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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】天井搬送車システム
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20241106BHJP
   B65G 1/00 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
B65G1/04 551A
B65G1/00 501C
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023541224
(86)(22)【出願日】2022-03-30
(86)【国際出願番号】 JP2022016114
(87)【国際公開番号】W WO2023017655
(87)【国際公開日】2023-02-16
【審査請求日】2023-11-02
(31)【優先権主張番号】P 2021131719
(32)【優先日】2021-08-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006297
【氏名又は名称】村田機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【弁理士】
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100176245
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100180851
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼口 誠
(72)【発明者】
【氏名】小林 誠
【審査官】太田 義典
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-170544(JP,A)
【文献】特開2020-193081(JP,A)
【文献】特開2019-142715(JP,A)
【文献】特開2016-172607(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00- 1/133
B65G 1/14- 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軌道を走行して被搬送物を搬送し、前記軌道の下方に配置された載置部に前記被搬送物を移載する保持ユニットを有する天井搬送車にティーチングユニットを保持させ、前記載置部に対する移載動作のティーチングを実行する天井搬送車システムであって、
前記保持ユニットは、
電源からの電力を供給する給電端子と、
前記ティーチングに関する情報を受信する第一通信部と、を備え、
前記ティーチングユニットは、
前記電力が供給される受電端子と、
前記ティーチングに関する情報を送信する第二通信部と、を備え、
前記保持ユニットによって前記ティーチングユニットが保持されたときに、前記受電端子と前記給電端子とが通電可能になると共に、前記第一通信部と前記第二通信部とが通信可能になる、天井搬送車システム。
【請求項2】
前記保持ユニットによって前記ティーチングユニットが保持されたときに、前記受電端子と前記給電端子とは互いに接触し、前記第一通信部と前記第二通信部とは互いに所定距離内に近接する、請求項1記載の天井搬送車システム。
【請求項3】
前記給電端子は、前記保持ユニットの下面に形成される凹部の奥側に設けられており、
前記受電端子は、前記ティーチングユニットの上面から突出かつ伸縮自在に設けられている、請求項1又は2記載の天井搬送車システム。
【請求項4】
前記凹部の開口側には、前記受電端子を前記凹部の奥側にガイドするテーパ部が形成されている、請求項3記載の天井搬送車システム。
【請求項5】
前記天井搬送車の走行を制御するコントローラを更に備えており、
前記コントローラは、
前記天井搬送車を前記ティーチングユニットが保管されている所定位置に向けて走行させると共に、前記所定位置に停止させて前記保持ユニットを下降させ、前記保持ユニットによって前記ティーチングユニットを保持させる保持制御と、
前記ティーチングユニットを保持した前記天井搬送車を、前記載置部に対応する移載位置に向けて走行させると共に、前記移載位置に停止させて前記載置部に対する移載動作を行なわせることによってティーチングデータを取得するティーチング制御と、を実行する、請求項1~4の何れか一項記載の天井搬送車システム。
【請求項6】
前記軌道は、ループ状に形成されたループ部分を有し、
前記載置部は、前記ループ部分に沿って複数配置されており、
前記コントローラは、所定の前記載置部に対する前記ティーチングが終了すると、前記ループ部分を周回走行させた後に、前記所定の載置部に隣接する別の前記載置部に対する前記ティーチングを前記天井搬送車に実行させる、請求項5記載の天井搬送車システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の一側面は、天井搬送車システムに関する。
【背景技術】
【0002】
