(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】整流回路およびそれを用いた電源
(51)【国際特許分類】
H02M 7/12 20060101AFI20241106BHJP
【FI】
H02M7/12 A
(21)【出願番号】P 2021153029
(22)【出願日】2021-09-21
【審査請求日】2024-01-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000233273
【氏名又は名称】ミネベアパワーデバイス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】三輪 明寛
(72)【発明者】
【氏名】庄司 浩幸
(72)【発明者】
【氏名】坂野 順一
(72)【発明者】
【氏名】内海 智之
(72)【発明者】
【氏名】樋口 孝裕
【審査官】武内 大志
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-88725(JP,A)
【文献】特開2015-111969(JP,A)
【文献】特開2001-37221(JP,A)
【文献】特表2021-520774(JP,A)
【文献】国際公開第2020/189317(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0179846(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アノードとカソードとを有する整流回路において、
第1の端子が前記整流回路の前記カソードに接続され、第2の端子が前記整流回路の前記アノードに接続される第1のスイッチング素子と、
カソードが前記第1の端子に接続され、アノードが前記第2の端子に接続される第1のダイオードと、
第3の端子が前記第1の端子に接続される第2のスイッチング素子と、
アノードが前記第2のスイッチング素子の第4の端子に接続される第2のダイオードと、
正極端子が前記第2のダイオードのカソードに接続され、負極端子が前記第2の端子に接続される第1のコンデンサと、
前記第4の端子と前記第2の端子間の電圧を検出し、電力を前記第1のコンデンサから供給されるコンパレータと、
入力端子が前記コンパレータの出力端子に接続され、出力端子が前記第1のスイッチング素子を制御するための前記第1のスイッチング素子の第5の端子に接続され、前記コンパレータの出力信号に基づいて前記第1のスイッチング素子を制御するゲートドライバと、
前記第2のスイッチング素子を制御する信号を入力する前記第2のスイッチング素子の第6の端子に接続される制御回路と、を備え、
前記制御回路は、前記第2のスイッチング素子を常にオン状態に制御し、前記第1のコンデンサの電圧が、所定の目標電圧より大きくならないように、前記第2のスイッチング素子の前記第6の端子と前記第4の端子間の電圧を制御することで前記第2のスイッチング素子の前記第3の端子から前記第4の端子へ流れる電流を制御することを特徴とする整流回路。
【請求項2】
請求項1に記載の整流回路において、
前記第1のスイッチング素子は、ドレイン端子とソース端子とゲート端子が、前記第1のスイッチング素子の前記第1の端子と前記第2の端子と前記第5の端子にそれぞれ相当する第1のMOSFETであり、
前記第1のダイオードは、前記第1のMOSFETのボディダイオードであることを特徴とする整流回路。
【請求項3】
請求項1に記載の整流回路において、
前記第2のスイッチング素子は、ドレイン端子とソース端子とゲート端子が、前記第2のスイッチング素子の前記第3の端子と前記第4の端子と前記第6の端子にそれぞれ相当する第2のMOSFETであることを特徴とする整流回路。
【請求項4】
請求項3に記載の整流回路において、
前記第2のMOSFETは、nチャネルのデプレッション型MOSFETであり、
前記制御回路は、第7の端子が前記第2のMOSFETのソース端子に接続され、第8の端子が前記第2のMOSFETのゲート端子に接続される第1の抵抗と、
第9の端子が前記第2のMOSFETのゲート端子に接続され、第10の端子が前記第2の端子に接続される第2の抵抗と、を有することを特徴とする整流回路。
【請求項5】
請求項4に記載の整流回路において、
前記第1の抵抗の抵抗値をR1とし、前記第2の抵抗の抵抗値をR2としたとき、温度上昇に伴い(R1+R2)/R1が減少することを特徴とする整流回路。
【請求項6】
請求項1に記載の整流回路において、
一方の端子が前記第1の端子に接続され、他方の端子が前記第3の端子に接続される第3の抵抗を有することを特徴とする整流回路。
【請求項7】
請求項1に記載の整流回路において、
正極端子が前記第4の端子に接続され、負極端子が前記第2の端子に接続される第2のコンデンサを有することを特徴とする整流回路。
【請求項8】
