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特許7582673情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/02 20220101AFI20241106BHJP
【FI】
H04L67/02
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021545190
(86)(22)【出願日】2020-08-21
(86)【国際出願番号】 JP2020031576
(87)【国際公開番号】W WO2021049272
(87)【国際公開日】2021-03-18
【審査請求日】2022-03-09
【審判番号】
【審判請求日】2023-10-27
(31)【優先権主張番号】P 2019164594
(32)【優先日】2019-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】小堀 佳和子
【合議体】
【審判長】山澤 宏
【審判官】村松 貴士
【審判官】北元 健太
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-39743(JP,A)
【文献】特開2004-94634(JP,A)
【文献】特表2016-509729(JP,A)
【文献】Shuhei Hayashi, 外2名、An Efficient Web Page Recommendation Based on Preference Footprint to Browsed Pages、Fifth International Workshop on Computational Intelligence & Applications、2009.発行、pp.99-104、 [online]、 [2024年5月27日検索]、インターネット<URL: https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00028443>
【文献】佐伯祐太,他3名,知識概念に着目したユーザの分類に基づくパーソナライズドWeb検索システムの提案,情報処理学会研究報告平成21年度▲4▼[CD-ROM],日本,社団法人情報処理学会,2009年12月15日,pp.1-7
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L67/00
H04L67/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と、
分析者の操作を受け付ける受付手段と、
前記分析者による検索のための入力より前のタイミングで、前記受付手段が受け付けた当該分析者の操作により複数のタグの指定を受け付ける指定手段と、
閲覧したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む閲覧情報を、指定された前記タグに紐づけて前記記憶部に記憶させる記憶処理手段と、を備え
前記記憶処理手段は、前記閲覧したウェブページのタイトルをさらに前記閲覧情報に含めて前記記憶部に記憶させ、
前記ウェブページの前記タイトルと、前記タグを関連付けて、前記分析者が見る表示部に表示させる表示処理手段をさらに備える、情報処理装置。
【請求項2】
請求項に記載の情報処理装置において、
複数の前記タグを記憶部に予め記憶しておき、
前記指定手段は、前記記憶部に記憶されている複数の前記タグの中から、少なくとも一つのタグの指定を受け付け、
前記記憶処理手段は、前記ウェブページを閲覧時に指定されていたタグを前記URLに紐付けて前記記憶部に記憶させる、情報処理装置。
【請求項3】
記憶部と、
検索のための入力より前のタイミングで、複数のタグの指定を受け付ける指定手段と、
閲覧したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む閲覧情報を、指定された前記タグに紐づけて前記記憶部に記憶させる記憶処理手段と、を備え
複数の前記タグ毎に、当該タグを指定するか否かを示すアクティブフラグを対応付けて前記記憶部に予め記憶しておき、
前記指定手段は、前記記憶部に記憶されている複数の前記タグの中から、少なくとも一つのタグの指定を受け付け、
前記記憶処理手段は、
前記指定を受け付けたタグに対応する前記アクティブフラグをセットして前記記憶部に記憶させ、
前記ウェブページを閲覧時に、前記記憶部を参照し、前記アクティブフラグがセットされているタグを前記URLに紐付けて前記記憶部に記憶させる、情報処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理装置において、
分析者の操作を受け付ける受付手段と、をさらに備え、
前記指定手段は、前記分析者による検索のための入力より前のタイミングで、前記受付手段が受け付けた当該分析者の操作により複数のタグの指定を受け付け、
前記記憶処理手段は、さらに、前記閲覧したウェブページのタイトルをさらに前記閲覧情報に含めて前記記憶部に記憶させ、
前記ウェブページの前記タイトルと、前記タグを関連付けて、前記分析者が見る表示部に表示させる表示処理手段をさらに備える、情報処理装置。
【請求項5】
請求項3または4に記載の情報処理装置において、
前記指定手段は、ユーザ入力により他のタグを受け付け、
前記記憶処理手段は、前記他のタグを前記閲覧情報に追加する、情報処理装置。
【請求項6】
請求項に記載の情報処理装置において、
前記複数のタグのツリー構造が予め設定されており、
前記指定手段は、前記ツリー構造のうち、指定されたタグおよび当該タグの上位のタグを指定されたタグとして受け付ける、情報処理装置。
【請求項7】
請求項に記載の情報処理装置において、
複数のタグのツリー構造を表示部に表示させる表示処理手段を備え、
前記表示処理手段は、追加された前記タグを、別のタグに紐付ける線を前記ツリー構造に追加して表示させる、情報処理装置。
【請求項8】
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記タグの編集を受け付け、当該編集の内容に従い前記タグを更新するタグ更新手段をさらに備える、情報処理装置。
【請求項9】
請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記指定手段は、前記ウェブページの保存方式の指定を受け付け、
前記記憶処理手段は、指定された前記保存方式で前記ウェブページを記憶させる、情報処理装置。
【請求項10】
請求項に記載の情報処理装置において、
保存された前記ウェブページを表示部に表示させる表示処理手段をさらに備える、情報処理装置。
【請求項11】
請求項または10に記載の情報処理装置において、
前記保存方式の編集を受け付け、前記編集の内容に従い前記保存方式を更新する方式更新手段をさらに備える情報処理装置。
【請求項12】
記憶部を有する情報処理装置が、
分析者による検索のための入力より前のタイミングで、当該分析者の操作により複数のタグの指定を受け付け、
閲覧したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む閲覧情報を、指定された前記タグに紐づけて前記記憶部に記憶させ
前記閲覧したウェブページのタイトルをさらに前記閲覧情報に含めて前記記憶部に記憶させ、
前記ウェブページの前記タイトルと、前記タグを関連付けて、前記分析者が見る表示部に表示させる、情報処理方法。
