y,Zの一部または全部が満たされる場合(S103´でYes)、制御部13は、車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機BおよびDを、進行禁止の灯色(赤信号)にする(S104)。
【0048】
そののち、制御部13は、車両と対面する交通信号機Aを進行許可の灯色(青信号)にする(S105)。
【0049】
以上で、本変形例に係わる交通監視装置10の動作は終了する。
【0050】
本変形例の構成によれば、車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする条件A~Cの組み合わせを様々に変えることができる。
【0051】
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、取得部11は、車両が映った時系列の画像データを取得する。測定部12は、時系列の画像データを用いて、車両の速度を測定する。制御部13は、車両の速度が規定範囲内である場合、車両と対面する交通信号機を、進行許可の灯色になるよう制御する。
【0052】
特に、車両の速度が規定範囲内である場合、制御部13は、車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を進行禁止の灯色にしたのち、車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする。
【0053】
車両は、交差点の手前で停止することなく、交差点を通過することができる。その結果、ブレーキングの回数が減ることで、燃費が向上し、かつ大気汚染も軽減することにつながる。このように、交通信号機を適切に制御することにより、交通をより円滑にすることができる。
【0054】
〔実施形態2〕
図6~
図7を参照して、実施形態2について説明する。本実施形態2では、速度超過している車両を、交差点の手前で停止させるように、交通信号機を制御する構成を説明する。
【0055】
本実施形態2に係わる交通監視装置20の構成は、前記実施形態1に係わる交通監視装置10(
図2)の構成と同じである。
【0056】
本実施形態2では、前記実施形態1と共通する構成に関し、前記実施形態1の説明を引用して、その説明を省略する。
【0057】
(交通監視装置20の動作)
図6および
図7を参照して、本実施形態2に係わる交通監視装置20の動作を説明する。
図6は、交通監視装置20の各部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
図7は、交通監視装置20が実行する交通信号機A~Dの制御の流れを示す図である。
【0058】
図6に示すように、取得部11は、
図7に示すカメラa~dから、交差点へ接近する車両を写した時系列の画像データを取得する(S201)。取得部11は、取得した時系列の画像データを、測定部12へ出力する。
図6において、車両は、左から右方向へ進行しており、交通信号機Aおよびカメラaの組と対面している。
【0059】
測定部12は、カメラaから取得された時系列の画像データ内における車両の位置の変化に基づき、車両の速度を測定する(S202)。測定部12は、測定した車両の速度を示す情報を、制御部13へ出力する。
【0060】
制御部13は、車両の速度超過を検出する(S203)。具体的には、制御部13は、測定部12が測定した車両の速度が制限値を超える場合、車両が速度超過していると判定する。制限値は、一例では、法定速度プラス10%である。
【0061】
制御部13は、車両と交差する方向に進行する他の車両と対面する交通信号機BおよびDを含む、全ての交通信号機A~D(
図7)を、進行禁止の灯色(赤信号)にする(S204)。
【0062】
その後、制御部13は、車両と交差する方向に進行する他の車両と対面する交通信号機BおよびDのみを、進行許可の灯色(青信号)にしてもよい。これにより、車両と交差する方向に進行する他の車両の通行を妨害しないことができる。
【0063】
以上で、本実施形態2に係わる交通監視装置20の動作は終了する。
【0064】
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、取得部11は、車両が映った時系列の画像データを取得する。測定部12は、時系列の画像データを用いて、車両の速度を測定する。制御部13は、車両の速度が規定範囲内である場合、車両と対面する交通信号機を、進行許可の灯色になるよう制御する。
【0065】
車両は、交差点の手前で停止することなく、交差点を通過することができる。その結果、ブレーキングの回数が減ることで、燃費が向上し、かつ大気汚染も軽減することにつながる。このように、交通信号機を適切に制御することにより、交通をより円滑にすることができる。
【0066】