天井付近に敷設された軌道を走行して、物品を搬送する天井搬送車が知られている。このような天井搬送車では、所定の載置部(ロードポート)に対して適切に物品を移載するために、天井搬送車を軌道のどの位置に停止させ、保持ユニット(更に詳細には、グリッパ)をどれくらい横方向に送り出し、鉛直方向を回転軸としてどれくらい回転させ、どれくらい下降させるか、を予め記憶(教示)させるティーチング作業が必要となる。例えば、特許文献1には、作業者によって天井搬送車の保持ユニットにティーチングユニットが取り付けられた後は、各載置部に対するティーチング作業が自動で実行される天井搬送車システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-177425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような天井搬送車システムでは、保持ユニットがティーチングユニットを保持する動作から各載置部においてティーチングするまでの一連のティーチング作業を自動化したいという要望がある。しかしながら、上記従来の天井搬送車システムでは、ティーチングユニットへの電力供給及びティーチングユニットの制御のために、天井搬送車の保持ユニットとティーチングユニットとを有線等で電気的に接続することが必要であり、その接続作業は人手を介して行われている。この人手による接続作業が、一連のティーチング作業を自動化する上で妨げとなっている。
【0005】
そこで、本発明の一側面の目的は、一連のティーチング作業を自動化することができる、天井搬送車システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一側面に係る天井搬送車システムは、軌道を走行して被搬送物を搬送し、軌道の下方に配置された載置部に被搬送物を移載する保持ユニットを有する天井搬送車にティーチングユニットを保持させ、載置部に対する移載動作のティーチングを実行する天井搬送車システムであって、保持ユニットは、電源からの電力を供給する給電端子と、ティーチングに関する情報を受信する第一通信部と、を備え、ティーチングユニットは、電力が供給される受電端子と、ティーチングに関する情報を送信する第二通信部と、を備え、保持ユニットによってティーチングユニットが保持されたときに、受電端子と給電端子とが通電可能になると共に、第一通信部と第二通信部とが通信可能になる。
【0007】
この構成の天井搬送車システムでは、保持ユニットによってティーチングユニットが保持されることにより、受電端子と給電端子とが通電可能になると共に、第一通信部と第二通信部とが通信可能になる。これにより、保持ユニットにおいて、ティーチングユニットへの電力供給及びティーチングユニットとのティーチングに関する情報のやりとりが、人手を介した作業を必要とすることなく可能となる。この結果、一連のティーチング作業を自動化することができる。
【0008】
本発明の一側面に係る天井搬送車システムでは、保持ユニットによってティーチングユニットが保持されたときに、受電端子と給電端子とは互いに接触し、第一通信部と第二通信部とは互いに所定距離内に近接してもよい。この構成では、簡単な構成で受電端子と給電端子とを電気的に接続することができると共に、第一通信部と第二通信部とを無線通信可能な状態とすることができる。
【0009】
本発明の一側面に係る天井搬送車システムでは、給電端子は、保持ユニットの下面に形成される凹部の奥側に設けられており、受電端子は、ティーチングユニットの上面から突出かつ伸縮自在に設けられていてもよい。この構成では、給電端子は、保持ユニットの下面に形成される凹部の奥側に設けられているので、作業者が不用意に給電端子に触れる可能性を低減できる。この結果、作業者の安全性を高めることができる。更に、受電端子は、伸縮自在に設けられているので、保持ユニットがティーチングユニットを保持するときに、仮に受電端子が給電端子に強く接触したとしても、受電端子及び給電端子が損傷する可能性を低減できる。
【0010】
本発明の一側面に係る天井搬送車システムでは、凹部の開口側には、受電端子を凹部の奥側にガイドするテーパ部が形成されていてもよい。この構成では、受電端子と給電端子とを容易に接続することができる。
【0011】
本発明の一側面に係る天井搬送車システムは、前記天井搬送車の走行を制御するコントローラを更に備えており、コントローラは、天井搬送車をティーチングユニットが保管されている所定位置に向けて走行させると共に、所定位置に停止させて保持ユニットを下降させ、保持ユニットによってティーチングユニットを保持させる保持制御と、ティーチングユニットを保持した天井搬送車を、載置部に対応する移載位置に向けて走行させると共に、移載位置に停止させて載置部に対する移載動作を行なわせることによってティーチングデータを取得するティーチング制御と、を実行してもよい。この構成では、定期的なティーチング作業を自動化することができる。
【0012】
