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特許7582738チャットルーム自動生成方法およびコンピュータ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】チャットルーム自動生成方法およびコンピュータ装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20241106BHJP
【FI】
H04L51/04
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020104149
(22)【出願日】2020-06-17
(65)【公開番号】P2021002341
(43)【公開日】2021-01-07
【審査請求日】2023-06-09
(31)【優先権主張番号】10-2019-0072719
(32)【優先日】2019-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンファン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン チェウォン
(72)【発明者】
【氏名】イ ヒョンジョン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ ソヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ウンジョン
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-515842(JP,A)
【文献】韓国公開特許第2003-0024018(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置のチャットルーム自動生成方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、インスタントメッセージングサービスを提供する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記インスタントメッセージングサービスの特定のアカウントと関連するチャットルーム生成条件を登録する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記インスタントメッセージングサービスのアカウントのうちの少なくとも一部それぞれのチャットルーム参加条件を登録する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットルーム生成条件を満たす前記インスタントメッセージングサービスのアカウントであって前記チャットルーム参加条件を満たすアカウントを探索する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記探索されたアカウントが参加する前記特定のアカウントと関連するチャットルームを自動で生成する段階
を含み、前記チャットルーム参加条件を登録する段階は、
前記インスタントメッセージングサービスのアカウントのうちで前記特定のアカウントを友達として登録したアカウントそれぞれに対し、前記特定のアカウントと関連して自動で生成されるチャットルームへの参加を許容するためのチャットルーム参加条件を登録することを特徴とする、チャットルーム自動生成方法。
【請求項2】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置のチャットルーム自動生成方法であって、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、インスタントメッセージングサービスを提供する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記インスタントメッセージングサービスの特定のアカウントと関連するチャットルーム生成条件を登録する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記インスタントメッセージングサービスのアカウントのうちの少なくとも一部それぞれのチャットルーム参加条件を登録する段階、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットルーム生成条件を満たす前記インスタントメッセージングサービスのアカウントであって前記チャットルーム参加条件を満たすアカウントを探索する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記探索されたアカウントが参加する前記特定のアカウントと関連するチャットルームを自動で生成する段階
を含み、前記チャットルーム参加条件を登録する段階は、
前記特定のアカウントが特定のチャットルームに招待される場合、前記特定のチャットルームに参加した前記インスタントメッセージングサービスのアカウントのうちの少なくとも1つのアカウントに対し、前記特定のアカウントと関連して自動で生成されるチャットルームへの参加を許容するためのチャットルーム参加条件を登録することを特徴とする、チャットルーム自動生成方法。
【請求項3】
前記特定のアカウントは、前記インスタントメッセージングサービスの公式アカウント(OA)を含み、
前記チャットルーム生成条件は、前記公式アカウントと関連するように設定されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のチャットルーム自動生成方法。
【請求項4】
前記特定のアカウントは、前記インスタントメッセージングサービスと連携するサービスに対応するアカウントを含み、
前記チャットルーム生成条件は、前記連携するサービスと関連して前記コンピュータ装置によって設定されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のチャットルーム自動生成方法。
【請求項5】
前記チャットルームを自動で生成する段階は、
