(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】洗浄機と洗浄方法
(51)【国際特許分類】
G03F 7/38 20060101AFI20241106BHJP
B41N 3/00 20060101ALI20241106BHJP
B41F 35/00 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
G03F7/38 511
B41N3/00
B41F35/00 E
(21)【出願番号】P 2020186953
(22)【出願日】2020-11-10
【審査請求日】2023-09-19
(73)【特許権者】
【識別番号】593008427
【氏名又は名称】日本電子精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100183575
【氏名又は名称】老田 政憲
(72)【発明者】
【氏名】丸野 正徳
(72)【発明者】
【氏名】赤尾 明
(72)【発明者】
【氏名】大縣 明彦
【審査官】中澤 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-208371(JP,A)
【文献】特開2013-134407(JP,A)
【文献】特開2005-266416(JP,A)
【文献】特開平08-076383(JP,A)
【文献】特開2003-282512(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03F 7/38
B41N 3/00
B41C 1/05
B41F 35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
露光後の印刷版を保持する版保持部と、
洗浄液を保持し、前記
印刷版を洗浄する洗浄槽と、
前記
印刷版の表面と接触し洗浄するブラシを有する洗浄具と、
前記洗浄液を前記洗浄槽へ供給する供給口と、
前記洗浄槽から前記洗浄液を外部へ取り出す回収口と、
前記回収口からの前記洗浄液を受け取り、前記供給口へ送る
ポンプと、を含む洗浄機
であり、
前記供給口からの前記洗浄液の流れで渦を作る洗浄機。
【請求項2】
露光後の印刷版を保持する版保持部と、
洗浄液を保持し、前記印刷版を洗浄する洗浄槽と、
前記印刷版の表面と接触し洗浄するブラシを有する洗浄具と、
前記洗浄液を前記洗浄槽へ供給する供給口と、
前記洗浄槽から前記洗浄液を外部へ取り出す回収口と、
前記回収口からの前記洗浄液を受け取り、前記供給口へ送るポンプと、を含む洗浄機であり、
前記供給口は2つあり、前記洗浄槽の側面で対向する位置にある洗浄機。
【請求項3】
露光後の印刷版を保持する版保持部と、
洗浄液を保持し、前記印刷版を洗浄する洗浄槽と、
前記印刷版の表面と接触し洗浄するブラシを有する洗浄具と、
前記洗浄液を前記洗浄槽へ供給する供給口と、
前記洗浄槽から前記洗浄液を外部へ取り出す回収口と、
前記回収口からの前記洗浄液を受け取り、前記供給口へ送るポンプと、を含む洗浄機であり、
前記回収口から供給された前記洗浄液の流れは、前記洗浄槽の平面視の中央で渦状になる洗浄機。
【請求項4】
前記版保持部は上方にあり、前記洗浄具は下方にあり、
前記渦状の流れは、前記洗浄具の上方で発生される請求項3記載の洗浄機。
【請求項5】
前記供給口の先端は、閉じ部と開口とがあり、流路を制限する請求項1~4のいずれか1項に記載の洗浄機。
【請求項6】
洗浄液を洗浄槽へ供給し、前記洗浄液を外部へ取り出し、再度、前記洗浄槽へ戻す循環工程と、
前記洗浄槽の前記洗浄液中で、洗浄具により
露光後の印刷版の表面を洗浄する洗浄工程と、
前記洗浄具の上部で、前記洗浄液の流れで渦を作る渦工程と、を含む洗浄方法。
【請求項7】
前記循環工程では、前記洗浄槽の底部の中央に回収口を設け、前記洗浄液を取り出し、
フィルターを介して、ポンプで、前記洗浄機