請求項1に記載の整流回路において、
前記コンパレータは、第1の閾値と第2の閾値を有し、
検出した前記第4の端子と前記第2の端子間の電圧が前記第1の閾値より小さい場合に前記第1のスイッチング素子のオン信号を生成し、
検出した前記第4の端子と前記第2の端子間の電圧が前記第2の閾値より大きい場合に前記第1のスイッチング素子のオフ信号を生成することを特徴とする整流回路。
【請求項9】
請求項1に記載の整流回路において、
前記第1のコンデンサの前記所定の目標電圧は、前記コンパレータの最大定格電圧、前記ゲートドライバの最大定格電圧、前記第1のスイッチング素子の前記第5の端子と前記第2の端子間の最大定格電圧のうち最も低い最大定格電圧以下であることを特徴とする整流回路。
【請求項10】
請求項1に記載の整流回路において、
前記整流回路が同じ半導体パッケージに1つ以上内蔵されていることを特徴とする整流回路。
【請求項11】
請求項4に記載の整流回路において、
前記第1の抵抗および前記第2の抵抗の少なくともいずれか一方は、可変抵抗であることを特徴とする整流回路。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載の整流回路を備えた電源。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、整流回路の構成とそれを用いた電源に係り、特に、MOSFET等のスイッチング素子を用いて同期整流を実施する整流回路に適用して有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
交流を直流に整流するために、ダイオードをMOSFET等のスイッチング素子で置き換える同期整流が用いられている。ダイオードを用いた整流はダイオードの内蔵ポテンシャルによる電圧降下があるため損失が大きいという問題がある。これに対し、例えばMOSFETを用いた同期整流は、MOSFETの内蔵ポテンシャルがなく0Vから順方向電流が立ち上がるため損失が低い。したがって、特に、フロントエンド電源等の効率規制の厳しいスイッチング電源において、より低損失に整流するために、主にMOSFETを用いた同期整流が用いられている。
【0003】
本技術分野の背景技術として、例えば、特許文献1や特許文献2のような技術がある。特許文献1と特許文献2には、同期整流を実現する整流回路が示されている。
【0004】
これらの整流回路は、主に、同期整流用のMOSFETとその駆動回路、駆動回路に電力を供給するコンデンサ、コンデンサの電圧を制御するためのスイッチング素子とその制御回路で構成される。駆動回路は、駆動回路が持つ閾値電圧と検出したMOSFETのドレイン-ソース間電圧に基づき、MOSFETのオンオフを制御する。
【0005】
駆動回路に電力を供給するコンデンサは、MOSFETがターンオフした後、MOSFETのドレイン端子、コンデンサ、MOSFETのソース端子の経路で流れる電流で充電される。コンデンサの充電が開始されると、MOSFETのドレイン-ソース間電圧に追従するようにコンデンサの電圧は増加する。
【0006】
ここで、MOSFETのドレイン-ソース間電圧が駆動回路などの動作電圧に比べて非常に大きい場合、コンデンサや駆動回路やMOSFETのゲートなどに過大な電圧がかからないよう、コンデンサの電圧が目標電圧以下となるように制御する必要がある。
【0007】
このような整流回路では、コンデンサの電圧が目標電圧まで達した後、MOSFETのドレイン端子とコンデンサの正極端子間に挿入されたスイッチング素子をターンオフすることで、コンデンサの充電電流を遮断する。これにより、コンデンサの電圧は目標電圧以下になるように制御される。
【0008】
その後、コンデンサに蓄積された電力は駆動回路の待機電力で消費されるため、コンデンサの電圧は減少する。さらにその後、MOSFETのオン期間を経て、再びMOSFETがターンオフしてコンデンサの充電が開始されるまで、コンデンサに蓄積された電力は、駆動回路の消費電力、または、MOSFETのゲート-ソース間電圧の生成に使用されるため、コンデンサの電圧は減少し続ける。
【0009】
このように、コンデンサの充電が完了してから再びコンデンサの充電が開始されるまでの期間において、コンデンサの電圧が、例えば、駆動回路の動作保証電圧、もしくは、MOSFETのゲート閾値電圧以上になるように、コンデンサの容量を選定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【文献】特開2001-251861号公報
【文献】米国特許第10756645号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上述したように、特許文献1や特許文献2のような従来の整流回路では、同期整流用のMOSFETの駆動回路に電力を供給するコンデンサが必要であり、そのコンデンサの体積が整流回路の小型化、低コスト化の弊害となっていた。
