(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】チャネルサウンディング方法及び機器
(51)【国際特許分類】
H04B 7/0413 20170101AFI20241106BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20241106BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20241106BHJP
【FI】
H04B7/0413
H04W84/12
H04W16/28 130
(21)【出願番号】P 2022552567
(86)(22)【出願日】2021-02-22
(86)【国際出願番号】 CN2021077231
(87)【国際公開番号】W WO2021175124
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2022-10-11
(31)【優先権主張番号】202010135651.7
(32)【優先日】2020-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】イエン,ジョーンジアーン
(72)【発明者】
【氏名】ヤーン,マオ
(72)【発明者】
【氏名】リヤーン,ダンダン
(72)【発明者】
【氏名】ユイ,ジエン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ユインボー
(72)【発明者】
【氏名】ガン,ミーン
【審査官】原田 聖子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0351620(US,A1)
【文献】特表2019-516272(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0349067(US,A1)
【文献】Kosuke Aio (Sony Corporation),Consideration of Multi-AP Sounding,IEEE 802.11-19/1134r1 ,IEEE, インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/19/11-19-1134-01-00be-consideration-of-multi-ap-sounding.pptx>,2019年08月08日
【文献】Jianhan Liu (Mediatek),Joint Sounding for Multi-AP Systems,IEEE 802.11-19/1593r3 ,IEEE, インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/19/11-19-1593-03-00be-joint-sounding-for-multi-ap-systems.pptx>,2019年11月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/02- 7/12
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネルサウンディングの方法であって、
第1通信装置によって、第1フレームを第2通信装置に送信するステップであって、前記第1フレームは、前記第1通信装置の一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行うよう前記第2通信装置に指示するために使用される、ステップと、
前記第1通信装置によって、前記第2通信装置に第2フレームを送信するステップであって、前記第2フレームは前記一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行うために前記第2通信装置により使用される、ステップと、
前記第1通信装置によって、前記第2通信装置から第3フレームを受信するステップであって、前記第3フレームは前記一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行った結果を示すために使用される、ステップと、
を含み、
前記第1フレームは第1フィールドを含み、
前記第1フィールドは前記第1通信装置の一部のパネルを示すために使用され、前記一部のアンテナは前記一部のパネルに対応するアンテナを含む、又は、
前記第1フィールドはアンテナインデックスを運ぶために使用され、前記アンテナインデックスは前記一部のアンテナを示すために使用される、方法。
【請求項2】
前記第1通信装置によって、前記第2通信装置から第3フレームを受信するステップの前に、前記方法は、
前記第1通信装置によって、前記第2通信装置に第4フレームを送信するステップであって、前記第4フレームは、前記第3フレームを前記第1通信装置に送信するよう前記第2通信装置に指示するために使用される、ステップと、
を更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1通信装置によって、第1フレームを第2通信装置に送信するステップの前に、前記方法は、
前記第1通信装置によって、トレーニングフレームを前記第2通信装置に送信するステップであって、前記トレーニングフレームは、前記第1通信装置の全てのアンテナに対してチャネルサウンディングを行うために使用される、ステップと、
前記第1通信装置によって、前記第2通信装置からフィードバックフレームを受信するステップと、
前記第1通信装置によって、前記フィードバックフレームに基づいて前記一部のアンテナを決定するステップと、
を更に含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1通信装置によって、前記第2通信装置へトレーニングフレームを送信するステップの前に、前記方法は、
前記第1通信装置によって、前記第2通信装置に事前トレーニングフレームを送信するステップであって、前記事前トレーニングフレームは、前記第1通信装置の全てのアンテナに対してチャネルサウンディングを行うよう前記第2通信装置に指示するために使用される、ステップと、
を更に含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1通信装置によって、前記第2通信装置からフィードバックフレームを受信するステップの前に、前記方法は、
前記第1通信装置によって、前記第2通信装置にトリガフレームを送信するステップであって、前記トリガフレームは、前記フィードバックフレームを前記第1通信装置に送信するよう前記第2通信装置に指示するために使用される、ステップと、
を更に含む請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1フレームが第2フィールドを更に含み、前記第2フィールドは、前記第1フィールドが前記第1通信装置の一部のパネルを示すために又はアンテナインデックスを運ぶために使用されることを示すために使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1フレームは第3フィールドを含み、前記第3フィールドは、前記第1フレームが超高スループットEHTバリアントのフレームであることを示すために使用される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1フレームがヌルデータパケット宣言(NDPA)フレームであり、前記第1フレームが第3フィールドを含み、前記第3フィールドが標準制御フィールドを含み、
前記標準制御フィールドの値が00の場合、前記第1フレームが超高スループット(VHT)バリアントのフレームであることを示し、
前記標準制御フィールドの値が01の場合、前記第1フレームが高効率(HE)バリアントのフレームであることを示し、
前記標準制御フィールドの値が10の場合、前記第1フレームがレンジング(Ranging)バリアントのフレームであることを示し、又は、
前記標準制御フィールドの値が11の場合、前記第1フレームが超高スループット(EHT)バリアントのフレームであることを示す、
請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2フレームが、超高スループット(EHT)信号フィールド、EHT短期トレーニングフィールド、及びEHT長期トレーニングフィールドを含み、前記一部のアンテナが少なくとも2つのアンテナパネルに対応し、前記第2フレームが少なくとも2つの第2サブフレームを含み、前記第2サブフレーム内の前記EHT長期トレーニングフィールドが、前記少なくとも2つのアンテナパネルのうちの1つに対応するアンテナの長期トレーニングフィールドを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
チャネルサウンディングの方法であって、
第2通信装置によって、第1フレームを第1通信装置から受信するステップであって、前記第1フレームは、前記第1通信装置の一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行うよう前記第2通信装置に指示するために使用される、ステップと、
前記第2通信装置によって、前記第1通信装置により送信された第2フレームを受信するステップであって、前記第2フレームは前記一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行うために前記第2通信装置により使用される、ステップと、
前記第2通信装置によって、前記第2フレームに基づき前記一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行うステップと、
前記第2通信装置によって、前記第1通信装置に第3フレームを送信するステップであって、前記第3フレームは前記一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行った結果を示すために使用される、ステップと、
を含み、
前記第1フレームは第1フィールドを含み、
前記第1フィールドは前記第1通信装置の一部のパネルを示すために使用され、前記一部のアンテナは前記一部のパネルに対応するアンテナを含む、又は、
前記第1フィールドはアンテナインデックスを運ぶために使用され、前記アンテナインデックスは前記一部のアンテナを示すために使用される、方法。
【請求項11】
前記第2通信装置によって、前記第1通信装置に第3フレームを送信するステップの前に、前記方法は、
前記第2通信装置によって、前記第1通信装置により送信された第4フレームを受信するステップであって、前記第4フレームは、前記第3フレームを前記第1通信装置に送信するよう前記第2通信装置に指示するために使用される、ステップと、
を更に含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
第2通信装置によって、第1フレームを第1通信装置から受信するステップの前に、前記方法は、
前記第2通信装置によって、トレーニングフレームを前記第1通信装置から受信するステップであって、前記トレーニングフレームは、前記第1通信装置の全てのアンテナに対してチャネルサウンディングを行うために使用される、ステップと、
前記第1通信装置が、フィードバックフレームに基づいて前記一部のアンテナを決定できるように、前記第2通信装置によって、前記第1通信装置に前記フィードバックフレームを送信するステップと、
を更に含む請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2通信装置によって、前記第1通信装置からトレーニングフレームを受信するステップの前に、前記方法は、
前記第2通信装置によって、前記第1通信装置により送信された事前トレーニングフレームを受信するステップであって、前記事前トレーニングフレームは、前記第1通信装置の全てのアンテナに対してチャネルサウンディングを行うよう前記第2通信装置に指示するために使用される、ステップと、
を更に含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2通信装置によって、前記第1通信装置にフィードバックフレームを送信するステップの前に、前記方法は、
前記第2通信装置によって、前記第1通信装置からトリガフレームを受信するステップであって、前記トリガフレームは、前記フィードバックフレームを前記第1通信装置に送信するよう前記第2通信装置に指示するために使用される、ステップと、
を更に含む請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1フレームが第2フィールドを更に含み、前記第2フィールドは、前記第1フィールドが前記第1通信装置の一部のパネルを示すために又はアンテナインデックスを運ぶために使用されることを示すために使用される、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記第1フレームは第3フィールドを含み、前記第3フィールドは、前記第1フレームが超高スループット(EHT)バリアントのフレームであることを示すために使用される、請求項10~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第1フレームがヌルデータパケット宣言(NDPA)フレームであり、前記第1フレームが第3フィールドを含み、前記第3フィールドが標準制御フィールドを含み、
前記標準制御フィールドの値が00の場合、前記第1フレームが超高スループット(VHT)バリアントのフレームであることを示し、
前記標準制御フィールドの値が01の場合、前記第1フレームが高効率(HE)バリアントのフレームであることを示し、
前記標準制御フィールドの値が10の場合、前記第1フレームがレンジング(Ranging)バリアントのフレームであることを示し、又は、
前記標準制御フィールドの値が11の場合、前記第1フレームが超高スループット(EHT)バリアントのフレームであることを示す、
請求項10~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記第2フレームが、超高スループット(EHT)信号フィールド、EHT短期トレーニングフィールド、及びEHT長期トレーニングフィールドを含み、前記一部のアンテナが少なくとも2つのアンテナパネルに対応し、前記第2フレームが少なくとも2つの第2サブフレームを含み、前記第2サブフレーム内の前記EHT長期トレーニングフィールドが、前記少なくとも2つのアンテナパネルのうちの1つに対応するアンテナの長期トレーニングフィールドを含む、請求項10~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
チャネルサウンディング機器であって、
コンピュータ命令を格納するよう構成されるメモリと、
前記コンピュータ命令を実行すると、前記チャネルサウンディング機器に請求項1~9のいずれか一項に記載の方法を実行させる、プロセッサと、
を含む機器。
【請求項20】
チャネルサウンディング機器であって、
コンピュータ命令を格納するよう構成されるメモリと、
前記コンピュータ命令を実行すると、前記チャネルサウンディング機器に請求項10~18のいずれか一項に記載の方法を実行させる、プロセッサと、
を含む機器。
【請求項21】
コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータ命令を格納し、前記コンピュータ命令はコンピュータにより実行されると、前記コンピュータに請求項1~9のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項22】
コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータ命令を格納し、前記コンピュータ命令はコンピュータにより実行されると、前記コンピュータに請求項10~18のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項23】
通信システムであって、第1チャネルサウンディング機器と第2チャネルサウンディング機器とを含み、前記第1チャネルサウンディング機器は請求項1~9のいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成され、前記
第2チャネルサウンディング機器は請求項10~18のいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成される、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本願は、参照により全体がここに組み込まれる、中国特許出願番号202010135651.7号、中国国家知識産権局に2020年3月2日に出願、名称「CHANNEL SOUNDING METHOD AND APPARATUS」の優先権を主張する。
【0002】
[技術分野]
本願は、通信分野に関し、より具体的には、チャネルサウンディング方法及び機器に関する。
【背景技術】
【0003】
電気電子技術者協会((Institute of Electrical and Electronics Engineers, IEEE)802.11)規格は、IEEE 802.11axの次世代超高スループット(extremely high throughput, EHT)ワーキンググループについて議論し、次世代無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)に、より大きな帯域幅(例えば、320 MHz)とより多くのストリーム(例えば、16個の空間ストリーム)を導入することを検討している。EHTでは、空間ストリームを増やすことでスループットを改善する。ただし、無線装置の能力の制限により、単一のアクセスポイント(access point, AP)が16個の空間ストリームを提供することはほとんどできない。
【0004】
上記の問題を解決するために、マルチパネル多入力多出力(multi-panel multiple input multiple output, MP MIMO)技術が登場した。MP MIMOとは、複数のパネルを相互接続することにより、無線装置(例えば、セルラネットワークの基地局、WLANのAP、又は端末装置)が構成されることを意味する。各パネルには一連のトランシーバアンテナが取り付けられている。すなわち、1つの無線装置のアンテナリソースが、互いに近く又は遠くにある複数のパネルに分散される。MP MIMOは、多数のアンテナの導入コストと複雑さを軽減し、スケーラビリティ、ネットワークカバレッジ能力、及び多入力多出力(multiple input multiple output, MIMO)チャネルゲインを向上させることができる。MP MIMOは、次世代WLANでより多くのストリーム又はアンテナリソースを使用するための実現可能なソリューションを提供する。
【0005】
ただし、アンテナリソースが集中型か複数のパネルに配置されているかにかかわらず、MIMO技術をWLANで使用するための技術的前提はチャネルサウンディング処理である。つまり、非AP局(non-AP station, non-AP STA)がAPとのチャネルサウンディングを完了し、チャネルサウンディング結果をフィードバックした後にのみ、APは複数のアンテナを介してMIMO方式で1つ以上の局(station, STA)にサービスを提供できる。より大きな帯域幅とより多くの空間ストリームが導入された場合、より多くのチャネル状態フィードバック情報が必要になる。これにより、フィードバックのオーバヘッドが高くなる。
【0006】
したがって、チャネル状態情報フィードバックのオーバヘッドをどのように削減するかが、解決すべき緊急の問題となっている。
【発明の概要】
【0007】
本願は、チャネル状態情報フィードバックのオーバヘッドを削減するために、チャネルサウンディング方法及び機器を提供する。
【0008】
第1の態様によると、本願は、チャネルサウンディング方法を提供する。方法は、以下を含む。第1通信装置が第1フレームを第2通信装置に送信し、第1フレームは第1通信装置の一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行うよう第2通信装置に示すために使用される。第1通信装置が第2フレームを第2通信装置に送信し、第2フレームは一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行うために第2通信装置により使用される。第1通信装置が第3フレームを第2通信装置から受信し、第3フレームは一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行った結果を示すために使用される。
【0009】
任意で、一部のアンテナは、第2通信装置と良好に通信できる所定のアンテナであってもよく、例えば、第1通信装置の所定のアンテナ内にあり、第2通信装置と良好に通信できるアンテナであってもよい。
【0010】
任意で、一部のアンテナは、第2通信装置と通信するための所定のアンテナであってもよい。
【0011】