【請求項13】
記憶部を有する情報処理装置が、
検索のための入力より前のタイミングで、複数のタグの指定を受け付け、
閲覧したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む閲覧情報を、指定された前記タグに紐づけて前記記憶部に記憶させ
複数の前記タグ毎に、当該タグを指定するか否かを示すアクティブフラグを対応付けて前記記憶部に予め記憶しておき、
さらに、前記記憶部に記憶されている複数の前記タグの中から、少なくとも一つのタグの指定を受け付け、
前記指定を受け付けたタグに対応する前記アクティブフラグをセットして前記記憶部に記憶させ、
前記ウェブページを閲覧時に、前記記憶部を参照し、前記アクティブフラグがセットされているタグを前記URLに紐付けて前記記憶部に記憶させる、情報処理方法。
【請求項14】
記憶部を有するコンピュータに、
分析者の操作を受け付ける手順、
前記分析者による検索のための入力より前のタイミングで、前記操作を受け付ける手順において受け付けた当該分析者の操作により複数のタグの指定を受け付ける手順、
閲覧したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む閲覧情報を、指定された前記タグに紐づけて前記記憶部に記憶させる手順、
前記閲覧したウェブページのタイトルをさらに前記閲覧情報に含めて前記記憶部に記憶させる手順、
前記ウェブページの前記タイトルと、前記タグを関連付けて、前記分析者が見る表示部に表示させる手順、を実行させるためのプログラム。
【請求項15】
記憶部を有するコンピュータに、
検索のための入力より前のタイミングで、複数のタグの指定を受け付ける手順、
閲覧したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む閲覧情報を、指定された前記タグに紐づけて前記記憶部に記憶させる手順、を実行させ
複数の前記タグ毎に、当該タグを指定するか否かを示すアクティブフラグを対応付けて前記記憶部に予め記憶しておき、
前記指定を受け付ける手順において、前記記憶部に記憶されている複数の前記タグの中から、少なくとも一つのタグの指定を受け付ける、
前記記憶させる手順において、
前記指定を受け付けたタグに対応する前記アクティブフラグをセットして前記記憶部に記憶させ、
前記ウェブページを閲覧時に、前記記憶部を参照し、前記アクティブフラグがセットされているタグを前記URLに紐付けて前記記憶部に記憶させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1~3には、ウェブ上の情報を収集し、記憶および管理する技術が記載されている。例えば、特許文献1には、閲覧部での動作を検知して、予め設定した動作時に自動的にインデックス情報を作成することで、ユーザ自身が実際に作成、編集、あるいは、閲覧した文書に対するインデックス情報を自動的に作成し、このインデックス情報を用いて後に文書を検索して呼び出せることが記載されている。
【0003】
特許文献2には、ネットワーク上の情報を取得し、取得した情報をインデックス処理してインデックスデータベースを作成し、最新の情報を検索することが記載されている。特許文献3には、ユーザによって使用された検索語句、クリックされた検索結果を自動的に保存および整理してユーザに提供し、情報検索および情報整理の利便性を向上させるブックマークおよびタグ設定装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2000-285134号公報
【文献】特開2001-222535号公報
【文献】特開2008-071259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ウェブ上の情報を調べる場合に、同じウェブサイトを再度アクセスするとき、そのURL(Uniform Resource Locator)を登録していることが望ましい。ただし、URLが多くなると、URLがどのようなサイトなのかが管理しにくくなる。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウェブ上の膨大な情報の中から、必要な情報を適正に効率よく収集するための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の各側面では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
【0008】
第一の側面は、情報処理装置に関する。第一の側面に係る情報処理装置は、検索のための入力より前のタイミングで、複数のタグの指定を受け付ける指定手段と、
閲覧したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む閲覧情報を、指定された前記タグに紐づけて記憶部に記憶させる記憶処理手段と、を有する。
【0009】
第二の側面は、少なくとも1つのコンピュータにより実行される情報処理方法に関する。第二の側面に係る情報処理方法は、情報処理装置が、
検索のための入力より前のタイミングで、複数のタグの指定を受け付け、
閲覧したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む閲覧情報を、指定された前記タグに紐づけて記憶部に記憶させる、ことを含む。
【0010】
なお、本発明の他の側面としては、上記第二の側面の方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、情報処理装置上で、その処理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。
【0011】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0012】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0013】
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
【0014】
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0015】
上記各側面によれば、インターネット上に散在する様々な情報の中から、必要な情報を適正に効率よく収集するための技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本実施形態の情報処理装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
図2】情報処理装置を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
図3】履歴DBのデータ構造の一例を示す図である。
図4】タグDBのデータ構造の一例を示す図である。
図5】タグ選択エディタ画面の一例を示す図である。
図6】タグ履歴DBのデータ構造の一例を示す図である。
図7】情報分析の手順の一例を示すフローチャートである。
図8】本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図9】情報処理装置の詳細な機能とデータの流れを説明するための図である。
図10図8の動作フロー時のデータベースのレコードの変化を説明するための図である。
図11】履歴画面の一例を示す図である。