【0012】
そこで、本発明の目的は、MOSFET等のスイッチング素子を用いて同期整流を実施する整流回路において、同期整流用のスイッチング素子の駆動回路に電力を供給するコンデンサの容量を削減可能な整流回路及びそれを用いた電源を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明は、アノードとカソードとを有する整流回路において、第1の端子が前記整流回路の前記カソードに接続され、第2の端子が前記整流回路の前記アノードに接続される第1のスイッチング素子と、カソードが前記第1の端子に接続され、アノードが前記第2の端子に接続される第1のダイオードと、第3の端子が前記第1の端子に接続される第2のスイッチング素子と、アノードが前記第2のスイッチング素子の第4の端子に接続される第2のダイオードと、正極端子が前記第2のダイオードのカソードに接続され、負極端子が前記第2の端子に接続される第1のコンデンサと、前記第4の端子と前記第2の端子間の電圧を検出し、電力を前記第1のコンデンサから供給されるコンパレータと、入力端子が前記コンパレータの出力端子に接続され、出力端子が前記第1のスイッチング素子を制御するための前記第1のスイッチング素子の第5の端子に接続され、前記コンパレータの出力信号に基づいて前記第1のスイッチング素子を制御するゲートドライバと、前記第2のスイッチング素子を制御する信号を入力する前記第2のスイッチング素子の第6の端子に接続される制御回路と、を備え、前記制御回路は、前記第2のスイッチング素子を常にオン状態に制御し、前記第1のコンデンサの電圧が、所定の目標電圧より大きくならないように、前記第2のスイッチング素子の前記第6の端子と前記第4の端子間の電圧を制御することで前記第2のスイッチング素子の前記第3の端子から前記第4の端子へ流れる電流を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、MOSFET等のスイッチング素子を用いて同期整流を実施する整流回路において、同期整流用のスイッチング素子の駆動回路に電力を供給するコンデンサの容量を削減可能な整流回路及びそれを用いた電源を実現することができる。
【0015】
これにより、整流回路及びそれを用いた電源の小型化、低コストが図れる。
【0016】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の実施例1に係る整流回路の構成を示す図である。
【
図3】本発明の実施例2及び実施例5に係る整流回路の構成を示す図である。
【
図4】本発明の実施例3に係る整流回路の構成を示す図である。
【
図5】本発明の実施例4に係る整流回路の構成を示す図である。
【
図6】本発明の実施例6に係る半導体パッケージの構成を示す図である。
【
図7】本発明の実施例6に係る半導体パッケージの構成を示す図である。
【
図8】本発明の実施例7に係るフロントエンド電源の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。なお、各図面において同一の構成については同一の符号を付し、重複する部分についてはその詳細な説明は省略する。
【0019】
また、各図面においては、MOSFET Q1のドレイン端子を第1の端子6、MOSFET Q1のソース端子を第2の端子7、MOSFET Q2のドレイン端子を第3の端子8、MOSFET Q2のソース端子を第4の端子9、MOSFET Q1のゲート端子を第5の端子10、MOSFET Q2のゲート端子を第6の端子11、抵抗R1の一方の端子を第7の端子12、抵抗R1の他方の端子を第8の端子13、抵抗R2の一方の端子を第9の端子14、抵抗R2の他方の端子を第10の端子15としてそれぞれ示している。
【0020】
以下では、上記の規定を前提に説明する。
【実施例1】
【0021】
図1及び
図2、
図9を参照して、本発明の実施例1の整流回路の構成とその制御方法について説明する。
図1は、本実施例の整流回路の構成を示す図であり、
図2は、
図1の整流回路の動作波形を示す図である。なお、
図9は、本発明を分かり易くするために比較例として示す従来の整流回路の動作波形を示す図である。
【0022】
先ず、
図1を用いて、本実施例の整流回路の構成について説明する。本実施例の整流回路は、
図1に示すように、MOSFET Q1とその駆動回路1と、MOSFET Q2とその制御回路5と、ダイオードDと、コンデンサC1とから構成される。
【0023】
MOSFET Q1の駆動回路1は、コンパレータCoと、ゲートドライバGDとを有している。
【0024】
なお、
図1では、MOSFET Q1とMOSFET Q2は、nチャネルのエンハンスメント型MOSFETとnチャネルのデプレッション型MOSFETでそれぞれ表記しているが、MOSFETに内蔵するボディダイオードとともに、他のスイッチング素子やダイオードで置き換えても良い。
