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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】付勢力発生装置及び動作補助装置
(51)【国際特許分類】
   B25J 11/00 20060101AFI20241106BHJP
【FI】
B25J11/00 Z
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021107538
(22)【出願日】2021-06-29
(65)【公開番号】P2023005544
(43)【公開日】2023-01-18
【審査請求日】2024-03-01
(73)【特許権者】
【識別番号】390030731
【氏名又は名称】朝日インテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000279
【氏名又は名称】弁理士法人ウィルフォート国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】尾形 大樹
(72)【発明者】
【氏名】杉原 正寛
【審査官】松浦 陽
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-306656(JP,A)
【文献】特表2018-525181(JP,A)
【文献】特開2021-074320(JP,A)
【文献】特開2010-142353(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110744526(CN,A)
【文献】特開2019-118681(JP,A)
【文献】特開2020-069632(JP,A)
【文献】特開2015-066215(JP,A)
【文献】特表2021-506610(JP,A)
【文献】国際公開第2017/175691(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 1/00 - 21/02
A61F 2/50
A61F 2/54
A61F 2/68 - 2/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者に装着される動作補助装置であって、
第1フレームと、
前記第1フレームが固定的に連結されるベース部と、
前記ベース部に対し回動可能に設けられた第2フレームと、
前記ベース部に設けられ、前記第2フレームの前記第1フレームに対する動作角度に応じた付勢力を発生する付勢力発生部と、を備え、
前記付勢力発生部は、前記動作角度と前記付勢力との関係において、前記動作角度に対する前記付勢力の変化率が変化するように構成され
前記第2フレームは、前記ベース部に設けられた回動軸に固定され、
前記付勢力発生部は、
第1端部と第2端部とを有し、前記第2端部が前記回動軸に保持された第1弾性体と、
第3端部と第4端部とを有し、前記第4端部が前記回動軸に保持された第2弾性体と、を備え、
前記第2フレームが前記第1フレームに対して前記回動軸と共に回動するときに、前記動作角度が所定の値以下の場合には、前記第1弾性体による付勢力が発生し、前記動作角度が前記所定の値を超えた場合には、前記第2弾性体による付勢力が更に発生するように構成され、
前記第1弾性体は、ゼンマイばねであり、前記第1端部は前記ゼンマイばねの外側の端部であり、前記第2端部は前記ゼンマイばねの中心部であり、
前記第2弾性体は、ゼンマイばねであり、前記第3端部は前記ゼンマイばねの外側の端部であり、前記第4端部は前記ゼンマイばねの中心部である、動作補助装置。
【請求項2】
前記回動軸には、第2端部及び第4端部が挿入されるスリットが形成され、
前記第2端部及び前記第4端部は、前記スリット内を前記回動軸の中心軸に直交する方向に沿って延び、
前記第1弾性体及び前記第2弾性体の両方に付勢力が発生している状態において、前記第2端部及び前記第4端部は、前記回動軸の横断面において互いに交差するように前記回動軸に保持される、請求項に記載の動作補助装置。
【請求項3】
前記ベース部には、前記第1弾性体及び前記第2弾性体の周囲に複数のシャフトが設けられ、
前記第1弾性体の前記第1端部は、複数のシャフトの一つのシャフトに支持され、
前記第2弾性体の前記第3端部は、初期位置において複数のシャフトのいずれのシャフトからも離隔した場所に位置し、
前記第1弾性体の前記第2端部及び前記第2弾性体の前記第4端部は、前記回動軸に保持され、
前記第2フレームが前記第1フレームに対して前記回動軸と共に回動するときに、前記回動軸が回動して前記第2端部及び前記第4端部を回動させ、前記第1弾性体に付勢力が発生するとともに前記第2弾性体の前記第3端部が回動して複数のシャフトの一つのシャフトに当接して、前記第2弾性体の付勢力が前記第1弾性体による付勢力よりも遅れて発生する、請求項に記載の動作補助装置。
