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特許7582969マイクロ流体チップ及びその製造方法、マイクロ流体デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】マイクロ流体チップ及びその製造方法、マイクロ流体デバイス
(51)【国際特許分類】
   G01N 35/08 20060101AFI20241106BHJP
   G01N 21/17 20060101ALI20241106BHJP
   G01N 37/00 20060101ALI20241106BHJP
   B01J 19/00 20060101ALI20241106BHJP
   B81C 1/00 20060101ALI20241106BHJP
   B81B 1/00 20060101ALI20241106BHJP
【FI】
G01N35/08 A
G01N21/17 A
G01N37/00 101
B01J19/00 321
B81C1/00
B81B1/00
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021564335
(86)(22)【出願日】2020-09-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-11
(86)【国際出願番号】 CN2020116732
(87)【国際公開番号】W WO2021093460
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2023-09-20
(31)【優先権主張番号】201911106075.7
(32)【優先日】2019-11-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】520177079
【氏名又は名称】北京京▲東▼方▲伝▼感技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING BOE SENSOR TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Room C-301,C-302,Floor3,Area C,Building 2, No.8 Xihuanzhong Rd.,BDA,Beijing 100176, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲パン▼ ▲鳳▼春
【審査官】寺田 祥子
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109174219(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0097076(US,A1)
【文献】特表2006-500596(JP,A)
【文献】国際公開第2016/067154(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 35/00-35/10
G01N 21/17
G01N 37/00
B01J 19/00
B81C 1/00-99/00
B81B 1/00- 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1基板構造を含み、
前記第1基板構造は、複数のピン領域と、検出領域と、前記検出領域を囲む接地配線と、を含み、
前記複数のピン領域は、第1ピン領域と第2ピン領域とを含み、
前記検出領域は、
第1方向に沿って延び、且つ各々が対応する第1走査配線を介して前記第1ピン領域に接続された複数の第1走査線と、
前記第1方向とは異なる第2方向に沿って延び、且つ各々が対応する第1データ配線を介して前記第2ピン領域に接続された複数の第1データラインと、
各々が、対応する1本の第1走査線および対応する1本の第1データラインに接続された第1スイッチングトランジスタ、前記第1スイッチングトランジスタに接続された駆動電極、及び前記駆動電極の上方に配置された第1疎水層を含む複数の検出ユニットと、
を含み、
前記接地配線は、前記複数の検出ユニットに接続され、且つ前記複数のピン領域のうちの1つに接続される、
マイクロ流体チップ。
【請求項2】
前記第1基板構造は、前記接地配線を囲んで設けられた静電放電保護装置をさらに含む請求項1に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項3】
前記静電放電保護装置は、複数の薄膜トランジスタを含み、前記複数の薄膜トランジスタの各々は、対応する1本の第1走査配線または対応する1本の第1データ配線に接続される請求項2に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項4】
前記第1スイッチングトランジスタは、第1アクティブ層を含み、
前記複数の検出ユニットの各々は、前記接地配線に接続され、且つ前記第1アクティブ層に配置された遮光層を含み、前記遮光層の第1基板上への正射影は、前記第1アクティブ層の前記第1基板上への正射影と少なくとも部分的に重なっている、
請求項1に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項5】
前記第1スイッチングトランジスタは、
前記第1基板に配置された第1ゲートと、
前記第1基板に配置され且つ前記第1ゲートを覆う第1絶縁層と、
前記第1絶縁層に配置された前記第1アクティブ層と、
いずれも前記第1アクティブ層に接続された第1ソース及び第1ドレインと、
を含み、
前記複数の検出ユニットの各々は、
前記第1スイッチングトランジスタを覆う第2絶縁層と、
前記第2絶縁層に配置された第3絶縁層と、
前記第3絶縁層に配置され、前記第3絶縁層及び前記第2絶縁層を貫通するオーバーホールを介して前記第1ソースに接続された前記駆動電極と、
前記駆動電極に配置された誘電体層と、
前記誘電体層に配置された第1疎水層と、
をさらに含み、
ここで、前記遮光層は、前記第2絶縁層と前記第3絶縁層との間に配置される、
請求項4に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項6】
前記第1アクティブ層の前記第1基板上への正射影は、前記遮光層の前記第1基板上への正射影内にある請求項4に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項7】
前記複数のピン領域は、第3ピン領域と第4ピン領域とをさらに含み、
前記検出領域は、
前記第1方向に沿って延び、且つ各々が対応する第2走査配線を介して前記第3ピン領域に接続された複数の第2走査線と、
前記第2方向に沿って延び、且つ各々が対応する第2データ配線を介して前記第4ピン領域に接続された複数の第2データラインと、
をさらに含み、
前記複数の検出ユニットの各々は、第2スイッチングトランジスタと前記第2スイッチングトランジスタに接続された感光素子とをさらに含み、前記第2スイッチングトランジスタは、対応する1本の第2走査線および対応する1本の第2データラインに接続される、
請求項1に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項8】
前記第1スイッチングトランジスタは、第1アクティブ層を含み、前記第2スイッチングトランジスタは、第2アクティブ層を含み、
