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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】管理システム、管理方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G02B 21/00 20060101AFI20241106BHJP
   G02B 21/36 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
G02B21/00
G02B21/36
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2020182792
(22)【出願日】2020-10-30
(65)【公開番号】P2022073037
(43)【公開日】2022-05-17
【審査請求日】2023-10-03
(73)【特許権者】
【識別番号】322004393
【氏名又は名称】株式会社エビデント
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100121083
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 宏義
(74)【代理人】
【識別番号】100138391
【弁理士】
【氏名又は名称】天田 昌行
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100182936
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 直樹
(72)【発明者】
【氏名】有賀 尚洋
【審査官】植野 孝郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-68738(JP,A)
【文献】特表2022-533117(JP,A)
【文献】特開2019-159164(JP,A)
【文献】国際公開第2014/171104(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B19/00-21/00
G02B21/06-21/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
観察システムの設定情報を管理する管理システムであって、
命令を含む1つ以上の非一時的なコンピュータ読取可能媒体と、
前記命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を含み、
前記命令は、前記1つ以上のプロセッサに動作を実行させるように構成され、
前記設定情報は、前記管理システムに予め登録された複数の設定情報であり、
前記動作は、
前記設定情報が表す設定の利用状況を検出することと、
検出された前記利用状況に応じて、前記設定情報と関連付けて管理される、前記設定に関する評価を表す評価情報を更新することと、
前記管理システムで管理される設定情報の提供の要求を検出することと、
前記設定情報の提供の要求に応じて、前記評価情報に基づいて前記複数の設定情報を優先順位付けし、前記優先順位付けした設定情報の一覧を応答して表示することと、を含む
ことを特徴とする管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の管理システムにおいて、
前記動作は、前記管理システムに予め登録された前記複数の設定情報から前記要求に含まれる検索条件に合致する1つ以上の設定情報を抽出すること、を含む
ことを特徴とする管理システム。
【請求項3】
請求項1また請求項2に記載の管理システムにおいて、
前記管理システムは、さらに、前記観察システムの利用者情報を管理し、
前記動作は、さらに、
前記利用者情報が表す利用者からの前記設定情報の登録要求に基づいて、前記設定情報を、前記利用者情報と関連付けて登録することと、
前記評価情報に基づいて、前記評価情報に対応する前記設定情報に関連付けられた利用者情報が表す利用者に特典を付与することと、を含む
ことを特徴とする管理システム。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の管理システムにおいて、
前記評価情報を更新することは、前記設定が利用される毎に、前記評価情報に含まれる利用回数又は利用頻度を更新することを含む
ことを特徴とする管理システム。
【請求項5】
請求項1また請求項2に記載の管理システムにおいて、
前記管理システムは、さらに、前記観察システムの利用者情報を管理し、
前記動作は、さらに、前記利用者情報が表す利用者からの前記設定情報の登録要求に基づいて、前記設定情報を、前記利用者情報と関連付けて登録することを含み、
前記評価情報を更新することは、前記設定情報の登録を要求した利用者以外の利用者によって前記設定情報が表す前記設定が利用される毎に、前記評価情報に含まれる利用回数又は利用頻度を更新することを含む
ことを特徴とする管理システム。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の管理システムにおいて、
前記設定の利用は、前記設定に対して所定の条件を満たす変更を加えた変更後の設定の利用を含む
ことを特徴とする管理システム。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の管理システムにおいて、
前記設定の利用状況を検出することは、
前記観察システムへ、設定更新、画像取得、又は画像解析の少なくとも1つの実行の要求を送信することと、
前記観察システムから、前記要求に対する応答を受信することと、を含む
ことを特徴とする管理システム。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の管理システムにおいて、
前記設定情報は、前記観察システムに含まれる撮影装置の識別情報、前記撮影装置の設定情報、前記観察システムで観察する観察対象物の情報、前記観察対象物を収容する容器の情報、前記撮影装置で取得した画像に対して行う解析処理の設定情報の少なくとも一つを含む
ことを特徴とする管理システム。
【請求項9】
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の管理システムにおいて、さらに、
前記設定情報と前記評価情報とを関連付けて格納する記憶装置を備える
ことを特徴とする管理システム。
【請求項10】
観察システムの設定情報を管理する管理システムが行う管理方法であって、
前記管理システムに予め登録された複数の設定情報である前記設定情報が表す設定の利用状況を検出することと、
検出された前記利用状況に応じて、前記設定情報と関連付けて管理される、前記設定に関する評価を表す評価情報を更新することと、
前記管理システムで管理される設定情報の提供の要求を検出することと、
前記設定情報の提供の要求に応じて、前記評価情報に基づいて前記複数の設定情報を優先順位付けし、前記優先順位付けした設定情報の一覧を応答して表示することと、を含む
ことを特徴とする管理方法。
【請求項11】
観察システムの設定情報を管理する管理システムのコンピュータに、
前記管理システムに予め登録された複数の設定情報である前記設定情報が表す設定の利用状況を検出し、
検出された前記利用状況に応じて、前記設定情報と関連付けて管理される、前記設定に関する評価を表す評価情報を更新し、
前記管理システムで管理される設定情報の提供の要求を検出し、
前記設定情報の提供の要求に応じて、前記評価情報に基づいて複数の前記設定情報を優先順位付けし、前記優先順位付けした設定情報の一覧を応答して表示する、