【請求項4】
前記ベース部には、前記第2弾性体の前記第3端部が当接するシャフトを固定するための複数の固定孔または固定長孔が前記第2弾性体の周方向に沿って形成されている、請求項に記載の動作補助装置。
【請求項5】
動作補助装置で用いられる付勢力発生装置であって、
回動軸が設けられたベース部と、
複数の端部を有し、それらのうちの一つの端部が前記回動軸に保持された弾性部と、を備え、
前記回動軸が前記ベース部に対して回動するときに、前記複数の端部のうち前記一つの端部以外の残りの端部が前記ベース部に支持され、前記弾性部が変形して付勢力が生じるように構成され、
前記回動軸の前記ベース部に対する回動角度と前記付勢力との関係において、前記回動角度に対する前記付勢力の変化率が変化するように構成され
前記弾性部は、第1弾性体と第2弾性体を含み、
前記第1弾性体は、ゼンマイばねであり、外側の端部である第1端部と中心部である第2端部とを有し、前記第2端部が前記回動軸に保持されており、
前記第2弾性体は、ゼンマイばねであり、外側の端部である第3端部と中心部である第4端部とを有し、前記第4端部が前記回動軸に保持されており、
前記回動角度が所定の値以下の場合には、前記第1弾性体による付勢力が発生し、前記回動角度が前記所定の値を超えた場合には、前記第2弾性体による付勢力が更に発生するように構成されている、付勢力発生装置。
【請求項6】
前記回動軸には、第2端部及び第4端部が挿入されるスリットが形成され、
前記第2端部及び前記第4端部は、前記スリット内を前記回動軸の中心軸に直交する方向に沿って延び、
前記第1弾性体及び前記第2弾性体の両方に付勢力が発生している状態において、前記第2端部及び前記第4端部は、前記回動軸の横断面において互いに交差するように前記回動軸に保持される、請求項に記載の付勢力発生装置。
【請求項7】
前記ベース部には、前記第1弾性体及び前記第2弾性体の周囲に複数のシャフトが設けられ、
前記第1弾性体の前記第1端部は、複数のシャフトの一つのシャフトに支持され、
前記第2弾性体の前記第3端部は、初期位置において複数のシャフトのいずれのシャフトからも離隔した場所に位置し、
前記第1弾性体の前記第2端部及び前記第2弾性体の前記第4端部は、前記回動軸に保持され、
前記回動軸が前記ベース部に対して回動するときに、前記回動軸は前記第2端部及び前記第4端部を回動させ、前記第1弾性体に付勢力が発生するとともに前記第2弾性体の前記第3端部が回動して複数のシャフトの一つのシャフトに当接して、前記第2弾性体の付勢力が前記第1弾性体による付勢力よりも遅れて発生する、請求項に記載の付勢力発生装置。
【請求項8】
前記ベース部には、前記第2弾性体の前記第3端部が当接するシャフトを固定するための複数の固定孔または固定長孔が前記第2弾性体の周方向に沿って形成されている、請求項に記載の付勢力発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、付勢力発生装置及び動作補助装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、人体の大腿部の側方側に配置された圧縮コイルスプリングと、人体の上体を支持する上体支持フレームと、の間にワイヤが設けられた前傾姿勢サポート装置が提案されている。前傾姿勢サポート装置では、上体支持フレームがベース部に対して傾動することでワイヤの一部がプーリの巻付部に巻き取られ、圧縮コイルスプリングを圧縮させて、上体支持フレームに人体を引き起こす方向へ人体に付勢力を伝達する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-209443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された前傾姿勢サポート装置では、動力源が圧縮コイルスプリングであるので、通常の設計では、その出力(補助力)の変化率は一定である。また、当該装置において圧縮コイルスプリングの付勢力を変更する場合には、圧縮コイルスプリングを伸ばすか、ワイヤを巻き上げて保持する必要があるため、強い力が必要であり、付勢力の変更が容易ではない。このため、当該装置では、歩行時に補助力を小さくし、荷役時に補助力を大きくするといった補助力の段階的な変更が困難である。
【0005】
本開示の目的は、例えば、歩行時に補助力を小さく荷役時に補助力を大きくなるような補助力の段階的な変更を容易に実現可能とする付勢力発生装置及び動作補助装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を解決するために、本開示の一態様である動作補助装置は、使用者に装着される動作補助装置であって、第1フレームと、前記第1フレームが固定的に連結されるベース部と、前記ベース部に対し回動可能に設けられた第2フレームと、前記ベース部に設けられ、前記第2フレームの前記第1フレームに対する動作角度に応じた付勢力を発生する付勢力発生部と、を備え、前記付勢力発生部は、前記動作角度と前記付勢力との関係において、前記動作角度に対する前記付勢力の変化率が変化するように構成されている。