前記複数の検出ユニットの各々は、互いに間隔をあけて且ついずれも前記接地配線に接続された第1遮光層及び第2遮光層を含み、
前記第1遮光層は、前記第1アクティブ層に配置され、前記第1遮光層の第1基板上への正射影は、前記第1アクティブ層の前記第1基板上への正射影と少なくとも部分的に重なり、
前記第2遮光層は、前記第2アクティブ層に配置され、前記第2遮光層の前記第1基板上への正射影は、前記第2アクティブ層の前記第1基板上への正射影と少なくとも部分的に重なっている、
請求項7に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項9】
前記第1スイッチングトランジスタは、前記第1基板に配置された第1ゲートと、前記第1基板に配置され且つ前記第1ゲートを覆う第1絶縁層と、前記第1絶縁層に配置された前記第1アクティブ層と、いずれも前記第1アクティブ層に接続された第1ソース及び第1ドレインと、を含み、
前記第2スイッチングトランジスタは、前記第1基板に配置された第2ゲートと、前記第1基板に配置され且つ前記第2ゲートを覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層に配置された前記第2アクティブ層と、いずれも前記第2アクティブ層に接続された第2ソース及び第2ドレインと、を含み、
前記複数の検出ユニットの各々は、
前記第1スイッチングトランジスタ及び前記第2スイッチングトランジスタを覆う第3絶縁層と、
前記第3絶縁層に配置され且つ互いに間隔をあけた第1電極及び第2電極と、
前記第2電極に配置された前記感光素子と、
前記感光素子に配置された第3電極と、
前記第3絶縁層に配置され、且つ前記第1電極、前記第2電極及び前記第3電極を覆う第4絶縁層と、
前記第4絶縁層に配置された第5絶縁層と、
前記第5絶縁層に配置された前記第1遮光層及び前記第2遮光層と、
前記第1遮光層及び前記第2遮光層に配置された第6絶縁層と、
前記第6絶縁層に配置された前記駆動電極と、
前記第6絶縁層及び前記駆動電極に配置された誘電体層と、
をさらに含み、
ここで、前記第1電極は、前記第3絶縁層を貫通する第1オーバーホールを介して前記第1ソースに接続され、前記第2電極は、前記第3絶縁層を貫通する第2オーバーホールを介して前記第2ソースに接続され、
前記駆動電極は、前記第6絶縁層を貫通する第5オーバーホールを介して前記第1遮光層に接続され、
前記第1疎水層は、前記誘電体層に配置される、
請求項8に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項10】
前記第1アクティブ層の前記第1基板上への正射影は、前記第1遮光層の前記第1基板上への正射影内にあり、
前記第2アクティブ層の前記第1基板上への正射影は、前記第2遮光層の前記第1基板上への正射影内にある、
請求項8に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項11】
前記第1基板構造は、
液滴を貯蔵するように構成され、且つ前記複数のピン領域のうちの1つに接続された貯液領域と、
前記貯液領域と前記検出領域との間に間隔をあけて設けられ、各々が前記複数のピン領域のうちの1つに接続された複数のガイド電極と、
をさらに含む、
請求項1に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項12】
前記第1基板構造と対向して設けられ、且つ接合部材により前記第1基板構造に接合される第2基板構造をさらに含み、
前記第2基板構造は、
第2基板と、
前記第2基板の前記第1基板構造に近い側に設けられた共通電極と、
を含み、
前記第1基板構造は、前記接地配線に接続されかつ前記共通電極に接触する導電体をさらに含む、
請求項1から11のいずれか一項に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項13】
前記第2基板構造は、前記共通電極の前記第2基板から離れた側に設けられた第2疎水層をさらに含み、前記第2疎水層には孔が設けられ、前記導電体は、前記孔を通過して前記共通電極に接触する、
請求項12に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項14】
第2基板構造には、前記第2基板構造を貫通する少なくとも1つの第1孔が設けられ、各第1孔の第1基板上への正射影は、前記検出領域の前記第1基板上への正射影内にある請求項12に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項15】
前記第1基板構造は、液滴を貯蔵するように構成された貯液領域を含み、前記複数のピン領域のうちの1つに接続され、
第2基板構造には、前記第2基板構造を貫通する第2孔が設けられ、前記第2孔の第1基板上への正射影は、前記貯液領域の前記第1基板上への正射影と少なくとも部分的に重なっている、
請求項12に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項16】
前記導電体は、導電性銀ペーストを含む請求項12に記載のマイクロ流体チップ。
【請求項17】
請求項1から16の何れか一項に記載のマイクロ流体チップを含むマイクロ流体デバイス。
【請求項18】
第1基板構造を形成することを含み、
前記第1基板構造を形成することは、
複数のピン領域を形成することと、
検出領域を形成することと、
前記検出領域を囲む接地配線を形成することと、
を含み、
前記複数のピン領域は、第1ピン領域と第2ピン領域とを含み、
前記検出領域は、
第1方向に沿って延び、且つ各々が対応する第1走査配線を介して前記第1ピン領域に接続された複数の第1走査線と、
前記第1方向とは異なる第2方向に沿って延び、且つ各々が対応する第1データ配線を介して前記第2ピン領域に接続された複数の第1データラインと、
各々が、対応する1本の第1走査線および対応する1本の第1データラインに接続された第1スイッチングトランジスタ、前記第1スイッチングトランジスタに接続された駆動電極、及び前記駆動電極の上方に配置された第1疎水層を含む複数の検出ユニットと、
を含み、
前記接地配線は、前記複数の検出ユニットに接続され、且つ前記複数のピン領域のうちの1つに接続される、
マイクロ流体チップの製造方法。
【請求項19】
第2基板構造を形成することと、
接合部材によって前記第2基板構造を前記第1基板構造に接合することにより、前記第2基板構造を前記第1基板構造と対向するように設けることと、
をさらに含み、
前記第2基板構造を形成することは、
第2基板を準備することと、
前記第2基板の片側には、共通電極を形成することと、
を含む、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第2基板構造を形成することは、前記共通電極の前記第2基板から離れた側に孔が設けられた第2疎水層を形成することをさらに含み、
前記第1基板構造を形成することは、前記接地配線に接続された導電体を形成することをさらに含み、ここで、前記第2基板構造を前記第1基板構造に接合した後、前記導電体は、前記孔を通過して前記共通電極に接触する、
請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、CN出願番号が201911106075.7で、2019年11月13日に提出された中国特許出願に基づくものであり、その優先権を主張し、その全ての内容は参照により本出願に援用する。
【0002】