前記特定のアカウントに対応するボットにより、前記探索されたアカウントを自動で招待して前記チャットルームを生成することを特徴とする、請求項1又は2に記載のチャットルーム自動生成方法。
【請求項6】
前記チャットルーム生成条件は、(1)前記インスタントメッセージングサービスのアカウントに対応するユーザプロフィールのうちの少なくとも一部、(2)前記インスタントメッセージングサービスのアカウントと関連する端末から受信される位置情報、および(3)前記チャットルームに参加するユーザの数のうちの少なくとも1つと関連することを特徴とする、請求項1又は2に記載のチャットルーム自動生成方法。
【請求項7】
コンピュータ装置と結合して請求項1~のうちのいずれか一項に記載のチャットルーム自動生成方法をコンピュータ装置に実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項8】
請求項1~のうちのいずれか一項に記載のチャットルーム自動生成方法をコンピュータ装置に実行させるためのコンピュータプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項9】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置であって
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
インスタントメッセージングサービスを提供し、
前記インスタントメッセージングサービスの特定のアカウントと関連するチャットルーム生成条件を登録し、
前記インスタントメッセージングサービスのアカウントのうちの少なくとも一部それぞれのチャットルーム参加条件を登録し、
前記チャットルーム生成条件を満たす前記インスタントメッセージングサービスのアカウントであって、前記チャットルーム参加条件を満たすアカウントを探索し、
前記探索されたアカウントが参加する前記特定のアカウントと関連するチャットルームを自動で生成すること
実行し、前記チャットルーム参加条件を登録することは、
前記インスタントメッセージングサービスのアカウントのうちで前記特定のアカウントを友達として登録したアカウントそれぞれに対し、前記特定のアカウントと関連して自動で生成されるチャットルームへの参加を許容するためのチャットルーム参加条件を登録することを含む、コンピュータ装置。
【請求項10】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置であって、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、
インスタントメッセージングサービスを提供し、
前記インスタントメッセージングサービスの特定のアカウントと関連するチャットルーム生成条件を登録し、
前記インスタントメッセージングサービスのアカウントのうちの少なくとも一部それぞれのチャットルーム参加条件を登録し、
前記チャットルーム生成条件を満たす前記インスタントメッセージングサービスのアカウントであって、前記チャットルーム参加条件を満たすアカウントを探索し、
前記探索されたアカウントが参加する前記特定のアカウントと関連するチャットルームを自動で生成すること
を実行し、前記チャットルーム参加条件を登録することは、
前記特定のアカウントが特定のチャットルームに招待される場合、前記特定のチャットルームに参加した前記インスタントメッセージングサービスのアカウントのうちの少なくとも1つのアカウントに対し、前記特定のアカウントと関連して自動で生成されるチャットルームへの参加を許容するためのチャットルーム参加条件を登録することを含む、コンピュータ装置。
【請求項11】
前記特定のアカウントは、前記インスタントメッセージングサービスの公式アカウント(OA)を含み、
前記チャットルーム生成条件は、前記公式アカウントと関連して設定されることを特徴とする、請求項9又は10に記載のコンピュータ装置。
【請求項12】
前記特定のアカウントは、前記インスタントメッセージングサービスと連携するサービスに対応するアカウントを含み、
前記チャットルーム生成条件は、前記連携するサービスと関連して前記コンピュータ装置によって設定されることを特徴とする、請求項9又は10に記載のコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、条件に応じてチャットルームを自動生成する方法および装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
チャットルーム(chat room)とは、オンライン上で互いに会話をやり取りすることのできるインターネット上の空間を意味する。このようなチャットルームは、オンライン上で人的関係が事前形成されたユーザ同士の間に開設されてそこでコンテンツをやり取りするものも存在するが、互いに知らない間柄の複数のユーザが特定の主題を基準として集まってコンテンツをやり取りすることのできるチャットルームも存在する。特許文献1は、メッセンジャーのチャットウィンドウを利用したコンテンツマルチ送信装置および方法、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】韓国公開特許第10-2014-0096485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の課題は、特定のアカウントと関連して設定される条件を満たすアカウントが参加する特定のアカウントのチャットルームを自動で生成することができる、チャットルーム自動生成方法および装置等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