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の開示は、観察システムの設定情報を管理する管理システム、管理方法、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、顕微鏡装置を含む顕微鏡システムの設定項目は多様であり、顕微鏡システムに精通してない不慣れな利用者が観察に適した設定で顕微鏡システムを利用することは容易ではない。一方で、顕微鏡システムは、高価なシステムであり、複数人が共有して利用することが少なくない。このような状況を踏まえると、顕微鏡システムに不慣れな利用者にとっては、顕微鏡システムを共有する他の利用者、特に、顕微鏡システムの熟練者、が使用した設定を使用できる仕組みがあれば、非常に便利である。
【0003】
顕微鏡システムの設定の共有及び管理に関連する技術は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1には、複数の顕微鏡装置とネットワーク経由で接続された情報処理装置で複数の顕微鏡装置の設定を一元管理する技術が記載されている。特許文献1に記載されるような複数の顕微鏡装置の設定情報を一元管理する技術を応用することで、顕微鏡システムに不慣れな利用者が顕微鏡システムを共有する他の利用者が使用した設定を利用することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-159164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、単に、複数の利用者が使用した複数の設定を一元管理し、複数の設定を複数の利用者で共有するだけでは、十分なメリットは得られない。これは、顕微鏡システムに不慣れな利用者がどの設定を使用すべきかを適切に判断することは、そのための指針が併せて提供されていなければ困難であり、従って、利用者が効率的に適切な設定を選択することが困難だからである。
【0006】
なお、以上では、顕微鏡システムを例にして説明したが、上記の課題は顕微鏡システムに限らず、多様な設定が可能な撮影装置を含む、任意の観察システムにおいて生じ得る。
【0007】
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、観察システムに関する複数の設定から適切な設定を効率良く選択可能とする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る管理システムは、観察システムの設定情報を管理する管理システムであって、命令を含む1つ以上の非一時的なコンピュータ読取可能媒体と、前記命令を実行する1つ以上のプロセッサと、を含み、前記命令は、前記1つ以上のプロセッサに動作を実行させるように構成され、前記設定情報は、前記管理システムに予め登録された複数の設定情報であり、前記動作は、前記設定情報が表す設定の利用状況を検出することと、検出された前記利用状況に応じて、前記設定情報と関連付けて管理される、前記設定に関する評価を表す評価情報を更新することと、前記管理システムで管理される設定情報の提供の要求を検出することと、前記設定情報の提供の要求に応じて、前記評価情報に基づいて複数の前記設定情報を優先順位付けし、前記優先順位付けした設定情報の一覧を応答して表示することと、を含む
【0009】
本発明の一実施形態に係る管理方法は、観察システムの設定情報を管理する管理システムが行う管理方法であって、前記管理システムに予め登録された複数の設定情報である前記設定情報が表す設定の利用状況を検出することと、検出された前記利用状況に応じて、前記設定情報と関連付けて管理される、前記設定に関する評価を表す評価情報を更新することと、前記管理システムで管理される設定情報の提供の要求を検出することと、前記設定情報の提供の要求に応じて、前記評価情報に基づいて前記複数の設定情報を優先順位付けし、前記優先順位付けした設定情報の一覧を応答して表示することと、を含む。
【0010】
本発明の一実施形態に係るプログラムは、観察システムの設定情報を管理する管理システムのコンピュータに、前記管理システムに予め登録された複数の設定情報である前記設定情報が表す設定の利用状況を検出し、検出された前記利用状況に応じて、前記設定情報と関連付けて管理される、前記設定に関する評価を表す評価情報を更新し、前記管理システムで管理される設定情報の提供の要求を検出し、前記設定情報の提供の要求に応じて、前記評価情報に基づいて複数の前記設定情報を優先順位付けし、前記優先順位付けした設定情報の一覧を応答して表示する処理を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
上記の態様によれば、観察システムに関する複数の設定から適切な設定を効率良く選択可能とする技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施形態に係るシステムの構成を示した図である。
図2】観察システム11の構成を例示した図である。
図3】撮影装置100の構成を例示した図である。
図4】光源ユニット104と撮影ユニット105の構成を例示した図である。
図5】観察システム12の構成を例示した図である。
図6】管理システム30の構成を例示した図である。
図7】設定情報310と評価情報320の関係を説明するための図である。
図8】管理システム30が行う処理の一例を示すフローチャートである。
図9】設定情報310と評価情報320と利用者情報330の関係を説明するための図である。
図10】管理システム30が行う処理の別の例を示すフローチャートである。
図11】管理システム30が行う処理の更に別の例を示すフローチャートである。
図12】管理システム30が行う処理の更に別の例を示すフローチャートである。
図13】ログイン画面の一例を示した図である。
図14】利用者情報テーブルの一例を示した図である。
図15】設定方法選択画面の一例を示した図である。
図16】利用者-設定テーブルの一例を示した図である。
図17】設定情報テーブルの一例を示した図である。
図18】装置設定情報テーブルの一例を示した図である。
図19】細胞情報テーブルの一例を示した図である。
図20】容器情報テーブルの一例を示した図である。
図21】解析処理情報テーブルの一例を示した図である。
図22】検索条件画面の一例を示した図である。
図23】検索条件画面の別の例を示した図である。
図24】結果一覧画面の一例を示した図である。
図25】別の実施形態に係るシステムの構成を示した図である。
図26】更に別の実施形態に係るシステムの構成を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、一実施形態に係るシステムの構成を示した図である。図1に示すシステムは、ネットワーク40を経由して互いに接続された、観察システム10(観察システム11、観察システム12、観察システム13)と、ユーザ端末20(ユーザ端末21、ユーザ端末22、ユーザ端末23)と、管理システム30を含んでいる。
【0014】
以降では、ネットワーク40がインターネットであり、インターネットを経由して観察システム10、ユーザ端末20、及び、管理システム30が互いに通信する例で説明するが、ネットワーク40の種類は、特に限定しない。ネットワーク40は、例えば、インターネットなどの公衆回線であってもよく、専用回線であってもよい。また、ネットワーク40は、LANであってもよく、例えば、図示しないアクセスポイントを経由して無線LANで観察システム10、ユーザ端末20、管理システム30が互いに接続されてもよい。
【0015】
