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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】トイレ用リモートコントローラ
(51)【国際特許分類】
   F21L 4/00 20060101AFI20241106BHJP
   F21V 33/00 20060101ALI20241106BHJP
   F21V 5/00 20180101ALI20241106BHJP
   F21V 5/04 20060101ALI20241106BHJP
   F21V 25/00 20060101ALI20241106BHJP
   F21S 8/00 20060101ALI20241106BHJP
   E03D 9/08 20060101ALI20241106BHJP
   H01H 9/18 20060101ALI20241106BHJP
   H04B 1/034 20060101ALI20241106BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20241106BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241106BHJP
【FI】
F21L4/00 600
F21V33/00
F21V5/00 510
F21V5/04
F21V25/00
F21S8/00 100
E03D9/08 A
H01H9/18 B
H04B1/034 C
H05K5/02 E
F21Y115:10
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020171136
(22)【出願日】2020-10-09
(65)【公開番号】P2022062927
(43)【公開日】2022-04-21
【審査請求日】2023-08-01
(73)【特許権者】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】赤▲崎▼ 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 龍平
(72)【発明者】
【氏名】山下 智弘
【審査官】山崎 晶
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-065032(JP,A)
【文献】特開2018-145688(JP,A)
【文献】特開2007-255140(JP,A)
【文献】特開2007-046329(JP,A)
【文献】登録実用新案第3167043(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21L 4/00
F21V 33/00
F21V 5/00
F21V 5/04
F21V 25/00
F21S 8/00
E03D 9/08
H01H 9/18
H04B 1/034
H05K 5/02
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に取り付けられるコントローラ本体と,前記コントローラ本体の外部を照らす照明部とを有するトイレ用リモートコントローラであって,
電源部の蓄電残量の低下を検知すると点灯する電源警告部を有し,
前記電源警告部は,
前記コントローラ本体における壁面への取り付け状態での上部に配置されているとともに,
前記照明部とは異なる色で点灯するものであるトイレ用リモートコントローラ。
【請求項2】
壁面に取り付けられるコントローラ本体と,前記コントローラ本体の外部を照らす照明部とを有するトイレ用リモートコントローラであって,
電源部の蓄電残量の低下を検知すると点灯する電源警告部を有し,
前記コントローラ本体の壁面への取り付け状態での前記照明部の光の照射方向が,壁面へ向かう向きであり,
前記取り付け状態で前記照明部を点灯させると,前記照明部の光が,前記コントローラ本体が取り付けられている壁面に照射されるものであり,
前記電源警告部は,
前記コントローラ本体における前記取り付け状態での上部に配置されているとともに,
前記照明部とは異なる色で点灯するものであるトイレ用リモートコントローラ。
【請求項3】
請求項1請求項のいずれか1つに記載のトイレ用リモートコントローラであって,前記照明部は,
前記コントローラ本体における前記取り付け状態での下部に配置されているトイレ用リモートコントローラ。
【請求項4】