図12】タグ方式DBのデータ構造の一例を示す図である。
図13】情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図14】情報処理装置の詳細な機能とデータの流れを説明するための図である。
図15図13の動作フロー時のデータベースのレコードの変化を説明するための図である。
図16】履歴画面の一例を示す図である。
図17】本実施形態の情報処理装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
図18】本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図19】本実施形態の情報処理装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
図20】本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図21】本実施形態の情報処理装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
図22】本実施形態の情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図23】ツリー構造のタグに関する情報のデータ構造の一例を示す図である。
図24】ツリー画面の一例を示す図である。
図25図23のツリー構造のタグに追加される関連線に関する情報のデータ構造の例を示す図である。
図26】履歴画面にツリー画面を含んだ例を示す図である。
図27】情報処理装置の変形例の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0018】
(第1の実施の形態)
インターネット上で情報分析を行うための作業は、以下の3つである。
(a)収集:必要な情報が含まれる可能性のある複数のサイト情報を収集する。
(b)処理:アクセスしたサイトの中で役立つと思われる情報に付加情報を付けて保存する。
(c)加工:付加情報に基づいて、再度サイトを閲覧しながら、情報を取捨選択し、必要な情報に加工する。
【0019】
付加情報とは、後でサイトに記載されている情報の内容が分かるように、あるいは、検索をかけて探し出しやすくするための情報である。本実施形態では、この付加情報をタグと呼ぶ。本実施形態では、タグとは、検索した結果得られる情報を、意味付けするための文字列、あるいは、分類または識別するための単語やフレーズ等の文字列を含むデータである。他の実施形態では、さらに、タグは他の情報を含む。
【0020】
必要な情報とは、情報分析の目的を果たすための分析結果から作成される情報である。
【0021】
本実施形態の情報処理装置100は、インターネット上で情報分析を行うために、ブラウザ機能を有するアプリケーションを実行し、インターネットに接続して、必要な情報を検索するなどしてウェブサイトを表示、またはウェブサイトの情報を記憶する。なお、インターネットを検索して得られた情報に付加されるタグは、検索時に用いられた検索キーワードとは異なる単語やフレーズであってよい。
【0022】
図1は、本実施形態の情報処理装置100の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
情報処理装置100は、指定部102と、記憶処理部104と、を備える。
指定部102は、検索のための入力より前のタイミングで、複数のタグの指定を受け付ける。記憶処理部104は、閲覧したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む閲覧情報を、指定されたタグに紐づけて記憶装置110(後述する履歴DB112およびタグ履歴DB116)に記憶させる。
【0023】
記憶装置110は、後述する複数のデータベース(以下、「DB」(DataBase)とも呼ぶ)を含む。ただし、記憶装置110は、データベース構造に限定されない。記憶装置110に記憶されるデータは、その他のファイル形式(例えば、CSV(Comma-Separated Values)、テキストファイルなど)でもよい。また、記憶装置110には、サイトに含まれる画像または動画ファイル等を記憶してもよい。記憶装置110は、情報処理装置100の内部に設けられてもよいし、外部に設けられてもよい。記憶装置110は、物理的に複数の記憶装置であってもよい。
【0024】
図2は、情報処理装置100を実現するコンピュータ60のハードウェア構成例を示すブロック図である。情報処理装置100は複数のコンピュータ60により実現されてもよい。
【0025】
コンピュータ60は、CPU(Central Processing Unit)62、メモリ64、メモリ64にロードされた各サーバおよびユーザ端末の構成要素を実現するプログラム80、そのプログラム80を格納するストレージ66、I/O(Input/Output)68、および通信ネットワーク3接続用のインタフェース(通信I/F70)を備える。
【0026】
CPU62、メモリ64、ストレージ66、I/O68、通信I/F70は、バス69を介して互いに接続され、CPU62により各サーバおよびユーザ端末がそれぞれ制御される。ただし、CPU62などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0027】
メモリ64は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。ストレージ66は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、またはメモリカードなどの記憶装置である。
【0028】
ストレージ66は、RAMやROMなどのメモリであってもよい。ストレージ66は、コンピュータ60の内部に設けられてもよいし、コンピュータ60がアクセス可能であれば、コンピュータ60の外部に設けられ、コンピュータ60と有線または無線で接続されてもよい。あるいは、コンピュータ60に着脱可能に設けられてもよい。
【0029】
CPU62が、ストレージ66に記憶されるプログラム80をメモリ64に読み出して実行することにより、図1の情報処理装置100の各ユニットの各機能を実現することができる。
【0030】
I/O68は、コンピュータ60と他の入出力装置間のデータおよび制御信号の入出力制御を行う。他の入出力装置とは、たとえば、コンピュータ60に接続されるキーボード、タッチパネル、マウス、およびマイクロフォン等の入力装置72と、ディスプレイ(図中、表示装置74と示す)、プリンタ、およびスピーカ等の出力装置(不図示)と、これらの入出力装置とコンピュータ60のインタフェースとを含む。さらに、I/O68は、他の記録媒体の読み取りまたは書き込み装置(不図示)とのデータの入出力制御を行ってもよい。
【0031】
通信I/F70は、コンピュータ60と外部の装置との通信を行うためのネットワーク接続用インタフェースである。通信I/F70は、有線回線と接続するためのネットワークインタフェースでもよいし、無線回線と接続するためのネットワークインタフェースでもよい。たとえば、情報処理装置100を実現するコンピュータ60は、通信I/F70により通信ネットワーク3を介して互いに接続される。
【0032】
