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特許7582686データ処理装置、データ処理システム、ヘルスケアサービスシステム、データ処理方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】データ処理装置、データ処理システム、ヘルスケアサービスシステム、データ処理方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/60 20180101AFI20241106BHJP
【FI】
G16H10/60
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022072925
(22)【出願日】2022-04-27
(65)【公開番号】P2023162548
(43)【公開日】2023-11-09
【審査請求日】2024-02-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】藤田 智子
(72)【発明者】
【氏名】堀井 克紀
【審査官】吉田 誠
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-141593(JP,A)
【文献】特開2021-007012(JP,A)
【文献】特開2022-48075(JP,A)
【文献】特開2009-122269(JP,A)
【文献】国際公開第2015/108069(WO,A1)
【文献】特開2021-34982(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00 - 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取得部、データ処理部、及び、出力部を含み、
前記取得部は、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得し、
前記ユーザ取得情報は、センサで測定された生データと、前記センサのセンサ属性情報とを含み、
前記生データは、前記センサから生成される信号データを数値化したデータであり、
前記センサ属性情報は、前記センサのロット情報および前記センサの種類情報を含み、
前記データ処理部は、
前記生データを、前記センサの種類情報に基づいて、前記センサの種類を特定し、前記センサの種類に対応する測定項目に応じた測定データに変換し、
前記センサのロット情報に基づいて、前記ロット情報毎の校正データを特定し、特定した校正データに基づいて、前記測定データを校正し、かつ、校正された前記測定データを含むユーザ出力情報を生成し、
前記出力部は、前記通信回線網を介して、前記ユーザ端末に、前記ユーザ出力情報を出力する、
データ処理装置。
【請求項2】
前記生データは、生体に関する生データであり、
前記ユーザ取得情報は、測定対象の前記生体の生体識別情報及び生体属性情報を含む生体情報を含み、
前記データ処理部は、前記測定データ及び前記生体情報を関連付けた個別生体情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別生体情報を含む、
請求項1記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記データ処理部は、前記個別生体情報に基づき、個別推奨情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別推奨情報を含む、
請求項記載のデータ処理装置。
【請求項4】
さらに、暗号部を含み、
前記暗号部は、前記ユーザ取得情報が暗号化されている場合は、前記ユーザ取得情報を復号化可能であり、
前記暗号部は、前記ユーザ出力情報を暗号化可能である、
請求項1又は2記載のデータ処理装置。
【請求項5】
測定装置、ユーザ端末、及び、データ処理装置を含み、
前記測定装置は、前記センサを使用して前記測定項目における生データを測定可能であり、
前記生データは、前記センサから生成される信号データを数値化したデータであり、
前記ユーザ端末は、前記測定装置が測定した生データを取得可能であり、
前記データ処理装置は、請求項1に記載のデータ処理装置である、データ処理システム。
【請求項6】
測定装置、ユーザ端末、及び、データ処理装置を含み、
前記測定装置は、前記センサを使用して前記測定項目における前記生体の生データを測定可能であり、
前記ユーザ端末は、前記測定装置が測定した前記生データを取得可能であり、
前記データ処理装置は、請求項記載のデータ処理装置である、
ヘルスケアサービスシステム。
【請求項7】
取得工程、データ処理工程、及び、出力工程を含み、
前記取得工程は、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得し、
前記ユーザ取得情報は、センサで測定された生データと、前記センサのセンサ属性情報とを含み、
前記生データは、前記センサから生成される信号データを数値化したデータであり、
前記センサ属性情報は、前記センサのロット情報および前記センサの種類情報を含み、
前記データ処理工程は、
前記生データを、前記センサの種類情報に基づいて、前記センサの種類を特定し、前記センサの種類に対応する測定項目に応じた測定データに変換し、
前記センサのロット情報に基づいて、前記ロット情報毎の校正データを特定し、特定した校正データに基づいて、前記測定データを校正し、かつ、校正された前記測定データを含むユーザ出力情報を生成し、
前記出力工程は、前記通信回線網を介して、前記ユーザ端末に、前記ユーザ出力情報を出力する、