請求項1から請求項までのいずれか1つに記載のトイレ用リモートコントローラであって,
前記照明部は出射面を有し,
前記出射面は,前記コントローラ本体の外周面より内側に配置されているトイレ用リモートコントローラ。
【請求項5】
請求項1から請求項までのいずれか1つに記載のトイレ用リモートコントローラであって,
前記コントローラ本体を前記壁面に着脱可能に保持する保持部を有し,
前記照明部は,前記コントローラ本体が前記保持部から外されている状態でも点灯可能であるトイレ用リモートコントローラ。
【請求項6】
請求項1から請求項までのいずれか1つに記載のトイレ用リモートコントローラであって,
前記コントローラ本体の外周面を構成する枠体と,
前記コントローラ本体の前面に配置され,ユーザーが機器への指示のために押す複数の押しボタンを有し,
前記押しボタン同士の間および前記押しボタンと前記枠体との間の少なくともいずれか一方に隙間があり,
前記照明部の光が前記隙間から放出されるトイレ用リモートコントローラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示技術は,トイレ用リモートコントローラに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から,機器を遠隔制御するリモートコントローラがトイレ用に使用されている。特許文献1に記載されている「洗浄操作装置」もその一例である。同装置は,洗浄装置を遠隔制御するためにユーザーが操作するものである。同装置では,洗浄操作ボタンをユーザーが押すことで洗浄装置による洗浄がなされる。同文献の技術ではこの洗浄操作装置において,洗浄操作ボタンの外周を囲むように照明部を設けている。この照明部を点灯させることで,洗浄操作ボタンの位置をユーザーが認識しやすいようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2011-94320号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記した従来の技術には,次のような問題点があった。使用状況によっては,点灯している照明部がユーザーに眩しさを感じさせてしまうことがある。点灯部が洗浄操作ボタンと同じく洗浄操作装置の前面に位置しており,点灯部から光が前方へ向かって照射されるからである。
【0005】
本開示技術は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,使用状況によらず照明部がユーザーに眩しさを感じさせることがなく,かつ,ユーザーが操作対象位置を適切に認識できるトイレ用リモートコントローラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示技術の一態様におけるトイレ用リモートコントローラは,壁面に取り付けられる本体と,本体の外部を照らす照明部とを有している。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施の形態に係るリモートコントローラが設置されたトイレルームの概況を示す模式図である。
図2】実施の形態に係るリモートコントローラの外観を示す斜視図である。
図3図2のリモートコントローラの底面図である。
図4図2のリモートコントローラを背面側から見た分解斜視図である。
図5図2のリモートコントローラに内蔵されている基板ユニットの斜視図である。
図6図2のリモートコントローラに内蔵されている基板ユニットの斜視図である。
図7図2のリモートコントローラの側視断面図である。
図8図2のリモートコントローラで前面の一部を照らす状態を説明する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下,本開示技術を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,便器本体をコントロールするトイレ用リモートコントローラとして,本開示技術を具体化したものである。本形態に係るリモートコントローラ1は図1に示されるように,便器本体2とともにトイレルーム3に設置される。便器本体2が床面に設置されるのに対して,リモートコントローラ1は壁面に取り付けられる。
【0009】
リモートコントローラ1は壁面から取り外し可能である。便器本体2は,便器洗浄機能,シャワー機能,脱臭機能,その他の各種機能を備えた機器である。リモートコントローラ1は便器本体2のこれらの機能を遠隔制御するものである。図1の例におけるトイレルーム3には,ペーパーホルダ4も設置されている。ペーパーホルダ4は,壁面に取り付けられている。図1の例におけるペーパーホルダ4の位置は,リモートコントローラ1の下方の位置である。