槽の供給口を介して、前記洗浄具の上部へ、洗浄液を供給する請求項6記載の洗浄方法。
【請求項8】
前記渦工程では、前記洗浄槽の側面に、前記洗浄液の複数の供給口を設け、複数の前記供給口からの前記洗浄液の流れにより前記渦を作る請求項6又は7記載の洗浄方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄機と洗浄方法に関するものである。特に、露光後のレジストを洗浄する洗浄機と洗浄方法に関する。
【背景技術】
【0002】
段ボール、紙器、紙袋、軟包装用フィルムなどの包装材、壁紙、化粧板などの建装材、ラベル印刷などに用いられるフレキソ印刷は各種の印刷方式の中でその比重を高めている。
これに用いる印刷版の製作には、通常、感光性樹脂が用いられることが多く、液状の樹脂、又はシート状に成形された固体樹脂板を用い、フォトマスクを感光性樹脂上に置き、マスクを通して光を照射し架橋反応を起こさせた後、非架橋部分を現像液で洗い落とすという方法が用いられてきた。
【0003】
近年、感光性樹脂表面にブラックレーヤーという薄い光吸収層を設け、これにレーザー光を照射し感光性樹脂板上に直接マスク画像を形成後、そのマスクを通して光を照射し架橋反応を起こさせた後、光の非照射部分の非架橋部分を現像液で洗い落とす、いわゆるフレキソCTPという技術が開発され、印刷版製作の効率改善効果から、採用が進みつつある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ブラックレーヤーが洗浄で取れにくく、印刷版に残る場合があった。印刷版に残ると、印刷不良となる。
【0006】
そこで、本発明は、露光後の洗浄において、洗浄が確実にできる洗浄機と洗浄方法とを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、版を保持する版保持部と、洗浄液を保持し、上記版を洗浄する洗浄槽と、上記版の表面と接触し洗浄するブラシを有する洗浄具と、上記洗浄液を上記洗浄槽へ供給する供給口と、上記洗浄槽から上記洗浄液を外部へ取り出す回収口と、上記回収口からの上記洗浄液を受け取り、上記供給口へ送るホンプと、を含む洗浄機を用いる。
【0008】
また、洗浄液を洗浄槽へ供給し、上記洗浄液を外部へ取り出し、再度、上記洗浄槽へ戻す循環工程と、上記洗浄槽の上記洗浄液中で、洗浄具により版の表面を洗浄する洗浄工程と、上記洗浄具の上部で、上記洗浄液の流れで渦を作る渦工程と、を含む洗浄方法を用いる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の洗浄機と洗浄方法は、印刷版から彫刻カスを取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図4】(a)実施の形態の供給口の正面図、(b)実施の形態の供給口の破断図、(c)~(d)実施の形態の供給口の変形例の正面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願発明を実施の形態で例示して説明するが、本願発明は実施の形態に限定されない。
(実施の形態)
まず、実施の形態の洗浄機10を説明する。
<洗浄機10>
図1は、版40(フレキソ印刷版)を洗浄している状態の洗浄機10の断面図である。
図2は、洗浄機10で、版40をセット(交換)した時の断面図である。なお、版40は、フレキソ印刷版以外の版の洗浄も可能である。
洗浄機10は、洗浄槽19と、供給口15a、供給口15bと、洗浄具13と、版保持部26と、カバー27と、ホンプ21と、フィルター22と、回収口16とを含む。
【0012】
<版40>
図3に版40の断面図を示す。版40は、1例として、支持体部40cに感光性樹脂層40a(内部層)、その上に、レーザアブレーション層40b(上層)がある。例えば、版40は、東洋紡株式会社のコスモライト(商標)、CTP版などである。
支持体40cは、微粘着シートであり、樹脂シートである。ただし、材質・厚みは特に特定されない。