これに対応して、第1フレームが前述の一部のアンテナを示す多くの方法がある。例えば、第1フレームは、1つ以上のパネル識別子に基づいて、第2通信装置が、1つ以上のパネル識別子に対応するアンテナに対してチャネルサウンディングを実行することを示す。別の例では、第1フレームは、1つ以上のAP識別子に基づいて、第2通信装置が、1つ以上のAP識別子に対応するアンテナに対してチャネルサウンディングを実行することを示す。別の例では、第1フレームはアンテナを直接示すインデックスを使用して一部のアンテナを示す。別の例では、第1フレームは開始アンテナのインデックス及び終了アンテナのインデックスを使用して一部のアンテナを示す。別の例では、第1フレームは開始アンテナのインデックス及びアンテナ数を使用して一部のアンテナを示す。
【0012】
上記の技術的ソリューションに基づき、第1通信装置は、第2通信装置がチャネル測定を行う必要があるアンテナの一部を第2通信装置に指示し、第2通信装置は対応するパネルのみでチャネルサウンディングを行い、チャネルサウンディング結果をフィードバックすることができる。これにより、第1通信装置の全てのアンテナでチャネルサウンディングを行い、そのたびにチャネルサウンディング結果をフィードバックする場合と比較して、チャネル状態情報フィードバックのオーバヘッドを削減することができる。
【0013】
第1の態様に関して、可能な実装では、第1通信装置が第2通信装置から第3フレームを受信する前に、方法は更に以下を含む:第1通信装置は第2通信装置に第4フレームを送信する。第4フレームは、第1通信装置に第3フレームを送信するよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0014】
前述の技術的ソリューションに基づいて、第1通信装置は、第4フレームに基づいて、第3フレームを同時にフィードバックするよう少なくとも1つの第2通信装置をトリガすることができる。これにより、チャネルサウンディング効率の向上を助ける。
【0015】
第1の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1通信装置が第2通信装置に第1フレームを送信する前に、方法は更に以下を含む:第1通信装置が第2通信装置にトレーニングフレームを送信し、トレーニングフレームは、第1通信装置の全てのアンテナに対してチャネルサウンディングを実行するために使用される。第1通信装置は第2通信装置からフィードバックフレームを受信する。第1通信装置は、フィードバックフレームに基づいて一部のアンテナを決定する。
【0016】
上記の技術的ソリューションに基づいて、第2通信装置の通信するアンテナセットは、実際のチャネルの状態などに基づいてあらかじめ決めておくことができる。これにより、第1通信装置と第2通信装置との間の後続の通信の成功確率を高めることができる。
【0017】
第1の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1通信装置が第2通信装置にトレーニングフレームを送信する前に、方法は更に以下を含む:第1通信装置は第2通信装置に事前トレーニングフレームを送信する。事前トレーニングフレームは、第1通信装置の全てのアンテナに対してチャネルサウンディングを実行するよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0018】
上記の技術的ソリューションに基づいて、第2通信装置は、チャネルサウンディングに備えるよう事前に指示されることができるため、第2通信装置はタイミングよくチャネルサウンディングに備えることができる。これにより、チャネルサウンディング効率の向上を助ける。
【0019】
第1の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1通信装置が第2通信装置からフィードバックフレームを受信する前に、方法は更に以下を含む:第1通信装置は第2通信装置にトリガフレームを送信する。トリガフレームは、第1通信装置にフィードバックフレームを送信するよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0020】
第1の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第1フィールドを含む。第1フィールドは、第1通信装置の一部のパネルを示すために使用され、一部のアンテナは一部のパネルに対応するアンテナを含む。
【0021】
任意で、第1フィールドはパネルビットマップを運ぶために使用できる。パネルビットマップは、第1通信機器の一部のパネルを示すために使用される。例えば、第1通信装置のアンテナをパネル1からパネル4に分配する場合、パネルビットマップで4ビットを使用して4つのパネルを表すことができる。例えば、1001はパネル1とパネル4のアンテナが今回チャネルサウンディングが実行される必要のあるアンテナであることを示している。
【0022】
任意で、代替として、第1フィールドの異なる値を使用して、異なるパネルの組み合わせを表すこともできる。例えば、第1通信装置のアンテナがパネル1~パネル4に分散しており、第1フィールドが4ビットを含む場合、第1フィールドの値1111はパネル1~パネル3を表し、第1フィールドの値1010はパネル1とパネル2を表す。
【0023】
任意で、代替として、第1フィールドがパネルのインデックスを直接示すこともできる。
【0024】
上記の技術的ソリューションでは、第1通信装置の一部のパネルが示されて、間接的にチャネルサウンディングを行う必要がある一部のアンテナを示す。つまり、上記の技術的ソリューションは、複数のパネルで構成された通信機器のチャネルサウンディングのシナリオに適用することができる。
【0025】
第1の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第1フィールドを含む。第1フィールドはアンテナインデックスを運ぶために使用され、アンテナインデックスは一部のアンテナを示すために使用される。
【0026】
任意で、第1フレームはアンテナを直接示すインデックスを使用して一部のアンテナを示す。
【0027】
任意で、第1フレームは開始アンテナのインデックス及び終了アンテナのインデックスを使用して一部のアンテナを示す。
【0028】
任意で、第1フレームは開始アンテナのインデックス及びアンテナ数を使用して一部のアンテナを示す。
【0029】
第1の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第2フィールドを更に含む。第2フィールドは、第1フィールドが第1通信装置の一部のパネルを示すために又はアンテナインデックスを運ぶために使用される。
【0030】
つまり、第1通信装置は、現在のシナリオがMP MIMOシナリオであることを第2通信装置に通知することができる。このように、第1通信装置と第2通信装置との間の通信を、異なるシナリオに適応させることができる。
【0031】
第1の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第3フィールドを含む。第3フィールドは、第1フレームが超高スループットEHTバリアントのフレームであることを示すために使用される。
【0032】
任意で、第3フィールドは、サウンディングダイアログトークンフィールドの1つ以上のビットであってよい。
【0033】
例えば、第3フィールドには、レンジングフィールドのビットとサウンディングダイアログトークンフィールドのHEフィールドを含む標準制御フィールドが含まれている。標準制御フィールドの値が00の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が01の場合、第1フレームがHEバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が10の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
標準制御フィールドの値が11の場合、第1フレームがレンジングバリアントのフレームであることを示す。
代替として、標準制御フィールドの値が00の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が01の場合、第1フレームがHEバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が10の場合、第1フレームがレンジングバリアントのフレームであることを示し、又は、
標準制御フィールドの値が11の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0034】
任意で、第3フィールドには、レンジングフィールドのビットとサウンディングダイアログトークンフィールドのHEフィールドと局情報フィールドの1つ以上のビットとを含む標準制御フィールドが含まれている。標準制御フィールドの値が00の場合、第1フレームがフレームVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が01の場合、第1フレームがHEバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が10の場合、第1フレームがレンジングバリアントのフレームであることを示し、又は、
標準制御フィールドの値が11の場合、第1フレームが無効であるか又は他将来の使用のために予約されていることを示す。標準制御フィールドの値が00の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであることを示す。したがって、局情報フィールドの1つ以上のビットに基づいて、更に区別を行うことができる。
【0035】
例として、局情報フィールドの1ビットが占有されている場合があり、そのビットは、第1フレームがVHTバリアントのフレームであるか、EHTバリアントのフレームであるかを更に示すために使用される。
【0036】
例えば、局情報フィールドに新しい曖昧性除去フィールドを設定することができる。曖昧性除去フィールドの値が0の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
曖昧性除去フィールドの値が1の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。代替として、曖昧性除去フィールドの値が1の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
曖昧性除去フィールドの値が0の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0037】
別の例では、関連付け識別子フィールドの1ビットは、第1フレームがVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであるかを更に示すために使用されてよい。このビットの値が0の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
このビットの値が1の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。代替として、このビットの値が1の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
このビットの値が0の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0038】
別の例では、特別関連付け識別子の値は、第1フレームがVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであるかを更に示すために使用されてよい。例えば、特別関連付け識別子の値が2044の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
特別関連付け識別子の値が2043の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0039】
第1の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2フレームには、超高スループットEHT信号フィールド、EHT短期トレーニングフィールド、及びEHT長期トレーニングフィールドが含まれる。EHT長期トレーニングフィールドには、アンテナの各部分の長期トレーニングフィールドが含まれる。
【0040】
第1の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2フレームには、超高スループットEHT信号フィールド、EHT短期トレーニングフィールド、及びEHT長期トレーニングフィールドが含まれる。一部のアンテナは少なくとも2つのパネルに対応し、第2フレームは少なくとも2つの第2サブフレームを含み、第2サブフレームのEHT長期トレーニングフィールドは少なくとも2つのアンテナパネルの1つに対応するアンテナの長期トレーニングフィールドを含む。
【0041】
第1の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームはヌルデータパケット宣言NDPAフレーム、第2フレームはヌルデータパケットNDPフレーム、第3フレームはビームフォーミングレポートフレーム、第4フレームはトリガフレームである。
【0042】
第1の態様又は上記の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1通信装置はアクセスポイントAPであり、第2通信装置は局STAである。
【0043】
第2の態様によると、本願は、チャネルサウンディング方法を提供する。方法は、以下を含む。第2通信装置が第1フレームを第1通信装置から受信し、第1フレームは第1通信装置の一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行うよう第2通信装置に示すために使用される。第2通信装置が第1通信装置により送信された第2フレームを受信し、第2フレームは一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行うために第2通信装置により使用される。第2通信装置は、第2フレームに基づいて一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを実行する。第2通信装置が第3フレームを第1通信装置に送信し、第3フレームは一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行った結果を示すために使用される。
【0044】
任意で、一部のアンテナは、第2通信装置と良好に通信できる所定のアンテナであってもよく、例えば、第1通信装置の所定のアンテナ内にあり、第2通信装置と良好に通信できるアンテナであってもよい。
【0045】
任意で、一部のアンテナは、第2通信装置と通信するための所定のアンテナであってもよい。
【0046】
これに対応して、第1フレームが前述の一部のアンテナを示す多くの方法がある。例えば、第1フレームは、1つ以上のパネル識別子に基づいて、第2通信装置が、1つ以上のパネル識別子に対応するアンテナに対してチャネルサウンディングを実行することを示す。別の例では、第1フレームは、1つ以上のAP識別子に基づいて、第2通信装置が、1つ以上のAP識別子に対応するアンテナに対してチャネルサウンディングを実行することを示す。別の例では、第1フレームはアンテナを直接示すインデックスを使用してアンテナの部分を示す。別の例では、第1フレームは開始アンテナのインデックス及び終了アンテナのインデックスを使用して一部のアンテナを示す。別の例では、第1フレームは開始アンテナのインデックス及びアンテナ数を使用して一部のアンテナを示す。
【0047】
上記の技術的ソリューションに基づき、第1通信装置は、第2通信装置がチャネル測定を行う必要があるアンテナの一部を第2通信装置に指示し、第2通信装置は対応するパネルのみでチャネルサウンディングを行い、チャネルサウンディング結果をフィードバックすることができる。これにより、第1通信装置の全てのアンテナでチャネルサウンディングを行い、そのたびにチャネルサウンディング結果をフィードバックする場合と比較して、チャネル状態情報フィードバックのオーバヘッドを削減することができる。
【0048】
第2の態様を参照して、別の可能な実装では、第2通信装置が第1通信装置に第3フレームを送信する前に、方法は更に以下を含む:第2通信装置は第1通信装置により送信された第4フレームを受信する。第4フレームは、第1通信装置に第3フレームを送信するよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0049】
前述の技術的ソリューションに基づいて、第1通信装置は、第4フレームに基づいて、第3フレームを同時にフィードバックするよう少なくとも1つの第2通信装置をトリガすることができる。これにより、チャネルサウンディング効率の向上を助ける。
【0050】
第2の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2通信装置が第1通信装置から第1フレームを受信する前に、方法は更に以下を含む:第2通信装置が第1通信装置からトレーニングフレームを受信し、トレーニングフレームは、第1通信装置の全てのアンテナに対してチャネルサウンディングを実行するために使用される。第2通信装置は、フィードバックフレームを第1通信装置に送信し、第1通信装置がフィードバックフレームに基づいて一部のアンテナを決定できるようにする。
【0051】
上記の技術的ソリューションに基づいて、第2通信装置との通信するアンテナセットは、実際のチャネルの状態などに基づいてあらかじめ決めておくことができる。これにより、第1通信装置と第2通信装置との間の後続の通信の成功確率を高めることができる。
【0052】
第2の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2通信装置が第1通信装置からトレーニングフレームを受信する前に、方法は更に以下を含む:第2通信装置は第1通信装置により送信された事前トレーニングフレームを受信する。事前トレーニングフレームは、第1通信装置の全てのアンテナに対してチャネルサウンディングを実行するよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0053】
上記の技術的ソリューションに基づいて、第2通信装置は、チャネルサウンディングに備えるよう事前に指示されることができるため、第2通信装置はタイミングよくチャネルサウンディングに備えることができる。これにより、チャネルサウンディング効率の向上を助ける。
【0054】
第2の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2通信装置が第1通信装置にフィードバックフレームを送信する前に、方法は更に以下を含む:第2通信装置は第1通信装置からトリガフレームを受信する。トリガフレームは、第1通信装置にフィードバックフレームを送信するよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0055】
第2の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第1フィールドを含む。第1フィールドは、第1通信装置のパネルの部分を示すために使用され、アンテナの部分はパネルの部分に対応するアンテナを含む。
【0056】
上記の技術的ソリューションに基づいて、第2通信装置は、チャネルサウンディングに備えるよう事前に指示されることができるため、第2通信装置はタイミングよくチャネルサウンディングに備えることができる。これにより、チャネルサウンディング効率の向上を助ける。
【0057】
第2の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第1フィールドを含む。第1フィールドはアンテナインデックスを運ぶために使用され、アンテナインデックスは一部のアンテナを示すために使用される。
【0058】
任意で、第1フレームはアンテナを直接示すインデックスを使用して一部のアンテナを示す。
【0059】
任意で、第1フレームは開始アンテナのインデックス及び終了アンテナのインデックスを使用して一部のアンテナを示す。
【0060】
任意で、第1フレームは開始アンテナのインデックス及びアンテナ数を使用して一部のアンテナを示す。
【0061】
第2の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第2フィールドを更に含む。第2フィールドは、第1フィールドが第1通信装置の一部のパネルを示すために又はアンテナインデックスを運ぶために使用される。
【0062】
つまり、第1通信装置は、現在のシナリオがMP MIMOシナリオであることを第2通信装置に通知することができる。このように、第1通信装置と第2通信装置との間の通信を、異なるシナリオに適応させることができる。
【0063】
第2の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第3フィールドを含む。第3フィールドは、第1フレームが超高スループットEHTバリアントのフレームであることを示すために使用される。
【0064】
任意で、第3フィールドは、サウンディングダイアログトークンフィールドの1つ以上のビットであってよい。
【0065】