少なくとも1つのプロセッサを含むコンピュータ装置のチャットルーム自動生成方法であって、前記少なくとも1つのプロセッサにより、インスタントメッセージングサービスを提供する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記インスタントメッセージングサービスの特定のアカウントと関連するチャットルーム生成条件を登録する段階、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記チャットルーム生成条件を満たす前記インスタントメッセージングサービスのアカウントを探索する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記探索されたアカウントが参加する前記特定のアカウントのチャットルームを自動で生成する段階を含む、チャットルーム自動生成方法を提供する。
【0006】
一側によると、前記特定のアカウントは、前記インスタントメッセージングサービスの公式アカウント(Official Account:OA)を含み、前記チャットルーム生成条件は、前記公式アカウントによって設定されて登録されることを特徴としてよい。
【0007】
他の側面によると、前記特定のアカウントは、前記インスタントメッセージングサービスと連携するサービスに対応するアカウントを含み、前記チャットルーム生成条件は、前記連携するサービスと関連して前記コンピュータ装置によって設定されて登録されることを特徴としてよい。
【0008】
また他の側面によると、前記チャットルームを自動で生成する段階は、前記特定のアカウントに対応するボット(bot)により、前記探索されたアカウントを自動で招待して前記チャットルームを生成することを特徴としてよい。
【0009】
また他の側面によると、前記チャットルーム生成条件は、(1)前記インスタントメッセージングサービスのアカウントに対応するユーザプロフィールのうちの少なくとも一部、(2)前記インスタントメッセージングサービスのアカウントと関連する端末から受信される位置情報、および(3)前記チャットルームに参加するユーザの数のうちの少なくとも1つと関連することを特徴としてよい。
【0010】
また他の側面によると、前記チャットルーム自動生成方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記インスタントメッセージングサービスのアカウントのうちの少なくとも一部それぞれのチャットルーム参加条件を登録する段階をさらに含み、前記探索する段階は、前記チャットルーム生成条件を満たすと同時に、前記チャットルーム参加条件を満たすアカウントを探索することを特徴としてよい。
【0011】
コンピュータ装置と結合して前記方法をコンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された、コンピュータプログラムを提供する。
【0012】
前記方法をコンピュータ装置に実行させるためのプログラムが記録されている、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0013】
コンピュータ読み取り可能な命令を実行するように実現される少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサにより、インスタントメッセージングサービスを提供し、前記インスタントメッセージングサービスの特定のアカウントと関連するチャットルーム生成条件を登録し、前記チャットルーム生成条件を満たす前記インスタントメッセージングサービスのアカウントを探索し、前記探索されたアカウントが参加する前記特定のアカウントのチャットルームを自動で生成することを特徴とする、コンピュータ装置を提供する。
【発明の効果】
【0014】
特定のアカウントと関連して設定される条件に応じ、前記条件を満たすアカウントが参加する前記特定のアカウントのチャットルームを自動で生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、チャットルーム自動生成過程の例を示した図である。
図4】本発明の一実施形態における、チャットルーム自動生成過程の例を示した図である。
図5】本発明の一実施形態における、チャットルーム自動生成過程の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0017】
本発明の実施形態に係るチャットルーム自動生成システムは、少なくとも1つのコンピュータ装置によって実現されてよく、本発明の実施形態に係るチャットルーム自動生成方法は、チャットルーム自動生成システムを実現する少なくとも1つのコンピュータ装置によって実行されてよい。このとき、コンピュータ装置においては、本発明の一実施形態に係るコンピュータプログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータ装置は、実行されるコンピュータプログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係るチャットルーム自動生成方法を実行してよい。上述したコンピュータプログラムは、コンピュータ装置と結合してチャットルーム自動生成方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。また、図1のネットワーク環境は、本実施形態に適用可能な環境のうちの一例に過ぎず、本実施形態に適用可能な環境が図1のネットワーク環境に限定されることはない。
【0019】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットなどがある。一例として、図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0020】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0021】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140にサービス(一例として、メッセージングサービス、メールサービス、ソーシャルネットワークサービス、地図サービス、翻訳サービス、金融サービス、決済サービス、検索サービス、コンテンツ提供サービスなど)を提供するシステムであってよい。