【0010】
本形態に係るリモートコントローラ1は図2に示すように,横長の直方体状のものである。リモートコントローラ1の前面および上面には,種々の押しボタン5,6が配置されている。ユーザーが押しボタン5,6を適宜押すことで,便器本体2の前述の各種機能を実行させることができるものである。リモートコントローラ1の上面にはさらに,電池切れ警告灯11も設けられている。
【0011】
リモートコントローラ1を下方から見た底面には,図3に示すように照明部7が設けられている。照明部7は,リモートコントローラ1の全幅(図3中の左右方向)のうちの中央付近の一部区間に設けられている。照明部7は,リモートコントローラ1の底面のうち背面8寄りの位置に配置されている。照明部7は,リモートコントローラ1の外部を照らす役割を果たすものである。リモートコントローラ1の外部とは,リモートコントローラ1の前面側ではなく,下方,上方,左右方向の少なくとも何れかである。本形態では下方を照らすものとしている。リモートコントローラ1を壁面に取り付けている状態では,照明部7は下向きとなる。この取り付け状態では,照明部7から照射される光の最も強度の強い方向が,壁面へ向かう向き,つまり斜め下向きとなる。
【0012】
リモートコントローラ1の概略内部構造を説明する。リモートコントローラ1は図4に示すように,本体10と保持部20とを有している。リモートコントローラ1のうち,壁面から取り外すことができるのは本体10であり,保持部20は壁面に固定される部材である。図4に示すのは,壁面から取り外されている状態の本体10と,単独での保持部20との,いずれも背面側である。本体10の背面側には溝部155が,保持部20には爪29が設けられている。爪29と溝部155との引っ掛かりにより,本体10は保持部20に保持される。本体10の保持部20に対する脱着は,上下方向のスライド移動による。
【0013】
図4中の本体10には,図中左寄りの部分に電池収納部60が設けられている。電池収納部60は,電池90を収納する部位であり,リモートコントローラ1における電源部である。本体10の背面のうち電池収納部60でも溝部155でもない部分は概ね,後面板13で覆われている。本体10の内部には,図5の基板ユニット130および図6の前方板120が内蔵されている。図5中の基板ユニット130および図6中の前方板120は,前方側から見た斜視図として描いたものである。本体10の内部には上記の他に,図4中に破線で示すレンズ部材32が内蔵されている。
【0014】
本体10の外周の枠体14の一部には,切り欠き147が形成されている。切り欠き147は,本体10の下面における幅方向中央の奥側に設けられている。保持部20にも切り欠き148が形成されている。切り欠き148は,保持部20における下辺側の幅方向中央に設けられている。
【0015】
図7に,リモートコントローラ1の断面図を示す。図7に示すのは,リモートコントローラ1を図2中の右側から見た垂直断面図である。切断位置はリモートコントローラ1の幅方向中央の位置である。図7中の左側がユーザーに対面する前面で右側が壁面50に取り付けられる背面である。図7中には,保持部20を壁面50に固定する固定具91も描かれている。リモートコントローラ1の内部では,前面の押しボタン5のすぐ背後に前方板120(図6)が配置されており,さらにその後ろ側に基板ユニット130(図5)が配置されている。押しボタン5は,その押下動作が前方板120を通して基板ユニット130に作用するように配置されている。
【0016】
基板ユニット130は,便器本体2をコントロールするための種々の回路素子を搭載した配線基板である。本形態における基板ユニット130はその他に,発光素子12を有している。発光素子12は,基板ユニット130における背面側の下端に配置されている。基板ユニット130には上記の他に,上面の押しボタン6および電池切れ警告灯11も設けられている。枠体14のうちの上面の部分には,孔が適宜設けられており,押しボタン6および電池切れ警告灯11を露出させるようになっている。
【0017】