各工程が、コンピュータにより実行されるデータ処理方法。
【請求項8】
取得手順、データ処理手順、及び、出力手順を含み、
前記取得手順は、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得し、
前記ユーザ取得情報は、センサで測定された生データと、前記センサのセンサ属性情報とを含み、
前記生データは、前記センサから生成される信号データを数値化したデータであり、
前記センサ属性情報は、前記センサのロット情報および前記センサの種類情報を含み、
前記データ処理手順は、
前記生データを、前記センサの種類情報に基づいて、前記センサの種類を特定し、前記センサの種類に対応する測定項目に応じた測定データに変換し、
前記センサのロット情報に基づいて、前記ロット情報毎の校正データを特定し、特定した校正データに基づいて、前記測定データを校正し、かつ、校正された前記測定データを含むユーザ出力情報を生成し、
前記出力手順は、前記通信回線網を介して、前記ユーザ端末に、前記ユーザ出力情報を出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項9】
取得手順、データ処理手順、及び、出力手順を含み、
前記取得手順は、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得し、
前記ユーザ取得情報は、センサで測定された生データと、前記センサのセンサ属性情報とを含み、
前記生データは、前記センサから生成される信号データを数値化したデータであり、
前記センサ属性情報は、前記センサのロット情報および前記センサの種類情報を含み、
前記データ処理手順は、
前記生データを、前記センサの種類情報に基づいて、前記センサの種類を特定し、前記センサの種類に対応する測定項目に応じた測定データに変換し、
前記センサのロット情報に基づいて、前記ロット情報毎の校正データを特定し、特定した校正データに基づいて、前記測定データを校正し、かつ、校正された前記測定データを含むユーザ出力情報を生成し、
前記出力手順は、前記通信回線網を介して、前記ユーザ端末に、前記ユーザ出力情報を出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ処理装置、データ処理システム、ヘルスケアサービスシステム、データ処理方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒトの健康状態を把握するために、様々な測定装置が開発され実用化されている。例えば、特許文献1には、患者個人の測定装置の測定誤差を病院の測定装置によって校正する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-180361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
センサを使用した測定装置では、センサで測定された生データを測定項目に応じて測定データに変換する変換処理及びセンサロット毎に測定データを校正する校正処理が行われている。しかし、データの変換処理及び校正処理を測定装置自体で行うことは、測定装置の構成が複雑となり、またコストも高くなる。また、校正処理においては、例えば、センサロット毎の校正情報が必要となり、データ測定の利便性に欠ける。これらの問題は、ヒトの健康データの測定の分野だけではなく、他の分野にも共通する問題である。
【0005】
そこで、本発明は、測定装置の構成を単純化することが可能であり、かつデータ測定の利便性に優れるデータ処理装置、データ処理システム、ヘルスケアサービスシステム、データ処理方法、プログラム及び記録媒体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明のデータ処理装置は、
取得部、データ処理部、及び、出力部を含み、
前記取得部は、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得し、
前記ユーザ取得情報は、センサで測定された生データを含み、
前記データ処理部は、前記生データを測定項目に応じた測定データに変換し、かつ、前記測定データを含むユーザ出力情報を生成し、
前記出力部は、前記通信回線網を介して、前記ユーザ端末に、前記ユーザ出力情報を出力する。
【0007】
本発明のデータ処理方法は、
取得工程、データ処理工程、及び、出力工程を含み、
前記取得工程は、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得し、
前記ユーザ取得情報は、センサで測定された生データを含み、
前記データ処理工程は、前記生データを測定項目に応じた測定データに変換し、かつ、前記測定データを含むユーザ出力情報を生成し、
前記出力工程は、前記通信回線網を介して、前記ユーザ端末に、前記ユーザ出力情報を出力する。
【0008】
本発明のプログラムは、
取得手順、データ処理手順、及び、出力手順を含み、
前記取得手順は、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得し、
前記ユーザ取得情報は、センサで測定された生データを含み、
前記データ処理手順は、前記生データを測定項目に応じた測定データに変換し、かつ、前記測定データを含むユーザ出力情報を生成し、
前記出力手順は、前記通信回線網を介して、前記ユーザ端末に、前記ユーザ出力情報を出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