【0025】
次に、
図2を用いて、
図1の整流回路の制御方法について説明する。
図2は、
図1に示す整流回路を4個使用して構成したブリッジに抵抗負荷を接続し、正弦波電圧を入力した場合の、整流回路の各動作波形を示している。
【0026】
時刻t0では、整流期間が終わり、非整流期間が始まる。
【0027】
時刻t0から時刻t1までの期間は非整流期間であり、MOSFET Q1はオフしている。また、ブリッジに入力される正弦波電圧の増加に伴って、MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1は増加する。
【0028】
また、MOSFET Q2のゲート-ソース間電圧Vgs2はMOSFET Q2のゲート閾値電圧Vgth2より大きく、MOSFET Q2はオン状態である。
【0029】
MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1がコンデンサC1の電圧Vc1とダイオードDの順方向電圧Vfの合計より大きくなったとき、コンデンサC1への充電が開始され、コンデンサC1の電圧Vc1は増加する。コンデンサC1の充電電流は、MOSFET Q1のドレイン端子、MOSFET Q2、ダイオードD、コンデンサC1、MOSFET Q1のソース端子の経路で流れる。
【0030】
時刻t1は、MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1が、コンデンサC1の目標最大電圧Vcref1とダイオードDの順方向電圧Vfの合計に等しくなった時である。コンデンサC1の目標最大電圧Vcref1は、コンデンサC1や駆動回路1やMOSFET Q1のゲートなどに過大な電圧がかからないよう、例えば、駆動回路1を構成するコンパレータCoの最大定格電圧とゲートドライバGDの最大定格電圧、および、MOSFET Q1のゲート-ソース間の最大定格電圧のうち、最も低い最大定格電圧以下となるように選定する。
【0031】
時刻t1から時刻t2までの期間は非整流期間であり、MOSFET Q1はオフしている。また、ブリッジに入力される正弦波電圧の増加と減少に伴って、MOSFET Q1のドレイン‐ソース間電圧Vds1は増加し、その後減少する。
【0032】
本期間において、MOSFET Q2のゲート-ソース間電圧Vgs2はMOSFET Q2のゲート閾値電圧Vgth2より大きく、MOSFET Q2は常にオン状態である。
【0033】
但し、コンデンサC1の電圧Vc1がコンデンサC1の目標最大電圧Vcref1より大きくならないように、MOSFET Q2のゲート-ソース間電圧Vgs2を制御することで、MOSFET Q2のドレインからソースに流れる電流を制御する。
【0034】
具体的には、MOSFET Q2のオン抵抗が高抵抗となるように、MOSFETQ2のゲート-ソース間電圧Vgs2を、MOSFET Q2のゲート閾値電圧Vgth2の近傍で制御する。このとき、MOSFET Q1のドレイン―ソース間電圧Vds1とコンデンサC1の電圧Vc1の差分の電圧がMOSFET Q2のドレイン-ソース間に印加される。
【0035】
本期間では、コンデンサC1に蓄積された電力は駆動回路1の待機電力として消費される。一方で、MOSFET Q1のドレインから、MOSFET Q2、ダイオードD、コンデンサC1、MOSFET Q1のソースの経路で流れるコンデンサC1の充電電流は遮断されず、コンデンサC1の充電が行われるため、コンデンサC1の電圧の低下は抑制される。
【0036】
時刻t2から時刻t3までの期間は非整流期間であり、MOSFET Q1はオフしている。また、ブリッジに入力される正弦波電圧の減少に伴ってMOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1は減少する。
【0037】
本期間では、MOSFET Q2のゲート-ソース間電圧Vgs2はMOSFET Q2のゲート閾値電圧Vgth2より大きく、MOSFET Q2はオン状態である。一方で、MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1はコンデンサC1の電圧Vc1とダイオードDの順方向電圧Vfの合計より小さいため、コンデンサC1は充電されない。このとき、ダイオードDにより、コンデンサC1に蓄積された電荷がMOSFET Q1のドレイン端子に流入することを防ぐ。
【0038】
本期間では、コンデンサC1に蓄積された電力は駆動回路1の待機電力として消費されるが、コンデンサC1は充電されないため、コンデンサC1の電圧Vc1は低下する。
【0039】
時刻t3から時刻t0までの期間は整流期間であり、アノードAからカソードKに整流電流が流れる。
【0040】