基板ユニット130と後面板13との間には,前述のレンズ部材32が挟み込まれている。発光素子12およびレンズ部材32は,リモートコントローラ1の幅方向(図3中の左右方向)に対しては,その全体にではなく中央付近の一部区間にのみ設けられている。レンズ部材32には,入光口33と出射面34とが設けられている。入光口33は発光素子12に対面している。出射面34は,下向きかつ壁面50向きの斜面である。出射面34は,枠体14の切り欠き147と後面板13との間の隙間から外部に露出している。ただし出射面34は,本体10(枠体14)の外周面40よりは内側に入り込んで配置されている。レンズ部材32は,発光素子12の光Lを壁面50に向けて斜め下向きに出射するための光学部品である。発光素子12とレンズ部材32とで,前述の照明部7を構成している。
【0018】
リモートコントローラ1では,発光素子12が電池90からの供給電力により点灯するようになっている。このため照明部7は,停電時でも,リモートコントローラ1の本体10を保持部20から取り外している時であっても点灯可能である。発光素子12の発光色は,電池切れ警告灯11の発光色と異なる色でさえあれば特に限定はない。発光素子12の発光色は,例えば白色およびそれに近い色(昼白色,昼光色,電球色等)の何れかである。
【0019】
リモートコントローラ1を保持部20に取り付けている状態で照明部7を点灯させると,前述のようにその光Lは直接的には壁面50に照射されることとなる。つまり,光Lがユーザーの目を直撃することはない。出射面34そのものがユーザーに見えることもない。例えば深夜等,トイレルーム3自体の照明を点灯すると明るすぎて憚られる場合にリモートコントローラ1の照明部7を点灯させることが有益である。トイレルーム3の全体をそれほど明るくすることなく間接照明的に,便器本体2の位置を把握できる程度にトイレルーム3を薄暗く照らすことになるからである。保持部20にも切り欠き148が設けられているので,保持部20は光Lの壁面50への照射を邪魔しない。
【0020】
図1に示したトイレルーム3内の配置では,照明部7により主に照らされる範囲R内にペーパーホルダ4が存在する。このためユーザーがペーパーホルダ4の位置を容易に把握でき,便利である。トイレルーム3内の他のものを特に照明部7で照らしたいときには,リモートコントローラ1の本体10を保持部20から取り外して,照らしたいものに照明部7を向ければよい。照明部7の点灯のオンオフについては,押しボタン5,6のうちの1つをそのためのスイッチとして割り当ててもよいし,人体の接近を検知して自動的に点灯するようにしてもよい。トイレルーム3全体の明るさをも検知してある程度以上明るいときには点灯しないようにしてもよい。点灯後の時間の経過により自動的に消灯するようにしてもよい。
【0021】
電池切れ警告灯11は,照明部7とは別々に点灯する電源警告部である。リモートコントローラ1では,電池90の蓄電残量の低下を検知する機能を基板ユニット130に備えている。これにより,電池90の放電によるリモートコントローラ1の機能停止が近づいてきたと判定される状況になると,電池切れ警告灯11が点灯するようになっている。電池切れ警告灯11は,ユーザーが自らの意図により点灯させたり消灯させたりすることはできない。
【0022】
電池切れ警告灯11は,リモートコントローラ1において,照明部7とは異なる向きに配置されている。本体10を保持部20に取り付けている状態では,照明部7が下向きであるのに対して電池切れ警告灯11は上を向く。発光色も照明部7とは異なる。照明部7が前述のように白色光であれば,電池切れ警告灯11としては例えば赤色が挙げられる。このため,点灯の意味が照明部7のような照明ではなく何らかの警告であることは説明なしでもユーザーに直感的に分かる。電池切れ警告灯11の発光量は,照明部7の発光量より少ないもので十分である。
【0023】
図7に示されるように,押しボタン5同士の間,および枠体14と押しボタン5との間には隙間15がある。そのため,本体10を前方正面から子細に見ると,隙間15を通して本体10の内部が見える。その大部分は前方板120である。発光素子12の光の一部が前方板120と押しボタン5との間の空間へ漏れるようにしておくと,照明部7の点灯時には,本体10の前面も少し光らせることができる。このようにすると,図8中に太線16を付して示した箇所が照射されているように見える。この箇所が隙間15がある箇所である。これにより,深夜等でトイレルーム3自体の照明を点灯しなくても,各押しボタン5の位置を明瞭に認識できる。ただし,隙間15からの光がユーザーの目を直撃するほどのことにはならない。押しボタン5の表示文字の部分を透明な部材で構成しておけば,隙間15に加えてその文字も照らされているように見える。
【0024】