例えば、第3フィールドには、レンジングフィールドのビットとサウンディングダイアログトークンフィールドのHEフィールドを含む標準制御フィールドが含まれている。標準制御フィールドの値が00の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が01の場合、第1フレームがHEバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が10の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
標準制御フィールドの値が11の場合、第1フレームがレンジングバリアントのフレームであることを示す。代替として、標準制御フィールドの値が00の場合、NDPAフレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が01の場合、NDPAフレームがHEバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が10の場合、NDPAフレームがレンジングバリアントのフレームであることを示し、又は、
標準制御フィールドの値が11の場合、NDPAフレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0066】
任意で、第3フィールドには、レンジングフィールドのビットとサウンディングダイアログトークンフィールドのHEフィールドと局情報フィールドの1つ以上のビットとを含む標準制御フィールドが含まれている。標準制御フィールドの値が00の場合、第1フレームがフレームVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が01の場合、第1フレームがHEバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が10の場合、第1フレームがレンジングバリアントのフレームであることを示し、又は、
標準制御フィールドの値が11の場合、第1フレームが無効であるか又は他将来の使用のために予約されていることを示す。
【0067】
前述の例では、標準制御フィールドの値が00の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであることを示す。したがって、局情報フィールドの1つ以上のビットに基づいて、更に区別を行うことができる。
【0068】
例として、局情報フィールドの1ビットが占有されている場合があり、そのビットは、第1フレームがVHTバリアントのフレームであるか、EHTバリアントのフレームであるかを更に示すために使用される。
【0069】
例えば、局情報フィールドに新しい曖昧性除去フィールドを設定することができる。曖昧性除去フィールドの値が0の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
曖昧性除去フィールドの値が1の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。代替として、曖昧性除去フィールドの値が1の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
曖昧性除去フィールドの値が0の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0070】
別の例では、関連付け識別子フィールドの1ビットは、第1フレームがVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであるかを更に示すために使用されてよい。このビットの値が0の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
このビットの値が1の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。代替として、このビットの値が1の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
このビットの値が0の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0071】
別の例では、特別関連付け識別子の値は、第1フレームがVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであるかを更に示すために使用されてよい。例えば、特別関連付け識別子の値が2044の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
特別関連付け識別子の値が2043の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0072】
第2の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2フレームには、超高スループットEHT信号フィールド、EHT短期トレーニングフィールド、及びEHT長期トレーニングフィールドが含まれる。一部のアンテナは少なくとも2つのアンテナパネルに対応し、第2フレームは少なくとも2つの第2サブフレームを含み、第2サブフレームのEHT長期トレーニングフィールドは少なくとも2つのアンテナパネルの1つに対応するアンテナの長期トレーニングフィールドを含む。
【0073】
第2の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2フレームには、超高スループットEHT信号フィールド、EHT短期トレーニングフィールド、及びEHT長期トレーニングフィールドが含まれる。EHT長期トレーニングフィールドには、アンテナの各部分の長期トレーニングフィールドが含まれる。
【0074】
第2の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2フレームには、超高スループットEHT信号フィールド、EHT短期トレーニングフィールド、及びEHT長期トレーニングフィールドが含まれる。アンテナの部分は少なくとも2つのパネルに対応し、第2フレームは少なくとも2つの第2サブフレームを含み、第2サブフレームのEHT長期トレーニングフィールドは少なくとも2つのアンテナパネルの1つに対応するアンテナの長期トレーニングフィールドを含む。
【0075】
第2の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームはヌルデータパケット宣言NDPAフレーム、第2フレームはヌルデータパケットNDPフレーム、第3フレームはビームフォーミングレポートフレーム、第4フレームはトリガフレームである。
【0076】
第2の態様又は上記の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1通信装置はアクセスポイントAPであり、第2通信装置は局STAである。
【0077】
第3の態様によると、本願は、チャネルサウンディング方法を提供する。方法は、以下を含む。第1通信装置が第1フレームを第2通信装置に送信し、第1フレームは、第1通信装置fが属する通信装置グループの中の一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを行うよう第2通信装置に示すために使用される属する。第1通信装置が第2フレームを第2通信装置に送信し、第2フレームは、一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを行うために第2通信装置により使用される。第1通信装置が第3フレームを第2通信装置から受信し、第3フレームは一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを行った結果を示すために使用される。
【0078】
通信装置グループは、複数の通信装置を含む共同伝送セットであるマルチ通信装置協調グループ、例えばマルチAP協調グループであってもよい。
【0079】
任意で、一部の通信装置は、第2通信装置と良好に通信できる所定の通信装置であってもよい。
【0080】
任意で、一部の通信装置は、第2通信装置と通信するために予約された通信装置であってもよい。
【0081】
これに対応して、第1フレームが前述の一部のアンテナを示す多くの方法がある。例えば、第1フレームは、1つ以上のパネル識別子に基づいて、第2通信装置が、1つ以上のパネル識別子に対応する通信装置に対してチャネルサウンディングを実行することを示す。別の例では、第1フレームは、1つ以上のAPの識別子に基づいて、第2通信装置が、1つ以上のAPに対してチャネルサウンディングを実行することを示す。別の例では、第1フレームはアンテナを直接示すインデックスを使用して一部の通信装置を示す。別の例では、第1フレームは開始アンテナのインデックス及び終了アンテナのインデックスを使用して一部の通信装置を示す。別の例では、第1フレームは開始アンテナのインデックス及びアンテナ数を使用して一部の通信装置を示す。
【0082】
上記の技術的ソリューションに基づき、第1通信装置は、第2通信装置によりチャネル測定が行われる必要がある、通信装置グループ内の装置の一部を、第2通信装置に指示し、第2通信装置は対応する通信装置に対してのみチャネルサウンディングを行い、チャネルサウンディング結果をフィードバックすることができる。これにより、通信装置グループの中の全ての通信装置に対してチャネルサウンディングを行い、そのたびにチャネルサウンディング結果をフィードバックする場合と比較して、チャネル状態情報フィードバックのオーバヘッドを削減することができる。
【0083】
第3の態様を参照して、別の可能な実装では、第1通信装置が第2通信装置から第3フレームを受信する前に、方法は更に以下を含む:第1通信装置は第2通信装置に第4フレームを送信する。第4フレームは、第1通信装置に第3フレームを送信するよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0084】
前述の技術的ソリューションに基づいて、第1通信装置は、第4フレームに基づいて、第3フレームを同時にフィードバックするよう少なくとも1つの第2通信装置をトリガすることができる。これにより、チャネルサウンディング効率の向上を助ける。
【0085】
第3の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1通信装置が第2通信装置に第1フレームを送信する前に、方法は更に以下を含む:第1通信装置が第2通信装置にトレーニングフレームを送信し、トレーニングフレームは、通信装置グループの中の全ての通信装置に対してチャネルサウンディングを実行するために使用される。第1通信装置は第2通信装置からフィードバックフレームを受信する。第1通信装置は、フィードバックフレームに基づいて一部の通信装置を決定する。
【0086】
上記の技術的ソリューションに基づいて、第2通信装置と通信する通信装置は、実際のチャネルの状態などに基づいてあらかじめ決めておくことができる。これにより、第1通信装置と第2通信装置との間の後続の通信の成功確率を高めることができる。
【0087】
第3の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1通信装置が第2通信装置にトレーニングフレームを送信する前に、方法は更に以下を含む:第1通信装置が第2通信装置に事前トレーニングフレームを送信し、事前トレーニングフレームは、通信装置グループの中の全ての通信装置に対してチャネルサウンディングを実行するよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0088】
上記の技術的ソリューションに基づいて、第2通信装置は、チャネルサウンディングに備えるよう事前に指示されることができるため、第2通信装置はタイミングよくチャネルサウンディングに備えることができる。これにより、チャネルサウンディング効率の向上を助ける。
【0089】
第3の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1通信装置が第2通信装置からフィードバックフレームを受信する前に、方法は更に以下を含む:第1通信装置は第2通信装置にトリガフレームを送信する。トリガフレームは、第1通信装置にフィードバックフレームを送信するよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0090】
第3の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第1フィールドを含む。第1フィールドは通信装置ビットマップを運ぶために使用され、通信装置ビットマップは一部の通信装置を示すために使用される。
【0091】
任意で、第1フィールドは通信装置ビットマップを運ぶために使用され、通信装置ビットマップは通信装置グループの中の一部の通信装置を示すために使用される。例えば、通信装置グループに通信装置1から通信装置4が含まれている場合、通信装置ビットマップは4つの通信装置を各々表すために4ビットを使用できる。例えば、1001は通信装置1と通信装置4のアンテナが今回チャネルサウンディングが実行される必要のあるアンテナであることを示す。
【0092】
任意で、第1フィールドの異なる値を使用して、異なる通信装置の組み合わせを表すこともできる。例えば、通信装置グループに通信装置1~プレイン通信装置4が含まれる場合、第1フィールドには4ビットが含まれる。第1フィールドの値が1111の場合、第1フィールドは通信装置1~3を表す。第1フィールドの値が1010の場合、第1フィールドは通信装置1~2を表す。
【0093】
任意で、代替として、第1フィールドが通信装置インデックスを直接示すこともできる。
【0094】
第3の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第1フィールドを含む。第1フィールドはアンテナインデックスを運ぶために使用され、アンテナインデックスは一部の通信装置を示すために使用される。
【0095】
任意で、第1フレームはアンテナを直接示すインデックスを使用して一部の通信装置を示す。
【0096】
任意で、第1フレームは開始アンテナのインデックス及び終了アンテナのインデックスを使用して一部の通信装置を示す。
【0097】
任意で、第1フレームは開始アンテナのインデックス及びアンテナ数を使用して一部の通信装置を示す。
【0098】
第3の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第2フィールドを更に含む。第2フィールドは、第1フィールドが通信装置ビットマップ又はアンテナインデックスを運ぶことを示すために使用される。
【0099】
つまり、第1通信装置は、現在のシナリオがマルチ通信装置協調シナリオであることを第2通信装置に通知することができる。このように、第1通信装置と第2通信装置との間の通信を、異なるシナリオに適応させることができる。
【0100】
第3の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第3フィールドを含む。第3フィールドは、第1フレームが超高スループットEHTバリアントのフレームであることを示すために使用される。
【0101】
例えば、第3フィールドには、レンジングフィールドのビットとサウンディングダイアログトークンフィールドのHEフィールドを含む標準制御フィールドが含まれている。標準制御フィールドの値が00の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が01の場合、第1フレームがHEバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が10の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
標準制御フィールドの値が11の場合、第1フレームがレンジングバリアントのフレームであることを示す。代替として、標準制御フィールドの値が00の場合、NDPAフレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が01の場合、NDPAフレームがHEバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が10の場合、NDPAフレームがレンジングバリアントのフレームであることを示し、又は、
標準制御フィールドの値が11の場合、NDPAフレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0102】
任意で、第3フィールドには、レンジングフィールドのビットとサウンディングダイアログトークンフィールドのHEフィールドと局情報フィールドの1つ以上のビットとを含む標準制御フィールドが含まれている。標準制御フィールドの値が00の場合、第1フレームがフレームVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が01の場合、第1フレームがHEバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が10の場合、第1フレームがレンジングバリアントのフレームであることを示し、又は、
標準制御フィールドの値が11の場合、第1フレームが無効であるか又は他将来の使用のために予約されていることを示す。
【0103】
前述の例では、標準制御フィールドの値が00の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであることを示す。したがって、局情報フィールドの1つ以上のビットに基づいて、更に区別を行うことができる。
【0104】
例として、局情報フィールドの1ビットが占有されている場合があり、そのビットは、第1フレームがVHTバリアントのフレームであるか、EHTバリアントのフレームであるかを更に示すために使用される。
【0105】
例えば、局情報フィールドに新しい曖昧性除去フィールドを設定することができる。曖昧性除去フィールドの値が0の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
曖昧性除去フィールドの値が1の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。代替として、曖昧性除去フィールドの値が1の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
曖昧性除去フィールドの値が0の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0106】
別の例では、関連付け識別子フィールドの1ビットは、第1フレームがVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであるかを更に示すために使用されてよい。このビットの値が0の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
このビットの値が1の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。代替として、このビットの値が1の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
このビットの値が0の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0107】
別の例では、特別関連付け識別子の値は、第1フレームがVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであるかを更に示すために使用されてよい。例えば、特別関連付け識別子の値が2044の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
特別関連付け識別子の値が2043の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0108】
第3の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2フレームには、超高スループットEHT信号フィールド、EHT短期トレーニングフィールド、及びEHT長期トレーニングフィールドが含まれる。EHT長期トレーニングフィールドには、アンテナの各部分の長期トレーニングフィールドが含まれる。
【0109】
第3の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2フレームには、超高スループットEHT信号フィールド、EHT短期トレーニングフィールド、及びEHT長期トレーニングフィールドが含まれる。一部のアンテナは少なくとも2つのパネルに対応し、第2フレームは少なくとも2つの第2サブフレームを含み、第2サブフレームのEHT長期トレーニングフィールドは少なくとも2つのアンテナパネルの1つに対応するアンテナの長期トレーニングフィールドを含む。
【0110】
第3の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームはヌルデータパケット宣言NDPAフレーム、第2フレームはヌルデータパケットNDPフレーム、第3フレームはビームフォーミングレポートフレーム、第4フレームはトリガフレームである。
【0111】
第3の態様又は上記の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1通信装置はアクセスポイントAPであり、第2通信装置は局STAである。