本発明の一側面に係る天井搬送車システムでは、軌道は、ループ状に形成されたループ部分を有し、載置部は、ループ部分に沿って複数配置されており、コントローラは、所定の載置部に対するティーチングが終了すると、ループ部分を周回走行させた後に、所定の載置部に隣接する別の載置部に対するティーチングを天井搬送車に実行させてもよい。この構成では、天井搬送車が一つの載置部のティーチングごとに周回走行を実行するので、ティーチングを実行する天井搬送車を原因とする、後続する他の天井搬送車の滞留を最小限に留めることができる。この結果、天井搬送車システムの稼働中においてティーチングを実行する場合であっても、天井搬送車の渋滞が発生することを低減できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一側面によれば、一連のティーチング作業を自動化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、一実施形態に係る天井搬送車を示す側面図である。
図2図2(A)は、保持ユニットのベースを下方から見た斜視図である。図2(B)は、ベースに形成される凹部の断面図である。
図3図3は、ティーチングユニットが保持ユニットに保持されたときの給電端子と受電端子との位置関係及び第一通信部と第二通信部との位置関係を示した概略図である。
図4図4は、ティーチングユニットを前方から見た斜視図である。
図5図5は、ティーチングユニットを後方から見た斜視図である。
図6図6(A)は、第一検知ユニットを示す正面図である。図6(B)は、第二検知ユニットを示す正面図である。
図7図7は、天井搬送車システムの機能構成を示したブロック図である。
図8図8(A)~図8(D)は、一実施形態に係る天井搬送車システムによってティーチングが実行されるときの天井搬送車の動きの一例を示す図である。
図9図9(E)及び図9(F)は、一実施形態に係る天井搬送車システムによってティーチングが実行されるときの天井搬送車の動きの一例を示す図である。
図10図10(A)~図10(C)は、従来の天井搬送車システムによってティーチングが実行されるときの天井搬送車の動きの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の一側面の好適な一実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図7図10を除く図面では、説明の便宜のために互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を示している。
【0016】
一実施形態の天井搬送車システム100は、複数の図1に示されるような天井搬送車1と、図4及び図5に示されるようなティーチングユニット20と、図7に示されるエリアコントローラ(コントローラ)110と、を備えている。
【0017】
図1に示されるように、一実施形態の天井搬送車1は、半導体デバイスが製造されるクリーンルームの天井付近に敷設された軌道Rに沿って走行する。一実施形態の天井搬送車1は、複数の半導体ウェハが収容されたFOUP(Front Opening Unified Pod)あるいはレチクルを収容するレチクルポッド等の容器(被搬送物)200の搬送、及び、半導体ウェハに各種処理を施す処理装置に設けられたロードポート(載置部)300等に容器200の移載を行う。容器200には、一対のグリッパ12,12によって保持されるフランジ223が形成されている。
【0018】
天井搬送車1は、フレームユニット2と、走行ユニット3と、ラテラルユニット4と、シータユニット5と、昇降駆動ユニット6と、保持ユニット7と、搬送車コントローラ8と、を備えている。フレームユニット2は、センターフレーム15と、フロントフレーム16と、リアフレーム17と、を有している。フロントフレーム16は、センターフレーム15における前側(天井搬送車1の走行方向における前側)の端部から下方に延在している。リアフレーム17は、センターフレーム15における後側(天井搬送車1の走行方向における後側)の端部から下方に延在している。
【0019】
走行ユニット3は、センターフレーム15の上方に配置されている。走行ユニット3は、例えば、軌道Rの延在方向(X軸方向)に沿って敷設された高周波電流線から非接触で電力の供給を受けることで、軌道Rに沿って走行する。ラテラルユニット4は、センターフレーム15の下側に配置されている。ラテラルユニット4は、シータユニット5、昇降駆動ユニット6及び保持ユニット7を走行方向と直交する横方向(Y軸方向)に移動させる。シータユニット5は、ラテラルユニット4の下側に配置されている。シータユニット5は、昇降駆動ユニット6及び保持ユニット7を水平面内において回動させる。昇降駆動ユニット6は、シータユニット5の下側に配置されている。昇降駆動ユニット6は、保持ユニット7を昇降させる。保持ユニット7は、昇降駆動ユニット6の下方に配置されている。
【0020】
図1図3に示されるように、保持ユニット7は、ベース11と、一対のグリッパ12,12と、センターコーン19と、を有している。一対のグリッパ12,12は、水平方向に沿って開閉可能となるようにベース11によって支持されている。一対のグリッパ12,12は、駆動モータ(図示省略)及びリンク機構(図示省略)によって開閉させられる。センターコーン19は、フランジ223の挿入孔に挿入されることによって、容器200に対して保持ユニット7が位置決めされる。本実施形態では、一対のグリッパ12,12が開状態のときに、グリッパ12の保持面がフランジ223の下面の高さより下方となるように、保持ユニット7の高さ位置が調整される。そして、この状態で一対のグリッパ12,12が閉状態となることで、グリッパ12の保持面がフランジ223の下面の下方へ進出し、この状態で昇降駆動ユニット6を上昇させることにより、一対のグリッパ12,12によってフランジ223が保持(把持)され、容器200が保持される。