図1の情報処理装置100の各構成要素は、図2のコンピュータ60のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各実施形態の情報処理装置100を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。また、各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
【0033】
記憶処理部104は、さらに、閲覧したウェブページのタイトルをさらに閲覧情報に含めて履歴DB112に記憶させる。情報処理装置100は、さらに、ウェブページのタイトルと、タグを関連付けて表示部(表示装置74)に表示させる表示処理部140(図27)をさらに備えることができる。
【0034】
図3は、閲覧情報を記憶する履歴DB112のデータ構造の一例を示す図である。履歴DB112は、各閲覧情報に付与される識別情報(履歴IDと呼ぶ)と、ウェブページにアクセスした時刻情報と、当該ウェブページのURLと、当該ウェブページのタイトルとを紐付けて記憶している。ただし、履歴DB112は、少なくとも当該ウェブページのURLを含んでいればよい。
【0035】
さらに、情報処理装置100において、複数のタグをタグDB114に予め記憶しておいてもよい。この場合、指定部102は、タグDB114に記憶されている複数のタグの中から、少なくとも一つのタグの指定を受け付ける。記憶処理部104は、ウェブページを閲覧時に、予め指定されていたタグを閲覧情報に紐付けて記憶させる。ただし、タグは、少なくともウェブページのURLに紐付けられていればよい。
【0036】
指定部102により検索のための入力より前のタイミングで指定される複数のタグは、タグDB114に記憶されている。検索のための入力より前のタイミングとは、インターネット検索を実行して得られた検索結果の中から閲覧するサイトを選択してウェブページを表示またはダウンロードする前のタイミングであれば、特に限定されない。そして、記憶処理部104は、事前に指定されているタグを、ウェブページを閲覧したタイミングで閲覧情報に紐付けて記憶させる。
【0037】
図4は、タグDB114のデータ構造の一例を示す図である。タグDB114には、タグ情報が記憶されており、タグ情報は、タグを識別するタグIDと、タグと、アクティブフラグと、含む。タグDB114は、複数のタグが記憶されているが、検索の前に、これから検索して得られる結果に対して付与したいタグを指定することができる。図4のタグDB114の例では、付与すると指定されたタグのアクティブフラグを「1」とし、指定されていないタグのアクティブフラグを「0」としているが、これら限定されない。
【0038】
タグDB114に記憶されるタグ情報は、オペレータによりエディタ画面で編集できてもよい。指定部102は、タグ選択エディタ画面200にオペレータが入力および指定したタグを受け付け、オペレータにより指定されたタグを、タグDB114に記憶させる。図5は、タグ選択エディタ画面200の一例を示す図である。情報処理装置100は、タグ選択エディタ画面200を含む各種の画面を図2の表示装置74に表示させることができる。
【0039】
タグ選択エディタ画面200は、タグ欄202と、タグ欄202のタグを閲覧情報に付与するか否かを指定するアクティブ指定欄204とを含む。タグ欄202は、予め入力されているタグが表示される。アクティブ指定欄204は、例えば、チェックボックスであり、チェックされたタグが閲覧情報に付与される。アクティブ指定欄204でチェックされたタグについて、図4のタグDB114のアクティブフラグに「1」がセットされる。アクティブ指定欄204のチェックが外されたタグについては、図4のタグDB114のアクティブフラグに「0」がセットされる。
【0040】
記憶処理部104により閲覧情報にタグ情報に指定されているタグが付与されると、タグ履歴DB116にタグ付与の履歴情報が記憶される。図6は、タグ履歴DB116のデータ構造の一例を示す図である。タグ履歴DB116に記憶されるタグ付与の履歴情報は、履歴情報を識別するタグ履歴IDと、タグが付与された閲覧情報の履歴IDと、当該閲覧情報に付与されたタグのタグIDとが紐付けされて記憶される。例えば、図3の履歴DB112の履歴IDが1の閲覧情報には、2つのタグ「リンゴ」と「みかん」が付与されているので、「リンゴ」と「みかん」のタグIDの1と2がそれぞれ紐付けられている。
【0041】
ここで、情報処理装置100を用いてインターネット上で情報を調査および分析する手順について説明する。図7は、情報分析の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、分析者は、調査のテーマを受領する(ステップS1)。分析者は、ブラウザを用いて、検索エンジンサイトで調査のための検索単語を入力し(ステップS3)、検索を実行する(ステップS5)。検索結果が表示される(ステップS7)。分析者は、検索結果を閲覧し、気になるサイトがあれば(ステップS9の有)、そのサイトにアクセスして閲覧する(ステップS11)。
【0042】
そして、ステップS15~ステップS21の処理120が記憶処理部104によって実施される。記憶処理部104は、タグDB114を参照し、アクティブフラグがセットされているタグがある場合(ステップS15のY)、当該タグを閲覧したサイトの閲覧情報に紐付けする(ステップS17)。アクティブフラグがセットされているタグがない場合(ステップS15のN)、ステップS17をバイパスする。
【0043】
そして、記憶処理部104は、サイトの閲覧ページの閲覧情報を履歴DB112に保存する(ステップS19)。さらに、記憶処理部104は、後述する実施形態で説明するように、予め閲覧ページの保存が指定されている場合、予め指定されているファイル形式で閲覧ページのコンテンツ自体を保存してもよい。例えば、ブラウザから、HTML(HyperText Markup Language)ファイル、PDF(Portable Document Format)ファイル、テキストファイル、および、スクリーンショットの画像ファイル等の少なくともいずれか一つのファイル形式で保存する。
【0044】
そして、記憶処理部104は、閲覧情報(URL等)にタグを紐付けてタグ履歴DB116に保存する(ステップS21)。検索結果の中から他に気になるサイトがあれば、ステップS7に戻り、処理を繰り返す。
【0045】
ステップS9で気になるサイトがなかった場合(ステップS9の無)、分析者は、いままでの調査内容の情報を参照し(ステップS23)、新しい検索単語を抽出する(ステップS25)。そして、ステップS3に戻り、分析者は、抽出した新しい単語を入力し、再検索を行う。
【0046】
情報処理装置100は、この図7の情報分析手順の処理120における閲覧情報にタグを付与するための処理を自動で行う。以下、情報処理装置100の動作について詳細に説明する。図8は、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図9は、情報処理装置100の詳細な機能とデータの流れを説明するための図である。図10は、図8の動作フロー時のデータベースのレコードの変化を説明するための図である。
【0047】
図9において、情報処理装置100は、ページ表示部130と、履歴作成機能132と、タグ履歴追加機能134と、タグ選択エディタ136と、履歴ビューア138と、を含む。
タグ選択エディタ136は、図1の指定部102に相当する。履歴作成機能132と、タグ履歴追加機能134は、図1の記憶処理部104に相当する。