【0007】
前記第2フレームは、前記ベース部に設けられた回動軸に固定され、前記付勢力発生部は、第1端部と第2端部とを有し、前記第2端部が前記回動軸に保持された第1弾性体と、第3端部と第4端部とを有し、前記第4端部が前記回動軸に保持された第2弾性体と、を備え、前記第2フレームが前記第1フレームに対して前記回動軸と共に回動するときに、前記動作角度が所定の値以下の場合には、前記第1弾性体による付勢力が発生し、前記動作角度が前記所定の値を超えた場合には、前記第2弾性体による付勢力が更に発生するように構成されていてもよい。
【0008】
前記第1弾性体は、ゼンマイばねであり、前記第1端部は前記ゼンマイばねの外側の端部であり、前記第2端部は前記ゼンマイばねの中心部であり、前記第2弾性体は、ゼンマイばねであり、前記第3端部は前記ゼンマイばねの外側の端部であり、前記第4端部は前記ゼンマイばねの中心部であってもよい。
【0009】
前記回動軸には、第2端部及び第4端部が挿入されるスリットが形成され、前記第2端部及び前記第4端部は、前記スリット内を前記回転軸の中心軸に直交する方向に沿って延び、前記付勢力発生部に付勢力が発生している状態において、前記第2端部及び前記第4端部は、前記回動軸の横断面において互いに交差するように前記回動軸に保持されてもよい。
【0010】
前記ベース部には、前記第1弾性体及び前記第2弾性体の周囲に複数のシャフトが設けられ、前記第1弾性体の前記第1端部は、複数のシャフトの一つのシャフトに支持され、
前記第2弾性体の前記第3端部は、初期位置において複数のシャフトのいずれのシャフトからも離隔した場所に位置し、前記第1弾性体の前記第2端部及び前記第2弾性体の前記第4端部は、前記回転軸に保持され、前記第2フレームが前記第1フレームに対して前記回動軸と共に回動するときに、前記回転軸が回動して前記第2端部及び前記第4端部を回動させ、前記第1弾性体に付勢力が発生するとともに前記第2弾性体の前記第3端部が回動して複数のシャフトの一つのシャフトに当接して、前記第2弾性体の付勢力が前記第1弾性体による付勢力よりも遅れて発生してもよい。
【0011】
前記ベース部には、前記第2弾性体の前記第3端部が当接するシャフトを固定するための複数の固定孔または固定長孔が前記第2弾性体の周方向に沿って形成されていてもよい。
【0012】
本開示の一態様である付勢力発生装置は、動作補助装置で用いられる付勢力発生装置であって、回動軸が設けられたベース部と、複数の端部を有し、それらのうちの一つの端部が前記回動軸に保持された弾性部と、を備え、前記回動軸が前記ベース部に対して回動するときに、前記複数の端部のうち前記一つの端部以外の残りの端部が前記ベース部に支持され、前記弾性部が変形して付勢力が生じるように構成され、前記回動軸の前記ベース部に対する回動角度と前記付勢力との関係において、前記回動角度に対する前記付勢力の変化率が変化するように構成されている。
【0013】
前記弾性部は、第1弾性体と第2弾性体を含み、前記第1弾性体は、ゼンマイばねであり、外側の端部である第1端部と中心部である第2端部とを有し、前記第2端部が前記回動軸に保持されており、前記第2弾性体は、ゼンマイばねであり、外側の端部である第3端部と中心部である第4端部とを有し、前記第4端部が前記回動軸に保持されており、前記回動角度が所定の値以下の場合には、前記第1弾性体による付勢力が発生し、前記回動角度が前記所定の値を超えた場合には、前記第2弾性体による付勢力が更に発生するように構成されている。
【0014】
前記回動軸には、第2端部及び第4端部が挿入されるスリットが形成され、前記第2端部及び前記第4端部は、前記スリット内を前記回転軸の中心軸に直交する方向に沿って延び、前記第1弾性体及び前記第2弾性体の両方に付勢力が発生している状態において、前記第2端部及び前記第4端部は、前記回動軸の横断面において互いに交差するように前記回動軸に保持されてもよい。
【0015】
前記ベース部には、前記第1弾性体及び前記第2弾性体の周囲に複数のシャフトが設けられ、前記第1弾性体の前記第1端部は、複数のシャフトの一つのシャフトに支持され、前記第2弾性体の前記第3端部は、初期位置において複数のシャフトのいずれのシャフトからも離隔した場所に位置し、前記第1弾性体の前記第2端部及び前記第2弾性体の前記第4端部は、前記回転軸に保持され、前記第2フレームが前記第1フレームに対して前記回動軸と共に回動するときに、前記回転軸が回動して前記第2端部及び前記第4端部を回動させ、前記第1弾性体に付勢力が発生するとともに前記第2弾性体の前記第3端部が回動して複数のシャフトの一つのシャフトに当接して、前記第2弾性体の付勢力が前記第1弾性体による付勢力よりも遅れて発生してもよい。