【0022】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。上述した複数の電子機器110、120、130、140それぞれやサーバ150、160それぞれは、図2に示されたコンピュータ装置200によって実現されてよい。
【0023】
このようなコンピュータ装置200は、図2に示すように、メモリ210、プロセッサ220、通信インタフェース230、および入力/出力インタフェース240を含んでよい。メモリ210は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ210とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置200に含まれてもよい。また、メモリ210には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ210とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ210にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース230を通じてメモリ210にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク170を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置200のメモリ210にロードされてよい。
【0024】
プロセッサ220は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ210または通信インタフェース230によって、プロセッサ220に提供されてよい。例えば、プロセッサ220は、メモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0025】
通信インタフェース230は、ネットワーク170を介してコンピュータ装置200が他の装置(一例として、上述した記録装置)と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置200のプロセッサ220がメモリ210のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース230の制御にしたがってネットワーク170を介して他の装置に伝達されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク170を経てコンピュータ装置200の通信インタフェース230を通じてコンピュータ装置200に受信されてよい。通信モジュール230を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ220やメモリ210に伝達されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置200がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0026】
入力/出力インタフェース240は、入力/出力装置250とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイやスピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース240は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置250は、コンピュータ装置200と1つの装置で構成されてもよい。
【0027】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置200は、図2の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置200は、上述した入力/出力装置250のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバやデータベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0028】
図3は、本発明の一実施形態における、チャットルーム自動生成方法の例を示したフローチャートである。本実施形態に係るチャットルーム自動生成方法は、サーバを実現するコンピュータ装置200によって実行されてよい。一例として、サーバは、インスタントメッセージングサービスをユーザの端末に提供するシステムであってよい。例えば、コンピュータ装置200のプロセッサ220は、メモリ210が含むオペレーティングシステムのコードと、少なくとも1つのプログラムのコードとによる制御命令(instruction)を実行するように実現されてよい。ここで、プロセッサ220は、コンピュータ装置200に記録されたコードが提供する制御命令にしたがってコンピュータ装置200が図3の方法に含まれる段階310~340を実行するようにコンピュータ装置200を制御してよい。
【0029】
段階310で、コンピュータ装置200は、インスタントメッセージングサービスを提供してよい。例えば、コンピュータ装置200は、多数のユーザにインスタントメッセージングサービスを提供するサーバを実現するための物理的装置であってよく、ユーザが開設する複数のチャットルームを管理してよい。より具体的な例として、コンピュータ装置200は、複数のチャットルームそれぞれの識別子と、このような複数のチャットルームそれぞれに参加するユーザの識別子、およびこのような複数のチャットルームそれぞれで送受信されるメッセージの識別子を互いに関連付けて格納することにより、このような複数のチャットルームを管理してよい。このとき、コンピュータ装置200は、インスタントメッセージングサービスにおいて、このようなチャットルームで送受信されるメッセージが適切な目的地のユーザに伝達されるようにメッセージをルーティングしてよい。
【0030】