本開示は、マイクロ流体技術の分野に関し、特にマイクロ流体チップ及びその製造方法、マイクロ流体デバイスに関するものである。
【背景技術】
【0003】
マイクロ流体技術を使用すると、生物学的、化学的、医学的分析プロセスにおける液滴の反応、分離、検出などの基本的な操作機能を1つのチップに集積し、分析プロセス全体を自動的に完了することができる。
【0004】
コストが低く、検出時間が短く、感度が高いという利点があるため、マイクロ流体技術が、生物、化学、医学などの分野で大きな展望を示している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の一態様によると、第1基板構造を含み、前記第1基板構造は、複数のピン領域と、検出領域と、前記検出領域を囲む接地配線と、を含み、前記複数のピン領域は、第1ピン領域と第2ピン領域とを含み、前記検出領域は、第1方向に沿って延び、且つ各々が対応する第1走査配線を介して前記第1ピン領域に接続された複数の第1走査線と、前記第1方向とは異なる第2方向に沿って延び、且つ各々が対応する第1データ配線を介して前記第2ピン領域に接続された複数の第1データラインと、各々が、対応する1本の第1走査線および対応する1本の第1データラインに接続された第1スイッチングトランジスタ、前記第1スイッチングトランジスタに接続された駆動電極、及び前記駆動電極の上方に配置された第1疎水層を含む複数の検出ユニットと、を含み、前記接地配線は、前記複数の検出ユニットのうちの少なくとも1つに接続され、且つ前記複数のピン領域のうちの1つに接続される、マイクロ流体チップに関する。
【0006】
いくつかの実施例において、前記第1基板構造は、前記接地配線を囲んで設けられた静電放電保護装置をさらに含む。
【0007】
いくつかの実施例において、前記静電放電保護装置は、複数の薄膜トランジスタを含み、前記複数の薄膜トランジスタの各々は、対応する1本の第1走査配線または対応する1本の第1データ配線に接続される。
【0008】
いくつかの実施例において、前記第1スイッチングトランジスタは、第1アクティブ層を含み、前記複数の検出ユニットの各々は、前記接地配線に接続され、且つ前記第1アクティブ層に配置された遮光層を含み、前記遮光層の前記第1基板上への正射影は、前記第1アクティブ層の前記第1基板上への正射影と少なくとも部分的に重なっている。
【0009】
いくつかの実施例において、前記第1スイッチングトランジスタは、第1基板に配置された第1ゲートと、前記第1基板に配置され且つ前記第1ゲートを覆う第1絶縁層と、前記第1絶縁層に配置された前記第1アクティブ層と、いずれも前記第1アクティブ層に接続された第1ソース及び第1ドレインと、を含み、前記複数の検出ユニットの各々は、前記第1スイッチングトランジスタを覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層に配置された第3絶縁層と、前記第3絶縁層に配置され、前記第3絶縁層及び前記第2絶縁層を貫通するオーバーホールを介して前記第1ソースに接続された前記駆動電極と、前記駆動電極に配置された誘電体層と、前記誘電体層に配置された第1疎水層と、をさらに含み、ここで、前記遮光層は、前記第2絶縁層と前記第3絶縁層との間に配置される。
【0010】
いくつかの実施例において、前記第1アクティブ層の前記第1基板上への正射影は、前記遮光層の前記第1基板上への正射影内にある。
【0011】
いくつかの実施例において、前記複数のピン領域は、第3ピン領域と第4ピン領域とをさらに含み、前記検出領域は、前記第1方向に沿って延び、且つ各々が対応する第2走査配線を介して前記第3ピン領域に接続された複数の第2走査線と、前記第2方向に沿って延び、且つ各々が対応する第2データ配線を介して前記第4ピン領域に接続された複数の第2データラインと、をさらに含み、前記複数の検出ユニットの各々は、第2スイッチングトランジスタと前記第2スイッチングトランジスタに接続された感光素子とをさらに含み、前記第2スイッチングトランジスタは、対応する1本の第2走査線および対応する1本の第2データラインに接続される。
【0012】
いくつかの実施例において、前記第1スイッチングトランジスタは、第1アクティブ層を含み、前記第2スイッチングトランジスタは、第2アクティブ層を含み、前記複数の検出ユニットの各々は、互いに間隔をあけて且ついずれも前記接地配線に接続された第1遮光層及び第2遮光層を含み、前記第1遮光層は、前記第1アクティブ層に配置され、前記第1遮光層の前記第1基板上への正射影は、前記第1アクティブ層の前記第1基板上への正射影と少なくとも部分的に重なり、前記第2遮光層は、前記第2アクティブ層に配置され、前記第2遮光層の前記第1基板上への正射影は、前記第2アクティブ層の前記第1基板上への正射影と少なくとも部分的に重なっている。
【0013】
いくつかの実施例において、前記第1スイッチングトランジスタは、第1基板に配置された第1ゲートと、前記第1基板に配置され且つ前記第1ゲートを覆う第1絶縁層と、前記第1絶縁層に配置された前記第1アクティブ層と、いずれも前記第1アクティブ層に接続された第1ソース及び第1ドレインと、を含み、前記第2スイッチングトランジスタは、前記第1基板に配置された第2ゲートと、前記第1基板に配置され且つ前記第2ゲートを覆う第2絶縁層と、前記第2絶縁層に配置された前記第2アクティブ層と、いずれも前記第2アクティブ層に接続された第2ソース及び第2ドレインと、を含み、前記複数の検出ユニットの各々は、前記第1スイッチングトランジスタ及び前記第2スイッチングトランジスタを覆う第3絶縁層と、前記第3絶縁層に配置され且つ互いに間隔をあけた第1電極及び第2電極と、前記第2電極に配置された前記感光素子と、前記感光素子に配置された第3電極と、前記第3絶縁層に配置され、且つ前記第1電極、前記第2電極及び前記第3電極を覆う第4絶縁層と、前記第4絶縁層に配置された第5絶縁層と、前記第5絶縁層に配置された前記第1遮光層及び前記第2遮光層と、前記第1遮光層及び前記第2遮光層に配置された第6絶縁層と、前記第6絶縁層に配置された前記駆動電極と、前記第6絶縁層及び前記駆動電極に配置された誘電体層と、をさらに含み、ここで、前記第1電極は、前記第3絶縁層を貫通する第1オーバーホールを介して前記第1ソースに接続され、前記第2電極は、前記第3絶縁層を貫通する第2オーバーホールを介して前記第2ソースに接続され、前記駆動電極は、前記第6絶縁層を貫通する第5オーバーホールを介して前記第1遮光層に接続され、前記第1疎水層は、前記誘電体層に配置される。
【0014】
いくつかの実施例において、前記第1アクティブ層の前記第1基板上への正射影は、前記第1遮光層の前記第1基板上への正射影内にあり、前記第2アクティブ層の前記第1基板上への正射影は、前記第2遮光層の前記第1基板上への正射影内にある。
【0015】
いくつかの実施例において、前記第1基板構造は、液滴を貯蔵するように構成され、且つ前記複数のピン領域のうちの1つに接続された貯液領域と、前記貯液領域と前記検出領域との間に間隔をあけて設けられ、各々が前記複数のピン領域のうちの1つに接続された複数のガイド電極と、をさらに含む。
【0016】
いくつかの実施例において、前記マイクロ流体チップは、前記第1基板構造と対向して設けられ、且つ接合部材により前記第1基板構造に接合される第2基板構造をさらに含む。前記第2基板構造は、第2基板と、前記第2基板の前記第1基板構造に近い側に設けられた共通電極と、を含み、前記第1基板構造は、前記接地配線に接続されかつ前記共通電極に接触する導電体をさらに含む。
【0017】