観察システム10は、試料や標本などの観察対象物を観察するためのシステムである。観察システム10は、1つ以上の観察システム(観察システム11と、観察システム12と、観察システム13)を含んでいる。なお、観察システム10は、観察システム10に含まれる観察システムの総称である。ただし、観察システム10に含まれる観察システムのそれぞれを特に区別しない場合には、観察システム10に含まれる観察システムのそれぞれについても観察システム10と記す。
【0016】
観察システム10は、少なくとも、観察対象物を撮影する撮影装置を備えている。観察システム10は、さらに、撮影装置を制御する制御装置を備えてもよい。撮影装置は、特に限定しないが、例えば、光学式の顕微鏡装置である。撮影装置は、例えば、培養細胞などの観察に特化した特定用途向けの撮影装置であってもよい。また、例えば、電子顕微鏡装置、内視鏡装置、デジタルカメラなどのその他の撮影装置であってもよい。
【0017】
撮影装置である光学式の顕微鏡装置は、生物用の顕微鏡装置であってもよく、工業用の顕微鏡装置であってもよい。観察対象物は、特に限定しないが、培養細胞、細胞凝集塊、病理組織標本などの生物系試料であってもよく、電子回路基板、電子部品、工業材料などの工業用試料であってもよい。
【0018】
ユーザ端末20は、観察システム10の利用者が、観察システム10を遠隔から操作するための端末である。ユーザ端末20は、1つ以上のユーザ端末(ユーザ端末21と、ユーザ端末22と、ユーザ端末23)を含んでいる。なお、ユーザ端末20は、ユーザ端末20に含まれるユーザ端末の総称である。ただし、ユーザ端末20に含まれるユーザ端末のそれぞれを特に区別しない場合には、ユーザ端末20に含まれるユーザ端末のそれぞれについてもユーザ端末20と記す。
【0019】
ユーザ端末20は、通信機能と表示機能を有するコンピュータであればよい。ユーザ端末20は、特に限定しないが、例えば、デスクトップ型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、タブレット型コンピュータ、スマートフォン、携帯電話などであってもよい。また、各ユーザ端末20は、特定の利用者の専用端末であってもよく、複数の利用者に共有される共有端末であってもよい。
【0020】
管理システム30は、観察システム10の設定情報を管理するシステムである。観察システム10の設定情報とは、観察システム10の設定を表す情報である。また、管理システム30は、利用者からの要求に応じて設定情報を応答して、利用者に提供する。より具体的には、管理システム30は、観察システム10の設定に関する評価を表す評価情報を設定情報と関連付けて管理していて、利用者からの要求に応じて評価情報に基づいて優先順位付けした設定情報を応答して、利用者に提供する。
【0021】
なお、管理システム30で管理される評価情報は、観察システム10の設定の利用状況に応じて更新される。より具体的には、管理システム30は、設定の利用状況を検出し、検出した利用状況に応じて評価情報を更新する。なお、利用状況の検出タイミングは、設定が利用されるタイミングと必ずしも同期しなくてもよい。管理システム30は、設定が利用されると直ちにその利用を検出してもよく、定期的に一定期間の利用状況を検出してもよい。また、評価情報の更新タイミングは、利用状況の検出タイミングと必ずしも同期しなくてもよい。管理システム30は、利用状況が検出されると直ちに評価情報を更新してもよく、利用状況が検出されるタイミングとは同期せずに定期的に評価情報を更新してもよい。
【0022】
図2は、観察システム11の構成を例示した図である。図3は、撮影装置100の構成を例示した図である。図4は、光源ユニット104と撮影ユニット105の構成を例示した図である。以下、図2から図4を参照しながら、観察システム10に含まれる観察システム11の構成と、観察システム11の設定について説明する。
【0023】
図2に示す観察システム11は、容器Cに収容された細胞を培養しながら撮影する細胞培養システムである。観察システム11は、容器Cに収容された培養細胞を容器Cの下方から撮影する1つ以上の撮影装置100と、撮影装置100を制御する制御装置130と、を備えている。
【0024】
撮影装置100の各々と制御装置130は、互いにデータをやり取りできればよい。従って、撮影装置100の各々と制御装置130は、有線で通信可能に接続されてもよく、無線で通信可能に接続されてもよい。また、培養細胞を収容する容器Cは、例えば、フラスコである。ただし、容器Cは、フラスコに限らず、ディッシュ、ウェルプレートなどその他の培養容器であってもよい。
【0025】
培養細胞をインキュベータ120から取り出すことなく撮影するために、撮影装置100は、例えば、図2に示すように、インキュベータ120内に配置された状態で使用される。より詳細には、撮影装置100は、図2に示すように、容器Cが撮影装置100の透過窓101に載置された状態でインキュベータ120内に配置され、制御装置130からの指示に従って容器C内の試料(細胞)の画像を取得する。なお、透過窓101は、撮影装置100の筐体102の上面を構成する透明な天板であり、容器を載置する載置面を構成する。透過窓101は、例えば、ガラスや透明な樹脂などからなる。
【0026】
撮影装置100は、図2に示すように、容器Cが配置される透明な透過窓101を上面とする箱型の筐体102と、透過窓101(載置面)上で容器Cを所定の位置へ位置決めする位置決め部材110を備えている。なお、位置決め部材110は、筐体102に固定されている。ただし、位置決め部材110は、必要に応じて取り外すことが可能であり、使用される容器に応じて形状の異なる別の位置決め部材と交換されてもよい。
【0027】
撮影装置100は、図3及び図4に示すように、さらに、筐体102内を移動するステージ103と、培養細胞を照明する1対の光源ユニット104と、培養細胞の画像を取得する撮影ユニット105と、を備えている。ステージ103と光源ユニット104と撮影ユニット105は、筐体102内部に収容されている。光源ユニット104と撮影ユニット105は、ステージ103上に設置されていて、筐体102内でステージ103が移動することで容器Cに対して移動する。
【0028】
ステージ103は、容器Cに対する撮影ユニット105の相対位置を変更する。ステージ103は、透過窓101(載置面)と平行で且つ互いに直交しているX方向とY方向に移動可能である。ただし、ステージ103は、さらに、X方向とY方向の両方に直交するZ方向(高さ方向)にも移動してもよい。
【0029】
なお、図3及び図4には、光源ユニット104と撮影ユニット105がステージ103上に設置され、その結果、一体となって筐体102内を移動する例が示されているが、光源ユニット104と撮影ユニット105は、それぞれ独立して筐体102内を移動してもよい。また、図3及び図4には、1対の光源ユニット104が撮影ユニット105を挟んで左右に配置されている例を示したが、光源ユニット104の配置と数はこの例に限らない。例えば、光源ユニット104は、ステージ103上に3つ以上設けられてもよく、1つだけ設けられてもよい。
【0030】
光源ユニット104は、図4に示すように、光源106と、拡散板107を備えている。光源106は、例えば、発光ダイオード(LED)などを含んでいる。光源106は、白色LEDを含んでもよく、R(赤)、G(緑)、B(青)など、複数の異なる波長の光を出射する複数のLEDを含んでもよい。光源106から出射した光は、拡散板107に入射する。
【0031】
拡散板107は、光源106から出射した光を拡散させる。拡散板107は、特に限定しないが、例えば、表面に凹凸を形成したフロスト型の拡散板である。ただし、拡散板107は、表面をコーティングしたオパール型の拡散板であってもよく、その他のタイプの拡散板であってもよい。さらに、拡散板107には拡散光の出射領域を制限するためのマスク107aが形成されてもよい。拡散板107から出射した光は、様々な方向に進行する。