【0021】
図1及び図2には図示しないが、保持ユニット7には、走行ユニット3が走行するとき又は保持ユニット7が昇降するときの振動が容器200に伝わることを抑制する緩衝機構が設けられてもよい。保持ユニット7は、図2(A)、図2(B)及び図3に示されるように、電源から電力を供給する給電端子63Bと、ティーチングユニット20からティーチングに関する情報(後段にて詳述)を受信する第一通信部65と、を更に備えている。
【0022】
給電端子63Bは、電力制御部63Aを介して、走行ユニット3において高周波電流線から供給された電力が供給される部分であり、後段にて詳述するティーチングユニット20に設けられる受電端子61に電力を供給する。より詳細には、給電端子63Bは、給電端子63Bに接触した状態の受電端子61に対して電力を供給する。
【0023】
給電端子63Bは、保持ユニット7におけるベース11の下面に形成される凹部14の奥側に設けられている。凹部14は、ベース11の下面に二つ設けられている。二つの凹部14,14のそれぞれは、保持ユニット7によってティーチングユニット20が保持されたときに、二つの受電端子61,61がそれぞれ内挿されるように形成されている。凹部14の開口側には、受電端子61を凹部14の奥側にガイドするテーパ部14aが形成されている。
【0024】
図1及び図7に示される搬送車コントローラ8は、センターフレーム15に配置されている。搬送車コントローラ8は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read only memory)及びRAM(Random access memory)等によって構成された電子制御ユニットである。搬送車コントローラ8は、天井搬送車1の各部を制御する。
【0025】
本実施形態の搬送車コントローラ8は、予め設定された移載条件に基づき天井搬送車1の動作を制御し、ロードポート300へ容器200を移載させる。移載条件は、容器200をロードポート300へ移載するための制御パラメータである。移載条件には、容器200をロードポート300へ移載するときの、一対のグリッパ12,12のX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向における各位置に関する情報と、一対のグリッパ12,12の水平面内の回転方向における位置であるθ方向位置に関する情報と、が含まれていてもよい。
【0026】
より詳細には、移載条件には、容器200をロードポート300へ移載するときの、走行ユニット3の駆動量(停止位置)と、ラテラルユニット4の駆動量と、シータユニット5の駆動量と、昇降駆動ユニット6の駆動量と、が含まれていてもよい。移載条件は、搬送車コントローラ8の記憶部(図示せず)に記憶されている。また、搬送車コントローラ8は、後段にて詳述するティーチングユニット20が装着された際のティーチング動作も制御する。
【0027】
図7に示されるエリアコントローラ110は、CPU、ROM及びRAM等からなる電子制御ユニットである。エリアコントローラ110は、例えばROMに格納されているプログラムがRAM上にロードされてCPUで実行されるソフトウェアとして構成することができる。エリアコントローラ110は、電子回路等によるハードウェアとして構成されてもよい。
【0028】
エリアコントローラ110は、複数の天井搬送車1との間で通信を行い、複数の天井搬送車1を制御する。すなわち、エリアコントローラ110は、複数の天井搬送車1に各種指令を実行させる。例えば、エリアコントローラ110は、複数の天井搬送車1に搬送指令を実行させる。
【0029】
上述したような天井搬送車システム100では、天井搬送車1による容器200の搬送を開始するとき又はメンテナンスとして定期的にティーチングが実施される。ティーチングとは、予め設定された移載条件に従って容器200を移載したときに、容器200の移載位置が目標位置からどれだけずれるかを知得し、目標位置に対するずれがなくなるように天井搬送車1が実施すべき動作を記憶させることをいう。実施すべき動作の例には、移載条件に対する補正量(ティーチングに関する情報)、すなわち走行ユニット3の駆動量、ラテラルユニット4の駆動量、シータユニット5の駆動量及び昇降駆動ユニット6の駆動量が含まれる。
【0030】
本実施形態の天井搬送車システム100では、天井搬送車1の保持ユニット7にティーチングユニット20を保持させ、ロードポート300に対する移載動作のティーチングを自動的に実行させる。このようなティーチングの自動的な実行は、エリアコントローラ110によって指令され、搬送車コントローラ8によって制御される。以下、ティーチングに用いられるティーチングユニット20について詳細に説明する。
【0031】