いくつかの実施例において、前記第2基板構造は、前記共通電極の前記第2基板から離れた側に設けられた第2疎水層をさらに含み、前記第2疎水層には孔が設けられ、前記導電体は、前記孔を通過して前記共通電極に接触する。
【0018】
いくつかの実施例において、第2基板構造には、前記第2基板構造を貫通する少なくとも1つの第1孔が設けられ、各第1孔の前記第1基板上への正射影は、前記検出領域の前記第1基板上への正射影内にある。
【0019】
いくつかの実施例において、前記第1基板構造は、液滴を貯蔵するように構成された貯液領域を含み、前記複数のピン領域のうちの1つに接続され、第2基板構造には、前記第2基板構造を貫通する第2孔が設けられ、前記第2孔の前記第1基板上への正射影は、前記貯液領域の前記第1基板上への正射影と少なくとも部分的に重なっている。
【0020】
いくつかの実施例において、前記導電体は、導電性銀ペーストを含む。
【0021】
本開示の実施例の別の態様によると、上記のいずれかの実施例に記載されたマイクロ流体チップを含むマイクロ流体デバイスに関する。
【0022】
本開示の実施例のさらに別の態様によると、第1基板構造を形成することを含み、前記第1基板構造を形成することは、複数のピン領域を形成することと、検出領域を形成することと、前記検出領域を囲む接地配線を形成することと、を含み、前記複数のピン領域は、第1ピン領域と第2ピン領域とを含み、前記検出領域は、第1方向に沿って延び、且つ各々が対応する第1走査配線を介して前記第1ピン領域に接続された複数の第1走査線と、前記第1方向とは異なる第2方向に沿って延び、且つ各々が対応する第1データ配線を介して前記第2ピン領域に接続された複数の第1データラインと、各々が、対応する1本の第1走査線および対応する1本の第1データラインに接続された第1スイッチングトランジスタ、前記第1スイッチングトランジスタに接続された駆動電極、及び前記駆動電極の上方に配置された第1疎水層を含む複数の検出ユニットと、を含み、前記接地配線は、前記複数の検出ユニットのうちの少なくとも1つに接続され、且つ前記複数のピン領域のうちの1つに接続されるマイクロ流体チップの製造方法に関する。
【0023】
いくつかの実施例において、前記方法は、第2基板構造を形成することと、接合部材によって前記第2基板構造を前記第1基板構造に接合することにより、前記第2基板構造を前記第1基板構造と対向するように設けることと、をさらに含み、前記第2基板構造を形成することは、第2基板を準備することと、前記第2基板の片側には、共通電極を形成することと、を含む。
【0024】
いくつかの実施例において、前記第2基板構造を形成することは、前記共通電極の前記第2基板から離れた側に孔が設けられた第2疎水層を形成することをさらに含み、前記第1基板構造を形成することは、前記接地配線に接続された導電体を形成することをさらに含み、ここで、前記第2基板構造を前記第1基板構造に接合した後、前記導電体は、前記孔を通過して前記共通電極に接触する。
【0025】
本開示の実施例によるマイクロ流体チップにおいて、第1基板構造は、複数のピン領域、検出領域、及び接地配線を含む。接地配線は、検出領域を囲んで設けられ、検出ユニットと接地配線との接続を容易にする一方、検出ユニットの寄生容量を低減するのに有利である。
【0026】
以下、図面を参照して本開示の例示的な実施例をより詳細に説明することにより、本開示の他の特徴、態様および利点をより明確にする。
【0027】
明細書の一部を構成する図面は、本開示の実施例を説明し、明細書とともに本開示の原理を説明するためのものである。
【0028】
図面を参照して、以下の詳細な説明により、本開示をより明確に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本開示の一実施例によるマイクロ流体チップの概略構造図である。
図2】本開示の一実施例による検出ユニットの概略レイアウト図である。
図3】本開示の一実施例による図2のA-A'に沿った概略断面図である。
図4】本開示の別の実施例によるマイクロ流体チップの概略構造図である。
図5】本開示の別の実施例による検出ユニットの概略レイアウト図である。
図6】本開示の一実施例による図5のB-B'に沿った概略断面図である。
図7】本開示の一実施例による図5のC-C'に沿った概略断面図である。
図8】本開示の一実施例による図5のD-D'に沿った概略断面図である。
図9】本開示の一実施例による図5のE-E'に沿った概略断面図である。
図10】本開示の別の実施例によるマイクロ流体チップの概略構造図である。
図11】本開示の一実施例による図10のF-F'に沿った概略断面図である。
図12】本開示のさらに別の実施例によるマイクロ流体チップの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図面に示した各部の寸法は、実際の比例関係に基づいて描かれていないことを理解すべきである。また、同一又は類似の符号は、同一又は類似の構成要素を示す。
【0031】
図面を参照して、本開示の様々な例示的な実施例を詳細に説明する。例示的な実施例に対する説明は、単に例示的なものであり、本開示およびその適用または使用を限定するものではない。本開示は、本明細書に記載の実施例に限定されず、多くの異なる形態で実施することができる。これらの実施例は、本開示を徹底的かつ完全にし、本開示の範囲を当業者に十分に表現するために提供される。特に明記しない限り、これらの実施例に記載された部品およびステップの相対的な配置、材料成分、数式、および数値は、限定的なものではなく、単なる例示的なものとして解釈されるべきであることに留意されたい。
【0032】
本開示で使用される「第1」、「第2」および類似語は、順序、数、または重要度を表すものではなく、単に異なる部分を区別するために使用される。「含む」または「含有する」などの類似語は、この用語の前の要素がこの用語の後に列挙された要素をカバーすることを意味し、他の要素もカバーする可能性を排除するものではない。「上」、「下」等は、相対的な位置関係のみを表すものであり、説明されたオブジェクトの絶対位置が変更されると、相対的な位置関係もそれに応じて変更される可能性がある。
【0033】
本開示において、特定の部品が第1部品と第2部品との間に配置されることが記載された場合、当該特定の部品と第1部品または第2部品との間には、中間部品が存在してもよいし、存在しなくてもよい。特定の部品が他の部品に接続されることが記載された場合、当該特定の部品は、中間部品なしで前記他の部品に直接接続されてもよいし、中間部品ありで前記他の部品に直接接続されなくてもよい。
【0034】
本開示で使用されるすべての用語(技術用語または科学用語を含む)は、特に定義されない限り、本開示の属する分野の当業者が理解するものと同じ意味である。汎用辞書で定義された用語は、本明細書で明示的に定義されない限り、関連技術の文脈における意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、理想化または極端に形式化された意味で解釈されるべきではないことも理解されたい。
【0035】
関連分野の当業者に知られた技術、方法、および装置については詳細に説明しない場合があるが、適切な場合には、前記技術、方法、および装置が明細書の一部と見なされるべきである。
【0036】
図1は、本開示の一実施例によるマイクロ流体チップの概略構造図である。
【0037】