さらに、本実施形態の構成によれば、車両の速度が制限値を超える場合、制御部13は、全ての交通信号機を進行禁止の灯色にする。車両は、交通信号機の指示に従い、交差点の手前で停止する。これにより、車両の暴走を抑制し、交通安全を実現することができる。また、警察はスピード違反の取り締まりを簡略化することができる。さらに、ユーザに車両の速度を自発的に抑制させる効果も期待できる。
【0067】
〔実施形態3〕
図8~
図10を参照して、実施形態3について説明する。本実施形態3では、速度超過している車両を検出した場合、車両の識別情報とともに、交通法規違反を警察に通報する構成を説明する。
【0068】
なお、本実施形態3では、前記実施形態1または前記実施形態2と共通する構成に関し、前記実施形態1または前記実施形態2の説明を引用して、その説明を省略する。
【0069】
(交通監視装置30)
図8は、本実施形態3に係わる交通監視装置30の構成を示すブロック図である。
図8に示すように、交通監視装置30は、取得部11、測定部12、および制御部13を備えている。交通監視装置30は、通報部34をさらに備えている。
【0070】
通報部34は、車両の交通法規違反を警察に通報する。通報部34は、通報手段の一例である。
【0071】
一例では、車両の速度が制限値を超える場合、制御部13は、車両と対面する交通信号機を進行禁止の灯色にする。制御部13は、車両と対面する交通信号機を進行禁止の灯色にしたことを、通報部34に通知する。また、制御部13は、測定部12に車両の速度を再測定することを指示する。
【0072】
測定部12は、時系列の画像データを用いて、車両の速度を再測定することによって、車両が交差点の手前で停止したかどうかを判定する。測定部12は、車両が交差点の手前で停止したかどうかを示す判定結果を、通報部34へ通知する。
【0073】
通報部34は、制御部13から、車両と対面する交通信号機を進行禁止の灯色にしたことを通知される。その後、通報部34は、測定部12から、車両が交差点の手前で停止したかどうかを示す判定結果を受信する。車両が前記交差点の手前で停止しない場合、通報部34は、車両の信号無視を警察に通報する。例えば、通報部34は、ネットワーク(
図1)を介して、警察に通報を送信する。
【0074】
他の一例では、取得部11は、車両の識別情報(例えば、車両のカーナンバー)をさらに取得する。取得部11は、車両の識別情報を、通報部34に出力する。通報部34は、車両の交通法規違反を警察に通報するとともに、取得された車両の識別情報を警察へ送信する。
【0075】
(交通監視装置30の動作;第1の例)
図9を参照して、本実施形態3に係わる交通監視装置30の動作の第1の例を説明する。
図9は、交通監視装置30の各部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【0076】
図9に示すように、取得部11は、カメラa~d(
図7)から、交差点へ接近する車両を写した時系列の画像データを取得する(S301)。取得部11は、取得した時系列の画像データを、測定部12へ出力する。
【0077】
測定部12は、カメラaから取得された時系列の画像データ内における車両の位置の変化に基づき、車両の速度を測定する(S302)。測定部12は、測定した車両の速度を示す情報を、制御部13へ出力する。
【0078】
制御部13は、車両の速度超過を検出する(S303)。具体的には、制御部13は、測定部12が測定した車両の速度が制限値を超える場合、車両が速度超過していると判定する。
【0079】
制御部13は、車両と交差する方向に進行する他の車両と対面する交通信号機BおよびDを含む、全ての交通信号機A~D(
図7)を、進行禁止の灯色(赤信号)にする(S304)。その後、制御部13は、交通信号機BおよびDを、進行許可の灯色(青信号)にしてもよい。
【0080】
通報部34は、車両の交通法規違反(ここでは、速度超過)を警察に通報する(S305)。
【0081】
以上で、本実施形態3に係わる交通監視装置30の動作は終了する。
【0082】
(交通監視装置30の動作;第2の例)
図10を参照して、本実施形態3に係わる交通監視装置30の動作の第2の例を説明する。
図10は、交通監視装置30の各部が実行する処理の流れを示すフローチャートである。
【0083】
図10に示すように、取得部11は、カメラa~d(
図7)から、交差点へ接近する車両を写した時系列の画像データを取得する(S301)。取得部11は、取得した時系列の画像データを、測定部12へ出力する。
【0084】
測定部12は、カメラaから取得された時系列の画像データ内における車両の位置の変化に基づき、車両の速度を測定する(S302)。測定部12は、測定した車両の速度を示す情報を、制御部13へ出力する。
【0085】
制御部13は、車両の速度超過を検出する(S303)。具体的には、制御部13は、測定部12が測定した車両の速度が制限値を超える場合、車両が速度超過していると判定する。