【0112】
第4の態様によると、本願は、チャネルサウンディング方法を提供する。方法は、以下を含む。第2通信装置が第1フレームを第1通信装置から受信し、第1フレームは、第1通信装置が属する通信装置グループの中の一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを行うよう第2通信装置に示すために使用される属する。第2通信装置が第2フレームを第1通信装置から受信し、第2フレームは、一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを行うために第2通信装置により使用される。第2通信装置は、第2フレームに基づいて一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを実行する。第2通信装置が第3フレームを第1通信装置に送信し、第3フレームは一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを行った結果を示すために使用される。
【0113】
通信装置グループは、複数の通信装置を含む共同伝送セットであるマルチ通信装置協調グループ、例えばマルチAP協調グループであってもよい。
【0114】
任意で、一部の通信装置は、第2通信装置と良好に通信できる所定の通信装置であってもよい。
【0115】
任意で、一部の通信装置は、第2通信装置と通信するために予め決定された通信装置であってもよい。
【0116】
これに対応して、第1フレームが前述の一部のアンテナを示す多くの方法がある。例えば、第1フレームは、1つ以上のパネル識別子に基づいて、第2通信装置が、1つ以上のパネル識別子に対応する通信装置に対してチャネルサウンディングを実行することを示す。別の例では、第1フレームは、1つ以上のAPの識別子に基づいて、第2通信装置が、1つ以上のAPに対してチャネルサウンディングを実行することを示す。別の例では、第1フレームはアンテナを直接示すインデックスを使用して通信装置の部分を示す。別の例では、第1フレームは開始アンテナのインデックス及び終了アンテナのインデックスを使用して一部の通信装置を示す。別の例では、第1フレームは開始アンテナのインデックス及びアンテナ数を使用して一部の通信装置を示す。
【0117】
上記の技術的ソリューションに基づき、第1通信装置は、第2通信装置によりチャネル測定が行われる必要がある、通信装置グループ内の装置の一部を、第2通信装置に指示し、第2通信装置は対応する通信装置に対してのみチャネルサウンディングを行い、チャネルサウンディング結果をフィードバックすることができる。これにより、通信装置グループの中の全ての通信装置に対してチャネルサウンディングを行い、そのたびにチャネルサウンディング結果をフィードバックする場合と比較して、チャネル状態情報フィードバックのオーバヘッドを削減することができる。
【0118】
第4の態様を参照して、別の可能な実装では、第2通信装置が第1通信装置に第3フレームを送信する前に、方法は更に以下を含む:第2通信装置は第1通信装置により送信された第4フレームを受信する。第4フレームは、第1通信装置に第3フレームを送信するよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0119】
前述の技術的ソリューションに基づいて、第1通信装置は、第4フレームに基づいて、第3フレームを同時にフィードバックするよう少なくとも1つの第2通信装置をトリガすることができる。これにより、チャネルサウンディング効率の向上を助ける。
【0120】
第4の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2通信装置が第1通信装置から第1フレームを受信する前に、方法は更に以下を含む:第2通信装置が第1通信装置からトレーニングフレームを受信し、トレーニングフレームは、通信装置グループの中の全ての通信装置に対してチャネルサウンディングを実行するために使用される。第2通信装置は、フィードバックフレームを第1通信装置に送信し、第1通信装置がフィードバックフレームに基づいて一部の通信装置を決定できるようにする。
【0121】
上記の技術的ソリューションに基づいて、第2通信装置と通信する通信装置は、実際のチャネルの状態などに基づいてあらかじめ決めておくことができる。これにより、第1通信装置と第2通信装置との間の後続の通信の成功確率を高めることができる。
【0122】
第4の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2通信装置が第1通信装置からトレーニングフレームを受信する前に、方法は更に以下を含む:第2通信装置は第1通信装置により送信された事前トレーニングフレームを受信する。事前トレーニングフレームは、通信装置グループの中の全ての通信装置に対してチャネルサウンディングを実行するよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0123】
上記の技術的ソリューションに基づいて、第2通信装置は、チャネルサウンディングに備えるよう事前に指示されることができるため、第2通信装置はタイミングよくチャネルサウンディングに備えることができる。これにより、チャネルサウンディング効率の向上を助ける。
【0124】
第4の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2通信装置が第1通信装置にフィードバックフレームを送信する前に、方法は更に以下を含む:第2通信装置は第1通信装置からトリガフレームを受信する。トリガフレームは、第1通信装置にフィードバックフレームを送信するよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0125】
第4の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第1フィールドを含む。第1フィールドは通信装置ビットマップを運ぶために使用され、通信装置ビットマップは一部の通信装置を示すために使用される。
【0126】
任意で、第1フィールドは通信装置ビットマップを運ぶために使用され、通信装置ビットマップは通信装置グループの中の一部の通信装置を示すために使用される。例えば、通信装置グループに通信装置1からプレイン通信装置4が含まれている場合、通信装置ビットマップは4つの通信装置を各々表すために4ビットを使用できる。例えば、1001は通信装置1と通信装置4のアンテナが今回チャネルサウンディングが実行される必要のあるアンテナであることを示す。
【0127】
任意で、第1フィールドの異なる値を使用して、異なる通信装置の組み合わせを表すこともできる。例えば、通信装置グループに通信装置1~プレイン通信装置4が含まれる場合、第1フィールドには4ビットが含まれる。第1フィールドの値が1111の場合、第1フィールドは通信装置1~3を表す。第1フィールドの値が1010の場合、第1フィールドは通信装置1~2を表す。
【0128】
任意で、代替として、第1フィールドが通信装置インデックスを直接示すこともできる。
【0129】
第4の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第1フィールドを含む。第1フィールドはアンテナインデックスを運ぶために使用され、アンテナインデックスは一部の通信装置を示すために使用される。
【0130】
任意で、第1フレームはアンテナを直接示すインデックスを使用して一部の通信装置を示す。
【0131】
任意で、第1フレームは開始アンテナのインデックス及び終了アンテナのインデックスを使用して一部の通信装置を示す。
【0132】
任意で、第1フレームは開始アンテナのインデックス及びアンテナ数を使用して一部の通信装置を示す。
【0133】
第4の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第2フィールドを更に含む。第2フィールドは、第1フィールドが通信装置ビットマップ又はアンテナインデックスを運ぶことを示すために使用される。
【0134】
つまり、第1通信装置は、現在のシナリオがマルチ通信装置協調シナリオであることを第2通信装置に通知することができる。このように、第1通信装置と第2通信装置との間の通信を、異なるシナリオに適応させることができる。
【0135】
第4の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームは第3フィールドを含む。第3フィールドは、第1フレームが超高スループットEHTバリアントのフレームであることを示すために使用される。
【0136】
例えば、第3フィールドには、レンジングフィールドのビットとサウンディングダイアログトークンフィールドのHEフィールドを含む標準制御フィールドが含まれている。標準制御フィールドの値が00の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が01の場合、第1フレームがHEバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が10の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
標準制御フィールドの値が11の場合、第1フレームがレンジングバリアントのフレームであることを示す。代替として、標準制御フィールドの値が00の場合、NDPAフレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が01の場合、NDPAフレームがHEバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が10の場合、NDPAフレームがレンジングバリアントのフレームであることを示し、又は、
標準制御フィールドの値が11の場合、NDPAフレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0137】
任意で、第3フィールドには、レンジングフィールドのビットとサウンディングダイアログトークンフィールドのHEフィールドと局情報フィールドの1つ以上のビットとを含む標準制御フィールドが含まれている。標準制御フィールドの値が00の場合、第1フレームがフレームVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が01の場合、第1フレームがHEバリアントのフレームであることを示し、
標準制御フィールドの値が10の場合、第1フレームがレンジングバリアントのフレームであることを示し、又は、
標準制御フィールドの値が11の場合、第1フレームが無効であるか又は他将来の使用のために予約されていることを示す。
【0138】
前述の例では、標準制御フィールドの値が00の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであることを示す。したがって、局情報フィールドの1つ以上のビットに基づいて、更に区別を行うことができる。
【0139】
例として、局情報フィールドの1ビットが占有されている場合があり、そのビットは、第1フレームがVHTバリアントのフレームであるか、EHTバリアントのフレームであるかを更に示すために使用される。
【0140】
例えば、局情報フィールドに新しい曖昧性除去フィールドを設定することができる。曖昧性除去フィールドの値が0の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
曖昧性除去フィールドの値が1の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。代替として、曖昧性除去フィールドの値が1の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
曖昧性除去フィールドの値が0の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0141】
別の例では、関連付け識別子フィールドの1ビットは、第1フレームがVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであるかを更に示すために使用されてよい。このビットの値が0の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
このビットの値が1の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。代替として、このビットの値が1の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
このビットの値が0の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0142】
別の例では、特別関連付け識別子の値は、第1フレームがVHTバリアントのフレーム又はEHTバリアントのフレームであるかを更に示すために使用されてよい。例えば、特別関連付け識別子の値が2044の場合、第1フレームがVHTバリアントのフレームであることを示し、又は、
特別関連付け識別子の値が2043の場合、第1フレームがEHTバリアントのフレームであることを示す。
【0143】
第4の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2フレームには、超高スループットEHT信号フィールド、EHT短期トレーニングフィールド、及びEHT長期トレーニングフィールドが含まれる。EHT長期トレーニングフィールドには、アンテナの各部分の長期トレーニングフィールドが含まれる。
【0144】
第4の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第2フレームには、超高スループットEHT信号フィールド、EHT短期トレーニングフィールド、及びEHT長期トレーニングフィールドが含まれる。一部のアンテナは少なくとも2つのパネルに対応し、第2フレームは少なくとも2つの第2サブフレームを含み、第2サブフレームのEHT長期トレーニングフィールドは少なくとも2つのアンテナパネルの1つに対応するアンテナの長期トレーニングフィールドを含む。
【0145】
第4の態様又は前述の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1フレームはヌルデータパケット宣言NDPAフレーム、第2フレームはヌルデータパケットNDPフレーム、第3フレームはビームフォーミングレポートフレーム、第4フレームはトリガフレームである。
【0146】
第4の態様又は上記の可能な実装のいずれかを参照して、別の可能な実装では、第1通信装置はアクセスポイントAPであり、第2通信装置は局STAである。
【0147】
第5の態様によると、本願は、チャネルサウンディング機器を提供する。機器は、第1の態様で提供される方法を実行するよう構成される。具体的に、機器は、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つを実行するよう構成されるモジュールを含んでよい。
【0148】
第6の態様によると、本願は、チャネルサウンディング機器を提供する。機器は、第2の態様で提供される方法を実行するよう構成される。具体的に、機器は、第2の態様又は第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つを実行するよう構成されるモジュールを含んでよい。
【0149】
第7の態様によると、本願は、チャネルサウンディング機器を提供する。機器は、第1の態様で提供される方法を実行するよう構成される。具体的に、機器は、第3の態様又は第3の態様の可能な実装のうちのいずれか1つを実行するよう構成されるモジュールを含んでよい。
【0150】
第8の態様によると、本願は、チャネルサウンディング機器を提供する。機器は、第2の態様で提供される方法を実行するよう構成される。具体的に、機器は、第4の態様又は第4の態様の可能な実装のうちのいずれか1つを実行するよう構成されるモジュールを含んでよい。
【0151】
第9の態様によると、本願は、プロセッサを含むチャネルサウンディング機器を提供する。プロセッサは、メモリに結合されており、メモリ内の命令を実行して、第1の態様又は第1の態様の可能な実装のいずれか1つの方法を実施するよう構成されてよい。任意で、機器は、メモリを更に含む。任意で、機器は、通信インタフェースを更に含み、プロセッサは通信インタフェースに結合される。
【0152】
実装では、機器はアクセスポイントである。機器がアクセスポイントの場合、通信インタフェースはトランシーバ、又は入出力インタフェースでもよい。
【0153】
別の実装では、機器はアクセスポイント内に構成されるチップである。機器がアクセスポイント内に構成されるチップである場合、通信インタフェースは入出力インタフェースでもよい。
【0154】
実装では、機器は局である。機器が局の場合、通信インタフェースはトランシーバ、又は入出力インタフェースでもよい。
【0155】
別の実装では、機器は局内に構成されるチップである。機器が局内に構成されるチップである場合、通信インタフェースは入出力インタフェースでもよい。
【0156】
別の実装では、機器はチップ又はチップシステムである。
【0157】
任意で、トランシーバは、トランシーバ回路であってよい。任意で、入出力インタフェースは、入出力回路であってよい。
【0158】
第10の態様によると、本願は、プロセッサを含むチャネルサウンディング機器を提供する。プロセッサは、メモリに結合されており、メモリ内の命令を実行して、第2の態様又は第2の態様の可能な実装のいずれか1つの方法を実施するよう構成されてよい。任意で、機器は、メモリを更に含む。任意で、機器は、通信インタフェースを更に含み、プロセッサは通信インタフェースに結合される。
【0159】
実装では、機器はアクセスポイントである。機器がアクセスポイントの場合、通信インタフェースはトランシーバ、又は入出力インタフェースでもよい。
【0160】
別の実装では、機器はアクセスポイント内に構成されるチップである。機器がアクセスポイント内に構成されるチップである場合、通信インタフェースは入出力インタフェースでもよい。
【0161】
実装では、機器は局である。機器が局の場合、通信インタフェースはトランシーバ、又は入出力インタフェースでもよい。
【0162】
別の実装では、機器は局内に構成されるチップである。機器が局内に構成されるチップである場合、通信インタフェースは入出力インタフェースでもよい。
【0163】
別の実装では、機器はチップ又はチップシステムである。
【0164】
任意で、トランシーバは、トランシーバ回路であってよい。任意で、入出力インタフェースは、入出力回路であってよい。
【0165】
第11の態様によると、本願は、プロセッサを含むチャネルサウンディング機器を提供する。プロセッサは、メモリに結合されており、メモリ内の命令を実行して、第3の態様又は第3の態様の可能な実装のいずれか1つの方法を実施するよう構成されてよい。任意で、機器は、メモリを更に含む。任意で、機器は、通信インタフェースを更に含み、プロセッサは通信インタフェースに結合される。
【0166】
実装では、機器はアクセスポイントである。機器がアクセスポイントの場合、通信インタフェースはトランシーバ、又は入出力インタフェースでもよい。
【0167】
別の実装では、機器はアクセスポイント内に構成されるチップである。機器がアクセスポイント内に構成されるチップである場合、通信インタフェースは入出力インタフェースでもよい。
【0168】
実装では、機器は局である。機器が局の場合、通信インタフェースはトランシーバ、又は入出力インタフェースでもよい。
【0169】
別の実装では、機器は局内に構成されるチップである。機器が局内に構成されるチップである場合、通信インタフェースは入出力インタフェースでもよい。
【0170】
別の実装では、機器はチップ又はチップシステムである。
【0171】
任意で、トランシーバは、トランシーバ回路であってよい。任意で、入出力インタフェースは、入出力回路であってよい。
【0172】
第12の態様によると、本願は、プロセッサを含むチャネルサウンディング機器を提供する。プロセッサは、メモリに結合されており、メモリ内の命令を実行して、第4の態様又は第4の態様の可能な実装のいずれか1つの方法を実施するよう構成されてよい。任意で、機器は、メモリを更に含む。任意で、機器は、通信インタフェースを更に含み、プロセッサは通信インタフェースに結合される。
【0173】
実装では、機器はアクセスポイントである。機器がアクセスポイントの場合、通信インタフェースはトランシーバ、又は入出力インタフェースでもよい。
【0174】
別の実装では、機器はアクセスポイント内に構成されるチップである。機器がアクセスポイント内に構成されるチップである場合、通信インタフェースは入出力インタフェースでもよい。
【0175】
実装では、機器は局である。機器が局の場合、通信インタフェースはトランシーバ、又は入出力インタフェースでもよい。
【0176】
別の実装では、機器は局内に構成されるチップである。機器が局内に構成されるチップである場合、通信インタフェースは入出力インタフェースでもよい。
【0177】
別の実装では、機器はチップ又はチップシステムである。
【0178】
任意で、トランシーバは、トランシーバ回路であってよい。任意で、入出力インタフェースは、入出力回路であってよい。
【0179】