図1に示されたように、マイクロ流体チップは、第1基板構造A1を含む。第1基板構造A1は、複数のピン領域10と、検出領域20と、検出領域20を囲む接地配線GNDと、を含む。
【0038】
複数のピン領域10は、例えば第1ピン領域11と第2ピン領域12とを含み得る。第1ピン領域11及び第2ピン領域12は、それぞれ、1つまたは複数のピンを含み得る。
【0039】
検出領域20は、複数の第1走査線SL1と、複数の第1データラインDL1と、複数の検出ユニット21と、を含む。複数の検出ユニット21は、例えばマトリクス状に配列されてもよく、例えばM行、N列の検出ユニット21を含んでもよい。なお、図1には、1本の第1走査線SL1、1本の第1データラインDL1、および1つの検出ユニット21のみが概略的に示されている。
【0040】
複数の第1走査線SL1は、第1方向に沿って延びる。ここで、第1方向は、例えば複数の検出ユニット21が配列された行方向であってもよい。各第1走査線SL1は、対応する第1走査配線SLW1を介して第1ピン領域11に接続される。異なる第1走査線SL1は、異なる第1走査配線SLW1に対応し、異なる第1走査配線SLW1は、第1ピン領域11内の異なるピンに接続されることを理解すべきである。
【0041】
複数の第1データラインDL1は、第1方向とは異なる第2方向に沿って延びる。ここで、第2方向は、例えば第1方向に垂直であり、例えば、複数の検出ユニット21が配列された列方向であってもよい。各第1データラインDL1は、対応する第1データ配線DLW1を介して第2ピン領域12に接続される。異なる第1データラインDL1は、異なる第1データ配線DLW1に対応し、異なる第1データ配線DLW1は、第2ピン領域12内の異なるピンに接続されることを理解すべきである。
【0042】
各検出ユニット21は、第1スイッチングトランジスタ211と第1スイッチングトランジスタ211に接続された駆動電極212と、を含み得る。各検出ユニット21は、駆動電極212の上方に配置された第1疎水層216(詳しくは、図3を参照して後述する)をさらに含む。第1のスイッチングトランジスタ211によって駆動電極212に電圧を印加して、駆動電極212上での液滴の移動、分離、融合、または生成を制御することができる。
【0043】
図2は、本開示の一実施例による検出ユニットの概略レイアウト図である。
【0044】
図2に示されたように、第1スイッチングトランジスタ211は、対応する1本の第1走査線SL1及び対応する1本の第1データラインDL1に接続される。例えば、同一行に配置された検出ユニット21における第1スイッチングトランジスタ211のゲートは、同一第1走査線SL1に接続されてもよく、同一列に配置された検出ユニット21における第1スイッチングトランジスタ211のドレインは、同一第1データラインDL1に接続されてもよい。
【0045】
図1を参照すると、接地配線GNDは、少なくとも1つの検出ユニット21に接続され、且つ複数のピン領域10のうちの1つに接続される。例えば、接地配線GNDは、各検出ユニット21に接続でき、例えば各検出ユニット21における遮光層に接続される。接地配線GNDは、第1ピン領域11に接続されてもよく(図1に示されたように)、第2ピン領域12に接続されてもよい。
【0046】
上記実施例では、マイクロ流体チップにおける第1基板構造A1は、複数のピン領域10と、検出領域20と、接地配線GNDと、を含む。接地配線GNDは、検出領域20を囲んで設けられ、検出ユニット21と接地配線GNDとの接続を容易にする一方、検出ユニット21の寄生容量を低減するのに有利である。
【0047】
いくつかの実施例において、図1を参照すると、第1基板構造A1は、接地配線GNDを囲んで設けられた静電放電保護装置30をさらに含んでもよい。いくつかの実施例において、静電放電保護装置30は、複数の薄膜トランジスタを含み、各薄膜トランジスタは、対応する対応する1本の第1走査配線SLW1または対応する1本の第1データ配線DLW1に接続される。例えば、ある薄膜トランジスタのソースとドレインのうちの一方は、対応する1本の第1走査配線SLW1に接続され、他方は、接地配線GNDに接続される。また、例えば、ある薄膜トランジスタのソースとドレインのうちの一方は、対応する1本の第1データ配線DLW1に接続され、他方は、接地配線GNDに接続される。静電放電保護装置30は、第1走査線SL1上の高電圧により第1走査配線SLW1を焼失するのを防止することができ、且つ第1データラインDL1上の高電圧により第1データ配線DLW1を焼失するのを防止することができる。
【0048】
いくつかの実施例において、図1を参照すると、第1基板構造A1は、液滴を貯蔵するように構成された貯液領域40をさらに含んでもよい。ここで、貯液領域40は、複数のピン領域10のうちの1つに接続され、例えば第2ピン領域12に接続される。貯液領域40は、例えば絶縁層と絶縁層に配置された金属層とを含み得る。例えば、検出領域20内の各絶縁層は、貯液領域40まで延在することができる。貯液領域40内の金属層は、検出領域20内のある層の材料と同じであってもよく、例えば第1スイッチングトランジスタ211のソース、ドレイン又はゲートの材料と同じであってもよい。なお、貯液領域40は、検出領域20の周囲の任意の位置に配置されることができ、且つその数は、制限されない。
【0049】
いくつかの実施例において、図1を参照すると、第1基板構造A1は、複数のガイド電極50をさらに含んでもよい。複数のガイド電極50は、貯液領域40と検出領域20との間に間隔をあけて設けられ、且つ各ガイド電極50は、複数のピン領域10のうちの1つに接続され、例えば第2ピン領域12に接続される。各ガイド電極50の電圧を制御することにより、貯液領域40内の大きな液滴を小さな液滴に分離し、検出領域20に誘導することができる。
【0050】
図3は、本開示の一実施例による図2のA-A’に沿った概略断面図である。
【0051】
図3に示されたように、第1スイッチングトランジスタ211は、第1アクティブ層2113を含む。いくつかの実施例において、第1アクティブ層2113の材料としては、アモルファスシリコン、低温多結晶シリコン、又はインジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO)のような酸化物半導体などが挙げられる。
【0052】
各検出ユニット21は、接地配線GNDに接続され、且つ第1アクティブ層2113に配置された遮光層210を含む。いくつかの実施態様において、遮光層210の材料としては、Mo、Al、Cu、Ag、Ti、Niなどの金属が挙げられる。ここで、遮光層210の第1基板100上への正射影は、第1アクティブ層2113の第1基板100上への正射影と少なくとも部分的に重なっている。例えば、第1アクティブ層2113の第1基板100上への正射影は、遮光層210の第1基板100上への正射影内にあってもよい。
【0053】
遮光層210は、第1スイッチングトランジスタ211の光電流を低減するように、第1アクティブ層2113に対する外部光の悪影響を低減することができる。遮光層215が接地配線GNDに接続されるので、遮光層210と他の金属層との間の寄生容量を低減することができ、遮光層210の誘導電荷による検出ユニット21への悪影響を低減または回避することもできる。
【0054】