また、MOSFET Q2のゲート-ソース間電圧Vgs2はMOSFET Q2のゲート閾値電圧Vgth2より大きく、MOSFET Q2はオン状態である。
【0041】
コンパレータCoは、MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1を、MOSFET Q2のソース端子とMOSFETQ1のソース端子から検出する。検出した電圧に基づき、駆動回路1はMOSFET Q1をターンオン、ターンオフする。
【0042】
具体的なMOSFET Q1の制御方法について説明する。
【0043】
アノードAからカソードKに流れる整流電流は、先ず、MOSFET Q1のボディダイオードを流れる。ボディダイオードの電圧降下により、MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1は負の値となる。
【0044】
コンパレータCoが検出した電圧がコンパレータCoの持つ第1の閾値電圧より小さくなると、コンパレータCoはオン信号を出力し、ゲートドライバGDがMOSFET Q1のゲート-ソース間電圧Vgs1をコンデンサC1の電圧Vc1までプルアップすることで、MOSFET Q1はターンオンする。
【0045】
その後、MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1は、整流電流とMOSFET Q1のオン抵抗で決まる電圧となる。
【0046】
時間の経過とともに、整流電流が減少する。整流電流の減少に伴い、MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1は増加する。コンパレータCoの検出した電圧がコンパレータCoの持つ第2の閾値電圧より大きくなったとき、コンパレータCoはオフ信号を出力して、ゲートドライバGDはMOSFET Q1のゲート-ソース間電圧Vgs1を0Vにプルダウンすることで、MOSFET Q1はターンオフする。
【0047】
コンパレータCoの持つ第1の閾値電圧と第2の閾値電圧は同じ値でも良いし、第1の閾値電圧が第2の閾値電圧より小さくても良い。第1の閾値電圧が第2の閾値電圧より小さい場合、MOSFETが短周期でオンとオフを繰り返すチャタリングを抑制可能である。
【0048】
本期間では、MOSFET Q2はオン状態である。一方で、MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1は、コンデンサC1の電圧Vc1とダイオードDの順方向電圧Vfの合計より小さいため、コンデンサC1は充電されない。
【0049】
その結果、本期間では、コンデンサC1に蓄積された電力は駆動回路1の消費電力とMOSFET Q1のゲート-ソース間電圧Vgs1の生成に使用されるが、コンデンサC1は充電されないため、コンデンサC1の電圧は減少する。
【0050】
上記の制御を繰り返すことで、本実施例の整流回路は同期整流を実現する。
【0051】
時刻t2から時刻t3を経て、時刻t0から時刻t1までの期間においてコンデンサC1の充電が再び開始されるまでの期間において、コンデンサC1の電圧は減少し続ける。この期間において、コンデンサC1の電圧Vc1はコンデンサC1の目標最小電圧Vcref2以上であるように、コンデンサC1の容量を選定する必要がある。目標最小電圧Vcref2は、例えば、駆動回路1の最低動作電圧であり、または、MOSFET Q1のオン抵抗が十分小さくなるような、MOSFET Q1のゲート閾値電圧Vgth1より大きい値である。
【0052】
次に、
図9を用いて、従来の整流回路の制御方法について説明し、本発明の整流回路の効果を示す。
【0053】
図示していないが、従来の整流回路は、
図1に示す本実施例の整流回路と同様に、MOSFET Q1とその駆動回路1と、MOSFET Q2とその制御回路5と、ダイオードDと、コンデンサC1から構成される。但し、MOSFET Q1とMOSFET Q2は、他のスイッチング素子やダイオードで置き換えても良い。
【0054】
図2と
図9に示すように、本発明の整流回路と従来の整流回路とでは、時刻t1から時刻t2の期間における、MOSFET Q2の制御方法に違いがある。
【0055】
図9に示すように、従来の整流回路では、時刻t0から時刻t1の期間においてコンデンサC1の充電が開始され、コンデンサC1の電圧Vc1が増加し、時刻t1においてコンデンサC1の電圧が目標最大電圧Vcref1に達すると、MOSFET Q2をターンオフする。
【0056】
時刻t1から時刻t2の期間において、MOSFET Q2はオフ状態であり、本期間においてコンデンサC1への充電電流を遮断することで、コンデンサC1の電圧Vc1が目標最大電圧Vcref1より大きくならないように制御する。時刻t1から時刻t2の期間において、コンデンサC1に蓄積された電力は駆動回路1の待機電力として消費されるが、コンデンサC1は充電されないため、コンデンサの電圧Vc1は減少する。