段階320で、コンピュータ装置200は、インスタントメッセージングサービスの特定のアカウントと関連するチャットルーム生成条件を登録してよい。一実施形態として、特定のアカウントは、インスタントメッセージングサービスの公式アカウント(Official Account:OA)を含んでよい。この場合、チャットルーム生成条件は、公式アカウントによって設定されてコンピュータ装置200に登録されてよい。例えば、公式アカウントを運営する運営者が運営者の端末を利用して条件を入力すると、入力された条件が、公式アカウントと関連してコンピュータ装置200に登録されてよい。他の実施形態として、特定のアカウントは、インスタントメッセージングサービスと連携するサービスに対応するアカウントを含んでよい。この場合、チャットルーム生成条件は、連携するサービスと関連してコンピュータ装置200によって設定されて登録されてよい。例えば、インスタントメッセージングサービスの提供者と、これと連携するサービスの提供者との協議によって決定されたチャットルーム生成条件がコンピュータ装置200によって入力されてよく、コンピュータ装置200は、このようなチャットルーム生成条件を、連携するサービスに対応するアカウントと関連させて登録してよい。
【0031】
段階330で、コンピュータ装置200は、チャットルーム生成条件を満たすインスタントメッセージングサービスのアカウントを探索してよい。一例として、チャットルーム生成条件は、(1)インスタントメッセージングサービスのアカウントに対応するユーザプロフィールのうちの少なくとも一部、(2)インスタントメッセージングサービスのアカウントと関連する端末から受信される位置情報、および(3)チャットルームに参加するユーザの数のうちの少なくとも1つと関連してよい。例えば、任意の公式アカウントに対し、「場所A」に位置する「20代男性」のうちの「4人」のようなチャットルーム生成条件が登録された場合、コンピュータ装置200は、(2)インスタントメッセージングサービスのアカウントと関連する端末から受信される位置情報に基づいて「場所A」に位置するアカウントを1次探索した後、1次探索されたアカウントのうちから「20代男性」のユーザプロフィールを有するアカウントを2次探索してよい。このとき、2次探索されたアカウントのうちの4つが、チャットルーム生成条件を満たすアカウントとして選定されてよい。
【0032】
実施形態によって、コンピュータ装置200は、インスタントメッセージングサービスのアカウントのうちの少なくとも一部それぞれのチャットルーム参加条件を登録してもよい。このようなチャットルーム参加条件の登録は、段階330以前になされてよい。この場合、コンピュータ装置200は、段階330で、チャットルーム生成条件を満たすと同時に、チャットルーム参加条件を満たすアカウントを探索してよい。一例として、自動で生成されるチャットルームに参加するユーザも、自身が参加することを希望するチャットルームに対して条件が存在することがある。例えば、特定の「場所B」と関連するチャットルームや、特定の公式アカウントと関連するチャットルームだけに参加することを希望するユーザが存在することがある。このようなユーザは、自身のアカウントと関連してチャットルーム参加条件を設定して登録してよい。実施形態によって、チャットルーム参加条件は、単純に参加意思に対する入力であってもよい。この場合、参加意思に対する入力は、予め登録される必要がなく、アカウントを探索する段階330が進行される間になされてもよい。このとき、コンピュータ装置200は、チャットルームを生成しようとするアカウントと関連して登録されたチャットルーム生成条件と、チャットルームに参加する主体となる参加者によって登録されたチャットルーム参加条件の両方を満たすアカウントを探索してよい。また他の実施形態によると、コンピュータ装置200は、インスタントメッセージングサービスのアカウントのうち、特定のアカウントを友達として登録したアカウントそれぞれに対し、特定のアカウントと関連して自動で生成されるチャットルームへの参加を許容するためのチャットルーム参加条件を登録してよい。言い換えれば、インスタントメッセージングサービスのユーザによってインスタントメッセージングサービスの特定のアカウントが友達として追加された場合、特定のアカウントと関連して自動で生成されるチャットルームに対してチャットルーム参加条件を満たすものと判断されるように、該当のユーザアカウントと関連してチャットルーム参加条件を登録してよい。より具体的な例として、ユーザ1が公式アカウント1を友達として追加した場合、ユーザ1が公式アカウント1と関連して自動で生成されるチャットルームに参加できるようにするためのチャットルーム参加条件が、ユーザ1のアカウントと関連して登録されてよい。また他の実施形態によると、コンピュータ装置200は、特定のアカウントが特定のチャットルームに招待される場合、特定のチャットルームに参加したインスタントメッセージングサービスのアカウントのうちの少なくとも1つのアカウントに対し、特定のアカウントと関連して自動で生成されるチャットルームへの参加を許容するためのチャットルーム参加条件を登録してよい。言い換えれば、インスタントメッセージングサービスのユーザによってインスタントメッセージングサービスの特定のアカウントがチャットルームに招待される場合、特定のアカウントと関連して自動で生成されるチャットルームに対してチャットルーム参加条件を満たすものと判断されるように、該当のチャットルームに参加している少なくとも1つのユーザアカウントと関連してチャットルーム参加条件を登録してよい。より具体的な例として、ユーザ2が、公式アカウント2を、ユーザ2、ユーザ3、およびユーザ4が参加するチャットルームに招待した場合、ユーザ2、ユーザ3、およびユーザ4のうちの少なくとも1人が公式アカウント2と関連して自動で生成されるチャットルームに参加できるようにするためのチャットルーム参加条件が、ユーザ2、ユーザ3、およびユーザ4のうちの少なくとも1人のアカウントと関連して登録されてよい。
【0033】