【0032】
撮影ユニット105は、図4に示すように、光学系108と、撮像素子109を備えている。光学系108は、透過窓101を透過することによって筐体102内に入射した光を集光する。光学系108は、特に限定しないが、例えば、有限な位置に像を形成する有限遠補正型の対物レンズである。ただし、光学系108は、無限遠補正型の対物レンズを含んでもよく、光学系108全体として有限遠補正光学系を構成すればよい。培養細胞が存在する容器Cの底面に焦点を合わせた光学系108が筐体102内に入射した光を撮像素子109上に集光することで、撮像素子109上に培養細胞の光学像が形成される。
【0033】
撮像素子109は、検出した光を電気信号に変換する光センサである。撮像素子109は、具体的には、イメージセンサであり、特に限定しないが、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサなどである。
【0034】
以上のように構成された撮影装置100では、位相物体である容器C内の試料S(培養細胞)を可視化するために、偏射照明が採用されている。具体的には、光源106が発した光は、拡散板107で拡散し、筐体102外へ出射する。即ち、光源ユニット104は、光学系108を経由することなく、筐体102外へ向けて様々な方向へ進行する光を出射する。その後、筐体102外へ出射した光のうちの一部が、例えば、容器Cの上面などで反射することで、試料S上方で偏向され、さらに、試料S上方で偏向された光のうちの一部が、試料Sに照射され、試料S及び透過窓101を透過することによって筐体102内に入射する。そして、筐体102内に入射した光のうちの一部が、光学系108によって集光され、撮像素子109上に試料Sの像を形成する。最後に、撮影装置100は、撮像素子109から出力された電気信号に基づいて試料S(培養細胞)の画像を生成し、制御装置130へ出力する。
【0035】
制御装置130は、撮影装置100を制御する装置である。制御装置130は、インキュベータ120内に置かれた撮影装置100へ撮影指示を送信し、撮影装置100によって取得された画像を受信する。また、制御装置130は、取得した画像に対して種々の解析処理を実行してもよい。例えば、画像に含まれる培養細胞をカウントし、細胞数を測定してもよい。また、細胞の密度や面積を画像から測定してもよい。
【0036】
以上のように構成された観察システム11の設定には、撮影装置100の設定と、撮影装置100で取得した画像に対する解析処理の設定と、が含まれる。撮影装置100の設定には、設定項目としては、例えば、ステージ103の位置(観察位置)、光源ユニット104の照明強度、撮影ユニット105の露光時間及びゲイン、撮影周期や撮影回数などのタイムラプス撮影設定が含まれる。また、解析処理の設定には、設定項目としては、例えば、細胞数測定、細胞密度測定、細胞面積測定などが含まれる。
【0037】
図5は、観察システム12の構成を例示した図である。以下、図5を参照しながら、観察システム10に含まれる観察システム12の構成と、観察システム12の設定について説明する。
【0038】
図5に示す観察システム12は、レーザー走査型顕微鏡システムであり、撮影装置の一例である顕微鏡装置200と、制御装置250を備えている。顕微鏡装置200は、顕微鏡装置200の設定を変更することで、蛍光画像、明視野画像、微分干渉画像、位相差画像など、種々の画像を取得することができる。
【0039】
顕微鏡装置200は、透過照明光源201を備え、透過照明光路上に、シャッター202、視野絞り203、ポラライザ204、コンデンサターレット205に収容された微分干渉素子206、開口絞り207、コンデンサレンズ208を備えている。
【0040】
また、顕微鏡装置200は、撮像素子215を備え、撮像素子215に至る観察光路上に、対物レンズ209、微分干渉素子210、光路切替ターレット211に収容された全反射ミラー212及び蛍光キューブ213、アナライザ214を備えている。
【0041】
また、顕微鏡装置200は、落射照明光源216を備え、落射照明光路上に、シャッター217、NDフィルタ218、開口絞り219、視野絞り220、落射照明切替ミラー221を備えている。
【0042】
また、顕微鏡装置200は、複数のレーザー(レーザー222、レーザー223)とAOTF224とを含むレーザーユニットを備え、レーザー照明光路上に、ダイクロイックミラー225、スキャナ226を備えている。
【0043】
また、顕微鏡装置200は、2チャンネルのLSM検出器を備えている。LSM検出器は、ダイクロイックミラー228、1対の分光器(分光器229、分光器231)、1対の検出器(検出器230、検出器232)を備えている。顕微鏡装置200は、LSM検出器に至る検出光路上に、共焦点絞り227を備えている。
【0044】
以上のように構成された観察システム12の設定には、顕微鏡装置200の設定と、顕微鏡装置200で取得した画像に対する解析処理の設定と、が含まれる。解析処理の設定には、設定項目としては、例えば、注目領域(ROI)の平均輝度測定などが含まれる。顕微鏡装置200の設定には、設定項目として、観察光路に関する設定項目、LSMに関する設定項目、落射照明観察に関する設定項目、透過照明観察に関する設定項目、その他の共通設定項目が含まれる。
【0045】
具体的には、顕微鏡装置200の設定には、観察光路に関する設定項目として、例えば、光路切替ターレット211の状態(全反射ミラー、空穴、蛍光キューブのいずれか)、落射照明切替ミラー221の状態(IN/OUT)が含まれる。
【0046】
また、顕微鏡装置200の設定には、LSMに関する設定項目として、例えば、レーザー222、レーザー223の状態(使用波長、強度)、共焦点絞り227の状態(ピンホール径)、励起用ダイクロイックミラー225の状態(ダイクロイックミラー225の種類)、LSM検出器の状態(測定用のダイクロイックミラー228の種類、使用するチャンネル、検出波長、検出器への印加電圧)が含まれる。
【0047】
また、顕微鏡装置200の設定には、落射照明観察に関する設定項目として、例えば、蛍光キューブ213の状態(蛍光キューブ213の種類)、NDフィルタ218の状態(落射照明強度)、シャッター217の状態(IN/OUT)、開口絞り219及び視野絞り220の状態(視野数、開口数)、撮像素子215の状態(露光時間、ゲイン)が含まれる。
【0048】
また、顕微鏡装置200の設定には、透過照明観察に関する設定項目として、例えば、コンデンサレンズ208の状態(コンデンサレンズ208の種類)、透過照明光源201の状態(透過照明強度、ランプの設定電圧)、シャッター202の状態(IN/OUT)、視野絞り203及び開口絞り207の状態(視野数、開口数)、撮像素子215の状態(露光時間、ゲイン)、コンデンサターレット205の状態(微分干渉素子206の種類)が含まれる。
【0049】
また、顕微鏡装置200の設定には、その他の共通設定項目として、例えば、対物レンズ209の状態(対物レンズ209の種類)、タイムラプス撮影設定の状態(撮影周期、撮影回数)、光刺激設定の状態(刺激光の波長、照射強度、照射時間、撮影とのシーケンス)が含まれる。
【0050】
図6は、管理システム30の構成を例示した図である。図7は、設定情報310と評価情報320の関係を説明するための図である。以下、図6及び図7を参照しながら、管理システム30の構成と、管理システム30が管理する情報について説明する。
【0051】
管理システム30は、例えば、図6に示すように、例えば、1つ以上のプロセッサ31と、1つ以上の記憶装置32と、入力装置33と、表示装置34と、通信装置35を備えていてもよく、それがバス36を通じて接続されていてもよい。