【0013】
感光性樹脂層40aは、水現像可能な感光性樹脂であり材料は特定されないが一般的には熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系樹脂が主成分である。
レーザアブレーション層40bは、レーザが照射される事によりエングレービングされ活性照射線を遮断する部分と透過する部分が形成される層である。具体的には、1~10μmのポリアミド樹脂やポリオレフィンに一次分散されたカーボン粒子を分散された材料からなる。
いずれの層もシート状である。
【0014】
この洗浄時には、版40は、レーザによりエングレービングされた後であり、活性照射線を遮断する部分と透過する部分が形成されている。レーザ照射部分の感光性樹脂層40aは、硬化されている。洗浄では、レーザアブレーション層40bと、レーザ照射で発生したカスと、硬化していない感光性樹脂層40aとを洗浄して取り除く。洗浄後は、熱処理して版40が完成する。
【0015】
<版保持部26>
版保持部26は、版40を、保持する。シリコンなどの粘着材料を用いてもよいし、真空吸着を利用してもよい。また、機械的に保持してもよい。
版40(版保持部26)が上方にあり、洗浄具13はその下方に位置するのがよい。版40から取り除かれた固形物を下方に落とし、洗浄液14の流れで、外部へ導きやすい。
【0016】
<洗浄槽19>
洗浄槽19は、洗浄液14を保持する凹部形状の容器である。版40の表面を洗浄する。洗浄槽19では、版40の洗浄をする。洗浄槽19は、内部に洗浄具13を有する。
<洗浄液14>
洗浄液14は、水道水である。適宜、界面活性剤や消泡剤を添加する事もある。洗浄液14の温度は、一例として30℃にした。そのため、洗浄槽19の底面にヒータ17を設けている。温度制御は、ヒータ17と温度調節器(図示せず)を使用する。ヒータ17としては、プレートヒーターが好ましい。
洗浄液14は、版40の不要物を溶かすのでなく、物理的に洗浄するため液である。界面活性剤などを使用する場合もあるが、使用しないのが好ましい。界面活性剤が入るとカーボン(不要物)に粘着性ができ、清掃しにくい、さらに、ブラシ12にまとわりつく。なお、水道水以外でも水系の溶剤でもよい。なお、洗浄前に、洗浄液14を循環させて、洗浄液14の全体の温度を均質にしてから洗浄を開始する。
なお、洗浄液14の温度は、感光性樹脂層40aの材料に依存するが、25℃~40℃とする。30℃~32℃が好ましい。40℃より高くなると感光性樹脂層40aの一部が欠ける可能性がある。温度ばらつきは、±2℃とする。±1℃が好ましい。温度がばらつくと、一部の箇所で洗い残し発生する。溶剤で溶かして洗浄する場合は、ある温度以上でよいが、この実施の形態では、水系溶剤で、物理的に洗浄するため、温度のばらつきは、直接、洗浄性に影響が現れるので、温度を均質に一定にすることが重要である。
洗浄液14は、ブラシ12の上面以上まで入れられている。
【0017】
<洗浄具13>
洗浄具13は、その一方面にブラシ12を有する。ブラシ12も含め、洗浄具13は、洗浄液14に浸かっている。ブラシ12は、ナイロン平ブラシ(版40の種類によりブラシ太さ選択必要)である。
ブラシ12は、例えば、ナイロン160μm径の平ブラシである。版40の面に平行に、円を描くように、相対的に移動して、レーザアブレーション層40aを掃いて除外する。強く加圧すると、レーザアブレーション層40aの炭素成分などが版40に付着し残る場合が生じる。その後、より加圧して、版40の内部の感光性樹脂層40aで硬化していない部分を洗浄するのが好ましい。
なお、洗浄具13と版40(版保持部26)が相対的にその位置を変えればよいので、いずれかに移動(回転)機構を設けるとよい。
【0018】
<供給口15a、供給口15b>
供給口15a、供給口15bが、洗浄槽19の側面にある。ホンプ21からの洗浄液14を洗浄槽19へ供給する。供給口は1つでもよいが、2つある方が好ましい。
