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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】ガスマニホールド
(51)【国際特許分類】
   F23K 5/00 20060101AFI20241106BHJP
【FI】
F23K5/00 301B
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020176263
(22)【出願日】2020-10-20
(65)【公開番号】P2022067521
(43)【公開日】2022-05-06
【審査請求日】2023-08-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000305
【氏名又は名称】弁理士法人青莪
(72)【発明者】
【氏名】白羽 悠介
【審査官】河野 俊二
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-086416(JP,A)
【文献】特開2018-194187(JP,A)
【文献】特開2018-197625(JP,A)
【文献】特開2019-002594(JP,A)
【文献】特開2015-197273(JP,A)
【文献】特開平07-260113(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0290656(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23K 5/00
F23D 14/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
並設された複数のガスバーナを複数のバーナ組に組み分けし、燃焼するバーナ組の組み合わせを変更して能力切換を行う燃焼装置で使用されるガスマニホールドであって、
ガスバーナの並設方向を横方向、各ガスバーナの流入口の開口方向を前方として、複数のガスバーナの流入口に対向するガスマニホールドの後面に横方向の間隔を存して並設した、複数のガスバーナの流入口に向けて燃料ガスを噴射する複数のノズルと、同一のバーナ組に属するガスバーナ用のノズルに燃料ガスを分配する、複数のバーナ組に対応する複数の分配室と、共通のガス入口から流入する燃料ガスを複数の分配室に個別に導入する複数の電磁弁とを備えるものにおいて、
ガスマニホールドは、複数の電磁弁の弁体を収納する、ガス入口に連通する単一の弁室を備え、この弁室の所定の一つの壁面に、複数の分配室に夫々連なる複数の弁孔が開設され、この壁面に対向する弁室の面は開放され、この開放面を閉塞する単一の蓋板が設けられ、この蓋板に、各弁孔に各電磁弁の弁体が対向するように複数の電磁弁が取付けられると共に、蓋板が単一のパッキンを介して開放面を閉塞することを特徴とするガスマニホールド。
【請求項2】
前記ガスマニホールドの下部に、前記弁室が、当該弁室の下面が前記開放面となるように設けられることを特徴とする請求項1記載のガスマニホールド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、並設された複数のガスバーナを複数のバーナ組に組み分けし、燃焼するバーナ組の組み合わせを変更して能力切換を行う燃焼装置で使用されるガスマニホールドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のガスマニホールドにおいて、ガスバーナの並設方向を横方向、各ガスバーナの流入口の開口方向を前方として、複数のガスバーナの流入口に対向するガスマニホールドの後面に横方向の間隔を存して並設した、複数のガスバーナの流入口に向けて燃料ガスを噴射する複数のノズルと、同一のバーナ組に属するガスバーナ用のノズルに燃料ガスを分配する、複数のバーナ組に対応する複数の分配室と、共通のガス入口から流入する燃料ガスを複数の分配室に個別に導入する複数の電磁弁とを備えるものは知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記従来例のガスマニホールドでは、各電磁弁の弁体を収納する弁室を複数の電磁弁に対応して複数設けている。そして、各弁室の所定の一つの壁面に各1個の分布室に連なる弁孔を開設し、この壁面に対向する各弁室の面を開放して、この開放面を閉塞する蓋板を設け、この蓋板に、弁孔に電磁弁の弁体が対向するように各1個の電磁弁を取付けている。
【0004】