【0052】
1つ以上のプロセッサ31のそれぞれは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などを含むハードウェアであり、1つ以上の記憶装置32に記憶されているプログラム32aを実行することで、プログラム32aに含まれる命令を実行し、プログラムされた動作を実行する。また、1つ以上のプロセッサ31は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などを含んでもよい。
【0053】
1つ以上の記憶装置32のそれぞれは、非一時的なコンピュータ読取可能媒体である。なお、1つ以上の記憶装置32は、例えば、1つ又は複数の任意の半導体メモリを含み、さらに、1つ又は複数のその他の記憶装置を含んでもよい。半導体メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリ、ROM(Read Only Memory)、プログラマブルROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを含んでいる。RAMには、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)などが含まれてもよい。その他の記憶装置には、例えば、磁気ディスクを含む磁気記憶装置、光ディスクを含む光学記憶装置などが含まれてもよい。
【0054】
1つ以上の記憶装置32には、プログラム32aと管理情報32bが記憶されている。なお、プログラム32aと管理情報32bは、同じ記憶装置32に記憶されてもよく、異なる記憶装置32に記憶されてもよい。管理情報32bには、図7に示すように、設定情報310と評価情報320が含まれている。
【0055】
設定情報310は、観察システム10の設定を表す情報であり、1つ以上の異なる設定情報(設定情報311、設定情報312、設定情報313、設定情報314)の集合である。それぞれの設定情報には、例えば、図7に示すように、観察システム10に含まれる撮影装置の識別情報、撮影装置の設定情報、観察システム10で観察する観察対象物の情報、観察対象物を収容する容器の情報、撮影装置で取得した画像に対して行う解析処理の情報などが含まれている。なお、それぞれの設定情報には、上述した情報の少なくとも一つが含まれていればよい。
【0056】
評価情報320は、観察システム10の設定に関する評価を表す情報であり、1つ以上の異なる評価情報(評価情報321、評価情報322、評価情報323、評価情報324)の集合である。各評価情報は、評価対象である設定についての設定情報と関連付けられている。つまり、記憶装置32には、設定情報310と評価情報320が関連付けて格納されている。
【0057】
それぞれの評価情報には、図7に示すように、客観的評価、主観的評価、間接的評価などが含まれている。客観的評価は、例えば、設定の利用回数、設定の利用頻度、又はこれらを格付けしたもの(例えば、Sランク、Aランク、Bランク、・・・)などである。主観的評価は、例えば、設定を利用した利用者の主観的な評価(例えば、非常に良い、良い、普通、悪いなど)である。間接的評価とは、例えば、設定情報を登録した登録者情報などである。登録者情報は、登録者情報により特定される登録者の熟練度合いに応じて設定が評価され得るという点で設定に対する間接的評価の一例である。なお、それぞれの評価情報には、上述した情報(客観的、主観的、間接的評価)の少なくとも一つが含まれていればよい。
【0058】
入力装置33は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどである。表示装置34は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイなどである。ディスプレイには、タッチパネルが内蔵されてもよい。通信装置35は、有線通信モジュールであっても、無線通信モジュールであってもよい。管理システム30は、通信装置35を用いて、観察システム10及びユーザ端末20と通信する。
【0059】
なお、図6に示す構成は、管理システム30のハードウェア構成の一例であり、管理システム30はこの構成に限定されるものではない。管理システム30は、汎用装置であっても、専用装置であってもよい。
【0060】
図8は、管理システム30が行う処理の一例を示すフローチャートである。以下、図8を参照しながら、管理システム30が設定情報を管理し、利用者からの要求に応じて設定情報を提供する方法について説明する。なお、図8に示す処理は、観察システム10の設定情報を管理する管理システム30が行う管理方法の一例であり、例えば、プロセッサ31がプログラム32aを実行することにより行われる。
【0061】
図8に示す処理が開始されると、管理システム30のプロセッサ31は、まず、ユーザ端末20から送られてくる、管理システム30で管理される設定情報の要求を監視する(ステップS1)。そして、プロセッサ31は、ユーザ端末20からの設定情報の要求を検出すると(ステップS1YES)、評価情報に基づいて優先順位付けした設定情報を応答する(ステップS2)。即ち、プロセッサ31は、設定情報の要求に応じて評価情報に基づいて優先順位付けした設定情報をユーザ端末20へ応答する。
【0062】
ステップS2では、プロセッサ31は、例えば、要求に含まれる検索条件に合致する1つ以上の設定情報を記憶装置32から抽出してもよい。その後、プロセッサ31は、抽出された1つ以上の設定情報を1つ以上の設定情報に対応する1つ以上の評価情報に基づいて評価の高い順にソートしてもよい。さらに、プロセッサ31は、ソートされることで優先順位付けされた1つ以上の設定情報をユーザ端末20へ送信してもよい。なお、ステップS1において、設定情報の要求を検出しない場合には(ステップS1NO)、プロセッサ31は、ステップS2の処理をスキップする。
【0063】
次に、プロセッサ31は、観察システム10の設定の利用状況を監視する(ステップS3)。そして、プロセッサ31は、設定の利用状況を検出すると(ステップS3YES)、利用状況に応じて評価情報を更新する(ステップS4)。即ち、プロセッサ31は、ステップS3で検出された設定の利用状況に応じて、その設定の設定情報と関連付けて管理されている、その設定に関する評価を表す評価情報を更新する。
【0064】
ステップS4では、プロセッサ31は、例えば、ある設定の利用を検出すると、その設定に関する評価情報に含まれる利用回数をカウントアップしてもよく、また、その設定に関する評価情報に含まれる利用頻度を再計算してもよい。即ち、プロセッサ31は、設定が利用される毎に、設定に関する評価を表す評価情報に含まれる利用回数又は利用頻度を更新してもよい。なお、ステップS3において、利用状況を検出しない場合には(ステップS3NO)、プロセッサ31は、ステップS4の処理をスキップする。
【0065】
プロセッサ31は、以上のステップS1からステップS4の処理を終了指示があるまで繰り返す(ステップS5)。
【0066】
図8に示すように、観察システム10の設定情報を管理する管理システム30が、設定の利用状況を検出し、検出した利用状況に応じて評価情報を更新することで、利用者からの要求に応じて設定情報を利用者に提供する際に、適切に管理された評価情報を用いて設定情報を優先順位付けして提供することができる。従って、管理システム30によれば、観察システム10の利用者は、優先順位を参考にして観察システム10に関する複数の設定から適切な設定を効率良く選択することができる。
【0067】