そのためには,前方板120の適切な箇所に孔を開けておけばよい。そこに何らかの導光部材を備えてもよい。発光素子12とは別に追加の発光素子を設けてもよい。追加の発光素子の位置は,前方板120と押しボタン5との間の空間を照らせる位置であって,前方から見て押しボタン5の陰に隠れる位置であればどこでもよい。追加の発光素子の光量は,発光素子12の光量より少なくてもよい。追加の発光素子の発光色は,電池切れ警告灯11の発光色と異なっていればよく,発光素子12の発光色とは同じでも別の色でもよい。追加の発光素子も発光素子12と同様に電池90からの電力供給により発光することとなる。
【0025】
以上詳細に説明したように本実施の形態によれば,リモートコントローラ1の本体10に照明部7を設けて外部に光Lを照射できるようにしている。これにより,深夜等にトイレルーム3自体の照明を点灯しなくても,ペーパーホルダ4などの位置をユーザーが認識できる程度にトイレルーム3を照らすことができるようにしている。このようにして,ユーザーに眩しさを感じさせることがなく,かつ,ユーザーが操作対象位置を適切に認識できるトイレ用のリモートコントローラ1が実現されている。
【0026】
特に,照明部7の位置を,壁面50への取り付け状態にて下部となる位置としている。これにより,ユーザーが照明部7の光Lを直接見ることがないようにしている。取り付け状態での光Lの照射方向を壁面へ向かう向きとしている。照明部7の出射面34を外周面40より内側に配置している。これにより,斜め下向きの光Lで間接照明的にトイレルーム3を照らすようにしている。本体10が保持部20から外されている状態でも照明部7は点灯可能としている。このため停電時でも点灯可能である。
【0027】
リモートコントローラ1ではさらに,電源部の蓄電残量の低下を検知すると点灯する電源警告部を有し,電源警告部は,本体における壁面への取り付け状態にて上部となる位置に配置されているとともに,照明灯とは異なる色で点灯するものであることが望ましい。このようになっていればユーザーは,照明部の点灯とは明確に区別して電源警告部の点灯を認識できる。
【0028】
リモートコントローラ1では,本体の外周面を構成する枠体と,本体の前面に配置されユーザーが機器への指示のために押す複数の押しボタンを有し,押しボタン同士の間および押しボタンと枠体との間の少なくともいずれか一方に隙間があり,照明部は,点灯時に隙間をも前方から見て照射されているように見える照射状態とするものであることが望ましい。このようになっていれば照明部を点灯させると,各押しボタンの縁辺も照射されているようにユーザーからは見える。このため,部屋自体の照明を点灯しなくても各押しボタンの位置を認識できる。
【0029】
上記のいずれかの態様のリモートコントローラでは,壁面に固定され本体の後面を着脱可能に保持する保持板を有し,枠体に,照明部を露出させる切り欠きが形成されており,保持板における本体を保持している状態で照明部に対面する位置にも切り欠きが形成されていることが好ましい。このようになっていれば,照明部の点灯による光が保持板等により邪魔されることがない。
【0030】
本実施の形態は単なる例示にすぎず,本開示技術を何ら限定するものではない。したがって本開示技術は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,発光素子12および電池切れ警告灯11は,LEDでも白熱灯でも何でもよい。電池切れ警告灯11のための電池90の蓄電残量の検知機能は,電池90の電圧検知によるもの,電流検知によるものなど何でもよい。そのためのリモートコントローラ1の機能停止が近づいてきたと判定される水準の設定も任意である。
【0031】
照明部7の位置は,取り付け状態にて下向きとなる位置には限られない。横向きの位置でも上向きの位置でもよい。横向きでも上向きでも,光Lの照射方向を壁面へ向かう向きとすることで,ユーザーに眩しさを感じさせないようにすることはできる。横向きの場合,トイレルーム3の奥側を向く位置がより好ましい。上向きの場合,光Lの照射方向を壁面かつトイレルーム3の奥側へ向かう斜め方向とすることがより好ましい。押しボタン5同士の間および枠体14と押しボタン5との間の隙間15については,点灯時に照らされて見えるのはそのうちの全部でなく一部分だけであってもよい。
【符号の説明】
【0032】
1 リモートコントローラ,5 押しボタン,7 照明部,10 本体,11 電池切れ警告灯,12 発光素子,14 枠体,15 隙間,20 保持板,32 レンズ部材,34 出射面,40 外周面,50 壁面,60 電池収納部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8