【0016】
前記ベース部には、前記第2弾性体の前記第3端部が当接するシャフトを固定するための複数の固定孔または固定長孔が前記第2弾性体の周方向に沿って形成されていてもよい。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、歩行時に補助力を小さく荷役時に補助力を大きくなるような補助力の段階的な変更を容易に実現可能とする付勢力発生装置及び動作補助装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】第1の実施形態にかかる動作補助装置の側面図である。
図2図1に示す動作補助装置の駆動部の正面図である。
図3図2に示す駆動部の分解斜視図である。
図4】(a)は図3に示す駆動部の回動軸の斜視図であり、(b)は(a)の回動軸を右下側から見た正面図であり、(c)は(a)の回動軸の上面図であり、(d)は(a)回動軸の側面図である。
図5】(a)は図4(d)の回動軸のVa-Va線に沿った断面矢視図であり、(b)は図4(d)の回動軸のVb-Vb線に沿った断面矢視図である。
図6図3の第1弾性体及び第2弾性体の正面図である。
図7図1の動作補助装置を装着した使用者が直立した状態を示す図である。
図8図5に示す回動軸の回動時における回動軸と第2端部及び第4端部との位置関係を示す説明図である。
図9図1の動作補助装置における動作角度(横軸)と補助力(縦軸)の関係を示すグラフである。
図10】(a)は第2の実施形態にかかる動作補助装置の駆動部の正面図であり、(b)は(a)の側面図である。
図11】第2の実施形態の変形例にかかる動作補助装置の駆動部の正面図である。
図12】第2の実施形態の別の変形例にかかる動作補助装置の駆動部の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本開示の一実施形態に係る動作補助装置は、使用者の上体を起こす動作(腰を伸ばす動作)を補助するものであり、本開示の一実施形態に係る付勢力発生装置は、その補助力を発生させるものである。使用者に装着された状態の動作補助装置では、典型的には、付勢力発生部が腰部位に位置し、付勢力発生部から膝の方向及び胸の方向に延長する2本のフレームが付勢力発生部が回動可能に取り付けられており(図7参照)、2本のフレームが交差する角度(動作角度)に応じて、付勢力発生部によって付勢力が発生する。本開示では、特に、第1及び第2の実施形態にかかる付勢力発生装置及び動作補助装置を開示しており、第1及び第2の実施形態は、後述する通り、付勢力発生部が、動作角度と付勢力との関係において、動作角度に対する付勢力の変化率が変化する点で共通している(図9参照)。以降、図面を参照して、第1及び第2の実施形態を説明する。
【0020】
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態にかかる付勢力発生装置及び動作補助装置について説明する。図1は動作補助装置の側面図である。図1では、ベース部21Bの図示を省略している。
【0021】
動作補助装置1は、使用者に装着される上肢部10と、一対の駆動部20と、一対の下肢部30とを備える。図1において、一対ある駆動部20と下肢部30とのうちの一方のみを示してあり、左側を前側、右側を後側、駆動部20に対して上肢部10側を上側、駆動部20に対して下肢部30側を下側として説明する。
【0022】
上肢部10は、背当て部11と、胸当て部12と、上肢フレーム13A、13B(図1では一方のみ図示)と、腰部固定部材14と、を有する。
【0023】
背当て部11は、装着時に使用者の背中に当接する平板である。背当て部11は、使用者の背中に当接する面、すなわち動作補助装置1の正面側の面が、弾性力のある柔らかい素材で形成されている。なお、背当て部11の形状は図示する形態に限られない。
【0024】
胸当て部12は、使用者の胸部に装着される部材である。胸当て部12は、使用者の動きに追従して変形できるように、弾性力のある柔らかい素材で形成された1対の帯状部材を有する。胸当て部12の正面側の両端には連結部(図示せず)が設けられている。連結部により1対の帯状部材を互いに連結することで胸当て部12が筒状に保持される。ベルト(図示せず)等の調整機構により胸当て部12の内周長は調節可能であり、これにより胸当て部12を使用者の胸部に当接させることができる。
【0025】
上肢フレーム13A、13Bは、一対の駆動部20と、背当て部11と、胸当て部12とを互いに連結する部材である。上肢フレーム13A、13Bは、中空丸棒等の棒材を湾曲させて形成されている。上肢フレーム13A、13Bは剛体であり、一対の駆動部20、背当て部11及び胸当て部12の相対的な位置関係を固定する。例えば、上肢フレーム13Bが、第1フレームに相当する。