図9は、設定情報310と評価情報320と利用者情報330の関係を説明するための図である。図7では、管理情報32bに、設定情報310と評価情報320が含まれる例を示したが、管理情報32bには、図9に示すように、設定情報310と評価情報320に加えて、利用者情報330が含まれてもよい。即ち、管理システム30は、設定情報310と評価情報320に加えて、利用者情報330を管理してもよい。
【0068】
利用者情報330は、観察システム10の利用者を表す情報を含んでいる。なお、利用者情報330は、1つ以上の異なる利用者情報(利用者情報331、利用者情報332、利用者情報333)の集合である。それぞれの利用者情報には、例えば、図9に示すように、観察システム10を利用する利用者の識別子、パスワード、利用者名、後述する特典情報などが含まれている。
【0069】
図10は、管理システム30が行う処理の別の例を示すフローチャートである。以下、図10を参照しながら、管理システム30が設定情報を管理し、利用者からの要求に応じて設定情報を提供する、図8に示す方法とは異なる方法について説明する。なお、図10に示す処理は、図8に示す処理と同様に、観察システム10の設定情報を管理する管理システム30が行う管理方法の一例であり、例えば、プロセッサ31がプログラム32aを実行することにより行われる。
【0070】
図10に示す処理が開始されると、管理システム30のプロセッサ31は、まず、観察システム10の設定情報の登録要求を監視する(ステップS11)。そして、プロセッサ31は、ユーザ端末20からの設定情報の登録要求を検出すると(ステップS11YES)、利用者情報と関連付けて設定情報を登録する(ステップS12)。即ち、プロセッサ31は、利用者からの設定情報の登録要求に基づいて、その設定情報を、その利用者を表す利用者情報と関連付けて登録する。
【0071】
ステップS12では、プロセッサ31は、例えば、設定情報の登録を要求する利用者の利用者情報を取得し、その後、取得した利用者情報と関連付けて、登録要求の対象である設定情報を登録する。なお、観察システム10を利用するための利用者認証の仕組みを管理システム30が提供している場合には、管理システム30は、観察システム10の利用を開始する時に管理システム30が認証した利用者の利用者情報を用いてもよい。また、観察システム10自身が利用者認証の仕組みを有している場合には、管理システム30は、観察システム10とやり取りして、観察システム10から利用者情報を取得してもよい。さらに、観察システム10を利用する際に利用者認証が行われない場合には、管理システム30は、利用者が設定情報の登録を要求する時に利用者情報の入力を要求してもよく、入力された利用者情報を取得してもよい。なお、ステップS11において、設定情報の登録要求を検出しない場合には(ステップS11NO)、プロセッサ31は、ステップS12の処理をスキップする。
【0072】
次に、プロセッサ31は、管理システム30で管理される設定情報の要求を監視する(ステップS13)。そして、プロセッサ31は、ユーザ端末20からの設定情報の要求を検出すると(ステップS13YES)、評価情報に基づいて優先順位付けした設定情報を応答する(ステップS14)。即ち、プロセッサ31は、設定情報の要求に応じて評価情報に基づいて優先順位付けした設定情報を応答する。なお、ステップS13とステップS14の処理は、図8のステップS1とステップS2の処理と同様である。
【0073】
さらに、プロセッサ31は、観察システム10の設定の利用状況を監視する(ステップS15)。そして、プロセッサ31は、設定の利用状況を検出すると(ステップ15YES)、利用状況に応じて評価情報を更新する(ステップS16)。即ち、プロセッサ31は、ステップS15で検出された設定の利用状況に応じて、その設定の設定情報と関連付けて管理される、その設定に関する評価を表す評価情報を更新する。なお、ステップS15とステップS16の処理は、図8のステップS3とステップS4の処理と同様である。
【0074】
評価情報が更新されると、プロセッサ31は、評価情報に基づいて、評価情報に対応する設定情報に関連付けられた利用者情報が表す利用者に特典を付与する(ステップS17)。
【0075】
ステップS17では、プロセッサ31は、例えば、評価情報に含まれる利用回数が予め決められた回数に達する毎に、新たな特典を利用者に付与してもよい。また、プロセッサ31は、例えば、評価情報に含まれる利用頻度が一定期間以上予め決められた水準以上に維持されている場合、利用者に特典を付与してもよい。特典の内容は特に限定しないが、例えば、観察システム10の有償機能を使用する権限の付与であってもよく、利用者に割り当てられる観察システム10のシステムリソースの増強であってもよく、観察システム10上で利用可能なポイントの付与であってもよい。また、観察システム10の利用料の割引、その他の金銭的な特典(例えば、仮想通貨)の付与であってもよい。なお、ステップS15において、利用状況を検出しない場合には(ステップS15NO)、プロセッサ31は、ステップS16及びステップS17の処理をスキップする。
【0076】
プロセッサ31は、以上のステップS11からステップS17の処理を終了指示があるまで繰り返す(ステップS18)。
【0077】
図10に示すように、観察システム10の設定情報を管理する管理システム30が、利用者情報と関連付けて設定情報を登録し、評価の高い設定を登録した利用者に特典を付与することで、利用者に観察システム10の設定情報の登録を促すことができる。これにより、設定情報の共有が促進される。従って、管理システム30によれば、利用者が適切な設定を効率良く選択することを支援することに加えて、利用者により多くの設定から使用する設定を選択させることができる。
【0078】
図11及び図12は、管理システム30が行う処理の更に別の例を示すフローチャートである。図13は、ログイン画面の一例を示した図である。図14は、利用者情報テーブルの一例を示した図である。図15は、設定方法選択画面の一例を示した図である。図16は、利用者-設定テーブルの一例を示した図である。図17は、設定情報テーブルの一例を示した図である。図18は、装置設定情報テーブルの一例を示した図である。図19は、細胞情報テーブルの一例を示した図である。図20は、容器情報テーブルの一例を示した図である。図21は、解析処理情報テーブルの一例を示した図である。図22及び図23は、検索条件画面の例示した図である。図24は、結果一覧画面の一例を示した図である。以下、図11から図24を参照しながら、管理システム30が実施する管理方法についてさらに具体的に説明する。
【0079】
なお、ここでは、利用者がユーザ端末20を用いて管理システム30経由で観察システム10を利用する場合を例に説明する。即ち、管理システム30が観察システム10を利用するための利用者認証の仕組みを提供し、ユーザ端末20は、管理システム30が提供するアプリケーション経由で観察システム10にアクセスする。
【0080】
ユーザ端末20が管理システム30にアクセスすると、管理システム30のプロセッサ31は、ログイン画面をユーザ端末20に提供し、表示させる(ステップS21)。図13に示す画面1は、管理システム30が提供するログイン画面の一例である。利用者が利用するシステムを選択した上で、画面1に利用者識別子とパスワードを入力してログインボタンを押下すると、ユーザ端末20は、利用者認証の要求を管理システム30へ送信する。なお、以降では、利用システムとして生物顕微鏡システム(観察システム12)が選択された場合を例に説明する。
【0081】
その後、プロセッサ31は、ユーザ端末20から受信した要求に含まれる認証情報(利用者識別子とパスワード)を取得し(ステップS22)、利用者認証を行う。具体的には、プロセッサ31は、記憶装置32に格納されている利用者情報テーブルを参照して、ステップS22で取得した認証情報が正しいか否かを判定する。図14に示すテーブルT1は、利用者情報テーブルの一例である。