段階340で、コンピュータ装置200は、探索されたアカウントが参加する特定のアカウントのチャットルームを自動で生成してよい。例えば、コンピュータ装置200は、特定のアカウントに対応するボット(bot)により、探索されたアカウントを自動で招待してチャットルームを生成してよい。このようなチャットルームには、チャットルームの生成主体が希望する条件を満たしたユーザが集まるようになるため、チャットルームの生成主体は、自身が希望する条件のユーザに意図する情報を提供したり、チャットルームに参加したユーザに共有可能なコンテンツを推薦したりできるようになる。例えば、特定の地域でカーシェアリングを希望するユーザを集め、カーシェアリングサービスの提供を受けられるようにできる。この場合、ユーザは、チャットルームに集まっているため、カーシェアリングサービスに対する意見をやり取りするこができる。また、共通の関心事をもつ者が1つのチャットルームに自動で集められるため、商品やサービスアカウントの共同購入などのような多様な共有コンテンツに対する論議も可能となる。
【0034】
図4は、本発明の一実施形態における、チャットルーム自動生成過程の例を示した図である。サーバ410は、ユーザアカウント420の間、または公式アカウント430とユーザアカウント420との間にインスタントメッセージングサービスを提供するシステムであってよい。このとき、サーバ410により、少なくとも1つ以上のアカウントが参加した多数のチャットルームが生成、削除、維持されてよく、チャットルームで送受信されるメッセージがルーティングされてよい。
【0035】
公式アカウント430は、サーバ410によってチャットルーム生成条件を登録してよい。これと同じように、ユーザアカウント420のうちの少なくとも一部は、チャットルーム参加条件を登録してよい。このとき、サーバ410は、チャットルーム生成条件とチャットルーム参加条件の両方を満たすユーザアカウントを探索して確認してよく、探索されたアカウントを公式アカウントAに対応するボット(bot)によって自動で招待することにより、公式アカウントAのための自動生成チャットルーム1(440)を自動で生成してよい。このとき、自動生成チャットルーム1(440)では、公式アカウントAのコンテンツやサービスが提供されてよい。コンテンツやサービスは、チャットルームの生成目的によって決定されてよい。例えば、特定の場所Aに位置する20代のユーザのうちで4つのアカウントが参加したチャットルームの場合、特定の場所Aと関連して4人が使用可能なクーポンが提供されてよい。他の例として、特定の場所Aと関連するデリバリーサービスのための情報や機能がチャットルームで提供されてもよい。また、自動で生成されたチャットルームに参加したユーザ同士の会話により、コンテンツやサービスに対する論議がなされてもよい。
【0036】
図5は、本発明の一実施形態における、チャットルーム自動生成過程の例を示した図である。図4を参照しながら上述した公式アカウント430の他にも、サーバ410が提供するインスタントメッセージングサービスと連携する連携サービスが存在することがある。例えば、インスタントメッセージングサービスと連携するゲームサービスやギフトショップなどのような多様なサービスが存在する。この場合、チャットルーム生成条件は、サーバ410によって設定されて登録されてよい。図5では、サーバ410が連携サービスBのアカウント510に対するチャットルーム生成条件を登録する例を示している。これと同じように、ユーザアカウント420のうちの少なくとも一部は、チャットルーム参加条件を登録してよい。このとき、サーバ410は、チャットルーム生成条件とチャットルーム参加条件の両方を満たすユーザアカウントを探索して確認してよく、探索されたアカウントを自動で招待して連携サービスBのアカウントのための自動生成チャットルーム2(520)を自動で生成してよい。自動生成チャットルーム2(520)では、連携サービスBのコンテンツやサービスが提供されてよく、自動生成チャットルーム2(520)に参加したユーザ同士の会話により、コンテンツやサービスに対する論議がなされてもよい。
【0037】
このように、本発明の実施形態によると、特定のアカウントと関連して設定される条件に応じ、前記条件を満たすアカウントが参加する前記特定のアカウントのチャットルームを自動で生成することができる。
【0038】
上述したシステムまたは装置は、ハードウェア構成要素、またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0039】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、所望の動作を行うように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、任意の種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0040】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでよい。媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。プログラム命令の例には、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行されることのできる高級言語コードを含む。
【0041】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、および/または、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたり、組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0042】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0043】
110、120、130、140:電子機器
150、160:サーバ
170:ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5