【0026】
上肢フレーム13Aは、背当て部11の背面側に設けられており、背当て部11及び一対の上肢フレーム13Bを固定する。上肢フレーム13Aは、上方側に凸状に湾曲している。各上肢フレーム13Bは、背当て部11の上下に伸び出ている部材であり、その下端はそれぞれ駆動部20の上端に連結されている。一対の上肢フレーム13Bの上端には、それぞれ胸当て部12の帯状部材が連結されている。
【0027】
腰部固定部材14は、1本の帯状の部材であり、一対の駆動部20に連結されている。駆動部20は、回動軸24を中心に回転可能な状態で使用者の腰部付近に保持される。腰部固定部材14の正面側の両端には、例えば、バックルが固着されており、バックルで腰部固定部材14が筒状に保持される。バックルの締め付け位置を変えることで腰部固定部材14の内周長は調節可能であり、腰部固定部材14を使用者の腰部に当接させることができる。腰部固定部材14は、柔らかい部材であり、使用者の動きに追従して変形できるため、使用者が動きやすいようになっている。
【0028】
一対の下肢部30は、全体として使用者の大腿部に概ね沿う形状をなしている。各下肢部30は、下肢プレート31と、軸部32と、下肢フレーム33と、腿パッド34と、を有する。下肢プレート31は、駆動部20に設けられた回動軸24の回動部24A(図3参照)に固定され、回動部24Aと共に回動可能である。軸部32は、下肢プレート31の下端に設けられている。下肢フレーム33は、軸部32に回動可能に連結されている。下肢フレーム33は、軸部32により、使用者の大腿部に近接及び離間するように回動可能である。例えば、下肢フレーム33及びそれが接続する下肢プレート31が、第2フレームに相当する。
【0029】
各腿パッド34は、使用者の大腿部の前側を覆う湾曲形状を有する部材である。各腿パッド34は、各下肢部30の下肢フレーム33の先端部に設けられる。使用者が、各腿パッド34を使用者の大腿部前側に当接させることで、大腿部の動作が各駆動部20に伝達される。例えば、駆動部20が、付勢力発生部に相当する。
【0030】
次に、第1の実施形態にかかる付勢力発生装置(付勢力発生部)について説明する。図2及び3は、駆動部20の正面図及び分解斜視図である。図2、3に示すように、駆動部20は、一対のベース部21A、21Bと、連結部22と、複数本のシャフト23と、回動軸24と、第1弾性体25及び第2弾性体26と、を備える。なお、図2では、ベース部21Bの図示を省略している。
【0031】
各ベース部21A、21Bは、略平板状をなし、隙間21cをあけて互いに対向している。ベース部21Aの上端部には、上肢フレーム13Bの下端部が連結部22により固定的に連結されている。隙間21cは、一対のベース部21A、21Bの間に設けられた複数(例えば、5本)のシャフト23により形成されている。隙間21cに、連結部22、回動軸24、第1弾性体25、及び第2弾性体26が配置されている。各ベース部21A、21Bには、軸固定孔21d及び複数のシャフト固定孔21eが形成されている。円筒状のシャフト23は、第1弾性体25及び第2弾性体26の上側において連結部22の周囲に4本、第1弾性体25及び第2弾性体26の下側に1本設けられている。各シャフト23は、一対のボルト及びナットを各ベース部21A、21Bのシャフト固定孔21eに挿通させ、ボルト及びナットを螺合させることにより、一対のベース部21A、21Bに固定される。
【0032】
棒状の回動軸24は、各ベース部21A、21Bの軸固定孔21dに挿入されている。回動軸24は、図示せぬ固定部と、それに対して回動可能な回動部24Aと、を有する。回動軸24の固定部は、軸固定孔21dに挿入されて、ベース部21A、21Bに対し回動不能に固定されている。回動軸24の構造については更に説明する。
【0033】
図4(a)は、回動軸24の斜視図であり、(b)は、(a)の回動軸24を右下側から見た正面図であり、(c)及び(d)は、(a)の回動軸24の上面図及び側面図である。回動部24Aは、略円柱状をなし、ベース部21A側の第1軸端部24Bと、ベース部21B側の第2軸端部24Cと、それらの間に位置する本体部24Dと、を有する。第1軸端部24Bは、本体部24Dよりも直径が小さい。回動部24Aには、スリット24eが形成されている。スリット24eは、回動部24Aの中心軸に沿って延び、回動部24Aの中心軸に直交する方向に本体部24D及び第1軸端部24Bを貫通している。図4(a)及び(c)に示すように、スリット24eは、第2軸端部24C側から順に、第1領域24e1、第2領域24e2、及び、第3領域24e3を有する。第1領域24e1及び第2領域24e2は本体部24Dに形成され、第3領域24e3は第1軸端部24Bに形成されている。第3領域24e3は、ベース部21Aの軸固定孔21dに少なくとも一部が挿入されることになる。第2弾性体26及び第1弾性体25が取り付けられることになる第1領域24e1及び第2領域24e2について、更に説明する。