図3図7に示されるように、ティーチングユニット20は、本体部22と、一対の第一検知ユニット30,30と、第二検知ユニット40と、第三測距センサ27と、受電端子61と、第二通信部67と、ティーチング制御部29と、を備えている。ティーチングユニット20は、天井搬送車1によって保持可能なユニットである。ティーチングユニット20は、容器200と同等のサイズを有する。
【0032】
本体部22は、フランジ23と、第一本体部24と、第二本体部25と、を有している。フランジ23は、天井搬送車1の保持ユニット7に搭載されて昇降されるグリッパ12,12(図1及び図2参照)に保持される。フランジ23は、ティーチングユニット20の上部中央に配置されている。第一本体部24は、Z軸方向に延在し、第二本体部25から立設している。第一本体部24には、後段にて詳述する第一検知ユニット30,30と、第二検知ユニット40と、が固定される。第二本体部25は、水平方向に延在する板状部材である。第二本体部25は、後段にて詳述する、第一測距センサ53、第三測距センサ27,27及びティーチング制御部29が固定される。
【0033】
一対の第一検知ユニット30,30は、X軸方向に配列されている。第一検知ユニット30は、支持部材31と、リニアガイド33と、第一規制部材34と、タッチパネル35と、第一測距センサ53と、を有している。
【0034】
支持部材31は、本体部22に対して離接可能に設けられている。支持部材31は、鉛直方向に延在する鉛直支持部31aと、水平方向に延在する水平支持部31bと、を有する。鉛直支持部31aは、リニアガイド33を介して本体部22の第一本体部24に固定される部分であり、水平支持部31bは、タッチパネル35を支持する部分である。鉛直支持部31aは、第二本体部25に設けられた貫通孔25aに挿通されている。リニアガイド33は、支持部材31を本体部22に対しZ軸方向にスライド移動可能に支持する。第一規制部材34は、本体部22に固定されており、リニアガイド33による支持部材31のZ軸方向への移動を一定範囲に規制する。具体的には、第一規制部材34は、Z軸方向に延びる孔部31c内を移動できる範囲で、支持部材31のZ軸方向への移動を規制する。
【0035】
タッチパネル35は、本体部22に対して離接可能に設けられた支持部材31に固定されている。タッチパネル35は、第二本体部25に沿ったタッチ面を下面に有する。タッチパネル35は、ロードポート300に設置された位置決めピン301(図1参照)の先端に接触することで当該位置決めピン301の位置を検出する。
【0036】
第一測距センサ53は、第二本体部25に固定されている。第一測距センサ53は、本体部22と支持部材31に設けられたタッチパネル35との間の距離を検出する。第一測距センサ53の光軸は、第二本体部25に設けられた貫通孔25bを介して上記支持部材31の水平支持部31bに交差するように配置されている。第一測距センサ53は、タッチパネル35によって位置決めピン301が検出された際の本体部22とタッチパネル35との距離をティーチング制御部29に出力する。
【0037】
第二検知ユニット40は、一対の第一検知ユニット30,30が配置される方向を正面として見たとき、一対の第一検知ユニット30,30の後方に配置されている。第二検知ユニット40は、一つだけ配置されている。第一検知ユニット30と第二検知ユニット40とは、Y軸方向(横方向)に配列されている。第二検知ユニット40は、バンパープレート41と、リニアガイド43と、第二規制部材44と、第二測距センサ55と、を有している。
【0038】
バンパープレート41は、鉛直方向に延在する鉛直支持部41aと、水平方向に延在する水平支持部41bと、を有する。鉛直支持部41aは、リニアガイド43を介して本体部22の第一本体部24に固定される部分である。水平支持部41bは、板状部材であり、第一検知ユニット30とは異なり、タッチパネル35は固定されていない。鉛直支持部41aは、第二本体部25に設けられた貫通孔25aに挿通されている。リニアガイド43は、バンパープレート41を本体部22に対しZ軸方向にスライド移動可能に支持する。第二規制部材44は、本体部22に固定されており、リニアガイド43によるZ軸方向への移動を一定範囲に規制する。具体的には、第二規制部材44は、Z軸方向に延びる孔部41c内を移動できる範囲で、バンパープレート41のZ軸方向への移動を規制する。
【0039】
第二測距センサ55は、第二本体部25に固定されている。第二測距センサ55は、本体部22とバンパープレート41との間の距離を検出する。第二測距センサ55の光軸は、第二本体部25に設けられた貫通孔25aを介して上記バンパープレート41の水平支持部41bに交差するように配置されている。第二測距センサ55は、バンパープレート41が位置決めピン301に接触された際の本体部22とバンパープレート41との距離をティーチング制御部29に出力する。
【0040】
第三測距センサ27は、第二本体部25に固定されており、第二本体部25から下方に光軸が向けられている。第三測距センサ27は、ティーチングユニット20の下方に存在する物体との距離を計測する。第三測距センサ27は、本体部22とロードポート300との距離が予め定められた距離になったことを検知すると、その旨の情報をティーチング制御部29に出力すると共に、第一通信部65及び第二通信部67を介して搬送車コントローラ8に出力する。