【0082】
利用者認証に成功すると(ステップS23YES)、プロセッサ31は、設定方法選択画面をユーザ端末20に提供し、表示させる(ステップS24)。図15に示す画面2は、管理システム30が提供する設定方法選択画面の一例である。利用者は、これから利用する観察システム12を手動で一から設定する場合には、“最初から設定する”を選択して“次へ”ボタンを押下すればよい。一方、管理システム30に登録されている設定から利用する設定を選択する場合には、“登録された設定を参照する”を選択して“次へ”ボタンを押下すればよい。
【0083】
設定方法選択画面で“最初から設定する”が選択された場合には(ステップS25NO)、プロセッサ31は、観察システム12の設定画面をユーザ端末20へ提供し、表示させる(ステップS26)。その後、利用者が、設定画面上で観察システム12の様々な設定項目について設定内容を選択し、更新操作を行うと、プロセッサ31は、設定更新の要求を検出する(ステップS27YES)。
【0084】
プロセッサ31は、観察システム12へ設定更新の要求を送信し、観察システム12から応答を受信する(ステップS28)。観察システム12では、管理システム30からの設定更新の要求に従って、各設定項目を利用者が選択した設定内容に変更することで、観察システム12の設定を更新し、更新完了を通知する応答を管理システム30へ送信する。
【0085】
さらに、利用者が現在の観察システム12の設定を管理システム30に登録する操作を設定画面上で行うと、プロセッサ31は、設定登録の要求を検出し(ステップS29YES)、記憶装置32に現在の観察システム12の設定を登録する(ステップS30)。
【0086】
ステップS30では、プロセッサ31は、例えば、設定IDを採番し、採番された設定IDとログインしている利用者IDの組み合わせからなるレコードを、記憶装置32の利用者-設定テーブルに追加する。図16に示すテーブルT2は、利用者-設定テーブルの一例である。
【0087】
また、ステップS30では、プロセッサ31は、例えば、装置設定ID、細胞ID、容器ID、解析処理IDをそれぞれ採番し、採番された各種IDと、観察システム12から取得した装置IDを用いて、記憶装置32の設定情報テーブルに、設定IDを主キーとするレコードを追加する。図17に示すテーブルT3は、設定情報テーブルの一例である。なお、レコードの実験名と公開可否の欄には、設定画面上で利用者が入力した実験名と公開可否を入力し、作成日の欄には、システムから取得した日時を入力すればよい。また、平均評価は、未入力状態とし、利用回数には、“0”を入力すればよい。
【0088】
また、ステップS30では、プロセッサ31は、現在の観察システム12の設定の詳細を、採番した装置設定IDを用いて、記憶装置32の装置設定情報テーブルに追加する。図18に示すテーブルT4は、装置設定情報テーブルの一例である。なお、レコードの項目(設定項目)と内容(設定内容)は、観察システム12から現在の設定について取得した情報を自動的に入力すればよい。
【0089】
また、ステップS30では、プロセッサ31は、観察対象物である細胞の詳細を、採番した細胞IDを用いて、記憶装置32の細胞情報テーブルに追加する。図19に示すテーブルT5は、細胞情報テーブルの一例である。なお、レコードの項目と内容は、設定画面上で利用者が入力した情報を入力すればよい。
【0090】
また、ステップS30では、プロセッサ31は、観察対象物を収容する容器の詳細を、採番した容器IDを用いて、記憶装置32の容器情報テーブルに追加する。図20に示すテーブルT6は、容器情報テーブルの一例である。なお、レコードの項目と内容は、設定画面上で利用者が入力した情報を入力すればよい。
【0091】
また、ステップS30では、プロセッサ31は、観察システム12が行う解析処理の詳細を、採番した解析処理IDを用いて、記憶装置32の解析処理情報テーブルに追加する。図21に示すテーブルT7は、解析処理情報テーブルの一例である。なお、レコードの項目と内容は、項目が測定結果であるものを除き、観察システム12が行う解析処理の現在の設定について取得した情報を自動的に入力すればよい。項目が測定結果であるレコードについては、解析処理が実際に行われたタイミングで適宜追加されればよい。
【0092】
その後、利用者が、タイムラプス撮影の開始を指示すると、プロセッサ31は、タイムラプス撮影の開始要求を検出する(ステップS31YES)。プロセッサ31は、観察システム12へタイムラプス撮影の開始要求を送信し、観察システム12から応答を受信する(ステップS32)。観察システム12では、管理システム30からのタイムラプス撮影の開始要求に従って、タイムラプス撮影を実行し、タイムラプス撮影で取得した画像や測定結果を含む応答を管理システム30へ送信する。
【0093】
その後、プロセッサ31は、終了指示があるまでステップS31及びステップS32を繰り返す(ステップS33)。
【0094】
一方で、設定方法選択画面で“登録された設定を参照する”が選択された場合には(ステップS25YES)、プロセッサ31は、検索条件画面をユーザ端末20へ提供し、表示させる(ステップS41)。図22及び図23に示す画面3は、管理システム30が提供する検索画面の一例である。利用者が画面3で検索条件を入力して検索ボタンを押下すると、プロセッサ31は、設定情報の要求を検出する(ステップS42)。なお、検索条件には、予め決められた内容から選択することによって入力するもの(例えば、図23に示す光路切替ターレットの設定)と、文字列を自由に入力するもの(例えば、図22及び図23に示すフリーテキスト欄)が含まれてもよい。その後、プロセッサ31は、画面3に入力された検索条件を取得し(ステップS43)、記憶装置32のテーブルT3からテーブルT7から検索条件に合致する設定情報を検索する(ステップS44)。このとき、プロセッサ31は、検索条件に合致する設定情報を評価情報(例えば、テーブルT3の評価平均、利用回数)に基づいて優先順位付けする。
【0095】
その後、プロセッサ31は、結果一覧画面をユーザ端末20へ提供し、表示させる(ステップS45)。図24に示す画面4は、管理システム30が提供する結果一覧画面の一例である。結果一覧画面は、ステップS43で取得した検索条件に合致する設定情報が優先順位に従って表示されている。より具体的には、例えば、利用回数の多い順に設定情報が並べ替えられて表示されている。なお、利用者は、詳細ボタンを押下することで、設定情報の詳細を確認することができる。
【0096】
利用者が結果一覧画面上で設定情報を選択し、設定ボタンを押下すると、プロセッサ31は、設定更新の要求を検出する(ステップS46YES)。さらに、プロセッサ31は、観察システム12へ、選択された設定情報に従った設定更新の要求を送信し、観察システム12から応答を受信する(ステップS47)。観察システム12では、管理システム30からの設定更新の要求に含まれる設定情報に従って観察システム12の設定を変更することで、観察システム12の設定を更新し、更新完了を通知する応答を管理システム30へ送信する。
【0097】
その後、プロセッサ31は、ステップS45で選択された設定情報に対応する評価情報を更新する(ステップS48)。具体的には、プロセッサ31は、例えば、選択された設定情報から設定IDを特定し、その設定IDを有するレコードの利用回数をカウントアップすることで、テーブルT3を更新する。
【0098】
さらに、プロセッサ31は、更新された評価情報に基づいて特典を付与する(ステップS49)。ここでは、プロセッサ31は、更新された利用回数が特典付与条件に達したか否かを判定し、特典付与条件に達している場合には、利用回数が更新された設定情報を登録した利用者に特典を付与する。より具体的には、プロセッサ31は、テーブルT1の特典の欄に特典情報を追加することで、利用者に特典を付与する。