なお、供給口15a、15bを特定しない場合は、供給口15として説明する。以下同様である。
供給口15は、洗浄液14をブラシ12の上面に供給する。つまり、ブラシ12の上面と同等の位置に配置される。
【0019】
<回収口16>
回収口16は、洗浄槽19の下部にあり、洗浄液14を洗浄槽19から、取り出す口である。洗浄液14は、フィルター22を介して、ポンプ21へ送られる。回収口16は、洗浄槽19の底の中央にあるのが好ましい。洗浄液14の循環の流れを均質にするためである。
【0020】
<カバー27>
カバー27は、洗浄槽19を覆う蓋である。カバー27には、版保持部26があり、版40を保持する。
図2の状態は、カバー27が開いた状態で、版40の脱着が可能である。洗浄時は、
図1のように、カバー27は閉じられる。
<ホンプ21>
ホンプ21は、洗浄液14を循環させるポンプである。
【0021】
<フィルター22>
洗浄液14中の固形物を取り除くフィルターである。定期的にフィルターを交換する。または、流量をモニターし、必要に応じて交換する。回収口16からの洗浄液14をフィルター22に通し、固形物を取り除く。ホンプ21へ固形物が行かないようにしている。その後、ポンプ21で再度、供給口15へ戻す。
<調整部23>
ホンプ21からの洗浄液14は、この例では、2系統に分かれ、供給口15a、15bへ分かれる。この時、供給口15a、15bへ均等に、洗浄液14を流すため、調整部23は、必須ではなく、あるのが好ましい。調整部23としては、一方の流路を制限するバルブなどでもよい。
【0022】
次に、洗浄方法を説明する。
<洗浄方法>
(1)セット工程:
図2
図2に示すように、カバー27が開いた状態で、版40を、版保持部26にセットする。その後、
図1のようにカバー27を閉じる。
なお、ポンプ21により、洗浄液14は循環されている(循環工程)。温度が均質とされている。また、前の版40の洗浄で発生した異物(固形物)をフィルター22で除去するため、洗浄液14は循環されている。
【0023】
(2)洗浄工程:
図1
図1のように、カバー27が閉じられた状態で、版40は、ブラシ12と接触する。ブラシ12と版40とは相対的に移動するしくみとなっており、相対的にその位置を移動する。移動ともに、版40の表面は、ブラシ12で洗浄される。この例では、レーザアブレーション層40bと、レーザ照射で発生したカスと、硬化していない感光性樹脂層40aとが、洗浄で取り除かれる。
【0024】
(3)リンス工程、取り外し、乾燥
洗浄工程の後、カバー27が開き、版40にリンス液をかける。リンスの液は、水道水もしくは精製水である。リンス液は、コンタミのない液で版40の表面を洗浄する。
【0025】
リ ンス液で洗浄後、版40が版保持部26から取り外される。その後、版40は乾燥される。
<効果>
(1)洗浄液14を循環させることで、洗浄液14の温度が均質となり、効率的に版40を洗浄できる。
(2)洗浄液14を循環させ、フィルター22を通過せることで、洗浄液14中の除去物が取り除かれ、洗浄の効率が保てる。
【0026】
<吐出口15について>
図4(a)~
図5で、吐出口15と洗浄液14の流れを説明する。
図4(a)は、供給口15の正面図である。
図4(b)は、供給口15の断面図である。
図5は、洗浄槽19の平面図である。カバー27が無い状態を示す。点線で洗浄液14の流れを示す。
【0027】
供給口15の洗浄液14を供給する先端には、閉じ部15dと開口15cとがある。閉じ部15dにより、供給口15の先端で洗浄液14の流路を絞ることで、洗浄液14が勢いよく吐出できる。結果、洗浄液14の流れを作れる。開口15cは、洗浄液14が吐出する口である。洗浄液14は、開口15cの方向へ流れる。開口15cは、洗浄槽19を平面視で見た時の中心へ向かう方向に設けられる。ポンプ21から、開口15cまでで、流路が一番狭いのは、開口15cのところである。ホンプ21の負担なく、開口15cで勢いよく洗浄液14を供給でき。