【0041】
受電端子61には、給電端子63Bから電力が供給される。受電端子61は、ティーチングユニット20に備わるタッチパネル35、第一測距センサ53、第二測距センサ55、第三測距センサ27、第二通信部67及びティーチング制御部29に電力を供給する。受電端子61は、ティーチングユニット20におけるフランジ23の上面から突出するように設けられると共に伸縮自在に設けられている。より詳細には、受電端子61は、基端部61Aと先端部61Bとを有しており、基端部61Aに対して先端部61Bが上下動可能に設けられている。先端部61Bは、基端部61Aから突出する方向に弾性部材等によって付勢されている。
【0042】
第二通信部67は、ティーチングに関する情報を送信する。より詳細には、ティーチング制御部29から出力されるティーチングに関する情報及び第三測距センサ27から出力される情報を第一通信部65及び第二通信部67を介して搬送車コントローラ8に送信する。
【0043】
本実施形態では、保持ユニット7によってティーチングユニット20が保持されたときに、受電端子61と給電端子63Bとが通電可能になると共に、第一通信部65と第二通信部67とが通信可能になる。より詳細には、保持ユニット7によってティーチングユニット20が保持されたときに、受電端子61と給電端子63Bとは互いに接触し、第一通信部65と第二通信部67とは互いに所定距離内(例えば、50mm以内)に近接する。第一通信部65と第二通信部67とは、既存の通信規格の近距離無線通信によって情報をやりとりする装置である。
【0044】
ティーチング制御部29は、ティーチングユニット20の各種機能を制御する制御ユニットである。ティーチング制御部29は、ティーチングに関する情報を第一通信部65及び第二通信部67を介して搬送車コントローラ8へ出力する。具体的には、ティーチング制御部29は、初期設定として記憶された移載条件に基づいて、走行ユニット3が軌道Rの所定位置に停止し、保持ユニット7が所定距離下降させられた状態で、一対のグリッパ12,12の位置が初期設定として記憶された移載条件からどれだけずれているか(移載条件に対する補正量)を、タッチパネル35,35で検出した位置決めピン301(図1参照)の位置に関する情報から算出し、当該移載条件に対する補正量をティーチングに関する情報として、第一通信部65及び第二通信部67を介して搬送車コントローラ8へ出力する。
【0045】
本実施形態のティーチングユニット20は、一対のタッチパネル35,35及びバンパープレート41が位置決めピン301に接触した際の本体部22と一対のタッチパネル35,35のそれぞれとの距離L1,L2及び本体部22とバンパープレート41との距離L3が、第一測距センサ53及び第二測距センサ55により取得される。ティーチング制御部29は、X軸方向に配列される距離L1,L2、Y軸方向に配列される距離L1,L3又はY軸方向に配列される距離L2,L3に基づいて、本体部22に対するロードポート300の相対的な傾斜角度(水平面内におけるX軸周り又はY軸周りの傾き)を公知の方法から算出し、移載条件に対する補正量を算出することができる。
【0046】
本実施形態の天井搬送車システム100では、ティーチングユニット20のタッチパネル35を位置決めピン301(図1参照)に対して接触及び離反を繰り返す動作(以下、単に「繰り返し動作」と称する。)が実行される。ティーチング制御部29は、当該繰り返し動作が複数回繰り返し実施された後、当該検出結果に基づいて、移載条件又は移載条件に対する補正量を算出する。繰り返し動作は、第一測距センサ53、第二測距センサ55、第三測距センサ27及び一対のタッチパネル35,35による検出結果に基づいて、搬送車コントローラ8が保持ユニット7を制御することによって実行される。この繰り返し動作により、補正量の算出に問題とならない程度までティーチングユニット20の揺れを減少させることができる。
【0047】
上述したようにエリアコントローラ110は、天井搬送車1を制御して保持ユニット7にティーチングユニット20を保持させ、ティーチングユニット20を用いて移載動作のティーチングを実行させる。より詳細には、エリアコントローラ110は、天井搬送車1をティーチングユニット20が保管されているバッファ等の保管箇所に向けて走行させると共に、当該保管箇所に停止して保持ユニット7を下降させ、保持ユニット7によってティーチングユニット20を保持させる保持制御と、ティーチングユニット20を保持した天井搬送車1を、ロードポート300に対する移載位置に向けて走行させると共に、当該移載位置に停止してロードポート300に対して移載動作を行なわせることによってティーチングデータを取得するティーチング制御と、を実行する。
【0048】
また、本実施形態のエリアコントローラ110は、上記保持制御のあと、複数のロードポート300に対してティーチング制御を実行する。本実施形態の天井搬送車システム100では、図8及び図9に示されるように、軌道Rは、ループ状に形成されたループ部分P1を有している。複数のロードポート300は、ループ部分P1に沿って複数(本実施形態では三つ)配置されている。ティーチングユニット20が保管されている上述のバッファは、図示はしないがロードポート300と同様に、軌道Rの下方に配置されている。