【0057】
時刻t1から、時刻t2と時刻t3を経て、時刻t0から時刻t1までの期間において再びコンデンサC1の充電が開始されるまでの期間において、コンデンサC1に蓄積された電力は駆動回路1の消費電力やMOSFET Q1のゲート-ソース間電圧Vgs1の生成に使用されるため、コンデンサC1の電圧Vc1は減少し続ける。
【0058】
この期間において、コンデンサC1の電圧Vc1がコンデンサC1の目標最小電圧Vcref2以上であるように、コンデンサC1の容量を選定する必要がある。
【0059】
一方、本発明の整流回路では、
図2に示すように、従来の整流回路と比較して、コンデンサC1が充電されない期間を、時刻t1から時刻t2の期間の分だけ削減可能である。すなわち、MOSFET Q1のオフ期間中におけるコンデンサC1の電圧低下を抑制し、コンデンサC1の必要容量を削減することが可能である。
【0060】
本実施例の利点として、非整流期間における、同期整流用のスイッチング素子の駆動回路に電力を供給するコンデンサの電圧低下を抑制することで、コンデンサの必要容量を削減することができる。
【0061】
その結果、コンデンサC1の体積を削減し、整流回路の小型化、低コスト化に寄与する。また、MOSFETのオフ期間における消費電力が大きい駆動回路や制御ICを使用可能となる。
【実施例2】
【0062】
図3を参照して、本発明の実施例2の整流回路の構成とその制御方法について説明する。
図3は、本実施例の整流回路の構成を示す図である。
【0063】
本実施例の整流回路は、
図3に示すように、MOSFET Q2の制御回路5として、MOSFET Q2のソース端子とゲート端子との間に接続された抵抗R1と、MOSFET Q2のゲート端子とMOSFET Q1のソース端子との間に接続された抵抗R2とを備えている。抵抗R1と抵抗R2は、MOSFET Q2のソース端子とMOSFET Q1のソース端子との間に、直列に接続されている。
【0064】
なお、実施例1(
図1)と同様に、MOSFET Q1とMOSFET Q2には、nチャネルのエンハンスメント型MOSFETとnチャネルのデプレッション型MOSFETをそれぞれ用いている。
【0065】
抵抗R1の一方の端子はMOSFET Q2のソース端子に接続され、抵抗R1のもう一方の端子はMOSFET Q2のゲート端子に接続される。また、抵抗R2の一方の端子はMOSFET Q2のゲート端子に接続され、抵抗R2のもう1方の端子はMOSFET Q1のソース端子に接続される。
【0066】
図2を用いて、本実施例(
図3)の整流回路の動作を説明する。実施例1で説明した動作と同じ動作については、繰り返しの説明となるため省略する。
【0067】
時刻t0から時刻t1の期間において、MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1が、MOSFET Q2、抵抗R1、抵抗R2に印加される。時刻t0において、MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1は0であるから、抵抗R1に印加される電圧、すなわち、MOSFET Q2のゲート-ソース間電圧Vgs2の電圧は0となる。MOSFET Q2はnチャネルのデプレッション型MOSFETであるから、MOSFET Q2のゲート閾値電圧Vgth2は負の値であり、MOSFET Q2はオン状態である。
【0068】
その後、MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1が増加すると、MOSFET Q2のドレイン端子から、MOSFET Q2のソース端子を経由して、抵抗R1に流れる電流が増加する。このとき、抵抗R1に印加される電圧、すなわち、MOSFET Q2のゲート-ソース間電圧Vgs2は減少するため、MOSFET Q2のオン抵抗は増加し、抵抗R1に流れる電流を減少させるように機能する。その結果、時刻t1において、抵抗R1を流れる電流はある値に達し、それ以上増加しなくなる。
【0069】
時刻t1から時刻t2の期間において、MOSFET Q2のソースとMOSFET Q1のソース間に生じる電圧は、抵抗R1と抵抗R2を流れる電流と、抵抗R1と抵抗R2の合計抵抗値の積で決まる電圧となる。本期間において、Vgth2が一定であると仮定すると、MOSFET Q2のソースとMOSFET Q1のソース間に生じる電圧は一定となり、抵抗R1の抵抗値をR1とし、抵抗R2の抵抗値をR2としたとき、その大きさは、|Vgth2|×(R1+R2)/R1で近似できる。
【0070】
したがって、本期間において、コンデンサC1の電圧Vc1は|Vgth2|×(R1+R2)/R1-Vfで一定となるため、この値が所望のコンデンサC1の目標最大電圧Vcref1となるように、MOSFET Q2、抵抗R1、抵抗R2、ダイオードDを選定すれば良い。