【0028】
供給口15は、供給口15a、15bの2つある。供給口15から洗浄液14を吹き出す。洗浄液14の流れは、洗浄槽19の平面視で渦が巻くような流れ(
図5)である(渦工程)。
洗浄液14の流れは、中心点28で渦状に流れ、その後、ブラシ12などを経由して洗浄具13の周辺から回収口16へ流れる(
図1の点線)。供給口15aと供給部15bとは、中心点28に対して点対称にあるのが好ましい。洗浄槽19の少なくとも対向する側面にあるのがよい。
図5のように、中心点28に対して、少しずらして、洗浄液14を吹き付ける。供給口15aと供給部15bとで逆方向に少しずらして洗浄液14を吹き付けることで、渦ができやすい。なお、中心点28は、洗浄槽19を平面視で見た時の中心である。対角線の交点である。
【0029】
図2の状態、つまり、版40が洗浄されていず、版40の交換などの時は、ブラシ12の上面の洗浄液14が、上記の流れとなる。洗浄液14の温度を均質化するため、洗浄液14の循環は、継続する。
図1の状態、つまり、版40が洗浄されている時は、ブラシ12の上面は、版40があるので、洗浄液14の上記の流れは、ブラシ12内で生じる。ブラシ12内部の固形物を外部へ追いやることができる。
図4(a)では、開口15cは、4分の1円であるが、
図4(c)、
図4(d)でもよい。
なお、開口15cから吐出される洗浄液14は、開口15cで絞られた結果、渦を巻くように(ドリル形状で)流れる。特に、開口15cの形状が、点対称でない場合は、ドリル形状になりやすい。
図4(c)よりは、
図4(a)、
図4(d)の方が好ましい。吐出口15aの開口の円弧と閉じ部15dの直線とで開口15cを形成するとよい。
<効果>
上記効果に加えて、洗浄液14を、勢いよく供給し、渦の流れを、ブラシ12上部に作る。このことで、温度の均質化、固形物の除去が即座にできる。結果、版40の洗浄が確実にできる。
洗浄具13の上面に、洗浄液14の流れを作り、洗浄具13の周囲を通って、洗浄液14の流れが、洗浄具13の下部の中央へ流れる。このことで、洗浄槽19の全体にわたって、よどみなく、均質な温度、固形物のない状態が維持でき、洗浄不良が生じにくい。
【0030】
<変形例1>
図6に
図5の変形例1を示す。
図5では、供給口15が2つ洗浄槽19の側壁に垂直に配置されていた。しかし、側壁に斜めに供給口15を設けてもよい。中心点28に向けて、洗浄液14を吹き付けてもよい。
また、供給口15は、2つでなくともよく、
図6では、点対称の2組の4つとしてもよい。洗浄液14の渦ができればよい。供給口15は、少なくとも2つ以上あればよい。点対称、または、線対称に設けるとよい。
【0031】
<変形例2>
図7に
図5の変形例2を示す。
図7では、供給口15を洗浄槽19のコーナー部に配置した。また、別のコーナー部には、R部29を設けている。上記例と同様に、洗浄液14に渦ができる。
なお、上記例、変形例1、変形例2でのR部29、供給口15の位置、数は、それぞれ組み合わせできる。
【0032】
<変形例3>
図8に
図2の変形例を示す。
図8では、洗浄槽19の下部が傾斜され、最下部に回収口16を設けている。より洗浄液14の流れを整えるため、洗浄槽19の底面を四角錐などとし、その最下部に回収口16を設けた。洗浄槽19の全体にわたって、よどみ少なく、洗浄液14を循環できる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本願発明の洗浄機と洗浄方法は、フレキソ印刷版だけでなく、広く、露光後の現像で使用できる。
【符号の説明】
【0034】
10 洗浄機
12 ブラシ
13 洗浄具
14 洗浄液
15、15a、15b 供給口
15c 開口
15d 閉じ部
16 回収口
17 ヒータ
19 洗浄槽
21 ポンプ
22 フィルター
23 調整部
26 版保持部
27 カバー
28 中心点
29 R部
40 版
40a 感光性樹脂層
40b レーザアブレーション層
40c 支持部