【0049】
エリアコントローラ110は、ティーチングユニット20を保持した天井搬送車1を所定のロードポート300に対する移載位置に向けて走行させる。エリアコントローラ110は、天井搬送車1を所定のロードポート300に対する移載位置に停止させ、所定のロードポート300に対してティーチングを実行させる(図8(A)参照)。エリアコントローラ110は、所定のロードポート300に対してティーチングが終了すると、ループ部分P1を周回走行した後に(図8(B)参照)、先のロードポート300に隣接する別のロードポート300に対する移載位置に向けて走行させる。
【0050】
エリアコントローラ110は、天井搬送車1を別のロードポート300に対する移載位置に停止させ、別のロードポート300に対してティーチングを実行させる(図8(C)参照)。エリアコントローラ110は、別のロードポート300に対してティーチングが終了すると、ループ部分P1を周回走行した後に(図8(D)参照)、別のロードポート300に隣接する更なる別のロードポート300に対する移載位置に向けて走行させる。
【0051】
エリアコントローラ110は、天井搬送車1を更なる別のロードポート300に対する移載位置に停止させ、更なる別のロードポート300に対してティーチングを実行させる(図9(E)参照)。エリアコントローラ110は、更なる別のロードポート300に対してティーチングが終了すると、ティーチングユニット20が保管されているバッファ等の保管箇所に向けて走行させる(図9(F)参照)。エリアコントローラ110は、当該保管箇所に停止して保持ユニット7を下降させ、保持ユニット7によって保持されたティーチングユニット20をバッファに載置させる。
【0052】
このような一連のティーチングは、エリアコントローラ110が何らかのトリガーに基づいて自動的に実施するように構成してもよい。トリガーの例には、スケジュールに従った実行日が到来したとき、容器200をロードポート300に移載したときに発生する振動値が閾値を超えたとき、移載異常又はその徴候となる事象が出現したとき等が含まれる。
【0053】
エリアコントローラ110は、このようにして取得された各ロードポート300のティーチングに関する情報を記憶すると共に各天井搬送車1に送信する。各天井搬送車1は、搬送車コントローラ8に記憶された移載条件と、エリアコントローラ110から送信されたティーチングに関する情報とに基づいて、容器200を各ロードポート300に移載する。
【0054】
上記実施形態の天井搬送車システム100における作用効果について説明する。上記実施形態の天井搬送車システム100では、保持ユニット7によってティーチングユニット20が保持されたときに、受電端子61と給電端子63Bとが通電可能になると共に、第一通信部65と第二通信部67とが通信可能になる。これにより、ティーチングユニット20への電力供給及びティーチングユニット20とのティーチングに関する情報のやりとりが、人手を介した作業を必要とすることなく可能となる。この結果、一連のティーチング作業を自動化することができる。
【0055】
上記実施形態の天井搬送車システム100では、保持ユニット7によってティーチングユニット20が保持されたときに、受電端子61と給電端子63Bとは互いに接触し、第一通信部65と第二通信部67とは互いに所定距離内に近接する。これにより、簡単な構成で受電端子61と給電端子63Bとを電気的に接続することができると共に、第一通信部65と第二通信部67と無線通信可能な状態することができる。また、上記実施形態の天井搬送車システム100のティーチングユニット20は、受電端子61及び給電端子63Bを介して電力を得ることができるので、バッテリー等を搭載する必要がなく、充電作業の実施やバッテリーの管理等の手間を省くことができる。
【0056】
上記実施形態の天井搬送車システム100の給電端子63Bは、図2(A)に示されるように、保持ユニット7の下面に形成される凹部14の奥側に設けられているので、作業者が不用意に給電端子63Bに触れる可能性を低減できる。この結果、作業者の安全性を高めることができる。更に、受電端子61は、伸縮自在に設けられているので、保持ユニット7がティーチングユニット20を保持するときに、仮に受電端子61が給電端子63Bに強く接触したとしても、受電端子61及び給電端子63Bが損傷する可能性を低減できる。
【0057】
上記実施形態の天井搬送車システム100の凹部14の開口側には、図2(B)に示されるように、受電端子61を凹部14の奥側にガイドするテーパ部14aが形成されているので、受電端子61と給電端子63Bとを容易に接続することができる。
【0058】
上記実施形態の天井搬送車システム100では、エリアコントローラ110が、所定のバッファに載置されているティーチングユニット20を保持ユニット7に保持させる保持制御と、ティーチングユニット20を保持した天井搬送車1に所定のロードポート300のティーチングデータを取得するティーチング制御と、を実行している。これにより、定期的なティーチングを自動化することができる。
【0059】