第13の態様によると、本願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムが機器により実行されると、該機器は、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施能にされる。
【0180】
第14の態様によると、本願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムが機器上で実行されると、該機器は、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施可能にされる。
【0181】
第15の態様によると、本願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムが機器により実行されると、該機器は、第3の態様及び第3の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施能にされる。
【0182】
第16の態様によると、本願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを格納する。コンピュータプログラムが機器上で実行されると、該機器は、第4の態様及び第4の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施可能にされる。
【0183】
第17の態様によると、本願は、命令を含むコンピュータプログラムプロダクトを提供する。命令がコンピュータにより実行されると、機器は、第1の態様及び第1の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施能にされる。
【0184】
第18の態様によると、本願は、命令を含むコンピュータプログラムプロダクトを提供する。命令がコンピュータにより実行されると、該機器は、第2の態様及び第2の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施可能にされる。
【0185】
第19の態様によると、本願は、命令を含むコンピュータプログラムプロダクトを提供する。命令がコンピュータにより実行されると、機器は、第3の態様及び第3の態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施能にされる。
【0186】
第20の態様によると、本願は、命令を含むコンピュータプログラムプロダクトを提供する。命令がコンピュータにより実行されると、機器は、第4の態様及び第24態様の可能な実装のうちのいずれか1つによる方法を実施可能にされる。
【0187】
第21の態様によると、本願は、チップを提供する。チップはプロセッサと通信インタフェースを含み、プロセッサとインタフェース回路は互いに結合され、通信インタフェースは別の装置と通信するように構成され、プロセッサは、第1の態様又は第1の態様の実装のいずれか1つに従った方法、第2の態様又は第2の態様の実装のいずれか1つに従った方法、第3の態様又は第3の態様の実装のいずれか1つに従った方法、又は第4の態様又は第4の態様の実装のいずれか1つに従った方法を実装するように構成される。
【0188】
可能な実装では、チップは、プロセッサによって実行される命令を格納したり、プロセッサが命令を実行するために必要な入力データを格納したり、プロセッサが命令を実行した後に生成されたデータを格納したりするように構成されるメモリを更に含む。
【0189】
第22の態様によると、本願は前述のアクセスポイントと局を含む通信システムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0190】
【
図1】本願の実施形態に適用可能な無線通信システムの概略図である。
【0191】
【
図2】本願の実施形態によるAPの内部構造図である。
【0192】
【
図3】本願の実施形態によるSTAの内部構造図である。
【0193】
【
図4】IEEE 802.11axにおけるシングルユーザチャネル状態情報フィードバックの概略図である。
【0194】
【
図5】IEEE 802.11axにおけるマルチユーザチャネル状態情報フィードバックの概略図である。
【0195】
【
図6】D-MIMOに適用可能なユーザチャネル状態情報フィードバックの概略図である。
【0196】
【0197】
【0198】
【0199】
【
図10】ビームフォーミングレポートフレームのフレーム構造を示す。
【0200】
【
図11】本願の実施形態によるチャネルサウンディング方法の概略フローチャートである。
【0201】
【
図12】本願の実施形態によるチャネルサウンディング方法を適用する例を示す。
【0202】
【
図13】本願の実施形態によるNDPAフレームのフレーム構造を示す。
【0203】
【
図14】本願の実施形態によるNDPAフレーム内の局情報フィールドの実装の概略図である。
【0204】
【
図15】本願の実施形態によるNDPフレームの実装の概略図である。
【0205】
【
図16】本願の実施形態によるNDPフレームの別の実装の概略図である。
【0206】
【
図17】本願の実施形態によるNDPフレームの更に別の実装の概略図である。
【0207】
【
図18】本願の実施形態によるパネル事前トレーニング手順の概略図である。
【0208】
【
図19】本願の実施形態のトレーニングフレームの実装の概略図である。
【0209】
【
図20】本願の実施形態によるパネルトレーニングトリガフレームのフレーム構造を示す。
【0210】
【
図21】本願の実施形態によるフィードバックフレームのフレーム構造を示す。
【0211】
【
図22】本願の実施形態によるOFDMAに基づくパネル事前トレーニング手順の概略図である。
【0212】
【
図23】本願の実施形態によるMU MIMOに基づくパネル事前トレーニング手順の概略図である。
【0213】
【
図24】本願の実施形態によるフィードバックフレームの別のフレーム構造を示す。
【0214】
【
図25】本願の実施形態によるチャネルサウンディング機器の構造の概略図である。
【0215】
【
図26】本願の実施形態によるチャネルサウンディング機器の別の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0216】
以下は、添付の図面を参照して、本願の技術的ソリューションを説明する。
【0217】
本願の実施形態の技術的ソリューションは、種々の通信システム、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)通信システム、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(global system of mobile communication, GSM)システム、符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service, GPRS)、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システム、LTE周波数分割復信(frequency division duplex, FDD)システム、LTE時分割復信(time division duplex, TDD)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(universal mobile telecommunication system, UMTS)、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(worldwide interoperability for microwave access, WiMAX)通信システム、第5世代(5th generation, 5G)システム、又は新無線(new radio, NR)に適用されてよい。
【0218】
以下は、説明のための例として使用される。本願の実施例における適用シナリオ及び本願の実施例における方法を説明するために、以下に例としてWLANシステムのみを使用する。
【0219】
具体的には、本願の実施形態は、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)に適用することができ、本願の実施形態は、現在WLANで使用されているIEEE802.11シリーズプロトコルの任意のプロトコルに適用することができる。WLANには1つ以上の基本サービスセット(basic service set, BSS)を含めることができ、基本サービスセット内のネットワークノードにはAPとSTAが含まれる。
【0220】
具体的には、本願の実施形態では、開始装置と応答装置はWLANのユーザ局(STA)であってよい。ユーザ局(STA)は、システム、加入者装置、アクセス端末、移動局、移動機、リモート局、リモート端末、モバイル装置、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント、ユーザ装置、又はユーザ機器(user equipment, UE)とも呼ばれてよい。STAは、携帯電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol, SIP)電話機、無線ローカルループ(wireless local loop, WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、無線ローカルエリアネットワーク(例えばWi-Fi)通信機能を有するハンドヘルド装置、ウェアラブル装置、コンピューティング装置、又は無線モデムに接続された別の処理装置でってよい。
【0221】
更に、本願の実施形態における開始装置と応答装置は、代替としてWLANのAPであってもよい。APは、無線ローカルエリアネットワークを介してアクセス端末と通信し、アクセス端末のデータをネットワーク側に送信し、又はネットワーク側からアクセス端末にデータを送信するように構成されてよい。
【0222】
本願の実施形態の理解を容易にするために、
図1に示される通信システムは、先ず、本願の実施形態が適用可能な通信システムを詳細に説明するための例として使用される。
図1に示す通信システムは、WLANシステムであってもよい。
図1のWLANシステムは、1つ以上のAP及び1つ以上のSTAを含んでよい。
図1では、1つのAP(例えば、
図1のAP1)及び2つのSTA(例えば、
図1のSTA1及びSTA2)が例として使用される。APのアンテナは複数のパネル(例えばパネル1とパネル2)に搭載されている。各パネルにはアンテナの一部が含まれている。複数のパネルを有線方式で互いに結合されてもよいし、無線方式でデータ伝送を行ってもよい。各STAは、1つのパネルとパネルのアンテナリソースのみでサービスされる場合もあれば、複数のパネルとパネルのアンテナリソースが一緒にサービスされる場合もある。
【0223】
APとSTAの間では、様々な規格に従って無線通信を行うことができる。例えば、APとSTA間の無線通信は、シングルユーザ多入力多出力(single-user multiple-input multiple-output, SU-MIMO)技術又はマルチユーザ多入力多出力(multi-users multiple-input multiple-output, MU-MIMO)技術を使用して実行できる。
【0224】
APは、無線アクセスポイント、ホットスポットなどとも呼ばれる。APは、モバイルユーザが有線ネットワークにアクセスするためのアクセスポイントであり、主に家庭内、ビル内、キャンパス内に配置され、又は屋外に配置される。APは、有線ネットワークと無線ネットワークを接続するブリッジと等価である。APの主な機能は、無線ネットワーククライアントを一緒に接続し、無線ネットワークをイーサネットに接続することである。具体的には、APは、無線フィデリティ(wireless fidelity, Wi-Fi)チップを備えた通信サーバ、ルータ、スイッチ、ブリッジ、コンピュータ、携帯電話機などであってよい。任意で、APは802.11などの複数のWLAN規格をサポートする装置であってよい。
図2は、AP製品の内部構造図である。
図2では、APは物理層(physical layer, PHY)処理回路、媒体アクセス制御(media access control, MAC)処理回路、メモリ、制御部、スケジューラ、プロセッサを含む。物理層処理回路は、物理層信号を処理するように構成することができる。MAC層処理回路は、MAC層信号を処理するように構成することができる。メモリは、シグナリング情報、事前に合意されたプリセット値などを格納するように構成することができる。制御部は制御するためのコンポーネントである。スケジューラはスケジュールするためのコンポーネントである。プロセッサは、シグナリング情報の解析、関連データの処理などを行うように構成することができる。
【0225】
STA製品は通常、802.11シリーズ規格をサポートする携帯電話機又はノートパソコンなどの端末製品である。
図3は、単一のアンテナを備えるSTAの構造図である。実際のシナリオでは、STAは、代替として、複数のアンテナを持つ場合もあり、2つより多くのアンテナを持つ装置である場合もある。
図3では、STAは物理層処理回路と媒体アクセス制御処理回路を含むことができる。物理層処理回路は、物理層信号を処理するように構成することができる。MAC層処理回路は、MAC層信号を処理するように構成することができる。メモリは、シグナリング情報、事前に合意されたプリセット値などを格納するように構成することができる。制御部は制御するためのコンポーネントである。スケジューラはスケジュールするためのコンポーネントである。プロセッサは、シグナリング情報を解析し、関連データを処理する、などを行うように構成することができる。
【0226】
なお、本願の本実施形態は、複数のAPと複数のSTA、複数のAPと複数のAP、又は複数のSTAと複数のSTAが存在するシナリオにも適用できる。
【0227】
電気電子技術者協会((Institute of Electrical and Electronics Engineers, IEEE)802.11)規格は、IEEE 802.11axの次世代超高スループット(extremely high throughput, EHT)ワーキンググループについて議論し、次世代無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network, WLAN)に、より大きな帯域幅(例えば、320 MHz)とより多くのストリーム(例えば、16個の空間ストリーム)を導入することを検討している。EHTでは、空間ストリームを増やすことでスループットを改善する。ただし、無線装置の能力の制限により、単一のアクセスポイント(access point, AP)が16個の空間ストリームを提供することはほとんどできない。
【0228】
上記の問題を解決するために、マルチパネル多入力多出力(multi-panel multiple input multiple output, MP MIMO)技術が登場した。MP MIMOとは、複数のパネルを相互接続することにより、無線装置(例えば、セルラネットワークの基地局、WLANのAP、又は端末装置)が構成されることを意味する。各パネルには一連のトランシーバアンテナが取り付けられている。すなわち、1つの無線装置のアンテナリソースが、互いに近く又は遠くにある複数のパネルに分散される。MP MIMOは、多数のアンテナの導入コストと複雑さを軽減し、スケーラビリティ、ネットワークカバレッジ能力、及び MIMOチャネルゲインを向上させることができる。MP MIMOは、次世代WLANでより多くのストリーム又はアンテナリソースを使用するための実現可能なソリューションを提供する。
【0229】
ただし、アンテナリソースが集中型か複数のパネルに配置されているかにかかわらず、MIMO技術をWLANで使用するための技術的前提はチャネルサウンディング処理である。つまり、非AP局(non-AP station, non-AP STA)がAPとのチャネルサウンディングを完了し、チャネルサウンディング結果をフィードバックした後にのみ、APは複数のアンテナを介してMIMO方式で1つ以上の局(station, STA)にサービスを提供できる。
【0230】
図4は、IEEE 802.11axにおけるシングルユーザチャネル状態情報フィードバックの概略図である。
図4に示すチャネル状態情報フィードバック手順は、非トリガベース(non-trigger based, Non-TB)のチャネルサウンディング手順であり、通常、APと単一のSTAとの間のチャネルサウンディング手順で使用される。例えば、APはチャネルサウンディング開始側である。APは最初にヌルデータパケット宣言(Null Data Packet Announcement, DPA)フレームを送信して、チャネルサウンディングを実行する必要があるSTAを通知し、チャネルサウンディングに関連するパラメータを、チャネルサウンディングを実行する必要があるSTAに通知する。その後、短フレーム間隔(short inter-frame space, SIFS)の後、APはヌルデータパケット(Null Data Packet, NDP)フレームを送信する。NDPフレームは、データフィールド部分がなく、MACフレームを運ばない。STAは、NDPを用いてチャネル推定を行い、ビームフォーミングレポート(beamforming report, BF Report)フレームに基づいて、チャネル推定結果、例えばチャネル状態情報(channel state information, CSI)又はチャネル品質情報(channel quality information, CQI)をフィードバックする。
【0231】
図5は、IEEE 802.11axにおけるマルチユーザチャネル状態情報フィードバックの概略図である。
図4に基づき、トリガベース(trigger based)のマルチユーザチャネル状態情報フィードバック機構が、
図5に示すチャネル状態情報フィードバック手順に導入される。具体的には、APはNDPフレームを送信した後のSIFSでトリガフレーム(trigger frame, TF)を送信し、ビームフォーミング報告を同時にフィードバックするよう複数のSTA(例えば、STA1、STA2、及びSTA3)をトリガする。これにより、チャネルサウンディング効率を更に向上させることができる。
【0232】
図6は、分散型多入力多出力(distribute multiple input multiple output, D-MIMO)に適用可能なチャネル状態情報フィードバックの概略図である。D-MIMO伝送に参加する複数のAPの中に1つの主AP(
primary AP)と1つ以上の副AP(
secondary AP)があるとする。主APは、先ず、副APに副トリガ(スレーブトリガ)フレームを送信する。副APは、副トリガフレームを受信した後、キャリア周波数オフセット(carrier frequency offset, CFO)等を推定する。次に、主APと副APは同時にNDPAをSTAに送信し、STAがチャネルサウンディングの準備ができていることを示す。その後、主APは副APに再度副トリガフレームを送信する。副トリガフレームを受信した後、副APは、再度CFOなどを推定し、基準チャネルを推定し、その結果、副APがNDPを送信する前に事前校正を行い、主APと同期する。最後に、主APと副APは、NDPパケットをSTAに同時に送信する。STAは、
図6に図示されない。NDPAを受信した後に、STAは、STAがチャネルサウンディングに参加することを知る。NDPを受信した後に、STAはチャネル推定を実行する。
図4及び
図5の手順と同様に、後続の手順では、STAはビームフォーミングレポートを主APと副APの各々にフィードバックする。
【0233】
図4~
図6のNDPAフレーム、NDPフレーム、トリガフレーム、ビームフォーミングレポートフレームは、各々
図7、
図8、
図9、
図10に示すことができる。
【0234】
図7は、NDPAフレームのフレーム構造を示す。
図7に示すフレーム構造は、IEEE802.11axにおけるNDPAフレームのフレーム構造である。IEEE802.11axのNDPAフレームは、高効率(high efficient, HE)NDPAフレームとも呼ばれる。NDPAフレームは、VHT NDPAとHE NDPAを区別するために、超高スループット(very high throughput, VHT)NDPAフレームのタイプとサブタイプを継承し、サウンディングダイアログトークン(sounding dialog token)フィールドの予約ビットを使用する。VHT NDPAと比較して、HE NDPAフレームの局情報フィールドが4バイトに拡張され、STAがチャネル状態情報をフィードバックするために使用するリソースを示す部分帯域幅情報(Partial BW Info)が導入されている。リソースユニット(resource unit, RU)開始インデックス(start index)からRU終了インデックス(end index)(開始インデックス)までは、連続したRUのセグメントを示してよい。更に、Ngサブキャリアが1つのグループにグループ化されていることを示すために、グループ化の番号(number of grouping, Ng)が使用される。サブキャリアのグループの全ては、フィードバック圧縮を減らすために、チャネル状態情報をフィードバックするだけでよい。量子化精度を示すために、コードブックサイズ(codebook size)が使用される。異なる精度は、異なるオーバヘッドに対応する。