ページ表示部130は、例えば、ブラウザである。履歴ビューア138は、情報処理装置100の記憶処理部104によって作成された閲覧履歴を表示する。
【0048】
履歴作成機能132、タグ履歴追加機能134、タグ選択エディタ136、および履歴ビューア138は、例えば、ブラウザ(ページ表示部130)のアドオンとしてそれぞれ機能追加することができる。
【0049】
タグ選択エディタ136は、タグ選択エディタ画面200を表示し、タグの指定を受け付ける。履歴ビューア138は、表示処理部140に相当し、履歴画面210を表示する。
【0050】
まず、タグ選択エディタ136(指定部102)は、タグ選択エディタ画面200を表示して、閲覧情報に自動付与するタグの指定を受け付ける(ステップS101)。ここでは、複数のタグのうち、「みかん」のアクティブ指定欄204がチェックされている。
【0051】
タグ選択エディタ136(指定部102)は、自動的に付与すると指定されたタグのタグDB114のアクティブフラグに「1」をセットする(ステップS103)。図10(a)の例では、タグIDが2のタグの「みかん」のアクティブフラグに1がセットされている。このステップS101とステップS103は、図7のステップS1で調査テーマを受領した後、ステップS3の検索単語の入力より前に行われる。
【0052】
ここで、分析者は、ページ表示部130(ブラウザ)で検索を行い(図7のステップS3、ステップS5に対応)、検索結果の中から閲覧したいサイトを選び、サイトにアクセスして閲覧する。分析者によりサイトが閲覧されると(ステップS105のYES)、履歴作成機能132(記憶処理部104)は、閲覧されたサイトの閲覧情報として、アクセス時刻と、URLと、タイトルとを履歴DB112に保存し、履歴を作成する(ステップS107)。図10(b)の例では、履歴DB112に履歴IDが3のレコードが追加されている。この図8のステップS107が、図7のステップS19に相当する。
【0053】
ステップS105で、記憶処理部104により分析者がサイトを閲覧したと判定されるタイミングは様々考えられる。例えば、閲覧のためにサイトの選択操作を受け付けたとき、選択されたサイトにアクセスしたとき、および、選択されたサイトのウェブページのダウンロードが完了したとき、の少なくともいずれか一つである。
【0054】
そして、タグ履歴追加機能134(記憶処理部104)は、タグDB114でアクティブフラグが1であるタグをタグ履歴DB116に記憶し、閲覧情報と紐付ける(ステップS109)。この図8のステップS109が、図7のステップS21に相当する。図10(c)の例では、タグ履歴DB116のタグ履歴IDが4のレコードが追加されていて、履歴ID(3)とタグID(2)が紐付けられている。
【0055】
他のページが閲覧されると、さらに、履歴DB112に閲覧情報が同様に追加され、タグ履歴DB116にも閲覧情報とタグの紐付け情報が同様に追加される。このようにして閲覧履歴が蓄積されている。また、タグの付与は、自動付与以外にも、オペレータの操作を任意のタイミングで受け付けて行うことができる。例えば、ページを閲覧した上で、自動付与設定されているタグ以外のタグを付与したいとオペレータが考えた場合などに、手動でタグを付与できてよい。例えば、タグを手動で付与するための操作メニューを開いて、テキスト入力ボックスへの入力、あるいは、プルダウンメニューでの選択を受け付け、タグを設定できてよい。さらに、既に付与されているタグについて、例えば、付与済みのタグを選択し、右クリックで操作メニューを表示させて削除操作を選択するなどして削除できてもよい。受け付けた操作内容に従い、記憶処理部104は、当該タグを追加または削除する。
【0056】
蓄積された閲覧履歴は履歴ビューア138を用いて閲覧できる。履歴ビューア138は、履歴画面210を表示する。このとき、まず、タグ履歴DB116を参照し、タグIDと履歴IDのペアを取得する(ステップS111)。そして、取得したタグIDと履歴IDに対応するデータをそれぞれタグDB114と履歴DB112から取得して紐付ける(ステップS113)。図9の例では、履歴画面210の履歴IDが3の閲覧情報(アクセス時刻、URL、タイトル)にタグ(みかん)が紐付けられている。
【0057】
そして、履歴ビューア138は、ステップS113で取得した閲覧情報とタグを履歴画面210に表示させる(ステップS115)。ステップS111~ステップS115の処理は、タグ履歴DB116のレコード毎に繰り返される。
【0058】
実施形態において「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと(能動的な取得)、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること(受動的な取得)の少なくとも一方を含む。能動的な取得の例は、他の装置にリクエストまたは問い合わせしてその返信を受信すること、及び、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等がある。また、受動的な取得の例は、配信(または、送信、プッシュ通知等)される情報を受信すること等がある。さらに、「取得」とは、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することであってもよい。
【0059】
図11は、このようにして作成された履歴画面210の一例を示す図である。履歴画面210は、サイトのタイトル(名称)と、保存日時(またはアクセス時刻)と、付与された複数のタグとを含む閲覧情報リスト表示欄212を含んでいる。
【0060】
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置100によれば、指定部102により検索のための入力よりも前に指定されたタグを、閲覧されたサイトの情報に紐付けて記憶することができる。このため、蓄積された閲覧情報を後で分析する場合に、タグに基づいて、効率よく分析することができる。
【0061】
(第2の実施の形態)
本実施形態の情報処理装置100は、上記実施形態とは、タグとして文字列だけでなく、ウェブページのコンテンツを保存する方式を予め指定しておき、閲覧情報にウェブページのコンテンツを指定された方式で保存する点以外は同じである。
指定部102は、ウェブページの保存方式の指定を受け付ける。記憶処理部104は、指定された保存方式でウェブページを記憶装置110に記憶させる。
【0062】
図12は、タグ方式DB118のデータ構造の一例を示す図である。タグ方式DB118は、タグ方式を識別するタグIDと、タグの保存方式とを含む。ここでは、タグの保存方式として、スクリーンショット保存と、PDF保存と、何もしない(言い換えると、データ保存は行わず、文字列などのタグを付与する)とを含んでいる。
【0063】
表示処理部140は、保存されたウェブページを表示部に表示させる。
【0064】
スクリーンショットの画像ファイルやPDFファイル等は、記憶装置110の予め定められたフォルダまたは随時指定されるフォルダに保存される。例えば、記憶処理部104は、保存されるファイルのファイル名(パス名)として、履歴ID、アクセス時刻等を用いた所定の規則に従い付与する。これにより、表示処理部140は、履歴IDに対応するウェブページの保存されたファイルを読み出すことができる。
【0065】