取得手順、データ処理手順、及び、出力手順を含み、
前記取得手順は、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得し、
前記ユーザ取得情報は、センサで測定された生データを含み、
前記データ処理手順は、前記生データを測定項目に応じた測定データに変換し、かつ、前記測定データを含むユーザ出力情報を生成し、
前記出力手順は、前記通信回線網を介して、前記ユーザ端末に、前記ユーザ出力情報を出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、測定装置の構成を単純化することが可能であり、かつデータ測定の利便性に優れる。本発明を、例えば、個人のヘルスケアサービスに適用すれば、簡易な測定装置で生体情報を測定でき、個人の健康管理に貢献できることが期待される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態1のデータ処理装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1のデータ処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1のデータ処理装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態2のデータ処理装置の一例の構成を示すブロック図である。
図5図5は、実施形態2のデータ処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図6図6は、実施形態2のデータ処理装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態3のヘルスケアサービスシステムの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のデータ処理装置において、例えば、前記ユーザ取得情報は、さらに、前記センサのセンサ属性情報を含み、
前記データ処理部は、前記センサ属性情報に基づき、前記測定データを校正し、
前記ユーザ出力情報は、前記校正された前記測定データを含む、
という態様であってもよい。
【0013】
本発明のデータ処理装置において、例えば、前記生データは、生体に関する生データであり、
前記ユーザ取得情報は、測定対象の前記生体の生体識別情報及び生体属性情報を含む生体情報を含み、
前記データ処理部は、前記測定データ及び前記生体情報を関連付けた個別生体情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別生体情報を含む、
という態様であってもよい。
【0014】
本発明のデータ処理装置において、例えば、前記データ処理部は、前記個別生体情報に基づき、個別推奨情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別推奨情報を含む、
という態様であってもよい。
【0015】
本発明のデータ処理装置は、例えば、さらに、暗号部を含み、
前記暗号部は、前記ユーザ取得情報が暗号化されている場合は、前記ユーザ取得情報を復号化可能であり、
前記暗号部は、前記ユーザ出力情報を暗号化可能である、
という態様であってもよい。
【0016】
本発明のデータ処理システムは、例えば、測定装置、ユーザ端末、及び、データ処理装置を含み、
前記測定装置は、前記センサを使用して前記測定項目における生データを測定可能であり、
前記ユーザ端末は、前記測定装置が測定した生データを取得可能であり、
前記データ処理装置は、前記本発明のデータ処理装置である、
という態様であってもよい。
【0017】
本発明のヘルスケアシステムは、例えば、測定装置、ユーザ端末、及び、データ処理装置を含み、
前記測定装置は、前記センサを使用して前記測定項目における前記生体の生データを測定可能であり、
前記ユーザ端末は、前記測定装置が測定した生データを取得可能であり、
前記データ処理装置は、前記本発明のデータ処理装置である、
という態様であってもよい。
【0018】
本発明のデータ処理方法において、例えば、前記ユーザ取得情報は、さらに、前記センサのセンサ属性情報を含み、
前記データ処理工程は、前記センサ属性情報に基づき、前記測定データを校正し、
前記ユーザ出力情報は、前記校正された前記測定データを含む、
という態様であってもよい。
【0019】
本発明のデータ処理方法において、例えば、前記生データは、生体に関する生データであり、
前記ユーザ取得情報は、測定対象の前記生体の生体識別情報及び生体属性情報を含む生体情報を含み、
前記データ処理工程は、前記測定データ及び前記生体情報を関連付けた個別生体情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別生体情報を含む、
という態様であってもよい。
【0020】
本発明のデータ処理方法において、例えば、前記データ処理工程は、前記個別生体情報に基づき、個別推奨情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別推奨情報を含む、
という態様であってもよい。
【0021】
本発明のデータ処理方法は、例えば、さらに、暗号工程を含み、
前記暗号工程は、前記ユーザ取得情報が暗号化されている場合は、前記ユーザ取得情報を復号化可能であり、
前記暗号工程は、前記ユーザ出力情報を暗号化可能である、
という態様であってもよい。
【0022】
本発明のプログラムにおいて、例えば、前記ユーザ取得情報は、さらに、前記センサのセンサ属性情報を含み、