【0071】
本期間では、コンデンサC1に蓄積された電力は駆動回路1の待機電力として消費されるが、同時にコンデンサC1の電圧が目標最大電圧Vcref1で一定となるようにコンデンサC1の充電が行われるため、コンデンサC1の電圧の低下は抑制される。
【0072】
時刻t3から時刻t0までの期間は整流期間であり、アノードAからカソードKに整流電流が流れる。抵抗R1と抵抗R2の合計抵抗値がMOSFET Q1のオン抵抗より十分大きくなるように抵抗R1と抵抗R2の抵抗を選定することで、整流電流はMOSFET Q1を流れる。
【0073】
MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1が、MOSFET Q2、抵抗R1、抵抗R2に印加される。時刻t3において、MOSFET Q1のドレイン-ソース間電圧Vds1は0であるから、抵抗R1に印加される電圧、すなわち、MOSFET Q2のゲート-ソース間電圧Vgs2の電圧は0となる。MOSFET Q2はnチャネルのデプレッション型MOSFETであるから、MOSFET Q2はオン状態である。また、コンパレータCoが検出する電圧は0である。
【0074】
本実施例(
図3)の整流回路は、実施例1(
図1)と同様に、MOSFET Q2は常にオン状態であり、MOSFET Q2を流れる電流を制御することで、コンデンサC1の電圧Vc1を目標最大電圧Vcref1より大きくならないように制御する。さらに、MOSFET Q1のオフ期間中のコンデンサC1の電圧の低下を抑制する。
【0075】
本実施例の利点として、MOSFET Q2の制御回路5を少ない部品点数で構成するため、整流回路の低コスト化に寄与することができる。
【実施例3】
【0076】
図4を参照して、本発明の実施例3の整流回路の構成とその制御方法について説明する。
図4は、本実施例の整流回路の構成を示す図である。
【0077】
本実施例の整流回路は、
図4に示すように、MOSFET Q1のドレインとMOSFET Q2のドレインの間に挿入された抵抗R3を有する。
【0078】
実施例1及び実施例2の整流回路では、コンデンサC1が充電されるとき、MOSFET Q1のドレイン端子、MOSFET Q2、ダイオードD、コンデンサC1、MOSFET Q1のソース端子の経路でコンデンサC1の充電電流が流れる。
【0079】
特に、コンデンサC1の充電が開始された直後は、充電電流が急峻に増加する。その結果、充電電流経路での損失増加による整流回路の効率低下、MOSFET Q2やダイオードDの定格を超える温度上昇が生じる場合がある。
【0080】
そこで、本実施例の整流回路では、充電電流経路上に直列に抵抗R3を挿入することで、コンデンサC1の充電電流の急峻な増加を抑制する。すなわち、抵抗R3は突入電流防止抵抗として機能する。
【0081】
本実施例の利点として、充電電流経路での損失増加による整流回路の効率低下と、MOSFET Q2やダイオードDの温度上昇を抑制することができる。
【実施例4】
【0082】
図5を参照して、本発明の実施例4の整流回路の構成とその制御方法について説明する。
図5は、本実施例の整流回路の構成を示す図である。
【0083】
本実施例の整流回路は、
図5に示すように、正極端子がMOSFET Q2のソース端子に接続され、負極端子がMOSFET Q1のソース端子に接続されたコンデンサC2を有する。
【0084】
実施例1から実施例3の整流回路では、コンパレータCoが検出する電圧に含まれる高周波ノイズにより、コンパレータCoが誤動作する場合がある。その結果、例えば、整流期間中にMOSFET Q1がターンオフしてしまい同期整流による損失低減効果が損なわれる。
【0085】
そこで、本実施例の整流回路では、MOSFET Q2のオン抵抗と、抵抗R3と、コンデンサC2とによりローパスフィルタを構成することで、コンパレータCoが検出する電圧に含まれる高周波ノイズを抑制する。
【0086】
なお、抵抗R3を挿入しない場合でも、MOSFET Q2のオン抵抗とコンデンサC2とでローパスフィルタを構成することもできるため、同様に、コンパレータCoが検出する電圧に含まれる高周波ノイズを抑制することができる。
【0087】
本実施例の利点として、コンパレータCoの誤動作とMOSFETの意図しないターンオンとターンオフを抑制することで、同期整流による損失低減効果が損なわれない。
【実施例5】
【0088】
図3を参照して、本発明の実施例5の整流回路の構成とその制御方法について説明する。
図3は、実施例2と共に、本実施例の整流回路の構成を示している。
【0089】