いくつかの実施例において、図3に示されたように、第1スイッチングトランジスタ211は、第1基板100に配置された第1ゲート2111と、第1基板100に配置され且つ第1ゲート2111を覆う第1絶縁層2112と、第1絶縁層2112に配置された第1アクティブ層2113と、第1アクティブ層2113に接続された(例えば接触した)第1ソース2114及び第1ドレイン2115と、を含む。いくつかの実施態様において、第1ゲート2111、第1ソース2114、第1ドレイン2115のうちの少なくとも1つの材料としては、Mo、Al、Cu、Ag、Ti、Niなどの金属が挙げられる。いくつかの実施態様において、第1絶縁層2112の材料の材料としては、シリコンの酸化物(例えばSiO)、シリコンの窒化物(例えばSiN)、Ta、Alなどの無機材料、または樹脂、ポリジメチルシロキサン、ポリイミド、ポリパラキシレンなどの有機材料が挙げられる。
【0055】
各検出ユニット21は、第1スイッチングトランジスタ211を覆う第2絶縁層213と、第2絶縁層213に配置された第3絶縁層214と、をさらに含む。遮光層210は、第2絶縁層213と第3絶縁層214との間に配置される。いくつかの実施態様において、第2絶縁層213と第3絶縁層214のうちの少なくとも1つの材料としては、シリコンの酸化物(例えばSiO)、シリコンの窒化物(例えばSiN)、Ta、Alなどの無機材料、または樹脂、ポリジメチルシロキサン、ポリイミド、ポリパラキシレンなどの有機材料が挙げられる。
【0056】
各検出ユニット21は、第3絶縁層214に配置された駆動電極212と、駆動電極212に配置された誘電体層215と、誘電体層215に配置された第1疎水層216と、をさらに含む。ここで、第1疎水層216は、液滴の移動に有利である。駆動電極212は、第3絶縁層214及び第2絶縁層213を貫通するオーバーホールVを介して第1ソース2114に接続される。いくつかの実施態様において、駆動電極212の材料としては、Mo、Al、Cu、Ag、Ti、Ni、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)などが挙げられる。いくつかの実施態様において、誘電体層215の材料としては、シリコンの酸化物(例えばSiO)、シリコンの窒化物(例えばSiN)、Ta、Alなどの無機材料が挙げられてもよいし、樹脂、ポリジメチルシロキサン、ポリイミド、ポリパラキシレンなどの有機材料が挙げられてもよく。いくつかの実施態様において、第1疎水層216の材料としては、フッ素ポリマーなどが挙げられる。
【0057】
図4は、本開示の別の実施例によるマイクロ流体チップの概略構造図である。以下、図4図1に示されたマイクロ流体チップの相違点のみを主に説明し、他の類似点については上記を参照して説明する。
【0058】
図4では、複数のピン領域10は、第1ピン領域11及び第2ピン領域12に加えて、第3ピン領域13及び第4ピン領域14をさらに含む。ここで、第3ピン領域13と第4ピン領域14は、それぞれ、1つまたは複数のピンを含み得る。
【0059】
検出領域20は、複数の第1走査線SL1及び複数の第1データラインDL1に加えて、複数の第2走査線SL2及び複数の第2データラインDL2をさらに含む。図1は、1本の第2走査線SL2および1本の第2データラインDL2のみを概略的に示していることを理解すべきである。
【0060】
複数の第2走査線SL2は、第1方向に沿って延びる。各第2走査線SL2は、対応する第2走査配線SLW2を介して第3ピン領域13に接続される。異なる第2走査線SL2は、異なる第2走査配線SLW2に対応し、異なる第2走査配線SLW2は、第3ピン領域13内の異なるピンに接続されることを理解すべきである。
【0061】
複数の第2データラインDL2は、第2方向に沿って延びる。各第2データラインDL2は、対応する第2データ配線DLW2を介して第4ピン領域14に接続される。異なる第2データラインDL2は、異なる第2データ配線DLW2に対応し、異なる第2データ配線DLW2は、第4ピン領域14内の異なるピンに接続されることを理解すべきである。
【0062】
各検出ユニット21は、第1スイッチングトランジスタ211及び駆動電極212に加えて、第2スイッチングトランジスタ217及び第2スイッチングトランジスタ217に接続された感光素子218をさらに含む。感光素子218は、例えばフォトダイオードなどの感光性センサーを含み得る。フォトダイオードは、例えば、PINフォトダイオードを含み得る。いくつかの実施態様において、感光素子218は、第1半導体層、第2半導体層、及び第1半導体層と第2半導体層との間に配置された真性半導体層を含み得る。第1半導体層と第2半導体層のうちの一方は、N型半導体層であり、他方は、P型半導体層である。
【0063】
図5は、本開示の別の実施例による検出ユニットの概略レイアウト図である。
【0064】
図5に示されたように、第2スイッチングトランジスタ217は、対応する1本の第2走査線SL2および対応する1本の第2データラインDL2に接続される。例えば、同一行に配置された検出ユニット21における第2スイッチングトランジスタ217のゲートは、同一第2走査線SL2に接続されてもよく、同一列に配置された検出ユニット21における第2スイッチングトランジスタ217のドレインは、同一第2データラインDL1に接続されてもよい。
【0065】
上記実施例では、マイクロ流体チップにおける第1基板構造A1は、第3ピン領域13、第4ピン領域14、複数の第2走査線SL2及び複数の第2データラインDL2をさらに含む。検出ユニット21は、第2スイッチングトランジスタ217及び感光素子218をさらに含む。感光素子218は、光信号を電気信号に変換することができる。第2スイッチングトランジスタ217をオンに制御することにより、感光素子218の電気信号を読み取ることができ、さらに電気信号に応じて液滴の位置や濃度などの情報を得ることができる。
【0066】
図6は、本開示の一実施例による図5のB-B’に沿った概略断面図である。図7は、本開示の一実施例による図5のC-C’に沿った概略断面図である。図8は、本開示の一実施例による図5のD-D’に沿った概略断面図である。図9は、本開示の一実施例による図5のE-E’に沿った概略断面図である。
【0067】
以下、図6図9を参照して本開示の一実施例による検出ユニット21の構造を説明する。
【0068】
図6図8に示されたように、第1スイッチングトランジスタ211は、第1アクティブ層2113を含み、第2スイッチングトランジスタ217は、第2アクティブ層2173を含む。各検出ユニット21は、互いに間隔をあけて且ついずれも接地配線GNDに接続された第1遮光層225及び第2遮光層226を含む。いくつかの実施態様において、第1アクティブ層2113と第2アクティブ層2173のうちの少なくとも1つの材料としては、アモルファスシリコン、低温多結晶シリコン、又はインジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO)のような酸化物半導体などが挙げられる。いくつかの実施態様において、第1遮光層225と第2遮光層226の材料としては、Mo、Al、Cu、Ag、Ti、Niなどの金属が挙げられる。
【0069】
第1遮光層225は、第1アクティブ層2113に配置され、第1遮光層225の第1基板100上への正射影は、第1アクティブ層2113の第1基板100上への正射影と少なくとも部分的に重なっている。例えば、第1アクティブ層2113の第1基板100上への正射影は、第1遮光層225の第1基板100上への正射影内にあってもよい。
【0070】
第2遮光層226は、第2アクティブ層2173に配置され、第2遮光層226の第1基板100上への正射影は、第2アクティブ層2173の第1基板100上への正射影と少なくとも部分的に重なっている。例えば、第2アクティブ層2173の第1基板100上への正射影は、第2遮光層226の第1基板100上への正射影内にあってもよい。