【0235】
図8は、NDPフレームのフレーム構造を示す。
図8に示すように、NDPフレームには、非高スループット短期トレーニングフィールド(non-high-throughput short training field, L-STF)、非高スループットの長期トレーニングフィールド(non-high-throughput long training field, L-LTF)、非高スループット信号フィールド(non-high-throughput signal field, L-SIG)、超高スループット短期トレーニングフィールド(extremely high throughput short training field, EHT-STF)、超高スループット長期トレーニングフィールド(extremely high throughput long training field, EHT-
LTF)、超高スループット信号フィールド(extremely high throughput signal field, EHT-SIG)、及びパケット拡張フィールドが含まれる。
【0236】
図9は、トリガフレームのフレーム構造を示す。
図9に示すフレーム構造は、ビームフォーミングレポートポーリング(beamforming report poll, BFRP)バリアントのトリガフレームである。トリガフレームは、複数のトリガフレームバリアントのうちの1つであり、ビームフォーミングレポートを同時にフィードバックするよう複数のSTAをトリガするために使用される。
図9の(a)に示すように、トリガフレームのフレームフォーマットには、共通フィールドとユーザ情報リストが含まれており、
図9の(b)には、ユーザ情報リスト内の1つのユーザ情報に含まれる内容が示されている。
【0237】
図10は、ビームフォーミングレポートフレームのフレーム構造を示す。IEEE802.11axにおけるチャネル状態情報を運ぶフレームは、高効率圧縮ビームフォーミング及びチャネル状態情報レポート(HE compressed beamforming and CQI report)フレームと呼ばれ、HE MIMO制御フィールドとビームフォーミングレポートフィールドが含まれる。
図10は、HE MIMO制御フィールドを示す。幾つかの実施形態では、CSIをフィードバックすることに加えて、IEEE802.11axの高効率圧縮ビームフォーミング及びチャネル状態情報レポートフレームは、信号対雑音比のみを含むCQIを更にフィードバックすることができる。なお、本願では、以下でCSIとCQIを特に区別せず、CSIと総称している。
【0238】
前述の内容から、より大きな帯域幅とより多くの空間ストリームが導入された場合、より多くのチャネル状態フィードバック情報が必要になることが分かる。これにより、フィードバックのオーバヘッドが高くなる。
【0239】
したがって、チャネル状態情報フィードバックのオーバヘッドをどのように削減するかが、解決すべき緊急の問題となっている。
【0240】
前述の問題を解決するために、本願は、チャネル状態情報フィードバックのオーバヘッドを削減するために、チャネルサウンディング方法及び機器を提供する。
【0241】
以下は、添付の図面を参照して、本願の技術的ソリューションを説明する。本願の実施形態は、例えば、
図1に示すシナリオ(すなわち、MP-MIMOシナリオ)、マルチ通信装置協調シナリオ、複数のAPが複数のSTAと通信するシナリオ、複数のAPが複数のAPと通信するシナリオ、複数のSTAが複数のSTAと通信するシナリオなど、複数の異なるシナリオに適用することができる。通信を行う2つのパーティは、異なるシナリオでは異なってよい。例えば、
図1のシナリオでは、通信を行う2つのパーティはAPとSTAである。別の例として、複数のAPが複数のAPと通信するシナリオでは、通信を行う2つのパーティは両方ともAPである。別の例として、複数のSTAが複数のSTAと通信するシナリオでは、通信を行う2つのパーティは両方ともSTAである。説明を容易にするため、本願の実施形態では、通信を行う2つのパーティを第1通信装置と第2通信装置と呼ぶ。第1通信装置は上記の開始装置又は応答装置に対応してよく、第2通信装置は上記の応答装置又は開始装置に対応してもよい。
【0242】
図11は、本願の実施形態によるチャネルサウンディング方法の概略フローチャートである。
図11に示す方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0243】
1110では、第1通信装置が第2通信装置に第1フレームを送信し、それに応じて第2通信装置が第1通信装置から第1フレームを受信する。第1フレームは、第1通信装置の一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを実行するよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0244】
任意で、一部のアンテナは、第2通信装置と良好に通信できる所定のアンテナであってもよく、例えば、第1通信装置の所定のアンテナ内にあり、第2通信装置と良好に通信できるアンテナであってもよい。
【0245】
任意で、一部のアンテナは、第1通信装置のアンテナの中の、第2通信装置と通信するために予め決定されたアンテナであってもよい。
【0246】
任意で、第1フレームを改良型NDPAフレームにすることもできる。改良型NDPAフレームについては、以下で詳しく説明する。
【0247】
任意で、第1フレームは、第2通信装置がチャネルサウンディングを実行する必要があるアンテナセットを示すために使用される、新しく導入された制御フレームであってよい。
【0248】
1120では、第1通信装置が第2通信装置に第2フレームを送信し、それに応じて第2通信装置が第1通信装置から第2フレームを受信する。第2フレームは、一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを実行するために第2通信装置により使用される。
【0249】
任意で、第1通信装置は、第1フレームが送信された後の第1プリセット期間で、第2フレームを第2通信装置に送信してよい。第1プリセット期間は任意の時間長であってよく、例えば1つ以上のSIFSであってよい。
【0250】
任意で、第2フレームは改良型NDPフレームであってよい。改良型NDPフレームについては、以下で詳しく説明する。
【0251】
ステップ1130では、第2通信装置は、受信した第2フレームに基づいて、第1フレーム内で示された一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行う。チャネルサウンディングは、チャネル推定と呼ばれることもあり、本願の実施形態では、両方を総称してチャネルサウンディングと呼ぶ。
【0252】
任意で、1130の後に1140を更に実行することもできる。例えば、第1通信装置が複数の第2通信装置に対してチャネルサウンディングを行うよう指示した場合、1130の後に更に1140を実行してよい。1140では、第1通信装置が第2通信装置に第4フレームを送信し、それに応じて第2通信装置が第1通信装置から第4フレームを受信する。第4フレームは、チャネルサウンディング結果をフィードバックするよう第2通信装置に指示するために使用される。
【0253】
任意で、第1通信装置は、第2フレームが送信された後の第2プリセット期間で、第4フレームを第2通信装置に送信してよい。第2プリセット期間は任意の時間長であってよく、例えば1つ以上のSIFSであってよい。
【0254】
任意で、第4フレームを
図9に示すトリガフレームであっておよい。
【0255】
任意で、第4フレームは改良型トリガフレームであってよい。
図9に示すトリガフレームの機能に加えて、改良型トリガフレームは、第2通信装置のアンテナに対応するチャネルサウンディング結果を報告するよう第2通信装置に更に指示してよい。
【0256】
1150では、第2通信装置が第1通信装置に第3フレームを送信し、それに応じて第1通信装置が第2通信装置から第3フレームを受信する。第3フレームは、一部のアンテナのチャネルサウンディング結果を示すために使用される。
【0257】
任意で、第2通信装置は、第2フレームを受信した後、第3プリセット期間の後、第1通信装置に第3フレームを送信する。第3プリセット期間は任意の時間長であってよく、例えば1つ以上のSIFSであってよい。
【0258】
任意で、第4フレームを受信した後に、第2通信装置は、第1通信装置に第3フレームを送信する。
【0259】
上記の方法は、マルチ通信装置協調シナリオにも適用可能であり、第1フレームは、第1通信装置が属する通信装置グループ内の一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを行うよう第2通信装置に指示するために使用され、第2フレームは、第2通信装置によって一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを行うために使用され、第3フレームは、一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを行った結果を示すために使用される。
【0260】
以下では、特定の例を参照して、
図11に示した方法を説明する。
【0261】
<例1>
【0262】
MP MIMOシナリオで、
図12は、本願の実施形態によるチャネルサウンディング方法を適用する例を示す。
図12では、APは前述の第1通信装置に対応し、STA1とSTA2は前述の第2通信装置に対応し、改良型NDPAは前述の第1フレームに対応し、改良型NDPフレームは前述の第2フレームに対応し、BFRPフレームは前述の第4フレームに対応し、ビームフォーミングレポートは前述の第3フレームに対応する。APは、全部又は一部のパネルで、改良型NDPAフレーム、改良型NDPフレーム、及びBFRPフレームを送信できる。
【0263】
具体的には、APは最初にパネル1とパネル3で共同で改良型NDPAフレームを送信する。改良型NDPAフレームは、パネル1とパネル2を測定するようSTA1に指示し、パネル3とパネル4を測定するようSTA2に指示する。その後、SIFSの後、APの全てのパネルが改良型NDPフレームを共同で送信する。また、改良型NDPAフレームを受信した後、STA1は、改良型NDPフレームを検知し、パネル1とパネル2のみに対してチャネルサウンディングを行う。改良型NDPAフレームを受信した後、STA2は、改良型NDPフレームを検知し、パネル3とパネル4のみに対してチャネルサウンディングを行う。次に、SIFSの後、APはパネル1とパネル3でBFRPフレームを共同で送信し、ビームフォーミングレポートを報告するようSTA1とSTA2をトリガする。最後に、SIFSの後、STA1とSTA2は各々、STA1とSTA2に割り当てられたリソースでビームフォーミングレポートをフィードバックする。STA1のビームフォーミングレポートは、パネル1とパネル2のチャネルサウンディング結果をフィードバックするために使用される。STA2のビームフォーミングレポートは、パネル3とパネル4のチャネルサウンディング結果をフィードバックするために使用される。
【0264】
<例2>
【0265】
マルチ通信装置協調シナリオでは、マルチ通信装置協調グループは、複数の通信装置を含む共同伝送セットであり、複数の通信装置の全部又は一部を使用して、改良型NDPAフレーム、改良型NDPフレーム、及びBFRPフレームを送信することができる。改良型NDPAフレームを送信する通信装置は、前述の第1通信装置に対応し、改良型NDPAフレームを受信する通信装置は前述の第2通信装置に対応し、改良型NDPAは前述の第1フレームに対応し、改良型NDPフレームは前述の第2フレームに対応し、BFRPフレームは前述の第4フレームに対応し、ビームフォーミングレポートは前述の第3フレームに対応する。
【0266】
例えば、第1通信装置はAPであり、第2通信装置はSTAである。具体的には、まず、マルチAP協調グループ内の一部又は全部のAPが、前述の改良型NDPAフレームを送信する。改良型NDPAフレームは、各非AP STAによって測定される必要があるAPサブセットを示す。APサブセットには、主APと副APを含めることができる。全部の非AP STAに対応するAPサブセットは、同じ場合も異なる場合もある。この場合、アンテナセットにはAPサブセットに含まれるアンテナが含まれる。その後、改良型NDPAフレームが送信され、SIFSの後に、マルチAP協調グループ内の全てのAPが共同で改良型NDPフレームを送信する。その後、いずれかの非AP STAがNDPAフレームを受信し、STAが今回チャネルサウンディング手順の実行を要求されたと判断し、すぐに改良型NDPフレームを受信すると、非AP STAは対応するAPサブセットのチャネルを測定する。その後、改良型NDPフレームが送信された後、SIFSの後に、マルチAP協調グループ内の一部又は全部のAPがBFRPトリガフレームを送信する。最後に、BFRPトリガフレームを受信した後、非AP STAは、非AP STAに割り当てられたリソース上の対応するAPサブセットのビームフォーミングレポートのみを報告する。
【0267】
上記の技術的ソリューションに基づき、第1通信装置は、第2通信装置に対して、第1通信装置の一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行うこと、又は第1通信装置が属する通信装置グループ内の一部の通信機器に対してチャネルサウンディングを行うことを指示してよい。第1通信装置が、第1通信装置のどのアンテナを使用して第2通信装置と通信するかを事前に学習した場合、又は、第1通信装置が、第1通信装置が属する協調グループ内の通信装置のどのアンテナを使用して第2通信装置と通信するかを事前に学習した場合、第1通信装置は、第2通信装置に対して、対応するアンテナ又は通信装置に対してのみチャネルサウンディングを行い、チャネルサウンディング結果をフィードバックするよう指示することができる。これにより、チャネル状態情報フィードバックのオーバヘッドを削減できる。
【0268】
以下は、本願の実施形態における改良型NDPAフレーム及び改良型NDPフレームを説明する。
【0269】
本願の本実施形態における改良型NDPAフレームは、第1フレームの機能を実装することができれば、多くの形式であってよい。
【0270】
MP MIMOシナリオでは、幾つかの実施形態では、改良型NDPAフレームに第1フィールドが含まれている。第1フィールドは、第2通信装置によってチャネルサウンディングを行う必要がある、第1通信装置のアンテナを示すために使用される。例では、第1フィールドはパネルビットマップを運ぶために使用され、パネルビットマップは第1通信装置の一部のパネルを示すために使用される。このように、チャネルサウンディングが第2通信装置により実行される必要があるアンテナは、一部のパネルに対応するアンテナを含む。別の例では、第1フィールドは、アンテナインデックスを運ぶために使用され、アンテナインデックスは、第2通信装置によってチャネルサウンディングを行う必要があるアンテナを示す。例えば、アンテナインデックスにはアンテナ数と開始アンテナのインデックスが含まれる。別の例では、アンテナインデックスは開始アンテナのインデックス及び終了アンテナのインデックスを含む。別の例では、アンテナインデックスは、第2通信装置によってチャネルサウンディングを行う必要がある各アンテナのインデックスを含む。
【0271】
任意で、改良型NDPAフレームは第2フィールドを更に含む。第2フィールドは、第1フィールドが前述のパネルビットマップ又は前述のアンテナインデックスを運ぶことを示すために使用される。
【0272】
任意で、改良型NDPAフレームは第3フィールドを含む。第3フィールドは、第1フレームEHTバリアントのフレームであることを示すために使用される。
【0273】
マルチ通信装置協調シナリオで、幾つかの実施形態では、改良型NDPAフレームは第1フィールドを含む。第1フィールドは、第2通信装置によってチャネルサウンディングを行う必要がある、通信装置グループの中の通信装置を示すために使用される。例では、第1フィールドは通信装置ビットマップを運ぶために使用される。別の例では、第1フィールドはアンテナインデックスを運ぶために使用される。アンテナインデックスは、対応する通信装置に対応してよい。このように、アンテナインデックスは、第2通信装置によってチャネルサウンディングを行う必要がある、通信装置グループの中の通信装置を示すために使用できる。例えば、アンテナインデックスにはアンテナ数と開始アンテナのインデックスが含まれる。別の例では、アンテナインデックスは開始アンテナのインデックス及び終了アンテナのインデックスを含む。別の例では、アンテナインデックスは、第2通信装置によってチャネルサウンディングを行う必要がある各アンテナのインデックスを含む。
【0274】
任意で、改良型NDPAフレームは第2フィールドを更に含む。第2フィールドは、第1フィールドが前述の通信装置ビットマップ又は前述のアンテナインデックスを運ぶことを示すために使用される。
【0275】
任意で、改良型NDPAフレームは第3フィールドを含む。第3フィールドは、第1フレームEHTバリアントのフレームであることを示すために使用される。
【0276】
以下は、特定の例を参照してを改良型NDPAフレームを説明する。
図13は、本願の実施形態によるNDPAフレームのフレーム構造を示す。
図13に示すように、NDPAフレームには、フレーム制御(frame control)フィールド、期間(duration)フィールド、受信側アドレス(receive address, RA)フィールド、送信側アドレス(transmitter address, TA)フィールド、サウンディングダイアログトークン(sounding dialog tokenフィールド、局情報(station information, STA Info)フィールド、フレームチェックシーケンス(frame check sequence, FCS)フィールドなどを含めることができる。フレーム制御フィールド、期間フィールド、受信側アドレスフィールド、送信側アドレスフィールド、及びフレームチェックシーケンスフィールドは、既存のIEEE802.11のフィールドと一致し得る。本願は、サウンディングダイアログトークンフィールドと局情報フィールドの改良に重点を置いている。
【0277】
まず、改良型NDPAフレームは、NDPAのタイプ、例えば、EHT NDPAフレーム、VHT NDPAフレーム、HE NDPAフレーム、又はレンジング(Ranging)NDPAフレームを示してよい。
【0278】
幾つかの可能な実装では、ビットに基づいてNDPAフレームのタイプを示すために、IEEE802.11のサウンディングダイアログトークンフィールドの中のレンジングフィールドとHEフィールドのビットの機能が、本願の本実施形態で再定義されている。機能を再定義する前に、レンジングフィールドとHEフィールドの値が10の場合、NDPAフレームがレンジングNDPAフレームであることを示し、又は。レンジングフィールドとHEフィールドの値が01の場合、NDPAフレームがHE NDPAフレームであることを示す。関数が再定義された後、レンジングフィールドとHEフィールドのビットの機能は、標準制御(standard control)フィールドの機能に変更される。例えば、
図13に示すように、IEEE802.11のサウンディングダイアログトークンフィールドの第1ビットと第2ビットは、本願で再定義される。
【0279】
本願の本実施形態では、標準制御フィールドの多くの実装がある。
【0280】
実装1
【0281】
表1に示すように、標準制御フィールドは2ビットを含む。標準制御フィールドの値が00の場合、NDPAフレームがVHT NDPAフレーム又はEHT NDPAフレームであることを示す。この場合、改良型局情報フィールドに基づいて、VHT NDPAフレームとEHT NDPAフレームを更に区別する必要がある。この場合、第2通信装置は、NDPAフレームを受信した後、標準制御フィールドの値が00であることを学習したときに、少なくとも1つの局情報フィールドの関連ビットの値を更に取得して、NDPAフレームの特定のタイプを判別する必要がある。例では、局情報フィールドの1ビットが占有されてよく、そのビットは、NDPAフレームがVHT NDPAフレームであるか、EHT NDPAフレームであるかを更に示すために使用される。例えば、局情報フィールドに新しい曖昧性除去(disambiguation)フィールドを設定することができる。曖昧性除去フィールドの値が0の場合、NDPAフレームがVHT NDPAフレームであることを示し、又は、
曖昧性除去フィールドの値が1の場合、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。代替として、曖昧性除去フィールドの値が1の場合、NDPAフレームがVHT NDPAフレームであることを示し、又は、
曖昧性除去フィールドの値が0の場合、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。別の例では、関連付け識別子フィールドの1ビットが、NDPAフレームがVHT NDPAフレーム又はEHT NDPAフレームであるかを更に示すために使用されてよい。このビットの値が0の場合、NDPAフレームがVHT NDPAフレームであることを示し、又は、