【0034】
図5(a)は、図4(d)のVa-Va線に沿った回動軸24の断面矢視図であり、(b)は、Vb-Vb線に沿った断面矢視図である。図5(a)に示すように、第1領域24e1は、回動軸24(回動部24A)の横断面形状が略矩形状をなし、回動部24Aの中心軸に直交する方向と平行をなす一対の第1面24Fにより形成されている。図5(b)に示すように、第2領域24e2は、一対の第2面24G1と一対の第3面24G2とにより形成されている。一対の第2面24G1は、一対の第1面24Fに連なり、回動部24Aの中心軸に直交する方向の長さが回動部24Aの半径と略等しく、回動部24Aの中心軸を挟んで互いに斜め向かいの位置関係にある。一対の第3面24G2は、一対の第2面24G1の内端から外周に向かうにつれてそれぞれ対向する第2面24G1から離隔するように傾斜し、回動部24Aの中心軸を挟んで互いに斜め向かいの位置関係にある。第3領域24e3は第2領域24e2と略同形状であり、一対の第4面24H1と一対の第5面24H2とにより形成されている。
【0035】
図6は、第1弾性体25及び第2弾性体26の正面図である。第1弾性体25及び第2弾性体26は、板状部材を非接触で渦巻き状にしたゼンマイばねである。第1弾性体25及び第2弾性体26の外端部である第1端部25A及び第3端部26Aは、外方へ向かって約90°に屈曲されている。第1弾性体25及び第2弾性体26の内端部(中心部)である第2端部25B及び第4端部26Bは、中心に向かって屈曲されている。図2、3に示すように、第1端部25A及び第3端部26Aは、シャフト23に対し引っ掛けるようにして支持される。第2端部25B及び第4端部26Bは、回動軸24のスリット24eに挿入・保持され、第2端部25Bは第1領域24e1内に位置し、第4端部26Bは第2領域24e2内に位置する。
【0036】
図6に示すように、第1弾性体25及び第2弾性体26は、それぞれ第1端部25A及び第3端部26Aから中心に位置する第2端部25B、26Bに向かって、時計回りに巻回されている。よって、第1端部25A及び第3端部26Aを固定したまま、第2端部25B及び第4端部26Bが時計回りに回転するように第1弾性体25及び第2弾性体26を巻くことにより、第1弾性体25及び第2弾性体26には、その逆方向(反時計回り)に回転する力(付勢力)が発生する。当該付勢力は、使用者が姿勢を前屈から直立に戻す腰の動作において、腰の動きを補助する力(補助力)となる。
【0037】
図7は、動作補助装置1を装着した使用者が直立した状態を示す図である。図8は、図5に示す回動軸24の回動時における回動軸24と第2端部25B及び第4端部26Bとの位置関係を示す説明図である。図8(a)~(d)において、左図は図5(a)に示した回動軸24の第1領域24e1に第2端部25Bを挿入した状態の断面矢視図であり、右図は図5(b)に示した回動軸24の第2領域24e2に第4端部26Bを挿入した状態の断面矢視図である。なお、当該図8(a)及び(b)の右図においては、第4端部26Bの奥側に第2端部25Bが隠れている。
【0038】
使用者が直立した姿勢から、膝を少し曲げ上半身を前方に倒すことにより、下肢フレーム33は、回動軸24を中心に上肢フレーム13B及び駆動部20に対して時計回りに回動する。これにより、図8(a)に示すように、回動軸24は矢印D方向(反時計回り(図3の矢印D方向)に回動する。その結果、図8(b)の左図に示すように、第1領域24e1内に位置する第1弾性体25の第2端部25Bが一対の第1面24Fにより巻かれて、第1弾性体25が巻き締められて、第1弾性体25による補助力が発生する。図8(b)及び(c)の右図に示すように、下肢フレーム33の初期位置からの動作角度(初期位置から上肢フレーム13Bに対する時計回り方向への回動角度)が小さいときには、第2領域24e2を形成する一対の第3面24G2は、第2弾性体26の第4端部26Bに当接していない。このため、一対の第3面24G2により第2弾性体26は巻き締められず、第2弾性体26による補助力は発生しない。なお、動作角度は、ベース部21A、21Bに対する回動軸24の回動角度と同じである。
【0039】
使用者がさらに曲げ上半身を前方の倒すことにより、上肢フレーム13Bに対して下肢フレーム33がさらに回動し(下肢フレーム33の動作角度が大きくなり)、回動軸24がさらに回動する。これにより、図8(d)の右図に示すように、一対の第3面24G2が第2弾性体26の第4端部26Bに当接し、第4端部26Bが一対の第3面24G2により巻かれて第2弾性体26が巻き締められて、第1弾性体25による補助力に加え、第2弾性体26による補助力が発生する。図8(c)及び(d)の右図に示すように、第1弾性体25及び第2弾性体26に付勢力が発生している状態において、第2端部25B及び第4端部26Bは、回動軸24の横断面において互いに交差するように回動軸24に保持される。このように、動作補助装置1では、下肢フレーム33が上肢フレーム13Bに対して回動軸24と共に回動するときに、第2弾性体26による付勢力が第1弾性体25による付勢力よりも遅れて発生するように構成されている。