【0071】
第1遮光層225は、第1スイッチングトランジスタ211の光電流を低減するように、第1アクティブ層2113に対する外部光の悪影響を低減することができる。第2遮光層226は、第2スイッチングトランジスタ217の光電流を低減するように、第2アクティブ層2173に対する外部光の悪影響を低減することができる。また、第1遮光層225及び第2遮光層226がいずれも接地配線GNDに接続されるので、第1遮光層225及び第2遮光層226と他の金属層との間の寄生容量を低減することができ、第1遮光層225及び第2遮光層226の誘導電荷による検出ユニット21への悪影響を低減または回避することもできる。
【0072】
いくつかの実施例において、図6図7に示されたように、第1スイッチングトランジスタ211は、第1基板100に配置された第1ゲート2111と、第1基板100に配置され且つ第1ゲート2111を覆う第1絶縁層2112と、第1絶縁層2112に配置された第1アクティブ層2113と、いずれも第1アクティブ層2113に接続された(例えば接触した)第1ソース2114及び第1ドレイン2115と、を含む。
【0073】
いくつかの実施例において、図8図9に示されたように、第2スイッチングトランジスタ217は、第1基板100に配置された第2ゲート2171と、第1基板100に配置され且つ第2ゲート2171を覆う第2絶縁層2172と、第2絶縁層2172に配置された第2アクティブ層2173と、いずれも第2アクティブ層2173に接続された第2ソース2174及び第2ドレイン2175と、を含む。いくつかの実施例において、第2絶縁層2172と第1絶縁層2112は、一体に設けられてもよい。
【0074】
いくつかの実施態様において、第1ゲート2111、第1ソース2114、第1ドレイン2115、第2ゲート2171、第2ソース2174と第2ドレイン2175のうちの少なくとも1つの材料としては、Mo、Al、Cu、Ag、Ti、Niなどの金属が挙げられる。
【0075】
図6図9を参照すると、各検出ユニット21は、第3絶縁層219と、第1電極220と、第2電極221と、第2電極221に配置された感光素子218と、感光素子218に配置された第3電極222と、第3電極222に配置された第4絶縁層223と、第4絶縁層223に配置された第5絶縁層224と、第1遮光層225と、第2遮光層226と、第1遮光層225及び第2遮光層226に配置された第6絶縁層227と、第6絶縁層227に配置された駆動電極212と、第6絶縁層227及び駆動電極212に配置された誘電体層215と、誘電体層215に配置された第1疎水層216と、をさらに含む。
【0076】
第3絶縁層219は、第1スイッチングトランジスタ211及び第2スイッチングトランジスタ217を覆う。第1電極220(図6図7を参照)及び第2電極221(図8図9を参照)は、第3絶縁層219に配置され且つ互いに間隔をあけた。図7を参照すると、第1電極220は、第3絶縁層219を貫通する第1オーバーホールV1を介して第1ソース2114に接続される。図9を参照すると、第2電極221は、第3絶縁層219を貫通する第2オーバーホールV2を介して第2ソース2174に接続される。第1電極220と第2電極221のうちの少なくとも1つの材料としては、Mo、Al、Cu、Ag、Ti、Niなどの金属が挙げられる。
【0077】
図6図9に示されたように、第4絶縁層223は、第1電極220、第2電極221及び第3電極222を覆う。
【0078】
第1遮光層225は、第5絶縁層224に配置され、且つ接地配線GNDに接続される。図7に示されたように、第1遮光層225は、第5絶縁層224及び第4絶縁層223を貫通する第3オーバーホールV3を介して第1電極220に接続される。いくつかの実施態様において、第5絶縁層224は、第4絶縁層223を貫通する第6オーバーホールV6を介して第1電極220に接続される。ここで、第3オーバーホールV3の第1基板100上への正射影は、上記第6オーバーホールV6の第1基板100上への正射影内にある。
【0079】
第2遮光層226及び第1遮光層225は、間隔をあけて第5絶縁層224に配置され、且つ接地配線GNDに接続される。図9に示されたように、第2遮光層226は、第5絶縁層224及び第4絶縁層223を貫通する第4オーバーホールV4を介して第3電極222に接続される。いくつかの実施態様において、第5絶縁層224は、第4絶縁層223を貫通する第7オーバーホールV7を介して第3電極222に接続される。ここで、第4オーバーホールV4の第1基板100上への正射影は、上記第7オーバーホールV7の第1基板100上への正射影内にある。
【0080】
図7に示されたように、駆動電極212は、第6絶縁層227を貫通する第5オーバーホールV5を介して第1遮光層225に接続される。
【0081】
いくつかの実施態様において、上記第1絶縁層2112、第2絶縁層2172、第3絶縁層219、第4絶縁層223、第5絶縁層224、第6絶縁層227のうちの少なくとも1つの材料としては、シリコンの酸化物(例えばSiO)、シリコンの窒化物(例えばSiN)、Ta、Alなどの無機材料、または樹脂、ポリジメチルシロキサン、ポリイミド、ポリパラキシレンなどの有機材料が挙げられる。
【0082】
図10は、本開示の別の実施例によるマイクロ流体チップの概略構造図である。
【0083】
図1に示されたマイクロ流体チップと比較して、図10に示されたマイクロ流体チップは、第2基板構造B1をさらに含む。明確にするために、図10に示されたマイクロ流体チップは、第1基板構造A1における検出領域20を簡略化して示している。
【0084】
図11は、本開示の一実施例による図10のF-F’に沿った概略断面図である。
【0085】
図11に示されたように、第2基板構造B1は、第2基板200と、第2基板200の第1基板構造A1に近い側に設けられた共通電極201と、を含む。いくつかの実施態様において、共通電極201の材料としては、酸化インジウムスズ(ITO)または酸化インジウム亜鉛(IZO)が挙げられる。
【0086】
図10を参照すると、第2基板構造B1は、第1基板構造A1と対向して設けられ、且つ接合部材C1により第1基板構造A1に接合される。例えば、第2基板構造B1は、フレームシーラントにより第1基板構造A1に接着可能である。第2基板構造B1と第1基板構造A1との間に液滴を収容する空間が形成されることを理解すべきである。
【0087】
第1基板構造A1は、接地配線GNDに接続されかつ共通電極201に接触する導電体60をさらに含む。言い換えると、共通電極201は、導電体60を介して接地配線GNDに接続される。いくつかの実施態様において、導電体60は、導電性銀ペーストを含み得る。
【0088】
上記実施例では、第2基板構造B1における共通電極201は、接地配線GNDに接続され、第1基板構造A1の検出ユニット21における駆動電極212の電圧を制御することにより、第1基板構造A1と第2基板構造B1との間の液滴の移動を駆動することができる。
【0089】
いくつかの実施例において、図11を参照すると、第2基板構造B1は、共通電極201の第2基板200から離れた側に設けられた第2疎水層202をさらに含む。第2疎水層202は、液滴の移動にもっと有利である。ここで、第2疎水層202には孔300が設けられ、図10に示された導電体60は、孔300を通過して共通電極201に接触することができる。いくつかの実施態様において、第2疎水層202の材料としては、フッ素ポリマーなどが挙げられる。
