IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤフー株式会社の特許一覧

特許7582919情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
<>
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図1
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図2
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図3
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図4
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図5
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241106BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20241106BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/0601 340
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021134108
(22)【出願日】2021-08-19
(65)【公開番号】P2023028418
(43)【公開日】2023-03-03
【審査請求日】2022-10-20
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】舛田 恵一
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 雄規
(72)【発明者】
【氏名】小川 知紘
【審査官】野元 久道
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-045264(JP,A)
【文献】国際公開第2019/220745(WO,A1)
【文献】特開2017-188031(JP,A)
【文献】特開2021-051368(JP,A)
【文献】特開2020-184126(JP,A)
【文献】特開2014-197253(JP,A)
【文献】国際公開第2002/061647(WO,A1)
【文献】特開2009-048227(JP,A)
【文献】特開2005-292909(JP,A)
【文献】特開2019-117517(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの行動情報に基づいて前記ユーザの現在の悩みを推定する推定部と、
推定した前記悩みに応じて、前記悩みの解決に関するユーザインタフェースに変更する変更部と、
を備え、
前記推定部は、
前記行動情報、前記ユーザの属性、悩みの深刻度、悩みが生じた時期、同じ悩みを抱えているユーザ数、悩みの伸び率を説明変数とし、前記現在の悩みを目的変数とする機械学習を実行することで生成したモデルの出力により前記現在の悩みを推定し、
前記変更部は、
前記ユーザが利用しているサービスにおいて提供するコンテンツのうち、前記ユーザの前記悩みの解決に関するコンテンツを優先的に提供する前記ユーザインタフェースに変更すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記推定部は、
前記ユーザの現在の悩みとして特定の感染症を推定し、
前記変更部は、
感染症の分布に関する感染分布マップを、推定した前記特定の感染症の前記感染分布マップに変更すること
を特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項3】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザの行動情報に基づいて前記ユーザの現在の悩みを推定する推定工程と、
推定した前記悩みに応じて、前記悩みの解決に関するユーザインタフェースに変更する変更工程と、
を含み、
前記推定工程は、
前記行動情報、前記ユーザの属性、悩みの深刻度、悩みが生じた時期、同じ悩みを抱えているユーザ数、悩みの伸び率を説明変数とし、前記現在の悩みを目的変数とする機械学習を実行することで生成したモデルの出力により前記現在の悩みを推定し、
前記変更工程は、
前記ユーザが利用しているサービスにおいて提供するコンテンツのうち、前記ユーザの前記悩みの解決に関するコンテンツを優先的に提供する前記ユーザインタフェースに変更すること
を特徴とする情報処理方法。
【請求項4】
ユーザの行動情報に基づいて前記ユーザの現在の悩みを推定する推定手順と、
推定した前記悩みに応じて、前記悩みの解決に関するユーザインタフェースに変更する変更手順と、
をコンピュータに実行させ、
前記推定手順は、
前記行動情報、前記ユーザの属性、悩みの深刻度、悩みが生じた時期、同じ悩みを抱えているユーザ数、悩みの伸び率を説明変数とし、前記現在の悩みを目的変数とする機械学習を実行することで生成したモデルの出力により前記現在の悩みを推定し、
前記変更手順は、
前記ユーザが利用しているサービスにおいて提供するコンテンツのうち、前記ユーザの前記悩みの解決に関するコンテンツを優先的に提供する前記ユーザインタフェースに変更すること
を特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザに関わるセンシングデータに基づき、当該ユーザの悩みを推定し、推定結果に応じてユーザにメッセージを提示する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2019/220745号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、悩みに関するメッセージを提示しているに過ぎず、悩みを根本的に解決する点で改善の余地があった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、悩みの解決の一助とすることができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、推定部と、変更部とを備える。前記推定部は、ユーザの行動情報に基づいて前記ユーザの現在の悩みを推定する。前記変更部は、推定した前記悩みに応じて、前記悩みの解決に関するユーザインタフェースに変更する。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、悩みの解決の一助とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図4図4は、ユーザ情報の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理の処理手順を示すフローチャートである。