一般的に、MOSFETの温度が上昇すると、ゲート閾値電圧は減少する。実施例2から実施例4に示す整流回路では、コンデンサC1の目標最大電圧Vcref1は|Vgth2|×(R1+R2)/R1-Vfで近似できるため、整流回路の温度が上昇すると、MOSFET Q2の温度が上昇し、MOSFET Q2のゲート閾値電圧Vgth2(負の値)が減少してその絶対値|Vgth2|が大きくなり、コンデンサC1の目標最大電圧Vcref1が増加する。その結果、コンデンサC1の電圧Vc1が、駆動回路1の最大定格電圧、または、MOSFET Q1のゲート-ソース間の最大定格電圧より大きくなり、駆動回路1、または、MOSFET Q1が破壊される課題があった。
【0090】
そこで、本実施例の整流回路では、
図3に示す整流回路において、温度上昇に伴い(R1+R2)/R1が減少するように構成すればよい。例えば、抵抗R1に正の温度係数を有する抵抗を用いたり、抵抗R2に負の温度係数を有する抵抗を用いたりすればよい。
【0091】
本実施例の整流回路では、整流回路の温度が上昇すると、MOSFET Q2の温度上昇によりMOSFET Q2のゲート閾値温度の絶対値|Vgth2|が増加するが、抵抗R1の温度上昇により抵抗R1の抵抗値が増加し、抵抗R2の温度上昇により抵抗R2の抵抗値が減少するため、(R1+R2)/R1が減少し、コンデンサC1の目標最大電圧Vcref1の増加を抑制することができる。
【0092】
本実施例の利点として、整流回路の温度上昇によって引き起こされるコンデンサの電圧増加を抑制し、整流回路の破壊を防止することができる。
【0093】
また、抵抗R1及び抵抗R2の少なくともいずれか一方を、可変抵抗としても良い。
【実施例6】
【0094】
図6及び
図7を参照して、本発明の実施例6の半導体パッケージについて説明する。
【0095】
図6は、実施例1から実施例5で説明した整流回路を、半導体パッケージ3に内蔵した構成を示している。半導体パッケージ3は、カソードKとアノードAを外部端子として有している。
【0096】
図7は、実施例1から実施例5で説明した整流回路2を4個使用して構成したブリッジ回路を、半導体パッケージ4に内蔵した構成を示している。半導体パッケージ4は、端子T1~T4を外部端子として有している。
【0097】
図6及び
図7では、一例として実施例2(
図3)で説明した整流回路を示しているが、他の実施例で説明した整流回路を用いても良い。
【0098】
本実施例の利点として、整流回路を使用する製品を設計・製造する際に、本実施例のような駆動回路とコンデンサを内蔵した整流回路を購入して組み込めばよく、自身で制御回路を設計・製造プロセスに組み込む必要がなくなるため、設計及び実装の工数を削減できる効果がある。
【実施例7】
【0099】
図8を参照して、本発明の実施例7に係るフロントエンド電源について説明する。
【0100】
図8は、実施例1から実施例6で説明した本発明の整流回路の適用対象となる電源の例を示している。
【0101】
本発明の適用範囲は、電力変換器に用いられる整流回路全般である。例えば、
図8に示すようなフロントエンド電源においては、商用整流用ダイオードCRD1~CRD4、還流ダイオードFWD、二次側整流ダイオードSSD1,SSD2、逆流防止ダイオードBPDの各々が適用される箇所に用いられる整流回路として置き換えて適用可能である。
【0102】
本発明の整流回路を、フロントエンド電源等の電源に適用することにより、電源の電力密度の向上、コスト削減に寄与することができる。
【0103】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0104】
1…(MOSFET Q1の)駆動回路
2…整流回路
3,4…半導体パッケージ
5…(MOSFET Q2の)制御回路
6…第1の端子(MOSFET Q1のドレイン端子)
7…第2の端子(MOSFET Q1のソース端子)
8…第3の端子(MOSFET Q2のドレイン端子)
9…第4の端子(MOSFET Q2のソース端子)
10…第5の端子(MOSFET Q1のゲート端子)
11…第6の端子(MOSFET Q2のゲート端子)
12…第7の端子(抵抗R1の一方の端子)
13…第8の端子(抵抗R1の他方の端子)
14…第9の端子(抵抗R2の一方の端子)
15…第10の端子(抵抗R2の他方の端子)
T1~T4…端子
K…カソード
A…アノード
C1,C2…コンデンサ
R1,R2,R3…抵抗
Q1,Q2…MOSFET
D…ダイオード
Co…コンパレータ
GD…ゲートドライバ
t0~t3…時刻
Vcref1…駆動回路1に電力を供給するコンデンサC1の目標最大電圧
Vcref2…駆動回路1に電力を供給するコンデンサC1の目標最小電圧
Vf…ダイオードDの順方向電圧
Vds1,Vds2…MOSFET Q1,Q2のドレイン-ソース間電圧
Vgs1,Vgs2…MOSFET Q1,Q2のゲート-ソース間電圧
Vgth1,Vgth2…MOSFET Q1,Q2のゲート閾値電圧
CRD1~CRD4…商用整流用ダイオード
FWD…還流ダイオード
SSD1,SSD2…二次側整流ダイオード
BPD…逆流防止ダイオード