【0090】
いくつかの実施例において、第2基板構造B2には、第2基板構造B2を貫通する少なくとも1つの第1孔301が設けられる。各第1孔301の第1基板100上への正射影は、検出領域20の第1基板100上への正射影内にある。第1孔301は、例えば空気排出孔、液体注入孔、油注入孔のうちの1つ以上を含んでもよい。例えば、第1孔301は、2つの空気排出孔、1つの液体注入孔と1つの油注入孔を含んでもよい。空気排出孔は、液滴が反応した後に発生するガスが空気排出孔を介して第2基板構造B1と第1基板構造A1との間の空間から抜けるように構成されている。液体注入孔は、反応性液体を加えるように構成されている。油注入孔は、例えばシリコン油などの反応性液体の流れに寄与する油を加えるように構成されている。
【0091】
いくつかの実施例において、第1基板構造A1は、液滴を貯蔵するように構成された貯液領域40を含む。貯液領域40は、複数のピン領域10のうちの1つに接続され、例えば第2ピン領域12に接続される。相応的に、第2基板構造B2には、第2基板構造B2を貫通する第2孔302が設けられてもよい。第2孔302は、反応性液体を貯液領域40に加えるように構成されている。第2孔302の第1基板100上への正射影は、第1基板構造A1における貯液領域40の第1基板100上への正射影と少なくとも部分的に重なっている。例えば、第2孔302の第1基板100上への正射影は、貯液領域40の第1基板100上への正射影内にあってもよい。
【0092】
図12は、本開示のさらに別の実施例によるマイクロ流体チップの概略構造図である。
【0093】
図4に示されたマイクロ流体チップと比較して、図10に示されたマイクロ流体チップは、第2基板構造B1をさらに含む。なお、明確にするために、図12に示されたマイクロ流体チップは、第1基板構造A1における検出領域20を簡略化して示している。また、図12に示された第2基板構造B1は、図10に示された第2基板構造B1と同様であり、ここでは説明を省略する。
【0094】
本開示の各実施例によるマイクロ流体チップは、アクティブデジタルマイクロ流体チップである。
【0095】
本開示の実施例では、マイクロ流体デバイスをさらに提供する。マイクロ流体デバイスは、上記のいずれかの実施例に記載されたマイクロ流体チップを含み得る。いくつかの実施例において、マイクロ流体デバイスは、小型化された全分析システム(Miniaturized total analysis systems)であってもよい。
【0096】
本開示の実施例では、マイクロ流体チップの製造方法をさらに提供する。マイクロ流体チップの製造方法は、第1基板構造を形成することを含む。
【0097】
以下、第1基板構造の形成プロセスを説明する。
【0098】
第1基板構造を形成することは、複数のピン領域を形成することを含む。複数のピン領域は、第1ピン領域と第2ピン領域とを含む。
【0099】
第1基板構造を形成することは、検出領域を形成することをさらに含む。検出領域は、第1方向に沿って延びた複数の第1走査線を含む。各第1走査線は、対応する第1走査配線を介して第1ピン領域に接続される。検出領域は、第1方向とは異なる第2方向に沿って延びた複数の第1データラインをさらに含む。各第1データラインは、対応する第1データ配線を介して第2ピン領域に接続される。検出領域は、複数の検出ユニットをさらに含む。各検出ユニットは、第1スイッチングトランジスタと第1スイッチングトランジスタに接続された駆動電極とを含み、第1スイッチングトランジスタは、対応する1本の第1走査線および対応する1本の第1データラインに接続される。
【0100】
第1基板構造を形成することは、検出領域を囲む接地配線を形成することをさらに含む。ここで、接地配線は、少なくとも1つの検出ユニットに接続され、且つ複数のピン領域のうちの1つに接続される。
【0101】
上記実施例において形成された第1基板構造は、複数のピン領域と、検出領域と、接地配線と、を含む。接地配線は、検出領域を囲んで設けられ、検出ユニットと接地配線との接続を容易にする一方、検出ユニットの寄生容量を低減するのに有利である。
【0102】
いくつかの実施例において、マイクロ流体チップの製造方法は、第2基板構造を形成することと、接合部材によって第2基板構造を第1基板構造に接合することにより、第2基板構造を第1基板構造と対向するように設けることと、をさらに含む。例えば、以下のように第2の基板構造を形成することができ、即ち、第2基板を準備し、この後、第2基板の片側には、共通電極を形成する。
【0103】
いくつかの実施例において、第2の基板構造を形成するプロセスにおいて、共通電極の第2基板から離れた側に第2疎水層を形成してもよく、第2疎水層には孔が設けられる。また、第1基板構造を形成するプロセスにおいて、接地配線に接続された導電体を形成してもよい。第2基板構造を第1基板構造に接合した後、導電体は、第2疎水層の孔を通過して共通電極に接触する。
【0104】
これまで、本開示の各実施例を詳細に説明した。本開示の構想を隠すことを避けるために、当該技術分野で知られているいくつかの詳細を記載しない。本明細書で開示される技術案がどのように実現されるかは、上記の説明から当業者には十分に理解できる。
【0105】
本開示のいくつかの特定の実施例は、例によって詳細に説明されたが、上記の例が単に説明のためのものであり、本開示の範囲を限定するためのものではないことを当業者は理解すべきである。以上の実施例が本開示の範囲および精神から逸脱することなく修正され、または技術的特徴の一部が等効に置換され得ることを当業者は理解すべきである。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によって限定される。
【符号の説明】
【0106】
10 ピン領域
11 第1ピン領域
12 第2ピン領域
13 第3ピン領域
14 第4ピン領域
20 検出領域
21 検出ユニット
30 静電放電保護装置
40 貯液領域
50 ガイド電極
60 導電体
100 第1基板
200 第2基板
201 共通電極
202 第2疎水層
210 遮光層
211 第1スイッチングトランジスタ
212 駆動電極
213 第2絶縁層
214 第3絶縁層
215 誘電体層
216 第1疎水層
217 第2スイッチングトランジスタ
218 感光素子
219 第3絶縁層
220 第1電極
221 第2電極
222 第3電極
223 第4絶縁層
224 第5絶縁層
225 第1遮光層
226 第2遮光層
227 第6絶縁層
300 孔
301 第1孔
302 第2孔
2111 第1ゲート
2112 第1絶縁層
2113 第1アクティブ層
2114 第1ソース
2115 第1ドレイン
2171 第2ゲート
2172 第2絶縁層
2173 第2アクティブ層
2174 第2ソース
2175 第2ドレイン
A1 第1基板構造
B1 第2基板構造
C1 接合部材
V1 第1オーバーホール
V2 第2オーバーホール
V3 第3オーバーホール
V4 第4オーバーホール
V5 第5オーバーホール
V6 第6オーバーホール
V7 第7オーバーホール
GND 接地配線
SL1 第1走査線
SL2 第2走査線
DL1 第1データライン
DL2 第2データライン
SLW1 第1走査配線
DLW1 第1データ配線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12