【0099】
その後、利用者が、タイムラプス撮影の開始を指示すると、プロセッサ31は、タイムラプス撮影の開始要求を検出する(ステップS50YES)。プロセッサ31は、観察システム12へタイムラプス撮影の開始要求を送信し、観察システム12から応答を受信する(ステップS51)。観察システム12では、管理システム30からのタイムラプス撮影の開始要求に従って、タイムラプス撮影を実行し、タイムラプス撮影で取得した画像や測定結果を含む応答を管理システム30へ送信する。
【0100】
プロセッサ31は、観察システム12から応答を受信すると、評価情報を更新する(ステップS52)。具体的には、プロセッサ31は、ステップS48の処理と同様に、例えば、選択された設定情報から設定IDを特定し、特定された設定IDを有するレコードの利用回数をカウントアップすることで、テーブルT3を更新する。より具体的には、プロセッサ31は、観察システム12の現在の設定がステップS45で選択された設定情報に対応する設定(選択設定と記す。)から変更されている場合であっても、その変更が選択設定に対して所定の条件を満たしている場合には、ステップS45で選択された設定情報に対応する評価情報を更新する。これにより、選択した設定の実質的な利用によっても評価情報を更新することができるため、設定をより正しく評価することが可能となる。
【0101】
さらに、プロセッサ31は、更新された評価情報に基づいて特典を付与する(ステップS53)。ステップS53の処理は、ステップS49の処理と同様である。
【0102】
その後、プロセッサ31は、終了指示があるまでステップS50からステップS53を繰り返す(ステップS54)。
【0103】
図11及び図12に示す管理方法を実行することによっても、管理システム30は、図10に示す管理方法を実行した場合と同様に、利用者に観察システム10の設定情報の登録を促しながら、利用者が適切な設定を効率良く選択することを支援することができる。
【0104】
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。上述の実施形態を変形した変形形態および上述した実施形態に代替する代替形態が包含され得る。つまり、各実施形態は、その趣旨および範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形することが可能である。また、1つ以上の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、新たな実施形態を実施することができる。また、各実施形態に示される構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよく、または実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加してもよい。さらに、各実施形態に示す処理手順は、矛盾しない限り順序を入れ替えて行われてもよい。即ち、本発明の管理システム、管理方法、プログラムは、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
【0105】
例えば、上述した実施形態では、(1)利用者が結果一覧画面から選択した設定情報に基づいて観察システム10の設定更新の実行を要求し、その要求に対して観察システム10から応答した受信したときと、(2)利用者がタイムラプス撮影の実行を要求し、その要求に対して観察システム10から応答した受信したときに、プロセッサ31が、設定が利用されたと判断する、即ち、利用状況を検出する、例を示した。しかしながら、プロセッサ31は、設定更新、画像取得、又は、画像解析の少なくとも1つの実行の要求を観察システム10へ送信し、その要求に対する応答を観察システム10から受信したときに、設定が利用されたと判断する、即ち、利用状況を検出する、としてもよい。例えば、設定更新が行われたときに設定が利用されたと判断し、画像取得及び画像解析の実行については設定の利用と見做さないようにしてもよい。また、設定更新を設定の利用と見做さずに画像取得及び画像解析を設定の利用と見做してもよい。このように、評価情報を更新する基準を状況に応じて柔軟に変更することで、評価情報の信頼性を高めてもよい。
【0106】
また、上述した実施形態では、設定の利用者が誰であるかについては考慮することなく、設定の利用状況に応じて評価情報を更新する例を示したが、設定の利用者を考慮して評価情報を更新してもよい。例えば、設定情報の登録を要求した利用者以外の利用者に設定が利用される度に、その設定に関する評価を表す評価情報に含まれる利用回数(又は利用頻度)を更新してもよい。このように登録者の利用を、評価情報を更新する契機とする利用から除外することで、設定の利用をより公平に評価することができる。このため、評価情報に基づいて決定される設定の優先順位の信頼性を更に高めることができる。
【0107】
また、上述した実施形態では、利用者が結果一覧画面から選択した設定情報に基づく設定から観察システム10の設定が変更された場合であっても、所定の条件を満たす場合には、変更後の設定の利用を結果一覧画面から選択した設定情報に基づく設定の利用と見做す例を示したが、所定の条件は、適宜変更されてもよい。
【0108】
また、上述した実施形態では、解析処理の設定が他の設定に依存しない例を示したが、解析処理の設定は、例えば試料によって予め決められた設定が採用されてもよい。例えば、試料がiPS細胞の場合には、iPS細胞向けの特定の解析処理が自動的に設定されてもよく、また、試料が接着細胞の場合には、接着細胞向けの特定の解析処理が自動的に設定されてもよい。
【0109】
また、上述した実施形態では、生物顕微鏡システムを例にして種々のテーブルの構成を例示したが、観察システム10に応じて異なるテーブル構成が採用されてもよい。例えば、工業用顕微鏡システムの場合に、解析処理情報テーブルの設定項目には、幅計測、高さ計測、体積計測、円柱計測、粗さ計測、粒子解析などの工業用顕微鏡でよく使用される解析処理が含まれてもよい。また、試料情報テーブルの設定項目には、試料の作成温度、作成湿度、加熱時間、含有金属量などの工業用顕微鏡の試料を特定する特徴が含まれてもよい。
【0110】
また、上述した実施形態では、管理システム30が複数の観察システムの設定情報を管理する例を示したが、管理システム30は、図25に示すように、一つの観察システム(観察システム11)の設定情報のみを管理してもよい。また、上述した実施形態では、観察システム10とユーザ端末20と管理システム30がネットワーク40を介して接続されたそれぞれ別のシステム(又は装置)である例を示したが、これらは、図26に示すように、単一のロケーションに設置されている単一のシステムであってもよく、観察システム10の制御装置、ユーザ端末20、管理システム30は、互いに他の装置又はシステムを兼ねてもよい。
【0111】
本明細書において、“Aに基づいて”という表現は、“Aのみに基づいて”を意味するものではなく、“少なくともAに基づいて”を意味し、さらに、“少なくともAに部分的に基づいて”をも意味している。即ち、“Aに基づいて”はAに加えてBに基づいてもよく、Aの一部に基づいてよい。
【符号の説明】
【0112】
10~13 観察システム
20~24 ユーザ端末
30 管理システム
31 プロセッサ
32 記憶装置
32a プログラム
32b 管理情報
100 撮影装置
130、250 制御装置
200 顕微鏡装置
310~314 設定情報
320~321 評価情報
330~333 利用者情報
図1
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