図6図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理装置が実行する情報処理について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理を示す図である。なお、図1では、実施形態に係る情報処理装置1を含む情報処理システムSの動作例を示している。図1に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、ユーザ端末50とを含む。
【0011】
実施形態に係る情報処理では、ユーザの現在の悩みを推定し、現在の悩みに応じてユーザ端末50のユーザインターフェース(以下、UI)を変更する。
【0012】
具体的には、まず、実施形態に係る情報処理装置1は、ユーザ端末50を介してユーザの行動情報を取得する(ステップS1)。行動情報は、例えば、検索行動や、商品やサービス等の購入行動等といったネットワーク上における行動に関する情報である。なお、行動情報は、例えば、ユーザの行動ログを記憶しているログサーバ等から取得されてもよい。
【0013】
つづいて、実施形態に係る情報処理装置1は、取得した行動情報に基づいてユーザの現在の悩みを推定する(ステップS2)。例えば、情報処理装置1は、検索行動において頻繁に検索しているキーワード等を基に悩みを推定する。例えば、情報処理装置1は、行動情報を説明変数とし、悩みを目的変数とする機械学習により生成したモデルを用いてユーザの悩みを推定する。また、説明変数は、ユーザの属性や、悩み度合い(悩みの深刻度)、悩みが生じた時期(例えば、季節等)、同じ悩みを抱えているユーザ数、悩みの伸び率(同じ悩みを抱えているユーザ数の変化率)を含んでもよい。
【0014】
つづいて、実施形態に係る情報処理装置1は、推定した現在の悩みに応じて、現在の悩みの解決に関するUIに変更する(ステップS3)。例えば、情報処理装置1は、ニュースサービスにおけるニュースタブを現在の悩みの解決に繋がるニュースに変更する。また、情報処理装置1は、例えば、各ニュースに付されるタグについて、悩み毎のタブを作成し、悩みに応じたタグを付することで、ユーザの現在の悩みに応じたタグのニュースをユーザ端末50に優先的に(表示順を上位に)表示するよう変更する。また、情報処理装置1は、感染病(所定対象の一例)等の感染分布マップに関し、ユーザの現在の悩み(特定の感染病)に対応した感染病の感染分布マップに変更する。また、情報処理装置1は、ユーザが現在、気持ちが暗くて悩んでいる場合には、気持ちが明るくなる色の背景色に変更してもよい。また、情報処理装置1は、ユーザの現在の悩みの解決に繋がる広告等の掲載期間を悩みと無関係な広告等の掲載期間に比べて長くしてもよい。
【0015】
このように、実施形態に係る情報処理装置1は、ユーザの現在の悩みに応じてユーザ端末50のUIを変更することで、ユーザの現在の悩みの解決に繋げる一助とすることができる。
【0016】
次に、図2を用いて、実施形態に係る情報処理システムSの構成例について説明する。図2は、実施形態に係る情報処理システムSの構成例を示すブロック図である。図2に示すように、実施形態に係る情報処理システムSは、情報処理装置1と、複数のユーザ端末50とがネットワークNに対して有線又は無線により接続される。ネットワークNは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワークである。
【0017】
情報処理装置1は、情報処理方法を実行するサーバ装置である。情報処理装置1は、ユーザ端末50等から行動情報を取得するとともに、悩みの解決に関するコンテンツをユーザ端末50へ提供する。
【0018】
ユーザ端末50は、ユーザが所持する端末装置である。ユーザ端末50は、スマートフォン、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PC等の任意のタイプの端末装置を用いることができる。
【0019】
次に、図3を参照して、情報処理装置1の構成例について説明する。
【0020】
図3は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示す図である。図3に示されるように、情報処理装置1は、通信部2と、制御部3と、記憶部4とを有する。制御部3は、取得部31と、推定部32と、変更部33とを備える。記憶部4は、ユーザ情報41を記憶する。
【0021】
通信部2は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部2は、有線または無線によりネットワーク網と接続される。
【0022】
制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、情報処理装置1内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部3は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、GPGPU(General Purpose Graphic Processing Unit)等の集積回路により実現されてもよい。
【0023】
記憶部4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0024】
ユーザ情報41は、ユーザに関する情報である。図4は、ユーザ情報41の一例を示す図である。図4に示すように、ユーザ情報41は、「ユーザID」、「属性情報」、「行動情報」等の項目を含む。
【0025】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報である。「属性情報」は、ユーザの属性に関する情報であり、サイコグラフィック属性や、デモグラフィック属性等を含む。「行動情報」は、ユーザの行動に関する情報であり、例えば、検索行動や、購買行動等を含む。
【0026】
次に、情報処理装置1の制御部3の各機能(取得部31、推定部32および変更部33)について説明する。