このものでは、各弁室をガス入口に連通させる連通孔を弁室毎に個別に機械加工で形成する必要があって、加工コストが嵩むと共に、弁室の開放面を閉塞する蓋板及び蓋板用のシール部材を電磁弁の個数分設ける必要があって、部品点数が増加し、コストが高くなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2019-2594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、複数の電磁弁を備えるガスマニホールドであって、コストを可及的に低減できるようにしたものを提供することをその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、並設された複数のガスバーナを複数のバーナ組に組み分けし、燃焼するバーナ組の組み合わせを変更して能力切換を行う燃焼装置で使用されるガスマニホールドであって、ガスバーナの並設方向を横方向、各ガスバーナの流入口の開口方向を前方として、複数のガスバーナの流入口に対向するガスマニホールドの後面に横方向の間隔を存して並設した、複数のガスバーナの流入口に向けて燃料ガスを噴射する複数のノズルと、同一のバーナ組に属するガスバーナ用のノズルに燃料ガスを分配する、複数のバーナ組に対応する複数の分配室と、共通のガス入口から流入する燃料ガスを複数の分配室に個別に導入する複数の電磁弁とを備えるものにおいて、ガスマニホールドは、複数の電磁弁の弁体を収納する、ガス入口に連通する単一の弁室を備え、この弁室の所定の一つの壁面に、複数の分配室に夫々連なる複数の弁孔が開設され、この壁面に対向する弁室の面は開放され、この開放面を閉塞する単一の蓋板が設けられ、この蓋板に、各弁孔に各電磁弁の弁体が対向するように複数の電磁弁が取付けられると共に、蓋板が単一のパッキンを介して開放面を閉塞することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、ガスマニホールドに設ける電磁弁用の弁室を複数の電磁弁に共通する単一の弁室とするため、従来例の如く電磁弁毎に個別の弁室を設けるものと異なり、弁室をガス入口に連通する連通孔は1個だけで済み、しかもこの連通孔は鋳抜き孔とすることが可能で、加工コストを削減できる。更に、弁室の開放面を閉塞する蓋板も単一になり、部品点数を削減できる。従って、ガスマニホールドのコストを可及的に低減できる。
【0009】
ところで、ガスマニホールドの下部に、弁室を、当該弁室の後面が開放面になるように設けると、開放面を閉塞する蓋板に取付けられる電磁弁のソレノイドがガスマニホールドの後方に張り出す。そして、ガスマニホールドの後方に位置する、ガスバーナを収納する燃焼筐の電磁弁配置部に対向する部分(下部前面)を、ソレノイドに対する干渉逃げのために後方に窪ませることが必要になる。ここで、燃焼装置での共鳴音の発生を抑制するために、燃焼筐の内容積を大きくすることが要求される場合がある。然し、上記の如く燃焼筐の下部前面を後方に窪ませると、燃焼筐の内容積を十分に大きくすることができなくなる。
【0010】
これに対し、ガスマニホールドの下部に、弁室を、当該弁室の下面が開放面となるように設ければ、この開放面を閉塞する蓋板に取付ける電磁弁のソレノイドは、ガスマニホールドの後方には張り出さない。従って、燃焼筐の下部前面を、ソレノイドに対する干渉逃げのために後方に窪ませる必要がなく、燃焼筐の内容積を十分に大きくして、共鳴音の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施形態のガスマニホールドを具備する燃焼装置の斜視図。
図2図1のII-II線で切断した切断側面図。
図3図1の燃焼装置の平面図。
図4図1の燃焼装置に設けられるガスバーナの上部の拡大断面図。
図5】第1実施形態のガスマニホールドの斜め後上方から見た斜視図。
図6】第1実施形態のガスマニホールドの蓋板を分離した状態の斜め後上方から見た斜視図。
図7】第1実施形態のガスマニホールドのカバー板を分離した状態の斜め前上方から見た斜視図。
図8】本発明の第2実施形態のガスマニホールドを具備する燃焼装置の斜視図。
図9図8のIX-IX線で切断した切断側面図。
図10】第2実施形態のガスマニホールドの斜め後下方から見た斜視図。
図11】第2実施形態のガスマニホールドのノズル板及び蓋板を分離した状態の斜め後下方から見た斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1乃至図3は、本発明の第1実施形態のガスマニホールド1を具備する燃焼装置を示している。この燃焼装置は、上面が開放された燃焼筐2を備えており、燃焼筐2の上に給湯用熱交換器等の被加熱物が設置される。燃焼筐2内には、燃焼筐2内の空間を燃焼室2aとその下側の給気室2bとに仕切る仕切板21が設けられている。そして、燃焼室2aに、複数(図示例では12本)のガスバーナ3が並設されている。
【0013】