前記データ処理手順は、前記センサ属性情報に基づき、前記測定データを校正し、
前記ユーザ出力情報は、前記校正された前記測定データを含む、
という態様であってもよい。
【0023】
本発明のプログラムにおいて、例えば、前記生データは、生体に関する生データであり、
前記ユーザ取得情報は、測定対象の前記生体の生体識別情報及び生体属性情報を含む生体情報を含み、
前記データ処理手順は、前記測定データ及び前記生体情報を関連付けた個別生体情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別生体情報を含む、
という態様であってもよい。
【0024】
本発明のプログラムにおいて、例えば、前記データ処理手順は、前記個別生体情報に基づき、個別推奨情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別推奨情報を含む、
という態様であってもよい。
【0025】
本発明のプログラムは、例えば、さらに、暗号手順を含み、
前記暗号手順は、前記ユーザ取得情報が暗号化されている場合は、前記ユーザ取得情報を復号化可能であり、
前記暗号手順は、前記ユーザ出力情報を暗号化可能である、
という態様であってもよい。
【0026】
本発明の記録媒体は、例えば、前記本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0027】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0028】
[実施形態1]
図1は、本実施形態のデータ処理装置10の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、取得部11、データ処理部12、及び、出力部13を含む。また、本装置10は、図示していないが、記憶部を含んでもよい。
【0029】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等があげられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0030】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0031】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、取得部11、データ処理部12、及び、出力部13として機能する。中央処理装置101は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の演算装置を備えてもよいし、これらの組合せを備えてもよい。
【0032】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンター、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0033】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0034】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、取得した前記ユーザ取得情報、前記ユーザ出力情報等を記憶できる。
【0035】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、ユーザの識別情報(ID)、ユーザの属性情報(性別、年齢、所属組織等)、生データ、測定データ、校正済み測定データ等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0036】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等があげられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等があげられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレイのように、一体として構成されてもよい。
【0037】
つぎに、本実施形態のデータ処理方法の一例を、図3のフローチャートS10に基づき説明する。本実施形態のデータ処理方法は、例えば、図1又は図2の装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態のデータ処理方法は、図1又は図2の装置10の使用には限定されない。
【0038】
まず、取得部11により、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得する(S11、ユーザ取得情報の取得工程)。ユーザ取得情報は、センサで測定された生データを含む。生データは、例えば、センサから生成される信号データを数値化したデータである。本発明において、「データ」の種類は、特に制限されず、例えば、「データ」は、生体データ(バイタルデータ)、環境データ(温度、湿度、pH、照度、音、振動)等がある。生体データとしては、例えば、体温、血圧、心拍数、血流量、血中酸素濃度、バイオマーカのデータがある。バイオマーカのデータとしては、例えば、血糖値、尿酸値、特定疾患又は健康リスクと関連することが知られているタンパク質、脂質、糖、核酸、ホルモン量等がある。センサは、例えば、一回の測定毎に使い切るディスポザブルセンサであってもよい。
【0039】
次に、データ処理部12により、生データを測定項目に応じた測定データに変換し、かつ、前記測定データを含むユーザ出力情報を生成する(S12、データ処理工程)。変換処理は、例えば、検量線を用いた変換処理、変換テーブルを用いた変換処理等がある。