【0027】
取得部31は、各種情報を取得する。例えば、取得部31は、ユーザの行動情報を取得する。行動情報は、例えば、検索行動や購買行動等である。
【0028】
推定部32は、ユーザの行動情報に基づいてユーザの現在の悩みを推定する。例えば、推定部32は、ユーザの直近における検索行動や購買行動から現在の悩みを推定する。例えば、推定部32は、検索サービスにおいて頻繁に検索しているキーワードや、質問に対する回答を行うサービスにおいて、ユーザが行った質問等の基づいて現在の悩みを推定する。また、推定部32は、行動情報を説明変数とし、悩みを目的変数とする機械学習により生成したモデルを用いてユーザの悩みを推定する。また、説明変数は、ユーザの属性情報や、悩み度合い(悩みの深刻度)、悩みが生じた時期(例えば、季節等)、同じ悩みを抱えているユーザ数、悩みの伸び率(同じ悩みを抱えているユーザ数の変化率)を含んでもよい。
【0029】
変更部33は、推定した現在の悩みに応じて、現在の悩みの解決に関するUIに変更する。例えば、変更部33は、ニュースサービスにおけるニュースタブを現在の悩みの解決に繋がるニュースに変更する。また、変更部33は、例えば、各ニュースに付されるタグについて、悩み毎のタブを作成し、悩みに応じたタグを付することで、ユーザの現在の悩みに応じたタグのニュースをユーザ端末50に優先的に(表示順を上位に)表示するよう変更する。また、変更部33は、感染病等の感染分布マップに関し、ユーザの現在の悩み(特定の感染病)に対応した感染病の感染分布マップに変更する。また、変更部33は、ユーザが現在、気持ちが暗くて悩んでいる場合には、気持ちが明るくなる色の背景色に変更してもよい。また、変更部33は、ユーザの現在の悩みの解決に繋がる広告等の掲載期間を悩みと無関係な広告等の掲載期間に比べて長くしてもよい。
【0030】
次に、図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置1が実行する情報処理の処理手順について説明する。図5は、実施形態に係る情報処理装置1が実行する情報処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0031】
図5に示すように、制御部3は、まず、ユーザ端末50から行動情報を取得する(ステップS101)。つづいて、制御部3は、行動情報に基づいてユーザの現在の悩みを推定する(ステップS102)。つづいて、制御部3は、推定した現在の悩みに応じて、ユーザ端末50のUIを、悩みの解決に関するUIに変更し(ステップS103)、処理を終了する。
【0032】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0033】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0034】
例えば、図3に示した記憶部4の一部又は全部は、各装置によって保持されるのではなく、ストレージサーバ等に保持されてもよい。この場合、各装置は、ストレージサーバにアクセスすることで、各種情報を取得する。
【0035】
〔ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置1は、例えば図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0036】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一時的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。
【0037】
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0038】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
【0039】
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0040】
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0041】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部3の機能を実現する。
【0042】
〔効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置1は、推定部32と、変更部33とを備える。推定部32は、ユーザの行動情報に基づいてユーザの現在の悩みを推定する。変更部33は、推定した悩みに応じて、悩みの解決に関するユーザインタフェースに変更する。推定部32は、行動情報を説明変数とし、現在の悩みを目的変数とする機会学習を実行することで生成したモデルの出力により現在の悩みを推定する。説明変数は、ユーザの属性情報を含む。説明変数は、悩みが生じた時期の情報を含む。説明変数は、同じ悩みを抱えているユーザ数の情報を含む。説明変数は、同じ悩みを抱えているユーザ数の変化率に関する情報を含む。変更部33は、現在の悩みの解決に関するコンテンツを優先して表示するユーザインタフェースに変更する。変更部33は、所定対象の分布に関する分布マップを、現在の悩みに応じて変更する。このような構成により、ユーザの悩み解決の一助とすることができる。
【0043】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0044】
〔その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0045】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0046】
また、上述してきた実施形態に記載した各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0047】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、制御部3は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0048】
1 情報処理装置
2 通信部
3 制御部
4 記憶部
31 取得部
32 推定部
33 変更部
41 ユーザ情報
50 ユーザ端末
S 情報処理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6