図13は、情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図14は、情報処理装置100の詳細な機能とデータの流れを説明するための図である。図15は、図13の動作フロー時のデータベースのレコードの変化を説明するための図である。
【0066】
図13のフローは、図8のフローにステップS201をさらに含んでいる。さらに、図13のフローは、図8のフローのステップS109の替わりにステップS203を含む。指定部102は、タグ方式DB118を参照し、タグ方式DB118に含まれる方式IDをタグDB114に反映する(ステップS201)。図15(a)にタグDB114の一例を示す。
【0067】
図13のステップS203で、タグ履歴追加機能134は、タグDB114のアクティブフラグが1のタグを閲覧情報に紐付けしてタグ履歴DB116に保存する。図15(c)の例では、タグ履歴ID(4)にデータをスクショ保存が、タグ履歴ID(5)にデータなしが紐付けられている。
【0068】
このとき、記憶処理部104は、タグにスクショ保存が紐付けられている場合、閲覧されているウェブページのスクリーンショット画像ファイルを作成し、上記したように、履歴ID、アクセス時刻等を用いた所定の規則に従いファイル名(パス名)を付けて記憶装置110の所定のフォルダに保存する。
【0069】
そして、図13のステップS113では、ステップS111で取得したタグIDと履歴IDに対応するデータをそれぞれタグDB114と履歴DB112から取得して紐付ける。図14の例では、履歴画面210の履歴ID(3)の閲覧情報にタグとして「スクショ保存」と「みかん」が紐付けられている。そして、ステップS115で履歴ビューア138は履歴画面210を表示する。このとき、表示処理部140は、履歴IDやアクセス時刻に対応するパス名から保存されたサイトのファイルを記憶装置110から読み出すことができる。
【0070】
図16は、履歴画面210の一例を示す図である。図11の履歴画面210に加え、さらに、データ表示欄214を含んでいる。データ表示欄214は、閲覧情報に紐付けられたタグで指定された保存方式で保存されたデータを表示する。
【0071】
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置100によれば、閲覧したサイトのデータを指定した方式で保存することができるので、後で蓄積された情報を閲覧するときに、サイトにアクセスせずにウェブページを見ることができる。これにより、サイトへのアクセス回数を減らすことで通信帯域への負荷を小さくすることができる。
【0072】
(第3の実施の形態)
本実施形態の情報処理装置100は、上記実施形態とは、タグDB114に記憶されるタグを編集できる点以外は、同じである。図17は、本実施形態の情報処理装置100の論理的な構成を示す機能ブロック図である。情報処理装置100は、タグの編集(変更、追加、削除)を受け付け、当該編集の内容に従いタグを更新するタグ更新部150をさらに備える。
【0073】
図18は、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図18のフローは、図13のフローに加え、さらにステップS301を含む。
【0074】
タグ選択エディタ画面200は、タグを追加、編集、および削除の少なくともいずれか一つの操作を受け付けるUIを含む。ステップS301では、タグ更新部150は、タグ選択エディタ画面200を用いて、タグの追加、編集、および削除の少なくともいずれか一つの操作を受け付け、タグDB114を更新する。
【0075】
タグ更新部150は、タグ選択エディタ画面200(図5)を用いてオペレータが追加、編集、または削除したタグを受け付け、タグDB114を更新する。
【0076】
タグ選択エディタ画面200は、タグ欄202と、タグ欄202に入力されたタグを閲覧情報に付与するか否かを指定するアクティブ指定欄204とを含む。タグ欄202は、例えば、テキストボックスであり、オペレータは当該タグ欄202に付与したいタグを入力して追加したり、既に入力されているタグを編集したりできる。
【0077】
図5のタグ選択エディタ画面200のUI(Use Interface)は一例である。他の例として、予め指定された複数のタグ候補を含むリストボックス、コンボボックス、ドラムロール式の選択ボックスなどでもよい。また、図示していないが、タグ欄202に入力されたタグを削除するUI(例えば、削除ボタンなど)を含んでもよい。
【0078】
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置100によれば、タグを追加、編集、および削除することができるので、情報収集の途中で付与するタグを変更することができる。
【0079】
(第4の実施の形態)
本実施形態の情報処理装置100は、サイトの保存方式を編集できる点以外は、上記実施形態と同じである。図19は、本実施形態の情報処理装置100の論理的な構成を示す機能ブロック図である。情報処理装置100は、保存方式の編集(変更、追加、削除)を受け付け、編集の内容に従いタグ方式DB118の保存方式を更新するタグ方式更新部152をさらに備える。
【0080】
図20は、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図20のフローは、図13のフローに加え、さらにステップS401を含む。
タグ方式編集画面(不図示)は、タグ方式を追加、編集、および削除の少なくともいずれか一つの操作を受け付けるUIを含む。ステップS401では、タグ方式更新部152は、タグ方式編集画面を用いて、タグ方式の追加、編集、および削除の少なくともいずれか一つの操作を受け付け、タグ方式DB118を更新する。
【0081】
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置100によれば、タグ方式を追加、編集、および削除することができるので、情報収集の途中で付与するタグ方式を変更することができる。
【0082】
(第5の実施の形態)
図21は、本実施形態の情報処理装置100の論理的な構成を示す機能ブロック図である。本実施形態の情報処理装置100は、第3実施形態のタグ更新部150と、第4実施形態のタグ方式更新部152の両方を備える。
図22は、本実施形態の情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図22のフローは、図13のフローに加え、さらにステップS301とステップS401とを含む。図22のステップS301とステップS401は、図18のステップS301と図20のステップS401と同じである。
【0083】
本実施形態によれば、第3実施形態と第4実施形態と同様な効果を奏する。
【0084】
(第6の実施の形態)
本実施形態の情報処理装置100は、タグがツリー構造を有する点で上記実施形態と相違する。
【0085】
複数のタグのツリー構造が予め設定されている。
指定部102は、ツリー構造のうち、指定されたタグおよび当該タグの上位のタグを指定されたタグとして受け付ける。
【0086】
図23は、ツリー構造のタグに関する情報のデータ構造の一例を示す図である。
図23(a)に示すような、タグ名が「A」、「B」、「C」、「D」、「E」の複数のタグのツリー構造が予め定められている場合、図23(b)に示すように、ツリータグテーブル160にツリー構造が記憶されている。各タグには、ツリータグIDが付与されており、タグ毎に自身の親(直前の上位の階層)のタグのIDを紐付けて記憶している。タグ名「A」のタグは自身が最上位のタグであるので、親のタグIDは存在しないために、「Null」となっている。