【0040】
ユーザ取得情報が、さらに、センサのセンサ属性情報を含む場合、データ処理部12は、センサ属性情報に基づき、前記測定データを校正し、ユーザ出力情報は、校正された測定データを含んでいてもよい。校正に用いるセンサ属性情報は、例えば、センサのロット情報、センサの種類情報、及び、センサのメーカ情報等である。
【0041】
生データが、生体に関する生データの場合、ユーザ取得情報は、測定対象の生体の生体識別情報及び生体属性情報を含む生体情報を含んでいてもよい。この場合、データ処理部12は、測定データ及び生体情報を関連付けた個別生体情報を生成し、ユーザ出力情報は、個別生体情報を含む。生体は、例えば、ヒト、動物(ペット、実験動物、動物園等の動物)、植物(農作物、園芸植物等)、微生物(細菌等)である。
【0042】
そして、出力部13により、通信回線網を介して、ユーザ端末に、ユーザ出力情報が出力される。ユーザ端末は、特に制限されず、個人のユーザ端末、組織のユーザ端末(企業、学校、公官庁、各種団体等)であってもよい。また、ユーザ取得情報を取得するユーザ端末と、ユーザ出力情報を出力するユーザ端末は、同一であってもよく、異なっていてもよい。例えば、測定項目が健康状態をチェックするためのバイオマーカである場合、個人のユーザ端末からユーザ取得情報を取得し、データ処理の後、同一の個人のユーザ端末にバイオマーカの測定結果(測定データ)を出力してもよいし、複数のバイオマーカの測定結果を企業の端末に出力し、企業がデータを解析してデータ(ビッグデータ)の利活用をしてもよい。
【0043】
[実施形態2]
本実施形態の装置10Aのブロック図を図4に示し、本実施形態の装置10Aのハードウエアの構成図を図5に示す。図4及び図5に示すように、本装置10Aでは、暗号部14を含み、これ以外は、本実施形態は、実施形態1と同様である。本実施形態の装置10Aの処理の一例を、図6のフローチャートS10Aに示す。まず、装置10Aの取得部11により、ユーザ取得情報を取得(S11A)する。つぎに、暗号部14により、ユーザ取得情報が暗号化されているか否かを判断する(S12A、暗号化判定工程)。暗号化されている場合(Yes)、暗号部14は、ユーザ取得情報を復号化(S13A、復号化工程)し、装置10Aは、図3のフローチャートS10のS12に進む。S12Aにおいて、暗号化されていない場合(S12A、No)、装置10Aは、図3のフローチャートのS12に進む。
【0044】
本発明において、ユーザ端末から取得される生データは、例えば、センサが生成した信号データであり、測定データに変換されるまでは、意味不明データであり、特に暗号化しなくてもセキュリティーの面でリスクが少ない。このため、本発明では、測定装置及びユーザ端末において、生データの暗号化処理を不要とすることができる。したがって、本発明によれば、例えば、測定装置及びユーザ端末の構成を単純化することができ、データ処理の利便性も高い。
【0045】
本発明において、ユーザ取得情報において、暗号化した方がよい情報は、例えば、生体情報の場合は、生体識別情報及び生体属性情報である。
【0046】
暗号部14は、ユーザ出力情報を暗号化してもよい。生データを変換した測定データ及び校正済み測定データは、意味があるデータなので、暗号化することが好ましい。
【0047】
[実施形態3]
つぎに、実施形態1の装置10又は実施形態2の装置10Aをサービス事業者(提供者)のサーバ10として用いたヘルスケアサービスシステムの一例を図7に示す。装置(サーバ)10は、インターネットのクラウド上に設置されている。なお、本実施形態のヘルスケアサービスシステムは、例えば、測定装置、ユーザ端末、及び前記本発明のデータ処理装置を含み、前記測定装置は、前記センサを使用して前記測定項目における生データを測定可能であり、前記ユーザ端末は、前記測定装置が測定した生データを取得可能であるため、データ処理システムともいう。以下の説明においては、前記データとして、生体におけるバイオマーカを測定する場合を例に挙げて説明するが、本発明は以下の例示に何ら制限されない。
【0048】
図7に示すように、まず、個人ユーザの唾液中に含まれるバイオマーカを測定する。バイオマーカの測定は、使い捨てセンサ40及びポータブルリーダ(測定装置)30によって実施される。具体的に、まず個人ユーザは、使い捨てセンサ40に自身の唾液を接触させる。その後、個人ユーザは、ポータブルリーダ30にセンサ40を差し込み、唾液をセンサ40に接触させる。これにより、センサ40に含まれる唾液中のバイオマーカが測定された生データ(センサ40が生成する信号データ)がポータブルリーダ30で検知される。ポータブルリーダ30は、通信回線網50(例えば、Bluetooth(登録商標))を介して個人ユーザのユーザ端末(スマートフォン)20と接続されており、生データ(測定結果)がユーザ端末20に送られる。なお、これには限定されず、ポータブルリーダ40とユーザ端末20との接続はその他の通信回線網を介した接続でもよいし、有線での接続でもよい。ユーザ端末20には、ヘルスケア(健康管理)の専用アプリがインストールされており、アプリの機能を使って、生データはインターネットを介してクラウド上のサービス事業者(提供者)のサーバ10に送信される。また、生データと併せて、センサロット番号、利用者(ユーザ)情報及びデータ利用同意書情報がサーバ10に送信される。サーバ10では、生データが測定項目に応じて測定データに変換され、かつ、センサロット番号及びロット毎の校正データに基づき校正される。