【0040】
第1領域24e1は、第2端部25Bを挟み込むように位置し、回動軸24が第1弾性体25の付勢力が増加する回動方向へ回動する際に第2端部25Bに当接し第2端部25Bを回動させる一対の第1面24Fにより形成されている。第2領域24e2は、一対の第1面24Fよりも当該回動方向における上流側に位置し、回動軸24が当該回動方向へ回動する際に第4端部26Bに当接し第4端部26Bを回動させる一対の第3面24G2により形成されている。当該構成によれば、スイッチ等により補助力の切替作業を必要とすることなく自動的に、歩行時に補助力を小さく荷役時に補助力を大きくする機構を実現することができる。
【0041】
図9は、動作補助装置1における動作角度(横軸)と補助力(縦軸)の関係を示すグラフである。ここで動作角度とは、下肢フレーム33の上肢フレーム13Bに対する動作角度であり、回動軸24のベース部21A、21Bに対する回動角度と同じである。図9において、実線は、本実施形態の動作補助装置1(実施例)の場合の関係を表し、第1弾性体25及び第2弾性体26による補助力を示す。第1弾性体25及び第2弾性体26は、等しいバネ定数を有している。点線は、比較例であり、単に1本のゼンマイばねを有する動作補助装置による場合の関係を示している。なお、比較例のゼンマイばねは、第1弾性体25及び第2弾性体26のバネ定数よりも大きいバネ定数を有している。
【0042】
動作角度がθ1未満の小さい範囲(直線L1)では、第1弾性体25のみによる補助力であり、動作角度がθ1以上の大きい範囲(直線L2)では、第1弾性体25に加え、第2弾性体26によっても補助力が発生するので、直線L2は直線L1に対し変化率が2倍となっている。すなわち、第1弾性体25及び第2弾性体26により構成される付勢力発生部は、動作角度と付勢力(補助力)との関係において、動作角度に対する付勢力(補助力)の変化率が変化している。よって、動作角度が所定の値(θ1)より小さい場合には、第1弾性体25による付勢力が発生し、動作角度が所定の値(θ1)を超えた場合には、第2弾性体26による付勢力が更に発生するように構成されている。なお、比較例の1本のゼンマイばねで構成される付勢力発生部は、すべての動作角度の範囲(直線L3)において、動作角度に対する付勢力(補助力)の変化率が一定である。
【0043】
これにより、歩行時(図9の範囲R1)や階段昇降時(図9の範囲R2)のように補助力が不要な動作範囲では、第1弾性体25のみによって、下肢フレーム33が腿等から離れず自由となってしまわない程度の力が発生する。荷役作業時の大きな屈曲姿勢(図9の範囲R3)となる動作範囲では、第1弾性体25及び第2弾性体26による補助力が発生するので、大きな補助力を得ることができる。このように、動作補助装置1は、歩行時に補助力を小さく荷役時に補助力を大きくなるような段階的な補助力の変更機構を備えている。なお、第1弾性体25及び第2弾性体26を1つの弾性部と捉え、その弾性部の複数の端部のうちの一つの端部が回動軸24に保持されると捉えると、回動軸24がベース部21A、21Bに対して回動するときに、複数の端部のうち一つの端部以外の残りの端部がベース部21A、21Bに支持され、弾性部が変形して付勢力が生じるように構成され、付勢力発生装置によって、回動角度と付勢力との関係において、回動角度に対する付勢力の変化率が変化することが実現できている。このようにして、モータなどの電気的な動力源を用いることなく、補助力(付勢力)の段階的な変更が可能となる。
【0044】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態にかかる付勢力発生装置及び動作補助装置について、図面を参照しながら説明する。第1の実施形態の動作補助装置1と同一の部材については同一の参照番号を付して説明を省略し、第1の実施形態の動作補助装置1と異なる構成について説明する。
【0045】
図10において、(a)は、第2の実施形態にかかる動作補助装置の駆動部120の正面図であり、(b)は、その側面図である。図10では、ベース部21Bの図示を省略している。第2の実施形態は、第2弾性体26を支持する構成が、第1の実施形態とは異なっている。
【0046】
第1弾性体25及び第2弾性体26の外周部であって回動軸24と最も下側に位置するシャフト23との間に相当する位置に追加のシャフト23Aが設けられている。第2弾性体26の第3端部26Aは、追加のシャフト23Aと最も下側に位置するシャフト23との間に位置し、初期状態ではどのシャフト23、23Aにも接触しない位置に配置される。本実施形態の回動軸24の回動部のスリットの形状は、全てが第1領域24e1(図4参照)と同形状に形成されおり、第2端部25B及び第4端部26Bは、回動軸24のスリット24eに挿入・保持されている。