上記実施形態の天井搬送車システム100のエリアコントローラ110は、図8及び図9に示されるように、天井搬送車1による所定のロードポート300に対するティーチングが終了すると、ループ部分P1を周回走行させた後に、所定のロードポート300に隣接する別のロードポート300に対するティーチングを実行させる。
【0060】
ここで、従来のティーチング制御について説明する。搬送車コントローラは、ティーチングユニット20を保持した天井搬送車1を所定のロードポート300に対する移載位置に向けて走行させる。搬送車コントローラは、天井搬送車1を所定のロードポート300に対する移載位置に停止させ、所定のロードポート300に対してティーチングを実行させる(図10(A)参照)。搬送車コントローラは、天井搬送車1による所定のロードポート300に対するティーチングが終了すると、ループ部分P1を周回走行させることなく、先のロードポート300に隣接する別のロードポート300に対する移載位置に天井搬送車1を移動させる。搬送車コントローラは、天井搬送車1を別のロードポート300に対する移載位置に停止させ、別のロードポート300に対してティーチングを実行させる(図10(B)参照)。
【0061】
搬送車コントローラは、別のロードポート300に対するティーチングが終了すると、ループ部分P1を周回走行させることなく、別のロードポート300に隣接する更なる別のロードポート300に対する移載位置に天井搬送車1を移動させる。搬送車コントローラは、天井搬送車1を更なる別のロードポート300に対する移載位置に停止させ、更なる別のロードポート300に対してティーチングを実行させる(図10(C)参照)。このような制御では、ティーチングユニット20を保持する天井搬送車1が三つのロードポート300に対するティーチングを連続して実施するので、後続の天井搬送車1Aが長く滞留する。
【0062】
この点、上記実施形態のエリアコントローラ110は、一つのロードポート300でのティーチングごとに天井搬送車1に周回走行を実行させるので、ティーチングを実行する天井搬送車1の後続する他の天井搬送車1Aの滞留を最小限に留めることができる。この結果、天井搬送車システム100の稼働中においてティーチングを実行する場合であっても、天井搬送車1Aの渋滞が発生することを低減できる。
【0063】
以上、一実施形態について説明したが、本発明の一側面は、上記実施形態に限られない。発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0064】
上記実施形態の天井搬送車システム100では、ティーチングユニット20を保持する天井搬送車1が各ロードポート300に対してティーチングを実行する例を挙げて説明したが、天井搬送車1ごとの特性(すなわち機差)を取得し、天井搬送車1ごとに保持ユニット7の状態を適切に調整することもできる。具体的には、エリアコントローラ110は、天井搬送車1ごとに保持ユニット7にティーチングユニット20を保持させ、移載条件(又は、移載条件及び上述の方法によって取得したティーチングに関する情報)に基づいてティーチングユニット20を各ロードポート300に移載したときに、各ロードポート300ごとにティーチングユニット20が取得する情報に基づいて、天井搬送車1ごと、ロードポート300ごとの特性を算出する。
【0065】
ティーチングユニット20が取得する情報とは、タッチパネル35、第一測距センサ53及び第二測距センサ55から得られる情報であり、更に詳細には位置決めピン301の位置に関する情報、一対のタッチパネル35,35及びバンパープレート41が位置決めピン301に接触した際の本体部22と一対のタッチパネル35,35のそれぞれとの距離L1,L2及び本体部22とバンパープレート41との距離L3に関する情報である。エリアコントローラ110は、このようにして得られた天井搬送車1ごとの特性を記憶すると共に各天井搬送車1に送信する。各天井搬送車1は、搬送車コントローラ8に記憶された移載条件と、エリアコントローラ110から送信されたロードポート300ごとのティーチングに関する情報と、天井搬送車1ごとの特性とに基づいて、容器200を各ロードポート300に移載する。
【0066】
上記実施形態及び変形例の天井搬送車システム100では、ベース11に形成された凹部14の奥側に給電端子63Bが配置されている例を挙げて説明したが、例えば、グリッパ12がティーチングユニット20を保持したときに、給電端子63Bがグリッパ12に押し出されて突出(進出)する構成としてもよい。この構成であっても、作業者が不用意に給電端子63Bに触れる可能性を低減できる。
【符号の説明】
【0067】
1…天井搬送車、7…保持ユニット、8…搬送車コントローラ、11…ベース、12…グリッパ、14…凹部、14a…テーパ部、20…ティーチングユニット、23…フランジ、29…ティーチング制御部、61…受電端子、63A…電力制御部、63B…給電端子、65…第一通信部、67…第二通信部、100…天井搬送車システム、110…エリアコントローラ(コントローラ)、200…容器(被搬送物)、300…ロードポート(載置部)。
図1
図2
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