校正されたデータはサーバに蓄積されると共に、同一の個人ユーザのユーザ端末に出力され、個人ユーザは、バイオマーカの測定データ(補正された測定データ)を確認できる。併せて、個人ユーザは、過去の測定データも確認することで、自分の健康状態を確認することができる。また、サーバ10のデータ処理部12は、個人ユーザの健康状態に合わせて、お勧めサプリメント及び運動等のサービス提案等の推奨情報を生成し、個人ユーザのユーザ端末に出力する。個人ユーザは、体の状態変化を専用アプリで確認でき、推奨情報から、適切な予防及び改善サービスを選ぶことができる。サービスの提案においてサプリメントのメーカ等の広告を個人ユーザのユーザ端末に出力して表示すれば、サービス事業者は広告収入を得ることができる。また、データ利用同意書に基づき、サービス事業者は、蓄積された測定データ(校正済み)を集約して解析することで、ヘルスケアデータ(ビッグデータ)の利活用を図ることができる。また、サービス業者は、自身がデータの集約又は解析をすることなく、測定データ(校正済み)をデータ解析事業者に譲渡することで、利益を上げることもできる。
【0049】
[実施形態4]
本実施形態のプログラムは、前述のデータ処理方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、取得手順、データ処理手順、及び、出力手順を実行させるためのプログラムである。
【0050】
前記取得手順は、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得し、
前記ユーザ取得情報は、センサで測定された生データを含み、
前記データ処理手順は、前記生データを測定項目に応じた測定データに変換し、かつ、前記測定データを含むユーザ出力情報を生成し、
前記出力手順は、前記通信回線網を介して、前記ユーザ端末に、前記ユーザ出力情報を出力する。
【0051】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、取得手順、データ処理手順、及び、出力手順として機能させるプログラムということもできる。
【0052】
本実施形態のプログラムは、前記本発明のデータ処理装置およびデータ処理方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。
【0053】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0054】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
取得部、データ処理部、及び、出力部を含み、
前記取得部は、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得し、
前記ユーザ取得情報は、センサで測定された生データを含み、
前記データ処理部は、前記生データを測定項目に応じた測定データに変換し、かつ、前記測定データを含むユーザ出力情報を生成し、
前記出力部は、前記通信回線網を介して、前記ユーザ端末に、前記ユーザ出力情報を出力する、
データ処理装置。
(付記2)
前記ユーザ取得情報は、さらに、前記センサのセンサ属性情報を含み、
前記データ処理部は、前記センサ属性情報に基づき、前記測定データを校正し、
前記ユーザ出力情報は、前記校正された前記測定データを含む、
付記1記載のデータ処理装置。
(付記3)
前記生データは、生体に関する生データであり、
前記ユーザ取得情報は、測定対象の前記生体の生体識別情報及び生体属性情報を含む生体情報を含み、
前記データ処理部は、前記測定データ及び前記生体情報を関連付けた個別生体情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別生体情報を含む、
付記1又は2記載のデータ処理装置。
(付記4)
前記データ処理部は、前記個別生体情報に基づき、個別推奨情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別推奨情報を含む、
付記3記載のデータ処理装置。
(付記5)
さらに、暗号部を含み、
前記暗号部は、前記ユーザ取得情報が暗号化されている場合は、前記ユーザ取得情報を復号化可能であり、
前記暗号部は、前記ユーザ出力情報を暗号化可能である、
付記1から4のいずれかに記載のデータ処理装置。
(付記6)
測定装置、ユーザ端末、及び、データ処理装置を含み、
前記測定装置は、前記センサを使用して前記測定項目における生データを測定可能であり、
前記ユーザ端末は、前記測定装置が測定した生データを取得可能であり、
前記データ処理装置は、付記1から5のいずれかに記載のデータ処理装置である、データ処理システム。
(付記7)
測定装置、ユーザ端末、及び、データ処理装置を含み、
前記測定装置は、前記センサを使用して前記測定項目における前記生体の生データを測定可能であり、
前記ユーザ端末は、前記測定装置が測定した前記生データを取得可能であり、
前記データ処理装置は、付記3から5のいずれかに記載のデータ処理装置である、
ヘルスケアサービスシステム。
(付記8)
取得工程、データ処理工程、及び、出力工程を含み、
前記取得工程は、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得し、
前記ユーザ取得情報は、センサで測定された生データを含み、
前記データ処理工程は、前記生データを測定項目に応じた測定データに変換し、かつ、前記測定データを含むユーザ出力情報を生成し、
前記出力工程は、前記通信回線網を介して、前記ユーザ端末に、前記ユーザ出力情報を出力する、
データ処理方法。
(付記9)