各ガスバーナ3は、上端に炎口として、図4に示す如く、理論空燃比よりも燃料濃度が希薄な淡混合気を噴出する淡炎口31と、淡炎口31の両脇に位置し、淡混合気よりも燃料濃度が濃い濃混合気を噴出する濃炎口32とを有し、下部の長手方向一端に流入口として、図2に示す如く、淡炎口31用の淡流入口33と、その上方に位置する濃炎口32用の濃流入口34とを有する濃淡バーナで構成されている。尚、淡炎口31内には、複数の整流板31aが装着され、更に、淡炎口31の両側部には、濃炎口32との間に位置させて、混合気が噴出しない還流域31bが設けられている。以下、ガスバーナ3の並設方向を横方向、各ガスバーナ3の淡と濃の流入口33,34の開口方向を前方として説明する。
【0014】
図3を参照して、上記複数のガスバーナ3は、右側の4本のガスバーナ3から成る第1のバーナ組G1と、左側の8本のガスバーナ3から成る第2のバーナ組G2とに組み分けされている。そして、燃焼させるバーナ組の組み合わせを変更して燃焼能力を複数段に切換えるようにしている。具体的には、燃焼能力を、第1のバーナ組G1のみを燃焼させる最小段の第1の能力(バーナ4本分の能力)と、第2のバーナ組G2のみを燃焼させる第2の能力(バーナ8本分の能力)と、第1と第2の両バーナ組G1,G2を燃焼させる最大の第3の能力(バーナ12本分の能力)とに切換自在としている。
【0015】
燃焼筐2の前面上部の前板部22には、第1のバーナ組G1に属するガスバーナ3の上方に臨む点火電極4と、第1のバーナ組G1の左端のガスバーナ3と、このガスバーナ3の左側に隣接する、第2のバーナ組G2の右端のガスバーナ3との上方に臨むフレームロッド5と、覗き窓6とが設けられている。
【0016】
給気室2bの底面には図示省略した燃焼ファンが接続されており、燃焼ファンから給気室2bに空気が供給される。仕切板21には、多数の分布孔21aが形成されており、給気室2bに供給された空気がこれら分布孔21aを介して燃焼室2aに二次空気として供給される。また、仕切板21の前端からガスバーナ3の下部前端に沿って立上る起立板23が設けられている。起立板23には、各ガスバーナ3の淡流入口33と濃流入口34に連通する開口が形成されている。起立板23の前方には、本発明の実施形態のガスマニホールド1が対向配置されている。そして、給気室2bに供給された空気の一部が起立板23とガスマニホールド1との間の空間を介して各ガスバーナ3の淡流入口33と濃流入口34とに一次空気として供給されるようにしている。
【0017】
図5乃至図7も参照して、第1実施形態のガスマニホールド1は、燃焼室2aに並設した複数のガスバーナ3の淡と濃の流入口33,34に対向するガスマニホールド1の後面に、各ガスバーナ3の淡流入口33と濃流入口34とに向けて夫々燃料ガスを噴射する、横方向の間隔を存して並設した複数の淡ノズル11及び濃ノズル12と、同一のバーナ組に属するガスバーナ3用の淡と濃のノズル11,12に燃料ガスを分配する、第1と第2の2つのバーナ組G1,G2に対応する第1と第2の2つの分配室13,13と、共通のガス入口14から流入する燃料ガスを第1と第2の2つの分配室13,13に個別に導入する第1と第2の2つの電磁弁15,15とを備えている。そして、第1電磁弁15の開閉と第2電磁弁15の開閉との組み合わせで燃焼能力の切換えを行うようにしている。
【0018】
以下、第1実施形態のガスマニホールド1について、より具体的に説明する。ガスマニホールド1は、ダイキャスト品から成るマニホールド本体1aと、マニホールド本体1aの前面にパッキン1cを介して取付けられるカバー板1bとで構成されている。そして、マニホールド本体1aの後面上部に、上記複数の淡ノズル11及び濃ノズル12を並設している。また、マニホールド本体1aの前面に、第1と第2の2つの分配室13,13に合致する2つの窪み部13a,13aを形成すると共に、カバー板1cに、第1と第2の2つの分配室13,13に合致する、前方に膨出した2つの膨出部13b,13bを形成して、これら各窪み部13a,13aと各膨出部13b,13bとの間に第1と第2の各分配室13,13が画成されるようにしている。
【0019】
ガスマニホールド1は、更に、第1と第2の2つの電磁弁15,15の弁体15a,15aを収納する単一の弁室15bを備えている。具体的には、マニホールド本体1aの下部後面に、後方に突出する角筒状の囲い壁16を突設して、囲い壁16の内部に弁室15bが画成されるようにしている。弁室15bは、マニホールド本体1aの下端部に設けられるガス入口14に、マニホールド本体1aのダイキャスト時に形成される鋳抜き孔から成る連通孔14aを介して連通する。
【0020】
弁室15bの前面の壁面には、第1分配室13に連なる第1弁孔15cと、第2分配室13に連なる第2弁孔15cとが開設されている。また、第1と第2の両弁孔15c,15cを開設した壁面に対向する弁室15bの後面は開放されており、この開放面をパッキン17aを介して閉塞する蓋板17を設けている。そして、この蓋板17に、第1と第2の各弁孔15c,15cに第1と第2の各電磁弁15,15の各弁体15a,15aが対向するように第1と第2の両電磁弁15,15を取付けている。尚、第1と第2の各電磁弁15,15は、蓋板17の外面たる後面に装着したソレノイド15d,15dを有しており、このソレノイド15d,15dで進退駆動されるプランジャ15e,15eの先端に弁体15a,15aが連結されている。