【0087】
表示処理部140は、さらに、複数のタグのツリー構造を表示部に表示させる。表示処理部140は、追加されたタグを、別のタグに紐付ける線をツリー構造に追加して表示させる。図24は、タグのツリー構造示すツリー画面220の一例を示す図である。ツリー画面220において、破線で示される関連線L1で結び付けられている「Tさん」と「X機関」がオペレータにより後から関連付けられたタグである。さらに、一点鎖線で示される関連線L2で結び付けられている「Y大学」と「X機関」もオペレータにより後から関連付けられたタグである。
【0088】
図25は、図23のツリー構造のタグに追加される関連線に関する情報のデータ構造の例を示す図である。例えば、図23(a)に示すようなツリー構造が画面表示されているとする。オペレータは、関連線で結び付けたい2つのタグのペア(P1とP2と呼ぶ)と、線の種類とを選択する。なお、本実施形態の情報処理装置100は、GUI(Graphical User Interface)により画面上でのオペレータによる操作を受け付ける。
【0089】
一例として、まず、図25(a)に示すように、タグCとタグEが選択され、破線の関連線で結び付けられたとする。図25(b)に示す線種テーブル162から、種類が破線の線IDは1となる。図25(c)は、関連線テーブル164のデータ構造の一例を示す図である。関連線毎に関連線IDが付与され、関連線で結ばれるタグのペアP1とP2のタグIDと、関連線の線種を示す線IDと、が対応付けられて関連線テーブル164に記憶される。さらに、関連線には、オペレータが入力したメモを付けることができ、入力されたメモの内容も当該関連線テーブル164に対応付けて記憶される。ここでは、タグCとタグEの関連線に付けられたメモ「同級生」が記憶されている。
【0090】
同様に、タグDとタグEが破線で関連付けられ、関連線ID2として関連線テーブル164に記憶されている。さらに、タグBとタグDが一点鎖線で結び付けられ、関連線ID3として関連線テーブル164に記憶されている。一点鎖線の線種IDは2となっている。なお、関連線を区別するために、実線、破線、一点鎖線、二点鎖線、二重線などの線種を変えるほかに、線の色や線の太さを異ならせてもよい。線種、線の色、および線の太さの少なくともいずれか一つを異ならせて、複数の異なる関連線を線種テーブル162に記憶してもよい。線種テーブル162に予め準備されている複数の異なる関連線の中から、オペレータが選択してもよいし、オペレータが指定した、線種、線の色、および線の太さの異なる関連線を線種テーブル162に記憶してもよい。
【0091】
図26は、履歴画面210にさらにツリー構造表示部230を含んだ例を示す図である。
指定部102は、ツリー構造表示部230上で、指定するタグの選択を受け付けることもできる。例えば、タグ「A氏」をタグ指定(アクティブフラグに1をセット)すると、「A氏」より上位に位置する全ての複数のタグ(User、**のAAを示すBBはあるのか、**機関、**研究所)が、その後にアクセスされた閲覧情報に自動的に付与されることになる。
【0092】
また、タグのツリー構造の編集は、ツリー構造表示部230上で行うこともできる。GUI(Graphical User Interface)を用いて、ツリー構造を作成できてもよい。
【0093】
以上説明したように、本実施形態によれば、複数のタグをツリー構造で指定することができるので、複数のタグを効率よく自動的に関連付けて閲覧情報に紐付けることができる。また、ツリー構造なのでタグを系統立って付与できるので、情報分析をより効率よく行うことができる。複数のタグを組み合わせて蓄積した閲覧情報を抽出することができるので、効率よく必要な情報を取得することができる。
【0094】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
たとえば、指定部102は、ユーザ入力により他のタグを受け付けてもよい。例えば、履歴画面210において、閲覧情報に対して追加するタグの指定を受け付けてもよい。記憶処理部104は、追加された他のタグを閲覧情報に紐付けて記憶する。具体的には、記憶処理部104は、追加された他のタグのタグIDと閲覧情報の履歴IDを紐付け、タグ履歴DB116を更新する。
【0095】
また、上記実施形態では、閲覧情報に付与されたタグをタグ履歴DB116で管理する構成としていたが、他の実施形態では、記憶処理部104は、履歴DB112の各閲覧情報に付与されたタグそのものまたはタグIDを直接紐付けて記憶させてもよい。
【0096】
以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
【0097】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1. 検索のための入力より前のタイミングで、複数のタグの指定を受け付ける指定手段と、
閲覧したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む閲覧情報を、指定された前記タグに紐づけて記憶部に記憶させる記憶処理手段と、を備える情報処理装置。
2. 1.に記載の情報処理装置において、
前記記憶処理手段は、さらに、前記閲覧したウェブページのタイトルをさらに前記閲覧情報に含めて前記記憶部に記憶させ、
前記ウェブページの前記タイトルと、前記タグを関連付けて表示部に表示させる表示処理手段をさらに備える、情報処理装置。
3. 1.または2.に記載の情報処理装置において、
複数の前記タグを記憶部に予め記憶しておき、
前記指定手段は、前記記憶部に記憶されている複数の前記タグの中から、少なくとも一つのタグの指定を受け付け、
前記記憶処理手段は、前記ウェブページを閲覧時に指定されていたタグを前記URLに紐付けて前記記憶部に記憶させる、情報処理装置。
4. 3.に記載の情報処理装置において、
前記指定手段は、ユーザ入力により他のタグを受け付け、
前記記憶処理手段は、前記他のタグを前記閲覧情報に追加する、情報処理装置。
5. 4.に記載の情報処理装置において、
前記複数のタグのツリー構造が予め設定されており、
前記指定手段は、前記ツリー構造のうち、指定されたタグおよび当該タグの上位のタグを指定されたタグとして受け付ける、情報処理装置。
6. 5.に記載の情報処理装置において、
複数のタグのツリー構造を表示部に表示させる表示処理手段を備え、
前記表示処理手段は、追加された前記タグを、別のタグに紐付ける線を前記ツリー構造に追加して表示させる、情報処理装置。
7. 1.から6.のいずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記タグの編集を受け付け、当該編集の内容に従い前記タグを更新するタグ更新手段をさらに備える、情報処理装置。
8. 1.から7.のいずれか一つに記載の情報処理装置において、
前記指定手段は、前記ウェブページの保存方式の指定を受け付け、
前記記憶処理手段は、指定された前記保存方式で前記ウェブページを記憶させる、情報処理装置。
9. 8.に記載の情報処理装置において、
保存された前記ウェブページを表示部に表示させる表示処理手段をさらに備える、情報処理装置。
10. 8.または9.に記載の情報処理装置において、
前記保存方式の編集を受け付け、前記編集の内容に従い前記保存方式を更新する方式更新手段をさらに備える情報処理装置。