前記ユーザ取得情報は、さらに、前記センサのセンサ属性情報を含み、
前記データ処理工程は、前記センサ属性情報に基づき、前記測定データを校正し、
前記ユーザ出力情報は、前記校正された前記測定データを含む、
付記8記載のデータ処理方法。
(付記10)
前記生データは、生体に関する生データであり、
前記ユーザ取得情報は、測定対象の前記生体の生体識別情報及び生体属性情報を含む生体情報を含み、
前記データ処理工程は、前記測定データ及び前記生体情報を関連付けた個別生体情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別生体情報を含む、
付記8又は9記載のデータ処理方法。
(付記11)
前記データ処理工程は、前記個別生体情報に基づき、個別推奨情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別推奨情報を含む、
付記10記載のデータ処理方法。
(付記12)
さらに、暗号工程を含み、
前記暗号工程は、前記ユーザ取得情報が暗号化されている場合は、前記ユーザ取得情報を復号化可能であり、
前記暗号工程は、前記ユーザ出力情報を暗号化可能である、
付記8から11のいずれかに記載のデータ処理方法。
(付記13)
取得手順、データ処理手順、及び、出力手順を含み、
前記取得手順は、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得し、
前記ユーザ取得情報は、センサで測定された生データを含み、
前記データ処理手順は、前記生データを測定項目に応じた測定データに変換し、かつ、前記測定データを含むユーザ出力情報を生成し、
前記出力手順は、前記通信回線網を介して、前記ユーザ端末に、前記ユーザ出力情報を出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記14)
前記ユーザ取得情報は、さらに、前記センサのセンサ属性情報を含み、
前記データ処理手順は、前記センサ属性情報に基づき、前記測定データを校正し、
前記ユーザ出力情報は、前記校正された前記測定データを含む、
付記13記載のプログラム。
(付記15)
前記生データは、生体に関する生データであり、
前記ユーザ取得情報は、測定対象の前記生体の生体識別情報及び生体属性情報を含む生体情報を含み、
前記データ処理手順は、前記測定データ及び前記生体情報を関連付けた個別生体情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別生体情報を含む、
付記13又は14記載のプログラム。
(付記16)
前記データ処理手順は、前記個別生体情報に基づき、個別推奨情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別推奨情報を含む、
付記15記載のプログラム。
(付記17)
さらに、暗号手順を含み、
前記暗号手順は、前記ユーザ取得情報が暗号化されている場合は、前記ユーザ取得情報を復号化可能であり、
前記暗号手順は、前記ユーザ出力情報を暗号化可能である、
付記13から16のいずれかに記載のプログラム。
(付記18)
取得手順、データ処理手順、及び、出力手順を含み、
前記取得手順は、通信回線網を介して、ユーザ端末から送信されるユーザ取得情報を取得し、
前記ユーザ取得情報は、センサで測定された生データを含み、
前記データ処理手順は、前記生データを測定項目に応じた測定データに変換し、かつ、前記測定データを含むユーザ出力情報を生成し、
前記出力手順は、前記通信回線網を介して、前記ユーザ端末に、前記ユーザ出力情報を出力し、
前記各手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記19)
前記ユーザ取得情報は、さらに、前記センサのセンサ属性情報を含み、
前記データ処理手順は、前記センサ属性情報に基づき、前記測定データを校正し、
前記ユーザ出力情報は、前記校正された前記測定データを含む、
付記18記載の記録媒体。
(付記20)
前記生データは、生体に関する生データであり、
前記ユーザ取得情報は、測定対象の前記生体の生体識別情報及び生体属性情報を含む生体情報を含み、
前記データ処理手順は、前記測定データ及び前記生体情報を関連付けた個別生体情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別生体情報を含む、
付記18又は19記載の記録媒体。
(付記21)
前記データ処理手順は、前記個別生体情報に基づき、個別推奨情報を生成し、
前記ユーザ出力情報は、前記個別推奨情報を含む、
付記20記載の記録媒体。
(付記22)
さらに、暗号手順を含み、
前記暗号手順は、前記ユーザ取得情報が暗号化されている場合は、前記ユーザ取得情報を復号化可能であり、
前記暗号手順は、前記ユーザ出力情報を暗号化可能である、
付記18から21のいずれかに記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明によれば、測定装置の構成を単純化することが可能であり、かつデータ測定の利便性に優れる。本発明は、例えば、個人のヘルスケアサービスに適用できるが、適用できる分野は制限されず、センサを用いた幅広い測定分野に適用可能である。
【符号の説明】
【0056】
10 データ処理装置
11 取得部
12 データ処理部
13 出力部
14 暗号部
20 ユーザ端末(スマートフォン)
30 ポータブルリーダ(測定装置)
40 センサ
50 通信回線網
101 CPU
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7