【0086】
制御部13は、車両と交差する方向に進行する他の車両と対面する交通信号機BおよびDを含む、全ての交通信号機A~D(
図7)を、進行禁止の灯色(赤信号)にする(S304)。
【0087】
通報部34は、交通信号機Aの灯色が表す進行禁止の指示にしたがい、車両が交差点の手前で停止したかどうかを判定する(S3045)。
【0088】
車両が交差点の手前で停止しなかった場合(S3045でNo)、通報部34は、車両の信号無視及び速度超過を警察に通報する(S306)。一方、車両が交差点の手前で停止した場合(S3045でYes)、通報部34は、車両の速度超過のみを警察に通報する(S305)。
【0089】
以上で、本実施形態3に係わる交通監視装置30の動作は終了する。
【0090】
(本実施形態の効果)
本実施形態の構成によれば、取得部11は、車両が映った時系列の画像データを取得する。測定部12は、時系列の画像データを用いて、車両の速度を測定する。制御部13は、車両の速度が規定範囲内である場合、車両と対面する交通信号機を、進行許可の灯色になるよう制御する。
【0091】
車両は、交差点の手前で停止することなく、交差点を通過することができる。その結果、ブレーキングの回数が減ることで、燃費が向上し、かつ大気汚染も軽減することにつながる。このように、交通信号機を適切に制御することにより、交通をより円滑にすることができる。
【0092】
さらに、本実施形態の構成によれば、通報部34は、車両の交通法規違反を警察に通報する。特に、車両の速度が制限値を超える場合、通報部34は、車両の速度超過を警察に通報する。
【0093】
車両の速度超過が警察に通報されるので、警察はスピード違反の取り締まりを簡略化することができる。さらに、ユーザに車両の速度を自発的に抑制させる効果も期待できる。
【0094】
(他の実施例)
前記実施形態1~3では、十字路での交通信号機の制御を説明したが、三叉路や多叉路であっても、交通信号機およびカメラの数が変わるだけで、十字路と同様に処理することができる。
【0095】
(ハードウェア構成について)
前記実施形態1~3で説明した交通監視装置10,20,30の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。これらの構成要素の一部又は全部は、例えば
図11に示すような情報処理装置900により実現される。
図11は、情報処理装置900のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0096】
図11に示すように、情報処理装置900は、一例として、以下のような構成を含む。
【0097】
・CPU(Central Processing Unit)901
・ROM(Read Only Memory)902
・RAM(Random Access Memory)903
・RAM903にロードされるプログラム904
・プログラム904を格納する記憶装置905
・記録媒体906の読み書きを行うドライブ装置907
・通信ネットワーク909と接続する通信インタフェース908
・データの入出力を行う入出力インタフェース910
・各構成要素を接続するバス911
前記実施形態1~3で説明した交通監視装置10,20,30の各構成要素は、これらの機能を実現するプログラム904をCPU901が読み込んで実行することで実現される。各構成要素の機能を実現するプログラム904は、例えば、予め記憶装置905やROM902に格納されており、必要に応じてCPU901がRAM903にロードして実行される。なお、プログラム904は、通信ネットワーク909を介してCPU901に供給されてもよいし、予め記録媒体906に格納されており、ドライブ装置907が当該プログラムを読み出してCPU901に供給してもよい。
【0098】
上記の構成によれば、前記実施形態1~3において説明した交通監視装置10,20,30が、ハードウェアとして実現される。したがって、前記実施形態において説明した効果と同様の効果を奏することができる。
【0099】
〔付記〕
本発明の一態様は、以下の付記のようにも記載されるが、以下に限定されない。
【0100】
(付記1)
車両が映った時系列の画像データを取得する取得手段と、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定する測定手段と、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする制御手段と
を備えた交通監視装置。
【0101】
(付記2)
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記制御手段は、前記車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を進行禁止の灯色にしたのち、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする
ことを特徴とする付記1に記載の交通監視装置。
【0102】
(付記3)
前記車両の速度が制限値を超える場合、前記制御手段は、前記車両と対面する交通信号機、および、前記車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を、いずれも進行禁止の灯色にする
ことを特徴とする付記1または2に記載の交通監視装置。
【0103】
(付記4)
前記車両の交通法規違反を警察に通報する通報手段をさらに備えた
ことを特徴とする付記1から3のいずれか1項に記載の交通監視装置。
【0104】
(付記5)
前記車両の速度が制限値を超える場合、前記通報手段は、前記車両の速度超過を警察に通報する
ことを特徴とする付記4に記載の交通監視装置。
【0105】
(付記6)
前記制御手段は、前記車両と対面する交通信号機を進行禁止の灯色にし、
前記測定手段は、前記時系列の画像データを用いて、前記車両が交差点の手前で停止したかどうかを判定し、
前記車両が前記交差点の手前で停止しない場合、前記通報手段は、前記車両の信号無視を警察に通報する
ことを特徴とする付記4または5に記載の交通監視装置。
【0106】
(付記7)
前記取得手段は、前記車両の識別情報をさらに取得し、
前記通報手段は、前記車両の交通法規違反を警察に通報するとともに、取得された前記車両の識別情報を警察へ送信する
ことを特徴とする付記4から6のいずれか1項に記載の交通監視装置。
【0107】
(付記8)
車両が映った時系列の画像データを取得し、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定し、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする
交通監視方法。
【0108】
(付記9)
車両が映った時系列の画像データを取得することと、
前記時系列の画像データを用いて、前記車両の速度を測定することと、
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にすることと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0109】
(付記10)
付記1から7のいずれか1項に記載の交通監視装置と、
前記車両を撮影するカメラと、
を備えた交通監視システム。
【0110】
(付記11)
前記カメラは、道路を撮影することによって得られた時系列の画像データを分析し、前記時系列の画像データのうち、交差点へ接近する車両が映る時系列の画像データを、前記交通監視装置へ送信する
ことを特徴とする付記10に記載の交通監視システム。
【0111】
(付記12)
前記車両の速度が制限値を超える場合、前記制御手段は、全ての交通信号機を進行禁止の灯色にしたのち、前記車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする
ことを特徴とする付記1から7のいずれか1項に記載の交通監視装置。
【0112】
(付記13)
前記車両の速度が制限値を超える場合、前記制御手段は、前記車両と対面する交通信号機を進行禁止の灯色にし、
前記測定手段は、前記時系列の画像データを用いて、前記車両が交差点の手前で停止したかどうかを判定し、
前記車両が前記交差点の手前で停止した場合、前記制御手段は、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする
ことを特徴とする付記1から7のいずれか1項に記載の交通監視装置。
【0113】
(付記14)
前記車両の速度が規定範囲内である場合、前記制御手段は、前記車両と交差する方向に進行する車両と対面する交通信号機を進行禁止の灯色にしたのち、前記車両と対面する交通信号機を進行許可の灯色にする
ことを特徴とする付記1から7のいずれか1項に記載の交通監視装置。
【0114】
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されるものではない。上記実施形態(及び実施例)の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0115】
この出願は、2021年3月30日に出願された日本出願特願2021-056368を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【産業上の利用可能性】
【0116】
本発明は、例えば、交通や流通を円滑にするために利用することができる。
【符号の説明】
【0117】
1 交通監視システム
10 交通監視装置
11 取得部
12 測定部
13 制御部
20 交通監視装置
30 交通監視装置
34 通報部
A~D 交通信号機
a~d カメラ