【0098】
11. 情報処理装置が、
検索のための入力より前のタイミングで、複数のタグの指定を受け付け、
閲覧したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む閲覧情報を、指定された前記タグに紐づけて記憶部に記憶させる情報処理方法。
12. 11.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
さらに、前記閲覧したウェブページのタイトルをさらに前記閲覧情報に含めて前記記憶部に記憶させ、
前記ウェブページの前記タイトルと、前記タグを関連付けて表示部に表示させる、情報処理方法。
13. 11.または12.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
複数の前記タグを記憶部に予め記憶しておき、
前記記憶部に記憶されている複数の前記タグの中から、少なくとも一つのタグの指定を受け付け、
前記ウェブページを閲覧時に指定されていたタグを前記URLに紐付けて前記記憶部に記憶させる、情報処理方法。
14. 13.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
ユーザ入力により他のタグを受け付け、
前記他のタグを前記閲覧情報に追加する、情報処理方法。
15. 14.に記載の情報処理方法において、
記複数のタグのツリー構造が予め設定されており、
前記情報処理装置が、
前記ツリー構造のうち、指定されたタグおよび当該タグの上位のタグを指定されたタグとして受け付ける、情報処理方法。
16. 15.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、さらに、
複数のタグのツリー構造を表示部に表示させ、
追加された前記タグを、別のタグに紐付ける線を前記ツリー構造に追加して表示させる、情報処理方法。
17. 11.から16.のいずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、さらに、
前記タグの編集を受け付け、当該編集の内容に従い前記タグを更新する、情報処理方法。
18. 11.から17.のいずれか一つに記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、
前記ウェブページの保存方式の指定を受け付け、
指定された前記保存方式で前記ウェブページを記憶させる、情報処理方法。
19. 18.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、さらに、
保存された前記ウェブページを表示部に表示させる、情報処理方法。
20. 18.または19.に記載の情報処理方法において、
前記情報処理装置が、さらに、
前記保存方式の編集を受け付け、前記編集の内容に従い前記保存方式を更新する、情報処理方法。
【0099】
21. コンピュータに、
検索のための入力より前のタイミングで、複数のタグの指定を受け付ける手順、
閲覧したウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を含む閲覧情報を、指定された前記タグに紐づけて記憶部に記憶させる手順、を実行させるためのプログラム。
22. 21.に記載のプログラムにおいて、さらに、
前記閲覧したウェブページのタイトルをさらに前記閲覧情報に含めて前記記憶部に記憶させる手順、
前記ウェブページの前記タイトルと、前記タグを関連付けて表示部に表示させる手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
23. 21.または22.に記載のプログラムにおいて、
複数の前記タグを記憶部に予め記憶する手順、
前記記憶部に記憶されている複数の前記タグの中から、少なくとも一つのタグの指定を受け付ける手順、
前記ウェブページを閲覧時に指定されていたタグを前記URLに紐付けて前記記憶部に記憶させる手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
24. 23.に記載のプログラムにおいて、
ーザ入力により他のタグを受け付ける手順、
記他のタグを前記閲覧情報に追加する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
25. 24.に記載のプログラムにおいて、
前記複数のタグのツリー構造が予め設定されており、
前記ツリー構造のうち、指定されたタグおよび当該タグの上位のタグを指定されたタグとして受け付ける手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
26. 25.に記載のプログラムにおいて、さらに、
複数のタグのツリー構造を表示部に表示させる手順、
追加された前記タグを、別のタグに紐付ける線を前記ツリー構造に追加して表示させる手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
27. 21.から26.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、さらに、
前記タグの編集を受け付け、当該編集の内容に従い前記タグを更新する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
28. 21.から27.のいずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記ウェブページの保存方式の指定を受け付ける手順、
指定された前記保存方式で前記ウェブページを記憶させる手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
29. 28.に記載のプログラムにおいて、さらに、
保存された前記ウェブページを表示部に表示させる手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
30. 28.または29.に記載のプログラムにおいて、さらに、
前記保存方式の編集を受け付け、前記編集の内容に従い前記保存方式を更新する手順、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0100】
この出願は、2019年9月10日に出願された日本出願特願2019-164594号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0101】
3 通信ネットワーク
60 コンピュータ
62 CPU
64 メモリ
66 ストレージ
68 I/O
69 バス
70 通信I/F
72 入力装置
74 表示装置
80 プログラム
100 情報処理装置
102 指定部
104 記憶処理部
110 記憶装置
112 履歴DB
114 タグDB
116 タグ履歴DB
118 タグ方式DB
120 処理
130 ページ表示部
132 履歴作成機能
134 タグ履歴追加機能
136 タグ選択エディタ
138 履歴ビューア
140 表示処理部
150 タグ更新部
152 タグ方式更新部
200 タグ選択エディタ画面
202 タグ欄
204 アクティブ指定欄
210 履歴画面
212 閲覧情報リスト表示欄
214 データ表示欄
220 ツリー画面
230 ツリー構造表示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27