【0047】
回動軸24が時計回りに回動すると、第2端部25B及び第4端部26Bが同時に巻かれる。第1弾性体25は、その第1端部25Aがシャフト23に支持されているので、第1弾性体25は巻き締められて、補助力(付勢力)が発生する。第2弾性体26は、第4端部26Bが回動軸24により回動されることにより、第3端部26Aは時計回りに回動する。このため、第2弾性体26は巻き締められず、第2弾性体26による補助力は発生しない。そして、第3端部26Aが追加のシャフト23Aに当接すると、第3端部26Aが固定されて、第3端部26Aが巻き締められて、第2弾性体26による補助力が発生する。
【0048】
このように、本実施形態においても、下肢フレーム33が上肢フレーム13Bに対して回動軸24と共に回動するときに、第2弾性体26による付勢力が第1弾性体25による付勢力よりも遅れて発生するように構成されている。当該構成によれば、スイッチ等により補助力の切替作業を必要とせず、自動的に、歩行時に補助力を小さく荷役時に補助力を大きくする機構を実現することができる。なお、本実施形態においても、第1弾性体25及び第2弾性体26を含む1つの弾性部と捉え、その弾性部の複数の端部の一つの端部が回動軸24に保持されると捉えると、回動軸24がベース部21A、21Bに対して回動するときに、複数の端部のうち一つの端部以外の残りの端部がベース部21A、21Bに支持され、弾性部が変形して付勢力が生じるように構成され、付勢力発生装置によって、回動角度と付勢力との関係において、回動角度に対する付勢力の変化率が変化することが実現できている。
【0049】
次に、第2の実施形態の付勢力発生装置及び動作補助装置の変形例について説明する。図11は変形例にかかる動作補助装置の駆動部121の正面図である。図12は別の変形例にかかる動作補助装置の駆動部122の正面図である。図11及び12では、ベース部21Bの図示を省略している。
【0050】
図11に示すように、ベース部21Aには、追加のシャフト23Aを固定するための複数の固定孔21fが第2弾性体26の周方向に沿って形成されている。図示を省略したベース部21Bにも同様に形成される。図12に示すように、ベース部21Aには、追加のシャフト23Aを固定するための固定長孔21gが第2弾性体26の周方向に沿って形成されている。図示を省略したベース部21Bにも同様に形成される。これらにより、追加のシャフト23Aを固定する位置を変更することができる。よって、第1弾性体25による補助力が発生した後、第2弾性体26による補助力が発生するタイミングを調整することができる。
【0051】
本開示は、上述した実施形態の構成に限定されるものではない。特許請求の範囲によって示される本発明は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。例えば、上記の実施形態では、付勢力発生部は、2本の弾性体(第1弾性体25及び第2弾性体26)により構成されていたが、3本以上の弾性体により構成されていてもよい。これにより、動作角度に対する補助力の変化率を3段階以上に変化するようにしてもよい。第1弾性体25及び第2弾性体26は、等しいバネ定数を有していたが、異なるバネ定数を有していてもよい。第1弾性体25及び第2弾性体26の各々を、例えば、2つの以上のゼンマイばねから構成するようにしてもよい。弾性部は、第1弾性体25及び第2弾性体26により構成していたが、少なくとも1つの弾性体を含んでいればよい。第1弾性体25及び第2弾性体26としてゼンマイばねを使用したが、弾性体の形態はこれに限らず、例えば、板ばねでもよい。
【符号の説明】
【0052】
1:動作補助装置
10:上肢部
11:背当て部
12:胸当て部
13A、13B:上肢フレーム
14:腰部固定部材
20、120、121、122:駆動部
21A、21B:ベース部
21c:隙間 21d:軸固定孔 21e:シャフト固定孔 21f:固定孔
21g:固定長孔
22:連結部
23、23A:シャフト
24:回動軸
24A:回動部 24B:第1軸端部 24C:第2軸端部 24D:本体部
24e:スリット 24e1:第1領域 24e2:第2領域 24e3:第3領域
24F:第1面 24G1:第2面 24G2:第3面 24H1:第4面
24H2:第5面
25:第1弾性体
25A:第1端部 25B:第2端部
26:第2弾性体
26A:第3端部 26B:第4端部
30:下肢部
31:下肢プレート
32:軸部
33:下肢フレーム
34:腿パッド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12