このビットの値が1の場合、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。代替として、このビットの値が1の場合、NDPAフレームがVHT NDPAフレームであることを示し、又は、
このビットの値が0の場合、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。別の例では、特定関連付け識別子の値が、NDPAフレームがVHT NDPAフレーム又はEHT NDPAフレームであるかを更に示すために使用されてよい。例えば、関連付け識別子の値が2044の場合、NDPAフレームがVHT NDPAフレームであることを示し、又は、
関連付け識別子の値が2043の場合、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。
【0282】
標準制御フィールドの値が01の場合、NDPAフレームがHE NDPAフレームであることを示す。この場合、標準制御フィールドの意味はIEEE802.11axと互換性があり、一貫性がある。
【0283】
標準制御フィールドの値が10の場合、NDPAフレームがレンジングNDPAフレームであることを示す。この場合、標準制御フィールドの意味はIEEE802.11azと互換性があり、一貫性がある。
【0284】
標準制御フィールドの値が11の場合、NDPAフレームが無効であるか将来のために予約されていることを示す。
【表1】
【0285】
実装2
【0286】
表2に示すように、標準制御フィールドは2ビットを含む。標準制御フィールドの値が00の場合、NDPAフレームがVHT NDPAフレームであることを示す。標準制御フィールドの値が01の場合、NDPAフレームがHE NDPAフレームであることを示す。この場合、標準制御フィールドの意味はIEEE802.11axと互換性があり、一貫性がある。標準制御フィールドの値が10の場合、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。標準制御フィールドの値が11の場合、NDPAフレームがレンジングNDPAフレームであることを示す。
【表2】
【0287】
標準制御フィールドの実装1と実装2は単なる例であり、標準制御フィールドの他の可能な実装はまだ多くあることを理解すべきである。例えば、標準制御フィールドの値が00の場合、NDPAフレームがVHT NDPAフレームであることを示す。標準制御フィールドの値が01の場合、NDPAフレームがHE NDPAフレームであることを示す。この場合、標準制御フィールドの意味はIEEE802.11axと互換性があり、一貫性がある。標準制御フィールドの値が10の場合、NDPAフレームがレンジングNDPAフレームであることを示す。標準制御フィールドの値が11の場合、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。例えば、標準制御フィールドの値が00の場合、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。標準制御フィールドの値が01の場合、NDPAフレームがHE NDPAフレームであることを示す。この場合、標準制御フィールドの意味はIEEE802.11axと互換性があり、一貫性がある。標準制御フィールドの値が10の場合、NDPAフレームがレンジングNDPAフレームであることを示す。標準制御フィールドの値が11の場合、NDPAフレームがVHT NDPAフレームであることを示す。
【0288】
この方法では、EHT局情報フィールドのサイズが拡張された場合に、局の混乱を避けることができる。
【0289】
2.改良型局情報フィールド
【0290】
本願の本実施形態では、局情報フィールドの長さを4バイトから6バイトに拡張している。局情報フィールドには多くの実装形式があるが、局情報フィールドは、第2通信装置によってチャネルサウンディングを行う必要があるアンテナセットを直接又は間接的に示すことができる。これは、本願の本実施形態において具体的に限定されない。
【0291】
図14は、局情報フィールドの4つの実装を示している。
【0292】
実装1
【0293】
MP MIMOシナリオでは、関連付け識別子11、部分帯域幅情報(Partial BW Info)、第1曖昧性除去(disambiguation)フィールド、フィードバックタイプとNg(feedback type and Ng)、コードブックのサイズ(codebook size)、列の数(Nc)などのフィールドの機能は、IEEE802.11axのHE NDPAの一部のフィールドのビット量と対応するフィールドのビット量の違いを除き、IEEE802.11axのHE NDPAの対応するフィールドの機能と一致してよい。以下、新たに導入された機能を中心に説明する。
【0294】
改良型局情報フィールドには、数ビット(例えば、
図14に示す4つのビット)を占めるビットマップフィールドが含まれる。ビットマップフィールドは、第2通信装置がチャネルサウンディングを行う必要がある一部のアンテナ又は一部のAPを示すために使用される。ビットマップフィールドは、前述の第1フィールドに対応してよい。例えば、MP MIMOシナリオでは、フィールドはパネルビットマップを表し、各ビットは1つのパネルを表す。別の例として、マルチAP協調シナリオでは、フィールドはAPビットマップを表し、各ビットは1つのAPを表す。このように、STAによって測定する必要がある特定のパネル又はAPは、関連付け識別子11と局情報フィールドのビットマップフィールドの両方に基づいて決定されてよい。
【0295】
更に、改良型局情報フィールドには、NDPAフレームのタイプを更に決定するために使用される新しい曖昧性除去フィールドが更に含まれてよい。新しい曖昧性回避フィールドと上記の標準制御フィールドは、上記の第3フィールドを共同で構成することができる。任意で、新しい曖昧性除去フィールドは、局情報フィールドのビット32(つまり、0から数えた33ビット目)に続く任意のビット、例えば、
図14に示すビット43(つまり、0から数えた44ビット目)とすることができる。曖昧性除去フィールドの値が0の場合、NDPAフレームがVHT NDPAフレームであることを示し、又は、
曖昧性除去フィールドの値が1の場合、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。代替として、曖昧性除去フィールドの値が1の場合、NDPAフレームがVHT NDPAフレームであることを示し、又は、
曖昧性除去フィールドの値が0の場合、NDPAフレームがEHT NDPAフレームであることを示す。
【0296】
なお、標準制御フィールドの実装2を参照して改良局情報フィールドの実装1を使用する場合、改良局情報フィールドでNDPAフレームのタイプを更に決定するために新しい曖昧性回避フィールドが使用されてよく、又は新しい曖昧性回避フィールドが設定されなくてもよいことが理解されるべきである。
【0297】
実装2は、マルチAP協調シナリオにも適用できることが理解されるべきである。
【0298】
実装2
【0299】
MP MIMOでは、実装2では、改良局情報フィールドに含まれる関連付け識別子11、部分帯域幅情報、第1曖昧性回避フィールド、フィードバックタイプとNg、コードブックサイズ、列数などのフィールドの機能は、一部のフィールドの場所の変更を除いて、実装1と同じである。ここでは機能の違いのみを説明する。実装2では、改良型局情報フィールドはビットマップフィールドを含まず、数ビット(例えば、
図14の8ビット)を占有するアンテナフィルタリングフィールドを含む。アンテナフィルタリングフィールドは、前述の第1フィールドに対応してよい。アンテナフィルタリングフィールドには、開始アンテナインデックスフィールドと終了アンテナインデックスフィールドが含まれる。このように、関連付け識別子11と局情報フィールドのアンテナフィルタリングフィールドの両方に基づいて、特定のSTAがアンテナを測定する必要があると判断することができる。
【0300】
任意で、アンテナフィルタリングフィールドの終了アンテナインデックスフィールドをアンテナ数フィールドに置き換えることができる。
【0301】
実装2は、マルチAP協調シナリオにも適用できることが理解されるべきである。
【0302】
実装3
【0303】
MP MIMO及びマルチAP協調シナリオでは、実装3では、改良局情報フィールドに含まれる関連付け識別子11、部分帯域幅シナリオ情報、第1曖昧性回避フィールド、フィードバックタイプとNg、コードブックサイズ、列数などのフィールドの機能は、一部のフィールドの場所の変更を除いて、実装1と同じである。ここでは機能の違いのみを説明する。実装3では、ビットマップフィールドが具体的にパネルビットマップであるかAPビットマップであるかを示すために、実装1に基づいて幾つかのビットが使用され、これらのビットを含むフィールドが前述の第2フィールドに対応してよい。
【0304】
例えば、
図14に示すように、実装1に基づいて、1ビットのマルチパネルMIMOフィールドと1ビットのAP協調フィールドが導入される。2つのビットの値が10の場合、2つのビットはマルチパネルMIMOを表し、後続のビットマップフィールドはパネルビットマップを表す。2つのビットの値が01の場合、2つのビットはマルチAP協調を表し、後続のビットマップフィールドはAPビットマップを表す。2つのビットの値が00の場合、2つのビットは一般EHT局情報フィールドを表し、後続のビットマップフィールドは予約フィールドを表す。2つのビットの値が11の場合、2つのビットは将来の機能のために予約されている。
【0305】
別の例では、実装1に基づいて、ビットマップフィールドがパネルビットマップかAPビットマップかを示すために1ビットが導入される。例えば、ビットの値が1の場合、ビットマップフィールドはパネルビットマップを表す。又は、ビットの値が0の場合、ビットマップフィールドはAPビットマップを表す。別の例では、ビットの値が0の場合、ビットマップフィールドはパネルビットマップを表す。又は、ビットの値が1の場合、ビットマップフィールドはAPビットマップを表す。
【0306】
実装4
【0307】
MP MIMO及びマルチAP協調シナリオでは、実装4のほとんどの機能は、一部のフィールドの場所の変更を除いて、実装2と同じである。ここでは機能の違いのみを説明する。実装4では、ビットマップフィールドが具体的にパネルビットマップであるかAPビットマップであるかを示すために、実装1に基づいて幾つかのビットが使用され、これらのビットを含むフィールドが前述の第2フィールドに対応してよい。
【0308】
例えば、
図14に示すように、実装1に基づいて、1ビットのマルチパネルMIMOフィールドと1ビットのAP協調フィールドが導入される。2ビットの機能は実装3と同様である。詳細はここで再び記載されない。
【0309】
別の例では、実装1に基づいて、ビットマップフィールドがパネルビットマップかAPビットマップかを示すために1ビットが導入される。この機能は実装3と同様である。詳細はここで再び記載されない。
【0310】
また、本願の本実施形態における第1フレームは、IEEE802.11で導入された新しい制御フレームであってもよく、MP MIMOシナリオやマルチAP協調シナリオの第1フレームの機能は、既存のIEEE802.11のフレーム制御フィールドでは使用されないフレームタイプ又はサブタイプ(subtype)を使用して実装される。例えば、フレームタイプフィールドは01であり、サブタイプフィールドは1111である。新しい制御フレームは、前述の改良型NDPAフレームと同様の機能を備えている。新しい制御フレームはMP MIMOシナリオ又はAP協調シナリオ専用であるため、前述の新しい曖昧性除去フィールドは新しい制御フレームに設定されなくてよい。
【0311】
第1フレームの実装は単なる例であり、代わりに第1フレームの他の実装があり得ることが理解できる。例えば、第1フレームの各フィールドに別の名前であってよい。例えば、第1フレームの各フィールドに別の長さであってよい。例えば、第1フレームの各フィールドに別の順序で配置されてよい。別の例では、代替として、第1フレームはより多くの又はより少ないフィールドを含んでよい。
【0312】
第2フレームの機能を実装できる場合、本願の本実施形態では、改良型NDPフレームの実装が多数存在し得る。
【0313】
一例として、改良型NDPフレームには、レガシーチャネルサウンディングに関連するフィールドが含まれており、例えば、非高スループット短期トレーニングフィールド(non-high-throughput short training field, L-STF)、非高スループット長期トレーニングフィールド(non-high-throughput long training field, L-LTF)、及び非高スループット信号フィールド(non-high-throughput signal field, L-SIG)がある。改良型NDPフレームには、EHT固有フィールドが更に含まれており、例えば、超高スループット短期トレーニングフィールド(extremely high throughput short training field, EHT-STF)、超高スループット長期トレーニングフィールド(extremely high throughput long training field, EHT-SIG)、及び超高スループット信号フィールド(extremely high throughput signal field, EHT-SIG)がある。
【0314】
改良型NDPフレームには、EHT固有フィールドの多くの実装がある。これは、本願の本実施形態において具体的に限定されない。
【0315】
実装1
【0316】
図15に示すように、EHT固有フィールドには、ETH-SIG、ETH-STF、及びETH-LTFが含まれる。アンテナのETH-LTFは、パネルインデックスとアンテナインデックスに基づいて順番に配置される。実装1では、アンテナのEHT-LTFはパネルごとに及びアンテナごとに送信されることが分かる。例えば、パネル1に搭載されたアンテナをトラバースして送信し、次に、パネル2に搭載されたアンテナをトラバースして送信する。この方法は類推により適用される。
【0317】
なお、本願の本実施形態では、パネルのソート方法やアンテナのソート方法が制限されないことが理解できる。
【0318】
実装2
【0319】
図16に示すように、EHT固有フィールドには、ETH-SIG、ETH-STF、及びETH-LTFが含まれる。ETH-LTFは、1つのパネルに複数のアンテナのEHT-LTFのみを含む。複数のアンテナのETH-LTFは、アンテナインデックスに基づいて順次配置してもよい。実装1との違いは、全てのパネルのEHT-LTFが同時に送信されることである。ただし、全てのパネルのEHT-LTFは、実装1でシリアルに送信される。例えば、パネル1に搭載されたアンテナをトラバースして送信するとき、パネル2に搭載されたアンテナもトラバースして送信する。
【0320】
なお、本願の本実施形態では、パネルのソート方法やアンテナのソート方法が制限されないことが理解できる。
【0321】
実装3
【0322】
図17に示すように、実装3は実装1と似ており、全てのパネルのNDPフレームが順次独立して送信される点と、隣接する2つのパネルのNDPフレームの間に第4プリセット期間の間隔がある点が異なる。第4プリセット期間は任意の時間長であってよく、例えば1つ以上のSIFSである。
【0323】
上記の改良型NDPフレームの実装は、MP MIMOシナリオとマルチAP協調シナリオなど、異なるシナリオに適用されてよいことに注意する必要がある。
【0324】
上記のアンテナセットは、第1通信装置によってあらかじめ定められ、第2通信装置と良好に通信できるアンテナであってもよい。ここでは、対応する判定方法について説明する。
【0325】
図18は、本願の実施形態によるパネル事前トレーニング手順の概略図である。
【0326】
図18に示すように、ステップ1で、一部又は全部のAPは非AP STAにトレーニングフレームを送信する。
【0327】
任意で、
図18に示すように、改良型NDPフレームをトレーニングフレームとして再利用することができる。改良型NDPフレームは、前述の改良型NDPフレームと似ており、APの各パネルの全てのアンテナがEHT-LTF信号を同時に送信するのではなく、1つずつのアンテナによってEHT-LTF信号を送信するという違いがある。
【0328】
任意で、
図19に示すように、トレーニングフレームは、連続して送信される複数の改良型NDPフレームであってもよく、各改良型NDPフレームは一つのパネルに対応し、各改良型NDPフレームは、対応するパネルの全てのアンテナによって同時に送信される。隣接する2つの改良型NDPフレームの間には、第5プリセット期間の間隔がある。第5プリセット期間は任意の時間長であってよく、例えば1つ以上のSIFSである。
【0329】
任意で、APが改良型NDPフレームを一部又は全部の非AP STAに送信する前に、APが一部又は全部の非AP STAに事前トレーニングフレームを更に送信することもできる。前述の改良型NDPAフレームは、事前トレーニングフレームとして再利用することができ、違いは、NDPAフレームが事前トレーニング用のNDPAフレームであることを示すために、改良型NDPAフレーム内の1つ以上のビットを占有する必要があることである。
【0330】
例えば、
図14に示す4つの実装では、予約フィールド内の1ビットがNDPAタイプフィールドに変更される。このビットの値が1の場合、NDPAフレームが事前トレーニングに使用されることを示し、又は、
このビットの値が0の場合、NDPAフレームがチャネルサウンディングに使用されることを示す。代替として、このビットの値が0の場合、NDPAフレームが事前トレーニングに使用されることを示し、又は、
このビットの値が1の場合、NDPAフレームがチャネルサウンディングに使用されることを示す。
【0331】
ステップ2:非AP STAは、APから送信されたトレーニングフレームを受信し、プリセット指示子に基づいて1つ以上のターゲットパネルを決定する。任意で、1つ又は複数のターゲットパネルがSTAと良好に通信できる。プリセット指示子は、通信品質を測定するための任意の指示子であってよい。例えば、プリセット指示子は、受信信号強度指示子(received signal strength indicator, RSSI)や信号対干渉プラスノイズ比(signal to interference and noise ratio, SINR)などの1つ以上の指示子であってよい。
【0332】
ステップ3:APは、一部又は全部の非AP STAにパネルトレーニングトリガフレームを送信し、対応する非AP STAが非AP STAによって決定されたターゲットパネルをフィードバックするようにスケジュールする。幾つかの実施形態では、パネルトレーニングトリガフレームは、フィードバックできるパネルの数の最大値を更に示すことができる。例えば、パネルトレーニングトリガフレームは、フィードバック可能なパネル数の最大値が4、5、8、11、12などであることを示す。
【0333】
図20は、プレイントレーニングトリガフレームのフレーム構造を示す。
図20に示すトリガフレームは、IEEE802.11axのトリガフレーム構造に基づいて導入された新しいタイプのトリガフレームである。トリガフレームには、少なくともトリガフレームタイプフィールドと共通情報フィールドが含まれる。トリガフレームタイプフィールドは、トリガフレームのタイプを示すために使用される。例えば、トリガフレームタイプフィールドの値が9の場合、トリガフレームのタイプがパネルトレーニングトリガフレームであることを示す。共通情報フィールドは、トリガタイプに関連するフィールドである。例えば、トリガフレームのタイプがパネルトレーニングトリガフレームである場合、共通情報フィールドには、フィードバックできるパネルの数の最大値、つまり非AP STAによってフィードバックできるプレインの最大数が示されることがある。
【0334】
フィードバック可能なパネルの数の最大値は、事前トレーニングフレーム及び/又はトレーニングフレームを使用しても示される場合があること、又はフィードバック可能なパネルの数の最大値が相互作用を必要としないことに同意している場合があることを理解することができる。これは、本願の本実施形態において具体的に限定されない。
【0335】
ステップ4:非AP STAは、非AP STAに割り当てられたリソース、又はランダムな競合に基づいて取得されたリソースにフィードバックフレームを送信する。ここで、フィードバックフレームは、非AP STAによって決定された1つ以上のターゲットパネルをフィードバックするために使用される。
【0336】
任意で、フィードバックフレームは、IEEE802.11axで新しいA制御フレーム(A-Control)タイプを定義することによって実装できる。制御識別子フィールド(Control ID)には、値7に対応するタイプなど、任意の予約タイプを使用できる。制御情報フィールド(control information)の構造を
図21に示され得る。制御情報フィールドには、多数のパネルフィールドとパネル識別子フィールドが含まれる。パネル数フィールドに1を加えた値が、今回フィードバックされたパネル数に等しく、パネル数フィールドの後に各パネルの識別子が続く。
【0337】