【0021】
以上の如く、ガスマニホールド1に第1と第2の2つの電磁弁15,15に共通する単一の弁室15bを設ければ、従来例の如く電磁弁毎に個別の弁室を設けるものと異なり、弁室15bをガス入口14に連通する連通孔14aは1個だけで済み、しかもこの連通孔14aは本実施形態の如く鋳抜き孔とすることが可能であり、加工コストを削減できる。更に、弁室15bの開放面を閉塞する蓋板17も単一になり、部品点数を削減できる。従って、ガスマニホールド1のコストを可及的に低減できる。
【0022】
図8図9は、本発明の第2実施形態のガスマニホールド1を具備する燃焼装置を示している。この燃焼装置の基本的な構造及び第2実施形態のガスマニホールド1の基本的な構造は、図1乃至図3に示した上記燃焼装置及び上記第1実施形態のガスマニホールド1と特に異ならず、上記燃焼装置及び第1実施形態のガスマニホールド1と同様の部材、部位に上記と同一の符号を付している。
【0023】
第2実施形態のガスマニホールド1の第1実施形態のものとの主たる相違点は、ガスマニホールド1の下部に、第1と第2の2つの電磁弁15,15の弁体15a,15aを収納する単一の弁室15bが、当該弁室15bの下面が開放面となるように設けられていることである。
【0024】
以下、図10図11も参照して、第2実施形態のガスマニホールド1ついて説明する。このガスマニホールド1は、ダイキャスト品から成るマニホールド本体1dと、マニホールド本体1dの後面上部にパッキン1eを介して取付けられるノズル板1fとで構成されている。ノズル板1fには、後方に突出する淡ノズル11及び濃ノズル12が横方向に並べて複数(燃焼室2aに並設するガスバーナ3の本数と同数)形成されている。ノズル板1fで覆われるマニホールド本体1dの後面上部には、第1と第2の2つの分配室13,13に合致する2つの窪み部13c,13cが形成されている。そして、各窪み部13c,13cとノズル板1fとの間に第1と第2の各分配室13,13が画成されている。
【0025】
また、マニホールド本体1dの下面には、上方に凹入する、弁室15bとなる凹部が形成されている。弁室15bは、マニホールド本体1aの側端下部に設けられたガス入口14に、マニホールド本体1dに形成した連通孔14aを介して連通する。凹部の上底面たる弁室15bの上壁面には、第1と第2の2つの弁孔15c,15cが開設されている。そして、第1と第2の各弁孔15c,15cをマニホールド本体1dに形成した各連通路13d,13dを介して第1と第2の各分配室13,13に連通させている。
【0026】
弁室15bの下面は開放されており、この開放面を、蓋板17によりパッキン17aを介して閉塞している。蓋板17には、第1と第2の各弁孔15c,15cに第1と第2の各電磁弁15,15の各弁体15a,15aが対向するように第1と第2の両電磁弁15,15が取付けられている。そして、第2実施形態のガスマニホールド1では、蓋板17の下面に、第1と第2の各電磁弁15,15のソレノイド15d,15dが装着されることになる。
【0027】
ところで、第1実施形態のガスマニホールド1では、第1と第2の両電磁弁15,15のソレノイド15d,15dがガスマニホールド1の下部後方に張り出す。従って、ガスマニホールド1の下部後方に位置する燃焼筐2の下部前面を、ソレノイド15d,15dに対する干渉逃げのために後方に窪ませることが必要になる。ここで、燃焼装置での共鳴音の発生を抑制するために、燃焼筐2の内容積を大きくすることが要求される場合がある。然し、燃焼筐2の下部前面を後方に窪ませると、燃焼筐2の内容積を十分に大きくすることができなくなる。
【0028】
これに対し、第2実施形態のガスマニホールド1では、第1と第2の両電磁弁15,15のソレノイド15d,15dがガスマニホールド1の後方には張り出さない。従って、燃焼筐2の下部前面を、ソレノイド15d,15dに対する干渉逃げのために後方に窪ませる必要がない。その結果、燃焼筐2の内容積を十分に大きくして、共鳴音の発生を抑制することができる。
【0029】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態では、複数のガスバーナ3を第1と第2の2つのバーナ組G1,G2に組み分けしているが、3組以上に組み分けして、ガスマニホールドに設ける分室と電磁弁の数を3個以上とすることも可能である。
【符号の説明】
【0030】
1…ガスマニホールド、11,12…ノズル、13,13…分室、14…ガス入口、15,15…電磁弁、15a,15a…弁体、15b…弁室、15c,15c…弁孔、17…蓋板。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11