任意で、フィードバックされるパネルの数が合意された値である場合、制御情報フィールドはパネル数フィールドを含まなくてよい。
【0338】
前述のトレーニング処理では、APは各STAからフィードバックされたターゲットパネル、つまり各STAに対応するアンテナセットを学習できる。
【0339】
幾つかの実施形態では、
図22に示すように、トレーニングフレームは直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access, OFDMA)を介して送信されてよい。或いは、
図23に示すように、マルチユーザ多入力多出力(multiple user multiple input multiple output, MU-MIMO)を通じてトレーニングフレームを送信することもできる。この場合、トレーニングフレームにはパネル識別子のみを含める必要がある。
【0340】
マルチAP協調シナリオでは、
図18に示すトレーニング処理に加えて、AP間のトレーニング手順を更に実行する必要がある。複数のパネルを使用したマルチAPトレーニング手順は、次のように示すことができる。
【0341】
ステップ1:マルチAP調整グループ内の主APは、全ての副APに事前トレーニングフレームを送信する。
【0342】
ステップ2:主APは全部の副APにトレーニングフレームを送信する。
【0343】
ステップ3:主APは全部の副APにトリガフレームを送信する。
【0344】
ステップ4:副APは、副APに割り当てられたリソース、又はランダムな競合に基づいて取得されたリソースでフィードバックフレームを送信する。このフィードバックフレームには、副APと主APの間にあり、副APによって選択された1つ以上の最適なサービスパネルと、副APと各STA間の干渉状態が含まれている。副APと各STA間の干渉の状態は、
図18に示すトレーニング処理で取得することも、別の方法で取得することもできる。これは、本願の本実施形態において具体的に限定されない。
【0345】
図24は、複数のパネルを持つ複数のAP間のフィードバックフレームのフレーム構造を示している。
図24に示すように、フィードバックフレームは、要素識別子フィールド、長さフィールド、パネル情報フィールド、及び衝突リストフィールドを含む。パネル情報フィールドは、副APと主APの間の1つ以上の最適なサービスパネルを示すために使用される。衝突リストフィールドは、副APと各STA間の干渉状態を示すために使用される。例えば、衝突リストフィールドは、副APと干渉関係にあるSTAの媒体アクセス制御(Media Access Control, MAC)アドレス、副APと干渉関係にないSTAのMACアドレスなどを示す。
【0346】
本明細書に記載されている実施形態は、独立したソリューションである場合もあれば、内部ロジックに基づいて組み合わせられる場合もあることを理解すべきである。これらのソリューションは全て、本願の保護範囲内にある。
【0347】
上記の実施形態の機能を実現するために、第1通信装置と第2通信装置は各々、各々の機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解できる。当業者は、本願に開示された実施形態で説明された例のユニット及び方法のステップと組み合わせて、本願がハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせにより実装できることを容易に認識すべきである。機能がハードウェア又はコンピュータソフトウェアにより駆動されるハードウェアにより実行されるかは、技術的ソリューションの特定の適用シナリオ及び設計制約に依存する。
【0348】
図25及び
図26は、本願の実施形態に従った可能なチャネルサウンディング機器の構造の概略図である。これらの機器は、上記の方法の実施形態における第1通信装置又は第2通信装置の機能を実装するように構成することができるため、上記の方法の実施形態の有益な効果を実装することもできる。本願の実施形態では、チャネルサウンディング機器は、
図1に示すAP 1であってもよく、
図1に示すSTA1又はSTA2であってもよく、AP又はSTAで使用されるモジュール(例えば、チップ)であってもよい。
【0349】
図25に示すように、機器2500は、処理ユニット2510及びトランシーバユニット2520を含む。機器2500は、上記の方法の実施形態のいずれか1つにおける第1通信装置又第2通信装置の機能を実装するように構成される。
【0350】
本方法の実施形態において、機器2500が第1通信装置の機能を実装するように構成されている場合、トランシーバユニット2520は、第1フレームを第2通信装置に送信するように構成されており、第1フレームは、第1通信装置の一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行うよう第2通信装置に指示するために使用される。トランシーバユニット2520は、第2フレームを第2通信装置に送信するよう更に構成され、第2フレームは一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを実行するために第2通信装置により使用される。更に、トランシーバユニット2520は、第2通信装置から第3フレームを受信するように構成されており、第3フレームは、一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行った結果を示すために使用される。
【0351】
代替として、トランシーバユニット2520は、第1フレームを第2通信装置に送信するよう構成され、第1フレームは、第1通信装置fが属する通信装置グループの中の一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを行うよう第2通信装置に示すために使用される属する。トランシーバユニット2520は、第2フレームを第2通信装置に送信するよう更に構成され、第2フレームは一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを実行するために第2通信装置により使用される。更に、トランシーバユニット2520は、第2通信装置から第3フレームを受信するように構成されており、第3フレームは、一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを行った結果を示すために使用される。
【0352】
本方法の実施形態において、機器2500が第2通信装置の機能を実装するように構成されている場合、トランシーバユニット2520は、第1フレームを第1通信装置から受信するように構成されており、第1フレームは、第1通信装置の一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行うよう第2通信装置に指示するために使用される。トランシーバユニット2520は、第2通信装置により送信された第2フレームを受信するよう更に構成され、第2フレームは一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを実行するために第2通信装置により使用される。処理ユニット2510は、第2フレームに基づいて一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを実行するよう構成される。更に、トランシーバユニット2520は、第3フレームを第1通信装置に送信するよう更に構成されており、第3フレームは、一部のアンテナに対してチャネルサウンディングを行った結果を示すために使用される。
【0353】
代替として、トランシーバユニット2520は、第1フレームを第1通信装置から受信するよう構成され、第1フレームは、第1通信装置fが属する通信装置グループの中の一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを行うよう第2通信装置に示すために使用される属する。トランシーバユニット2520は、第2通信装置により送信された第2フレームを受信するよう更に構成され、第2フレームは一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを実行するために第2通信装置により使用される。処理ユニット2510は、第2フレームに基づいて一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを実行するよう構成される。更に、トランシーバユニット2520は、第3フレームを第1通信装置に送信するよう更に構成されており、第3フレームは、一部の通信装置に対してチャネルサウンディングを行った結果を示すために使用される。
【0354】
処理ユニット2510及びトランシーバユニット2520に関する更なる詳細については、方法の実施形態における関連する説明を直接参照する。詳細はここで再び記載されない。
【0355】
図26に示すように、機器2600は、プロセッサ2610及びインタフェース回路2620を含む。プロセッサ2610とインタフェース回路2620は互いに結合されている。インタフェース回路2620は、トランシーバ又は入出力インタフェースであってもよいことが理解できる。任意で、機器2600は、プロセッサ2610によって実行される命令を格納したり、プロセッサ2610が命令を実行するために必要な入力データを格納したり、プロセッサ2610が命令を実行した後に生成されたデータを格納したりするように構成されるメモリ2630を更に含む。
【0356】
機器2600が上記の方法を実装するように構成されている場合、プロセッサ2610は処理ユニット2510の機能を実行するように構成され、インタフェース回路2620はトランシーバユニット2520の機能を実行するように構成される。
【0357】
装置が第1通信装置で使用されるチップである場合、チップは上記の方法の実施形態における第1通信装置の機能を実装する。チップは、第1通信装置の別のモジュール(例えば、無線周波数モジュール又はアンテナなど)から情報を受信し、該情報は、第2通信装置により第1通信装置へ送信される。代替として、チップは、第1通信装置の別のモジュール(例えば、無線周波数モジュール又はアンテナ)へ情報を送信し、該情報は、第1通信装置により第2通信装置へ送信される。
【0358】
機器が第2通信装置で使用されるチップである場合、チップは上記の方法の実施形態における第2通信装置の機能を実装する。チップは、第2通信装置の別のモジュール(例えば、無線周波数モジュール又はアンテナなど)から情報を受信し、該情報は、第1通信装置により第2通信装置へ送信される。代替として、チップは、第2通信装置の別のモジュール(例えば、無線周波数モジュール又はアンテナ)へ情報を送信し、該情報は、第2通信装置により第1通信装置へ送信される。
【0359】
留意すべきことに、本願の実施形態におけるプロセッサは、中央処理ユニット(Central Processing Unit, CPU)であってよく、又は別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor, DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array, FPGA)又は別のプログラマブル論理素子、トランジスタ論理素子、ハードウェアコンポーネント、又はそれらの任意の組み合わせであってよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサであってよい。
【0360】
本願の実施形態における方法のステップは、ハードウェアを使用して実装することもでき、プロセッサによってソフトウェア命令を実行することによって実装することもできる。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含んでよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory, ROM)、プログラム可能な読み出し専用メモリ(Programmable ROM, PROM)、消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(Erasable PROM, EPROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み出し専用メモリ(Electrically EPROM, EEPROM)、レジスタ、ハードディスクドライブ、リムーバブルハードディスク、CD-ROM、又は当該技術分野でよく知られている任意の他の形式の記憶媒体に格納することができる。例えば、記憶媒体はプロセッサに結合され、その結果、プロセッサが記憶媒体から情報を読み出し、記憶媒体に情報を書き込むことができる。もちろん、記憶媒体は、プロセッサのコンポーネントであってよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASIC内に配置されてよい。更に、ASICは、ネットワーク装置又は端末装置内に配置されてよい。もちろん、プロセッサ及び記憶媒体は、代替として、個別コンポーネントとしてネットワーク装置又は端末装置内に存在してよい。
【0361】
前述の実施形態の全て又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを使用することによって実施することができる。ソフトウェアが実施形態を実施するために使用される場合、実施形態の全部又は一部は、コンピュータプログラムプロダクトの形式で実施することができる。コンピュータプログラムプロダクトは、1つ以上のコンピュータプログラム又は命令を含む。コンピュータプログラム又は命令がロードされ、コンピュータ上でロードされ実行されると、本発明の実施形態に係る手順又は機能の全部又は一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は別のプログラマブル機器であってよい。コンピュータプログラム又は命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよく、又はコンピュータ可読記憶媒体を通じて送信されてよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能媒体、又は1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバのようなデータ記憶装置であってよい。使用可能媒体は、磁気媒体、例えばフロッピーディスク、ハードディスク若しくは磁気テープであってよく、又は、光媒体、例えばDVDであってよく、又は、半導体媒体、例えば、固体ディスク(solid state disk, SSD)であってよい。
【0362】
なお、本願の実施形態において、「プロトコル」は、通信分野における標準プロトコルであってもよく、例えば、LTEプロトコル、NRプロトコル、WLANプロトコル、及び後続の通信システムに適用される関連プロトコルを含むことができる。これは、本願において限定されない。
【0363】
更に、本願の実施形態では、「事前に取得すること」には、装置のシグナリング又は事前定義、例えばプロトコルでの定義による指示が含まれる場合があることに注意する必要がある。「事前定義」は、対応するコードやテーブルを装置に事前に格納することによって実装される場合もあれば(例えば、装置が局及びアクセスポイントを含む)、又は関連情報を示すために使用できる別の方法で実装される場合もある。「事前定義」の特定の実装は、本願では制限されない。例えば、「事前定義」は、「プロトコルにおける事前定義」であてよい。
【0364】
更に、本出願の実施形態における「格納する」とは、1つ以上のメモリに格納することを指す場合があることに注意すべきである。1つ以上のメモリは別々に配置されている場合もあれば、エンコーダ、デコーダ、プロセッサ、又は通信装置に統合されている場合もある。或いは、1つ以上のメモリの一部が別々に配置され、1つ以上のメモリの一部がトランスレータ、プロセッサ、又は通信機器に統合される。メモリの種類はどのような形態の記憶媒体であってもよく、これは本願において限定されない。
【0365】
なお、本出願の実施形態では、「の(of)」、「対応する(corresponding, relevant)」、及び「対応する(corresponding)」が交換可能であることに更に留意する。留意すべきことに、用語同士の相違が強調されない場合、用語の意味は同じである。
【0366】
留意すべきことに、用語「及び/又は」は、関連付けられたオブジェクトを説明する関連付け関係を記述し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合を表してよい。Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、並びに、Bのみが存在する。文字「/」は、通常、関連付けられたオブジェクトの間の「又は」の関係を示す。用語「少なくとも1つの」は、1つ以上を意味する。用語「A及びBのうちの少なくとも1つ」は、用語「A及び/又はB」と同様に、関連付けられたオブジェクト間の関連付け関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及びBのうちの少なくとも1つは、以下の3つの場合を表してよい。Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、並びに、Bのみが存在する。
【0367】
本願の実施形態では、別段の記載がない限り、又は論理的矛盾がない限り、異なる実施形態間の用語及び/又は説明は一貫しており、相互に参照することができ、異なる実施形態における技術的特徴は、それらの内部論理的関係に基づいて結合されて、新たな実施形態を形成することができる。
【0368】
本願の実施形態における種々の数字は、単に説明を容易にするために区別され、本願の実施形態の範囲を限定するために使用されるものではないことを更に理解されたい。前述の処理のシーケンス番号は、実行シーケンスを意味しない。処理の実行シーケンスは、処理の機能及び内部ロジックに従い決定されるべきである。
【0369】
本願において提供された幾つかの実施形態では、理解されるべきことに、開示のシステム、機器、及び方法は他の方法で実装されてよい。例えば、前述の機器の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットへの分割は、単なる論理的機能分割であり、実際の実装の間、他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、結合され又は別のシステムに統合されてよく、或いは、幾つかの機能は、無視され又は実行されなくてよい。更に、表示又は議論された相互結合、直接結合、又は通信接続は、幾つかのインタフェースを使用することによって実装されてよい。機器又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形式で実装されてよい。
【0370】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってよく又はそうでなくてよい。ユニットとして示されたコンポーネントは、物理的ユニットであってよく又はそうでなくてよく、つまり、1つの場所に置かれてよく、又は複数のネットワークユニットに分散されてよい。ユニットのうちの一部又は全部は、実施形態のソリューションの目的を達成するために、実際の要件に基づき選択されてよい。
【0371】
更に、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、ユニットの各々は物理的に単独で存在してよく、又は、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0372】
機能がソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、独立したプロダクトとして販売され又は使用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。この理解に基づき、基本的に又は部分的に従来技術に貢献する本願の技術的ソリューション又は技術的ソリューションのうちの一部は、ソフトウェアプロダクトの形式で実装されてよい。コンピュータソフトウェアプロダクトは、記憶媒体に格納され、本願の実施形態で記載された方法のステップのうちの全部又は一部を実行するようコンピュータ装置(これは、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置であってよい)に指示するための幾つかの命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを格納できる、USBフラッシュドライブ、取り外し可能ハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory, ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)、磁気ディスク、又はコンパクトディスクのような、任意の媒体を含む。
【0373】
前述の説明は、単に本願の特定の実装であり、本願の保護範囲を限定することを意図しない。本願で開示された技術的範囲の範囲内にある、当業者により直ちに考案される任意の変形又は置換は、本願の保護範囲の中に包含されるべきである。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。